JP2007327461A - 車両用エゼクタシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 アイドリング時にエゼクタを機能させるにあたって圧力センサを不要化することで車両のコストを低減可能な、さらにはブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってエゼクタをより好適に機能させることが可能な、或いは凍結に起因して実際にエゼクタが機能しなかった場合の弊害を防止可能な車両用エゼクタシステムを提供する。
【解決手段】 インテークマニホールド14から取り出そうとするインマニ負圧よりも大きな負圧を発生させるエゼクタ30と、エゼクタ30を機能、或いは機能停止させるVSV1と、VSV1を制御するECU40Aとを有して構成される車両用エゼクタシステム100Aであって、ECU40Aが、内燃機関50Aに供給される吸気流量を調節するスロットル弁13aをアイドリング時に制御するためのISC要求量が所定量よりも大きい場合に、エゼクタ30を機能させるようにVSV1を制御する制御手段を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用エゼクタシステムに関し、特に、アイドリング時に低コストで好適にエゼクタを機能させることが可能な車両用エゼクタシステムに関する。
従来、車両において、大気から各気筒に連通する内燃機関の吸気系の吸気通路(以下、単に内燃機関の吸気系とも称す)から取り出そうとする負圧(以下、単に吸気系の負圧とも称す)よりも、さらに大きな負圧をブレーキブースタの負圧室に供給するためにエゼクタが利用されている。エゼクタは一般的にはスロットル弁を迂回するバイパス路に配設されており、ベンチュリー効果によってより大きな負圧を発生させる。このエゼクタに関し、例えば特許文献1ではエゼクタを利用した負圧ブースタの負圧源装置が提案されている。この負圧源発生装置では、負圧室の負圧が所定値以下になったことを検知する圧力センサが利用されている。また、特許文献2では、エゼクタの作動状態に基づいて内燃機関に吸入される吸入空気量を補正する補正手段を備えた車両制御装置が提案されている。
昭62−214245号公報 特開2005−69175号公報
ここで、吸気系の負圧は一般的にアイドリング時に最も大きな負圧となる。このため、負圧室の負圧(以下、単にブースタ負圧とも称す)は一般的にアイドリング時に十分な大きさに確保される。また、エゼクタが機能していない場合には、ブレーキブースタは吸気系の負圧を取り出すことになる。一方、同じアイドリング時であっても吸気系の負圧は種々の条件のもとその大きさが変化する。すなわち、同じアイドリング時であっても吸気系の負圧が小さく、ブースタ負圧の大きさとしては不十分な場合がある。この場合にはブレーキブースタのアシスト力が低下するため、運転者の操作負担が増大してしまう。
これに対して、ブースタ負圧を直接的に検知する圧力センサを利用すれば、負圧室の負圧の大きさを容易に把握できる。したがって、係る圧力センサを利用すれば、吸気系の負圧が小さい場合により大きな負圧をブレーキブースタに供給すべくエゼクタを機能させるにあたって好都合である。一方、ブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたっては吸気系の負圧が小さいときにエゼクタを機能させればよいといえる。したがって、吸気系の負圧を直接的に検知する圧力センサを利用すれば、エゼクタを機能させるにあたって好都合である。しかしながら、エゼクタを機能させるためにこれらの圧力センサを車両が備えることになると、当然にして車両のコストがその分高くなってしまうことになる。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、アイドリング時にエゼクタを機能させるにあたって圧力センサを不要化することで車両のコストを低減可能な、さらにはアイドリング時にブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってエゼクタをより好適に機能させることが可能な、或いは凍結に起因して実際にエゼクタが機能しなかった場合の弊害を防止可能な車両用エゼクタシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関の吸気系の吸気通路から取り出そうとする負圧よりも大きな負圧を発生させるエゼクタと、該エゼクタを機能、或いは機能停止させる状態変更手段と、該状態変更手段を制御する制御装置とを有して構成される車両用エゼクタシステムであって、前記制御装置が、前記内燃機関に供給される吸気流量を調節する流量調節手段をアイドリング時に制御するためのISC要求量が所定量よりも大きい場合に、前記エゼクタを機能させるように前記状態変更手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする。ここで、一般的にアイドリング時には、ISC(Idle Speed Control)バルブやスロットル弁などの流量調節手段を制御することで、アイドル回転数を制御するISC制御が行われている。そして流量調節手段が所定量以上のISC要求量で制御される場合には、吸気通路がそれだけ大きく開放されることになる。すなわち、この場合には吸気系の負圧もそれだけ大きく低下することになる。
本発明は係る点に着目したものであり、本発明によれば、エゼクタを機能させるにあたって圧力センサを不要化でき、以って車両のコストを低減可能である。また、本発明によれば、エゼクタを機能させるにあたってISC要求量を利用していることから、圧力センサなどで状態を検出する場合と比較して応答性の点で好適にエゼクタを機能させることが可能である。また、エゼクタを機能させた場合には吸気流量が増大するが、流量調節手段が所定量以上のISC要求量で制御されている場合には吸気流量の変動度合いも相対的に減少する。このため、本発明によれば、アイドル回転数に過大な悪影響を及ぼすことがない点でも好適にエゼクタを機能させることが可能である。
また、本発明は、さらに前記流量調節手段の状態が同一であっても前記エゼクタに負圧を発生させる圧力差が変化する条件に応じて、前記所定量を補正する所定量補正手段を備えることを特徴とする。ここで、流量調節手段の状態が同一であっても、すなわち具体的には例えばスロットル弁の開度が同一であってもさらにエゼクタに負圧を発生させる圧力差が変化する場合がある。具体的には例えばスロットル弁の開度が同一であっても吸気系の負圧の大きさが変化する場合がある。また例えばスロットル弁の開度が同一であってもスロットル弁の上流側の圧力が変化する場合がある。また圧力差が小さければ、エゼクタを機能させた場合にエゼクタで発生可能な負圧もそれだけ小さくなるため、確保できるブースタ負圧の大きさもそれだけ小さくなる。したがってISC要求量が所定量以上であって、さらに圧力差が小さくなるような場合には、ISC要求量がより小さい段階でエゼクタを機能させたほうが好適である。これに対して本発明によれば、圧力差が小さくなる場合ほど所定量を小さく補正することで、ブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってより好適にエゼクタを機能させることが可能である。
また、本発明は、前記条件が前記内燃機関の回転数の大きさであってもよい。より具体的には例えば流量調節手段の状態が同一であっても、内燃機関の回転数が小さい場合ほど吸気系の負圧は小さくなる。すなわち、エゼクタに負圧を発生させる圧力差が小さくなる。したがって、内燃機関の回転数が小さい場合にはISC要求量がより小さい段階でエゼクタを機能させたほうが好適である。係る点に着目した本発明によれば、内燃機関の回転数が小さい場合ほど所定量を小さく補正することで、ブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってより好適にエゼクタを機能させることが可能である。
また、本発明は、前記条件が大気圧の大きさであってもよい。ここで、ISC要求量が同一であっても大気圧が小さければそれだけエゼクタに負圧を発生させる圧力差が小さくなる。したがって、大気圧が小さい場合にはISC要求量がより小さい段階でエゼクタを機能させたほうが好適である。係る点に着目した本発明によれば、大気圧が小さい場合ほど所定量を小さく補正することで、ブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってより好適にエゼクタを機能させることが可能である。
また、本発明は、前記条件が前記内燃機関の吸気系の吸気通路に配設された気流制御弁の開度であってもよい。ここで、燃焼室内にタンブル流やスワール流といった旋回気流を生成するための気流制御弁が吸気通路に配設されている場合、吸気系の負圧は気流制御弁の開度にも応じて変化することになる。また、さらに流量調節手段が気流制御弁の開度に応じて、アイドリング時に連動的に作動するようになっている場合がある。具体的には例えばアイドリング時に気流制御弁が閉弁するとそれだけ内燃機関に供給される吸気流量が低下するため、スロットル弁は吸気流量を補うために開かれるようになっている場合があり、この場合には吸気系の負圧が大きく低下することになる。したがって、気流制御弁の開度に応じて吸気系の負圧が小さくなる場合にはISC要求量がより小さい段階でエゼクタを機能させたほうが好適である。係る点に着目した本発明によれば、気流制御弁の開度に応じて所定量を補正することで、ブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってより好適にエゼクタを機能させることが可能である。
また、本発明は、さらに前記内燃機関の水温が所定温度以下の場合に、前記制御装置が、前記エゼクタを機能させるように前記状態変更手段を制御することを禁止する制御禁止手段を備えてもよい。ここで、ベンチュリー効果で負圧を発生させる部分に当たるエゼクタの内部流路では、高速噴流により温度が低下するため、結露が発生して凍結しやすい。さらに、この内部流路は小さく絞られているため、凍結がエゼクタの機能を阻害する詰まりとなりやすい。この点、ブースタ負圧を直接的に検出すれば凍結の有無も検出できると考えられるが、凍結が発生している場合には、いずれにしても凍結がなくなるまでの間エゼクタを機能させることはできない。その一方で、例えば特許文献2で提案されているようにエゼクタが機能した場合に増大する吸気流量に応じた推定量で吸気流量を補正している場合には、凍結しているにも関わらずエゼクタを機能させようとすると、吸気流量に関してアンマッチな状態が発生してしまう。すなわち、この場合にはアイドル制御や空燃比制御が不適切に行われてしまう。これに対して本発明によれば、凍結に起因して実際にエゼクタが機能しなかった場合の弊害を防止可能である。
本発明によれば、アイドリング時にエゼクタを機能させるにあたって圧力センサを不要化することで車両のコストを低減可能な、さらにはブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってエゼクタをより好適に機能させることが可能な、或いは凍結に起因して実際にエゼクタが機能しなかった場合の弊害を防止可能な車両用エゼクタシステムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本実施例に係る車両用エゼクタシステム(以下、単にエゼクタシステムと称す)100Aを模式的に示す図である。内燃機関50Aを始めとした図1に示す各構成は車両(図示省略)に搭載されている。内燃機関50Aの吸気系10は、エアクリーナ11と、エアフロメータ12と、電動スロットル13と、インテークマニホールド14と、内燃機関50Aの各気筒(図示省略)に連通する吸気ポート51を含む各吸気ポートと、これらの構成の間に適宜配設される例えば吸気管15a、15bなどを有して構成されている。エアクリーナ11は内燃機関50Aの各気筒に供給される吸気を濾過するための構成であり、図示しないエアダクトを介して大気に連通している。エアフロメータ12は吸気流量を計測するための構成であり吸気流量に応じた信号を出力する。
電動スロットル13は、スロットル弁13aと、スロットルボディ13bと、弁軸13cと、電動モータ13dとを有して構成されている。スロットル弁13aは、内燃機関50の各気筒に供給する全吸気流量を開度変化により調整するための構成である。また、本実施例では電動スロットル13が、アイドル回転数を制御するために吸気流量を調節するための構成となっており、本実施例では、電動スロットル13で流量調節手段を実現している。スロットルボディ13bは、吸気通路が形成された筒状部材からなる構成であり、この吸気通路に配設されたスロットル弁13aの弁軸13cを軸支する。電動モータ13dは、ECU40Aの制御の基、スロットル弁13aの開度を変更するための構成であり、この電動モータ13dにはステップモータが採用されている。電動モータ13dはスロットルボディ13bに固定されており、その出力軸(図示省略)は弁軸13cに連結されている。スロットル弁13aの開度は、電動スロットル13に内蔵された図示しないエンコーダ(以下、単にエンコーダと称す)からの出力信号に基づき、ECU40Aで検出される。
なお、スロットル機構には、電動スロットル13のようなスロットル弁13aをアクチュエータで駆動するスロットルバイワイヤ方式を適用することが好ましい。但し、これに限られず、例えば電動スロットル13の代わりにワイヤなどを介してアクセルペダル(図示省略)と連動し、スロットル弁13aの開度が変更されるような機械式スロットル機構を適用してもよい。この場合には、例えばスロットル弁13aに対してバイパス路を形成するとともに、このバイパス路に流路の遮蔽度合いを制御可能な所謂ISCバルブを流量調節手段として介在させることでアイドル回転数の制御を行うことができる。インテークマニホールド14は、上流側で一つの吸気通路を下流側で内燃機関50の各気筒に対応させて分岐するための構成であり、吸気を内燃機関50の各気筒に分配する。
ブレーキ装置20は、ブレーキペダル21と、ブレーキブースタ22と、マスターシリンダ23と、ホイルシリンダ(図示省略)とを有して構成されている。運転者が車輪の回転を制動するために操作するブレーキペダル21は、ブレーキブースタ22の入力ロッド(図示省略)と連結されている。ブレーキブースタ22は、ペダル踏力に対して所定の倍力比でアシスト力を発生させるための構成であり、内部でマスターリシンダ23側に区画された負圧室(図示省略)が、エゼクタ30を介してインテークマニホールド14の吸気通路に接続されている。ブレーキブースタ22は、さらにその出力ロッド(図示省略)がマスターシリンダ23の入力軸(図示省略)と連結されており、マスターシリンダ23は、ペダル踏力に加えてアシスト力を得たブレーキブースタ22からの作用力に応じて油圧を発生させる。マスターシリンダ23は、油圧回路を介して各車輪のディスクブレーキ機構(図示省略)に設けられたホイルシリンダ夫々に接続されており、ホイルシリンダはマスターシリンダ23から供給された油圧で制動力を発生させる。なお、ブレーキブースタ22は気圧式のものであれば特に限定されるものではなく、一般的なものであってよい。
エゼクタ30は、吸気系10、より具体的にはインテークマニホールド14から取り出そうとする負圧(以下、単にインマニ負圧とも称す)よりもさらに大きな負圧を発生させてブレーキブースタ22の負圧室に供給するための構成である。エゼクタ30は、流入ポート31aと流出ポート31bと負圧供給ポート31cとを有している。これらのうち、負圧供給ポート31cがエアホース5cでブレーキブースタ22の負圧室に接続されている。また、流入ポート31aは吸気管15aの吸気通路にエアホース5aで、流出ポート31bはインテークマニホールド14の吸気通路にエアホース5bで、電動スロットル13、より具体的にはスロットル弁13aを挟むようにして夫々接続されている。これによって、電動スロットル13を迂回するバイパス路Bが、エゼクタ30を含んでエアホース5aと5bとで形成される。なお、エゼクタ30が機能していない場合、ブレーキブースタ22の負圧室には、インテークマニホールド14の吸気通路から、エアホース5b、エゼクタ30の流出ポート31b及び負圧供給ポート31c、エアホース5c夫々を介して負圧が供給される。
エアホース5aには、VSV(バキュームスイッチングバルブ)1を介在させている。VSV1は、ECU40Aの制御のもと、バイパス路Bを連通、遮断するための構成であり、本実施例では2ポジション2ポートのノーマルクローズドソレノイドバルブを採用している。但し、これに限られず、VSV1は他の適宜の電磁弁などであってよく、さらに例えば流路の遮蔽度合いを制御可能な流量調整弁などであってもよい。また、このVSV1はバイパス路Bを連通、遮断することで、エゼクタ30を機能、或いは機能停止させるための構成となっている。本実施例では、VSV1で状態変更手段を実現している。
図2はエゼクタ30の内部構成を模式的に示す図である。エゼクタ30は内部にディフューザ32を備えている。ディフューザ32は、先細テーパ部32aと、末広テーパ部32bと、これらを連通する通路にあたる負圧取出部32cとで構成されている。先細テーパ部32aは、流入ポート31aに対向するようにして開口しており、末広テーパ部32bは、流出ポート31bに対向するようにして開口している。また、負圧取出部32cは、負圧供給ポート31cに連通している。流入ポート31aには、流入してきた吸気を先細テーパ部32aに向けて噴射するノズル33が配設されており、ノズル33から噴射された吸気はディフューザ32を流通し、さらに流出ポート31bからエアホース5bに流出する。この際、ディフューザ32で高速噴流が生起されることにより、ベンチュリー効果で負圧取出部32cに大きな負圧が発生し、さらにこの負圧は負圧供給ポート31cからエアホース5cを介して負圧室に供給される。このようなエゼクタ30の機能により、ブレーキブースタ22は、インテークマニホールド14から取り出す場合よりも大きな負圧を得ることができる。なお、負圧取出部32cと負圧供給ポート31cとの間の内部流路と、流出ポート31bと負圧供給ポート31cとの間の内部流路と、ブレーキブースタ22のエアホース5c接続部とに設けられた逆支弁34は、夫々逆流を防止するためのものである。また、エゼクタ30は図2に示す内部構造を備えるものに限られず、その他の異なる内部構造を備えるエゼクタをエゼクタ30の代わりに適用してよい。
ECU40Aは、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入出力回路などを有して構成されている。ECU40Aは主として内燃機関50を制御するための構成であり、本実施例では電動スロットル13やVSV1も制御している。ECU40Aには、電動スロットル13やVSV1のほか、各種の制御対象が駆動回路(図示省略)を介して接続されている。また、ECU40Aには、エンコーダや、アクセルペダルの状態を検出するための図示しないアクセルセンサや、内燃機関50の回転数NEを検出するための図示しないクランク角センサや、水温を検出するための図示しない水温センサや、大気圧を検出するための図示しない大気圧センサなどの各種のセンサが接続されている。本実施例ではECU40Aで制御装置を実現している。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムを格納するための構成であり、本実施例では内燃機関50制御用のプログラムのほか、ISC要求量に基づき電動スロットル13をISC制御するためのISC制御用プログラムや、ISC要求量が所定量以上の場合に、エゼクタ30を機能、或いは機能停止させるようにVSV1を制御するためのVSV1制御用プログラムなども格納している。但し、これらのプログラムは一体として組み合わされていてもよい。本実施例ではISC要求量は、吸気流量の変動を抑制するように電動スロットル13をフィードバック(以下、単にF/Bとも称す)制御するためのF/B制御量と、F/B制御の制御結果をもとに、吸気流量を目標吸気流量に維持するように電動スロットル13を学習制御するための学習制御量と、電気負荷や内燃機関50Aに作用する外部負荷に応じて目標回転数を変更するように電動スロットル13を補正制御するための補正制御量と、水温の高さに応じて目標回転数を変更する水温補正量と、点火時期の遅角度合いに応じて目標回転数を変更する点火遅角補正量とを有して構成されている。なお、本実施例では、これら各種の制御量及びISC要求量を算出するための算出用プログラムはISC制御用プログラムに組み込まれている。本実施例ではCPUとROMとRAM(以下、CPU等とも称す)と上述の各種のプログラムとで各種の検出手段や判定手段などが実現されており、特にCPU等とVSV1制御用プログラムとで制御手段が実現されている。また、本実施例ではVSV1と、エゼクタ30と、ECU40Aとでエゼクタシステム100Aが実現されている。
次に、アイドリング時にブースタ負圧を十分な大きさに確保すべくエゼクタ30を機能させるにあたって、ECU40Aで行われる処理を図3に示すフローチャートを用いて詳述する。ECU40Aは、ROMに格納されたVSV1制御用プログラム等に基づき、CPUがフローチャートに示す処理を極短い時間で繰り返し実行することで、VSV1を制御する。CPUは、アイドル制御が行われている(以下、単にアイドルがONになっているとも称す)か否かを判定する処理を実行する(ステップ11)。アイドルがONになっているか否かは、例えばECU40Aで行われている内燃機関50制御用のプログラムに基づく内部処理の状態をCPUが確認することで判定可能である。ステップ11で肯定判定であれば、CPUはISC要求量が所定量αよりも大きいか否かを判定する処理を実行する(ステップ12)。ここで、スロットル弁13aが所定量α以上のISC要求量で制御される場合には、吸気通路がそれだけ大きく開放されるとともにインマニ負圧もそれだけ大きく低下することになる。このため、本ステップではISC制御量により判定を行うことで、インマニ負圧やブースタ負圧を直接的に検出する圧力センサなどの不要化を実現している。
ステップ12で肯定判定であれば、CPUはVSV1に通電するための処理、すなわちエゼクタ30を機能させるようにVSV1を制御するための処理を実行し、VSV1を開く(ステップ13)。これによりエゼクタ30が機能するため、ブースタ負圧を十分な大きさに確保することができる。一方、ステップ11で否定判定であった場合にはアイドルがOFFになっているため、CPUは通電を中止するための処理、すなわちエゼクタ30を機能停止させるための処理を実行し、VSV1を閉じる(ステップ14)。同様にステップ12で否定判定であった場合にも、CPUは通電を中止するための処理を実行する。なお、ステップ13でVSV1が既に開いている場合や、ステップ14でVSV1が既に閉じている場合には、これらのステップをスキップするようにしてもよい。以上により、アイドリング時にエゼクタ30を機能させるにあたって圧力センサを不要化することで車両のコストを低減可能な車両用エゼクタシステム100Aを実現可能である。
本実施例に係るエゼクタシステム100Bは、ECU40Aの代わりにECU40Bを備えている以外、実施例1に係るエゼクタシステム100Aと同一である。また、エゼクタシステム100Bが適用されている車両の各構成は、ECU40A以外、図1に示した各構成と同一となっている。ECU40Bは、クランク角センサの出力信号に基づき検出された回転数NEの大きさに応じて、所定量αを補正するための第1の所定量補正用プログラムをROMに格納している以外、ECU40Aと同一のものとなっている。本実施例ではCPU等と第1の所定量補正用プログラムとで第1の所定量補正手段が実現されており、VSV1と、エゼクタ30と、ECU40Bとでエゼクタシステム100Bが実現されている。
次に、アイドリング時にブースタ負圧を十分な大きさに確保すべくエゼクタ30をより好適に機能させるにあたって、ECU40Bで行われる処理を図4に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、図4に示すフローチャートはステップ11Aが追加されている以外、図3に示すフローチャートと同一であるため、本実施例では特にステップ11Aについて詳述する。ステップ11で肯定判定された場合、CPUは所定量αを算出する処理を実行する(ステップ11A)。図5は回転数NEに応じて設定した所定量αのマップデータ(以下、単にNEMapとも称す)を模式的に示す図である。ここでポイントP1に対応する所定量αを基準にして説明すると、同一スロットル開度でポイントP1に対応する回転数NEよりも回転数NEが小さくなった場合にはインマニ負圧がさらに低下する。この点において、まずインマニ負圧ではブースタ負圧を十分な大きさに確保できなくなることがわかる。また、インマニ負圧が低下すれば、スロットル弁13a前後の圧力差、すなわちエゼクタ30に負圧を発生させる圧力差もその分小さくなる。したがってこの場合にはインマニ負圧が低下する前にVSV1を開いたほうが、すなわちISC要求量がより小さい段階でVSV1を開いたほうが、ブースタ負圧を十分な大きさに確保する上で好適である。
このため、本実施例ではこのNEMapをROMに格納しており、所定量αはNEMapで回転数NEが小さくなるほど小さくなるように設定されている。本ステップで、検出された回転数NEに基づきCPUがNEMapを参照することで、所定量αが回転数NEの大きさに応じて補正される。これにより、ステップ12で補正された所定量αを利用した判定が行われ、ブースタ負圧がより好適に確保される。以上により、車両のコストを低減可能であるとともに、さらにはブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってエゼクタ30をより好適に機能させることが可能な車両用エゼクタシステム100Bを実現可能である。
本実施例に係るエゼクタシステム100Cは、ECU40Bの代わりにECU40Cを備えている以外、実施例2に係るエゼクタシステム100Bと同一である。また、エゼクタシステム100Cが適用されている車両の各構成は、ECU40A以外、図1に示した各構成と同一となっている。ECU40Cは、大気圧センサの出力信号に基づき検出された大気圧の大きさに応じて、所定量αを補正するための第2の所定量補正用プログラムをさらにROMに格納している以外、ECU40Bと同一のものとなっている。本実施例ではCPU等と第2の所定量補正用プログラムとで第2の所定量補正手段が実現されており、VSV1と、エゼクタ30と、ECU40Cとでエゼクタシステム100Cが実現されている。
次に、アイドリング時にブースタ負圧を十分な大きさに確保すべくエゼクタ30をより好適に機能させるにあたって、ECU40Cで行われる処理を図6に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、図6に示すフローチャートはステップ11Bが追加されている以外、図4に示すフローチャートと同一であるため、本実施例では特にステップ11Bについて詳述する。ステップ11Aに続いて、CPUは、大気圧の大きさに応じて所定量αを補正する処理を実行する(ステップ11B)。ここで大気圧が低い場合には、スロットル弁13a前後の圧力差が小さくなる。また、圧力差が小さければエゼクタ30で発生可能な負圧もそれだけ小さくなる。したがって大気圧が低い場合には、ISC要求量がより小さい段階でVSV1を開いたほうが、ブースタ負圧を十分な大きさに確保する上で好ましい。
このため本実施例では、具体的には検出された大気圧と標準大気圧760mmHgの比と、ステップ11Aで算出された所定量αとの積で新たな所定量αを算出することで、大気圧の大きさに応じて所定量αを補正している。これにより、ステップ12で補正された所定量αを利用した判定が行われ、ブースタ負圧がより好適に確保される。以上により、車両のコストを低減可能であるとともに、さらにはブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってエゼクタ30をより好適に機能させることが可能な車両用エゼクタシステム100Cを実現可能である。
本実施例に係るエゼクタシステム100Dは、ECU40Aの代わりにECU40Dを備えている以外、実施例1に係るエゼクタシステム100Aと同一である。また、エゼクタシステム100Dが適用されている車両の各構成は、ECU40Aと内燃機関50B以外、図1に示した各構成と同一となっている。本実施例に示す内燃機関50Bは、吸気系10、より具体的には吸気ポート51に気流制御弁52を備えている。図7は気流制御弁52を吸気ポート51とともに模式的に示す図である。気流制御弁52は、燃焼室53内に強度の高い旋回気流を生成するための構成であり、本実施例では、気流制御弁52は強度の高いタンブル流を生成するための構成となっている。但しこれに限られず、気流制御弁52はスワール流や、タンブル流とスワール流とが組み合わされたような斜めタンブル流などを燃焼室53内に生成するための構成であってもよい。
またECU40Dには、気流制御弁52の開度を検出するための図示しない制御弁開度センサが接続されている。ECU40Dは、制御弁開度センサの出力信号に基づき検出された気流制御弁52の開度に応じて、所定量αを補正するための第3の所定量補正用プログラムをさらにROMに格納している以外、ECU40Aと同一のものとなっている。本実施例ではCPU等と第3の所定量補正用プログラムとで第3の所定量補正手段が実現されており、VSV1と、エゼクタ30と、ECU40Dとでエゼクタシステム100Dが実現されている。
次に、アイドリング時にブースタ負圧を十分な大きさに確保すべくエゼクタ30をより好適に機能させるにあたって、ECU40Dで行われる処理を図8に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、図8に示すフローチャートはステップ11C及び11Dが追加されている以外、図3に示すフローチャートと同一であるため、本実施例では特にステップ11C及び11Dについて詳述する。ステップ11で肯定判定であれば、CPUは、気流制御弁52の開度を検出する処理を実行する(ステップ11C)。ここで気流制御弁52の開度が変化すればインマニ負圧も変化する。さらに本実施例ではアイドリング時にスロットル弁13aが気流制御弁52の開度に応じて連動的に作動するようになっている。具体的には気流制御弁52が閉弁するとそれだけ内燃機関50Dに供給される吸気流量が低下するため、スロットル弁13aは吸気流量を補うために開かれるようになっている。このため、気流制御弁52が全閉の場合には全開の場合よりもインマニ負圧が大きく低下する。
図9は気流制御弁52が全閉の場合と全開の場合のインマニ負圧を、回転数NEとISC空気量との関係で模式的に示す図である。すなわち、図9は気流制御弁52が全閉の場合と全開の場合夫々を重ね合わせたものとなっている。なお、ISC空気量はISC制御量に応じてISC制御量と同様に変化する状態量であり、回転数NEはアイドル回転数を含む1,000回転の範囲で示されている。また、図の左上に示す負圧未達領域はブースタ負圧を基準値よりも大きく確保できなくなるインマニ負圧の領域を示している。図9に示すように気流制御弁52が全開の場合には全閉の場合よりも、インマニ負圧の等高線が図の左上に寄っていることがわかる。これは、同一回転数においてISC空気量が同一の場合には、気流制御弁52が全閉の場合のほうが全開の場合よりもインマニ負圧が小さくなることを示している。したがって気流制御弁52が全閉の場合には、ISC要求量がより小さい段階でVSV1を開いたほうが、ブースタ負圧を十分な大きさに確保する上で好ましい。
このため、本実施例では所定量αを以下に示すようにして補正している。図10は気流制御弁52の開度に応じて設定した所定量αのマップデータ(以下、単に開度Mapとも称す)を模式的に示す図である。この開度Mapは、図5で示したNEMapを気流制御弁52が全閉の場合と全開の場合とについて夫々作成し、さらに重ね合わせたものとなっている。開度MapはROMに格納されており、所定量αは開度Mapで気流制御弁52の開度に応じて(ここでは全閉の場合と全開の場合とに応じて)設定されている。また、所定量αは開度Mapで気流制御弁52が全閉の場合には全開の場合よりも小さく設定されている。したがって、ステップ11Dで所定量αを算出する処理として、CPUがステップ11Cで検出された気流制御弁52の開度に基づき開度Mapを参照することで、所定量αが気流制御弁52の開度に応じて補正される。これにより、ステップ12で補正された所定量αを利用した判定が行われ、ブースタ負圧がより好適に確保される。なお、本実施例では気流制御弁52が全閉の場合と全開の場合とについて例示したが、気流制御弁52が全開と全閉の間にある場合にも同様にして所定量αを補正してよい。以上により、車両のコストを低減可能であるとともに、さらにはブースタ負圧を十分な大きさに確保するにあたってエゼクタ30をより好適に機能させることが可能な車両用エゼクタシステム100Dを実現可能である。
本実施例に係るエゼクタシステム100Eは、ECU40Aの代わりにECU40Eを備えている以外、実施例1に係るエゼクタシステム100Aと同一である。また、エゼクタシステム100Eが適用されている車両の各構成は、ECU40A以外、図1に示した各構成と同一となっている。ECU40Eは、水温センサの出力信号に基づき検出された内燃機関50Aの水温が所定温度T以下の場合に、エゼクタ30を機能させるようにVSV1を制御することを禁止するための制御禁止用プログラムをさらにROMに格納している以外、ECU40Aと同一のものとなっている。本実施例ではCPU等と制御禁止用プログラムとで制御禁止手段が実現されており、VSV1と、エゼクタ30と、ECU40Eとでエゼクタシステム100Eが実現されている。
次に、水温が所定温度T以下の場合にエゼクタ30を機能させるようにVSV1を制御することを禁止するにあたって、ECU40Eで行われる処理を図11に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、図11に示すフローチャートはステップ11Eが追加されている以外、図3に示すフローチャートと同一であるため、本実施例では特にステップ11Eについて詳述する。ステップ11で肯定判定された場合、CPUは水温が所定温度Tよりも大きいか否か、すなわち所定温度T以下であるか否かを判定するための処理を実行する(ステップ11E)。ここで、負圧取出部32cでは高速噴流により温度が低下するため、結露が発生して凍結しやすい。さらに負圧取出部32cは小さく絞られているため、凍結がエゼクタ30の機能を阻害する詰まりとなりやすい。
その一方で凍結が発生している場合には、いずれにしても凍結がなくなるまでの間エゼクタ30を機能させることはできない。このため本実施例では、凍結がなくなるのに十分な温度として所定温度Tを内燃機関50Eにとっての適温(例えば70℃)に設定しており、水温が所定温度T以下の場合にはエゼクタ30を機能させないようにしている。これにより、凍結に起因して実際にエゼクタ30が機能しなかった場合の弊害を防止できる。具体的には例えばエゼクタ30が機能した場合に増大する吸気流量に応じて吸気流量を補正している場合などに、吸気流量がアンマッチな状態となり、その結果、アイドル制御や空燃比制御が不適切に行われることを防止できる。以上により、車両のコストを低減可能であるとともに、さらには凍結に起因して実際にエゼクタ30が機能しなかった場合の弊害を防止可能な車両用エゼクタシステム100Eを実現可能である。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
エゼクタシステム100Aを模式的に示す図である。 エゼクタ30の内部構成を模式的に示す図である。 ECU40Aで行われる処理をフローチャートで示す図である。 ECU40Bで行われる処理をフローチャートで示す図である。 所定量αのマップデータ(NEMap)を模式的に示す図である。 ECU40Cで行われる処理をフローチャートで示す図である。 気流制御弁52を吸気ポート51とともに模式的に示す図である。 ECU40Dで行われる処理をフローチャートで示す図である。 気流制御弁52が全閉の場合と全開の場合のインマニ負圧を、回転数NEとISC空気量との関係で模式的に示す図である。 所定量αのマップデータ(開度Map)を模式的に示す図である。 ECU40Dで行われる処理をフローチャートで示す図である。
符号の説明
1 VSV
10 吸気系
13 電動スロットル
20 ブレーキ装置
30 エゼクタ
40 ECU
50 内燃機関
52 気流制御弁
100 エゼクタシステム

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気系の吸気通路から取り出そうとする負圧よりも大きな負圧を発生させるエゼクタと、該エゼクタを機能、或いは機能停止させる状態変更手段と、該状態変更手段を制御する制御装置とを有して構成される車両用エゼクタシステムであって、
    前記制御装置が、前記内燃機関に供給される吸気流量を調節する流量調節手段をアイドリング時に制御するためのISC要求量が所定量よりも大きい場合に、前記エゼクタを機能させるように前記状態変更手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする車両用エゼクタシステム。
  2. さらに前記流量調節手段の状態が同一であっても前記吸気通路から取り出そうとする負圧の大きさが変化する条件に応じて、前記所定量を補正する所定量補正手段を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用エゼクタシステム。
  3. 前記条件が、前記内燃機関の回転数の大きさであることを特徴とする請求項2記載の車両用エゼクタシステム。
  4. 前記条件が、大気圧の大きさであることを特徴とする請求項2記載の車両用エゼクタシステム。
  5. 前記条件が、前記内燃機関の吸気系の吸気通路に配設された気流制御弁の開度であることを特徴とする請求項2記載の車両用エゼクタシステム。
  6. さらに前記内燃機関の水温が所定温度以下の場合に、前記制御装置が、前記エゼクタを機能させるように前記状態変更手段を制御することを禁止する制御禁止手段を備えることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の車両用エゼクタシステム。
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