JPH11342840A - 車両のブレーキブースタ用負圧補助装置 - Google Patents

車両のブレーキブースタ用負圧補助装置

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JPH11342840A
JPH11342840A JP16917698A JP16917698A JPH11342840A JP H11342840 A JPH11342840 A JP H11342840A JP 16917698 A JP16917698 A JP 16917698A JP 16917698 A JP16917698 A JP 16917698A JP H11342840 A JPH11342840 A JP H11342840A
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JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
brake booster
control valve
passage
throttle
Prior art date
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Pending
Application number
JP16917698A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Hanai
晶広 花井
Satomi Wada
里美 和田
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキブースタ用負圧装置を備えた車両に
おいて、吸気負圧の減少を補助するために別系統の負圧
源を設け、ブレーキブースタに必要な負圧を確保するこ
とを課題とする。 【解決手段】 エンジン7の吸気負圧を第1チェックバ
ルブ11及び第1バキューム配管10を介して導入し、この
吸気負圧を利用してブレーキ操作力を倍力するブレーキ
ブースタ9が配設され、吸気通路5のスロットルバルブ
3をバイパスさせる通路にアイドルスピードコントロー
ルバルブ8が配設されている。アイドルスピードコント
ロールバルブ8の負圧発生部分を第2チェックバルブ14
及び第2バキューム配管13を介してブレーキブースタ9
に連通させたブレーキブースタ用負圧補助装置が構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気負
圧を利用してブレーキを操作する車両のブレーキブース
タ用負圧補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、車両制動時に操縦者のブレーキ
操作力を軽減するために、エンジンの吸気負圧を利用し
てブレーキ操作力を倍力するブレーキブースタを備えた
従来のシステムを示す。エアクリーナ1の下流側のスロ
ットルボデー2にスロットルバルブ3が配設され、スロ
ットルバルブ3とエンジン7を連通させる吸気通路5
に、サージタンク6が配設されている。スロットルボデ
ー2にはISCV(アイドルスピードコントロールバル
ブ)8が配設され、ISCV8はスロットルバルブ3を
バイパスして、スロットルバルブ3の上流と下流とを結
ぶ空気通路の流量を制御するよう構成されている。ブレ
ーキブースタ9とサージタンク6とを連通させる第1バ
キューム配管10の途中に第1チェックバルブ11が配設さ
れ、ブレーキブースタ9の負圧が維持されるようになっ
ている。この負圧は、エンジン7の回転数が高いほど高
く、またエンジン7の回転数を変化させるほど高くなる
傾向にある。(この従来例については特開平5−213
182号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のブレーキブース
タ用負圧装置では、低温時の始動直後等に吸気負圧が減
少(吸気負圧の絶対値が低下)し、ブレーキブースタ9
の作動力が低下し、制動力が不足することが生ずる。本
発明は、ブレーキブースタ用負圧装置を備えた車両にお
いて、吸気負圧の減少を補助するために別系統の負圧源
を設け、ブレーキブースタに必要な負圧を確保すること
を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの吸
気負圧を第1チェックバルブ(11)及び第1バキューム配
管(10)を介して導入し、この吸気負圧を利用してブレー
キ操作力を倍力するブレーキブースタ(9) が配設され、
吸気通路(5) のスロットルバルブ(3) をバイパスさせる
通路にアイドルスピードコントロールバルブ(8) が配設
された車両において、アイドルスピードコントロールバ
ルブ(8) の負圧発生部分を第2チェックバルブ(14)及び
第2バキューム配管(13)を介してブレーキブースタ(9)
に連通させた車両のブレーキブースタ用負圧補助装置を
第1の構成とする。本発明は、第1の構成において、ア
イドルスピードコントロールバルブ(8) 内のISC通路
(19)に制御弁体(20)が配置され、流入管(24)の基端がス
ロットルバルブ(3) の上流側に連通され、大気室(17)内
に位置した流入管(24)の先端にアスピレータ(25)が配設
され、大気室(17)が第2バキューム配管(13)に連通さ
れ、アスピレータ(25)から流体が急速に流出するとき大
気室(17)に負圧が発生するようにしたことを第2の構成
とする。第2の構成において、負圧室(18)がスロットル
バルブ(3) の下流側に連通され、アスピレータ(25)がI
SC通路(19)の入口側に対向して配置され、制御弁体(2
0)を制御することにより制御弁体(20)が所望の開度に維
持されるようにすることができる。本発明は、第1の構
成において、アイドルスピードコントロールバルブ(8)
内に大気室(17)及び負圧室(18)が配設され、大気室(17)
と負圧室(18)とが第1ISC通路(19A)、制御弁室(2
9)及び第2ISC通路(19B)によって連通され、制御
弁室(29)に制御弁体(20A)が配置され、第2ISC通
路(19B)に絞り部(32)が形成され、絞り部(32)が第2
バキューム配管(13)に連通され、第2ISC通路(19
B)に流体が流れるとき絞り部(32)に負圧が発生するよ
うにされたことを第3の構成とする。第3の構成におい
て、大気室(17)がスロットルバルブ(3)の上流側に連通
されるとともに負圧室(18)がスロットルバルブ(3) の下
流側に連通され、制御弁体(20A)を制御して左右方向
に移動させることにより、制御弁体(20A)と第2IS
C通路(19B)後端の弁座(31)との間を所望の開度に維
持させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明のブレーキブ
ースタ用負圧補助装置の実施の形態を示す。図1は本発
明の実施の形態のシステム図であり、図5の従来のシス
テムと同一の部材には図5に示す符号と同一の符号を用
い、その部材の説明は省略する。図1には、ブレーキブ
ースタ9とサージタンク6とを結ぶ第1バキューム配管
10・第1チェックバルブ11の他に、吸気負圧の減少を補
助するために別系統として、ブレーキブースタ9とIS
CV8とを結ぶ第2バキューム配管13が設けられてい
る。そして、第2バキューム配管13の途中に第2チェッ
クバルブ14が配設され、ブレーキブースタ9の負圧が維
持されるようになっている。
【0006】図2は、スロットルボデー2にISCV8
を配設した状態を示し、ISCV8は主要部のみが示さ
れている。スロットルボデー2内にはスロットルバルブ
3が配設され、スロットルバルブ3はスロットルシャフ
ト16を中心にして揺動するように構成されている。IS
CV8の内部には大気室17及び負圧室18が配置され、大
気室17と負圧室18とはISC(アイドルスピードコント
ロール)通路19により連通されている。ISC通路19内
にはISCV8の回転形の制御弁体20が回転可能に配設
され、ECUからの指令に従って制御弁体20が回転操作
され制御弁体20の開度が決められ、ISC通路19を流れ
る空気流量を制御することができる。スロットルバルブ
3の大気側(上流側)22には流入側通路23の前端が開口
し、流入側通路23の先端は流入管24の基端に連通されて
いる。流入管24は大気室17に入り、ISC通路19内のI
SCVの制御弁体20に向けて屈曲され、ISC通路19の
入口側と対向した流入管24の先端にアスピレータ25が配
設されている。負圧室18はスロットルバルブ3の下流側
に流出側通路28によって連通され、大気室17は負圧取出
装置26を介して第2バキューム配管13に連通されてい
る。なお、27はISCV本体を示す。
【0007】図3は、スロットルボデー2に他のISC
V8を配設した状態を示し、ISCV8は主要部のみが
示されている。スロットルボデー2内にはスロットルバ
ルブ3が配設され、スロットルバルブ3はスロットルシ
ャフト16を中心にして揺動するように構成されている。
ISCV8の内部には大気室17及び負圧室18が配置さ
れ、大気室17と負圧室18とは第1ISC(アイドルスピ
ードコントロール)通路19A、制御弁室29及び第2IS
C通路19Bにより連通されている。制御弁室29には往復
動形の制御弁体20Aが摺動自在に配置され、制御弁体20
Aのシール面30が第2ISC通路19B後端の弁座31に対
向している。往復動形の制御弁体20Aを左右方向に往復
操作することによって制御弁体20Aと弁座31との間隙が
変化し、第1・第2ISC通路19A・19Bを流れる空気
流量を調節することができる。スロットルバルブ3の大
気側(上流側)22には流入側通路23の前端が開口し、流
入側通路23の後端は大気室17に連通されている。第2I
SC通路19Bには絞り部32があり、絞り部32に負圧取出
通路33が連通されている。負圧室18はスロットルバルブ
3の下流側に流出側通路28によって連通されている。
【0008】本発明の実施の形態の作用について説明す
る。エンジンを始動させアイドリング状態にすると、ス
ロットルバルブ3がアイドル位置に移動し、ISCV8
の制御弁体20、20Aが制御されエンジン回転数が目標回
転数に近づけられる。アイドリング時の目標回転数は予
めECUに記憶されてあり、エンジンの回転センサ、水
温センサ、エアフローセンサ等の各センサの検出記号か
らエンジン状態を検知し、エンジン状態に応じた目標回
転数になるように制御している。このとき、制御弁体2
0、20Aが所定開度に開かれているので、ISC通路19
又は第1・第2ISC通路19A・19Bを空気が流れる。
図2の場合、空気は上流側22から流入側通路23及び流入
管24を通り、アスピレータ25の絞り部分から急速に制御
弁体20・ISC通路19に向かって流出し、アスピレータ
25の周囲の流体を吸引して大気室17内に負圧が発生す
る。大気室17内の負圧は第2バキューム配管13及び第2
チェックバルブ14を通してブレーキブースタ9に伝えら
れる。図3の場合、空気は上流側22から流入側通路23、
大気室17、第1ISC通路19A、制御弁体20Aのシール
面30と弁座31との間の間隙を通り、第2ISC通路19B
を通り負圧室18に流れる。第2ISC通路19Bには絞り
部32があり、空気の流れは絞り部32で急速になり、負圧
が発生する。この負圧は負圧取出通路33、第2バキュー
ム配管13及び第2チェックバルブ14を通してブレーキブ
ースタ9に伝えられる。図2及び図3のこうした負圧補
助装置によってブレーキブースタ9の吸気負圧の減少が
補助される。
【0009】図4は、低温時のエンジン回転数と吸気管
負圧(ブレーキブースタ内の負圧)とISCV開度の変
化を示す。低温時に冷えたエンジンを始動させるときに
は、潤滑油が高粘度のため機械的負荷が通常よりも高い
ので、エンジンのアイドリング速度を通常よりも高くし
て前記機械的負荷に打ち勝つ必要がある。そのために、
ISCVを全開にしてアイドリング速度を高くし、エン
ジン温度の上昇に応じてISCV開度を徐々に小さくす
る。そして、吸気管負圧については実線が負圧補助装置
のない場合、点線が負圧補助装置のある場合である。負
圧補助装置のない場合には始動後に吸気負圧がなかなか
増加せず、始動後3分経過しても吸気負圧が−250m
mHg程度に過ぎず、ブレーキブースタ9の機能を発揮
させるには十分でない。これに対して、負圧補助装置の
ある場合は、始動後30秒経過には負圧補助装置のない
場合よりも吸気負圧が相当増加しており、始動後3分経
過すると吸気負圧が−350mmHg程度となり、ブレ
ーキブースタ9の機能を発揮させるのに十分である。な
お、暖機後もエンジンが所定の回転数を維持できるよう
に、ISCVを完全には閉じない。
【0010】
【発明の効果】本発明は、車両のブレーキブースタ用負
圧補助装置であって、従来のブレーキブースタ用負圧装
置を備えた車両に、アイドルスピードコントロールバル
ブの負圧発生部分を第2チェックバルブ及び第2バキュ
ーム配管を介してブレーキブースタに連通させた。従来
のブレーキブースタ用負圧装置では、低温時の始動直後
等に吸気負圧が減少(吸気負圧の絶対値が低下)し、ブ
レーキブースタの作動力が低下し、制動力が不足するこ
とが生じた。しかし、本発明ではブレーキブースタ用負
圧補助装置(吸気負圧の減少を補助するための別系統の
負圧源)を設けたので、始動から暖機の間のアイドリン
グ状態のときに、アイドルスピードコントロールバルブ
で発生する負圧がブレーキブースタに導入され、ブレー
キブースタに必要な負圧が確保され、制動力の不足は生
じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステム図である。
【図2】図2(a) は、スロットルボデーにISCVを配
設した状態を示す断面図であり、図2(b) は図2(a) の
制御弁体の断面を示す図である。
【図3】スロットルボデーに他のISCVを配設した状
態を示す断面図である。
【図4】低温時のエンジン回転数と吸気管負圧(ブレー
キブースタ内の負圧)の変化を示す図である。
【図5】従来のシステム図である。
【符号の説明】
3 スロットルバルブ 5 吸気通路 8 アイドルスピードコントロールバルブ 9 ブレーキブースタ 10 第1バキューム配管 11 第1チェックバルブ 13 第2バキューム配管 14 第2チェックバルブ 17 大気室 18 負圧室 19 ISC通路 20 制御弁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気負圧を第1チェックバル
    ブ及び第1バキューム配管を介して導入し、この吸気負
    圧を利用してブレーキ操作力を倍力するブレーキブース
    タが配設され、吸気通路のスロットルバルブをバイパス
    させる通路にアイドルスピードコントロールバルブが配
    設された車両において、アイドルスピードコントロール
    バルブの負圧発生部分を第2チェックバルブ及び第2バ
    キューム配管を介してブレーキブースタに連通させた車
    両のブレーキブースタ用負圧補助装置。
  2. 【請求項2】 アイドルスピードコントロールバルブ内
    のISC通路に制御弁体が配置され、流入管の基端がス
    ロットルバルブの上流側に連通され、大気室内に位置し
    た流入管の先端にアスピレータが配設され、大気室が第
    2バキューム配管に連通され、アスピレータから流体が
    急速に流出するとき大気室内に負圧が発生するようにさ
    れた請求項1の車両のブレーキブースタ用負圧補助装
    置。
  3. 【請求項3】 アイドルスピードコントロールバルブ内
    に大気室及び負圧室が配設され、大気室と負圧室とが第
    1ISC通路、制御弁室及び第2ISC通路によって連
    通され、制御弁室に制御弁体が配置され、第2ISC通
    路に絞り部が形成され、絞り部が第2バキューム配管に
    連通され、第2ISC通路を流体が流れるとき絞り部に
    負圧が発生するようにされた請求項1の車両のブレーキ
    ブースタ用負圧補助装置。
JP16917698A 1998-06-03 1998-06-03 車両のブレーキブースタ用負圧補助装置 Pending JPH11342840A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174883B2 (en) 2004-09-22 2007-02-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Intake-negative-pressure-increasing apparatus for engine
US7610140B2 (en) 2006-06-09 2009-10-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular ejector system and control method thereof
US20140137839A1 (en) * 2012-11-19 2014-05-22 Ford Global Technologies, Llc Vacuum generation with a peripheral venturi

Cited By (4)

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