JP4229137B2 - 負圧発生装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負圧発生装置の制御装置に関し、特にエゼクタを有して構成される負圧発生装置を制御する負圧発生装置の制御装置に関する。
従来、車両において、大気から各気筒に連通する内燃機関の吸気系の吸気通路(以下、単に内燃機関の吸気系とも称す)から取り出そうとする負圧よりも、さらに大きな負圧をブレーキブースタに供給するためにエゼクタが利用されている。エゼクタは一般的にはスロットル弁を迂回するバイパス路に配設されており、ベンチュリー効果によってより大きな負圧を発生させる。このエゼクタに関し、例えば特許文献1では、エゼクタをアイドルスピードコントロールバルブ(以下、単にISCVとも称す)とともに、スロットルバルブをバイパスするアイドリング管路に備えた負圧発生装置が提案されている。また特許文献2では、エゼクタとISCVとを一体化したような構造を備えた負圧発生装置が提案されている。また、特許文献3では、スロットルバルブと一体回転する支持軸に一体回転可能に組みつけられたエゼクタ用スロットルバルブを、エゼクタが配設されたバイパス路に備えた車両用負圧供給装置が提案されている。
特開2004−285838号公報 特開2004−299567号公報 特開2005−201196号公報
ここで、特許文献1及び2が提案する負圧発生装置では、ISCVが調節した吸気流量の大きさに応じてエゼクタが負圧を発生させる構造になっている。このため、必要に応じてできるだけ大きな負圧をエゼクタで確保しようとすると、構造上アイドル回転数が必然的に大きくなってしまうと考えられる。この場合には、内燃機関の吸気系から取り出そうとする負圧が小さくなってしまうため、その分エゼクタで大きな負圧を発生させることができないことになる。すなわち、これらの負圧発生装置では内燃機関の吸気系から取り出そうとする負圧が大きいときに、エゼクタを十分に利用することができない構造になっていた。この点に関して、特許文献3が提案する車両用負圧供給装置もスロットルバルブとエゼクタ用スロットルバルブを独立して制御できないことから、同様に内燃機関の吸気系から取り出そうとする負圧が大きいときに、エゼクタを十分に利用することができないと考えられる。その一方で、エゼクタは単位時間当たりの負圧の供給量自体はあまり多くないため、必要に応じて負圧を確保しようとすると、負圧の確保が十分に間に合わない虞があった。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、エゼクタを利用して好適に負圧を確保することが可能な、さらには負圧確保移行時の応答性の遅れという問題を改善可能な負圧発生装置の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関の吸気系の吸気通路から取り出そうとする負圧よりも大きな負圧を発生させるエゼクタと、該エゼクタを機能、或いは機能停止させる状態変更手段とを有して構成されるとともに、前記内燃機関のアイドル時の吸気流量を調節するアイドル流量調節手段と独立した経路に配設される負圧発生装置を制御する負圧発生装置の制御装置であって、吸気流量の増大に関する前記エゼクタの応答性は前記アイドル流量調整手段よりも低く、アイドル時に吸気流量を前記内燃機関が必要とする吸気流量に調節するにあたって、前記アイドル流量調節手段を制御するための制御量のうち、応答性を必要としない所定の制御量で指標される吸気流量が前記エゼクタを機能させたときに増大する吸気流量よりも大きいかどうかを判断することにより、前記状態変更手段を機能させてもアイドル回転数の維持又は制御性を確保できるかどうかを判断し、前記内燃機関の制御量のうち応答性を必要としない制御量で指標される吸気流量が前記エゼクタを機能させたときに増大する吸気流量よりも大きいく確保できると判断した場合には、前記アイドル流量調節手段による調整が実行される前に前記状態変更手段を機能させる優先制御手段を備えることを特徴とする負圧発生装置の制御装置である
本発明によれば、負圧発生装置をアイドル流量調節手段と独立した経路に配設し、さらに負圧発生装置をアイドル流量調節手段と独立して制御できるように構成したことで、アイドル回転数が低いとき、すなわち内燃機関の吸気系から取り出そうとする負圧が高いときにもエゼクタを利用して負圧を確保することが可能になる。この点に加えて本発明によれば、アイドル時に吸気流量を調節するにあたって、状態変更手段を機能させてもアイドル回転数の維持又は制御性を確保できるかどうかを判断し、確保できると判断した場合には、アイドル流量調節手段による調整が実行されるよりも前に状態変更手段を制御するようにしたことから、係る構造を採用しつつも、状態変更手段を流路の遮蔽度合いを制御可能な流量調節弁などで実現することで、車両のアイドル回転数を維持しつつエゼクタを常時機能させておくようにすることも可能になる。したがって、本発明によれば必要に応じてエゼクタを機能させる場合に問題となる負圧確保移行時の応答性の遅れという問題も改善できる。
また本発明では、さらに前記内燃機関が必要とする吸気流量が、前記状態変更手段を制御したときに増大する吸気流量よりも大きいかどうかを判断し、大きいと判断したときに、前記優先制御手段が、前記エゼクタを機能させるように前記状態変更手段を制御する。ここで例えば状態変更手段が流路を全開、全閉に切り替えるような構造を備えたバルブである場合には、アイドル回転数の目標値が低いときにこのバルブを全開にすると、吸気流量が内燃機関が必要とする吸気流量よりも過大になりアイドル回転数が大きくなってしまう虞がある。これに対して本発明によれば、アイドル回転数の維持に悪影響を及ぼすことなくエゼクタを機能させる機会を増やすことができる。これにより予め負圧を確保できるようになることから、必要に応じてエゼクタを機能させる場合に問題となる負圧確保移行時の応答性の遅れという問題を改善できる。
上記判断において、前記アイドル流量調節手段を制御するための制御量のうち、応答性を必要としない所定の制御量で指標される吸気流量が前記エゼクタを機能させたときに増大する吸気流量よりも大きいかどうかが判断される。ここでエゼクタは絞り構造を有しているため、エゼクタを機能させたときには吸気流量は次第に増大する。すなわちエゼクタは吸気流量の増大に関する応答性が低いという性質を有している。このことから、応答性を必要とする制御量、具体的には例えばアイドル回転数の変動を抑制するために行うフィードバック制御に係る制御量などで指標される吸気流量については、素早く対応可能なアイドル流量調節手段で調節したほうがアイドル回転数を好適に制御できる。係る点に鑑みた本発明によれば、アイドル回転数の制御性を損なうことなくエゼクタを機能させる機会を増やすことができる。これにより予め負圧を確保できるようになることから、必要に応じてエゼクタを機能させる場合に問題となる負圧確保移行時の応答性の遅れという問題を改善できる。
本発明によれば、エゼクタを利用して好適に負圧を確保することが可能な、さらには負圧確保移行時の応答性の遅れという問題を改善可能な負圧発生装置の制御装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)40で実現されている本実施例に係る負圧発生装置の制御装置を、負圧発生装置100とともに模式的に示す図である。内燃機関50を始めとした図1に示す各構成は車両(図示省略)に搭載されている。内燃機関50の吸気系10は、エアクリーナ11と、エアフロメータ12と、電動スロットル13と、インテークマニホールド14と、内燃機関50の各気筒(図示省略)に連通する図示しない吸気ポートと、これらの構成の間に適宜配設される例えば吸気管15a、15bなどを有して構成されている。エアクリーナ11は内燃機関50の各気筒に供給される吸気を濾過するための構成であり、図示しないエアダクトを介して大気に連通している。エアフロメータ12は吸気流量を計測するための構成であり吸気流量に応じた信号を出力する。
電動スロットル13は、スロットル弁13aと、スロットルボディ13bと、弁軸13cと、電動モータ13dとを有して構成されている。スロットル弁13aは、内燃機関50の各気筒に供給する全吸気流量を開度変化により調整するための構成である。また、電動スロットル13はアイドル回転数を制御するために吸気流量を調節するための構成にもなっており、本実施例では電動スロットル13でアイドル流量調節手段を実現している。スロットルボディ13bは、吸気通路が形成された筒状部材からなる構成であり、この吸気通路に配設されたスロットル弁13aの弁軸13cを軸支する。電動モータ13dは、ECU40の制御の基、スロットル弁13aの開度を変更するための構成であり、この電動モータ13dにはステップモータが採用されている。電動モータ13dはスロットルボディ13bに固定されており、その出力軸(図示省略)は弁軸13cに連結されている。スロットル弁13aの開度は、電動スロットル13に内蔵された図示しないエンコーダ(以下、単にエンコーダと称す)からの出力信号に基づき、ECU40で検出される。
なお、スロットル機構には、電動スロットル13のようなスロットル弁13aをアクチュエータで駆動するスロットルバイワイヤ方式を適用することが好ましい。但し、これに限られず、例えば電動スロットル13の代わりにワイヤなどを介してアクセルペダル(図示省略)と連動し、スロットル弁13aの開度が変更されるような機械式スロットル機構を適用してもよい。この場合には、例えばスロットル弁13aに対してバイパス路を形成するとともに、このバイパス路にISCVを介在させることでアイドル回転数の制御を行うことができる。したがって、このISCVをアイドル流量調節手段とすることも可能である。インテークマニホールド14は、上流側で一つの吸気通路を下流側で内燃機関50の各気筒に対応させて分岐するための構成であり、吸気を内燃機関50の各気筒に分配する。
ブレーキ装置20は、ブレーキペダル21と、ブレーキブースタ22と、マスターシリンダ23と、ホイルシリンダ(図示省略)とを有して構成されている。運転者が車輪の回転を制動するために操作するブレーキペダル21は、ブレーキブースタ22の入力ロッド(図示省略)と連結されている。ブレーキブースタ22は、ペダル踏力に対して所定の倍力比でアシスト力を発生させるための構成であり、内部でマスターリシンダ23側に区画された負圧室(図示省略)が、エゼクタ30を介してインテークマニホールド14の吸気通路に接続されている。ブレーキブースタ22は、さらにその出力ロッド(図示省略)がマスターシリンダ23の入力軸(図示省略)と連結されており、マスターシリンダ23は、ペダル踏力に加えてアシスト力を得たブレーキブースタ22からの作用力に応じて油圧を発生させる。マスターシリンダ23は、油圧回路を介して各車輪のディスクブレーキ機構(図示省略)に設けられたホイルシリンダ夫々に接続されており、ホイルシリンダはマスターシリンダ23から供給された油圧で制動力を発生させる。なお、ブレーキブースタ22は気圧式のものであれば特に限定されるものではなく、一般的なものであってよい。
エゼクタ30は、吸気系10、より具体的にはインテークマニホールド14から取り出そうとする負圧よりもさらに大きな負圧を発生させてブレーキブースタ22の負圧室に供給するための構成である。エゼクタ30は、流入ポート31aと流出ポート31bと負圧供給ポート31cとを有している。これらのうち、負圧供給ポート31cがエアホース5cでブレーキブースタ22の負圧室に接続されている。また、流入ポート31aは吸気管15aの吸気通路にエアホース5aで、流出ポート31bはインテークマニホールド14の吸気通路にエアホース5bで、電動スロットル13、より具体的にはスロットル弁13aを挟むようにして夫々接続されている。これによって、電動スロットル13を迂回するバイパス路Bが、エゼクタ30を含んでエアホース5aと5bとで形成される。なお、エゼクタ30が機能していない場合、ブレーキブースタ22の負圧室には、インテークマニホールド14の吸気通路から、エアホース5b、エゼクタ30の流出ポート31b及び負圧供給ポート31c、エアホース5c夫々を介して負圧が供給される。
エアホース5aには、VSV(バキュームスイッチングバルブ)1を介在させている。VSV1は、ECU40の制御のもと、バイパス路Bを連通、遮断するための構成であり、本実施例では2ポジション2ポートのノーマルクローズドソレノイドバルブを採用している。但し、これに限られず、VSV1は他の適宜の電磁弁などであってよく、さらに例えば流路の遮蔽度合いを制御可能な流量調整弁などであってもよい。また、このVSV1はバイパス路Bを連通、遮断することで、エゼクタ30を機能、或いは機能停止させるための構成となっている。本実施例ではVSV1で状態変更手段を実現している。
図2はエゼクタ30の内部構成を模式的に示す図である。エゼクタ30は内部にディフューザ32を備えている。ディフューザ32は、先細テーパ部32aと、末広テーパ部32bと、これらを連通する通路にあたる負圧取出部32cとで構成されている。先細テーパ部32aは、流入ポート31aに対向するようにして開口しており、末広テーパ部32bは、流出ポート31bに対向するようにして開口している。また、負圧取出部32cは、負圧供給ポート31cに連通している。流入ポート31aには、流入してきた吸気を先細テーパ部32aに向けて噴射するノズル33が配設されており、ノズル33から噴射された吸気はディフューザ32を流通し、さらに流出ポート31bからエアホース5bに流出する。この際、ディフューザ32で高速噴流が生起されることにより、ベンチュリー効果で負圧取出部32cに大きな負圧が発生し、さらにこの負圧は負圧供給ポート31cからエアホース5cを介して負圧室に供給される。このようなエゼクタ30の機能により、ブレーキブースタ22は、インテークマニホールド14から取り出す場合よりも大きな負圧を得ることができる。なお、負圧取出部32cと負圧供給ポート31cとの間の内部流路と、流出ポート31bと負圧供給ポート31cとの間の内部流路と、ブレーキブースタ22のエアホース5c接続部とに設けられた逆支弁34は、夫々逆流を防止するためのものである。また、エゼクタ30は図2に示す内部構造を備えるものに限られず、その他の異なる内部構造を備えるエゼクタをエゼクタ30の代わりに適用してよい。
内燃機関50には、エアコン用コンプレッサ55が備えられている。エアコン用コンプレッサ55は、その駆動軸のプーリがベルトを介して内燃機関50の出力軸のプーリに連結されている。なお、内燃機関50の出力軸のプーリには、補機としてエアコン用コンプレッサ55のほかにも、例えば図示しないパワーステアリング用ポンプやジェネレータなどの各プーリがベルトを介して連結されている。エアコン用コンプレッサ55の駆動軸には、図示しない電磁クラッチが備えられている。電磁クラッチは、図示しないエアコンSWのON、OFFに応じてECU40の制御のもと断続され、これにより、エアコン用コンプレッサ55が駆動、停止する。
ECU40は、図示しないCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入出力回路などを有して構成されている。ECU40は主として内燃機関50を制御するための構成であり、本実施例では電動スロットル13やVSV1も制御している。ECU40には、電動スロットル13やVSV1のほか、各種の制御対象が駆動回路(図示省略)を介して接続されている。また、ECU40にはエンコーダや、アクセルペダルの状態を検出するための図示しないアクセルセンサや、内燃機関50の回転数Neを検出するための図示しないクランク角センサや、エアコンSWなどの各種のセンサが接続されている。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムを格納するための構成であり、本実施例では内燃機関50制御用のプログラムのほか、種々の条件のもと、エゼクタ30を機能、或いは機能停止させるようにVSV1を制御するためのVSV1制御用プログラムや、電動スロットル13をISC(Idle Speed Control)制御するためのISC制御用プログラムなども格納している。但し、これらのプログラムは一体として組み合わされていてもよい。ISC制御用プログラムは、ISC制御要求量算出用プログラムと、算出された最終的なISC制御要求量(以下、単にeqcalとも称す)に基づき電動スロットル13を制御するための電動スロットル制御用プログラムとを有して構成されている。エゼクタ30を機能させるようにVSV1が制御されたとき(以下、単にVSV1がONになったときとも称す)には、このISC制御要求量算出用プログラムで、eqcalは通常のISC制御量(以下、単にeqcalbとも称す)からVSV1がONになったときに増大する吸気流量に相当する制御量(以下、単にeqejectとも称す)を減じることで算出される。一方、エゼクタ30を機能停止させるようにVSV1が制御されたとき(以下、単にVSV1がOFFになったときとも称す)には、このISC制御要求量算出用プログラムで、eqcalをeqcalbとする算出が行われる。本実施例ではeqcalbは、具体的には以下に示す各種の制御量で構成されている。
eqcalbは、eqgとeqiとeqdlntとeqstaとeqthwとeqacとeqelsとeqcatとeqdlnとeqaenstとeqpsとeqpsとeqndとeqpgとeqvtfとeqaddmaxとで構成されている。なお、eqcalbを構成するこれら各種の制御量は負の値を有してもよい。また、これら各種の制御量はISC制御要求量算出用プログラムで算出されるとともに、eqcalbはISC制御要求量算出用プログラムでこれら各種の制御量の和として算出される。ここで、eqgは電動スロットル13を学習制御するための制御量である。eqiは電動スロットル13をフィードバック制御するための制御量である。eqdlntは目標回転数に応じた大きさを有する制御量である。eqstaは内燃機関50始動時に回転数Neを上げるための制御量である。eqthwは水温の高さに応じた大きさを有する制御量である。eqacはエアコン用コンプレッサ55の負荷に応じた大きさを有する制御量である。eqelsはジェネレータの負荷に応じた大きさを有する制御量である。eqcatは触媒暖気制御に応じて吸気流量を増大させるための制御量である。eqdlnは外乱などにより回転数Neが低下した際に吸気流量を増大させるための制御量である。eqaenstはエンストを回避するための制御量である。
eqpsはパワーステアリング用ポンプの駆動負荷に応じた大きさを有する制御量である。eqndは駆動、非駆動レンジ時の変速機(図示省略)の負荷に応じた大きさを有する制御量である。eqpgは蒸発燃料のパージ量に応じた補正を行うための制御量である。eqvtfは図示しないVVT(Variable Valve Timing)機構が進角側にフェールした際に補正を行うための制御量である。eqaddmaxは最終標準流量の最大値に応じた大きさを有する制御量である。なお、eqdp(ダッシュポット補正量)とeqdwn(減速時アイドルアップ補正量)とeqcrs(走行時補正量)とのうちから最大のものが、eqddmaxとして選択される。上記の各種の制御量のうち、eqdlntとeqstaとeqthwとeqacとeqelsとeqcatとeqvtfとeqaddmaxとが応答性を必要としない制御量となっており、本実施例ではこれらの制御量の和が、ISC要求制御量算出用プログラムで応答性を必要としない所定の制御量(以下、単にeqejebとも称す)として算出される。
また本実施例では、VSV1制御用プログラムが、eqejebがeqejectよりも大きいときに、VSV1をONにするためのプログラムを有して構成されている。なお、eqejebは内燃機関50が必要とする吸気流量を指標しており、eqejectはVSV1がONになったときに増大する吸気流量を指標している。本実施例ではCPUとROMとRAM(以下、CPU等とも称す)と上述の各種のプログラムとで各種の制御手段や検出手段や判定手段などが実現されており、特にCPU等とVSV1制御用プログラムとで優先制御手段が実現されている。また、本実施例ではVSV1と、エゼクタ30とで負圧発生装置100が実現されている。
次に、VSV1を制御するためにECU40で行われる処理を図3に示すフローチャートを用いて詳述する。ECU40は、ROMに格納された上述のVSV1制御用プログラムやISC制御要求量算出用プログラム等に基づき、CPUがフローチャートに示す処理を極短い時間で繰り返し実行することで、負圧発生装置100を制御する。CPUはeqejebを算出する処理を実行する(ステップ11)。続いてCPUは、クランク角センサの出力信号に基づき回転数Neを検出するとともにエンコーダの出力信号に基づき負荷を検出し、検出した回転数Ne及び負荷に基づきeqejectを算出する処理を実行する(ステップ12)。本実施例では回転数Ne及び負荷に応じて定義した推定吸気流量のマップデータをROMに格納しており、eqejectはこの推定吸気流量に基づき算出される。推定吸気流量はVSV1がONになったときに増大する吸気流量の推定値であり、台上試験等による計測結果に基づき予め決定されたものである。但し、これに限られず、例えば推定吸気流量の代わりにeqejectが直接的にROMに格納されていてもよい。
続いてCPUは負圧確保要求があるか否か、またはeqejebがeqejectよりも大きいか否かを判定する処理を実行する(ステップ13)。すなわち、本ステップで負圧確保要求があるか否かと同時に、エゼクタ30を機能させてもアイドル回転数を維持できるか否かと、アイドル回転数の制御性を確保できるか否かとが判定される。なお、負圧確保要求は例えばブレーキブースタ22の負圧室の負圧が基準値を満たさなくなった場合やポンピングブレーキがあったときなどに行われるようになっている。この負圧確保要求がない場合でもステップ13で肯定判定であれば、CPUはVSV1をONにするための処理を実行する(ステップ14)。これにより、エゼクタ30を機能させる機会を増やすことができる。なお、既にVSV1がONになっている場合には本ステップをスキップしてもよい。続いてCPUはeqcalbからeqejectを減じることでeqcalを算出する処理を実行する(ステップ15)。電動スロットル13は、本ステップで算出されたeqcalに基づき制御される。すなわち、本実施例ではステップ14でVSV1をONにした後にステップ15で算出されたeqcalに基づき電動スロットル13を制御するようにしており、これにより電動スロットル13よりも優先してVSV1をONにすることができる。
ステップ13で否定判定であれば、CPUはVSV1をOFFにするための処理を実行し(ステップ16)、eqcalbをeqcalとする算出処理を実行する(ステップ17)。これにより、エゼクタ30を機能させているために、アイドル回転数の維持に悪影響が及ぶことやアイドル回転数の制御性が損なわれることが回避される。また、この場合には、VSV1は吸気流量に寄与することがなく電動スロットル13のみで吸気流量が調節される。すなわち、ステップ13で否定判定された場合には、電動スロットル13がVSV1よりも優先して制御されることになる。なお、ステップ13で負圧確保要求があった場合には、eqejebがeqejectよりも大きいか否かに関わらずステップ13でVSV1をONにする。これにより、ブレーキ性能を確保するといった安全性向上の観点からの必要に応じてエゼクタ30を好適に機能させることができる。以上により、エゼクタ30による負圧の確保を優先できるとともに、エゼクタ30を機能させる機会を増やすことで負圧確保移行時の応答性の遅れという問題を改善可能なECU40を実現可能である。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
ECU40を負圧発生装置100とともに模式的に示す図である。 エゼクタ30の内部構成を模式的に示す図である。 ECU40で行われる処理をフローチャートで示す図である。
符号の説明
1 VSV
10 吸気系
13 電動スロットル
20 ブレーキ装置
22 ブレーキブースタ
30 エゼクタ
40 ECU
50 内燃機関
55 エアコン用コンプレッサ
100 エゼクタシステム

Claims (1)

  1. 内燃機関の吸気系の吸気通路から取り出そうとする負圧よりも大きな負圧を発生させるエゼクタと、該エゼクタを機能、或いは機能停止させる状態変更手段とを有して構成されるとともに、前記内燃機関のアイドル時の吸気流量を調節するアイドル流量調節手段と独立した経路に配設される負圧発生装置を制御する負圧発生装置の制御装置であって、
    吸気流量の増大に関する前記エゼクタの応答性は前記アイドル流量調整手段よりも低く、アイドル時に吸気流量を前記内燃機関が必要とする吸気流量に調節するにあたって、前記アイドル流量調節手段を制御するための制御量のうち、応答性を必要としない所定の制御量で指標される吸気流量が前記エゼクタを機能させたときに増大する吸気流量よりも大きいかどうかを判断することにより、前記状態変更手段を機能させてもアイドル回転数の維持又は制御性を確保できるかどうかを判断し、前記内燃機関の制御量のうち応答性を必要としない制御量で指標される吸気流量が前記エゼクタを機能させたときに増大する吸気流量よりも大きく確保できると判断した場合には、前記アイドル流量調節手段による調整が実行される前に前記状態変更手段を機能させる優先制御手段を備えることを特徴とする負圧発生装置の制御装置。
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