JP2007326495A - 自動二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】直進安定性及び旋回性能に優れる自動二輪車用空気入りタイヤ2の提供。
【解決手段】このタイヤ2は、トレッド4と、ベルト12とを備える。このベルト12は、中央に位置するセンタープライ28と、軸方向において離間して配置される一対のサイドプライ30とを備える。このセンタープライ28は、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたセンターコードを備える。このサイドプライ30は、周方向に対して傾斜するサイドコードを備える。このサイドプライ30は、幅広部34と、その軸方向幅がこの幅広部34に比べて狭い幅狭部36とから構成される。このセンタープライ28の軸方向幅の、トレッド幅に対する比率は、65%以上85%以下である。左右に位置する幅広部34の内端42の軸方向距離の、トレッド幅に対する比率は、40%以上60%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として自動二輪車に用いられる空気入りタイヤに関する。
車両の高速化に伴い、自動二輪車に装着されるタイヤには、ラジアルタイヤが採用されている。このタイヤは、カーカスの半径方向外側にベルトプライからなるベルトを備える。このベルトプライのベルトコードは、周方向に対して傾けられている。このようなベルトの構造は、カット(CUT)構造と称される。このタイヤは、旋回性能に優れる。
直進走行性能及び旋回走行性能に優れるタイヤが、特開平5−178007号公報に開示されている。このタイヤでは、トレッドの中央領域に帯状プライの螺旋巻きにより形成されるプライ片が配置されており、ショルダー領域には2枚のカットプライが重ね合わされて配置されている。
特開平5−178007号公報
自動二輪車において、車両の高性能化は著しい。このため、この車両に装着されるタイヤにおいても、高速走行性能の更なる向上が求められている。
そのベルトコードが周方向に対して傾けられたベルトプライを備えたタイヤでは、高速走行時において、充分な直進安定性が得られないという問題がある。
そのベルトコードが実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたベルトプライを備えたタイヤがある。このタイヤは、高速走行時の直進安定性に優れる。その一方で、このタイヤでは、自動二輪車を内側に傾けて旋回する場合において、タイヤの剛性が不足し、充分なキャンバースラストが得られないという問題がある。このタイヤは、旋回性能に劣る。
本発明の目的は、直進安定性及び旋回性能に優れる自動二輪車用空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る自動二輪車用空気入りタイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの半径方向内側に位置するベルトとを備えている。このベルトは、中央に位置するセンタープライと、軸方向において離間して配置される一対のサイドプライとを備えている。このセンタープライは、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたセンターコードを備えている。このサイドプライは、サイドコードを備えている。このサイドコードが周方向に対してなす角度の絶対値は、10°以上80°以下である。このサイドプライは、軸方向外側で折り返されている。このサイドプライは、幅広部と、その軸方向幅がこの幅広部に比べて狭い幅狭部とから構成されている。このセンタープライの一部は、この幅広部と積層されている。このベルトの軸方向幅の、トレッド幅に対する比率は、90%以上95%以下である。このセンタープライの軸方向幅の、トレッド幅に対する比率は、65%以上85%以下である。左右に位置する幅広部の内端の軸方向距離の、トレッド幅に対する比率は、40%以上60%以下である。
好ましくは、このタイヤでは、上記幅狭部は、上記センタープライの軸方向外側に位置している。
本発明に係るタイヤでは、中央に位置するセンタープライが実質的に周方向に螺旋巻きされているセンターコードを備えている。このタイヤは、高速走行時の直進安定性に優れる。サイドプライは、軸方向外側で折り返されており、周方向に対して傾斜して配置されるサイドコードを備えている。このサイドプライは、旋回時のグリップ力に寄与する。旋回時において充分なキャンバースラストが発生するので、このタイヤは旋回性能に優れる。このようなサイドプライを備えるタイヤでは、サイドコードの端がベルトの外端に配置されることはない。このタイヤでは、このベルトの外端における繰り返し歪みによる損傷が抑えられる。このタイヤは、耐久性にも優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、図1中の一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及びチェーファー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。
トレッド4は架橋ゴムからなり、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4の外面は、路面と接地するトレッド面18を形成する。なお、このトレッド面18に溝が刻まれて、トレッドパターンが形成されてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端20から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6から半径方向略内向きに延びている。ビード8は、コア22と、このコア22から半径方向外向きに延びるエイペックス24とを備えている。コア22はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス24は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ26を備える。このカーカスプライ26は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。このカーカスプライ26は、コア22の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。
図示されていないが、カーカスプライ26は、カーカスコードとトッピングゴムとからなる。カーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は75°から90°である。換言すれば、このタイヤ2はラジアルタイヤである。カーカスコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー16が用いられてもよい。
ベルト12は、トレッド4の半径方向内側に位置している。このベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置しており、カーカス10と積層されている。このベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、中央に位置するセンタープライ28と、一対のサイドプライ30とを備えている。
センタープライ28は、長尺の帯体が螺旋状に周巻されることにより得られる。図示されていないが、この帯体は長手方向に延びる一本又は複数本のセンターコードとトッピングゴムとからなる。換言すれば、このセンタープライ28は、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたセンターコードを備えている。このセンターコードの周方向に対してなす角度は5°以下、特には2°以下である。このセンタープライ28は、いわゆる「ジョイントレスベルトプライ(JLBプライ)」である。本発明では、周方向に対してなす角度の絶対値が5.0°以下である方向は、「実質的な周方向」とされる。
サイドプライ30は、ショルダー32の近傍に配置される。左右のサイドプライ30は、軸方向において離間している。図示されていないが、このサイドプライ30はサイドコードとトッピングゴムとからなる。このサイドコードは、周方向に対して傾斜している。このサイドコードが周方向に対してなす角度の絶対値は、10°以上80°以下である。このタイヤ2では、一方のサイドプライ30のサイドコードが周方向に対してなす角度は、他方のサイドプライ30のサイドコードが周方向に対してなす角度とは逆である。このサイドプライ30は、いわゆる「カットプライ」である。このサイドコードとしては、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維、炭素繊維及びスチールが挙げられる。
サイドプライ30は、軸方向外側で折り返されている。このサイドプライ30は、幅広部34と幅狭部36とから構成される。この幅広部34及び幅狭部36は、このサイドプライ30が折り返された位置から軸方向略内向きに延びている。このタイヤ2では、一枚のサイドプライ30において、幅広部34のサイドコードが周方向に対してなす角度は、幅狭部36のサイドコードが周方向に対してなす角度とは逆である。このようなサイドプライ30の構造は、「フォールド構造」と称される。
このタイヤ2では、幅狭部36の軸方向幅はこの幅広部34の軸方向幅に比べて狭い。図1に示されているように、この幅広部34の一部は幅狭部36に積層されている。幅狭部36は、センタープライ28の外端38から軸方向外側に延びている。この幅狭部36の内端40は、センタープライ28の外端38に連接している。幅広部34の内端42は、軸方向においてセンタープライ28の外端38よりも内側に位置している。図1に示されているように、このタイヤ2では、この幅狭部36の内端40からこの幅広部34の内端42までの範囲において、このセンタープライ28の一部が幅広部34の半径方向外側に積層されている。本明細書では、このセンタープライ28が幅広部34に積層されている領域は中間領域44と称される。この中間領域44には、JLBプライとカットプライとが併存している。
このタイヤ2では、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたセンターコードがカーカス10を充分に拘束する。このタイヤ2は、高速走行時の直進安定性に優れる。このセンターコードとしては、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維、炭素繊維及びスチールが挙げられる。高弾性率で高強度なコードは、タイヤ2の直進安定性に寄与する。この観点から、このセンターコードとしては、アラミド繊維及びスチールが特に好ましい。
前述したように、サイドプライ30は軸方向外側で折り返されており、周方向に対して傾斜して配置されるサイドコードを備えている。このサイドプライ30は、このタイヤ2のショルダー32における剛性を高め、旋回時のグリップ力に寄与する。このタイヤ2では、旋回時において充分なキャンバースラストが発生する。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。このタイヤ2では、サイドコードの端がベルト12の外端46に配置されることはない。従って、このベルト12の外端46における繰り返し歪みによる損傷が抑えられる。このタイヤ2は、耐久性に優れる。
このタイヤ2では、直進時にはトレッド4のセンター48が主として接地する。旋回時にライダーは、自動二輪車を内側へ傾斜させる。従って、旋回時(特にフルバンク)には、トレッド4のショルダー32が主として接地する。直進走行から旋回走行への移行時には、接地箇所は、まずセンター48から中間領域44へと移行し、さらに中間領域44からショルダー32へと移行する。前述したように、この中間領域44には、JLBプライとカットプライとが併存している。このため、センター48から中間領域44への移行において、特性は急激には変化しない。さらに、中間領域44からショルダー32への移行においても、特性は急激には変化しない。このようなタイヤ2は、直進走行から旋回走行へ滑らかに移行しうる。このタイヤ2は、旋回走行から直進走行へも滑らかに移行しうる。このタイヤ2は、操作性にも優れる。
図1において、両矢印線WTは左右に位置するトレッド4の端20の間の軸方向距離である。この軸方向距離WTは、トレッド幅である。両矢印線WBは、ベルト12の軸方向幅である。両矢印線WHは、センタープライ28の軸方向幅である。両矢印線WFは、左右に位置する幅広部34の内端42の軸方向距離である。両矢印線WLは、幅狭部36の内端40とベルト12の外端46との間の軸方向距離を表している。この軸方向距離WLは、幅狭部36と幅広部34との重なり幅を表している。両矢印線WSは、この幅広部34の内端42とセンタープライ28の外端38との間の軸方向距離である。この軸方向距離WSは、中間領域44の軸方向幅である。
このタイヤ2では、ベルト12の軸方向幅WBの、トレッド幅WTに対する比率(WB/WT×100)は、90%以上95%以下である。この比率が90%以上に設定されることにより、ベルト12が効果的にタイヤ2の剛性を高める。これにより、旋回性能が維持されうる。この観点から、この比率は92%以上がより好ましく、94%以下が特に好ましい。この比率が95%以下に設定されることにより、タイヤ2の剛性の過大が抑えられる。このようなタイヤ2は、乗り心地が維持されうる。
このタイヤ2では、センタープライ28の軸方向幅WHの、トレッド幅WTに対する比率(WH/WT×100)は、65%以上85%以下である。この比率が65%以上に設定されることにより、センタープライ28が効果的にカーカス10を拘束する。このタイヤ2は、直進走行において、路面と充分に接地する。このタイヤ2は、直進安定性に優れる。この観点から、この比率は67%以上がより好ましく、70%以上が特に好ましい。この比率が85%以下に設定されることにより、サイドプライ30が効果的にトレッド4のショルダー32の剛性を高める。このタイヤ2では、旋回時において充分なキャンバースラストが発生する。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。この観点から、この比率は80%以下がより好ましく、75%以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、左右に位置する幅広部34の内端42の軸方向距離WFの、トレッド幅WTに対する比率(WF/WT×100)は、40%以上60%以下である。この比率が40%以上に設定されることにより、タイヤ2の剛性過大が抑えられる。このタイヤ2では、乗り心地が維持されうる。この観点から、この比率は45%以上がより好ましく、50%以上が特に好ましい。この比率が60%以下に設定されることにより、サイドプライ30によるタイヤ2のグリップ力への寄与が維持されうる。このタイヤ2では、旋回性能が維持されうる。この観点から、この比率は57%以下がより好ましく、55%以下が特に好ましい。
このタイヤ2では、幅狭部36と幅広部34との重なり幅WLの、トレッド幅WTに対する比率(WL/WT×100)は10%以上30%以下であるのが好ましい。この比率が10%以上に設定されることにより、サイドプライ30が効果的にトレッド4のショルダー32の剛性を高める。このタイヤ2では、旋回時において充分なキャンバースラストが発生する。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。この観点から、この比率は15%以上がより好ましく、20%以上が特に好ましい。この比率が30%以下に設定されることにより、タイヤ2の剛性の過大が抑えられる。このようなタイヤ2は、乗り心地が維持されうる。この観点から、この比率は27%以下がより好ましく、25%以下が特に好ましい。
前述したように、中間領域44の存在はトレッド4のセンター48からショルダー32の間における特性の急激な変化を抑える。このタイヤ2では、直進走行から旋回走行への移行及び旋回走行から直進走行への滑らかな移行が維持されるという観点から、この中間領域44の軸方向幅WSの、トレッド幅WTに対する比率(WS/WT×100)は15%以上がより好ましく、20%以上がさらに好ましく、25%以上が特に好ましい。この比率は、35%以下がより好ましく、33%以下がさらに好ましく、30%以下が特に好ましい。
タイヤ2の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記表1に示された仕様を備えた実施例1の自動二輪車用空気入りタイヤを得た。このタイヤサイズは、185/55ZR17である。センタープライのセンターコードは、アラミド繊維である。このセンターコードが周方向に対してなす角度は、実質的に0°である。サイドプライのサイドコードは、ナイロン繊維である。このサイドコードが周方向に対してなす角度は、50°である。ベルトの軸方向幅WBの、トレッド幅WTに対する比率(WB/WT×100)は、95%である。センタープライの軸方向幅WHの、トレッド幅WTに対する比率(WH/WT×100)は、75%である。左右に位置する幅広部の内端の軸方向距離WFの、トレッド幅WTに対する比率(WF/WT×100)は、50%である。
[比較例3及び4並びに実施例4及び5]
比率(WH/WT×100)を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例2及び5並びに実施例3及び6]
比率(WF/WT×100)を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例1及び実施例2]
比率(WB/WT×100)を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例6]
比較例6は、市販されている従来のタイヤである。このタイヤでは、ベルトが2枚のベルトプライで構成されている。この2枚のベルトプライは半径方向に積層されている。このベルトプライのベルトコードが周方向に対してなす角度は、20°である。このベルトコードは、ナイロン繊維である。このベルトプライは、カットプライである。
[比較例7]
比較例7は、市販されている従来のタイヤである。このタイヤでは、ベルトが1枚のベルトプライで構成されている。このベルトプライは、実質的に周方向沿って螺旋巻きされたベルトコードを備えている。このベルトコードが周方向に対してなす角度は、0°である。このベルトコードは、アラミド繊維である。このベルトプライは、JLBプライである。
[実車評価]
排気量が600cmである市販の自動二輪車(4サイクル)の後輪に、試作タイヤが装着された。リムはMT5.50×17、タイヤの空気内圧は290kPaとした。なお、この前輪には、市販されている従来のタイヤが装着されている。この前輪のタイヤサイズは、120/70ZR17である。リムはMT3.50×17、タイヤの空気内圧は250kPaである。ドライアスファルト路で構成されたサーキットコースで、ライダーによる官能評価が実施された。時速100km/hから時速150km/hにおける旋回走行と時速250km/hから車両最高速(約280km/h程度)における直進走行が行われて、直進安定性及び旋回時のグリップ力が評価された。この結果が、下記表1に指数値で表されている。この指数値が大きいほど、良好であることが示される。
Figure 2007326495
表1に示されるように、実施例のタイヤは直進安定性及び旋回性能に優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る空気入りタイヤは、種々の自動二輪車に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。
符号の説明
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
18・・・トレッド面
20・・・端
22・・・コア
24・・・エイペックス
26・・・カーカスプライ
28・・・センタープライ
30・・・サイドプライ
32・・・ショルダー
34・・・幅広部
36・・・幅狭部
38、46・・・外端
40、42・・・内端
44・・・中間領域
48・・・センター

Claims (2)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、
    このトレッドの半径方向内側に位置するベルトとを備えており、
    このベルトが、中央に位置するセンタープライと、軸方向において離間して配置される一対のサイドプライとを備えており、
    このセンタープライが、実質的に周方向に沿って螺旋巻きされたセンターコードを備えており、
    このサイドプライが、サイドコードを備えており、
    このサイドコードが周方向に対してなす角度の絶対値が、10°以上80°以下であり、
    このサイドプライが、軸方向外側で折り返されており、
    このサイドプライが、幅広部と、その軸方向幅がこの幅広部に比べて狭い幅狭部とから構成されており、
    このセンタープライの一部が、この幅広部と積層されており、
    このベルトの軸方向幅の、トレッド幅に対する比率が、90%以上95%以下であり、
    このセンタープライの軸方向幅の、トレッド幅に対する比率が、65%以上85%以下であり、
    左右に位置する幅広部の内端の軸方向距離の、トレッド幅に対する比率が、40%以上60%以下である自動二輪車用空気入りタイヤ。
  2. 上記幅狭部が、上記センタープライの軸方向外側に位置している請求項1に記載のタイヤ。
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