JPH11291712A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents
自動二輪車用タイヤInfo
- Publication number
- JPH11291712A JPH11291712A JP10101474A JP10147498A JPH11291712A JP H11291712 A JPH11291712 A JP H11291712A JP 10101474 A JP10101474 A JP 10101474A JP 10147498 A JP10147498 A JP 10147498A JP H11291712 A JPH11291712 A JP H11291712A
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- JP
- Japan
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- band
- tire
- shoulder
- reinforcing
- layer
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速走行における直進安定性を高く維持しな
がら旋回時のトラクション性を向上する。 【解決手段】 カーカス6とバンド層7との間に、タイ
ヤ軸方向の両側に離れて各トレッドショルダ部分Y1に
配される一対のショルダープライ9Aからなる補強層9
を具える。ショルダープライ9Aは、15〜45度の角
度θで配列する補強コード12を有し、タイヤ軸方向外
側の折曲げ縁9eで半径方向の内外に折り重ねられるフ
ォールド状をなす。補強層9の補強巾W1は、前記バン
ド層7のバンド巾WBの1/8〜1/4である。
がら旋回時のトラクション性を向上する。 【解決手段】 カーカス6とバンド層7との間に、タイ
ヤ軸方向の両側に離れて各トレッドショルダ部分Y1に
配される一対のショルダープライ9Aからなる補強層9
を具える。ショルダープライ9Aは、15〜45度の角
度θで配列する補強コード12を有し、タイヤ軸方向外
側の折曲げ縁9eで半径方向の内外に折り重ねられるフ
ォールド状をなす。補強層9の補強巾W1は、前記バン
ド層7のバンド巾WBの1/8〜1/4である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速走行における
直進安定性と旋回時のトラクション性とを向上した自動
二輪車用タイヤに関する。
直進安定性と旋回時のトラクション性とを向上した自動
二輪車用タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高速道路網の整備化、車両の高性
能化に伴い、自動二輪車用タイヤにあっても高速走行性
能に優れるラジアル構造への移行が図られつつある。
能化に伴い、自動二輪車用タイヤにあっても高速走行性
能に優れるラジアル構造への移行が図られつつある。
【0003】このようなラジアル構造のタイヤは、ラジ
アル配列したカーカスの外側に強靭なベルト層を具える
が、近年、高速走行における直進安定性の改善のため
に、ベルト層として、コードをプライ間相互で交差配列
させた所謂クロスコードプライにかえ、例えば特開昭6
1−85203号公報に提案される如く、低弾性の有機
繊維コードをタイヤ赤道と略平行に螺旋巻きしたパラレ
ルコードプライを用いるもへと移行しつつある。
アル配列したカーカスの外側に強靭なベルト層を具える
が、近年、高速走行における直進安定性の改善のため
に、ベルト層として、コードをプライ間相互で交差配列
させた所謂クロスコードプライにかえ、例えば特開昭6
1−85203号公報に提案される如く、低弾性の有機
繊維コードをタイヤ赤道と略平行に螺旋巻きしたパラレ
ルコードプライを用いるもへと移行しつつある。
【0004】これは、前記クロスコードプライ構造のも
のは、トレッド曲げ剛性が高く優れたコーナリングパワ
ーが得られる反面、このコーナリングパワーに対してタ
イヤ横剛性が過小となるため、高速度での直進走行にお
いて所謂ウィーブと呼ばれる振動が車体に発生し、高速
安定性を大きく低下させるためである。これに対してパ
ラレルコードプライ構造のものは、トレッド曲げ剛性が
軽減されるため、前記ウィーブが抑制されるとともに接
地性が高まり乗り心地性及び直進安定性を向上させる。
のは、トレッド曲げ剛性が高く優れたコーナリングパワ
ーが得られる反面、このコーナリングパワーに対してタ
イヤ横剛性が過小となるため、高速度での直進走行にお
いて所謂ウィーブと呼ばれる振動が車体に発生し、高速
安定性を大きく低下させるためである。これに対してパ
ラレルコードプライ構造のものは、トレッド曲げ剛性が
軽減されるため、前記ウィーブが抑制されるとともに接
地性が高まり乗り心地性及び直進安定性を向上させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記パ
ラレルコードプライ構造のものは、コードがタイヤ赤道
と略平行となるため、ワインディング路をサーキット走
行のような深いバンク角度でタイヤを傾けながら加速走
行する場合、ベルト層に横方向の力が働き、トラクショ
ン性が十分に発揮されないという問題がある。
ラレルコードプライ構造のものは、コードがタイヤ赤道
と略平行となるため、ワインディング路をサーキット走
行のような深いバンク角度でタイヤを傾けながら加速走
行する場合、ベルト層に横方向の力が働き、トラクショ
ン性が十分に発揮されないという問題がある。
【0006】そこで本発明は、トレッドショルダ部分
に、所定のコード角度、巾を有しかつフォールド状に折
返された補強層を設けることを基本として、高速走行に
おける直進安定性を高く維持しながら旋回時のトラクシ
ョン性を向上しうる自動二輪車用タイヤの提供を目的と
している。
に、所定のコード角度、巾を有しかつフォールド状に折
返された補強層を設けることを基本として、高速走行に
おける直進安定性を高く維持しながら旋回時のトラクシ
ョン性を向上しうる自動二輪車用タイヤの提供を目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部からサ
イドウォール部をへてビード部のビードコアに至るラジ
アル構造のカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カー
カスの外側に配されるバンド層と、前記カーカスとバン
ド層との間に介在する補強層とを具え、 前記バンド層
は、タイヤ赤道に対して略0度の角度で配列するバンド
コードを有するバンドプライからなるとともに、前記補
強層は、タイヤ軸方向の両側に離れて各トレッドショル
ダ部分に配される一対のショルダープライからなり、し
かも該ショルダープライは、タイヤ赤道に対して15〜
45度の角度で配列する補強コードがこのショルダープ
ライのタイヤ軸方向外側の折曲げ縁で半径方向の内外に
折り重ねられることにより上下の折曲げ片を有するフォ
ールド状をなし、かつ上下の折曲げ片のうちの長い方の
折曲げ片に沿った補強巾W1は、前記バンド層のバンド
プライに沿ったバンド巾WBの1/8〜1/4であるこ
とを特徴としている。
に、本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部からサ
イドウォール部をへてビード部のビードコアに至るラジ
アル構造のカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カー
カスの外側に配されるバンド層と、前記カーカスとバン
ド層との間に介在する補強層とを具え、 前記バンド層
は、タイヤ赤道に対して略0度の角度で配列するバンド
コードを有するバンドプライからなるとともに、前記補
強層は、タイヤ軸方向の両側に離れて各トレッドショル
ダ部分に配される一対のショルダープライからなり、し
かも該ショルダープライは、タイヤ赤道に対して15〜
45度の角度で配列する補強コードがこのショルダープ
ライのタイヤ軸方向外側の折曲げ縁で半径方向の内外に
折り重ねられることにより上下の折曲げ片を有するフォ
ールド状をなし、かつ上下の折曲げ片のうちの長い方の
折曲げ片に沿った補強巾W1は、前記バンド層のバンド
プライに沿ったバンド巾WBの1/8〜1/4であるこ
とを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1において自動二輪車用タイ
ヤ1(以下タイヤ1という)は、トレッド面2Sが弧状
に滑らかに湾曲するトレッド部2と、その両端からタイ
ヤ半径方向内方に向かってのびるサイドウォール部3
と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方端に位
置するビード部4とを有し、トレッド端E1、E1間の
巾がタイヤ最大巾になるよう形成している。
示例とともに説明する。図1において自動二輪車用タイ
ヤ1(以下タイヤ1という)は、トレッド面2Sが弧状
に滑らかに湾曲するトレッド部2と、その両端からタイ
ヤ半径方向内方に向かってのびるサイドウォール部3
と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方端に位
置するビード部4とを有し、トレッド端E1、E1間の
巾がタイヤ最大巾になるよう形成している。
【0009】又タイヤ1は、前記ビード部4、4間に架
け渡されるカーカス6、このカーカス6の半径方向外側
かつトレッド部2の内方に配されるバンド層7、及び前
記バンド層7とカーカス6との間に配される補強層9と
を具えている。
け渡されるカーカス6、このカーカス6の半径方向外側
かつトレッド部2の内方に配されるバンド層7、及び前
記バンド層7とカーカス6との間に配される補強層9と
を具えている。
【0010】前記カーカス6は、トレッド部2からサイ
ドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る
プライ本体の両側に、このビードコア5の廻りをタイヤ
軸方向内側から外側に巻上げる巻上げ部を有し、このプ
ライ本体と巻上げ部との間には、ビードコア5からタイ
ヤ半径方向外側にのびる断面三角形状のビードエーペッ
クスゴム8を充填している。
ドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る
プライ本体の両側に、このビードコア5の廻りをタイヤ
軸方向内側から外側に巻上げる巻上げ部を有し、このプ
ライ本体と巻上げ部との間には、ビードコア5からタイ
ヤ半径方向外側にのびる断面三角形状のビードエーペッ
クスゴム8を充填している。
【0011】なお前記カーカス6は、タイヤ赤道Cに対
して70〜90度の角度でカーカスコード10を配列さ
せた1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから
なり、その巻上げ部を前記トレッド端E1近傍まで立ち
上げたハイターンアップ構成とすることによって、前記
ビードエーペックスゴム8とともにタイヤ横剛性を高め
ている。カーカスコードとしては、ナイロン、レーヨ
ン、ポリエステル等の有機繊維コードが用いられる。
して70〜90度の角度でカーカスコード10を配列さ
せた1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから
なり、その巻上げ部を前記トレッド端E1近傍まで立ち
上げたハイターンアップ構成とすることによって、前記
ビードエーペックスゴム8とともにタイヤ横剛性を高め
ている。カーカスコードとしては、ナイロン、レーヨ
ン、ポリエステル等の有機繊維コードが用いられる。
【0012】前記バンド層7は、バンドコード11をタ
イヤ赤道Cに対して略0度の角度で、本例では螺旋巻き
した1枚以上、本例では1枚のバンドプライ7Aからな
り、前記トレッド部2の略全域に亘って形成され、トレ
ッド部2をタガ効果を有して補強する。バンドコード1
1としてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポ
リアミド等の有機繊維コード、特に高モジュラスの芳香
族ポリアミド繊維コードが好適に使用される。
イヤ赤道Cに対して略0度の角度で、本例では螺旋巻き
した1枚以上、本例では1枚のバンドプライ7Aからな
り、前記トレッド部2の略全域に亘って形成され、トレ
ッド部2をタガ効果を有して補強する。バンドコード1
1としてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポ
リアミド等の有機繊維コード、特に高モジュラスの芳香
族ポリアミド繊維コードが好適に使用される。
【0013】前記補強層9は、タイヤ軸方向の両側に離
れて各トレッドショルダ部分Y1に配される一対のショ
ルダープライ9A、9Aからなる。なお前記トレッドシ
ョルダ部分Y1は、トレッド部2が旋回時に接地する領
域部分であって、直進時に接地する領域部分をトレッド
中央部分Y2と呼ぶ。
れて各トレッドショルダ部分Y1に配される一対のショ
ルダープライ9A、9Aからなる。なお前記トレッドシ
ョルダ部分Y1は、トレッド部2が旋回時に接地する領
域部分であって、直進時に接地する領域部分をトレッド
中央部分Y2と呼ぶ。
【0014】このショルダープライ9Aは、図2、3に
示すように、補強コード12をタイヤ赤道Cに対して1
5〜45度の角度θで配列したコードプライであって、
そのタイヤ軸方向外側の折曲げ縁9eで半径方向の内外
に折り重ねたフォールド状に形成される。このショルダ
ープライ9Aにおける一方の折曲げ片、本例では、下の
折曲げ片20Lは、上の折曲げ片20Uに比して広巾で
あり、上下の折曲げ片20U、20Lのタイヤ軸方向内
縁間のプライに沿った距離L1を10〜20mmとする
ことにより、剛性変化を円滑化し、直進から旋回へのス
ムーズな移行を達成している。
示すように、補強コード12をタイヤ赤道Cに対して1
5〜45度の角度θで配列したコードプライであって、
そのタイヤ軸方向外側の折曲げ縁9eで半径方向の内外
に折り重ねたフォールド状に形成される。このショルダ
ープライ9Aにおける一方の折曲げ片、本例では、下の
折曲げ片20Lは、上の折曲げ片20Uに比して広巾で
あり、上下の折曲げ片20U、20Lのタイヤ軸方向内
縁間のプライに沿った距離L1を10〜20mmとする
ことにより、剛性変化を円滑化し、直進から旋回へのス
ムーズな移行を達成している。
【0015】なお20mmを越えると、一層の部分の巾
が過大となって補強効果を不十分とし、10mm未満で
は剛性段差となってスムーズにバンクできずに操縦安定
性を損ねる。また前記折曲げ縁9eと、バンド層7外縁
との間のプライに沿った距離L2を、10mm以下と
し、ショルダープライ9Aによる補強効果を旋回限界と
なるトレッド端E1のぎりぎりに至るまで付与すること
が好ましく、そのために前記折曲げ縁9eをバンド層7
外縁よりも外側に配するのがさらに望ましい。
が過大となって補強効果を不十分とし、10mm未満で
は剛性段差となってスムーズにバンクできずに操縦安定
性を損ねる。また前記折曲げ縁9eと、バンド層7外縁
との間のプライに沿った距離L2を、10mm以下と
し、ショルダープライ9Aによる補強効果を旋回限界と
なるトレッド端E1のぎりぎりに至るまで付与すること
が好ましく、そのために前記折曲げ縁9eをバンド層7
外縁よりも外側に配するのがさらに望ましい。
【0016】このように、前記補強層9は、ショルダー
プライ9A、9Aが中抜き状に配されるため、前記トレ
ッド中央部分Y2では、周方向に向くバンドコード11
によってトレッド曲げ剛性が軽減され、ウィーブ現象が
抑制されるとともに接地性が高まり、乗り心地性及び直
進安定性が高く維持される。
プライ9A、9Aが中抜き状に配されるため、前記トレ
ッド中央部分Y2では、周方向に向くバンドコード11
によってトレッド曲げ剛性が軽減され、ウィーブ現象が
抑制されるとともに接地性が高まり、乗り心地性及び直
進安定性が高く維持される。
【0017】他方、トレッドショルダ部分Y1では、前
記ショルダープライ9Aがフォールド状に折返された構
造をなすため、図3に示す如く、上下の折曲げ片20
U、20Lに配される補強コード12とバンドコード1
1とがトラス構造を形成し、トレッド曲げ剛性を向上す
る。しかも上下の折曲げ片20U、20Lのうちの一方
側の補強コード12が、旋回時に受ける横力P1及び牽
引抵抗P2の合力Pと同方向に傾斜するため、旋回走行
でのトラクション性を効果的に高め、サーキット走行の
如き高速での加速旋回の走行性能を高めうる。
記ショルダープライ9Aがフォールド状に折返された構
造をなすため、図3に示す如く、上下の折曲げ片20
U、20Lに配される補強コード12とバンドコード1
1とがトラス構造を形成し、トレッド曲げ剛性を向上す
る。しかも上下の折曲げ片20U、20Lのうちの一方
側の補強コード12が、旋回時に受ける横力P1及び牽
引抵抗P2の合力Pと同方向に傾斜するため、旋回走行
でのトラクション性を効果的に高め、サーキット走行の
如き高速での加速旋回の走行性能を高めうる。
【0018】ここで前記直進安定性と加速旋回の走行性
能との双方の向上効果を確実に達成させるためには、前
記補強コード12のコード角度θを前述の如く15〜4
5度の範囲とすること、並びに前記上下の折曲げ片20
U、20Lのうちの長い方の折曲げ片、本例では下の折
曲げ片20Lに沿った補強巾W1を、前記バンド層7の
プライ7Aに沿ったバンド巾WBの1/8〜1/4倍
(0.125〜0.25倍)とすることが、それぞれ必
要である。
能との双方の向上効果を確実に達成させるためには、前
記補強コード12のコード角度θを前述の如く15〜4
5度の範囲とすること、並びに前記上下の折曲げ片20
U、20Lのうちの長い方の折曲げ片、本例では下の折
曲げ片20Lに沿った補強巾W1を、前記バンド層7の
プライ7Aに沿ったバンド巾WBの1/8〜1/4倍
(0.125〜0.25倍)とすることが、それぞれ必
要である。
【0019】なおコード角度θが前記範囲外の時、及び
補強巾W1がバンド巾WBの1/8倍より小の時、補強
効果が過小となり加速旋回走行性能の向上を不十分とす
る。逆に補強巾W1がバンド巾WBの1/4倍より大の
時、直進安定性の向上効果を阻害する。従って、コード
角度θは好ましくは25〜45度の範囲である。
補強巾W1がバンド巾WBの1/8倍より小の時、補強
効果が過小となり加速旋回走行性能の向上を不十分とす
る。逆に補強巾W1がバンド巾WBの1/4倍より大の
時、直進安定性の向上効果を阻害する。従って、コード
角度θは好ましくは25〜45度の範囲である。
【0020】また補強層9による補強効果をより有効に
発揮させるためには、図4に示すように、補強コード1
2の一本当たりの周方向長さLがバンド巾WBの0.5
倍以上(L≧0.5×WB)、さらには0.8倍以上
(L≧0.8×WB)であることが好ましい。言い換え
ると、 L=2×W1×COTθで表されるため、W1
≧0.25×WB×TANθ、好ましくはW1≧0.4
×WB×TANθ である。
発揮させるためには、図4に示すように、補強コード1
2の一本当たりの周方向長さLがバンド巾WBの0.5
倍以上(L≧0.5×WB)、さらには0.8倍以上
(L≧0.8×WB)であることが好ましい。言い換え
ると、 L=2×W1×COTθで表されるため、W1
≧0.25×WB×TANθ、好ましくはW1≧0.4
×WB×TANθ である。
【0021】又加硫成形後のタイヤ外径は、加硫前のタ
イヤ外径よりも例えば3〜5%程度大きく設定されてお
り、このため加硫成形中に、バンド層7の外径(周長)
も増加し、そのとき隣り合うバンドコード間の間隔に乱
れが発生する。又特にトレッド曲率半径が小な自動二輪
車用タイヤのときには、周長増加に対抗するために、バ
ンドコードはタイヤ軸方向外側に移動しようとして、バ
ンドコード間隔のバラツキが発生しやすくなる。
イヤ外径よりも例えば3〜5%程度大きく設定されてお
り、このため加硫成形中に、バンド層7の外径(周長)
も増加し、そのとき隣り合うバンドコード間の間隔に乱
れが発生する。又特にトレッド曲率半径が小な自動二輪
車用タイヤのときには、周長増加に対抗するために、バ
ンドコードはタイヤ軸方向外側に移動しようとして、バ
ンドコード間隔のバラツキが発生しやすくなる。
【0022】しかしながら、前記ショルダープライ9A
が、前記コード移動の大きな抵抗となってバンドコード
間隔のバラツキを抑え、バンド層7の全巾に亘ってその
均一性を高めうる。
が、前記コード移動の大きな抵抗となってバンドコード
間隔のバラツキを抑え、バンド層7の全巾に亘ってその
均一性を高めうる。
【0023】なお補強コードとしてナイロン、レーヨ
ン、ポリエステル等の有機繊維コードが好適に採用でき
る。
ン、ポリエステル等の有機繊維コードが好適に採用でき
る。
【0024】
【実施例】図1の構造をなすタイヤサイズが150/7
0R17のタイヤを表1の仕様に基づき試作するととも
に、各試供タイヤの高速走行における直進安定性、及び
加速旋回時のトラクション性をそれぞれテストしその結
果を表1に記載する。なお補強層以外の構成は各タイヤ
とも同一としている。
0R17のタイヤを表1の仕様に基づき試作するととも
に、各試供タイヤの高速走行における直進安定性、及び
加速旋回時のトラクション性をそれぞれテストしその結
果を表1に記載する。なお補強層以外の構成は各タイヤ
とも同一としている。
【0025】なおテストは、試供タイヤをリム(17×
MT4.00)、内圧(250kpa)の条件下で自動
二輪車(750cc)の後輪に装着して、乾燥したサー
キットコースを略限界速度実車走行し、ドライバーによ
る官能評価によって、直進安定性および加速旋回時のト
ラクション性を5点法で判定した。数値が大きいほどす
ぐれている。
MT4.00)、内圧(250kpa)の条件下で自動
二輪車(750cc)の後輪に装着して、乾燥したサー
キットコースを略限界速度実車走行し、ドライバーによ
る官能評価によって、直進安定性および加速旋回時のト
ラクション性を5点法で判定した。数値が大きいほどす
ぐれている。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示すように、実施例のタイヤは、高
速走行における直進安定性および加速旋回時のトラクシ
ョン性をともに向上したのが確認できた。
速走行における直進安定性および加速旋回時のトラクシ
ョン性をともに向上したのが確認できた。
【0028】
【発明の効果】叙上の如く本発明は、トレッドショルダ
部分に、所定のコード角度、巾を有しかつフォールド状
に折返された補強層を設け手いるため、高速走行におけ
る直進安定性を高く維持しながら旋回時のトラクション
性を向上しうる。
部分に、所定のコード角度、巾を有しかつフォールド状
に折返された補強層を設け手いるため、高速走行におけ
る直進安定性を高く維持しながら旋回時のトラクション
性を向上しうる。
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】トレッド部を拡大して示す断面図である。
【図3】補強層のコード配列をバンド層、及びカーカス
とともに示す平面図である。
とともに示す平面図である。
【図4】補強コードの周方向長さを説明する線図であ
る。
る。
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 バンド層 7A バンドプライ 9 補強層 9A ショルダープライ 9e 折曲げ縁 11 バンドコード 12 補強コード 20U、20L 上下の折曲げ片 Y1 トレッドショルダ部分
Claims (1)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
ード部のビードコアに至るラジアル構造のカーカスと、
トレッド部の内方かつ前記カーカスの外側に配されるバ
ンド層と、前記カーカスとバンド層との間に介在する補
強層とを具え、 前記バンド層は、タイヤ赤道に対して略0度の角度で配
列するバンドコードを有するバンドプライからなるとと
もに、 前記補強層は、タイヤ軸方向の両側に離れて各トレッド
ショルダ部分に配される一対のショルダープライからな
り、しかも該ショルダープライは、タイヤ赤道に対して
15〜45度の角度で配列する補強コードがこのショル
ダープライのタイヤ軸方向外側の折曲げ縁で半径方向の
内外に折り重ねられることにより上下の折曲げ片を有す
るフォールド状をなし、かつ上下の折曲げ片のうちの長
い方の折曲げ片に沿った補強巾W1は、前記バンド層の
バンドプライに沿ったバンド巾WBの1/8〜1/4で
あることを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10101474A JPH11291712A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 自動二輪車用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10101474A JPH11291712A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 自動二輪車用タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11291712A true JPH11291712A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14301741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10101474A Pending JPH11291712A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | 自動二輪車用タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11291712A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003517399A (ja) * | 1999-11-03 | 2003-05-27 | ダンロップ フランス | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
JP2004098934A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | Bridgestone Corp | 二輪車用タイヤ |
JP2007326495A (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-20 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 自動二輪車用空気入りタイヤ |
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WO2008075523A1 (ja) * | 2006-12-20 | 2008-06-26 | Bridgestone Corporation | 二輪車用空気入りタイヤ |
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