JP3158062B2 - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents

自動二輪車用ラジアルタイヤ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドショルダ
ー部分における剛性を、コーナリングパワーの上昇を最
小限に抑えながら増加でき、直進時の乗り心地性を維持
しながら旋回性能と旋回安定性とを両立して高めうる自
動二輪車用ラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高速道路網の整備化、車両の高性
能化に伴い、自動二輪車用タイヤにあっても高速走行性
能に優れるラジアル構造への移行が図られつつある。
【0003】このようなラジアル構造のタイヤは、ラジ
アル配列のカーカスの外側に強靭なベルト層を具える
が、近年、ラジアルタイヤにおける乗り心地性改善のた
めに、ベルト層として、コードをプライ間相互で交差配
列させた従来のクロスコードプライにかえて、低弾性の
有機繊維コードを周方向に螺旋巻きしたパラレルコード
プライを用いるものが、特開昭61−85203号公報
などにより提案されている。
【0004】このパラレルコードプライは、クロスコー
ドプライに比較してトレッド部の半径方向内方への曲げ
剛性が低減されるなど柔軟性が付与されるため、接地性
が高まり乗り心地性及び直進安定性を向上しうるといわ
れている。しかしながら、前記柔軟性が故に、旋回走行
に際してトレッド剛性が過小となり、特に大型車両にお
ける旋回走行時にいわゆる腰くだけ現象を発生して、操
縦安定性を損なう傾向にある。
【0005】従って、特開平3−231003号公報に
は、直進時の乗り心地性を維持しながらこの旋回時の操
縦安定性を改善することを目的として、前記パラレルコ
ードプライからなるベルト層の外側かつトレッドショル
ダー部分に、20〜45度の角度で有機繊維コードを配
列した補強層を設け、トレッドショルダー部の剛性を適
度に高めることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構造のものでは、補強層による剛性増加によって前記
腰くだけ現象等が改善されるものの、旋回時のコーナリ
ングパワーが上がり過ぎ、その結果、路面からの外力な
どによってタイヤが振られたときに大きな横力が発生し
て、車体に振動、振れを招くなど旋回時の安定性を悪化
させるという問題がある。
【0007】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、トレッド補強層における補強コードのコード角度を
70〜90度の角度に高めることを基本として、トレッ
ドショルダー部分における剛性を、コーナリングパワー
の上昇を最小限に抑えながら増加でき、旋回時の腰くだ
け現象を防止しつつ車体の振れ等の発生を抑制して旋回
性能と旋回安定性とを両立して向上しうる自動二輪車用
ラジアルタイヤの提供を目的としている。
【0008】さらに、加硫成形時におけるバンド層のコ
ード配列の乱れを抑制でき、前記旋回性能と旋回安定性
との向上に加え、耐久性、安定性、及び旋回過渡特性を
向上しうる自動二輪車用ラジアルタイヤの提供しうる。
【0009】また請求項2の発明は,旋回性能と旋回安
定性との双方の向上効果を確実に達成させるのに役立
ち、かつ請求項3の発明は、乗り心地性等を向上させる
ことを意図している。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1記載の発明は、トレッド部
からサイドウォール部をへてビード部のビードコアの廻
りで折り返されかつカーカスコードをタイヤ周方向に対
して70〜90度の角度で配列させたカーカスと、この
カーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配され
かつバンドコードをタイヤ周方向に螺旋巻きしたバンド
層とを具える自動二輪車用ラジアルタイヤであって、
記バンド層とカーカスとの間をのびるプライ主部と、こ
のプライ主部の両端に連なりかつ前記バンド層の両端の
廻りで半径方向内側から外側に折り返されてバンド層の
半径方向外面に沿う折返し部とを有する折返しの補強プ
ライを含むトレッド補強層を具えるとともに、前記補強
プライは、補強コードをタイヤ周方向に対して70〜9
0度の角度で配列させたことを特徴とする。
【0011】又請求項2記載の発明は、前記折返しの補
強プライは、折返し部内端のタイヤ赤道Cからの距離K
b1を、バンド層の巾BWの0.35倍以下かつ0.2
0倍以上としたことを特徴としている。
【0012】又請求項3記載の発明は、前記折返しの補
強プライは、バンド層7外端からの突出量Kb3を、0
〜5mmとしたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、トレッド補強層9につ
いては、本発明で用いる折返しのトレッド補強層17と
は異なり、バンド層7の外側かつショルダー部分Y1の
みに配した場合を示しているが、トレッド補強層17に
ついて、その形状以外の構成は、本発明の前記折返しの
方7に適用しうる。図において自動二輪車用ラジアルタ
イヤ1(以下タイヤ1という)は、トレッド面2Sが弧
状に滑らかに湾曲するトレッド部2と、その両端からタ
イヤ半径方向内方に向かってのびるサイドウォール部3
と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内方端に位
置するビード部4とを有し、トレッド端E1、E1間の
タイヤ軸方向の距離であるトレッド巾TWがタイヤの最
大巾になるよう形成している。
【0014】又タイヤ1は、前記ビード部4、4間に架
け渡されるカーカス6、このカーカス6の半径方向外側
かつトレッド部2の内方に配されるバンド層7、及び前
記バンド層7とカーカス6との間でかつ少なくともトレ
ッドショルダー部分Y1又はバンド層7の半径方向外側
でかつ少なくともトレッドショルダー部分Y1に介在す
るトレッド補強層9を具えている。なおトレッドショル
ダー部分Y1は、トレッド部2が旋回時に接地する領域
部分であって、直進時に旋回時に接地する領域部分をト
レッド中央部分Y2と呼ぶ。
【0015】前記カーカス6は、トレッド部2からサイ
ドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る
本体部の両側に、このビードコア5の廻りをタイヤ軸方
向内側から外側に折返す折返し部を有し、この本体部と
折返し部との間には、ビードコア5からタイヤ半径方向
外側にのびる断面三角形状のビードエーペックスゴム8
を充填している。
【0016】又前記カーカス6は、タイヤ周方向に対し
て70〜90度の角度でカーカスコード10を配列させ
た1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aからな
り、このカーカスプライの折返し部のビードベースライ
ンからの高さH1を、トレッド端E1までの高さH2の
0.6〜0.9倍程度としたハイターンアップ構成とす
ることによって、前記ビードエーペックスゴム8ととも
にタイヤ横剛性を高めている。
【0017】前記バンド層7は、バンドコード11をタ
イヤ周方向に対して5度以下の角度を有して螺旋巻きし
た1枚以上、本例では1枚のバンドプライ7Aからな
り、バンドコード11は、本例では、その1本または複
数本を引き揃えた帯状かつ長尺小巾のストリップ片12
に形成したうえで螺旋巻きされる。このストリップ片1
2は、図2に示すごとく、例えば2本のバンドコード1
1をトッピングゴムに埋設した偏平矩形な断面形状を有
し、その側面12Sから最外のバンドコード11の中心
までの距離Nを、コード間ピッチPiの略1/2に設定
している。
【0018】本例のバンドプライ7Aは、前記ストリッ
プ片12を一方のトレッド端E1から他方のトレッド端
E1まで側面12Sを互いに付き合わせながら連続して
巻回することによって形成されるが、例えば2本のスト
リップ片12を用い、各ストリップ片12をタイヤ赤道
C近傍から両側のトレッド端E1に向かって、又は両側
のトレッド端E1からタイヤ赤道Cに向かってそれぞれ
巻回することもできる。又ストリップ片12の巻き付け
に際しては、側面12Sの近傍を互いに重ね合わせて巻
回し、コードの緩みを防止しすることもできる。
【0019】又バンド層7は、通常、タイヤ軸方向のバ
ンド巾BWを前記トレッド巾TWの0.7〜1.0倍の
範囲に設定してトレッド部2を補強するが、略全域に亘
って補強しかつタガ効果によってタイヤ断面形状をより
確実に維持するために、バンド巾BWは、トレッド巾T
Wの0.8倍以上、さらには0.9倍以上とするのが良
い。
【0020】又トレッド補強層9は、補強コード13を
タイヤ周方向に対して70〜90度の角度で配列させ
た、例えば1枚(1層)の補強プライ9Aからなり、又
この補強プライ9Aは、トレッド補強層9の例を単に開
示するに止まる本例では、タイヤ軸方向の両側に互いに
離間することによって各トレッドショルダー部分Y1の
みに配される左右一対のショルダープライ片15から形
成される。なお各ショルダープライ片15は、本例で
は、前記バンド層7の半径方向外側でそれぞれタイヤ赤
道Cを中心とした対称位置に設けられるが、要求により
バンド層7とカーカス6との間に配することもできる。
【0021】このような前記トレッド補強層9は、ショ
ルダープライ片15が中抜き状となるため、前記トレッ
ド中央部分Y2では、周方向に向くバンドコード11に
よって柔軟性が付与され、乗り心地性及び直進安定性が
高く維持される。
【0022】又前記ショルダープライ片15が介在する
トレッドショルダー部分Y1では、図3に示すように、
補強コード13がバンドコード11とともに格子状に配
列し、これによって、タイヤ半径方向内側への曲げ剛性
を高めながら、旋回時のコーナリングパワーの上昇を最
小限に抑えることができ、旋回走行時の腰くだけ現象を
防止しするとともに、路面からの外力などに起因する車
体の振れの発生を抑制して旋回時の安定性を高めうる。
【0023】なおコーナリングパワーをより小とするた
めに、補強コード13のコード角度を80度以上とする
のが好ましく、逆にコード角度が70度未満の時には、
コーナリングパワーが過大となって旋回安定性の向上効
果が発揮できなくなる。
【0024】ここで前記旋回性能と旋回安定性との双方
の向上効果を確実に達成させるためには、前記ショルダ
ープライ片15は、少なくとも、前記バンド巾BWの
0.35倍の距離をタイヤ赤道Cから隔たる内端位置P
1から前記バンド巾BWの0.45倍の距離をタイヤ赤
道Cから隔たる外端位置P2までの領域範囲Y3に介在
することが必要である。言い換えると、前記ショルダー
プライ片15の内端のタイヤ赤道Cからの距離Ka1
は、前記バンド巾BWの0.35倍以下であることが必
要であり、又前記効果をさらに確実化するためには、
0.30倍以下が好ましい。他方、前記乗り心地性等の
観点から、前記距離Ka1は、バンド巾BWの0.20
以上、さらには0.25倍以上とするのが好ましい。
【0025】又前記ショルダープライ片15の外端のタ
イヤ赤道Cからの距離Ka2は、前記理由により、バン
ド巾BWの0.45倍以上であることが必要である。好
ましくは0.50倍以上とし、旋回限界となるトレッド
端E1ぎりぎりに至るまでバンド層7とともに剛性を向
上させることが望ましく、この時バンド層7外端からの
突出量Ka3を0〜5mmとして、ショルダープライ片
15外端からの損傷を防止するのがよい。
【0026】又前記カーカスコード10、バンドコード
11、及び補強コード13としては、ナイロン、ポリエ
ステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コー
ド、スチール繊維コード、ガラス繊維コードなどを使用
できるが、耐屈曲性を有する有機繊維コードを用いるこ
とが好ましい。
【0027】又図4に、本発明の一実施の形態を例示す
。図において、トレッド補強層9は、補強コード13
をタイヤ周方向に対して70〜90度の角度で配列させ
た前記補強プライ9Aを、折返しの補強プライ17によ
って形成している。
【0028】前記折返しの補強プライ17は、前記バン
ド層7とカーカス6との間をのびるプライ主部17A
と、このプライ主部17Aの両端に連なりかつ前記バン
ド層7の両端の廻りで半径方向内側から外側に折り返さ
れてバンド層7の半径方向外面に沿う折返し部17Bと
を具え、この折返し部17Bが前記トレッドショルダー
部分Y1のみに余分に配されることによって、この前記
トレッドショルダー部分Y1の剛性をトレッド中央部分
Y2に比して高めうる。又補強コード13のコード角度
が70〜90度で有り、プライ主部17Aと折返し部1
7Bとの間でのコード交差角度が極めて小となるため、
前記バンドコード11との間に実質的な格子状配列が形
成され、コーナリングパワーを低く抑えることが可能と
なる。
【0029】又加硫成形後のタイヤ外径は、加硫前のタ
イヤ外径よりも例えば3〜5%程度小さく設定されてお
り、このため加硫成形中に、バンド層7の外径(周長)
も増加する。この周長増加時、隣り合うバンドコード間
の間隔に乱れが発生し、又特にバンド層7がコードの螺
旋巻きによって形成され、しかもトレッド部の曲率が小
な自動二輪車用タイヤのときには、周長増加に対抗する
ために、バンドコードは、タイヤ軸方向外側に移動しよ
うとして、バンドコード間隔の増加、及び間隔のバラツ
キが発生しやすくなる。
【0030】しかしながら、前記折返しの補強プライ1
7は、バンドコード11とほぼ直角のコード配列を有す
るため、前記コード移動の大きな抵抗となり、バンド層
7の全巾に亘って、バンドコード間隔の増加、間隔のバ
ラツキを抑え均一性を高める。
【0031】又自動二輪車用のタイヤでは、トレッドシ
ョルダー部分Y1に周方向剛性段差があると、その段差
による力が原因となり、車輌に振れが発生しやすくなる
傾向にある。しかし、前記折返しの補強プライ17は、
バンド層7両端を完全に被覆するため、バンドコード1
1の巻き始め又は巻終わりの端部によって生じる剛性段
差が周方向剛性を変化させるのを防止できる。しかもバ
ンド層7両端の被覆によって、バンドコード11の前記
端部からのコードルースも防止できる。このように、前
記バンドコード11の均一性の向上、周方向剛性段差の
防止、及びバンドコードルースの防止によって、耐久
性、操縦安定性、旋回過渡特性をさらに向上しうる。
【0032】なお前記折返しの補強プライ17では、前
記ショルダープライ片15と同様な理由によって、折返
し部17B内端のタイヤ赤道Cからの距離Kb1は、前
記バンド巾BWの0.35倍以下であることが必要であ
り、0.30倍以下が好ましく、その上限はバンド巾B
Wの0.20以上、さらには0.25倍以上とするのが
好ましい。又折返しの補強プライ17のバンド層7外端
からの突出量Kb3は、損傷防止のために0〜5mmす
るのがよい。
【0033】
【実施例】図1の構造をなすタイヤサイズが180/5
5R17のタイヤを表1の仕様に基づき試作するととも
に、各試供タイヤの高速耐久性、旋回安定性、及び旋回
限界性についてテストを行いその結果を表1に記載す
る。
【0034】<1> 高速耐久性としては、試供タイヤ
を台上ドラム試験機において、リム(MT5.50×1
7)、内圧(290kPa)、荷重(178kgf)の
条件下で速度230km/hからから10分毎に10k
m/hづつ速度をステップアップさせ、タイヤが破損し
た時の速度をもって評価した。表1中、「0」は比較例
1と同速度、「+2」は比較例1より20km/h高い
速度でタイヤが破損したことを意味する。又損傷形態
は、全てトレッド中央部分におけるトレッドゴムがバン
ド層外面から剥離したものである。 <2> 旋回安定性及び旋回限界性としては、試供タイ
ヤをリム(MT5.50×17)、内圧(250kP
a)の条件下で自動二輪車(750cc,4サイクル)
の後輪に装着して、乾燥舗装道路を実車走行し、ドライ
バーによる官能評価によって、比較例1を5点とした1
0点法で判定した。 ・旋回安定性は、高速旋回中に小突起を乗り越した時に
発生する車体振れについて官能評価したものであって、
数値が大なほど振れが発生し難く安定性が高い。 ・旋回限界性は、高速旋回における限界速度の高さを評
価した。数値が大なほど限界速度が高く旋回性能に優れ
る。
【0035】なお前輪には、表2の仕様に示す従来タイ
ヤを使用した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1に示すように、トレッド補強層のコー
ド角度を70〜90度とした実施例品のタイヤでは、コ
ーナリングパワーを低く抑えながらトレッドショルダー
部分の剛性が高められるため、比較例品2で示すコード
角度を30度としたトレッド補強層に比して、他の特性
を高く維持しながら旋回安定性を向上できる。又補強プ
ライを折返しの補強プライとしたときには、さらに高速
耐久性を大巾に向上できる。
【0039】
【発明の効果】叙上の如く本発明のタイヤは、少なくと
もトレッドショルダー部分に70〜90度のコード角度
を有するトレッド補強層を設けているため、このトレッ
ドショルダー部分における剛性を、コーナリングパワー
の上昇を最小限に抑えながら増加でき、旋回時の腰くだ
け現象を防止しつつ車体の振れ等の発生を抑制して旋回
性能と旋回安定性とを両立して向上しうる。又補強プラ
イを折返しの補強プライで形成したときには、加硫成形
時におけるバンド層のコード配列の乱れを抑制しうると
ともに、バンド層外端を被覆保護し得るため、さらに耐
久性、安定性、及び旋回過渡特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレッド補強層を単に例示するタイヤの断面図
である。
【図2】ストリップ片を説明する斜視図である。
【図3】カーカス、バンド層、トレッド補強層のコード
配列を示す展開図である。
【図4】本発明の一実施の形態を例示する断面図であ
る。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 バンド層 9 トレッド補強層 9A 補強プライ 10 カーカスコード 11 バンドコード 13 補強コード 15 ショルダープライ片 17 折返しの補強プライ 17A プライ主部 17B 折返し部 Y1 トレッドショルダー部分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
    ード部のビードコアの廻りで折り返されかつカーカスコ
    ードをタイヤ周方向に対して70〜90度の角度で配列
    させたカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつト
    レッド部の内部に配されかつバンドコードをタイヤ周方
    向に螺旋巻きしたバンド層とを具える自動二輪車用ラジ
    アルタイヤであって、前記バンド層とカーカスとの間をのびるプライ主部と、
    このプライ主部の両端に連なりかつ前記バンド層の両端
    の廻りで半径方向内側から外側に折り返されてバンド層
    の半径方向外面に沿う折返し部とを有する折返しの補強
    プライを含むトレッド補強層を具えるとともに、 前記補強プライは、 補強コードをタイヤ周方向に対して
    70〜90度の角度で配列させたことを特徴とする自動
    二輪車用ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記折返しの補強プライは、折返し部内端
    のタイヤ赤道Cからの距離Kb1を、バンド層の巾BW
    の0.35倍以下かつ0.20倍以上としたことを特徴
    とする請求項1記載の自動二輪車用ラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】前記折返しの補強プライは、バンド層7外
    端からの突出量Kb3を、0〜5mmとしたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の自動二輪車用ラジアルタイ
    ヤ。
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