JP3066332B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP3066332B2
JP3066332B2 JP8345985A JP34598596A JP3066332B2 JP 3066332 B2 JP3066332 B2 JP 3066332B2 JP 8345985 A JP8345985 A JP 8345985A JP 34598596 A JP34598596 A JP 34598596A JP 3066332 B2 JP3066332 B2 JP 3066332B2
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    • Y10T152/10783Reinforcing plies made up from wound narrow ribbons

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッド輪郭形状
とバンド層との適正化を図ることによって、高速耐久
性、高速操縦性、及び乗り心地性を向上させるととも
に、軽量化を達成しうる空気入りラジアルタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カーカ
ス外側を強靭なベルト層でタガ締めした偏平な高性能の
ラジアルタイヤにあっては、タイヤ剛性、特にトレッド
剛性が高く接地の際のトレッド変形量が小さいため、ト
レッド輪郭形状が接地面形状に及ぼす影響度は極めて大
である。従って、広い接地面と均一な接地圧とを得るた
めに、例えば乗用車用タイヤ等にあっては、一般に、加
硫成型時のトレッド輪郭形状を、2つ或いは3つの異な
る曲率半径の円弧で組み合わせたダブル、及びトリプル
トレッドラジアスで形成している。
【0003】しかしながら、偏平率が60%を下回るよ
うな超偏平なラジアルタイヤでは、トレッド部に強靭な
ベルト層が配されかつ接地巾が過大となるため、前記ダ
ブル、及びトリプルトレッドラジアスであっても、使用
内圧充填時のトレッド輪郭形状はより平坦化する。その
結果、図5に示す如く、コーナリングの際、作用する横
力によってタイヤの内側部分aが路面から浮き上がりが
ちとなり、この時、直進走行時に略矩形状を呈してい
た、図6の如き接地面形状bが、破線で示す形状b1へ
と大きく変化し、しかも接地面積を著しく減少させるた
め、コーナリング時に急激なスリップが発生したり又旋
回過渡特性の変化が大きくなるなどして、高速操縦性
能、特に旋回特性を悪化させる。
【0004】他方、前記ラジアルタイヤでは、高速走行
時の遠心力等によってベルト層に浮上りが発生し、ベル
ト層両側縁を起点とした剥離損傷を誘発しやすい。従っ
て、このベルト層の浮上り防止を目的として、従来、ベ
ルト層の外側に、バンドコードを螺旋巻きしてなるバン
ド層を形成することが行われており、又その構造とし
て、例えば、図7(A)に示すように、ベルト層の両側
縁のみを覆うエッジバンドプライc1の1枚と、ベルト
層の全域を覆うフルバンドプライc2の1枚とを重ね合
わせたもの、図7(B)に示すように、前記エッジバン
ドプライc1の2枚と、フルバンドプライc2の1枚と
を重ね合わせたもの、さらには図7(C)に示すよう
に、フルバンドプライc2の2枚を重ね合わせた構造の
もの等が、一般に採用されている。
【0005】しかしながら、このような従来のバンド構
造では、前記トレッド輪郭形状との、整合が十分に図ら
れていないため、ベルト層の浮上り防止が適正に発揮さ
れず、高速耐久性が不充分となるほか、乗り心地性の低
下及び重量増加の原因となっている。しかも高速走行
時、トレッド中央側のせり上がりがショルダー側に比し
て抑えられすぎる傾向となり、直進走行時の接地面形状
をより矩形化するなど、前記旋回特性をさらに悪化させ
ることとなる。
【0006】そこで本発明は、トレッド輪郭形状を曲率
半径が異なる3つの領域で形成したトリプルトレッドラ
ジアスとし、かつ各領域に応じてバンド層のプライ層数
を違えることを基本として、ベルト層の浮上り防止を必
要最小限のバンドプライによって効果的に抑制すること
が可能となり、高速耐久性を高めかつ乗り心地性の低下
及び重量増加を抑制するとともに、高速時の直進性、旋
回性等の高速操縦性を大巾に向上しうる空気入りラジア
ルタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド部か
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
を折返すカーカスと、トレッド部の内部かつ前記カーカ
スの半径方向外側に配されるベルト層と、このベルト層
の半径方向外側に配されかつ有機繊維を用いたバンドコ
ードをタイヤ赤道に対して略平行に配列したバンドプラ
イからなるバンド層とを具えた空気入りラジアルタイヤ
であって、タイヤを正規リムにリム組しかつ正規内圧の
0.5%内圧を充填した状態のタイヤ子午断面におい
て、前記トレッド部のトレッド接地面は、タイヤ赤道面
に中心を有する曲率半径R1の第1円弧からなるトレッ
ド中央領域と、この第1円弧と第1接点で接しかつ前記
曲率半径R1より小な曲率半径R2の第2円弧からなる
トレッド中間領域と、この第2円弧と第2接点で接しか
つ前記曲率半径R2より小な曲率半径R3の第3円弧か
らなるトレッドショルダー領域とを具えるとともに、前
記トレッド中央領域に配される前記バンドプライの層数
と、前記トレッド中間領域に配されるバンドプライの層
数と、トレッドショルダー領域に配されるバンドプライ
の層数とを実質的に違えたことを特徴としている。
【0008】又前記トレッド中間領域に配されるバンド
プライの層数N2は、トレッドショルダー領域に配され
るバンドプライの層数N3より小、かつトレッド中央領
域に配されるバンドプライの層数N1より大とすること
が、前記目的を達成するために必要であり、特に乗用車
用タイヤにあっては、前記バンドプライの層数N1を
0、層数N2を1、層数N3を2とすることが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図において空気入りラジアルタ
イヤ1(以下タイヤ1という)は、トレッド部2と、そ
の両側からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウ
ォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置す
るビード部4とを具え、本例では、呼称偏平率が50%
の乗用車用の偏平ラジアルタイヤとして形成される。
【0010】なお図1は、タイヤ1が、正規リムRにリ
ム組みされかつ正規内圧の0.5%内圧が充填される状
態のタイヤ子午断面を示し、正規リムRとは、JATM
A(日本規格)、TRA(米国規格)、ETRTO(ヨ
ーロッパ規格)などの規格で規定する標準リムであり、
又正規内圧とは、前記規格で定まるタイヤの最大空気圧
として定義する。
【0011】又0.5%内圧状態のタイヤ断面形状は、
加硫金型の成形面のプロファイルに近似した形状であっ
て、この0.5%内圧状態において、前記トレッド部2
のトレッド接地面2Sは、図2に示すように、トレッド
中央領域Y1とトレッド中間領域Y2とトレッドショル
ダー領域Y3とから構成される。
【0012】ここで、前記トレッド中央領域Y1は、タ
イヤ赤道面COに中心を有する曲率半径R1の第1円弧
A1から形成される。又トレッド中間領域Y2は、前記
第1円弧A1と第1接点P1で接するとともに前記曲率
半径R1より小な曲率半径R2を有する第2円弧A2か
ら形成される。又トレッドショルダー領域Y3は、前記
第2円弧A2と第2接点P2で接するとともに前記曲率
半径R2よりさらに小な曲率半径R3を有する第3円弧
A3から形成される。すなわち、トレッド接地面2S
は、曲率半径を、R1>R2>R3としたトリプルトレ
ッドラジアスをなす。
【0013】本例では、前記曲率半径R1は、トレッド
接地巾TWの4.5〜6.0倍程度、前記曲率半径R2
は、前記曲率半径R1の0.6〜0.3倍程度としてい
る。又トレッド赤道点P0と前記第1接点P1との間の
タイヤ軸方向の距離L1は、トレッド接地半巾(TW/
2)の0.34〜0.24倍程度、第1接点P1と第2
接点P2との間のタイヤ軸方向の距離L2は、トレッド
接地半巾(TW/2)の0.43〜0.33倍程度かつ
前記距離L1より、又第2接点P2と第3接点P3と
の間のタイヤ軸方向の距離L3は、トレッド接地半巾
(TW/2)の0.38〜0.28倍程度かつ前記距離
L1より大かつ距離L2より小としており、接地圧の均
一化を図っている。
【0014】又タイヤ1には、前記ビード部4、4間に
カーカス6が架け渡されるとともに、前記トレッド部2
の内方かつカーカス6の半径方向外側に、ベルト層7と
バンド層9とが順次配される。
【0015】前記カーカス6は、トレッド部2からサイ
ドウォール部3を通りビード部4のビードコア5に至る
本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りを内側か
ら外側に折返す折返し部6bを有し、又この本体部6a
と折返し部6bとの間には、前記ビードコア5から半径
方向外方にのびる断面三角形状の硬質のゴムからなるビ
ードエーペックス8を立上げている。前記カーカス6
は、1枚以上、本例では1枚のカーカスプライからな
り、このカーカスプライは、例えば、ナイロン、ポリエ
ステル、レーヨンなどの有機繊維からなるカーカスコー
ドをタイヤ赤道Cに対して75〜90°の角度で配列し
たラジアル配列として形成される。又カーカスプライ
は、その折返し部6b先端のビードベースラインからの
高さを、前記ビードエーペックス8の先端高さに比して
大としたハイターンアップとし、タイヤ横剛性を高めか
つビード部4を補強している。
【0016】前記ベルト層7は、2枚以上、本例では、
カーカス6に隣接して配される内のベルトプライ7A
と、この内のベルトプライ7Aの外側に配される外のベ
ルトプライ7Bとの2枚からなり、各ベルトプライ7
A、7Bは、高弾性のベルトコードをタイヤ赤道Cに対
して15〜30°の角度で配列し、かつ各コードがプラ
イ7A、7B間で互いに交差するように向きを違えて配
される。
【0017】なおこのベルト層7には、必要な高速走行
性能を得るために、高い剛性が要求され、従って、ベル
トコードとして、例えば、芳香族ポリアミド繊維コー
ド、スチールコードなどの実質的に非伸張性のコード、
特にスチールコードが好ましく使用される。又乗用車用
タイヤとしては、剛性/重量の観点から、本例のよう
に、2枚のベルトプライからなるコードの交差配列が、
好ましく用いられる。
【0018】又本例においては、内のベルトプライ7A
は、外のベルトプライ7Bに対して広巾に形成すること
により、内のベルトプライ7Aの側縁部分が段差状に突
出し、応力集中の緩和が図られるとともに、この内のベ
ルトプライ7Aのタイヤ軸方向のプライ巾WBをトレッ
ド接地巾TWの0.85〜1.1倍とし、トレッド部2
のほぼ全巾を強いタガ効果を有して補強している。
【0019】前記バンド層9は、バンドコードをタイヤ
赤道Cに対して略平行に配列したバンドプライ10から
形成され、前記トレッド中央領域Y1に配されるバンド
プライ10の層数N1と、トレッド中間領域Y2に配さ
れるバンドプライ10の層数N2と、トレッドショルダ
ー領域Y3に配されるバンドプライ10の層数N3とを
実質的に違えて配置している。
【0020】本例では、前記バンド層9は、図2に示す
ように、ベルト層7の両側縁部を覆ってタイヤ軸方向内
側にのびるとともに、その内端が前記第2接点P2を通
るトレッド接地面2Sの法線n2の近傍で途切れる一対
のエッジバンドプライ10Aと、その外側に配され、こ
のエッジバンドプライ10Aをベルト層7とともに覆う
とともに、その内端が前記第1接点P1を通るトレッド
接地面2Sの法線n1の近傍で途切れる一対のサイドバ
ンドプライ10Bとから形成される。なお各バンドプラ
イ10A、10Bは、その外端を、前記内のベルトプラ
イ7Aの外側縁と略整一するか、または内のベルトプラ
イ7Aをタイヤ軸方向外側に越えて0〜3mm程度はみ出
すことが好ましく、このことによりベルト層7両側縁部
を確実に被覆し補強する。
【0021】従って、バンド層9は、前記トレッド中央
領域Y1に配される層数N1を0に、トレッド中間領域
Y2に配されるの層数N2を、サイドバンドプライ10
Bのみの1層に、又トレッドショルダー領域Y3に配さ
れる層数N3を、サイドバンドプライ10Bとエッジバ
ンドプライ10Aとの2層に実質的に違えて配置してい
る。
【0022】このようにバンドプライの層数をN1<N
2<N3とし、タイヤ軸方向外側に向かって段階的に補
強効果を高めているため、前記トリプルトレッドラジア
スのトレッド輪郭形状とバンド層9とが相乗効果を発揮
し、高速耐久性及び高速操縦性を飛躍的に高める。しか
もトレッド中央領域Y1での層数N1が例えば0に、減
じられるため、乗り心地性が向上し、しかもタイヤの軽
量化を達成しうる。
【0023】これは、バンド層9による段階的な補強に
よってベルト端からのコードのエッジルースをより効果
的に防止でき、しかも走行時のトレッド中央側のせり上
がりが、ショルダー側に比べて大きくなるため、ショル
ダー側の接地圧が低下して発熱が小となり高速耐久性が
さらに向上すると考えられる。又トレッド中央側のせり
上がりは、キャンバー角0度での接地面形状を前述の矩
形状から太鼓状へと変化させるため、旋回時の接地面積
の減少が抑制され、その結果、旋回中の急激なスリップ
が防止されかつ旋回過渡特性の変化が減少するなど、旋
回時のグリップ感が高まり、かつ限界時のコントロール
性、操舵応答性が増すなど、直進安定性に加えて旋回特
性を向上させると考えられる。
【0024】なお乗用車用のタイヤの如く、ベルト層7
を2枚のプライで形成する時には、本例のように、バン
ドプライの層数をN1=0、N2=1、N3=2に設定
することが、前記効果を適正に発揮させる上で好ましい
が、使用するバンドコードのコード径、材質、打ち込み
数等に応じて、N1=1、N2=2、N3=3等に設定
しても良い。
【0025】ここで各領域Y1〜Y3でバンドプライ1
0の層数Nを「実質的に違える」とは、本例の如く、バ
ンドプライ10A、10Bの各内端を前記法線n1、n
2上で終端させて、領域Y1の全域で層数N1を0、領
域Y2の全域で層数N2を1、領域Y2の全域で層数N
2を2と設定するほか、図3に示すように、バンドプラ
イ10A、10Bの各内端が前記法線n1、n2から小
距離Kを隔てて終端することによって、例えば、領域Y
1、Y3内に1層部分が部分的に形成されたり、又領域
Y2内に0層部分や1層部分が部分的に形成されたりす
る場合を含む。係る場合、前記小距離Kは、前記領域Y
1内においては前記距離L1の0.2倍以下、前記領域
Y2内においては前記距離L2の0.2倍以下、又前記
領域Y3内においては前記距離L3の0.2倍以下であ
って、より好ましくは各距離L1〜L3の0.1倍以
下、さらに好ましくは0.05倍以下である。
【0026】しかしながら、例えば、図4に示すよう
に、前記接点P1、P2上にタイヤ周方向にのびる縦溝
Gが配され、溝底下にバンドプライ10A、10Bの内
端が位置するときには、この内端部に応力が集中して亀
裂損傷を誘発する恐れがある。従って、この時には、各
距離L1〜L3の0.4倍以下の距離K0を前記法線n
1、n2から隔てて、バンドプライ10A、10Bの内
端を溝底下から遠ざけても良い。
【0027】なお各バンドプライ10A、10Bは、本
例では、長手方向に引き揃えた2〜3本のバンドコード
をトッピングゴムで被覆した長尺、帯状のプライ片を用
い、このプライ片をタイヤ赤道Cに対して0度に近い小
角度で傾けて螺旋巻きすることにより形成され、バンド
コードとしては、引張弾性率を1000kg/mm2 未満
とした、例えばナイロン、レーヨン、ポリエステルなど
の低弾性の有機繊維コード、特に耐屈曲性、加工性に優
れるナイロン繊維コードが好適に使用される。
【0028】又各プライ10A、10Bは、ゴム引きし
た1本のバンドコードを螺旋巻きで形成することもで
き、螺旋巻きは、ユニフォミティー及び高速耐久性の観
点からさらに好ましい。しかし要求により、バンドコー
ドをタイヤ赤道Cに対して略平行に配列したファブリッ
ク材を円筒状に巻回しても良い。
【0029】
【実施例】タイヤサイズが225/50ZR16であり
かつ図1〜2に示す構成を有するタイヤを表1の仕様に
基づき試作するとともに、試作タイヤの高速耐久性、高
速操縦性、乗り心地性、重量等を測定し、比較例品のタ
イヤと比較した。なお表1以外のタイヤ仕様は互いに同
一としている。
【0030】テスト条件は次の通り。 (1)高速旋回性 各試供タイヤを7・1/2×16のリムに装着し、かつ3.
0kg/cm2 の内圧を加えるとともに、ECE高速耐久テ
スト法V規格に基づき、キャンバー角0度、2度、4度
の基で台上ドラム耐久テストを行った。なおテストは、
荷重375kgfを負荷し、速度200km/hから10分
毎に10km/hづつ速度を高め、さらに速度240km/
hからは20分毎に10km/hづつ速度をステップアッ
プさせ、タイヤが破損した時の速度及び保持時間をもっ
て評価した。速度が大であるほど、又同一速度において
は時間が長いほど耐久性が高いことを示す。 (2)高速操縦性 タイヤを前記(1)項のリム及び内圧の基で、乗用車
(3000ccのFR車)の全輪に装着するとともに、
該車両を試験路において限界速度で走行させ、直進安定
性、旋回時の限界コントロール性、グリップ感、操舵感
(操舵応答性)に対して、ドライバーのフィーリングに
より評価し10点法で判定した。値が大なほど良好であ
る。又そのときのラップタイムを測定した。 (3)乗り心地性 前記(1)項のテスト走行時の、乗り心地性をドライバ
ーのフィーリングにより評価し10点法で判定した。値
が大なほど良好である。
【0031】
【表1】
【0032】テストの結果、実施例のものは、トレッド
輪郭形状とバンド構造との相乗効果によって、種々なキ
ャンバー角の状況においても最適な接地面形状及び最適
な接地圧分布を実現することができ、高い高速操縦性及
び高速耐久性を発揮しながら、キャンバー角に起因した
高速耐久性の低下の度合いも低く維持できることが確認
できた。
【0033】
【発明の効果】叙上の如く本発明は構成しているため、
高速耐久性、高速操縦性、及び乗り心地性を向上させる
とともに、軽量化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】トレッド輪郭形状をバンド構造とともに拡大し
て示す線図である。
【図3】バンド構造の他の例を示す線図である。
【図4】バンド構造のさらに他の例を示す線図である。
【図5】従来タイヤのコーナリングの際、トレッド部の
変形状態を説明する断面図である。
【図6】従来タイヤの接地面形状を示す線図である。
【図7】(A)〜(C)は、従来タイヤのバンド層の構
造を説明する線図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 2S トレッド接地面 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9 バンド層 10、10A、10B バンドプライ A1 第1円弧 A2 第2円弧 A3 第3円弧 C タイヤ赤道 CO タイヤ赤道面 P1 第1接点 P2 第2接点 R 正規リム Y1 トレッド中央領域 Y2 トレッド中間領域 Y3 トレッドショルダー領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60C 9/22 B60C 9/22 D 11/00 11/00 F (56)参考文献 特開 平3−121905(JP,A) 特開 平5−4505(JP,A) 特開 平3−57703(JP,A) 特開 平2−14902(JP,A) 特開 平3−189207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 9/18 B60C 9/22 B60C 9/08 B60C 3/04 B60C 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
    ード部のビードコアの周りを折返すカーカスと、トレッ
    ド部の内部かつ前記カーカスの半径方向外側に配される
    ベルト層と、このベルト層の半径方向外側に配されかつ
    有機繊維を用いたバンドコードをタイヤ赤道に対して略
    平行に配列したバンドプライからなるバンド層とを具え
    た空気入りラジアルタイヤであって、 タイヤを正規リムにリム組しかつ正規内圧の0.5%内
    圧を充填した状態のタイヤ子午断面において、前記トレ
    ッド部のトレッド接地面は、タイヤ赤道面に中心を有す
    る曲率半径R1の第1円弧からなるトレッド中央領域
    と、この第1円弧と第1接点で接しかつ前記曲率半径R
    1より小な曲率半径R2の第2円弧からなるトレッド中
    間領域と、この第2円弧と第2接点で接しかつ前記曲率
    半径R2より小な曲率半径R3の第3円弧からなるトレ
    ッドショルダー領域とを具えるとともに、 前記トレッド中央領域に配される前記バンドプライの層
    数と、前記トレッド中間領域に配されるバンドプライの
    層数と、トレッドショルダー領域に配されるバンドプラ
    イの層数とを実質的に違えたことを特徴とする空気入り
    ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記トレッド中間領域に配されるバンドプ
    ライの層数N2は、トレッドショルダー領域に配される
    バンドプライの層数N3より小、かつ前記トレッド中央
    領域に配されるバンドプライの層数N1より大としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】前記バンドプライの層数N1は0、層数N
    2は1、層数N3は2であることを特徴とする請求項2
    記載の空気入りラジアルタイヤ。
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