JPH09175123A - フリッパーを備えたモーターサイクル用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
フリッパーを備えたモーターサイクル用空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH09175123A JPH09175123A JP7338366A JP33836695A JPH09175123A JP H09175123 A JPH09175123 A JP H09175123A JP 7338366 A JP7338366 A JP 7338366A JP 33836695 A JP33836695 A JP 33836695A JP H09175123 A JPH09175123 A JP H09175123A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flipper
- belt
- tire
- carcass
- pneumatic radial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
数の増加および生産コストの増加を招くことなく、ベル
ト−フリッパ−間の層間歪みを低減してセパレ−ション
発生を防止し、タイヤ耐久性を向上させることができる
モ−タ−サイクル用空気入りバイアスタイヤを提供す
る。 【解決手段】 カ−カスプライ7とベルトプライ9との
間にフリッパ−12を挿入し、このフリッパ−の一端1
2Aはタイヤ最大幅W位置より上方であってベルトプラ
イ9下に位置しかつ他端12Bはビ−ドコア8の周りを
巻き上げてタイヤ最大幅W位置より下方に位置し、サイ
ドゴム5の一端5Aをベルトプライ9とフリッパ−12
の間に延ばして配置するようにする。
Description
モ−タ−サイクル用空気入りラジアルタイヤに関する。
て直進安定性の向上が挙げられる。この直進性安定性を
向上させるには横剛性のアップが効果的であることが知
られている。すなわち、タイヤ転動時にタイヤが路面の
突起を乗り越すと突起の位置によってはタイヤが横方向
に変形しその結果ハンドルがふらつく等の事態が生じる
が、横剛性が不足すると、タイヤの横方向変形を直ぐに
収束することができず、直進走行時の操縦安定性が損な
われる結果となる。横剛性をアップさせれば、タイヤの
横方向変形を直ちに収束することができ、直進走行時の
操縦安定性が向上する。そこで、従来より、モ−タ−サ
イクル用空気入りラジアルタイヤにおいて、図2に示す
ように、カ−カスプライ7とベルトプライ9との間にフ
リッパ−12を挿入し、フリッパ−12の一端12Aを
ベルトプライ9の下に位置させてベルトプライ9とカ−
カスプライ7との間で挟持するとともにフリッパ−12
の他端12Bをビ−ドコア8の周りを巻き上げることで
横剛性をアップさせる手法が広く実施されている。
ると、フリッパ−12の一端12Aをベルトプライ9の
下に位置させることによって、ベルト−フリッパ−間で
層間歪みによるセパレ−ション発生という問題があっ
た。モ−タ−サイクル用空気入りラジアルタイヤにあっ
ては大キャンバ−で旋回走行する場合があり、この場合
に層間歪みがより一層大きくなるため、特に大きな問題
であった。この場合、ベルト−フリッパ−間に層間ゴム
シ−トを挿入する手段も考えられるが、ゴムシ−トを貼
る手間が増加し、部材数の増加および生産コストの増加
をもたらすので好ましい手段とは言えない。
で、フリッパ−の持つ機能を保持した上で、部材数の増
加および生産コストの増加を招くことなく、ベルト−フ
リッパ−間の層間歪みを低減してセパレ−ション発生を
防止し、タイヤ耐久性を向上させることができるモ−タ
−サイクル用空気入りラジアルタイヤを提供することを
目的とする。
したように本発明は、トレッドゴムを含むトレッド部
と、サイドゴムを含む一対のサイドウォ−ル部と、一対
のビ−ド部とから成り、これら各部をビ−ド部内に埋設
したビ−ドコア相互間にわたり補強するカ−カスと、こ
のカ−カスの外周でトレッド部を強化するベルトとを備
え、前記カ−カスは前記サイドウォ−ル部と前記トレッ
ド部とを補強する本体部と前記ビ−ドコアの周りを巻き
上げる折返し部とを有してなり、前記カ−カスと前記ベ
ルトとの間にフリッパ−を挿入し、このフリッパ−の一
端はタイヤ最大幅より上方であってベルト下に位置しか
つ他端はビ−ドコアの周りを巻き上げてタイヤ最大幅よ
り下方に位置させたモ−タ−サイクル用空気入りラジア
ルタイヤにおいて、前記のサイドゴムの一端を前記ベル
トと前記フリッパ−との間に延ばして配置する構成とし
た。
サイドゴムの一端を延ばして配置する構造としたから、
ベルト−フリッパ−間の層間歪みがサイドゴムの存在に
より緩和されて低減する。これによりフリッパ−端にお
けるセパレ−ション発生がなくなり、タイヤ耐久性が向
上する。同時に、一端がカ−カス−ベルト間に挟持され
他端がビ−ドコアの周りを巻き上げるフリッパ−の存在
により横剛性がアップし直進安定性が向上する。
−の一端よりもタイヤ幅方向に沿って5mm以上センタ
−ライン寄りに位置することが望ましい。これはセパレ
−ション発生の核となるフリッパ−端をサイドゴムで5
mm以上包むことでフリッパ−端付近のベルト−フリッ
パ−間の層間歪みがより一層低減されることになるから
である。
して説明する。図1において符号1はトレッド部、符号
2は一対のサイドウォ−ル部、符号3は一対のビ−ド部
を示している。トレッド部1はトレッドゴム4を含み、
サイドウォ−ル部2はサイドゴム5を含む。2枚のカ−
カスは、第1カ−カスプライ6、第2カ−カスプライ7
から成り、ビ−ド部3内に埋設したビ−ドコア8相互間
にわたりサイドウォ−ル部2とトレッド部1とを補強す
る。2枚のベルトは、第1ベルトプライ9、第2ベルト
プライ10から成り、第1、第2カ−カスプライ6、7
の外周でトレッド部1を強化する。フリッパ−11は第
1、第2カ−カスプライ6、7と第1、第2ベルトプラ
イ9、10との間に挿入されサイドウォ−ル部2を中心
に補強する。なお、符号11は同じくサイドウォ−ル部
2を補強するビ−ドフィラ−である。
ドウォ−ル部2とトレッド部1とを補強する本体部6
a,7aと、ビ−ドコア8の周りを巻き上げる折返し部
6b,7bとをそれぞれ有する。第1、第2カ−カスプ
ライ6、7はラジアル配列有機繊維コ−ドのゴム引き布
が適合し、例えばナイロンコ−ドを適用する。同じく、
第1、第2ベルトプライ9、10はラジアル配列有機繊
維コ−ドのゴム引き布やスパイラル巻回層などが適合
し、例えばナイロンコ−ドの他、PET、レ−ヨン、ケ
ブラ−等を適用する。
大幅W位置より上方であって第1ベルトプライ9の下第
2カ−カスプライ7の上に位置し、かつ、他端10Bは
ビ−ドコア8の周りを巻き上げてタイヤ最大幅W位置よ
り下方に位置する。このフリッパ−12は、有機繊維コ
−ドのゴム引き布が適合し、例えばナイロンコ−ドの
他、PET、レ−ヨン、ケブラ−等を適用する。
なしてトレッドゴム4の下に至ると共に、先細りの当該
一端5Aは第1ベルトプライ9とフリッパ−12との間
に延びて両者間に挿入配置される。このサイドゴム5の
一端5Aはフリッパ−12の一端12Aよりもタイヤ幅
方向に沿って5mm以上センタ−ラインCL寄りに位置
する。
で、サイズが160/80R16であり、構成は図1に
従い、カ−カスはラジアル配列の1260D/2ナイロ
ンコ−ドの2プライからなり、ベルトはラジアル配列の
1500D/2ケブラ−コ−ドの2プライからなる。比
較例のラジアルタイヤの構成は図2に従い、サイドゴム
5の一端5Bがトレッドゴム4の端部4Aと接合されて
いる点以外、実施例と同一構造である。
の各タイヤを所定の内圧、荷重、速度でドラム上で走行
させ、耐久性試験を実施した。各タイヤが破壊されるま
での走行距離を計測した。評価結果は比較例を100と
する指数にてあらわし、値は大なるほど良好とした。結
果は、比較例を100として実施例が130であった。
この評価結果から、比較例対比実施例タイヤは耐久性が
向上していることがわかった。
ルト−フリッパ−間に延ばして位置させることによりタ
イヤ転動時のベルト−フリッパ−間の層間歪みを低減し
てセパレ−ション発生を防止し、タイヤ耐久性を向上さ
せることができる。しかも、サイドゴムの一端をベルト
−フリッパ−間に延ばして位置させればよいので、部材
数の増加および生産コストの増加を招くことなくタイヤ
耐久性向上を実現することができる。
アルタイヤの断面図である。
イヤの断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】トレッドゴムを含むトレッド部と、サイド
ゴムを含む一対のサイドウォ−ル部と、一対のビ−ド部
とから成り、これら各部をビ−ド部内に埋設したビ−ド
コア相互間にわたり補強するカ−カスと、このカ−カス
の外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、前記カ
−カスは前記サイドウォ−ル部と前記トレッド部とを補
強する本体部と前記ビ−ドコアの周りを巻き上げる折返
し部とを有してなり、前記カ−カスと前記ベルトとの間
にフリッパ−が挿入され、このフリッパ−の一端はタイ
ヤ最大幅位置より上方であってベルト下に位置しかつ他
端はビ−ドコアの周りを巻き上げてタイヤ最大幅位置よ
り下方に位置するモ−タ−サイクル用空気入りラジアル
タイヤにおいて、前記サイドゴムの一端が前記ベルトと
前記フリッパ−との間に延びて配置されていることを特
徴とするモ−タ−サイクル用空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】前記サイドゴムの一端は前記フリッパ−の
前記一端よりもタイヤ幅方向に沿って5mm以上センタ
−ライン寄りに位置することを特徴とするモ−タ−サイ
クル用空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7338366A JPH09175123A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | フリッパーを備えたモーターサイクル用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7338366A JPH09175123A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | フリッパーを備えたモーターサイクル用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09175123A true JPH09175123A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18317481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7338366A Pending JPH09175123A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | フリッパーを備えたモーターサイクル用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09175123A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1004460A2 (en) * | 1998-11-26 | 2000-05-31 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire for front wheel of motorcycle |
WO2006098112A1 (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-21 | Bridgestone Corporation | 自動二輪車用空気入りラジアルタイヤ |
EP1849626A1 (en) * | 2006-04-26 | 2007-10-31 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire for racing |
ITTO20080518A1 (it) * | 2008-07-04 | 2010-01-05 | Bridgestone Corp | Pneumatico con carcassa rinforzata |
CN103561968A (zh) * | 2011-05-30 | 2014-02-05 | 倍耐力轮胎股份公司 | 用于摩托车车轮的高性能轮胎 |
US20140196825A1 (en) * | 2011-05-30 | 2014-07-17 | Pirelli Tyre S.P.A | High performance tyre for vehicle wheels |
WO2021024213A1 (en) * | 2019-08-08 | 2021-02-11 | Pirelli Tyre S.P.A. | Bicycle tyre |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP7338366A patent/JPH09175123A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1004460A2 (en) * | 1998-11-26 | 2000-05-31 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire for front wheel of motorcycle |
EP1004460A3 (en) * | 1998-11-26 | 2001-11-14 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire for front wheel of motorcycle |
WO2006098112A1 (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-21 | Bridgestone Corporation | 自動二輪車用空気入りラジアルタイヤ |
US7793695B2 (en) | 2005-03-16 | 2010-09-14 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tire for motorcycle |
JP4919950B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2012-04-18 | 株式会社ブリヂストン | 自動二輪車用空気入りラジアルタイヤ |
EP1849626A1 (en) * | 2006-04-26 | 2007-10-31 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Pneumatic tire for racing |
ITTO20080518A1 (it) * | 2008-07-04 | 2010-01-05 | Bridgestone Corp | Pneumatico con carcassa rinforzata |
CN103561968A (zh) * | 2011-05-30 | 2014-02-05 | 倍耐力轮胎股份公司 | 用于摩托车车轮的高性能轮胎 |
US20140196825A1 (en) * | 2011-05-30 | 2014-07-17 | Pirelli Tyre S.P.A | High performance tyre for vehicle wheels |
US10759229B2 (en) | 2011-05-30 | 2020-09-01 | Pirelli Tyre S.P.A. | High performance tyre for vehicle wheels |
WO2021024213A1 (en) * | 2019-08-08 | 2021-02-11 | Pirelli Tyre S.P.A. | Bicycle tyre |
CN114174081A (zh) * | 2019-08-08 | 2022-03-11 | 倍耐力轮胎股份公司 | 自行车轮胎 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5482102A (en) | Pneumatic motorcycle tire for improved cornering and straight running stability | |
US4691752A (en) | Pneumatic radial tire | |
JP2002120514A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPS62279108A (ja) | 乗用車用ラジアルタイヤ | |
JPH054505A (ja) | 空気入りラジアルタイヤのタイヤ対 | |
JPH09175123A (ja) | フリッパーを備えたモーターサイクル用空気入りラジアルタイヤ | |
JP2002002216A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3650170B2 (ja) | 二輪車用空気入りタイヤ | |
JPH05238208A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH11291711A (ja) | 自動二輪車用タイヤ | |
EP0549311A1 (en) | Motorcycle radial tyre | |
JP3884866B2 (ja) | 乗用車用空気入りタイヤ | |
JP3923832B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP0465188B2 (en) | Passenger radial tyre | |
JP3076514B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP4437845B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4540991B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH11291712A (ja) | 自動二輪車用タイヤ | |
JP4368968B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001191744A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH06199113A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH06143945A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPS61247502A (ja) | 自動二輪車用タイヤ | |
JPS592908A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001018611A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061128 |