JP2007324053A - 発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低電圧駆動および高輝度発光が可能な発光素子を提供する。
【解決手段】 第一の電極(12a)と、前記第一の電極上に設けられ、リチウム含有チタニアの微粒子の集合体で形成された多孔質層(15)と、前記第一の電極から絶縁された第二の電極(12b)と、前記多孔質層および前記第二の電極に接触して配置され、発光色素を含有する電解質で形成された発光層(13)とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子およびその製造方法に関する。
発光色素の電気化学反応のメカニズムを発光に利用した発光素子が知られている。こうした発光素子においては、電解質中の発光色素の一部がプラス(+)極上で酸化され、残りはマイナス(―)極上で還元される。生じた酸化体と還元体とが電解質層内で衝突して燐光を発生させ、それぞれが元の基底状態の発光材料に戻る。この原理を利用するとともに、多孔質層を導入した発光素子が発表されている(例えば、非特許文献1参照)。
かかる電気化学発光素子においては、ガラス基板上に形成されたSnO2/F透明導電膜が陰極として用いられる。SnO2/F透明導電膜が形成されたガラス基板の外側表面には、反射膜としてのアルミニウム層が形成される。対極としてはSnO2/F透明導電膜が形成されたガラス基板が使用され、アセトニトリルにルテニウム錯体を溶解してなる電解液が用いられる。陰極としてのSnO2/F透明導電膜上にナノチタニア結晶からなる多孔質層を設けることによって、発光輝度の向上を達成している。
電気化学発光素子は、発光輝度をさらに高めるとともに、駆動電圧を低くすることが求められているが、未だ達成されていないのが現状である。
九州工業大学大学院・生命体工学研究科、岡本清一、「チタニアナノ結晶集合体を電極に用いることによる電気化学発光の増大」、2004年度電気化学会(平成16年3月24日〜)要旨集310頁
本発明は、低電圧駆動および高輝度発光が可能な発光素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる発光素子は、第一の電極と、
前記第一の電極上に設けられ、リチウム含有チタニアの微粒子の集合体で形成された多孔質層と、
前記第一の電極から絶縁された第二の電極と、
前記多孔質層および前記第二の電極に接触して配置され、発光色素を含有する電解質で形成された発光層とを具備することを特徴とする。
本発明の他の態様にかかる発光素子は、第一の電極と、
前記第一の電極上に設けられ、チタニア微粒子の集合体で形成された多孔質層と、
前記第一の電極から絶縁された第二の電極と、
前記多孔質層および前記第二の電極に接触して配置され、発光色素と0.5ppm以上5000ppm以下のリチウムイオンとを含有する電解質で形成された発光層とを具備することを特徴とする。
本発明の一態様にかかる発光素子の製造方法は、離間対向して配置された第一および第二の基板と、前記第一または第二の基板の前記対向する面に支持され、互いに絶縁して配置された第一および第二の電極と、前記第一の電極上に配置され、チタニア微粒子の集合体で形成された多孔質層とから構成され、注入口を有するセルを準備する工程と、
イオン液体にリチウム金属を浸漬して前記リチウム金属を溶解させた後、未溶解のリチウム金属を取り出し発光色素を加えて電解質を調製する工程と、
前記セルに前記電解質を注入し、前記注入口を封止する工程と
を具備することを特徴とする。
本発明によれば、低電圧駆動および高輝度発光が可能な発光素子およびその製造方法が提供される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる発光素子の構成を表わす断面図である。
図示する発光素子においては、第一の電極12aと第二の電極12bとがスペーサー14を介して離間対向して配置され、2つの電極12aと12bとの間隙には、電解質からなる発光層13が配置される。第一の電極12aおよび第二の電極12bは、それぞれ第一の支持基板11aおよび第二の支持基板11bに支持されている。
第一の電極12aおよび第二の電極12bのうち、少なくとも発光面側に設けられる電極には透明性が要求される。すなわち、発光面側に配置される電極(例えば第一の電極12a)は、透明導電膜を用いて形成することができる。透明導電膜の材料としては、フッ素またはインジウムなどがドープされた酸化スズ膜、フッ素またはインジウムなどがドープされた酸化亜鉛膜などが好ましい。
他方の側に配置される電極(例えば第二の電極12b)も、透明導電膜により構成することができる。この場合には、伝導性を向上させて抵抗の上昇を防ぐ観点から、透明導電膜と併用して低抵抗な金属マトリクスにより配線を形成することが望ましい。あるいは、金属基板や合金基板により第二の電極12bを構成することもできる。こうした材料により第二の電極12bを構成する場合には、この第二の電極12bを支持する第二の支持基板11bは、必ずしも必要とされない。発光面と反対側の面に配置される電極は、カーボンシート、金属または合金により形成してもよい。カーボンシートとしては、炭素材料が導電性成分として機能するものであれば、特に限定されない。
第一の電極12aと第二の電極12bとの絶縁性が保たれていれば、これらの第一の電極12aおよび第二の電極12bは同一の支持基板上に形成してもよい。この場合には、第一の電極12aと第二の電極12bとは、いずれも櫛型電極として、互い違いになるよう、絶縁性の支持基板上に配置される。絶縁性の支持基板としては、例えば、ガラス基板、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの樹脂基板等を用いることができる。
透明導電膜が第一の電極12aおよび第二の電極12bの少なくとも一方として形成される場合には、図1に示すように支持基板が配置されることが好ましい。透明導電膜が設けられた支持基板の外側表面を発光面として機能させるため、支持基板としては、ガラス基板、およびプラスチック基板などの可視光領域の吸収が少ない透明基板を用いることが望まれる。
図示する発光素子においては、第一の電極12a上にチタニア微粒子の集合体からなる多孔質層15が配置されている。チタニア微粒子は光が乱反射しにくいので、この多孔質層15によって、発光輝度を向上させることができる。チタニアとしては、n型半導体であるルチル、アナターゼ、およびブルッカイトなど結晶性チタニアが望ましい。なかでもアナターゼは、導電性が比較的低いことから、より好ましい。
多孔質層15を構成するチタニア微粒子の粒径は、5nm以上300nm以下の範囲内であることが好ましい。チタニア微粒子の粒径は、例えば、SEM、TEMによる観測、BET法により測定することができる。この範囲内であれば、光を乱反射させることなく、発光輝度を十分に高めることができる。しかも、イオン拡散が低下するおそれもない。多孔質層15の厚さは、1μm以上50μm以下程度が望ましい。この範囲内であれば、電解液の拡散の阻害およびセル抵抗の増加という不都合を生じることなく、多孔質層15の効果を十分に得ることができる。
なお、図中、多孔質層15は2段に整列したチタニア微粒子の集合体として表わされているが、これは便宜的なものである。この多孔質層15を形成するチタニア微粒子は、必ずしも段を形成する必要はなく、粒子整列していなくともよい。
上述したような第一の電極12aと第二の電極12bとの間隙には、電解質からなる発光層13が配置構成される。電解質は、発光色素と、アセトニトリルまたは炭酸プロピレンなどの有機溶媒とにより構成することができる。有機溶媒を用いる場合は、支持塩を導入することが望ましい。支持塩は特に限定されず、例えば、NaBF4,NaClO4,テトラエチルアンモニウムハライド、LiClO4,およびLiBF4等を用いることができる。
発光色素としては、可逆的な酸化還元構造をとり得る燐光色素を用いることができる。金属−配位子間の遷移が高い系間交差確率を有することから、この燐光色素は重金属の錯体であることが望ましい。用いられる重金属としては、例えば、Ir、Tb、Yb、Nd、Er、Ru、Os、およびReなどが挙げられる。錯体中の重金属の種類は、単一でも2種類以上としてもよい。配位子としては、例えばピリジン誘導体、ビピリジル誘導体、ターピリジル誘導体、フェナントロリン誘導体、キノリン誘導体、アセチルアセトン誘導体、およびジカルボニル化合物誘導体などが用いられる。金属−配位子間の遷移の効率を考慮すると、ビピリジル誘導体が好ましい。
高い発光強度が得られることから、中心金属にRuを有する錯体が望ましい。具体的には、ルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2、および(ルテニウム(II)トリスビピリジル(TFSI-2)などが挙げられる。
電解質中には、イオン液体が含有されてもよい。イオン液体は、常温(25℃)で液体の室温溶融塩であり、下記一般式(A)で表わされる構造を有するカチオンを含有することが好ましい。
Figure 2007324053
上記一般式(A)で表わされる構造を有するカチオンとしては、例えば、次のものが挙げられる。N,N,N−トリメチルブチルアンモニウムイオン、N−エチル−N,N−ジメチルプロピルアンモニウムイオン、N−エチル−N,N−ジメチルブチルアンモニウムイオン、N,N−ジメチル−N−プロピルブチルアンモニウムイオン、N−(2−メトキシエチル)−N,N−ジメチルエチルアンモニウムイオン、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−3,4−ジメチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−2,3,4−トリメチルイミダゾリウムイオン、1−エチル−2,3,5−トリメチルイミダゾリウムイオン、N−メチル−N−プロピルピロリジニウムイオン、N−ブチル−N−メチルピロリジニウムイオン、N−sec−ブチル−N−メチルピロリジニウムイオン、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルピロリジニウムイオン、N−(2−エトキシエチル)−N−メチルピロリジニウムイオン、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムイオン、N−ブチル−N−メチルピペリジニウムイオン、N−sec−ブチル−N−メチルピペリジニウムイオン、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルピペリジニウムイオン、および、N−(2−エトキシエチル)−N−メチルピペリジニウムイオンなどである。
用いる電位窓が広いことから、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムイオンがカチオンとして特に好ましい。
一方、アニオンとしては、例えば、PF6 -、[PF3(C253-、[PF3(CF33-、BF4 -,[BF2(CF32-、[BF2(C252-、[BF3(CF3)]-、[BF3(C25)]-、(BOB-)、CF3SO3 -(Tf-)、C49SO3 -(Nf-)、[(CF3SO22N]-(TFSI-)、[(C25SO22N]-(BETI-)、[(CF3SO2)(C49SO2)N]-、[(CN)2N](DCA-)、[(CF3SO23C]-、および[(CN)3C]-などを用いることができる。イオン液体の粘度を低くすることができることから、BF4 -,[BF3(CF3)]-、[BF3(C25)]-、BOB-、TFSI-、およびBETI-が好ましい。
また、電解質には、非イオン性の有機溶媒を添加してもよい。有機溶媒を添加することにより粘度が低下し、さらに発光強度を向上させることが可能になる。有機溶媒としては、リチウム二次電池に用いられる有機溶媒を用いることができる。例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、メチルプロピルカーボネートなどの炭酸エステル類や、プロピオン酸エチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトンなどのエステル類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテルなどのエーテル類、およびこれら化合物にフッ素などの置換基を導入した各種溶媒からなる群より選択される溶媒が挙げられる。これらの有機溶媒は、単独でも2種類以上を組み合わせて用いてもよい。電解質中のイオンの移動を早くするためには、電解質の誘電率を高くする必要がある。このため、誘電率の高い、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートまたはビニレンカーボネートが好ましい。
有機溶媒が過剰に添加された場合には、酸化還元反応の可逆性が損なわれるおそれがある。こうした不都合を避けるために、有機溶媒の添加量は、電解質の20体積%以下にとどめることが望まれる。
上述したように、基本的には第一の電極12a、第二の電極12b、多孔質層15および発光層13によって、本発明の実施形態にかかる発光素子が構成される。多孔質層15を構成しているチタニア微粒子中、または発光層13を構成している電解質中にはリチウムが含有される。チタニア微粒子中にリチウムが含有される場合には、以下の反応によってチタニア微粒子の抵抗が下がることが考えられる。チタニアは+4価のチタンと−2価の酸素とによって、中性の物質として存在している。リチウムがチタニア中に入る場合に、+1価のリチウムとして注入されるものと思われる。この結果、+4価のチタンが部分的に+3価のチタンに変化し、チタニアの電子軌道が変化することによってチタニア微粒子の抵抗が低下するものと思われる。
一方で、電解質のイオン導電性を増加させる方法として、支持塩の添加が知られている。しかしながら、ナトリウム塩やリチウム塩を用いた支持塩が添加された場合、セル中の電荷は導入された支持塩の移動によって輸送され、発光に寄与しないイオンの移動が増加する。このために、支持塩の添加は望ましくない。電解質中のリチウムイオンは界面抵抗の低下のみに働くものである。
いずれの場合も、発光素子全体の抵抗を低下させることから、素子の駆動開始電圧を低下させることが可能となった。
チタニア微粒子にリチウムが含有される場合には、このリチウム含有チタニアの組成は、一般式(LixTiO2)で表わすことができる。LixTiO2の表わされる組成のn型半導体にすることによって電気抵抗がTiO2より低められることが本発明者らによって見出された。しかも、リチウムが含有されたことによって、抵抗による電圧低下、および効率の低下を防ぐことも可能となった。
前記一般式におけるXは、0<X≦0.5の範囲が好ましい。Xが0.5以下であれば、チタニア微粒子の着色を引き起こすことなく、電気抵抗を低下させることができる。Xは、0.2以下であることがより好ましい。
例えば次のような手法を採用して、チタニア微粒子にリチウムを含有させることができる。まず、第一の支持基板11a上にITO等の透明導電膜を堆積して、第一の電極12aを形成する。この第一の電極12a上には、チタニア微粒子を配置して多孔質層15を形成する。多孔質層15が形成された第一の電極12aを対極とし、リファレンス極としてリチウムメタル電極を用いる。Li+イオンをカチオンに有するリチウム塩を含有する電解質を使用し、Li/Li+に対し1〜3Vの電圧を印加する。これによって、第一の電極12a上に設けられた多孔質層15を構成しているチタニア微粒子に、リチウムが注入される。
あるいは、発光素子中の電解質に注入するLiイオンを多孔質層に用いたチタニアのモル数に対し、化学量論的に添加し、直流電流を印加する。これによって、セル作製後に多孔質層15を構成しているチタニア微粒子にリチウムを注入することができる。
いずれの手法により作製されたリチウム含有チタニア微粒子においても、リチウムはチタニア微粒子の内部まで浸透することなく、その表面に存在する。リチウム含有チタニア微粒子中のリチウム含有量は、次のような手法により確認することができる。まず、リチウム含有チタニア微粒子を酸で溶解する。酸としては、例えば、ふっ酸、硝酸、塩酸、および硫酸等を用いることができる。得られた溶液を、ICP(発光)分析することによってチタニア微粒子中のリチウム含有量が得られる。
こうして得られるリチウム含有量は、前述の一般式(LixTiO2)におけるXに相当する。Xの値を0.5以下に抑えるには、チタニア微粒子にリチウムを注入する際、次の点に留意すればよい。すなわち、直流電流の印加電圧と印加時間によって、Xの値を0.5以下に制御することができる。
一方、発光層13を構成している電解質中にリチウムが含有される場合には、リチウムイオンの含有量は0.5ppm以上5000ppm以下に規定される。0.5ppm未満の場合には、高輝度化の効果を得ることができない。一方、5000ppmを越えると、電子の移動が発光色素でなく、リチウムイオンの移動により支配されてしまう。その結果、輝度が減少して高輝度化を達成することができない。電解質中におけるリチウムイオンの含有量は、1ppm以上1000ppmがより好ましい。
リチウムイオンを電解質中に含有させるには、例えば、発光色素を含有する電解質に、リチウム源としてリチウム塩を直接添加するという手法が挙げられる。リチウム塩としては、例えば、LiBF4、LiPF6、LiClO4、およびLiOH等を用いることができる。リチウムイオンが所定の含有量となるよう、リチウム塩の添加量を決定して、電解質中に加えればよい。反応後の残留イオンを考慮すると、リチウム塩としては、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドが好ましい。
電解質にイオン液体が含有される場合には、リチウム源としての金属リチウムを溶解させることによって、リチウムイオンを電解質中に含有させることができる。金属リチウムとしては、例えば厚さ100〜500μm程度の箔が用いられる。箔のサイズ(横×長さ)は、用いる容器等に応じて適宜選択することができる。1000ml用容器(直径10cm程度の円筒型容器)を用いた場合側面からの投影面積を考慮し、5〜9cm×7〜12cm程度が適切である。
金属リチウムをイオン液体に溶解するにあたっては、まず、フタ付きサンプル瓶に所定のイオン液体を収容する。サンプル瓶としても、直径5〜20cm程度、高さ5〜20cm程度のものを用いることができる。イオン液体中に、金属リチウムの箔を浸漬して、1日乃至3日間放置する。この際の温度等の雰囲気は特に限定されないが、室温が好ましい。
イオン液体中には、少量の水が存在している。この水とリチウム金属とが下記反応式で表わされるように反応して、リチウムイオンが溶出するものと推測される。
2Li+2H2O→2LiOH+H2
上述したとおり、電解質中におけるリチウムイオンの含有量は、0.5ppm以上5000ppm以下に規定される。イオン液体中の水分によって、イオン液体中に溶出するリチウムイオンの含有量を所定の範囲内に制御することができる。
未溶出のリチウム金属を取り出し、発光色素を加えて、発光層を形成するための電解質が得られる。
電解質中のリチウムイオン濃度を測定するには、まず、エタノールなどの溶媒に電解質を溶解する。この溶液をICP発光分析することによって、電解質中のリチウムイオン濃度が得られる。
本発明の実施形態にかかる発光素子におけるセルは、例えば図1に示したように、第一の支持基板11aに支持された第一の電極12aと、第二の支持基板11bに支持された第二の電極12bとを、スペーサー14を介して対向配置することによって構成することができる。得られたセルの間隙には、電解質を注入して発光層13を形成し、エポキシ樹脂等の封止材で注入口を封止することによって、本発明の実施形態にかかる発光素子を作製することができる。
本発明の実施形態にかかる発光素子を駆動するに当たっては、直流電流および交流電流のいずれを流してもよい。前述した式(A)で表わされる構造のカチオン成分を含むイオン液体を含有する電解質を使用する場合には、交流電流を選択することが望ましい。これにより、酸化体と還元体との衝突機会を多くすることができ、発光強度を高くすることが可能である。
本発明の実施形態にかかる発光素子においては、多孔質層を構成するチタニア微粒子または発光層を構成する電解質にリチウムが含有されているので、素子の駆動開始電圧を低下させることが可能となった。駆動開始電圧の低下にともなって、所定の電圧(例えば3V)の輝度は高められ、高輝度での発光が可能となった。低電圧駆動によって、発光層を構成している電解質の長寿命化も達成される。
以下、本発明の具体例を示す。
(実施例1)
まず、第一の支持基板11aとしての厚さ1mmのガラス基板上に、透明導電膜としてのふっ素ドープ酸化スズを約1μmの膜厚で堆積して、第一の電極12aを形成した。得られた第一の電極12aのシート抵抗は、6Ω/sqであった。第一の電極12a上には、以下の手法により多孔質層15を設けた。
多孔質層15の形成に当たっては、まず酸化チタン粒子(日本アエロジル社製P−25)5g、水10g、およびエタノール5gを混合して、ペースト状の多孔質層原料を調製した。5mm×20mmのマスク(厚さ50μm)を介して、このペーストを第一の電極の所定の領域に印刷した。ホットプレートにより乾燥後、電気炉を用いて450℃で30分焼成した。こうした印刷および乾燥の工程を4回繰り返して、厚さ20μmのポーラスチタニア膜を形成し、多孔質層15を得た。
前述と同様のガラス基板を第二の支持基板11bとして用意し、同様の手法により透明導電膜を堆積して第二の電極12bを形成した。第二の電極12bのシート抵抗は、6Ω/sqであった。
厚さ約50μmのアイオノマー樹脂を介して第一の電極12aと第二の電極12bとを配置し、120℃で5分間加熱することにより固定した。
一方、イオン液体としての1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド10gと、発光色素としての1.2gのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2と、リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド0.001gとを加えて電解質を調製した。ICPにより分析したところ、電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、2.1ppmであった。
こうして得られたリチウムイオン含有電解質を注入口から2つの電極の間隙に注入し、第一の電極12aおよび第二の電極12bの周辺をエポキシ樹脂で封止して、図1に示すような発光素子を作製した。
第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスとして、3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、150cd/m2の輝度で発光した。
(実施例2)
リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドの含有量を0.003gに変更した以外は実施例1と同様にして、電解質を調製した。電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、6.3ppmである。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、200cd/m2の輝度で発光した。
本実施例2の発光素子は、前述の実施例1より輝度が高い。よって、電解質中におけるリチウムイオンの濃度には、0.5ppm以上5000ppm以下の範囲内でも、より好ましい範囲が存在することがわかる。
(実施例3)
10gのアセトニトリルと、発光色素としての0.7gのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2と、リチウム源としての0.001gリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドとを混合して、電解質を調製した。電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、2.3ppmである。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、125cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例1の発光素子は、本実施例3の発光素子より輝度が高い。電解質にイオン液体が含有されることによって、輝度が高められることがわかる。
(実施例4)
前述の実施例1と同様の手法により、第一の電極12aおよび第二の電極12bを形成し、第一の電極12a上には同様の手法により多孔質層15を形成した。第一の電極12aをマイナス極の電極として、プラス極、リファレンス極をリチウム金属とし、1MのLiClO4炭酸プロピレン溶液で2V 1分電気化学処理を行なった。
一方、イオン液体としての1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド10gと、発光色素としての1.2gのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2とを混合して電解質を作製した。
第一の電極12a上に設けられた多孔質層15側に、第二の電極12bのふっ素ドープ酸化スズ薄膜を対向させ、注入口を残して圧着した。注入口から、前述の電解質を注入し、第一の電極12aおよび第二の電極12bの周辺をエポキシ樹脂で封止して、本実施例の発光素子を作製した。交流電流で3Vを流したところ、180cd/m2の輝度で発光した。
(実施例5)
前述の実施例1と同様の手法により、第一の電極12aおよび第二の電極12bを形成し、第一の電極12a上には同様の手法により多孔質層15を形成した。処理時間を10分に変更した以外は実施例4と同様の手法により電気化学処理を施し、同様の手法により本実施例の発光素子を作製した。交流電流で3Vを流したところ、160cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例4の発光素子は、本実施例5の発光素子より輝度が高い。電気化学処理の時間を制限して、チタニア微粒子の表面にリチウムを含有させることによって、得られる発光素子の輝度が高められることがわかる。
(実施例6)
10gのアセトニトリルと、発光色素としての0.7gのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2とを混合して、電解質を調製した。得られた電解質を用いる以外は前述の実施例4と同様にして発光素子を得た。交流電流で3Vを流したところ、100cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例4の発光素子は、本実施例6の発光素子より輝度が高い。電解質にイオン液体が含有されることによって、輝度が高められることがわかる。
(実施例7)
まず、フタ付きサンプル瓶(直径約2センチ高さ約7cm)に、イオン液体としてのN−メチル−N−プロピルピペリジニウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド10gを収容した。その中に、金属のリチウム箔(横:約1cm、長さ:約4cm、厚さ:約150μm)を浸漬し、1日放置した。
その後、N−メチル−N−プロピルピペリジニウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)イミド中のリチウム箔を1g取り出した後、発光色素としてのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2を0.05gいれ、溶解して、電解質を調製した。ICPにより分析したところ、電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、3ppmであった。
得られた電解質を用いる以外は実施例1と同様にセルを作製した。その後、交流電流で3Vを流したところ、140cd/m2の輝度で発光した。
(実施例8)
リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドの含有量を0.00025gに変更した以外は実施例1と同様にして、電解質を調製した。電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、0.5ppmである。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、120cd/m2の輝度で発光した。
(実施例9)
リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドの含有量を2.5gに変更した以外は実施例1と同様にして、電解質を調製した。電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、5000ppmである。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、110cd/m2の輝度で発光した。
(比較例1)
リチウム箔を溶解しない以外は、実施例7と同様の手法により電解質を調製した。
得られた電解質を用いる以外は実施例1と同様の手法により、本比較例の発光素子を作製した。交流電流で3Vを流したところ、90cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例7との比較から、3ppmのリチウムが電解質に含有されていれば、リチウムが含有されない場合と比較して50cd/m2も輝度が増加することがわかる。
(比較例2)
リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドを添加せずに1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド10gと、発光色素としての1.2gのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2とを加えて電解質を調製した。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、90cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例4との比較から、多孔質層を構成するチタニアにリチウムが含有されることによって輝度は2倍程度に増加することがわかる。
(比較例3)
リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドの含有量を0.0001gに変更した以外は実施例1と同様にして、電解質を調製した。電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、0.2ppmである。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、90cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例8との比較から、輝度を高めるためには、0.5ppm以上の濃度でリチウムイオンが電解質中に含有される必要があることがわかる。
(比較例4)
リチウム源としてのリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドの含有量を5gに変更した以外は実施例1と同様にして、電解質を調製した。電解質中におけるリチウムイオンの濃度は、10000ppmである。
得られた電解質を使用する以外は実施例1と同様の手法により、本実施例の発光素子を作製した。第一の電極12a側をマイナスとし、第二の電極12b側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、50cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例9との比較から、電解質中に含有されるリチウムイオンが多すぎても輝度は低下し、電解質中のリチウムイオンの濃度の上限は5000ppmに規定されることがわかる。
(比較例5)
10gのアセトニトリルと、発光色素としての0.7gとのルテニウム(II)トリスビピリジル(PF6 -2とを混合して電解質を調製した。
得られた電解質を用いる以外は実施例1と同様の手法により、本比較例の発光素子を作製した。次いで、第一の電極側をマイナス、第二の電極側をプラスにして3V、1分の直流電流を印加した。その後、交流電流で3Vを流したところ、70cd/m2の輝度で発光した。
前述の実施例6との比較から、多孔質層を構成するチタニアにリチウムが含有されることによって輝度が高められることがわかる。
以上説明したように、本発明の実施形態にかかる発光素子においては、多孔質層を構成するチタニア微粒子または発光層を構成する電解質にリチウムが含有されているので発光開始電圧を低下させて発光輝度を高めることが可能となった。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態にかかる発光素子の断面図。
符号の説明
11a…第一の支持基板; 11b…第二の支持基板; 12a…第一の電極
12b…第二の電極; 13…発光層; 14…スペーサー; 15…多孔質層。

Claims (6)

  1. 第一の電極と、
    前記第一の電極上に設けられ、リチウム含有チタニアの微粒子の集合体で形成された多孔質層と、
    前記第一の電極から絶縁された第二の電極と、
    前記多孔質層および前記第二の電極に接触して配置され、発光色素を含有する電解質で形成された発光層と
    を具備することを特徴とする発光素子。
  2. 前記リチウム含有チタニアは、下記一般式で表わされる組成を有することを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
    LixTiO2
    (ここで、xは0<X≦0.5である。)
  3. 第一の電極と、
    前記第一の電極上に設けられ、チタニア微粒子の集合体で形成された多孔質層と、
    前記第一の電極から絶縁された第二の電極と、
    前記多孔質層および前記第二の電極に接触して配置され、発光色素と0.5ppm以上5000ppm以下のリチウムイオンとを含有する電解質で形成された発光層と
    を具備することを特徴とする発光素子。
  4. 前記電解質は、イオン液体を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光素子。
  5. 前記電解質中の前記発光色素は、Ru錯体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光素子。
  6. 離間対向して配置された第一および第二の基板と、前記第一または第二の基板の前記対向する面に支持され、互いに絶縁して配置された第一および第二の電極と、前記第一の電極上に配置され、チタニア微粒子の集合体で形成された多孔質層とから構成され、注入口を有するセルを準備する工程と、
    イオン液体にリチウム金属を浸漬して前記リチウム金属を溶解させた後、未溶解のリチウム金属を取り出し発光色素を加えて電解質を調製する工程と、
    前記セルに前記電解質を注入し、前記注入口を封止する工程と
    を具備することを特徴とする発光素子の製造方法。
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