JP2004265620A - 電気化学発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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Yoshitomo Yonehara
祥友 米原
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Abstract

【課題】経時安定性及び発光効率に優れるECL素子を、簡易な製造プロセスで得る方法を提供する。
【解決手段】電極層を対向させた二枚の基板の間に、発光層と高分子固体電解質層とが積層構造を形成している電気化学発光素子において、該積層構造が、発光層の両面に高分子固体電解質層が積層された構造である電気化学発光素子、及び、基板の電極層表面に、電解質を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布した後活性エネルギー線を照射して高分子固体電解質層を形成し、その上に、発光物質を含有する組成物を印刷または塗布して発光層を形成し、更にその上に、前記活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布した後、もう片方の基板の電極層を密着させ、透明基板側から活性エネルギー線を照射して高分子固体電解質層を形成し、その後、二枚の基板をシール剤でシールする電気化学発光素子の製造方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イオン電導性物質として高分子固体電解質を使用し、発光物質を電気化学的に酸化還元することにより発光させる電子化学発光素子(以下、「ECL素子」と略す。)及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ある種の有機薄膜(有機発光体)を対向電極で挟持させ、通電することにより生じるエネルギーで発光させる有機発光素子が開発され、各種発光デバイスへの応用が期待されている。
【0003】
有機発光素子の一つであるECL素子は、発光材料の酸化還元のみを利用しているので、印加電圧を低くでき、発光層、輸送層、及び電極の各々の界面を制御する必要がないことから近年注目されている。中でも、電解質溶液をゲル状に固体化させた高分子固体電解質を使用するECL素子は、素子製造時の封止が容易であることや、素子破損時に環境に与える影響が少ないことから、特に注目されている。
【0004】
高分子固体電解質を使用したECL素子として、発光層にルテニウム(以下、「Ru」と略す。)(II)錯体を使用したECL素子が知られている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)。Ru(II)錯体は、電解質溶液中では高い発光効率が得られる。しかし電解質に高分子固体電解質を使用した場合は、量子効率が0.3%と低く、素子の耐久性も満足できるものではなかった。
【0005】
これに対して、発光層にRu(II)錯体を使用したECL素子を、交互吸着法で得る方法が知られている(例えば、非特許文献3参照。)。この方法では、交互吸着の際に使用するアニオンを適宜選択することによって、外部量子効率3%という値を達成した。しかし、素子の経時安定性が劣ることや、高分子電解質のイオン伝導度が不十分であり応答速度が遅い、素子製造工程が複雑で工業化に適さないなどの問題点があった。
【0006】
ECL素子の経時安定性及び発光効率を改善する目的で、陰極層上及び陽極層上に、電解質と発光物質とを含有する有機薄膜層をそれぞれ湿式法で形成し、それらを対向させてヒートローラーで熱圧着して貼り合わせる方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この方法では、有機薄膜上に電着法やスパッタ法で直接陰極層を形成しないので、該有機薄膜にピンホール等が発生せず、素子の経時安定性や発光効率が優れる。しかし、形成した有機薄膜を熱融着させるので、貼り合わせ界面を均質に形成することが困難であり、面内の発光の均質性が悪く、結果として、素子の経時安定性に劣るという問題点があった。
【0007】
また、Ru(II)錯体からなる発光層が担持された電極層と対向電極層が接触しないように配置されたセルに高分子固体電解質用流動性重合性組成物を注入し、エネルギー線を照射して該流動性重合性組成物を重合、固化させた、高分子固体電界質層と発光層を有するECL素子も知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしこの方法では、二枚の基板間距離がシール剤で固定されたセル中で重合が行われるため、高分子固体電解質用流動性重合性組成物を重合する際に硬化収縮が起こるために、高分子固体電解質と電極界面とが剥離しやすく、発光の均質性や素子の経時安定性に劣るという問題点があった。
【0008】
【非特許文献1】
「アプライド・フィジックス・レターズ(APPLIED PHYSICS LETTERS)」,1996年,第69号,p.1689
【非特許文献2】
「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ(Journal of the American Chemical Society)」、1997年,第119号,p.3987
【非特許文献3】
「シン・ソリッド・フィルムズ(Thin Solid Films)」,1998年、第327号、p.663
【特許文献1】
特開2000−67601号公報
【特許文献2】
特開2002−75001号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、経時安定性及び発光効率に優れるECL素子を、簡易な製造プロセスで得る方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ECL素子において、二枚の基板間に発光層の両面に高分子固体電解質層を有する積層構造を形成し、更に、該高分子固体電解質層が電極層に密着していると、電極層からの正孔又は電子を効率よく発光層に輸送することができ、低駆動電圧で、発光効率及び発光輝度が大きくなること、ECL素子を構成する高分子固体電解質層と発光層の各層全てを形成した後に二枚の基板をシール剤で固定すれば、層形成に伴う体積収縮によって基板と高分子固体電解質層とが剥離することがないことを見出した。
【0011】
即ち、本発明は、片面に電極層を有する二枚の基板のうち、少なくとも一方が透明電極層を有する透明基板であり、それぞれの電極層を対向させた前記二枚の基板の間に、発光層と高分子固体電解質層とが積層構造を形成している電気化学発光素子において、該積層構造が、発光層の両面に高分子固体電解質層が積層された構造であるECL素子を提供する。
【0012】
また、本発明は、片面に電極層を有する二枚の基板のうち、少なくとも一方が透明電極層を有する透明基板であり、それぞれの電極層を対向させた前記二枚の基板の間に、発光層と高分子固体電解質層とが積層構造を形成している電気化学発光素子の製造方法であって、(1)前記片面に電極層を有する基板の電極層の表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布した後、その塗膜面に活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質層を形成する工程、(2)該高分子固体電解質層の表面に、発光物質を含有する組成物を印刷または塗布した後、乾燥させて発光層を形成する工程、(3)該発光層の表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布した後、その塗膜面に、片面に電極層を有する基板の電極層を密着させ、次いで透明基板側から活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質層を形成する工程、(4)前記発光層と高分子固体電解質層とからなる積層構造を形成した後に、前記二枚の基板をシール剤でシールする工程、を有するECL素子の製造方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のECL素子は、少なくとも一方が透明電極層を有する透明基板である片面に電極層を有する二枚の基板の、それぞれの電極層を対向させた間に、発光層の両面に高分子固体電解質層を有する積層構造を形成した素子であり、(1)片面に電極層を有する基板の電極層表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物(以下、「高分子固体電解質用組成物(A)」と略す。)を印刷または塗布した後、その塗膜面に活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化して、高分子固体電解質層を形成する工程と、(2)該高分子固体電解質層の表面に、発光物質を含有する組成物(以下、「発光層用組成物(B)」と略す。)を印刷または塗布した後、乾燥させて発光層を形成する工程と、(3)該発光層の表面に、高分子固体電解質用組成物(A)を印刷または塗布した後、その塗膜面に、片面に電極層を有する基板の電極層を密着させ、透明基板側から光を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質を形成する工程と、(4)前記発光層と高分子固体電解質層とからなる積層構造を形成した後に、前記二枚の基板をシール剤でシールする工程を経て製造する。
【0014】
図1に、本発明のECL素子の一例を模式的断面図で示す。
片面に電極層2を有する基板1、又は片面に電極層6を有する基板7のうち、少なくともいずれか一方は、片面に透明電極層を有する透明基板である。
透明性を有する基板としては、電極層や発光層を形成する際に変質しないガラスやプラスチック等が使用でき、例えば、ガラス基板やプラスチックのフィルムやシート等(以下、「フィルムやシート」を「フィルム等」という。)が挙げられる。プラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリアミド等が挙げられる。これらのプラスチックフィルム等を使用する場合は、水分や酸素の透過を抑制するため、表面を酸化珪素や窒化珪素等でガスバリアコートしたものを使用するのが好ましい。
【0015】
また、他方の基板は必ずしも透明である必要はないので、上記にあげた基板の他、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレンなどのプラスチックフィルム等、アルミニウム、銅、ステンレスなど金属箔なども使用できる。また、ガラスや金属とプラスチックとをラミネートしたフィルム等を使用してもよい。基板の厚さは使用方法及び材質によって異なるが、10μm〜10mmの範囲にあるのが好ましい。ガラスの場合は0.1mm〜3mm、プラスチック基板や金属基板の場合は10μm〜0.5mmの範囲が好ましい。
【0016】
また、透明性を有する電極材料としては、酸化錫(以下、「NESA」と略す。)、酸化亜鉛、酸化インジウム、インジウムスズオキシド(以下、「ITO」と略す。)、酸化インジウム・酸化亜鉛化合物、酸化錫・アンチモン化合物、酸化ガリウム・酸化亜鉛化合物などがあげられる。電極層は、例えば、上記電極材料を基板上にスパッタリングや真空蒸着したり、前記電極材料微粒子の懸濁液を塗布し、該微粒子を焼結させて得られる。電極層の膜厚は、10nm〜5μmの範囲であると、光が透過しやすい。中でも、膜厚が20nm〜1μmの範囲が好ましい。
【0017】
また、他方の電極層は必ずしも透明である必要はないので、上記の電極材料の他、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、イッテルビウム、ルテニウム、マンガン、アルミニウム、金、銀、銅、パラジウム、白金、錫、鉛、鉄、ニッケル等の金属、こられの金属を含有する合金などを使用することができる。また、カーボンやポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性ポリマーも使用することができる。また、電極層表面を、白金黒のような電気伝導性の多孔質物質で覆うと、実質的な表面積が増すので、発光層への電荷注入が容易になり、より好ましい。また、電極層として金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしてもよい。上記電極材料を使用した場合の電極層の膜厚は、10nm〜1mmの範囲が好ましく、膜厚が20nm〜100μmの範囲がより好ましい。
【0018】
片面に電極層2を有する基板1の電極層2表面に高分子固体電解質層3を形成するには、電極層2の表面に高分子固体電解質用組成物(A)を塗布又は印刷した後、その塗膜面に活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させればよい。高分子固体電解質用組成物(A)は、少なくとも、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物(以下、「単量体(C)」と略す。)とを含有する。その他、発光物質、合成樹脂類、オリゴマー、溶媒、およびインキや塗料に使用される公知慣用の各種添加剤を、ECL素子の発光特性や経時安定性を阻害しない範囲内で添加してもよい。
【0019】
単量体(C)としては、(メタ)アクリロイル基、マレイミド基等の活性エネルギー線重合性官能基を有する化合物であれば特に限定はなく、特開平10−251318号公報等で開示されているような(メタ)アクリレート化合物や、国際公開第02/35636号パンフレット等で開示されているようなマレイミド化合物を使用することができる。特に、単量体(C)として、イオン伝達機能を有する(ポリ)オキシアルキレン鎖、(ポリ)エステル鎖、(ポリ)カーボネート鎖、又は(ポリ)アミン鎖を有する活性エネルギー線重合性化合物を使用すると、より発光効率の高いECL素子が得られる。
【0020】
具体的には、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、数平均分子量(以下「Mn」と略す。)が400のポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、Mnが250のポリテトラメチレングリコールのジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどの、(メタ)アクリル酸エステル、
【0021】
エトキシ−(3−マレイミドプロピオキシ)エタン、エトキシ−(3−マレイミドプロピオキシ)ブタン、ジエチレングリコール(3−マレイミドプロピル)メチルエーテル、Mnが400のポリエチレングリコールのメチル(3−マレイミドプロピル)エーテル、トリメチロールプロパントリ(3−マレイミドプロピルエーテル)、Mnが400のポリエチレングリコールのビス(3−マレイミドプロピル)エーテル、Mnが400のポリエチレングリコールのモノ(3−マレイミドプロピル)ビニルエーテル等のエーテル系化合物;メチルマレイミドアセテート、エチルマレイミドカプロネート、エチレングリコールモノメチルエーテルマレイミドアセテート、Mnが400のポリエチレングリコールのモノメチルエーテルマレイミドアセテート、
【0022】
テトラヒドロフルフリルマレイミドアセテート、ジエチレングリコールビスマレイミドアセテート、ジエチレングリコールモノマレイミドアセテートアクリレート、Mnが400のポリエチレングリコールのビスマレイミドアセテート、Mnが250のポリテトラメチレングリコールのビスマレイミドアセテート、Mnが400のポリエチレングリコールのモノマレイミドカプロネートアクリレート、トリメチロールプロパントリマレイミドアセテート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリマレイミドアセテート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパンジマレイミドアセテートモノアクリレート、ペンタエリスリトールテトラマレイミドアセテート、エチレンオキシド変性ペンタエリスリトールテトラマレイミドアセテート、エチレンオキシド変性ペンタエリスリトールジマレイミドアセテートジアクリレートなどのマレイミドエステル系化合物、N−エチル−(2−マレイミドエチル)カーバメート、イソホロンジイソシアナートと(ポリ)アルキレンポリオールとの当量混合物を2−マレイミドエタノールとの反応生成物などであるウレタン系化合物;2−マレイミドエチル−エチルカーボネート、2−マレイミドエチル−イソプロピルカーボネート、テトラエチレングリコールビス(3−マレイミドプロピルカーボネート)などのマレイミドカーボネート等の、マレイミド化合物が挙げられる。中でも、ポリエチレングリコール等の(ポリ)オキシアルキレン鎖を有する活性エネルギー線重合性化合物が好ましい。特に、(ポリ)オキシアルキレン鎖を有するマレイミド化合物を使用すると、マレイミド基が、活性エネルギー線重合性を有するとともに、重合開始機能を有しているので、高分子固体電解質用組成物(A)に重合開始剤を添加する必要がない。重合開始剤を添加した場合は、得られる高分子固体電解質層中にその未反応物や分解生成物が不純物として残存することがある。
【0023】
単量体(C)として、前記(ポリ)オキシアルキレン鎖等を有する活性エネルギー線重合性化合物を使用する場合は、使用量が多すぎると、得られる高分子固体電解質層の強度が低下するので、高分子固体電解質用組成物(A)全質量に対して60質量%以下とするのが好ましく、50%質量以下が最も好ましい。
また、マレイミド化合物を使用する場合は、実用的な重合速度を得るために、マレイミド化合物の使用量を、単量体(C)全質量に対して10質量%以上とするのが好ましく、20質量%以上が最も好ましい。また、重合開始剤は特に必要ないが、重合速度を向上させる目的で、ECL素子の発光特性や経時安定性を阻害しない範囲内で重合開始剤を添加してもよい。
【0024】
重合によって高分子固体電解質用組成物(A)の硬化塗膜を得るためには、単量体(C)に活性エネルギー線重合性官能基を二つ以上有する多官能性単量体を配合するのが好ましい。多官能性単量体の配合量は、所望のゲル分率が得られるように適宜決定すればよい。
【0025】
高分子固体電解質用組成物(A)に添加する電解質としては、各種の塩を使用することができる。塩は、電荷でキャリアーとしたいイオンを含む電解質であればよいが、高分子固体電解質層中での解離定数が大きいことが望ましい。具体的には、LiCFSO、NaCFSO、KCFSOなどのトリフルオロメタンスルホン酸のアルカリ金属塩、LiN(CFSO、LiN(CFCFSOなどのパーフルオロアルカンスルホン酸イミドのアルカリ金属塩、LiPF、NaPF、KPFなどのヘキサフルオロ燐酸のアルカリ金属塩、LiClO、NaClOなどの過塩素酸アルカリ金属塩、
【0026】
LiBF、NaBFなどのテトラフルオロ硼酸塩、LiSCN、LiAsF、LiI、NaI、NaAsF、KI等のアルカリ金属塩、過塩素酸テトラエチルアンモニウムなどの過塩素酸の四級アンモニウム塩、[(CN][BFなどのテトラフルオロ硼酸の四級アンモニウム塩、[(CN][PFなどの四級アンモニウム塩、[(CHP][BF、[(CP][BFなどの四級ホスホニウム塩などが挙げられる。また、前記電解質の陽イオン性基又は陰イオン性基が高分子の主鎖又は側鎖上に存在する高分子電解質を使用することもできる。中でも、有機溶媒中での溶解性や、イオン伝導度に優れる、LiPF、LiBF、LiAsF、パーフルオロアルカンスルホン酸イミドのアルカリ金属塩や四級アンモニウム塩を使用するのが好ましい。
【0027】
高分子固体電解質層のイオン電導度を最大にするためには、電解質を、高分子固体電解質用組成物(A)が層分離を起こさない範囲内で、できるだけ多量に配合するとよい。本発明においては、溶解度限界量で使用するのが好ましく、高分子固体電解質用組成物(A)中0.1〜70質量%の範囲で使用することが好ましく、1〜60質量%の範囲が特に好ましい。溶媒を使用する場合、電解質を溶解する溶媒であることが好ましい。
【0028】
溶媒としては有機溶媒が好ましく、誘電率が大きく、電解質の溶解性が高く、沸点が60℃以上であり、電気化学的に安定な溶媒が適している。具体的には、1,2ージメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、クラウンエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、炭酸ビニレン等の炭酸エステル類、プロピオン酸メチルや蟻酸メチル等の脂肪族エステル類、ベンゾニトリル、トルニトリル等の芳香族ニトリル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、ブチロラクトン等のラクトン類、スルホラン等の硫黄化合物、N−メチルピロリドン、N−ビニルピロリドン、リン酸エステル類等が挙げられる。中でも、炭酸エステル類、脂肪族エステル類、エーテル類が好ましく、カーボネート類が特に好ましい。これらは単独で用いてもよいし、二種類以上混合した混合溶媒として用いてもよい。
【0029】
高分子固体電解質層3は、有機溶媒を含んだゲル状高分子体でも、有機溶媒を含まない固体高分子体でもよいが、有機溶媒を含んだゲル状高分子体は、固体高分子体よりもイオン電導度が高く、好適に使用することができる。ゲル状高分子体とする場合は、前記有機溶媒の中でも高沸点のものを選択し、高分子固体電解質用組成物(A)を調製する。該高分子固体電解質用組成物(A)を電極層2表面上に塗布又は印刷した後、活性エネルギー線を照射する。
有機溶媒の含有量が多い程イオン電導度は向上するが、含有量が多すぎると高分子固体電解質層の機械的強度が低下するおそれがあるので、有機溶媒の添加量は、高分子固体電解質用組成物(A)を構成する単量体(C)の合計質量に対して、0.5〜12倍とするのが好ましく、1〜8倍量が特に好ましい。
【0030】
高分子固体電解質層3を有機溶媒を含まない固体高分子体とする場合は、前記有機溶媒の中でも低沸点のものを選択するか、あるいは、有機溶媒を使用せずに高分子固体電解質用組成物(A)を調製する。該高分子固体電解質用組成物(A)を電極層2表面上に塗布又は印刷した後、有機溶媒を使用した場合は乾燥させ、活性エネルギー線を照射する。この場合は、高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜から溶媒を留去した際に電解質が析出しないように、電解質の濃度を調整する必要がある。
【0031】
本発明において重合開始剤を使用する場合は、公知慣用の重合開始剤が使用できる。具体的には、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル等のラジカル重合開始剤、CFCOOH等のプロトン酸、BF、AlCl等のルイス酸等のカチオン重合開始剤、あるいはブチルリチウム、ナトリウムナフタレン、リチウムアルコキシド等のアニオン重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイン等の光重合開始剤が挙げられる。
必要に応じて、ECL素子の発光特性特性や経時安定性を阻害しない範囲で公知慣用の光増感剤を使用してもよい。
【0032】
重合開始剤を使用する場合は、単量体(C)に対して0.1〜3質量%の範囲で使用するのが好ましい。重合開始剤が3質量%を超えると、ECL素子の発光特性や経時安定性を損なうことがある。
【0033】
高分子固体電解質用組成物(A)を、前記片面に電極層2を有する基板1の電極層2表面に塗布又は印刷する方法としては、例えば、ダイコーティング、(マイクロ)グラビアコーティング、スピンコーティング、アプリケーター法等の塗工法、インクジェット印刷、平版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等の、公知慣用の塗布法や印刷法を適用することができる。塗膜を乾燥する方法には制限はなく、例えば、ホットプレート、オーブン、赤外線炉等を使用して乾燥すればよい。
高分子固体電解質層3の膜厚は、乾燥後の膜厚が10nm〜1mmの範囲であることが好ましい。膜厚が10nm未満では素子のショートを招き、1mmを越えると駆動電圧の上昇を招くおそれがある。特に膜厚が50nm〜50μmとしたときに、より高い発光効率が得られる。
【0034】
高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜を硬化させるための活性エネルギー線としては、赤外線、可視光線、紫外線、電子線等を使用することができる。高分子固体電解質層3として、ゲル状高分子体を作成する場合は、溶剤の蒸散を起こさせない可視光線、紫外線、又は電子線を使用することが好ましい。
赤外線源としては、汎用のオーブン、ホットプレート、赤外線炉などを使用することができる。加熱温度や加熱時間は、使用する重合開始剤の種類によって適宜選択でき、50〜200℃の範囲で1〜60分加熱するのが好ましい。また、可視光源や紫外光源としては、例えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、水銀−キセノンランプ、エキシマーランプ、ショートアーク灯、ヘリウム・カドミニウムレーザー、アルゴンレーザー、エキシマーレーザー、太陽光等を使用することができる。光強度としては、500J/m〜5000J/mの範囲が好ましい。また、電子線を使用して硬化させる場合は、汎用の電子線照射装置を使用すればよい。
【0035】
次に、高分子固体電解質層3上に発光層用組成物(B)を塗布又は印刷した後、乾燥させて発光層4を設ける。
【0036】
発光層4に使用する発光物質としては、励起されて可視光領域又は紫外光領域に蛍光又は燐光を発するものを使用する。具体的には、π共役系高分子化合物や遷移金属錯体、あるいはこれらの混合物があげられる。
【0037】
π共役系高分子化合物としては、ポリパラフェニレンやポリフルオレン等の芳香族共役系高分子化合物、ポリアセチレン等の脂肪族共役系高分子化合物、ポリピロールやポリチオフェン等の複素環式共役系高分子化合物、ポリアニリン等の含ヘテロ原子共役系高分子化合物、ポリフェニレンビニレンやポリアリーレンビニレン等の複合型共役系高分子化合物等があげられる。これらのπ共役系高分子化合物の多くは有機溶媒への溶解性に劣るが、ブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基や、ブトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基、シアノ基を有するアルキル基などの置換基を導入すると、溶解性が向上する。該π共役系高分子化合物の分子量は、質量平均分子量(以下、「Mw」と略す。)が1000〜500000の範囲にあるものが好ましく、2000〜300000がより好ましい。
【0038】
遷移金属錯体において、金属イオンとしては、例えば、クロムイオン、モリブデンイオン、タングステンイオン、レニウムイオン、ルテニウムイオン、オスミウムイオン、コバルトイオン、ロジウムイオン、イリジウムイオン、白金イオン、銅イオン、銀イオン又は金イオンなどがあげられる。中でも、ルテニウムイオン、イリジウムイオン、又は白金イオンが好ましい。
【0039】
配位子としては、「コンプリヘンシブ・コーディネーション・ケミストリー(Comprehensive Coordination Chemistry)」、1987年,ペルガモン・プレス(Pergamon Press)社や、「フォトケミストリー・アンド・フォトフィジックス・オブ・コーディネーション・コンパウンズ(Photochemistry and Photophysics of Coordination Compounds)」、1987年、スプリンガー・ファーラグ(Springer−Verlag)社などに記載された、ハロゲン配位子、ピリジン、フェニルピリジン、ベンゾキノリン、キノリノール、ビピリジル、ターピリジン、フェナントロリンなどの含窒素芳香族配位子、アセチルアセトンなどのジケトン配位子、酢酸などのカルボン酸配位子、トリフェニルホスフィン、亜リン酸エステルなどのリン配位子、一酸化炭素配位子、イソニトリル配位子、及びシアノ配位子、ポルフィリン、フタロシアニン、及びこれらの誘導体などがあげられる。中でも、含窒素芳香族配位子、ポルフィリン、フタロシアニン及びその誘導体は、遷移金属イオンとの錯体形成能が高い。また、ピリジン、ビピリジル、キノリン、キノキサリン、及びこれらの誘導体は、遷移金属イオンと安定な錯体を形成する。
【0040】
前記遷移金属錯体の対イオンとしては、例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムイオン、セシウムイオンなどのアルカリ金属イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、バリウムイオンなどのアルカリ土類金属イオン、F、Cl、Br、Iなどのハロゲンイオン、パークロレートイオン、PF 、BF 、テトラフェニルボレートイオンなどのボレートイオン、アンモニウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、トリメチルベンジルアンモニウムイオンなどのアンモニウムイオン、ポリスチレンスルホン酸イオン、トリフルオロメンタンスルホナートイオン、トルエンスルホナートイオンなどのスルホン酸イオン、アセテートイオン、トリフルオロアセテートイオン、安息香酸イオンなどのカルボン酸イオンなどがあげられる。中でも、パークロレートイオン、PF 又はBF が好ましい。
【0041】
該遷移金属錯体は、単核錯体又は複核錯体を形成していてもよい。また、複数種の配位子を含んでいてもよい。また該遷移金属錯体は、低分子化合物でもオリゴマーやポリマーでもよい。分子量としては、Mwが300〜500000の範囲が好ましく、中でも500〜100000の範囲が好ましい。
【0042】
発光層4は、前記発光物質を溶媒に溶解又は分散させて得られる発光層用組成物(B)を、高分子固体電解質層3表面に塗布又は印刷した後、乾燥して形成する。溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、1,1,2−トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン等のケトン類、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の炭酸エステル類、
【0043】
蟻酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン等の非プロトン性極性溶媒等を使用することができる。これらの溶媒は単独でも混合して使用しても構わない。
また、発光層用組成物(B)には、結着樹脂あるいは分散樹脂として、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ナイロンなどの高分子材料を添加しても良い。高い発光効率を得るためには、発光層4が、発光物質を10質量%以上含有することが好ましく、50質量%以上であればより好ましい。
発光層用組成物(B)の不揮発分濃度は、塗工法が印刷である場合と塗布である場合とでは異なるが、乾燥後の発光層4の膜厚が10nm〜100μmの範囲となるようにするのが好ましい。
【0044】
発光層用組成物(B)を、高分子固体電解質層3の表面に塗布又は印刷する方法としては、前記高分子固体電解質層3を作製する場合と同様の方法を挙げることができる。発光層4の膜厚は、乾燥後の膜厚が10nm〜100μmの範囲であることが好ましい。膜厚が10nm未満では素子のショートを招き、100μmを越えると駆動電圧の上昇を招くおそれがある。中でも、膜厚が50nm〜1μmであると、より高い発光効率が得られ好ましい。
【0045】
発光層4の表面に、前記高分子固体電解質用組成物(A)を印刷または塗布した後、その塗膜面に、片面に電極層6を有する基板7の電極層6を密着させ、次いで透明基板側から活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質層5を形成する。
【0046】
高分子固体電解質層5を形成する際に、高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜に活性エネルギー線を照射して、該塗膜が粘着性を失わない程度に予備硬化させた後、片面に電極層6を有する基板7の電極層6を密着させて、透明基板側から再度活性エネルギー線を照射して塗膜を本硬化させてもよい。
【0047】
高分子固体電解質用組成物(A)を、発光層4の表面に塗布又は印刷する方法、及び、活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させる方法としては、前記高分子固体電解質層3を作製する場合と同様の方法を挙げることができる。高分子固体電解質層5の膜厚も、前記高分子固体電解質層3と同様でよい。
【0048】
高分子固体電解質層3及び高分子固体電解質層5には、それぞれ同じ電解質を使用しても構わないが、陽極層上に形成された高分子固体電解質層に、原子径又は分子径の小さいカチオンを有する電解質を使用すると、陽極層から注入された正孔をカチオンとして、発光層4に輸送しやすいので、より発光効率の高いECL素子が得られる。中でも、LiI、NaI、KI、LiPF、LiBF、LiAsF、パーフルオロアルカンスルホン酸イミドのアルカリ金属塩や四級アンモニウム塩、高分子の主鎖又は側鎖に陽イオンが存在する高分子電解質等が、有機溶媒中での溶解性や、イオン伝導度に優れることから特に好ましい。
【0049】
一方、陰極層上に形成された高分子固体電解質層に、原子径又は分子径の小さいアニオンを有する電解質を使用すると、陰極層から注入された電子をアニオンとして、発光層4に輸送しやすいので、より発光効率の高いECL素子が得られる。中でも、LiI、NaI、KI、LiPF、LiBF、ヨウ化テトラメチルアンモニウム([(CHN][I])、テトラエチルアンモニウムフルオロボレート([(CN][BF)、テトラメチルアンモニウムヘキサフルオロフォスフェート([(CHN][PF)、高分子の主鎖又は側鎖に陰イオンが存在する高分子電解質等が、有機溶媒中での溶解性や、イオン伝導度に優れることから特に好ましい。
【0050】
本発明のECL素子は、両面に高分子電解質層が積層されていれば、発光層を複数層有していてもよい。その場合は、すべての発光層が同一の発光物質を含有していてもよいし、異なる発光物質を含有していてもよい。
また、高分子固体電解質層3又は高分子固体電解質層5が発光物質を含有していてもよい。その場合は、発光物質を混合した高分子固体電解質用組成物(A)を使用し、前述の方法で高分子固体電解質層3又は高分子固体電解質層5を形成すればよい。
【0051】
本発明のECL素子は、発光層と高分子固体電解質層のほかに、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層や電子輸送層などを有していてもよい。正孔注入層や正孔輸送層は陽極層上に形成し、電子注入層や電子輸送層は陰極層上に形成する。これらの層の材料としては、有機エレクトロルミネッセンス素子等に通常使用される材料を使用することができる。
【0052】
前記方法により得たECL素子は、電極層からリード線を取り出した後、素子周辺をシール剤8でシールする。シール剤8としては、液晶ディスプレイ等で通常使用するような、公知慣用の熱硬化性シール剤や紫外線硬化性シール剤、あるいはこれらを併用したシール剤を使用することができる。特に、高分子固体電解質層3又は高分子固体電解質層5がゲル状高分子体である場合には、溶媒の揮散を防止するため、紫外線硬化性シール剤を使用することが好ましい。
【0053】
本発明のECL素子は、透明基板面を除く外表面を水蒸気バリアー性フィルムで被覆してあってもよい。水蒸気バリアー性フィルムとしては、アルミニウム等の金属箔、アルミニウムとポリエチレンテレフタレート等からなる金属ラミネートフィルム等を使用することができる。
【0054】
本発明のECL素子は、基板が、片面に電極層を有する柔軟性のあるプラスチックフィルム等である場合には、ロール・ツー・ロール法で連続的に製造することができる。
図2は、ゲル状の高分子固体電解質層を有する本発明のECL素子を、ロール・ツー・ロール法で作成する方法の例を模式的に示したものである。
【0055】
電極層を外側にして巻かれた、片面に電極層を有するプラスチックフィルムのロール9から供給されるプラスチックフィルム10の電極層上に、コーターヘッド11から、高分子固体電解質用組成物(A)を塗布して高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜12を形成する。紫外線ランプ14から紫外線を照射して高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜12を硬化させる。次に、コーターヘッド15から、発光層用組成物(B)を塗布して発光層用組成物(B)の塗膜16を形成する。オーブン17で溶剤を蒸散させた後、該乾燥塗膜面にコーターヘッド18から高分子固体電解質用組成物(A)を塗布し、高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜19を形成する。次いで、透明電極層を外側にして巻いた、片面に透明電極層を有する透明プラスチックフィルムのロール20から供給される透明プラスチックフィルム21の透明電極層側を、高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜19に密着させてラミネートした後、紫外線ランプ24から紫外線を照射して高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜19を硬化させ、得られたECLフィルムをECLフィルム巻き取りロール26で巻き取る。
【0056】
ECLフィルム巻き取りロール26から巻き出されたECLフィルムを所定の位置で裁断した後、電極層からリード線を取り出し、周辺をシール剤によってシールし、本発明のECL素子が完成する。本発明のECL素子製造方法によれば、ECL素子の生産効率が格段に向上するばかりでなく、大面積ECL素子の製造も容易となる。
なお、上記の説明においては、塗工法としてコーターヘッドを使用する例を挙げたが、塗工法はこれに限定されることなく、前述の塗工法又は印刷法を使用することもできる。
【0057】
本発明のECL素子は、0.5〜10V程度の電圧の印加で駆動され、0.1〜1000mA/cmの電流値を示し、0.01〜10000cd/m程度の発光輝度が得られる。また、発光物質を適宜選択することによって、発光色を任意に設定することもできる。
本発明のECL素子を短期間駆動させる場合は、使用する電圧は直流でも交流でも構わないが、長時間駆動させる場合は、交流電圧を印加することが好ましい。交流電圧は通常のサイン波や短形波等を使用することができる。交流電圧を印加して、本発明のECL素子を駆動させる場合は、高分子固体電解質層3及び高分子固体電解質層5には、原子径又は分子径の小さいカチオン又はアニオンを有する電解質である、LiI、NaI、KI、LiPF、LiBF、ヨウ化テトラメチルアンモニウム([(CHN][I])等を使用するのが好ましい。
【0058】
本発明のECL素子の製造方法においては、一枚の基板の電極層上に、高分子固体電解質層と発光層各層を順次形成し、最後の高分子固体電解質層形成時に、もう一枚の基板の電極層を密着させた後、透明基板側から活性エネルギー線を照射してすべての層が形成される。この間二枚の基板は固定されていないので、層形成時の体積収縮に応じて基板間距離は自由に変化しうる状態にある。従って、硬化時の硬化収縮による高分子固体電解質層と電極層との剥離を回避でき、素子安定性に優れる。また、柔軟性のある電極層を有する基板を使用すれば、ロール・ツー・ロール法で作成することができ、大面積のECL素子を簡単に製造することができる。
【0059】
本発明のECL素子は、表示素子、ディスプレイ、バックライト、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア、光通信等の用途に、好適に使用することができる。
【0060】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の例において、「%」は、特に断りのない限りは質量基準とする。
【0061】
<実施例1>
Mnが400のポリエチレングリコールのビスマレイミド酢酸エステルと、LiPFの0.5mol/Lエチレンカーボネート・プロピレンカーボネート溶液(エチレンカーボネートとプロピレンカーボネートの容量比は50:50)とを同質量混合したものを高分子固体電解質用組成物(A)とした。
片面に厚さ100nmのITO電極層を有する、縦横の長さが共に20mm、厚さが1.1mmのコーニング社製ガラス板「1737」のITO電極層上に、高分子固体電解質用組成物(A)に直径20μmの液晶素子用樹脂球状スペーサーを2%混合したものを、スピンコーターを使用して塗布し、厚さ20μmの高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜を形成した。120W/cmの高圧水銀灯を用いて1000J/mの紫外線を照射し、厚さ20μmのゲル状高分子体からなる高分子固体電解質層を形成した。該高分子固体電解質層上に、トリス(ビピリジル)ルテニウム(II)(PF(以下、「Ru(bpy)(PF」と略す。)の10%エタノール溶液からなる発光層用組成物(B)をスピンコートした後、40℃の真空乾燥器中でエタノールを除去して、厚さ200nmの発光層を形成した。
【0062】
発光層上に、前記高分子固体電解質用組成物(A)に直径20μmの液晶素子用樹脂球状スペーサーを2%混合したものをスピンコーターを使用して塗布し、厚さ20μmの高分子固体電解質用組成物(A)の塗膜を形成した。この膜上に、片面に厚さ200nmのアルミニウム電極層を有する縦横の長さが共に20mm、厚さが1.1mmのコーニング社製ガラス板「1737」のアルミニウム電極層面を圧着し、透明基板側から、120W/cmの高圧水銀灯を用いて1000J/mの紫外線を照射し、厚さ20μmのゲル状高分子体からなる高分子固体電解質層を形成した。ITO電極層及びアルミニウム電極層からリード線を取り出した後、素子周辺に紫外線硬化性シール剤を塗布し、120W/cmの高圧水銀灯を用いて1000J/mの紫外線を照射して、シール剤を硬化させ、素子を封入してECL素子を得た。
【0063】
このECL素子に、ITO電極を陽極として10Vの直流電圧を印加したところ、2000cd/mの輝度で連続発光した。次に、アルゴン雰囲気中で±5Vの交流短形波(+5V:1秒、−5V:1秒)を連続印加して発光輝度の経時変化を追跡したところ、初期発光輝度である1100cd/mを1ヶ月間保持した。
【0064】
<比較例1>
片面に厚さ100nmのITO電極層を有する、縦横の長さが共に20mm、厚さが1.1mmのコーニング社製のガラス板「1737」のITO電極層上に、Ru(bpy)(PFの10%エタノール溶液からなる発光層用組成物(B)をスピンコートした後、40℃の真空乾燥器中でエタノールを除去して、ITO電極層上に厚さ200nmの発光層を形成した。得られた、片面に発光層を有する基板と、厚さ200nmのアルミニウム電極層を有する、縦横の長さが共に20mm、厚さが1.1mmのコーニング社製のガラス板「1737」とを、アルゴン雰囲気グローブボックス内で、電極層端部に設置した20μmのポリエチレンフィルムスペーサを介して、発光層とアルミニウム電極層とが接触しないように貼り合わせ、セルを作成した。
【0065】
上記セルに、実施例1で調製した高分子固体電解質用組成物(A)を注入し、次いで、開口部をエポキシ樹脂封止剤で封止した後、透明基板側から、120W/cmの高圧水銀灯を用いて1000J/mの紫外線を照射し、厚さ20μmのゲル状高分子体からなる高分子固体電解質層を形成した。
ITO電極層及びアルミニウム電極層からリード線を取り出した後、素子周辺に紫外線硬化性シール剤を塗布し、120W/cmの高圧水銀灯を用いて1000J/mの紫外線を照射して、シール剤を硬化させ、素子を封入してECL素子を得た。
【0066】
このECL素子に、ITO電極を陽極として10Vの直流電圧を印加したところ、1800cd/mの輝度で連続発光した。次に、アルゴン雰囲気中、5Vの直流電圧を連続印加して発光輝度の経時変化を追跡したところ、初期発光輝度は1000cd/mを示したが、1週間で700cd/mに低下した。セル内を顕微鏡観察したところ、電極からの高分子固体電解質層の剥離に起因すると推定される発光輝度の低くなった部分が散見された。
【0067】
【発明の効果】
本発明のECL素子は、発光層の両面に高分子固体電解質層が積層された構造を有しており、電極層からの正孔又は電子を効率よく発光層に輸送することができるので、低駆動電圧で、発光効率が高く発光輝度が大きい。特に、陽極層上に形成された高分子固体電解質層の電解質として原子径や分子径の小さいカチオンを有する電解質を使用し、陰極層上に形成された高分子固体電解質層の電解質として原子径や分子径の小さいアニオンを有する電解質を使用すれば、より発光効率が高く、発光輝度の大きいECL素子が得られる。
【0068】
また、本発明のECL素子は、高分子固体電解質層が、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物を含有する活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜からなる。活性エネルギー線重合性化合物として、イオン伝達機能を有する(ポリ)オキシアルキレン鎖を有する活性エネルギー線重合性化合物を使用すると、より発光効率の高いECL素子が得られる。特に、(ポリ)オキシアルキレン鎖を有するマレイミド化合物を使用すれば、マレイミド化合物自身が重合性を有するとともに、重合開始剤としての機能を有するので、前記活性エネルギー線硬化性組成物には、未反応物や分解生成物が不純物の原因となる重合開始剤を必要としない。従って、発光効率が高く、経時安定性にも優れるECL素子が得られる。
【0069】
本発明においては、片面に電極層を有する基板の電極層表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布し、その塗膜面に活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質層を形成した後、該高分子固体電解質層の表面に、発光物質を含有する組成物を印刷または塗布し、乾燥させて発光層を形成させる。次に、該発光層表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を塗布又は印刷し、その塗膜面に、片面に電極層を有する基板の電極層を密着させ、透明基板側から活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させて高分子固体電解質層を形成する。
【0070】
本発明においては、ECL素子を構成する全ての層を形成した後に、二枚の基板をシール剤によって固定するので、あらかじめ二枚の基板間距離をシール剤で固定したセルに、前記電解質を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を注入して活性エネルギー線硬化させる従来法に見られるような、硬化に伴う体積収縮に起因する高分子固体電解質層と電極層との剥離を回避でき、発光の均一性と経時安定性に優れる素子が得られる。また、柔軟性のある電極層を有するプラスチック等の基板を使用すれば、ロール・ツー・ロール法で作成することができ、大面積のECL素子を簡単に製造することができる。
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のECL素子の一例を表す断面図である。
【図2】本発明のECL素子をロール・ツー・ロール法によって製造する方法を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 基板
2 電極層
3 高分子固体電解質層
4 発光層
5 高分子固体電解質層
6 電極層
7 基板
8 シール剤
9 片面に電極層を有するプラスチックフィルムのロール
10 片面に電極層を有するプラスチックフィルム
11 コーターヘッド
12 高分子固体電解質層用組成物(A)の塗膜
13 ロール
14 紫外線ランプ
15 コーターヘッド
16 発光層用組成物(B)の塗膜
17 オーブン
18 コーターヘッド
19 高分子固体電解質層用組成物(A)の塗膜
20 電極層を有するプラスチックフィルムのロール
21 透明電極層を有する透明プラスチックフィルム
22 ロール
23 ロール
24 紫外線ランプ
25 ロール
26 ECLフィルム巻き取りロール

Claims (6)

  1. 片面に電極層を有する二枚の基板のうち、少なくとも一方が透明電極層を有する透明基板であり、それぞれの電極層を対向させた前記二枚の基板の間に、発光層と高分子固体電解質層とが積層構造を形成している電気化学発光素子において、該積層構造が、発光層の両面に高分子固体電解質層が積層された構造であることを特徴とする電気化学発光素子。
  2. 前記高分子固体電解質層が、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜である請求項1に記載の電気化学発光素子。
  3. 前記活性エネルギー線重合性化合物が、(ポリ)オキシアルキレン鎖を有する化合物である請求項2に記載の電気化学発光素子。
  4. 前記活性エネルギー線硬化性化合物が、(ポリ)オキシアルキレン鎖を有するマレイミド化合物である請求項2に記載の電気化学発光素子。
  5. 二枚の基板の少なくとも一方がプラスチック基板である請求項1に記載の電気化学発光素子。
  6. 片面に電極層を有する二枚の基板のうち、少なくとも一方が透明電極層を有する透明基板であり、それぞれの電極層を対向させた前記二枚の基板の間に、発光層と高分子固体電解質層とが積層構造を形成している電気化学発光素子の製造方法であって、(1)前記片面に電極層を有する基板の電極層の表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布した後、その塗膜面に活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質層を形成する工程、
    (2)該高分子固体電解質層の表面に、発光物質を含有する組成物を印刷または塗布した後、乾燥させて発光層を形成する工程、
    (3)該発光層の表面に、電解質と、活性エネルギー線重合性化合物とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物を印刷または塗布した後、その塗膜面に、片面に電極層を有する基板の電極層を密着させ、次いで透明基板側から活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させ、高分子固体電解質層を形成する工程、
    (4)前記発光層と高分子固体電解質層とからなる積層構造を形成した後に、前記二枚の基板をシール剤でシールする工程、を有することを特徴とする電気化学発光素子の製造方法。
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