JP2007314074A - スクータ型車両の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーユニット揺動時の各部の逃げに要するスペースを抑えることができるスクータ型車両の吸気装置を提供する。
【解決手段】シリンダ軸線を略水平に配置したエンジンと動力伝達装置とが一体的に組み立てられてスイングユニットを構成するスクータ型車両の吸気装置において、シリンダ部直上のスロットルボディ55、及びシリンダ部上側の吸気ポート38を経て燃焼室37に至る吸気通路58が、側面視でシリンダ部基端側に向けて開放するU字状をなし、前記吸気通路58に燃料を噴射するインジェクタ59が、前記スロットルボディ55におけるシリンダ部とは反対側となる部位に傾斜して配置される。
【選択図】図6

Description

この発明は、ユニットスイング式のスクータ型車両の吸気装置に関する。
従来、シリンダ軸線を略水平に配置したエンジンと動力伝達機構とが一体的に組み立てられてパワーユニットを構成し、該パワーユニットが車体フレームに揺動可能に連結されてなるスクータ型車両において、燃料噴射弁を一体に備えたスロットルボディがシリンダ部の斜め上前方に傾斜して配置されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−335282号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、スロットルボディの前方にはさらにエアクリーナ等が配置されるため、パワーユニット揺動時の各部の逃げに要するスペースが大きくなるという課題がある。
そこでこの発明は、パワーユニット揺動時の各部の逃げに要するスペースを抑えることができるスクータ型車両の吸気装置を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、シリンダ軸線(例えば実施例のシリンダ軸線C2)を略水平に配置したエンジン(例えば実施例のエンジンE)と動力伝達装置(例えば実施例の動力伝達装置M)とが一体的に組み立てられてパワーユニット(例えば実施例のパワーユニットU)を構成し、該パワーユニットが車体フレーム(例えば実施例の車体フレームF)に揺動可能に連結されるスクータ型車両(例えば実施例の自動二輪車1)の吸気装置において、シリンダ部(例えば実施例のシリンダ部22)の直上にスロットルボディ(例えば実施例のスロットルボディ55)が配置されると共に、該スロットルボディの後方にはエアクリーナ(例えば実施例のエアクリーナ56)が配置され、前記エアクリーナからスロットルボディ、及びシリンダ部上側の吸気ポート(例えば実施例の吸気ポート38)を経て燃焼室(例えば実施例の燃焼室37)に至る吸気通路(例えば実施例の吸気通路58)が、側面視でシリンダ部基端側に向けて開放するU字状をなし、前記吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射弁(例えば実施例のインジェクタ59)を前記スロットルボディに設けると共に、前記スロットルボディにおける吸気通路を挟んでシリンダ部とは反対側となる部位に傾斜して配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記パワーユニットの上方に物品収容箱(例えば実施例の物品収容箱18)が配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記燃料噴射弁の噴射口(例えば実施例の噴射口60)は、前記スロットルボディにおけるバルブ(例えば実施例のスロットルバルブ61)の回動中心(例えば実施例の回動軸61a)よりも吸気下流側であってバルブ回動範囲(例えば実施例のバルブ回動範囲H)の下流側端(例えば実施例の下流側端T)よりも前記回動中心側に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、シリンダ軸線を略水平に配置したエンジンのシリンダ部の直上にスロットルボディを配置し、該スロットルボディの後方にエアクリーナを配置することで、吸気系構造物を含むパワーユニット全体がコンパクトになり、パワーユニット揺動時の各部の逃げに要するスペースを抑えることができる。また、吸気通路を側面視U字状に形成することで、吸気通路全体の長さが確保されると共に、燃料噴射弁をスロットルボディに配置することで、燃料噴射弁から燃焼室までの距離も確保され、エンジンのバルブオーバーラップ時(吸排気バルブが何れも開になっている状態)における燃料の吹き抜け量を低減することができる。
請求項2に記載した発明によれば、スロットルボディにおけるシリンダ部の反対側(すなわち上側)には燃料噴射弁が傾斜して配置されることから、燃料噴射弁が上下に起立して配置される場合と比べて上方への突出量が抑えられ、物品収容箱の容量を大きく確保することができる。
請求項3に記載した発明によれば、燃料噴射弁の噴射口がバルブよりも吸気下流側でかつできるだけ吸気上流側に配置されることとなり、燃料噴射弁から燃焼室までの距離をさらに確保することができる。また、バルブ直後の比較的流速が速くかつ乱流となる吸気に燃料を噴射することが可能となり、燃料と吸気との均質な混合を促進することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す低床式車両であるスクータ型自動二輪車1において、車体フレームFは前端部にヘッドパイプ13を備え、このヘッドパイプ13に前輪WFを軸支するフロントフォーク11及び操向ハンドル12が繰向可能に支持される。また、車体フレームFの後部下側には、自動二輪車1の原動機であるエンジンEを前部に、駆動輪である後輪WRの車軸Sを後部にそれぞれ配置した一体のスイング式動力ユニット(以下、パワーユニットという)Uが配置される。
パワーユニットUの前部上側は、不図示の懸架リンクを介して車体フレームFの後部に上下揺動可能に支持される。一方、パワーユニットUの後端部は、緩衝装置であるリアクッション7を介して車体フレームFの後端部に支持される。このようなパワーユニットUは、前記懸架リンク周りをピボットとして後輪WRと共に上下に揺動可能であり、所謂ユニットスイング式のリアサスペンションを構成する。
車体フレームFは、ヘッドパイプ13から後下がりに延びる左右一対の上ダウンフレーム14と、該上ダウンフレーム14よりも下方においてヘッドパイプ13から後下がりに延びた後に後方へ屈曲して延びる左右一対の下ダウンフレーム15とを備える。下ダウンフレーム15の後部は後上がりに屈曲して延びる後部傾斜部15aとされ、該後部傾斜部15aの下側に上ダウンフレーム14の後端が接合される。
上ダウンフレーム14の後部には、後上がりに傾斜する左右一対のシートレール16の前端が接合される。シートレール16は前記後部傾斜部15aよりも緩やかな傾斜をなし、該シートレール16の中間部に後部傾斜部15aの上端が接合される。また、シートレール16の後部と後部傾斜部15aの中間部との間には筋交い状のサポートフレーム10が渡設される。これらヘッドパイプ13、上ダウンフレーム14、下ダウンフレーム15、シートレール16、及びサポートフレーム10を主に、前記車体フレームFが構成される。
車体フレームFの周囲は車体カバー19で覆われる。車体カバー19の後部上にはタンデム型の乗員用シート20が開閉可能に配置される。乗員用シート20の下方であってパワーユニットUの上方には、ヘルメット等を収容可能な物品収容箱18が配置される。
図2,3,4を併せて参照し、パワーユニットUは、その前部のエンジンEと後部左側の動力伝達装置Mとを一体的に組み合わせてなる。
エンジンEは、クランクシャフト31の回転軸線C1を左右方向に沿わせた水冷式単気筒エンジンであり、クランクケース21の前端部からシリンダ部22を前方に向けて略水平に(詳細にはやや前上がりに傾斜させて)突出させてなる。以下、シリンダ部22の突出方向に沿う軸線をシリンダ軸線C2として説明する。
クランクケース21は、左右ケース半体21a,21bに分割構成され、該クランクケース21の左ケース半体21aには、その後部左側から左方に張り出した後に後方に延出する左ケース本体23aが一体形成される。左ケース本体23aは、その左側に取り付く左ケースカバー23bと共に動力伝達装置Mにおける変速機ケース23を構成する。クランクケース21の右側部には右ケースカバー21cが取り付けられる。なお、符号21dは右ケースカバー21cの右外側に取り付くポンプカバーを、符号62はポンプカバー21dの右外側部に取り付くオイルフィルタを、符号54は右ケースカバー21cの前端部に取り付くオイルクーラをそれぞれ示す。
動力伝達装置Mは、前後プーリに無端状のベルトを掛け回してなるベルト式無段変速機構24(図1参照)と、該ベルト式無段変速機構24の出力を減速して後部出力軸(車軸S)に出力するギヤ式減速機構25(図3参照)とを有してなる。ベルト式無段変速機構24は変速機ケース23の前後に渡って収容され、ギヤ式減速機構25は変速機ケース23の後部内側に収容される。変速機ケース23の後部右側に突出する車軸Sには後輪WRが取り付けられる。
クランクケース21の右ケース半体21bの後部右側には、前後に延在して車軸Sの右端部を支持する補助アーム26の前端部が取り付けられる(図3参照)。この補助アーム26と変速機ケース23とが後輪WRを支持する左右アームとなり、パワーユニットU全体が後輪WRと共に上下に揺動可能である。変速機ケース23及び補助アーム26の後端部には、左右一対の前記リアクッション7の下端部を軸支するユニット側クッション連結部27がそれぞれ設けられる。各リアクッション7の上端部は、左右シートレール16後端部の車体側クッション連結部17にそれぞれ軸支される。
図2を参照し、シリンダ部22は、クランクケース21の前端部に取り付けられるシリンダブロック32と、該シリンダブロック32の前端部に取り付けられるシリンダヘッド33と、該シリンダヘッド33の前端部に取り付けられるヘッドカバー33aとを主としてなる。
シリンダブロック32内にはシリンダ軸線C2に沿うシリンダボア32aが形成され、該シリンダボア32a内にピストン34が往復動可能に嵌装される。ピストン34にはコンロッド35の小端部が連結され、該コンロッド35の大端部がクランクシャフト31のクランクピン31aに連結される。クランクシャフト31は、クランクピン31aを支持する左右クランクウェブ31bのさらに外側に左右ジャーナル31cを有し、該左右ジャーナル31cがクランクケース21の左右軸受け部36a,36bにメタルベアリング36cを介して回転自在に支持される(図4参照)。
シリンダヘッド33は、シリンダボア32aの前端開口を閉塞して上死点にあるピストン34と共に燃焼室37を形成する。ここで、エンジンEはOHC四バルブ型であり、前記燃焼室37のルーフ形成部にはそれぞれ吸気ポート38の下流側開口及び排気ポート39の上流側開口が二つずつ形成され(図8参照)、該各開口がそれぞれ吸気バルブ41及び排気バルブ42により開閉される。
各バルブ41,42のステムは側面視V字状をなして前方に延び、これら各ステム間には単一のカムシャフト43が配置され、該カムシャフト43が不図示のカムチェーンを介してクランクシャフト31と共に回転駆動する。このカムシャフト43の回転駆動により、該カムシャフト43と各バルブ41,42のステム上端との間に跨る吸気側又は排気側ロッカーアーム44,45が揺動し、これらが各バルブ41,42を往復動させて各ポート38,39の燃焼室37側の各開口を開閉させる。なお、クランクシャフト31の右ジャーナル31cの右側には、シリンダ部22右側に配された前記カムチェーンを巻き掛けるドライブスプロケット31dが設けられる(図4参照)。
クランクシャフト31の左端部には、前記ベルト式無段変速機構24のドライブプーリ24aが同軸配置される。一方、図4を参照し、クランクシャフト31の右端部には、ジェネレータ47におけるアウタロータ47aが同軸配置される。アウタロータ47aは右方に開放するカップ状のもので、クランクケース21の右側面から右方に張り出し、該右側面を覆う右ケースカバー21c内に入り込むように配置される。アウタロータ47a内には、右ケースカバー21cが支持するステータコイル47bが配置される。
クランクシャフト31の上方には、該クランクシャフト31とは別軸のバランサシャフト48が設けられる。バランサシャフト48はクランクシャフト31と平行な回転軸線を有し、その右端部のドリブンギヤ48bをクランクシャフト31のドライブギヤ31eに噛み合わせることで、該クランクシャフト31と等速で回転する。バランサシャフト48の左右中間に位置するバランサウェイト48aは、クランクピン31aを避けつつ左右クランクウェブ31b間に入り込むように設けられており、該バランサウェイト48aの回転範囲と左右クランクウェブ31bの回転範囲とがこれらの一部においてラップする。
ここで、バランサシャフト48の右方には、エンジンE内に冷却水を循環させるためのウォータポンプ51が配置される。ウォータポンプ51は、右ケースカバー21cとポンプカバー21dとの間に配置されるもので、その駆動軸52はバランサシャフト48と同軸に配置され、該駆動軸52が左右内側に延出してバランサシャフト48右端に相対回転不能に接続されることで、クランクシャフト31及びバランサシャフト48の回転に伴いウォータポンプ51が駆動する。ウォータポンプ51のケーシング53は、右ケースカバー21c及びポンプカバー21dにより形成される。
図5を併せて参照し、ポンプカバー21dにおける前記ケーシング53を形成する部位は左右外側に凸の突起状に形成され、該突状部周辺に冷却水流出入用のホースが複数接続される。
右ケースカバー21cの前端部に取り付くオイルクーラ54は、ウォータポンプ51から送給される冷却水を用いる水冷式のもので、右ケースカバー21cの前端部から概ねシリンダ軸線C2に沿って前方へ突出するように設けられる。このオイルクーラ54内には、その基端側から右ケースカバー21c内のエンジンオイルが導入され、該オイルが所定の経路を通過しつつ冷却された後に、同じく前記基端側から右ケースカバー21c内に戻される。
図1,2に示すように、エンジンEのシリンダ部22の上方には吸気系部品としてのスロットルボディ55が配置され、該スロットルボディ55の前端(下流側)がインシュレータ55aを介してシリンダヘッド33上側の吸気ポート38の上流側開口に接続される。パワーユニットUの右上方かつスロットルボディ55の後方にはエアクリーナ56が配置され(図5参照)、該エアクリーナ56がコネクティングチューブ56aを介してスロットルボディ55の後端(上流側)に接続される。シリンダ部22下側の排気ポート39の下流側開口には排気管57の基端が接続され、該排気管57がエンジンE周辺で屈曲しつつ後方へ延びて後輪WR右側に配置されたサイレンサ57aに接続される。
ここで、エアクリーナ56から吸気ポート38の下流側開口に至るまでの吸気通路58は、シリンダ部22基端側(クランクケース21側)に向けて開放する側面視U字状をなしている。
詳細には、スロットルボディ55は、その内部に形成する吸気通路58の軸線C3を略水平にして(詳細には、やや後上がりに傾斜させて)配置され、該スロットルボディ55前端と吸気ポート38の上流側開口とを接続するインシュレータ55aは、スロットルボディ55から連なる吸気通路58を下方に湾曲させるように形成され、吸気ポート38は、その上流側開口から下流側開口に至るまでインシュレータ55aから連なる吸気通路58を斜め下後方に湾曲させるように形成される。
図6を併せて参照し、スロットルボディ55には、吸気通路58に燃料を噴射するインジェクタ59が一体的に取り付けられる。インジェクタ59は、スロットルボディ55の上側(換言すれば、吸気通路58を挟んでシリンダ部22と反対側)において該スロットルボディ55の軸線C3に対して前下がりに傾斜して配置され、その前端の噴射口60を吸気通路58内に臨ませるべく、該噴射口60をスロットルボディ55の上部内壁に開口させる。
スロットルボディ55内には、その内部の吸気通路58を開閉する円盤状のスロットルバルブ61が設けられる。スロットルバルブ61は、概ね左右方向に沿う回動軸61aを介してスロットルボディ55に回動可能に支持され、スロットル開時にはその上部を前方に、下部を下方に移動させるべく、図6において左回りに回動する。ここで、インジェクタ59におけるスロットルボディ55の上部内壁に開口する噴射口60は、スロットルバルブ61の回動軸61a(回動中心)よりも吸気下流側であってスロットルバルブ61の回動に要する範囲(バルブ回動範囲)Hの吸気下流側端Tよりも回動軸61a側に位置している。
図1を参照し、乗員用シート20は、その前半部を構成する運転者用シート20aに対し、後半部を構成する後部同乗者用シート20bが上方に段差状に変位して設けられるもので、例えば運転者用シート20a及びその後端のシートバック20cが不図示のヒンジを介して回動することで、乗員用シート20の前後に渡って設けられた物品収容箱18へのアクセスが可能となる。物品収容箱18の底壁18aは、エンジンEのシリンダ部22及びスロットルボディ55等を避けるべく、運転者用シート20aの下方において上方に凸の湾曲形状をなし、パワーユニットUの上下揺動時に要するエンジンE及び吸気系部品等の逃げスペースを確保している。
次に、シリンダ部22のウォータジャケット周りについて図6,7,8を参照して説明する。
シリンダブロック32には、シリンダボア32a外周を取り囲むようにシリンダ側ウォータジャケット101が形成されると共に、シリンダヘッド33には、各バルブ41,42周りを取り囲むようにヘッド側ウォータジャケット102が形成される。シリンダ側ウォータジャケット101は、シリンダブロック32におけるシリンダヘッド33との合わせ面32sにおいてシリンダヘッド33側に環状に開放する一方、シリンダヘッド33におけるシリンダブロック32との合わせ面33sには、ヘッド側ウォータジャケット102のシリンダ側開口102aがシリンダ軸線C2を中心とした円周上に複数形成され、前記両合わせ面32s,33sを所定のガスケットを介して密接させることで、両ウォータジャケット101,102が互いに連通して冷却水の流通が可能となる。
ここで、シリンダブロック32の例えば上壁右側には、シリンダヘッド33内の冷却水温を検出する水温センサ103が取り付けられる。水温センサ103は、シリンダブロック32の合わせ面32s近傍に形成されたセンサ取り付け部104に対し、シリンダ部22基端側(クランクケース21側)から挿通するように取り付けられる。この水温センサ103の挿通方向に沿う軸線(以下、センサ軸線という)C5は、シリンダ軸線C2に対し、シリンダヘッド33側ほどシリンダ内側となるように傾斜する。また、センサ軸線C5のシリンダ軸線C2に対する傾斜角度は鋭角とされる。
温度センサの挿通方向先端側は、センサ軸線C5に沿うピン状の検出部103aとされ、該検出部103a内にはサーミスタが内蔵される。検出部103aの基端側にはセンサ軸線C5に沿う比較的大径の軸部103bが連なり、かつ該軸部103bの基端側には拡径部103cが設けられ、該拡径部103cにはセンサ軸線C5に沿うようにクランクケース21側に突出するコネクタ103dが一体的に保持される。
センサ取り付け部104は、センサ軸線C5に沿うセンサ挿通孔104a及びセンサ軸線C5と直交するセンサ取り付け座面104bを形成するもので、センサ挿通孔104a内周のネジ山に前記軸部103b外周のネジ山を螺合し、取り付け座面104bに前記拡径部103cの先端面を密接させることで、温度センサがセンサ取り付け部104に固定される。このとき、水温センサ103は、その直ぐ上方に位置するスロットルボディ55とシリンダブロック32との間のデッドスペース内に配置されると共に、シリンダ側ウォータジャケット101に隣接して配置されることとなる。ここで、スロットルボディ55内の吸気通路58の軸線C3と水温センサ103のセンサ軸線C5とは略平行とされる。
センサ取り付け部104は、そのシリンダヘッド33側の面がシリンダブロック32の前記合わせ面32sの一部を構成する。また、センサ挿通孔104aのシリンダヘッド33側の部位には、前記ネジ山を残して座刳り部104cが形成されると共に、該座刳り部104cに連なるように、シリンダヘッド33の前記合わせ面33aにはセンサ連通口102bが形成される。このセンサ連通口102bを通じて、水温センサ103の検出部103aがヘッド側ウォータジャケット102内に進入し、該ヘッド側ウォータジャケット102内の冷却水の温度を直接的に検出可能である。前記センサ連通口102b及び座刳り部104cは、シリンダヘッド33とシリンダブロック32とに跨ってヘッド側ウォータジャケット102の一部を構成することとなるが、当該部位のシールは前記両合わせ面32s,33s間のガスケットにより良好に行われる。
以上説明したように、上記実施例における吸気装置は、シリンダ軸線C2を略水平に配置したエンジンEと動力伝達装置Mとが一体的に組み立てられてパワーユニットUを構成し、該パワーユニットUが車体フレームFに揺動可能に連結される自動二輪車1に適用されるものであって、シリンダ部22の直上にスロットルボディ55が配置されると共に、該スロットルボディ55の後方にはエアクリーナ56が配置され、前記エアクリーナ56からスロットルボディ55、及びシリンダ部22上側の吸気ポート38を経て燃焼室37に至る吸気通路58が、側面視でシリンダ部基端側に向けて開放するU字状をなし、前記吸気通路58に燃料を噴射するインジェクタ59が、前記スロットルボディ55における吸気通路58を挟んでシリンダ部22とは反対側となる部位に傾斜して配置されるものである。
この構成によれば、シリンダ軸線C2を略水平に配置したエンジンEのシリンダ部22の直上にスロットルボディ55を配置し、該スロットルボディ55の後方にエアクリーナ56を配置することで、吸気系構造物を含むパワーユニットU全体がコンパクトになり、パワーユニットU揺動時の各部の逃げに要するスペースを抑えることができる。また、吸気通路58を側面視U字状に形成することで、吸気通路58全体の長さが確保されると共に、インジェクタ59をスロットルボディ55に配置することで、インジェクタ59から燃焼室37までの距離も確保され、エンジンEのバルブオーバーラップ時おける燃料の吹き抜け量を低減することができる。
また、上記吸気構造においては、前記パワーユニットUの上方に物品収容箱18が配置されることで、スロットルボディ55におけるシリンダ部22の反対側(すなわち上側)にはインジェクタ59が傾斜して配置されることから、インジェクタ59が上下に起立して配置される場合と比べて上方への突出量が抑えられ、物品収容箱18の容量を大きく確保することができる。
さらに、上記吸気構造においては、前記インジェクタ59の噴射口60は、前記スロットルボディにおけるスロットルバルブ61の回動軸61aよりも吸気下流側であってバルブ回動範囲Hの下流側端Tよりも前記回動軸61a側に配置されることで、インジェクタ59の噴射口60がスロットルバルブ61よりも吸気下流側でかつできるだけ吸気上流側に配置されることとなり、インジェクタ59から燃焼室37までの距離をさらに確保することができる。また、スロットルバルブ61直後の比較的流速が速くかつ乱流となる吸気に燃料を噴射することとなり、燃料と吸気との均質な混合を促進することができる。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のパワーユニットのエンジン周りの左側面図である。 上記パワーユニット周りの上面図である。 上記エンジンの展開断面図である。 上記パワーユニット周りを左後から見た斜視図である。 上記エンジンのシリンダ上部及び吸気通路周りの左側面図である。 上記エンジンのシリンダブロックをクランクケース側から見た矢視図である。 上記エンジンのシリンダヘッドをクランクケース側から見た矢視図である。
符号の説明
1 自動二輪車(スクータ型車両)
F 車体フレーム
E エンジン(内燃機関)
M 動力伝達装置
U パワーユニット(スイングユニット)
C2 シリンダ軸線
18 物品収容箱
22 シリンダ部
37 燃焼室
38 吸気ポート
55 スロットルボディ
56 エアクリーナ
58 吸気通路
59 インジェクタ(燃料噴射弁)
60 噴射口
61 スロットルバルブ(バルブ)
61a 回動軸(回動中心)
H バルブ回動範囲
T 下流側端

Claims (3)

  1. シリンダ軸線を略水平に配置したエンジンと動力伝達装置とが一体的に組み立てられてパワーユニットを構成し、該パワーユニットが車体フレームに揺動可能に連結されるスクータ型車両の吸気装置において、
    シリンダ部の直上にスロットルボディが配置されると共に、該スロットルボディの後方にはエアクリーナが配置され、前記エアクリーナからスロットルボディ、及びシリンダ部上側の吸気ポートを経て燃焼室に至る吸気通路が、側面視でシリンダ部基端側に向けて開放するU字状をなし、前記吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射弁を前記スロットルボディに設けると共に、前記スロットルボディにおける吸気通路を挟んでシリンダ部とは反対側となる部位に傾斜して配置されることを特徴とするスクータ型車両の吸気装置。
  2. 前記パワーユニットの上方に物品収容箱が配置されることを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  3. 前記燃料噴射弁の噴射口は、前記スロットルボディにおけるバルブの回動中心よりも吸気下流側であってバルブ回動範囲の下流側端よりも前記回動中心側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクータ型車両の吸気装置。

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