JP2001001971A - 自動2輪車のパワーユニットへのラジエータ取付け構造 - Google Patents

自動2輪車のパワーユニットへのラジエータ取付け構造

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JP2001001971A
JP2001001971A JP11177737A JP17773799A JP2001001971A JP 2001001971 A JP2001001971 A JP 2001001971A JP 11177737 A JP11177737 A JP 11177737A JP 17773799 A JP17773799 A JP 17773799A JP 2001001971 A JP2001001971 A JP 2001001971A
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power unit
radiator
shaft
crankshaft
mounting structure
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Atsushi Ogasawara
敦 小笠原
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Honda Motor Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M7/00Motorcycles characterised by position of motor or engine
    • B62M7/02Motorcycles characterised by position of motor or engine with engine between front and rear wheels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動2輪車のパワーユニットの上部にラジエ
ータを取り付ける構造において、取付け構造の省スペー
ス化、シート下方の物入れ空間の拡大、取付け強度の低
減による取付け構造の簡単化等を図る。 【解決手段】 パワーユニット7の上部にラジエータ41
が取り付けられてなる自動2輪車1のパワーユニット7
へのラジエータ取付け構造において、パワーユニット7
のクランク軸31が、車体前後方向に縦置きに配置され、
パワーユニット7のシリンダ軸線C2が、車体一側方向
に上傾斜して配置され、パワーユニット7の動力伝達系
が、車体他側方向に上傾斜して配置され、ラジエータ41
が、前記両傾斜によって形成されるパワーユニット7の
上部のV字の間に架渡されて配置されている。クランク
軸31の一端には、冷却ファンが取り付けられ、該冷却フ
ァンが、シュラウドにより覆われて、冷却ファンから吐
出された冷却風が、導風路Dを経てラジエータ41に導か
れるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、自動2輪車のパワ
ーユニットへのラジエータ取付け構造に関し、特にパワ
ーユニットの上部にラジエータが取り付けられてなる構
造のものにおいて、ラジエータ取付け構造の省スペース
化と構造の簡単化とを図った、自動2輪車のパワーユニ
ットへのラジエータ取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動2輪車のパワーユニットへの
ラジエータ取付け構造として、パワーユニットの上部に
ラジエータを天地方向に立てて直に取り付けるようにし
たものがある(特公平3−46352号公報参照)。こ
のものにおいては、ラジエータは、パワーユニットの上
部に、車体幅(左右)方向に指向して配置されるか、車
体前後方向に対してやや角度を付されて配置されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような自動2輪車のパワーユニットへのラジエータ
取付け構造においては、ラジエータが天地方向に立てて
取り付けられているので、シート下方の物入れ空間が狭
くなる。また、ラジエータの上方部分(キャップ等)
は、パワーユニットを揺動自在に枢支する枢支部から大
きく離間させられるため、パワーユニットの揺動時、そ
の変位が大きくなり、この揺動変位に対してラジエータ
をパワーユニットに堅固に固定するために、取付け強度
が必要とされ、それだけ、パワーユニットへのラジエー
タ取付け構造も複雑化する。
【0004】本願の発明は、従来の自動2輪車のパワー
ユニットへのラジエータ取付け構造が有する前記のよう
な問題点を解決して、取付け構造を省スペース化して、
シート下方の物入れ空間を広く取ることができるように
し、また、取付け強度が必要とされない取付け構造にす
ることにより、取付け構造を簡単化することができるよ
うにした、自動2輪車のパワーユニットへのラジエータ
取付け構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した自動2輪車のパワーユ
ニットへのラジエータ取付け構造に係り、その請求項1
に記載された発明は、パワーユニットの上部にラジエー
タが取り付けられてなる自動2輪車のパワーユニットへ
のラジエータ取付け構造において、前記パワーユニット
のクランク軸が、車体前後方向に縦置きに配置され、前
記パワーユニットのシリンダ軸線が、車体一側方向に上
傾斜して配置され、前記パワーユニットの動力伝達系
が、車体他側方向に上傾斜して配置され、前記ラジエー
タが、前記両傾斜によって形成される前記パワーユニッ
トの上部のV字の間に架渡されて配置されたことを特徴
とする自動2輪車のパワーユニットへのラジエータ取付
け構造である。
【0006】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、パワーユニットの上部にラジエ
ータを取り付けるに際して、パワーユニットのクランク
軸が車体前後方向に縦置きに配置され、パワーユニット
のシリンダ軸線が車体一側方向に上傾斜して配置され、
パワーユニットの動力伝達系が車体他側方向に上傾斜し
て配置され、ラジエータは、これら両傾斜によって形成
されるパワーユニットの上部のV字の間に架渡されて配
置されるようにされる。
【0007】この結果、デッドスペースとなりがちな前
記両傾斜によって形成されるパワーユニットの上部のV
字の谷間を有効に利用して、ここにラジエータを架渡さ
せて配置して取り付けることができるようになり、ラジ
エータ取付け構造の省スペース化を図ることができる。
これにより、ラジエータ上方であって、シート下方の物
入れ空間を広く取ることができる。
【0008】また、パワーユニットの上部であって、車
体前後方向に見て車体一側方向に上傾斜して配置される
シリンダ軸線の上方のパワーユニットの上部に、ラジエ
ータを取り付けることができるので、パワーユニットの
前方部分にラジエータを取り付けることができるように
なり、この位置は、パワーユニットを揺動自在に枢支す
る枢支部の近くになるので、パワーユニットの揺動時、
ラジエータの揺れが小さくなり、ラジエータの上方部分
(キャップ等)の変位が小さくなり、この揺動変位に対
してラジエータをパワーユニットにそれ程堅固に固定す
る必要がなくなる。この結果、ラジエータの取付け強度
が低減されて、それだけパワーユニットの上部へのラジ
エータの取付け構造が簡単化される。
【0009】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、クランク軸の一端に、冷
却ファンが取り付けられ、該冷却ファンが、シュラウド
により覆われて、該冷却ファンから吐出された冷却風
が、ラジエータに導かれるようにされる。
【0010】この結果、冷却ファンをラジエータに近接
させて取り付けることができるようになり、ラジエータ
の冷却性能を向上させることができる。また、シュラウ
ドを小型化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図7に図示され
る本願の請求項1および請求項2に記載された発明の一
実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけ
るパワーユニットへのラジエータ取付け構造が適用され
た自動2輪車の左側面図、図2は、図1のII−II線
矢視断面図であって、パワーユニットをクランク軸に直
交してシリンダ軸線を含む面で切断した概略横断面図、
図3は、図2のIII−III線矢視断面図、図4は、
図2のIV−IV線矢視縦断面図であって、ラジエータ
部分を側面視して示す図、図5は、図2のV−V線矢視
断面図、図6は、ラジエータの平面図、図7は、シュラ
ウドの正面図である。
【0012】なお、以下において、「前後左右」とは、
車両の進行方向に見て、車体の前後左右を指すものとす
る。また、「車体中心」とは、自動2輪車に装着される
車輪の左右幅方向中央を通る鉛直面を意味する。さら
に、「車体中心の近傍」とは、自動2輪車に装着される
車輪の左右幅方向の幅の範囲内を意味する。
【0013】図1に図示されるように、本実施形態にお
けるパワーユニット7へのラジエータ取付け構造が適用
された自動2輪車1は、相互にボルト2により連結され
たフロントフレーム3とリヤフレーム4とからなるメイ
ンフレームを有する。
【0014】フロントフレーム3の前部には、前輪5を
懸架するフロントサスペンション機構および前輪5を操
舵するステアリング機構が設けられ、リヤフレーム4の
前方の背後には、後輪を駆動するパワーユニット7が設
けられ、リヤフレーム4の後部には、後輪6を懸架する
リヤサスペンション機構が設けられ、さらに、リヤフレ
ーム4の前方の上部には、シート8が設けられている。
【0015】自動2輪車1には、さらに、前方から後方
に順に、フロントフェンダ9、フロントカバー10、フロ
アステップ11、フレームボディカバー12およびリヤフェ
ンダ13が取り付けられ、フロアステップ11の左右には、
一対のサイドカバー14が設けられている。シート8の下
方のフレームボディカバー12の内部には、ヘルメット等
を収納する収納ボックス15が設けられている。
【0016】フロントサスペンション機構は、前輪5の
右側に位置して、フロントフレーム3の前方下端部の支
軸に上下方向に揺動自在に支持されたスイングアーム16
と、一端部がスイングアーム16に枢着され、他端部がフ
ロントフレーム3に枢着された緩衝装置17とを備えてい
る。スイングアーム16の前方端部には、キングピン18を
介して車軸ホルダ19が左右方向に揺動自在に取り付けら
れ、さらに、車軸ホルダ19に取り付けられた車軸20に、
前輪5が回転自在に支持されている。
【0017】ステアリング機構は、フロントフレーム3
の前方上端部に取り付けられたヘッドパイプ21に回動自
在に支持されたハンドルポスト22と、ハンドルポスト22
の下端部の支軸に上下方向に揺動自在に支持されたステ
アリングアーム23と、一端部がステアリングアーム23に
枢着され、他端部が車軸ホルダ19のアーム19a に枢着さ
れたリンク24とを備えている。
【0018】このように、ステアリング機構とフロント
サスペンション機構とは、相互に独立した機構となるよ
うにされて、操縦性の向上が図られている。
【0019】パワーユニット7の前部は、詳細には図示
されないが、左右一対のリヤフレーム4にそれぞれ取り
付けられたブラケット25のハンガ孔26と、後述する内燃
機関30の下クランクケース42l の前方端部およびシリン
ダヘッド43の前方端部にそれぞれ設けられた管ブッシュ
46(図2、図3参照)とに、それぞれ挿入された一対の
ハンガボルトにより、リヤフレーム4に揺動自在に支持
されている。
【0020】他方、パワーユニット7の後部は、左方の
リヤフレーム4の後部に緩衝装置27を介して取り付けら
れている。これによって、パワーユニット7は、走行時
に路面の起伏に応じて上下に揺動できるようになってい
る。
【0021】また、両管ブッシュ46の軸線は、内燃機関
30のクランク軸31の軸線C1を含む水平面より僅か上方
に位置している。そして、両軸線がステップフロア11の
上面位置よりも下方に位置するようにされるとともに、
ラジエータ41を除いたパワーユニット7の上端面がステ
ップフロア11の上面と略等しい高さとなる位置に、パワ
ーユニット7が配置されるようにして、車体の低重心化
が図られている。
【0022】パワーユニット7は、内燃機関30と、変速
機91および最終減速装置110 を備えた動力伝達装置90と
を備えている。内燃機関30は、火花点火式の4サイクル
単気筒水冷式内燃機関であり、フレームボディカバー12
の下方に配置されたエアクリーナ32から延びる可撓性の
空気導入管33が、車体の右側に配置されたスロットルボ
ディ34の上流端部に接続されている。スロットルボディ
34の下流端部には、シリンダヘッド43の吸気ポートに接
続された吸気管35が接続され、該吸気管35には燃料噴射
弁36が取り付けられている。この燃料噴射弁36には、ス
テップフロア11の下部に配置された燃料タンク37から燃
料が供給される。
【0023】また、車体の右側には、シリンダヘッド43
の排気ポートに接続された排気管38が接続された排気マ
フラ39が配置されている。さらに、内燃機関30の前方に
配置された冷却ファン58からの冷却風が当てられるラジ
エータ41が、内燃機関30の上部に配置されている。
【0024】動力伝達装置90は、遊星ギヤ式変速機91を
備え、その出力は、最終減速装置110 のドライブ軸111
を備えたシャフトドライブ機構により後輪6の車軸に伝
達されて、後輪6が駆動される。
【0025】次に、パワーユニット7について、さらに
詳細に説明する。図2および図3に図示されるように、
内燃機関30は、クランクケース42、シリンダヘッド43お
よびシリンダヘッドカバー44が順次重ねられて組み付け
られて構成されている。
【0026】クランクケース42は、クランク軸31の軸線
を含むとともに水平面に対して傾斜した割り面により、
上下のクランクケース42u 、42l に二分割されており、
下クランクケース42l における割り面Aは、車体の左上
を向くようにされている。上クランクケース42u の上部
には、車体中心に対して右上方に傾斜した軸線を有する
シリンダ45が一体に形成されていて、このシリンダ45の
車体の右上を向くようにされた取付面Bに、シリンダヘ
ッド43が取り付けられている。
【0027】この取付面Bは、水平面および割り面Aに
対して傾斜していて、割り面Aを含む平面と取付面Bを
含む平面とは、上下両クランクケース42u 、42l の右下
(図2において左下)の外方で交差している。上下両ク
ランクケース42u 、42l は、クランク軸31の動力を後輪
6に伝達する動力伝達装置90の構成要素である変速機の
前部を覆う変速機ケース92の一部を兼ねている。
【0028】下クランクケース42l の前方左方端部外面
には、リヤフレーム4のブラケット25にパワーユニット
7を支持するハンガボルトが挿通される管ブッシュ46が
設けられている。この管ブッシュ46は、下クランクケー
ス42l に一体形成された円筒部46a と、その外周面が円
筒部46a の内周面に固着された円筒状のゴム等からなる
弾性管46b と、その外周面が弾性管46b の内周面に固着
されるとともに内側をハンガボルトが挿通する金属製の
挿通管46c とから構成される。そして、同一構造の管ブ
ッシュ46が、シリンダヘッド43の前方右下方端部外面に
も設けられている。
【0029】クランクケース42には、車体の前後方向を
指向して、いわゆる縦置き配置とされたクランク軸31
が、一対の主軸受49、50を介して回転自在に支持されて
いる。各主軸受49、50は、上下両クランクケース42u 、
42l の割り面Aにそれぞれ形成された半円柱状の凹溝に
保持されており、クランク軸31の軸線C1が割り面A上
に位置するようにされている。
【0030】そして、シリンダ45のシリンダボアに摺動
自在に嵌合されたピストン47のピストンピンに小端部が
枢着され、クランク軸31のクランクピンに大端部が枢着
されたコンロッド48を介して、往復動するピストン47に
よりクランク軸31が回転駆動される。また、クランク軸
31には、ピストンピンの反対側にバランスウエイト31a
が設けられていて、ピストン47およびコンロッド48の往
復動による振動の発生を抑制している。
【0031】ここで、割り面A、取付面Bおよびシリン
ダ45の軸線の関係についてさらに詳細に説明する。クラ
ンク軸31の軸線C1と直交しかつシリンダ45の軸線C2
を含んだ基準平面において、割り面Aと基準平面との交
線と、クランク軸31の軸線C1から上方に延びる鉛直な
半直線である基準鉛直線とがなす角度αは鋭角とされて
いる。また、シリンダ45の軸線と前記基準鉛直線とがな
す角度βもやはり鋭角となっていて、両角度α、βは略
等しくされている。
【0032】そして、取付面Bと基準平面との交線の延
長線と前記基準鉛直線とがなす角度であって角度αの同
位角となる角度γは、角度αより小さくされている。し
たがって、基準平面において、割り面A、取付面Bおよ
びシリンダ45の軸線が、車体の中心C0との間で形成す
る角度も、それぞれ角度α、角度βおよび角度γとなっ
ている。これらの角度α、β、γの値は、設定すべきバ
ンク角の大きさ等を考慮して適宜設定されるものであ
る。
【0033】シリンダヘッド43には、吸気管35が接続さ
れる吸気ポート、排気管38が接続される排気ポートおよ
び過給機52に接続された吐出空気導管が接続される過給
ポートがそれぞれ形成されていて、シリンダヘッド43の
下面に形成された燃焼室に連通している。
【0034】燃焼室には、吸気管35に取り付けられた燃
料噴射弁36から吸気ポートに向けて噴射された燃料と空
気との混合気が供給される。そして、その混合気に点火
するための点火栓51が、燃焼室に臨んでシリンダヘッド
43に取り付けられている。また、シリンダヘッド43の後
端面に形成された孔には、過給機52のハウジングを形成
する過給シリンダ52a が嵌合されている。
【0035】シリンダヘッド43には、さらに、車体の前
後方向を指向して配置されたカム軸53が、一対の軸受5
4、55を介して回転自在に支持されている。各軸受54、5
5は、上クランクケース42u およびシリンダヘッド43の
取付面Bにそれぞれ形成された半円柱状の凹溝に保持さ
れており、カム軸53の軸線C3が、取付面B上に位置す
るようにされている。このようなカム軸53の配置によ
り、カム軸53をシリンダヘッド43のみで支持した内燃機
関に比べて、シリンダ45の軸方向の高さを低く抑えるこ
とが可能となる。
【0036】図3に図示されるように、クランク軸31の
前側の主軸受49よりも前方に位置する前方端部には交流
発電機56が設けられていて、この発電機56のロータ56a
は、クランク軸31の前方端面のボルトねじ部により貫通
されてナット57により締着されることにより、クランク
軸31に固着されている。発電機56のロータ56a には、ラ
ジエータ41に冷却用の空気を送る冷却ファン58がボルト
59により一体に取り付けられている。冷却ファン58の周
囲は、シュラウド(ファンカバー)40により覆われてい
る。シュラウド40の前方部には、空気取入れ口40a が形
成されている。
【0037】他方、クランク軸31の後側の主軸受50より
後方には、後方に向かって順に第1駆動ギヤ60、第2駆
動ギヤ61が、クランク軸31と一体に回転するようにそれ
ぞれ取り付けられている。また、クランク軸31の後方端
面には、クランク軸31の軸線C1と同軸の嵌合穴が形成
され、該嵌合穴内に中空のオイルポンプ駆動軸62a が嵌
合されて、クランク軸31と一体に回転するようになって
いる。
【0038】オイルポンプ62は、トロイコイド式のもの
であって、上下両クランクケース42u 、42l および変速
機ケース92との接合面を利用して形成されたケーシング
の内部空間内で、ロータ62b がオイルポンプ駆動軸62a
により回転駆動される。
【0039】下クランクケース42l の底部に溜められた
オイルは、このオイルポンプ62により、変速機ケース92
に形成された吸入通路63を経て吸引され、吐出されたオ
イルは、クランクケース42および変速機ケース92に設け
られた油路および油管を通ってカム軸53、変速機のセン
タ軸93、各軸受部にそれぞれ供給される。また、クラン
ク軸31の両主軸受49、50およびクランクピンとコンロッ
ド48の大端部との摺動部には、オイルポンプ駆動軸62a
の内部を通ってオイルが供給される。
【0040】第1駆動ギヤ60は、アイドラ軸64と一体に
回転するように取り付けられた大ギヤ65と噛合する。こ
のアイドラ軸64は、後述するようにバランサ軸ともなっ
ているため、クランク軸31と等しい回転数で回転するよ
うに、大ギヤ65の歯数は、第1駆動ギヤ60の歯数と等し
くされている。
【0041】また、カム軸53を回転駆動するために、カ
ム軸53と一体に回転するように設けられたカムギヤ67と
噛合する小ギヤ66が、大ギヤ65に一体に設けられてい
る。そして、これら一連のギヤ列により、カム軸53はク
ランク軸31の2回転毎に1回転する。カム軸53の前方端
部には、回転板が取り付けられており、回転位置センサ
76がこの回転板の回転位置を検出することにより、燃料
噴射時期制御に必要な機関行程状態の検出が行なわれ
る。
【0042】カムギヤ67は、複動型のピストン式過給機
52の過給ピストン52b を往復動させる過給クランク軸52
c にスプライン結合されている。カム軸53には、後述す
る各カムと各ロッカーアームとの摺動部にオイルを供給
する油路となる中空部が形成されており、この中空部の
過給機側の端部には、過給クランク軸52c の延長部が圧
入されている。これによって、カム軸53は、過給クラン
ク軸52c と一体に回転する。
【0043】カム軸53には、吸気弁68、排気弁(図示さ
れず)および過給弁69をそれぞれ開弁駆動するための吸
気カム、排気カムおよび過給カムが設けられている。こ
のうち、吸気弁68は、吸気カムに当接して揺動される第
1ロッカアーム70により引き下げられるロッド72で揺動
される第2ロッカアーム71により開弁駆動される。排気
弁も、図示されてはいないが、これと同様の機構によ
り、異なるタイミングで開弁駆動される。他方、過給弁
69は、過給カムに当接して揺動される第1ロッカアーム
73により押し上げられるロッド75で揺動される第2ロッ
カアーム74により開弁駆動される。
【0044】アイドラ軸64は、車体の前後方向を指向し
て配置され、段付き円筒状に形成されていて、大円筒部
64a と小円筒部64b とを備えている。大円筒部64a およ
び小円筒部64b は、上下両クランクケース42u 、42l に
より保持された軸受77、78により、それぞれ回転自在に
支持されている。
【0045】これらの各軸受77、78は、クランク軸31の
主軸受49、50と同様に、上下両クランクケース42u 、42
l の割り面Aにそれぞれ形成された半円柱状の凹溝に保
持されており、アイドラ軸64の軸線が、割り面A上に位
置するようにされている。また、割り面Aが車体中心C
0に対して角度αで傾斜しているため、アイドラ軸64の
軸線C4は、クランク軸31の軸線C1よりも下方で、か
つ車体中心C0に対して右側(図2において左側)に位
置している。
【0046】アイドラ軸64の大円筒部64a の内側には、
該大円筒部64a の内周面から径方向の間隙を置いて、冷
却水ポンプ79のハウジング(マグネット式冷却水ポンプ
79の隔壁)79a が収容されている。このハウジング79a
には、冷却水ポンプ79のカバー79b が液密に取り付けら
れていて、このカバー79b には、ラジエータ41の出口側
のタンクからの配管(導水管)80が接続されている。
【0047】また、上クランクケース42u には、詳細に
は図示されていないが、冷却水ポンプ79の吐出部と連通
し、シリンダボアを囲んで形成された冷却水ジャケット
84に連通する吐出孔81が形成されている(図2、図5参
照)。なお、図5には、交流発電機56の周囲を囲む囲壁
128 の一部が外面視されている。この囲壁128 は、上ク
ランクケース42u の前方外側面に突出形成される。
【0048】ハウジング79a およびカバー79b により形
成されたポンプ室内には、ポンプ室内を軸方向に延び
て、一端がカバー79b の頂部に、他端がハウジング79a
の底部に、それぞれ回転自在に支持された回転軸79c が
設けられている。冷却水ポンプ79は、3枚の羽根を有す
るとともに、回転軸79c と一体に取り付けられたインペ
ラ79d を備えていて、該インペラ79d の軸部の周方向に
は永久磁石79e が取り付けられている。
【0049】アイドラ軸64の大円筒部64a の内周面とハ
ウジング79a との前記間隙において、大円筒部64a の内
周面には、ハウジング79a との間に微少な間隙を置いた
状態で、周方向に永久磁石79f が取り付けられており、
インペラ79d の軸部の永久磁石79e との間に磁気カップ
リングを形成している。
【0050】したがって、アイドラ軸64が回転すると、
この磁気カップリングを介してインペラ79d が回転し、
導水管80を経てポンプ室に流入した冷却水は、冷却水ポ
ンプ79により昇圧されて、冷却水ポンプ79の吐出部、上
クランクケース42u の吐出孔81を経て冷却水ジャケット
84に圧送される。
【0051】ラジエータ41は、図2に図示されるよう
に、上クランクケース42u とシリンダヘッド43とで形成
されるV字の間に架渡されるようにして配置されてい
て、その左右の両端が、ステー(取付け板)120 を介し
てボルト121 により上クランクケース42u の上面左方の
端部およびシリンダヘッド43の上面右方の端部にそれぞ
れ固定されている。
【0052】シリンダ45およびシリンダヘッド43の高温
部を冷却し終えた冷却水は、図2に図示されるように、
シリンダヘッド43の冷却水出口からサーモスタット82を
介してラジエータ41の入口側タンク122 (図6参照)に
流入する。
【0053】シリンダヘッド43の冷却水出口は、突出筒
状に形成されていて、その突出筒部43a がラジエータ41
の入口側タンク122 の側部に一体に形成された収容室41
a の室壁を貫通して該収容室41a 内に嵌入することによ
り、シリンダヘッド43の冷却水出口とラジエータ41の入
口側タンク122 との間の流体連通が図られている。サー
モスタット82は、この突出筒部43a が収容室41a の室壁
を貫通する部分の流路中に配置されて、取り付けられて
いる。
【0054】このように、上クランクケース42u とシリ
ンダヘッド43とで形成されるV字の空間を利用して、こ
こにラジエータ41が配置されるので、ラジエータ取付け
構造の省スペース化を図ることができ、パワーユニット
7のコンパクト化を図ることができる。また、これによ
り、シート8の下方の物入れ空間を広く取ることができ
るようになる。
【0055】さらに、シリンダヘッド43の冷却水出口と
ラジエータ41の入口側タンク122 との間をホース等の配
管を介して接続する必要がなくなり、また、専用のサー
モスタットが不要になり、配管の取り回しも不要となっ
て、周辺部品の配置の自由度を増すことができる。加え
て、冷却水通路の連通接続も容易になり、シリンダヘッ
ド43とラジエータ41との間の冷却水通路をサーモスタッ
ト82を介在させつつ最短化させて、冷却性能を一層安定
化させることができる。
【0056】ラジエータ41の構造について、さらに詳細
に説明する。図2、図4および図6に図示されるよう
に、ラジエータ41は、冷却水の入口側タンク122 と出口
側タンク123 とを備えていて、これら両タンク122 、12
3 は、多数のフィン付き伝熱管124 により連結されてい
る。
【0057】ラジエータ41の全体輪郭形状は、正面視長
さ方向の中央部が上方にやや大きく、下方にやや小さく
膨出した細長形状をしており(図2参照)、ラジエータ
41は、この細長方向(長さ方向)を、上クランクケース
42u とシリンダヘッド43とで形成されるV字の谷間を架
け渡る方向と同じにして配置されて、固定されている。
【0058】ラジエータ41の全体輪郭形状は、また、平
面視略矩形状をなしていて、シリンダヘッド43の突出筒
部43a が嵌入する収容室41a から流出する冷却水を受け
る入口側タンク122 の一方端部分のみ、長さ方向に突出
した形状をなしている(図6参照)。ラジエータ41の大
きさ、形状は、所要の冷却容量、周囲部品のレイアウト
等を勘案して、適宜決定される。
【0059】冷却水は、入口側タンク122 から多数のフ
ィン付き伝熱管124 内に流入して、ここで、冷却ファン
58から吐出された冷却風により冷却される。フィン付き
伝熱管124 内において冷却された冷却水は、次いで、出
口側タンク123 内に流入し、該タンク123 の一方端部に
設けられた冷却水出口125 より配管(導水管)80を介し
て冷却水ポンプ79の吸入部に導かれる。
【0060】冷却風は、冷却ファン58から吐出された
後、シュラウド40の周壁の一部が径方向に膨出し軸方向
に伸長するようにして形成された細長導風部40b (図
4、図7参照)と、詳細には図示されないが、上クラン
クケース42u の上面に突出形成されたU字状の導風壁12
6 (図2、図4参照)とにより誘導されながら、導風路
D内を流れて、上クランクケース42u とシリンダヘッド
43とで形成されるV字の空間の底部から、ラジエータ41
のコア部に流入する。
【0061】ラジエータ41のコア部に流入した冷却風
は、コア内を上方および左右両側方に拡散しながら流れ
て、コアから流出する。この間、多数のフィン付き伝熱
管124と万遍なく接触して、内部を流れる冷却水と効果
的な間接熱交換を行なう。
【0062】なお、ラジエータ41の入口側タンク122 の
上部には、冷却水の補給部127 が設けられている。この
冷却水補給部127 は、詳細には図示されないが、リリー
フ機構を一体に備えている。
【0063】アイドラ軸64の大円筒部64a の外周面に
は、一部に開口が設けられた円筒状のウエイト83が取り
付けられていて、バランスウエイト31a を備えたクラン
ク軸31の回転により発生する振動と、ピストン47および
コンロッド48の往復動により発生する振動とを抑制する
バランサを形成するようになっている。
【0064】したがって、アイドラ軸64は、冷却水ポン
プ79を駆動する駆動軸であるとともに、バランサ軸とも
なっている。このように、カム軸53を駆動する駆動機構
に設けられたアイドラ軸64が、冷却水ポンプ79の駆動軸
として、また、バランサ軸としても機能するようにされ
ることにより、内燃機関30のコンパクト化が可能になる
とともに、狭いスペースにおいても、複数の回転軸をコ
ンパクトに配置することができるようになる。
【0065】カム軸53およびアイドラ軸64は、シリンダ
45の軸線に関して、割り面Aを含む平面と取付面Bを含
む平面とが交差する側、すなわち両平面が相互に接近す
る側に配置されている。カム軸53およびアイドラ軸64の
このような配置により、割り面Aに支持されたアイドラ
軸64および取付面Bに支持されたカム軸53を相互に接近
させて配置することができ、アイドラ軸64とカム軸53と
の間に別のアイドル軸を介在させることなく、両者を直
接小ギヤ66およびカムギヤ67により結合することができ
る。これにより、シリンダ45の軸線方向の高さを低く抑
えることが可能になり、部品点数を削減することができ
る。
【0066】さらに、カム軸53およびアイドラ軸64のこ
のような配置により、結果的に、割り面Aを含む平面と
取付面Bを含む平面とが相互に接近する側のこれら両面
に挟まれた狭いスペースを有効に利用しているので、シ
リンダ45を隔ててそれと反対側のシリンダ45側面に広い
スペースを形成することができ、このスペースに、前記
のとおり、周辺部品の一つであるラジエータ41を配置す
ることができる。
【0067】パワーユニット7の動力伝達装置90の構成
要素である遊星ギヤ式変速機91は、センタ軸93、入力ギ
ヤ94、発進クラッチ95、2速用、3速用および4速用の
各変速クラッチ96〜98、および出力軸99を備えている。
【0068】車体の前後方向を指向して配置されたセン
タ軸93は、この変速機91の中心軸であり、その前方端部
は、上下両クランクケース42u 、42l の割り面Aにおい
て、両クランクケース42u 、42l の前方端部内面にそれ
ぞれ形成された有底の半円柱状の凹溝に嵌合され、その
後方端部は、変速機ケース92の後端面に取り付けられた
最終減速装置110 のギヤケース114 の支持孔に挿入され
て支持されている。
【0069】そして、この最終減速ギヤケース114 に取
り付けられた軸端を覆う回り止め部材100 により、回転
不能に支持されている。センタ軸93の軸線C5は、上下
両クランクケース42u 、42l の割り面A上に位置してい
る。
【0070】センタ軸93の前方端部は、前記のとおり、
両クランクケース42u 、42l の前方端部で支持されてお
り、クランク軸31の後方端部よりも車両の前方に位置し
ているので、クランク軸31とセンタ軸93とを前後方向に
おいて重なるように配置することができ、パワーユニッ
ト7の前後方向の長さを短縮して、コンパクトなパワー
ユニット7とすることができる。
【0071】クランク軸31の第2駆動ギヤ61は、変速機
91のセンタ軸93に回転自在に嵌合されたフランジ付きボ
ス101 の軸方向の中央部に設けられたフランジに取り付
けられた入力ギヤ94に噛合している。フランジ付きボス
101 の後部は、発進クラッチ95のクラッチインナ95a と
一体的に回転するように結合され、またその前部には、
始動モータの減速機構を構成するアイドラ軸の小ギヤ10
4 と噛合する始動ドリブンギヤ105 が一方向クラッチ10
6 を介して取り付けられている。102 は始動モータの回
転軸と直結された駆動ギヤ、103 は該駆動ギヤ102 と噛
合するアイドラ軸の大ギヤである。
【0072】発進クラッチ95は、クラッチインナ95a 、
クラッチアウタ95b および遠心ウエイト95c を有してい
て、クラッチインナ95a が所定回転数を越えたとき遠心
ウエイト95c の作動により、クラッチインナ95a とクラ
ッチアウタ95b とが接続されて両者が一体に回転するこ
とで、発進クラッチ95が完全な接続状態となる。各変速
クラッチ96〜98は、遊星ギヤ機構およびクラッチ機構を
有している。
【0073】遊星ギヤ式変速機91の出力軸99には、出力
ギヤ107 が一体に回転するように取り付けられ、該出力
ギヤ107 が、最終減速装置110 のドライブ軸11に固定さ
れたギヤ112 と噛合している。車体の前後方向を指向し
て配置されたドライブ軸111の後方端部には、図示され
ないベベルギヤが形成されていて、このベベルギヤが後
輪6の車軸に取り付けられた従動ベベルギヤと噛合して
いる。このようにして、出力軸111 の回転が減速されて
後輪6に伝達されて、後輪6が駆動される。113 は、回
転数センサである。
【0074】本実施形態のパワーユニット7へのラジエ
ータ41の取付け構造は、前記のように構成されているの
で、次のような効果を奏することができる。パワーユニ
ット7の上部にラジエータ41を取り付けるに際して、パ
ワーユニット7のクランク軸31が車体前後方向に縦置き
に配置され、パワーユニット7のシリンダ45の軸線が車
体右側方向に上傾斜して配置され、パワーユニット7の
動力伝達系が車体左側方向に上傾斜して配置され、ラジ
エータ41は、これら両傾斜によって形成されるパワーユ
ニット7の上部のV字の間に架渡されて配置されてい
る。
【0075】この結果、デッドスペースとなりがちな前
記両傾斜によって形成されるパワーユニット7の上部の
V字の谷間を有効に利用して、ここにラジエータ41を架
渡するようにして配置して取り付けることができるよう
になり、ラジエータ41の取付け構造の省スペース化を図
ることができる。これにより、ラジエータ41の上方であ
って、シート8の下方の物入れ空間を広く取ることがで
きる。
【0076】また、パワーユニット7の上部であって、
車体前後方向に見て車体右側方向に上傾斜して配置され
るシリンダ45の軸線の上方のパワーユニット7の上部
に、ラジエータ41を取り付けることができるので、パワ
ーユニット7の前方部分にラジエータ41を取り付けるこ
とができるようになり、この位置は、パワーユニット7
をハンガボルトにより揺動自在に枢支支持する枢支部の
近くになるので、パワーユニット7の揺動時、ラジエー
タ41の揺れが小さくなり、ラジエータ41の上方部分(冷
却水補給部127 が備えるキャップ等)の変位が小さくな
り、この揺動変位に対してラジエータ41をパワーユニッ
ト7にそれ程堅固に固定する必要がなくなる。この結
果、ラジエータ41の取付け強度が低減されて、それだけ
パワーユニット7の上部へのラジエータ41の取付け構造
が簡単化される。
【0077】また、クランク軸31の一端に、冷却ファン
58が取り付けられ、該冷却ファン58が、シュラウド40に
より覆われて、該冷却ファン58から吐出された冷却風
が、ラジエータ41に導かれるようにされているので、冷
却ファン58をラジエータ41に近接させて取り付けること
ができ、ラジエータ41の冷却性能を向上させることがで
きる。さらに、シュラウド40を小型化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1および請求項2に記載された発
明の一実施形態におけるパワーユニットへのラジエータ
取付け構造が適用された自動2輪車の左側面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図であって、パワ
ーユニットをクランク軸に直交してシリンダ軸線を含む
面で切断した概略横断面図である。
【図3】図2のIII−III線矢視断面図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視横縦面図であって、ラ
ジエータ部分を側面視して示す図である。
【図5】図2のV−V線矢視断面図である。
【図6】ラジエータの平面図である。
【図7】シュラウドの正面図である。
【符号の説明】
1…自動2輪車、2…ボルト、3…フロントフレーム、
4…リヤフレーム、5…前輪、6…後輪、7…パワーユ
ニット、8…シート、9…フロントフェンダ、10…フロ
ントカバー、11…フロアステップ、12…フレームボディ
カバー、13…リヤフェンダ、14…サイドカバー、15…収
納ボックス、16…スイングアーム、17…緩衝装置、18…
キングピン、19…車軸ホルダ、19a …アーム、20…車
軸、21…ヘッドパイプ、22…ハンドルポスト、23…ステ
アリングアーム、24…リンク、25…ブラケット、26…ハ
ンガ孔、27…緩衝装置、30…内燃機関、31…クランク
軸、31a …バランスウエイト、32…エアクリーナ、33…
空気導入管、34…スロットルボディ、35…吸気管、36…
燃料噴射弁、37…燃料タンク、38…排気管、39…排気マ
フラ、40…シュラウド(ファンカバー)、40a …空気取
入れ口、40b …細長導風部、41…ラジエータ、41a …収
容室、42…クランクケース、42u 、42l …上下クランク
ケース、43…シリンダヘッド、43a …突出筒部、44…シ
リンダヘッドカバー、45…シリンダ、46…管ブッシュ、
46a …円筒部、46b …弾性管、46c …挿通管、47…ピス
トン、48…コンロッド、49、50…主軸受、51…点火栓、
52…ピストン式過給機、52a …過給シリンダ、52b …過
給ピストン、52c …過給クランク軸、53…カム軸、54、
55…軸受、56…交流発電機、56a …ロータ、57…ナッ
ト、58…冷却ファン、59…ボルト、60…第1駆動ギヤ、
61…第2駆動ギヤ、62…オイルポンプ、62a …オイルポ
ンプ駆動軸、62b …ロータ、63…吸入通路、64…アイド
ラ軸、64a …大円筒部、64b …小円筒部、65…大ギヤ、
66…小ギヤ、67…カムギヤ、68…吸気弁、69…過給弁、
70…第1ロッカアーム、71…第2ロッカアーム、72…ロ
ッド、73…第1ロッカアーム、74…第2ロッカアーム、
75…ロッド、76…回転位置センサ、77、78…軸受、79…
冷却水ポンプ、79a …ハウジング、79b …カバー、79c
…回転軸、79d …インペラ、79e 、79f …永久磁石、80
…配管(導水管)、81…吐出孔、82…サーモスタット、
83…ウエイト、84…冷却水ジャケット、90…動力伝達装
置、91…遊星ギヤ式変速機、92…変速機ケース、93…セ
ンタ軸、94…入力ギヤ、95…発進クラッチ、95a …クラ
ッチインナ、95b …クラッチアウタ、95c …遠心ウエイ
ト、96〜98…2速用〜4速用変速クラッチ、99…出力
軸、100 …回り止め部材、101 …フランジ付きボス、10
2 …始動用駆動ギヤ、103 …大ギヤ、104 …小ギヤ、10
5 …始動ドリブンギヤ、106 …一方向クラッチ、107 …
出力ギヤ、110 …最終減速装置、111 …ドライブ軸、11
2 …ギヤ、113 …回転数センサ、114 …ギヤケース、12
0 …ステー(取付け板)、121 …ボルト、122 …入口側
タンク、123 …出口側タンク、124 …フィン付き伝熱
管、125 …冷却水出口、126 …導風壁、127 …冷却水補
給部、128 …囲壁、A…割り面、B…取付面、C0…車
体の中心、C1〜C5…軸線、D…導風路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーユニットの上部にラジエータが取
    り付けられてなる自動2輪車のパワーユニットへのラジ
    エータ取付け構造において、 前記パワーユニットのクランク軸が、車体前後方向に縦
    置きに配置され、 前記パワーユニットのシリンダ軸線が、車体一側方向に
    上傾斜して配置され、 前記パワーユニットの動力伝達系が、車体他側方向に上
    傾斜して配置され、 前記ラジエータが、前記両傾斜によって形成される前記
    パワーユニットの上部のV字の間に架渡されて配置され
    たことを特徴とする自動2輪車のパワーユニットへのラ
    ジエータ取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記クランク軸の一端に、冷却ファンが
    取り付けられ、 前記冷却ファンが、シュラウドにより覆われて、前記冷
    却ファンから吐出された冷却風が、前記ラジエータに導
    かれるようにされたことを特徴とする請求項1記載の自
    動2輪車のパワーユニットへのラジエータ取付け構造。
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