JP2004026138A - スクータ型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスを容易にし、パワーユニットの幅を拡大することなくウォータポンプを設置可能なスクータ型車両を提供する。
【解決手段】エンジン103とこのエンジンから後方に延びる伝導ケース48とを備え、伝導ケースの後部にて駆動力を後輪50に伝導するスイング型パワーユニット102を、車体フレームにスイング自在に支持するとともにリヤショックアブソーバにより車体フレームに弾性的に支持する。車両の進行方向軸54の一側に変速装置81を内装した伝導ケースを配置する一方、車両の進行方向軸の他側にシリンダヘッド106、エンジン吸気系119およびエンジン排気系94を配置する水冷エンジンとし、シリンダ108を前記車両の進行方向軸に直交する方向にかつ略水平に配置し、ウォータポンプを車両の進行方向と平行なクランクシャフト58に対してシリンダヘッド側に配設したものである。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスクータ型車両に係り、特にエンジンのレイアウトに特徴を有するスクータ型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型車両にはスイング型パワーユニットを備えたものが多い。スイング型パワーユニット(以下、単にパワーユニットと略す。)はエンジンと、このエンジンの一側から後方に延びる変速装置を内装した伝導ケースとを一体的に備え、車体フレーム等にスイング自在に設けられたものである。
【0003】
エンジンを略水平に、かつそのシリンダを車両の進行方向と平行に配置したパワーユニットの例として、例えば特開昭62−155185号公報や特開平6−48342号公報に示されるものがある。
【0004】
また、シリンダを車両の進行方向に直交する方向に配置したものの例として、例えば特開昭61−81884号公報や特開昭63−106194号公報に示されるものの他に、フランス特許第1.133.249号明細書に示されるものがある。
【0005】
図19は、エンジンを略水平に、かつそのシリンダを車両の進行方向軸と平行に配置した液冷式のパワーユニットの一般例を示す側面図であり、図20はこのエンジンの水平断面図(図19のA−A線に沿う断面図)である。
【0006】
図19および図20に示すように、このパワーユニット1は、車体フレーム2にステー3を介してスイング自在に枢着されている。
【0007】
また、パワーユニット1の前部にはエンジン4が配置されている。このエンジン4は、主にクランクケース4a、シリンダ4bおよびシリンダヘッド4cから構成されており、車両の進行方向軸5と平行に配置されたシリンダ4b内のピストン6の往復ストロークがコンロッド7を介してクランクシャフト8を回転運動させるようになっている。
【0008】
クランクシャフト8は、クランクケース4a内に車幅方向(車両の進行方向軸5に直交する方向)に配置され、一対のベアリング9により支持されている。また、エンジン4の例えば左側に伝導ケース10が設けられている。
【0009】
クランクシャフト8の左端部側には、伝導ケース10内に設けられたVベルト変速機構11のドライブプーリ12aが取り付けられており、Vベルト13を介してドリブンプーリ12bにエンジン4の駆動力が伝達されるようになっている。
【0010】
また、ドリブンプーリ12bからは、パワーユニット1の後方部に設けられた遠心クラッチ機構14、ドリブンシャフト15、そしてアイドルシャフト16を介して後輪駆動軸17に伝達され、この後輪駆動軸17に固着された後輪18にエンジン4の駆動力が伝えられるようになっている。
【0011】
一方、エンジン4のシリンダ4b下面にはエンジン排気系19を構成するエキゾーストパイプ19aが接続され、このエキゾーストパイプ19aの下流側にマフラ19bが接続されると共に、クランクケース4aの背面にはエンジン吸気系20を構成するキャブレタ20aおよびエアクリーナ20bが接続されている。そして、これらのエンジン吸気系20の上方に物品収納室21が配置されている。
【0012】
また、このエンジン4は液冷式の冷却方式を採用しており、シリンダ4bおよびシリンダヘッド4cにはエンジン冷却水のウォータジャケット22が形成されている。一方、例えば伝導ケース10内には複数のギヤ23を介してクランクシャフト8によって駆動されるウォータポンプ24が配置されている。さらに、物品収納室21近傍には冷却水冷却用のラジエター25が配置されている。そして、ウォータジャケット22と、ウォータポンプ24と、ラジエター25とはそれぞれ冷却水ホース26で接続され、ラジエター25によって冷却された冷却水がウォータポンプ24によってウォータジャケット22に強制的に送り込まれ、シリンダ4bおよびシリンダヘッド4cを冷却した後にラジエター25に導かれるようになっている。さらに、ラジエター25前面には冷却風取入口27が形成され、走行風がラジエター25に導かれるようになっている。
【0013】
なお、シリンダヘッド4cには点火プラグ28が結合されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クランクシャフトをクランクケース内に車幅方向(車両の進行方向軸に直交する方向)に配置すると、Vベルト変速機構のドライブプーリ側のクランクシャフト片持ち部の長さが長くなってベアリングに負担がかかり、軸受部のトラブルの原因になりやすいと共に、Vベルトの振動に対しても不利である。
【0015】
また、シリンダを車両の進行方向軸と平行に配置すると点火プラグの位置が物品収納室の前下部に位置してしまい、メンテナンスが困難である。同様に、エキゾーストパイプのシリンダへの接続部が車両の中心線上になり、着脱が困難である。
【0016】
さらに、エンジンが2サイクルエンジンの場合、バルブをピストンの正反対に配置することにより混合気の掃気ポートへの流れを左右均等にすることができるが、上述したエンジンの配置位置ではピストンの正反対に後輪の前部が接近しており、バルブは他の位置に配置せざるを得なかった。
【0017】
さらにまた、パワーユニットのレイアウト上、このパワーユニットの背面と物品収納室底面との間にしかエンジン吸気系を配置できず、そのため、収納室の容積が制限されると共に、収納室底面のフラット化が困難である。
【0018】
そして、エンジンにセルフスタータ装置を備える場合、そのスタータモータの出力軸はクランクシャフトと平行に配置されることが望ましいが、クランクシャフトの後方は後輪の前部が接近して充分なスペースがなく、スタータモータをクランクシャフトの上方に横向きに配置すれば上述した如く収納室底面に干渉する虞が生じ、スタータモータをクランクシャフトの下方に配置すれば最低地上高が減ってしまい好ましくない。
【0019】
そしてまた、エンジンが液冷式である場合、伝導ケース内にウォータポンプを配置すると組付け性が悪く、ウォータポンプを他の場所に設置しようにもパワーユニットの上下は上述した理由からウォータポンプの組付けが困難であり、結局パワーユニットの側部に配置せざるを得ず、パワーユニットの幅が拡大して好ましくない。また、クランクシャフトに複数のギヤを介して連結されるので駆動力の伝達が不安定になる虞がある。
【0020】
また、ラジエター前面に冷却風取入口を形成した場合、ライダの体の一部によって走行風が遮られる虞があったり、雨水等が侵入してラジエターに直接当たってしまうなど、好ましくない。
【0021】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、メンテナンスを容易にしたスクータ型車両を提供することを目的とする。
【0022】
この発明の他の目的は、パワーユニットの幅を拡大することなくウォータポンプを設置可能なスクータ型車両を提供するにある。
【0023】
この発明の別の目的は、ラジエターに導かれる走行風が遮られたり、ラジエターに雨水等が掛からないスクータ型車両を提供するにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスクータ型車両は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、エンジンとこのエンジンから後方に延びる伝導ケースとを備え、上記伝導ケースの後部にて駆動力を後輪に伝導するスイング型パワーユニットを、車体フレームにスイング自在に支持するとともにリヤショックアブソーバにより前記車体フレームに弾性的に支持し、運転シート前側の車体カバー形状を地上面側に向けて湾曲した形状とし、且つ前記運転シート下方に車体カバーで覆われた物品収納室を配設したスクータ型車両において、前記スイング型パワーユニットは、車両の進行方向軸の一側に変速装置を内装した伝導ケースを配置する一方、車両の進行方向軸の他側にシリンダヘッド、エンジン吸気系およびエンジン排気系を配置する水冷エンジンとし、前記シリンダを前記車両の進行方向軸に直交する方向にかつ略水平に配置し、ウォータポンプを車両の進行方向と平行なクランクシャフトに対してシリンダヘッド側に配設したものである。
【0025】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、エンジンとこのエンジンから後方に延びる伝導ケースとを備え、上記伝導ケースの後部にて駆動力を後輪に伝導するスイング型パワーユニットを、車体フレームにスイング自在に支持するとともにリヤショックアブソーバにより前記車体フレームに弾性的に支持し、運転シート前側の車体カバー形状を地上面側に向けて湾曲した形状とし、且つ前記運転シート下方に車体カバーで覆われた物品収納室を配設したスクータ型車両において、前記スイング型パワーユニットは、ウォータポンプをクランクケース壁に配置し、シリンダを車両の進行方向軸に直交する方向にかつ略水平に配置し、前記ウォータポンプからのエンジン冷却水を、前記シリンダに形成されたウォータジャケットおよび前記シリンダヘッドの燃焼室回りに形成されたウォータジャケットに導き、前記点火プラグのシリンダヘッドへの結合部分より車両幅方向外側からラジエターに導くものである。
【0026】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、前記スイング型パワーユニットのエンジンは、4サイクル単気筒エンジンであることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、この発明を適用したスクータ型車両の第一の実施形態を示す左側面図であり、図2は、同右側面図である。さらに、図3は、図1のIII−III線に沿う断面図、図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【0029】
図1〜図4に示すように、このスクータ型車両30は車体フレーム31を有する。この車体フレーム31は、ダウンチューブ32と、このダウンチューブ32の後端側から後上方に延びる左右一対のリヤフレーム33とから構成される。また、リヤフレーム33の上方にはヘルメット34等を収納可能な物品収納室35が設けられ、物品収納室35の上方に運転シート36が開閉自在に設置されると共に、物品収納室35の後方には例えば燃料タンク37が配置される。そして、このスクータ型車両30は、その車体全体が合成樹脂製の車体カバー38で覆われて外観が整えられる。
【0030】
ダウンチューブ32の前端にはヘッドパイプ39が設けられ、このヘッドパイプ39に前輪40を回動自在に支持するフロントフォーク41やハンドルバー42等が設けられる。そして、このハンドルバー42により前輪40が左右に回動自在に操舵される。
【0031】
一方、リヤフレーム33の中央部には左右一対の懸架ブラケット43が設けられる。この懸架ブラケット43間にはピボット軸44が架設され、このピボット軸44にスイング型パワーユニット45がステー46を介してスイング自在に枢着される。
【0032】
このスイング型パワーユニット45(以下、単にパワーユニットと略す。)はエンジン47と、このエンジン47の一側から後方に延びる伝導ケース48とを一体的に備える。この伝導ケース48はスイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ49によりリヤフレーム33に弾性的に支持される。そして、伝導ケース48の後端に駆動輪である後輪50が保持される。
【0033】
パワーユニット45の前部にはエンジン47が配置される。このエンジン47は、液(水)冷2サイクル単気筒エンジンであり、主にクランクケース51、シリンダ52およびシリンダヘッド53から構成される。なお、上述したパワーユニット懸架用のステー46はクランクケース51外壁の上部に設けられる。
【0034】
クランクケース51の一側、例えば右側にはシリンダ52が車両30の進行方向軸54に直交する方向に、かつ略水平に配置される。また、シリンダヘッド53には、シリンダ52に整合する燃焼室55が形成され、その中央部には外方から点火プラグ56がネジ結合される。そして、シリンダ52およびシリンダヘッド53の燃焼室55回りにはエンジン冷却水のウォータジャケット57が形成される。
【0035】
クランクケース51は、車両30の進行方向軸54に沿って左右にまたは上下に分割可能で、その合わせ面にクランクシャフト58が車両30の進行方向軸54と平行に配置される。このクランクシャフト58は前後に分割可能に構成され、クランクピン59によってその中間部で連結されると共に、一対のベアリング60により支持される。
【0036】
クランクピン59にはコンロッド61を介してピストン62が連結され、シリンダ52内のピストン62の往復運動がクランクシャフト58を回転運動させる。なお、クランクケース51内のクランクシャフト58が配置されたクランク室63とシリンダ52内とは掃気通路64により連通される。
【0037】
クランクケース51の前側にはマグネト装置65が設けられる。このマグネト装置65の前面はマグネトカバー66により覆われ、そのほぼ中央部にウォータポンプ67が配置される。このウォータポンプ67はクランクシャフト58の前端部に連結され、クランクシャフト58の回転力により駆動されるように構成される。
【0038】
一方、クランクシャフト58の後部にはオイルポンプドライブギヤ68が設けられ、オイルポンプドライブシャフト69を介してクランクケース51背面に配置されたオイルポンプ70を駆動するように構成される。また、クランクシャフト58の後端部にはクランクシャフト58の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン47の駆動力を伝導する伝導装置であるドライブベベルギヤ71が設けられる。
【0039】
他方、クランク室63と後輪50前部との間にはアイドルシャフト室72が形成される。このアイドルシャフト室72内にはクランクアイドルシャフト73がクランクシャフト58と直交する方向に配置され、ベアリング74により支持される。
【0040】
そして、クランクアイドルシャフト73の中間部付近にはクランクシャフト58の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン47の駆動力を伝導する伝導装置であるドリブンベベルギヤ75が設けられ、クランクシャフト58のドライブベベルギヤ71に噛み合うことによりクランクシャフト58の回転軸方向を変換するように構成される。
【0041】
アイドルシャフト室72は、クランクアイドルシャフト73を軸支するアイドルシャフトカバー76により塞がれる。アイドルシャフト室72とアイドルシャフトカバー76との接合面には両ベベルギヤ71,75の噛合いを調整するシム77が設けられると共に、Oリング78等によりクランク室63およびアイドルシャフト室72を液密に保つ。
【0042】
前記伝導ケース48はケースカバー79により覆われてその内部にベルト室80を形成し、このベルト室80内にVベルト式自動変速装置81が配置される。クランクアイドルシャフト73の左端部側はこのベルト室80内に突出し、変速装置81のドライブプーリ82が取り付けられる。ドライブプーリ82はVベルト83を介してドリブンプーリ84に連結され、エンジン47の駆動力がドリブンプーリ84に伝達される。
【0043】
ドリブンプーリ84は、パワーユニット45の後方部に設けられたドリブンシャフト85に回転自在に支持されており、ドリブンプーリ84に伝達されたエンジン47からの回転駆動力は遠心クラッチ機構86を介してドリブンシャフト85に伝達される。
【0044】
このドリブンシャフト85は、減速歯車機構であり動力伝達装置でもあるミッション機構87を通じて後輪駆動軸88に連結され、このミッション機構87を介して後輪50にエンジン47の駆動力が伝達されるようになっている。
【0045】
ところで、ピストン62の正反対にあたるクランクケース51の部位、例えばクランクケース51の左側にはエンジン吸気系89を構成するリードバルブ90が設けられ、このリードバルブ90に同じくエンジン吸気系89を構成するキャブレタ91がインテークパイプ92を介して接続される。そして、このキャブレタ91の上流側には同じくエンジン吸気系89を構成するエアクリーナ93が接続される。このエアクリーナ93は、クランクケース51の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方に形成されるスペースに配置される。
【0046】
一方、エンジン47のシリンダ52下面にはエンジン排気系94を構成するエキゾーストパイプ95が接続され、このエキゾーストパイプ95の下流側にマフラ96が接続される。
【0047】
また、物品収納室35の一側、例えば車両の進行方向軸54を基準に、伝導ケース48の反対側である物品収納室35の右側部にはラジエター97が配置され、このラジエター97は例えばリヤフレーム33にブラケット98を介して固定される。さらに、ラジエター97前面の車体カバー38には冷却風取入口99が形成され、走行風が物品収納室35の側壁に沿ってラジエター97に導かれる。
【0048】
そして、前記ウォータジャケット57と、ウォータポンプ67と、ラジエター97とはそれぞれ冷却水ホース100によって接続され、ラジエター97で冷却された冷却水がウォータポンプ67によってウォータジャケット57に強制的に送り込まれ、シリンダ52およびシリンダヘッド53を冷却した後にラジエター97に導かれるように構成される。
【0049】
上述したように、シリンダ52を車両30の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、点火プラグ56やエキゾーストパイプ95の接続部が車両30の側部に位置し、容易に着脱可能となってメンテナンス性が向上する。
【0050】
また、クランクシャフト58を車両30の進行方向軸54と平行に配置すると共に、クランクアイドルシャフト73を設け、両シャフト58,73をベベルギヤ71,75で連結してクランクシャフト58の回転軸方向を変換するように構成することにより、クランクシャフト58の片持ち部58aのみならず、クランクアイドルシャフト73の長さも短くなってベアリング60,74に負担がかかりにくくなる。その結果、軸受部のトラブルが減ると共に、Vベルト83の振動に対しても有利になる。
【0051】
さらにまた、シリンダ52を車両30の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、クランクケース51の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方にスペースが形成され、このスペースにエンジン吸気系89を配置可能となる。その結果、リードバルブ90をピストン62の正反対に配置可能となり、混合気の掃気通路64への流れを左右均等にすることができると共に、パワーユニット45の背面と物品収納室35底面との間に充分なスペースが確保でき、物品収納室35底面のフラット化が可能となって物品収納室35の容積を充分に確保できる。
【0052】
そして、クランクケース51の前側にマグネト装置65を設け、このマグネト装置65の前面を覆うマグネトカバー66にウォータポンプ67を配置し、このウォータポンプ67をクランクシャフト58の前端部に連結して駆動するように構成することにより、ウォータポンプ67の組付けが容易になると共に、パワーユニット45の幅を拡大させることもない。また、ウォータポンプ67はクランクシャフト58に直結されるので駆動力の伝達が安定する。
【0053】
なお、上述した実施形態においてはクランクシャフト58の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン47の駆動力を伝導する伝導装置としてベベルギヤ71,75を用いた例を示したが、伝導装置はベベルギヤ71,75にかかわらず、ハイポイドギヤなども使用可能である。
【0054】
また、上述した実施形態においてはパワーユニット懸架用のステー46をクランクケース51外壁の上部に設けた例を示したが、図5および図6に示すように、ステー46をクランクケース51外壁の下部に設け、パワーユニット45をダウンチューブ32の後端部に枢着してもよい。
【0055】
さらに、上述した実施形態においてはクランクケース51の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方に形成されるスペースにエアクリーナ93を配置した例を示したが、図6に示すように、エアクリーナ93は伝導ケース48のケースカバー79上に配置してもよい。
【0056】
図7は、この発明を適用したスクータ型車両の第二の実施形態を示す左側面図であり、図8は、同右側面である。さらに、図9は、図7のIX−IX線に沿う断面図、図10は、図7のX−X線に沿う断面図である。なお、この第二実施形態に示されたスクータ型車両101は、基本的に第一実施形態に示すスクータ型車両30と同一なものなので、同一の構成部材には同一の符号を付す。
【0057】
図7〜図10に示すように、このスクータ型車両101は車体フレーム31を有する。この車体フレーム31は、ダウンチューブ32と、このダウンチューブ32の後端側から後上方に延びる左右一対のリヤフレーム33とから構成される。また、リヤフレーム33の上方にはヘルメット34等を収納可能な物品収納室35が設けられ、物品収納室35の上方に運転シート36が開閉自在に設置されると共に、物品収納室35の後方には例えば燃料タンク37が配置される。そして、このスクータ型車両101は、その車体全体が合成樹脂製の車体カバー38で覆われて外観が整えられる。
【0058】
ダウンチューブ32の前端にはヘッドパイプ39が設けられ、このヘッドパイプ39に前輪40を回動自在に支持するフロントフォーク41やハンドルバー42等が設けられる。そして、このハンドルバー42により前輪40が左右に回動自在に操舵される。
【0059】
一方、リヤフレーム33の中央部には左右一対の懸架ブラケット43が設けられる。この懸架ブラケット43間にはピボット軸44が架設され、このピボット軸44にスイング型パワーユニット102がステー46を介してスイング自在に枢着される。
【0060】
このスイング型パワーユニット102(以下、単にパワーユニットと略す。)はエンジン103と、このエンジン103の一側から後方に延びる伝導ケース48とを一体的に備える。この伝導ケース48はスイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ49によりリヤフレーム33に弾性的に支持される。そして、伝導ケース48の後端に駆動輪である後輪50が保持される。
【0061】
パワーユニット102の前部にはエンジン103が配置される。このエンジン103は、液(水)冷4サイクル単気筒エンジンであり、主にクランクケース104、シリンダ105、シリンダヘッド106およびヘッドカバー107から構成される。なお、上述したパワーユニット懸架用のステー46はクランクケース104外壁の上部に設けられる。
【0062】
クランクケース104の一側、例えば右側にはシリンダ105が車両101の進行方向軸54に直交する方向に、かつ略水平に配置される。また、シリンダヘッド106には、シリンダ105に整合する燃焼室55が形成され、外方から点火プラグ56がネジ結合される。そして、シリンダ105およびシリンダヘッド106の燃焼室55回りにはエンジン冷却水のウォータジャケット57が形成される。さらに、シリンダヘッド106の上部には図示しない吸・排気バルブや、これらのバルブ開閉用のカムシャフト108などからなる動弁機構109が配置され、この動弁機構109はヘッドカバー107により覆われる。
【0063】
クランクケース104は、車両101の進行方向軸54に沿って左右または上下に分割可能で、その合わせ面にクランクシャフト58が車両101の進行方向軸54と平行に配置される。このクランクシャフト58は前後に分割可能に構成され、クランクピン59によってその中間部で連結されると共に、一対のベアリング60により支持される。
【0064】
クランクピン59にはコンロッド61を介してピストン62が連結され、シリンダ105内のピストン62の往復運動がクランクシャフト58を回転運動させる。
【0065】
クランクシャフト58の前部にはカムチェーンドライブスプロケット110が設けられる。また、カムシャフト108の前部にはカムチェーンドリブンスプロケット111が設けられる。そして、両スプロケット110,111はカムチェーン112によって連結される。
【0066】
クランクケース104の前側にはマグネト装置65が設けられ、マグネトカバー66により覆われる。また、クランクシャフト58の後部にはスタータクラッチ113を介してスタータドリブンギヤ114が設けられ、アイドルギヤ115を介してクランクケース104背面に車両101の進行方向軸54と平行に配置されたスタータモータ116のドライブシャフト117に作動連結される。さらに、クランクシャフト58の後端部にはクランクシャフト58の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン103の駆動力を伝導する伝導装置であるドライブベベルギヤ71が設けられる。
【0067】
一方、クランクシャフト58が収納されるクランクケース104のクランク室63と後輪50前部との間にはアイドルシャフト室72が形成される。このアイドルシャフト室72内にはクランクアイドルシャフト73がクランクシャフト58と直交する方向に配置され、ベアリング74により支持される。
【0068】
そして、クランクアイドルシャフト73の中間部付近にはクランクシャフト58の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン103の駆動力を伝導する伝導装置であるドリブンベベルギヤ75が設けられ、クランクシャフト58のドライブベベルギヤ71に噛み合うことによりクランクシャフト58の回転軸方向を変換するように構成される。
【0069】
アイドルシャフト室72は、クランクアイドルシャフト73を軸支するアイドルシャフトカバー76により塞がれる。アイドルシャフト室72とアイドルシャフトカバー76との接合面には両ベベルギヤ71,75の噛合いを調整するシム77が設けられると共に、Oリング78等によりクランク室63およびアイドルシャフト室72を液密に保つ。
【0070】
前記伝導ケース48はケースカバー79により覆われてその内部にベルト室80を形成し、このベルト室80内にVベルト式自動変速装置81が配置される。クランクアイドルシャフト73の左端部はこのベルト室80内に突出し、変速装置81のドライブプーリ82が取り付けられる。ドライブプーリ82はVベルト83を介してドリブンプーリ84に連結され、エンジン103の駆動力がドリブンプーリ84に伝達される。
【0071】
ドリブンプーリ84は、パワーユニット102の後方部に設けられたドリブンシャフト85に回転自在に支持されており、ドリブンプーリ84に伝達されたエンジン103からの回転駆動力は遠心クラッチ機構86を介してドリブンシャフト85に伝達される。
【0072】
このドリブンシャフト85は、減速歯車機構であり動力伝達装置でもあるミッション機構87を通じて後輪駆動軸88に連結され、このミッション機構87を介して後輪50にエンジン103の駆動力が伝達されるようになっている。
【0073】
一方、クランクアイドルシャフト73の右端部73a側のクランクケース104壁にはウォータポンプ118が配置される。このウォータポンプ118はクランクアイドルシャフト73の右端部73aに連結され、クランクアイドルシャフト73の回転力により駆動されるように構成される。
【0074】
シリンダヘッド106下面にはエンジン排気系94を構成するエキゾーストパイプ95が接続され、このエキゾーストパイプ95の下流側にマフラ96が接続される。また、シリンダヘッド106の近傍にはエンジン吸気系119を構成するキャブレタ120が配置され、インテークパイプ121を介してシリンダヘッド106上面に接続される。
【0075】
そして、このキャブレタ120の上流側には同じくエンジン吸気系119を構成するエアクリーナ122が接続される。このエアクリーナ122は、シリンダ105およびシリンダヘッド106の後部で、かつマフラ96の上方、後輪50の右側に形成されるスペースに配置される。
【0076】
また、アイドルシャフト室72壁にはブリーザホース123が装着され、アイドルシャフト室72内に溜まるブローバイガスをエアクリーナ122に導くように構成される。なお、ブリーザホース123は、クランクシャフト58付近のクランクケース104上壁または側壁に設けてもよい。
【0077】
ところで、物品収納室35の一側、例えば車両の進行方向軸54を基準に、伝導ケース48の反対側である物品収納室35の右側前部にはラジエター124が配置され、このラジエター124は例えば物品収納室35壁にブラケット125を介して固定される。さらに、ラジエター124前面の車体カバー38には冷却風取入口99が形成され、走行風がラジエター124に導かれると共に、ラジエター124を通過した排風は物品収納室35の側壁に沿って後方に導かれる。
【0078】
そして、前記ウォータジャケット57と、ウォータポンプ118と、ラジエター124とはそれぞれ冷却水ホース100によって接続され、ラジエター124で冷却された冷却水がウォータポンプ118によってウォータジャケット57に強制的に送り込まれ、シリンダ105およびシリンダヘッド106を冷却した後にラジエター124に導かれるように構成される。
【0079】
上述したように、シリンダ105を車両101の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、点火プラグ56やエキゾーストパイプ95の接続部が車両101の側部に位置し、容易に着脱可能となってメンテナンス性が向上する。
【0080】
また、クランクシャフト58を車両101の進行方向軸54と平行に配置すると共に、クランクアイドルシャフト73を設け、両シャフト58,73をベベルギヤ71,75で連結してクランクシャフト58の回転軸方向を変換するように構成することにより、クランクシャフト58の片持ち部58aのみならず、クランクアイドルシャフト73の長さも短くなってベアリング60,74に負担がかかりにくくなる。その結果、軸受部のトラブルが減ると共に、Vベルト83の振動に対しても有利になる。
【0081】
さらにまた、シリンダ105を車両101の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、シリンダ105およびシリンダヘッド106の後部で、かつマフラ96の上方、後輪50の右側にスペースが形成され、このスペースにエンジン吸気系119を配置可能となる。その結果、パワーユニット102の背面と物品収納室35底面との間に充分なスペースが確保でき、物品収納室35底面のフラット化が可能となって物品収納室35の容積を充分に確保できる。
【0082】
そして、クランクアイドルシャフト73の右端部73a側のクランクケース104壁にウォータポンプ118を配置し、このウォータポンプ118をクランクアイドルシャフト73の右端部73aに連結して駆動するように構成することにより、ウォータポンプ118の組付けが容易になると共に、パワーユニット102の幅を拡大させることもない。また、ウォータポンプ118はクランクアイドルシャフト73に直結されるので駆動力の伝達が安定する。
【0083】
そしてまた、シリンダ105を車両101の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、他の部材などに干渉しない位置にスタータモータ116を配置可能となる。
【0084】
なお、上述した実施形態においてはクランクシャフト58の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン103の駆動力を伝導する伝導装置としてベベルギヤ71,75を用いた例を示したが、伝導装置はベベルギヤ71,75にかかわらず、ハイポイドギヤなども使用可能である。
【0085】
また、上述した実施形態においてはパワーユニット懸架用のステー46をクランクケース104外壁の上部に設けた例を示したが、第一の実施形態の図5に示したように、ステー46をクランクケース104外壁の下部に設け、パワーユニット102をダウンチューブ32の後端部に枢着してもよい。
【0086】
さらに、上述した実施形態においてはエンジン吸気系119をシリンダ105およびシリンダヘッド106の後側で、かつマフラ96の上方、後輪50の右側に形成されるスペースに配置した例を示したが、図12に示すように、エンジン吸気系119をシリンダ105およびシリンダヘッド106の前側に配置してもよく、また、図13に示すようにクランクケース104の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方に形成されるスペースにエアクリーナ122を配置し、ダクト122aを用いてエアクリーナ122とキャブレタ120とを連結するようにしてもよい。
【0087】
図14は、上述した第二の実施形態に用いたエンジン103にバランサ装置130を設けた例を示すパワーユニット131の左側面図であり、図15は図14のXV−XV線に沿う断面図である。
【0088】
図14および図15に示すように、バランサ装置130は伝導ケース48前面のクランクケース104左側面に配置される。このバランサ装置130は、クランクシャフト58と平行に配置され、一対のベアリング132によって支持されるバランサシャフト133と、このバランサシャフト133に固着されたバランサウェイト134と、バランサシャフト133の一端に設けられ、クランクシャフト58に設けられたバランサドライブギヤ135に噛み合うバランサドリブンギヤ136とから構成される。また、このバランサ装置130は、クランクケース104左側面に形成された開口部137から装着可能に構成され、この開口部137はバランサカバー138により塞がれる。
【0089】
上述したように、シリンダ105を車両101の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、他の部材などに干渉しない位置にバランサシャフト133をクランクシャフト58と平行に配置可能になる。
【0090】
ところで、上述した実施形態においてはアイドルシャフト室72壁やクランクケース104上壁または側壁にブリーザホース123を装着した例を示したが、図14および図15に示すように、バランサ装置130近傍、例えばバランサカバー138にブリーザホース123を装着してもよい。
【0091】
また、上述した第一の実施形態に示す2サイクルエンジン47においては、クランクシャフト58の後部にオイルポンプドライブギヤ68を設け、オイルポンプドライブシャフト69を介してオイルポンプ70を駆動するように構成すると共に、マグネト装置65の前面を覆うマグネトカバー66にウォータポンプ67を配置し、このウォータポンプ67をクランクシャフト58の前端部に連結して駆動するように構成した例を示したが、例えば第二実施形態に示すエンジン103のように、クランクアイドルシャフト73の右端部73aにウォータポンプ67やオイルポンプ70を連結してもよく、また、オイルポンプ70をマグネトカバー66に設けてクランクシャフト58で駆動するようにしてもよい。
【0092】
さらに、上述した第二の実施形態に示す4サイクルエンジン103においては、クランクアイドルシャフト73の右端部73aにウォータポンプ118を連結した例を示すと共に、オイルポンプ70についての説明は省略したが、2サイクルエンジン47同様、マグネト装置65の前面を覆うマグネトカバー66にウォータポンプ118を配置し、このウォータポンプ118をクランクシャフト58の前端部に連結して駆動するようにしてもよく、また、クランクアイドルシャフト73の右端部73aやクランクシャフト58の前端部にオイルポンプ(図示せず)を直結してもよい。
【0093】
図16は、車体にガイドダクトを設けたスクータ型車両の右側面図であり、図17は、このスクータ型車両の平面図である。図16および図17に示すように、このスクータ型車両140はそのラジエター141の前方に吸気ガイドダクト142を、また、ラジエター141の後方に排気ガイドダクト143を備える。吸気ガイドダクト142の吸気口144は、ライダの体によって遮られない場所に車両140の前方に向かって開口しており、例えば車体カバー145の最前部(図16の144(a)位置)、運転シート36前方の湾入部146の前方(図16の144(b)位置)、またはこの湾入部146の後方(図16の144(c)位置)等が考えられる。吸気口144(b)および144(c)はいずれもラジエター141より下方に開口しているため、ラジエター141への雨水等の侵入が防げる。また、吸気口144(a)は、ラジエター141より上方に開口しているが、吸気ガイドダクト142の途中がラジエター141より下方に位置するため、やはりラジエター141への雨水等の侵入が防げる。
【0094】
また、図18に示すように、複数個の吸気口144(d)〜144(f)を有する吸気ガイドダクト147を備えてもよい。さらに、図16に示すように、ラジエター141の後方に吸気ファン148を設け、停車中や走行風が少ないときに強制的に外気を吸気するようにしてもよい。
【0095】
ラジエター141の前後にガイドダクト142,143を設けることにより、ラジエター141の放熱効果が高まり、エンジン47,103の冷却効率が向上する。
【0096】
ところで、図16および図17に示すスクータ型車両140は、物品収納室150の後側の一部が後方に向かって延長されて延長部150aを形成し、燃料タンク151等のタンク類と併設される。物品収納室150に延長部150aを形成することにより、従来の物品収納室では収納不可能であった長尺物も収納可能となる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスクータ型車両によれば、シリンダを車両の進行方向軸に直交する方向に配置することにより、シリンダおよびシリンダヘッドの後部にスペースが形成され、このスペースにエンジン吸気系およびエンジン排気系を配置可能となり、スイング型パワーユニットと物品収納室底面との間に充分なスペースが確保でき、物品収納室底面のフラット化が可能となって物品収納室の容積を充分に確保でき、また、点火プラグやエキゾーストパイプのメンテナンス性が向上する。
【0098】
また、ウォータポンプをクランクケース壁に配置したので、ウォータポンプの組付けが容易になると共に、パワーユニットの幅を拡大させることもなく、また、駆動力の伝達も安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車両の第一実施形態を示すスクータ型車両の左側面図。
【図2】図1に示すスクータ型車両の右側面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】パワーユニット懸架用ステーの他の取付け位置を示すパワーユニットの左側面図。
【図6】エアクリーナの他の配置位置を示すパワーユニットの左側図。
【図7】本発明に係るスクータ型車両の第二実施形態を示すスクータ型車両の左側面図。
【図8】図7に示すスクータ型車両の右側面図。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】図7のX−X線に沿う断面図。
【図11】図7に示すスクータ型車両の平面図。
【図12】エンジン吸気系の他の配置位置を示すパワーユニットの平面図。
【図13】エンジン吸気系の他の配置位置を示すパワーユニットの平面図。
【図14】図9に示すエンジンにバランサ装置を設けた例を示すパワーユニットの左側面図。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図
【図16】車体にガイドダクトを設けたスクータ型車両の右側面図。
【図17】図16に示すスクータ型車両の平面図。
【図18】吸気ガイドダクトの他の形状例を示す側面図。
【図19】エンジンを略水平に、かつそのシリンダを車両の進行方向軸と平行に配置した液冷式のスイング型パワーユニットの一般例を示す側面図。
【図20】図19のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
30,101,140 スクータ型車両
31 車体フレーム
32 ダウンチューブ
33 リヤフレーム
35,150 物品収納室
45,102,131 スイング型パワーユニット
47 2サイクルエンジン
48 伝導ケース
51,104 クランクケース
52,105 シリンダ
53,106 シリンダヘッド
54 車両の進行方向軸
56 点火プラグ
57 ウォータジャケット
58 クランクシャフト
67,118 ウォータポンプ
71 ドライブベベルギヤ(伝導装置)
73 クランクアイドルシャフト
75 ドリブンベベルギヤ(伝導装置)
81 Vベルト式自動変速装置
88 後輪駆動軸
89,119 エンジン吸気系
91,120 キャブレタ
94 エンジン排気系
97,124,141 ラジエター
103 4サイクルエンジン
114 スタータドリブンギヤ
116 スタータモータ
142 吸気ガイドダクト
143 排気ガイドダクト
144(a)〜(f) 吸気口

Claims (3)

  1. エンジンとこのエンジンから後方に延びる伝導ケースとを備え、上記伝導ケースの後部にて駆動力を後輪に伝導するスイング型パワーユニットを、車体フレームにスイング自在に支持するとともにリヤショックアブソーバにより前記車体フレームに弾性的に支持し、運転シート前側の車体カバー形状を地上面側に向けて湾曲した形状とし、且つ前記運転シート下方に車体カバーで覆われた物品収納室を配設したスクータ型車両において、
    前記スイング型パワーユニットは、車両の進行方向軸の一側に変速装置を内装した伝導ケースを配置する一方、車両の進行方向軸の他側にシリンダヘッド、エンジン吸気系およびエンジン排気系を配置する水冷エンジンとし、前記シリンダを前記車両の進行方向軸に直交する方向にかつ略水平に配置し、ウォータポンプを車両の進行方向と平行なクランクシャフトに対してシリンダヘッド側に配設したことを特徴とするスクータ型車両。
  2. エンジンとこのエンジンから後方に延びる伝導ケースとを備え、上記伝導ケースの後部にて駆動力を後輪に伝導するスイング型パワーユニットを、車体フレームにスイング自在に支持するとともにリヤショックアブソーバにより前記車体フレームに弾性的に支持し、運転シート前側の車体カバー形状を地上面側に向けて湾曲した形状とし、且つ前記運転シート下方に車体カバーで覆われた物品収納室を配設したスクータ型車両において、
    前記スイング型パワーユニットは、ウォータポンプをクランクケース壁に配置し、シリンダを車両の進行方向軸に直交する方向にかつ略水平に配置し、前記ウォータポンプからのエンジン冷却水を、前記シリンダに形成されたウォータジャケットおよび前記シリンダヘッドの燃焼室回りに形成されたウォータジャケットに導き、前記点火プラグのシリンダヘッドへの結合部分より車両幅方向外側からラジエターに導くことを特徴とするスクータ型車両。
  3. 前記スイング型パワーユニットのエンジンは、4サイクル単気筒エンジンであることを特徴とする請求項1または2記載のスクータ型車両。
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