JP3546831B2 - スクータ型車両 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスクータ型車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型車両にはスイング型パワーユニットを備えたものが多い。スイング型パワーユニットはエンジンと、このエンジンの一側から後方に延びる変速装置を内装した伝導ケースとを一体的に備え、車体フレーム等にスイング自在に設けられたものである。
【0003】
エンジンを略水平に、かつそのシリンダを車両の進行方向と平行に配置したスイング型パワーユニットの例として、例えば特開昭62−155185号公報や特開平6−48342号公報に示されるものがある。
【0004】
また、シリンダを車両の進行方向に直交する方向に配置したものの例として、例えば特開昭61−81884号公報や特開昭63−106194号公報に示されるものの他に、フランス国特許第1.133.249号明細書に示されるものがある。
【0005】
そして、エンジンの冷却方式としては、例えば特開平6−200757号公報に示すように、エンジンの放熱部をシュラウドで覆い、その冷却風取入口より冷却風をエンジンにより駆動されるファンでシュラウド内に導くようにした強制空冷式のものがある。
【0006】
図16は、エンジンを略水平に、かつそのシリンダを車両の進行方向軸と平行に配置した強制空冷式のスイング型パワーユニットの一般例を示す側面図であり、図17はこのエンジンの水平断面図(図16のA−A線に沿う断面図)である。
【0007】
図16および図17に示すように、このスイング型パワーユニット1は、車体フレーム2にステー3を介してスイング自在に枢着されている。
【0008】
また、スイング型パワーユニット1の前部にはエンジン4が配置されている。このエンジン4は、主にクランクケース5、シリンダ6およびシリンダヘッド7から構成されており、車両の進行方向軸8と平行に配置されたシリンダ6内のピストン9の往復ストロークがコンロッド10を介してクランクシャフト11を回転運動させるようになっている。クランクシャフト11は、クランクケース5内に車幅方向(車両の進行方向軸8に直交する方向)に配置され、一対のベアリング12により支持されている。また、エンジン4の例えば左側に伝導ケース13が設けられている。
【0009】
クランクシャフト11の左端部側には、伝導ケース13内に設けられたVベルト変速機構14のドライブプーリ15が取り付けられており、このVベルト変速機構14のVベルト16を介してドリブンプーリ17にエンジン4の駆動力が伝達されるようになっている。
【0010】
また、ドリブンプーリ17からは、スイング型パワーユニット1の後方部に設けられた遠心クラッチ機構18、ドリブンシャフト19、そしてアイドルシャフト20を介して後輪駆動軸21に伝達され、この後輪駆動軸21に固着された後輪22にエンジン4の駆動力が伝えられるようになっている。
【0011】
一方、エンジン4のシリンダ6下面にはエンジン排気系23を構成するエキゾーストパイプ23aが接続され、このエキゾーストパイプ23aの下流側にマフラ23bが接続されると共に、クランクケース5の背面にはエンジン吸気系24を構成するキャブレタ24aおよびエアクリーナ24bが接続されている。そして、これらのエンジン吸気系24の上方に物品収納室25が配置されている。
【0012】
また、このエンジン4は強制空冷式の冷却方式を採用しており、エンジン4の周囲をシュラウド26で覆い、クランクシャフト11の右端部に設けられたファン27で冷却風取入口28より冷却風をシュラウド26内に導くようになっている。
【0013】
なお、符号29はシリンダヘッド7に結合された点火プラグである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クランクシャフトをクランクケース内に車幅方向(車両の進行方向軸に直交する方向)に配置すると、Vベルト変速機構の、ドライブプーリ側のクランクシャフト片持ち部の長さが長くなってベアリングに負担がかかり、軸受部のトラブルの原因になりやすいと共に、Vベルトの振動に対しても不利である。
【0015】
また、クランクシャフトの右端部にファンを設けると必然的に冷却風取入口が車両の外側に向かって開口することになって、冷却風吸入時に発生する騒音がライダおよび通行人に伝わりやすい。
【0016】
さらに、シリンダを車両の進行方向軸と平行に配置すると点火プラグの位置が物品収納室の前下部に位置してしまい、メンテナンスが困難である。
【0017】
同様に、エキゾーストパイプのシリンダへの接続部が車両の中心線上になり、着脱が困難である。
【0018】
さらにまた、エンジンが2サイクルエンジンの場合、バルブをピストンの正反対に配置することにより混合気の掃気ポートへの流れを左右均等にすることができるが、上述したエンジンの配置位置ではピストンの正反対に後輪の前部が接近しており、バルブは他の位置に配置せざるを得なかった。
【0019】
そして、スイング型パワーユニットのレイアウト上、このスイング型パワーユニットの背面と物品収納室底面との間にしかエンジン吸気系を配置できず、そのため、収納室の容積が制限されると共に、収納室底面のフラット化が困難である。
【0020】
そしてまた、エンジンにバランサ装置を備える場合、そのバランサシャフトはクランクシャフトと平行に配置されることが望ましいが、クランクシャフトの後方は後輪の前部が接近して充分なスペースがなく、バランサ装置をクランクシャフトの上方に配置すれば上述した如く収納室底面に干渉する虞が生じ、バランサ装置をクランクシャフトの下方に配置すれば最低地上高が減ってしまい好ましくない。
【0021】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、物品収納室の容量を充分に確保可能なスクータ型車両を提供することを目的とする。
【0022】
この発明の他の目的は、メンテナンスを容易にしたスクータ型車両を提供するにある。
【0023】
この発明のさらに他の目的は、冷却風吸入時に発生する騒音がライダや通行人に伝わりにくいスクータ型車両を提供するにある。
【0024】
この発明のさらに別の目的は、バランサ装置の配置スペースを確保可能なスクータ型車両を提供するにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスクータ型車両は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、エンジンとこのエンジンの一側から後方に延びてその後端で保持する後輪に駆動力を伝導する伝導ケースとを一体的に備え、車体フレームに架設されたピボット軸にステーを介してスイング自在に、また、リヤショックアブソーバを介して弾性的に支持されたスイング型パワーユニットを有すると共に、上記車体フレーム上に、開閉自在の運転シートによって覆われる物品収納室を備え、その車体全体を車体カバーで覆ったスクータ型車両において、上記スイング型パワーユニットは車両の進行方向軸の上記伝導ケースとは反対側に上記エンジンのシリンダヘッドと、エンジン吸気系およびエンジン排気系とを配置し、上記エンジン吸気系を上記エンジンの上側に、上記エンジン排気系を上記エンジンの下側にそれぞれ接続する一方、上記伝導ケースの上記後輪を挟んだ反対側に上記エンジン排気系を構成するマフラを配置すると共に、このマフラと上記物品収納室との間のスペースに上記エンジン吸気系を配置したものである。
【0026】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記パワーユニット懸架用のステーを上記スイング型パワーユニットの上部に設け、上記ピボット軸が上記エンジンの上部高さと略同一高さになるように設定したものである。
【0027】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記エンジン排気系を構成するエキゾーストパイプの最低地上高を上記伝導ケースの最低地上高と略同一高さに設定したものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は、スクータ型車両の参考例を示す左側面図であり、図2は、同右側面である。さらに、図3は、図1のIII−III線に沿う断面図、図4は、図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【0030】
図1〜図4に示すように、このスクータ型車両30は車体フレーム31を有する。この車体フレーム31は、ダウンチューブ32と、このダウンチューブ32の後端側から後上方に延びる左右一対のリヤフレーム33とから構成される。また、リヤフレーム33の上方にはヘルメット34等を収納可能な物品収納室35が設けられ、物品収納室35の上方に運転シート36が開閉自在に設置されると共に、物品収納室35の後方には例えば燃料タンク37が配置される。そして、このスクータ型車両30は、図1、図2および図4において明らかに示すように、物品収納室35を含めてその車体全体が合成樹脂製の車体カバー38で覆われて外観が整えられる。
【0031】
ダウンチューブ32の前端にはヘッドパイプ39が設けられ、このヘッドパイプ39に前輪40を回動自在に支持するフロントフォーク41やハンドルバー42等が設けられる。そして、このハンドルバー42により前輪40が左右に回動自在に操舵される。
【0032】
一方、リヤフレーム33の中央部には左右一対の懸架ブラケット43が設けられる。この懸架ブラケット43間にはピボット軸44が架設され、このピボット軸44にスイング型パワーユニット45がステー46を介してスイング自在に枢着される。
【0033】
このスイング型パワーユニット45(以下、単にパワーユニットと略す。)はエンジン47と、このエンジン47の一側から後方に延びる伝導ケース48とを一体的に備える。この伝導ケース48はスイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ49によりリヤフレーム33に弾性的に支持される。そして、伝導ケース48の後端に駆動輪である後輪50が保持される。
【0034】
パワーユニット45の前部にはエンジン47が配置される。このエンジン47は、空冷2サイクル単気筒エンジンであり、主にクランクケース51、シリンダ52およびシリンダヘッド53から構成される。そして、上述したパワーユニット懸架用のステー46はクランクケース51外壁の上部に設けられ、図1、図2および図4において明らかに示すように、ピボット軸44はエンジン47の上部高さと略同一高さになるように設定される。
【0035】
図3において明らかに示すように、車両30の進行方向軸54の一側、例えばクランクケース51の右側にはシリンダ52が車両30の進行方向軸54に直交する方向に、かつ略水平に配置される。また、シリンダヘッド53には、シリンダ52に整合する燃焼室55が形成され、その中央部には外方から点火プラグ56がネジ結合される。
【0036】
クランクケース51は、車両30の進行方向軸54に沿って左右に分割可能で、その合わせ面にクランクシャフト57が車両30の進行方向軸54と平行に配置される。このクランクシャフト57は前後に分割可能に構成され、クランクピン58によってその中間部で連結されると共に、一対のベアリング59により支持される。
【0037】
クランクピン58にはコンロッド60を介してピストン61が連結され、シリンダ52内のピストン61の往復運動がクランクシャフト57を回転運動させる。なお、クランクケース51内のクランクシャフト57が配置されたクランク室62とシリンダ52内とは掃気通路63により連通される。
【0038】
クランクケース51の前側にはマグネト装置64が設けられる。クランクシャフト57の先端部にはマグネト装置64を構成するフライホイールマグネト65が回転一体に固着され、その前面にはクーリングファン66が回転一体に固着される。
【0039】
エンジン47の放熱部であるシリンダ52およびシリンダヘッド53には冷却フィン67が形成されると共に、シリンダ52およびシリンダヘッド53は、シュラウド68により覆われる。シュラウド68には、物品収納室35の下部で、車両30の進行方向に向かって開口する冷却風取入口69が形成される。
【0040】
クランクシャフト57の後部にはオイルポンプドライブギヤ70が設けられ、オイルポンプドライブシャフト71を介してクランクケース51背面に配置されたオイルポンプ72を駆動するように構成される。また、クランクシャフト57の後端部にはクランクシャフト57の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン47の駆動力を伝導する伝導装置であるドライブベベルギヤ73が設けられる。
【0041】
一方、クランク室62と後輪50前部との間にはアイドルシャフト室74が形成される。このアイドルシャフト室74内にはクランクアイドルシャフト75がクランクシャフト57と直交する方向に配置され、ベアリング76により支持される。
【0042】
そして、クランクアイドルシャフト75の中間部付近にはクランクシャフト57の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン47の駆動力を伝導する伝導装置であるドリブンベベルギヤ77が設けられ、クランクシャフト57のドライブベベルギヤ73に噛み合うことによりクランクシャフト57の回転軸方向を変換するように構成される。
【0043】
アイドルシャフト室74は、クランクアイドルシャフト75を軸支するアイドルシャフトカバー78により塞がれる。アイドルシャフト室74とアイドルシャフトカバー78との接合面には両ベベルギヤ73,77の噛合いを調整するシム79が設けられると共に、Oリング80等によりクランク室62およびアイドルシャフト室74を液密に保つ。
【0044】
図3において明らかに示すように、車両30の進行方向軸54を挟んだシリンダ52の反対側には上記伝導ケース48が配置される。伝導ケース48はケースカバー81により覆われてその内部にベルト室82を形成し、このベルト室82内にVベルト式自動変速装置83が配置される。
【0045】
クランクアイドルシャフト75の左端部はこのベルト室82内に突出し、変速装置83のドライブプーリ84が取り付けられる。ドライブプーリ84はVベルト85を介してドリブンプーリ86に連結され、エンジン47の駆動力がドリブンプーリ86に伝達される。
【0046】
ドリブンプーリ86は、パワーユニット45の後方部に設けられたドリブンシャフト87に回転自在に支持されており、ドリブンプーリ86に伝達されたエンジン47からの回転駆動力は遠心クラッチ機構88を介してドリブンシャフト87に伝達される。
【0047】
このドリブンシャフト87は、減速歯車機構であり動力伝達装置でもあるミッション機構89を通じて後輪駆動軸90に連結され、このミッション機構89を介して後輪50にエンジン47の駆動力が伝達されるようになっている。
【0048】
ところで、ピストン61の正反対にあたるクランクケース51の部位、例えばクランクケース51の左側にはエンジン吸気系91を構成するバルブ装置であるリードバルブ92が設けられ、このリードバルブ92に同じくエンジン吸気系91を構成するキャブレタ93がインテークパイプ94を介して接続される。そして、このキャブレタ93の上流側には同じくエンジン吸気系91を構成するエアクリーナ95が接続される。このエアクリーナ95は、クランクケース51の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方に形成されるスペースに配置される。
【0049】
一方、エンジン47のシリンダ52下面にはエンジン排気系96を構成するエキゾーストパイプ97が接続され、このエキゾーストパイプ97の下流側にマフラ98が接続される。
【0050】
上述したように、車両30の進行方向軸54の一側にシリンダ52を進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、点火プラグ56やエキゾーストパイプ97の接続部が車両30の側部に位置し、容易に着脱可能となってメンテナンス性が向上する。
【0051】
また、クランクシャフト57を車両30の進行方向軸54と平行に配置すると共に、クランクアイドルシャフト75を設け、両シャフト57,75をベベルギヤ73,77で連結してクランクシャフト57の回転軸方向を変換するように構成することにより、クランクシャフト57の片持ち部57aのみならず、クランクアイドルシャフト75の長さも短くなってベアリング59,76に負担がかかりにくくなる。その結果、軸受部のトラブルが減ると共に、Vベルト85の振動に対しても有利になる。
【0052】
さらに、車両30の進行方向軸54の一側にシリンダ52を進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、シリンダ52およびシリンダヘッド53を覆うシュラウド68の冷却風取入口69を車両30の進行方向に向かって開口することが可能となる。その結果、冷却風吸入時に発生する騒音がライダや通行人に直接伝わらなくなる。また、冷却風の排風がエキゾーストパイプ97に当たるので、エキゾーストパイプ97の冷却効率も向上する。
【0053】
さらにまた、車両30の進行方向軸54の一側にシリンダ52を進行方向軸54に直交する方向に配置したことにより、クランクケース51の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方にスペースが形成され、このスペースにエンジン吸気系91を配置可能となる。その結果、リードバルブ92をピストン61の正反対に配置可能となり、混合気の掃気通路63への流れを左右均等にすることができると共に、パワーユニット45の背面と物品収納室35底面との間に充分なスペースが確保でき、物品収納室35底面のフラット化が可能となって物品収納室35の容積を充分に確保できる。
【0054】
そして、ピボット軸44をエンジン47の上部高さと略同一高さになるように設定することによってもパワーユニット45の背面と物品収納室35底面との間に充分なスペースが確保でき、同上の効果を得られる。
【0055】
なお、上述したスクータ型車両においてはクランクシャフト57の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン47の駆動力を伝導する伝導装置としてベベルギヤ73,77を用いた例を示したが、伝導装置はベベルギヤ73,77にかかわらず、ハイポイドギヤなども使用可能である。
【0056】
また、上述したスクータ型車両においてはパワーユニット懸架用のステー46をクランクケース51外壁の上部に設けた例を示したが、図5および図6に示すように、ステー46をクランクケース51外壁の下部に設け、パワーユニット45をダウンチューブ32の後端部に枢着してもよい。
【0057】
さらに、上述したスクータ型車両においてはクランクケース51の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方に形成されるスペースにエアクリーナ95を配置した例を示したが、図6に示すように、エアクリーナ95は伝導ケース48のケースカバー81上に配置してもよい。
【0058】
図7は、この発明を適用したスクータ型車両の実施形態を示す左側面図であり、図8は、同右側面である。さらに、図9は、図7のIX−IX線に沿う断面図、図10は、図7のX−X線に沿う断面図である。なお、この実施形態のスクータ型車両100は、基本的に参考例に示すスクータ型車両30と同一なものなので、同一の構成部材には同一の符号を付す。
【0059】
図7〜図10に示すように、このスクータ型車両100は車体フレーム31を有する。この車体フレーム31は、ダウンチューブ32と、このダウンチューブ32の後端側から後上方に延びる左右一対のリヤフレーム33とから構成される。また、リヤフレーム33の上方にはヘルメット34等を収納可能な物品収納室35が設けられ、物品収納室35の上方に運転シート36が開閉自在に設置されると共に、物品収納室35の後方には例えば燃料タンク37が配置される。そして、このスクータ型車両100は、図7、図8および図10において明らかに示すように、物品収納室35を含めてその車体全体が合成樹脂製の車体カバー38で覆われて外観が整えられる。
【0060】
ダウンチューブ32の前端にはヘッドパイプ39が設けられ、このヘッドパイプ39に前輪40を回動自在に支持するフロントフォーク41やハンドルバー42等が設けられる。そして、このハンドルバー42により前輪40が左右に回動自在に操舵される。
【0061】
一方、リヤフレーム33の中央部には左右一対の懸架ブラケット43が設けられる。この懸架ブラケット43間にはピボット軸44が架設され、このピボット軸44にスイング型パワーユニット101がステー46を介してスイング自在に枢着される。
【0062】
このスイング型パワーユニット101(以下、単にパワーユニットと略す。)はエンジン102と、このエンジン102の一側から後方に延びる伝導ケース48とを一体的に備える。この伝導ケース48はスイングアームを兼ねており、リヤショックアブソーバ49によりリヤフレーム33に弾性的に支持される。そして、伝導ケース48の後端に駆動輪である後輪50が保持される。
【0063】
パワーユニット101の前部にはエンジン102が配置される。このエンジン102は、空冷4サイクル単気筒エンジンであり、主にクランクケース103、シリンダ104、シリンダヘッド105およびヘッドカバー106から構成される。そして、上述したパワーユニット懸架用のステー46はクランクケース103外壁の上部に設けられ、図7、図8および図10において明らかに示すように、ピボット軸44はエンジン102の上部高さと略同一高さになるように設定される。
【0064】
図9において明らかに示すように、車両の進行方向軸54の一側、例えばクランクケース103の右側にはシリンダ104が車両100の進行方向軸54に直交する方向に、かつ略水平に配置される。また、シリンダヘッド105には、シリンダ104に整合する燃焼室55が形成され、外方から点火プラグ56がネジ結合される。さらに、シリンダヘッド105の上部には図示しない吸・排気バルブや、これらのバルブ開閉用のカムシャフト107などからなる動弁機構108が配置され、この動弁機構108はヘッドカバー106により覆われる。
【0065】
クランクケース103は、車両100の進行方向軸54に沿って左右に分割可能で、その合わせ面にクランクシャフト57が車両100の進行方向軸54と平行に配置される。このクランクシャフト57は前後に分割可能に構成され、クランクピン58によってその中間部で連結されると共に、一対のベアリング59により支持される。
【0066】
クランクピン58にはコンロッド60を介してピストン61が連結され、シリンダ104内のピストン61の往復運動がクランクシャフト57を回転運動させる。
【0067】
クランクシャフト57の前部にはカムチェーンドライブスプロケット109が設けられる。また、カムシャフト107の前部にはカムチェーンドリブンスプロケット110が設けられ、両スプロケット109,110はカムチェーン111によって連結される。そして、シリンダ104およびシリンダヘッド105の前側にはカムチェーン室112が形成され、この中にカムチェーン111が収納される。
【0068】
クランクケース103の前側にはマグネト装置64が設けられる。クランクシャフト57の先端部にはマグネト装置64を構成するフライホイールマグネト65が回転一体に固着され、その前面にはクーリングファン66が回転一体に固着される。
【0069】
エンジン102の放熱部であるシリンダ104およびシリンダヘッド105には冷却フィン67が形成されると共に、シリンダ104およびシリンダヘッド105は、シュラウド68により覆われる。シュラウド68には、物品収納室35の下部で、車両100の進行方向に向かって開口する冷却風取入口69が形成される。
【0070】
クランクシャフト57の後部にはスタータクラッチ113を介してスタータギヤ114が設けられ、アイドルギヤ115を介してクランクケース103背面に配置されたスタータモータ116のドライブシャフト117に作動連結される。また、クランクシャフト57の後端部にはクランクシャフト57の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン102の駆動力を伝導する伝導装置であるドライブベベルギヤ73が設けられる。
【0071】
一方、クランクシャフト57が収納されるクランクケース103のクランク室62と後輪50前部との間にはアイドルシャフト室74が形成される。このアイドルシャフト室74内にはクランクアイドルシャフト75がクランクシャフト57と直交する方向に配置され、ベアリング76により支持される。
【0072】
そして、クランクアイドルシャフト75の中間部付近にはクランクシャフト57の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン102の駆動力を伝導する伝導装置であるドリブンベベルギヤ77が設けられ、クランクシャフト57のドライブベベルギヤ73に噛み合うことによりクランクシャフト57の回転軸方向を変換するように構成される。
【0073】
アイドルシャフト室74は、クランクアイドルシャフト75を軸支するアイドルシャフトカバー78により塞がれる。アイドルシャフト室74とアイドルシャフトカバー78との接合面には両ベベルギヤ73,77の噛合いを調整するシム79が設けられると共に、Oリング80等によりクランク室62およびアイドルシャフト室74を液密に保つ。
【0074】
図9において明らかに示すように、車両100の進行方向軸54を挟んだシリンダ104の反対側には上記伝導ケース48が配置される。伝導ケース48はケースカバー81により覆われてその内部にベルト室82を形成し、このベルト室82内にVベルト式自動変速装置83が配置される。
【0075】
クランクアイドルシャフト75の左端部側はこのベルト室82内に突出し、変速装置83のドライブプーリ84が取り付けられる。ドライブプーリ84はVベルト85を介してドリブンプーリ86に連結され、エンジン102の駆動力がドリブンプーリ86に伝達される。
【0076】
ドリブンプーリ86は、パワーユニット101の後方部に設けられたドリブンシャフト87に回転自在に支持されており、ドリブンプーリ86に伝達されたエンジン102からの回転駆動力は遠心クラッチ機構88を介してドリブンシャフト87に伝達される。
【0077】
このドリブンシャフト87は、減速歯車機構であり動力伝達装置でもあるミッション機構89を通じて後輪駆動軸90に連結され、このミッション機構89を介して後輪50にエンジン102の駆動力が伝達されるようになっている。
【0078】
一方、シリンダヘッド105下面の排気通路118にはエンジン排気系96を構成するエキゾーストパイプ97が接続され、このエキゾーストパイプ97の下流側にマフラ98が接続される。図10において明らかに示すように、エキゾーストパイプ97の最低地上高はエンジン102または伝導ケース48の最低地上高と略同一高さに設定され、車両100の最低地上高を充分に確保する。
【0079】
また、シリンダヘッド105の近傍、カムチェーン室112の反対側にはエンジン吸気系119を構成するキャブレタ120が配置され、インテークパイプ121を介してシリンダヘッド105上面の吸気通路122に接続される。
【0080】
そして、このキャブレタ120の上流側には同じくエンジン吸気系119を構成するエアクリーナ123が接続される。このエアクリーナ123は、図8、図9および図10において明らかに示すように、シリンダ104およびシリンダヘッド105の後部で後輪50の右側、かつマフラ98と前記物品収納室35との間に形成されるスペースに配置される。
【0081】
また、アイドルシャフト室74壁にはブリーザホース124が装着され、アイドルシャフト室74内に溜まるブローバイガスをエアクリーナ123に導くように構成される。なお、ブリーザホース124は、クランクシャフト57付近のクランクケース103上壁または側壁に設けてもよい。
【0082】
上述したように、車両100の進行方向軸54の一側にシリンダ104を進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、点火プラグ56やエキゾーストパイプ97の接続部が車両100の側部に位置し、容易に着脱可能となってメンテナンス性が向上する。
【0083】
また、クランクシャフト57を車両100の進行方向軸54と平行に配置すると共に、クランクアイドルシャフト75を設け、両シャフト57,75をベベルギヤ73,77で連結してクランクシャフト57の回転軸方向を変換するように構成することにより、クランクシャフト57の片持ち部57aのみならず、クランクアイドルシャフト75の長さも短くなってベアリング59,76に負担がかかりにくくなる。その結果、軸受部のトラブルが減ると共に、Vベルト85の振動に対しても有利になる。
【0084】
さらに、車両100の進行方向軸54の一側にシリンダ104を進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、シリンダ104およびシリンダヘッド105を覆うシュラウド68の冷却風取入口69を車両100の進行方向に向かって開口することが可能となる。その結果、冷却風吸入時に発生する騒音がライダや通行人に直接伝わらなくなる。
【0085】
さらにまた、車両100の進行方向軸54の一側にシリンダ104を進行方向軸54に直交する方向に配置すると共に、進行方向軸54を挟んだシリンダ104の反対側に伝導ケース48を配置したことにより、シリンダ104およびシリンダヘッド105の後部で後輪50の右側、かつマフラ98と物品収納室35との間にスペースが形成され、このスペースにエンジン吸気系119を配置可能となる。その結果、パワーユニット101の背面と物品収納室35底面との間に充分なスペースが確保でき、物品収納室35底面のフラット化が可能となって物品収納室35の容積を充分に確保できる。
【0086】
そして、ピボット軸44をエンジン102の上部高さと略同一高さになるように設定することによってもパワーユニット101の背面と物品収納室35底面との間に充分なスペースが確保でき、同上の効果を得られる。
【0087】
なお、上述した実施形態においてはクランクシャフト57の回転軸を異なる方向に変換しながらエンジン102の駆動力を伝導する伝導装置としてベベルギヤ73,77を用いた例を示したが、伝導装置はベベルギヤ73,77にかかわらず、ハイポイドギヤなども使用可能である。
【0088】
また、上述した実施形態においてはパワーユニット懸架用のステー46をクランクケース103外壁の上部に設けた例を示したが、第一の実施形態の図5に示したように、ステー46をクランクケース103外壁の下部に設け、パワーユニット101をダウンチューブ32の後端部に枢着してもよい。
【0089】
さらに、上述した実施形態においてはエンジン吸気系119をシリンダ104およびシリンダヘッド105の後部で、かつマフラ98の上方、後輪50の右側に形成されるスペースに配置した例を示したが、図11に示すように、エンジン吸気系119をシリンダ104およびシリンダヘッド105の前部に配置してもよく、また、図12に参考例として示すようにクランクケース103の左側面と伝導ケース48前面との間で、かつ物品収納室35の下方に形成されるスペースにエアクリーナ123を配置し、ダクト125を用いてエアクリーナ123とキャブレタ120とを連結するようにしてもよい。
【0090】
図13は、上述した実施形態に用いたエンジン102にバランサ装置127を設けた例を示すパワーユニット126の左側面図であり、図14は図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。
【0091】
図13および図14に示すように、バランサ装置127は伝導ケース48前面のクランクケース103左側面に配置される。このバランサ装置127は、クランクシャフト57と平行に配置され、一対のベアリング128によって支持されるバランサシャフト129と、このバランサシャフト129に固着されたバランサウェイト130と、バランサシャフト129の一端に設けられ、クランクシャフト57に設けられたバランサドライブギヤ131に噛み合うバランサドリブンギヤ132とから構成される。また、このバランサ装置127は、クランクケース103左側面に形成された開口部133から装着可能に構成され、この開口部133はバランサカバー134により塞がれる。
【0092】
上述したように、シリンダ104を車両100の進行方向軸54に直交する方向に配置することにより、他の部材などに干渉しない位置にバランサシャフト129をクランクシャフト57と平行に配置可能になる。
【0093】
ところで、上述した実施形態においてはアイドルシャフト室74壁やクランクケース103上壁または側壁にブリーザホース124を装着した例を示したが、図13および図14に示すように、バランサ装置127近傍、例えばバランサカバー134にブリーザホース124を装着してもよい。
【0094】
また、上述した参考例に示す2サイクルエンジン47においては、クランクシャフト57の後端側にオイルポンプドライブギヤ70を設け、オイルポンプドライブシャフト71を介してオイルポンプ72を駆動するように構成した例を示したが、例えば図15に示すように、クランクアイドルシャフト75の右端部を壁面まで延長し、その延長端部75aにオイルポンプ72を直結してもよい。
【0095】
さらに、上述した実施形態に示す4サイクルエンジン102においては、オイルポンプ72についての説明は省略したが、2サイクルエンジン47同様、クランクアイドルシャフト75の延長端部75aにオイルポンプを直結することも可能である。また、この場合、オイルフィルタ(図示せず)もこのオイルポンプ近傍に配置してもよい。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスクータ型車両によれば、エンジンとこのエンジンの一側から後方に延びてその後端で保持する後輪に駆動力を伝導する伝導ケースとを一体的に備え、車体フレームにスイング自在に、且つ弾性的に支持されたスイング型パワーユニットを有すると共に、上記車体フレーム上に物品収納室を備え、その車体全体を車体カバーで覆ったスクータ型車両において、上記スイング型パワーユニットは車両の進行方向軸の上記伝導ケースとは反対側に上記エンジンのシリンダヘッドと、エンジン吸気系およびエンジン排気系とを配置し、上記エンジン吸気系を上記シリンダヘッドの上側に、上記エンジン排気系を上記シリンダヘッドの下側にそれぞれ接続する一方、上記エンジン吸気系を上記シリンダヘッド後方の上記後輪を挟んで上記伝導ケースの反対側に形成されるスペースに配置したため、パワーユニットの背面と物品収納室底面との間に充分なスペースが確保でき、物品収納室底面のフラット化が可能となって物品収納室の容積を充分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型車両の参考例を示すスクータ型車両の左側面図。
【図2】図1に示すスクータ型車両の右側面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】パワーユニット懸架用ステーの他の取付け位置を示すパワーユニットの左側面図。
【図6】エアクリーナの他の配置位置を示すパワーユニットの左側図。
【図7】本発明に係るスクータ型車両の実施形態を示すスクータ型車両の左側面図。
【図8】図7に示すスクータ型車両の右側面図。
【図9】図7のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】図7のX−X線に沿う断面図。
【図11】エンジン吸気系の他の配置位置を示すパワーユニットの平面図。
【図12】エンジン吸気系の他の配置位置を参考例として示すパワーユニットの平面図。
【図13】図9に示すエンジンにバランサ装置を設けた例を示すパワーユニットの左側面図。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う断面図。
【図15】オイルポンプの他の配置位置を示すパワーユニットの部分平断面図。
【図16】エンジンを略水平に、かつそのシリンダを車両の進行方向軸と平行に配置した強制空冷式のスイング型パワーユニットの一般例を示す側面図。
【図17】図16のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
30,100 スクータ型車両
31 車体フレーム
32 ダウンチューブ
33 リヤフレーム
35 物品収納室
36 運転シート
38 車体カバー
44 ピボット軸
45,101,126 スイング型パワーユニット
46 ステー
47 2サイクルエンジン
48 伝導ケース
49 リヤショックアブソーバ
50 後輪
51,103 クランクケース
52,104 シリンダ
53,105 シリンダヘッド
54 車両の進行方向軸
56 点火プラグ
57 クランクシャフト
66 クーリングファン
68 シュラウド
69 冷却風取入口
73 ドライブベベルギヤ(伝導装置)
75 クランクアイドルシャフト
77 ドリブンベベルギヤ(伝導装置)
83 Vベルト式自動変速装置
90 後輪駆動軸
91,119 エンジン吸気系
92 リードバルブ(バルブ装置)
93,120 キャブレタ
96 エンジン排気系
97 エキゾーストパイプ
98 マフラ
102 4サイクルエンジン
105 シリンダヘッド
108 動弁機構
111 カムチェーン
112 カムチェーン室
127 バランサ装置
129 バランサシャフト

Claims (3)

  1. エンジンとこのエンジンの一側から後方に延びてその後端で保持する後輪に駆動力を伝導する伝導ケースとを一体的に備え、車体フレームに架設されたピボット軸にステーを介してスイング自在に、また、リヤショックアブソーバを介して弾性的に支持されたスイング型パワーユニットを有すると共に、上記車体フレーム上に、開閉自在の運転シートによって覆われる物品収納室を備え、その車体全体を車体カバーで覆ったスクータ型車両において、上記スイング型パワーユニットは車両の進行方向軸の上記伝導ケースとは反対側に上記エンジンのシリンダヘッドと、エンジン吸気系およびエンジン排気系とを配置し、上記エンジン吸気系を上記エンジンの上側に、上記エンジン排気系を上記エンジンの下側にそれぞれ接続する一方、上記伝導ケースの上記後輪を挟んだ反対側に上記エンジン排気系を構成するマフラを配置すると共に、このマフラと上記物品収納室との間のスペースに上記エンジン吸気系を配置したことを特徴とするスクータ型車両。
  2. 上記パワーユニット懸架用のステーを上記スイング型パワーユニットの上部に設け、上記ピボット軸が上記エンジンの上部高さと略同一高さになるように設定した請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 上記エンジン排気系を構成するエキゾーストパイプの最低地上高を上記伝導ケースの最低地上高と略同一高さに設定した請求項1または2記載のスクータ型車両。
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