JP2007311010A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な調整工程を設けることなく、固有振動を抑えて高いサーボ安定性を有する光ピックアップを提供する。
【解決手段】 回転駆動される光ディスクの信号記録面に光ビームを集光する対物レンズ21,22が取り付けられ、フォーカス方向Fと、トラッキング方向Tとに移動されるレンズホルダ2と、レンズホルダをフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに移動可能に支持する支持体3と、支持体3をベース8に対して支持する弾性支持部材4とを備え、弾性支持部材4は、フォーカス方向Fと、トラッキング方向Tと、タンジェンシャル方向Tzとを軸としたそれぞれの回転方向の固有振動モードにおける固有振動数が、光ディスクの回転周波数より大きく、且つレンズホルダを駆動変位したときのサーボ安定性を阻害しない程度に小さい周波数となるように形成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光ディスクに情報信号の記録し、光ディスクに記録された情報信号の再生を行うために用いられる光ピックアップ及びこれを用いた光ディスク装置に関する。
従来、情報信号の記録媒体として、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクが用いられ、この種の光ディスクに情報信号の記録を行い、あるいは光ディスクに記録された情報信号の再生を行うために光ピックアップが用いられている。
このような光ピックアップは、光源から出射された光ビームを光ディスクの記録面上に合焦させるため、対物レンズをその光軸方向であるフォーカス方向に移動させるフォーカス用アクチュエータを備え、さらに、光ビームが光ディスクに設けた記録トラックを追従するようにするため、対物レンズをその光軸と直交する平面方向でのトラッキング方向に移動させるトラッキング用アクチュエータとを備えている。すなわち、光ピックアップは、対物レンズをフォーカス方向とトラッキング方向との互いに直交する2軸方向に駆動変位させる2軸アクチュエータを備えている。
また、光ディスクの高記録密度化に伴って、光ディスクの記録面に形成される光スポットの形状をより正確な円形とするため、フォーカス方向及びトラッキング方向への変位に加えて、対物レンズの光軸を光ディスクの傾きに追従して傾けるチルト方向への駆動変位を可能とした3軸アクチュエータを備えた光ピックアップも提案されている。
上述した2軸又は3軸アクチュエータを備える光ピックアップとして、図12に示すような複数の対物レンズ221,222を搭載したレンズホルダ202と、このレンズホルダ202を複数の支持アーム206を介してフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に支持する支持体203と、この支持体203をベースに対して弾性支持する弾性支持部材204とを備える光ピックアップ201がある。
かかる光ピックアップ201は、例えば、レンズホルダ202に図示しないフォーカスコイルとトラッキングコイルとが取り付けられ、これらのコイルの対向面に図示しないマグネットが取り付けられ、これらのコイルに通電することで発生する電磁力によりフォーカス及びトラッキング動作を行う。さらに、チルト用のコイル及びマグネットを取り付け、このコイルに通電することで発生する電磁力により弾性支持部材204を変形させることによりチルト方向への駆動変位も可能とする。
ここで、かかる光ピックアップの固有振動数は、一般的に2kHz〜5kHzであり、固有振動による伝達特性の乱れがサーボ安定性を阻害し、すなわち共振が発生することによるサーボ特性の劣化が問題となっていた。
これは、図13に示すように、上述の光ディスクに対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップのサーボ制御に用いられる周波数帯域Aが1.5kHz〜40kHz程度であるからである。尚、図13中、実線部Lは、周波数(Hz)の変化に対するゲイン(dB)の変化を示すものであり、実線部Lは、周波数(Hz)の変化に対する位相(deg)の変化を示すものである。
そこで、従来の光ピックアップにおいて、上述のような問題を解消するために、マグネットの位置等を調整することで固有振動を抑えて、フォーカス方向、トラッキング方向等の各方向の駆動力を安定させるように構成していたが、この調整として極めて高い精度が要求されるため、組立工程、調整工程が複雑となっていた。
特開平9−44879号公報
本発明の目的は、複雑な調整工程を設けることなく、固有振動を抑えて高いサーボ安定性を有する光ピックアップ及び光ディスク装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明に係る光ピックアップは、回転駆動される光ディスクの信号記録面に光ビームを集光する対物レンズが取り付けられ、上記対物レンズの光軸と平行なフォーカス方向と、上記対物レンズの光軸方向と直交するトラッキング方向とに移動されるレンズホルダと、上記レンズホルダに対して上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向と直交するタンジェンシャル方向に間隔を有して配置され、上記レンズホルダを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に移動可能に支持する支持体と、上記支持体をベースに対して支持する弾性支持部材とを備え、上記弾性支持部材は、上記フォーカス方向と、上記トラッキング方向と、上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に直交するタンジェンシャル方向とを軸としたそれぞれの回転方向の固有振動モードにおける固有振動数が、上記光ディスクの回転周波数より大きく、且つ上記レンズホルダを駆動変位したときのサーボ安定性を阻害しない程度に小さい周波数となるように形成される。
また、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクを保持して回転駆動する駆動手段と、上記駆動手段によって回転駆動する光ディスクに対し情報信号の記録又は再生行う光ビームを照射するとともに、上記光ディスクから反射される反射光ビームを検出する光ピックアップとを有する光ディスク装置であり、この光ディスク装置に用いる光ピックアップとして、上述したようなものを用いたものである。
本発明は、サーボ特性を劣化させることなく固有振動を抑えるための複雑な調整工程を省くことができ、工程の簡素化、低コスト化を実現するとともに良好なサーボ特性を得ることを可能とする。
以下、本発明を適用した光ピックアップを用いた光ディスク装置について、図面を参照して説明する。
本発明を適用した光ディスク装置101は、図1に示すように、CD、DVD、CD−R、DVD±R、DVD−RAM等の光記録媒体としての光ディスク102を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ103と、光ピックアップ1と、光ピックアップ1をその半径方向に移動させる駆動手段としての送りモータ105とを備えている。ここで、スピンドルモータ103は、システムコントローラ107及び制御回路部109により所定の回転数で駆動するように制御されている。
信号変復調部及びECCブロック108は、信号処理部120から出力される信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ピックアップ1は、システムコントローラ107及び制御回路部109からの指令に従って回転する光ディスク102の信号記録面に対して光ビームを照射する。このような光ビームの照射により光ディスク102に対する情報信号の記録が行われ、光ディスクに記録された情報信号の再生が行われる。
また、光ピックアップ1は、光ディスク102の信号記録面から反射される反射光ビームに基づいて、後述するような各種の光ビームを検出し、各光ビームから得られる検出信号を信号処理部120に供給するように構成されている。
信号処理部120は、各光ビームを検出して得られる検出信号に基づいて各種のサーボ用信号、すなわち、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成し、さらに、光ディスクに記録された情報信号であるRF信号を生成する。また、再生対象とされる記録媒体の種類に応じて、制御回路部109、信号変調及びECCブロック108等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
ここで、信号変調及びECCブロック108により復調された記録信号が、例えばコンピュータのデータストレージ用であれば、インタフェース111を介して外部コンピュータ130等に送出される。これにより、外部コンピュータ130等は光ディスク102に記録された信号を再生信号として受け取ることができるように構成されている。
また、信号変調及びECCブロック108により復調された記録信号がオーディオ・ビジュアル用であれば、D/A、A/D変換器112のD/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介して外部の撮像・映写機器に伝送される。
光ピックアップ1には、送りモータ105が接続されている。光ピックアップ1は、送りモータ105の回転によって光ディスク102の径方向に送り操作され、光ディスク102上の所定の記録トラックまで移動される。スピンドルモータ103の制御と、送りモータ105の制御と、光ピックアップ1の対物レンズをその光軸方向のフォーカス方向及び光軸方向と直交するトラッキング方向へ移動変位させるアクチュエータの制御は、それぞれ制御回路部109により行われる。
すなわち、制御回路部109は、スピンドルモータ103の制御を行い、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づいてアクチュエータの制御を行う。
また、制御回路部109は、信号処理部120から入力されるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号などに基づいて、後述するトラッキングコイル11a〜11c及びフォーカスコイル12a〜12d(図4参照)に供給するための駆動信号(駆動電流)をそれぞれ生成するように構成されている。
また、レーザ制御部121は、光ピックアップ1におけるレーザ光源を制御するものである。
尚、ここでフォーカス方向Fとは、光ピックアップ1の対物レンズ21,22(図2参照)の光軸方向をいい、タンジェンシャル方向Tzとはフォーカス方向Fと直交する方向であって光ディスク装置101の円周のタンジェンシャル方向と平行する方向をいい、トラッキング方向Tとはフォーカス方向F及びタンジェンシャルTz方向と直交する方向をいう。また、対物レンズ21,22の光軸と、この光軸を通り光ディスク102の半径方向に延在する仮想線とのなす角度が90度に対してずれている差分の角度をラジアル方向のチルト角という。
また、光ディスク装置101には、スピンドルモータ103に装着された光ディスク102の傾きを検出する傾き検出センサが設けられている。傾き検出センサによって検出された検出信号は、制御回路部109に供給される。制御回路部109は、傾き検出信号に基づいてチルト角制御信号を出力し、後述する駆動手段5に供給する。駆動手段5は、チルト角制御信号に応じた駆動電流により対物レンズ21,22を駆動変位させてチルト角の調整を行う。
次に、本発明が適用された光ピックアップ1について詳細に説明する。
光ピックアップ1は、波長を異にする複数種類の光ビームを選択的に用いて情報信号の記録又は再生が行われる複数種類の光ディスク102に対して、情報信号の記録及び/又は再生を行う光ディスク装置に用いられるものであり、具体的には、波長400〜410nm程度の光ビームを用いて情報信号の記録又は再生が行われる第1の光ディスクと、波長650〜660nm程度の光ビームを用いて情報信号の記録又は再生が行われる第2の光ディスクと、波長760〜800nm程度の光ビームを用いて情報信号の記録又は再生が行われる第3の光ディスクとに対して情報信号の記録及び/又は再生を行うものとして説明する。
尚、以下では、光ピックアップ1を異なる3種類の光ディスクに対して、情報信号の記録及び/又は再生を行うものとして説明するが、これに限られるものではなく、異なる複数種類又は1種類の光ディスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行うものであってもよい。
本発明が適用された光ピックアップ1は、上述した異なる波長の複数種類の光ビームを出射する光源としての半導体レーザと、光ディスク102の信号記録面から反射される反射光ビームを検出する光検出素子としてのフォトダイオードと、半導体レーザからの光ビームを光ディスク102に導くとともに、光ディスク102で反射した光ビームを光検出素子に導く光学系とを有している。
この光ピックアップ1は、図2及び図3に示すように、光ディスク装置101の筐体内で光ディスク102の半径方向に移動可能に設けられた取り付け基台上に設けられている。
また、光ピックアップ1は、図2乃至図4に示すように光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する複数の対物レンズ21,22を支持するレンズホルダ2と、レンズホルダ2からタンジェンシャル方向Tzに間隔をおいて配置され取り付け基台に取り付けられた支持体3とを備える。この第1及び第2の対物レンズ21,22は、光ピックアップ1の光学系の一部を構成している。
ここで、第1の対物レンズ21は、例えば、波長を400〜410nmとする光ビームを第1の光ディスクに集光させるために用いられ、第2の対物レンズ22は、波長を650〜660nmとする光ビームと波長を760〜800nmとする光ビームとを第2又は第3の光ディスクに集光させるために用いられる。また、第1及び第2の対物レンズ21,22は、タンジェンシャル方向Tzに並列して配置されている。ここで、第1の対物レンズ21は、後述する支持アーム6a〜6dの固定部側である支持体3側に位置して設けられ、第2の対物レンズ22は、レンズホルダ2の先端側に位置して設けられる。
尚、光ピックアップ1では、タンジェンシャル方向Tzに並んで配置される複数の対物レンズ21,22を備えるように構成したが、対物レンズの数及び配置はこれに限られるものではなく、例えば複数の対物レンズをラジアル方向に配置するように構成してもよく、また、1つの対物レンズを備えるように構成してもよい。
レンズホルダ2は、図2及び図3に示すように、第1及び第2の対物レンズ21,22の外周面側を囲むように設けられ、第1及び第2の対物レンズ21,22を対物レンズの光軸と平行なフォーカス方向Fと、光軸と直交するトラッキング方向Tとに移動可能に支持している。
レンズホルダ2のフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに直交するタンジェンシャル方向Tzに相対向する側面には、図2、図3及び図4に示すように、光ディスク102の略半径方向であるトラッキング方向Tに駆動力を発生させる第1乃至第3のトラッキングコイル11a,11b,11cと、光ディスク102に近接及び離間する方向であるフォーカス方向Fに駆動力を発生させる第1乃至第4のフォーカスコイル12a,12b,12c,12dとが取り付けられている。
レンズホルダ2のトラッキング方向Tに離間した両側面には、それぞれフォーカス方向Fに間隔をおいて一対ずつの支持アーム6a,6b及び支持アーム6c、6dを支持するアーム支持部24が設けられている。
そして、レンズホルダ2と図示しない取り付け基台との間には、図2及び図3に示すように、ヨーク18が配設されている。ヨーク18は、ベース8に取り付けられ取り付け基台に固定されている。このヨーク18のほぼ中央部には、第1及び第2の対物レンズ21,22に入射する光ビームを透過するための開口部が設けられている。
ヨーク18のタンジェンシャル方向Tzの両側には、図2及び図3に示すように、第1及び第2の対物レンズ21,22を挟んで相対向するように一対のヨーク片18a,18bが立ち上がり形成される。各ヨーク片18a,18bの相対向する面には、第1及び第2のマグネット13A,13B、並びに第3のマグネット14が取り付けられている。ここで、第1及び第2のマグネット13A,13Bは、可動部側すなわちレンズホルダ2の先端側に配置され、第3のマグネット14は、固定部側すなわち支持体3側に配置されている。
第1及び第2のマグネット13A,13Bは、図2、図3及び図4(a)に示すように、レンズホルダ2に対してタンジェンシャル方向Tzに対向して配置され、それぞれの領域内で磁化方向をタンジェンシャル方向Tzのいずれか一方に向けて着磁された第1及び第2の分割領域13c,13d、第3及び第4の分割領域13e,13fを有する。
ここで、第1の分割領域13cは、略矩形状に形成され、そのレンズホルダ2側の面がN極となるように着磁されている。第2の分割領域13dは、第1の分割領域13cのフォーカス方向Fに隣接する部分と、トラッキング方向Tに隣接する部分とを有し、第1の分割領域13cのフォーカス方向の一方及びトラッキング方向の一方を包囲するように形成され、第1の分割領域13cと反対方向に着磁され、すなわち、そのレンズホルダ2側の面がS極となるように着磁されている。第3及び第4の分割領域13e,13fは、それぞれ、フォーカス方向Fに対して、第1及び第2の分割領域13c,13dと対称形状となるように着磁されている。
尚、上述した第1及び第2のマグネット13A,13Bの第1乃至第4の分割領域のS極、N極は、これに限られるものではなく、例えば、逆であってもよい。
第3のマグネット14は、図2、図3及び図4(b)に示すように、レンズホルダ2に対して第1及び第2のマグネット13A,13Bと反対側にタンジェンシャル方向Tzに対向して配置され、それぞれの領域内で磁化方向をタンジェンシャル方向のいずれか一方に向けて着磁された第5乃至第8の分割領域14a,14b,14c,14dを有する。
ここで、第5乃至第8の分割領域14a〜14dは、第3のマグネット14のフォーカス方向F及びトラッキング方向Tにそれぞれ2分割され、それぞれ略矩形状とされており、第5及び第8の分割領域14a,14dがそのレンズホルダ2側の面がN極となるように着磁され、第6及び第7の分割領域14b,14cがそのレンズホルダ2側の面がS極となるように着磁されている。
尚、上述した第3のマグネット14の第5乃至第8の分割領域のS極、N極は、逆であってもよい。
上述したように、第1乃至第3のマグネット13A,13B,14は、レンズホルダ2の相対向する側面にそれぞれ取り付けられたトラッキングコイル11a〜11c及びフォーカスコイル12a〜12dに相対向されており、対向して配置される各コイルに所定の磁界を与える。
トラッキングコイル11a〜11cは、図4(a)及び図4(b)に示すように、それぞれ、第1のマグネット13Aの第1及び第2の分割領域13c,13dのトラッキング方向Tに隣接する部分と、第2のマグネット13Bの第3及び第4の分割領域13e,13fのトラッキング方向Tに隣接する部分と、第3のマグネット14の第1及び第2の分割領域14a,14bと、に対向する位置に配置され、これらの分割領域により形成された磁界と、各コイルに流される電流の向き、大きさとにより、トラッキング方向Tに駆動力を発生させる。
フォーカスコイル12a〜12dは、図4(a)及び図4(b)に示すように、それぞれ、第1のマグネット13Aの第1及び第2の分割領域13c,13dのフォーカス方向Fに隣接する部分と、第2のマグネット13Bの第3及び第4の分割領域13e,13fのフォーカス方向Fに隣接する部分と、第3のマグネット14の第1及び第3の分割領域14a,14cと、第3のマグネット14の第2及び第4の分割領域14b,14dと、に対向する位置に配置され、これらの分割領域により形成された磁界と、各コイルに流される電流の向き、大きさとにより、フォーカス方向Fに駆動力を発生させる。
このように、トラッキングコイル11a,11b、フォーカスコイル12a,12bに第1及び第2のマグネット13A,13Bが対向され、トラッキングコイル11c、フォーカスコイル12c,12dに第3のマグネット14が対向されることにより、各トラッキングコイル11a〜11cにトラッキング用の駆動電流が供給されると、各トラッキングコイルに供給された駆動電流と各マグネット13A,13B,14からの磁界との相互作用によってレンズホルダ2をトラッキング方向Tに駆動変位させ、各フォーカスコイル12a〜12dにフォーカス用の駆動電流が供給されると、フォーカスコイルに供給された駆動電流と各マグネット13A,13B,14からの磁界との相互作用によってレンズホルダ2をフォーカス方向Fに駆動変位させる。
その結果、レンズホルダ2に支持された第1及び第2の対物レンズ21,22が、フォーカス方向F又はトラッキング方向Tに駆動変位され、第1及び第2の対物レンズ21,22を介して光ディスク102に照射される光ビームが光ディスク102の信号記録面に合焦するように制御されるフォーカス制御が行われ、光ビームが光ディスク102に形成された記録トラックを追従するように制御されるトラッキング制御が行われる。
支持体3は、図2及び図3に示すように、レンズホルダ2に対してトラッキング方向Tに沿った長さと、フォーカス方向Fに沿った高さとを有している。
支持体3のトラッキング方向Tに離間した両側面には、それぞれフォーカス方向Fに間隔をおいて一対ずつの支持アーム6a,6b及び支持アーム6c,6dを支持するアーム支持部31が設けられている。支持体3の背面側には、図示しないプリント配線基板が取り付けられている。このプリント配線基板には、制御回路部109からフォーカス用の駆動電流とトラッキング用の駆動電流が供給される。
そして、レンズホルダ2のトラッキング方向Tにおける両側のアーム支持部24と、支持体3のトラッキング方向Tにおける両側のアーム支持部31とは、それぞれ一方及び他方の一対ずつの支持アーム6a,6b,6c,6dで連結されている。一方及び他方の各支持アーム6a,6b,6c,6dは、図2に示すように、フォーカス方向Tに間隔をおいて互いに平行に設けられ、支持体3に対してレンズホルダ2をフォーカス方向Fとトラッキング方向Tとに移動可能に支持している。これら各支持アーム6a,6b,6c,6dは、導電性を有するとともに、弾性を有する線状部材により構成されている。
支持体3の一方の側に配設された一対の支持アーム6a,6bは、そのレンズホルダ2側の端部が、フォーカスコイル12a〜12dに設けられた接続端子に半田付けなどで接続され、支持体3側の端部が、プリント配線基板に設けた導電パターンに接続されている。これにより、制御回路部109からのフォーカス用の駆動電流が支持アーム6a,6bを介してフォーカスコイル12a〜12dに供給される。
同様に、支持体3の他方の側に配設された支持アーム6c,6dは、そのレンズホルダ2側の端部が、トラッキングコイル11a〜11cに設けられた接続端子に半田付けなどで接続され、支持体3側の端部が、プリント配線基板に設けた導電パターンに接続されている。これにより、制御回路部109からのトラッキング用の駆動電流が支持アーム6c,6dを介してトラッキングコイル11a〜11cに供給される。
第1及び第2の対物レンズ21,22が取り付けられたレンズホルダ2は、支持アーム6a〜6dの延長方向において、第1及び第2の対物レンズ21,22の光軸間の中間部分の両側を6a〜6dによって支持されている。すなわち、レンズホルダ2は、第1及び第2の対物レンズ21,22の光軸間の中間部分の両側に設けたアーム支持部24に支持アーム6a〜6dの先端部を固定することによって、少なくともフォーカス方向F及びトラッキング方向Tの2軸方向に変位可能に支持される。
尚、レンズホルダ2の支持アーム6a〜6dの先端部によって支持される位置には、トラッキングコイル11a〜11c及びフォーカスコイル12a〜12dを取り付けたレンズホルダ2の重心の両側に位置することが望ましい。このような位置が支持されることにより、第1及び第2の対物レンズ21,22は、捩れ等を生じさせることなくフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに安定して変位可能となる。
そして、本発明を適用した光ピックアップ1は、左右一対ずつの支持アーム6a〜6dを介してレンズホルダ2を支持した支持体3をベース8に対して傾動可能に支持する弾性支持部材4と、弾性支持部材4に傾動可能に支持された支持体3を光ディスク102の傾きに応じてタンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向であるチルト方向に傾斜させる駆動手段5とを備える。
弾性支持部材4は、フォーカス方向Fと、トラッキング方向Tと、タンジェンシャル方向Tzとを軸とした3軸のそれぞれの回転方向の固有振動モードにおける固有振動数が、光ディスク102の回転周波数より大きく、且つレンズホルダ2を駆動変位したときのサーボ安定性を阻害しない程度に小さい周波数となるように形成されている。尚、以下では、例えば、回転周波数80Hz程度(光ディスクの回転数:5000rpm)として、サーボ制御に用いられる周波数帯域が1.5kHz〜40kHz程度として説明するが本発明を適用した光ピックアップを構成する弾性支持部材はこれに限られるものではない。すなわち、弾性支持部材は、後述する具体的構成により、所望の周波数が得られるものであり、サーボ制御に用いられる周波数帯域より小さい周波数で、且つ、回転周波数より大きい周波数となるように構成されるものである。尚、ここで、サーボ制御に用いられる周波数帯域とは、サーボ特性を安定させるための条件が厳しい領域である。
具体的には、光ピックアップ全体の、タンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動数Xro、トラッキング方向Tを軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動数Yro、フォーカス方向Fを軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動数Zroがそれぞれ80Hz〜1500Hzとなるように弾性支持部材4が形成されている。
そして、弾性支持部材4は、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向かって互いの間隔を拡げるように傾斜して設けられた板状の一対の脚片41,41を有しており、この脚片41,41により、支持体3をベース8に対してタンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向であるチルト方向(所謂ラジアルチルト方向)に傾動可能に支持するものである。
弾性支持部材4の一対の脚片41,41は、図5(a)及び図5(b)に示すように、それぞれ板バネ部材、すなわち、弾性を有する例えば金属等からなる板状の部材からなり、切り抜き42,42が形成されることにより、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向けて形成される複数の支持片部41a〜41dが形成されるとともに、ベース8に固定される他端側に連接される舌片部41e,41fが形成される。
すなわち、弾性支持部材4の一対の脚片41,41には、図5(c)に示すように、一端側から他端側に向けて形成される略矩形の一対の切り抜き部42a,42bと、この一対の切り抜き部42a,42bに直交するタンジェンシャル方向Tzに形成されこの一対の切り抜き部42a,42bを連結する切り抜き部42cとからなる切り抜き42,42が形成される。そして、一方の脚片41は、この切り抜き42により形成される第1及び第2の支持片部41a,41bと、第1の舌片部41eとを有する。他方の脚片41は、この切り抜き42により形成される第3及び第4の支持片部41c,41dと、第2の舌片部41fとを有する。また、この弾性支持部材4の一対の脚片41,41に形成された第1及び第2の舌片部41e,41fには、不要共振のゲインを低減するためのダンプ剤43が付与されている。
尚、ここでさらに、ベース8に取り付けられたヨーク18のヨーク片18bと、支持体3との対向する面にダンプ剤を設けるように構成してもよく、このダンプ剤を設けた場合には、さらに不要共振のゲインを低減できる。また、このベース8と支持体3との間に設けられるダンプ剤は、これに限られるものではなく、ベース8と一体に立ち上げられた部材又はベース8に固定される部材と支持体3との間に設けるように構成してもよく、また、ベース8と支持体3の下部との間に設けるように構成してもよい。
尚、ここでは、弾性支持部材4の脚片41に、他端側に連接される舌片部41e,41fを形成するように構成したが、支持体3を支持する一端側に連接される舌片部を形成するように構成してもよい。
弾性支持部材4は、一対の脚片41,41の一端側が支持体取付部材44を介して支持体3に取り付けられ、他端側がベース取付部材45を介してベース8に取り付けられる。弾性支持部材4は、このように支持体取付部材44及びベース取付部材45により支持体3及びベース8に固定されて、支持体3をベース8に対して傾動可能に支持する。ここで、弾性支持部材4、支持体取付部材44及びベース取付部材45は、インサート成形により一体に成形される。尚、ここでは、インサート成形により一体に成形するように構成したが、これに限られるものではなく、別体に形成された弾性支持部材4を支持体取付部材44及びベース取付部材45に差し込むとともに接着剤等により一体に固定するように構成してもよい。
以上のように構成された弾性支持部材4は、切り抜き42が形成されることにより、すなわち、切り抜き42により形成された第1乃至第4の支持片部41a〜41dにより支持体3を支持する構成とすることで、各方向の固有振動数を切り抜きを設けない場合に比べて低くし、すなわち、例えば固有振動数を1500Hzより下げることで、サーボ制御に用いられる周波数より低い周波数とすることができ、サーボ制御により発生する固有振動による共振を防止することを可能とする。
さらに、弾性支持部材4は、このように固有振動数を下げることで、ダンプ剤43の効果を高めることができ、不要共振のゲインを低減し、共振レベルを下げることでサーボ制御を容易にする。また、上述のように、ベース8と支持体3との間にもダンプ剤を設けた場合には、弾性支持部材4は、固有振動数を下げることで、このダンプ剤の効果を高めることができ、共振レベルを下げてサーボ制御を容易にすることができる。
また、弾性支持部材4は、切り抜き42を形成する際に、第1乃至第4の支持片部41a〜41dの幅方向の寸法を小さくしすぎないように調整することで、各方向の固有振動数を光ディスクの回転周波数より高い周波数とすることができ、光ディスクを回転させるスピンドルモータからの振動による共振を防止することを可能とする。
尚、本発明を適用した光ピックアップを構成する弾性支持部材は、上述の図5に示す弾性支持部材4に限られるものではなく、例えば、図6に示すように構成してもよい。
図6(a)に示す弾性支持部材60は、支持体3をベース8に対してチルト方向に傾動可能に支持するものであり、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向かって互いの間隔を拡げるように傾斜して設けられた板状の一対の脚片61,61を有している。
弾性支持部材60の一対の脚片61,61は、図6(a)に示すように、それぞれ板バネ部材からなり、切り抜き62,62が形成されることにより、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向けて形成される複数の支持片部61a〜61dが形成されるとともに、ベース8に固定される他端側に連接される舌片部61e,61fが形成される。そして、この複数の支持片部61a〜61dには、それぞれ屈曲部61g,61h,61i,61jが形成される。この屈曲部61g〜61jは、板状の部材の面内において湾曲状に形成される。
すなわち、弾性支持部材60の一対の脚片61,61には、図6(b)に示すように、一端側から他端側に向けて形成される一対の切り抜き部62a,62bと、この一対の切り抜き部62a,62bに直交するタンジェンシャル方向Tzに形成されこの一対の切り抜き部62a,62bを連結する切り抜き部62cとからなる切り抜き62,62が形成される。そして、一方の脚片61は、この切り抜き62により形成される第1及び第2の支持片部61a,61bと、この第1及び第2の支持片部に形成される屈曲部61g,61hと、第1の舌片部61eとを有する。他方の脚片61は、この切り抜き62により形成される第3及び第4の支持片部61c,61dと、この第3及び第4の支持片部に形成される屈曲部61i,61jと、第2の舌片部61fとを有する。また、この弾性支持部材60の一対の脚片61,61に形成された第1及び第2の舌片部61e,61fには、不要共振のゲインを低減するためのダンプ剤43が付与されている。
尚、ここでは、弾性支持部材60の脚片61に、他端側に連接される舌片部61e,61fを形成するように構成したが、支持体3を支持する一端側に連接される舌片部を形成するように構成してもよい。
弾性支持部材60は、弾性支持部材4と同様に、一対の脚片61,61の一端側が支持体取付部材44を介して支持体3に取り付けられ、他端側がベース取付部材45を介してベース8に取り付けられる。弾性支持部材60は、このように支持体取付部材44及びベース取付部材45により支持体3及びベース8に固定されて、支持体3をベース8に対して傾動可能に支持する。ここで、弾性支持部材60、支持体取付部材44及びベース取付部材45は、例えば、インサート成形により一体に成形される。
以上のように構成された弾性支持部材60は、切り抜き62が形成されることにより、すなわち、切り抜き62により形成された第1乃至第4の支持片部61a〜61dにより支持体3を支持する構成とすることで、各方向の固有振動数を切り抜きを設けない場合に比べて低くし、さらに、この第1乃至第4の支持片部61a〜61dに屈曲部61g〜61jを設ける構成とすることで、さらに各方向の固有振動数を低くし、すなわち、例えば固有振動数を1500Hzより下げることで、サーボ制御に用いられる周波数より低い周波数とすることができ、サーボ制御により発生する固有振動による共振を防止することを可能とする。
さらに、弾性支持部材60は、このように固有振動数を下げることで、ダンプ剤43の効果を高めることができ、不要共振のゲインを低減し、共振レベルを下げることでサーボ制御を容易にする。また、上述のように、ベース8と支持体3との間にもダンプ剤を設けた場合には、弾性支持部材60は、固有振動数を下げることで、このダンプ剤の効果を高めることができ、共振レベルを下げてサーボ制御を容易にすることができる。
また、弾性支持部材60は、切り抜き62を形成する際に、第1乃至第4の支持片部61a〜61d及び屈曲部61g〜61jの幅方向の寸法を小さくしすぎないように調整することで、各方向の固有振動数を光ディスクの回転周波数より高い周波数とすることができ、光ディスクを回転させるスピンドルモータからの振動により発生する固有振動による共振を防止することを可能とする。
尚、本発明を適用した光ピックアップを構成する弾性支持部材は、上述の図5及び図6に示す弾性支持部材4,60に限られるものではなく、例えば、図7(a)又は図7(b)に示すように構成してもよい。尚、図7(a)及び図7(b)を用いて説明する弾性支持部材70,75は、上述した弾性支持部材4,60と同様に、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向かって互いの間隔を拡げるように傾斜して設けられた板状の一対の脚片71,71,76,76を有しており、この脚片により、支持体3をベース8に対してチルト方向に傾動可能に支持するものであるが、以下では、図7(a)及び図7(b)を用いて、その一方の脚片71,76の構成についてのみ説明し、他方の脚片及びその他の構成については詳細な説明を省略する。
図7(a)に示す弾性支持部材70の脚片71は、板バネ部材からなり、略楕円形の切り抜き72が形成されることにより、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向けて形成される複数の支持片部71a,71bが形成される。
また、図7(b)に示す弾性支持部材75の脚片76は、板バネ部材からなり、略矩形とされた複数の切り抜き77,78が形成されることにより、支持体3を支持する一端側からベース8に固定される他端側に向けて形成される複数の支持片部76a,76b,76cが形成される。
以上のように構成された弾性支持部材70,75は、それぞれ、切り抜き72,77,78が形成されることにより、すなわち、切り抜きにより形成された複数の支持片部により支持体3を支持する構成とすることで、各方向の固有振動数を切り抜きを設けない場合に比べて低くし、すなわち、固有振動数を所望の範囲まで下げることで、サーボ制御に用いられる周波数より低い周波数とすることができ、さらに、切り抜き72,77,78を形成する際に、各支持片部の形状を調整することで、各方向の固有振動数を光ディスクの回転周波数より高い周波数として、固有振動による共振を防止することを可能とする。
尚、上述では、楕円形の切り抜き72又は略矩形とされた複数の切り抜き77,78を設けた例について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、円形、楕円形又は略矩形の切り抜きが一又は選択的に複数設けることにより弾性支持部材を構成するようにしてもよく、上述のように、複数の方向に形成された複数の切り抜き部からなる切り抜きを設けることにより弾性支持部材を構成するようにしてもよい。
また、本発明を適用した光ピックアップを構成する弾性支持部材は、図8に示すように、一枚の板バネ部材に折り曲げ部を形成することで構成してもよい。尚、図8を用いて説明する弾性支持部材80は、上述した弾性支持部材4の脚片41と同様の形状を有する脚片41,41を有するものとして、その構成については詳細な説明を省略する。
図8に示す弾性支持部材80は、帯状の板バネ部材を折り曲げて形成したもので、支持体3に固定される支持体取付片84と、支持体取付片84の両端から延長されるとともに、上述と同様の構成とされた一対の脚片41,41と、これらの一対の脚片の先端部から延長されたベース8に取り付けるためのベース取付片85とが設けられている。支持体取付片84及びベース取付片85には、貫通穴84a,85aが設けられており、固定ねじによりそれぞれ支持体3及びベース8に固定される。
以上のように構成された弾性支持部材80についても、上述した弾性支持部材4と同様に、切り抜き42が形成されることにより、すなわち、切り抜きにより形成された複数の支持片部41a〜41dにより支持体3を支持する構成とすることで、各方向の固有振動数を所望の範囲とすることができ、すなわち、各方向の固有振動数をサーボ制御に用いられる周波数より低い周波数とし、回転周波数より高い周波数とすることで、固有振動による共振を防止することを可能とする。
尚、ここでは、帯状の板バネ部材を折り曲げることで脚片41,41を形成するように構成したが、脚片の構成としては、上述したいずれの脚片の構成としてもよい。
ここで、上述した弾性支持部材4,60を備える光ピックアップ1の各方向を軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動数Xro,Yro,Zroのシミュレーションの結果を図9及び図10に示す。また、これと比較するための比較例として、従来の光ピックアップ、すなわち、図12に示すように切り抜きを設けない弾性支持部材204を用いた光ピックアップの各方向を軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーションの結果を図11に示す。尚、このシミュレーションにおいて、弾性支持部材4,60,204以外については同条件で行うものとする。
ここで、図9乃至図11は、可動部としてのレンズホルダ2側である自由端を、固定部としての支持体3側である固定端に対して駆動変位させたときの、各弾性支持部材の変位状態を模式的に示す図である。図9は、図5に示す弾性支持部材4を用いた場合の各方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーション結果を示す模式図であり、図10は、図6に示す弾性支持部材60を用いた場合の各方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーション結果を示す模式図であり、図11は、図12に示す弾性支持部材204を用いた場合の各方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーション結果を示す模式図である。
また、図9(a)、図10(a)及び図11(a)は、タンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動の状態を示す。また、図9(b)、図10(b)及び図11(b)は、トラッキング方向Tを軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動の状態を示し、自由端であるレンズホルダ2がタンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向に回転した場合の固有振動の状態を示す。さらに、図9(c)、図10(c)及び図11(c)は、フォーカス方向Fを軸とした軸回り方向の固有振動モードにおける固有振動の状態を示す。
まず、図5に示すように構成された弾性支持部材4は、図9に示すように、Xro=142(Hz)、Yro=1070(Hz)=1.07(kHz)、Zro=1310(Hz)=1.31(kHz)となり、図11に示す従来の弾性支持部材204では、Xro=174(Hz)、Yro=1300(Hz)=1.3(kHz)、Zro=3370(Hz)=3.37(kHz)となるのに対し、各方向の固有振動モードにおける固有振動数を低下させて、サーボ制御に用いられる周波数より低い周波数とすることができるとともに、光ディスクの回転周波数より高い周波数とすることができる。
また、図6に示すように構成された屈曲部を有する弾性支持部材60は、図10に示すように、Xro=150(Hz)、Yro=750(Hz)、Zro=660(Hz)となり、図11に示す従来の弾性支持部材204では、上述のような値になるのに対し、各方向の固有振動モードにおける固有振動数を低下させて、サーボ制御に用いられる周波数より低い周波数とすることができるとともに、光ディスクの回転周波数より高い周波数とすることができる。
図5及び図6に示す弾性支持部材4,60は、このように固有振動数を下げることで、ダンプ剤43等の効果を高めることができ、共振レベルを下げることでサーボ制御を容易にすることができる。
以上のように構成された弾性支持部材4,60は、上述のシミュレーションに示すように、従来の切り抜きを設けない弾性支持部材204に比べて、各方向の固有振動数を低下させることができ、すなわち、固有振動数を所望の範囲とすることができ、固有振動による共振を防止して、高いサーボ安定性を得ることができる。
駆動手段5は、図2及び図3に示すように、支持体3のトラッキング方向Tの両側面に設けられるチルト用のコイル51a,51bと、ベース8から立ち上げられる取付部8a,8aに設けられるチルト用のマグネット52A,52Bとからなる。このマグネット52A,52Bは、図4(c)及び図4(d)に示すように、所謂二極着磁マグネットであり、それぞれ、平板状に形成されており、取付部8a,8bに接着剤等により固定されている。
チルト用のマグネット52A,52Bは、図2、図4(c)及び図4(d)に示すように、第1及び第2の対物レンズ21,22のフォーカス方向Fに直交する方向を分極線としてN極とS極が配置されるように固定される。
そして、チルトコイル51a,51bに駆動電流が供給されると、チルトコイル51a,51bに流れる電流と、チルト用のマグネット52A,52Bの磁界との作用により、マグネット52A,52Bに対してチルトコイル51a,51bを動かす力、すなわち、ベース8に対して弾性支持部材4及びこれに支持された支持体3を駆動する力が発生する。このとき、チルトコイル51a,51bを動かす力は、それぞれフォーカス方向の逆向きに発生する。弾性支持部材4は、上述のように板ばね部材により形成され、一対の非平行な脚片41,41を有し、全体で台形状をなす弾性支持部材4で支持されているので、駆動力を受けたとき、弾性支持部材4の形状に倣ってその姿勢が可変される。
ところで、弾性支持部材4は、ねじれに対して所定の剛性を持つように所定の形状で形成されるとともに、上述のように、各方向の固有振動数が所望の範囲となるように形成されている。そして、弾性支持部材4は支持体取付部材44が支持体3に固定され、ベース取付部材45がベース8に固定されることで、駆動力を受けたときに各脚片41,41が弓なりに弾性変形することができる。
次に、上述したような支持体3を駆動する駆動手段5を備えた光ピックアップ1の動作を説明する。
光ピックアップ1は、駆動手段5のチルトコイル51a,51bに給電がされていない状態では、弾性支持部材4が変形することなく中立状態にある。このとき、弾性支持部材4は、レンズホルダ2に支持された第1及び第2の対物レンズ21,22が水平となるように形状等が設定されている。
チルトコイル51a,51bに駆動電流が供給されると、マグネット52A,52Bの磁界中のチルトコイル51a,51bに電流が流れることで、支持体3をチルト方向に駆動する力が発生する。支持体3は、非平行な一対の脚片41,41を有する台形の弾性支持部材4により支持されているので、駆動力を受けたとき、支持体3の姿勢が弾性支持部材4の形状に倣って傾動するように制御される。
支持体3は、4本の支持アーム6a〜6dによりレンズホルダ2を支持しているので、支持体3が傾斜することで、レンズホルダ2が傾斜する、これにより、所定の制御信号に応じた駆動電流をチルトコイル51a,51bに供給することで、レンズホルダ2に支持された第1及び第2の対物レンズ21,22の光軸を、光ディスクの反り等に対応させて傾斜させるチルト角の制御を行うことができる。支持体3の傾斜の方向は、チルトコイル51a,51bに供給される駆動電流の向きで切り換えられる。また、支持体3の傾斜の角度は、チルトコイル51a,51bに供給される駆動電流電圧値により所定の角度に調整できる。
このように、駆動手段5は、チルト用のコイル51a,51bに駆動電流を流すことで、支持体3をチルト方向に傾斜させる駆動力を支持体3に付与することができ、支持体3に支持されたレンズホルダ2及び対物レンズ21,22を傾斜させることができる。
かかる光ピックアップ1において図2、図4(c)及び図4(d)に示すチルトコイル51a,51bに供給する制御信号を得るため、例えば、光ディスク102の傾きを検出する検出装置としての傾き検出センサを設けるようにしてもよい。そして、傾き検出センサの出力に応じて、チルトコイル51a,51bに供給する駆動電流を制御し、レンズホルダ2を光ディスク102の反り等によるディスク面の傾きに合わせて回転させる。尚、この動作は、光ディスク102がスピンドルモータ103に最初に装着されたときに行い、再生中等は、補正されたレンズホルダ2の傾きを維持する、いわゆる静的な傾き補正を行うようにしてもよく、後述するフォーカス制御及びトラッキング制御と同様に、チルト制御信号を常時検出し、このチルト制御信号に応じて記録・再生中に動的に傾き補正を行うようにしてもよい。
以上のように、支持体3を駆動する駆動手段5を設けてレンズホルダ2を傾斜させる構成とすれば、光ディスクの傾斜を検出する手段を設けることで、個々の光ディスクの反り等に対応した量だけ第1及び第2の対物レンズ21,22を傾動させて、第1及び第2の対物レンズ21,22の光軸が光ディスクの面に対して垂直となるように補正できる。これにより、光ディスクの信号記録面に光ビームが集光されて形成される光スポットの形状を常に適正なものとできる。また、人手によりレンズホルダ2の傾きを調整する作業も不要となる。
次に、レンズホルダ2のフォーカス制御及びトラッキング制御について説明する。フォーカスコイル12a〜12dに再生信号から生成したフォーカス制御信号に応じた駆動電流が供給されると、フォーカスコイル12a〜12dに流れる電流と、ヨーク18及びヨーク片18a,18aと、これらヨーク片18a,18aに支持されたマグネット13A,13B,14とによって形成された磁界との作用により生ずる力で、レンズホルダ2を駆動電流の向きに応じて、第1及び第2の対物レンズ21,22の光軸方向と平行な上昇あるいは下降させる方向の力が生じる。レンズホルダ2は、4本の支持アーム6a〜6dの一端部に支持されているので、昇降する方向の力を受けると、スピンドルモータ103によって回転される光ディスク102に対して平行な姿勢を保ったまま上下に昇降する。これにより、対物レンズ21,22が光軸に沿った方向にフォーカス制御され、対物レンズ21,22からの光スポットが光ディスクのトラック上に合焦点される。
また、トラッキングコイル11a〜11cに再生信号から生成したトラッキング制御信号に応じた駆動電流が供給されると、このコイル11に流れる電流と、ヨーク18及びヨーク片18a,18aと、これらヨーク片18a,18aに支持されたマグネット13A,13B,14とによって形成された磁界との作用により生ずる力で、レンズホルダ2を電流の向きに応じて、スピンドルモータ103によって回転される光ディスク102の内周方向、又は光ディスク102の外周方向へ移動させる力が生じる。レンズホルダ2は、4本の支持アーム6a〜6dの一端部に支持されているので、光ディスク102の平面と平行な方向に移動する方向の力を受けると、光ディスク102に形成された記録トラックの法線方向とほぼ平行な方向に移動変位する。これにより第1及び第2の対物レンズ21,22が光ディスク102の径方向に移動制御されるトラッキング制御が行われ、第1及び第2の対物レンズ21,22から出射された光ビームが所望の記録トラックをトレースすることができる。
以上のように構成された光ピックアップ1は、フォーカスコイル12a〜12d及びトラッキングコイル11a〜11c並びにマグネット13A,13B,14を備えることにより、支持アーム6a〜6dを弾性変位させて、レンズホルダ2に保持された対物レンズ21,22をフォーカス方向F及びトラッキング方向Tに駆動変位させることができる。
また、光ピックアップ1は、チルト用コイル51a,51a及び二極着磁マグネット52A,52Bを備えることにより、弾性支持部材4を弾性変位させて、支持体3及びレンズホルダ2に保持された対物レンズ21,22をタンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向であるチルト方向に駆動変位させることができる。
また、光ピックアップ1は、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号及びチルト制御信号に応じて対物レンズ21,22の正確に駆動変位することができ、情報信号の記録又は再生特性の向上を実現できる。
ところで、光ピックアップ1において、第1及び第2の対物レンズ21,22が取り付けられたレンズホルダ2を支持体3に対してフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に支持する構成、すなわち、レンズホルダ2を支持体3に対して支持アーム6a〜6dを介して支持する構成、及び、この支持体3を弾性支持部材4によりチルト方向に傾動可能に支持する構成から、支持ばね系が複雑となり、このことによる支持体3及びレンズホルダ2に発生する不要共振が問題となる。この不要共振は、具体的には、支持体3及びレンズホルダ2のタンジェンシャル方向Tzを軸とした軸回り方向に発生するローリング、トラッキング方向Tを軸とした軸回り方向に発生するピッチング、及びフォーカス方向Fを軸とした軸回り方向に発生するヨーイングである。
本発明を適用した光ピックアップ1は、フォーカス方向、トラッキング方向及びチルト方向を軸としたそれぞれの回転方向の固有振動モードにおける固有振動数が所定の範囲となるように、支持体3をベース8に対して支持する弾性支持部材4を形成することにより、複雑な調整工程等を設けることなく不要共振を低減して良好なサーボ特性を得ることができる。すなわち、本発明を適用した光ピックアップ1は、サーボ特性を劣化させることなく固有振動を抑えるための複雑な調整工程を省くことができ、工程の簡素化、低コスト化を実現するとともに良好なサーボ特性を得ることができ、さらには、光ディスクに対して情報信号の良好な記録及び/又は再生を行うことを可能とする。
よって、本発明を適用した光ピックアップ1は、レンズホルダ2を支持体3により支持し、この支持体3を弾性支持部材4によりベース8に対して傾動可能に支持する構成を備えることにより、対物レンズ21,22をフォーカス方向F、トラッキング方向T及びチルト方向に駆動可能にするとともに、この構成により必要となる複雑な調整工程を省略して良好なサーボ特性を得ることができる。
この光ピックアップ1を用いた光ディスク装置101は、サーボ特性を劣化させることなく光ピックアップの固有振動を抑えるための複雑な調整工程を省くことができ、工程の簡素化、低コスト化を実現するとともに良好なサーボ特性を得ることができることにより、光ディスクに対して情報信号の良好な記録及び/又は再生を行うことを可能とする。
本発明を適用した光ピックアップを用いた光ディスク装置のブロック回路図である。 本発明を適用した光ピックアップの斜視図である。 本発明を適用した光ピックアップの分解斜視図である。 本発明を適用した光ピックアップを構成するマグネットの着磁パターンを示す図であり、(a)は、可動部側に配置される第1及び第2のマグネットのレンズホルダ側からの平面図であり、(b)は、固定部側に配置される第3のマグネットのレンズホルダ側からの平面図であり、(c)は、チルト用の一方のマグネットの支持体側からの平面図であり、(d)は、チルト用の他方のマグネットの支持体側からの平面図である。 本発明を適用した光ピックアップを構成する弾性支持部材を示す図であり、(a)は、弾性支持部材の斜視図であり、(b)は、弾性支持部材の正面図であり、(c)は、弾性支持部材を構成する一の脚片の平面図である。 本発明を適用した光ピックアップを構成する弾性支持部材の他の例を示す図であり、(a)は、弾性支持部材の斜視図であり、(b)は、弾性支持部材を構成する一の脚片の平面図である。 弾性支持部材の更に他の例を示す図であり、(a)は、弾性支持部材に楕円形の切り欠きを設けた例の一の脚片を示す平面図であり、(b)は、複数の切り書きを設けた例の一の脚片を示す平面図である。 弾性支持部材の更に他の例を示す図であり、一枚の板バネ部材に折り曲げ部を形成することにより構成された例の弾性支持部材の斜視図である。 図5に示す弾性支持部材を用いた場合の各方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーション結果を示す模式図である。 図6に示す弾性支持部材を用いた場合の各方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーション結果を示す模式図である。 図9及び図10に示す本発明を適用した光ピックアップのシミュレーション結果と比較するための比較例として、図12に示す弾性支持部材を用いた場合の各方向の固有振動モードにおける固有振動数のシミュレーション結果を示す模式図である。 従来の光ピックアップの斜視図である。 一般的な光ピックアップのアクチュエータのオープンループ特性の一例を示す図である。
符号の説明
1 光ピックアップ、 2 レンズホルダ、 3 支持体、 4 弾性支持部材、 5 駆動手段、 6a〜6d 支持アーム、 8 ベース、 11a〜11c トラッキングコイル、 12a〜12d フォーカスコイル、 13A,13B,14 マグネット、 18 ヨーク、 21 第1の対物レンズ、 22 第2の対物レンズ、 41 脚片、 42 切り抜き、 51a,51b チルトコイル、 52A,52B チルト用のマグネット、 101 光ディスク装置、 102 光ディスク、 103 スピンドルモータ

Claims (10)

  1. 回転駆動される光ディスクの信号記録面に光ビームを集光する対物レンズが取り付けられ、上記対物レンズの光軸と平行なフォーカス方向と、上記対物レンズの光軸方向と直交するトラッキング方向とに移動されるレンズホルダと、
    上記レンズホルダに対して上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向と直交するタンジェンシャル方向に間隔を有して配置され、上記レンズホルダを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に移動可能に支持する支持体と、
    上記支持体をベースに対して支持する弾性支持部材とを備え、
    上記弾性支持部材は、上記フォーカス方向と、上記トラッキング方向と、上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に直交するタンジェンシャル方向とを軸としたそれぞれの回転方向の固有振動モードにおける固有振動数が、上記光ディスクの回転周波数より大きく、且つ上記レンズホルダを駆動変位したときのサーボ安定性を阻害しない程度に小さい周波数となるように形成される光ピックアップ。
  2. 上記弾性支持部材は、上記支持体を支持し、上記支持体を支持する一端側から上記ベースに固定される他端側に向かって互いの間隔を拡げるように傾斜して設けられた一対の脚片を有し、
    上記一対の脚片は、それぞれ、上記一端側から上記他端側に向けて形成される複数の支持片部を有する請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 上記一対の脚片は、それぞれ板状の部材からなり、略円形、略楕円形又は略矩形の切り抜きが形成されることにより上記複数の支持片部が形成される請求項2記載の光ピックアップ。
  4. 上記一対の脚片は、それぞれ板状の部材からなり、切り抜きが形成されることにより上記複数の支持片部が形成されるとともに、各支持片部に屈曲部が形成される請求項2記載の光ピックアップ。
  5. 上記一対の脚片は、それぞれ板状の部材からなり、切り抜きが形成されることにより上記複数の支持片部が形成されるとともに、上記一端側又は上記他端側の何れか一方にのみ連接される舌片部が形成される請求項2記載の光ピックアップ。
  6. 上記一対の脚片は、それぞれ板状の部材からなり、切り抜きが形成されることにより上記複数の支持片部が形成され、各支持片部に屈曲部が形成されるとともに、上記一端側又は上記他端側の何れか一方にのみ連接される舌片部が形成される請求項2記載の光ピックアップ。
  7. 上記舌片部には、ダンプ剤が付与される請求項5又は請求項6記載の光ピックアップ。
  8. 上記支持体を上記タンジェンシャル方向を軸とした軸回り方向に傾斜させる駆動力を上記支持体に付与し、上記支持体に支持された上記レンズホルダを傾斜させる駆動手段を備え、
    上記弾性支持部材は、上記支持体をベースに対して傾動可能に支持する請求項1記載の光ピックアップ。
  9. 上記支持体と上記ベースとの間には、ダンプ剤が付与される請求項1記載の光ピックアップ。
  10. 光ディスクを保持して回転駆動する駆動手段と、
    上記駆動手段によって回転駆動する光ディスクに対し情報信号の記録又は再生を行う光ビームを照射するとともに、上記光ディスクから反射される反射光ビームを検出する光ピックアップとを有する光ディスク装置であって、
    上記光ピックアップは、回転駆動される光ディスクの信号記録面に光ビームを集光する対物レンズが取り付けられ、上記対物レンズの光軸と平行なフォーカス方向と、上記対物レンズの光軸方向と直交するトラッキング方向とに移動されるレンズホルダと、
    上記レンズホルダに対して上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向と直交するタンジェンシャル方向に間隔を有して配置され、上記レンズホルダを上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に移動可能に支持する支持体と、
    上記支持体をベースに対して支持する弾性支持部材とを備え、
    上記弾性支持部材は、上記フォーカス方向と、上記トラッキング方向と、上記フォーカス方向及び上記トラッキング方向に直交するタンジェンシャル方向とを軸としたそれぞれの回転方向の固有振動モードにおける固有振動数が、上記光ディスクの回転周波数より大きく、且つ上記レンズホルダを駆動変位したときのサーボ安定性を阻害しない程度に小さい周波数となるように形成される光ディスク装置。
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