JP2003281753A - レンズアクチュエータ - Google Patents
レンズアクチュエータInfo
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- JP2003281753A JP2003281753A JP2002082246A JP2002082246A JP2003281753A JP 2003281753 A JP2003281753 A JP 2003281753A JP 2002082246 A JP2002082246 A JP 2002082246A JP 2002082246 A JP2002082246 A JP 2002082246A JP 2003281753 A JP2003281753 A JP 2003281753A
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- tracking
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- objective lens
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少ない消費電力で対物レンズを高速度で精度
良く所定位置に駆動することができるレンズアクチュエ
ータを提供する。 【解決手段】 減衰部材361、362により弾性部材
231〜234の振動を抑制するとともに、可動系30
の制御方向における固有振動数を光ディスクの最大回転
周波数とほぼ一致するように設定することにより、光デ
ィスクの回転周波数が最大回転周波数近傍であっても、
一次共振を抑制しつつ高いAC感度を得ることができ、
その結果、少ない消費電力で対物レンズを高速度で精度
良く所定位置に駆動することが可能となる。
良く所定位置に駆動することができるレンズアクチュエ
ータを提供する。 【解決手段】 減衰部材361、362により弾性部材
231〜234の振動を抑制するとともに、可動系30
の制御方向における固有振動数を光ディスクの最大回転
周波数とほぼ一致するように設定することにより、光デ
ィスクの回転周波数が最大回転周波数近傍であっても、
一次共振を抑制しつつ高いAC感度を得ることができ、
その結果、少ない消費電力で対物レンズを高速度で精度
良く所定位置に駆動することが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズアクチュエ
ータに係り、さらに詳しくは、光ピックアップ装置に搭
載され、光ディスクの記録面にレーザ光を集光する対物
レンズを駆動するためのレンズアクチュエータに関す
る。
ータに係り、さらに詳しくは、光ピックアップ装置に搭
載され、光ディスクの記録面にレーザ光を集光する対物
レンズを駆動するためのレンズアクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置では、例えばCD(comp
act disc)、DVD(digital versatile disc)などの
光ディスクが用いられ、該光ディスクのスパイラル状又
は同心円状のトラックが形成された記録面にレーザ光の
微小スポット(光スポット)を形成することにより情報
の記録を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再
生などを行っている。そして、光ディスク装置には、光
ディスクの記録面にレーザ光を照射するとともに、記録
面からの反射光を受光するために、光ピックアップ装置
が設けられている。
act disc)、DVD(digital versatile disc)などの
光ディスクが用いられ、該光ディスクのスパイラル状又
は同心円状のトラックが形成された記録面にレーザ光の
微小スポット(光スポット)を形成することにより情報
の記録を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再
生などを行っている。そして、光ディスク装置には、光
ディスクの記録面にレーザ光を照射するとともに、記録
面からの反射光を受光するために、光ピックアップ装置
が設けられている。
【0003】通常、光ピックアップ装置は、対物レンズ
を含み、光源から出射される光束を光ディスクの記録面
に導くとともに、記録面で反射された戻り光束を所定の
受光位置まで導くための光学系、及び受光位置に配置さ
れた受光素子などを備えている。そして、光ディスク装
置では、光スポットを記録面の所定位置に正確に形成す
るために、対物レンズをトラックの接線方向に直交する
方向(トラッキング方向)に駆動する、いわゆるトラッ
キング制御、及び対物レンズを対物レンズの光軸方向
(フォーカス方向)に駆動する、いわゆるフォーカス制
御を行う際に、光ピックアップ装置の受光素子からの出
力信号に基づいてトラックエラー信号及びフォーカスエ
ラー信号を検出し、それぞれ対物レンズの位置制御など
にフィードバックさせている。
を含み、光源から出射される光束を光ディスクの記録面
に導くとともに、記録面で反射された戻り光束を所定の
受光位置まで導くための光学系、及び受光位置に配置さ
れた受光素子などを備えている。そして、光ディスク装
置では、光スポットを記録面の所定位置に正確に形成す
るために、対物レンズをトラックの接線方向に直交する
方向(トラッキング方向)に駆動する、いわゆるトラッ
キング制御、及び対物レンズを対物レンズの光軸方向
(フォーカス方向)に駆動する、いわゆるフォーカス制
御を行う際に、光ピックアップ装置の受光素子からの出
力信号に基づいてトラックエラー信号及びフォーカスエ
ラー信号を検出し、それぞれ対物レンズの位置制御など
にフィードバックさせている。
【0004】光ピックアップ装置には、対物レンズの位
置制御のために制御信号として供給される電流(又は電
圧)の値に応じてトラッキング方向及びフォーカス方向
に推力を発生させ、対物レンズをトラッキング方向及び
フォーカス方向に駆動するレンズアクチュエータが搭載
されている。
置制御のために制御信号として供給される電流(又は電
圧)の値に応じてトラッキング方向及びフォーカス方向
に推力を発生させ、対物レンズをトラッキング方向及び
フォーカス方向に駆動するレンズアクチュエータが搭載
されている。
【0005】トラッキング制御及びフォーカス制御にお
いて、レンズアクチュエータに入力される制御信号に
は、各部品の組み込み時における設計位置からの位置ず
れなどに起因する、時間変化が小さい成分(いわゆるD
C成分)、及び光ディスクの面ぶれや偏芯などのよう
に、時間変化が大きい成分(いわゆるAC成分)が含ま
れている。
いて、レンズアクチュエータに入力される制御信号に
は、各部品の組み込み時における設計位置からの位置ず
れなどに起因する、時間変化が小さい成分(いわゆるD
C成分)、及び光ディスクの面ぶれや偏芯などのよう
に、時間変化が大きい成分(いわゆるAC成分)が含ま
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】レンズアクチュエータ
の性能を評価する指標の1つとして変位感度特性(以
下、便宜上「感度特性」と略述する)がある。変位感度
(以下、便宜上「感度」と略述する)とは、供給される
電流(又は電圧)の大きさに対する対物レンズのシフト
量をいう。例えば、供給される電流(又は電圧)が同じ
ときには、感度が高いほど対物レンズのシフト量は大き
くなる。一例として図5に示されるように、制御信号の
周波数が低い場合には、感度はほぼ一定であるが、対物
レンズと一体となって駆動される可動部分の固有振動数
に対応する周波数(以下、便宜上「固有振動周波数」と
もいう)でピークとなり、固有振動周波数よりも高い周
波数領域では、周波数が高くなるにつれて感度は低下す
る。フォーカス方向における感度特性ToF及びトラッ
キング方向における感度特性ToTは、いずれも同様な
傾向を示している。
の性能を評価する指標の1つとして変位感度特性(以
下、便宜上「感度特性」と略述する)がある。変位感度
(以下、便宜上「感度」と略述する)とは、供給される
電流(又は電圧)の大きさに対する対物レンズのシフト
量をいう。例えば、供給される電流(又は電圧)が同じ
ときには、感度が高いほど対物レンズのシフト量は大き
くなる。一例として図5に示されるように、制御信号の
周波数が低い場合には、感度はほぼ一定であるが、対物
レンズと一体となって駆動される可動部分の固有振動数
に対応する周波数(以下、便宜上「固有振動周波数」と
もいう)でピークとなり、固有振動周波数よりも高い周
波数領域では、周波数が高くなるにつれて感度は低下す
る。フォーカス方向における感度特性ToF及びトラッ
キング方向における感度特性ToTは、いずれも同様な
傾向を示している。
【0007】近年、光ディスクの記録容量が飛躍的に増
大し、それに伴ってアクセス速度の更なる高速化が要求
されている。アクセス速度の高速化に対応するには、光
ディスクの回転周波数を高くする必要がある。光ディス
クの回転周波数は、例えば32倍速の場合には約106
Hz、40倍速の場合には約132Hzとなる。光ディ
スクの回転周波数が高くなると、前述したAC成分の周
波数が高くなるために、レンズアクチュエータに入力さ
れる制御信号の周波数は高くなり、レンズアクチュエー
タには、速い応答性、すなわち加速性が要求されること
となり、特にAC成分の感度(AC感度)が重要となっ
てきた。
大し、それに伴ってアクセス速度の更なる高速化が要求
されている。アクセス速度の高速化に対応するには、光
ディスクの回転周波数を高くする必要がある。光ディス
クの回転周波数は、例えば32倍速の場合には約106
Hz、40倍速の場合には約132Hzとなる。光ディ
スクの回転周波数が高くなると、前述したAC成分の周
波数が高くなるために、レンズアクチュエータに入力さ
れる制御信号の周波数は高くなり、レンズアクチュエー
タには、速い応答性、すなわち加速性が要求されること
となり、特にAC成分の感度(AC感度)が重要となっ
てきた。
【0008】また、光ディスクの回転周波数が高くなる
と、一例として図6に示されるように、消費電力が急激
に増加する。これは、光ディスクの回転周波数が高くな
ると、AC感度が低下するためである。例えば、対物レ
ンズのシフト量が同じであっても、AC感度が低いほど
供給する電流値を大きくしなければならない。そして、
供給する電流値の自乗が消費電力に比例するため、AC
感度が低いほど消費電力が大きくなる。特にノートパソ
コンのように携帯型の情報機器に用いられる場合には、
レンズアクチュエータで使用できる電力量には限界があ
るために、消費電力を小さくすることは非常に重要であ
る。
と、一例として図6に示されるように、消費電力が急激
に増加する。これは、光ディスクの回転周波数が高くな
ると、AC感度が低下するためである。例えば、対物レ
ンズのシフト量が同じであっても、AC感度が低いほど
供給する電流値を大きくしなければならない。そして、
供給する電流値の自乗が消費電力に比例するため、AC
感度が低いほど消費電力が大きくなる。特にノートパソ
コンのように携帯型の情報機器に用いられる場合には、
レンズアクチュエータで使用できる電力量には限界があ
るために、消費電力を小さくすることは非常に重要であ
る。
【0009】以上の理由から、アクセス速度の高速化に
対応するには、レンズアクチュエータのAC感度を上げ
ることが必要である。
対応するには、レンズアクチュエータのAC感度を上げ
ることが必要である。
【0010】また、レンズアクチュエータの性能を評価
するもう一つの指標としてラジアルチルト特性がある。
ラジアルチルト特性とは、トラッキング方向とフォーカ
ス方向とを含む平面に垂直な方向を回転軸の方向とする
回転特性である。この回転はラジアルチルトとも呼ばれ
ている。また、この回転方向はロール方向とも呼ばれて
いる。トラッキング制御及びフォーカス制御では、対物
レンズがトラッキング方向及びフォーカス方向のみに移
動することが望ましいが、ロール方向の共振(ロール共
振)によってラジアルチルトを伴う場合がある。ラジア
ルチルト特性が悪いと、ラジアルチルト量が大きくな
り、対物レンズの光軸方向と記録面の法線方向とのずれ
が大きくなる。その結果、記録面の所定位置に光スポッ
トを安定して形成することが困難となり、情報の記録及
び再生に悪影響を及ぼすこととなる。特に、アクセス速
度が高速化すると、より短時間で記録面の所定位置に光
スポットを形成しなければならないために、ロール共振
を抑えてラジアルチルト量を小さくすることが必要であ
る。
するもう一つの指標としてラジアルチルト特性がある。
ラジアルチルト特性とは、トラッキング方向とフォーカ
ス方向とを含む平面に垂直な方向を回転軸の方向とする
回転特性である。この回転はラジアルチルトとも呼ばれ
ている。また、この回転方向はロール方向とも呼ばれて
いる。トラッキング制御及びフォーカス制御では、対物
レンズがトラッキング方向及びフォーカス方向のみに移
動することが望ましいが、ロール方向の共振(ロール共
振)によってラジアルチルトを伴う場合がある。ラジア
ルチルト特性が悪いと、ラジアルチルト量が大きくな
り、対物レンズの光軸方向と記録面の法線方向とのずれ
が大きくなる。その結果、記録面の所定位置に光スポッ
トを安定して形成することが困難となり、情報の記録及
び再生に悪影響を及ぼすこととなる。特に、アクセス速
度が高速化すると、より短時間で記録面の所定位置に光
スポットを形成しなければならないために、ロール共振
を抑えてラジアルチルト量を小さくすることが必要であ
る。
【0011】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その目的は、少ない消費電力で対物レンズを高速度
で精度良く所定位置に駆動することができるレンズアク
チュエータを提供することにある。
で、その目的は、少ない消費電力で対物レンズを高速度
で精度良く所定位置に駆動することができるレンズアク
チュエータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来のレンズアクチュエ
ータでは、トラッキング制御及びフォーカス制御(以
下、総称して「対物レンズ位置制御」ともいう)の際
に、対物レンズを含む可動系の一次共振を避けるため
に、トラッキング方向及びフォーカス方向(以下、総称
して「制御方向」ともいう)における固有振動数と光デ
ィスクの回転周波数との差がある程度大きくなるように
設計されていたが、発明者等は、鋭意検討した結果、制
御方向における可動系の一次共振に関しては、減衰部材
を用いることによって尖鋭度Qを小さくすることが可能
であり、対物レンズ位置制御における制御信号の周波数
が、制御方向における固有振動周波数近傍であっても、
対物レンズのシフト量を精度良く制御することが可能で
あるという知見を得た。本発明は、かかる発明者の得た
新規知見に基づいてなされたもので、以下のような構成
を採用する。
ータでは、トラッキング制御及びフォーカス制御(以
下、総称して「対物レンズ位置制御」ともいう)の際
に、対物レンズを含む可動系の一次共振を避けるため
に、トラッキング方向及びフォーカス方向(以下、総称
して「制御方向」ともいう)における固有振動数と光デ
ィスクの回転周波数との差がある程度大きくなるように
設計されていたが、発明者等は、鋭意検討した結果、制
御方向における可動系の一次共振に関しては、減衰部材
を用いることによって尖鋭度Qを小さくすることが可能
であり、対物レンズ位置制御における制御信号の周波数
が、制御方向における固有振動周波数近傍であっても、
対物レンズのシフト量を精度良く制御することが可能で
あるという知見を得た。本発明は、かかる発明者の得た
新規知見に基づいてなされたもので、以下のような構成
を採用する。
【0013】請求項1に記載の発明は、光ピックアップ
装置を構成するキャリッジに搭載され、光ディスクの記
録面にレーザ光を集光する対物レンズを駆動するための
レンズアクチュエータであって、前記キャリッジに固定
される固定部材と;前記対物レンズを保持するレンズ保
持部と;前記記録面に対するフォーカス方向及びトラッ
キング方向に直交する方向に延び、一端が前記固定部材
に接続され、他端が前記レンズ保持部に接続された複数
の弾性部材と;前記複数の弾性部材の振動を所定値以下
に減衰させる減衰部材と;前記レンズ保持部を前記フォ
ーカス方向へ駆動するために、供給される電流値に応じ
て前記フォーカス方向への推力を発生するフォーカス用
推力発生手段と;前記レンズ保持部を前記トラッキング
方向へ駆動するために、供給される電流値に応じて前記
トラッキング方向への推力を発生するトラッキング用推
力発生手段と;を備え、前記対物レンズと前記レンズ保
持部と前記複数の弾性部材とを含む可動系の前記フォー
カス方向及び前記トラッキング方向における固有振動数
が前記光ディスクの最大回転周波数とほぼ一致するよう
に設定されていることを特徴とするレンズアクチュエー
タである。
装置を構成するキャリッジに搭載され、光ディスクの記
録面にレーザ光を集光する対物レンズを駆動するための
レンズアクチュエータであって、前記キャリッジに固定
される固定部材と;前記対物レンズを保持するレンズ保
持部と;前記記録面に対するフォーカス方向及びトラッ
キング方向に直交する方向に延び、一端が前記固定部材
に接続され、他端が前記レンズ保持部に接続された複数
の弾性部材と;前記複数の弾性部材の振動を所定値以下
に減衰させる減衰部材と;前記レンズ保持部を前記フォ
ーカス方向へ駆動するために、供給される電流値に応じ
て前記フォーカス方向への推力を発生するフォーカス用
推力発生手段と;前記レンズ保持部を前記トラッキング
方向へ駆動するために、供給される電流値に応じて前記
トラッキング方向への推力を発生するトラッキング用推
力発生手段と;を備え、前記対物レンズと前記レンズ保
持部と前記複数の弾性部材とを含む可動系の前記フォー
カス方向及び前記トラッキング方向における固有振動数
が前記光ディスクの最大回転周波数とほぼ一致するよう
に設定されていることを特徴とするレンズアクチュエー
タである。
【0014】これによれば、例えば、本発明に係るレン
ズアクチュエータが搭載された光ピックアップ装置で
は、制御方向への対物レンズのシフト量に関する情報を
含む制御信号が入力されると、その制御信号に基づいて
トラッキング用推力発生手段及びフォーカス用推力発生
手段に電流が供給される。トラッキング用推力発生手段
では、その電流値に応じたトラッキング方向への推力を
発生し、レンズ保持部は対物レンズとともにトラッキン
グ方向へ駆動されることとなる。また、フォーカス用推
力発生手段では、その電流値に応じたフォーカス方向へ
の推力を発生し、レンズ保持部は対物レンズとともにフ
ォーカス方向へ駆動されることとなる。ここで、例え
ば、光ディスクが、その最大回転周波数近傍の周波数で
回転する場合には、対物レンズ位置制御の制御信号は最
大回転周波数近傍の周波数を有することとなる。本発明
では、可動系の制御方向における固有振動数が光ディス
クの最大回転周波数とほぼ一致するように設定されてい
るために、制御方向におけるAC感度を従来に比べて高
くすることが可能となる。そして、それに伴い消費電力
も低く抑えることが可能となる。また、可動系の有する
一次共振は、減衰部材によって低く抑えられているため
に、可動系をその固有振動数近傍の周波数で制御方向に
駆動しても大きく共振することはない。すなわち、対物
レンズを制御方向の所定位置に精度良くシフトすること
ができる。従って、特に光ディスクに対する記録及び再
生速度が大きい場合でも、少ない消費電力で対物レンズ
を高速度で精度良く所定位置に駆動することが可能とな
る。
ズアクチュエータが搭載された光ピックアップ装置で
は、制御方向への対物レンズのシフト量に関する情報を
含む制御信号が入力されると、その制御信号に基づいて
トラッキング用推力発生手段及びフォーカス用推力発生
手段に電流が供給される。トラッキング用推力発生手段
では、その電流値に応じたトラッキング方向への推力を
発生し、レンズ保持部は対物レンズとともにトラッキン
グ方向へ駆動されることとなる。また、フォーカス用推
力発生手段では、その電流値に応じたフォーカス方向へ
の推力を発生し、レンズ保持部は対物レンズとともにフ
ォーカス方向へ駆動されることとなる。ここで、例え
ば、光ディスクが、その最大回転周波数近傍の周波数で
回転する場合には、対物レンズ位置制御の制御信号は最
大回転周波数近傍の周波数を有することとなる。本発明
では、可動系の制御方向における固有振動数が光ディス
クの最大回転周波数とほぼ一致するように設定されてい
るために、制御方向におけるAC感度を従来に比べて高
くすることが可能となる。そして、それに伴い消費電力
も低く抑えることが可能となる。また、可動系の有する
一次共振は、減衰部材によって低く抑えられているため
に、可動系をその固有振動数近傍の周波数で制御方向に
駆動しても大きく共振することはない。すなわち、対物
レンズを制御方向の所定位置に精度良くシフトすること
ができる。従って、特に光ディスクに対する記録及び再
生速度が大きい場合でも、少ない消費電力で対物レンズ
を高速度で精度良く所定位置に駆動することが可能とな
る。
【0015】この場合において、請求項2に記載のレン
ズアクチュエータの如く、前記光ディスクの最大回転周
波数が100Hzを超える場合には、前記固有振動数は
80〜100Hzに設定されていることとすることがで
きる。
ズアクチュエータの如く、前記光ディスクの最大回転周
波数が100Hzを超える場合には、前記固有振動数は
80〜100Hzに設定されていることとすることがで
きる。
【0016】上記請求項1に記載のレンズアクチュエー
タにおいて、請求項3に記載のレンズアクチュエータの
如く、前記光ディスクの最大回転周波数が100Hz以
下の場合には、前記固有振動数は60〜100Hzに設
定されていることとすることができる。かかる場合に
は、使用頻度が高い光ディスクに対応して、固有振動数
を設定することができるため、通常使用時における消費
電力を少なくすることが可能となる。
タにおいて、請求項3に記載のレンズアクチュエータの
如く、前記光ディスクの最大回転周波数が100Hz以
下の場合には、前記固有振動数は60〜100Hzに設
定されていることとすることができる。かかる場合に
は、使用頻度が高い光ディスクに対応して、固有振動数
を設定することができるため、通常使用時における消費
電力を少なくすることが可能となる。
【0017】上記請求項1〜3に記載の各レンズアクチ
ュエータにおいて、請求項4に記載のレンズアクチュエ
ータの如く、前記可動系は、前記各弾性部材の長さ、線
径及び材質の少なくとも1つを最適化することによって
前記固有振動数が設定されていることとすることができ
る。かかる場合には、弾性部材の長さ、線径及び材質の
少なくとも1つを最適化することにより、例えば弾性部
材のばね定数を調整することができ、その結果、所定の
固有振動数を設定することが可能となる。
ュエータにおいて、請求項4に記載のレンズアクチュエ
ータの如く、前記可動系は、前記各弾性部材の長さ、線
径及び材質の少なくとも1つを最適化することによって
前記固有振動数が設定されていることとすることができ
る。かかる場合には、弾性部材の長さ、線径及び材質の
少なくとも1つを最適化することにより、例えば弾性部
材のばね定数を調整することができ、その結果、所定の
固有振動数を設定することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図4に基づいて説明する。
〜図4に基づいて説明する。
【0019】図1には、本発明の一実施形態に係るレン
ズアクチュエータの概略構成が示されている。
ズアクチュエータの概略構成が示されている。
【0020】この図1に示されるレンズアクチュエータ
20は、大別すると、不図示の光ピックアップ装置に固
定される固定部分と、対物レンズ321を保持するとと
もに固定部分に対して移動可能な移動部分と、移動部分
と固定部分とを弾性的に連結する弾性部材としての導電
性を有する4本の線ばね(第1の線ばね231、第2の
線ばね232,第3の線ばね233、第4の線ばね23
4、なお、図1では第4の線ばね234は不図示)など
から構成されている。各線ばねは、それぞれ同じ材質、
同じ直径、同じ長さである。
20は、大別すると、不図示の光ピックアップ装置に固
定される固定部分と、対物レンズ321を保持するとと
もに固定部分に対して移動可能な移動部分と、移動部分
と固定部分とを弾性的に連結する弾性部材としての導電
性を有する4本の線ばね(第1の線ばね231、第2の
線ばね232,第3の線ばね233、第4の線ばね23
4、なお、図1では第4の線ばね234は不図示)など
から構成されている。各線ばねは、それぞれ同じ材質、
同じ直径、同じ長さである。
【0021】前記固定部分は、光ピックアップ装置を構
成するキャリッジ(図示省略)に固定される固定部材と
してのアクチュエータベース110、固定ブロック21
1、2つの永久磁石(第1の永久磁石121、第2の永
久磁石122)、2つのヨーク(第1のヨーク111
a、第2のヨーク111b)、及び第1のプリント基板
221とを含んで構成されている。
成するキャリッジ(図示省略)に固定される固定部材と
してのアクチュエータベース110、固定ブロック21
1、2つの永久磁石(第1の永久磁石121、第2の永
久磁石122)、2つのヨーク(第1のヨーク111
a、第2のヨーク111b)、及び第1のプリント基板
221とを含んで構成されている。
【0022】前記移動部分は、対物レンズ321を保持
するためのレンズホルダ(レンズ保持部)311、2つ
のフォーカス用コイル(第1のフォーカス用コイル33
1、第2のフォーカス用コイル332、なお、図1では
第2のフォーカス用コイル332は不図示)、4つのト
ラッキング用コイル(第1のトラッキング用コイル34
1、第2のトラッキング用コイル342、第3のトラッ
キング用コイル343,第4のトラッキング用コイル3
44)、2つのヨーク(第3のヨーク111c、第4の
ヨーク111d)、及び2つのプリント基板(第2のプ
リント基板351、第3のプリント基板352)とを含
んで構成されている。
するためのレンズホルダ(レンズ保持部)311、2つ
のフォーカス用コイル(第1のフォーカス用コイル33
1、第2のフォーカス用コイル332、なお、図1では
第2のフォーカス用コイル332は不図示)、4つのト
ラッキング用コイル(第1のトラッキング用コイル34
1、第2のトラッキング用コイル342、第3のトラッ
キング用コイル343,第4のトラッキング用コイル3
44)、2つのヨーク(第3のヨーク111c、第4の
ヨーク111d)、及び2つのプリント基板(第2のプ
リント基板351、第3のプリント基板352)とを含
んで構成されている。
【0023】前記固定ブロック211は、ブロック形状
を有し、その長手方向とY軸方向とがほぼ一致するよう
に前記アクチュエータベース110上の−X側の端部近
傍に固定されている。固定ブロック211の長手方向の
長さは、アクチュエータベース110のY軸方向の長さ
とほぼ一致している。また、固定ブロック211には、
X軸方向に延びる2つの貫通孔(第1の貫通孔、第2の
貫通孔)がそれぞれ所定の間隔を有して形成されてい
る。
を有し、その長手方向とY軸方向とがほぼ一致するよう
に前記アクチュエータベース110上の−X側の端部近
傍に固定されている。固定ブロック211の長手方向の
長さは、アクチュエータベース110のY軸方向の長さ
とほぼ一致している。また、固定ブロック211には、
X軸方向に延びる2つの貫通孔(第1の貫通孔、第2の
貫通孔)がそれぞれ所定の間隔を有して形成されてい
る。
【0024】前記第2のヨーク111bは、ほぼ正方形
の板状を有し、その板厚方向がX軸方向とほぼ一致する
ように、固定ブロック211の+X側の面中央に接して
固定されている。なお、第2のヨーク111bのY軸方
向の長さは、各貫通孔にかからないように設定されてい
る。また、第2のヨーク111bのZ軸方向の長さは、
固定ブロック211のZ軸方向の長さとほぼ同じであ
る。
の板状を有し、その板厚方向がX軸方向とほぼ一致する
ように、固定ブロック211の+X側の面中央に接して
固定されている。なお、第2のヨーク111bのY軸方
向の長さは、各貫通孔にかからないように設定されてい
る。また、第2のヨーク111bのZ軸方向の長さは、
固定ブロック211のZ軸方向の長さとほぼ同じであ
る。
【0025】前記第2の永久磁石122は、ブロック形
状を有し、その厚さ方向がX軸方向とほぼ一致するよう
に、第2のヨーク111bの+X側の面に接して固定さ
れている。この第2の永久磁石122のY軸方向及びZ
軸方向の長さはそれぞれ第2のヨーク111bのY軸方
向及びZ軸方向の長さとほぼ同一である。
状を有し、その厚さ方向がX軸方向とほぼ一致するよう
に、第2のヨーク111bの+X側の面に接して固定さ
れている。この第2の永久磁石122のY軸方向及びZ
軸方向の長さはそれぞれ第2のヨーク111bのY軸方
向及びZ軸方向の長さとほぼ同一である。
【0026】前記第1のプリント基板221は、長方形
の薄板形状を有し、外部から入力された電流を各フォー
カス用コイル及び各トラッキング用コイルに供給するた
めの複数の端子を備えている。この第1のプリント基板
221は、板厚方向がX軸方向とほぼ一致するととも
に、各貫通孔を塞ぐように固定ブロック211の−X側
の面に接して固定されている。第1のプリント基板22
1のY軸方向及びZ軸方向の長さはそれぞれ固定ブロッ
ク211のY軸方向及びZ軸方向の長さとほぼ同一であ
る。
の薄板形状を有し、外部から入力された電流を各フォー
カス用コイル及び各トラッキング用コイルに供給するた
めの複数の端子を備えている。この第1のプリント基板
221は、板厚方向がX軸方向とほぼ一致するととも
に、各貫通孔を塞ぐように固定ブロック211の−X側
の面に接して固定されている。第1のプリント基板22
1のY軸方向及びZ軸方向の長さはそれぞれ固定ブロッ
ク211のY軸方向及びZ軸方向の長さとほぼ同一であ
る。
【0027】前記第1のヨーク111aは、第2のヨー
ク111bと同様な形状を有し、その板厚方向がX軸方
向とほぼ一致するように、アクチュエータベース110
上の+X側の端部に固定されている。
ク111bと同様な形状を有し、その板厚方向がX軸方
向とほぼ一致するように、アクチュエータベース110
上の+X側の端部に固定されている。
【0028】前記第1の永久磁石121は、第2の永久
磁石122と同様な形状を有し、その厚さ方向がX軸方
向とほぼ一致するように、第1のヨーク111aの−X
側の面に接して固定されている。
磁石122と同様な形状を有し、その厚さ方向がX軸方
向とほぼ一致するように、第1のヨーク111aの−X
側の面に接して固定されている。
【0029】すなわち、固定ブロック211、第1のヨ
ーク111a、第2のヨーク111b、第1の永久磁石
121、第2の永久磁石122及び第1のプリント基板
221は、アクチュエータベース110を介して光ピッ
クアップ装置に固定されることとなる。
ーク111a、第2のヨーク111b、第1の永久磁石
121、第2の永久磁石122及び第1のプリント基板
221は、アクチュエータベース110を介して光ピッ
クアップ装置に固定されることとなる。
【0030】前記レンズホルダ311は、第1の永久磁
石121と第2の永久磁石122との間に配置され、対
物レンズ321、第3のヨーク111c、第4の111
d、トラッキング用コイル341〜344、第1のフォ
ーカス用コイル331、第2のフォーカス用コイル33
2、第2のプリント基板351、及び第3のプリント基
板352を所定位置に組み込むための複数の支持部材を
組み合わせた構造を有している。レンズホルダ311の
中央部にはZ軸方向に延びる貫通孔が形成されており、
その貫通孔を塞ぐ位置に、対物レンズ321がその光軸
方向とZ軸方向とがほぼ一致するよう、接着剤などを用
いて固定されている。
石121と第2の永久磁石122との間に配置され、対
物レンズ321、第3のヨーク111c、第4の111
d、トラッキング用コイル341〜344、第1のフォ
ーカス用コイル331、第2のフォーカス用コイル33
2、第2のプリント基板351、及び第3のプリント基
板352を所定位置に組み込むための複数の支持部材を
組み合わせた構造を有している。レンズホルダ311の
中央部にはZ軸方向に延びる貫通孔が形成されており、
その貫通孔を塞ぐ位置に、対物レンズ321がその光軸
方向とZ軸方向とがほぼ一致するよう、接着剤などを用
いて固定されている。
【0031】前記第3のヨーク111cは、第2のヨー
ク111bと同様な形状を有し、その板厚方向がX軸方
向とほぼ一致するように、レンズホルダ311の+X側
に組み込まれている。
ク111bと同様な形状を有し、その板厚方向がX軸方
向とほぼ一致するように、レンズホルダ311の+X側
に組み込まれている。
【0032】前記第4のヨーク111dは、第2のヨー
ク111bと同様な形状を有し、その板厚方向がX軸方
向とほぼ一致するように、レンズホルダ311の−X側
に組み込まれている。
ク111bと同様な形状を有し、その板厚方向がX軸方
向とほぼ一致するように、レンズホルダ311の−X側
に組み込まれている。
【0033】前記第1のトラッキング用コイル341及
び第2のトラッキング用コイル342は、互いにY軸方
向に所定の距離だけ離れて第3のヨーク111cの+X
側に組み込まれている。前記第3のトラッキング用コイ
ル343及び第4のトラッキング用コイル344は、互
いにY軸方向に所定の距離だけ離れて第4のヨーク11
1dの−X側に組み込まれている。すなわち、第1のト
ラッキング用コイル341及び第2のトラッキング用コ
イル342と、第3のトラッキング用コイル343及び
第4のトラッキング用コイル344は、それぞれレンズ
ホルダ311を挟んでX軸方向に対向する位置に配置さ
れることとなる。なお、各トラッキング用コイルは、必
要とされるY軸方向の推力に応じた大きさ及び形状を有
している。
び第2のトラッキング用コイル342は、互いにY軸方
向に所定の距離だけ離れて第3のヨーク111cの+X
側に組み込まれている。前記第3のトラッキング用コイ
ル343及び第4のトラッキング用コイル344は、互
いにY軸方向に所定の距離だけ離れて第4のヨーク11
1dの−X側に組み込まれている。すなわち、第1のト
ラッキング用コイル341及び第2のトラッキング用コ
イル342と、第3のトラッキング用コイル343及び
第4のトラッキング用コイル344は、それぞれレンズ
ホルダ311を挟んでX軸方向に対向する位置に配置さ
れることとなる。なお、各トラッキング用コイルは、必
要とされるY軸方向の推力に応じた大きさ及び形状を有
している。
【0034】前記第1のフォーカス用コイル331は、
レンズホルダ311の+Y側に組み込まれ、前記第2の
フォーカス用コイル332は、レンズホルダ311の−
Y側に組み込まれている。すなわち、第1のフォーカス
用コイル331と第2のフォーカス用コイル332は、
それぞれレンズホルダ311を挟んでY軸方向に対向す
る位置に配置されることとなる。なお、各フォーカス用
コイルは、必要とされるZ軸方向の推力に応じた大きさ
及び形状を有している。
レンズホルダ311の+Y側に組み込まれ、前記第2の
フォーカス用コイル332は、レンズホルダ311の−
Y側に組み込まれている。すなわち、第1のフォーカス
用コイル331と第2のフォーカス用コイル332は、
それぞれレンズホルダ311を挟んでY軸方向に対向す
る位置に配置されることとなる。なお、各フォーカス用
コイルは、必要とされるZ軸方向の推力に応じた大きさ
及び形状を有している。
【0035】前記第1のプリント基板351及び第2の
プリント基板352は、各トラッキング用コイル及び各
フォーカス用コイルに電流を供給するための複数の端子
を備えている。第1のプリント基板351は、第1のフ
ォーカス用コイル331の+Y側に組み込まれ、第2の
プリント基板352は、第2のフォーカス用コイル33
2の−Y側に組み込まれている。
プリント基板352は、各トラッキング用コイル及び各
フォーカス用コイルに電流を供給するための複数の端子
を備えている。第1のプリント基板351は、第1のフ
ォーカス用コイル331の+Y側に組み込まれ、第2の
プリント基板352は、第2のフォーカス用コイル33
2の−Y側に組み込まれている。
【0036】すなわち、レンズホルダ311、対物レン
ズ321、第3のヨーク111c、第4のヨーク111
d、トラッキング用コイル341〜344、第1のフォ
ーカス用コイル331、第2のフォーカス用コイル33
2、第2のプリント基板351、及び第3のプリント基
板352は、それぞれ一体として移動することとなる。
ズ321、第3のヨーク111c、第4のヨーク111
d、トラッキング用コイル341〜344、第1のフォ
ーカス用コイル331、第2のフォーカス用コイル33
2、第2のプリント基板351、及び第3のプリント基
板352は、それぞれ一体として移動することとなる。
【0037】レンズホルダ311は、第1のトラッキン
グ用コイル341及び第2のトラッキング用コイル34
2が第1の永久磁石121と互いに対向するとともに、
第3のトラッキング用コイル343及び第4のトラッキ
ング用コイル344が第2の永久磁石122と互いに対
向するように、4本の線ばね231〜234によって弾
性的にアクチュエータベース110と結合している。
グ用コイル341及び第2のトラッキング用コイル34
2が第1の永久磁石121と互いに対向するとともに、
第3のトラッキング用コイル343及び第4のトラッキ
ング用コイル344が第2の永久磁石122と互いに対
向するように、4本の線ばね231〜234によって弾
性的にアクチュエータベース110と結合している。
【0038】すなわち、レンズホルダ311の+Y側で
は、第1の線ばね231及び第2の線ばね232の一端
が、互いにZ軸方向に所定の距離だけ離れて第2のプリ
ント基板351上の所定の端子に半田付けによってそれ
ぞれ接続されている。そして、第1の線ばね231及び
第2の線ばね232の長手方向がX軸方向とほぼ一致す
るように、第1の線ばね231及び第2の線ばね232
の他端は、固定ブロック211に形成されているX軸方
向に延びる第1の貫通孔を介して第1のプリント基板2
21上の所定の端子に半田付けによってそれぞれ接続さ
れている。第1の貫通孔には、第1の線ばね231及び
第2の線ばね232に対する減衰部材としてシリコンゲ
ル361が充填されている。
は、第1の線ばね231及び第2の線ばね232の一端
が、互いにZ軸方向に所定の距離だけ離れて第2のプリ
ント基板351上の所定の端子に半田付けによってそれ
ぞれ接続されている。そして、第1の線ばね231及び
第2の線ばね232の長手方向がX軸方向とほぼ一致す
るように、第1の線ばね231及び第2の線ばね232
の他端は、固定ブロック211に形成されているX軸方
向に延びる第1の貫通孔を介して第1のプリント基板2
21上の所定の端子に半田付けによってそれぞれ接続さ
れている。第1の貫通孔には、第1の線ばね231及び
第2の線ばね232に対する減衰部材としてシリコンゲ
ル361が充填されている。
【0039】また、レンズホルダ311の−Y側では、
第3の線ばね233及び第4の線ばね234の一端が、
互いにZ軸方向に所定の距離だけ離れて第3のプリント
基板352上の所定の端子に半田付けによってそれぞれ
接続されている。そして、第3の線ばね233及び第4
の線ばね234の長手方向がX軸方向とほぼ一致するよ
うに、第3の線ばね233及び第4の線ばね234の他
端は、固定ブロック211に形成されているX軸方向に
延びる第2の貫通孔を介して第1のプリント基板221
上の所定の端子に半田付けによってそれぞれ接続されて
いる。第2の貫通孔には、第3の線ばね233及び第4
の線ばね234に対する減衰部材としてシリコンゲル3
62が充填されている。
第3の線ばね233及び第4の線ばね234の一端が、
互いにZ軸方向に所定の距離だけ離れて第3のプリント
基板352上の所定の端子に半田付けによってそれぞれ
接続されている。そして、第3の線ばね233及び第4
の線ばね234の長手方向がX軸方向とほぼ一致するよ
うに、第3の線ばね233及び第4の線ばね234の他
端は、固定ブロック211に形成されているX軸方向に
延びる第2の貫通孔を介して第1のプリント基板221
上の所定の端子に半田付けによってそれぞれ接続されて
いる。第2の貫通孔には、第3の線ばね233及び第4
の線ばね234に対する減衰部材としてシリコンゲル3
62が充填されている。
【0040】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、対物レンズ321、レンズホルダ311、第3
のヨーク111c、第4のヨーク111d、トラッキン
グ用コイル341〜344、第1のフォーカス用コイル
331、第2のフォーカス用コイル332、第2のプリ
ント基板351、第3のプリント基板352、及び線ば
ね231〜234によって可動系30が構成されてい
る。
態では、対物レンズ321、レンズホルダ311、第3
のヨーク111c、第4のヨーク111d、トラッキン
グ用コイル341〜344、第1のフォーカス用コイル
331、第2のフォーカス用コイル332、第2のプリ
ント基板351、第3のプリント基板352、及び線ば
ね231〜234によって可動系30が構成されてい
る。
【0041】また、第1の永久磁石121、第2の永久
磁石122、ヨーク111a〜111d、及びアクチュ
エータベース110によって磁気回路が形成されてい
る。そして、第1の永久磁石121と第3のヨーク11
1cとの間、及び第2の永久磁石122と第4のヨーク
111dとの間にはそれぞれ磁気回路ギャップが形成さ
れている。
磁石122、ヨーク111a〜111d、及びアクチュ
エータベース110によって磁気回路が形成されてい
る。そして、第1の永久磁石121と第3のヨーク11
1cとの間、及び第2の永久磁石122と第4のヨーク
111dとの間にはそれぞれ磁気回路ギャップが形成さ
れている。
【0042】そして、各トラッキング用コイルに電流を
供給することにより、Y軸方向への推力が発生し、可動
系30をY軸方向に駆動することが可能となる。
供給することにより、Y軸方向への推力が発生し、可動
系30をY軸方向に駆動することが可能となる。
【0043】また、各フォーカス用コイルに電流を供給
することにより、Z軸方向への推力が発生し、可動系3
0をZ軸方向に駆動することが可能となる。
することにより、Z軸方向への推力が発生し、可動系3
0をZ軸方向に駆動することが可能となる。
【0044】ここで、前述のようにして構成されたレン
ズアクチュエータ20の作用について簡単に説明する。
先ず、トラッキング制御の場合について説明する。な
お、レンズアクチュエータ20は、光ディスクの記録面
に垂直な方向がZ軸方向、トラックの接線方向がX軸方
向と一致するように不図示の光ピックアップ装置に搭載
されているものとする。すなわち、Y軸方向がトラッキ
ング方向、Z軸方向がフォーカス方向となる。
ズアクチュエータ20の作用について簡単に説明する。
先ず、トラッキング制御の場合について説明する。な
お、レンズアクチュエータ20は、光ディスクの記録面
に垂直な方向がZ軸方向、トラックの接線方向がX軸方
向と一致するように不図示の光ピックアップ装置に搭載
されているものとする。すなわち、Y軸方向がトラッキ
ング方向、Z軸方向がフォーカス方向となる。
【0045】光ピックアップ装置に外部から対物レンズ
321をトラッキング方向にシフトするための制御信号
が入力されると、その制御信号に対応する電流が第1の
プリント基板221及び各線ばねを介して各トラッキン
グ用コイルに供給される。各トラッキング用コイルに電
流が流れると、その電流値に応じて可動系30をトラッ
キング方向に駆動するための推力が発生する。そして、
その推力によって可動系30はトラッキング方向に駆動
される。その結果、対物レンズ321はトラッキング方
向の所定位置にシフトする。
321をトラッキング方向にシフトするための制御信号
が入力されると、その制御信号に対応する電流が第1の
プリント基板221及び各線ばねを介して各トラッキン
グ用コイルに供給される。各トラッキング用コイルに電
流が流れると、その電流値に応じて可動系30をトラッ
キング方向に駆動するための推力が発生する。そして、
その推力によって可動系30はトラッキング方向に駆動
される。その結果、対物レンズ321はトラッキング方
向の所定位置にシフトする。
【0046】次に、フォーカス制御の場合について説明
する。光ピックアップ装置に外部から対物レンズ321
をフォーカス方向にシフトするための制御信号が入力さ
れると、その制御信号に対応する電流が第1のプリント
基板221及び各線ばねを介して各フォーカス用コイル
に供給される。各フォーカス用コイルに電流が流れる
と、その電流値に応じて可動系30をフォーカス方向に
駆動するための推力が発生する。そして、その推力によ
って可動系30はフォーカス方向に駆動される。その結
果、対物レンズ321はフォーカス方向の所定位置にシ
フトする。なお、トラッキング制御とフォーカス制御と
は、並行して行われる場合がある。
する。光ピックアップ装置に外部から対物レンズ321
をフォーカス方向にシフトするための制御信号が入力さ
れると、その制御信号に対応する電流が第1のプリント
基板221及び各線ばねを介して各フォーカス用コイル
に供給される。各フォーカス用コイルに電流が流れる
と、その電流値に応じて可動系30をフォーカス方向に
駆動するための推力が発生する。そして、その推力によ
って可動系30はフォーカス方向に駆動される。その結
果、対物レンズ321はフォーカス方向の所定位置にシ
フトする。なお、トラッキング制御とフォーカス制御と
は、並行して行われる場合がある。
【0047】次に、可動系の制御方向における固有振動
について考察する。可動系30の制御方向における固有
振動数f0は、次の(1)式で求めることができる。
について考察する。可動系30の制御方向における固有
振動数f0は、次の(1)式で求めることができる。
【0048】
【数1】
【0049】上記(1)式におけるkTは4本の線ばね
231〜234によるばね定数であり、mは可動系の質
量である。すなわち、可動系30の制御方向における固
有振動数f0は、ばね定数kT及び可動系30の質量mに
よって決定される。そこで、固有振動数f0を大きくす
るには、ばね定数kTを大きくするか、あるいは可動系
30の質量mを小さくすれば良いことは明らかである。
しかしながら、現状では可動系30の質量mを更に小さ
くすることは非常に困難である。
231〜234によるばね定数であり、mは可動系の質
量である。すなわち、可動系30の制御方向における固
有振動数f0は、ばね定数kT及び可動系30の質量mに
よって決定される。そこで、固有振動数f0を大きくす
るには、ばね定数kTを大きくするか、あるいは可動系
30の質量mを小さくすれば良いことは明らかである。
しかしながら、現状では可動系30の質量mを更に小さ
くすることは非常に困難である。
【0050】各線ばねのばね定数kは、次の(2)式で
示されることが知られている。ここで、Eは線ばねのヤ
ング率(縦弾性係数)、dは線ばねの直径、Lは線ばね
の長さである。なお、線ばねのヤング率Eは、線ばねの
材質によって決定される。すなわち、各線ばねのばね定
数kは、線ばねの材質、直径d及び長さLに依存する。
示されることが知られている。ここで、Eは線ばねのヤ
ング率(縦弾性係数)、dは線ばねの直径、Lは線ばね
の長さである。なお、線ばねのヤング率Eは、線ばねの
材質によって決定される。すなわち、各線ばねのばね定
数kは、線ばねの材質、直径d及び長さLに依存する。
【0051】
【数2】
【0052】ばね定数kTは、各線ばねのばね定数kを
それぞれ加算することによって得られる。すなわち、ば
ね定数kTは、次の(3)式で示される。
それぞれ加算することによって得られる。すなわち、ば
ね定数kTは、次の(3)式で示される。
【0053】
【数3】
【0054】従って、ばね定数kTを大きくするには、
線ばねの材質をヤング率Eの大きいものに変更したり、
線ばねの直径dを太くしたり、線ばねの長さLを短くす
れば良いことがわかる。例えば、可動系30の固有振動
数を60Hzから80Hzに変更する場合には、ヤング
率Eを約1.78倍、又は直径dを約1.15倍、又は
長さLを約0.83倍に変更すれば良い。また、可動系
30の固有振動数を60Hzから100Hzに変更する
場合には、ヤング率Eを約2.78倍、又は直径dを約
1.29倍、又は長さLを約0.71倍に変更すれば良
い。
線ばねの材質をヤング率Eの大きいものに変更したり、
線ばねの直径dを太くしたり、線ばねの長さLを短くす
れば良いことがわかる。例えば、可動系30の固有振動
数を60Hzから80Hzに変更する場合には、ヤング
率Eを約1.78倍、又は直径dを約1.15倍、又は
長さLを約0.83倍に変更すれば良い。また、可動系
30の固有振動数を60Hzから100Hzに変更する
場合には、ヤング率Eを約2.78倍、又は直径dを約
1.29倍、又は長さLを約0.71倍に変更すれば良
い。
【0055】固有振動数が60Hz、80Hz、及び1
00Hzの場合の感度特性を求めると、一例として、図
2及び図3に示されるように、固有振動数近傍での感度
が高くなっている。なお、図2は縦軸、横軸ともに対数
目盛で表示した図であり、図3は縦軸、横軸ともにリニ
ア目盛で表示した図である。
00Hzの場合の感度特性を求めると、一例として、図
2及び図3に示されるように、固有振動数近傍での感度
が高くなっている。なお、図2は縦軸、横軸ともに対数
目盛で表示した図であり、図3は縦軸、横軸ともにリニ
ア目盛で表示した図である。
【0056】また、消費電力は、一例として図4に実線
で示されるように、光ディスクの回転周波数が固有振動
数とほぼ等しい場合に最も小さい。なお、図4では、ト
ラッキング制御時の最大消費電力とフォーカス制御時の
最大消費電力との平均消費電力が示されている。
で示されるように、光ディスクの回転周波数が固有振動
数とほぼ等しい場合に最も小さい。なお、図4では、ト
ラッキング制御時の最大消費電力とフォーカス制御時の
最大消費電力との平均消費電力が示されている。
【0057】また、可動系30のロール方向における固
有振動について考察する。可動系30のロール方向にお
ける固有振動数frは、次の(4)式で求めることがで
きる。ここで、kθは4本の線ばね231〜234によ
るねじりばね定数であり、Jは可動系30の慣性モーメ
ントである。
有振動について考察する。可動系30のロール方向にお
ける固有振動数frは、次の(4)式で求めることがで
きる。ここで、kθは4本の線ばね231〜234によ
るねじりばね定数であり、Jは可動系30の慣性モーメ
ントである。
【0058】
【数4】
【0059】ねじりばね定数kθは、次の(5)式で示
されることが知られている。ここで、Gは線ばねの横弾
性係数であり、rは線ばねの作用半径である。
されることが知られている。ここで、Gは線ばねの横弾
性係数であり、rは線ばねの作用半径である。
【0060】
【数5】
【0061】上記(5)式における右辺の第1項は右辺
の第2項に比べて非常に小さいために、(5)式は次の
(6)式のように近似できる。
の第2項に比べて非常に小さいために、(5)式は次の
(6)式のように近似できる。
【0062】
【数6】
【0063】上記(6)式は、ばね定数kTを用いて、
さらに次の(7)式に書き換えることができる。
さらに次の(7)式に書き換えることができる。
【0064】kθ=kT×r2 …(7)
【0065】また、可動系30の慣性モーメントJは、
次の(8)式で示されることが知られている。ここで、
ρは可動系30における質量分布の平均半径(慣性半
径)である。
次の(8)式で示されることが知られている。ここで、
ρは可動系30における質量分布の平均半径(慣性半
径)である。
【0066】J=m×ρ2 …(8)
【0067】そこで、上記(3)式は、上記(7)式及
び(8)式を代入することにより、次の(9)式に書き
換えることができる。
び(8)式を代入することにより、次の(9)式に書き
換えることができる。
【0068】
【数7】
【0069】さらに、上記(9)式は、制御方向におけ
る固有振動数f0を用いて、次の(10)式に書き換え
ることができる。
る固有振動数f0を用いて、次の(10)式に書き換え
ることができる。
【0070】fr=(r/ρ)×f0 …(10)
【0071】可動系30では、r/ρの値は約2である
ため、ロール方向における固有振動数frと制御方向に
おける固有振動数f0との関係は、次の(11)式で示
すことができる。
ため、ロール方向における固有振動数frと制御方向に
おける固有振動数f0との関係は、次の(11)式で示
すことができる。
【0072】fr≒2f0 …(11)
【0073】従って、例えば、光ディスクの回転周波数
が100Hzの場合に、制御方向における固有振動数f
0を80Hzに設定すると、ロール方向における固有振
動数frは約160Hzとなる。従って、ロール方向に
おける固有振動数frと光ディスクの回転周波数との差
が大きくなり、その結果、対物レンズ位置制御の際にロ
ール共振が生じるの抑えることが可能となる。
が100Hzの場合に、制御方向における固有振動数f
0を80Hzに設定すると、ロール方向における固有振
動数frは約160Hzとなる。従って、ロール方向に
おける固有振動数frと光ディスクの回転周波数との差
が大きくなり、その結果、対物レンズ位置制御の際にロ
ール共振が生じるの抑えることが可能となる。
【0074】以上の説明から明らかなように、本実施形
態では、各フォーカス用コイルと各ヨークと各永久磁石
とからフォーカス用推力発生手段が構成され、各トラッ
キング用コイルと各ヨークと各永久磁石とからトラッキ
ング用推力発生手段が構成されている。
態では、各フォーカス用コイルと各ヨークと各永久磁石
とからフォーカス用推力発生手段が構成され、各トラッ
キング用コイルと各ヨークと各永久磁石とからトラッキ
ング用推力発生手段が構成されている。
【0075】以上説明したように、本実施形態に係るレ
ンズアクチュエータによると、対物レンズ321とレン
ズホルダ311と4本の線ばね231〜234とを含む
可動系30のフォーカス方向及びトラッキング方向にお
ける固有振動数が光ディスクの最大回転周波数とほぼ一
致するように設定されているために、光ディスクに対す
る記録及び再生速度が大きい場合でも、高いAC感度を
得ることができる。従って、少ない消費電力で対物レン
ズ321を高速度で精度良く所定位置に駆動することが
可能となる。
ンズアクチュエータによると、対物レンズ321とレン
ズホルダ311と4本の線ばね231〜234とを含む
可動系30のフォーカス方向及びトラッキング方向にお
ける固有振動数が光ディスクの最大回転周波数とほぼ一
致するように設定されているために、光ディスクに対す
る記録及び再生速度が大きい場合でも、高いAC感度を
得ることができる。従って、少ない消費電力で対物レン
ズ321を高速度で精度良く所定位置に駆動することが
可能となる。
【0076】また、本実施形態によると、各線ばねの長
さ、線径及び材質の少なくとも1つを最適化することに
よって、可動系30の制御方向における固有振動数が設
定されているために、ロール共振を抑えつつ可動系30
のフォーカス方向及びトラッキング方向における固有振
動数を光ディスクの最大回転周波数とほぼ一致するよう
に設定することができる。
さ、線径及び材質の少なくとも1つを最適化することに
よって、可動系30の制御方向における固有振動数が設
定されているために、ロール共振を抑えつつ可動系30
のフォーカス方向及びトラッキング方向における固有振
動数を光ディスクの最大回転周波数とほぼ一致するよう
に設定することができる。
【0077】なお、上記実施形態において、光ディスク
の最大回転周波数が100Hzを超える場合には、可動
系30のフォーカス方向及びトラッキング方向における
固有振動数を80〜100Hzに設定しても良い。DC
感度は、ばね定数kTに反比例するため、ばね定数kTを
大きくするとDC感度は低下する。そこで、光ディスク
の最大回転周波数が100Hzを超える場合に、DC成
分が多いときは、固有振動数を80〜100Hzに設定
することにより、AC感度を上げつつ、DC感度の低下
を抑えることが可能となる。
の最大回転周波数が100Hzを超える場合には、可動
系30のフォーカス方向及びトラッキング方向における
固有振動数を80〜100Hzに設定しても良い。DC
感度は、ばね定数kTに反比例するため、ばね定数kTを
大きくするとDC感度は低下する。そこで、光ディスク
の最大回転周波数が100Hzを超える場合に、DC成
分が多いときは、固有振動数を80〜100Hzに設定
することにより、AC感度を上げつつ、DC感度の低下
を抑えることが可能となる。
【0078】また、前記光ディスクの最大回転周波数が
100Hz以下の場合には、可動系30のフォーカス方
向及びトラッキング方向における固有振動数を60Hz
以上に設定しても良い。これにより、通常最も良く使用
される18倍速〜30倍速において、従来よりも高いA
C感度を得ることができる。
100Hz以下の場合には、可動系30のフォーカス方
向及びトラッキング方向における固有振動数を60Hz
以上に設定しても良い。これにより、通常最も良く使用
される18倍速〜30倍速において、従来よりも高いA
C感度を得ることができる。
【0079】なお、上記実施形態では、弾性部材として
導電性を有する線ばねが用いられる場合について説明し
たが、これに限らず、例えば導電性を有する板ばねを用
いても良い。
導電性を有する線ばねが用いられる場合について説明し
たが、これに限らず、例えば導電性を有する板ばねを用
いても良い。
【0080】また、上記実施形態では、各線ばねが各プ
リント基板に半田付けによって接続される場合について
説明したが、これに限らず、例えば接着剤やインサート
成型法によって接続されても良い。但し、この場合に
は、フォーカス用コイル及びトラッキング用コイルへの
電流供給用の配線が別に必要となる。
リント基板に半田付けによって接続される場合について
説明したが、これに限らず、例えば接着剤やインサート
成型法によって接続されても良い。但し、この場合に
は、フォーカス用コイル及びトラッキング用コイルへの
電流供給用の配線が別に必要となる。
【0081】さらに、上記実施形態では、減衰部材とし
てシリコンゲルが用いられる場合について説明したが、
本発明がこれに限定されるものではない。
てシリコンゲルが用いられる場合について説明したが、
本発明がこれに限定されるものではない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレン
ズアクチュエータによれば、少ない消費電力で対物レン
ズを高速度で精度良く所定位置に駆動することができる
という効果がある。
ズアクチュエータによれば、少ない消費電力で対物レン
ズを高速度で精度良く所定位置に駆動することができる
という効果がある。
【図1】本発明の一実施形態に係るレンズアクチュエー
タの構成を示す斜視図である。
タの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るレンズアクチュエー
タの感度特性を説明するための図である。
タの感度特性を説明するための図である。
【図3】図2の縦軸及び横軸をリニア目盛に変更した図
である。
である。
【図4】本発明の一実施形態に係るレンズアクチュエー
タの消費電力を説明するための図である。
タの消費電力を説明するための図である。
【図5】従来のレンズアクチュエータの感度特性を説明
するための図である。
するための図である。
【図6】従来のレンズアクチュエータの消費電力を説明
するための図である。
するための図である。
20…レンズアクチュエータ、30…可動系、110…
アクチュエータベース(固定部材)、111a、111
b、111c、111d…ヨーク(フォーカス用推力発
生手段の一部、トラッキング用推力発生手段の一部)、
121、122…永久磁石(フォーカス用推力発生手段
の一部、トラッキング用推力発生手段の一部)、23
1、232,233、234…線ばね(弾性部材)、3
11…レンズホルダ(レンズ保持部)、321…対物レ
ンズ、331、332…フォーカス用コイル(フォーカ
ス用推力発生手段の一部)、341、342、343,
344…トラッキング用コイル(トラッキング用推力発
生手段の一部)、361、362…シリコンゲル(減衰
部材)。
アクチュエータベース(固定部材)、111a、111
b、111c、111d…ヨーク(フォーカス用推力発
生手段の一部、トラッキング用推力発生手段の一部)、
121、122…永久磁石(フォーカス用推力発生手段
の一部、トラッキング用推力発生手段の一部)、23
1、232,233、234…線ばね(弾性部材)、3
11…レンズホルダ(レンズ保持部)、321…対物レ
ンズ、331、332…フォーカス用コイル(フォーカ
ス用推力発生手段の一部)、341、342、343,
344…トラッキング用コイル(トラッキング用推力発
生手段の一部)、361、362…シリコンゲル(減衰
部材)。
Claims (4)
- 【請求項1】 光ピックアップ装置を構成するキャリッ
ジに搭載され、光ディスクの記録面にレーザ光を集光す
る対物レンズを駆動するためのレンズアクチュエータで
あって、 前記キャリッジに固定される固定部材と;前記対物レン
ズを保持するレンズ保持部と;前記記録面に対するフォ
ーカス方向及びトラッキング方向に直交する方向に延
び、一端が前記固定部材に接続され、他端が前記レンズ
保持部に接続された複数の弾性部材と;前記複数の弾性
部材の振動を所定値以下に減衰させる減衰部材と;前記
レンズ保持部を前記フォーカス方向へ駆動するために、
供給される電流値に応じて前記フォーカス方向への推力
を発生するフォーカス用推力発生手段と;前記レンズ保
持部を前記トラッキング方向へ駆動するために、供給さ
れる電流値に応じて前記トラッキング方向への推力を発
生するトラッキング用推力発生手段と;を備え、 前記対物レンズと前記レンズ保持部と前記複数の弾性部
材とを含む可動系の前記フォーカス方向及び前記トラッ
キング方向における固有振動数が前記光ディスクの最大
回転周波数とほぼ一致するように設定されていることを
特徴とするレンズアクチュエータ。 - 【請求項2】 前記光ディスクの最大回転周波数が10
0Hzを超える場合には、前記固有振動数は80〜10
0Hzに設定されていることを特徴とする請求項1に記
載のレンズアクチュエータ。 - 【請求項3】 前記光ディスクの最大回転周波数が10
0Hz以下の場合には、前記固有振動数は60〜100
Hzに設定されていることを特徴とする請求項1に記載
のレンズアクチュエータ。 - 【請求項4】 前記可動系は、前記各弾性部材の長さ、
線径及び材質の少なくとも1つを最適化することによっ
て前記固有振動数が設定されていることを特徴とする請
求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズアクチュエー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082246A JP2003281753A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | レンズアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082246A JP2003281753A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | レンズアクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003281753A true JP2003281753A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=29230503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002082246A Pending JP2003281753A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | レンズアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003281753A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007311010A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-29 | Sony Corp | 光ピックアップ及び光ディスク装置 |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002082246A patent/JP2003281753A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007311010A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-29 | Sony Corp | 光ピックアップ及び光ディスク装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060830 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061221 |