JP4739337B2 - 対物レンズ駆動装置、制御回路、光ディスク装置及び対物レンズ駆動方法 - Google Patents

対物レンズ駆動装置、制御回路、光ディスク装置及び対物レンズ駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、BD(Blu−ray Disc)、DVD、CD、MD(MiniDisc)など光ディスクから情報を記録及び/又は再生するために使用される対物レンズ駆動装置、制御回路、光ディスク装置及び対物レンズ駆動方法に関するものである。
光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状の光記録媒体(以下光ディスクと略す)を記録媒体に用いる光ディスク装置は、光ディスクに記録された情報信号を再生し、或いは情報信号を記録するための光学ヘッド装置を備えている。この光学ヘッド装置は、光ディスクの情報記録面に照射される光束を出射する光源となる半導体レーザと、光ディスクからの戻り光を分離するビームスプリッター、ホログラム素子などからなる光学系ブロックと、半導体レーザから出射された光束を対物レンズによって光ディスクの情報記録面に集光させるとともに、情報トラックに光束を追従させる対物レンズ駆動装置とを備える。
対物レンズ駆動装置は、対物レンズを光ディスクの回転に伴う面振れと偏心とに追従させるため、情報記録面と垂直な方向、すなわちフォーカス方向と、光ディスクの情報記録面と平行かつ情報トラックと直交する方向、すなわち光ディスクの内外周方向であるトラッキング方向とに対物レンズを移動して調整するための装置である。
この対物レンズ駆動装置は、例えば、対物レンズをフォーカス方向に2mm、トラッキング方向に1mmの範囲で移動調整するため、磁界中に配置したコイルに給電した制御電流によって生じる電磁力を利用する直交2軸アクチュエータ機構を備えている。
そして、実用化されている直交2軸アクチュエータ機構としては、摩擦が無く円滑な駆動特性が得られるバネ支持構造方式と、組立精度が得やすく、かつ対物レンズの傾き姿勢の維持特性に優れた軸摺動構造方式とが提供されている。
バネ支持構造方式の直交2軸アクチュエータ機構において、対物レンズを保持する弾性支持部材の構造としては、ヒンジ型構造、ワイヤー型構造、或いは板バネ型構造が知られている。板バネ型構造の直交2軸アクチュエータ機構は、加工性或いは動作特性などから対物レンズ駆動装置の小型化に極めて有効である。
かかる板バネ型構造の直交2軸アクチュエータ機構となるアクチュエータ部を備えた従来の対物レンズ駆動装置については、例えば特許文献1に記載されたものがある。
以下、図17〜図19を用いて従来の対物レンズ駆動装置について説明する。図17は、従来の対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の一例を示す全体斜視図であり、図18は、従来の対物レンズ駆動装置の制御回路の構成図であり、図19は、図17に示すアクチュエータ部の一部断面側面図である。
図17〜図19において、対物レンズ1は、ガラスプレス又は樹脂成形により形成されており、対物レンズホルダ2は、樹脂成形により形成され、対物レンズ1が挿入される穴を有している。対物レンズホルダ2には、対物レンズ1が接着により固定されている。また、対物レンズホルダ2には、Z軸を中心に巻回されたフォーカスコイル3と、X軸を中心に巻回されたトラッキングコイル4A〜4Dとが接着固定されており、これら対物レンズ1、対物レンズホルダ2、フォーカスコイル3、トラッキングコイル4A〜4Dにより、可動部5が構成される。
弾性支持部材6A〜6Dは、薄い板バネ材で形成され、その一端が、対物レンズホルダ2の側面に固定され、その他端が、樹脂成形で形成された固定部材7に固着され、固定部材7は、ベース部材8に固定されている。この支持構造により、弾性支持部材6A〜6Dは、可動部5をフォーカス方向(Z軸方向)とトラッキング方向(Y軸方向)とに揺動可能に支持する。
また、弾性支持部材6A〜6Dは、通電性とバネ特性との両方に優れたリン青銅、ベリリウム銅などの金属プレートを板金プレス加工で打ち抜き形成されており、フォーカスコイル3及びトラッキングコイル4A〜4Dへの通電も行う。
ベース部材8は、鉄など強磁性体の金属から構成され、フォーカスコイル3とトラッキングコイル4A〜4Dとを挟んで互いに対向するヨーク9A及びヨーク9Bを具備する。ヨーク9A及びヨーク9Bには、磁極の方向がX軸方向であり、且つ互いに対向する面の磁極が異なる永久磁石10A及び永久磁石10Bが接着固定され、磁気回路が構成されている。
上記のように構成されたアクチュエータ部901を駆動する制御回路は、図18に示すように、フォーカスコイル3にフォーカス駆動信号に応じた電流を供給するフォーカス制御回路31と、トラッキングコイル4A〜4Dにトラッキング駆動信号に応じた電流を供給するトラッキング制御回路41とから構成される。
以上のように構成されたアクチュエータ部901及び制御回路では、フォーカス駆動信号に応じた電流がフォーカス制御回路31からフォーカスコイル3へ供給されると、このフォーカスコイル3に流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10A及び永久磁石10Bからの磁束とによって、可動部5をフォーカス方向へと駆動する電磁駆動力が発生される。
この電磁駆動力は、対物レンズ1を光軸と平行なフォーカス方向に移動させ、光ディスクに照射する半導体レーザのフォーカス調整動作が行われる。フォーカス調整動作に際して、固定部材7に端部を固定された弾性支持部材6A〜6Dが、図17においてフォーカス方向(Z軸方向)に弾性変位することにより、可動部5、すなわち対物レンズ1の位置がZ軸方向に調整される。
また、アクチュエータ部901及び制御回路では、トラッキング駆動信号に応じた電流がトラッキング制御回路41からトラッキングコイル4〜4Dへ供給されると、これらトラッキングコイル4A〜4Dの対物レンズ1の光軸と平行な部分を流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10A及び永久磁石10Bからの磁束とによって、可動部5をトラッキング方向(Y軸方向)へと駆動する磁気駆動力が発生される。
この磁気駆動力は、対物レンズ1を光軸と直交するトラッキング方向に移動させ、光ディスクに照射する半導体レーザのトラッキング調整動作が行われる。トラッキング調整動作に際して、固定部材7に端部を固定された弾性支持部材6A〜6Dが、図17においてトラッキング方向(Y軸方向)に弾性変位することにより、可動部5、すなわち対物レンズ1の位置がY軸方向に調整される。
可動部5のフォーカス方向及びトラッキング方向への変位動作においてXY平面に対する可動部5の傾き発生を防ぐためには、可動部5の重心と、弾性支持部材6A〜6Dが可動部5を支持する支持中心と、フォーカスコイル3及びトラッキングコイル4A〜4Dで発生する駆動力の中心とは、変位動作する方向と直交する面内で各々一致させる必要がある。
ここで、対物レンズ1が可動部5の光ディスク側に配置されるため、可動部5の重心はZ軸プラス側となり、特に、弾性支持部材6A〜6Dの支持中心及びトラッキングコイル4A〜4Dの駆動力中心と一致しない。そのため、図19に示すように、従来は、黄銅などで形成されたバランサ90を対物レンズホルダ2の下側(Z軸マイナス側)に接着又は融着などの方法で固着して可動部5の重心を下げることにより、可動部5の重心と、弾性支持部材6A〜6Dの支持中心と、フォーカス駆動力中心と、トラッキング駆動力中心とを点CGに一致させていた。
特許第3125105号公報
しかしながら、上記従来の構成では、バランサ90を別途付加する必要があり、可動部5の重量が大きくなる。このため、駆動電流が大きくなり、消費電力が大きくなるという問題があった。また、バランサ90を取り付けるスペースも必要となり、アクチュエータ部901の薄型化が困難であるという問題もあった。
本発明の目的は、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、消費電力を少なくすることができるとともに、薄型化することができる対物レンズ駆動装置、制御回路、光ディスク装置及び対物レンズ駆動方法を提供することである。
本発明の一局面に従う対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保持するための対物レンズホルダと、前記対物レンズホルダを支持する複数の弾性支持部材と、前記対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材と、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材と、前記トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、前記トラッキング制御回路が生成するトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路とを備えるものである。
本発明の他の局面に従う光ディスク装置は、上記の対物レンズ駆動装置を備え、前記対物レンズ駆動装置を用いて光ディスクから情報を記録及び/又は再生するものである。
本発明のさらに他の局面に従う制御回路は、複数の弾性支持部材により支持されるとともに、対物レンズを保持するための対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、前記トラッキング制御回路が生成するトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路とを備えるものである。
本発明のさらに他の局面に従う対物レンズ駆動方法は、複数の弾性支持部材により支持されるとともに、対物レンズを保持する対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材を駆動するステップと、前記トラッキング駆動部材のトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材を駆動するステップとを含むものである。
本発明によれば、トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング駆動信号を基に、トラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように傾斜補正部材を駆動し、対物レンズホルダの傾きを補正することができるので、トラッキング駆動力の中心位置と対物レンズホルダ等から構成される可動部の重心位置とを一致させる必要がなくなり、バランサを別途付加する必要がなくなる。この結果、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、対物レンズ駆動装置の消費電力を少なくすることができるとともに、対物レンズ駆動装置を薄型化することができる。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る対物レンズ駆動装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の構成を示す斜視図であり、図2は、図1に示すアクチュエータ部の上面図であり、なお、図17〜図19に示した従来例と同じ機能を有する構成部品には同じ符号を付記してその詳細な説明を省略する。
図1及び図2に示すアクチュエータ部101において、対物レンズ1は、ガラスプレス又は樹脂成形により形成されており、対物レンズ1が挿入される穴を有する対物レンズホルダ2に接着により固定されている。対物レンズホルダ2は、樹脂成形により形成されている。対物レンズホルダ2には、Z軸を中心に巻回されたフォーカスコイル3と、X軸を中心に巻回された2個のトラッキングコイル4A,4Bと、Z軸を中心に巻回されY軸方向に対を成して配置された2個の傾斜コイル11A,11Bとが接着固定されている。対物レンズ1、対物レンズホルダ2、フォーカスコイル3、トラッキングコイル4A,4B及び傾斜コイル11A,11Bにより、可動部5が構成される。
薄い板バネ材で形成された6本の弾性支持部材6A〜6Fの一端は、対物レンズホルダ2の側面に固着され、他端は固定部材7に固着され、弾性支持部材6A〜6Fは、可動部5をフォーカス方向(Z軸方向)とトラッキング方向(Y軸方向)とに揺動可能に支持する。対物レンズホルダ2及び固定部材7は、共に樹脂により形成され、弾性支持部材6A〜6Fと共にインサート成形により形成される。
弾性支持部材6A〜6Fは、通電性とバネ特性との両方に優れたリン青銅、ベリリウム銅などの金属プレートを板金プレス加工で打ち抜き形成されており、一端がフォーカスコイル3、トラッキングコイル4A,4B及び傾斜コイル11A,11Bと半田付けにより結合されており、通電ができるように構成されている。
ベース部材8は、鉄など強磁性体の金属から形成され、フォーカスコイル3及びトラッキングコイル4A,4Bを挟んで互いに対向するヨーク9Aとヨーク9B及びヨーク9Cとを具備し、ヨーク9Aには、磁極の方向がX軸方向であり、且つ対向する面の磁極が異なる永久磁石10Aが接着固定され、ヨーク9B及びヨーク9Cには、磁極の方向がX軸方向であり、且つ対向する面の磁極が異なる永久磁石10B及び永久磁石10Cが接着固定され、磁気回路が構成されている。
図示しない光学系ブロックに配置された半導体レーザから出射された光束は、固定部材7に形成された穴を通り、アクチュエータ部101に対しX軸方向に入射する。対物レンズ1の下には、図示しない45度に傾いたミラーが配置され、光束の向きをX軸方向からZ軸方向に変えて対物レンズ1に入射させ、図示しない光ディスクの情報記録面に光束を集光する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置の制御回路の構成を示すブロック図である。図3に示す制御回路は、フォーカス制御回路31、トラッキング制御回路41、及び傾斜制御回路111を備え、上記のように構成されたアクチュエータ部101を駆動制御し、この制御回路とアクチュエータ部101とから対物レンズ駆動装置が構成される。
フォーカス制御回路31のフォーカス駆動信号生成部32は、フォーカスエラー信号等を基にフォーカス駆動信号を生成し、駆動回路33は、フォーカス駆動信号を用いてフォーカスコイル3を駆動する。アクチュエータ部101では、フォーカス制御回路31からフォーカスコイル3にフォーカス駆動信号に応じた電流が供給されると、フォーカスコイル3に流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10Aと永久磁石10B,10Cとからの磁束とによって、可動部5をフォーカス方向へと駆動する電磁駆動力が発生される。
この電磁駆動力は、対物レンズ1を光軸と平行なフォーカス方向に移動させ、光ディスクに照射する半導体レーザのフォーカス調整動作が行われる。フォーカス調整動作に際して、固定部材7に端部を固定された弾性支持部材6A〜6Fが、図1においてフォーカス方向(Z軸方向)に弾性変位することにより、可動部5、すなわち対物レンズ1の位置がZ軸方向に調整される。
トラッキング制御回路41のトラッキング駆動信号生成部42は、トラッキングエラー信号等を基にトラッキング駆動信号を生成し、駆動回路43は、トラッキング駆動信号を用いてトラッキングコイル4A,4Bを駆動する。アクチュエータ部101では、トラッキングコイル4A,4Bに、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号に応じた電流が供給されると、トラッキングコイル4A,4Bの対物レンズ1の光軸と平行な部分を流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10Aと永久磁石10B,10Cとからの磁束とによって、可動部5をトラッキング方向(Y軸方向)へと駆動する電磁駆動力が発生される。
この電磁駆動力は、対物レンズ1を光軸と直交するトラッキング方向に移動させ、光ディスクに照射する半導体レーザのトラッキング調整動作が行われる。トラッキング調整動作に際して、固定部材7に端部を固定された弾性支持部材6A〜6Fが、図1においてトラッキング方向(Y軸方向)に弾性変位することにより、可動部5、すなわち対物レンズ1の位置がY軸方向に調整される。
初期調整時において、傾斜制御回路111の傾斜駆動信号生成部112は、製造時の初期的な傾きを補正するための傾斜駆動信号を生成し、駆動回路114,115は、傾斜駆動信号を用いて傾斜コイル11A,11Bを駆動する。アクチュエータ部101では、傾斜制御回路111から傾斜コイル11A,11Bに傾斜駆動信号に応じた電流が供給されると、傾斜コイル11A,11Bに流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10Aと永久磁石10B,10Cとからの磁束とによって、可動部5をフォーカス方向へと駆動する電磁駆動力を発生する。
トラッキング駆動時において、傾斜制御回路111の乗算器113は、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、トラッキング駆動信号をK倍して駆動回路114へ出力する。駆動回路114は、傾斜駆動信号生成部112から出力される傾斜駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号を加算して傾斜コイル11Aを駆動する。このように、傾斜コイル11Aと傾斜コイル11Bとの電磁駆動力に差を設けることで、対物レンズ1を光軸と直交する面(XY平面)に対して傾斜させ、対物レンズ1と図示しない光ディスクの記録再生面との傾き調整動作が行われる。
なお、傾き調整動作は、上記の例に特に限定されず、種々の変更が可能であり、傾斜コイル11A及び傾斜コイル11Bの電磁駆動力の発生方向を反対にするようにしてもよい。図4は、本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置の他の制御回路の構成を示すブロック図である。なお、図4に示す制御回路のフォーカス調整動作、トラッキング調整動作及び初期調整時の傾き調整動作は、図3に示す制御回路と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、トラッキング駆動時において、傾斜制御回路111Aの乗算器113Aは、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、トラッキング駆動信号をK倍して駆動回路114A,115Aへ出力する。駆動回路114Aは、傾斜駆動信号生成部112から出力される傾斜駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号を加算して傾斜コイル11Aを駆動する。一方、駆動回路115Aは、傾斜駆動信号生成部112から出力される傾斜駆動信号から、K倍されたトラッキング駆動信号を減算して傾斜コイル11Bを駆動する。このように、傾斜コイル11Aと傾斜コイル11Bとの電磁駆動力の発生方向を反対にすることで、対物レンズ1を光軸と直交する面(XY平面)に対して傾斜させ、対物レンズ1と図示しない光ディスクの記録再生面との傾き調整動作を行うようにしてもよい。
図5は、図1に示すアクチュエータ部の傾き補正動作を説明するためのYZ平面断面図である。図5に示すように、可動部5の下側(Z軸マイナス側)は、レーザ光が通るための空間を有する構成となっており、かつ、ガラスなど比較的比重が大きい材料からなる対物レンズ1が可動部5の上側(Z軸プラス側)に配置されるため、可動部5の重心Gは上側(Z軸プラス側)となる。
一方、可動部5が光ディスクの面振れに追従してZ軸方向に移動しても、電磁駆動力を維持するためには、トラッキングコイル4A,4Bを磁気回路から飛び出さないように配置する必要があり、トラッキングコイル4A,4Bの駆動力中心DCは、可動部5のZ軸マイナス側に配置されることになる。
ここで、可動部5の重心Gとトラッキングコイル4A,4Bの駆動力中心DCとが距離tだけ離れている場合、トラッキングコイル4A,4Bにより−Y方向に電磁駆動力(図中の水平方向の矢印)が発生すると、反時計周りのトルクTfが発生する。このため、図3に示す乗算器113は、トラッキング制御回路41から出力されるトラッキング駆動信号に予め記憶している初期ゲインK、例えば、0.1を乗じ、駆動回路114は、傾斜駆動信号生成部112から出力される傾斜駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号を加算して傾斜コイル11Aを駆動する。この結果、傾斜コイル11AによりZ方向に電磁駆動力(図中の垂直方向の矢印)が発生し、傾斜コイル11Aに時計周りのトルクTtを発生させることができるので、可動部5の重心Gとトラッキングコイル4A,4Bの駆動力中心DCとの位置ずれにより発生するトルクTfをキャンセルする。このように、トラッキング駆動信号を分岐しているため、幅広い周波数帯域においてトルクTtの大きさ及び反転位相をトルクTfに一致させて相殺することができ、対物レンズ1の傾きを正確に補正することができる。
また、傾斜コイル11A,11BのZ方向の取り付け中心(駆動力中心)は、可動部5の重心Gと一致させ、トルクTfの回転中心と、トルクTtの回転中心とを一致させることが望ましい。この場合、トラッキングコイル4A,4BによるトルクTfを、傾斜コイル11AによるトルクTtで正確に相殺することができる。
次に、上記のゲインKの設定方法について説明する。なお、以下に説明するゲインKの設定方法は、他の実施の形態にも同様に適用することが可能である。
図6は、図1に示すアクチュエータ部及び図3に示す制御回路から構成される対物レンズ駆動装置を備える光ディスク装置の構成を示す模式図である。図6に示す光ディスク装置は、光ディスク51を回転させるモータ52、図1に示すアクチュエータ部を備えるキャリッジ53、図3に示す制御回路を含む回路部54、並びに、モータ52及び回路部54が取り付けられるとともに、キャリッジ53を光ディスク51の半径方向に移動可能に支持する本体部55を備える。
上記のように構成された光ディスク装置に、例えば、製造時において、基準となる光ディスク51を装着し、乗算器113のゲインKをほぼゼロの状態で情報の再生を行う。このとき、トラッキング調整動作によって対物レンズ1が光軸に対して傾き、トラッキングエラー信号等の振幅が減少する。次に、乗算器113のゲインKを調整し、トラッキングエラー信号等の振幅が最大となった時点のKの値を乗算器113内の不揮発性メモリなどに記憶し、ゲインKを決定する。
上記のゲイン設定は、製造時に初期設定処理として実行されるが、この例に特に限定されず、光ディスク装置の使用時に、学習処理として、光ディスクへの信号の記録再生中に常に信号振幅が最大となるようにKを調整するようにしてもよい。
また、可動部5のX軸回りの傾斜動作は、入力電流に対して低周波帯域においてはほぼ一定であるが、ある周波数(1次共振周波数)を越した高周波帯域においては、周波数が高くなるにつれ、−40dB/decの傾きで小さな振動動作となる。この1次共振周波数では、傾きが非常に大きくなり、かつ、トラッキングコイル4A,4Bによる駆動力発生位置と傾斜コイル11A,11Bによる駆動力発生位置との違いから、高周波帯域での互いの振幅比は、低周波帯域での互いの振幅比と異なる。よって、1次共振周波数周辺において、ゲインKをゲインK1(例えば、K>K1、好ましくは、K=0.2〜0.3、K1=0.1)に変更することが望ましい。
また、光ディスクによる可動部5のX軸回りの傾斜周波数特性として、第1のピークが低周波帯域(例えば、1〜30Hz)に存在し、第2のピークが高周波帯域(例えば、80〜90Hz)に存在する場合、低周波帯域においてゲインKを用い、高周波帯域においてゲインK1(例えば、K>K1、好ましくは、K=0.2〜0.3、K1=0.1)を用いるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、可動部5に傾斜コイル11A,11Bを具備し、トラッキング駆動信号を分岐してゲインKを乗じた信号を傾斜駆動信号に加え、傾斜コイル11Aがトラッキングコイル4A,4Bの駆動力中心DCと可動部5の重心GとのZ方向の位置ずれ量tによって発生するトルクTfと反対向きのトルクTtを発生させることで、バランサを用いることなく、トラッキング駆動時に発生する対物レンズ1の傾きを抑制でき、サーボ特性に優れた低消費電力の対物レンズ駆動装置を実現することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る対物レンズ駆動装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の構成を示す上面図であり、図8は、本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置の制御回路の構成を示すブロック図である。なお、図17〜図19に示した従来例及び図1〜図6に示した第1の実施の形態と同じ機能を有する構成部品には同じ符号を付記してその詳細な説明は省略する。
図7に示すアクチュエータ部201は、フォーカス調整動作及び傾斜調整動作に共用される2個のフォーカス傾斜コイル13A,13Bを備える。フォーカス傾斜コイル13A,13Bは、Z軸を中心に巻回されたコイルであり、可動部5の対物レンズホルダ2に接着固定されている。
図8に示すフォーカス傾斜制御回路131は、フォーカス駆動信号に、トラッキング駆動信号から分岐されてK倍された信号を加算する。フォーカス駆動時において、フォーカス駆動信号生成部132は、フォーカスエラー信号等を基にフォーカス駆動信号を生成して駆動回路134,135へ出力する。駆動回路134は、フォーカス駆動信号を用いてフォーカス傾斜コイル13Aを駆動し、駆動回路135は、フォーカス駆動信号を用いてフォーカス傾斜コイル13Bを駆動する。アクチュエータ部201では、フォーカス傾斜制御回路131からフォーカス傾斜コイル13A,13Bにフォーカス駆動信号に応じた電流が供給されると、フォーカス傾斜コイル13A,13Bに流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10Aと永久磁石10B,10Cとからの磁束とによって、可動部5をフォーカス方向へと駆動する電磁駆動力が発生され、第1の実施の形態と同様に、可動部5すなわち対物レンズ1の位置がZ軸方向に調整される。
また、トラッキング駆動時において、フォーカス傾斜制御回路131の乗算器133は、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、このトラッキング駆動信号をK倍して駆動回路134へ出力する。駆動回路134は、フォーカス駆動信号生成部132から出力されるフォーカス駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号を加算してフォーカス傾斜コイル13Aを駆動する。このように、フォーカス傾斜コイル13Aとフォーカス傾斜コイル13Bとの電磁駆動力に差を設けることで、対物レンズ1を光軸と直交する面(XY平面)に対して傾斜させ、対物レンズ1と図示しない光ディスクの記録再生面との傾き調整動作が行われる。
なお、傾き調整動作は、上記の例に特に限定されず、種々の変更が可能であり、フォーカス傾斜コイル13A及びフォーカス傾斜コイル13Bの電磁駆動力の発生方向を反対にするようにしてもよい。図9は、本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置の他の制御回路の構成を示すブロック図である。なお、図9に示す制御回路のフォーカス調整動作及びトラッキング調整動作は、図8に示す制御回路と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、トラッキング駆動時において、フォーカス傾斜制御回路131Aの乗算器133Aは、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、トラッキング駆動信号をK倍して駆動回路134A,135Aへ出力する。駆動回路134Aは、フォーカス駆動信号生成部132から出力されるフォーカス駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号を加算してフォーカス傾斜コイル13Aを駆動する。一方、駆動回路135Aは、フォーカス駆動信号生成部132から出力されるフォーカス駆動信号から、K倍されたトラッキング駆動信号を減算してフォーカス傾斜コイル13Bを駆動する。このように、フォーカス傾斜コイル13Aとフォーカス傾斜コイル13Bとの電磁駆動力の発生方向を反対にすることで、第1の実施の形態と同様に、対物レンズ1を光軸と直交する面(XY平面)に対して傾斜させ、対物レンズ1と図示しない光ディスクの記録再生面との傾き調整動作を行うようにしてもよい。
図10は、図7に示すアクチュエータ部の傾き補正動作を説明するためのYZ平面断面図である。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、フォーカス傾斜制御回路131でフォーカス傾斜コイル13A,13Bを駆動し、フォーカス調整動作と同時に傾き調整動作を行うことにより、トラッキング調整動作によるトルクTfを打ち消すトルクTtを発生させる点である。なお、その他の動作については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
図10に示すように、トラッキング調整動作によりトラッキングコイル4A,4Bに−Y方向の電磁駆動力が発生したときに、フォーカス調整動作及び傾斜調整動作により、フォーカス傾斜コイル13Aにフォーカス方向の駆動力F1を発生させ、フォーカス傾斜コイル13Bにフォーカス方向の駆動力F1より小さいフォーカス方向の駆動力F2を発生させる。この結果、フォーカス方向の全駆動力はF1+F2で発生し、(F1−F2)によりトルクTtを発生させ、トラッキング調整動作により発生されるトルクTfを相殺させる。
以上のように、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、フォーカス傾斜コイル13A,13Bと、フォーカス傾斜制御回路131とを具備し、フォーカス駆動信号に、トラッキング駆動信号を分岐してゲインKを乗じた信号を加算し、フォーカス傾斜コイル13A,13Bを駆動することにより、フォーカス傾斜コイル13A,13Bとフォーカス傾斜制御回路131とをフォーカス調整動作及び傾き調整動作に兼用することができるので、傾斜動作に専用のコイルが不要となり、部品点数を削減できる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る対物レンズ駆動装置について説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の構成を示す上面図であり、図12は、本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置の制御回路の構成を示すブロック図である。なお、図17〜図19に示した従来例及び図1〜図10に示した第1及び第2の実施の形態と同じ機能を有する構成部品には同じ符号を付記してその詳細な説明は省略する。
図11に示すアクチュエータ部01は、対物レンズ1のトラッキング位置を検出するトラック位置センサー21、及びフォーカス調整動作及び傾斜調整動作に共用される2個のフォーカス傾斜コイル23A,23Bを備える。トラック位置センサー21は、フォトディテクタ等から構成され、対物レンズホルダ2に取り付けられた反射板等の位置を検出することにより、可動部5のトラッキング方向の位置、すなわち対物レンズ1のトラッキング位置を検出する。フォーカス傾斜コイル23A,23Bは、フォーカス傾斜コイル13A,13Bと同様に、Z軸を中心に巻回されたコイルであり、可動部5の対物レンズホルダ2に接着固定されている。
図12に示すフォーカス傾斜制御回路231は、フォーカス駆動信号に、トラッキング駆動信号から分岐されてK倍された信号と、トラック位置センサー21からの信号を基に生成した、可動部5のトラッキング方向の位置を表すトラック移動情報信号をS倍した信号とを加算する。フォーカス駆動時において、フォーカス駆動信号生成部232は、フォーカスエラー信号等を基にフォーカス駆動信号を生成して駆動回路234,235へ出力する。駆動回路234は、フォーカス駆動信号を用いてフォーカス傾斜コイル3Aを駆動し、駆動回路235は、フォーカス駆動信号を用いてフォーカス傾斜コイル3Bを駆動する。アクチュエータ部301では、フォーカス傾斜制御回路231からフォーカス傾斜コイル3A,3Bにフォーカス駆動信号に応じた電流が供給されると、フォーカス傾斜コイル3A,3Bに流れる電流と、磁気回路を構成する永久磁石10Aと永久磁石10B,10Cとからの磁束とによって、可動部5をフォーカス方向へと駆動する電磁駆動力が発生され、第1の実施の形態と同様に、可動部5すなわち対物レンズ1の位置がZ軸方向に調整される。
また、トラッキング駆動時において、フォーカス傾斜制御回路231の乗算器233は、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、このトラッキング駆動信号をK倍して駆動回路234へ出力する。トラック移動情報生成部237は、トラック位置センサー21の出力からトラック移動情報信号を生成し、乗算器236は、トラック移動情報生成部237からトラック移動情報信号を受け、このトラック移動情報信号をS倍して駆動回路234へ出力する。
駆動回路234は、フォーカス駆動信号生成部232から出力されるフォーカス駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号と、S倍されたトラック移動情報信号とを加算してフォーカス傾斜コイル23Aを駆動する。このように、フォーカス傾斜コイル23Aとフォーカス傾斜コイル23Bとの電磁駆動力に差を設けることで、対物レンズ1を光軸と直交する面(XY平面)に対して傾斜させ、対物レンズ1と図示しない光ディスクの記録再生面との傾き調整動作が行われる。なお、傾き調整動作は、上記の例に特に限定されず、種々の変更が可能であり、電磁駆動力の発生方向を反対にするようにしてもよい。
本実施の形態が第1及び第2の実施の形態と異なる点は、トラック位置センサー21によって可動部5のトラッキング方向の移動量を検出し、検出した移動量をフォーカス傾斜制御回路231へ入力してトラック移動情報信号を生成し、このトラック移動情報信号にゲインSを乗じた信号を一方のフォーカス駆動信号のみに加算することにより、トラック移動情報信号に応じてフォーカス駆動信号を可変制御し、このフォーカス駆動信号によりフォーカス傾斜コイル23Aに発生する駆動力F1とフォーカス傾斜コイル23Bに発生する駆動力F2との比を調整することにより、可動部5のトラッキング方向への移動動作によって発生するトルクTdを打ち消す点である。このトルクTdの発生原理について以下に説明する。
図13は、図11に示すアクチュエータ部の可動部がトラッキングセンター位置にあるときにフォーカス傾斜コイルに発生する駆動力を説明するためのYZ平面断面図であり、図14は、図11に示すアクチュエータ部の可動部がトラッキング方向に距離dだけ移動したときにフォーカス傾斜コイルに発生する駆動力により発生するトルクを説明するためのYZ平面断面図であり、図15は、図11に示すアクチュエータ部の可動部がトラッキング方向に距離dだけ移動したときの傾き補正動作を説明するためのYZ平面断面図である。
まず、図13に示すように、可動部5がトラッキングセンター位置(ヨーク9A〜9C及び永久磁石10A〜10Cにより構成される磁気回路のトラッキング方向の中心位置)にある場合、フォーカス傾斜コイル23Aに発生する駆動力F1とフォーカス傾斜コイル23Bに発生する駆動力F2と、可動部5の重心Gを通るZ軸C1を対称に発生する。
次に、図14に示すように、可動部5が距離dだけトラッキング方向(−Y方向)へ移動すると、重心Gは−Y方向へ距離dだけ移動するが、駆動力F1と駆動力F2はヨーク9A〜9C及び永久磁石10A〜10Cから構成される磁気回路の中心位置を通るZ軸C1を対称に発生するため、重心Gを通るZ軸C2に対して非対称となる。よって、重心Gから駆動力F1及び駆動力F2の作用点までの距離が異なるため、トルクTdが発生し、このトルクTdは、可動部5のトラッキング移動量dに比例する。
上記のトルクTdを打ち消すため、本実施の形態では、可動部5の移動量dをトラック位置センサー21で検出してフォーカス傾斜制御回路231へ入力し、図15に示すように、トラッキング移動量に応じて駆動力F1と駆動力F2との大きさを調整することで、トルクTdを打ち消すトルクを発生させ、トルクTdの発生を抑制している。なお、その他の動作については、第1及び第2の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、フォーカス駆動信号を分岐すると共に、トラック位置センサー21によって可動部5のトラッキング方向の移動量を検出し、検出した移動量をフォーカス傾斜制御回路231へ入力してトラック移動情報信号を生成し、このトラック移動情報信号にゲインSを乗じた信号を一方のフォーカス駆動信号のみに加算することにより、トラック移動情報信号に応じてフォーカス駆動信号を可変制御することができる。このように、フォーカス傾斜コイル23Aに発生する駆動力F1とフォーカス傾斜コイル23Bに発生する駆動力F2との比を調整することにより、可動部5のトラッキング方向への移動動作による可動部5の重心Gに対するフォーカス駆動力中心のずれにより発生するトルクTdを打ち消すことができ、トラッキング移動時に発生するフォーカス駆動力による対物レンズ1の傾きを抑制できる。
なお、本実施の形態では、可動部5のトラック移動量をトラック位置センサー21で検出したが、可動部5のトラック移動量の検出方法はこの例に特に限定されず、種々の変更が可能であり、トラッキング駆動信号の低周波成分をローパスフィルター等で抽出し、トラッキング移動量の信号として利用しても良い。
図16は、トラッキング駆動信号からトラック移動量を検出して傾き調整を行う制御回路の一例を示すブロック図である。なお、図16に示す制御回路のフォーカス調整動作及びトラッキング調整動作は、図8に示す制御回路と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図16に示すフォーカス傾斜制御回路231Aは、フォーカス駆動信号に、トラッキング駆動信号から分岐されてK倍された信号と、トラッキング駆動信号から生成したトラック移動情報信号をS倍した信号とを加算する。トラッキング駆動時において、フォーカス傾斜制御回路231の乗算器233は、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、このトラッキング駆動信号をK倍して駆動回路234A,235Aへ出力する。ローパスフィルター(LPF)部238は、トラッキング制御回路41からトラッキング駆動信号を受け、トラッキング駆動信号の低周波成分のみを濾過してトラック移動情報信号を生成し、乗算器236Aは、ローパスフィルター部238からトラック移動情報信号を受け、このトラック移動情報信号をS倍して駆動回路234A,235Aへ出力する。
駆動回路234Aは、フォーカス駆動信号生成部232から出力されるフォーカス駆動信号に、K倍されたトラッキング駆動信号と、S倍されたトラック移動情報信号とを加算してフォーカス傾斜コイル23Aを駆動する。一方、駆動回路235Aは、フォーカス駆動信号生成部232から出力されるフォーカス駆動信号から、K倍されたトラッキング駆動信号と、S倍されたトラック移動情報信号とを減算してフォーカス傾斜コイル23Bを駆動する。
このように、トラッキング駆動信号からトラック移動情報信号を生成するとともに、フォーカス傾斜コイル3Aとフォーカス傾斜コイル3Bとの電磁駆動力の発生方向を反対にすることで、図12に示す制御回路と同様に、対物レンズ1を光軸と直交する面(XY平面)に対して傾斜させ、対物レンズ1と図示しない光ディスクの記録再生面との傾き調整動作を行うことができる。この場合、トラック位置センサー21が不要となり、上記効果に加え、部品点数を削減できる。
なお、上記の各実施の形態は、必要に応じて任意に組み合わせることができ、例えば、第3の実施の形態のアクチュエータ部として、第1の実施の形態のアクチュエータ部又は当該アクチュエータ部にトラック位置センサー21を付加したものを用いたりしてもよい。
上記のように、本発明の一態様に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保持するための対物レンズホルダと、前記対物レンズホルダを支持する複数の弾性支持部材と、前記対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材と、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材と、前記トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、前記トラッキング制御回路が生成するトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路とを備えるものである。
この対物レンズ駆動装置においては、トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング駆動信号を基に、トラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように傾斜補正部材を駆動し、対物レンズホルダの傾きを補正することができるので、トラッキング駆動力の中心位置と対物レンズホルダ等から構成される可動部の重心位置とを一致させる必要がなくなってバランサを付加する必要がなくなり、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、対物レンズ駆動装置の消費電力を少なくすることができるとともに、対物レンズ駆動装置を薄型化することができる。
前記傾斜制御回路は、前記トラッキング駆動信号に所定の倍率Kを乗じた信号を用いて、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動することが好ましい。
この場合、トラッキング駆動信号に所定の倍率Kを乗じた信号、すなわちトラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力に対応する信号を用いて傾斜補正部材を駆動しているので、トラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を正確に打ち消すことができる傾斜力を傾斜補正部材によって発生させることができ、対物レンズホルダの不要な傾きを確実に防止することができる。
前記対物レンズと、前記対物レンズホルダと、前記トラッキング駆動部材と、前記傾斜補正部材とを含む可動部の重心と、前記傾斜駆動部材の駆動力中心とが実質的に一致していることが好ましい。
この場合、対物レンズと、対物レンズホルダと、トラッキング駆動部材と、傾斜補正部材とを含む可動部の重心と、傾斜補正部材によって発生させる傾斜力の駆動力中心とを実質的に一致させているので、互いの傾斜駆動力の相殺をより確実に行うことができ、対物レンズホルダの傾きを正確に補正することができる。
前記傾斜補正部材は、前記対物レンズホルダをフォーカス方向へ駆動する複数のフォーカス及び傾斜駆動部材を含み、前記傾斜制御回路は、複数のフォーカス及び傾斜駆動部材をフォーカス方向へ駆動するためのフォーカス駆動信号に、前記トラッキング駆動信号に所定の倍率Kを乗じた信号を加算して、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記複数のフォーカス及び傾斜駆動部材のうち少なくとも一つを駆動することが好ましい。
この場合、フォーカス駆動部材と傾斜駆動部材とをフォーカス及び傾斜駆動部材により共用することができるので、対物レンズ駆動装置の部品点数を削減することができる。
前記対物レンズ駆動装置は、前記対物レンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカス駆動部材と、前記対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出するトラッキング位置検出部とをさらに備え、前記傾斜制御回路は、前記トラッキング位置検出部により検出された位置に応じて、前記フォーカス駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動することが好ましい。
この場合、対物レンズホルダのトラッキング方向の位置に応じて、フォーカス駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように傾斜補正部材を駆動しているので、対物レンズホルダのトラッキング方向の移動に応じてフォーカス駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾きを抑制することができる。
前記トラッキング位置検出部は、前記トラッキング駆動信号の低周波成分を濾波することにより、前記対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出することが好ましい。
この場合、対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出するセンサーが不要となり、対物レンズ駆動装置の部品点数を削減することができる。
前記傾斜制御回路は、前記倍率Kを低周波域と高周波域とで変更することが好ましい。
この場合、倍率Kを低周波域と高周波域とで変更しているので、トラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾きの周波数特性に応じた傾斜力を傾斜補正部材によって発生させることができ、広い周波数帯域に対して安定したサーボ特性を得ることができる。
本発明の他の態様に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保持するための対物レンズホルダと、前記対物レンズホルダを支持する複数の弾性支持部材と、前記対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材と、前記対物レンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカス駆動部材と、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材と、前記トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、前記フォーカス駆動部材を駆動するフォーカス制御回路と、前記対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出するトラッキング位置検出部と、前記トラッキング位置検出部により検出された位置に応じて、前記フォーカス駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路とを備えるものである。
この対物レンズ駆動装置においては、対物レンズホルダのトラッキング方向の位置に応じて、フォーカス駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように傾斜補正部材を駆動しているので、対物レンズホルダのトラッキング方向の移動に応じてフォーカス駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾きを抑制することができる。
本発明の他の態様に係る光ディスク装置は、上記いずれかの対物レンズ駆動装置を備え、前記対物レンズ駆動装置を用いて光ディスクから情報を記録及び/又は再生するものである。
この光ディスク装置においては、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、対物レンズ駆動装置の消費電力を少なくすることができるとともに、対物レンズ駆動装置を薄型化することができるので、光ディスク装置の消費電力を少なくすることができるとともに、光ディスク装置を薄型化することができる。
本発明の他の態様に係る制御回路は、複数の弾性支持部材により支持されるとともに、対物レンズを保持するための対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、前記トラッキング制御回路が生成するトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路とを備えるものである。
この制御回路においては、トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング駆動信号を基に、トラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように傾斜補正部材を駆動し、対物レンズホルダの傾きを補正することができるので、対物レンズ駆動装置に用いられるアクチュエータ部のトラッキング駆動力の中心位置と対物レンズホルダ等から構成される可動部の重心位置とを一致させる必要がなくなってバランサを付加する必要がなくなり、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、対物レンズ駆動装置の消費電力を少なくすることができるとともに、対物レンズ駆動装置を薄型化することができる。
本発明の他の態様に係る対物レンズ駆動方法は、複数の弾性支持部材により支持されるとともに、対物レンズを保持する対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材を駆動するステップと、前記トラッキング駆動部材のトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように、前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材を駆動するステップとを含むものである。
この対物レンズ駆動方法においては、トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング駆動信号を基に、トラッキング駆動部材によって発生する対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように傾斜補正部材を駆動し、対物レンズホルダの傾きを補正することができるので、対物レンズ駆動装置に用いられるアクチュエータ部のトラッキング駆動力の中心位置と対物レンズホルダ等から構成される可動部の重心位置とを一致させる必要がなくなってバランサを付加する必要がなくなり、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、対物レンズ駆動装置の消費電力を少なくすることができるとともに、対物レンズ駆動装置を薄型化することができる。
本発明に係る対物レンズ駆動装置によれば、バランサを付加する必要がなくなり、対物レンズホルダの傾き発生を抑制しながら、対物レンズ駆動装置の消費電力を少なくすることができるとともに、対物レンズ駆動装置を薄型化することができるので、BD、DVD、CD、MDなど光ディスクから情報を記録及び/又は再生するために使用される対物レンズ駆動装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の構成を示す斜視図である。 図1に示すアクチュエータ部の上面図である。 本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における対物レンズ駆動装置の他の制御回路の構成を示すブロック図である。 図1に示すアクチュエータ部の傾き補正動作を説明するためのYZ平面断面図である。 図1に示すアクチュエータ部及び図3に示す制御回路から構成される対物レンズ駆動装置を備える光ディスク装置の構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の構成を示す上面図である。 本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における対物レンズ駆動装置の他の制御回路の構成を示すブロック図である。 図7に示すアクチュエータ部の傾き補正動作を説明するためのYZ平面断面図である。 本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の構成を示す上面図である。 本発明の第3の実施の形態における対物レンズ駆動装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 図11に示すアクチュエータ部の可動部がトラッキングセンター位置にあるときにフォーカス傾斜コイルに発生する駆動力を説明するためのYZ平面断面図である。 図11に示すアクチュエータ部の可動部がトラッキング方向に距離dだけ移動したときにフォーカス傾斜コイルに発生する駆動力により発生するトルクを説明するためのYZ平面断面図である。 図11に示すアクチュエータ部の可動部がトラッキング方向に距離dだけ移動したときの傾き補正動作を説明するためのYZ平面断面図である。 トラッキング駆動信号からトラック移動量を検出して傾き調整を行う制御回路の一例を示すブロック図である。 従来の対物レンズ駆動装置のアクチュエータ部の一例を示す全体斜視図である。 従来の対物レンズ駆動装置の制御回路の構成図である。 図17に示すアクチュエータ部の一部断面側面図である。

Claims (8)

  1. 対物レンズを保持するための対物レンズホルダと、
    前記対物レンズホルダを支持する複数の弾性支持部材と、
    前記対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材と、
    前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材と、
    前記トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、
    前記トラッキング制御回路が生成するトラッキング駆動信号を基に、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路と
    前記対物レンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカス駆動部材と、
    前記対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出するトラッキング位置検出部とを備え、
    前記傾斜制御回路は、前記トラッキング位置検出部により検出された位置に応じて、前記フォーカス駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動することを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 前記傾斜制御回路は、前記トラッキング駆動信号に所定の倍率Kを乗じた信号を用いて、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動することを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 前記対物レンズと、前記対物レンズホルダと、前記トラッキング駆動部材と、前記傾斜補正部材とを含む可動部の重心と、前記傾斜補正部材の駆動力中心とが実質的に一致していることを特徴とする請求項1又は2記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 前記傾斜補正部材は、前記対物レンズホルダをフォーカス方向へ駆動する複数のフォーカス及び傾斜駆動部材を含み、
    前記傾斜制御回路は、複数のフォーカス及び傾斜駆動部材をフォーカス方向へ駆動するためのフォーカス駆動信号に、前記トラッキング駆動信号に所定の倍率Kを乗じた信号を加算して、前記トラッキング駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記複数のフォーカス及び傾斜駆動部材のうち少なくとも一つを駆動することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 前記トラッキング位置検出部は、前記トラッキング駆動信号の低周波成分を濾波することにより、前記対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出することを特徴とする請求項記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 前記傾斜制御回路は、前記倍率Kを低周波域と高周波域とで変更することを特徴とする請求項2又は4記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 対物レンズを保持するための対物レンズホルダと、
    前記対物レンズホルダを支持する複数の弾性支持部材と、
    前記対物レンズホルダをトラッキング方向に駆動するトラッキング駆動部材と、
    前記対物レンズホルダをフォーカス方向に駆動するフォーカス駆動部材と、
    前記対物レンズを透過する光軸に対して前記対物レンズホルダを傾斜させる傾斜補正部材と、
    前記トラッキング駆動部材を駆動するトラッキング制御回路と、
    前記フォーカス駆動部材を駆動するフォーカス制御回路と、
    前記対物レンズホルダのトラッキング方向の位置を検出するトラッキング位置検出部と、
    前記トラッキング位置検出部により検出された位置に応じて、前記フォーカス駆動部材によって発生する前記対物レンズホルダの傾斜力を打ち消すように前記傾斜補正部材を駆動する傾斜制御回路とを備えることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置を備え、前記対物レンズ駆動装置を用いて光ディスクから情報を記録及び/又は再生することを特徴とする光ディスク装置。
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