JPH0883433A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH0883433A
JPH0883433A JP9949995A JP9949995A JPH0883433A JP H0883433 A JPH0883433 A JP H0883433A JP 9949995 A JP9949995 A JP 9949995A JP 9949995 A JP9949995 A JP 9949995A JP H0883433 A JPH0883433 A JP H0883433A
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bobbin
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性部材の長手方向の実質的な有効長を確保
することによって、一次共振周波数値の低減を図り、以
て装置の小型化或いは周波数特性の向上を達成する。 【構成】 対物レンズ2と、この対物レンズ2が組み付
けられるとともにフォーカシングコイル12とトラッキ
ングコイル13とが組み付けられるボビン部材5と、マ
グネット15が接合されるヨーク14が一体に立ち上が
り形成されたベース部材7と、このベース部材7に固定
されたボビン支持部材6と、一端部21をボビン支持部
材7に固定されるとともに他端部23をボビン部材5に
固定されることによって、ボビン部材5をフォーカシン
グ方向とトラッキング方向との弾性変位自在に支持する
弾性部材20とを備える。弾性部材20には、基端部2
1の近傍において、少なくとも1箇所に略U字状に折り
返された部位が連続して構成される折返し部29が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円盤状光記録媒体の記
録再生装置に備えられる対物レンズ駆動装置に関し、さ
らに詳しくは対物レンズを光軸と平行なフォーカシング
方向と、光軸と直交するトラッキング方向とに弾性変位
自在に支持する弾性部材の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状
光記録媒体(以下光デイスクと総称する。)を記録媒体
に用いる光ディスク記録再生装置は、光ディスクに記録
された情報信号を再生し、或いは情報信号を記録するた
めの光ピックアップ装置を備えている。この光ピックア
ップ装置は、光ディスクの情報信号記録面に照射される
光束を出射する光源としての半導体レーザと、光ディス
クからの戻り光を分離するビームスプリッタ等の光学部
品からなる光学系ブロックと、半導体レーザから出射さ
れた光束を対物レンズによって光ディスクの情報信号記
録面に集光させるとともに記録トラックに光束を追従さ
せる対物レンズ駆動装置とから構成されている。
【0003】対物レンズ駆動装置は、対物レンズを光デ
ィスクの情報信号記録面に垂直な方向、すなわち対物レ
ンズの光軸と平行なフォーカシング方向と、光ディスク
の情報信号記録面の内外周方向、すなわち対物レンズの
光軸と直交するトラッキング方向に調動する装置であ
る。この対物レンズ駆動装置は、例えば対物レンズをフ
ォーカシング方向に2mm、トラッキング方向に0.8
mmの範囲で調動するため、磁界中に配置したコイルに
供給した制御電流によって生じる磁気駆動力を利用する
直交2軸アクチュエータ機構を備えている。
【0004】そして、実用化されている直交2軸アクチ
ュエータ機構としては、摩擦の無い円滑な駆動特性が得
られるバネ支持構造方式と、組立て精度が得やすくかつ
対物レンズの傾き姿勢の維持特性に優れた軸回転摺動構
造方式とが提供されている。また、バネ支持構造方式の
直交2軸アクチュエータ機構は、ムービングコイル形と
ムービングマグネット形とに分けられ、軸回転摺動構造
方式の直交2軸アクチュエータ機構は、内光路形と外光
路形とに分けられる。
【0005】一方、バネ支持構造方式の直交2軸アクチ
ュエータ機構において、対物レンズを保持する弾性部材
の構造としては、ヒンジ形構造、ワイヤ形構造或いは板
バネ形構造が知られている。板バネ形構造の直交2軸ア
クチュエータ機構は、加工性或いは動作特性等から対物
レンズ駆動装置の小型化に極めて有効である。
【0006】かかる板バネ形構造の直交2軸アクチュエ
ータ機構を備えた従来の対物レンズ駆動装置100は、
図24に示すように、対物レンズ2と、この対物レンズ
2が組み付けられた対物レンズホルダ3と、この対物レ
ンズホルダ3及び磁気回路部4を構成する後述する各部
材が組み合わされたボビン部材5と、このボビン部材5
を支持する4本の弾性部材101(101A乃至101
D)と、これら弾性部材101の基端部を支持するボビ
ン支持部材6及び磁性材料によって形成されたベース部
材7とを主たる構成部材として構成されている。
【0007】ボビン部材5は、上述した対物レンズホル
ダ3が組み付けられるホルダ部8と磁気回路部4の構成
各部材が組み合わされる磁気回路部品組付け部9とから
構成されている。ホルダ部8には、対物レンズホルダー
3が嵌合される対物レンズ取付け穴10が設けられてい
る。また、このホルダ部8には、対物レンズ取付け穴1
0に嵌合された対物レンズホルダ3の外側面を保持する
複数の保持片17A乃至17Cが一体に形成されてい
る。
【0008】ボビン部材5の磁気回路部品組付け部9に
は、対物レンズ2を光軸と平行な方向に駆動変位させる
磁気駆動力を発生させるフォーカシングコイル12と、
対物レンズ2を光軸と直交する方向に駆動変位させる磁
気駆動力を発生させる一対のトラッキングコイル13
A、13B及び一対のヨーク片14A、14Bとが組み
付けられる。フォーカシングコイル12は、磁気回路部
品組付け部9に組み付けられた状態において、コイルの
巻き方向が対物レンズ2の光軸と平行な方向であるよう
に構成されている。トラッキングコイル13A、13B
は、磁気回路部品組付け部9に組み付けられた状態にお
いて、少なくとも相対向する辺に対物レンズ2の光軸と
平行な直線部分を有するように構成されている。
【0009】ベース部材7は、第1のヨーク片14Aと
第2のヨーク片14Bとがそれぞれ互いに平行に対峙す
るようにして一体に立ち上がり形成されている。第1の
ヨーク片14Aは、磁気回路部品組付け部9に組み付け
られたフォーカシングコイル12の中心孔を貫通してい
る。また、第2のヨーク片14Bは、トラッキングコイ
ル13A、13Bと対向して磁気回路部品組付け部9に
貫通している。第1のヨーク片14Aには、第2のヨー
ク片14Bとの対向側面に、やや厚みのある板状のマグ
ネット15が取り付けられている。第1のヨーク片14
Aと第2のヨーク片14Bとの先端部には、図24にお
いて鎖線で示すように、ヨーク板16が組み合わされ
る。
【0010】したがって、磁気回路部4は、上述したベ
ース部材7と、このベース部材7に一体に立ち上がり形
成された第1及び第2のヨーク片14A、14Bと、第
1のヨーク片14Aに取り付けられたマグネット15及
びヨーク板16とから構成される。そして、フォーカシ
ングコイル12及びトラッキングコイル13A、13B
は、この磁気回路部4の磁界中を横切るようにしてそれ
ぞれ配設されている。また、これらフォーカシングコイ
ル12及びトラッキングコイル13A、13Bへの電流
の供給は、それぞれ弾性部材101A乃至弾性部材10
1Dを利用して行われている。
【0011】ボビン支持部材6は、第1のヨーク片14
A及び第2のヨーク片14Bの反対側に位置してベース
部材7上に組み付け固定されている。すなわち、ボビン
支持部材6は、底面部に図示しない半導体レーザから出
射された光束の光路を構成する逆U字状の凹部6aが形
成されるとともに、両側面部には弾性部材101A乃至
弾性部材101Dの基端部がそれぞれ差し込まれる水平
方向の嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6eがそれぞ
れ上下方向に離間して設けられている。
【0012】弾性部材101A乃至弾性部材101D
は、薄いバネ板材料を打ち抜き形成した部材であって、
左右対象かつ上下同一形状を呈している。弾性部材10
1は、図25に示すように、矩形の基端部101aの一
方側縁部から幅狭の弾性変形部101bが一体に突設さ
れ、弾性変形部101bの先端部にボビン部材5との嵌
合部101cが形成されている。嵌合部101cには、
ボビン部材5に形成した位置合わせダボと相対係合する
位置決め孔101dが設けられたコイル接続部101e
が一体に形成されている。
【0013】弾性部材101には、図示しないがダンプ
剤がそれぞれ添着されている。ダンプ剤は、例えば紫外
線硬化型の樹脂材料が用いられ、弾性部材101が弾性
変位されたときに発生する共振動作を抑制し、或いは振
動の迅速な減衰を図る作用を奏する。
【0014】以上のように構成された対物レンズ駆動装
置100は、フォーカシングコイル12に、フォーカス
エラー信号に応じた駆動電流が供給されると、このフォ
ーカシングコイル12に流れる電流と、磁気回路部4を
構成するマグネット15からの磁束とによって、ボビン
部材5をフォーカシング方向へと駆動する磁気駆動力を
発生する。この磁気駆動力は、対物レンズ2を光軸と平
行なフォーカシング方向に調動動作させて、光ディスク
に照射する半導体レーザのフォーカシングの調整を行な
わせる。
【0015】基端部101aがボビン支持部材6に支持
された弾性部材101は、このフォーカシング調整動作
に際して、弾性変形部101bが図24において上下方
向に弾性変位することにより、ボビン部材5、すなわち
対物レンズ2を上下方向に調動する。
【0016】対物レンズ駆動装置100は、第1のトラ
ッキングコイル13A又は第2のトラッキングコイル1
3Bに、トラッキングエラー信号に応じた駆動電流が供
給されると、これらトラッキングコイル13A又はトラ
ッキングコイル13Bの対物レンズ2の光軸と平行な部
分を流れる電流と、磁気回路部4を構成するマグネット
15からの磁束とによって、ボビン部材5をトラッキン
グ方向へと駆動する磁気駆動力を発生する。この磁気駆
動力は、対物レンズ2を光軸と直交するトラッキング方
向に調動動作させて、光ディスクに照射する半導体レー
ザのトラッキングの調整を行なわせる。
【0017】基端部101aがボビン支持部材6に支持
された弾性部材101は、このトラッキング調整動作に
際して、弾性変形部101bが図24において左右方向
に弾性変位することにより、ボビン部材5、すなわち対
物レンズ2を左右方向に調動する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した対物レンズ駆
動装置100において、対物レンズ2、対物レンズホル
ダ3、ボビン部材5及びフォーカシングコイル12、ト
ラッキングコイル13の各部材は、全体として可動部を
構成して弾性部材101A乃至弾性部材101Dに支持
されてフォーカシング方向又はトラッキング方向へと調
動される。ところで、弾性部材101A乃至弾性部材1
01Dは、一端部をボビン部材5に、他端部をボビン支
持部材6に固定された部材であることから、両端固定梁
と見做すことができる。
【0019】また、対物レンズ駆動装置において、上述
した各部材によって構成される可動部の変位動作は、入
力電流に対して低周波数帯域ではほぼ一定であるが、あ
る周波数値を越した高域帯では周波数が上昇するととも
に−40db/decの傾きで小さな振幅の振動動作が
発生する。このある特定の周波数値、すなわち一次共振
周波数(f0 )は、弾性部材101の基本特性を決定
し、それぞれ形状、材質で変化する。
【0020】したがって、対物レンズ駆動装置100に
おいては、上述した各部材によって構成される可動部を
集中質量Mと見做し、図25に示すように、弾性部材1
01の弾性変位部分の長さ寸法をL、幅寸法をb、厚み
寸法をt、ヤング率をEとすると、フォーカシング方向
の一次共振周波数(f0 )を次の数式(1)で表わすこ
とができる。なお、トラッキング方向の一次共振周波数
(f0 )については、幅寸法bと厚み寸法tとを入れ換
えて表される。
【0021】
【数1】
【0022】かかる対物レンズ駆動装置100におい
て、小型化を図るためには、弾性部材101の弾性変位
部分の長さ寸法Lを短くしたり、厚み寸法tを小さくす
ることが考慮される。しかしながら、上記数式(1)よ
り明らかなように、弾性部材101の基本特性を決定す
る一次共振周波数(f0 )は、弾性部材101の弾性変
位部分の長さ寸法Lに関して、フォーカシング方向及び
トラッキング方向のいずれにおいてもf0 =αL3/2
関係にある。但し、αは、比例定数とする。
【0023】一次共振周波数(f0 )は、例えば、弾性
部材101の長さ寸法Lを、10mmから12mmに変
更した場合には、約3/4に減少する。したがって、一
次共振周波数が40Hzの仕様の対物レンズ駆動装置1
00は、他の仕様を同一として弾性部材101の弾性変
位部分の長さ寸法Lを2mm長くすることにより、一次
共振周波数が30Hzの対物レンズ駆動装置に置換され
る。
【0024】換言すれば、対物レンズ駆動装置100に
おいては、小型化を図るために弾性部材101の長さ寸
法Lを小さくした場合には、この弾性部材101の一次
共振周波数(f0 )が大きくなってしまうといった問題
点がある。例えば、弾性部材101の一次共振周波数
(f0 )は、40Hz以上となった場合には制御動作を
困難な状態とする。
【0025】一方、弾性部材101の厚み寸法tを小な
らしめて対物レンズ駆動装置100の小型化を図る対策
は、薄厚の弾性材料板に高精度の加工を施こさなければ
ならないことから、取り扱いが極めて難しく製造コスト
を大幅に増加させるといった問題点がある。
【0026】したがって、本発明は、対物レンズをフォ
ーカシング方向とトラッキング方向とに弾性変位自在に
支持する弾性部材の弾性変形部の実質的な有効長を確保
することによって一次共振周波数値の低減を図り、以っ
て装置の小型化或いは感度特性の向上を達成した対物レ
ンズ駆動装置を提供することを目的に提案されたもので
ある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズと、一端側
には対物レンズが組み付けられるホルダ部が形成される
とともに他端側には対物レンズの光軸と平行な方向に作
用する磁気駆動力を発生するフォーカシングコイルと対
物レンズの光軸と直交する方向に作用する磁気駆動力を
発生するトラッキングコイルとが組み合わされたボビン
部材と、このボビン部材の両側面部にそれぞれ上下に離
間して一端部が固定されるとともに他端部が固定部であ
るボビン支持部材に固定された複数個の弾性部材と、マ
グネットが接合されるとともにフォーカシングコイルの
内部に介挿される第1のヨークと、トラッキングコイル
と対向するようにして位置された第2のヨークとが立ち
上がり形成されることによって磁気回路部が構成されか
つボビン支持部材を固定支持するベース部材とを備え
る。弾性部材は、それぞれ板バネ材によって形成されか
つ少なくとも1箇所にベース部材と平行な面内において
略U字状に折り返された部位が連続して構成される折返
し部が形成される。
【0028】また、本発明に係る対物レンズ駆動装置
は、弾性部材をボビン支持部材側の固定部の近傍に位置
して折返し部を形成し、この弾性部材の折返し部に共振
動作を抑制するダンプ剤を添着して構成する。
【0029】さらに、本発明に係る対物レンズ駆動装置
は、対物レンズと、一端側には対物レンズが組み付けら
れるホルダ部が形成されるとともに他端側には対物レン
ズの光軸と平行な方向に作用する磁気駆動力を発生する
フォーカシングコイルと対物レンズの光軸と直交する方
向に作用する磁気駆動力を発生するトラッキングコイル
とが組み合わされたボビン部材と、このボビン部材の両
側面部にそれぞれ上下に離間して一端部が固定されると
ともに他端部が固定部であるボビン支持部材に固定され
た複数個の弾性部材と、マグネットが接合されるととも
にフォーカシングコイルの内部に介挿される第1のヨー
クと、トラッキングコイルと対向するようにして位置さ
れた第2のヨークとが立ち上がり形成されることによっ
て磁気回路部が構成されかつボビン支持部材を固定支持
するベース部材とを備える。弾性部材には、それぞれ板
バネ材によって形成されかつ少なくとも1箇所にベース
部材と平行な面内において略U字状に連続して折り返さ
れた部位として構成される折返し部が形成されるととも
に、折り返し部を構成する互いに平行な各片を包囲して
弾性部材の共振を抑制するダンプ剤を添着して構成す
る。
【0030】
【作用】以上のように構成された本発明に係る対物レン
ズ駆動装置によれば、寸法仕様が同一である場合にも、
折返し部が形成された弾性部材は、弾性変位部分の実質
的な有効長さが確保される。したがって、対物レンズ駆
動装置は、一次共振周波数(f0 )を抑制しかつ感度特
性を向上しながら小型化が図られる。
【0031】また、本発明に係る対物レンズ駆動装置に
よれば、共振動作を抑制するダンプ剤を最適位置に限定
的に組み付けることが可能とされ、さらに折返し部の形
状仕様を適宜選択することによって、弾性部材の共振時
及び動作時の弾性変形の状態を調整することが可能とさ
れ、この弾性部材の特性の最適化が図られる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。実施例対物レンズ駆動装置1は、
後述する弾性部材20に特徴を有し、基本的な構成を上
述した従来の対物レンズ駆動装置100とほぼ同様とし
た板バネ形構造の直交2軸アクチュエータ機構を備えた
対物レンズ駆動装置である。したがって、以下の説明に
おいては、上述した従来の対物レンズ駆動装置100と
同一部材には同一番号を付す。なお、対物レンズ駆動装
置1は、後述するように4本の弾性部材20A乃至弾性
部材20Dを備えているが、これらを共通して説明する
場合には単に弾性部材20と表現する。
【0033】すなわち、実施例対物レンズ駆動装置1
は、図1乃至図3に示すように、対物レンズ2と、この
対物レンズ2が組み付けられた対物レンズホルダ3と、
この対物レンズホルダ3及び磁気回路部4を構成する後
述する各部材が組み合わされたボビン部材5と、このボ
ビン部材5を支持するところの後述する4本の弾性部材
20(20A乃至20D)と、これら弾性部材20の基
端部を支持するボビン支持部材6及び磁性材料によって
形成されたベース部材7とを主たる構成部材として構成
されている。
【0034】ボビン部材5は、合成樹脂材料によって成
形され、上述した対物レンズホルダ3が組み付けられる
ホルダ部8と、磁気回路部4の構成各部材が組み合わさ
れる磁気回路部品組付け部9とから構成されている。ホ
ルダ部8は、対物レンズ2を組み合わせた対物レンズホ
ルダ3が嵌合される対物レンズ取付け穴10が設けられ
た全体が薄厚の筒状部として構成されている。また、こ
のホルダ部8には、対物レンズ取付け穴10に嵌合され
た対物レンズ3の外周面を保持する複数の保持片17A
乃至保持片17Cが一体に形成されている。
【0035】ボビン部材5の磁気回路部品組付け部9
は、略々凸字状の大きな開口部として構成され、対物レ
ンズ2を光軸と平行な方向に駆動変位させる磁気駆動力
を発生させるフォーカシングコイル12と、対物レンズ
2を光軸と直交する方向に駆動変位させる磁気駆動力を
発生させる一対のトラッキングコイル13A、13Bが
組み付けられる。フォーカシングコイル12は、対物レ
ンズ取付け穴10と反対側のやや幅広の開口部側に位置
して磁気回路部品組付け部9に組み付けられる。
【0036】磁気回路部品組付け部9に対応するボビン
部材5の両側面部には、後述する弾性部材20A乃至弾
性部材20Dのそれぞれの嵌合部23A乃至嵌合部23
Dが差し込まれる水平方向の嵌合スリット5a乃至嵌合
スリット5dがそれぞれ上下方向に離間して設けられて
いる。したがって、ボビン部材5は、これら弾性部材2
0A乃至弾性部材20Dによって、上下方向及び左右方
向に弾性変位自在に支持されることになる。
【0037】フォーカシングコイル12は、磁気回路部
品組付け部9を構成するコイル組付け開口部11の開口
寸法とほぼ同径の角筒状を呈しており、このコイル組付
け開口部11に嵌着されて組み付けられる。また、フォ
ーカシングコイル12は、コイル組付け開口部11に組
み付けられた後、外周面と開口部内壁との間に接着剤が
充填されることによって、ボビン部材5にしっかりと固
定される。また、フォーカシングコイル12は、コイル
組付け開口部11に組み付けられた状態において、コイ
ルの巻き方向が対物レンズ2の光軸と直交する方向であ
るように構成されている。
【0038】トラッキングコイル13A、13Bは、そ
れぞれ薄幅の矩形枠状を呈して構成されており、フォー
カシングコイル12の一方側面部と対物レンズとの間に
位置するようにして、互いに一方側面部を重ね合わせる
ようにして磁気回路部品組付け部9を構成するコイル組
付け開口部11に嵌着されて組み付けられる。これらト
ラッキングコイル13A、13Bは、フォーカシングコ
イル12の一方側面部に接着剤によってしっかりと固定
される。また、これらトラッキングコイル13A、13
Bは、磁気回路部品組付け部9に組み付けられた状態に
おいて、少なくとも相対向する辺に対物レンズ2の光軸
と平行な直線部分を有するように構成されている。
【0039】ベース部材7は、詳細な形状の図示を省略
するが、珪素鋼等の高透磁率材料によって略々H字状に
形成され、中央連結片の相対向する側縁部から第1のヨ
ーク片14Aと第2のヨーク片14Bとがそれぞれ互い
に平行に対峙するようにして一体に立ち上がり形成され
ている。
【0040】第1のヨーク片14Aは、磁気回路部品組
付け部9に組み付けられたフォーカシングコイル12の
中心孔を貫通している。また、第2のヨーク片14B
は、トラッキングコイル13A、13Bと対向して磁気
回路部品組付け部9に貫通している。第1のヨーク片1
4Aには、第2のヨーク片14Bとの対向側面に、やや
厚みのある板状のマグネット15が接着剤等を用いてし
っかりと取付け固定されている。第1のヨーク片14A
と第2のヨーク片14Bとの先端部には、図1において
鎖線で示すように、磁性材で形成したヨーク板16が組
み合わされる。
【0041】したがって、磁気回路部4は、上述したベ
ース部材7と、このベース部材7に一体に立ち上がり形
成された第1のヨーク片14A及び第2のヨーク片14
Bと、第1のヨーク片14Aに取り付けられたマグネッ
ト15及びヨーク板16とから構成される。そして、フ
ォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13
A、13Bは、この磁気回路部4の磁界中を横切るよう
に位置して磁気回路部品組付け部9に組み付けられてい
る。また、これらフォーカシングコイル12及びトラッ
キングコイル13A、13Bへの電流の供給は、後述す
るように、弾性部材20A乃至弾性部材20Dを利用し
て行われている。
【0042】ボビン支持部材6は、第1のヨーク片14
A及び第2のヨーク片14Bの反対側に位置して、中央
開口部分を跨ぐようにしてベース部材7に組み付けられ
ている。すなわち、ボビン支持部材6は、底面部に図示
しない半導体レーザから出射された光束の光路を構成す
る逆U字状の凹部6aが形成されるとともに、両側面部
にはボビン部材5を支持する弾性部材20A乃至弾性部
材20Dの基端部21A乃至基端部21Dがそれぞれ差
し込まれる水平方向の嵌合スリット6b乃至嵌合スリッ
ト6eがそれぞれ上下方向に離間して設けられている。
【0043】弾性部材20A乃至弾性部材20Dは、薄
いバネ板材料を打ち抜き形成した部材であって、ボビン
支持部材6の左側面部に組み付けられる弾性部材20
A、20Bと、右側面部に組み付けられる弾性部材20
C、20Dとは互いに左右対象形とされるとともに、同
一側面部に組み付けられる弾性部材20A、20B及び
弾性部材20C、20Dとは互いに同一形状とされてい
る。
【0044】図4を参照してこれら弾性部材20の構成
を説明すれば、弾性部材20は、ボビン支持部材6の両
側面部に設けた嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6d
にそれぞれ差し込まれる略矩形状の基端部21と、幅狭
の弾性変形部22と、ボビン部材5の両側面部に設けた
嵌合スリット5a乃至嵌合スリット5dにそれぞれ差し
込まれる略矩形状の嵌合部23とから構成されている。
弾性部材20の基端部21の近傍には、互いに組み合わ
された状態でL字状の開口部30と矩形状の開口部31
とを打ち抜くことによって、全体が略U字状を呈する折
返し部29が形成されている。
【0045】すなわち、折返し部29は、基端部21と
直交する方向の連結片27を介して互いに連結された基
端部21と平行する方向の第1の折返し片26及び第2
の折返し片28とから構成されている。外側に位置する
第2の折返し片28は、そのまま弾性変形部22と連続
している。なお、基端部21の他端部33は、折返し部
29を囲むように切り残されてリード線接続部として構
成されている。
【0046】また、弾性部材20は、嵌合部23の一端
側に、弾性変形部22と平行なコイル接続片24が一体
に形成されている。このコイル接続片24には、ボビン
部材5の上下面に形成された半球状の位置決めダボ32
に対応して位置決め孔25が設けられている。
【0047】弾性部材20A乃至弾性部材20Dは、基
端部21A乃至基端部21Dがボビン支持部材6の両側
面部に設けた嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6dに
それぞれ差し込まれて固定されることにより、ボビン支
持部材6にそれぞれ片持ち状態で支持される。そして、
弾性部材20A乃至弾性部材20Dは、自由端側の嵌合
部23A乃至嵌合部23Dがボビン部材5の両側面部に
設けた嵌合スリット5a乃至嵌合スリット5dにそれぞ
れ差し込まれて固定されることにより、このボビン部材
5を上下方向及び左右方向に弾性支持する。
【0048】また、弾性部材20A乃至弾性部材20D
は、ボビン部材5をボビン支持部材6に弾性支持するよ
うに、これら両部材間に組み合わせられた状態におい
て、コイル接続片24の位置決め孔25がボビン部材5
の位置決めダボ32にそれぞれ相対係合される。コイル
接続片24には、フォーカシングコイル12及びトラッ
キングコイル13A、13Bのコイル線がそれぞれ接続
される。また、基端部21のリード線接続部33には、
フォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13
A、13Bに駆動電流を供給する駆動源とを接続するリ
ード線が接続される。したがって、弾性部材20は、フ
ォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13
A、13Bへの電流供給線としても機能する。
【0049】以上のように構成された実施例対物レンズ
駆動装置1を備えた光ピックアップ装置は、半導体レー
ザから出射された光束を対物レンズ2を介して光ディス
クの情報記録面に照射するとともに、この情報記録面か
らの反射光を対物レンズ2を介してビームスプリッタに
よって分光し、フォーカシング方向とトラッキング方向
との差異をディテクターによって検出する。検出された
フォーカシング方向とトラッキング方向の位置ずれは、
フォーカスエラー信号或いはトラッキングエラー信号と
してサーボ回路で処理され、それらに応じた駆動電流が
フォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13
A、13Bへ供給される。
【0050】対物レンズ駆動装置1は、フォーカシング
コイル12にフォーカスエラー信号に応じた駆動電流が
供給されると、このフォーカシングコイル12に流れる
電流と、磁気回路部4を構成するマグネット15からの
磁束とによって、ボビン部材5をフォーカシング方向へ
と駆動する磁気駆動力を発生させる。この磁気駆動力
は、弾性部材20A乃至弾性部材20Dを上下方向に弾
性変位させ、ボビン部材5、換言すれば対物レンズ2を
光軸と平行なフォーカシング方向へと調動させて、光デ
ィスクに照射する半導体レーザのフォーカシングの調整
を行わせる。
【0051】対物レンズ駆動装置1は、第1のトラッキ
ングコイル13A又は第2のトラッキングコイル13B
に、トラッキングエラー信号に応じた駆動電流が供給さ
れると、これらトラッキングコイル13A、13Bに流
れる電流と、磁気回路部4を構成するマグネット15か
らの磁束とによって、ボビン部材5をトラッキング方向
へと駆動する磁気駆動力を発生させる。この磁気駆動力
は、弾性部材20A乃至弾性部材20Dを左右方向へと
弾性変位させ、ボビン部材5、換言すれば対物レンズ2
を光軸と直交するトラッキング方向へと調動させて、光
ディスクに照射する半導体レーザのトラッキングの調整
を行わせる。
【0052】上述したように、弾性部材20は、基本特
性であるフォーカシング方向の一次共振周波数(f0
が数式1で表される。弾性部材20は、折返し部29を
形成したことにより、弾性変形部分の長さ寸法が(L1
+L2)となり、従来の弾性部材と比較して実質的に大
ならしめられて構成される。勿論、この長さ寸法(L1
+L2)は、上述した一次共振周波数(f0 )を算出す
る数式1のLにそのまま置換して適用されるものではな
い。したがって、実施例対物レンズ駆動装置1におい
て、弾性変形有効長さL0は、有限要素法(FEM)を
用いて以下の条件で算出される。
【0053】すなわち、弾性部材20は、図4における
各部の寸法が、以下の仕様によって形成されているもの
とする。
【0054】厚み寸法:t=0.07mm(但し、全体
が均一とする) 第2の折返し片28を含む弾性変形部22の全長:L1
=9.8mm 第1の折返し片26の長さ寸法:L2=2.0mm 弾性変形部22の幅寸法b1及び第2の折返し片28の
幅寸法b3:b1=b3=0.09mm 第1の折返し片26の幅寸法:b2=0.15mm 可動部の質量:M=0.24g ヤング率E=1.12×1011N/S(荷重/断面積) 以上の条件より、フォーカシング方向の一次共振周波数
(f0 )は、約35Hz、またトラッキング方向の一次
共振周波数(f0 )は、47Hzとなる。
【0055】ここで、第1の折返し片26の幅寸法b2
=0.15mmを、弾性変形部22の幅寸法b1と同一
と見做し、数式1から弾性変形有効長さL0を算出する
と、フォーカシング方向については、10.6mm、ま
たトラッキング方向については、10.3mmの値が得
られる。
【0056】したがって、実施例対物レンズ駆動装置1
は、折返し部29を有する弾性部材20を備えることに
よって、折返し部29を有しない弾性部材と比較する
と、弾性変形有効長さ寸法L0が、フォーカシング方向
については、10.6mm−9.8mm=0.8mm
で、約8%増加され、またトラッキング方向について
は、10.3−9.8mm=0.5mmで、約5%増加
されることになる。また、一次共振周波数(f0 )につ
いては、5Hz程度、約12%の低減が図られる。
【0057】このように、実施例対物レンズ駆動装置1
によれば、弾性部材20に折返し部29を形成すること
により、この弾性部材20の実際の長さ寸法が同一仕様
のままで、一次共振周波数(f0 )の低減を図ることが
できる。
【0058】図5は、弾性部材の他の実施例を示し、こ
の第2の実施例弾性部材40は、上述した第1の実施例
弾性部材20と基本的な構成をほぼ同一に形成される
が、折返し部49を構成する外側の第2の折返し片48
の一部にクランク状の連結部53が形成された構成にお
いて特徴を有している。すなわち、弾性部材40は、ボ
ビン支持部材6の両側面部に設けた嵌合スリット6b乃
至嵌合スリット6dにそれぞれ差し込まれる略矩形状の
基端部41と、幅狭とされた弾性変形部42と、ボビン
部材5にの両側面部に設けた嵌合スリット5a乃至嵌合
スリット5dにそれぞれ差し込まれる略矩形状の嵌合部
43とから構成されている。基端部41には、互いに組
み合わされた状態でL字状の開口部50と略クランク状
の開口部51とを打ち抜くことによって、全体が略U字
状を呈する折返し部49が形成されている。
【0059】折返し部49は、基端部41と直交する方
向の連結片47を介して互いに連結され、基端部41と
平行する方向の内側に位置する第1の折返し片46及び
外側に位置する第2の折返し片48とから構成されてい
る。第2の折返し片48は、開口部51によって形成さ
れたクランク状の連結部53を介して弾性変形部42に
連設されている。なお、基端部41の他端部52は、折
返し部49を囲むようにして切り残されることにより、
リード線接続部として構成されている。
【0060】なお、弾性部材40には、嵌合部43の一
端側に、弾性変形部42と平行なコイル接続片44が一
体に形成され、このコイル接続片44には、ボビン部材
5の上下面に形成された半球状の位置決めダボ32に対
応して位置決め孔45が設けられている。
【0061】以上のように構成された第2の実施例弾性
部材40は、基端部41がボビン支持部材6の両側面部
に設けた嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6dにそれ
ぞれ差し込まれて固定されることにより、ボビン支持部
材6にそれぞれ片持ち状態で支持される。また、弾性部
材40は、自由端側の嵌合部43がボビン部材5の両側
面部に設けた嵌合スリット5a乃至嵌合スリット5dに
それぞれ差し込まれて固定されることにより、このボビ
ン部材5を上下方向及び左右方向に弾性支持する。
【0062】さらに、弾性部材40は、ボビン部材5を
ボビン支持部材6に弾性支持するように、これら両部材
間に組み合わせられた状態において、コイル接続片44
の位置決め孔45がボビン部材5の位置決めダボ32に
それぞれ相対係合される。そして、このコイル接続片4
4には、フォーカシングコイル12及びトラッキングコ
イル13A、13Bのコイル線がそれぞれ接続される。
また、基端部41のリード線接続部52には、フォーカ
シングコイル12及びトラッキングコイル13A、13
Bに駆動電流を供給する駆動源とを接続するリード線が
接続される。したがって、弾性部材40は、フォーカシ
ングコイル12及びトラッキングコイル13A、13B
への電流供給線としても機能する。
【0063】以上のように、折返し部49に略クランク
状の連結部53を形成した弾性部材40は、弾性変形部
の実質的な長さ寸法が大ならしめられるとともに、フォ
ーカシング方向或いはトラッキング方向に弾性変位され
たときに発生する共振現象を抑制し、或いは振動の迅速
な減衰を図るダンピング作用の効率化を図ることができ
る。
【0064】図6は、弾性部材の他の実施例を示し、こ
の第3の実施例弾性部材60は、上述した第1の実施例
弾性部材20と基本的な構成をほぼ同一に形成される
が、図25における寸法Lの範囲の一部或いは図4にお
ける寸法L2の部分に代えて形成される折返し部66の
構成において特徴を有している。すなわち、弾性部材6
0は、弾性変形部61の一部に切欠き65を設けて基端
部側弾性変形部61Aと嵌合部側弾性変形部61Bとに
分割して形成し、これら基端部側弾性変形部61Aと嵌
合部側弾性変形部61Bとを略凸字状の折返し部66に
よって連続した構成する。
【0065】折返し部66は、基端側部分が、基端部側
弾性変形部61Aの先端から直交する方向に連設された
第1の基端部側連結片62Aと、この基端部側連結片6
2Aの先端から基端部側弾性変形部61Aと平行して基
端部側に戻る方向に連設された第1の基端部側折返し片
63Aと、この第1の基端部側折返し片63Aの先端か
らさらに直交する方向に連設された第2の基端部側連結
片64Aとから構成されている。
【0066】また、折返し部66は、嵌合部側が、嵌合
部側弾性変形部61Bの先端から直交する方向に連設さ
れた第1の嵌合部側連結片62Bと、この嵌合部側連結
片62Bの先端から嵌合部側弾性変形部61Bと平行し
て嵌合部側に戻る方向に連設された第1の嵌合部側折返
し片63Bと、この第1の嵌合部側折返し片63Bの先
端からさらに直交する方向に連設された第2の嵌合部側
連結片64Bとから構成されている。
【0067】そして、折返し部66は、第2の基端部側
連結片64Aと第2の嵌合部側連結片64Bとの間に弾
性変形部61と平行な第2の折返し片65Aが連設され
ることによって、上述したように、全体として略凸字状
に構成される。なお、折返し部66は、基端部或いは嵌
合部等のその他の構成を上述した弾性部材20とほぼ同
一とするため、その説明を省略する。このように、弾性
部材60は、上述した構成の折返し部66を形成したこ
とにより、弾性変形部が、第1の基端部側折返し片63
Aと第1の嵌合部側折返し片63B及び第2の折返し片
65Aを加えた長さ寸法で得られ、さらに大ならしめら
れて構成される。
【0068】図7乃至図9は、クランク状の折曲部73
が形成され基端部72の幅寸法を弾性変形部72の幅寸
法に対して大ならしめて形成した弾性部材70につい
て、FEM解析を行った場合のZ軸(フォーカシング方
向)回りのローリングの共振現象を模式的に示した図で
ある。また、図10乃至図12は、U字状の折返し部7
6を有しかつ全体がほぼ同一の幅寸法に形成された弾性
部材75について、FEM解析を行った場合のZ軸(フ
ォーカシング方向)回りのローリングの共振現象を模式
的に示した図である。なお、これらの図において、X軸
は、弾性部材70の弾性変形部72の長手方向を示し、
Y軸はトラッキング方向を示している。
【0069】図7乃至図9から明らかなように、弾性部
材70は、Z軸回りのローリング現象に対して基端部7
1が大きく変形するとともに弾性変形部72もこの基端
部71近傍において大きく変形する。したがって、図7
乃至図9に示した弾性部材70については、共振現象の
抑制対策として、変形状態が大きい弾性変形部72の全
体に亘ってダンプ剤を添着することが有効であると判断
される。換言すれば、弾性部材70は、弾性変形部72
の全体に亘ってダンプ剤が添着されるため、例えばこの
弾性部材70の質量特性も大きく変化してしまう。
【0070】一方、弾性部材75については、図10乃
至図12から明らかなように、Z軸回りのローリング現
象に対して折返し部76の近傍における変形状態が著し
く大きくなっている。したがって、折返し部76を有す
る弾性部材75については、共振現象の抑制対策とし
て、図13に示すように、変形状態が大きい折返し部7
6にダンプ剤80を添着することが有効であると判断さ
れる。そして、折返し部76にダンプ剤80が添着され
た弾性部材75は、図14及び図15に示すように、弾
性部材75と平行に添着部6A乃至6Dがそれぞれ凹設
されたボビン支持部材6に取り付けられる。
【0071】また、上述した弾性部材60については、
図16(A)に示すように、折返し部66に、基端部側
弾性変形部61Aと嵌合部側弾性変形部61Bとに跨っ
て、各片を包囲するようにしてダンプ剤80が添着され
る。また、この弾性部材60の折返し部66には、図1
6(B)に示すように、第1の基端部側折返し片63A
及び第1の嵌合部側折返し片63B、第2の基端部側連
結片64A及び第2の嵌合部側連結片64B、第2の折
返し片65Aとに跨ってダンプ剤80を添着する構成と
してもよい。
【0072】以上のように、折返し部を形成した弾性部
材においては、共振現象を抑制するダンプ剤を限定した
箇所、すなわち折返し部を構成する互いに平行な各片を
包囲するようにしてダンプ剤を限定的に添着すればよ
い。したがって、この弾性部材は、ダンプ剤の添着が容
易に行われ、またその添着によって特性が大きく変化す
るといったことは無い。
【0073】一方、対物レンズ駆動装置1において、一
次共振周波数(f0 )値における共振現象の発生度合Q
は、この対物レンズ駆動装置1の基本特性を決定する重
要なパラメータの1つである。共振現象の発生度合Q
は、図17に示すように、一次共振周波数(f0 )値付
近の急激なゲインの増大によるものであり、対物レンズ
駆動装置1においてはより小さい値が好ましい。そし
て、この共振現象の発生度合Qは、共振現象が発生して
いる弾性部材の変形状態が著しい箇所にダンプ剤を添着
することによって低減することが可能である。
【0074】図18乃至図20は、上述した折返し部2
9を有する弾性部材20について、FEM解析を行った
場合のフォーカシング方向の一次共振周波数(f0 )値
における共振時の変形状態を模式的に示した図である。
また、図21乃至図23は、折返し部29を有する弾性
部材20について、FEM解析を行った場合のトラッキ
ング方向の一次共振周波数(f0 )値における共振時の
変形状態を模式的に示した図である。
【0075】これらの図から明らかなように、基端部2
1の近傍に折返し部29が形成された弾性部材20は、
弾性変形部22のX軸方向の変形状態が両端部において
大きく異にしている。すなわち、弾性部材20は、ボビ
ン部材5との連結部である嵌合部23側においては、変
形がほとんど生じないが、ボビン支持部材6との連結部
である基端部21において大きな変形が発生する。した
がって、この弾性部材20には、共振現象を抑制するダ
ンプ剤を添着する箇所として、折返し部29が適当であ
ることが明らかである。
【0076】基端部の近傍に折返し部を有しない従来の
弾性部材100においては、図20における領域Aで示
す基端部近傍の変形現象が極めて小さい。このため、弾
性部材100は、共振現象を抑制するダンプ剤の添着箇
所の発見が極めて困難である。換言すれば、弾性部材2
0は、基端部21の近傍に折返し部29を形成すること
によって、一次共振周波数(f0 )値付近のダンプを容
易に実現し、共振現象の発生度合Qの低減を図ることが
できる。
【0077】ここで、弾性部材に添着されるダンプ剤と
しては、一般にブチル、ゴム等の減衰特性の大きい粘弾
性を有する合成樹脂材料等が用いられるが、例えば、紫
外線硬化型の合成樹脂を用いた場合には、紫外線の照射
量を制御することによって所望の粘弾性率を得ることが
でき、極めて効果的である。
【0078】なお、本発明は、上述した各実施例弾性部
材に限定されるものではなく、さらに種々展開されるも
のである。すなわち、基端部の近傍に形成される折返し
部は、弾性変形部の長手方向であるX軸と、トラッキン
グ方向であるY軸によって構成される面、換言すればベ
ース部材と平行な面内において、X軸方向に対して少な
くとも1箇所に略U字状に連続して折り返された部位と
して構成されればよく、折返し片の長さ寸法、幅寸法或
いは折返し部の数等については、ダンピングの付与方法
等、対物レンズ駆動装置の設計条件に応じて設定され
る。また、ベース部材と直交する方向を幅寸法とした弾
性部材については、トラッキング方向であるY軸とフォ
ーカシング方向であるZ軸によって構成される面内で、
上述した折返し部が形成されることは勿論である。
【0079】
【発明の効果】本発明に係る対物レンズ駆動装置によれ
ば、複数個の弾性部材が、それぞれ板バネ材によって形
成されかつ少なくとも1箇所にベース部材と平行な面内
において略U字状に折り返された部位が連続して構成さ
れる折返し部が形成されたことによって、一次共振周波
数値の低減が図られ、装置の小型化或いは周波数特性の
向上が達成される。
【0080】また、本発明に係る対物レンズ駆動装置に
よれば、複数個の弾性部材が、それぞれ板バネ材によっ
て形成されかつ少なくとも1箇所にベース部材と平行な
面内において略U字状に折り返された部位が連続して構
成される折返し部が形成されるとともに、折り返し部を
構成する互いに平行な各片を包囲して弾性部材の共振を
抑制するダンプ剤が添着されたことによって、一次共振
周波数値の低減が図られ、装置の小型化或いは周波数特
性の向上が達成されるとともに、共振現象の発生度合を
低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対物レンズ駆動装置を示す全体斜
視図である。
【図2】同対物レンズ駆動装置の全体平面図である。
【図3】同対物レンズ駆動装置の全体側面図である。
【図4】同対物レンズ駆動装置に備えられ、対物レンズ
をフォーカシング方向及びトラッキング方向に変位自在
に支持する2軸アクチュエータを構成する弾性部材を一
部省略して示した斜視図である。
【図5】弾性部材の第2の実施例を一部省略して示した
斜視図である。
【図6】弾性部材の第3の実施例を要部のみを示した斜
視図である。
【図7】基端部が幅太に形成された弾性部材について、
FEM解析を行った場合の、共振時の弾性変形状態を3
次元方向から模式的に示した図である。
【図8】同弾性部材について、FEM解析を行った場合
の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッキ
ング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を模
式的に示した図である。
【図9】同弾性部材について、FEM解析を行った場合
の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォーカ
シング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態を
模式的に示した図である。
【図10】基端部の近傍に折返し部が形成された実施例
弾性部材について、FEM解析を行った場合の、共振時
の弾性変形状態を3次元方向から模式的に示した図であ
る。
【図11】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッ
キング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を
模式的に示した図である。
【図12】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォー
カシング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態
を模式的に示した図である。
【図13】弾性部材に添着されるダンプ剤の位置を説明
するために示す要部平面図である。
【図14】弾性部材に添着されるダンプ剤の位置を説明
するために示す要部側面図である。
【図15】弾性部材に添着されるダンプ剤の位置を説明
するために示す正面図である。
【図16】弾性部材に添着されるダンプ剤の位置を説明
するために示す要部斜視図である。
【図17】弾性部材のフォーカシング方向の周波数特性
を模式的に示した図であり、一次共振周波数(f0 )付
近における共振度合Qの特性図である。
【図18】基端部の近傍に折返し部が形成された実施例
弾性部材について、FEM解析を行った場合の、フォー
カシング方向の一次共振周波数(f0 )値における弾性
変形状態を3次元方向から模式的に示した図である。
【図19】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッ
キング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を
模式的に示した図である。
【図20】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォー
カシング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態
を模式的に示した図である。
【図21】基端部の近傍に折返し部が形成された実施例
弾性部材について、FEM解析を行った場合の、トラッ
キング方向の一次共振周波数(f0 )値における弾性変
形状態を3次元方向から模式的に示した図である。
【図22】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッ
キング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を
模式的に示した図である。
【図23】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォー
カシング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態
を模式的に示した図である。
【図24】従来の対物レンズ駆動装置を示す全体斜視図
である。
【図25】従来の対物レンズ駆動装置に備えられる弾性
部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ駆動装置 2 対物レンズ 5 ボビン部材 6 ボビン支持部材 7 ベース部材 8 ホルダ部 9 磁気回路部品組付け部 11 コイル組付け開口部 12 フォーカシングコイル 13 トラッキングコイル 14 ヨーク 15 マグネット 20 弾性部材 21 基端部 22 弾性変形部 23 嵌合部 26 第1の折返し片 28 第2の折返し片 29 折返し部 80 ダンプ剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、 一端側には対物レンズが組み付けられるホルダ部が形成
    されるとともに他端側には対物レンズの光軸と平行な方
    向に作用する磁気駆動力を発生するフォーカシングコイ
    ル及び対物レンズの光軸と直交する方向に作用する磁気
    駆動力を発生するトラッキングコイルとが組み付けられ
    たボビン部材と、 このボビン部材の両側面部にそれぞれ上下に離間して一
    端部が固定されるとともに他端部が固定部であるボビン
    支持部材に固定されることによってボビン部材をフォー
    カシング方向とトラッキング方向とに弾性変位自在に支
    持する複数個の弾性部材と、 マグネットが接合されるとともにフォーカシングコイル
    の内部に介挿される第1のヨークと、トラッキングコイ
    ルと対向するようにして位置された第2のヨークとが立
    ち上がり形成されることによって磁気回路部を構成しか
    つボビン支持部材を固定支持するベース部材とを備え、 複数個の弾性部材は、それぞれ板バネ材によって形成さ
    れかつ少なくとも1箇所にベース部材と平行な面内にお
    いて略U字状に折り返された部位が連続して構成される
    折返し部が形成されたことを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 複数個の弾性部材は、ボビン支持部材側
    の固定部の近傍に位置して折返し部が形成され、この折
    返し部にこれら弾性部材の共振現象を抑制するダンプ剤
    が添着されて構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 対物レンズと、 一端側には対物レンズが組み付けられるホルダ部が形成
    されるとともに他端側には対物レンズの光軸と平行な方
    向に作用する磁気駆動力を発生するフォーカシングコイ
    ル及び対物レンズの光軸と直交する方向に作用する磁気
    駆動力を発生するトラッキングコイルとが組み付けられ
    たボビン部材と、 このボビン部材の両側面部にそれぞれ上下に離間して一
    端部が固定されるとともに他端部が固定部であるボビン
    支持部材に固定されることによってボビン部材をフォー
    カシング方向とトラッキング方向とに弾性変位自在に支
    持する複数個の弾性部材と、 マグネットが接合されるとともにフォーカシングコイル
    の内部に介挿される第1のヨークと、トラッキングコイ
    ルと対向するようにして位置された第2のヨークとが立
    ち上がり形成されることによって磁気回路部を構成しか
    つボビン支持部材を固定支持するベース部材とを備え、 複数個の弾性部材には、それぞれ板バネ材によって形成
    されかつ少なくとも1箇所にベース部材と平行な面内に
    おいて略U字状に折り返された部位が連続して構成され
    る折返し部が形成されるとともに、折り返し部を構成す
    る互いに平行な各片を包囲して弾性部材の共振を抑制す
    るダンプ剤が添着されたことを特徴とする対物レンズ駆
    動装置。
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