JP3475578B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JP3475578B2 JP14858995A JP14858995A JP3475578B2 JP 3475578 B2 JP3475578 B2 JP 3475578B2 JP 14858995 A JP14858995 A JP 14858995A JP 14858995 A JP14858995 A JP 14858995A JP 3475578 B2 JP3475578 B2 JP 3475578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円盤状光記録媒体の記
録再生装置に備えられる対物レンズ駆動装置に関し、さ
らに詳しくは対物レンズを光軸と平行なフォーカシング
方向と、光軸と直交するトラッキング方向とに弾性変位
自在に支持する弾性部材の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等の円盤状
光記録媒体(以下光デイスクと総称する。)を記録媒体
に用いる光ディスク記録再生装置は、光ディスクに記録
された情報信号を再生し、或いは情報信号を記録するた
めの光ピックアップ装置を備えている。この光ピックア
ップ装置は、光ディスクの情報信号記録面に照射される
光束を出射する光源としての半導体レーザと、光ディス
クからの戻り光を分離するビームスプリッタ等の光学部
品からなる光学系ブロックと、半導体レーザから出射さ
れた光束を対物レンズによって光ディスクの情報信号記
録面に集光させるとともに記録トラックに光束を追従さ
せる対物レンズ駆動装置とから構成されている。
【0003】対物レンズ駆動装置は、対物レンズを光デ
ィスクの情報信号記録面に垂直な方向、すなわち対物レ
ンズの光軸と平行なフォーカシング方向と、光ディスク
の情報信号記録面の内外周方向、すなわち対物レンズの
光軸と直交するトラッキング方向に調動する装置であ
る。この対物レンズ駆動装置は、例えば対物レンズをフ
ォーカシング方向に2mm、トラッキング方向に0.8
mmの範囲で調動するため、磁界中に配置したコイルに
供給した制御電流によって生じる磁気駆動力を利用する
直交2軸アクチュエータ機構を備えている。
【0004】そして、実用化されている直交2軸アクチ
ュエータ機構としては、摩擦の無い円滑な駆動特性が得
られるバネ支持構造方式と、組立て精度が得やすくかつ
対物レンズの傾き姿勢の維持特性に優れた軸回転摺動構
造方式とが提供されている。また、バネ支持構造方式の
直交2軸アクチュエータ機構は、ムービングコイル形と
ムービングマグネット形とに分けられ、軸回転摺動構造
方式の直交2軸アクチュエータ機構は、内光路形と外光
路形とに分けられる。
【0005】一方、バネ支持構造方式の直交2軸アクチ
ュエータ機構において、対物レンズを保持する弾性部材
の構造としては、ヒンジ形構造、ワイヤ形構造或いは板
バネ形構造が知られている。板バネ形構造の直交2軸ア
クチュエータ機構は、加工性或いは動作特性等から対物
レンズ駆動装置の小型化に極めて有効である。
【0006】かかる板バネ形構造の直交2軸アクチュエ
ータ機構を備えた従来の対物レンズ駆動装置100は、
図19に示すように、対物レンズ2と、この対物レンズ
2が組み付けられた対物レンズホルダ3と、この対物レ
ンズホルダ3及び磁気回路部4を構成する後述する各部
材が組み合わされたボビン部材5と、このボビン部材5
を支持する4本の弾性部材101(101A乃至101
D)と、これら弾性部材101の基端部を支持するボビ
ン支持部材6及び磁性材料によって形成されたベース部
材7とを主たる構成部材として構成されている。
【0007】ボビン部材5は、上述した対物レンズホル
ダ3が組み付けられるホルダ部8と磁気回路部4の構成
各部材が組み合わされる磁気回路部品組付け部9とから
構成されている。ホルダ部8には、対物レンズホルダー
3が嵌合される対物レンズ取付け穴10が設けられてい
る。また、このホルダ部8には、対物レンズ取付け穴1
0に嵌合された対物レンズホルダ3の外側面を保持する
複数の保持片17A乃至17Cが一体に形成されてい
る。
【0008】ボビン部材5の磁気回路部品組付け部9に
は、対物レンズ2を光軸と平行な方向に駆動変位させる
磁気駆動力を発生させるフォーカシングコイル12と、
対物レンズ2を光軸と直交する方向に駆動変位させる磁
気駆動力を発生させる一対のトラッキングコイル13
A、13B及び一対のヨーク片14A、14Bとが組み
付けられる。フォーカシングコイル12は、磁気回路部
品組付け部9に組み付けられた状態において、コイルの
巻き方向が対物レンズ2の光軸と平行な方向であるよう
に構成されている。トラッキングコイル13A、13B
は、磁気回路部品組付け部9に組み付けられた状態にお
いて、少なくとも相対向する辺に対物レンズ2の光軸と
平行な直線部分を有するように構成されている。
【0009】ベース部材7は、第1のヨーク片14Aと
第2のヨーク片14Bとがそれぞれ互いに平行に対峙す
るようにして一体に立ち上がり形成されている。第1の
ヨーク片14Aは、磁気回路部品組付け部9に組み付け
られたフォーカシングコイル12の中心孔を貫通してい
る。また、第2のヨーク片14Bは、トラッキングコイ
ル13A、13Bと対向して磁気回路部品組付け部9に
貫通している。第1のヨーク片14Aには、第2のヨー
ク片14Bとの対向側面に、やや厚みのある板状のマグ
ネット15が取り付けられている。第1のヨーク片14
Aと第2のヨーク片14Bとの先端部には、図19にお
いて鎖線で示すように、ヨーク板16が組み合わされ
る。
【0010】したがって、磁気回路部4は、上述したベ
ース部材7と、このベース部材7に一体に立ち上がり形
成された第1及び第2のヨーク片14A、14Bと、第
1のヨーク片14Aに取り付けられたマグネット15及
びヨーク板16とから構成される。そして、フォーカシ
ングコイル12及びトラッキングコイル13A、13B
は、この磁気回路部4の磁界中を横切るようにしてそれ
ぞれ配設されている。また、これらフォーカシングコイ
ル12及びトラッキングコイル13A、13Bへの電流
の供給は、それぞれ弾性部材101A乃至弾性部材10
1Dを利用して行われている。
【0011】ボビン支持部材6は、第1のヨーク片14
A及び第2のヨーク片14Bの反対側に位置してベース
部材7上に組み付け固定されている。すなわち、ボビン
支持部材6は、底面部に図示しない半導体レーザから出
射された光束の光路を構成する逆U字状の凹部6aが形
成されるとともに、両側面部には弾性部材101A乃至
弾性部材101Dの基端部がそれぞれ差し込まれる水平
方向の嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6eがそれぞ
れ上下方向に離間して設けられている。
【0012】弾性部材101A乃至弾性部材101D
は、薄いバネ板材料を打ち抜き形成した部材であって、
左右対象かつ上下同一形状を呈している。弾性部材10
1は、図20に示すように、矩形の基端部101aの一
方側縁部から幅狭の弾性変形部101bが一体に突設さ
れ、弾性変形部101bの先端部にボビン部材5との嵌
合部101cが形成されている。嵌合部101cには、
ボビン部材5に形成した位置合わせダボと相対係合する
位置決め孔101dが設けられたコイル接続部101e
が一体に形成されている。
【0013】弾性部材101には、図示しないが粘弾性
材がそれぞれ添着されている。粘弾性材は、例えば紫外
線硬化型の樹脂材料が用いられ、弾性部材101が弾性
変位されたときに発生する共振動作を抑制し、或いは振
動の迅速な減衰を図る作用を奏する。
【0014】以上のように構成された対物レンズ駆動装
置100は、フォーカシングコイル12に、フォーカス
エラー信号に応じた駆動電流が供給されると、このフォ
ーカシングコイル12に流れる電流と、磁気回路部4を
構成するマグネット15からの磁束とによって、ボビン
部材5をフォーカシング方向へと駆動する磁気駆動力を
発生する。この磁気駆動力は、対物レンズ2を光軸と平
行なフォーカシング方向に調動動作させて、光ディスク
に照射する半導体レーザのフォーカシングの調整を行な
わせる。
【0015】基端部101aがボビン支持部材6に支持
された弾性部材101は、このフォーカシング調整動作
に際して、弾性変形部101bが図19において上下方
向に弾性変位することにより、ボビン部材5、すなわち
対物レンズ2を上下方向に調動する。
【0016】対物レンズ駆動装置100は、第1のトラ
ッキングコイル13A又は第2のトラッキングコイル1
3Bに、トラッキングエラー信号に応じた駆動電流が供
給されると、これらトラッキングコイル13A又はトラ
ッキングコイル13Bの対物レンズ2の光軸と平行な部
分を流れる電流と、磁気回路部4を構成するマグネット
15からの磁束とによって、ボビン部材5をトラッキン
グ方向へと駆動する磁気駆動力を発生する。この磁気駆
動力は、対物レンズ2を光軸と直交するトラッキング方
向に調動動作させて、光ディスクに照射する半導体レー
ザのトラッキングの調整を行なわせる。
【0017】基端部101aがボビン支持部材6に支持
された弾性部材101は、このトラッキング調整動作に
際して、弾性変形部101bが図19において左右方向
に弾性変位することにより、ボビン部材5、すなわち対
物レンズ2を左右方向に調動する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した対物レンズ駆
動装置100において、対物レンズ2、対物レンズホル
ダ3、ボビン部材5及びフォーカシングコイル12、ト
ラッキングコイル13の各部材は、全体として可動部を
構成して弾性部材101A乃至弾性部材101Dに支持
されてフォーカシング方向又はトラッキング方向へと調
動される。ところで、弾性部材101A乃至弾性部材1
01Dは、一端部をボビン部材5に、他端部をボビン支
持部材6に固定された部材であることから、両端固定梁
と見做すことができる。
【0019】また、対物レンズ駆動装置において、上述
した各部材によって構成される可動部の変位動作は、入
力電流に対して低周波数帯域ではほぼ一定であるが、あ
る周波数値を越した高域帯では周波数が上昇するととも
に−40db/decの傾きで小さな振幅の振動動作が
発生する。このある特定の周波数値、すなわち一次共振
周波数(f0 )は、弾性部材101の基本特性を決定
し、それぞれ形状、材質で変化する。
【0020】したがって、対物レンズ駆動装置100に
おいては、上述した各部材によって構成される可動部を
集中質量Mと見做し、図20に示すように、弾性部材1
01の弾性変位部分の長さ寸法をL、幅寸法をb、厚み
寸法をt、ヤング率をEとすると、フォーカシング方向
の一次共振周波数(f0 )を次の数式(1)で表わすこ
とができる。なお、トラッキング方向の一次共振周波数
(f0 )については、幅寸法bと厚み寸法tとを入れ換
えて表される。
【0021】
【数1】
【0022】かかる対物レンズ駆動装置100は、小型
化を図るために、弾性部材101の弾性変位部分の長さ
寸法Lを短くしたり、厚み寸法tを小さくされている。
上記数式(1)より明らかなように、弾性部材101の
基本特性を決定する一次共振周波数(f0 )は、弾性部
材101の弾性変位部分の長さ寸法Lに関して、フォー
カシング方向及びトラッキング方向のいずれにおいても
0 =αL3/2 の関係にある。但し、αは、比例定数と
する。
【0023】一次共振周波数(f0 )は、例えば、弾性
部材101の長さ寸法Lを、10mmから12mmに変
更した場合には、約3/4に減少する。したがって、一
次共振周波数が40Hzの仕様の対物レンズ駆動装置1
00は、他の仕様を同一として弾性部材101の弾性変
位部分の長さ寸法Lを2mm長くすることにより、一次
共振周波数が30Hzの対物レンズ駆動装置に置換され
る。
【0024】換言すれば、対物レンズ駆動装置100に
おいては、小型化を図るために弾性部材101の長さ寸
法Lを小さくした場合には、この弾性部材101の一次
共振周波数(f0 )が大きくなってしまうといった問題
点がある。例えば、弾性部材101の一次共振周波数
(f0 )は、40Hz以上となった場合には制御動作を
困難な状態とする。
【0025】一方、弾性部材101の厚み寸法tを小な
らしめて対物レンズ駆動装置100の小型化を図る対策
は、薄厚の弾性材料板に高精度の加工を施こさなければ
ならないことから、取り扱いが極めて難しく製造コスト
を大幅に増加させるといった問題点がある。
【0026】そして、対物レンズ駆動装置100は、弾
性部材101に粘弾性材を添着することによって、一次
共振周波数(f0 )の抑制も施されているが、効果が乏
しく、低減が困難であるという問題があった。
【0027】そこで、本発明は、対物レンズをフォーカ
シング方向とトラッキング方向とに弾性変位自在に支持
する弾性部材の共振現象の発生を抑制することを可能と
し、以って感度特性の向上を達成した対物レンズ駆動装
置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る対物レンズ駆動装置は、対物レンズと、一端側
には対物レンズが組み付けられるホルダ部が形成される
とともに他端側には対物レンズの光軸と平行な方向に作
用する磁気駆動力を発生するフォーカシングコイル及び
対物レンズの光軸と直交する方向に作用する磁気駆動力
を発生するトラッキングコイルとが組み付けられたボビ
ン部材と、このボビン部材の両側面にそれぞれ光軸と平
行な方向の上下に離間して配設され、上記ボビン部材に
一端部が固定されるとともに他端部が固定部であるボビ
ン支持部材に固定されることによってボビン部材をフォ
ーカシング方向とトラッキング方向とに弾性変位自在に
支持する各弾性部材と、マグネットが接合されるととも
にフォーカシングコイルの内部に介挿される第1のヨー
クと、トラッキングコイルと対向するようにして位置さ
れた第2のヨークとが立ち上がり形成されることによっ
て磁気回路部を構成しかつボビン支持部材を固定支持す
るベース部材とを備え、上記ボビン部材の側面の一方の
片側に設けられた上下に対向する弾性部材は、他方の片
側に設けられた上下に対向する弾性部材と上記ボビン部
材の側面に平行な面に対して左右対称であり、上記各弾
性部材は、板バネ材によって形成されかつ、上記ベース
部材と平行な面内において、逆向きに連続して複数の折
返し部が形成され、上記折返し部は、上記対物レンズを
フォーカシング方向に駆動させた際、それぞれ光軸と平
行な方向に対して相対的に変位し、上記上下に対向する
弾性部材は、その間隙に介在される粘弾性部材により、
互いに連結される。
【0029】
【作用】以上のように構成された本発明に係る対物レン
ズ駆動装置によれば、上下に対向する弾性部材が共振現
象を抑制する粘弾性材を介して互いに連結されることに
よって、上下に対向する弾性部材の対向間隙に粘弾性材
が充填されている。上下に対向する弾性部材は、対物レ
ンズを駆動させた際、互いに逆位相に変形する箇所を有
する。
【0030】そして、上下に対向する弾性部材は、互い
に逆位相に変形することによって、対向間隔に充填され
た粘弾性材が剪断変形するため、粘弾性材による共振抑
制作用(以下、ダンピング効果と称する。)が充分に発
揮される。したがって、この対物レンズ駆動装置は、フ
ォーカシング方向に対物レンズを駆動させた際、互いに
逆位相に変形する箇所の動作が抑制されて、一次共振周
波数におけるフォーカシング方向の共振が抑制される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。実施例対物レンズ駆動装置1は、
後述する弾性部材20に特徴を有し、基本的な構成を上
述した従来の対物レンズ駆動装置100とほぼ同様とし
た板バネ形構造の直交2軸アクチュエータ機構を備えた
対物レンズ駆動装置である。したがって、以下の説明に
おいては、上述した従来の対物レンズ駆動装置100と
同一部材には同一番号を付す。なお、対物レンズ駆動装
置1は、後述するように4本の弾性部材20A乃至弾性
部材20Dを備えているが、これらを共通して説明する
場合には単に弾性部材20と表現する。
【0032】すなわち、実施例対物レンズ駆動装置1
は、図1乃至図3に示すように、対物レンズ2と、この
対物レンズ2が組み付けられた対物レンズホルダ3と、
この対物レンズホルダ3及び磁気回路部4を構成する後
述する各部材が組み合わされたボビン部材5と、このボ
ビン部材5を支持するところの後述する4本の弾性部材
20(20A乃至20D)と、これら弾性部材20の基
端部を支持するボビン支持部材6及び磁性材料によって
形成されたベース部材7とを主たる構成部材として構成
されている。
【0033】ボビン部材5は、合成樹脂材料によって成
形され、上述した対物レンズホルダ3が組み付けられる
ホルダ部8と、磁気回路部4の構成各部材が組み合わさ
れる磁気回路部品組付け部9とから構成されている。ホ
ルダ部8は、対物レンズ2を組み合わせた対物レンズホ
ルダ3が嵌合される対物レンズ取付け穴10が設けられ
た全体が薄厚の筒状部として構成されている。また、こ
のホルダ部8には、対物レンズ取付け穴10に嵌合され
た対物レンズ3の外周面を保持する複数の保持片17A
乃至保持片17Cが一体に形成されている。
【0034】ボビン部材5の磁気回路部品組付け部9
は、略々凸字状の大きな開口部として構成され、対物レ
ンズ2を光軸と平行な方向に駆動変位させる磁気駆動力
を発生させるフォーカシングコイル12と、対物レンズ
2を光軸と直交する方向に駆動変位させる磁気駆動力を
発生させる一対のトラッキングコイル13A、13Bが
組み付けられる。フォーカシングコイル12は、対物レ
ンズ取付け穴10と反対側のやや幅広の開口部側に位置
して磁気回路部品組付け部9に組み付けられる。
【0035】磁気回路部品組付け部9に対応するボビン
部材5の両側面部には、後述する弾性部材20A乃至弾
性部材20Dのそれぞれの嵌合部23A乃至嵌合部23
Dが差し込まれる水平方向の嵌合スリット5a乃至嵌合
スリット5dがそれぞれ上下方向に離間して設けられて
いる。したがって、ボビン部材5は、これら弾性部材2
0A乃至弾性部材20Dによって、上下方向及び左右方
向に弾性変位自在に支持されることになる。
【0036】フォーカシングコイル12は、磁気回路部
品組付け部9を構成するコイル組付け開口部11の開口
寸法とほぼ同径の角筒状を呈しており、このコイル組付
け開口部11に嵌着されて組み付けられる。また、フォ
ーカシングコイル12は、コイル組付け開口部11に組
み付けられた後、外周面と開口部内壁との間に接着剤が
充填されることによって、ボビン部材5にしっかりと固
定される。また、フォーカシングコイル12は、コイル
組付け開口部11に組み付けられた状態において、コイ
ルの巻き方向が対物レンズ2の光軸と直交する方向であ
るように構成されている。
【0037】トラッキングコイル13A、13Bは、そ
れぞれ薄幅の矩形枠状を呈して構成されており、フォー
カシングコイル12の一方側面部と対物レンズとの間に
位置するようにして、互いに一方側面部を重ね合わせる
ようにして磁気回路部品組付け部9を構成するコイル組
付け開口部11に嵌着されて組み付けられる。これらト
ラッキングコイル13A、13Bは、フォーカシングコ
イル12の一方側面部に接着剤によってしっかりと固定
される。また、これらトラッキングコイル13A、13
Bは、磁気回路部品組付け部9に組み付けられた状態に
おいて、少なくとも相対向する辺に対物レンズ2の光軸
と平行な直線部分を有するように構成されている。
【0038】ベース部材7は、詳細な形状の図示を省略
するが、珪素鋼等の高透磁率材料によって略々H字状に
形成され、中央連結片の相対向する側縁部から第1のヨ
ーク片14Aと第2のヨーク片14Bとがそれぞれ互い
に平行に対峙するようにして一体に立ち上がり形成され
ている。
【0039】第1のヨーク片14Aは、磁気回路部品組
付け部9に組み付けられたフォーカシングコイル12の
中心孔を貫通している。また、第2のヨーク片14B
は、トラッキングコイル13A、13Bと対向して磁気
回路部品組付け部9に貫通している。第1のヨーク片1
4Aには、第2のヨーク片14Bとの対向側面に、やや
厚みのある板状のマグネット15が接着剤等を用いてし
っかりと取付け固定されている。第1のヨーク片14A
と第2のヨーク片14Bとの先端部には、図1において
鎖線で示すように、磁性材で形成したヨーク板16が組
み合わされる。
【0040】したがって、磁気回路部4は、上述したベ
ース部材7と、このベース部材7に一体に立ち上がり形
成された第1のヨーク片14A及び第2のヨーク片14
Bと、第1のヨーク片14Aに取り付けられたマグネッ
ト15及びヨーク板16とから構成される。そして、フ
ォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13
A、13Bは、この磁気回路部4の磁界中を横切るよう
に位置して磁気回路部品組付け部9に組み付けられてい
る。また、これらフォーカシングコイル12及びトラッ
キングコイル13A、13Bへの電流の供給は、後述す
るように、弾性部材20A乃至弾性部材20Dを利用し
て行われている。
【0041】ボビン支持部材6は、第1のヨーク片14
A及び第2のヨーク片14Bの反対側に位置して、中央
開口部分を跨ぐようにしてベース部材7に組み付けられ
ている。すなわち、ボビン支持部材6は、底面部に図示
しない半導体レーザから出射された光束の光路を構成す
る逆U字状の凹部6aが形成されるとともに、両側面部
にはボビン部材5を支持する弾性部材20A乃至弾性部
材20Dの基端部21A乃至基端部21Dがそれぞれ差
し込まれる水平方向の嵌合スリット6b乃至嵌合スリッ
ト6eがそれぞれ上下方向に離間して設けられている。
【0042】弾性部材20A乃至弾性部材20Dは、例
えば、リン青銅やベリリウム銅等の薄いバネ板材料を打
ち抜き形成した部材であって、ボビン支持部材6の左側
面部に組み付けられる弾性部材20A、20Bと、右側
面部に組み付けられる弾性部材20C、20Dとは互い
に左右対象形とされるとともに、同一側面部に組み付け
られる弾性部材20A、20B及び弾性部材20C、2
0Dとは互いに同一形状とされている。
【0043】図4を参照してこれら弾性部材20の構成
を説明すれば、弾性部材20は、ボビン支持部材6の両
側面部に設けた嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6d
にそれぞれ差し込まれる略矩形状の基端部21と、幅狭
の弾性変形部22と、ボビン部材5の両側面部に設けた
嵌合スリット5a乃至嵌合スリット5dにそれぞれ差し
込まれる略矩形状の嵌合部23とから構成されている。
弾性部材20の基端部21の近傍には、互いに組み合わ
された状態でL字状の開口部30と矩形状の開口部31
とを打ち抜くことによって、全体が略U字状を呈する折
返し部29が形成されている。
【0044】すなわち、折返し部29は、基端部21と
直交する方向の連結片27を介して互いに連結された基
端部21と平行する方向の第1の折返し片26及び第2
の折返し片28とから構成されている。外側に位置する
第2の折返し片28は、そのまま弾性変形部22と連続
している。なお、基端部21の他端部33は、折返し部
29を囲むように切り残されてリード線接続部として構
成されている。
【0045】また、弾性部材20は、嵌合部23の一端
側に、弾性変形部22と平行なコイル接続片24が一体
に形成されている。このコイル接続片24には、ボビン
部材5の上下面に形成された半球状の位置決めダボ32
に対応して位置決め孔25が設けられている。
【0046】弾性部材20A乃至弾性部材20Dは、基
端部21A乃至基端部21Dがボビン支持部材6の両側
面部に設けた嵌合スリット6b乃至嵌合スリット6dに
それぞれ差し込まれて固定されることにより、ボビン支
持部材6にそれぞれ片持ち状態で支持される。そして、
弾性部材20A乃至弾性部材20Dは、自由端側の嵌合
部23A乃至嵌合部23Dがボビン部材5の両側面部に
設けた嵌合スリット5a乃至嵌合スリット5dにそれぞ
れ差し込まれて固定されることにより、このボビン部材
5を上下方向及び左右方向に弾性支持する。
【0047】また、弾性部材20A乃至弾性部材20D
は、ボビン部材5をボビン支持部材6に弾性支持するよ
うに、これら両部材間に組み合わせられた状態におい
て、コイル接続片24の位置決め孔25がボビン部材5
の位置決めダボ32にそれぞれ相対係合される。コイル
接続片24には、フォーカシングコイル12及びトラッ
キングコイル13A、13Bのコイル線がそれぞれ接続
される。
【0048】また、基端部21のリード線接続部33に
は、フォーカシングコイル12及びトラッキングコイル
13A、13Bに駆動電流を供給する駆動源とを接続す
るリード線が接続される。したがって、弾性部材20
は、フォーカシングコイル12及びトラッキングコイル
13A、13Bへの電流供給線としても機能する。
【0049】さらに、上下に対向する弾性部材20A、
20B及び弾性部材20C、20Dは、図5に示すよう
に、互いに平行な箇所に跨って、粘弾性材80が塗布さ
れることによって連結されている。この粘弾性材80
は、互いに隣接する弾性部材20A、20B及び弾性部
材20C、20Dの対向間隔にそれぞれ充填されるよう
に塗布されている。
【0050】さらにまた、これら互いに隣接する弾性部
材20A、20B及び弾性部材20C、20Dは、図5
及び図6に示すように、ボビン支持部材6に支持される
支持部に粘弾性材81が塗布されて充填されることによ
って互いに連結されている。弾性部材20においては、
共振現象を抑制する粘弾性材80、81が、対物レンズ
2が駆動された際、上下に対向する弾性部材20の互い
の変形状態が逆位相となる箇所に塗布されている。
【0051】ここで、弾性部材20に塗布される粘弾性
材80、81としては、一般にブチル、ゴム等の減衰特
性の大きい粘弾性を有するゲル状の合成樹脂材料等が用
いられるが、例えば、紫外線硬化型の合成樹脂を用いた
場合には、紫外線の照射量を制御することによって所望
の粘弾性率を得ることができ、極めて効果的である。
【0052】以上のように構成された実施例対物レンズ
駆動装置1を備えた光ピックアップ装置は、半導体レー
ザから出射された光束を対物レンズ2を介して光ディス
クの情報記録面に照射するとともに、この情報記録面か
らの反射光を対物レンズ2を介してビームスプリッタに
よって分光し、フォーカシング方向とトラッキング方向
との差異をディテクターによって検出する。検出された
フォーカシング方向とトラッキング方向の位置ずれは、
フォーカスエラー信号或いはトラッキングエラー信号と
してサーボ回路で処理され、それらに応じた駆動電流が
フォーカシングコイル12及びトラッキングコイル13
A、13Bへ供給される。
【0053】対物レンズ駆動装置1は、フォーカシング
コイル12にフォーカスエラー信号に応じた駆動電流が
供給されると、このフォーカシングコイル12に流れる
電流と、磁気回路部4を構成するマグネット15からの
磁束とによって、ボビン部材5をフォーカシング方向へ
と駆動する磁気駆動力を発生させる。この磁気駆動力
は、弾性部材20A乃至弾性部材20Dを上下方向に弾
性変位させ、ボビン部材5、換言すれば対物レンズ2を
光軸と平行なフォーカシング方向へと調動させて、光デ
ィスクに照射する半導体レーザのフォーカシングの調整
を行わせる。
【0054】対物レンズ駆動装置1は、第1のトラッキ
ングコイル13A又は第2のトラッキングコイル13B
に、トラッキングエラー信号に応じた駆動電流が供給さ
れると、これらトラッキングコイル13A、13Bに流
れる電流と、磁気回路部4を構成するマグネット15か
らの磁束とによって、ボビン部材5をトラッキング方向
へと駆動する磁気駆動力を発生させる。この磁気駆動力
は、弾性部材20A乃至弾性部材20Dを左右方向へと
弾性変位させ、ボビン部材5、換言すれば対物レンズ2
を光軸と直交するトラッキング方向へと調動させて、光
ディスクに照射する半導体レーザのトラッキングの調整
を行わせる。
【0055】一方、対物レンズ駆動装置1において、一
次共振周波数(f0 )値における共振現象の発生度合Q
は、この対物レンズ駆動装置1の基本特性を決定する重
要なパラメータの1つである。共振現象の発生度合Q
は、図7に示すように、一次共振周波数(f0 )値付近
の急激なゲインの増大によるものであり、対物レンズ駆
動装置1においてはより小さい値が好ましい。そして、
この共振現象の発生度合Qは、共振現象が発生している
隣接する弾性部材20の互いの変形状態が著しい箇所に
粘弾性材80、81を添着することによって低減するこ
とが可能である。
【0056】図8乃至図10は、上述した弾性部材20
について、FEM解析を行った場合のフォーカシング方
向の一次共振周波数(f0 )値における共振時の変形状
態を模式的に示した図である。また、図11乃至図13
は、弾性部材20について、FEM解析を行った場合の
トラッキング方向の一次共振周波数(f0 )値における
共振時の変形状態を模式的に示した図である。さらに、
図14乃至図16は、弾性部材20について、FEM解
析を行った場合のY軸回りのローリング方向の一次共振
周波数(f0 )値における共振時の変形状態を模式的に
示した図である。
【0057】これらの図から明らかなように、基端部2
1の近傍に折返し部29が形成された弾性部材20は、
弾性変形部22のX軸方向の変形状態が両端部において
大きく異にしている。すなわち、弾性部材20は、ボビ
ン部材5との連結部である嵌合部23側においては、変
形がほとんど生じないが、ボビン支持部材6との連結部
である基端部21において大きな変形が発生する。した
がって、この弾性部材20には、共振現象を抑制する粘
弾性材81を塗布する箇所として適当であることが明ら
かである。
【0058】基端部の近傍に折返し部を有しない従来の
弾性部材100においては、図10における領域Aで示
す基端部近傍の変形現象が極めて小さい。このため、弾
性部材100は、共振現象を抑制する粘弾性材の添着箇
所の発見が極めて困難である。換言すれば、弾性部材2
0は、基端部21の近傍に折返し部29を形成すること
によって、一次共振周波数(f0 )値付近のダンピング
効果を容易に実現し、共振現象の発生度合Qの低減を図
ることができる。
【0059】つぎに、粘弾性材80が塗布された隣接す
る弾性部材20A、20B及び弾性部材20C、20D
について、対物レンズ2が可動された際における変形動
作を図10を参照して説明する。弾性部材20は、例え
ば、対物レンズ2がフォーカシング方向(Z軸方向)に
可動された際、図10に示すように、緩やかなS字状の
カーブとなり、X軸方向の変形が生じる。この弾性部材
20は、X軸方向の変形に伴って、基端部21近傍の折
返し部29がY軸方向に僅かに変形する。したがって、
弾性部材20は、対物レンズ2が可動された際、3次元
的な変形が生じている。
【0060】そして、弾性部材20は、X−Z平面にお
いて対物レンズ2が中立状態からZ軸方向に徐々に可動
される場合、弾性部材20について、詳細な変形状態を
図17及び図18を参照して説明する。図17は、対物
レンズ2が中立状態における弾性部材20の変形状態を
示し、また図18は、対物レンズ2が可動された状態に
おける弾性部材20の変形状態を示す。なお、図17及
び図18において、直線X=0は、対物レンズ2のX方
向の中心を示す。
【0061】弾性部材20A、20CにおけるX=0付
近は、図18中矢印に示すように、対物レンズ2が可動
された際、(−)X方向に変形され、また弾性部材20
B、20DにおけるX=0付近は、対物レンズ2が可動
した際、(+)X方向に変形される。
【0062】したがって、隣接する弾性部材20A、2
0B及び弾性部材20C、20Dは、対物レンズ2が可
動された際、光軸と平行な方向に対して相対的に変位す
る。このため、隣接する弾性部材20の対向間隙に充填
された粘弾性材80は、弾性部材20の変形に伴って剪
断変形が生じる。そして、この粘弾性材80は、剪断変
形が生じることによって、ダンピング効果が充分に発揮
される。
【0063】すなわち、対物レンズ駆動装置1は、隣接
する弾性部材20A、20B及び弾性部材20C、20
Dの対向間隔寸法を狭めるとともに、粘弾性材80、8
1を塗布して対向間隔に充填することによって、粘弾性
材80、81のダンピング効果を最大限に発揮させるこ
とができる。
【0064】ところで、対物レンズ駆動装置1は、対物
レンズ2が可動された際、図15に示すように、対物レ
ンズ2の両側に位置する弾性部材20A、20C及び弾
性部材20B、20Dも互いに逆位相に変形することが
わかるが、Y軸方向の寸法が小さいため、粘弾性材のダ
ンピング効果が充分に得られない。したがって、粘弾性
材のダンピング効果を発揮させるためには、変形の大き
な箇所に塗布するとともに、Y軸方向の寸法を大きくす
ればよい。
【0065】上述したように、実施例対物レンズ駆動装
置1によれば、弾性部材20が粘弾性材80、81が充
填されて互いに連結されたことにより、この弾性部材2
0の一次共振周波数(f0 )の低減を図ることができ
る。すなわち、対物レンズ駆動装置1は、隣接する弾性
部材20の互いに逆位相に変形する箇所に、共振現象を
抑制する粘弾性材80、81が塗布されることによっ
て、粘弾性材80、81のダンピング効果を充分に発揮
させることができる。
【0066】したがって、対物レンズ駆動装置1は、フ
ォーカシング方向に対してダンピング効果が大きく、一
次共振周波数(f0 )における共振現象の発生度合Qを
抑制しかつ感度特性が向上される。また、実施例対物レ
ンズ駆動装置1によれば、弾性部材20の共振動作を抑
制する粘弾性材80、81を最適位置に容易に塗布する
ことが可能とされる。
【0067】なお、本発明は、上述した弾性部材20に
塗布された粘弾性材の位置が限定されるものではなく、
隣接する弾性部材20が互いに逆位相に変形する箇所の
動作を抑制するものであれば、粘弾性材80、81を塗
布する位置を適宜変更して構成されてもよい。また、本
発明は、上述した弾性部材20に限定されるものではな
く、種々展開されるものである。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る対物レンズ駆動装置によれ
ば、光軸と平行な方向の上下に離間して配設される弾性
部材が対物レンズをフォーカシング方向に駆動させた
際、それぞれ光軸と平行な方向に対して相対的に変位す
る折返し部を有し、上下に対向する弾性部材がその間隙
に介在される粘弾性部材により、互いに連結されたこと
によって粘弾性材によるダンピング効果が充分に発揮さ
れる。したがって、対物レンズ駆動装置は、一次共振周
波数における振動レベルの低減が図られ、周波数特性の
向上が達成されて良好な振動特性が得られる。また、こ
の対物レンズ駆動装置は、共振現象の発生度合を低減さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例対物レンズ駆動装置を示す
全体斜視図である。
【図2】同対物レンズ駆動装置を示す全体平面図であ
る。
【図3】同対物レンズ駆動装置を示す全体側面図であ
る。
【図4】同対物レンズ駆動装置に備えられ、対物レンズ
をフォーカシング方向及びトラッキング方向に変位自在
に支持する2軸アクチュエータを構成する弾性部材を一
部省略して示した斜視図である。
【図5】同対物レンズ駆動装置が備える弾性部材に塗布
される粘弾性材の位置を説明するために示す側面模式図
である。
【図6】同対物レンズ駆動装置が備える弾性部材に塗布
される粘弾性材の位置を説明するために示す正面模式図
である。
【図7】同弾性部材のフォーカシング方向の周波数特性
を模式的に示した図であり、一次共振周波数(f0 )付
近における発生度合Qを説明するために示す図である。
【図8】同弾性部材について、FEM解析を行った場合
の、フォーカシング方向の一次共振周波数(f0 )値に
おける弾性変形状態を3次元方向から示す模式図であ
る。
【図9】同弾性部材について、FEM解析を行った場合
の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッキ
ング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を示
す模式図である。
【図10】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォー
カシング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態
を示す模式図である。
【図11】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、トラッキング方向の一次共振周波数(f0 )値に
おける弾性変形状態を3次元方向から示す模式図であ
る。
【図12】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッ
キング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を
示す模式図である。
【図13】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォー
カシング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態
を示す模式図である。
【図14】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、Y軸回りのローリング方向の一次共振周波数(f
0 )値における弾性変形状態を3次元方向から示す模式
図である。
【図15】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、トラッ
キング方向であるY軸方向との共振時の弾性変形状態を
示す模式図である。
【図16】同弾性部材について、FEM解析を行った場
合の、弾性変形部の長手方向であるX軸方向と、フォー
カシング方向であるZ軸方向との共振時の弾性変形状態
を示す模式図である。
【図17】粘弾性材を介して連結された隣接する弾性部
材の変形動作を説明するために示す要部縦断面図であ
る。
【図18】粘弾性材を介して連結された隣接する弾性部
材の変形動作を説明するために示す要部縦断面図であ
る。
【図19】従来の対物レンズ駆動装置を示す全体斜視図
である。
【図20】従来の対物レンズ駆動装置に備えられる弾性
部材を示す一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ駆動装置 2 対物レンズ 5 ボビン部材 6 ボビン支持部材 7 ベース部材 8 ホルダ部 9 磁気回路部品組付け部 11 コイル組付け開口部 12 フォーカシングコイル 13 トラッキングコイル 14 ヨーク 15 マグネット 20(20A乃至20D) 弾性部材 21 基端部 22 弾性変形部 23 嵌合部 80、81 粘弾性材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、 一端側には対物レンズが組み付けられるホルダ部が形成
    されるとともに他端側には対物レンズの光軸と平行な方
    に作用する磁気駆動力を発生するフォーカシングコイ
    ル及び対物レンズの光軸と直交する方向に作用する磁気
    駆動力を発生するトラッキングコイルとが組み付けられ
    たボビン部材と、 このボビン部材の両側面にそれぞれ光軸と平行な方向の
    上下に離間して配設され、上記ボビン部材に一端部が固
    定されるとともに他端部が固定部であるボビン支持部材
    に固定されることによってボビン部材をフォーカシング
    方向とトラッキング方向とに弾性変位自在に支持する各
    弾性部材と、 マグネットが接合されるとともにフォーカシングコイル
    の内部に介挿される第1のヨークと、トラッキングコイ
    ルと対向するようにして位置された第2のヨークとが立
    ち上がり形成されることによって磁気回路部を構成しか
    つボビン支持部材を固定支持するベース部材とを備え、 上記ボビン部材の側面の一方の片側に設けられた上下に
    対向する弾性部材は、他方の片側に設けられた上下に対
    向する弾性部材と上記ボビン部材の側面に平行な面に対
    して左右対称であり、 上記各弾性部材は、板バネ材によって形成されかつ、上
    記ベース部材と平行な面内において、逆向きに連続して
    複数の折返し部が形成され、上記折返し部は、 上記対物レンズをフォーカシング方向
    に駆動させた際、それぞれ光軸と平行な方向に対して
    対的に変位し、 上記上下に対向する弾性部材は、その間隙に介在される
    粘弾性部材により、互いに連結されることを特徴とする
    対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記上下に対向する弾性部材は、互いに
    平行な箇所に跨って、共振現象を抑制する粘弾性材が塗
    布されることによって互いに連結されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記上下に対向する弾性部材は、ボビン
    支持部材に固定される固定部に、共振現象を抑制する粘
    弾性材が塗布されることによって互いに連結されたこと
    を特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
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