JPH10275354A - 対物レンズ支持装置および対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ支持装置および対物レンズ駆動装置

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JPH10275354A
JPH10275354A JP2007398A JP2007398A JPH10275354A JP H10275354 A JPH10275354 A JP H10275354A JP 2007398 A JP2007398 A JP 2007398A JP 2007398 A JP2007398 A JP 2007398A JP H10275354 A JPH10275354 A JP H10275354A
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optical axis
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里 誠 永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク信号記録面における集光ビームス
ポットのコマ収差が小さくなるように、光ディスク信号
記録面に対する対物レンズの傾きを高性能・高速にチル
ト補正できる対物レンズ駆動装置を提供する。 【解決手段】 対物レンズを固定部(6)に対し支持し
駆動制御するための対物レンズ駆動装置であって、対物
レンズ(1)を支持する一対の支持部材(110)は、
対物レンズのレンズ光軸に直交する略一つの平面(12
0)内に配設されており、一対の支持部材の各々の支持
部材の一端(122a,124a)は対物レンズに固定
され、一対の支持部材の各々の支持部材の他端(122
b,124b)は固定部に固定されており、対物レンズ
が二つの一端の間を結ぶ直線(130)の回りに回転す
ることの困難さ程度を示す剛性に関して、一対の支持部
材の一端側は一対の支持部材の他端側に比べて小さい剛
性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
記録媒体に対して情報信号の記録および/または再生を
行う光学的情報記録/再生装置に係り、特に光ディスク
信号記録面における集光ビームスポットのコマ収差が小
さくなるように光ディスク信号記録面に対する対物レン
ズの傾き(チルト)を高性能・高速に補正できる対物レ
ンズ支持装置と対物レンズ駆動装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置、すなわち回転駆動され
る光ディスクの信号記録面に光ビームを照射して光ディ
スクに記録された情報信号を読み取ったり、あるいは光
ディスクに情報信号を書き込む装置では、情報信号の書
き込み(記録)/読み取り(再生)のための手段とし
て、光学ヘッドが用いられている。この光学ヘッドは、
半導体レーザ素子等の光源と、コリメータレンズやビー
ムスプリッタなどの光学素子と、対物レンズおよび光検
出器を主たる要素として構成され、光源から出射される
光ビームをコリメータレンズやビームスプリッタ等の光
学素子を介して対物レンズに導き、対物レンズにより光
ディスクの記録面上に集光させ、記録面により反射され
た光ビームを光検出器により検出して、情報信号の記録
や再生を行うように構成されている。
【0003】対物レンズは、対物レンズ駆動装置によっ
てビーム光軸方向(フォーカシング方向)およびビーム
光軸方向と直交する方向(トラッキング方向)の2軸方
向に電磁的な駆動力で変位駆動される。これにより、光
ビームが光ディスクの記録面に合焦して記録トラックを
正確に走査する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】対物レンズ駆動装置に
おける対物レンズの可動範囲は、一般的に、光学系一体
型の光学ヘッドであっても、また光学系のみを分離して
固定し対物レンズのみを駆動する光学系分離型の光学ヘ
ッドであっても、フォーカシング方向では±0.6mm
の程度であり、トラッキング方向では±0.4mmの程
度である。
【0005】一般に、光学式記録ディスクはポリカーボ
ネイトやアクリル等の樹脂成型部品のため、成型後静的
な反り等の変形を生じやすい。これらの静的な反りがあ
ると、反りによりディスクピット面が傾くことになり、
入射光に対する戻り光が角度を持って戻るため、ある許
容以上のずれを生じると対物レンズの視野角からはずれ
ることとなり戻り光出力が減少してしまうことになる。
また、ピット面が傾くことにより、隣接するトラックと
のトラックピッチが等価的に狭くなることになり、ピッ
ト面上のビームスポット径を一定とすれば、隣接するト
ラックのピット情報の影響を受けやすくなってクロスト
ークの増大を招くことになる。
【0006】以上のような性能劣化を改善するため、上
記静的な反りに追従して常にレンズ光軸がピット面に対
して直角になるように、対物レンズを含めた光学系を対
物レンズを含む面内にて回動せしめるチルトサーボ機構
を有する再生装置が知られている。このようなチルトサ
ーボ機構を有する再生装置では静的な反りにしか追従で
きないと言う問題点があった。
【0007】また、特開平7−65397号公報(以
下、公知例という)には、ディスク記録面とビーム光軸
との傾きによる信号品質劣化をなくし、ディスク一周中
の反り量の変化に対してビーム光軸の傾きを高速に補正
できる光ディスク装置が開示されている。この公知例
は、対物レンズを保持する対物レンズホルダをフォーカ
シング方向、トラッキング方向及び対物レンズの光軸の
傾き方向に回動自在に支持できるように4本の可撓性ワ
イヤで支持している。そして、この対物レンズホルダに
はフォーカシング、トラッキング及びチルト用の複数の
コイルが取り付けられている。
【0008】しかし、この公知例に示される4本ワイヤ
方式のアクチュエータ構成では、可動体である対物レン
ズホルダが大きくなってしまい対物レンズ駆動装置の薄
型化が実現できない。また、この公知例に示される4本
ワイヤ方式のアクチュエータ構成では、対物レンズホル
ダのラジアルチルト回転中心及びタンジェンシャルチル
ト回転中心が対物レンズの主点の位置から大きくずれて
いるので、対物レンズがビーム光軸の傾き方向に動いた
場合に対物レンズホルダの回転中心から対物レンズまで
の距離に比例して対物レンズが入射光束の光軸からずれ
てしまうという問題点がある。
【0009】また、この公知例に示される4本ワイヤ方
式のアクチュエータ構成では、対物レンズホルダの重心
と対物レンズホルダのタンジェンシャルチルト回転中心
を一致させることは不可能であるのでクロスアクション
共振が発生しやすく、アクチュエータの各可動方向の周
波数特性に副共振が発生するという問題点がある。
【0010】更に、この公知例に示される4本ワイヤ方
式のアクチュエータ構成では、アクチュエータの各可動
方向の周波数特性に発生した副共振の振幅レベルを減衰
させるために新たなダンピング機構が必要となり、対物
レンズ駆動装置の小型化、低コスト化が難しいという問
題点があった。
【0011】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、対物レンズを光ディスク信号記録面
における集光ビームスポットのコマ収差が小さくなるよ
うに光ディスク信号記録面に対する対物レンズの傾きを
高性能・高速に補正できる対物レンズ駆動装置と、対物
レンズ支持装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による対物レンズ支持装置は、対物レンズ
と、前記対物レンズを支持する一対の支持部材と、を備
え、前記一対の支持部材は、前記対物レンズの光軸に直
交する平面内に配設されており、前記一対の支持部材の
各々の一端側は前記対物レンズに接続され、前記一対の
支持部材の各々の他端側は固定部に接続されており、前
記対物レンズが前記対物レンズの光軸方向および前記支
持部材の長手方向のそれぞれに直交する方向の回りに回
転することの困難さ程度を示す剛性に関して、前記一対
の支持部材の前記一端側は前記一対の支持部材の前記他
端側に比べて小さい剛性を有することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、一対の支持部材は対物レ
ンズの光軸に直交する平面内に配設されているので、チ
ルト補正に伴う回転運動の回転中心を可動体の重心や対
物レンズの後側主点と一致するように、一対の支持部材
で容易に対物レンズを保持することができる。一対の支
持部材の一端側は一対の支持部材の他端側に比べて小さ
い剛性を有するので、タンジェンシャルチルト方向ある
いはラジアルチルト方向のチルト補正をフォーカシング
方向あるいはトラッキング方向の並進移動から分離して
行うことができるように、対物レンズを支持することが
できる。
【0014】また、本発明による対物レンズ駆動装置
は、対物レンズと、前記対物レンズを支持する一対の支
持部材と、前記対物レンズを駆動するための駆動手段
と、を備え、前記一対の支持部材は、前記対物レンズの
光軸に直交する平面内に配設されており、前記一対の支
持部材の各々の一端側は前記対物レンズに接続され、前
記一対の支持部材の他端側は固定部に接続されており、
前記対物レンズが前記対物レンズの光軸方向および前記
支持部材の長手方向のそれぞれに直交する方向の回りに
回転することの困難さ程度を示す剛性に関して、前記一
対の支持部材の前記一端側は前記一対の支持部材の前記
他端側に比べて小さい剛性を有することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、一対の支持部材は対物レ
ンズの光軸に直交する平面内に配設されているので、チ
ルト補正に伴う回転運動の回転中心を可動体の重心や対
物レンズの後側主点と一致するように、一対の支持部材
で容易に対物レンズを保持することができる。また、一
対の支持部材の一端側は一対の支持部材の他端側のに比
べて小さい剛性を有するので、タンジェンシャルチルト
方向あるいはラジアルチルト方向のチルト補正制御をフ
ォーカシング方向あるいはトラッキング方向の並進移動
駆動制御から分離して行うことができる。
【0016】ここで、一対の支持部材の他端側は一端側
に比べ剛性の大きい部材で構成されていてもよい。
【0017】また、一対の支持部材の一端側はシリコン
ゴム等の弾性部材で構成され、一対の支持部材の他端側
は金属ワイヤ等の可撓性部材で構成されていてもよい。
【0018】また、前記一対の支持部材の一端側はシリ
コンゴム等の弾性部材で構成され、一対の支持部材の他
端側はシリコンゴム等の弾性部材と金属ワイヤ等の可撓
性部材とで構成されていてもよい。
【0019】また、前記一対の支持部材の各々の支持部
材は、前記他端の近傍部分を備え前記固定部から延設さ
れた第1の棒状部材と、前記一端の近傍部分を備え前記
第1の棒状部材と互いに端部で連結された第2の棒状部
材と、を有していてもよい。
【0020】また、前記第1の棒状部材と前記第2の棒
状部材とは、互いに直角をなして連結されていてもよ
い。
【0021】また、前記一対の支持部材の前記一端の近
傍部分は、前記他端の近傍部分に比べて3桁以上より小
さい剛性を有していてもよい。
【0022】また、対物レンズを保持するレンズホルダ
を備え、一対の支持部材の一端側はレンズホルダに固定
されていてもよい。これによって、対物レンズはレンズ
ホルダを介して一対の支持部材によって保持されていて
もよい。
【0023】また、駆動手段はレンズホルダに取り付け
られるマグネットと、固定部に取り付けられるコイルを
有していてもよい。いわゆるムービングマグネット型を
構成するものである。
【0024】また、駆動手段は固定部に取り付けられる
マグネットと、レンズホルダに取り付けられるコイルと
を有していてもよい。いわゆるムービングコイル型を構
成するものである。
【0025】また、少なくとも対物レンズを含む可動部
は、前記平面内であり且つ対物レンズの光軸上に、その
重心を有していてもよい。レンズホルダを設けるか否か
を問わない。本発明によれば、クロスアクション共振等
の有害な共振を防止でき、良好な周波数特性を得ること
ができる。
【0026】また、前記対物レンズと前記レンズホルダ
と前記複数のマグネットを含む前記固定部に対し可動で
ある可動部は、前記平面上であり且つ前記レンズ光軸上
に、その重心を有していてもよい。本発明によれば、レ
ンズホルダを設けたムービングマグネット型を構成にお
いて、クロスアクション共振等の有害な共振を防止で
き、良好な周波数特性を得ることができる。
【0027】また、前記対物レンズと前記レンズホルダ
と前記複数のコイルを含む前記固定部に対し可動である
可動部は、前記平面上であり且つ前記レンズ光軸上に、
その重心を有していてもよい。本発明によれば、レンズ
ホルダを設けたムービングコイル型を構成において、ク
ロスアクション共振等の有害な共振を防止でき、良好な
周波数特性を得ることができる。
【0028】また、駆動手段は、対物レンズを対物レン
ズの光軸に直交するとともに前記平面内にある互いに直
交する二つの軸回りに回転させるように、形成されてい
てもよい。
【0029】また、前記レンズ光軸に直交する前記平面
は、前記対物レンズの回転運動に対しほぼ不動の点を通
る平面であってもよい。本発明によれば、対物レンズの
回転運動に伴い得るクロスアクション共振等の有害な共
振を防止でき、良好な周波数特性を得ることができる。
【0030】また、前記レンズ光軸に直交する前記平面
は、前記対物レンズの主平面にほぼ一致させてもよい。
本発明によれば、光ディスク信号記録面における集光ビ
ームスポットのシフト及びコマ収差が小さくなるように
一対の支持部材で対物レンズを保持することができる。
【0031】また、前記対物レンズの回転運動に対する
回転中心は、前記平面上であって且つ前記レンズ光軸上
にあってもよい。本発明によれば、対物レンズの回転運
動に伴い得るクロスアクション共振等の有害な共振を防
止でき、良好な周波数特性を得ることができる。
【0032】また、前記対物レンズの回転運動に対する
回転中心は、前記固定部に対し可動である前記対物レン
ズを含む可動部の重心の位置とほぼ一致していてもよ
い。本発明によれば、対物レンズの回転運動に伴い得る
クロスアクション共振等の有害な共振を防止でき、良好
な周波数特性を得ることができる。
【0033】また、前記対物レンズの回転運動に対する
回転中心は、前記対物レンズの後側主点の位置とほぼ一
致させてもよい。本発明によれば、光ディスク信号記録
面における集光ビームスポットのシフト及びコマ収差を
小さくでき高精度のチルト補正をできクロストークを防
止することができる。
【0034】また、駆動手段は電磁駆動要素から構成さ
れ、この電磁駆動要素が形成する磁路の内部に磁性体を
配設してもよい。本発明によれば、磁気吸引力を利用し
て対物レンズをその中立位置に素早く確実に復元させる
ことができる。
【0035】また、支持部材は、固定部に接続された第
1の棒状部材と、対物レンズに接続され、第1の棒状部
材と互いに連結された第2の棒状部材と、を有し、前記
磁性体により発生する磁気力は、第1の棒状部材をほぼ
その長手方向に伸張させる方向に作用させてもよい。本
発明によれば、一対の支持部材によって対物レンズを安
定して保持することができる。
【0036】また、前記複数のマグネットは、前記他端
の近傍部分が前記固定部から延設される方向に着磁され
ていてもよい。本発明によれば、一対の支持部材によっ
て対物レンズを安定して保持することができる。
【0037】また、前記対物レンズを保持する平板状の
レンズホルダを備え、前記レンズホルダは、前記対物レ
ンズの前記レンズ光軸方向の厚さが前記平面によって前
記レンズ光軸方向に二分されるように配設されていても
よい。本発明によれば、レンズホルダは不要な回転モー
メントを生じさせることなく支持部材によって安定して
保持される。
【0038】また、前記対物レンズを保持する平板状の
レンズホルダを備え、前記レンズホルダは、前記対物レ
ンズの前記レンズ光軸方向の厚さが前記対物レンズの後
側主点の位置で前記レンズ光軸方向に二分されるように
配設されていてもよい。本発明によれば、可動体の回転
中心と対物レンズの後側主点の位置とを安定的に一致さ
せることができる。
【0039】次に図6(a)〜(f)を参照して本発明
の背景を説明する。図6(a)は、対物レンズ1に入射
する入射ビーム102のビーム光軸102aに対してデ
ィスク100に反り等が存在しない状態を示し、図6
(b)は、図6(a)に対応し対物レンズ1で集光され
た入射ビーム102のビームスポットが単一のビット1
00a上に集光され隣接するビット100bにははみ出
ていない状態を示す。
【0040】図6(c)は、対物レンズ1に入射する入
射ビーム102のビーム光軸102aに対してディスク
100に反り等がある状態を示し、図6(d)は、図6
(c)に対応し、対物レンズ1がチルト補正されないた
め集光されたビームスポットがビット100aの他に隣
接するビット100bにもはみ出ておりクロストークが
生じ得る状態を示す。
【0041】図6(e)は、ビーム光軸102aに対し
てディスク100に反り等が存在し、本発明による対物
レンズ駆動装置によって対物レンズ1をチルト補正した
状態を示す。図6(f)は、図6(e)に対応し、本発
明による対物レンズ駆動装置によってチルト補正された
結果、対物レンズ1によって集光されるビームスポット
の強度分布が単一のビット100aのみに集光され、ク
ロストークを回避できる状態を示す。本発明による対物
レンズ駆動装置における、対物レンズ1を支持する一対
の支持部材110は、対物レンズ1のレンズ光軸1aに
直交する平面内に配設されている。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図2は、ディスク100に対する本
発明に係る対物レンズ駆動装置101の配置関係を示
す。
【0043】図2において、対物レンズ1に入射する入
射ビーム102(ここでは図示しない半導体レーザ等か
ら照射されている)の入射光軸102a(フォーカシン
グ方向)が示されており、入射光軸102aに直交する
2つの互いに直交する軸としてタンジェンシャルチルト
軸104とラジアルチルト軸105(ディスクのタンジ
ェンシャル方向)が示されている。タンジェンシャルチ
ルト軸104の方向は、ディスク100の中心への移動
方向であるトラッキング方向106と一致している。タ
ンジェンシャルチルト軸104回りの回転方向あるいは
チルト方向をタンジェンシャルチルト方向107とい
う。ラジアルチルト軸105の方向はディスク100の
トラックに接する方向であり、ラジアルチルト軸105
回りの回転方向あるいはチルト方向をラジアルチルト方
向108という。入射光軸102aに沿った移動方向を
フォーカシング方向という。
【0044】図3は、ディスク100に対する対物レン
ズ1の配置関係を示す。対物レンズ1のレンズ光軸1a
は、チルト補正がない場合には、ビーム光軸102aと
一致する。ここで、チルト補正とは、対物レンズ1をタ
ンジェンシャルチルト方向107またはラジアルチルト
方向108にチルト制御し、図6(e)および図6
(f)に示す状態を実現することをいう。
【0045】なお、図2または図3では、タンジェンシ
ャルチルト軸104とラジアルチルト軸105を対物レ
ンズ駆動装置101から分離して表示したが、実際は、
レンズ光軸1aがビーム光軸102aに一致する場合に
おける一対の支持部材110が配設される平面内にあ
る。
【0046】次に、以下に図面を参照して、本発明に係
る対物レンズ駆動装置の好適な実施形態を説明する。図
1は、本発明に係る対物レンズ駆動装置101の好適な
実施形態の一例を示す斜視図である。
【0047】図1において、固定部6は対物レンズ駆動
装置101をトラッキング方向106に移動する図示し
ない移動手段に接続されており、対物レンズ駆動装置1
01は対物レンズ1を固定部6に対し支持し駆動するも
のであり、対物レンズ1を保持する方形板状のレンズホ
ルダ2と、レンズホルダ2を介して対物レンズ1を支持
する一対の支持部材110と、対物レンズ1を駆動する
ための駆動コイル112、114と、マグネット11
6,118と磁性体136,138から構成される磁気
回路を備えている。
【0048】一対の支持部材110は、対物レンズ1の
光軸1aに直交する平面120内に配設されている。一
対の支持部材110は2つの等価な支持部材122、1
24から構成されている。各々の支持部材122、12
4の一端122a,124a側はレンズホルダ2の2つ
の側面にそれぞれ固定され、各々の支持部材122、1
24の他端122b,124b側は固定部6に固定され
ている。
【0049】各々の支持部材122、124は、固定部
6から延設された第1の棒状部材126、127と、レ
ンズホルダ2が延設され第1の棒状部材126、127
と互いに端部で直角に連結された第2の棒状部材12
8、129とから構成されている。
【0050】対物レンズ1が二つの一端122a,12
4aの間を結ぶ直線130の回りに回転することの困難
さの程度を示す剛性に関しては、支持部材122、12
4の一端122a,124a側の方が、支持部材12
2、124の他端122b,124b側に比べて小さい
剛性となるように設定されている。
【0051】図1に示す例では、第2の棒状部材12
8、129は、弾性部材としてのシリコンゴムで構成さ
れており、第1の棒状部材126、127は可撓性部材
としての金属ワイヤで構成されている。シリコンゴムで
構成された第2の棒状部材128、129は、金属ワイ
ヤで構成された第1の棒状部材126、127に比べ、
3桁以上より小さい剛性を有する。
【0052】各々の駆動コイル112、114は、後述
するように、それぞれが巻装状態にあるフォーカシング
用コイルとトラッキング用コイルとラジアル方向チルト
用コイルとタンジェンシャル方向チルト用コイルから構
成されている。そして、複数のコイルからなる駆動コイ
ル112、114とマグネット116、118とで複数
の磁気回路が構成される。
【0053】駆動コイル112、114には、図示しな
い駆動電源によって駆動電流が供給され、図示しない制
御信号に基づいて駆動電流が制御され、対物レンズ1を
含む可動部30が固定部6に対し駆動制御される。
【0054】駆動コイル112、114を構成する各コ
イルに流す駆動電流と複数の磁気回路とで発生する電磁
的な駆動力により対物レンズ1は光軸102aに沿った
フォーカシング方向とトラッキング方向106に並進移
動が可能となり、また、タンジェンシャルチルト方向1
07とラジアルチルト方向108にチルト補正が可能と
なる。すなわち、駆動コイル112,114と複数の磁
気回路は、フォーカシング方向とトラッキング方向10
6とタンジェンシャルチルト方向107とラジアルチル
ト方向108との4軸方向に駆動制御を行うように形成
されている。
【0055】上述したように、第2の棒状部材128、
129はシリコンゴムで構成されており第1の棒状部材
126、127に比べ非常に小さい剛性であるため、第
2の棒状部材128、129の変形を第1の棒状部材1
26、127の変形と分離して制御することができる。
この結果、タンジェンシャルチルト方向107とラジア
ルチルト方向108のチルト補正制御を、フォーカシン
グ方向とトラッキング方向106の駆動制御と分離する
ことができ、チルト補正を高精度に行うことができる。
【0056】図1に示す例では、駆動コイル112、1
14は固定部6に接続されており、マグネット116、
118は対物レンズ1と一体に移動できるようにレンズ
ホルダ2に固着されている。また対物レンズ1とレンズ
ホルダ2とマグネット116、118等が固定部6に対
する可動部を構成している。図1に示すように、マグネ
ット116はレンズホルダ2の側面のうち固定部6から
離れた側に固着されており、マグネット118はレンズ
ホルダ2の側面のうち固定部6に近い側に固着されてい
る。各々の駆動コイル112、114は、レンズホルダ
2の外側にマグネット116、118に対向して固着さ
れている。
【0057】なお、駆動コイル112、114をレンズ
ホルダ2に固着し、マグネット116、118を固定部
に接続し、これらを対向配置することにより、ムービン
グコイル型の装置を構成することも可能である。
【0058】可動部30を構成する対物レンズ1とレン
ズホルダ2とマグネット116、118等は、可動部3
0の重心が平面120上で且つ光軸1a上に位置するよ
うに、それぞれの位置関係が決められている。
【0059】タンジェンシャルチルト方向107とラジ
アルチルト方向108のチルト補正に伴う可動部30の
回転運動の回転中心は、平面120上であり且つ光軸1
a上に位置し、可動部30の重心とほぼ一致した位置と
なるように設定されている。
【0060】上述のように、可動部30の回転運動の回
転中心が可動部30の重心とほぼ一致した位置にあるの
で、クロスアクション共振等の有害な共振を防止するこ
とができ、アクチュエータの各移動方向において良好な
周波数特性を得ることができる。さらに、アクチュエー
タの各移動方向の周波数特性に関して、部品精度及び組
立精度等に起因する有害な副共振が発生したとしても、
レンズホルダ2を支持する支持部材122、124の一
端122a,124a側は、シリコンゴムで形成されて
いるので減衰効果が大きく、その副共振の振幅レベルを
問題ないレベルまで十分に減衰させることができる。
【0061】また、タンジェンシャルチルト方向107
とラジアルチルト方向108のチルト補正に伴う可動部
30の回転運動の回転中心は、対物レンズ1の後側主点
の位置とほぼ一致した位置にある。また、平面120
は、対物レンズ1の主平面にほぼ一致した平面である。
図5(a)は、本発明におけるように、可動部の回転運
動の回転中心132と対物レンズ1の後側主点134と
が一致した場合を示す図である。図5(b)は、比較の
ために、可動部の回転運動の回転中心132と対物レン
ズ1の後側主点134とが一致しない場合を示す図であ
る。
【0062】図5(b)に示すように、回転中心132
と後側主点134とが一致しない場合は、ディスク10
0上における入射ビーム102の集光点の位置は、対物
レンズ1の回転移動に伴い、シフト誤差δを生じる。こ
の結果、安定したアクチュエータ制御ができなくなる。
【0063】これに対し、図5(a)に示すように、回
転中心132と後側主点134とが一致させた場合は、
チルト補正の有無に依存せずに光軸102aは後側主点
134を通る。この結果、対物レンズの一般的な特性と
して知られているように、入射ビーム102は後側主点
134から等価的に出射され、シフト誤差δを生じない
ようにすることができ、安定したアクチュエータ制御が
できる。
【0064】レンズホルダ2は、その光軸1a方向の厚
さが平面120によって光軸方向に二分されるように設
計されている。さらに、この二分する平面120は、対
物レンズ1の後側主点134を含んでいる。この結果、
レンズホルダ2は、不要な回転モーメントを生じること
なく支持部材122、124によって安定して保持さ
れ、可動体30の回転中心132と対物レンズ1の後側
主点134の位置とが安定的に一致する。
【0065】次に、図4(a),図4(b)を参照し
て、本実施形態で採用される可動体30の中立位置への
復元手法について説明する。図1に切り欠いて示されて
いるように、駆動コイル112、114の内部には、マ
グネット116、118と対向するように鉄などの磁性
体136、138が配設されている。図4(a)は、実
施形態のように、マグネット116、118と対向する
ように磁性体136、138が配設された場合を示す図
である。図4(b)は、磁性体136、138が配設さ
れていない場合を比較のために示す図である。レンズホ
ルダ2等で構成される可動部30が光軸102aに沿っ
てフォーカシング方向へ変位する場合に、第1の棒状部
材126が曲げ変形を受ける。図4(b)に示すよう
に、磁性体136、138が用いられていない場合で
は、レンズホルダ2は光軸102aに対し傾斜する。こ
の結果、可動部30には一種のチルト移動が混在してし
まい、純粋なフォーカシング制御をすることができな
い。
【0066】これに対し、図4(a)に示すように、磁
性体136、138が用いられている場合では、磁性体
136とマグネット116の間に磁気的吸引力、いわゆ
る磁気バネ力140が作用する。この磁気バネ力140
による磁気的吸引力は磁性体136とマグネット116
の間における互いの光軸102a方向の相対移動を妨
げ、予め設定された中立位置へ可動部30を止めるよう
に作用する。同様に、磁性体138とマグネット118
の間にも磁気バネ力142が生成される。この結果、図
4(a)に示されるように、磁気バネ力140、142
の作用により、レンズホルダ2は光軸102aに対し傾
斜することなく安定した姿勢を保つことができ、チルト
移動を混在させることなくフォーカシング制御のみを純
粋に行うことが可能になる。
【0067】図1に示すように、マグネット116、1
18は、第1の棒状部材126、127の長手方向に着
磁されている。この結果、磁気バネ力140、142
は、第1の棒状部材126、127の剛性の大きい長手
方向に力成分を有し、シリコンゴム等で形成された剛性
の小さい第2の棒状部材128、129の軸線方向には
力成分を有しないようにすることができる。そして支持
部材122、124によってレンズホルダ2を安定して
吊設支持することができる。
【0068】また、磁性体136とマグネット116の
間に形成される磁気バネ力140は、磁性体138とマ
グネット118の間に形成される磁気バネ力142のバ
ネ定数以上のバネ定数を有するように、それぞれのマグ
ネット116,118の磁力あるいは磁気ギャップの間
隔などが調節されている。これは、磁気バネ力140、
142による磁気的吸引力は第1の棒状部材126、1
27をその長手方向に伸張させる方向に作用するため、
第1の棒状部材126,127が撓んでしまったり、あ
るいは座屈してしまったりという危険を回避することが
できる。そして、支持部材122、124によってレン
ズホルダ2を安定して吊設支持することができる。
【0069】以上説明したように、本発明の実施形態に
よれば、タンジェンシャルチルト方向107とラジアル
チルト方向108のチルト補正制御をフォーカシング方
向とトラッキング方向106の駆動制御とは分離して行
うことができる。この結果、チルト補正を高精度にかつ
高速に行うことができ、光ディスク100の信号記録面
における集光ビームスポットのコマ収差を小さくするこ
とが可能になる。
【0070】次に、本発明の実施形態について別の図面
を用いてさらに詳細に説明する。
【0071】図7は本発明に係る対物レンズ駆動装置の
構成を示す概略平面図、図8はその概略側面図、図9は
図7のA−A線から見た概略断面図である。図7〜図9
に示すように、対物レンズ駆動装置101は、対物レン
ズ1を保持するレンズホルダ2と、レンズホルダ2に取
り付けられた4個のマグネット5a、5b、5c、5d
と、一対の支持部材7a、7bと、フォーカシング用コ
イル9a、9b、トラッキング用コイル10a、10
b、10c、10d、ラジアル方向チルト用コイル11
a、11b、11c、11d及びタンジェンシャル方向
チルト用コイル12a、12bと、前記複数のコイル9
a、9b、10a、10b、10c、10d、11a、
11b、11c、11d、12a、12bの内部に配設
された鉄などの4個の磁性体13a、13b、13c、
13dとを備えている。
【0072】ここで、フォーカシング用コイル9a、9
bはフォーカシング方向(光軸102aの方向)の補正
をするためのコイルであり、トラッキング用コイル10
a、10b、10c、10dはトラッキング方向106
の補正をするためのコイルであり、ラジアル方向チルト
用コイル11a、11b、11c、11dはラジアルチ
ルト方向108のチルト補正をするためのコイルであ
り、タンジェンシャル方向チルト用コイル12a、12
bはタンジェンシャルチルト方向107のチルト補正を
するためのコイルである。
【0073】一対の支持部材7a、7bは、直角に折れ
曲がった形状を有し、レンズホルダ2をフォーカシング
方向及びトラツキング方向106に並進移動自在に吊設
支持するとともに、ラジアルチルト方向108及びタン
ジェンシャルチルト方向107に回動自在に支持する。
一対の支持部材7a、7bの一端は前記レンズホルダ2
に固定され、他端は固定部6に固定されている。
【0074】複数のコイル9a、9b、10a、10
b、10c、10d、11a、11b、11c、11
d、12a、12bは、レンズホルダ2をフォーカシン
グ方向、トラッキング方向106、ラジアルチルト方向
108及びタンジェンシャルチルト方向107の4軸方
向に駆動させるように、固定部6が連結されたベース8
に配設されている。
【0075】マグネット5aと磁性体13a、マグネッ
ト5bと磁性体13b、マグネット5cと磁性体13
c、マグネット5dと磁性体13dはそれぞれ対になっ
て磁気回路を構成している。フォーカシング用コイル9
a、9b、トラッキング用コイル10a、10b、10
c、10d、ラジアル方向チルト用コイル11a、11
b、11c、11d及びタンジェンシャルチルト方向チ
ルト用コイル12a、12bにそれぞれ個別に任意の電
流を流すことにより、フォーカシング用コイル9a、9
b、トラッキング用コイル10a、10b、10c、1
0d、ラジアル方向チルト用コイル11a、11b、1
1c、11d及びタンジェンシャル方向チルト用コイル
12a、12bにそれぞれ所定のローレンツ力が発生
し、同時にその反力がマグネット5a、5b、5c、5
dにそれぞれ発生するので、レンズホルダ2を所望の4
軸方向に任意に動かすことができる。
【0076】本実施例においては対物レンズ駆動装置の
高駆動感度化をはかるために磁性体13a、13b、1
3c、13dを配設したが、磁性体13a、13b、1
3c、13dを配設しないでマグネット5a、5b、5
c、5dだけからなる純粋な開放型磁気回路であっても
何ら構わない。また、本実施例の構成は、いわゆるムー
ビングマグネット型であり、4軸方向の駆動力を得るた
めのコイル及び磁気回路の構成は種々変形可能であるこ
とはいうまでもない。
【0077】さて、本実施例の対物レンズ駆動装置にお
いては、一対の支持部材7a、7bは対物レンズ1の光
軸1aに直交する一つの平面120上に配設されてい
る。一対の支持部材7a、7bの主成分は弾性部材であ
る弾性ゴム15a、15bからなるが、金属材料などの
可撓性部材からなるワイヤ14a、14bが、弾性ゴム
15a、15bからなる一対の支持部材7a、7bの少
なくともディスクタンジェンシャル方向105に延びた
支持部材部分の内部に配置されている。これによって、
一対の支持部材7a、7bのディスクタンジェンシャル
方向105に延びた支持部材部分の剛性のみが大きくな
っている。
【0078】図10に一対の支持部材7a、7bのうち
の支持部材7bの断面図を示す。ここでは図示しない支
持部材7aも同様の構造を有する。図10に示す弾性ゴ
ム15bのうちの斜線を施した斜線部分16が主に、タ
ンジェンシャルチルトの動作時にタンジェンシャルチル
ト方向107にねじり変形する。ここでもし、ワイヤ1
4a、14bが弾性ゴム15a、15bの内部に配置さ
れておらず、一対の支持部材7a、7bが弾性ゴム15
a、15bだけからなるとすると、タンジェンシャルチ
ルトの動作時に弾性ゴム15a、15bのうちの斜線を
施した斜線部分16以外のディスクタンジェンシャル方
向105に延びた支持部材部分17が大きく変形を生じ
てしまうことになる。この大きな変形により前記レンズ
ホルダ2は、駆動信号に基づいた所定のタンジェンシャ
ルチルトだけではなく、不要なフォーカシング方向の変
位とディスクタンジェンシャル方向105の変位を伴っ
て動かされてしまうことになる。
【0079】支持部材7a、7bを均一な材料で構成す
るとどうしても支持部材部分17に不要な変位が生じて
しまう。これは次のように説明される。
【0080】斜線を施した斜線部分16のタンジェンシ
ャルチルト方向107のねじり剛性は斜線を施した斜線
部分16の長さに反比例し、斜線を施した斜線部分16
以外のディスクタンジェンシャル方向105に延びた支
持部材部分17のタンジェンシャルチルト方向107の
回転剛性はディスクタンジェンシャル方向105に延び
た支持部材部分17の長さに反比例する。斜線を施した
斜線部分16の長さは、斜線を施した斜線部分16以外
のディスクタンジェンシャル方向105に延びた支持部
材部分17の長さに比べて、フォーカシング方向への自
由度を確保する上でどうしてもかなり短くなる。そして
斜線を施した斜線部分16のタンジェンシャルチルト方
向107のねじり剛性が、斜線を施した斜線部分16以
外のディスクタンジェンシャル方向105に延びた支持
部材部分17のタンジェンシャルチルト方向107の回
転剛性に比べてより大きくなってしまう。
【0081】そこで、支持部材部分17に不要な変位を
ほとんど発生させないために、本実施例においては、ヤ
ング率が弾性ゴム15a、15bの10000倍以上大
きい金属材料からなるワイヤ14a、14bが弾性ゴム
15a、15bからなる一対の支持部材7a、7bの少
なくともディスクタンジェンシャル方向105に延びた
支持部材部分の内部に配置されているのである。なお、
本実施例においては、弾性ゴムの内部にワイヤ14a、
14bを配置したが、弾性ゴムに比べて十分に剛性の大
きい部材をディスクタンジェンシャル方向105に延び
た支持部材部分17に任意に配置してもよいことはいう
までもない。
【0082】また、ディスクタンジェンシャル方向10
5に延びた支持部材部分17が弾性ゴムを含まない金属
ワイヤ等の支持部材であっても何らかまわない。ここ
で、重要なことは、レンズホルダ2をタンジェンシャル
チルト方向107にチルト動作させたときに、支持部材
部分17をほとんど変形させずに、斜線を施した斜線部
分16のみを大きくねじり変形させることができるよう
に、斜線部分16と支持部材部分17との間で著しく剛
性比が異なるように設計することである。弾性ゴム15
a、15bとしては、ブチルゴム、ネオプレインゴム、
シリコンゴム、天然ゴム等の弾性部材が適している。ま
た、支持部材7a、7bの主成分が弾性ゴム15a、1
5bからなるので十分なダンピング効果を実現すること
ができ、4軸方向において極めて良好な周波数特性が得
られる。
【0083】更に、本実施例では、対物レンズ1、レン
ズホルダ2及びマグネット5a、5b、5c、5dから
なる可動部30の重心が、光軸4上であって、且つ、光
軸4に直交する一つの平面120上にあり、且つ、光軸
4に直交する平面120が対物レンズ1の主平面と一致
しているので、対物レンズ1の回動に伴うディスク上の
集光ビームスポット移動を発生しないようにできる。
【0084】次に、本発明の対物レンズ駆動装置の他の
実施例について説明する。なお、以下の各実施例におい
て、図7乃至図10に示したものと同一の構成要素には
同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0085】図11及び図12に、光軸4に対して垂直
な方向から入射する入射光束3を反射鏡18で対物レン
ズ1へ導く実施例を示す。図11は概略平面図、図12
は図11のB−B線から見た概略断面図である。図12
に示すように、このような構成にすることにより対物レ
ンズ駆動装置の薄型化を実現することができる。
【0086】次に、支持部材7a、7bについての他の
実施例について説明する。図13及び図14は、レンズ
ホルダ2と支持部材7a、7bの接合部を示す概略断面
図である。図13に示す実施例では、支持部材7a、7
bの弾性ゴム15a、15b部分の端面が接着剤19に
よりレンズホルダ2に接着されている。
【0087】図14に示す実施例では、レンズホルダ2
の側面に微小な嵌合穴20aが設けられている。そし
て、支持部材7a、7bの弾性ゴム15a、15b部分
の端面及び側面の一部が、接着剤19によりレンズホル
ダ2の嵌合穴20a内に接着されている。図14に示す
実施例では、接着強度を大きくすることができる他に、
レンズホルダ2と支持部材7a、7bの接着による組立
位置合わせを容易に行うことができる。
【0088】次に、本発明のさらに他の実施例について
説明する。図15〜図19に示す実施例では、一対の支
持部材7a、7bの内部に配置されたワイヤ14a、1
4bが、ディスクタンジェンシャル方向105に延びた
支持部材部分だけでなくトラッキング方向106にも延
在したL字型をなしている。
【0089】図15に示すように、L字型のワイヤ14
a、14bのトラッキング方向106にのびたワイヤ部
分の端面が固定部6まで延在している。
【0090】図16は、図15に示す実施例の一対の支
持部材7a、7bとレンズホルダ2の拡大断面図であ
る。図16に示すように、ワイヤ14a、14bの端部
付近を除く弾性ゴム15a、15bの端面が、接着剤1
9によりレンズホルダ2に接着されている。ここで、L
字型のワイヤ14a、14bのトラッキング方向106
にのびたワイヤ部分の端部はレンズホルダ2に接合され
ていない。したがって、タンジェンシャルチルトの動作
時にディスクタンジェンシャルチルト方向107にねじ
り変形するのは弾性ゴム15a、15bのうちのトラッ
キング方向106に延びた部分、すなわち、図16に示
す斜線部分16だけである。図15及び図16に示した
実施例では、レンズホルダ2がトラッキング方向106
に変位したときに、L字型のワイヤ14a、14bのト
ラッキング方向106に延びたワイヤ部分の端部がレン
ズホルダ2の端面まで延びているので、弾性ゴム15
a、15bの斜線部分16がトラッキング方向106に
圧縮変形することがなく、精密なトラッキング動作を行
うことができる。
【0091】図17は、L字型のワイヤ14a、14b
のトラッキング方向106にのびたワイヤ部分の端部が
レンズホルダ2の内部にまで延在した実施例の概略平面
図を示す。図18は、図17に示す実施例の一対の支持
部材7a、7bとレンズホルダ2の構成を示す拡大断面
図である。
【0092】図18に示すように、ワイヤ14a、14
b付近を除く弾性ゴム15a、15bの端面が、接着剤
19によりレンズホルダ2に接着されている。ここで、
L字型のワイヤ14a、14bのトラッキング方向10
6にのびたワイヤ部分の端部のレンズホルダ2の内部に
配設された部分は、レンズホルダ2に接合されていな
い。したがって、タンジェンシャルチルトの動作時にタ
ンジェンシャルチルト方向107にねじり変形するのは
弾性ゴム15a、15bのうちのトラッキング方向10
6に延びた部分、すなわち、図18に示す斜線部分16
だけである。
【0093】また、図19は、図17に示す実施例の一
対の支持部材7a、7bとレンズホルダ2の別の構成を
示す拡大断面図である。図19に示すように、ワイヤ1
4a、14b付近を除く弾性ゴム15a、15bの斜線
部分16の端面はレンズホルダ2の内部に配設されてお
り、接着剤19によりレンズホルダ2に接着されてい
る。また、L字型のワイヤ14a、14bのトラッキン
グ方向106にのびたワイヤ部分のレンズホルダ2の内
部に配設された部分は、レンズホルダ2に接合されてい
ない。このため、図18に示す例と同様に、タンジェン
シャルチルトの動作時にタンジェンシャルチルト方向1
07にねじり変形するのは弾性ゴム15a、15bのう
ちのトラッキング方向106に延びた部分、すなわち、
図19に示す斜線部分16だけである。
【0094】図17、図18及び図19に示した実施例
では、レンズホルダ2がトラッキング方向106に変位
したときに、L字型のワイヤ14a、14bのトラッキ
ング方向106にのびたワイヤ部分の端部がレンズホル
ダ2の嵌合穴20の端面まで延びているので、弾性ゴム
15a、15bの斜線部分16がトラッキング方向10
6に圧縮変形することがなく、精密なトラッキング動作
を行うことができる。また、更に、L字型のワイヤ14
a、14bのトラッキング方向106にのびたワイヤ部
分のワイヤ端部がレンズホルダ2に設けられた嵌合穴2
0bとタンジェンシャルチルト方向107及びトラッキ
ング方向106に摺動可能に極めて微少な隙間寸法で嵌
合しているので、レンズホルダ2がフォーカシング方向
に変位したときに、弾性ゴム15a、15bの斜線部分
16がフォーカシング方向に変形することがなく、精密
なフォーカシング動作を行うことができる。
【0095】ここで、図13〜図19に示す実施例にお
いては、レンズホルダ2と支持部材7a、7bの接合方
法として、弾性ゴム15a、15bの端面とレンズホル
ダ2の端面を接着剤19で接着する構成として説明した
が、接着以外の方法で接合してもよいことは言うまでも
ない。例えば、トラッキング方向106に延びた弾性ゴ
ム15a、15bの端部がレンズホルダ2に対して少な
くともフォーカシング方向、トラッキング方向106及
びタンジェンシャルチルト方向107に固定されるよう
に、弾性ゴム15a、15bの端部をレンズホルダ2に
嵌合させるように構成してもよい。
【0096】次に、本発明のさらに他の実施例について
説明する。図20および図21に、一対の支持部材7
a、7bの固定部6側の一端の構成が異なる実施例を示
す。図20はこの実施例の概略断面図であり、図21は
一対の支持部材7a、7bの固定部6側の一端の構成を
示す拡大断面図である。
【0097】図21に示すように、弾性ゴム15a、1
5bの端部が固定部6の内部に挿通され、固定部6に固
定されている。また、ワイヤ14a、14bの端部も固
定部材6に固定されている。このような構成にすると、
前述の実施例に比べてさらなるダンピング効果が実現す
ることができ、前記4軸方向において極めて良好な周波
数特性が得られる。
【0098】次に、本発明の対物レンズ駆動装置の他の
実施例について説明する。図22は本発明に係る対物レ
ンズ駆動装置の構成を示す概略平面図であり、図23は
その概略側面図であり、図24は図22のC−C線から
見た概略断面図である。
【0099】図22〜図24に示すように、対物レンズ
駆動装置101は、光ディスクに入射光束3を集光する
対物レンズ1を保持するレンズホルダ2と、レンズホル
ダ2に取り付けられたフォーカシング用コイル21a、
21b、トラッキング用コイル22a、22b、22
c、22d、ラジアル方向チルト用コイル23a、23
b、23c、23d及びタンジェンシャル方向チルト用
コイル24a、24bと、レンズホルダ2を支持する一
対の支持部材7a、7bと、ベース8に配設されたマグ
ネット26a、26b及びベース8に形成されたヨーク
25a、25b、25c、25d、25e、25fとを
備えている。
【0100】一対の支持部材7a、7bは、直角に折れ
曲がった形状を有し、レンズホルダ2をフォーカシング
方向(ビーム光軸102aの方向)及びトラツキング方
向106に並進移動自在に吊設支持するとともに、ラジ
アルチルト方向108及びタンジェンシャルチルト方向
107に回動自在に支持する。一対の支持部材7a、7
bの一端は前記レンズホルダ2に固定され、他端は固定
部6に固定されている。
【0101】マグネット26a、26b及びベース8に
形成されたヨーク25a、25b、25c、25d、2
5e、25fは、レンズホルダ2をフォーカシング方
向、トラッキング方向106、ラジアルチルト方向10
8及びタンジェンシャルチルト方向107の4軸方向に
駆動させるように、配設されている。
【0102】マグネット26aとヨーク25a、25
b、25c、マグネット26bとヨーク25d、25
e、25fはそれぞれ対になって磁気回路を構成してい
る。フォーカシング用コイル21a、21b、トラッキ
ングコイル22a、22b、22c、22d、ラジアル
方向チルト用コイル23a、23b、23c、23d及
びタンジェンシャル方向チルト用コイル24a、24b
にそれぞれ個別に任意の電流を流すことにより、フォー
カシング用コイル21a、21b、トラッキング用コイ
ル22a、22b、22c、22d、ラジアル方向チル
ト用コイル23a、23b、23c、23d及びタンジ
ェンシャル方向チルト用コイル24a、24bにそれぞ
れ所定のローレンツ力が発生するので、レンズホルダ2
を所望の4軸方向に任意に動かすことができる。なお、
本実施例の構成は、いわゆるムービングコイル構成であ
り、4軸方向の駆動力を得るためのコイル及び磁気回路
の構成を種々に変形可能であることはいうまでもない。
【0103】本実施例の対物レンズ駆動装置において
は、一対の支持部材7a、7bは、図7乃至図21に示
したような構成を採用することができる。この結果、ム
ービングマグネット構成の場合と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0104】次に、ムービングコイル構成を採用した場
合の他の実施例について説明する。
【0105】図25及び図26に、レンズ光軸4に対し
て垂直な方向から入射する入射光束3を反射鏡18で対
物レンズ1へ導く実施例を示す。図25は概略平面図、
図26は図25のD−D線から見た概略断面図である。
図26に示すように、このような構成にすることにより
対物レンズ駆動装置の薄型化を実現することができる。
【0106】ここで、レンズホルダ2と支持部材7a、
7bの接合部の構成、一対の支持部材7a、7bの内部
に配置されたワイヤ14a、14bの構成配置、及び一
対の支持部材7a、7bの固定部6側の一端の構成に関
しては、前述した実施例の場合と同様に適用することが
できる。
【0107】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図27〜図29に示す実施例では、一対の支持部材
7a、7bの内部にそれぞれ4本のワイヤ27a、27
b、27c、27d、27e、27f、27g、27h
が配設されている。図27は概略平面図を示し、図28
及び図29は支持部材7a、7bの断面図であり、一対
の支持部材7a、7bの内部に配設されたワイヤ27
a、27b、27c、27d、27e、27f、27
g、27hの断面形状が示されている。図28は、ワイ
ヤ27a、27b、27c、27d、27e、27f、
27g、27hの断面形状が略円形の場合の実施例を示
す。図29は、ワイヤ27a、27b、27c、27
d、27e、27f、27g、27hの断面形状が矩形
の場合の実施例を示す。ワイヤ27a、27b、27
c、27d、27e、27f、27g、27hの断面形
状は任意に設定してよいことは言うまでもない。
【0108】このように、複数のワイヤ27a、27
b、27c、27d、27e、27f、27g、27h
を支持部材7a、7bの中に配設することにより、この
配設されたワイヤを複数のコイルのリード線として用い
ることが出来る。これによって、複数のコイルに電流を
供給するための新たなフレキシブルケーブルを配設する
必要がなくなるという利点がある。
【0109】上述の実施例においては、レンズホルダ2
に取り付けられたフォーカシング用コイル21a、21
b、トラッキング用コイル22a、22b、22c、2
2d、ラジアル方向チルト用コイル23a、23b、2
3c、23d及びタンジェンシャル方向チルト用コイル
24a、24bにそれぞれ駆動電流を供給するために合
計8本の前記ワイヤ27a、27b、27c、27d、
27e、27f、27g、27hが支持部材7a、7b
の中に配設されている。
【0110】なお、図30および31に示すように、レ
ンズホルダ2に一端で取り付けられる弾性ゴムからなる
部分15a,15bと、固定部6に一端が固定されるワ
イヤからなる部分7a,7bとによって、支持部材7
a、7bを構成してもよい。この場合、ワイヤからなる
部分7a,7bは、線状部分と、この線状部分の先端に
あるリング状部分とからなり、線状部分は例えば一辺が
100μmの平方状断面を有し、リング状部分には円筒
状の弾性ゴムからなる部分15a,15bの他端が接合
されている。
【0111】次に、図32を参照して本発明のさらに他
の実施例について説明する。図32(a)、図32
(b)、図32(c)、図32(d)は、支持部材12
2、124の種々の構成例を示す模式図である。支持部
材122、124は、固定部6から延設されたタンジェ
ンシャルチルト方向の回転剛性の大きい第1の棒状部材
126、127と、第1の棒状部材126、127と互
いに端部で直角に連結されたタンジェンシャルチルト方
向のねじり剛性の小さい第2の棒状部材128、129
とから構成されている。
【0112】図32(a)は、第2の棒状部材128、
129をコイルバネ部状に形成し第1の棒状部材12
6、127に比べて著しく小さいタンジェンシャルチル
ト方向のねじり剛性を持たせるようにした例を示す。
【0113】図32(b)は、第2の棒状部材128、
129をヒンジ部状に形成し第1の棒状部材126、1
27に比べて著しく小さいタンジェンシャルチルト方向
のねじり剛性を持たせるようにした例を示す。
【0114】図32(c)は、第2の棒状部材128、
129を2路に分岐した分岐部を有するように形成し第
1の棒状部材126、127に比べて著しく小さいタン
ジェンシャルチルト方向のねじり剛性を持たせるように
した例を示す。
【0115】図32(d)は、第2の棒状部材128、
129を第1の棒状部材126、127に比べて細い形
状に形成し第1の棒状部材126、127に比べて著し
く小さいタンジェンシャルチルト方向のねじり剛性を持
たせるようにした例を示す。
【0116】図32(a)、図32(b)、図32
(c)または図32(d)に示す支持部材122、12
4は、例えば金属ワイヤやプラスチックワイヤで作成す
ることができる。このため、きわめて簡易な構成で容易
に本発明における支持部材122、124を得ることが
できる。
【0117】次に、図33を参照して本発明のさらに他
の実施例について説明する。図33(a)、図33
(b)は、レンズホルダ2自体を着磁した例を示す。図
33(a)は一極着磁した例を示し、図33(b)は二
極着磁した例を示す。二極着磁した例の場合は、駆動コ
イル及び磁性体を含む磁気回路は適宜構成可能であるこ
とはいうまでもない。レンズホルダ2を構成する材料と
しては、プラスチックマグネットを用いることができ
る。本実施例の構成によれば、マグネットを別体として
設ける必要がなくなり、対物レンズ駆動装置をきわめて
コンパクトに構成することができる。
【0118】本発明に係る対物レンズ駆動装置の実施例
は、これまでに説明したものだけに限定されるものでは
なく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能
であるのは勿論である。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、確実にチルト補正を行うことができる。
【0120】この結果、光ディスク信号記録面における
集光ビームスポットのコマ収差が小さくなるように光デ
ィスク信号記録面に対する対物レンズの傾きを高性能・
高速に補正すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対物レンズ駆動装置の一実施形態
を示す概略斜視図。
【図2】ディスクに対する対物レンズ駆動装置の配置関
係と駆動方向を説明するための概略斜視図。
【図3】ディスクと対物レンズの駆動方向の関係を説明
する概略斜視図。
【図4】磁気バネ力の効果を説明する図であり、磁気バ
ネ力を作用させた場合(a)と磁気バネ力を作用させな
い場合(b)を示す説明図。
【図5】可動体の回転中心と対物レンズの後側主点とが
一致している場合(a)にビームシフトがないこと、一
致していない場合(b)にビームシフトが生じることを
示す図。
【図6】対物レンズに入射する入射ビームのビーム光軸
に対してディスクに反り等が存在しない状態を示す図
(a)と、(a)に対応し対物レンズで集光された入射
ビームのビームスポットが単一のビット上に集光される
ことを示す図(b)と、ディスクに反り等がある状態を
示す図(c)と、(c)に対応しチルト補正されないた
め集光されたビームスポットが隣接するビットにもはみ
出てクロストークが生じ得る状態を示す図(d)と、デ
ィスクに反り等が存在しチルト補正した状態を示す図
(e)と、(e)に対応しクロストークを回避できた状
態を示す図(f)。
【図7】本発明に係る対物レンズ駆動装置の一実施例の
構成を示す概略平面図。
【図8】図7に対応する概略側面図。
【図9】図7のA−A線から見た概略断面図。
【図10】支持部材の一実施例を示す断面図。
【図11】本発明に係る対物レンズ駆動装置の他の実施
例の構成を示す概略平面図。
【図12】図11に対応する概略側面図。
【図13】レンズホルダと支持部材の接合部の実施例の
概略断面図。
【図14】レンズホルダと支持部材の接合部の他の実施
例を示す概略断面図。
【図15】一対の支持部材の内部に配置されたワイヤ
が、ディスクタンジェンシャル方向に延びた支持部材部
分だけでなくトラッキング方向にも延在したL字型のワ
イヤからなる場合の実施例を示す概略平面図。
【図16】図15に示す実施例の支持部材とレンズホル
ダの拡大断面図。
【図17】L字型のワイヤのトラッキング方向にのびた
ワイヤ部分の端面がレンズホルダの内部にまで延在した
実施例を示す概略平面図。
【図18】図17に示す実施例の支持部材とレンズホル
ダの構成を示す拡大断面図。
【図19】図17に示す実施例の支持部材とレンズホル
ダの別の構成を示す拡大断面図。
【図20】一対の支持部材の固定部側の一端の構成が異
なる実施例を示す概略断面図。
【図21】図20に示す実施例の支持部材の固定部側の
一端の構成を示す拡大断面図。
【図22】ムービングコイル構成の対物レンズ駆動装置
の構成を示す概略平面図。
【図23】図22に対応する概略側面図。
【図24】図22のC−C線から見た概略断面図。
【図25】本発明に係る対物レンズ駆動装置の他の実施
例を示す概略平面図。
【図26】図25のD−D線から見た概略断面図。
【図27】一対の支持部材の内部にそれぞれ4本のワイ
ヤが配設された構成の実施例を示す概略平面図。
【図28】図27の実施例において、ワイヤ断面形状の
実施例を示す断面図。
【図29】図27の実施例において、ワイヤ断面形状の
他の実施例を示す断面図。
【図30】本発明に係る対物レンズ駆動装置の他の実施
例を示す概略平面図。
【図31】図30に示す支持部材の詳細を示す概略斜視
図。
【図32】支持部材の種々の構成例を示す模式図。
【図33】レンズホルダ自体を着磁した例を示す図。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 5a、5b、5c、5d マグネット 6 固定部 7a、7b 支持部材 9a、9b フォーカシングコイル 10a、10b、10c、10d トラッキングコイル 11a、11b、11c、11d ラジアル方向チルト
用コイル 12a、12b タンジェンシャル方向チルト用コイル 13a、13b、13c、13d 磁性体 14a、14b ワイヤ(可撓性部材) 15a、15b 弾性ゴム(弾性部材) 21a、21b フォーカシングコイル 22a、22b、22c、22d トラッキングコイル 23a、23b、23c、23d ラジアル方向チルト
用コイル 24a、24b タンジェンシャル方向チルト用コイル 26a、26b マグネット 27a、27b、27c、27d、27e、27f、2
7g、27h ワイヤ 100 ディスク 101 対物レンズ駆動装置 110 一対の支持部材 112、114 駆動コイル 116、118 マグネット 122、124 支持部材 136、136 磁性体 140、142 磁気バネ力
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 4】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズと、 前記対物レンズを支持する一対の支持部材と、を備え、 前記一対の支持部材は、前記対物レンズの光軸に直交す
    る平面内に配設されており、 前記一対の支持部材の各々の一端側は前記対物レンズに
    接続され、前記一対の支持部材の各々の他端側は固定部
    に接続されており、 前記対物レンズが前記対物レンズの光軸方向および前記
    支持部材の長手方向のそれぞれに直交する方向の回りに
    回転することの困難さ程度を示す剛性に関して、前記一
    対の支持部材の前記一端側は前記一対の支持部材の前記
    他端側に比べて小さい剛性を有することを特徴とする対
    物レンズ支持装置。
  2. 【請求項2】対物レンズと、 前記対物レンズを支持する一対の支持部材と、 前記対物レンズを駆動するための駆動手段と、 を備え、 前記一対の支持部材は、前記対物レンズの光軸に直交す
    る平面内に配設されており、 前記一対の支持部材の各々の一端側は前記対物レンズに
    接続され、前記一対の支持部材の他端側は固定部に接続
    されており、 前記対物レンズが前記対物レンズの光軸方向および前記
    支持部材の長手方向のそれぞれに直交する方向の回りに
    回転することの困難さ程度を示す剛性に関して、前記一
    対の支持部材の前記一端側は前記一対の支持部材の前記
    他端側に比べて小さい剛性を有する、ことを特徴とする
    対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記一対の支持部材の前記他端側は前記一
    端側に比べ剛性の大きい部材で構成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記一対の支持部材の前記一端側は弾性部
    材で構成され、前記一対の支持部材の前記他端側は可撓
    性部材で構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】前記一対の支持部材の前記一端側は弾性部
    材で構成され、前記一対の支持部材の前記他端側は可撓
    性部材と弾性部材とで構成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】前記対物レンズを保持するレンズホルダを
    備え、 前記一対の支持部材の前記一端側は前記レンズホルダに
    固定されていることを特徴とする請求項2に記載の対物
    レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】前記駆動手段は、前記レンズホルダに取り
    付けられるマグネットと、前記固定部に取り付けられる
    コイルとを有することを特徴とする請求項2に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】前記駆動手段は、前記固定部に取り付けら
    れるマグネットと、前記レンズホルダに取り付けられる
    コイルとを有することを特徴とする請求項2に記載の対
    物レンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】少なくとも前記対物レンズを含む可動部
    は、前記平面内であり且つ前記対物レンズの光軸上に、
    その重心を有することを特徴とする請求項2に記載の対
    物レンズ駆動制御装置。
  10. 【請求項10】前記駆動手段は、前記対物レンズを前記
    対物レンズの光軸に直交するとともに前記平面内にある
    互いに直交する二つの軸回りに回転させることを特徴と
    する請求項2に記載の対物レンズ駆動装置。
  11. 【請求項11】前記駆動手段は電磁駆動要素から構成さ
    れ、この電磁駆動要素が形成する磁路の内部に磁性体を
    配設してなることを特徴とする請求項2に記載の対物レ
    ンズ駆動装置。
  12. 【請求項12】前記支持部材は、 前記固定部に接続された第1の棒状部材と、 前記対物レンズに接続され前記第1の棒状部材と互いに
    連結された第2の棒状部材と、を有し、 前記磁性体により発生する磁気力は、前記第1の棒状部
    材をほぼその長手方向に伸張させる方向に作用すること
    を特徴とする請求項11に記載の対物レンズ駆動装置。
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