JPH05258325A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
- Publication number
- JPH05258325A JPH05258325A JP4141459A JP14145992A JPH05258325A JP H05258325 A JPH05258325 A JP H05258325A JP 4141459 A JP4141459 A JP 4141459A JP 14145992 A JP14145992 A JP 14145992A JP H05258325 A JPH05258325 A JP H05258325A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- objective lens
- magnet
- fixed
- lens holder
- center
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0925—Electromechanical actuators for lens positioning
- G11B7/0932—Details of sprung supports
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 成型リンク機構の対物レンズ駆動用支持体5
に対物レンズホルダー12を取付け、対物レンズホルダ
ー12の先端部14にマグネット15を装着し、ベース
1にフォーカスコイル16およびトラッキングコイル1
7・17を固着し、このトラッキングコイルの空隙部に
鉄片18・18を装着する。そして、上記支持体5の可
動中心と、マグネット15の中心と、鉄片18・18間
における中間点とが、この順に一直線上に位置するよう
にそれぞれ配置する。 【効果】 初期状態において、対物レンズホルダー12
に固定された対物レンズ13は、マグネット15及び鉄
片18の間に生じる吸引力により、フォーカス方向、ト
ラッキング方向、および上記直線を中心とする捩れ方向
について常時正常な中立位置に保持されることになる。
に対物レンズホルダー12を取付け、対物レンズホルダ
ー12の先端部14にマグネット15を装着し、ベース
1にフォーカスコイル16およびトラッキングコイル1
7・17を固着し、このトラッキングコイルの空隙部に
鉄片18・18を装着する。そして、上記支持体5の可
動中心と、マグネット15の中心と、鉄片18・18間
における中間点とが、この順に一直線上に位置するよう
にそれぞれ配置する。 【効果】 初期状態において、対物レンズホルダー12
に固定された対物レンズ13は、マグネット15及び鉄
片18の間に生じる吸引力により、フォーカス方向、ト
ラッキング方向、および上記直線を中心とする捩れ方向
について常時正常な中立位置に保持されることになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式情報記録再生装
置に使用される光ピックアップの対物レンズ駆動装置に
関するものである。
置に使用される光ピックアップの対物レンズ駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式情報記録再生装置に使用さ
れる光ピックアップにおいては、光ディスクの記録面に
対物レンズを通して光ビームを集束させるようになって
おり、該対物レンズは、光ビームの集束光が光ディスク
の記録面における所定のトラックを順次正確にトレース
するように、光ディスクからの反射光の検出変化量に応
じて制御される対物レンズ駆動装置に搭載されている。
れる光ピックアップにおいては、光ディスクの記録面に
対物レンズを通して光ビームを集束させるようになって
おり、該対物レンズは、光ビームの集束光が光ディスク
の記録面における所定のトラックを順次正確にトレース
するように、光ディスクからの反射光の検出変化量に応
じて制御される対物レンズ駆動装置に搭載されている。
【0003】上記対物レンズ駆動装置に搭載された対物
レンズは、その光軸方向、即ち光ディスクの記録面に垂
直なフォーカス方向と、光軸に直交する方向、即ち光デ
ィスクの記録面に平行なトラッキング方向との二方向に
駆動が行われるようになっている。
レンズは、その光軸方向、即ち光ディスクの記録面に垂
直なフォーカス方向と、光軸に直交する方向、即ち光デ
ィスクの記録面に平行なトラッキング方向との二方向に
駆動が行われるようになっている。
【0004】上記の場合、対物レンズの光軸方向に傾斜
を生じさせずに対物レンズを駆動する必要があり、この
ため対物レンズは、フォーカス方向の駆動を、一部分を
局部的に薄肉として関節による平行リンク機構によって
行うように構成された対物レンズ駆動用支持体で支持さ
れている。上記支持体は、対物レンズをトラッキング方
向へ揺動させるための回転中心部を、ヒンジ部分として
局部的に薄く形成し、可撓性を持たせている。
を生じさせずに対物レンズを駆動する必要があり、この
ため対物レンズは、フォーカス方向の駆動を、一部分を
局部的に薄肉として関節による平行リンク機構によって
行うように構成された対物レンズ駆動用支持体で支持さ
れている。上記支持体は、対物レンズをトラッキング方
向へ揺動させるための回転中心部を、ヒンジ部分として
局部的に薄く形成し、可撓性を持たせている。
【0005】一方、光ピックアップの調整は、レンズホ
ルダーに対物レンズを固定する際、光ピックアップの光
軸に対し対物レンズが最適な状態となるように行う。こ
の調整された状態では、高温若しくは低温のいかなる環
境状態でも対物レンズの光軸が変化しないのが望ましい
が、樹脂成型された対物レンズ駆動用支持体を採用する
アクチュエータは、組み立て作業性、低コスト等の点で
利点も多い反面、温度による対物レンズの光軸の変化が
大きな弱点となっている。
ルダーに対物レンズを固定する際、光ピックアップの光
軸に対し対物レンズが最適な状態となるように行う。こ
の調整された状態では、高温若しくは低温のいかなる環
境状態でも対物レンズの光軸が変化しないのが望ましい
が、樹脂成型された対物レンズ駆動用支持体を採用する
アクチュエータは、組み立て作業性、低コスト等の点で
利点も多い反面、温度による対物レンズの光軸の変化が
大きな弱点となっている。
【0006】特に高温の環境状態においては、上記のフ
ォーカス方向に平行リンク機構として働くヒンジ部分ま
たはトラッキング方向に揺動し得るように局部的に薄く
したヒンジ部分は、高温による変形が多く、高温におけ
る放置テストを行った場合、以下に記述する状態で光ピ
ックアップの性能悪化をまねくことになる。
ォーカス方向に平行リンク機構として働くヒンジ部分ま
たはトラッキング方向に揺動し得るように局部的に薄く
したヒンジ部分は、高温による変形が多く、高温におけ
る放置テストを行った場合、以下に記述する状態で光ピ
ックアップの性能悪化をまねくことになる。
【0007】即ち、対物レンズの光軸に対し適正な姿勢
にあるピックアップを高温状態で放置した場合、局部的
に薄肉なヒンジ部分が軟化し、コイル及びレンズを含む
レンズホルダーの重量により下方に垂れた状態となり、
該レンズホルダーの下面の一部がベース基板等へ当た
り、更にこのまま放置を続けるとベース基板の面にレン
ズホルダーの下面が密着した状態に至る。
にあるピックアップを高温状態で放置した場合、局部的
に薄肉なヒンジ部分が軟化し、コイル及びレンズを含む
レンズホルダーの重量により下方に垂れた状態となり、
該レンズホルダーの下面の一部がベース基板等へ当た
り、更にこのまま放置を続けるとベース基板の面にレン
ズホルダーの下面が密着した状態に至る。
【0008】この時、対物レンズは光軸に対し調整され
ているが、ベース基板の面とは組立加工等のバラツキに
よりズレがあり、この状態のまま温度が下がり常温また
は低温となった場合、薄肉なヒンジ部分が元の硬さに戻
った状態でレンズホルダーが持ち上げられたとき、レン
ズホルダーは高温放置テスト前の姿勢と異なった姿勢に
なり、光学的に著しく性能が悪化し、この変化量を減少
させることが切望されている。また、対物レンズ駆動装
置が傾くような光学式情報記録再生装置の使用の仕方を
した場合に、対物レンズ及びレンズホルダーの重量によ
り、トラッキング方向の中立位置が保たれない。
ているが、ベース基板の面とは組立加工等のバラツキに
よりズレがあり、この状態のまま温度が下がり常温また
は低温となった場合、薄肉なヒンジ部分が元の硬さに戻
った状態でレンズホルダーが持ち上げられたとき、レン
ズホルダーは高温放置テスト前の姿勢と異なった姿勢に
なり、光学的に著しく性能が悪化し、この変化量を減少
させることが切望されている。また、対物レンズ駆動装
置が傾くような光学式情報記録再生装置の使用の仕方を
した場合に、対物レンズ及びレンズホルダーの重量によ
り、トラッキング方向の中立位置が保たれない。
【0009】従来の金属材を使用した支点軸方式、また
板バネ及び弾性ワイヤーを使用した平行アーム方式等
は、以上のような問題は少ないが、軸摺動によるキズ、
ゴミ等で難点があり、また組立作業性が悪いという難点
がある。
板バネ及び弾性ワイヤーを使用した平行アーム方式等
は、以上のような問題は少ないが、軸摺動によるキズ、
ゴミ等で難点があり、また組立作業性が悪いという難点
がある。
【0010】また、特開昭63−138536号公報で
提案されている発明は、成型支持体を採用し対物レンズ
とトラッキングヒンジを結ぶ線に対し直交するトラッキ
ングヒンジ中心を通る線上に、左右2個所に鉄片を各1
個または複数個設け、マグネットの吸引力によりトラッ
キング方向の中立位置を保つものである。上記の対物レ
ンズ駆動装置においては、左右マグネットの磁束密度及
び鉄片との距離が完全に均しい場合理論的に成立する
が、実際面においてわずかな誤差が生じた場合この誤差
によるわずかな吸引力の差により常に吸引力の強い方へ
引っ張られる。特に、この種の対物レンズ駆動装置の高
温テストにおいては、樹脂成型の支持体の軟化により上
記左右マグネットの磁束密度及び鉄片との距離の誤差の
傾向は顕著になり、対物レンズの位置がずれる。また、
トラッキングヒンジの位置がずれることによる周波数特
性での共振発生が考えられる等の難点があり実現性に乏
しい。
提案されている発明は、成型支持体を採用し対物レンズ
とトラッキングヒンジを結ぶ線に対し直交するトラッキ
ングヒンジ中心を通る線上に、左右2個所に鉄片を各1
個または複数個設け、マグネットの吸引力によりトラッ
キング方向の中立位置を保つものである。上記の対物レ
ンズ駆動装置においては、左右マグネットの磁束密度及
び鉄片との距離が完全に均しい場合理論的に成立する
が、実際面においてわずかな誤差が生じた場合この誤差
によるわずかな吸引力の差により常に吸引力の強い方へ
引っ張られる。特に、この種の対物レンズ駆動装置の高
温テストにおいては、樹脂成型の支持体の軟化により上
記左右マグネットの磁束密度及び鉄片との距離の誤差の
傾向は顕著になり、対物レンズの位置がずれる。また、
トラッキングヒンジの位置がずれることによる周波数特
性での共振発生が考えられる等の難点があり実現性に乏
しい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の対物レンズ駆動
装置における成型樹脂製の平行リンク部材等を含むレン
ズ駆動支持体は、組立の加工性がよく低コストである
が、高温状態により平行リンク部材等が変形して光学的
に著しく性能を悪化させている。
装置における成型樹脂製の平行リンク部材等を含むレン
ズ駆動支持体は、組立の加工性がよく低コストである
が、高温状態により平行リンク部材等が変形して光学的
に著しく性能を悪化させている。
【0012】また、トラッキング方向がトラッキングヒ
ンジを中心にバランスがとれていない構造のものは、光
ピックアップの姿勢が傾いた状態で光学式情報記録再生
装置が使用されたとき、特にトラッキング方向が上下方
向に向くときは、対物レンズとレンズホルダーとの重量
により対物レンズが中立位置に保たれない欠点がある。
ンジを中心にバランスがとれていない構造のものは、光
ピックアップの姿勢が傾いた状態で光学式情報記録再生
装置が使用されたとき、特にトラッキング方向が上下方
向に向くときは、対物レンズとレンズホルダーとの重量
により対物レンズが中立位置に保たれない欠点がある。
【0013】更にまた、マグネットと鉄片とを利用しレ
ンズホルダーが垂れ下がらないようにした構造のもの
は、トラッキング方向のトラッキングヒンジを中心とし
て左右2個所に上記マグネットと鉄片とを設けたときの
吸引力の差による対物レンズの傾きに課題がある。
ンズホルダーが垂れ下がらないようにした構造のもの
は、トラッキング方向のトラッキングヒンジを中心とし
て左右2個所に上記マグネットと鉄片とを設けたときの
吸引力の差による対物レンズの傾きに課題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る対
物レンズ駆動装置は、上記課題を解決するために、対物
レンズを保持する対物レンズホルダーと、一端部をベー
スに固定され、他端部にこの対物レンズホルダーを固定
して、上記ベースに対して対物レンズの光軸に略平行な
フォーカス方向および対物レンズの光軸に略垂直なトラ
ッキング方向に揺動可能な支持体と、対物レンズホルダ
ーに固定されたマグネットと、このマグネットに近接し
て対向するようにベースに固定され、マグネットに作用
して上記対物レンズホルダーをフォーカス方向及びトラ
ッキング方向に駆動するフォーカスコイル及びトラッキ
ングコイルと、上記マグネットに近接して対向するよう
にベースに固定され、マグネットとの間で吸引力を生じ
させる鉄片とが設けられ、上記の吸引力により、支持体
の可動中心と、マグネットの中心と、鉄片の中心とが一
直線上に並び、対物レンズが中立位置に保持されるよう
にしたことを特徴としている。
物レンズ駆動装置は、上記課題を解決するために、対物
レンズを保持する対物レンズホルダーと、一端部をベー
スに固定され、他端部にこの対物レンズホルダーを固定
して、上記ベースに対して対物レンズの光軸に略平行な
フォーカス方向および対物レンズの光軸に略垂直なトラ
ッキング方向に揺動可能な支持体と、対物レンズホルダ
ーに固定されたマグネットと、このマグネットに近接し
て対向するようにベースに固定され、マグネットに作用
して上記対物レンズホルダーをフォーカス方向及びトラ
ッキング方向に駆動するフォーカスコイル及びトラッキ
ングコイルと、上記マグネットに近接して対向するよう
にベースに固定され、マグネットとの間で吸引力を生じ
させる鉄片とが設けられ、上記の吸引力により、支持体
の可動中心と、マグネットの中心と、鉄片の中心とが一
直線上に並び、対物レンズが中立位置に保持されるよう
にしたことを特徴としている。
【0015】また、請求項2の発明に係る対物レンズ駆
動装置は、上記課題を解決するために、対物レンズを保
持する対物レンズホルダーと、一端部をベースに固定さ
れ、他端部にこの対物レンズホルダーを固定して、上記
ベースに対して対物レンズの光軸に略平行なフォーカス
方向および対物レンズの光軸に略垂直なトラッキング方
向に揺動可能な支持体と、上記ベースに固定されたマグ
ネットと、このマグネットに近接して対向するように対
物レンズホルダーに固定され、上記対物レンズホルダー
をフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動するフォ
ーカスコイル及びトラッキングコイルと、上記マグネッ
トに近接して対向するように対物レンズホルダーに固定
され、マグネットとの間で吸引力を生じさせる鉄片とが
設けられ、上記の吸引力により、支持体の可動中心と、
鉄片の中心と、マグネットの中心とが一直線上に並び、
対物レンズが中立位置に保持されるようにしたことを特
徴としている。
動装置は、上記課題を解決するために、対物レンズを保
持する対物レンズホルダーと、一端部をベースに固定さ
れ、他端部にこの対物レンズホルダーを固定して、上記
ベースに対して対物レンズの光軸に略平行なフォーカス
方向および対物レンズの光軸に略垂直なトラッキング方
向に揺動可能な支持体と、上記ベースに固定されたマグ
ネットと、このマグネットに近接して対向するように対
物レンズホルダーに固定され、上記対物レンズホルダー
をフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動するフォ
ーカスコイル及びトラッキングコイルと、上記マグネッ
トに近接して対向するように対物レンズホルダーに固定
され、マグネットとの間で吸引力を生じさせる鉄片とが
設けられ、上記の吸引力により、支持体の可動中心と、
鉄片の中心と、マグネットの中心とが一直線上に並び、
対物レンズが中立位置に保持されるようにしたことを特
徴としている。
【0016】また、請求項3の発明に係る対物レンズ駆
動装置は、上記課題を解決するために、請求項1または
2記載の対物レンズ駆動装置において、上記鉄片が、支
持体の可動中心と、マグネットの中心とを結ぶ直線に対
して対称となる位置に離間して少なくとも1個ずつそれ
ぞれ配設されると共に、上記マグネットにおける鉄片と
対向する面の投影形状が、上記鉄片が離間する方向に長
辺を有する略長方形状となっていること特徴としてい
る。
動装置は、上記課題を解決するために、請求項1または
2記載の対物レンズ駆動装置において、上記鉄片が、支
持体の可動中心と、マグネットの中心とを結ぶ直線に対
して対称となる位置に離間して少なくとも1個ずつそれ
ぞれ配設されると共に、上記マグネットにおける鉄片と
対向する面の投影形状が、上記鉄片が離間する方向に長
辺を有する略長方形状となっていること特徴としてい
る。
【0017】
【作用】請求項1または請求項2の構成によれば、マグ
ネットと鉄片との間に生じる吸引力により、対物レンズ
ホルダーが固定された支持体の可動中心と、マグネット
の中心と、鉄片の中心とが、一直線上に並ぶことにな
り、フォーカス方向およびトラッキング方向について、
対物レンズホルダーに保持された対物レンズが中立位置
を保持できる。
ネットと鉄片との間に生じる吸引力により、対物レンズ
ホルダーが固定された支持体の可動中心と、マグネット
の中心と、鉄片の中心とが、一直線上に並ぶことにな
り、フォーカス方向およびトラッキング方向について、
対物レンズホルダーに保持された対物レンズが中立位置
を保持できる。
【0018】さらに、請求項3の構成によれば、マグネ
ットの中心と支持体の可動中心とを結ぶ直線に対称とな
る位置に離間して鉄片がそれぞれ設けられ、マグネット
における鉄片と対向する面の投影形状が、鉄片が離間す
る方向に長辺を有する略長方形状となっているので、マ
グネットと鉄片との間に生じる吸引力は、略均等に分散
し、フォーカス方向およびトラッキング方向に加えて、
トラッキング方向線上で対物レンズが傾く方向、すなわ
ち捩れ方向についても対物レンズの中立位置を保持する
ことが可能となる。
ットの中心と支持体の可動中心とを結ぶ直線に対称とな
る位置に離間して鉄片がそれぞれ設けられ、マグネット
における鉄片と対向する面の投影形状が、鉄片が離間す
る方向に長辺を有する略長方形状となっているので、マ
グネットと鉄片との間に生じる吸引力は、略均等に分散
し、フォーカス方向およびトラッキング方向に加えて、
トラッキング方向線上で対物レンズが傾く方向、すなわ
ち捩れ方向についても対物レンズの中立位置を保持する
ことが可能となる。
【0019】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図3
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0020】先ず、本実施例の対物レンズ駆動装置を組
み込んだ一例として光学式情報記録再生装置の概略構成
を説明する。図3に示すように、上記光学式情報記録再
生装置は、例えば略円板状の光ディスク21を回転駆動
するモータ22と、該光ディスク21にレーザ光を照射
すると共に光ディスク21からの反射光を取込む光ピッ
クアップ23とを備えている。上記光ピックアップ23
は、レーザ光源24と偏向ミラー25と対物レンズ13
とを有しており、レーザ光源24と偏向ミラー25とは
ハウジング27内に配設される一方、対物レンズ13は
偏向ミラー25と光ディスク21間の光路上に位置して
後述する対物レンズ駆動装置28により保持されてい
る。また、上記光ピックアップ23は、光ディスク21
の記録面21aに平行な方向で且つトラックに直交する
トラッキング方向に、リニアモータ等の駆動手段を備え
た送り機構29によって移動されるようになっている。
み込んだ一例として光学式情報記録再生装置の概略構成
を説明する。図3に示すように、上記光学式情報記録再
生装置は、例えば略円板状の光ディスク21を回転駆動
するモータ22と、該光ディスク21にレーザ光を照射
すると共に光ディスク21からの反射光を取込む光ピッ
クアップ23とを備えている。上記光ピックアップ23
は、レーザ光源24と偏向ミラー25と対物レンズ13
とを有しており、レーザ光源24と偏向ミラー25とは
ハウジング27内に配設される一方、対物レンズ13は
偏向ミラー25と光ディスク21間の光路上に位置して
後述する対物レンズ駆動装置28により保持されてい
る。また、上記光ピックアップ23は、光ディスク21
の記録面21aに平行な方向で且つトラックに直交する
トラッキング方向に、リニアモータ等の駆動手段を備え
た送り機構29によって移動されるようになっている。
【0021】次に、上記対物レンズ駆動装置28を図1
及び図2に基づいて説明する。
及び図2に基づいて説明する。
【0022】本対物レンズ駆動装置28のベース1は、
前記ハウジング27の一部を構成するものであり、両端
に凸状部2・3、中央部に凹部4を有する略矩形状の平
板で、該凹部4には下記する対物レンズ13を介して前
記レーザ光源24から出射されたレーザ光が通過する透
孔19が穿設されている。上記ベース1の凸状部2に
は、平行リンク機構の対物レンズ駆動用支持体(以下
「支持体」という)5が、固定部6部分へのピン7の圧
入等により接着固定されている。
前記ハウジング27の一部を構成するものであり、両端
に凸状部2・3、中央部に凹部4を有する略矩形状の平
板で、該凹部4には下記する対物レンズ13を介して前
記レーザ光源24から出射されたレーザ光が通過する透
孔19が穿設されている。上記ベース1の凸状部2に
は、平行リンク機構の対物レンズ駆動用支持体(以下
「支持体」という)5が、固定部6部分へのピン7の圧
入等により接着固定されている。
【0023】上記支持体5は、前記トラッキング方向お
よびトラッキング方向に直交するフォーカス方向の両方
向に対して揺動すべく局部的に薄肉として可撓性を有す
る上下一対のヒンジ部8・8’と、平板で逆三角形状の
リンク部(連結部)9・9’と、フォーカス方向に対し
て揺動すべく局部的に薄肉として可撓性を有する上下各
2個所のヒンジ部10・10及び10’・10’と、対
物レンズホルダー取付部(以下「ホルダー取付部」とい
う)11とが、この順に連なって構成されており、これ
らは合成樹脂で一体的に成型されている。
よびトラッキング方向に直交するフォーカス方向の両方
向に対して揺動すべく局部的に薄肉として可撓性を有す
る上下一対のヒンジ部8・8’と、平板で逆三角形状の
リンク部(連結部)9・9’と、フォーカス方向に対し
て揺動すべく局部的に薄肉として可撓性を有する上下各
2個所のヒンジ部10・10及び10’・10’と、対
物レンズホルダー取付部(以下「ホルダー取付部」とい
う)11とが、この順に連なって構成されており、これ
らは合成樹脂で一体的に成型されている。
【0024】上記ホルダー取付部11に嵌合固定された
対物レンズホルダー12の略中央部には対物レンズ13
が接着固定されており、上記支持体5のリンク機構及び
可撓性を有するヒンジ部8・8’等により、上記対物レ
ンズ13は該対物レンズ13の光軸に平行なフォーカス
方向に、また対物レンズ13の光軸に垂直な面のトラッ
キング方向に、上記ヒンジ部8・8’の中間点を可動中
心として揺動自在となっている。上記対物レンズホルダ
ー12における支持体5と反対側の先端部14には、例
えば断面矩形状で所要長さの棒状マグネット15が装着
されている。
対物レンズホルダー12の略中央部には対物レンズ13
が接着固定されており、上記支持体5のリンク機構及び
可撓性を有するヒンジ部8・8’等により、上記対物レ
ンズ13は該対物レンズ13の光軸に平行なフォーカス
方向に、また対物レンズ13の光軸に垂直な面のトラッ
キング方向に、上記ヒンジ部8・8’の中間点を可動中
心として揺動自在となっている。上記対物レンズホルダ
ー12における支持体5と反対側の先端部14には、例
えば断面矩形状で所要長さの棒状マグネット15が装着
されている。
【0025】フォーカスコイル16は、上記マグネット
15にわずかな間隙を設けて対向すると共に、そのコイ
ル軸が上記対物レンズ13の光軸に平行となるように、
ベース1の凸状部3に接着固定されている。このとき、
図1において、ヒンジ部8と対物レンズ13の中心とを
結ぶ仮想延長線に対し、フォーカスコイル16の中心が
合致することが望ましい。フォーカスコイル16の両側
には、トラッキングコイル17・17が該フォーカスコ
イル16に重なることなく、また、そのコイル軸が該フ
ォーカスコイル16のコイル軸に垂直となるように接着
固定されている。
15にわずかな間隙を設けて対向すると共に、そのコイ
ル軸が上記対物レンズ13の光軸に平行となるように、
ベース1の凸状部3に接着固定されている。このとき、
図1において、ヒンジ部8と対物レンズ13の中心とを
結ぶ仮想延長線に対し、フォーカスコイル16の中心が
合致することが望ましい。フォーカスコイル16の両側
には、トラッキングコイル17・17が該フォーカスコ
イル16に重なることなく、また、そのコイル軸が該フ
ォーカスコイル16のコイル軸に垂直となるように接着
固定されている。
【0026】そして、フォーカスコイル16に、図中B
1 方向、あるいはB2 方向に電流を流したとき及びトラ
ッキングコイル17・17に図中C1 方向、あるいはC
2 方向に電流を流したとき、フレミングの左手の法則に
応じて生じる電磁力によって、それぞれ対物レンズ13
の光軸に平行なフォーカス方向に揺動及び対物レンズ1
3の光軸に垂直なトラッキング方向に揺動するようにな
っている。
1 方向、あるいはB2 方向に電流を流したとき及びトラ
ッキングコイル17・17に図中C1 方向、あるいはC
2 方向に電流を流したとき、フレミングの左手の法則に
応じて生じる電磁力によって、それぞれ対物レンズ13
の光軸に平行なフォーカス方向に揺動及び対物レンズ1
3の光軸に垂直なトラッキング方向に揺動するようにな
っている。
【0027】上記トラッキングコイル17・17のコイ
ル軸部分に相当する空隙部には、鉄片18・18が、ヒ
ンジ部8と対物レンズ13の中心を結ぶ仮想延長線に対
して左右対称となるような位置に接着固定されている。
ル軸部分に相当する空隙部には、鉄片18・18が、ヒ
ンジ部8と対物レンズ13の中心を結ぶ仮想延長線に対
して左右対称となるような位置に接着固定されている。
【0028】つまり、図4に示すように、一対の鉄片1
8・18は、両鉄片18・18の各中心を結ぶ直線c上
で、両鉄片18・18から等距離にある中間点P3 が、
上下一対のヒンジ部8・8’の中間点である支持体5の
可動中心P1 と、マグネット15の中心P2 とを結ぶ直
線bの延長線上に位置し、支持体5の可動中心P1 、マ
グネット15の中心P2 、鉄片18・18の中間点P3
の順に一直線上に並ぶように配置されている。また、一
対の鉄片18・18は、上記中間点P3 から直線bに垂
直で、且つ上記対物レンズ13の光軸aに垂直な方向、
すなわち直線cの方向にそれぞれ等距離(d1 =d2 )
隔てて配置されている。
8・18は、両鉄片18・18の各中心を結ぶ直線c上
で、両鉄片18・18から等距離にある中間点P3 が、
上下一対のヒンジ部8・8’の中間点である支持体5の
可動中心P1 と、マグネット15の中心P2 とを結ぶ直
線bの延長線上に位置し、支持体5の可動中心P1 、マ
グネット15の中心P2 、鉄片18・18の中間点P3
の順に一直線上に並ぶように配置されている。また、一
対の鉄片18・18は、上記中間点P3 から直線bに垂
直で、且つ上記対物レンズ13の光軸aに垂直な方向、
すなわち直線cの方向にそれぞれ等距離(d1 =d2 )
隔てて配置されている。
【0029】また、本実施例では、マグネット15とし
て、鉄片18・18に対向する面の投影形状が、両鉄片
18・18が離間する方向(直線cの方向)に長辺を有
する長方形である直方体形状に形成されたものを用いて
いるが、鉄片18・18に対向する面の投影形状が、上
記直線c方向に長辺を有するものであれば、他の立体形
状のものを用いてもよい。
て、鉄片18・18に対向する面の投影形状が、両鉄片
18・18が離間する方向(直線cの方向)に長辺を有
する長方形である直方体形状に形成されたものを用いて
いるが、鉄片18・18に対向する面の投影形状が、上
記直線c方向に長辺を有するものであれば、他の立体形
状のものを用いてもよい。
【0030】上記の構成において、フォーカスコイル1
6およびトラッキングコイル17・17に電流が供給さ
れていない初期状態においては、上記マグネット15と
鉄片18・18との間に相互に吸引しようとする力が生
じるため、マグネット15は、対物レンズホルダー12
を介して対物レンズ13を伴いながら、支持体5により
鉄片18・18に向かって吊り下げられたのと同じ状態
になる。したがって、支持体5の可動中心P1 、マグネ
ット15の中心P2 、及び鉄片18・18の中間点P3
がすべて直線b上に並び、対物レンズ13が、トラッキ
ング方向(図中矢印Tで示す)及びフォーカス方向(図
中矢印Fで示す)について中立位置に保持されることと
なる。
6およびトラッキングコイル17・17に電流が供給さ
れていない初期状態においては、上記マグネット15と
鉄片18・18との間に相互に吸引しようとする力が生
じるため、マグネット15は、対物レンズホルダー12
を介して対物レンズ13を伴いながら、支持体5により
鉄片18・18に向かって吊り下げられたのと同じ状態
になる。したがって、支持体5の可動中心P1 、マグネ
ット15の中心P2 、及び鉄片18・18の中間点P3
がすべて直線b上に並び、対物レンズ13が、トラッキ
ング方向(図中矢印Tで示す)及びフォーカス方向(図
中矢印Fで示す)について中立位置に保持されることと
なる。
【0031】また、鉄片18・18が直線bから左右対
称となる位置に離間して設けられているので、マグネッ
ト15と鉄片18・18との間に生じる吸引力は図中矢
印f1 ・f2 で示すように、2個の鉄片18・18に均
等に分散して生じることになる。したがって、マグネッ
ト15には、直線bを中心とする回転方向である捩れ方
向(図中矢印N方向)についても、中立状態、すなわち
上記マグネット15における鉄片18・18と対向する
長方形の長辺が直線cと平行となる姿勢を維持しようと
する力が生じる。この結果、直線aを光軸とする対物レ
ンズ13は、初期状態において、フォーカス方向、トラ
ッキング方向だけでなく、捩れ方向についても中立位置
を正常に保持することができる。
称となる位置に離間して設けられているので、マグネッ
ト15と鉄片18・18との間に生じる吸引力は図中矢
印f1 ・f2 で示すように、2個の鉄片18・18に均
等に分散して生じることになる。したがって、マグネッ
ト15には、直線bを中心とする回転方向である捩れ方
向(図中矢印N方向)についても、中立状態、すなわち
上記マグネット15における鉄片18・18と対向する
長方形の長辺が直線cと平行となる姿勢を維持しようと
する力が生じる。この結果、直線aを光軸とする対物レ
ンズ13は、初期状態において、フォーカス方向、トラ
ッキング方向だけでなく、捩れ方向についても中立位置
を正常に保持することができる。
【0032】尚、鉄片18・18の設置個数について
は、左右対称となるように配置すれば、上記のように左
右1個ずつに限られるものではない。
は、左右対称となるように配置すれば、上記のように左
右1個ずつに限られるものではない。
【0033】本発明の対物レンズ駆動装置は上記のよう
な作用をなすものであるから、高温テスト後においても
支持体5の薄肉部分であるヒンジ部8・8’及びヒンジ
部10・10・10’・10’が熱により軟化し、対物
レンズホルダー12及び対物レンズ13等の重量を支え
られない状態でも、上記マグネット15と鉄片18・1
8との吸引力により初期状態を保持しようとする。ま
た、光ピックアップ23が傾けられた状態でも同様な作
用により対物レンズ13の位置が移動しにくくなり正常
な中立位置を保つものである。
な作用をなすものであるから、高温テスト後においても
支持体5の薄肉部分であるヒンジ部8・8’及びヒンジ
部10・10・10’・10’が熱により軟化し、対物
レンズホルダー12及び対物レンズ13等の重量を支え
られない状態でも、上記マグネット15と鉄片18・1
8との吸引力により初期状態を保持しようとする。ま
た、光ピックアップ23が傾けられた状態でも同様な作
用により対物レンズ13の位置が移動しにくくなり正常
な中立位置を保つものである。
【0034】尚、上記各コイル16及び17・17とマ
グネット15とを上記実施例と逆に配置し、鉄片18・
18をレンズホルダー12に設けることによっても同様
な動作を行い得ることができ、本発明の適用が可能であ
る。
グネット15とを上記実施例と逆に配置し、鉄片18・
18をレンズホルダー12に設けることによっても同様
な動作を行い得ることができ、本発明の適用が可能であ
る。
【0035】〔実施例2〕次に、本発明の他の実施例を
図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、
説明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能
を有する部材には、同一の番号を付記し、その説明を省
略する。
図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、
説明の便宜上、前記の実施例に示した部材と同一の機能
を有する部材には、同一の番号を付記し、その説明を省
略する。
【0036】前記実施例1では、リンク部9・9’の両
端に可撓性を有するヒンジ部8・8’・10・10’を
備えた構成の支持体5を用いてフォーカス方向およびト
ラッキング方向について対物レンズホルダー12を揺動
させたが、本実施例では、4ワイヤ形式を採用した支持
体を用いている。尚、図5では、前記実施例1と同様の
ベース、各コイル等を省略し、4ワイヤ形式を採用した
支持体30、対物レンズ13、対物レンズホルダー1
2、およびマグネット15のみを図示している。
端に可撓性を有するヒンジ部8・8’・10・10’を
備えた構成の支持体5を用いてフォーカス方向およびト
ラッキング方向について対物レンズホルダー12を揺動
させたが、本実施例では、4ワイヤ形式を採用した支持
体を用いている。尚、図5では、前記実施例1と同様の
ベース、各コイル等を省略し、4ワイヤ形式を採用した
支持体30、対物レンズ13、対物レンズホルダー1
2、およびマグネット15のみを図示している。
【0037】支持体30は、図5に示すように、ピン7
の圧入等により、ベースに接着固定される固定部6及び
この固定部6と対物レンズホルダー12とを連結する相
互に平行な4本のワイヤ部31…を有している。ワイヤ
部31…は、例えば弾性を有する金属材等により形成さ
れ、その一端部を固定部6に、他端部を対物レンズホル
ダー12に、それぞれダンプ材を介して固定されてい
る。尚、上記ワイヤ部31…としては、例えば金属線材
に柔軟性を有するダンプ材を被覆したもの、あるいはワ
イヤ部と固定部とを合成樹脂材で一体成型したもの等を
使用することも可能である。このように、対物レンズホ
ルダー12の一端をワイヤ部31…に固定することによ
り、対物レンズホルダー12に固定された対物レンズ1
3は、フォーカス方向、トラッキング方向に揺動可能で
ある。
の圧入等により、ベースに接着固定される固定部6及び
この固定部6と対物レンズホルダー12とを連結する相
互に平行な4本のワイヤ部31…を有している。ワイヤ
部31…は、例えば弾性を有する金属材等により形成さ
れ、その一端部を固定部6に、他端部を対物レンズホル
ダー12に、それぞれダンプ材を介して固定されてい
る。尚、上記ワイヤ部31…としては、例えば金属線材
に柔軟性を有するダンプ材を被覆したもの、あるいはワ
イヤ部と固定部とを合成樹脂材で一体成型したもの等を
使用することも可能である。このように、対物レンズホ
ルダー12の一端をワイヤ部31…に固定することによ
り、対物レンズホルダー12に固定された対物レンズ1
3は、フォーカス方向、トラッキング方向に揺動可能で
ある。
【0038】また、本実施例の対物レンズ駆動装置にお
いても、前記実施例1と同様に、対物レンズが初期状態
において、正常な中立位置に配置されるように、対物レ
ンズホルダー12の先端部14にマグネット15が取付
けられると共に、このマグネット15を引きつける図示
しない鉄片がベース上に設けられている。したがって、
ワイヤ部31…を対物レンズホルダー12および固定部
6に固定するためのダンプ材が経時的に劣化した場合で
も、これらマグネット15および鉄片間に生じる吸引力
により、各コイルに電流が流されていない初期状態にお
いて、フォーカス方向(F)、トラッキング方向
(T)、及び捩れ方向(N)について、対物レンズ13
が正常な中立位置に保持されることになる。
いても、前記実施例1と同様に、対物レンズが初期状態
において、正常な中立位置に配置されるように、対物レ
ンズホルダー12の先端部14にマグネット15が取付
けられると共に、このマグネット15を引きつける図示
しない鉄片がベース上に設けられている。したがって、
ワイヤ部31…を対物レンズホルダー12および固定部
6に固定するためのダンプ材が経時的に劣化した場合で
も、これらマグネット15および鉄片間に生じる吸引力
により、各コイルに電流が流されていない初期状態にお
いて、フォーカス方向(F)、トラッキング方向
(T)、及び捩れ方向(N)について、対物レンズ13
が正常な中立位置に保持されることになる。
【0039】尚、例えば板バネ形式の支持体を用いた対
物レンズ駆動装置においても、同様の効果を得ることが
でき、本発明の適用が可能である。
物レンズ駆動装置においても、同様の効果を得ることが
でき、本発明の適用が可能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1、または請求項2の発明に係る
本発明の駆動装置は、高温テスト後において、熱により
支持体が軟化した場合でも、対物レンズ、対物レンズホ
ルダー、マグネット(またはフォーカスコイル、トラッ
キングコイル、及び鉄片)等の総重量を、該マグネット
と鉄片との吸引力により保持し、トラッキング方向およ
びフォーカス方向について対物レンズを常に初期の状態
の中立位置に保つことができる。
本発明の駆動装置は、高温テスト後において、熱により
支持体が軟化した場合でも、対物レンズ、対物レンズホ
ルダー、マグネット(またはフォーカスコイル、トラッ
キングコイル、及び鉄片)等の総重量を、該マグネット
と鉄片との吸引力により保持し、トラッキング方向およ
びフォーカス方向について対物レンズを常に初期の状態
の中立位置に保つことができる。
【0041】また、請求項3の発明に係る対物レンズ駆
動装置は、上記の効果に加え、少なくとも1個ずつ離間
して対称に設けられた鉄片と、マグネットとの間に生じ
る吸引力の分力によりトラッキング方向線上で対物レン
ズが傾く方向、すなわち捩れ方向についても対物レンズ
の中立位置を保つことができる。
動装置は、上記の効果に加え、少なくとも1個ずつ離間
して対称に設けられた鉄片と、マグネットとの間に生じ
る吸引力の分力によりトラッキング方向線上で対物レン
ズが傾く方向、すなわち捩れ方向についても対物レンズ
の中立位置を保つことができる。
【図1】本発明の一実施例における対物レンズ駆動装置
の平面図である。
の平面図である。
【図2】図1におけるA−A線縦断面図である。
【図3】上記対物レンズ駆動装置を備えた光学式情報記
録再生装置の概略構成を示す模式図である。
録再生装置の概略構成を示す模式図である。
【図4】上記対物レンズ駆動装置において、マグネット
と鉄片との位置関係を示す説明図である。
と鉄片との位置関係を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例における対物レンズ駆動装
置に備えられた支持体、対物レンズ、対物レンズホルダ
ー、及びマグネットを示す斜視図である。
置に備えられた支持体、対物レンズ、対物レンズホルダ
ー、及びマグネットを示す斜視図である。
1 ベース 5 対物レンズ駆動用支持体 8・8’・10・10’ ヒンジ部 9・9’ リンク部 12 対物レンズホルダー 13 対物レンズ 15 マグネット 16 フォーカスコイル 17 トラッキングコイル 18 鉄片 30 対物レンズ駆動用支持体 31 ワイヤ部 P1 支持体の可動中心 P2 マグネットの中心 P3 鉄片の中間点(鉄片の中心)
Claims (3)
- 【請求項1】対物レンズを保持する対物レンズホルダー
と、一端部をベースに固定され、他端部にこの対物レン
ズホルダーを固定して、上記ベースに対して対物レンズ
の光軸に略平行なフォーカス方向および対物レンズの光
軸に略垂直なトラッキング方向に揺動可能な支持体と、
対物レンズホルダーに固定されたマグネットと、このマ
グネットに近接して対向するようにベースに固定され、
マグネットに作用して上記対物レンズホルダーをフォー
カス方向及びトラッキング方向に駆動するフォーカスコ
イル及びトラッキングコイルと、上記マグネットに近接
して対向するようにベースに固定され、マグネットとの
間で吸引力を生じさせる鉄片とが設けられ、上記の吸引
力により、支持体の可動中心と、マグネットの中心と、
鉄片の中心とが一直線上に並び、対物レンズが中立位置
に保持されるようにしたことを特徴とする対物レンズ駆
動装置。 - 【請求項2】対物レンズを保持する対物レンズホルダー
と、一端部をベースに固定され、他端部にこの対物レン
ズホルダーを固定して、上記ベースに対して対物レンズ
の光軸に略平行なフォーカス方向および対物レンズの光
軸に略垂直なトラッキング方向に揺動可能な支持体と、
上記ベースに固定されたマグネットと、このマグネット
に近接して対向するように対物レンズホルダーに固定さ
れ、上記対物レンズホルダーをフォーカス方向及びトラ
ッキング方向に駆動するフォーカスコイル及びトラッキ
ングコイルと、上記マグネットに近接して対向するよう
に対物レンズホルダーに固定され、マグネットとの間で
吸引力を生じさせる鉄片とが設けられ、上記の吸引力に
より、支持体の可動中心と、鉄片の中心と、マグネット
の中心とが一直線上に並び、対物レンズが中立位置に保
持されるようにしたことを特徴とする対物レンズ駆動装
置。 - 【請求項3】上記鉄片が、支持体の可動中心と、マグネ
ットの中心とを結ぶ直線に対して対称となる位置に離間
して少なくとも1個ずつそれぞれ配設されると共に、上
記マグネットにおける鉄片と対向する面の投影形状が、
上記鉄片が離間する方向に長辺を有する略長方形状とな
っていること特徴とする請求項1または2記載の対物レ
ンズ駆動装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19924243067 DE4243067C2 (de) | 1992-01-13 | 1992-12-18 | Antriebsvorrichtung für eine Objektivlinse |
US08/336,232 US5463501A (en) | 1992-01-13 | 1994-11-03 | Objective-lens driving apparatus |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-3704 | 1992-01-13 | ||
JP370492 | 1992-01-13 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05258325A true JPH05258325A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=11564754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4141459A Pending JPH05258325A (ja) | 1992-01-13 | 1992-06-02 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5463501A (ja) |
JP (1) | JPH05258325A (ja) |
Families Citing this family (7)
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---|---|---|---|---|
FR2762431A1 (fr) * | 1997-02-28 | 1998-10-23 | Daewoo Electronics Co Ltd | Dispositif d'enregistrement / lecture optique |
DE19824055A1 (de) * | 1998-05-29 | 1999-12-02 | Thomson Brandt Gmbh | Optische Abtasteinrichtung mit verbesserter Ansprechcharakteristik |
JP2000242943A (ja) * | 1999-02-19 | 2000-09-08 | Alps Electric Co Ltd | ディスク装置 |
JP2002092926A (ja) | 2000-09-14 | 2002-03-29 | Sony Corp | 光ヘッドおよび光ピックアップ |
JP2005038537A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Mitsumi Electric Co Ltd | 対物レンズ駆動装置 |
JP2006012210A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Canon Inc | 光ディスク装置 |
JP2008112003A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レンズアクチュエータ |
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JPH02158926A (ja) * | 1988-12-09 | 1990-06-19 | Sharp Corp | 対物レンズ駆動装置 |
JPH02203431A (ja) * | 1989-02-02 | 1990-08-13 | Teac Corp | 対物レンズ駆動装置及びその製造方法 |
JPH03205635A (ja) * | 1989-10-17 | 1991-09-09 | Ricoh Co Ltd | 光学系駆動装置 |
JPH077522B2 (ja) * | 1990-01-31 | 1995-01-30 | シャープ株式会社 | レンズ駆動用支持体 |
KR920015291A (ko) * | 1991-01-31 | 1992-08-26 | 강진구 | 광학기록 및 재생장치의 대물렌즈 구동수단 |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP4141459A patent/JPH05258325A/ja active Pending
-
1994
- 1994-11-03 US US08/336,232 patent/US5463501A/en not_active Expired - Fee Related
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JPS6331031A (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-09 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 光ピツクアツプ |
JPS63213131A (ja) * | 1987-02-28 | 1988-09-06 | Nec Home Electronics Ltd | 光ヘツドの対物レンズアクチユエ−タ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5463501A (en) | 1995-10-31 |
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