JP2000285491A - 光学系駆動装置及びこれを備えた光学式記録装置 - Google Patents

光学系駆動装置及びこれを備えた光学式記録装置

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JP2000285491A
JP2000285491A JP11090089A JP9008999A JP2000285491A JP 2000285491 A JP2000285491 A JP 2000285491A JP 11090089 A JP11090089 A JP 11090089A JP 9008999 A JP9008999 A JP 9008999A JP 2000285491 A JP2000285491 A JP 2000285491A
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optical
driving
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Shinichi Otsuka
伸一 大塚
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Fujitsu Ltd
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0925Electromechanical actuators for lens positioning
    • G11B7/0932Details of sprung supports

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズを所持するホルダを支持する弾性体
の不要振動及び共振周波数の問題を解決する光学系駆動
装置であって、製造作業上の効率向上と部品点数の削減
を可能とする光学系駆動装置及び、光学系駆動装置を備
えた光学式記録装置を提供する。 【解決手段】光学素子を備えたホルダと、このホルダを
フォーカシング方向に変位可能に支持する支持手段と、
前記ホルダと支持手段を一体に収容し、トラッキング方
向に移動可能なキャリッジと、前記ホルダに備えられ、
ホルダをフォーカシング方向に変位駆動する駆動コイル
と、駆動コイルに駆動電流を供給するフレキシブルプリ
ント基板を有し、前記支持手段は、固定部と、該固定部
に一端が固定され、他端が該ホルダに接続された弾性部
材を有し、さらに、振動減衰部材が該弾性部材の該固定
部に接続された側に配置され、前記フレキシブルプリン
ト基板により該弾性部材との間で拘束保持されることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系駆動装置及
びこれを備えた光学式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク(MO)やCD−ROM
をはじめとする各種の仕様により動作する光学式記録媒
体が普及している。これらの光学式記録媒体の記録及
び、又は再生に用いる光学式記録装置には、レーザ光を
記録面に照射し、あるいは記録面からの反射光を受光す
る光学系が不可欠である。
【0003】そして、記録面の所定の記録トラックにレ
ーザ光の焦点を結ばせることが必要であり、このために
光学系駆動装置が備えられる。
【0004】図7は、記録及び、又は再生に用いられる
光学式記録装置の光学系駆動装置を含む一部構成例の上
面図である。スピンドルモータ101により回転される
軸上に光学式記録媒体がその記録面を下側にして載せら
れる。スピンドルモータ101の軸に載せられる光学式
記録媒体の記録面に対向してレンズアクチュエータ(光
学系駆動装置)20が配置されている。
【0005】光学系駆動装置20は、2本のレール1
3,14に沿って光学式記録媒体の半径方向にトラッキ
ング駆動される。また、光学素子である対物レンズ1
は、常にレーザ光が記録トラックに焦点を結ぶ様に光学
式記録媒体の記録面に対し垂直方向(フォ−カシング方
向)に制御される。
【0006】光学系駆動装置20の一例の拡大斜視図が
図8に示される。キャリッジ11に2本のレール13,
14が貫通している。キャリッジ11の両側面にキャリ
ッジコイル15,16を有する。
【0007】これらキャリッジコイル15,16に通電
することにより、図示しない磁気回路との間で駆動力が
生じ、図8の両矢印方向にレール13,14に沿ってト
ラッキング方向にキャリッジ11が変位制御される。
【0008】キャリッジ11の空洞部内に対物レンズ1
を保持するホルダ2と、これに接続した支持部が収容さ
れる。支持部の一部として弾性部材3を有する。また、
ホルダ2の両側面に磁気回路9、10と対向するように
コイル(図において隠れている)が設けられている。
【0009】図9は、図7の矢印方向から見た光学系駆
動装置20の中央断面の概略図である。図9において、
レーザ光110は、反射ミラー12により光路が垂直方
向に変換される。コイル7(反対側に隠れたコイル8が
ある)に通電することにより図8に示す磁気回路9、1
0との間で駆動力が生じて、ホルダ2が変位制御され、
従って対物レンズ1が光学式記録媒体の記録面に対し垂
直方向に制御され、レーザ光110が記録トラックに焦
点を結ぶ様に制御される。
【0010】上記に説明した構成が光学式記録装置の光
学系駆動装置の一般的な構成例である。かかる構成にお
いて特に重要となるのはホルダ2が変位制御され、レー
ザ光110の焦点が光学式記録媒体の記録面上に精確に
位置付けられることである。しかるに、ホルダ2は支持
部により支持され、先に説明したようにコイル7、8へ
の電流供給により、磁気回路9、10との間で発生する
駆動力により変位される。ここで問題となるのは、支持
部を構成する弾性部材3の不要振動である。
【0011】この不要振動を防止しようとするために、
従来例として、図10に示すようにイタバネ3の上に防
振シート30を張り合わせていた。さらに、コイル7に
電流を供給するために給電線路41をフレクシブルプリ
ント基板40に形成し、これを図10Cに示すように防
振シート30に重ね合わせる構造としていた。
【0012】このために、光学系駆動装置の製造工程に
おいて、部品点数の増加とイタバネ3に防振シート30
を張り合わせるという作業が煩雑であった。さらに、フ
レクシブルプリント基板40を、防振シート30に重ね
合わせる構造であるためイタバネ3に対し、剛性を高め
る効果をもたらすものであった。
【0013】したがって、ホルダ2が変位制御方向即
ち、フォーカシング方向の一次共振周波数が高くなり、
フォーカシング制御が困難になるという問題が生じてい
た。一方、別の技術として、特開昭61−258346
号公報では、その図2乃至3に示されるようにイタバネ
の固定端近傍に粘性体を設け、イタバネをこれに挟み込
んで保持するという構造を示している。また、特開平5
−325219号公報に記載の装置では、対物レンズを
搭載したホルダをイタバネで支持し、そのイタバネの端
部を固定部材に粘性体で接合している。
【0014】このように、従来の装置では粘性体を設け
ることによりイタバネの不要振動を減衰させようとして
いる。しかるにかかる粘性体をいかなる方法によりイタ
バネ端部近傍に注入するかの具体的構造は提案されてい
ない。
【0015】また、特開平9−54960号公報では、
イタバネに形成された位置決め用の穴部を通してダンパ
ー材を注入することが示唆されている。しかし、イタバ
ネにダンパ注入に利用される穴が設けられていること
は、イタバネの剛性が下がることになる。そのためにイ
タバネを厚くしたとすると、フォーカシングの一次共振
周波数を上げてしまうという問題がある。
【0016】一方、キャリッジ11(図8参照)が光学
式記録媒体の半径方向に移動することにより弾性体であ
るフォーカスバネ即ち、イタバネ3にレンズホルダ2の
慣性力が発生する。これにより、イタバネの軸方向(伸
縮方向)の共振を引き起こすことになる。
【0017】この軸方向の共振(軸共振周波数と呼ぶこ
ととする)の発生は不可避のものである。そして、でき
るだけこの共振周波数を上げ、後に説明するように先に
説明した1次共振周波数に対する割合を大きくすること
が望ましい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記の従来装置における対物レンズを所持する
ホルダを支持する弾性体の不要振動及び共振周波数の問
題を解決する光学系駆動装置及び、かかる光学系駆動装
置を備えた光学式記録装置を提供することにある。
【0019】さらに、本発明の目的は、上記従来装置に
おける対物レンズを所持するホルダを支持する弾性体の
共振周波数の問題を解決する光学系駆動装置であって、
製造作業上の効率向上と部品点数の削減を可能とする光
学系駆動装置及び、光学系駆動装置を備えた光学式記録
装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明に従う光学系駆動装置は、基本構成として光学素子
を備えたホルダと、このホルダをフォーカシング方向に
変位可能に支持する支持手段と、前記ホルダと支持手段
を一体に収容し、トラッキング方向に移動可能なキャリ
ッジと、前記ホルダに備えられ、ホルダをフォーカシン
グ方向に変位駆動する駆動コイルと、前記駆動コイルに
駆動電流を供給するフレキシブルプリント基板を有す
る。
【0021】そして、前記支持手段は、固定部と該固定
部に一端が固定され、他端が該ホルダに接続された弾性
部材を有し、さらに、振動減衰部材が該弾性部材の前記
固定部に接続された側に配置され、前記フレキシブルプ
リント基板により前記弾性部材との間で拘束保持される
ことを特徴とする。
【0022】前記構成における具体的構成として、第1
の特徴として、前記振動減衰部材は粘着性を有し、その
一面側が前記フレキシブルプリント基板に接着されてい
る。
【0023】第2の特徴として前記基本構成において、
前記振動減衰部材は前記弾性部材の長さの1/4〜1/
3である。
【0024】第3の特徴として前記各構成において、前
記弾性部材は、一対の平行するイタバネで構成される。
【0025】また、別の構成として上記本発明の課題を
達成する基本構成は、光学素子を備えたホルダと、この
ホルダをフォーカシング方向に変位可能に支持する支持
手段と、前記ホルダと支持手段を一体に収容し、トラッ
キング方向に移動可能なキャリッジと、前記ホルダに備
えられ、前記ホルダをフォーカシング方向に変位駆動す
る駆動コイルと、この駆動コイルに駆動電流を供給する
フレキシブルプリント基板を有する、そして、前記支持
手段は、固定部と、該固定部に一端が固定され、他端が
前記ホルダに接続されたイタバネを有し、このイタバネ
に、前記イタバネの自由長部分にあって前記固定部の端
辺に略接する一辺を有する矩形穴が設けられていること
を特徴とする。
【0026】具体的特徴として、前記別の構成におい
て、第1の特徴として、前記イタバネは、前記固定部の
上下面のそれぞれに一端が固定された一対の平行するイ
タバネである。
【0027】さらに、前記別の構成において、第2の特
徴は、前記矩形穴が前記イタバネの幅方向に長辺を有す
る長方形である。
【0028】また、第3の特徴として、前記別の構成に
おいて、前記固定部は、前記ホルダ側の第1の起立部と
該第1の起立部と反対側で平行する第2の起立部を有
し、前記イタバネの自由長部分に設けられた前記矩形穴
の一辺が略接する前記固定部の端辺は、前記第2の起立
部の辺である。
【0029】第4の特徴として、前記別の構成におい
て、前記固定部の第1の起立部と第2の起立部により溝
が形成され、前記矩形穴は、前記イタバネの幅方向に長
辺を有する長方形であり、且つ前記長方形の短辺は、前
記固定部の第1の起立部と第2の起立部により形成され
る溝の幅より小さい。
【0030】第5の特徴として、前記構成において、前
記固定部の第1の起立部と第2の起立部により溝が形成
され、該溝に前記矩形穴を通して防振材が充填されてい
る。さらに、記録用媒体を回転可能に駆動する駆動機構
と、前記記録用媒体の記録面に対向するように前記光学
素子が対向するよう配置され、上記特徴のいずれかを有
する光学系駆動装置により上記従来装置の課題が解決さ
れる。
【0031】本発明の更なる特徴は、以下の図面に従い
説明される発明の実施の形態から明らかである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
従い説明する。尚、図において、同一又は類似のものに
は同一の参照番号又は、参照記号を付して説明する。
【0033】図1は、本発明に従う光学系駆動装置にお
ける本発明の特徴を有するホルダ部と支持手段の機構部
の実施例を示す図である。
【0034】図1Aに示すように、対物レンズ1を保持
するホルダ2が、固定部5とそれに一端が固定された弾
性部材である平行する2つのイタバネ3、4で構成され
る支持手段により支持される。
【0035】ホルダ2の両側面に、磁気回路9、10に
対向してコイル7、8が装着される。後に改めて説明す
るようにコイル7、8に電流を供給することにより駆動
力が発生し、ホルダ2従って、対物レンズ1がフォーカ
シング方向に変位制御される。
【0036】コイル7、8への給電は、図1Bに示すよ
うにフレキシブルプリント基板40に形成された線路4
1を通して行われる。図1Aにおいて、本発明の特徴と
して、振動減衰部材50がイタバネ3、4の固定部5に
接続された側に配置され、図1Cに示すようにフレキシ
ブルプリント基板40により弾性部材であるイタバネ
3、4との間で拘束保持される。図1Dは、固定部5の
部分の断面図であり、振動減衰部材50がイタバネ3、
4とフレキシブルプリント基板40により拘束保持され
ている様子が示される。
【0037】なお、図1では、フレキシブルプリント基
板40が平行するイタバネ3、4に沿うように配置する
構成であるが、これを一方のイタバネにのみに沿うよう
に配置することも可能である。
【0038】この場合は、フレキシブルプリント基板4
0にそれぞれコイル7、8に電流を供給する2本の線路
41が形成される。また、振動減衰部材50もフレキシ
ブルプリント基板40がイタバネに沿う一方側のみに配
置される。
【0039】さらに、図1の構成の製造工程を考慮する
と振動減衰部材50は、予めフレキシブルプリント基板
40の内面に貼り付けておくことにより、フレキシブル
プリント基板40をイタバネ3、4に沿わせた時に容易
にイタバネ3、4との間で保持することが可能である。
【0040】上記の構成により、イタバネの自由長全体
にわたって防振シートを貼り付けた場合に比べ、イタバ
ネ3、4の不要振動減衰の効果を充分に有しつつ、イタ
バネ3、4のフォーカシング方向の一次共振周波数の上
昇を抑えることができる。ここで、弾性部材であるイタ
バネ3、4は、上記実施の形態例で説明したフォーカシ
ング方向にイタバネ3、4が振動する際の1次共振周波
数の他に、軸方振動即ち、軸共振周波数を有する。
【0041】ここで、一般に、一次共振周波数が高くな
ると消費電力も増大し、装置として好ましくない。ま
た、軸共振周波数が低いと、トラッキング制御におい
て、サーボ帯域を充分にとることができず、これも好ま
しくない。したがって、一次共振周波数を低くし、軸共
振周波数を高くすることが望ましい。これを技術的に評
価するためのパラメータとして次式で表される共振比を
導入する。共振比=軸共振周波数/一次共振周波数そし
て、この共振比が大きいほど好ましいと判断される。
【0042】本発明者は、イタバネ3、4のパラメータ
寸法を変えて計算を行なった結果、バネ自由長は長いほ
ど共振比が良い。バネ幅寸法は共振比に影響を与えな
い。さらに、バネ厚は薄いほど共振比が良いことを確認
した。
【0043】さらに、本発明者は、これらイタバネ3、
4のパラメータ寸法以外に、イタバネ3、4に穴部を設
けることにより共振比を制御できることを見出した。
今、比較例として、イタバネ3、4に穴部を設けていな
い構成で次のような条件値を仮定する。 バネ自由長 10mm バネ幅 4mm バネ厚 30μm ホルダ2、対物レンズ1、コイル7,8からなる系の質
量 0.3g バネの縦弾性係数 1.7×104kgf/mm2 かかる条件値で計算した結果は、 一次共振周波数 55.12 Hz (a) 軸共振周波数 18373.95 Hz(b) であった。ここで、(b)/(a)をとると、333.
3である。
【0044】次に、図2に示すようにイタバネ3、4に
穴部6を設けてパラメータを変えて計算した。この時の
バネ自由長は10mm,バネ厚は30μm,ホルダ2の系
の質量は0.3gで先の比較例と同様である。計算値1
は、穴部6の大きさを1mm×1mm寸法とし、穴部6の
位置を変えた時の計算値である。下記表1において、
「距離」はバネの固定部分と自由長部分との境界(図2
の例では、固定部5の境界部5c)から穴部6の固定部
側の縁辺までの長さである。
【0045】
【表1】
【0046】この計算値1から穴部はイタバネ3、4の
固定端部に近接している程良いことがわかる。表2は、
穴部の長さ(イタバネの長手方向の寸法)を変えたとき
の計算値2である。穴部の「距離」は0mm,穴部のバネ
幅方向の寸法は1mmとしている。
【0047】
【表2】
【0048】この計算値2からバネ長手方向の寸法によ
る共振比の差は殆ど見られない。次に、穴部の幅を変え
て計算を行なった。表3は、穴部の幅を変えた時の計算
値である。なお、穴部の「距離」は計算値2の例と同じで
0mm,穴部のバネ長手方向の寸法は1mmとしてい
る。
【0049】
【表3】
【0050】上記計算値3から穴幅が大きくなる程共振
比が大きくなる傾向にあるが、共振比が極大となる寸法
が存在する。上記表3では穴幅が3.23mmの時、共
振比が最大である。
【0051】上記の計算値1〜3により、一次共振周波
数に対する軸共振周波数の共振比で見たとき、イタバネ
に開けた穴部は、固定部に近接している程、更に穴幅が
大きくなる程に共振比が大きくなる。したがって、光学
系駆動装置として良好な結果が得られることが理解でき
る。
【0052】図3は、本発明の第2の実施例として弾性
部材としてのイタバネ3、4に穴部6を設けて構成され
る光学系駆動装置の組み立て図である。図4は、図3の
組立て結果即ち、完成された光学系駆動装置の斜視図で
ある。
【0053】図1と同様に、光学系駆動装置における本
発明の特徴を有するホルダ部と支持手段の機構部の実施
例を示す図である。
【0054】図3において、キャリッジ11の空洞内に
反射ミラー12が配置され、その上にホルダ2と支持部
との一体物が収容される。磁気回路9、10がキャリッ
ジ11の空洞内壁の溝に配置される。したがって、磁気
回路9、10は、ホルダ2の側面に取り付けられたコイ
ル7、8と対向する。
【0055】図5は、磁気回路9、10とコイル7、8
との関係を詳細に示す図である。磁気回路9、10は、
同様の構成であるので図5ではコイル8と磁気回路10
の対向関係のみを示している。図において、支持部は固
定部5と弾性体としてのイタバネ3、4で構成される。
【0056】図5Aに示すように固定部5に一端が接続
されたイタバネ3、4の他端部は、ホルダ2に接続しこ
れを支持する。ホルダ2の側面にコイル7、8が取り付
けられている。コイル7、8には、図3において示した
ようにホルダ2がキャリッジ11に収容された状態で磁
気回路9、10が対向する状態となる。
【0057】図5Bには、磁気回路10とコイル8が対
向した状態が示される。磁気回路10は、ヨーク10b
と、これに貼り付けられて、表面にNS極を有する磁石
10aとで構成される。
【0058】図5C,Dに示すように磁石10aの磁束
がコイル8を横切り、コイル8に電流が給電されると、
図5Aに示すように駆動力が発生し、ホルダ2が上下矢
印方向に変位制御される。これにより、対物レンズ1の
焦点が記録面に合焦される。図2乃至図5において、穴
部6はイタバネ3、4に形成されている。イタバネ4側
の穴部6は隠れて図示されていない。
【0059】さらに穴部6は、イタバネの自由長部分に
あって、固定部5の端辺5cに略接する一辺を有する矩
形穴である。また、矩形穴は、イタバネ3、4の幅方向
が長辺であるように形成される。これらの条件は、上記
測定値1及び、3の測定値に基づくものである。
【0060】図6は、さらに本発明に従う実施例であ
り、イタバネ3、4に形成した穴部6を利用して固定部
5に防振材を注入する様に構成したものである。
【0061】すなわち、固定部5に前記ホルダ2側の第
1の起立部5dと,この第1の起立部5dと反対側に平
行する第2の起立部5eを形成している。これにより、
溝部5a,5bが形成される。そして、固定部5の第2
の起立部の辺5eにイタバネ3、4の穴部6の一辺が略
接する構成である。
【0062】そして、図6に示すように穴部6を通して2
つの起立部5d、5eにより形成される溝5a,5bに
防振材が注入される。図6は、注入された状態を示して
いる。
【0063】
【発明の効果】以上図面を参照して、発明の実施の形態
を説明したように本発明によれば、穴部を形成し、この
穴部の位置及び、穴部の幅を最適化することにより共振
比を大きくし又、この穴部を通して防振材を注入するこ
とにより振動特性の良好な光学系駆動装置が提供され
る。
【0064】これにより、フォーカシング制御及びトラ
ッキング制御の精度と安定性に優れた光学式記録装置が
提供可能である。また、上記実施例は、本発明の説明の
ためのものであり、本発明はこれらに限定されず、特許
請求の範囲の記載と均等の範囲も本発明の保護の範囲に
含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う光学系駆動装置における本発明の
特徴を有するホルダ部と支持手段の機構部の実施例を示
す図である。
【図2】本発明の第2の実施例として、弾性部材として
のイタバネに穴部を設けて形成される光学系駆動装置の
一部の概略図である。
【図3】図2を含む光学系駆動装置の組み立て図であ
る。
【図4】図3の組立て結果即ち、完成された光学系駆動
装置の斜視図である。
【図5】磁気回路とコイルとの関係を詳細に示す図であ
る。
【図6】本発明に従う実施例であり、イタバネに形成し
た穴部を利用して固定部に防振材を注入する様にした構
成を示す図である。
【図7】光学式記録装置の光学系駆動装置を含む一部構
成例の上面図である。
【図8】光学系駆動装置20の一例の拡大斜視図を示す
図である。
【図9】図7の矢印方向から見た光学系駆動装置20の
中央断面の概略図である。
【図10】不要振動を防止しようとするための従来の1
構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 ホルダ 3、4 イタバネ 5 固定部 6 穴部 7、8 コイル 9、10 磁気回路 11 キャリッジ 12 立ち上げミラー 13、14 レール 40 フレキシブルプリント基板 50 振動減衰部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学素子を備えたホルダと、 該ホルダをフォーカシング方向に変位可能に支持する支
    持手段と、 該ホルダと支持手段を一体に収容し、トラッキング方向
    に移動可能なキャリッジと、 該ホルダに備えられ、該ホルダをフォーカシング方向に
    変位駆動する駆動コイルと、 該駆動コイルに駆動電流を供給するフレキシブルプリン
    ト基板を有し、 該支持手段は、固定部と、該固定部に一端が固定され、
    他端が該ホルダに接続された弾性部材を有し、 さらに、振動減衰部材が該弾性部材の該固定部に接続さ
    れた側に配置され、該フレキシブルプリント基板により
    該弾性部材との間で拘束保持されることを特徴とする光
    学系駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記振動減衰部材の一面側が、前記フレキシブルプリン
    ト基板に接着されていることを特徴とする光学系駆動装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記振動減衰部材は前記弾性部材の長さの1/4〜1/
    3であることを特徴とする光学系駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記弾性部材は、一対の平行するイタバネで構成される
    ことを特徴とする光学系駆動装置。
  5. 【請求項5】記録用媒体を回転可能に駆動する駆動機構
    と、 該記録用媒体の記録面に対向するように前記光学素子が
    配置された請求項1乃至4のいずれかの構成の光学系駆
    動装置を有することを特徴とする光学式記録装置。
  6. 【請求項6】光学素子を備えたホルダと、 該ホルダをフォーカシング方向に変位可能に支持する支
    持手段と、 該ホルダと支持手段を一体に収容し、トラッキング方向
    に移動可能なキャリッジと、 該ホルダに備えられ、該ホルダをフォーカシング方向に
    変位駆動する駆動コイルと、 該駆動コイルに駆動電流を供給するフレキシブルプリン
    ト基板を有し、 該支持手段は、固定部と、該固定部に一端が固定され、
    他端が該ホルダに接続されたイタバネを有し、更に、 該固定部の端辺に略接する一辺を有する矩形穴が該イタ
    バネの自由長部分に設けられていることを特徴とする光
    学系駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記イタバネは、前記固定部の上下面のそれぞれに一端
    が固定された一対の平行するイタバネであることを特徴
    とする光学系駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7において、 前記矩形穴は、前記イタバネの幅方向に長辺を有する長
    方形であることを特徴とする光学系駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項6又は7において、 前記固定部は、前記ホルダ側の第1の起立部と該第1の
    起立部と反対側で平行する第2の起立部を有し、 前記イタバネの自由長部分に設けられた前記矩形穴の一
    辺が略接する該固定部の端辺は、該第2の起立部の辺で
    あることを特徴とする光学系駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記固定部の第1の起立部と第2の起立部により溝が形
    成され、 前記矩形穴は、前記イタバネの幅方向に長辺を有する長
    方形であり、且つ該長方形の短辺は、該固定部の第1の
    起立部と第2の起立部により形成される溝の幅より小さ
    いことを特徴とする光学系駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記固定部の第1の起立部と第2の起立部により溝が形
    成され、該溝に前記矩形穴を通して防振材が充填されて
    いることを特徴とする光学系駆動装置。
  12. 【請求項12】記録用媒体を回転可能に駆動する駆動機
    構と、 該記録用媒体の記録面に対向するように前記光学素子が
    配置された請求項6乃至11のいずれかの構成の光学系
    駆動装置を有することを特徴とする光学式記録装置。
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