JP2007301052A - 帯状物縫着方法および装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ミシンの動作量の検出を不要にし、運針数による張力の制御の不具合を解消して、生地に帯状物を縫着する。
【解決手段】 帯状物3の長さ寸法と張力とを対応付けて設定しておき、生地2に帯状物3を縫着するとき、帯状物3の送り量および張力を検出し、設定される長さ寸法の帯状物3を送る間、対応付けられている張力を帯状物3に与える。このように運針数、駆動軸の回転速度などミシン4における動作量ではなく、ミシン4への帯状物3の送り量で張力2を制御する。したがってミシン4の動作量を検出する手段を有していないミシン4であっても適用し、生地2に帯状物3を縫着することが可能である。また運針数で張力を制御する場合の寸法のずれなどの不具合を解消し、縫着すべき長さ寸法の帯状物3を、縫着すべき張力を与えた状態で、生地2に縫着することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生地に帯状物を縫着する方法および装置に関する。
生地に帯状物が縫着されて構成される製品には、縫製後に生地が縮むように仕上げるために帯状物に張力を与えながら縫着したい部分と、縫製後の生地が平らになるように仕上げるために帯状物に張力を与えないようにして縫着したい部分とが存在する製品がある。このような製品を縫製する場合、各部分毎に複数の工程に分け、各工程毎に張力および運針数を設定し、各工程毎に設定される運針数の縫製動作をする間、対応して設定される張力を帯状物に与えながら、生地に帯状物を縫着している。このような従来の技術の帯状物縫着方法は、たとえば特許文献1に示されている。
この特許文献1に示される帯状物縫着方法のように、運針数と張力とを対応づけて制御する構成では、生地の寸法およびミシンにおける1針毎の生地の送り量に変更が生じた場合、生地の縫い始めから縫い終わりまでの総運針数が変化するので、変更後の総運針数を再計算し、各工程毎の運針数と張力との関係を再入力しなければならない。このように再計算および再入力は、縫製作業の能率向上の阻害要因となっていた。また生地に継合せ部などの段部が存在する場合、この段部手前で目詰まりと呼ばれる1針毎の生地の送り量(以下「縫いピッチ」という)が小さくなる現象を生じる場合がある。さらにミシンは、駆動軸の回転速度によって、生地送り機構に慣性力が生じ、縫いピッチが変化してしまう。このように縫いピッチが変化すると、運針数と張力とを対応づけて制御する構成では、生地に対する運針数が不足または余剰し、生地における不所望な位置で帯状物の張力が切り替わってしまう、という問題が生じる。これら運針数の不足および余剰の問題を解決するために、運針数などに補正を加える構成も考えられるが、この補正だけでは、切替え位置のずれを完全に無くすことはできない。さらに運針数で張力を制御するためには、運針数または運針数に換算可能な駆動軸の回転速度など、ミシンの動作量を検出する手段が必須となり、この動作量を検出する手段を備えていないミシンには、適用することができない。
他の従来の技術の帯状物縫着方法が、たとえば特許文献2に示されている。この特許文献2の帯状物縫着方法では、各工程毎の目標送り量および目標張力を入力し、各工程毎に、目標送り量の帯状物を目標張力で送るように、帯状物を送るローラの駆動モータを制御している。特許文献2の構成では、ミシンにおける針などを駆動する駆動軸の回転速度を検出し、帯状物を送るローラの駆動モータを、ミシンの駆動軸に同期させ、ミシンにおいて生地とともに送られる帯状物の送り速度と、ローラによって送られる速度との比を制御することによって、帯状物の張力を制御している。このように特許文献2に示される帯状物縫着方法においても、特許文献1の帯状物縫着方法と同様に、ミシンの動作量を検出する手段が必須となり、この動作量を検出する手段を備えていないミシンには、適用することができない。
さらに他の従来の帯状物縫着方法に用いられるテープフィーダが、特許文献3に示されている。特許文献3のテープフィーダは、生地に帯状物を縫着するにあたってミシンに帯状物を送るための装置であり、複数個の入力器を設け、各入力器によって異なる張力が入力され、切替えスイッチがオン操作されると、帯状物の張力が決められた順序で、各入力器で入力されている張力に切替わるように構成されている。この特許文献3のテープフィーダでは、異なる張力の縫製部位に達し、帯状物の張力を切替えるために、切替えスイッチをオン操作するにあたっては、ミシンにおける生地の送り状況を把握する必要があると考えられる。このミシンにおける生地の送り状況は、ミシンにおける駆動軸の回転速度または運針数などのミシンの動作量である。したがって特許文献3のテープフィーダを用いる帯状物の縫着方法においても、ミシンの動作量を検出する手段が必須となり、この動作量を検出する手段を備えていないミシンには、適用することができない。
特開昭62−213789号公報 特開2004−201809号公報 特許第3430246号公報
本発明の目的は、ミシンの動作量の検出が不要であり、特に運針数による張力の制御の不具合を解消可能な帯状物縫着方法および装置を提供することである。
本発明は、ミシンに帯状物を送って、生地に帯状物を縫着する方法であって、
生地に縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを対応付けて設定し、
ミシンに帯状物を送って生地に帯状物を縫着するとき、帯状物の送り量および張力を検出し、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御して、縫着することを特徴とする帯状物縫着方法である。
また本発明は、ミシンに送られる帯状物の厚み寸法を検出し、
帯状物の厚み寸法が変化すると、警告を発することを特徴とする。
また本発明は、縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とが対応付けて設定される縫着モードを、複数登録しておき、
登録される各縫着モードから用いる縫着モードを選択し、
選択した縫着モードで設定されている帯状物の長さ寸法および張力に基づいて、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御して、生地に帯状物を縫着することを特徴とする。
また本発明は、帯状物の送り量に関する情報を表示し、この帯状物の送り量に関する情報の1つとして、帯状物の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯によって表示することを特徴とする。
また本発明は、生地に帯状物を縫着するための縫着装置であって、
生地に帯状物を縫着するミシンと、
帯状物を挟持し、帯状物をミシンに送る送り手段と、
送り手段を駆動する駆動手段と、
送り手段とミシンとの間における帯状物の張力を検出する張力検出手段と、
送り手段による帯状物の送り量を検出する送り量検出手段と、
生地に縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを対応付けて入力し、設定する入力手段と、
張力検出手段によって検出される張力および送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御する制御手段とを備えることを特徴とする帯状物縫着装置である。
また本発明は、送り手段を通過する帯状物の厚み寸法を検出する厚み寸法検出手段と、
警告を発する警告手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、厚み寸法検出手段によって検出される帯状物の厚み寸法が変化すると、警告手段に警告を発させることを特徴とする。
また本発明は、縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とが対応付けて設定される縫着モードを、複数記憶する記憶手段をさらに備え、
前記入力手段は、記憶手段に記憶される各縫着モードから用いる縫着モードを選択するモード選択情報を入力可能であり、
前記制御手段は、入力手段によって入力されるモード選択情報で選択される縫着モードで設定されている帯状物の長さ寸法および張力に基づいて、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御することを特徴とする。
また本発明は、表示灯を有し、情報を表示する表示手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、予め定める送り量に関する情報を、表示手段に表示させ、帯状物の送り量に関する情報の1つとして、帯状物の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯によって表示させることを特徴とする。
また本発明は、ミシンにおける運針数を検出する運針数検出手段をさらに備え、
前記入力手段は、送り量で制御する制御動作と、運針数で制御する制御動作とのいずれかを選択する動作選択情報を入力可能であり、かつ運針数と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを対応付けて入力可能であり、
前記制御手段は、送り量で制御する制御動作が選択される場合、張力検出手段によって検出される張力および送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御し、運針数で制御する制御動作が選択される場合、張力検出手段によって検出される張力および運針数検出手段によって検出される運針数に基づいて、ミシンが設定される運針数の動作をする間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンの運針数で張力を制御することを特徴とする。
本発明によれば、帯状物の長さ寸法と張力とを対応付けて設定しておき、生地に帯状物を縫着するとき、帯状物の送り量および張力を検出し、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与える。このように帯状物の張力が、ミシンにおける運針数、駆動軸の回転速度など、ミシンにおける動作量ではなく、ミシンへの帯状物の送り量で制御される。したがってミシンの動作量を検出する必要がなく、このミシンの動作量を検出する手段を有していないミシンであっても適用し、生地に帯状物を縫着することが可能である。また運針数で張力を制御する場合の前述のような不具合を解消し、縫着すべき長さ寸法の帯状物を、縫着すべき張力を与えた状態で縫着することができる。
また本発明によれば、ミシンに送られる帯状物の厚み寸法を検出し、その検出した帯状物の厚み寸法が変化すると、警告を発する。帯状物の継ぎ目部は、他の部分に比べて厚み寸法が大きい。厚み寸法の変化を検出して警告を発することによって、帯状物の継ぎ目部などの厚み寸法の異なる部分がミシンに供給されて生地に縫着されてしまうことを防ぎ、製品品質の低下などの不具合を未然に防ぐことができる。
また本発明によれば、複数の縫着モードが登録され、各縫着モード毎に、帯状物の長さ寸法および張力が対応付けて設定されており、各縫着モードから、縫着時に用いる縫着モードを選択し、選択される縫着モードにおいて、設定されている長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように制御する。これによって予め、複数の縫製製品毎に対応させて、縫着モードを登録し、縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを設定することによって、縫着モードを選択するだけで、縫製すべき縫製製品の変更に容易に対応し、縫製製品に合致する張力を帯状物に与えた状態で、生地に縫着することができる。
また本発明によれば、予め定める送り量に関する情報を表示することによって、作業者は、送り量に関する情報を把握しながら、効率良く縫製作業を進めることができる。さらに帯状物の送り量に関する情報の1つとして、帯状物の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯によって表示する。これによって作業者は、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯による表示によって把握し、目視による生地の位置と比較し、縫製動作が良好に進んでいるか否かを、容易に把握することができ、高品質の製品の縫製を実現することができる。しかも設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことは、数値などで表示されるのではなく、表示灯によって表示されるので、作業者は、表示灯を注視していなくても、容易に把握することができる。
また本発明によれば、駆動手段によって送り手段が駆動され、送り手段によって帯状物を挟持して帯状物に与える張力を調整しながら、帯状物がミシンに送られ、ミシンによって帯状物が生地に縫着される。張力検出手段によって、帯状物の張力が検出されるとともに、送り量検出手段によって、帯状物の送り量が検出される。制御手段は、検出される張力および送り量に基づいて、入力手段によって入力され、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御する。このように制御手段によって、帯状物の張力が、ミシンにおける運針数、駆動軸の回転速度など、ミシンにおける動作量ではなく、ミシンへの帯状物の送り量で制御される。したがってミシンの動作量を検出する必要がなく、このミシンの動作量を検出する手段を有していないミシンであっても適用し、生地に帯状物を縫着することが可能である。また運針数で張力を制御する場合の前述のような不具合を解消し、縫着すべき長さ寸法の帯状物を、縫着すべき張力を与えた状態で縫着することができる。
また本発明によれば、厚み寸法検出手段によって、送り手段を通過する帯状物の厚み寸法が検出される。制御手段は、検出される帯状物の厚み寸法が変化すると、警告手段に警告を発させる。帯状物の継ぎ目部は、他の部分に比べて厚み寸法が大きい。この継ぎ目部などの厚み寸法の異なる部分が生地に縫着されると、製品の品質低下につながるおそれがある。厚み寸法の変化を検出して警告を発することによって、帯状物の継ぎ目部がミシンに供給されて生地に縫着されてしまうことを防ぎ、製品品質の低下などの不具合を未然に防ぐことができる。
また本発明によれば、記憶手段に、複数の縫着モードを記憶させ、登録しておくことができ、入力手段によってモード選択情報を入力し、縫着モードを選択することができる。各縫着モード毎に、帯状物の長さ寸法および張力が対応付けて設定されている。制御手段は、選択される縫着モードにおいて、設定されている長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御する。これによって予め、複数の縫製製品毎に対応させて、縫着モードを登録し、縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを設定することによって、縫着モードを選択するだけで、縫製すべき縫製製品の変更に容易に対応し、縫製製品に合致する張力を帯状物に与えた状態で、生地に縫着することができる。
また本発明によれば、表示手段が制御手段によって制御され、送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、予め定める送り量に関する情報が表示手段によって表示される。これによって作業者は、送り量に関する情報を把握しながら、効率良く縫製作業を進めることができる。さらに帯状物の送り量に関する情報の1つとして、帯状物の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯によって表示する。これによって作業者は、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯による表示によって把握し、目視による生地の位置と比較し、縫製動作が良好に進んでいるか否かを、容易に把握することができ、高品質の製品の縫製を実現することができる。しかも設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことは、数値などで表示されるのではなく、表示灯によって表示されるので、作業者は、表示灯を注視していなくても、容易に把握することができる。
また本発明によれば、入力手段によって、張力を送り量で制御する制御動作と、張力を運針数で制御する制御動作とのいずれかを選択する動作選択情報を入力可能である。制御手段は、送り量で制御する制御動作が選択される場合、検出される張力および送り量に基づいて、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御し、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御する。また制御手段は、運針数で制御する制御動作が選択される場合、検出される張力および運針数に基づいて、ミシンが設定される運針数の動作をする間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンの運針数で張力を制御する。このように送り量による張力制御と、運針数による張力制御とが、選択可能であるので、利便性の高い帯状物縫着装置を実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の帯状物縫着装置(以下「縫着装置」という)1を示す斜視図である。図2は、縫着装置1の電気的構成を示すブロック図である。縫着装置1は、本発明の帯状物縫着方法(以下「縫着方法」という)に従って、生地2に帯状物3を縫着するための装置であり、縫製動作を行うミシン4と、ミシン4に帯状物3を送る帯状物送り装置(以下「送り装置」という)5とを備える。本実施の形態では、送り装置5は、ミシン4に向けて帯状物送り方向Bへ、帯状物3を送る装置であり、本実施の形態では、支持装置7に支持されて、ミシン4の上方側に設けられ、ミシン4にその上方側から帯状物3を送る。
図3は、ミシン4を示す斜視図である。ミシン4は、針板100と押え金101とによって、生地2と帯状物3とを挟んだ状態で、図示を省略する送り歯によって生地2および帯状物3を生地送り方向Aへ送りながら、針102の上下の往復動によって縫製し、生地2に帯状物3を縫着する。テープなどとも呼ばれる帯状物2は、伸縮性を有する帯状物であってもよいし、伸縮性を有していない帯状物であってもよい。
図4は、縫製製品の一例であるレディースショーツ6を示す斜視図である。図5は、レディースショーツ6の脚はき口部の一部を拡大して示す斜視図である。ミシン4は、特に限定はされないが、本実施の形態では、オーバーロックミシンであり、たとえば図4および図5に示すレディースショーツ6の本体を構成する生地2に、脚はき口部に伸縮性を与えるためのゴムテープなどの弾発的に伸縮する帯状物3を縫着するために用いられる。またミシン4は、前記レディースショーツ6の脚はき口部以外にも、レディースショーツ6の腰まわり部へのゴムテープの縫着、ガードルの脚はき口部および腰まわり部へのゴムテープの縫着ならびに水着およびトランクスなどの腰まわり部へのゴムテープの縫着など、生地2に帯状物3を縫着して構成される他の縫製製品を縫製するために用いられてもよい。
図6は、送り装置5の主要構成部を示す斜視図である。図7は、送り装置5の主要構成部を示す側面図である。図1および図2を併せて参照して、縫着装置1は、送り装置5の構成として、送り手段である送り機構10と、駆動手段である送りモータ11と、張力検出手段である荷重センサ12と、送り量検出手段であるエンコーダ13と、入力手段である各種スイッチ入力部(以下「入力部」という)14と、制御手段である制御部15とを備える。
送り機構10は、駆動ローラ17および従動ローラ18を有する。駆動ローラ17は、支持装置7に支持される送り装置5のハウジング19に、駆動軸線L17まわりに回転可能に支持されている。送り機構10は、駆動ローラ17の近傍に、クランプレバー20を有する。クランプレバー20は、基端部で、揺動軸線L20まわりに揺動可能に、ハウジング19に支持されている。従動ローラ18は、このクランプレバー20の遊端部に、従動軸線L18まわりに回転可能に支持されている。駆動軸線L17、従動軸線L18および揺動軸線L20は、互いに平行である水平な軸線である。
送り機構10は、図示を省略するが、従動ローラ18が駆動ローラ17に近づく方向への付勢力を、クランプレバー20に与えるばね部材を有している。このばね部材の付勢力によって、従動ローラ18は、駆動ローラ17に近づくように弾発的に押圧されている。この送り機構10は、駆動ローラ17と従動ローラ18とによって、帯状物3を弾発的に挟持し、駆動ローラ17および従動ローラ18が回転することによって、帯状物3をミシン4に送る。
送りモータ11は、送り機構10を駆動するモータであり、駆動ローラ17を回転駆動する。送りモータ11は、特に限定されるものではなく、各種のモータを用いることができ、本実施の形態では、ブラシレスDCモータなどの小形のモータが用いられる。本実施の形態では、送りモータ11は、駆動ローラ17内に内蔵される状態で設けられる。送りモータ11によって駆動ローラ17が回転駆動されると、従動ローラ18が従動回転される。
送り装置5には、テンションローラ21が設けられている。テンションローラ21は、ハウジング19に、支持部材90を介して、テンションローラ軸線L21まわりに回転可能に支持されている。このテンションローラ21には、送り機構10とミシン4との間で、帯状物3が巻掛けられる。張力センサとしての荷重センサ12は、本実施の形態では2つのひずみゲージによって実現され、ハウジング19内で、テンションローラ21を支持する支持部材90に形成された2カ所の凹部に、それぞれ嵌まり込むようにして貼着されている。この支持部材90には、テンションローラ21に巻掛けられる帯状物3の張力に応じた荷重が作用してひずみが生じる。荷重センサ12は、支持部材90のひずみを支持部材90への荷重として検出し、送り機構10とミシン4との間における帯状物3の張力を検出することができる。荷重センサ12は、帯状物3の張力を検出する張力センサのあくまでも一例であり、荷重センサ12以外の張力センサで、帯状物3の張力を検出するようにしてもよい。
またテンションローラ21の近傍には、センサガード22が設けられている。このセンサガード22によって、物品がテンションローラ21に衝突することが防止され、荷重センサ12に大きなひずみを与えることを防ぎ、荷重センサ12の損傷を防止することができる。
エンコーダ13は、送り機構10による帯状物3の送り量を検出する手段である。エンコーダ13は、駆動ローラ17内に内蔵される状態で、送りモータ11に装着して設けられる。エンコーダ13は、送りモータ11の出力軸の角変位角度を検出する。送り機構10による帯状物3の送り量は、送りモータ11の出力軸の角変位角度に対応しており、送りモータ11の出力軸の角変位角度を検出することによって、送り機構10による帯状物3の送り量を検出することができる。
図8は、操作パネル24を示す正面図である。図6を併せて参照して、送り装置5は、ハウジング19にブラケットを介して連結される操作パネル24を備えている。この操作パネル24の筐体25に、入力部14を構成する各種操作キーの大部分が設けられている。操作パネル24に設けられる入力部14の操作キーは、生地送り方向A上流側に向くように設けられている。入力部14は、作業者が操作する手段であり、この操作によって、生地2に縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて入力し、設定することができる。
再び、図1、図2および図6を参照して、制御部15は、たとえばマイクロコンピュータによって実現され、図示を省略するコントロールボックスに内蔵されて設けられる。コントロールボックスは、たとえばミシン4の下方に設けられる。制御部15は、荷重センサ12によって検出される張力およびエンコーダによって検出される送り量に基づいて、設定される長さ寸法の帯状物3を送る間、対応付けられている張力を帯状物3に与えるように、ドライバ回路であるモータ駆動部27を介して、送りモータ11を制御する。このようにして制御部15は、ミシン4への帯状物3の送り量で帯状物3の張力を制御する。縫着装置1は、このようにミシン4における運針数、駆動軸の回転速度など、ミシン4の動作量ではなく、送り装置5における帯状物3の送り量で、帯状物3の張力を制御しながら、ミシン4において生地2の帯状物3を縫着する。
さらにミシン4への帯状物3の送り量で帯状物3の張力を制御するにあたって、生地2の予め定める1つの部位に帯状物3を縫着する1つの工程についてだけ、前述のように生地2に縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて設定し、制御する構成であってもよいが、生地2を複数の部位に分け、1つの部位への帯状物3の縫着を1つの工程とし、複数の工程について、前述のように生地2に縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて設定し、制御する構成であってもよい。たとえば図4に示すレディースショーツ6を縫製する場合、脚はき口部を、複数、本実施の形態では3つの部位に分け、各部位毎に縫着時の帯状物3の張力を変更して縫着する必要がある。このような場合には、各部位毎の3つの工程である第1〜第3工程に分け、各工程毎に、帯状物3の長さ寸法と張力とが設定され、制御される。
図1、図2、図6および図7を参照して、縫着装置1は、送り装置5の構成として、厚み寸法検出手段であるクランプレバー移動検出部30と、警告部31とを備えている。クランプレバー移動検出部30は、送り機構10を通過する帯状物3の厚み寸法を検出する手段であり、厚み寸法の変化を検出する手段である。送り機構10の駆動ローラ17と従動ローラ18との間を通過する帯状物3の厚み寸法が変化すると、駆動ローラ17と従動ローラ18との間の距離が変化し、クランプレバー20が角変位する。クランプレバー移動検出部30は、たとえばホールICによって実現され、このクランプレバー20の角度位置を検出し、送り機構10を通過する帯状物3の厚み寸法を検出する。
警告部31は、警報を発する動作および帯状物3の送りを停止させる動作の少なくともいずれか一方の警告動作を行う構成である。警報を発する動作は、警報音および警報光の少なくともいずれか一方を発する動作であってもよい。帯状物3の送りを停止させる動作は、たとえばミシン4に設けられる駆動軸を駆動するミシンモータ(図示省略)に制動をかける動作、ミシンモータへの電力供給を停止する動作、ミシンモータの制御駆動部にミシンモータを停止するように指令する動作であってもよい。
制御部15は、クランプレバー移動検出部30によって検出される帯状物3の厚み寸法が変化すると、警告部31に警告を発させる。これによって帯状物の継ぎ目部などの厚み寸法が残余の部分と異なる部分が、送り機構10を通過したことを、作業者に報知することができる。
また縫着装置1は、送り装置5の構成として、データ記憶部(以下「記憶部」という)33を備えている。記憶部33は、たとえば半導体メモリによって実現され、制御部15によって読書き可能に情報を記憶する。この記憶部33には、縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて記憶される。本実施の形態では、複数の縫着モードを設定し、各縫着モード毎に、縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて設定し、これらの各縫着モードを、設定される帯状物3の長さ寸法および張力とともに記憶する。この縫着モードは、たとえば製品の種類毎に設定することができる。複数の工程に分けて生地2に帯状物3が縫着される製品である場合には、その縫着モードでは、各工程毎に、縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とが対応付けて設定される。このように複数の縫着モードをデータ記憶部33に記憶させて登録しておくことができる。
前述の入力部14は、記憶部33に記憶される各縫着モードから、生地2への帯状物3の縫着に用いる縫着モードを選択するモード選択情報を入力可能である。入力部14の操作で縫着モードが選択されると、制御部15は、選択される縫着モードで設定されている帯状物3の長さ寸法および張力に基づいて、ミシン4への帯状物3の送り量で張力を制御する。このように複数の縫着モードを登録しておくことによって、縫製すべき製品を変更するとき、縫着モードを選択するだけでよく、製品の変更が容易である。
さらに縫着装置1は、送り装置5の構成として、表示手段を構成する第1表示部35および第2表示部42を備える。図6および図8に示すように、第1表示部35は、入力部14が設けられる操作パネル24の筐体25に、生地送り方向A上流側に向くように設けられている。第1表示部35は、液晶表示パネル部36を有し、各種情報を表示することができる。液晶表示パネル部36は、入力部14によって入力され、または記憶部33に記憶されている縫着モードで設定されている帯状物3の長さ寸法および張力を表示し、また入力部14を操作して、各縫着モードにおける帯状物3の長さ寸法および張力を入力して設定する場合などに、入力部14の操作を補助する情報、さらには入力部14の操作結果を表示するために用いられる。
また液晶表示パネル部36は、送り量に関する情報を表示することができる。液表表示パネル部36は、送り量に関する情報として、たとえば1つの工程毎、1つの製品毎、1時間などの単位時間当たりまたは1日などの単位日数当たりの帯状物3の使用量、帯状物3の全長から総使用量を減算した残り量などを、表示することができる。このような帯状物3の送り量に関する情報は、エンコーダ13による送り量の検出結果に基づいて、制御部15で演算して求められ、この制御部15が液晶表示パネル部36に表示させる。これによって作業者が帯状物3の送り量に関する情報を容易に把握することができる。
また第1表示部35は、電源灯37および生地センサ灯38を備えている。電源灯37は、送り装置5に電力が供給される状態になると、制御部15に制御されて点灯し、運転可能な状態にあることを表示する。生地センサ灯38は、図3に示すようにミシン4に装着して設けられる生地センサ40によって、生地2が縫製位置に存在することが検出されると、制御部15に制御されて点灯し、生地2が縫製位置に配置されていることを表示する。縫製位置は、生地2および帯状物3が針102によって縫製される位置である。
生地センサ40は、たとえば光学式センサであり、縫製位置の近傍で、ミシンベッド103の上方に設けられる本体47と、縫製位置の近傍でミシンベッドに設けられる反射板48とを有している。本体47には、投光部および受光部が設けられており、投光部から出射し、反射板48で反射した光を受光部で受光できるか否かによって、生地2の有無を検出する。また生地センサ40としては、反射板48の位置に受光部を設ける構成であっても、同様に、生地の有無を検出することができる。
図9は、第2表示部42が設けられる表示操作ユニット50を拡大して示す正面図である。第2表示部42は、図3に示すようにミシン4に装着して設けられる表示操作ユニット50に、生地送り方向A上流側に向けて設けられる。第2表示部42は、作業者が縫製位置を注視している状態で、その作業者の視野内に収まる位置に配置されている。この第2表示部42は、数値を表示するデジタル表示部44と、複数、本実施の形態では、5つの表示灯45a〜45e(以下総称するときは、添え字a〜eを省略する)とを有している。
デジタル表示部44は、制御部15に制御されて、実行中の工程の番号を表示する。各表示灯45は、制御部15に制御されて、帯状物3の送り量に関する情報の1つとして、帯状物3の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物3の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物3の縫着が終わりに近づいたことを表示する。制御部15は、エンコーダ13による検出結果に基づいて、工程の開始からの送り量が、その工程に設定されている帯状物3の長さ寸法に近づくと、各表示灯45を点灯させ、工程が終わりに近づいたことを表示させる。
制御部15は、本実施の形態では、工程の進行状況に応じて、工程が進むに連れて、点灯させる表示灯45の数を増加させ、工程の最終段階までに全ての表示灯45を表示させ、工程の最終段階では、全ての表示灯45を点滅させる。このようにして工程の進行状況が表示されるとともに、工程の終わりが表示される。作業者は、第2表示部42を注視しなくても、工程の進行状況および工程の終わりを把握することができる。
また縫着装置1は、図1に示すように、送り機構10よりも帯状物送り方向B上流側に設けられる捌きプーリ55が設けられている。捌きプーリ55には、帯状物3が巻掛けて設けられる。この捌きプーリ55は、図示を省略する内蔵のモータによって、帯状物3を帯状物送り方向Bとは逆方向に引っ張る方向に回転駆動されることによって、帯状物3を捌き、送り機構10に供給される帯状物3の絡みおよびねじれを解消することができる。捌きプーリ55を駆動するモータには、正逆両方向に回転駆動可能でありかつ回転駆動速度を可変なモータが用いられている。このようなモータを用いることによって、送り機構10による帯状物3の送り速度に合せて、帯状物3を捌き、送り機構10に帯状物3をスムーズに供給することができる。また帯状物3の種類に応じて、捌きプーリ55の回転速度を変更し、帯状物3を好適に捌くことができる。
また本実施の形態では、制御部15は、前述の帯状物3の送り量で張力を制御する制御動作に加えて、運針数で張力を制御する制御動作および手動で張力を切替える制御動作が可能である。運針数で張力を制御する制御動作および手動で張力を切替える制御動作は、必須の構成ではなく、利便性を高くするために設けられる制御動作である。
運針数で張力を制御する制御動作を可能にするために、縫着装置1には、送り装置5の構成として、ミシン4における運針数を検出する運針数検出手段である運針数検出部53が設けられる。運針数検出部53は、たとえばミシン4が備える針102を駆動するための駆動軸の回転角度を検出するエンコーダなどによって実現され、この回転角度から運針数を求める。また入力部14は、運針数と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて入力可能である。制御部15は、運針数で張力を制御する制御動作では、ひずみセンサ12によって検出される張力および運針数検出部53によって検出される運針数に基づいて、ミシン4が設定される運針数の動作をする間、対応付けられている張力を帯状物3に与え、ミシンモータを制御して、ミシン4の運針数で張力を制御する。
生地2を複数の部位に分け、複数の工程を設定する場合は、各工程毎に、運針数と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて設定し、記憶部33に記憶させておき、各工程毎に、ミシン4が設定される運針数の動作をする間、対応付けられている張力を帯状物3に与えるように、張力を制御する。このように制御部15が運針数で張力を制御する制御動作を実行しているときは、縫着装置1では、運針数で張力が制御され、生地2に帯除物3が縫着される。
また手動で張力を切替える制御動作を可能にするために、表示操作ユニット50に、工程切替えボタン51が設けられている。この工程切替えボタン51は、入力部14の一部を構成し、作業者が押圧操作することによって、工程を次の工程に切替える指令情報を入力することができる。制御部15は、この指令情報が入力されると、その時点の工程を強制的に終了し、次の工程に移行させる。作業者は、この工程切替えボタン51を用いて、手動で工程を切替えることができる。この工程切替えボタン51は、各工程の張力だけを設定しておき、作業者が目視で生地2の位置から工程の切替え時期を判断し、工程を切替える場合に用いられる。
再び図8を参照して、入力部14は、操作パネル24に設けられる操作キーとして、工程選択キー55、サイズ設定キー56、モード切替キー57、増減キー58、コード切替キー59、ロックキー60、テンションフリーキー61、ファンクションキー62、スタートキー63、リセットキー64を有する。制御部15は、これらの操作キーの操作に従って、制御動作を実行する。
工程選択キー55は、工程を選択するキーであり、本実施の形態では、1つの縫着モードにおいて、8つまで工程を設定することが可能である。サイズ設定キー56は、各工程における帯状物3の長さ寸法を設定するときに用いるキーである。モード切替キー57は、複数の縫着モードが登録されている場合に、縫着モードを選択するために用いるキーである。増減キー58は、設定値を増減させるためのキーである。
コード切替キー59は、制御部15による制御動作を選択し、切替えるために用いられる。制御部15は、前述のように、帯状物3の送り量で張力を制御する制御動作、運針数で張力を制御する制御動作および手動で張力を切替える制御動作が可能である。作業者は、コード切替キー59を操作して、制御動作を選択することができる。ロックキー60は、そのロックキー60およびリセットキー64以外のキーの操作を有効にするか無効にするかを切替えるためのキーである。
テンションフリーキー61は、各工程での帯状物3の張力を設定するにあたって、その張力を帯状物3に自重に基づく外力以外が作用していない状態の張力に設定するために用いられるキーである。スタートキー63は、縫着動作を開始させるためのキーである。リセットキー64は、第1工程の最初、したがって縫着動作の最初に戻すためのキーである。
このような入力部14では、工程選択キー55、サイズ設定キー56、増減キー58を操作することによって、送り量で張力を制御する制御動作のためのデータとして、縫着モード毎に、各工程で、生地2に縫着すべき帯状物3の長さ寸法と、帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて入力し、設定することができる。また入力部14では、工程選択キー55、サイズ設定キー56、増減キー58を操作することによって、運針数で張力を制御する制御動作のためのデータとして、縫着モード毎に、各工程のミシン4の運針数と、帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて入力し、設定することができる。また入力部14では、工程選択キー55、サイズ設定キー56、増減キー58を操作することによって、手動で張力を切替える制御動作のためのデータとして、縫着モード毎に、各工程で帯状物3に与えるべき張力を入力し、設定することができる。この縫着モードのデータは、記憶部33に記憶される。
そしてコード切替キー59およびモード切替キー57を操作することによって、制御動作を選択することができるとともに、縫着モードを選択することができる。制御部15は、選択される制御動作で、選択される縫着モードで設定される張力に制御する。縫着装置1では、このように帯状物3の張力を制御しながら、生地2に帯状物3を縫着する。
図10は、制御部15における送り量で張力を制御する制御動作を示すフローチャートである。制御部15は、生地センサ40による検出結果または作業者の目視結果に基づいて、生地2が縫着動作を開始する位置に配置された状態で、スタートキー63が操作されることによって、ステップa0で、送り量で張力を制御する制御動作を開示する。スタートキー63が操作されると、ミシン4が縫着動作を開始する。
制御部15は、ステップa1で、未終了の工程のうち、順番が最先の工程に設定されている長さ寸法および張力を、記憶部33から読込んで取得し、ステップa2に進んで、設定されている張力を送りモータ11に指令し、設定される張力を与えた状態で帯状物3をミシン4に送らせる。
さらに制御部15は、次のステップa3で、現在の工程の開始からの送り量が、その工程に設定されている長さ寸法以上であるかを判定し、送り量が長さ寸法以上になるまで、ステップs3の判定を繰返し、待機する。制御部15は、このステップs3での待機中に、工程の進行状況を、各表示灯45によって表示させる。このステップs3で、送り量が長さ寸法以上であると判定すると、制御部15は、工程が終了したと判定して、ステップa4に進む。ステップa4では、制御部15は、次の工程があるか否かを判定する。次の工程があれば、ステップa1に戻り、次の工程がなければ、ステップa5に進んで、制御動作を終了する。
このような制御部15を備える縫製装置1によって、本発明に従う縫着方法を実行することができる。つまり生地2に縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物3に与えるべき張力とを対応付けて設定しておき、ミシン4に帯状物3を送って生地2に帯状物3を縫着するとき、帯状物3の送り量および張力を検出し、設定される長さ寸法の帯状物3を送る間、対応付けられている張力を帯状物3に与えるように、帯状物3の張力を制御しながら、生地2に帯状物3を縫着することができる。この縫着方法は、ミシン4における運針数などミシン4の動作量ではなく、ミシン4への帯状物3の送り量で張力を制御しながら、生地2に帯状物3を縫着する。
このように本実施の形態によれば、帯状物3の張力を、ミシン4における運針数、駆動軸の回転速度など、ミシンにおける動作量ではなく、ミシン4への帯状物3の送り量で制御しながら、生地2に帯状物3を縫着するようにすれば、ミシン4の動作量を検出する必要がなく、このミシン4の動作量を検出する手段を有していないミシンであっても適用し、生地2に帯状物を縫着することが可能である。また運針数で張力を制御する場合の前述のような不具合を解消し、縫着すべき長さ寸法の帯状物3を、縫着すべき張力を与えた状態で縫着することができ、品位の高い製品を得ることができる。
前述のように縫製装置1としては、ミシン4の運針数で張力を制御する制御動作、手動で張力を制御する制御動作を可能にし、作業者が制御動作を選択できるように構成してもよい。このようにして、送り量で張力を制御する制御動作、運針数で張力を制御する制御動作、手動で張力を切替える制御動作を、作業者が、用途、各制御動作の慣れの度合などによって、適宜選択することができ、使い勝手の良い、利便性の高い帯状物縫着装置を実現することができる。
また送り機構10を通過する帯状物3の厚み寸法が検出され、帯状物3の厚み寸法が変化すると、警告が発させる。帯状物3の継ぎ目部は、他の部分に比べて厚み寸法が大きい。この継ぎ目部などの厚み寸法の異なる部分が生地2に縫着されると、製品の品質低下につながるおそれがある。厚み寸法の変化を検出して警告を発することによって、帯状物3の継ぎ目部がミシン4に供給されて生地2に縫着されてしまうことを防ぎ、製品品質の低下などの不具合を未然に防ぐことができる。
また前述のように記憶部33に、複数の縫着モードを記憶させ、登録しておき、入力部14のモード切替キー57の操作でモード選択情報を入力し、縫着モードを選択することができる。これによって予め、複数の縫製製品毎に対応させて、縫着モードを登録し、縫着すべき帯状物3の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを設定することによって、縫着モードを選択するだけで、縫製すべき縫製製品の変更に容易に対応し、縫製製品に合致する張力を帯状物3に与えた状態で、生地2に縫着することができる。
また送り量に関する情報が各表示部35,42によって表示される。これによって作業者は、送り量に関する情報を把握しながら、効率良く縫製作業を進めることができる。さらに第2表示部42の各表示灯45によって、工程の進行状況、工程が終わりに近づいたことが表示される。これによって作業者は、工程の終わりを、各表示灯45による表示によって把握し、目視による生地の位置と比較し、縫製動作が良好に進んでいるか否かを、容易に把握することができ、高品質の製品の縫製を実現することができる。しかも工程の進行状況および工程の終わりに近づいたことは、数値などで表示されるのではなく、表示灯45によって表示されるので、作業者は、表示灯45を注視していなくても、容易に把握することができる。
図11は、制御部15におけるゴーモード動作を示すフローチャートである。縫着装置1では、制御部15は、複数の縫着モードを、輪番に、つまり予め定める順序で順番に切替えるゴーモード動作が可能である。このゴーモード動作は、図4に示すようなレディースショーツ6の脚はき口部への帯状物3の縫着などに、好適に用いることができる制御動作である。レディースショーツ6は、左右の脚はき口部に帯状物3が縫着される構成であるが、左右の脚はき口部では、工程の順序が入替った縫着モードとなる。このような製品を縫製する場合に、2つの縫着モードをいわば自動的に交互に切替えておくことによって、作業者、縫着モードの切替作業をすることなく、左右の脚はき口部に交互に帯状物3を縫着するように操作すればよく、利便性を高くすることができる。
ゴーモード動作を実行する場合、制御部15は、図10に示すような制御動作ではなく、図11の動作を、各工程毎に繰り返して実行する。制御部15は、1つの工程を開始すべき状態となると、ステップb1で、ゴーモード動作を開始し、ステップb1でその工程で設定される張力に制御し、工程が終了すると、ステップb2に進んで、現在実行中の縫着モードにおける最終工程か否かを判定する。最終工程であれば、ステップb3に進む。最終工程でなければ、ステップb6に進み、制御部15は、次の工程に切替え、ステップb7でゴーモード動作を終了する。
ステップb3では、制御部15は、ゴーモードが有効か否か、したがって縫着モードを輪番で切替えるように設定されているか否かを判定する。有効であれば、ステップb4に進み、有効でなければ、ステップb8に進む。ステップb4では、制御部15は、次の縫着モードの最初の工程に切替え、ステップb5に進んでゴーモード動作を終了する。ステップb8では、制御部15は、今までと同一の縫着モードの最初の工程に切替え、ステップb9に進んでゴーモード動作を終了する。このようなゴーモード動作を利用することによって、さらに利便性を高くすることができる。
図12は、縫着モードをコピーするときの制御部15の動作を示すフローチャートである。縫着装置1では、前述のように複数の縫着モードを登録しておくことができる。各縫着モードの中には、類似する縫着モードが存在する。既に登録されている縫着モードと類似の縫着モードを生成し、登録するにあたって、この動作を実行させて、縫着モードをコピーすることができる。制御部15は、操作者の入力部14のファンクションキー62などのキー操作に基づいて、コピー動作する。
制御部15は、操作者の入力部14の操作で、縫着モードをコピーするように指令されると、ステップc0で、コピー動作を開始し、ステップc1で、縫着モードをコピーするための準備動作をする。さらに制御部15は、ステップc2で、入力部14の操作に基づいて、コピー元の縫着モードを設定(セット)し、ステップc3で、入力部14の操作に基づいて、新たに作るコピー先の縫着モードを設定(セット)する。さらに制御部15は、ステップc4で、入力部14の操作に基づいて、コピー元およびコピー先の縫着モードの設定(セット)が完了したか否かを判定する。制御部15は、設定(セット)完了していないと判定すると、ステップc4に戻り、設定完了まで待機する。制御部15は、設定(セット)完了と判定すると、ステップc5で、コピー元の縫着モードのデータを、コピー先の縫着モードのデータとして書込んで、ステップc6でコピー動作を終了する。このようなコピー動作を可能にすることによって、縫着モードの設定を容易にすることができる。
図13は、制御部15の学習機能を利用して、各工程における長さ寸法と張力とを設定する方法を示すフローチャートである。学習機能を利用する長さ寸法と張力とを設定動作は、作業者が、開始すると判断した時点で、ステップd0で開始される。この設定動作では、作業者が入力部14を操作し、ステップd1で、制御部15の学習機能の動作を開始させる。次にステップd2で、作業者は、生地2を、縫い始めの位置に配置し、ミシン4にセットする。次にステップd3で、制御部15に学習させながら、生地2の部分に適合した張力を手動で設定して帯状物3に与えながら、縫着動作を開始する。制御部15は、操作者の入力部14のファンクションキー62などのキー操作に基づいて、学習機能を実行する。制御部15は、ステップd3では、帯状物3に与えられている張力を取得するとともに、帯状物3の送り量を取得する。
そしてステップd4で、作業者は、生地2の位置から、張力を切替える位置か否かを判定し、切替える位置であれば、ステップd5に進み、切替える位置でなければ、ステップd6に進む。ステップd5では、作業者は、入力部14を操作して、工程の切替を指令する。これによって制御部15は、切替が指令されるまでの張力および送り量を、切替前の工程で、生地2の縫着すべき帯状物3の長さ寸法および縫着時に帯状物3に与えるべき張力として設定し、記憶部33に記憶させる。そして生地2の次の部分に適合した張力に手動で設定し直し、または次の部分がなければ、そのままステップd6に進む。
ステップd6では、作業者は、縫着動作が終了か否かを判定し、終了であればステップd7に進み、終了でなければステップd4に戻る。ステップd7では、作業者は、入力部14を操作して、縫着動作の終了を指令する。これによって制御部15は、一連の学習機能を利用した設定動作で記憶した各工程の長さ寸法および張力をまとめて、縫着モードとして設定し、記憶部33に記憶させる。そしてステップd8で、設定動作を終了する。このような学習機能を、制御部15が有する構成であれば、入力部14の細かい操作をすることなく、縫着モードを設定することができ、高い利便性が得られる。
図14は、本発明の実施の他の形態の縫着装置1Aを示す斜視図である。図14の縫着装置1Aは、図1〜図13に示す縫着装置1と類似しており、対応する部分に同一の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。図14に示す縫着装置1Aでは、帯状物3をミシン4の下方側から送り、生地2に縫着する。この縫着装置1Aでは、送り装置5のハウジング19がミシン4の下方に設けられている。図示を省略するが、送り機構10、送りモータ11、荷重センサ12などのハウジング19に支持される構成は、図6に示す構成と同様であり、ミシン4の下方に設けられている。操作パネル24は、ミシン4の側方に配置される。
送り機構10の帯状物送り方向B上流側に設けられる捌きプーリ55もまた、図示を省略するが、ミシン4の下に設けられる。捌きプーリ55は、ミシンの下方に配置する場合、ミシン4の上方に配置される場合とは、逆に回転方向に回転させなければならなくなるが、捌きプーリ55を駆動するモータとして、正逆両方向へ回転可能なモータを用いているので、このような配置を容易に実現することができる。
図15は、本発明の実施のさらに他の形態の縫着装置1Bを示す斜視図である。図16は、縫製製品の他の例であるブラジャ70を示す斜視図である。図17は、ブラジャ70のアンダーバスト部の一部を拡大して示す斜視図である。図15の縫着装置1Bは、図1〜図13に示す縫着装置1と類似しており、対応する部分に同一の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。図15に示す縫着装置1Bでは、ミシン4として、千鳥縫いミシンを備えている。その他の構成は同様である。ブラジャ70には、本体生地2のアンダーバスト部にレース状の帯状物3が縫着されて装着されている。千鳥縫いミシンは、このような縫製製品の縫製に好適なミシンである。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、これに限定されるものではない。たとえばミシン4は、オーバロックミシンおよび千鳥縫いミシン以外のミシンであってもよい。また各構成部も、例示の構成以外の構成であってもよい。
本発明の実施の一形態の帯状物縫着装置1を示す斜視図である。 縫着装置1の電気的構成を示すブロック図である。 ミシン4を示す斜視図である。 縫製製品の一例であるレディースショーツ6を示す斜視図である。 レディースショーツ6の脚はき口部の一部を拡大して示す斜視図である。 送り装置5の主要構成部を示す斜視図である。 送り装置5の主要構成部を示す側面図である。 操作パネル24を示す正面図である。 第2表示部42が設けられる表示操作ユニット50を拡大して示す正面図である。 制御部15における送り量で張力を制御する制御動作を示すフローチャートである。 制御部15におけるゴーモード動作を示すフローチャートである。 縫着モードをコピーするときの制御部15の動作を示すフローチャートである。 制御部15の学習機能を利用して、各工程における長さ寸法と張力とを設定する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の他の形態の縫着装置1Aを示す斜視図である。 本発明の実施のさらに他の形態の縫着装置1Bを示す斜視図である。 縫製製品の他の例であるブラジャ70を示す斜視図である。 ブラジャ70のアンダーバスト部の一部を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
1,1A,1B 帯状物縫着装置
2 生地
3 帯状物
4 ミシン
5 帯状物送り装置
10 送り機構
11 送りモータ
12 荷重センサ
13 エンコーダ
14 各種スイッチ入力部
15 制御部
17 駆動ローラ
18 従動ローラ
20 クランプレバー
21 テンションローラ
24 操作パネル
30 クランプレバー移動検出部
31 警告部
33 データ記憶部
35 第1表示部
40 生地センサ
42 第2表示部
45a〜45e 表示灯

Claims (9)

  1. ミシンに帯状物を送って、生地に帯状物を縫着する方法であって、
    生地に縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを対応付けて設定し、
    ミシンに帯状物を送って生地に帯状物を縫着するとき、帯状物の送り量および張力を検出し、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御して、縫着することを特徴とする帯状物縫着方法。
  2. ミシンに送られる帯状物の厚み寸法を検出し、
    帯状物の厚み寸法が変化すると、警告を発することを特徴とする請求項1に記載の帯状物縫着方法。
  3. 縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とが対応付けて設定される縫着モードを、複数登録しておき、
    登録される各縫着モードから用いる縫着モードを選択し、
    選択した縫着モードで設定されている帯状物の長さ寸法および張力に基づいて、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御して、生地に帯状物を縫着することを特徴とする請求項1または2に記載の帯状物縫着方法。
  4. 帯状物の送り量に関する情報を表示し、この帯状物の送り量に関する情報の1つとして、帯状物の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯によって表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯状物縫着方法。
  5. 生地に帯状物を縫着するための縫着装置であって、
    生地に帯状物を縫着するミシンと、
    帯状物を挟持し、帯状物をミシンに送る送り手段と、
    送り手段を駆動する駆動手段と、
    送り手段とミシンとの間における帯状物の張力を検出する張力検出手段と、
    送り手段による帯状物の送り量を検出する送り量検出手段と、
    生地に縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを対応付けて入力し、設定する入力手段と、
    張力検出手段によって検出される張力および送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御する制御手段とを備えることを特徴とする帯状物縫着装置。
  6. 送り手段を通過する帯状物の厚み寸法を検出する厚み寸法検出手段と、
    警告を発する警告手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、厚み寸法検出手段によって検出される帯状物の厚み寸法が変化すると、警告手段に警告を発させることを特徴とする請求項5に記載の帯状物縫着装置。
  7. 縫着すべき帯状物の長さ寸法と縫着時に帯状物に与えるべき張力とが対応付けて設定される縫着モードを、複数記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記入力手段は、記憶手段に記憶される各縫着モードから用いる縫着モードを選択するモード選択情報を入力可能であり、
    前記制御手段は、入力手段によって入力されるモード選択情報で選択される縫着モードで設定されている帯状物の長さ寸法および張力に基づいて、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の帯状物縫着装置。
  8. 表示灯を有し、情報を表示する表示手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、予め定める送り量に関する情報を、表示手段に表示させ、帯状物の送り量に関する情報の1つとして、帯状物の縫着を開始してからの送り量が、設定される帯状物の長さ寸法に近づくと、設定される長さ寸法の帯状物の縫着が終わりに近づいたことを、表示灯によって表示させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の帯状物縫着装置。
  9. ミシンにおける運針数を検出する運針数検出手段をさらに備え、
    前記入力手段は、送り量で制御する制御動作と、運針数で制御する制御動作とのいずれかを選択する動作選択情報を入力可能であり、かつ運針数と縫着時に帯状物に与えるべき張力とを対応付けて入力可能であり、
    前記制御手段は、送り量で制御する制御動作が選択される場合、張力検出手段によって検出される張力および送り量検出手段によって検出される送り量に基づいて、設定される長さ寸法の帯状物を送る間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンへの帯状物の送り量で張力を制御し、運針数で制御する制御動作が選択される場合、張力検出手段によって検出される張力および運針数検出手段によって検出される運針数に基づいて、ミシンが設定される運針数の動作をする間、対応付けられている張力を帯状物に与えるように、駆動手段を制御して、ミシンの運針数で張力を制御することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載の帯状物縫着装置。
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