JP2007291102A - ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を含む組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を含む組成物を提供すること。
【解決手段】生理学的に許容される媒体中において、(a)少なくとも1種の式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体
Figure 2007291102

ならびに(b)式(I)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する少なくとも1種の成分を含む組成物に関する。
また、本発明は、皮膚に対するこのような組成物の局所的適用を含む、皮膚を手入れまたはメークアップする化粧方法に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、組成物、特に式(I)
Figure 2007291102
の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を含む、特に化粧品組成物に関する。
例えば皮膚に、手入れまたは治療または有益な効果を与えるために、化粧品および/または皮膚科学的組成物中に、活性剤を使用することが知られている。しかし、これらの活性剤のいくつかは、通常の化粧品溶剤中で不安定であること、および/または、とりわけ水と接触する際に、特に酸化現象のために容易に分解する欠点を有する。したがって、活性剤は、時間が経過すると急速にその活性を失い、この不安定性は、求められる効力を減少させる。
ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、出願WO2004/105736からエマルジョン形態の組成物の形で知られている。これらのヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、特に色素消失組成物において使用することができるチロシナーゼ阻害剤として、この出願において記載されている。
これらのヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、特にそれらの芳香族構造およびそれらの親油性性質のために化粧品において使用される通常の溶剤中において不安定であること、ならびに/または溶解し難いという欠点を有する。ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、特に再結晶化する傾向がある。さらに、ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、光および/または温度、特に酸化現象のために容易に分解する傾向がある。したがって、ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、時間が経過すると急速にその活性を失い、この不安定性は、求められる効力を減少させる。
また、これらのヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の使用は、化粧品および/または皮膚科学的担体中に溶解された状態にあるのが望ましい。というのは、この方が結晶径がうまく制御されていない結晶化された形態よりも皮膚において良好な生物学的利用能をもたらすからである。
表現「生物学的利用能」は、本出願の目的では、皮膚、特に表皮の生きている層に当該の活性剤が分子的に浸透することを意味すると理解される。求められる浸透濃度は、皮膚のリビング層にまで到達する活性剤の量を増加させるように、できるだけ最高のものである。
表現「可溶化形態」は、液体における、自由分子状態における、特に非複合体形態における本発明に係る前記誘導体の分散物を意味すると理解される。ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の結晶化が、肉眼で、または交差分極光学顕微鏡によって見えるべきではない。
さらに、感覚的理由(油状または脂性タイプの最終的化粧品感触)のために、配合中の油性溶剤の過度の存在を回避することが求められる。
WO2004/105736 EP1269986 EP1221933 EP-A-032883 EP1028120 EP1555984 FR8907947 EP0661035 EP0641557 EP1414390 EP0274961 EP0780115 EP1025901 FR2787730 EP1034839 FR2659554 WO93/05753 EP1637124 EP0728460 EP116005 EP1172077 EP1353629 EP1588694 EP1172089 EP1466587 JP-2-295912 US-A-5,412,004 US-A-5,811,487 WO2004/105736 DE10324567 EP1562562 EP1151742 FR2869796 US5538793 WO2005/053632 US3792068 WO9318743 DE10324567 EP1529523 EP1133979 EP1129694 FR0108283 EP0852949 EP0796861 EP0218200 EP0899330 EP1333022 EP1333021 WO2004/105736 DE10324567 EP761204 WO2004/105736 FR-A-2812544 FR-A-2814950 WO01/94381 FR2877220 WO03/030937 WO03/068753 WO00/44384 EP1484052 WO02/47650 EP1038519 FR2722380 US5492426 FR2761959 WO01/03538 WO03/018423 FR2791042 FR2792618 「The Journal of the Americann Chemical Society」、60巻、309ページ、1938年2月
したがって、さらに感触および耐性の両方に関する良好な化粧品特性を有し、その経時的保存が特別の注意を必要とせず、生理的に許容される媒体において、これらのヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化、安定化、および/または活性を改善することができる、ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を含む組成物、特に化粧品組成物が必要とされている。
表現「生理的に許容される媒体」は、頭皮、粘膜、目および/または髪を含む皮膚と適合する媒体を意味すると理解される。
この状況において、本出願人は、(a)出願WO2004/105736において記載されている少なくとも1種の式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と、(b)特に、前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する、少なくとも1種の追加の成分とを含む組成物を提供する。
これらの組成物は、特に脂性のかつ/または老化した皮膚を手入れおよび/またはメークアップするために、かつ特に黒ずんだ皮膚を手入れおよび/またはメークアップするために、化粧品および皮膚科学的分野において有用である。
表現、黒ずんだ皮膚は、いわば、太陽放射線の影響に対する皮膚の反応性に基づくFitzpatric分類により定義されるフォトタイプIIIからIVを有する皮膚である高フォトタイプを有する人の皮膚を意味すると理解される:
I いつも火傷する、日焼けしない
II いつも火傷する、日焼けし難い
III 適度に火傷する、徐々に日焼けする
IV ゆるやかに火傷する、非常に容易に日焼けする
V ほとんど火傷しない、ひどく日焼けする
VI 決して火傷しない、非常に色素が出る
少なくとも1種の式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と、少なくとも1種の追加の成分、特に前記誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する成分との組合せは、また座瘡病変、特に前記座瘡病変の色素沈着過剰障害などの皮膚科学的障害の治療を意図する製薬組成物の調製に有利である。
したがって、本発明は、特に(a)少なくとも1種の式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と、(b)少なくとも1種の追加の成分、特に可溶化、安定化および/または式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の活性を促進させる成分とを生理的に許容される媒体中に含む組成物に関する。
特に、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と、(b)前記誘導体の可溶化を促進する少なくとも1種の成分とを含む。
表現、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分は、本発明によれば、(i)前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を安定化させること、または前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が存在する生理的に許容される媒体を安定化させることができる成分を、特に意味すると理解される。
ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体
本発明の組成物において使用することができるヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、出願WO2004/105736に記載されている。
これらの化合物は、以下の式(I)を有する:
Figure 2007291102
[式中、
- R1は、水素原子、メチル基、2から4個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝アルキル鎖、-OH基およびハロゲンから選択され、
- R2は、水素原子、メチル基、2から5個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝アルキル鎖から選択され、
- R3は、メチル基、または2から5個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和、線状もしくは分枝アルキル鎖から選択され、
- R4およびR5は、互いに独立に、水素原子、メチル基、2から5個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和、線状もしくは分枝アルキル鎖、-OH基またはハロゲンから選択される]。
-OH、R1、R4およびR5基は、2個の芳香族環を互いに結合している炭素により形成された結合に関して、オルト、メタまたはパラ位にあることができる。
また、S配位の鏡像異性形態、R配位の鏡像異性体、およびそれらのラセミ混合物が、置換されたフェニル基を有し、R2およびR3が異なる本発明の化合物中に含まれる。
したがって、本発明は、生理的に許容される媒体において、
(a)式(I)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体
Figure 2007291102
[式中、
- R1は、水素原子、メチル基、2から4個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝アルキル鎖、-OH基およびハロゲンから選択され、
- R2は、水素原子、メチル基、2から5個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝アルキル鎖から選択され、
- R3は、メチル基、または2から5個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和、線状もしくは分枝アルキル鎖から選択され、
- R4およびR5は、互いに独立に、水素原子、メチル基、2から5個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和、線状もしくは分枝アルキル鎖、-OH基またはハロゲンから選択される]と、
(b)少なくとも1種の成分、特に、式(I)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化、安定化、および/または活性を促進する成分とを、生理的に許容される媒体中に含む組成物に特に関する。
特に、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の、上記のような式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および(b)前記誘導体の可溶化を促進する少なくとも1種の成分を含む。
本発明の好ましい実施形態によれば、式(I)の化合物が、使用され、
[式中、
- R1、R2、R4およびR5は、水素原子を示し、
- R3はメチル基であり、
- -OH基は、2個の芳香族環を互いに結合している炭素により形成された結合に関して、オルトおよびパラ位にある。
この化合物は、以下の式(II)
Figure 2007291102
に対応し、4-(1-フェニルエチル)-1,3-ベンゼンジオールまたは4-(1-フェニルエチル)-1,3-ジヒドロキシベンゼンと呼ばれ、さもなければ、フェニルエチルレゾルシノールまたはフェニルエチルベンゼンジオールまたはスチリルレゾルシノールと呼ばれる。この化合物は、CAS番号85-27-8を有する。
このような化合物は、SYMRISE社によってSYMWHITE 377(登録商標)またはBIO 377の名称で市販されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は、生理的に許容される媒体中に、(a)式(II)
Figure 2007291102
の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と、(b)式(I)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する少なくとも1種の成分とを含む。
特に、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および(b)前記誘導体の可溶化を促進する少なくとも1種の成分を含む。
本発明に係る組成物中に存在する式(I)または式(II)の1つのジフェニルメタン化合物の量は、特に組成物の総重量に対して0.0001〜20重量%、特に0.001〜15%、0.001〜10%、0.001〜8%、好ましくは0.001〜5%、0.01〜5%、0.01〜4%、0.01〜3%、0.01から2%、さらにより好ましくは組成物の総重量に対して0.01〜1重量%の範囲である。
前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分
本発明の組成物において使用することができる式(I)または式(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分として、特に挙げられるものは:
(i)特に、参照により本明細書に組み込まれている特許出願EP1269986に記載されているものなどのアミノ酸の親油性誘導体である。
特に、アミノ酸の親油性誘導体として、次式のものを使用することができ、
R'1(CO)N(R'2)CH(R'3)(CH2)n(CO)OR'4
[式中、
nは、0、1または2に等しい整数であり、
R'1は、線状または分枝C5〜C21アルキルまたはアルケニル基を表し、
R'2は、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、
R'3は、水素原子、メチル基、エチル基、線状または分枝基C3またはC4アルキル基からなる群から選択される基を表し、
R'4は、線状または分枝C1〜C10アルキル基またはC2〜C10アルケニル基、またはステロール残基を表す]。
アミノ酸の好ましい親油性誘導体は、ELDEW SL205の名称で特にAJINOMOTO社によって市販されているイソプルピルN-ラウロイルサルコシネートである。
(ii)ラウリルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、パルミチルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、2-オクトデカノールおよびセテアリルアルコールなどの(セチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物)これらの混合物などの8〜26個の炭素原子を含む脂肪アルコール、好ましくは、COGNIS社によってEUTANOL Gの名称で、またはSASOL社によってISOFOL 20 N/Fの名称で販売されている2-オクチルドデカノールが使用される。
(iii)ジカプリリルエーテル(CTFA名称:Dicaprylyl ether);またはジメチルイソソルビドなどのイソソルビドエーテルなどのエーテル;特にUNIQEMA社によってARLASOLVE DMIの名称で販売されているジメチルイソソルビドが使用される。
(iv)C12〜C15脂肪アルコールのベンゾエートなどのエステル(FINETEXからのFinsolv TN);またはカプリリルアルコールのエステル;特にCOGNIS社によってCETIOL CCの名称で販売されているジカプリリルカーボネートが使用される。
(v)L'OREAL特許出願EP 1221933に記載されているような脂肪可溶性UV遮蔽剤。特に次が挙げられる:
(1)ホモメチルサリチレート、、2-エチルヘキシルサリチレート、トリエタノールアミンサリチレート、4-イソプロピルベンジルサリチレートから選択されるサリチル酸誘導体;
(2)イソペンチル4-メトキシシンナメート、2-エチルヘキシル4-メトキシシンナメート、メチルジイソプルピルシンナメート、イソアミル4-メトキシシンナメート、ジエタノールアミン4-メトキシシンナメートなどのケイ皮酸誘導体;
(3)液体β,β'-ジフェニルアクリレート誘導体;
(4)2-エチルヘキシルp-ジメチルアミノベンゾエートおよびグリセリルp-アミノベンゾエートなどのパラ-アミノ安息香酸誘導体;
(5)ジベンゾイルメタン誘導体;
(6)ベンゾフェノンの脂肪可溶性誘導体
(7)特に特許出願EP-A-O392883に記載されているベンゾトリアゾールシリコーン;
(8)特に特許出願EP-1028120に記載されているN-置換されたベンズイミダゾリルベンザゾールまたはベンゾフラニルベンザゾールのケイ素含有誘導体;ならびに
(9)これらの混合物。
上記ケイ皮酸誘導体の中で、2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメートまたはオクチルメトキシシンナメート、これは、GIVAUDAN(DSM Nutritional Product)社によって特に「PARSOL MCX」の商標で販売されている、の使用が本発明に最も特に好ましい。
ジベンゾイルメタン誘導体として、特にGIVAUDAN社によって「PARSOL 1789」の商標で売り出されている4-(tert-ブチル)4'-メトキシジベンゾイルメタンの使用が特に好ましい。
サリチル酸誘導体の中では、BASF社によって「UVINUL O-18」の商標で販売されているオクチルサリチレートが、好ましくは使用される。ベンゾトリアゾールシリコーンとしては、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-[2-メチル-3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トチメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピニル]フェノールが好ましくは使用される。
好ましい脂肪可溶性UV遮蔽剤として、GIVAUDAN(DSM Nutritional Product)社によって特に「PARSOL MCX」の商標で販売されているオクチルメトキシシンナメートが使用される。
さらに、脂肪可溶性UV遮蔽剤の重量は、有利には、組成物の総重量の0.5〜20%、より好ましくは0.1〜10%を示す。
上記の可溶化剤は、単独または混合物として使用することができる。特定の実施形態によれば、成分(i)から(iv)の可溶化効果を増大するために、さらにL'OREAL特許出願EP1221933に記載されているものなどの脂肪可溶性UV遮蔽剤(v)を添加することが可能である。
したがって、本発明は、式(I)または(II)の少なくとも1種のジフェニルメタン誘導体を含む組成物に関し、この組成物中において、式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分は、脂肪可溶性アミノ酸誘導体、8〜26個の炭素原子を有する脂肪アルコール、ジカプリリルエーテル、イソソルビドエーテル、C12〜C15脂肪アルコールベンゾエート、カプリリルアルコールエステル、ケイ皮酸誘導体およびこれらの混合物から選択される。
特に、式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分は、イソプロピルN-ラウロイルサルコシネート、2-オクチルドデカノール、ジカプリリルエーテル、ジメチルイソソルビド、C12〜C15脂肪アルコールベンゾエート、オクチルメトキシシンナメート、およびこれらの混合物から選択される。
好ましい実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)式(I)または(II)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および少なくとも1種の親油性のアミノ酸誘導体、特にELDEW SL205の名称で特にAJINOMOTO社によって市販されているイソプルピルN-ラウロイルサルコシネートを含む。
イソプルピルN-ラウロイルサルコシネートは、多量の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を可溶化するのに有利であり、前記組成物中に存在する式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の10重量%までであってよい。
他の好ましい実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)式(I)または(II)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および少なくとも1種のイソソルビドエーテル、ARLASOLVE DMIの名称でUNIQEMA社によって市販されている特にジメチルイソソルビドを含む。
他の好ましい実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)式(I)または(II)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および少なくとも1種のカプリリルアルコールエステル、CETIOL CCの名称でCOGNIS社によって市販されている特にジカプリリルカーボネートを含む。
ジカプリリルカーボネートは、非常に明るい感触が求められる組成物において有利である。
さらに他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)式(I)または(II)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメートまたはオクチルメトキシシンナメートのような少なくとも1種のケイ皮酸誘導体を含み、これらは、特に「PARSOL MCX」の商標でGIVAUDAN社(DSM Nutritional Products)によって販売されている。
オクチルメトキシシンナメートは、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を可溶化することを可能にし、紫外線に関して遮蔽保護する点で有利である。
さらに他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)式(I)または(II)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、およびCOGNIS社よりEUTANOL Gの名称で、またはSASOL社よりISOFOL 20N/Fの名称で市販されている少なくとも2-オクチルドデカノールを含む。
さらに、2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメートまたはオクチルメトキシシンナメート、4-(tert-ブチル)4'-メトキシ-ジベンゾイルメタン、オクチルサリチレート、および2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-6-[2-メチル-3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル]プロピニル]フェノールから選択される脂肪可溶性UV遮蔽剤を添加することが可能である。
本発明に係る式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分は、一般に組成物の総重量に対して0.2〜20重量%、組成物の総重量に対して好ましくは0.5〜20重量%、さらに好ましくは1〜15重量%、またはさらに2〜10重量%の範囲の量において組成物中に存在する。
前記ジフェニルメタン誘導体を安定化する成分
表現、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化を促進する成分は、本発明によれば、(i)前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を安定化すること、または(ii)前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が存在する生理的に許容される媒体を安定化することを可能にする成分を特に意味すると理解される。
特に、(ii)の場合に、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化を促進する成分は、特に特定の剤形で存在することができ、これは、前記生理的に許容される媒体中の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化に寄与する。
本発明の組成物において使用することができる式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体を安定化するための成分として、特に
(a)ブロックポリマーおよび/またはコポリマー、
(b)分散物のベシクルの形態で存在するイオン性または非イオン性タイプ両親媒性脂質、
(c)ナノ粒子、特にナノ球体またはナノカプセルの構成ポリマー、
(d)ミクロ粒子の構成ポリマー、
(e)ナノエマルジョンを形成するポリマーおよび/または界面活性剤、
(f)薄膜の形態におけるポリマー、
(g)極性部分を有するポリオレフィン乳化剤、油中-水型エマルジョンの形態である組成物、
(h)2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位を含む両親媒性ポリマー
が挙げられる。
(a)ブロックポリマーおよび/またはコポリマー
親油性活性剤を、ブロックコポリマー、例えばポリ(エチレンオキシド-プロピレンオキシド)のジブロックまたはトリブロックコポリマーのミセル中にカプセル化することは、知られている。
有利には、少なくとも1種の非イオン性親水性ポリマーブロックおよび少なくとも1種の特定の疎水性ポリマーブロックを含むブロック両親媒性コポリマーが、本発明の組成物において使用される。
これらの両親媒性ブロックコポリマーは、特に特許出願EP1555984に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
ブロックコポリマーの分子量は、一般に1000から100000の間である。
特に、イオン性または非イオン性親水性ポリマーブロックに対する疎水性ポリマーブロックの重量比は、1/100と50/1の間である。
疎水性ポリマーブロックは、特に
- スチレンおよび4-ブチルスチレンなどのその誘導体、
- 4個を超える炭素原子、および好ましくは4〜6個の炭素原子を含むアルキレンオキシド、
- 以下の式(A)の疎水性ビニルモノマー、
Figure 2007291102
[式中、
- Rは、H、-CH3から選択され、
- Xは、-OR'タイプのアルキルオキシドから選択され、ここでR'は、1〜22個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝炭化水素基から選択される]から選択される。
好ましくは、疎水性ポリマーブロックは、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルアクリレートから選択された1つまたは複数の疎水性モノマーから得られる。
特に、疎水性ポリマーブロックは、ポリスチレン、ポリ(tert-ブチルスチレン)、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリブチルメタクリレート、C3〜C6ポリアルキレンオキシドから選択される。
好ましくは、非イオン性親水性ポリマーブロックは、ポリエチレンオキシドから選択される。
好ましくは、ブロックコポリマーは、以下のブロックコポリマー、
- ポリスチレン/ポリオキシエチレン
- ポリメチルメタクリレート/ポリオキシエチレン
- ポリブチルメタクリレート/ポリオキシエチレン
- ポリオキシエチレン/ポリオキシブチレン/ポリオキシエチレン
から選択される。
(b)イオン性または非イオン性タイプ両親媒性脂質
本発明の他の実施形態によれば、式(I)または(II)のジフェニルメタン誘導体は、イオン性タイプ(例えば、リポソーム)および/または非イオン性タイプ(例えば、ニオソーム)のベシクルの形態において存在する、イオン性または非イオン性両親媒性脂質と、組成物の生理的に許容される媒体における分散物中で、特に水性分散物中で組み合わされる。
これらのベシクルの存在は、組成物の生理的に許容される媒体中の式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体を安定化させることに寄与する。
これらの脂質ベシクルは、水性のコアまたは油性のコアを有することができる。
油性のコアを有する脂質ベシクルが、好ましくは使用される。
表現、「ベシクル」は、本発明によれば、一方で、1つまたは複数の同心シート(これらのシートは、1つまたは複数の、イオン性または非イオン性両親媒性脂質をベースとする二分子層を含む)からなる膜または「脂質相」を、他方では、この脂質相によってカプセル化された水性または油相を含む、任意の微粒子構造を意味すると理解される。本発明の目的では、リポソームおよびニオソームがこのようなベシクルを特に構成する。
ニオソームは、非イオン性両親媒性脂質から調製されるベシクルである。特に、特許FR8907947の記載を参照することができる。非イオン性両親媒性脂質として、特に少なくとも40℃の融点を有する、場合によってオキシエチレン化されたポリオールアルキルまたはポリアルキルエステル、および場合によってオキシエチレン化されたポリオールエーテルが挙げられる。
リポソームは、イオン性両親媒性脂質から調製されるベシクルである。これらのベシクルは、1つまたは複数の同心のシートからなる膜から形成された粒子であり、これらのシートは、水性または油性相をカプセル化する、両親媒性脂質の1つまたは複数の二分子層を含む。水性相は、水可溶の活性物質を含むことができ、両親媒性脂質の二分子層は、親油性活性物質を含むことができる。一般に、これらのベシクルは、10から5000ナノメートルの間の平均直径を有する。イオン性両親媒性脂質はアニオン性両親媒性脂質またはカチオン性両親媒性脂質であってよい。アニオン性両親媒性脂質の例として特に、
- 好ましくは、ジセチルホスフェートおよびジミリスチルホスフェートのアルカリ金属塩、特にナトリウムおよびカリウム塩、ホスファチジン酸のアルカリ金属塩、特にナトリウム塩、コレステロールスルフェートのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩、コレステロールホスフェートのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩、リポアミノ酸の塩、例えばモノ-およびジナトリウムアシルグルタメート、より詳しくはAJINOMOTO社によってAcylglutamate HS21の名称で市販されているN-ステアロイル-L-グルタミン酸のジナトリウム塩から選択される中性アニオン性脂質、
- 両性脂質、特に純粋な大豆ホスファチジルエタノールアミン、
- アルキルスルホン誘導体
が挙げられる。
カチオン性両親媒性脂質として、特に第四アンモニウム塩、脂肪アミンおよびそれらの塩を使用することが可能である。
有利には、皮膚の表面および深い層を同時に処理するために、二重リポソーム含有組成物を使用することが可能である。この組成物は、皮膚の深い層に浸透することができる脂質ベシクルの第1の分散物であって、これらの深い層を処理することができる少なくとも1種の活性剤を含む第1の分散物、および皮膚の表面層に浸透すことができる脂質ベシクルの第2の分散物であって、これらの表面層を処理することができる少なくとも1種の活性剤を含む第2の分散物を含む。このようなシステムは、特許EP0661035に記載されている。
式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、好ましくは皮膚の表面層に浸透することができる脂質ベシクルの第2の分散物中に存在する。
ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、真皮を標的とする活性剤(例えば、アンチエイジング活性剤)と組み合わせることができ、これは、皮膚の深層に浸透することができる脂質ベシクルの第1の分散物中に存在する。
オレオソームは、一般に500ナノメートル未満の平均直径を有する、水相において層状液晶コーティングを与えられた油小球である。
オレオソームの配合の例として、特に特許EP0641557を参照することができる。
(c)ナノ粒子の構成ポリマー
式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体などの親油性の性質を有する活性剤に対する有利な代替物によれば、前記活性剤を、特にナノ粒子と呼ばれる小サイズの粒子と組み合わせることが可能である。
これらは、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と少なくとも1種のポリマーの組合せからなる固体粒子であってよい。
このポリマーは、組成物の生理的に許容される媒体中の式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化に寄与する。
用語「ナノ粒子」は、主に2つの異なるシステムを含む:式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が吸収および/または吸着および/または混合されているポリマーマトリックスからなる「ナノ球体」、ならびに核-エンベロープタイプ構造を有する「ナノカプセル」、すなわち可溶化された形態において式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を含む室温で液体脂質コアからなる構造、このコアは、媒体に不溶である連続保護エンベロープ中にカプセル化されている。
ナノカプセルが、好ましくは使用される。
例えば、特許出願EP1414390の記載を参照することができる。
ナノ球体は、一般に50から500nmの間の平均サイズを有する。
ナノカプセルは、一般に式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の最適な生物学的利用能を得るようにサイズは小さい。
好ましくは、これらのナノカプセルのサイズは、10nmと1000nmの間、より詳しくは、30nmと500nmの間である。
特に、特許出願EP0274961に記載されているようなナノカプセルの形態においてポリマーを使用することが可能であり、このナノカプセルは、出願EP0780115に記載されている層状コーティングが与えられ、このナノカプセルは、出願EP1025901、FR2787730、およびEP1034839に記載されているような、水に不溶である連続ポリマーエンベロープがポリエステルからなるナノカプセル、あるいは特許出願FR2659554に記載されている生分解性ナノカプセル、または特許出願WO93/05753に記載されている非生分解性ナノカプセルである。
生分解性ポリマーから作製されたナノカプセルは、皮膚に浸透し、そこに存在する酵素の作用の下に表皮中で分解し、これに対し非生分解性ポリマーから作製されたナノカプセルは、角質層の表面層中に浸透するだけで、皮膚再生の間に自然に除去される。
本発明の組成物において、式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と組み合わせて使用することができるナノカプセルの構成ポリマーとして、ポリ-L-およびDL-ラクチドおよびポリカプロラクトン、ポリグリコリド、ならびにそのコポリマー、アルキルシアノアクリレート(2〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖)の重合から得られるポリマー;合成または天然水分散性アニオン性ポリマー;ポリ(アルキレンアジペート)タイプのポリエステル;樹枝状ポリマー;塩化ビニルおよび酢酸ビニルコポリマー、メタクリル酸およびメタクリル酸のメチルエステルコポリマー、ポリビニルアセトフタレート、セルロースアセトフタレート、架橋されたポリビニルピロリドン-酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびオルガノポリシロキサンが挙げられる。
好ましくはポリカプロラクトンが使用される。
(d)ミクロ粒子の構成ポリマー
脂性の皮膚の手入れに特に有利である本発明の特定の実施形態によれば、式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、ミクロ粒子の構成ポリマーと組み合わせることができる。
これらのポリマーは、組成物の生理的に許容される媒体中の式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化に寄与する。
用語「ミクロ粒子」は、特に「多孔性粒子」および特に「ミクロ球体」を含む。
表現「多孔性粒子」は、孔を含む構造を有する粒子を示す。この多孔性構造は、少なくとも部分的に1つまたは複数の活性剤を前記粒子中に組み込ませることができる。
特に特許出願EP1637124を参照することができる。
粒子の構造は、スポンジと同様なマトリックスタイプであってよい。また、粒子は、ベシクルタイプであってよく、すなわち粒子は、多孔性壁によって境界を画された内部空洞を有する。粒子のサイズに関連する多孔度は、粒子の比表面積によって定量的に特徴付けられる。
BET法により測定された1m2/g以上の比表面積を有する多孔性粒子が、特に使用される。BET(BRUNAUER-EMMET-TELLER)法は、当業者にはよく知られている。これは、特に「The Journal of the American Chemical Society」、60巻、309ページ、1938年2月に記載されており、国際標準ISO5794/1(付属文書D)に対応する。BET法によって測定された比表面積は、総比表面積に対応し、すなわちそれは、孔によって形成された表面積を含む。
特定の実施形態によれば、本発明の粒子は、BETによって測定された、特に2.5〜100m2/gの範囲の比表面積を有する。
本発明の組成物中で使用することができる多孔性粒子は、一般に個別化された粒子である。表現「個別化された粒子」は、凝集体または集塊の形態で集団になっていない粒子を示す。これらの粒子は、特に0.15g/cm3以上の、および特に0.2〜5g/cm3の範囲の密度を有する。
これらの粒子は、好ましくは10μm以下の体積による平均直径を有する。実際に、このような粒子は、機械的力の使用によって皮脂濾胞中に浸透することができる。この機械的力は、一般にマッサージから得られ、マッサージは、それが発揮する圧力に加えて濾胞のレベルにおいてポンプ効果を生じる。したがって、粒子は、徐々に濾胞のチャネルに到達し、このチャネル中で粒子は皮脂を吸収することができ、適切な場合には、粒子が運んでいる活性化合物を放出する。粒子の構成材料は、次いで、皮脂の流れおよび/または体毛の成長により放出され、したがって、この材料に対する、身体のあり得る望ましくない反応を回避することを可能にする。
特に球状、多孔性で、数値で0.1〜50μm、特に0.1〜20μmおよび最も詳しくは0.5〜10μmの範囲であってよい平均のサイズを有する粒子が使用される。
好ましい多孔性粒子として、ポリアミド、特にNylon 6、Nylon 6-6、Nylon 12またはNylon 6-12、「Orgasol」の包括的名称でATOFINA社によって市販されているものなどの粒子を使用することができる。
濾胞の標的を可能にするこのカプセル化システムは、脂性の皮膚の処理するために意図された組成物において特に有利である。
(e)ナノエマルジョンを形成するポリマーおよび/または界面活性剤
本発明の他の実施形態によれば、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、特定のポリマーおよび/または界面活性剤と組成物中で組み合わせられ、この組成物はナノエマルジョンの形態である。
これらのポリマーおよび/または界面活性剤は、組成物の生理的に許容される媒体中の式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化に対して寄与する。
ナノエマルジョンは、一般に水中油型エマルジョンであり、その油小球は、非常に微細な粒子サイズ分布、すなわち数値で100ナノメートル未満の平均サイズを有する。
特にEP0728460の記載を参照してもよい。
ナノエマルジョンは、親水性界面活性剤と親油性界面活性剤とを組み合わせることによって得られる層状液晶コーティングにより安定化することができる。
有利には、ナノエマルジョンの製造を可能にする特定のポリマーは、
- 特許EP116005に記載されている疎水性鎖アニオン性ポリマー
- 特許EP1172077に記載されている水溶性非イオン性ポリマー
から選択することができる。
ナノエマルジョンの製造を可能にする特別の界面活性剤は、参照により本明細書に組み込まれている特許EP1353629に記載されている、特に非イオン性界面活性剤およびイオン性界面活性剤の混合物を含む界面活性剤の三元システムであってよい。
特に、疎水性鎖アニオン性ポリマーは、6〜30個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝炭化水素鎖、脂環式二価基および芳香族二価基から選択された、かつ好ましくはこのアルキル、アリールアルキル、アルキルアリール、アルキレン、メチレンジシクロヘキシル、イソホロンおよびフェニレン鎖から選択された疎水性鎖を含む。
特に、アニオン性ポリマーは、アクリルまたはメタクリル酸コポリマー、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸コポリマーおよびそれらの混合物から選択される。
好ましくは、アニオン性ポリマーは、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸(モノマーa')および2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(モノマーa")から選択されたモノマー(a)と、(a)とは異なる非界面活性剤エチレン性不飽和モノマー(b)および/または一水素性非イオン性両親媒性成分または一級もしくは二級脂肪アミンと、α,β-モノエチレン性不飽和アクリルモノマーまたはモノエチレン性不飽和イソシアネートモノマーとの反応から得られるエチレン性不飽和モノマー(c)との共重合によって得られる。
有利には、アニオン性ポリマーは、(a)α,β-エチレン性不飽和カルボン酸、(b)(a)とは異なる非界面活性剤エチレン性不飽和モノマー、および(c)モノエチレン性不飽和イソシアネートと、一水素性非イオン性両親媒性化合物との反応の生成物である非イオン性ウレタンモノマーから得られるアクリルターポリマーである。
例えば、アニオン性ポリマーは、アクリル酸/エチルアクリレート/アルキルアクリレートターポリマー、アクリレート/ステアレス-20メタクリレートコポリマー、オキシエチレン化(25EO)(メタ)アクリル酸/エチルアクリレート/ベヘニルメタアクリレートターポリマー、オキシエチレン化(20EO)アクリル酸/モノセチルイタコネートコポリマー、オキシエチレン化(20EO)アクリル酸/モノステアリルイタコネートコポリマー、ポリオキシエチレン化(25EO)アクリレート/C12〜C24アルコール-変性アクリレートコポリマー、エトキシル化ベヘニルアルコールのメタアクリル酸/メチルアクリレート/ジメチルメタ-イソプロペニルベンジルイソシアネートターポリマーおよびそれらの混合物から選択される。
特に、水溶性非イオン性ポリマーは、エチレンオキシドのホモポリマーおよびコポリマー;ポリビニルアルコール;ビニルピロリドンのホモポリマーおよびコポリマー;ビニルカプロラクタムのホモポリマーおよびコポリマー;ポリビニルメチルエーテルのホモポリマーおよびコポリマー;中性アクリルホモポリマーおよびコポリマー;C1〜C2アルキルセルロースおよびそれらの誘導体;C1〜C3アルキルグアーおよびC1〜C3ヒドロキシグアーから選択することができる。
界面活性剤の三元システムは、特に
(a)エチレンオキシドの8〜100単位(特に10〜80単位、より好ましくは40)を含む少なくとも1種のエトキシル化脂肪エステルと少なくとも1種のソルビタン脂肪酸エステルとを含む少なくとも2種の非イオン性界面活性剤の混合物;および
(b)セチルホスフェートのアルカリ金属塩とパルミトイルサルコシネートのアルカリ金属塩とから選択された少なくとも1種のイオン性界面活性剤を含むことができる。
エトキシル化脂肪エステルは、好ましくはポリエチレングリコールステアレート40EOであり、ソルビタン脂肪酸エステルは、好ましくはソルビタントリステアレートである。
イオン性界面活性剤は、特にカリウムセチルホスフェート、ナトリウムパルミトイルサルコシネートおよびそれらの混合物から選択される。
(f)薄膜の形態のポリマー
本発明の他の実施形態によれば、式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、薄膜の形態の少なくとも1種の水溶性または水分散性ポリマーと組み合わせられる。
したがって、組成物は、薄膜の形態において提供される。
この水溶性または水分散性ポリマーは、組成物の生理的に許容される媒体中の前記式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化に対して寄与する。
表現「膜」は、本出願において、薄い、掴むことができる固体を意味すると理解される。表現「薄い」は、厚くとも1000μmの厚さを有する固体を意味すると理解される。一般にこの膜は、使用者によって容易に取り扱うことができる十分なサイズを有する。膜は、正方形、長方形もしくは円盤形状または任意の他の形状を有することができる。一般に、それぞれの膜は、10μm〜1000μmの、好ましくは20〜500μmの、より好ましくは50〜300μmの厚さを有する。膜は、0.25〜25cm2および好ましくは2〜10cm2の表面積を有する。
一般に、これらの薄膜は、膜の総重量に対して10重量%未満の水、好ましくは5重量%未満を含み、好ましくはさらに水を含まない。
このような薄膜は、特許出願EP1588694に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
薄膜は、(1)小麦または大豆タンパク質などのタンパク質タイプのポリマー;ケラチン、例えばケラチン加水分解物およびスルホケラチン;カゼイン;アルブミン;コラーゲン;グルテリン;グルカゴン;グルテン;ゼイン;ゼラチンのその誘導体;(2)キチンまたはキトサンのアニオン性、カチオン性、両性または非イオン性ポリマーなどのキチンまたはキトサンから得られたポリマー;(3)特に(i)セルロース系ポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびセルロースの第四級化誘導体ならびに(ii)澱粉およびその誘導体などのポリサッカライドポリマー;(4)ポリアクリレート、ポリメタクリレートおよびそれらのコポリマーなどのアクリルポリマーまたはコポリマー;(5)ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルおよび無水マレイン酸コポリマー、酢酸ビニルおよびクロトン酸コポリマー、ビニルピロリドンおよび酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドンおよびカプロラクタムコポリマー、ポリビニルアルコールなどのビニルポリマー;(6)アラビアゴム、グアーゴム、キサンタン誘導体、カラヤゴムなどの天然由来の場合によって変性されたポリマー;アルギネート、カラギーナン、アルバンスおよび他の藻類コロイド;グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸およびその誘導体;ラックゴム、サンダラックゴム、ダンマル、エレミ、コーパル;デオキシリボ核酸;ヒアルロン酸、コンドロイチンスルフェートなどのムコポリサッカライド;ならびにこれらのポリマーの混合物から選択される水溶性または水分散性ポリマーを含む。
また、水溶性ポリマーとして、カプロラクタム、プルラン、ペクチン、マンナンおよびガラクトマンナン、グルコマンナンおよびそれらの誘導体を挙げることができる。
好ましくは、水溶性ポリマーは、セルロース系ポリマー、特にヒドロキシプロピルセルロース、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース、あるいはアルギネート、とりわけナトリウムアルギネートであってよい。
本発明に係る組成物は、エマルジョンの形態であってよく、また式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を安定化することができ、軽い新鮮な感触などの顕著な感覚的特性を有利に与えることができる特定の乳化剤を有する。
特定の乳化剤の例として、
- 油中水型エマルジョン中の、極性部分を有するポリオレフィン乳化剤;
- 油中水型エマルジョン中の、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位を含む両親媒性ポリマーを挙げることができる。
(g)極性部分を有するポリオレフィン乳化剤
したがって、本発明は、また少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体および少なくとも1種の極性部分を有するポリオレフィンを含む油中水エマルジョンの形態における組成物に関する。
極性部分を有するポリオレフィンは、組成物の生理的に許容される媒体中の式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を安定化することに寄与する。
本発明の組成物中で使用される1つまたは複数の極性部分を有するポリオレフィンは、一般にポリオレフィン非極性部分および少なくとも1つの極性部分からなる。このポリオレフィン非極性部分は、少なくとも40個の炭素原子、好ましくは60〜700個の炭素原子を含む。この非極性部分は、エチレン、プロピレン、1-ブテン、イソブテン、1-ペンテン、2-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセン、1-トリデセン、1-テトラデセン、1-ペンタデセン、1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセンおよび1-オクタデセンのオリゴマー、ポリマーおよび/またはコポリマーなどのポリオレフィンから選択することができる。これらのポリオレフィンは、水素化されているか、または、水素化されていない。
極性部分を有するポリオレフィンの極性部分は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性または両性であってよい。例えば、極性部分は、ポリアルキレングリコール(特にポリオキシエチレン)またはポリアルキレンイミン、あるいはカルボン酸またはジカルボン酸、それらの無水物、またはそれらのエステル、それらのアミドまたはそれらの塩などのそれらの誘導体およびそれらの混合物からなる。カルボン酸極性部分を有するポリオレフィンは、例えば、ポリオレフィンと、コハク酸または無水物、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、(またはメチルマレイン酸)、メサコン酸(またはメチルフマル酸)、アコニチン酸、それらのエステルまたはアミド誘導体およびそれらの混合物を含む群から選択された、少なくとも1種の場合によって完全にまたは部分的に塩化された、カルボン酸または無水物との反応から得ることができる。
好ましくは、ポリオレフィンの極性部分は、ポリオキシエチレン、コハク酸または無水物、コハク酸または無水物のエステルまたはアミド、コハク酸または無水物のアルカリ金属またはアルカリ土類金属または有機酸塩、あるいはコハク酸または無水物のモノエステルまたはモノアミドの部分塩を含む群から選択される。
本発明の組成物中の極性部分を有する好ましいポリオレフィンは、参照により本明細書に組み込まれる特許EP1172089に記載されている場合によって変性されているコハク酸末端を有するポリオレフィンである。
コハク酸末端を有するポリオレフィンとして、特に場合によって変性された、特にジエタノールアミンでエステル化された、エステル化されたコハク酸末端を有するポリイソブチレンおよびそれらの塩、特にLubrizol社によってLubrizol(登録商標)2724、Lubrizol(登録商標)2722およびLubrizol(登録商標)5603の名称で市販されている製品などのジエタノールアミン塩を挙げることができる。
他の特に好ましい極性部分を有するポリオレフィンは、ジエタノールアミノエチルおよびトリエタノールアミンのポリイソブテニルコハク酸エステルである。この製品は、例えばChemron社によってChemccinate(登録商標))2000の名称で販売されている。
極性部分を有するポリオレフィンとして、特にChemron社によってChemccinate(登録商標)1000AFの名称で販売されているグリセリルポリイソブテニルコハク酸エステルを使用することも可能である。
(h)AMPS単位を含む両親媒性ポリマー
本発明の他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、水中油型エマルジョンの形態であり、少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体および2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位を含む少なくとも1種の両親媒性ポリマーを含む。
2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位を含む両親媒性ポリマーは、組成物の生理的に許容される媒体中の式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化に対して寄与する。
本発明の組成物中で使用することができる2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位を含む両親媒性ポリマーは、特許出願EP1466587に記載されているものが挙げられる。
好ましい両親媒性ポリマーとして、特に7〜23個のオキシエチレン化基を含む、AMPSのコポリマーおよびオキシエチレン化C12〜C14アルコールメタクリレートが挙げられる。
本発明に係る式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の安定化を促進する成分は、一般に組成物の総重量に対して0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜15重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%、さらに特に組成物の総重量に対して0.1〜5重量%の範囲の量で組成物中に存在する。
本発明に係る組成物は、上に定義したようにかつ選択された実施形態(式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化および/または安定化を促進する成分の選択)によれば、局所的適用に対して従来的に使用される任意の剤形で、かつ特に水性または水性-アルコール性溶液、水中油型(O/W)または油中水型(W/O)または多重型(三重:W/O/W)またはO/W/O)エマルジョン、ナノ球体およびナノカプセルなどのポリマーのナノ粒子を用いた水相中の脂肪相の水性ゲルまたは分散物、あるいはイオン性および/または非イオン性タイプの脂質ベシクル(リプソーム、ニオソーム、オレオソーム)、ナノエマルジョンまたは薄膜の形態で、提供することができる。これらの組成物は通常の方法によって調製される。
さらに、本発明により使用される組成物は、ほとんど流体であってよく、白色または着色クリーム、軟膏、乳状液、ローション、漿液、ペースト、またはムースの外観を有してよい。組成物は、場合によってエアロゾルの形態で皮膚に適用されてよい。また、組成物は、固体形態で、および例えばスティックの形態で提供してもよい。
本発明により使用される組成物が、油相を含む場合には、油相は、少なくとも1種の油を含む。油相は、さらに他の脂肪物質を含むことができる。
本発明の組成物において使用することができる油としては、例えば
- パーヒドロスクアレンなどの動物由来の炭化水素油;
- ヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリドなどの4〜10個の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド、あるいは、例えばヒマワリ、トウモロコシ、大豆、ヒョウタン、ブドウ種、ゴマ、へーゼルナッツ、杏、マカデミア、アララ、ヒマワリ、ヒマシおよびアボカド油、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、またはDynamit Nobel社によってMiglyol810、812および818の名称で販売されているものなどのカプリル/カプリン酸トリグリセリド、ホホバ油、シアバター油などの植物由来の炭化水素油;
- 特に脂肪酸の合成エステルおよびエーテル、例えば式R1COOR2およびR1OR2[式中、R1は、8〜29個の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は、3〜30個の炭素原子を含む分枝または非分枝炭化水素鎖を表す]の油、例えばPurcellin油、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、2-エチルヘキシルパルミテート、2-オクチルドデシルステアレート、2-オクチルドデシルエルカ酸エステル、イソステアリルイソステアレート;イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレートなどのヒドロキシル化エステル、ジイソステアリルマレート、トリイソセチルシトレート、脂肪アルコールのヘプタノエート、オクタノエートおよびデカノエート;プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグルコールジヘプタノエートおよびジエチレングリコールジイソノナノネートなどのポリオールエステル;ならびにペンタエリスリチルテトライソステアレートなどのペンタエリスリトールエステル;
- 鉱物または合成由来の線状または分枝炭化水素、例えば揮発性または非揮発性パラフィン油およびそれらの誘導体、石油ゼリー、ポリデセン、パーリーム油などの水素化ポリイソブテン;
- セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコールまたはリノレイルアルコールなどの8〜26個の炭素原子を有する脂肪アルコール;
- 文献JP-A-2-295912に記載されているものなどの部分的に炭化水素ベース、および/またはシリコーンベースのフッ素化油;
- 室温で液体またはペースト状の、線状または環式シリコーン鎖を含む揮発性または非揮発性ポリメチルシロキサン(PDMS)などのシリコーン油、特にシクロヘキサシロキサンなどのシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン);アルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン、この基はペンダントまたはシリコーン鎖末端にあり、2〜24個の炭素原子を有する;フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルートリメチルシロキシシリケートおよびポリメチルフェニルシロキサンなどのフェニル化シリコーン;
- これらの混合物を挙げることができる。
表現「炭化水素油」は、上記の油のリストにおいて、炭素および水素原子、ならびに場合によってエステル、エーテル、フッ素化、カルボン酸および/またはアルコール基を主に含む任意の油を意味すると理解される。
油相中に存在することができる他の脂肪物質は、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸などの8〜30個の炭素原子を有する脂肪酸であり;ラノリン、蜜蝋、カルナウバワックスまたはカンデリラワックス、パラフィンワックス、亜炭ワックス、微結晶性ワックス、セレシンまたはオゾケライト、ポリエチレンワックス、フィッシャー-トロプシュワックスなどの合成ワックス;トリフルオロメチル-C1-4-アルキルジメチコーンおよびトリフルオロプロピルジメチコーンなどのシリコーン樹脂;ならびにShin-Etsu社によって「KSG」の名称で、Dow Corning社によって「Trefil」、「BY29」または「EPSX」の名称で、あるいはGrant industries社によって「Gransil」の名称で市販している製品などのシリコーンエラストマーである。
これらの脂肪物質は、例えば粘稠度またはきめなどの所望の特性を有する組成物を調製するように、当業者によって種々の方法で選択される。
本発明の特定の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、油中水(W/O)または水中油(O/W)エマルジョンである。エマルジョンの油相の割合は、組成物の総重量に対して5〜80重量%および好ましくは5〜50重量%の範囲であってよい。
一般に、エマルジョンは、両性、アニオン性、カチオン性または非イオン性乳化剤から選択された少なくとも1種の乳化剤を含み、単独または混合物として使用され、および場合によって共乳化剤を含む。この乳化剤は、得られるべきエマルジョン(W/OまたはO/W)に従って適切に選択される。乳化剤および共乳化剤は、一般に組成物の総重量に対して0.3〜30重量%、および好ましくは0.5〜20重量%の範囲の割合において組成物中に存在する。
W/Oエマルジョンに対して、例えば乳化剤として、Dow Corning社によって「DC5225C」の名称で販売されているシクロメチコーンとジメチコーンコポリオールの混合物などのジメチコーンコポリオール、およびDow Corning社によって「Dow Corning5200 Formulation Aid」の名称で販売されているラウリルメチコーンコポリオールなどのアルキルジメチコーンコポリオール、およびGoldschmidt社によってAbil EM 90(登録商標)の名称で販売されているセチルジメチコーンコポリオールを挙げることができる。また、W/Oエマルジョンに対する界面活性剤として、文献US-A-5,412,004の実施例3、4および8の、および文献US-A-5,811,487の実施例の手順によって得られるもの、特に特許US-A-5,412,004の実施例3(合成例)の生成物、およびShin Etsu社によって参照事項KSG21の名称で市販されているものなどの、少なくとも1種のオキシアルキレン化基を含む架橋エラストマー固体オルガノポリシロキサンを使用することが可能である。
O/Wエマルジョンに対して、例えば乳化剤として、グリセロールのオキシアルキレン化(より詳しくは、ポリオキシエチレン化)脂肪酸エステル;ソルビタンのオキシアルキレン化脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化)脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化)脂肪アルコールエーテル;スクロースステアレートなどの糖エステル;およびグリセリルステアレートとPEG-40ステアレートの混合物などの、それらの混合物などの非イオン性乳化剤を挙げることができる。
知られている方法において、本発明の化粧品または皮膚科学的組成物は、また、親水性または親油性ゲル化剤、防腐剤、溶剤、香料、充填材、UV遮蔽剤、殺菌剤、臭気吸収剤、着色物質、植物抽出物、塩類、抗酸化剤、塩基性薬剤、酸、非イオン性、アニオン性およびカチオン性界面活性剤などの化粧品または皮膚科学的分野における通常の補助剤を含むことができる。
これらの種々の補助剤の量は、考慮される分野において従来使用される量であり、例えば組成物の総重量の0.01〜20%である。これらの補助剤は、それらの性質によって、脂肪相中に、水相中に、および/または脂質ベシクル中に導入することができる。
本発明の組成物中に使用することができる充填材として、例えば、顔料のほかにシリカ粉末;タルク;ポリアミド粒子および特にAtochem社によってORGASOLの名称で販売されているもの;ポリエチレン粉末;Dow Corning社によってPOLYTRAPの名称で販売されているエチレングリコールジメタクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマーから作製されたものなどのアクリルコポリマーをベースとするマイクロスフェア;中空マイクロスフェアなどの発泡粉末、および特にKemanord Plast社によってEXPANCELの名称で、またはMatsumoto社によってMICROPEARL F 80EDの名称で市販されているマイクロスフェア;Toshiba Silicone社によってTOSPEARLの名称で市販されているものなどのシリコーン樹脂マイクロビーズ;ならびにそれらの混合物を挙げることができる。これらの充填材は、組成物の総重量に対して0から20重量%、好ましくは1から10重量%の範囲の量で存在することができる。
親水性または親油性ゲル化剤として、特にカルボポール、ルビゲル、ホスタセリンAMPS、シマルゲル、セピゲル、キサンタン、グアーおよびセルロースゴム、アルギネートおよびそれらの混合物を挙げることができる。ヘクトライトも挙げることができる。
抗酸化剤として、特にポリフェノール、タンニン酸、エピガロカテキンおよびこれらを含む天然抽出物、アントシアニン、ローズマリー抽出物、オリーブ葉抽出物、緑茶、レスベラトロールおよびその誘導体、ピクノゲノール、エルゴチネイン、N-アセチルシステイン、ビオチン、キレート化剤、イデベノン、Provital社からのPronalen Bioprotect(商標)などの植物抽出物、ビタミンEなどの抗遊離ラジカル剤、補酵素Q10、ビオフラボノイド、SODs、フィタントリオール、リグナン、メラトニン、ピドレート、グルタチオンを挙げることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明により使用される組成物は、化学的遮蔽剤または物理的遮蔽剤またはこのような遮蔽剤の混合物であってよい少なくとも1種のUV遮蔽剤(または日焼け止め)を含む。
例示として、限定することなく、以下の一群を挙げることができる(名称は、遮蔽剤に対するCTFA呼称に対応する):
アンスラニレート、特にメチルアンスラニレート、ベンゾフェノン、特にベンゾフェノン-1、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-5、ベンゾフェノン-6、ベンゾフェノン-8、ベンゾフェノン-9、ベンゾフェノン-12、および好ましくはベンゾフェノン-2(オキシベンゾン)、またはベンゾフェノン-4(B.A.S.F.から入手可能なUvinul MS40);ベンジリデンカンファー、特に3-ベンジリデンカンファー、ベンジリデンカンファースルホン酸、カンファーベンザルコニウムメトスルフェート、カンファーポリアクリルアミドメチルベンジリデン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、および好ましくは4-メチルベンジリデンカンファー(Merckから入手可能なEusolex6300);ベンズイミダゾール、特にベンズイミダジレート(Haarmann and Reimerから入手可能なNeo Heliopan AP)、またはフェニルベンズイミダゾールスルホン酸(Merckから入手可能なEusolex 232);ベンゾトリアゾール、特にドロメットトリゾールトリシロキサン、またはメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(Cibaから入手可能なTinosorb M);シンナメート、特にシノキセート、DEAメトキシシンナメート、ジイソプロピルメチルシンナメート、ジメトキシシンナメートのグリセリルエチルヘキサノエート、イソプロピルメトキシシンナメート、イソアミルシンナメート、好ましくはエトクリレン(B.A.S.F.から入手可能なUvinul N35)、オクチルメトキシシンナメート、(Hoffmann La Rocheから入手可能なParsol MCX)、またはオクトクリレン(B.A.S.F.から入手可能なUvinul539);ジベンゾイルメタン、特にブチルメトキシジベンゾイルメタン(Parsol1789);イミダゾリン、特にエチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリン;PABA、特にエチルジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシルジメチルPABA、グリセリルPABA、PABA、PEG-25PABA、および好ましくはジエチルヘキシルブトアミドトリアゾン(3V Sigmaから入手可能なUvasorbHEB)、エチルヘキシルトリアゾン(B.A.S.F.から入手可能なUvinul T150)、またはエチルPABA(ベンゾカイン);サリチレート、特にジプロピレングリコールサリチレート、エチルヘキシルサリチレート、ホモサレート、またはTEAサリチレート;トリアジン、特にアニソトリアジン(Cibaから入手可能なTinosorb S);被覆または被覆されていない、ドロメットリゾールトリシロキサン、酸化亜鉛、二酸化チタン、亜鉛、鉄、ジルコニウムおよび酸化セリウム。
遮蔽剤の量は、所望の最終用途に依存する。例えば、それは、組成物の総重量に対して1〜20重量%、より好ましくは2〜10重量%の範囲であってよい。
本発明に係る組成物は、皮膚に直接的に、あるいは皮膚に部分的に適用するために、閉塞性または非閉塞性タイプの化粧品支持体または皮膚科学的支持体に適用することができる。
支持体は、「閉塞性」支持体であってよい。例として、支持体は高密度ポリエチレンおよび低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレンおよび酢酸ビニルコポリマー、ポリエステルおよびポリウレタンまたはこのような材料の複合体から選択される熱可塑性材料からなる。また、これらの材料は、アルミニウムシートなどの少なくとも1種の金属シートを伴うラミネート形態であってよい。
この支持体層は、所望の支持および保護機能を与える任意の適切な厚さであってよい。好ましくは、支持体層の厚さは、約20μmから約1.5mmの間である。有利には、支持体層は、皮膚の形状に完全に適合することができ、使用者に不快感を起こさせないように十分に可撓性である。
しかし、好ましくは支持体は、「非閉塞性」である。この前提において、紙、多孔性または穿孔熱可塑性材料、織物、不織織物または穿孔不織織物からなる支持体が、有利に使用される。
本発明の他の実施形態によれば、本発明の前記組成物は、例えば皮膚老化の徴候を抑制しようとする追加活性剤、または脂性の皮膚を抑制しようとする追加活性剤などの、皮膚の外観に有益な効果を有する追加化粧品活性剤を含む、経口投与される組成物と組み合わせることができる。
本発明の組成物中で使用される追加成分は、また化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤、特に皮膚の外観および/またはきめに有益な成分および/または活性剤であってよい。
本発明の特定の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を可溶化および/または安定化する少なくとも1種の成分と、化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された、さらに少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤とを含む。
特に、本発明の組成物は、前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を可溶化する成分と、化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された、少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤とを含む。
好ましい実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、(b)少なくとも1種の親油性アミノ酸誘導体、とりわけAJINOMOTOによってELDEW SL205の名称で市販されている特にイソプロピルN-ラウロイルサルコシネート、ならびに化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
他の好ましい実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、(b)少なくとも1種のイソソルビドエーテル、特にUNIQEMA社によって名称ARLASOLVE DMIの名称で市販されているジメチルイソソルビド、ならびに化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された、少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、(b)少なくとも1種のカプリリルアルコールエステル、特にCOGNIS社によってCETIOL CCの名称で市販されているジカプリリルカーボネートならびに化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
さらに他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、(b)少なくとも1種の2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメート、またはGIVAUDAN(DSM Nutritional Puroducts)社によって、特に「PARSOL MCX」の商標で販売されているオクチルメトキシシンナメートのような、少なくとも1種のケイ皮酸誘導体ならびに化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、(b)COGNIS社によって、EUTANOL Gの名称で、またはSASOL社によってISOFOL 20N/Fの名称で市販されている少なくとも2-オクチルドデカノールならびに化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤から選択された少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
追加化粧品または薬学的活性剤
本発明の組成物中に使用することができる追加化粧品または薬学的活性剤の例として、参照により本明細書に組み込まれる特許出願WO2004/105736およびDE10324567に記載されている活性剤を挙げることができる。
追加活性剤は、特に色素消失剤、抗菌剤、制汗剤、金属キレート化剤、加水分解タンパク質、抗酸化剤、ビタミン、抗炎症剤、抗刺激または無痛化剤、保湿剤、植物抽出物、バリヤー機能向上剤、艶消し剤、抗磨耗充填材または剥離剤、落屑剤、皮脂調整剤、創傷治癒剤、収斂剤、充填材、蛍光増白剤、蛍光剤、皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激するかつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、皮膚バリヤー機能を促進する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、抗グリケーション剤、皮膚緩和剤、皮膚微小循環促進剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、引き締め剤ならびにこれらの混合物から選択することができる。
湿潤剤または保湿剤としては、特にグリセロールおよびその誘導体、尿素およびその誘導体、特にNational Starchによって市販されているHydrovance(登録商標)、乳酸、ヒアルロン酸、AHAs、BHAs、ナトリウムピドレート、キシリトール、セリン、乳酸ナトリウム、エクトインおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、コラーゲン、プランクトン、Sederma社によってMoist 24(登録商標)の名称で市販されているImperata cylindra抽出物が挙げられる。
バリヤー機能を促進する薬剤として、特にセラミドおよび誘導体、スフィンゴイドをベースとする化合物、グリコスフィンゴ脂質、リン脂質、コレステロール、およびその誘導体、フィトステロール、必須脂肪酸、ジアシルグリセロール、4-クロマノンおよびクロモン誘導体、石油ゼリー、シアバター、ココアバターおよびラノリンが挙げられる。
色素消失剤として、特にビタミンCおよびその誘導体、および特にビト(vit)CG、CPおよび3-OエチルビタミンC、アルファおよびベータアルブチン、ルシノールおよびその誘導体、コウジ酸、レゾルシノールおよびその誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、ゲンチシン酸、ホモゲンチセート、メチルゲンチセートまたはホモゲンチセート、ジオイン酸、Dカルシウムパンテセインスルホネート、リポ酸、エラグ酸、ビタミンB3、トラネキサム酸、リポ酸、リノレイン酸およびその誘導体、セラミドおよびそれらの同族体、ローマカミツレ、クマコケモモ、アロエ(ベラ、フェロックス、バーデンシス)類、桑の実、タツナミソウなどの植物の誘導体が挙げられ、このリストは網羅的なものではない。
本発明の特定の実施形態によれば、脂性の皮膚手入れおよび/または皮膚老化の徴候に対応するために、追加成分および/または活性剤を使用することが可能である。
当業者は、前記活性剤を、ケラチン材料についての所望の効果によって選択する。
当業者は、老化した皮膚の手入れおよび/またはメークアップのために、保湿剤、落屑剤、バリヤー機能を促進する薬剤、色素消失剤、抗酸化剤、皮膚緩和剤、抗グリケーション剤、皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体(PBR)の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、脂肪再構成剤、および目の輪郭に対する皮膚微小循環促進剤、ならびにそれらの混合物から選択された少なくとも1種の活性剤を好ましくは選択する。
組成物は、即座に目に見えるアンチエイジング効果を意図して、さらに、微細なしわを減少する効果を有する充填材または皮膚の自然な着色を促進する薬剤などの少なくとも1種の成分を含むことができる。
好ましい実施形態によれば、本発明に係るアンチエイジング組成物は、少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、少なくとも1種の保湿剤、少なくとも1種の落屑剤、少なくとも1種の捕足的なアンチエイジング活性剤、および場合によって即座に目に見える効果を与えることを意図した少なくとも1種の成分を含む。
脂性の皮膚の手入れおよび/またはメークアップのために、当業者は、好ましくは落屑剤、皮脂調整および抗脂漏性剤、収斂剤から選択される少なくとも1種の活性剤を選択する。組成物はさらに、即座に目に効果を与えることを意図した、微細なしわを減少する効果を有する充填材または艶消し剤などの少なくとも1種の成分を含む。
好ましい実施形態によれば、本発明に係る、脂性の皮膚に対して配慮した組成物は、少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、少なくとも1種の皮脂調整剤、少なくとも1種の落屑剤、少なくとも1種の抗菌剤および場合によって即座に目に見える効果を与えることを意図した、少なくとも1種の成分を含む。
座瘡傾向のある皮膚の手入れおよび/またはメークアップに対して、当業者は、好ましくは抗菌剤、創傷治癒剤および抗炎症剤から選択された少なくとも1種の活性剤を選択する。
組成物は、さらに、即座の目に見える効果を与えることを意図した少なくとも1種の追加成分を含み、艶消し剤または微細なしわを減少する効果を有する充填材、蛍光剤、皮膚を自然にピンク色着色することを促進する薬剤および磨耗または剥離剤を挙げることができる。
第1の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の保湿剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の落屑剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種のバリヤー機能を促進する薬剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の色素消失剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の抗酸化剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の皮膚緩和剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の抗グリケーション剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の角質外皮の成熟を促進する薬剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の細胞のエネルギー代謝刺激剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の引き締め剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の鎮痛および/または抗刺激剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の皮脂調整剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の収斂剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の創傷治癒剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の抗炎症剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の抗菌剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の艶消し剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種のしわ減少効果を有する充填材を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の蛍光剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の皮膚の自然なピンク色着色を促進する薬剤を含む。
他の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の抗磨耗充填材または剥離剤を含む。
化合物のこのような例を以下に記載する。
a)脂性の皮膚手入れのための追加活性材および/または成分
脂性の皮膚の手入れのために意図した本発明に係る組成物は、艶消し剤、抗磨耗充填材または剥離剤、落屑剤、抗菌剤、無痛化剤、抗炎症、皮脂調整剤、抗酸化剤、創傷治癒剤、収斂剤およびそれらの混合物から選択される追加成分および/または活性剤を含む。本発明の特定の実施形態によれば、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を可溶化および/または安定化する成分、ならびにさらに脂性の皮膚手入れのための少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
特に、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、少なくとも1種の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を可溶化成分、さらに脂性の皮膚手入れのための少なくとも1種のその他の追加成分および/または活性剤を含む。
好ましい可溶化剤は、上に記載されている。特に、それらは:
- 親油性アミノ酸誘導体、特に、とりわけAJINOMOTOによってELDEW SL 205の名称で市販されている特にN-ラウロイルサルコシネート;
- イソソルビドエーテル、特にUNIQEMA社によってARLASOLVE DMIの名称で市販されている特にジメチルイソソルビド;
- カプリリルアルコールエステル、特にCOGNIS社によってCETIOL CCの名称で市販されているジカプリリルカーボネート;
- ケイ皮酸誘導体、GIVAUDAN(DSM Nutritional Productsによって「PARSOL MCX」の商標で販売されている2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメートまたはオクチルメトキシシンナメートなど;
- COGNIS社によってEUTANOL Gの名称で、またはSASOL社によってISOFOL20N/Fの名称で市販されている2-オクチルドデカノール;またはそれらの混合物である。
このような追加成分および/または活性剤を以下に記載する。
艶消し剤
表現「艶消し剤」は、皮膚を、見た目により艶消しで、光らなくすることを意図した薬剤を意味すると理解される。
薬剤および/またはこれを含む組成物の艶消し効果は、鏡面反射と拡散反射の間の比Rを測定することにより、ゴニオ反射率計を用いて特に評価される。一般に2以下のR値が、艶消し効果を示す。
艶消し剤は、特に、米澱粉、トウモロコシ澱粉、カオリナイト、シリカ、タルク、カボチャ種抽出物、セルロースマイクロビーズ、植物繊維、合成繊維、特にポリアミドの繊維、発泡アクリルコポリマーマイクロスフェア、ポリアミド粉末、シリカ粉末、ポリテトラフルオロエチレン粉末、シリコーン樹脂粉末、アクリルコポリマー粉末、ワックス粉末、ポリエチレン粉末、シリコーン樹脂で被覆されたエラストマー架橋オルガノポリシロキサン粉末、タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、非晶質混合シリケート粉体、アクリルポリマー粉末、シリケートおよび特に混合シリケート粒子、ならびにそれらの混合物から選択することができる。
艶消し剤として、特に以下のものを挙げることができる:
- 米またはトウモロコシ澱粉、特にNational Starch社によってDry Flo(登録商標)の名称で市販されているアルミニウムスターチオクテニルスクシネート;
- カオリナイト;
- シリカ;
- タルク;
- Indena社によってCurbilene(登録商標)の名称で市販されているカボチャ種抽出物;
- L'OREALの特許出願EP1562562に記載されているセルロースマイクロビーズ;
- 繊維、例えば絹繊維、綿繊維、羊毛繊維、亜麻繊維、特に木材、野菜または藻類から抽出されたセルロース繊維、ポリアミド(Nylon(登録商標))繊維、変性セルロース繊維、ポリ-p-フェニレンテレフタミド繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、アラミド繊維、炭素繊維、Teflon(登録商標)繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニルまたはビニリデン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、キトサン繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレンフタレート繊維、ポリマーの混合物から形成された繊維、吸収可能な合成繊維、およびL'OREALの特許出願EP1151742に記載されているそれらの混合物;
- EXPANCELによってEXPANCEL551(登録商標)の名称で市販されているものなどの発泡アクリルコポリマーマイクロスフェア;
- 特許出願FR2869796に記載されている光学効果を有する充填材、特に:
- 例えば、10ミクロンの平均サイズおよび1.54の屈折率を有する、AtofinaからOrgasolタイプのNylon 12粒子などのポリアミド(Nylon(登録商標))粉末、
- 5ミクロンの平均サイズおよび1.45の屈折率を有する、MiyosiからのシリカビーズSB150などのシリカ粉末、
- 8ミクロンの平均サイズおよび1.36の屈折率を有する、ClariantからのPTFEs Ceridust 9205Fなどのポリテトラフルオロエチレン粉末、
- 4.5ミクロンの平均サイズおよび1.41の屈折率を有する、GE Siliconeからのシリコン樹脂Tospearl 145Aなどのシリコーン樹脂粉末、
- 8ミクロンの平均サイズおよび1.49の屈折率を有する、Nihon JunyokiからのPMMA粒子Jurymer MBI、またはMatsumoto Yusi-Seiyaku社からの粒子Micropeal M100(登録商標)およびF80ED(登録商標)などのアクリル、特にポリメチル(メタ)アクリレートコポリマー粉末、
- 7ミクロンの平均サイズおよび1.54の屈折率を有する、マイクロ粉末からの粒子Paraffin wax microease 114Sなどのワックス粉末、
- 特に少なくとも1種のエチレン/アクリル酸コポリマーを含むポリエチレン粉末、および特にSumitomo(10ミクロンの平均サイズおよび1.48の屈折率を有する)からの粒子Flobeads EA209などのエチレン/アクリル酸コポリマーからなるポリエチレン粉末、
- 例えば特許US5538793に記載されている、シリコーン樹脂で、特にシルセスキオキサン樹脂で被覆されたエラストマー架橋オロガノポリシロキサン粉末。このようなエラストマー粉末は、SHIN ETSU社によって「KSP-100」、「KSP-101」、「KSP-102」、「KSP-103」、「KSP-104」、「KSP-105」の名称で販売されている。
- Catalyst&chemicals 社によってCoverleafAR-80の名称で販売されているものなどのタルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、
ならびにそれらの混合物、
- 同様の特許出願FR2869796に記載されている皮脂を吸収または吸着する化合物。特に次を挙げることができる:
- 例えば、MYOSHI社によって市販されている名称「SILICA BEADS SB-700」、ASAHI GLASS社によって市販されている「SUNSPHERE(登録商標)H51」、「SUNSPHERE(登録商標)H33」、「SUNSPHERE(登録商標)H53」の名称で販売されている多孔性シリカマイクロスフェアなどのシリカ粉末;ASAHI GLASS社によって市販されている「SA SUNSPHERE(登録商標)H-33」および「SA SUNSPHERE(登録商標)H-53」の名称で販売されているポリジメチルシロキサンで被覆された非晶質シリカマイクロスフェア;
- 例えば、Sumitomo社によって「NEUSILIN UFL2」の名称で市販されているものなどの、特にアルミニウムおよびマグネシウムの非晶質混合シリケート粉末;
- 例えば、ATOCHEM社によって「ORGASOL(登録商標)4000」の名称で市販されているものなどのポリアミド(nylon(登録商標))粉末;
- 例えば、WACKHERR社によって市販されている「COVABEAD(登録商標)LH85」などの特にポリメチルメタクリレートのアクリルポリマーの粉末;例えば、DOW CORNING社によって市販されている「DOW CORNING5640 MICROSPONGE(登録商標)SKIN OIL ADSORBER」、またはGANZ CHEMICALによって市販されている「GANZPEARL(登録商標)GMP-0820」などのポリメチルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレートの粉末;例えば、AMCOL社によって市販されている「POLYPORE(登録商標)L200」または「POLYPORE(登録商標)E200」などのポリアリルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレートの粉末;例えば、DOW CORNING社によって市販されている「POLYTRAP(登録商標)6603」などのエチレングリコールジメタクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマーの粉末;
- アルミナシリケートなどのシリケート粒子;
- 混合シリケート粒子、例えば
・ Kunimine社によってSumecton(登録商標)の商標で市販されているサポナイトまたはナトリウムスルフェートを含むマグネシウムおよびアルミニウムシリケート水和物などのアルミニウムおよびマグネシウムシリケート粒子;
・ マグネシウムシリケート、ヒドロキシエチルセルロース、黒色クメン油、ヒョウタン種油およびリン脂質複合体またはLucasMeyerからのMatipure(登録商標)、
ならびにそれらの混合物。
好ましい艶消し剤として、本発明によれば、カボチャ種抽出物、米またはトウモロコシ澱粉、カオリナイト、シリカ、タルク、ポリアミド粉末、ポリエチレン粉末、アクリルコポリマー粉末、発泡アクリルコポリマーマイクロスフェア、シリコーン樹脂マイクロビーズ、混合シリケート粒子およびそれらの混合物を使用することが可能である。
抗磨耗充填材および剥離剤
本発明に係る洗い落とし(rinse-off)組成物において使用することができる剥離剤として、例えば、鉱物、植物または有機体由来の剥離またはスクラビング粒子が、挙げられる。したがって、例えば、ビーズまたはポリエチレン粉末、ナイロン粉末、ポリ塩化ビニル粉末、軽石、杏核または堅果殻の粉末、おがくず、ガラスビーズ、アルミナ、およびそれらの混合物を使用することが可能である。
Solabia(竹抽出物)からのExfogreen(登録商標)、イチゴ痩果(Greentechからのイチゴ痩果)の抽出物、桃核粉末、杏核粉末、および最後に抗磨耗効果を有する植物粉末の分野においてクランベリー核粉末をも挙げることができる。
本発明に係る好ましい抗磨耗充填材または剥離剤として、桃核粉末、杏核粉末、クランベリー核粉末、イチゴ痩果抽出物、および竹抽出物を挙げることができる。
表現「脂性の皮膚手入れのための追加活性剤」は、本発明の状況においてそれ自身、すなわちそれを実現ために外部の薬剤の介在を必要とせず、特に次の生物学的活性を有する化合物を意味すると理解される:
- 落屑活性(コメドを開かせる)、および/または
- 抗菌活性(特にP.座瘡について)、および/または
- 鎮痛または抗炎症活性、および/または
- 皮脂調整活性、および/または
- 抗酸化活性(スクアレンの酸化およびコメドの形成を防止する)
- 傷治癒活性
- 収斂活性。
本発明の組成物中で使用することができるヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と組み合わされる活性剤の例として、したがって、特に落屑剤、抗菌剤、無痛化剤、抗炎症剤、皮脂調整剤、抗酸化剤およびそれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、本発明に係る組成物は、追加活性剤として少なくとも1種の皮脂調整剤を含む。
特定の実施形態によれば、組成物は、さらに場合によって1種の抗菌剤を含むことができる。
さらにより好ましくは組成物は、落屑剤をさらに含むことができる。前記組成物の効力および/または耐性をさらに増大するために、鎮痛または抗炎症剤、抗酸化剤、創傷治癒剤、収斂剤およびそれらの混合物をさらに添加することができる。
化合物の例として、それぞれのクラスに対して次が挙げられる:
皮脂調整剤または抗脂漏性剤
表現「皮脂調整または抗脂漏性」剤は、特に皮脂腺の活性を調整することができる薬剤を意味すると理解される。
特に、次が挙げられる:
- レチノイン酸、過酸化ベンゾイル、硫黄、ビタミンB6(またはピリドキシン)、塩化セレニウム、サンファイア;
- シナモン、茶およびSeppicからのSepicontrol A5 TEAなどのオクタノグリシン抽出物の混合物;
- カプリロイルグリシン、サルコシンおよび特にSEPPIC社によってSepicontrol A5(登録商標)の商標で市販されているシンナモマムゼイラニカム(cinnamomum zeylanicum)抽出物の混合物;
- 亜鉛グルコネートなどの亜鉛塩、亜鉛ピロリドンカルボキシレート(または亜鉛ピドレート)、亜鉛ラクテート、亜鉛アスパルテート、亜鉛カルボキシレート、亜鉛サリチレート、亜鉛システート;
- 銅塩、特に銅ピドレート;
- Amica montana、Cinchona succirubra、Eugenia caryophyllata、Humulus lupulus、Hypericum perforatum、Mentha piperita、Rosmarinus officinalis、Salvia officinalis、およびThymus vulgaris種の植物抽出物、すべては、例えばMARUZEN社によって市販されている;
- Silab社によってSebonormine(登録商標)の名称で市販されているシモツケ(Spiraea ulamaria)の抽出物;
- Biotechmarine社によってPhlorogine(登録商標)の名称で販売されているものなどの藻Laminaria saccharinaの抽出物;
- Sabinsa社によってPolicasonol(登録商標)の名称で市販されている蔗糖の抽出物;
- Solabia社によってSebustop(登録商標)の名称で販売されているものなどのワレモコウ(Sanguisorba officinalis/Poterium officinale)根、ショウガ(Zingiber officinalis)根茎およびシナモン(Cinnamomum cassia)樹皮の抽出物の混合物;
- Lucas Meyer社によってLinumine(登録商標)の名称で販売されているものなどのアマニ油抽出物;
- Maruzen社によってPhellodendron extractBGの名称で、またはIchimaru Pharcos社によってOubaku liquidBの名称で販売されているものなどのPhellodendron抽出物;
- Pentapharm社によってRegu SEB(登録商標)の名称で販売されているものなどのSerenoa serrulata(ソーパルメット)とゴマ種抽出物のアルガンオイルの混合物;
- Green tech社によってSeborilys(登録商標))の名称で販売されているものなどのTerminalia chebula、キンレンカおよび生物学的利用可能な亜鉛(ミクロ藻類)の混合物;
- Euromed社によってPygeum afrianumステロリン脂質抽出物の名称で販売されているものなどのPygeum afrianumの抽出物;
- Actives International社によってバイアピュアーセバル(Viapure Sabal)の名称で販売されているもの、またはEuromed社によって販売されているものなどのSerenoa serrulataの抽出物;
- Rahn社によってSeboclear(登録商標)の名称で販売されているものなどのオオバコ、Berberis aquifoliumおよびナトリウムサリチレートの抽出物のSerenoa serrulataの混合物;
- Maruzen社によってチョウジ抽出物粉末(Clove extract Poeder)の名称で販売されているものなどのチョウジ抽出物;
- Laboratoires Serobiologiques社によってLipofructyl(登録商標)の名称で販売されているものなどのアルガンオイル;
- Sedema社によってNormaseb(登録商標)の名称で販売されているものなどの乳汁タンパク質濾液;
- Biotechmarine社によってLaminarghane(登録商標)の名称で販売されているものなどの藻Laminariaの抽出物;
- Codif社によってPhycosaccharide ACの名称で販売されているものなどの藻Lamina ria digitataのオリゴサッカライド;
- Icthyol社によってIcthyol Paleの名称で販売されているものなどのスルホン化シストオイル;
- Libiol社によってCytobiol Ulmaireの名称で販売されているものなどのシモツケ(Spiraea ulamaria)抽出物;
- Sederma社によってSebosoftの名称で、ナトリウムポリアクリレートゲルの形態で特に販売されているセバチン酸;
- Arch Chemical社によってBiopol Betaの名称で販売されているものなどのコンジャックチューバー(konjac tuber)およびアルキルスルホネート鎖により修飾されたものから抽出されたグルコマンナン;
- Bioland社によってSophora粉末またはSophora抽出物の名称で販売されているものなどのSophora angustifoliaの抽出物;
- Alban Muller社によってRed bark HSの名称で販売されているものなどのCinchona succirubra樹皮の抽出物;
- Alban Muller社によってPanama wood HSの名称で販売されているものなどのQuillaja saponariaの抽出物;
- Seppic社によってLipacide UGORの名称で販売されているものなどのウンデシレン鎖にグラフトされたグリシン:
- Sederma社によってAC.Netの名称でゲルの形態で販売されているものなどのオレアノリン酸およびノルジヒドログアイアレチン酸混合物;
- フタルイミドペルオキシヘキサン酸;
- Sasol社によってCOSMACOL(登録商標)ECIの名称で販売されている(C12〜C13)トリアルキルシトレート;
- Sasol社によってCOSMACOL(登録商標)ECLの名称で販売されている(C14〜C15)トリアルキルシトレート;
- Vincience社によってAcnacidol(登録商標)BGの名称で販売されているものなどの10-ヒドロキシデカン酸、および特に10-ヒドロキシデカン酸、セバシン酸および1,10-デカンジオールの混合物;
- 出願WO2005/053632に記載されているものなどの特定のPPAR-γ活性体;
- Silybum属の植物の抽出物;
- サポゲニンまたはそれを含む植物抽出物、特にジオスゲニンに富むDioscoreaの抽出物;および
- オイゲノールおよびオイゲニルグルコシドを含むEugenia caryophyllataの抽出物、ならびにそれらの混合物。
本発明により使用することができる好ましい皮脂調整剤として、次が挙げられる:
- サンファイア;
- SeppicからのSepicontrol A5TEAなどのシナモン、茶およびオクタノイルグリシン抽出物の混合物;
- SEPPIC社によってSepicontrolA5(登録商標)の商標で市販されている、カプリロイルグリシン、サルコシンおよび特にシンナモマムゼイラニカムの抽出物の混合物;
- 亜鉛グルコネート、亜鉛ピリリドンカルボキシレート(または亜鉛ピドレート)、亜鉛ラクテート、亜鉛アスパルテート、亜鉛カルボキシレート、亜鉛サリチレート、亜鉛システートなどの亜鉛塩;
- 銅塩、特に銅ピドレート;
- Silab社によってSebonormine(登録商標)の名称で販売されているものなどのシモツケ(Spiraea ulamaria)の抽出物;
- Biotechmarine社によってPhlorogine(登録商標)の名称で販売されているものなどの藻Laminaria saccharinaの抽出物;
- Solabia社によってSebustop(登録商標)の名称で販売されているものなどのワレモコウ(Sanguisorba officinalis/Poterium officinale)根、ショウガ(Zingiber officinalis)根茎およびシナモン(Cinnamomum cassia)樹皮の抽出物の混合物;
- サポゲニンまたはそれらを含む植物抽出物、特にジオスゲニンに富むDioscoreaの抽出物、ならびにそれらの混合物。
また、次のような制汗剤が挙げられる:アルミニウムおよび/またはジルコニウム塩;「ZAG錯体」の名称で通常知られている特許US3792068に記載されているものなどの、アミノ酸を含むジルコニウムヒドロキシクロリドおよびアルミニウムヒドロキシクロリド錯体。このような錯体は、一般にZAG(アミノ酸がグリシンである場合)の名称で知られている。ZAG錯体は、通常、約1.67〜12.5の範囲のAl/Zr比および約0.73〜1.93の範囲の金属/Cl比を有する。これらの生成物の中で、アルミニウムジルコニウムオクタクロロヒドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムペンタクロロヒドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムテトラクロロ水和物GLYおよびアルミニウムジルコニウムトリクロロ水和物GLYを挙げることができる。
アルミニウム塩の中で、アルミニウムクロロ水和物、アルミニウムクロロヒドレックス、アルミニウムヒドレックスPEG、アルミニウムクロロヒドレックスPG、アルミニウムジクロロ水和物、アルミニウムジクロロヒドレックスPEG、アルミニウムジクロロヒドレックスPG、アルミニウムセスキクロロ水和物、アルミニウムセスキクロロヒドレックスPEG、アルミニウムセスキクロロヒドレックスPG、明礬塩、アルミニウムスルフェート、アルミニウムジルコニウムオクタクロロ水和物、アルミニウムジルコニウムペンタクロロ水和物、アルミニウムジルコニウムテトラクロロ水和物、アルミニウムジルコニウムトリクロロ水和物、さらに詳しくは、REHEIS社によってMICRODRY ALUMINUM CHLOHYDRATEの名称で、またはGUILINI CHEMIE社によってALOXICOLL PF40の名称で市販されているアルミニウムクロロ水和物が挙げられる。アルミニウムおよびジルコニウム塩は、例えばREHEIS社によってREACH AZP-908-SUFの名称で市販されているもの、「活性化」アルミニウム塩、例えばREHEIS社によってREACH103の名称で、またはWESTWOOD社によってWESTCHLOR200の名称で市販されているものである。
その他の脱臭活性剤としては、亜鉛塩、例えば、サリチル酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛;クロルヘキシジンおよびその塩;モノカプリン酸ジグリセリル、モノラウリン酸ジグリセリル、モノラウリン酸グリセリル;ポリヘキサメチレンビグアニド塩も挙げることができる。
抗菌剤
表現、抗菌剤は、例えばP座瘡などの、脂性の皮膚の特定のフローラに効果を有する薬剤を意味すると理解される。
これらの効果は、殺菌性もしくは坑細菌性付着(微生物の付着を防止および/または減少する)またはバクテリアの増殖を避けるためにバクテリアの生体膜に作用することであってよい。
出願DE10324567(参照により本発明中に組み込まれる)に引用されている、抗菌活性を有する活性剤および防腐剤を挙げることができる。
また、次を挙げることができる:
- Flavex NaturextrakteからのHOP CO2-TO抽出物(登録商標)などの超臨界CO2抽出によって得られるホップコーン抽出物、
- FlavexからのSt.John's Wort CO2-TO抽出物(登録商標)などの超臨界CO2抽出によって得られるセイヨウオトギリソウの抽出物、
- アシアチン酸、
- NaturoginからのBMB-CF(登録商標)におけるような、Scutellaria baicolensis、Paenoia suffruicosaおよびGlycyrrhiza glabra根の抽出物の混合物、
- 特にClariant社によってOctopirox(登録商標)の名称で販売されている1-ヒドロキシ-4-メチル-6-トリメチルペンチル-2-ピリドン(INCI名:piroctone olamine)のモノエタノールアミン塩、
- シトロリン酸、スペリリン酸(または4-イソプロペニルシクロヘックス-1-エンカルボン酸)、
- グリセロールの2-エチルヘキシルエーテル(INCI名:エチルヘキシルグリセリン)、例えばShulke&MayrからのSensivaSC50(登録商標)、
- グリセリルカプリレート/カプレート(ABITECからのCapmul MCM(登録商標))、
- SchottからのBioactive glasspowder r(登録商標)、SchottからのActysse premierBG r(登録商標)などのカルシウムナトリウムホスホシリケート、
- Cibaからの酸化シリコン、
- Nipponn Sheet Glass社からのMetashines ME2025 PS(登録商標)などの銀をベースとする粒子、
- COGNISからのArgapureLS9710(登録商標)などのアルガン抽出物、
- Gattefosseと同等であるガツリンまたはPentapharm社による「Melfade-J」などのクマコケモモ抽出物、
- VincienceからのAcnacidol Pなどの10-ヒドロキシ-2-デカン酸、ナトリウムウルソレート、アゼライン酸、ジ-ヨード-メチルPトリルスルホンまたはAngusからのAmical Flowable(登録商標)、MaprecosからのMalachite粉末、Elementis GMBHからのZincare(登録商標)などの酸化亜鉛、UniqemaからのArlatone dioic DCA(登録商標)などのオクタデセンジオン酸、フタルイミドペルオキシヘキサン酸またはChemron CorporationからのEureco HC;エラジン酸;2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドキシジフェニルエーテル(またはトリクロサン)、1-(3',4'-ジクロロフェニル)-3-(4'-クロロフェニル)尿素(またはトリクロカルバン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド、3',4',5'-トリクロロ-サリチルアニリド、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、ヘキサミジンイセチオネート、メトロニダゾールおよびその塩、ミコナゾールおよびその塩、イトラコナゾール、テルコナゾール、エコナゾール、ケトコナゾール、サペルコナゾール、フルコナゾール、クロトリマゾール、ブトコナゾール、オキシコナゾール、スルファコナゾール、スルコナゾール、テルビナフィン、シクロピロックス、シクロピロキソールアミン、ウンデシレン酸およびその塩、過酸化ベンゾイル、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、フィチン酸、N-アセチル-L-システイン、リポ酸、アゼライン酸およびその塩、アラキドン酸、レゾルシノール、3,4,4'-トリクロロカルバナリド、オクトピロックスまたはピロクトーンオラミン、オクトキシグリセリンまたはオクトグリセリン、オクタノイルグリシン(SeppicからのLipacid C8G(登録商標))、カプリリルグリコール、10-ヒドロキシ-2-デカン酸、ジクロロフェニルイミダゾールジオキソランおよび特許出願WO9318743に記載されているその誘導体、亜鉛誘導体および特に亜鉛ピドレート(SolabiaからのZincidone(登録商標))、銅誘導体、および特に銅ピドレート(SolabiaからのCuivridone(登録商標))、サリチル酸およびその誘導体、ヨードプロピニルブチルカルバメート、3,7,11-トリメチルドデカ-2,5,10-トリエノールまたはファーネソル、フィトスフィンゴシン;SeppicからのSepicontrol(登録商標)、SedermaからのArgapureLS9710(登録商標)、Sebosoft(登録商標)などのアルガン抽出物、セチルトリメチルアンモニウム塩などの第四級アンモニウム塩、セチルピリジニウム塩、エタノールならびにそれらの混合物。
微生物の付着を防止および/または減少する薬剤として、特に次が挙げられる:特許出願EP1529523に記載されているフィタントリオールおよびその誘導体、特許EP1133979に記載されている、麦芽油などの植物油、キンセンカ油、ヒマシ油、オリーブ油、アボカド油、スイートアーモンド油、ピーナッツ油、ホホバ油、ゴマ種油、杏核油、ヒマワリ油、マカデミア油、あるいは特許EP1129694に記載されている、ジナトリウムココアンホジアセテート、オキシエチレン化グリセリルココエート(7EO)、ポロキサマー、ヘキサデセニルスクシネート18、オクトキシグリセリルパルミテート、オクトキシグリセリルベヘネート、ジオクチルアジペート、PPG-15ステアリルエーテル、分枝C12〜C13ジアルコールタートレートなどの他の脂肪質の物質。
特に、P座瘡の増殖に関しては、ペンチレングリコール、ナイロン-66(ポリアミド66繊維)、米ぬか油、Celvol 540(Celanese ChemicalからのPValcohol(登録商標))などのポリビニルアルコール、KarlshamnsからのAkorex L(登録商標)などのナタネ油、フラクトース誘導体が挙げられる。
また、抗菌効果を有するいくつかの界面活性剤、例えば、ナトリウムココアンホアセテート、Miranol C2M CONC NPなどのジナトリウムジアセテート、ClariantからココイルベタインGenagenKBなどのベタイン、KaoからのEmal270Dなどのラウリルエーテル硫酸ナトリウム、Plantacare2000UPなどのデシルグルコシド、Cosmacol EMIなどの分枝C12〜C13ジアルコールマレート、プロピレングルコールモノラウレートなどのプロピレングルコールモノエステル、モノカプリレート、モノカプレート、Proteol OATなどのナトリウムラウロイルオートアミノ酸、Empigen BB/LSなどのラウリルジメチルアミンベタイン、ならびにLonzaからのQuaternium-24またはBardac2050などのポリ第四級アンモニウムおよびL'OREALの特許FR0108283に記載されているものを挙げることができる。
好ましい抗菌剤として、本発明の組成物においてカプリルグリコール、亜鉛ピドレート(SolabiaからのZincidone(登録商標))を含む亜鉛誘導体、銅ピドレート(SolabiaからのCuivridone(登録商標))を含む銅誘導体、オクトグリセリンまたはオクトキシグリセリン、10-ヒドロキシ-2-デカン酸およびそれらの混合物から選択された薬剤が使用される。
落屑剤
表現「落屑剤」は、次の作用をすることができる任意の化合物を意味すると理解される:
- β-ヒドロキシ酸、特にサリチル酸およびその誘導体(5-n-オクタノイルサリチル酸を含む);グリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸などのα-ヒドロキシ酸;尿素;ゲンチシン酸およびその誘導体;オリゴフコース;ケイ皮酸;Saphora japonicaの抽出物;レスベラトロールおよびジャスモン酸の誘導体などの剥離の促進によって落屑に直接に作用;
- あるいはコルネオデスモソームスの落屑または分解にかかわる酵素、グリコシダーゼ、角質キモトリプチン様酵素(SCCE)または他のプロテアーゼ(トリプシン、キモトリプシンなど)に作用。アミノスルホン化合物および特に(N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N-2-エタン)-スルホン酸(HEPES);2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸(プロシステイン);グリシン型のアルファ-アミノ酸の誘導体(EP0852949に記載されているようなもの、およびTRILON Mの商標でBASFによって市販されているナトリウムメチルグリシンジアセテート);蜂蜜;O-オクタノイル-6-D-マルトースおよびN-アセチルグルコサミンなどの蔗糖誘導体を挙げることができる。
本発明に係る組成物中で使用することができる他の落屑剤として、オリゴフラクトース、EDTAおよびその誘導体、ラミナリア抽出物、O-リノレイル-6-D-グルコース、(3-ヒドロキシ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸、グリセリルトリルラクテート、O-オクタニル-6'-D-マルトース、S-カルボキシメチルシステイン、EP0796861にあるようなサリチレートのシリコン誘導体、EP0218200にあるようなオリゴフカーゼ、5-アシル-サリチル酸塩、特許EP0899330にあるようなトランスグルタミナーゼに効果を有する活性剤、特許出願EP1333022およびEP1333021にあるようなジャスモニン酸および誘導体;SilabからのExfolactive(登録商標)(ficus Opuntia indicaの花)、Kawaken fine chemicalsからのSoypon O(登録商標)(ナトリウムココイルサルコシネート)を挙げることができる。
好ましい落屑剤として、5-n-オクタノイルサリチル酸などのベータ-ヒドロキシ酸;尿素;グリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸;(N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N-2-エタン)-スルホン酸(HEPES);Saphora japonicaの抽出物;蜂蜜;N-アセチルグルコサミン;ナトリウムメチルグリシンジアセテート、およびそれらの混合物を挙げることができる。
さらにより好ましくは本発明の組成物中において、5-n-オクタノイルサリチル酸;尿素;(N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N-2-エタン)-スルホン酸(HEPES);Saphora japonicaの抽出物;蜂蜜;N-アセチルグルコサミン;ナトリウムメチルグリシンジアセテート、およびそれらの混合物から選択された落屑剤が使用される。
無痛化剤または抗刺激剤
特に、参照により本発明に組み込まれる出願WO2004/105736およびDE10324567に言及されている無痛化剤または抗刺激剤を挙げることができる。
本発明に係る組成物中において使用することができる特別な無痛化剤として、次を挙げることができる:プロシアニドリンオリゴマー、ビタミンE、C、B5、B3、デキストランスルフェート、カフェインおよびその誘導体、五環式トリターペンおよびこれらを含む植物抽出物、b-グリチルレチン酸およびその塩または誘導体(ステアリルグリシレテート、3-ステアロイルオキシグリチルレチン酸、グリチルレチン酸モノグルクロニド)およびこれらを含む植物抽出物(例えば、Glycyrrhiza glaba)、オレノイン酸およびその塩、ウルソリン酸およびその塩、ボスウエリン酸およびその塩、ベチュリン酸およびその塩、Paeonia suffruticosaおよび/またはlactifloraの抽出物、亜鉛サリチレート、Codif社からのフィコサッカライド、ラミナリアサッカリナの抽出物、Centella asiaticaの抽出物、Canola oil、ビサボロール、SeppicからのSepivital EPC(登録商標)などのビタミンEおよびCのリン酸ジエステル、ローマカミツレ(camomile)の抽出物、アラントイン、ジャコウバラオイル、クロスグリオイル、Ecchiumオイル、魚油、Calophilumオイルなどのオメガ3不飽和油、プランクトン抽出物、カプリロイルグリシン、スイレン(waterlily)花の抽出物およびSeppicからのSeppicalm VG(登録商標)(Nymphea albaおよびナトリウムパルミトイルプロリン)などのパルミトイルプロリンの混合物、Pygeumの抽出物、Boswella serrataの抽出物、TRI-K industries社によって「Cehami PF(登録商標)」の名称で販売されているものなどのCentipeda cunnighamiの抽出物、Helianthus annusの抽出物、特にSilabからのHelioxine(登録商標)、SilabからのSensiline(登録商標)などのLinum usitassimumの抽出物、トコトリエノール、Cola nitidaの抽出物、ピペロナール、クローブの抽出物、Epilobiumangustifoliumの抽出物、アロエベラ、Bacopa monieraの抽出物、フィトステロール、ヤグルマソウ水、バラ香(rose water)、VicienceからのModulene(登録商標)にあるようなデキストラン、ミントの、特にSilabからのCalmiskin(登録商標)などのミント葉の抽出物、アニス油誘導体、特許EP761204に記載されており、ChimexによってMexoryl SBG(登録商標)の名称で市販されているVitreocilla filiformisなどの糸状バクテリア、CosmetochemからのHerbasol rose 抽出物(登録商標)などのバラ抽出物、シアバター、シアバターの超臨界CO2により得られたオオムギのワックス部分、およびPentapharmからのStimu-texAS(登録商標)などのアルガンオイルのワックス部分の混合物、アルカリ土類金属、特にストロンチウム、塩、ナイアシンアミド、Atrium Biotechnologies社によってABYSSINE(登録商標)の名称で市販されているAlteromonasの発酵された抽出物;Clestins、Chomel、Grande-Grille、Hopital、LucasおよびParc温泉、および好ましくはLucas温泉から得られる水などのVichy盆地の温泉水;COGNIS社によってEperuline(登録商標)の名称で市販されているものなどのEperua falcata樹皮の抽出物;Ichimaru Pharcos社によってBotanpi Liquid B(登録商標)の名称で市販されているPaeonia suffructicosa根の抽出物、ならびにそれらの混合物。
好ましい無痛化剤として、バラ抽出物、クローブ抽出物、VincienceからのModulene(登録商標)などのデキストラン、SilabからのCalmiskin(登録商標)などのミント抽出物、特許EP761204に記載されており、Chimex社によってMexoryl SBG(登録商標)の名称で市販されているVitreoscilla filiformisなどの糸状バクテリア、Nymphea alba抽出物およびSeppicからのSeppicalm VG(登録商標)などのナトリウムパルミトイルプロリンの混合物、アニス油誘導体、Paeonia suffruticosaおよび/またはlactifloraの抽出物、ならびにそれらの混合物から選択された薬剤が使用される。
抗炎症剤
参照により本発明に組み込まれる出願WO2004/105736およびDE10324567に言及されている抗炎症剤を特に挙げることが可能である。
本発明において使用することができる特定の抗炎症剤として、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、インドメタシン、ベタメタゾン、アゼライン酸、アセトミノフェン、ジクロフェナック、クロベタゾールプロピオネート、葉酸;COGNIS社によってEperuline(登録商標)の名称で市販されているものなどのEperua falcata樹皮の抽出物、Ichimaru Pharcos社によってBotanpi LiquidB(登録商標)の名称で市販されているPaeonia suffruticosa根の抽出物;およびそれらの混合物を挙げることができる。
好ましい抗炎症剤としてアゼライン酸、葉酸、COGNIS社によってEperuline(登録商標)の名称で市販されているものなどのEperua falcata樹皮の抽出物、Ichimaru Pharcos社によってBotanpi LiquidB(登録商標)の名称で市販されているPaeonia suffruticosa根の抽出物;およびそれらの混合物を挙げることができる。
抗酸化剤
これは、抗酸化活性を有する薬剤(スクアレンの酸化およびコメドの形成を防止する)意味すると理解される。
特に、トコフェロールおよびそのエステル、特に酢酸トコフェロール;BHTおよびBHAを挙げることができる。
また、ポリフェノール、タンニン酸、エピガロカテキンおよびそれらを含む天然抽出物、アントシアニン、ローズマリー抽出物、オリーブ葉抽出物、緑茶、レスヴェラトールおよびその誘導体、ピクノゲノール、エルゴチオニン、N-アセチルシステイン、ビオチン、キレート化剤、イデベノン、Provital社からのPronalen Bioprotect(商標)などの植物抽出物、ビタミンEなどの抗遊離ラジカル剤、補酵素Q10、バイオフラボノイド、SODs、フィタントリオール、リグナン、メラトニン、ピドレート、グルタチオンを挙げることが可能である。
創傷治癒剤
創傷治癒剤の例特にとして特に次を挙げることができる:
アラントイン、尿素、小麦胚種油、ヒドロキシプロリンなどのある種のアミノ酸、アルギニン、セリン、およびまたホワイトリリー抽出物(例えば、IndenaからのPhytelene Lys 37EG 16295)、LS(Cognis)からのcicatrisant LS 7225Bなどの酵母抽出物、タマヌオイルSaccharomyces cerevisiae抽出物またはArch ChemicalからのBiodynes TRF(登録商標)、オートムギ抽出物キトサンおよび誘導体、ニンジン抽出物、アルテミア抽出物またはVincienceからのGP4G、ナトリウムアセキサメート、ラバンジン抽出物、蜂蜜またはプロポリス抽出物、Indenaからのアシドキシメニニコ(acido ximeninico)などのキシメニン酸およびその塩,Rosa rugosaオイル、Alban MullerからのSouci Ami Liposolibleなどのマリーゴールド抽出物、トクサ抽出物、Cosmetochemからのハーバゾールシトロンなどのレモン皮抽出物、永久花抽出物、ベータ-グルカンおよび誘導体、シアバターおよびその精製部分、修飾エキソポリサッカライドおよびアルキルスルホン化ポリアミノサッカライド、ミルフィーユ抽出物および葉酸。
本発明に係る好ましい創傷治癒剤として、セリン、葉酸、タマヌオイル、ナトリウムアセキサメート、蜂蜜抽出物、トクサ抽出物、永久花抽出物、およびそれらの混合物が使用される。
収斂剤
表現「収斂剤」は、本発明によれば皮脂小胞の拡張を抑制することを可能にする薬剤を意味すると理解される。
本発明に係る組成物中に使用することができる収斂剤として、CognisからのLaricyl LS8865(登録商標)などの真菌(Polyporus 0fficialis)パルプの抽出物、CognisからのPhytofirm LS9120(登録商標)などのTerminalia catappaおよびSambucus nigraの抽出物、Ichimaru PharcosからのTanlexVE/VB(登録商標)などのゴールナットの抽出物、ラポナイト、アルミニウム塩、アルミニウムヒドロキシクロリド、センテラ(例えば、CognisからのPlantactiv centella)の抽出物、DegussaからのVarisoft 432 CG(登録商標)などのジセチルジメチルアンモニウムクロリド、トチノキの抽出物、ゼニアオイの抽出物、ハマメリスの抽出物、CognisからのAlmondermin LS3380(登録商標)などのスイートアーモンドの、マシュマロ根の、およびリンシードの抽出物、ゴボウの抽出物、イラクサの抽出物、カバの木の抽出物、トクサの抽出物、SymriseからExtrapone 9 specia(登録商標)の名称で販売されているものなどのカモミールの抽出物、Scutellariaの抽出物、Ulmariaの抽出物(例えば、LibiolからのCytobiol Ulmaire)、Bell flavors&fragrancesからのHerb extract B1348(登録商標)などのホワイトジンジャー、トクサ、イラクサ、ローズマリーおよびユッカの抽出物の混合物、アカシア、ニレ、セイヨウシロヤナギ、シナモン、カバの木およびシモツケの抽出物、クイラガサポゲニス(quillaga sapogenis)、Interchemicalからの亜鉛フェノールスルホネート、リンドウの、キウリの、クルミの抽出物、Alban MullorからのEpilami(登録商標)などのRatanhiaの、グレープフルーツの、グリンダリアのおよび没食子の抽出物の混合物を、挙げることができる。
本発明に係る好ましい収斂剤として、Scutellariaの抽出物、Ulmariaの抽出物、シモツケの抽出物、リンドウの抽出物、ゴボウの抽出物およびそれらの混合物が使用される。
b)追加活性成分および/または皮膚老化の徴候を抑制するための成分
本発明に係るアンチエイジング化粧品組成物は、有利には式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と組み合わせて、次から選択される追加成分および/または活性剤を含む:充填材、蛍光増白剤、蛍光剤, 皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、皮膚バリヤー機能を促進する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、抗グリケーション剤、皮膚緩和剤、皮膚微小循環促進剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、引き締め剤ならびにこれらの混合物。
特定の実施形態によれば、前記組成物は式(I)または(II)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と組み合わせて、前記誘導体の可溶化および/または安定化を促進する少なくとも1種の追加成分、ならびに次から選択される追加成分および/または活性剤を含む:充填材、蛍光増白剤、蛍光剤, 皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、皮膚バリヤー機能を促進する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、抗グリケーション剤、皮膚緩和剤、皮膚微小循環促進剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、引き締め剤ならびにこれらの混合物。
特に、本発明に係る組成物は、少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、前記誘導体の可溶化を促進する少なくとも1種の成分ならびに次から選択される少なくとも1種の追加成分および/または活性剤を含む:充填材、蛍光増白剤、蛍光剤, 皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、皮膚バリヤー機能を促進する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、抗グリケーション剤、皮膚緩和剤、皮膚微小循環促進剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、引き締め剤およびこれらの混合物。
好ましい可溶化成分は、上に記載されている。特に、それらは次の通りである:
- 親油性アミノ酸誘導体、特にAJINOMOTO社によってELDEWSL205の名称で市販されているイソプロピルN-ラウロイルサルコシネート;
- イソソルビドエーテル、特にUNIQEMA社によってARLASOLVE DMIの名称で市販されているジメチルイソソルビド;
- カプリリルアルコールエステル、特にCOGNIS社によってCETIOL CCの名称で市販されているジカプリリルカーボネート;
- ケイ皮酸誘導体、2-エチルヘキシルp-メトキシシンナメート、またはGIVAUDAN(DSM Nutritional products)社によって「PARSOL MCX」の名称で販売されているオクチルメトキシシンナメート;
- COGNIS社によってEUTANOL Gの名称で、またはSASOL社によってISOFOL 20N/Fの名称で市販されている2-オクチルドデカノール;またはそれらの混合物。
これらの追加成分および/または活性剤の例を以下に記載する。
1.隠蔽剤、特に充填材
表現、隠蔽剤は、充填材、蛍光増白剤、蛍光剤およびそれらの混合物を意味すると理解される。
表現、充填材は、皮膚微起伏の不規則さ、特にしわおよび微細なしわを、その固有の物理的特性によって緩和し、かつそれをマスキングする能力を有する任意の材料を意味すると理解される。表現、微細なしわを減少させる効果を有する充填材または「軟焦点」充填材も使用される。
充填材として、例として次を挙げることができる:
・ 例えば、平均サイズ5μmを有するMyochiからのSilica Beads SB150およびSB700、それぞれサイズ3.5および5μmを有するH33、H51などのAsahi GlassからのSUNSPHERESシリーズHなどの多孔性シリカ微小粒子。
・ Takemoto Oil and FatからのNLK500、NLK506およびNLK510およびNLK523を含むNLKシリーズなどのシリコーンの中空の半球粒子。
・ 例えば平均サイズ4.5μmを有するSILICON Resin Tospearl 145ADE GEシリコーンなどのシリコーン樹脂の粉末。
・ アクリル粉末、特にポリメチル(メタ)アクリレート、例えば粒子平均サイズ8μmを有するNihon Junyokiからの粒子PMMA jurimer MBI、Wackherr社によってCOVABEAD LH 85の名称で販売されている中空PMMA球、およびExpancelの名称で販売されている発泡ビニリデン/アクリロニトリル/メチレンメタクリレートマイクロスフェア。
・ 平均サイズ7μmを有するMicropowdersからの粒子Paraffin wax microase 114Sなどのワックス粉末。
・ 特に、平均サイズ10μmを有するSumimotoからの例えばFLOBEADS EA 209Eなどの少なくとも1種のエチレン/アクリル酸コポリマーを含むポリエチレン粉末。
・ シリコーン樹脂により被覆された架橋エラストマーオルガノポリシロキサン粉末、特にShin Etsu社によって名称KSP100、KSP101、KSP102、KSP103、KSP104およびKSP105の下のシルセスキオキサン。
・ 例えばCatalyst&Chemical社からのCverleaf AR80などのタルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末。
・ また、次が挙げられる:タルク、マイカ、カオリン、ラウリルグリシン、澱粉粉末、オクテアニルスクシネート無水物により架橋された、窒化硼素、ポリテトラフルオロエチレン粉末、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム/炭酸水素マグネシウム、硫酸バリウム、ヒドロキシアパタイト、ケイ酸カルシウム、二酸化セリウム、ガラスまたはセラミックマイクロカプセル。
・ L'OREALの特許出願EP1151742に記載されている、絹繊維、木綿繊維、羊毛繊維、亜麻繊維、特に羊毛、野菜または藻類から抽出されたセルロース繊維、ポリアミド(Nylon(登録商標))繊維、変性セルロース繊維、ポリ-p-フェニレンテレフタミド繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、Teflon(登録商標)繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ビニリデン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、キトサン繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレンフタレート繊維、ポリマーの混合物から形成された繊維、吸収可能な(resorbable)合成繊維、およびそれらの混合物などの繊維。
充填材は、特に多孔性シリカ微小粒子、シリコーンの中空の半球粒子、シリコーン樹脂の粉末、アクリルコポリマーの粉末、ポリエチレン粉末、シリコーン樹脂により被覆された架橋エラストマージオルガノポリシロキサン粉末、タルク/二酸化チタン/アルミナ/シリカ複合体粉末、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム/炭酸水素マグネシウム、硫酸バリウム、ヒドロキシアパタイト、ケイ酸カルシウム、二酸化セリウムおよびガラスまたはセラミックマイクロカプセル、絹繊維、木綿繊維、およびそれらの混合物から選択される。
本発明に係る好ましい充填材の1つは、ヒドロキシアパタイトである。
これらの充填材の濃度は、一般に組成物の総重量に対して0.1から40重量%の間、好ましくは3.5〜40重量%、さらにより好ましくは組成物の総重量に対して5〜15重量%である。
表現、「軟焦点」充填材は、さらに顔の色つやに透明性および滑らかな効果を与える充填材を意味すると理解される。好ましくは「軟焦点」充填材は、15ミクロン以下の平均粒子サイズを有する。これらの粒子は、任意の形状であってよく、特に球状または非球状であってよい。より好ましくは、これらの充填材は、非球状である。
「軟焦点」充填材は、シリカおよびシリケートの粉末、特にアルミナの粉末、ポリメチルメタクリレート(PMMA)タイプの粉末、タルク、シリカ/TiO2またはシリカ/酸化亜鉛複合体、ポリエチレン粉末、澱粉粉末、ポリアミド粉末、スチレン/アクリルコポリマー粉末、シリコーンエラストマーおよびそれらの混合物から選択することができる。
特に、数値で3ミクロン以下の平均サイズを有するタルク、例えば数値で1.8ミクロンの平均サイズを有するタルクおよび特にNippon Talc社によってTalc P3(登録商標)の商標で販売されているもの、Nylon(登録商標)12粉末、特にAtochem社によってOrgasol 2002 Extra D Nat Cos(登録商標)の商標で販売されているもの、Degussa社によって市販されているものなどのミネラルワックス(INCI名:水和シリカ(および)パラフィン)1〜2%により表面処理されたシリカ粒子、例えば、Asahi Glass社によって参考資料H-53を有し、Sunsphereの名称で販売されている非晶質シリカのマイクロスフェアおよびMiyosi社によってSB-700(登録商標)またはSB-150(登録商標)の名称で販売されているものなどのシリカマイクロビーズを挙げることができ、このリストは限定されるものではない。
滑らかな効果を有する充填材は、滑らかな効果を有する化粧品組成物中に、0.1〜20重量%の範囲、および特に組成物の総重量に対して1〜12重量%の範囲、特に5から10%の間、例えば約8%の量において存在してよい。
表現、蛍光剤は、紫外線および/または可視光線の影響の下に、吸収される光の部分を、同じ色において可視の状態で、それが自然に反射するかのように再放射する物質を意味すると理解される。したがって、自然に反射された色は、再放射され、極めて明るく見える色によって強められる。
例えば、ポリアミドおよび/またはホルムアルデヒド/ベンゾグアナミンおよび/またはメラミン/ホルムアルデヒド/スルホンアミドの着色樹脂、着色アミノトリアジン/ホルムアルデヒド/スルホンアミド共縮合物の中からおよび/または金属化されたポリエステル光輝顔料の中からおよび/またはそれらの混合物から挙げることができる。また、これらの蛍光顔料は、蛍光顔料の水性分散物の形態で提供することができる。
また、次が挙げられる:Swada社によって、「Fiesta Astral Pink FEX-1」の商標で販売されている平均粒子サイズ3〜4ミクロンを有するピンク色に着色された蛍光アミノトリアジン/ホルムアルデヒド/スルホンアミド共縮合物および「Fiesta Comet Blue FTX 60」の商標で販売されている平均粒子サイズ3〜4.5ミクロンを有する青色に着色された蛍光アミノトリアジン/ホルムアルデヒド/スルホンアミド共縮合物、あるいはUK SEUNG CHEMICAL社によって、「FB-205Yellow」の商標で販売されている、色が黄色の、ホルムアルデヒド/尿素樹脂により被覆されたベンゾグアナミン/ホルムアルデヒド樹脂、および「FB-400 Orange Red」の商標で販売されている、色が赤色の、ホルムアルデヒド/尿素樹脂により被覆されたベンゾグアナミン/ホルムアルデヒド樹脂、Sterling Industrial Colors社によって「Flare911 Orange4」の商標で販売されているオレンジ色に着色されたポリアミド樹脂。
蛍光物質は、好ましくは組成物の総重量に対して0.1〜20%、好ましくは0.1〜15%、より好ましくは0.5〜3重量%の範囲において組成物中に存在する。
有機蛍光物質が白色である場合、これらは、また蛍光増白剤と呼ばれる。
蛍光増白剤の効果は、皮膚に適用したとき、蛍光増白剤を含む化粧品組成物の放射輝度を強化し、色調を明るくすることである。
蛍光増白剤の中に、より詳しくはスチルベン誘導体、特にポリスチリルスチルベンおよびトリアジンスチルベン、クマリン誘導体、特にヒドロキシクマリンおよびアミノクマリン、オキサゾール、ベンズオキサゾール、イミダゾール、トリアゾールおよびピラゾリン誘導体、ピレン誘導体およびポルフィリン誘導体ならびに/またはそれらの混合物を挙げることができる。
このような化合物は、CIBA GEIGY社からTinopal SOP(登録商標)およびUvitex OB(登録商標)の商標で入手可能である。
好ましく使用される蛍光増白剤は、ナトリウム4,4'-ビス[(4,6-ジアニリノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]スチルベン-2,2'-ジスルホネート、2,5-チオフェンジビス(5-tert-ブチル-1,3-ベンズオキサゾール)、ジナトリウム4,4'-ジスチリルビフェニルスルホネートおよび/またはそれらの混合物である。
2.皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤
皮膚高分子を刺激、またはこれらの分解を防止する活性薬剤の中に、次のことに作用するものを挙げることができる:
- Centella asiatica、アシアチコシデス(asiaticosides)および誘導体の抽出物などのコラーゲンの合成;アスコルビン酸またはビタミンCおよびその誘導体;イアミンなどの合成ペプチド、SEDERMA社によって市販されているビオペプチドCLまたはパルミトイルオリゴペプチド;COLETICA社によってPhytokine(登録商標)の商標で市販されている大豆加水分解物などの植物から抽出されたペプチド;SILABからのNutripeptide(登録商標)などの米ペプチド、Exsymol社によって市販されているAlgisium C(登録商標)などのメチルシラノールマヌロネート;葉酸;およびSILBA社によってVitanol(登録商標)の名称で市販されているMedicago sativa(ムラサキウマゴヤシ)の抽出物;Solabia社によってNutelineC(登録商標)の名称で市販されているものなどのへーゼルナッツのペプチド抽出物;ならびにアルギニンおよびオーキシンやリグナンなどの植物ホルモン。
- あるいはコラーゲンの分解の抑制、特にMMP1、2、3、9などのメタロプロテイナーゼ(MMPs)の抑制に作用する薬剤。次を挙げることができる:レチノイド、および誘導体、SilabからのVitanol(登録商標)などのMedicago sativaの抽出物、Atrium BiotechnologiesによってLanablue(登録商標)の名称で市販されているAphanizomenon flos-aquae(イシクラゲ)の抽出物、オリゴペプチドおよびリポペプチド、リポアミノ酸、COLETICA社によってCollalift(登録商標)の名称で市販されている麦芽抽出物;ビルベリーまたはローズマリーの抽出物;リコペン;イソフラボン、それらの誘導体またはそれらを含む植物抽出物、特に大豆(例えば、ICHIMARU PHARCOS社によってFlavosterone SB(登録商標)の商標で市販されている)、レッドクロバー、亜麻、カッコンまたはセージの抽出物;Seppic社によってSEPILIFT DPHP(登録商標)の名称で市販されているDIPALMITOYL HYDROXYPROLINE;SILABによって市販されているバッカリスゲニステロイドまたはバッカリン、CognisからのArganyl LS9781(登録商標)などのワサビノキ(moriinga)の抽出物;シソ科(Flacksmann社からのSalvia officinalis)の出願FR-A-2812544に記載されているセージの抽出物、ブルーベリー抽出物、出願FR-A-2814950に記載されているものなどのVaccinium myrtlillus(ビルベリー)。
- あるいはエラスチン科(エラスチンおよびフィブリリン)に属する分子の合成;レチノールおよび誘導体など;LSN社によってCytovitin(登録商標)の商標で市販されているSaccharomyces cerivisiaeの抽出物;およびSECMA社によってKelpadelie(登録商標)の商標で市販されている藻Macrocystis pyriferaの抽出物、Solabia社によってNuteline C(登録商標)の名称で市販されているものなどのへーゼルナッツのペプチド抽出物。
- あるいはLSN社によってParelastyl(登録商標)の商標で市販されているPisum sativum種子のペプチド抽出物などのエラスチンの分解の抑制;ヘパリノイド;および{2-[アセチル-(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}-酢酸、さもなければ、いわゆるN-[N-アセチル-N'-(3-トリフルオロメチル)フェニルバリル]グリシンまたはN-アセチル-N-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]バリルグリシンまたはアセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシン、またはC1〜C6アルコールによるそれらのエステルなどの出願WO01/94381に記載されているN-アシルアミノアミド化合物;PentapharmからのColhibin(登録商標)などの米ペプチドの抽出物、またはRonaからのEmblica(登録商標)などのPhyllanthus emblicaの抽出物。
- あるいはBROOKS社によってBiomin yogourth(登録商標)の商標で市販されている乳酸菌ブルガリスによるミルクの発酵の生成物などのグリコサミノグリカンの合成;ALBAN MULLER社によってHSP3(登録商標)の商標で市販されている褐藻Padina pavonicaの抽出物;特にSILAB社からFirmalift(登録商標)の商標で、またはLSN社からCytovitin(登録商標)の商標で入手可能なSaccharomyces cerevisiaeの抽出物;SecmaからのLaminaine(登録商標)などのLaminaria ochroleucaの抽出物;Lucas MeyerからのMamakuのエッセンス、オランダガラシ抽出物(SilabからのOdraline(登録商標))
- あるいはSEPORGA社によってGP4G(登録商標)の商標で市販されている動物性プランクトンSalinaの抽出物などのフィブロネクチンの合成;特にALBAN MULLER社からDrieline(登録商標)の商標で入手可能な酵母抽出物;およびSEDERMA社によってMatrixil(登録商標)の商標で市販されているパルミトイルペンタペプチド。
フィラグリンおよびケラチンなどの表皮高分子を刺激する活性剤の中に特に次を挙げることができる:SILAB社によってStructurine(登録商標)の商標で市販されているルピナス抽出物;GATTEFOSSE社によってGatuline(登録商標)RCの商標で市販されているビーチファグスシルバチカの蕾の抽出物;SEPORGAによってGP4G(登録商標)の商標で市販されている動物性プランクトンSalinaの抽出物;PROCYTEからの銅トリペプチド;Laboratoires Serobiologiques社によってFilladyn LS9397(登録商標)の商標で市販されているものなどのVoandzeia substerraneaのペプチド抽出物。
好ましくはグリコサアミノグリカンの合成を刺激する薬剤、エラスチンの分解を抑制する薬剤、フィブロネクチンの合成を刺激する薬剤、表皮高分子の合成を刺激する薬剤およびそれらの混合物から選択される皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはそれらの分解を防止する追加薬剤が使用される。
よりさらに好ましくは、褐藻Padina pavonicaの抽出物、Saccharomyces cerevisiae、Laminaria ochroleucaの抽出物、Mamakuのエッセンス、オランダガラシの抽出物およびそれらの混合物から選択されるグリコサアミノグリカンの合成を刺激する薬剤が使用される。
皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはそれらの分解を防止する好ましい追加薬剤として、次を挙げることができる:ビオペプチドCLまたはパルミトイルオリゴペプチド、Aphanizomenon flos-aquae(イシクラゲ)の抽出物、麦芽抽出物、ワサビノキ抽出物、Saccharomyces cerevisiaeの抽出物、Pisum sativum種子のペプチド抽出物、{2-[アセチル-(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸)、褐藻Padina pavonicaの抽出物、動物性プランクトンSalinaの抽出物、酵母抽出物、ルピナス抽出物、ビーチファグスシルバチカの蕾の抽出物、Voandzeia substerraneaのペプチド抽出物およびそれらの混合物。
皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはそれらの分解を防止する好ましい活性剤として、次を挙げることができる:イアミンなどの合成ペプチド、SEDERMA社によって市販されているビオペプチドCLまたはパルミトイルオリゴペプチド;COLETICA社によってPhytokine(登録商標)の商標で市販されている大豆加水分解物などの植物から抽出されたペプチド;SILABからのNutripeptide(登録商標)などの米ペプチド、Exsymol社によって市販されているAlgisium C(登録商標)などのメチルシラノールマヌロネート;葉酸;SILBAによってVitanol(登録商標)の名称で市販されているものなどのMedicago sativa(ムラサキウマゴヤシ)の抽出物;Solabia社によってNuteline C(登録商標)の名称で市販されているものなどのへーゼルナッツのペプチド抽出物;アルギニン;Atriumu Biotechnoiogies社によってLanablue(登録商標)の名称で市販されているAphanizomenon flos-aquae(イシクラゲ)の抽出物、COLETICA社によってCollalift(登録商標)の名称で市販されている麦芽抽出物、リコペン;レイシ抽出物;CognisからのArganyl LS9781(登録商標)などのワサビノキ抽出物;出願FR-A-2814950に記載されているものなどのvaccinum myrtillus(ビルベリー)の抽出物;レチノールおよび誘導体、特にレチノールパルミテート;LSN社によってCytovitin(登録商標)の商標で市販されているSaccharomyces cerivisiaeの抽出物;Solabia社によってNuteline C(登録商標)の名称で市販されているものなどのへーゼルナッツのペプチド抽出物;{2-[アセチル-(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸、さもなければ、いわゆるN-[N-アセチル-N'-(3-トリフルオロメチル)フェニルバリル]グリシンまたはN-アセチル-N-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]バリルグリシンまたはアセチルトリフルオロメチルフェニルバリルグリシン、またはC1〜C6アルコールによるそれらのエステル;PentapharmからのColhibin(登録商標)などの米ペプチドの抽出物、またはRonaからのEmblica(登録商標)などのPhyllanthus emblicaの抽出物;ALBAN MULLER社によってHSP3(登録商標)の商標で市販されている褐藻Padina pavonicaの抽出物;特にSILAB社からFirmalift(登録商標)の商標で、またはLSN社からCytovitin(登録商標)の商標で入手可能なSaccharomyces cerevisiaeの抽出物;SecmaからのLaminaine(登録商標)などのLaminaria ochroleuca;Lucas MeyerからのMamakuのエッセンス、SILAB社によってStructurine(登録商標)の商標で市販されているルピナス抽出物;GATTEFOSSE社によってGatuline(登録商標)RCの商標で市販されているビーチファガスシルバチカの蕾の抽出物。
3.線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤
本発明に係る組成物中に使用することができる線維芽細胞の増殖を刺激する薬剤は、例えば、特に大豆から抽出された植物タンパク質またはポリペプチド(例えばLSN社によってEleseryl SH-VEG(登録商標)の名称で市販されている、またはSILAB社によってRaffermine(登録商標)の商標で市販されている大豆抽出物);SILABからのRIDULISSE(登録商標)などの加水分解大豆タンパク質の抽出物;およびジベレリンおよびサイトカイニンなどの植物ホルモン;Solabia社によってNuteline C(登録商標)の名称で市販されているものなどのナッツペプチド抽出物、およびジベレリンおよびサイトカイニンなどの植物ホルモンから選択することができる。
好ましくはケラチン生成細胞の増殖および/または分化を促進する薬剤が使用される。
本発明に係る組成物中において使用することができるケラチン生成細胞の増殖を刺激する薬剤は、特にアデノシン;フロログルシノール;GATTEFOSSE社によって市販されているナッツ油ケーキの抽出物;およびSEDERMA社によって市販されているDermolectine(登録商標)などのSolanum tuberosumの抽出物;SedermaからのCapislow(登録商標)などのラレアジバリカタの抽出物、VincienceからのXyleineなどのパパイヤ、オリーブ葉およびレモンの混合物、Ichimaru PharcosからのAmacha liquid E(登録商標)などのHydragea macrophyllaの葉の抽出物、CLRからのStimoderm(登録商標)などの酵母抽出物を含む。
ケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤の中には、例えば、カルシウムなどのミネラル;SILAB社によってStructurine(登録商標)の商標で市販されているものなどのルピナスペプチド抽出物;SEPORGA社によってPhytocohesine(登録商標)の商標で市販されているものなどのナトリウムベータ-シトステリルスルフェート;およびSOLABIA社によってPhytovityl(登録商標)の商標で市販されているものなどの水溶性トウモロコシ抽出物;Laboratoires Serobiologique社によってFilladyn LS9397(登録)の商標で市販されているものなどのVoandzeia substerraneaのペプチド抽出物;およびセコイソラリシレシノールなどのリグナン、レチノールおよびレチニルパルミテートを含むそのエステルがある。
ケラチン生成細胞の増殖および/または分化を刺激する薬剤として、またエストラジオールおよび同族体などのエストロゲン;サイトカインを挙げることができる。
線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する好ましい追加薬剤として、ルピナス抽出物、ラレアジバリカタの抽出物、酵母抽出物およびそれらの混合物を挙げることができる。
4.皮膚バリヤー機能を促進する薬剤
皮膚バリヤー再構成効果を有する薬剤として、次に挙げることができる:SedermaからのVenuceane(登録商標)などのThermus thermophilusの抽出物、Active OrganicsからのActigen Y(登録商標)などのワイルドヤム(Dioscorea villosa)根茎の抽出物、Secmaからのomega plancton(登録商標)などのプランクトン抽出物、ColeticaからのRelipidium(登録商標)などの酵母抽出物、SilabからのRecoverine(登録商標)などのクリ抽出物、GattefosseからのGatuline Zen(登録商標)などのセダー蕾抽出物、DegussaからのフィトスフィンゴシンSLCなどのサリチロイルスフィンゴシンなどのスフィンゴシン、SeppicからのAquaxyl(登録商標)などのキシリトール、キシリチルポリグリコシドおよびキシリタンの混合物、ColeticaからのLipidessence(登録商標)などのSolanaceaeの抽出物、ジャコウバラオイルなどのオメガ3不飽和油ならびにそれらの混合物。
また、特にセラミドおよび誘導体、特にタイプ2(N-オレオイルジヒドロスフィンゴシンなどの)の、タイプ3(INCI名としてステアロイル-4-ヒドロキシスフィンガニンなどの)、およびタイプ5(INCI名:ヒドロキシパルミトイルスフィンガニンを有するN-2-ヒドロキシ-パルミトイルジヒドロキシスフィンゴシンなどの)のセラミド、スフィンゴイドをベースとする化合物、グリコスフィンゴ脂質、リン脂質、コレステロールおよびその誘導体、フィトステロール、必須脂肪酸、ジアシルグリセロール、4-クロマノンおよびクロモンの誘導体、石油ゼリー、ラノリン、シアバター、ココアバター、ラノリンおよびその他を挙げることが可能である。
皮膚バリヤー機能を促進する好ましい追加薬剤として、テルマステルモフィラスの抽出物、ワイルドヤム(Dioscorea villosa)根茎の抽出物、酵母抽出物、クリ抽出物、シダー蕾抽出物、アルギニン、セリン、特にタイプ3および5のセラミド、ならびにそれらの混合物を挙げることができる。
5.抗グリケーション剤
抗グリケーション剤として、特に次を挙げることができる:エルゴチオネイン、ジヒドロキシスチルベンおよびそれらの誘導体、ヒドロキシイミドおよび出願WO2005/054192に挙げられているものなどの誘導体、SilabからのAntiglyskin(登録商標)、SolabiaからのAmadorine(登録商標)などのアルギニンおよびリシンのポリペプチド、Givaudan社によって「Vin blanc deshydrate2F」の名称で販売されているマルトデキストリン支持体上の粉末白ワイン抽出物、LabochimからのNutralip(登録商標)、クマモモの抽出物およびLSNからのAglycal LS8777(登録商標)などのマリングリコゲンの混合物、SedermaからのKombuchka(登録商標)などの紅茶抽出物、リポ酸またはチオクト酸、または例えばCOSMETOCHEM社によって「BLUEBERRY HERBASOL EXTRACT PG」の名称で販売されているビルベリー(バシウムミルチウス)の抽出物などのEricaceae科の植物の抽出物、カルシニン塩酸塩(「ALISTIN(登録商標)」の名称でExsymolによって市販されている)、SilabからのAntiglyskin(登録商標)などのHelianthus annuusの抽出物、チオクト酸(またはアルファ-リポ酸)、ならびにそれらの混合物。
好ましい抗グリケーション剤として、ビルベリー(バシウムミルチウス)の抽出物を挙げることができる。
6.角質外皮の成熟を促進する薬剤
本発明の組成物中で、年齢と共に傷つく角質外皮の成熟に関係し、トランスグルタミナーゼの活性の減少を引き起こす薬剤を使用することが可能である。例えば、尿素およびその誘導体、および特にNational StarchからのHydrovance(登録商標)およびL'OREALの出願FR2877220(未公開)において言及されている他の活性剤が挙げられる。
7.NO-シンターゼ阻害剤
また、PCOs(プロシアニドリンオリゴマー)、特にEuromed社によってLeucocyanidines de raisins extraの名称で、あるいはIndena社によってLeucoselect(登録商標)の名称で、または最後にExtrait de marc de raisinの名称でHansen社によって市販されている種Vitis viniferaの植物の抽出物、乾燥抽出物の形態においてVinyalsからのものなどの、またはEurol(登録商標)BTの商標でBiologia & Technologia社によって、オリーブ葉から好ましくは得られるOlea europeaの抽出物、Ginako biloba(Biologiax technologiaからのEurol BT)の抽出物、Beaufour社によってGinkgo biloba extrait standardの商標で販売されている好ましくはこの植物の乾燥水性抽出物、グレープ種の、Berkem社からのものなどのサンザシの、Euromed社からのものなどのマツ樹皮の抽出物などの、NO-シンターゼ阻害作用を有する薬剤を組み合わせることが可能である。
8.末梢ベンゾジアゼピン受容体(PBRs)の拮抗剤
例えば、1-(2-クロロフェニル)-N-(1-メチルプロピル)-3-イソキノリンカルボキサミド;出願WO03/030937、WO03/068753に記載されている化合物、文献WO00/44384に記載されている一般式(VII)のピリダジノ[4,5-b]インドール-1-アセタミド誘導体を挙げることが可能である。
9.皮脂腺の活性を増大する薬剤
例えば、メチルデヒドロジャスモネート、ヘコゲニン、へジオン、o-リノレイル-6D-グルコースおよびそれらの混合物を挙げることが可能である。
10.皮膚緩和剤
例として、マンガングルコネナートおよび他の塩、アルベリンシトレートおよびその塩、グリシン、Iris pallidaの抽出物、ヘキサペプチド(LipotecからのArgeriline R)またはワイルドヤムなどのサポゲニンおよび出願EP1484052に記載されているカルボニル化アミンを挙げることが可能である。サポゲニンの例として、特許出願WO02/47650に記載されているもの、特にワイルドヤム、Dioscorea appositaから特に抽出されたジオスゲニン、または自然にまたは処理後に1つまたは複数のサポゲニンを含む任意の抽出物(ワイルドヤム根茎、ヘコゲニンおよびチゴゲニンを含むリュウゼツラン葉、Liliaceaeの抽出物ならびにより詳しくはYaccaまたはスミラゲインおよびサルサポゲニンを含むサルトリイバラ、またはサルサパリラの根)またはActives Organics社からのActigen Yが挙げられる。
また、DMAE(ジメチルMEA)、サンファイア、モンペリエ、ロックローズ、カレープラント、アニス、Para cressの抽出物、GattefosseからのGatulineなどのAcmella oleraceaの抽出物が挙げられる。
好ましい追加皮膚緩和剤として、マンガングルコネート、グリシンおよびアルベリンを挙げることができる。
11.皮膚微小循環促進剤
本発明の組成物中に、顔色を変色させることを避けるために皮膚微小循環に作用する、例えばSedermaからのKombuchka、Pycnogenol、マンガングルコネナート(SeppicからのGivobio GMn)、IndenaからのVisnadine、ルピナス抽出物(SilabからのEclaline)、Laboratoires CarileneからのEpaline 100、セビリアオレンジフラワーの抽出物(ilabからのRemoduline)ビタミンPおよびSochibiosからのPermetholなどのその誘導体および他の抽出物(Lucas、セイヨウトチイキ、セヨウキズタ、チョウセンニンジン、シナガワハギおよびその他の)ならびにカフェイン、ニコチネートおよび誘導体、リシンおよび誘導体(SolabiaからのAsparlyneなどの)ならびにその他などの薬剤を組み合わせることが可能である。
好ましい追加の皮膚微小循環促進剤として、Kombuchka、マンガングルコネナートおよびビタミンPおよびその誘導体を挙げることができる。
12.細胞のエネルギー代謝刺激剤
また、老化の間に衰えるエネルギー代謝を刺激する活性剤を組み合わせることが可能であり、活性剤の中には、ビオチン、SedermaからのPhosphovital(登録商標)などのサッカロミセスセレビシアエの抽出物、SolabiaからのPhysiogenyl(登録商標)などのピロリドンカルボン酸のナトリウム、マンガン、亜鉛およびマグネシウム塩の混合物、SeppicからのSepitonic M3(登録商標)などの亜鉛、銅およびマグネシウムグルコネートの混合物、Mibelle AG Biochemistry社によって市販されているものなどのサッカロミセスセレビシアエから得られるベータ-グルカン、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
13.引き締め剤
本発明の組成物中に使用することができる表現「引き締め剤」は、引き締め効果を有する、すなわち皮膚を伸ばすことができる化合物を意味すると理解される。
一般に、表現、引き締め剤は、水に7重量%の濃度においてまたは化合物が外観において均一な媒体を形成する最高濃度において、25℃〜50℃の範囲の温度で水に溶解性または分散性であり、水中のこの7%濃度においてまたはこの最高濃度において、以下に記載される試験で15%を超える収縮を生じる任意の化合物を、本発明によれば意味すると理解される。
化合物が外観において均一な媒体を形成する最高濃度は、±10%以内に好ましくは±5%以内に決められる。
表現、「外観において均一な媒体」は、肉眼に見える凝集体を有しない媒体を意味すると理解される。
前記最高濃度を決めるためには、引き締め剤を、25℃〜50℃の範囲の温度で分散機を使用して攪拌しながら徐々に水に添加し、次いで、この混合物の攪拌を1時間維持する。このように調製された混合物を、次いで、外観において均一(肉眼に見える凝集体が存在しない)かどうか24時間後に検査する。
引き締め効果は、生体外収縮試験によって特徴付けることができる。
引き締め剤の均一な混合物は、上記のように水中で7重量%の濃度においてまたは上に定義された最高濃度において前もって調製される。
均一混合物30μlを、弾性率20MPaおよび厚さ100μmを有するエラストマーの常用の試験片(10×40mm、したがって、初期幅L010mmを有する)上に被覆する。
22±3℃および40±10%相対湿度(RH)で3時間乾燥させた後に、エラストマー試験片は、被覆された引き締め剤によって発揮された張力により、L3hと記される収縮幅を有する。
引き締め効果(TE)は、次いで、以下の方法で定量化することができる。
Figure 2007291102
引き締め剤を次から選択することができる:
a)植物または動物タンパク質およびそれらの加水分解物;
b)天然由来のポリサッカライド;
c)混合シリケート;
d)無機充填材のコロイド粒子;
e)合成ポリマー;
およびそれらの混合物。
特に、次から選択することができる。
(1)ポリウレタンラテックスまたはアクリル-シリコーンラテックスなどの合成ポリマー、特に、ポリジメチルロキサンでグラフトされたプロピルチオ(ポリメチルアクリレート)、プロピルチオ(ポリメチルメタクリレート)およびプロピルチオ(ポリメタクリル酸)あるいは ポリジメチルシロキサンでグラフトされたプロピルチオ(ポリイソブチルメタクリレート)およびプロピルチオ(ポリメタクリル酸)などの特許出願EP1038519に記載されているもの。このようなグラフトシリコーンポリマーは、特に3M社によってVS80、VS70またはLO21の商標で販売されている。
(2)天然由来のポリマー、特に(a)ポリホロサイド、例えば(i)特に米、トウモロコシ、ジャガイモ、カッサバ、エンドウ豆、小麦、オートムギ、およびその他から特に得られる澱粉の形態において、または(ii)カラギーナン、アルギネート、寒天、ゲラン、セルロース系ポリマーおよびペクチンの形態において、有利にはゲルミクロ粒子の水性分散物として、(b)セラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル、エレミ、コーパル、セルロース系誘導体およびそれらの混合物からなるラテックス、
(3)特にトウモロコシ、ライムギ、小麦、ソバの実、ゴマ、スペルト小麦、エンドウ豆、ソラ豆、レンズ豆、大豆、ルピナスからの植物タンパク質およびタンパク質加水分解物、
(3)混合シリケートとりわけフィロシリケート、および特にラポナイト、
(4)例えばカルナウバ、カンデリアまたはエスパルトワックス選択されたワックス微粒子、
(5)0.1から100nmの間の、好ましくは3から30nmの間の数値において平均直径を有し、例えばシリカ、シリカ-アルミナ複合体、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、アルミナ、カルシウムカーボネート、バリウムスルフェート、カルシウムスルフェート、酸化亜鉛および二酸化チタンから選択される無機充填材のコロイド粒子。本発明に係る組成物において使用することができるシリカ-アルミナ複合体コロイド粒子としては、例えばGrace社によってLudox AM、Ludox AM-X6021、Ludox HSAおよびLudox TMAの名称で市販されているものを挙げることができる。
その他の追加アンチエイジング剤として、DHEAおよびその誘導体、アデノシンおよびその誘導体、特にジナトリウムアデノシンモノホスフェート、ボスウェリン酸、ローズマリー抽出物、カロチノイド(β-カロテン)、ゼアキサンチン、ルテイン、システイン酸、5-n-オクタノイルサリチル酸、ゲンチシン酸およびその誘導体、リグナンおよびそのグリコシル誘導体、フラボノイドおよびフラボステロン、銅誘導体、ジャスモン酸、レスベラトロールおよびその誘導体、レチノールおよびその誘導体を挙げることができる。
本発明に係る組成物において使用される追加活性剤および/または成分は、組成物の総重量に対して0.0001〜20%、好ましくは0.01〜10%、およびよりよくは0.01〜1重量%を示す。
化粧品セット
また、他の態様によれば、本発明は:
i)少なくとも1つの区画を区切り、閉鎖部材により閉じられている容器;ならびに
ii)前述のおよび前記区画内に入れた組成物を含む化粧品セットに関する。
この容器は、任意の適切な形態であってよい。特に壜、チューブ、ポット、ケーシング、箱、サッシェまたはケースの形態であってよい。
閉鎖部材は、取りはずし式栓、カバー、リード、はぎ取り式ストリップまたはカプセルの、特に容器に取り付けられた本体および本体に連結されたキャップを含むタイプの形態であってよい。また、閉鎖部材は、容器を選択的に閉じる部材、特にポンプ、バルブ、またはシャッターの形態であってよい。
容器は、アプリケータと組み合わせることができる。アプリケータは、例えば特許FR2722380に記載されているブラシの形態であってよい。アプリケータは、発泡体またはエラストマーブロック、フェルトまたはスパチュラの形態であってよい。アプリケータは、独立(パウダーパフまたはスポンジ)しているか、例えば特許US5492426に記載されている閉鎖部材によって支えられている塗布棒と一体化していてよい。アプリケータは、特許FR2761959が例えば記載しているように、容器に一体化していてよい。
製品は、容器中に直接的にまたは間接的に入れることができる。例として、製品を特に拭き取りまたはパッドの形態の含浸された支持体上に取り出すことができ、および箱またはサッシェ中に入れる(個々にまたはいくつかを一緒に)ことができる。製品を含ませるこのような支持体は、例えば出願WO01/03538に記載されている。
閉鎖部材は、ねじ締めによって容器に付けることができる。あるいは、閉鎖部材と容器間の取り付けは、ねじ締めの他に、特に差し込み構造により、スナップ固定、締め付け、はんだ付け、接着、または磁力によって行われる。表現「スナップ固定」は、材料のフランジまたは材料のひもを一部分の、特に閉鎖部材の弾性変形によって通し、次いで、前記部分によりフランジまたはコードを通した後に、弾性的に歪みのない位置に戻すことを含む任意のシステムを意味すると理解される。
容器は、少なくとも部分的に熱可塑性材料から作製することができる。熱可塑性材料の例として、ポリプロピレンまたはポリエチレンを挙げることができる。
あるいは、容器は、非熱可塑性材料、特にガラスまたは金属(または合金)から作製される。
容器は、特にチューブまたは菅状の壜の形態で、硬い側壁または変形可能な側壁を有する。
容器は、組成物の分配を生じまたは容易にすることを意図する手段を含むことができる。例として、容器内の過剰の圧力に応じて組成物を放出するように変形可能な側壁を有することができ、この過剰の圧力は、容器の側壁の弾性的(非弾性的)な押し潰しによって生じる。
容器は、組成物を含む少なくとも1つのハウジングを区切る基底を有するケース、および特に基底に連結され、前記基底を少なくとも部分的に覆うことができるカバーから構成することができる。このようなケースは、例えば出願WO03/018423または特許FR2791042に記載されている。
容器は、容器開口部の近くに配置された絞り機を備えることができる。このような絞り機は、アプリケータおよび場合によって、アプリケータが一体となって付いていてよい塗布棒を拭くことを可能にする。このような絞り機は、例えば特許FR2792618に記載されている。
また、本発明は、上に定義したような組成物を皮膚およびその外皮に適用することを含む、皮膚およびその外皮を手入れおよび/またはメークアップする化粧方法に関する。
表現「外皮」は、本発明によれば、皮膚、爪、まつげ、および/または体毛および毛髪を意味すると理解される。
好ましくは、これは皮膚用の組成物である。
特に、本発明に係る方法は、皮膚の美白および/または色素消失を促進することならびに/あるいは顔色を均質化することを意図する。
他の実施形態によれば、脂性の皮膚の欠陥を滑らかにすること、特に皮膚を艶消しにすることを意図する。
皮膚が光ることは、さらに特に青年に影響を与える問題であるが、これは、特にアンドロゲンの過剰生成の影響の下の成年にも現れる。一般に、光ったまたは脂性の皮膚は、一般に額の上で測定された200μg/cm2を超える皮脂レベルに達する皮脂の過剰な分泌および排泄を特徴とする超脂漏性の皮膚である。
表現「脂性の皮膚の皮膚欠陥」は、特に本発明によれば、てかてかと光る皮膚、メークアップを整える能力の乏しさ、一般に落屑欠陥に関連する皮膚のざらざらした表面、皮膚の濾胞の開口部が、拡張され、または微細な角質スピクラにより塞がれ、またはコメドもしくは黒色面皰(やはり排泄の増大からよりも滞留の現象から生じる)によっても塞がれている皮膚などの美的疾患を意味すると理解される。
表現「艶消し」は、皮膚を視覚的にさらに艶消し、より光らなくすることを意味すると理解される。組成物の艶消し効果は、特にゴニオ反射率計により、鏡面反射と拡散反射間の比Rを測定することによって評価することができる。2以下のR値が、一般に艶消し効果を示す。
特に組成物は、皮膚が光っている顔のまたは額の部分に適用される。
本発明の他の用途によれば、この方法は、老化に、特に化学腺老化に関連した皮膚欠陥を滑らかにすることを意図する。
表現「皮膚老化に関連した皮膚欠陥」、特に化学腺老化に対するものは、特に皮膚の張りおよび/または弾性および/または色調および/または柔軟さの喪失、しわまたは微細なしわの形成、顔色の鈍い外観、皮膚の黒ずみおよび/または黄ばみ、および/または老齢染みもしくは「老化染み」の外観を意味すると理解される。
特に、このことは、熟年またはかなり熟年の皮膚を有する人々に対して意図されている。
本発明に係る表現「熟年の皮膚」は、特に少なくとも40歳である人々を意味すると理解される。
本発明に係る表現「かなり熟年の皮膚」は、少なくとも50歳、特に少なくとも60歳、またはさらに65歳である人々を意味すると理解される。
本発明の特定の実施形態によれば、この方法は、フォトタイプIII〜VI(黒ずんだ皮膚)の皮膚を有する人々の手入れに対し意図されている。
また、本発明は、皮膚上の微生物の増殖に関連した皮膚科学的障害の治療に対して意図された製薬組成物を調製するための、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体ならびに(b)前記誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する少なくとも1種の成分の組合せの使用に関する。
皮膚科学的障害として、特に脱毛、座瘡病変、ミコース、およびそれらの混合を挙げることができる。
特に本発明は、皮膚上の微生物の増殖に関連した皮膚科学的障害の治療を意図した製薬組成物の調製に対して、(a)少なくとも1種の式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体および(b)前記誘導体の可溶化を促進する少なくとも1種の成分の組合せの使用に関する。
好ましくは製薬組成物は、座瘡病変および特に前記座瘡病変の色素沈着過剰障害の治療に対して意図される。
本発明を次に、以下の限定をしない実施例によって例示する。
(実施例)
(実施例1)
式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化の試験
プロトコール:
SymriseによってSymwhite(登録商標)の名称で市販されている化合物フェニルエチルベンゼンジオールを式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体として使用する。
この化合物を計量し、密封した試験体管に入れる。
いくつかの可溶化剤を試験する:可溶化剤10mlをビーカーに入れ、化合物フェニルエチルベンゼンジオールを1mg当たりの1mgで添加する。場合によって45℃に加熱されたこの懸濁液を、1時間磁気攪拌によって攪拌する。
式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の溶解または非溶解、およびその経時変化を監視する。
可溶化剤中の式(I)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の非可溶性を、沈殿または単に濁りのある溶液によって巨視的に、かつ結晶の存在によって微視的に特徴付ける。
結果:
可溶化結果を以下の表に示す:
Figure 2007291102
この試験は、最も効果的な可溶化剤は、イソプロピルN-ラウロイルサルコシネートであり、ヒドロキシル化ジフェニルメタン化合物(I)を42重量%まで可溶化することを可能にする(溶液の残余は可溶化剤から構成される)ことを示す。ジカプリリルカーボネート、2-オクチルドデカノール、オクチルメトキシシンナメートおよびジメチルイソソルビドも前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン化合物(I)を20重量%を超えて可溶化することを可能にするので、良好な可溶化剤である。
比較として、杏油は、前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン化合物(I)の多くとも10%だけを可溶化することを可能にし、パラフィン油は、このヒドロキシル化ジフェニルメタン化合物(I)の可溶化を可能にしない。
(実施例2)
配合の例
成分をINCI名として示す。
(実施例2a)
ボディーゲル
Figure 2007291102
(実施例2b)
顔手入れ、転化エマルジョンシリコーン
Figure 2007291102
(実施例2c)
顔および手の手入れ
Figure 2007291102

Claims (34)

  1. (a)式(I)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体
    Figure 2007291102
    [式中、
    - R1は、水素原子、メチル基、2から4個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝アルキル鎖、-OH基およびハロゲンから選択され、
    - R2は、水素原子、メチル基、2から5個の炭素原子を有する飽和または不飽和、線状または分枝アルキル鎖から選択され、
    - R3は、メチル基、または2から5個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和、線状もしくは分枝アルキル鎖から選択され、
    - R4およびR5は、互いに独立に、水素原子、メチル基、2から5個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和、線状もしくは分枝アルキル鎖、-OH基またはハロゲンから選択される]と、
    (b)式(I)の前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する、少なくとも1種の成分とを、生理的に許容される媒体中に含むことを特徴とする組成物。
  2. 前記ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が、以下の式(II)
    Figure 2007291102
    を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が、組成物中に、組成物の総重量に対して0.0001から20重量%、好ましくは0.001から5重量%、さらにより好ましくは組成物の総重量に対して0.01から1重量%の範囲の量で存在することを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載の組成物。
  4. 前記式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、および少なくとも前記誘導体の可溶化を促進する少なくとも1種の成分を含むことを特徴とする請求項1から3の一項に記載の組成物。
  5. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分が、親油性アミノ酸誘導体、8〜26個の炭素原子を有する脂肪アルコール、ジカプリリルエーテル、イソソルビドエーテル、C12〜C15脂肪アルコールベンゾエート、カプリリルアルコールエステル、ケイ皮酸誘導体およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分が、イソプロピルN-ラウロイルサルコシネートであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  7. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分が、2-オクチルドデカノールであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  8. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分が、ジメチルイソソルビドであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  9. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分が、ジカプリリルカーボネートであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  10. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の可溶化を促進する成分が、オクチルメトキシシンナメートであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  11. 式(I)または(II)の前記ジフェニルメタン誘導体の安定化を促進する薬剤が、
    (a)ブロックポリマーおよび/またはコポリマー、
    (b)分散物中のベシクルの形態で存在するイオン性または非イオン性タイプの両親媒性脂質、
    (c)ナノ粒子の構成ポリマー、
    (d)ミクロ粒子の構成ポリマー、
    (e)ナノエマルジョンを形成するポリマーおよび/または界面活性剤、
    (f)薄膜の形態の水溶性または水分散性ポリマー、
    (g)極性部分を有するポリオレフィン乳化剤、油中水型エマルジョンである組成物、
    (h)2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸単位を含む両親媒性ポリマー、水中油型エマルジョンである組成物
    から選択されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記ブロックコポリマーが、以下のブロックコポリマー
    ポリスチレン/ポリオキシエチレン、
    ポリメチルメタクリレート/ポリオキシエチレン、
    ポリブチルメタクリレート/ポリオキシエチレン、
    およびポリオキシエチレン/ポリオキシブチレン/ポリオキシエチレン
    から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  13. 前記イオン性および/または非イオン性タイプの両親媒性脂質が、ポリオールのアルキルエステルまたはポリアルキルエステル、および少なくとも40℃の融点を有するポリオールエーテル、中和されたアニオン性脂質、両性脂質、アルキルスルホン誘導体から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  14. 前記ナノ粒子の構成ポリマーが、ポリ-L-およびDL-ラクチド、ポリカプロラクトン、塩化ビニルおよび酢酸ビニルコポリマー、メタクリル酸およびメタクリル酸メチルエステルコポリマー、ポリビニルピロリドン-架橋酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリプロピレンおよびオルガノポリシロキサンから選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  15. 前記ナノエマルジョンを形成するポリマーおよび/または界面活性剤が、アクリル酸コポリマーまたはメタクリル酸コポリマー、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸コポリマー、エチレンオキシドのホモポリマーおよびコポリマー、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドンのホモポリマーおよびコポリマー、ビニルカプロラクタムのホモポリマーおよびコポリマー、ポリビニルメチルエーテルのホモポリマーおよびコポリマー、中性アクリルホモポリマーおよびコポリマー、C1〜C2アルキルセルロースおよびこれらの誘導体、C1〜C3アルキルグアーまたはC1〜C3ヒドロキシアルキルグアー;ポリエチレングリコールステアレート40EO、ソルビタントリステアレートおよびセチルホスフェートまたはパルミトイルサルコシネートのアルカリ金属塩の混合物から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  16. 前記薄膜の形態の水溶性または水分散性ポリマーが、セルロース系ポリマーおよびアルギネートから選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  17. 前記極性部分を有するポリオレフィン乳化剤が、場合によって修飾された、エステル化されたコハク酸末端を有するポリイソブチレンから選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  18. 前記2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位を含む両親媒性ポリマーが、AMPSおよびオキシエチレン化C12〜C14アルコールメタクリレートのコポリマーから選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  19. 色素消失剤、抗菌剤、制汗剤、金属キレート化剤、加水分解タンパク質、抗酸化剤、ビタミン、抗炎症剤、抗刺激または無痛化剤、保湿剤、植物抽出物、バリヤー機能向上剤、艶消し剤、抗磨耗充填材または剥離剤、落屑剤、皮脂調整剤、創傷治癒剤、収斂剤、充填材、蛍光増白剤、蛍光剤、皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、皮膚バリヤー機能を促進する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、抗グリケーション剤、皮膚緩和剤、皮膚微小循環促進剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、引き締め剤ならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1種のその他の追加の化粧品もしくは薬剤成分および/または活性剤を含むことを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記追加の成分および/または活性剤が、組成物の総重量に対して0.0001から20%、好ましくは0.01から10%、より好ましくは0.01から1重量%を示すことを特徴とする請求項19に記載の組成物。
  21. スキンケア用化粧品組成物および/または皮膚メークアップ用組成物であることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 追加の成分および/または活性剤が、艶消し剤、抗磨耗充填材または剥離剤、落屑剤、抗菌剤、無痛化剤、抗炎症剤、皮脂調整剤、抗酸化剤、創傷治癒剤、収斂剤およびこれらの混合物から選択される、脂性の皮膚を手入れおよび/またはメークアップするための化粧品組成物であることを特徴とする請求項21に記載の組成物。
  23. 成分および/または活性剤が、充填材、皮膚および/もしくは表皮高分子の合成を刺激する、かつ/またはこれらの分解を防止する薬剤、線維芽細胞もしくはケラチン生成細胞の増殖および/またはケラチン生成細胞の分化を刺激する薬剤、皮膚バリヤー機能を促進する薬剤、角質外皮の成熟を促進する薬剤、NO-シンターゼ阻害剤、末梢ベンゾジアゼピン受容体の拮抗剤、皮脂腺の活性増強剤、抗グリケーション剤、皮膚緩和剤、皮膚微小循環促進剤、細胞のエネルギー代謝刺激剤、引き締め剤ならびにこれらの混合物から選択されるアンチエイジングケアおよび/またはメークアップ組成物であることを特徴とする請求項22に記載の組成物。
  24. 座瘡の治療のための皮膚科学的組成物であることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
  25. (a)少なくとも1つの区画を画し、閉鎖部材により閉じられている容器、および
    (b)前記区画内に入れた、請求項1から24のいずれか一項に記載の組成物
    を含むことを特徴とする化粧品または皮膚科学的セット。
  26. 皮膚に、請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物を適用することを含むことを特徴とする皮膚を手入れおよび/またはメークアップするための化粧方法。
  27. 皮膚の美白化および/もしくは色素消失、ならびに/または顔色の均一性の促進を意図することを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 脂性の皮膚の皮膚欠点を滑らかにすることを意図することを特徴とする請求項26に記載の方法。
  29. 皮膚が光っている顔または額の部分に組成物を適用することを特徴とする請求項28に記載の方法。
  30. 皮膚老化に関連する皮膚欠点を滑らかにすることを意図することを特徴とする請求項26に記載の方法。
  31. 化学線老化に関連する皮膚欠点を滑らかにすることを意図することを特徴とする請求項30に記載の方法。
  32. フォトタイプIIIからVIの皮膚を有する人用を意図することを特徴とする請求項26から31のいずれか一項に記載の方法。
  33. (a)請求項1および2のいずれかに記載の式(I)または(II)の少なくとも1種のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、ならびに、 (b)請求項4から20のいずれか一項に記載の、前記誘導体の可溶化、安定化および/または活性を促進する少なくとも1種の成分の、皮膚上の微生物の増殖に関連する皮膚科学的障害を予防および/または治療することを意図した製薬組成物を調製することを特徴とする使用。
  34. 前記皮膚科学的障害が、座瘡病変および/または前記座瘡病変の色素沈着過剰障害であることを特徴とする請求項33に記載の使用。
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