JP2007288069A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜特性が良好で窒化シリコン膜のリーク電流をさらに低減することを可能とする。
【解決手段】窒素原子を含むガスをプラズマによって活性化し、この活性化された窒素原子を含むガスによりシリコン基板100表面を窒化処理することにより、シリコン基板100表面に窒化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法において、窒化処理時のシリコン基板100の温度を600℃以上とし、シリコン基板100表面に厚さ4.0nm以上の窒化シリコン膜を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に係り、特にシリコン基板表面に窒化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体ロジックやDRAMのゲート、あるいはフラッシュメモリのトンネルゲート等における半導体素子のゲート絶縁膜の材料は、これまでシリコン酸化膜(SiO2膜)が主流であった。しかし、SiO2膜は誘電率が低いので、誘電率を向上させるために、このSiO2膜を窒化する方法が採用されるようになっている。
この方法によれば、図6に示すように、シリコン基板10上に、酸化膜であるSiO2膜15と、このSiO2膜15上にSiO2膜15を窒化した酸窒化膜であるSiON膜11とからなるゲート絶縁膜を形成している。
しかし、酸化膜を窒化することで誘電率を向上させる方法には限界があり、新たなアプローチが必要とされている。
そこで、最近、新たなアプローチとしてSi34膜が注目されるようになってきた。SiO2の誘電率は3.9に対して、Si34の誘電率は7.0である。したがって、Si34膜をゲート絶縁膜に適用すると、従来のシリコン酸化膜より2倍の物理膜厚とすることが可能となり、誘電率の向上に加えてリーク電流の大幅な低減が期待できるからである。
ところが、Si34膜を熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法で形成した場合、最初に島状の核から成膜し始めるので、緻密の膜にならず、期待していたリーク電流低減効果は不充分であった。このため、N2あるいはNH3ガスをプラズマにより活性化させて、シリコンを窒化するプラズマCVD方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−45028号公報
なお、別なアプローチとして誘電率が高いHfOなどのHigh−k材料をゲート絶縁膜に応用するための研究開発が盛んに行われているが、未解決な技術課題が山積しており、実用化するための道程も遠い。
しかし、特許文献1に記載のプラズマを用いたシリコン窒化方法は、基板温度400℃以下の低温で、N2あるいはNH3ガスをプラズマ化させて処理するため、シリコン基板表面を2.0nm程度しか窒化することができず、窒化シリコン膜のリーク電流の低減効果が未だ十分ではなかった。また、低温での窒化のため、膜中の欠陥が多く、良好な半導体装置の電気特性を確保することが困難であった。
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解消して、膜特性が良好で窒化シリコン膜のリーク電流をさらに低減することが可能な半導体装置の製造方法を提供することにある。
第1の発明は、窒素原子を含むガスをプラズマによって活性化し、この活性化された前記窒素原子を含むガスによりシリコン基板表面を窒化処理することにより、前記シリコン基板表面に窒化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法において、前記窒化処理時のシリコン基板温度を600℃以上とし、前記シリコン基板表面に厚さ4.0nm以上の窒化シリコン膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
第2の発明は、第1の発明において、窒素原子を含むガスがNH3又はN2ガスであることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、前記NH3又はN2ガスに、He、Ar、Krなどの稀ガスをプラズマアシストガスとして添加したことを特徴とする。
第4の発明は、第1ないし第3の発明において、前記窒化シリコン膜を形成した後、850℃以上の高温の酸素原子を含むガスの雰囲気で、前記窒化シリコン膜を形成したシリコン基板を酸化処理し、前記窒化シリコン膜は酸化させず、前記窒化シリコン膜とシリコン基板表面との界面のみを酸化処理することにより、酸化膜を形成することを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記酸素原子を含むガスが、酸素ガス、水蒸気、N2Oのいずれかのガスであることを特徴とする。
第6の発明は、第1〜第3の発明において、前記窒化シリコン膜を形成した後、イオンインプラント方式で酸素イオンをシリコン基板表面と前記窒化シリコン膜との界面に注入し、850℃以上の温度でアニールをすることで前記シリコン基板表面と前記窒化シリコン膜との界面に酸化膜を形成することを特徴とする。
第7の発明は、酸素と窒素を含む混合ガスをプラズマにより活性化し、この活性化された前記混合ガスによりシリコン基板表面を酸・窒化処理することにより、前記シリコン基板表面に厚さ4.0nm以上の酸・窒化膜を形成し、前記酸・窒化膜を形成してから、窒素を含むガスをプラズマにより活性化し、この活性化された窒素を含むガス(窒素プラズマ)で、前記酸・窒化膜表面を高濃度に窒化処理することにより、前記シリコン基板表面に窒化シリコン膜を形成することを特徴とする。
第8の発明は、第1ないし第3の発明において、前記活性化された前記窒素原子を含むガスによりシリコン基板表面を窒化処理することにより、前記シリコン基板表面に窒化シリコン膜を形成する方法は、処理室と、該処理室内で前記シリコン基板を支持する基板支持体と、前記処理室周囲に配置された筒状電極及び磁力線形成手段とを有するプラズマ処理装置を用い、前記処理室内に窒素原子を含むガスを供給し、前記筒状電極に高周波電力を供給することにより得られる高周波電界と前記磁力線形成手段により得られる磁界とにより、前記窒素原子を含むガスをプラズマ放電させて活性化し、この活性化された前記窒素原子を含むガス(ガスプラズマ)によりシリコン基板表面を窒化処理することにより、前記シリコン基板表面に窒化シリコン膜を形成する方法である。
第9の発明は、第1ないし第6、第8の発明において、前記形成された窒化シリコン膜がロジック、DRAM、フラッシュメモリなどの半導体素子のゲート絶縁膜であることを特徴とする。
本発明によれば、膜特性が良好で窒化シリコン膜のリーク電流をさらに低減することができる。
次に、本発明の半導体装置の製造方法における実施の形態を説明する。
半導体装置の製造方法を実施するためにプラズマを利用した半導体製造装置を用いるが、プラズマを利用した半導体製造装置は、プラズマの生成方式により数種類存在している。例えば誘導結合型、容量結合型、サイクロトロン型、マグネトロン型等存在するが、本発明の半導体装置の製造方法を実施するためのプラズマ処理装置の一例として、電界と磁界により高密度プラズマを生成できる変形マグネトロン型プラズマ処理装置(ModifiedMagnetron Typed Processing System 以下、MMT装置という。)を用いて説明する。
このMMT装置においては、気密性を確保した反応室内に基板を設置し、ガスシャワー板を介して基板処理ガスを反応室に導入し、反応室内をある一定の圧力に保ち、放電用電極に高周波電力を供給して電界を形成するとともに磁界をかけてマグネトロン放電を起こす。放電用電極から放出された電子がドリフトしながらサイクロイド運動を続けて周回することにより長寿命となって電離生成率を高めるので、従来から多用されている容量結合型プラズマ処理装置よりも高密度プラズマを生成できる。この高密度プラズマにより基板処理ガスを励起分解させて化学的反応を起こさせ基板表面に薄膜を形成する。
図5には、本発明の実施の形態に用いられるMMT装置24が示されている。MMT装置24は、処理室26を構成する真空容器28を有する。この真空容器28は、上部容器30と下部容器32とが上下に接合されて構成されている。上部容器30は、アルミナ、石英等のセラミックからなる。下部容器32は金属製である。上部容器30の周囲はカバー34に覆われている。また、上部容器30はドーム状の天井部を有する円筒形であり、この天井部には、上蓋部36とシャワー板部38とが形成され、この上蓋部36とシャワー板部38との間に拡散室40が構成されている。上蓋部36には処理ガスを導入する導入口42が形成され、導入口42にはガス供給手段(図示せず)が接続され、シャワー板部38には多数のノズル44が形成されており、導入口42から導入された例えば2種の処理ガスは、拡散室40で混合・拡散され、シャワー板部38のノズル44から処理室26に供給されるようになっている。
処理室26の下方中央部には、基板Wを支持する基板支持体であるサセプタ46が配置されている。このサセプタ46には、基板Wを加熱するための抵抗加熱ヒータ(図示せず)が設けられている。また、下部容器32には、排気口48が設けられ、排気口48には排気ポンプ等の排気手段(図示せず)が接続され、サセプタ46の周囲から下部容器32の底部方向へ処理後のガスが流れ、その後この排気口48から処理室26内の処理ガスが排気されるようになっている。
放電用の筒状電極50が、処理室26の周囲、即ち、上部容器30の外周に上部容器30から1〜3mm離して配置されている。この筒状電極50は、インピーダンス整合器52を介して高周波電源54に接続されている。この高周波電源54は、例えば13.56MHzの周波数を持つ高周波電力を発生し、制御装置56からの制御信号に応じてその電力の大きさが調整される。また、磁力線形成手段58が処理室26の周囲に配置されている。磁力線形成手段58は、リング状に形成された2つの永久磁石60,62から構成され、処理室26の周囲に配置され、処理室26の中央のプラズマ生成領域としての空間を囲んでいる。永久磁石60,62は筒状電極50のほぼ上端および下端の位置に配置されている。上下の永久磁石60、62は、真空容器28の半径方向に沿った両端(内周端と外周端)に磁極を持ち、上下の永久磁石60、62の磁極の向きが互いに逆向きに設定されている。従って、内周部の磁極同士と外周部の磁極同士が異極となっており、処理室26内には一方の永久磁石60から中心方向に延び、他方の永久磁石62に戻る磁力線が形成される。
前述したサセプタ46は、下部容器32と絶縁されており、サセプタ46は、高周波回路(インピーダンス可変回路)64を介して接地されている。この高周波回路64は、前述した制御装置56からの制御信号に応じてサセプタインピーダンスを調整できるようにしてある。
高周波回路64は、コイルや可変コンデンサから構成され、コイルのパターン数や可変コンデンサの容量値を制御することによって、サセプタ46を介して基板Wの電位を制御できるようになっている。
本発明の実施例のMMT装置24では、永久磁石60、62の磁界の影響を受けてマグネトロン放電が発生し、基板Wの上方空間に電荷をトラップして高密度プラズマが生成される。そして、生成された高密度プラズマにより、サセプタ46上の基板Wの表面にプラズマ窒化処理又はプラズマ酸・窒化処理等が施される。なお、表面処理の開始および終了は高周波電力の印加および停止によって行なわれる。
基板Wの表面又は下地膜表面をプラズマ窒化処理又は酸・窒化処理する際には、サセプタ46と接地との間に介設した高周波回路64を、予め所望のインピーダンス値に制御しておく。高周波回路64を所望のインピーダンス値に調整すると、それにより基板Wの電位が制御されて、所望の膜厚及び面内膜厚均一性をもつ窒化処理膜又は酸・窒化処理膜が形成できる。
次にMMT装置24の操作について説明する。まず基板Wをサセプタ46に載置し、真空容器28内のガスを排気口48から排気して真空容器28内を真空状態にする。次にサセプタ46を加熱して、基板Wを加熱する。次に処理ガスを導入口42から導入する。この導入口42から導入された処理ガスは、拡散室40で拡散され、シャワー板部38のノズル44から処理室26に供給される。同時に高周波電源54から高周波電力を筒状電極50に供給する。高周波回路64を予め所望のインピーダンス値に調整しておく。処理室26においては、筒状電極50により高周波電界が形成され、磁力線形成手段58により磁力線が形成されるので、マグネトロン放電が発生し、基板Wの上方空間に放電で生じた電荷を補足して高密度プラズマが生成される。生成されたプラズマによってサセプタ46上の基板Wが処理され、基板Wの表面にプラズマ薄膜が形成される。所定時間経過後、高周波電源54からの高周波電力の供給を停止し、真空容器28内のガスを排気口48から排気し、サセプタ46上の基板Wを処理室26から取り出して処理を終了する。
なお、真空容器28内のガス圧力は、導入口42より導入される処理ガスの流量と、排気口48に接続されているポンプ(図示略)の能力と、ポンプまでの排気コンダクタンスにより決まる。
図4は、実施の形態による半導体装置の製造方法で製造される半導体装置の一例を示すフラッシュメモリの構造の一部を説明するための概略縦断面図である。
フラッシュメモリ70は、ゲート電極(コントロールゲート)にポリメタル構造を有する。ポリメタル構造を有するフラッシュメモリ70は、ゲート絶縁膜115を有する。ゲート絶縁膜115は、能動層となるシリコン基板100上に形成されたSiO2からなる酸化膜105と、酸化膜105上に形成された窒化シリコン膜110とから。フラッシュメモリ70は、さらに、ゲート絶縁膜115上に形成されたポリシリコン(D−Poly−Si)からなるフローティングゲート120と、フローティングゲート120の上に形成されたSiO2/SiN/SiO2(ONO構造)からなる絶縁膜130と、絶縁膜130上に形成されたゲート電極としての積層構造をしたポリメタルゲート200と、ポリメタルゲート200上に形成された窒化シリコン膜からなるエッチングストッパ層180と、ゲートの側面に形成されたサイドウォール170とを有する。
上記積層構造をしたポリメタルゲート200は、Poly−Siからなるゲート電極140と、ゲート電極140上に抵抗を下げる目的で形成された窒化タングステン(WN)からなるバリアメタル150と、バリアメタル150上に形成されたタングステン(W)からなる金属薄膜160とから構成される。
上述したようにフラッシュメモリ70のゲート絶縁膜は、酸化膜105及び窒化シリコン膜110から構成されるが、フラッシュメモリを含めた半導体素子のゲート絶縁膜は具体的には次のように製造される。
[第1の実施の形態]
図1に第1の実施の形態における酸化膜及び窒化シリコン膜からなるゲート絶縁膜の製造方法を示す。この製造方法は、シリコン基板をプラズマ窒化した後、熱酸化するものである。
まず、シリコン基板100の上面に素子形成領域を画定するフィールド酸化膜(LOCOS酸化膜)(図示せず)を形成する。次に、この素子形成領域のシリコン基板100の表面に、表面濃度調整用の不純物をイオン注入する(図1(a)参照)。
次に、窒素原子を含むガスをプラズマによって活性化し、この活性化された窒素原子を含むガスによりシリコン基板100表面を窒化処理(プラズマ窒化)することにより、シリコン基板100表面に窒化シリコン膜であるSi34膜210を形成する(図1(b))。
このSi34膜210を形成するには、前述したMMT装置24を用いる。処理室26内に窒素原子を含むガスを供給し、前記筒状電極50に高周波電力を供給することにより得られる高周波電界と前記磁力線形成手段58により得られる磁界とにより、前記窒素原子を含むガスをプラズマ放電させて活性化し、この活性化された前記窒素原子を含むガスによりシリコン基板100表面を窒化処理することにより、前記シリコン基板100表面にSi34膜210を形成する。窒化処理時のシリコン基板100の温度を600℃以上とし、サセプタ46の電位を制御することにより、シリコン基板100表面に厚さ4.0nm以上のSi34膜210を形成する。例えば、サセプタ電位のピーク・ツウ・ピーク(VPP)を500V以上にすることにより、シリコン基板100表面に厚さ6.5nm程度までのSi34膜210を形成することができる。
上述した窒素原子を含むガスには、例えばNH3又はN2ガスを用いる。なお、NH3又はN2ガスに、He、Ar、Krなどの稀ガスをプラズマアシストガスとして添加することもある。
例えば、N2を使用した場合のプラズマ窒化処理の条件は次の通りである。
ガス:N2=1000sccm
圧力:100Pa
基板温度:700℃
高周波電力:300W
上記したSi34膜210を形成した後、600℃以上の高温の酸素原子を含むガスの雰囲気で、Si34膜210を形成したシリコン基板100を熱酸化処理し、Si34膜210は酸化させず、Si34膜210とシリコン基板100表面との界面のみを酸化処理することにより、酸化膜であるSiO2膜205を形成する(図1(c))。酸素原子を含むガスには、酸素ガス、水蒸気、N2Oのいずれかのガスを用いる。なお、これらの酸素原子を含むガスに希釈ガスを用いることもある。
例えば、O2を使用したときの酸化処理の条件は次の通りである。
ガス:O2=50sccm
圧力:100Pa
基板温度:700℃
次に、SiO2膜205及びSi34膜210を形成したシリコン基板100を選択的にエッチング除去して窒化シリコン膜110及び酸化膜105を形成する(図1(d))。
例えば、フラッシュメモリのゲートを形成するためには、図1(c)においてSi34膜210を形成した後、さらにPoly−Si膜、ONO構造絶縁膜、Poly−Si膜、WN膜、W膜、及びSi34膜を順次形成し、選択的にエッチング除去してゲートを形成し、サイドウォールスペーサ膜を全面に成膜し、その後、エッチバックしてゲートの側面にサイドウォールを形成し、ゲートとサイドウォールとをマスクにしてイオン注入を行い、ソース・ドレイン領域を形成して、図4に示したフラッシュメモリ70を形成する。
上述した第1の実施の形態によるゲート絶縁膜の製造方法によれば、プラズマ窒化処理時のシリコン基板100の温度を600℃以上としたので、膜中の欠陥の少ないSi34膜を得ることができる。
また、シリコン基板100に厚さ4.0nm以上のSi34膜を形成するようにしたので、厚さ2.0nmのSi34膜と比べて、シリコン基板表面に形成されるSi34膜のリーク電流を確実に低減することができる。
また、このようなプロセスを行う場合に、特に膜中の酸素成分が多くなり、膜中の欠陥が生じやすいが、シリコン基板温度が400℃に比べ600℃以上の基板温度でシリコン基板表面を窒化することで、膜中の酸素成分を大幅に抑制することができ、膜を安定な組成にして膜中の欠陥を低減することができる。
基板温度を650℃以上にすると、膜中の酸素成分を25%以下に抑制することができるだけでなく、膜をより安定な組成にして、膜中の欠陥をより低減することができる。この場合、膜中の窒素は100%シリコン原子と結合し、不安定な酸素との結合がなくなる。
また、本実施の形態では、同じ基板温度(例えば650℃)でも、N2プラズマガスで窒化するより、NH3プラズマガスで窒化した膜の方が、膜中の酸素成分が少なく、膜中の欠陥も少なくすることができる。
また、シリコン基板表面をプラズマで窒化するだけでは、シリコンと窒化膜の界面に固定電荷が生じ、デバイスの電気特性が悪化するが、本実施の形態では、窒化膜とシリコン基板表面との界面に酸化膜を形成しているので、界面に生じる固定電荷を低減することができ、良好なデバイスの電気特性を確保することができる。
また、このようなプロセスを行う場合、特にプラズマの生成が重要になるが、NH3又はN2ガスに、He、Ar、Krなどの稀ガスをプラズマアシストガスとして添加すると、プラズマの生成をより促進できる。
また、このようなプロセスを行う場合に、特にSiO2膜の膜組成も重要になるが、酸素原子を含むガスが、酸素ガス、水蒸気、N2Oのいずれかのガスであると、シリコン基板との界面における膜組成がよりSiO2膜に近い酸化膜を形成でき、デバイスのモビリティが優れる。
以上述べたように、第1の実施の形態によれば、厚さ4.0nm以上の窒化ができる絶縁膜が得られるので、形成された窒化シリコン膜を、ロジック、DRAM、フラッシュメモリなどの半導体素子のゲート絶縁膜として用いることが可能であり、良好なデバイスの電気特性を確保できる。特に、フラッシュメモリのトンネルゲート絶縁膜として形成した場合には、ピュアな酸化膜に比べ、窒化膜の誘電率が高く、同じ電気的な膜厚でも物理膜厚を厚くすることができ、トンネル絶縁膜を流れるリーク電流を減らすことができるので、デバイスの信頼性が大幅に改善できる。また、書き込み速度も速くすることができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、窒素プラズマによりSi34膜を形成した後、熱酸化により窒化シリコン膜とシリコン基板表面との界面に酸化膜を形成するようにしてゲート絶縁膜を製造するようにしたが、本発明は、これに限定されない。例えば、次のような第2、第3の実施の形態を用いてもよい。
[第2の実施の形態]
図2に第2の実施の形態におけるフラッシュメモリの製造方法を示す。この第2の実施の形態の製造方法は、第1の実施の形態がプラズマ窒化処理後に熱酸化処理をしているのに対して、イオンインプラント方式による酸化処理後に高温アニールするようにした点で、第1の実施の形態と異なる。
シリコン基板100表面にプラズマ窒化により厚さ4.0nm以上のSi34膜210を形成した後(図2(a)、(b))、イオンインプラント方式で酸素イオンO+をシリコン基板100表面とSi34膜210との界面に注入する(図2(c))。注入後、850℃以上の温度でアニールをすることでシリコン基板100表面とSi34膜210との界面にSiO2膜205を形成する(図2(c’))。
図2(c)の注入工程で、例えば、O+を使用したときのイオンインプラント処理の条件は次の通りである。
イオン:O+
圧力:0.1Pa
基板温度:100℃
加速エネルギー:約2KeV
イオンインプラント方式では浅い領域に対応させることが困難であるが、本実施の形態によれば、シリコン基板表面に比較的に厚いSi34膜を形成できるので、シリコン基板表面とSi34膜との界面にSiO2を形成する場合に、深い領域に対応させることが容易なイオンインプラント方式を採用することが可能となる。
[第3の実施の形態]
図3に第3の実施の形態におけるフラッシュメモリの製造方法を示す。この第3の実施の形態における製造方法は、第1の実施の形態がプラズマ窒化処理後に熱酸化処理をしているのに対して、プラズマ酸・窒化処理後に窒化処理している点で第1の実施の形態と異なる。
酸素と窒素を含む混合ガスをプラズマにより活性化し、この活性化された混合ガスにより、シリコン基板100表面を酸・窒化処理することにより、シリコン基板100表面に厚さ4.0nm以上のSiON膜208を形成する(図3(b))。
例えばO2とN2を使用したときのプラズマ酸・窒化処理の条件は次の通りである。
ガス:O2=50sccm
ガス:N2=50sccm
圧力:50Pa
基板温度:650℃
高周波電力:300W
SiON膜208を形成してから窒素を含むガスをプラズマにより活性化し、この活性化された窒素を含むガス(窒素プラズマ)で、SiON膜208表面を高濃度に窒化処理することにより、シリコン基板100表面にSi34膜210を形成する(図3(c))。
例えばN2を使用したときのプラズマ窒化処理の条件は次の通りである。
ガス:N2=50sccm
圧力:50Pa
基板温度:650℃
高周波電力:300W
この第3の実施の形態によれば、酸素と窒素を含む混合ガスをプラズマにより活性化するので、酸素を含むガス、窒素を含むガスをそれぞれプラズマにより活性化して、酸化処理と窒化処理とを別工程で行う場合に比べて、一工程省略できて、処理が容易になる。
また、シリコン基板表面を深さ方向に4nm以上窒化処理したので、シリコン基板表面に形成されるSi34膜のリーク電流を確実に低減することができる。
さらに、SiON膜を形成してから窒素プラズマで、SiON膜表面を高濃度に窒化処理するので、シリコン基板表面とSi34膜との界面にSiON膜を残しつつ、そのSiON膜上に厚いSi34膜を形成することができる。
なお、本発明の実施例の半導体装置の製造方法におけるゲート絶縁膜の形成方法については、MMT装置を用いた場合について説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限りは、他のプラズマ源方式のプラズマ装置でも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態におけるゲート絶縁膜の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の第2の実施の形態におけるゲート絶縁膜の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の第3の実施の形態におけるゲート絶縁膜の製造方法を説明するための工程図である。 本発明の実施の形態におけるフラッシュメモリの一例を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施の形態におけるMMT装置の一例を説明するための概略縦断面図である。 従来例のシリコン基板上に形成したゲート絶縁膜を説明するための概略縦断面図である。
符号の説明
100 シリコン基板
105 酸化膜
110 窒化シリコン膜
205 SiO2
210 Si34膜(窒化シリコン膜)

Claims (1)

  1. 窒素原子を含むガスをプラズマによって活性化し、この活性化された前記窒素原子を含むガスによりシリコン基板表面を窒化処理することにより、前記シリコン基板表面に窒化シリコン膜を形成する半導体装置の製造方法において、
    前記窒化処理時のシリコン基板温度を600℃以上とし、
    前記シリコン基板表面に厚さ4.0nm以上の窒化シリコン膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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