JP2007279256A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの脱調や駆動系のタイミングベルトの飛びなどによる位置ズレを検知すると共に、その位置ズレの補正を簡易な構成により迅速に行える画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】ステッピングモータ63によって走行体6、7を移動させる走査駆動手段と、ホームポジション近傍の所定の位置に設けられ且つ走行体6、7を検知するための検知手段60と、所定の位置からホームポジションまでのステッピングモータの駆動量を設定する駆動量設定手段71と、走行体を往復運動した際の検知手段の検知出力から走行体の停止位置からのモータの駆動量を決定する駆動量決定手段70と、駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段72とを備えるようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像読み取り部の走行体の走行中に生じる不具合により、この走行体の停止位置がホームポションからずれたことを検知し、かつ走行体の停止位置をホームポジションに復帰させることにより、画像品質の良好な画像を読み取ることが可能な画像読み取り装置に関するものである。
従来から、複写機、ファクシミリ等に装備されている画像読み取り装置においては、光源及びミラーを搭載した走行体(以下、第1キャリッジ)は駆動系を介してモータにより駆動され、原稿の副走査方向に走行させて原稿の読み取り走査を行うものがある。
その際に、第1キャリッジの走行は、停止位置であるホームポジションから低速で進行し、読み取り動作後にスローダウンし、再びホームポジションに戻るように駆動制御される。
このように所定のホームポジションを基準位置として、第1キャリッジの読み取り位置の移動とホームポジションへの復帰を繰り返して画像の読み取りを行っている。そのため、第1キャリッジがホームポジションからずれるとその分画像の読み取り位置がずれ、形成される画像に位置ズレが生じる。
また、シートスルー・ドキュメント・フィーダを使用し、原稿を搬送して読み取るモードを有する画像読み取り装置の場合は、通常、ホームポジションが上記モード時の読み取り位置になるが、第1キャリッジがホームポジションからずれた状態で読み取ると、原稿を適切な位置で読み込むことができないため、位置ズレのほかに濃度低下が生じする。
また、カラー画像読み取り装置においては、色ズレが生じることになり、画像読み取り装置の停止位置精度を保つことは極めて重要である。そのため、第1キャリッジの駆動には容易に位置調整が可能なステッピングモータが用いられている。
例えば、予め定めたスローアップ(低速進行)パターンあるいはスローダウンパターンに基づくスローアップテーブル又はスローダウンテーブルを作成して記憶させておき、これらのテーブルに基づきステッピングモータの制御を行っている。
しかしながら、ステッピングモータは外的要因なので脱調を起こすと、脱調状態のままで駆動を続けるため、画像読み取り装置の位置ズレが解消しないばかりか、運転を続けるに従い、ズレは加算され益々大きくなり、ついにはキャリッジが画像読み取り装置の側壁に衝突するなどの問題が生じる。
また、ステッピングモータに異常が無くても、駆動系のタイミングベルト等に飛びなどの異常が発生すると、その場合もキャリッジは基準位置からずれた位置に停止し、その位置から再起動されるため読み取り画像に位置ズレが生じる等同様の問題が発生する。
そこで、このような不具合が発生するのを防止するため、従来、読み取り動作の基準位置であるホームポジションにセンサを設け、このセンサを検索するための走査(ホームポジションサーチ)を行ってホームポジションを検知し、画像読み取り装置が基準位置からずれることがないように位置制御が行われている。
しかし、初期に開発されたものは、そのホームポジションサーチはコピーボタンを押してから行うように構成されていたため、そのサーチの分だけファーストコピーの時間が長くなるという新たな問題が生じた。
その後、この問題を解決するために、例えば、複写機においてキャリッジのホームポジション検知のための走査を、設定枚数のコピーが終了した後に行うようにして、ファーストコピーの遅れの問題を解決するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−227170号公報
しかしながら、この提案された特許文献1の技術も、コピー処理中に次のスタート信号がくると、その場合には次のコピーのスタートはやはりホームポジションのサーチ完了後となるため、直ぐにコピースタートができない。これでは近年の高速コピーなどの画像読み取りには不向きである。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、モータを用いた画像読み取り装置における位置ずれ解消処理における従来の問題を解消し、モータの脱調や駆動系のタイミングベルトの飛びなどによる位置ズレを検知すると共に、その位置ズレの補正を、高速コピーなどに支障がないように簡易な構成により迅速に行えるようにする画像読み取り装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、原稿を光学的に読み取った画像情報を光電変換する光電変換手段と、原稿に光を照射し、その反射光を前記光電変換手段に導くため光源とミラーを搭載した走行体と、前記走行体を所定距離往復駆動する画像読み取り装置において、ステッピングモータによって前記走行体を移動させる走査駆動手段と、ホームポジション近傍の所定の位置に設けられ、且つ前記走行体を検知するための検知手段と、前記所定の位置からホームポジションまでの前記ステッピングモータの駆動量を設定する駆動量設定手段と、前記走行体を往復運動した際の前記検知手段の検知出力から前記走行体の停止位置からのモータの駆動量を決定する駆動量決定手段と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段と、を備える画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、前記走行体がフォワード方向に走行時に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体の停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段を備える請求項1記載の画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、前記走行体がリターン方向に走行時に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体が停止するまでの停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段を備える請求項1記載の画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、原稿台としてのコンタクトガラス上の原稿画像を読み取るために前記走行体が往復運動した際に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体の停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段を備える請求項1記載の画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項5に記載の発明は、シートスルー・ドキュメント・フィーダを使用して原稿を搬送して画像を読み取る際に、前記走行体が白基準板まで移動してシェーディングを行う制御手段と、前記走行体が前記白基準板まで往復運動した際に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体の停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段と、を備える請求項1記載の画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、前記走行体停止位置が異常と検知された時、前記走行体停止位置をホームポジションに復帰するように前記ステッピングモータを駆動する制御手段を備える請求項1記載の画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、前記走行体停止位置が異常と検知された時、前記走行体停止位置をホームポジションに復帰した後、再度原稿台上の原稿の画像を読み取るために前記走行体を往復運動させて画像を読み取る請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像読み取り装置を特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、前記走行体停止位置が異常と検知された時、前記走行体停止位置をホームポジションに復帰した後、再度シェーディングを行うために前記走行体を前記白基準板まで往復運動させる請求項5又は6記載の画像読み取り装置を特徴とする。
本発明によれば、ステッピングモータを用いた画像読み取り装置における位置ずれ解消処理における従来の問題を解消し、モータの脱調や駆動系のタイミングベルトの飛びなどによる位置ズレを検知すると共に、その位置ズレの補正を、通常の読み取り制御の中で行うことができるので、高速コピーなどに支障がないように簡易な構成により迅速に行えるようにすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像読み取り装置としてスキャナを示す概略図である。本実施の形態における画像読み取り装置としてのスキャナ13は、読み取り部12と、この読み取り部12の上部に取り付けられたSDF(シート・ドキュメント・フィーダ)20を有している。
読み取り部12は、原稿固定の場合の原稿台として原稿を載置するコンタクトガラス1と、原稿露光用の照明ランプ2と第1反射ミラー3とからなる第1キャリッジ6と、第2反射ミラー4及び第3反射ミラー5からなる第2キャリッジ7と、光電変換手段であるCCDリニアイメージセンサ(以後、CCD)9に結像するためのレンズユニット8と、CCD9を搭載するセンサボード10と、読み取り光学系等による各種の歪みを補正するための白基準板11から構成されている。
原稿をコンタクトガラス1に載置固定して読み取る場合には、第1キャリッジ6は一定の速度で矢印A方向に往動し、かつ、第2キャリッジ7も第1キャリッジ6の1/2の速度で第1キャリッジ6に追従して往動することにより、コンタクトガラス1上の原稿が光学的に走査される。
原稿の読み取り終了後、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7は、ホームポジションに復動する。図1に示している位置が、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7のホームポジションである。なお、読み取り部12には、第1キャリッジ6及び第2キャリッジ7の移動ために図示してないモータ駆動系も有している。
次に、SDF20の構成及び読み取り動作を説明する。原稿トレイ21に積載された原稿22は、ピックアップローラ23により分離部へ送られ、分離部においてフィードローラ24と分離ローラ25により1枚ずつ分離されて搬送される。その後、原稿22は、フィードローラとしての搬送ドラム26と、この搬送ドラム26の周囲に配置されて搬送ドラム26に押圧された複数の従動コロ27により搬送される。
搬送ドラム26と従動コロ27によって搬送された原稿22は、読み取り位置(ホームポジション)Yに達すると、下面の原稿面側が所定のタイミングで照明ランプ2により照射され、その反射光が第1反射ミラー3と第2反射ミラー4、第3反射ミラー5により前記動作と同様にCCD9に結像されて光電変換される。
原稿22は、搬送ドラム26及び従動コロ27によって、図1の右側へ搬送され、CCD9に入光する反射光は原稿22の副走査方向に走査される。画像情報が読み取られた原稿22は、排紙ローラ対28により排紙トレイ29に排出される。
図2は図1の本実施の形態における読み取り位置Y周辺の構成を示す概略拡大図である。次に、図1および図2を参照して、本実施の形態における読み取り位置Y周辺の構成を説明する。
図2に示すように、読み取り位置Yには搬送ドラム26に対向してシートスルー用コンタクトガラス30が設けられており、シートスルー用コンタクトガラス30上部には、上ガイド板31が設けられている。
図2には、詳細には説明しないが、図1と同様な、コンタクトガラス1、照明ランプ2、第1反射ミラー3、第2反射ミラー4、白基準板11、搬送ドラム26及び従動コロ27が示してある。
図3は読み取りデータの処理を説明するブロック図である。次に、読み取りデータの処理について、図3を用いて説明する。スキャナ部40のCCD9は、RGBのフィルタを被せたCCDセンサが、3列並んでいるカラー3ラインCCDとする。
アナログ処理回路43では、CCD9から出力されるアナログ波形の信号部分をサンプリングすると共にアンプを内蔵して信号のゲインを調整する。A/Dコンバータ44では、R、G、B各色のアナログ画像信号を8ビットのカラーデジタル画像情報として画像処理部41に出力する。
3ラインCCD9の場合に、このCCD9から出力される信号は、等倍時4ライン間隔の位置ズレが存在する。即ち、R−B間では、8ラインの位置ズレが存在しており、ライン間補正部45では、R信号を8ライン蓄えて、G信号を4ライン蓄えて遅延させることでライン間の位置ズレを補正している。
シェーディング補正部46において、光学系の濃度ムラ、CCD9の感度バラツキに関する補正を各RGB信号に対して行う。変倍時において、ライン間補正部45だけでは位置ズレが合わない場合が生じるため、ドット補正部48では、ライン間補正部46で補正しきれない、1ライン以下の位置ズレを、周囲の画素を参照して補正する。
レベル変換部56では、白基準板読み取り時と原稿読み取り時のレベルを変換し、目標の値となるようにそのレベル補整係数を調整する。この時のレベル補整係数は、圧板(原稿固定)読み取り時とSDF読み取り時と少なくとも2種類を要する。
スキャナγ部49では、反射率に関しリニアな特性を持っているデータを、後段の色補正部51で色補正の補正精度が向上するような特性に変換する。像域分離部47では、後段の処理において画像の特徴に合った最適な処理を行うために、画像が文字領域であるか絵柄領域であるかを判定する。
フィルタ50では、文字領域はシャープにするためにエッジを強調し、絵柄領域に対しては滑らかにするために平滑化処理を行う。色補正部51では、CCD9で読み取ったR、G、Bの信号をC、M、Y、Kの信号に変換する。CCD9の感度、インクの特性は、理想と異なるため、複写機においては、原稿との差を補正するように色補正パラメータが調整される。
変倍部52では、主走査方向の変倍処理を行う。この場合、コンボリューション法を使うことで、読み取り光学系のMTFを保持したまま変倍処理を行い、画像データの解像力を維持する。副走査方向に関しては、副走査方向の走査速度を制御することにより行う。
なお、コンボリューション法に関しては、プリンタγ部53では、原稿とコピー濃度を最終的に一致させる。原稿とトナーの分光特性の差、グレーバランス、トップ濃度が適正になるように処理を行う。
階調処理部54では、8ビットの濃度情報を2値化、あるいは多値化する。この時、文字領域では2値化あるいは数段間の多値化を、絵柄領域ではディザ処理あるいは誤差拡散処理を行い、プリンタ部42に出力する。このプリンタ部42では、C、M、Y、Kの画像データを、LD書き込み55を介して、用紙に印字する。
図4は画像形成装置における画像読み取り装置の概略構成を示す斜視図である。図4において、第1キャリッジ6は、その両端部が2本の対称に張られたワイヤ61に固定され、このワイヤ61の移動とともに往復移動可能にされている。
そして、第2キャリッジ7はその両端部に第1キャリッジ6が固定されたワイヤ61が掛け渡されるとともに、それと逆向きに掛け渡されたワイヤ61が掛け渡されたプーリ64a、64b、64c、64d、64eが設けられている。駆動軸67の一端にはタイミングベルトプーリ65が設けられており、ステッピングモータ63との間にタイミングベルト62が掛け渡されている。
以上の構成において、電源スイッチをオンにすると、ホーミング(後述)のためにステッピングモータ63が始動し、タイミングベルト62を介してその駆動力がタイミングベルトプーリ65に伝達され、かつタイミングベルトプーリ65と一体の駆動軸67がステッピングモータの回転方向に回転する。
また、それに伴ってワイヤ61は移動し、このワイヤ61に固定された第1キャリッジ6はフォワード方向に移動する。第2キャリッジ7は第1キャリッジ6の半分の速度で同方向に移動する。
各キャリッジ6、7が一定距離だけ移動するとステッピングモータ63は逆転(リターン)を開始し、第1キャリッジ6にある検知部66がホームポジションセンサ60内に入ったことを検知し、後述するモータ駆動制御手段により検知後所定距離を移動した時点で停止する。この停止した位置がホームポジションとなり、このホームポジションに第1キャリッジ6を停止させる制御をホーミングと称する。
図5はステッピングモータの駆動制御板を示すブロックである。ステッピングモータ63は図示しないモータ制御板からステッピングモータ駆動クロックCL、正逆転信号RSと駆動電流切り換え信号SS、マイクロステップ駆動を制御する分割数切り換え信号DSが、ステッピングモータのモータ駆動制御板69を介して入力される。これに基づいて、ステッピングモータ63の各相に流れる駆動電流を制御し、ステッピングモータ63の駆動制御を行うように構成されている。
即ち、ステッピングモータ63の相切り換えタイミングは、駆動クロック周波数が高いと、ステッピングモータ63の回転は速くなり、低いと遅くなる。このように駆動クロック周波数を制御することによりステッピングモータ63、従って、キャリッジ6、7の多種多様なスローアップ(低速進行)及びスローダウンが可能となる。つまり、駆動電流はスローアップ、スローダウン、読み取り動作時、リターン時、待機時などの状態により切り換え制御され、かつステッピングモータ63の位置は駆動クロック数で制御することができる。
図6は読み取り装置の走行制御に用いる代表的な速度線図(スキャナ駆動の基本的な駆動パターン)を示す図である。ステッピングモータ63(図5)は図示の速度線図に従って駆動制御され、原稿の読み取りは、図示のようにスローアップ動作を経て一定速度で走行させるフォワード期間に行い、この間に原稿の先端から後端まで読み取るので、この間は一番速度を安定させなければならない。
原稿の読み取りが完了すると、リターン工程へと移り、ステッピングモータ63は逆転を開始する。できるだけ短い時間で戻すため、第1キャリッジ6を高速で移動させ、第2のキャリッジ7はその半分の速度で高速リターンさせる。リターン側移動距離はフォワード側で移動した距離分戻ればホームポジション位置に戻ることになる。
図7はモータ駆動制御板の制御を説明するブロック回路図である。図7において、ホームポジションセンサ60は、キャリッジ6、7、特に第1キャリッジ6の位置を検知する。
第1キャリッジに設けられた検知部66がホームポジションセンサ60内に位置する時には、『1』の検知信号を出力し、ホームポジションセンサ外に位置する時には、『0』の検知信号を、クロックカウンタ70及び検知位置設定・比較回路72に出力する。
モータ信号生成部71は、モータクロックを駆動制御板69に出力すると共に、クロックカウンタ70に出力する。ステッピングモータ63はモータクロックの立ち上りエッジで、1ステップだけ回転する。
ステッピングモータ63は、1ステップでの回転角度が一定であると、モータクロック周波数に関係なく、モータクロック数によってのみ回転角度が決まり、このステッピングモータ63の回転角度でキャリッジ6、7の走行距離、あるいは、位置が決定される。
クロックカウンタ70は、モータ信号生成部71から入力されるモータクロックをカウントし、モータクロックが入力される毎に、そのカウンタ値をインクリメントする。ホームポジションセンサ60から『1』『0』の検知信号が入力され、『1』のホームポジション検知信号が入力されると、そのカウント値がクリアされる。
特に、画像読み取り装置で電源オン時の第1キャリッジ6のホーミング動作でホームポジションセンサ60が『1』を検知することで、そのカウント値がクリアされる。また、クロックカウンタ70は、アップダウンカウントであり、フォワードの時にカウントアップし、リターンの時にカウントダウンする。
検知位置設定・比較回路72は、ホームポジションセンサ60の状態を検知するキャリッジ6、7の位置であるクロックカウンタ70のカウント値と検知すべきホームポジションセンサ60の状態値(設定値)である『1』か『0』が予め設定されると、当該検知位置と設定値を記憶する。
また、検知位置設定・比較回路72は、クロックカウンタ70のカウント値が当該設定されたカウント値、即ち、検知位置となると、ホームポジションセンサ60から入力される検知信号の状態値と設定値とを比較して、一致しないとモータ信号生成部71からのモータクロックを停止する。
FGATE発生部(画像有効信号発生手段)79は、画像有効信号(FGATE)の開始または終了の位置を設定すると共にクロックカウンタ70のカウント値を受けて、FGATEを発生する。
FGATE発生部79は、画像有効信号の開始または終了の位置を、クロックカウンタ70のカウント値に対応させた情報として保持しており、例えば、カウント値が1000(Hex)で開始、5000(Hex)で終了という情報を持っている。
図6の速度線図において、ホームポジションセンサ60の検知値はフォワードのAの位置で『1』→『0』に切り換わり、リターン時のBの位置で『0』→『1』に切り換わる。検知位置・比較回路72には、ホームポジションからホームポジションセンサ60の検知値が切り換わる位置A、Bまでのモータクロック数が予め設定されている。
いま、コンタクトガラス1(図1)上に置かれている原稿を読み取るために第1キャリッジ6(図4)を停止位置からフォワード位置方向に走行させる。この時、ホームポジションセンサ60の検知値が『1』→『0』に変化した時点のクロック数を検知位置設定・比較回路72の検知位置として保存する。
この検知位置を予め設定してある設定値と比較し、この差が一致、あるいは所定範囲内である時は正常であると判断し、画像を読み取り動作を継続する。もし、上記値の差が不一致、あるいは所定範囲外である時は、異常であると判断し、クロックCLを停止する。
リターンの時も同様に、リターンBの位置でホームポジションセンサ60の検知値が『0』→『1』に変化した時点のクロック数を検知位置設定・比較回路72の検知位置として保存し、予め設定してある設定値と比較し、この差が一致、あるいは所定範囲内である時は正常であると判断し、リターン動作を継続する。もし、上記値の差が不一致、あるいは所定範囲外である時は、異常であると判断し、クロックCLを停止する。
上記フォワード動作、あるいはリターン動作で上記のような制御で異常が検知された時に、ホーミング動作を再度行い、第1キャリッジ6をホーミング位置に再セットする動作を行い、原稿の読み取り動作を再度実施する。上記異常が2回続いた場合は、機械的な異常が発生したと判断し、クロックCLを停止したままの状態で待機する制御も可能である。
走行体(第1キャリッジ)6停止位置が異常と検知された時、走行体停止位置をホームポジションに復帰した後、再度原稿台上の原稿の画像を読み取るために走行体6を往復運動させて画像を読み取ることにより、位置ずれの補正を、高速コピーなどに支障がないように簡易な構成により迅速に行えるようにするものである。
次に、シートスルー・ドキュメント・フィーダを使用した読み取り動作の場合に、読み取る前にシェーディング動作を行うが、この時のフォワード、リターン時に前記と同様に設定値とホームポジションセンサ60の検知値が変化した時点の検知位置を比較し、正常か異常かを判断する。正常の場合はシェーディング動作後に続いて、原稿読み取りを継続する。
異常と判断された場合は、ホーミング動作を再度行い、第1キャリッジ6をホーミング位置に再セットする動作を行い、シェーディング動作を再度実施した後、停止している状態で原稿読み取りを行う。
このように、走行体停止位置が異常と検知された時、走行体停止位置をホームポジションに復帰した後、再度シェーディングを行うために走行体(第1キャリッジ6)(図4)を白基準板11(図1)まで往復運動することにより、位置ずれの補正を、高速コピーなどに支障がないように簡易な構成により迅速に行えるようにするものである。
本発明による画像読み取り装置としてのスキャナを示す概略図である。 図1の本実施の形態における読み取り位置Y周辺の構成を示す概略拡大図である。 読み取りデータの処理を説明するブロック図である。 画像形成装置における画像読み取り装置の概略構成を示す斜視図である。 ステッピングモータの駆動制御板を示すブロック図である。 読み取り装置の走行制御に用いる代表的な速度線図(スキャナ駆動の基本的な駆動パターン)を示す図である。 モータ駆動制御板の制御を説明するブロック回路図である。
符号の説明
1 コンタクトガラス(原稿固定の場合の原稿台)、2 光源(照明ランプ)、3 ミラー(第1反射ミラー)、4 ミラー(第2反射ミラー)、5 ミラー(第3反射ミラー)、6 走行体(第1キャリッジ)、7 走行体(第2キャリッジ)、9 イメージセンサ(CCD)、11 白基準板、12 画像読み取り部、13 スキャナ(画像読み取り装置)、20 シートスルー・ドキュメント・フィーダ(SDF)、21 原稿台(シートスルー・ドキュメント・フィーダの場合の)、22 原稿、46 シェーディング制御手段(シェーディング補正部)、60 検知手段(ホームポジションセンサ)、61 走査駆動手段(ワイヤ)、62 走査駆動手段(ベルト)、63 走査駆動手段(ステッピングモータ)、64a 走査駆動手段(プーリ)、65 走査駆動手段(プーリ)、66 検知部、69 モータ駆動制御手段(モータ駆動制御板)、70 クロックカウンタ(駆動量決定手段)、71 駆動量設定手段(モータ信号生成部)、72 停止位置正否検知手段(検知位置設定・比較回路)

Claims (8)

  1. 原稿を光学的に読み取った画像情報を光電変換する光電変換手段と、原稿に光を照射し、その反射光を前記光電変換手段に導くため光源とミラーを搭載した走行体と、前記走行体を所定距離往復駆動する画像読み取り装置において、
    ステッピングモータによって前記走行体を移動させる走査駆動手段と、
    ホームポジション近傍の所定の位置に設けられ、且つ前記走行体を検知するための検知手段と、
    前記所定の位置からホームポジションまでの前記ステッピングモータの駆動量を設定する駆動量設定手段と、
    前記走行体を往復運動した際の前記検知手段の検知出力から前記走行体の停止位置からのモータの駆動量を決定する駆動量決定手段と、
    前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段と、
    を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記走行体がフォワード方向に走行時に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体の停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記走行体がリターン方向に走行時に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体が停止するまでの停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 原稿台としてのコンタクトガラス上の原稿画像を読み取るために前記走行体が往復運動した際に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体の停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  5. シートスルー・ドキュメント・フィーダを使用して原稿を搬送して画像を読み取る際に、前記走行体が白基準板まで移動してシェーディングを行う制御手段と、
    前記走行体が前記白基準板まで往復運動した際に、前記検知手段の検知出力から、前記走行体の停止位置からの前記ステッピングモータの駆動量と、前記駆動量と予め設定されたホームポジションからの駆動量との比較から前記走行体の停止位置が正常か異常かを検知する停止位置正否検知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  6. 前記走行体停止位置が異常と検知された時、前記走行体停止位置をホームポジションに復帰するように前記ステッピングモータを駆動する制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  7. 前記走行体停止位置が異常と検知された時、前記走行体停止位置をホームポジションに復帰した後、再度原稿台上の原稿の画像を読み取るために前記走行体を往復運動させて画像を読み取ることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
  8. 前記走行体停止位置が異常と検知された時、前記走行体停止位置をホームポジションに復帰した後、再度シェーディングを行うために前記走行体を前記白基準板まで往復運動させることを特徴とする請求項5又は6記載の画像読み取り装置。
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