JP2007278965A - 蛍光x線分析装置 - Google Patents

蛍光x線分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007278965A
JP2007278965A JP2006108491A JP2006108491A JP2007278965A JP 2007278965 A JP2007278965 A JP 2007278965A JP 2006108491 A JP2006108491 A JP 2006108491A JP 2006108491 A JP2006108491 A JP 2006108491A JP 2007278965 A JP2007278965 A JP 2007278965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
sample
fluorescent
rays
ray tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006108491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3950156B1 (ja
Inventor
Hisamasa Kono
久征 河野
Noboru Yamashita
昇 山下
Makoto Doui
真 堂井
Yoshiyuki Kataoka
由行 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Industrial Corp filed Critical Rigaku Industrial Corp
Priority to JP2006108491A priority Critical patent/JP3950156B1/ja
Priority to PCT/JP2006/323407 priority patent/WO2007116559A1/ja
Priority to US12/296,383 priority patent/US7949093B2/en
Priority to EP06833211.3A priority patent/EP2012113B1/en
Priority to KR1020087027449A priority patent/KR101058634B1/ko
Priority to CN2006800541769A priority patent/CN101416047B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP3950156B1 publication Critical patent/JP3950156B1/ja
Publication of JP2007278965A publication Critical patent/JP2007278965A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/223Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by irradiating the sample with X-rays or gamma-rays and by measuring X-ray fluorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/07Investigating materials by wave or particle radiation secondary emission
    • G01N2223/076X-ray fluorescence

Abstract

【課題】試料に含有する硫黄を分析する蛍光X線分析装置において、X線管からの連続X線による試料からの散乱X線および比例計数管のアルゴンガスによるエスケープピークを大幅に減少させることにより、極微量の硫黄の分析精度を向上させることを目的とする。
【解決手段】X線管からの一次X線を試料Sに照射し、試料Sから発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、試料Sを分析する蛍光X線分析装置であって、クロムを含むターゲットを有するX線管11と、X線管11と試料Sとの間のX線通路に配置され、X線管11からのCr−Kα線に対し所定の透過率を有し、S−Kα線とCr−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しない元素の材質によるX線フィルタ13と、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管18とを備え、試料Sに含まれる硫黄を分析する蛍光X線分析装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料に含有する硫黄を分析する蛍光X線分析装置に関する。
ガソリン、軽油、灯油などの燃料油中の硫黄濃度について、規格で上限値が決められており、原油の精製中や精製後に、燃料油中の硫黄濃度を測定して、管理、制御されている。近年、欧米、日本国内でも規制が強化され、その規格上限値の低減化が進められており、5ppm以下の極微量硫黄の分析も必要となってきている。
従来から蛍光X線分析法による原油、重油、ガソリン、軽油、灯油などの燃料油中の硫黄濃度分析が行われてきたが、現在の規格上限値以下の低濃度では充分な分析精度と検出限界値が得られていない。
従来、ガソリン、軽油、灯油などの燃料油中の硫黄を分析する蛍光X線分析装置として、チタンターゲットを有するX線管とチタン箔フィルタを備える蛍光X線分析装置、スカンジウムターゲットを有するX線管とスカンジウム箔フィルタを備える蛍光X線分析装置およびスカンジウムターゲットを有するX線管とチタン箔フィルタを備える蛍光X線分析装置がある(特許文献1参照)。
特許文献1の蛍光X線分析装置6では、図6に示すように、チタンターゲットを有するX線管61からの一次X線62をチタン箔フィルタ63で濾波したX線64を試料Sに照射し、試料Sから発生した蛍光X線65を分光素子で分光せずに半導体検出器68で測定しているエネルギ分散型蛍光X線分析装置6である。
チタン箔フィルタ63で濾波される前の一次X線62のX線スペクトルは図7に示すように、Ti―Kα線とともに多くの連続X線が含まれているが、チタン箔フィルタ63で濾波されたX線スペクトルは図8に示すように、連続X線がかなり削減されている。しかし、連続X線は完全に削除されておらず、残存する連続X線が試料Sに照射され、散乱X線を発生させ大きなバックグラウンドとなる。半導体検出器68では充分なエネルギ分解すなわち充分な波長分離ができず試料から発生した硫黄の蛍光X線であるS−Kα線に対しバックグラウンドを充分に小さくすることができない。そのためバックグラウンドが硫黄濃度換算値で100ppmと大きく、極微量の硫黄の分析精度は最近の規格値に充分に対応することができない。
特許文献1の蛍光X線分析装置であるスカンジウムターゲットを有するX線管とスカンジウム箔フィルタを備える蛍光X線分析装置およびスカンジウムターゲットを有するX線管とチタン箔フィルタを備える蛍光X線分析装置でも同様であり、エネルギ分散型蛍光X線分析装置では、硫黄分析に適したターゲットのX線管と一次フィルタを用いても充分な検出限界と正確な精度のよい分析を行うことができない。
また従来、図9に示すように、燃料油中の硫黄を分析する蛍光X線分析装置9として、硫黄の吸収端波長の近傍で、硫黄の蛍光X線であるS−Kα線(2.31keV)に対して励起効率のよい特性X線であるPd−Lα線(2.84keV)を発生させるパラジウム(Pd)やRh−Lα線(2.70keV)を発生させるロジウム(Rh)のターゲットを有するX線管91および検出器ガスとしてアルゴンガスを有する比例計数管98を備える波長分散型蛍光X線分析装置9がある。
この蛍光X線分析装置9は、X線管91と試料SとのX線通路に配置される一次フィルタを備えていないために、X線管91から発生する多くの連続X線を含む一次X線92が試料Sに照射され、試料Sから発生する蛍光X線95をグラファイト分光素子96で分光された蛍光X線97をX線検出器である比例計数管98で測定しているが、連続X線によって発生する散乱X線が多く発生するために、分光素子96では、硫黄の分析線であるS−Kα線のバックグラウンドを充分小さくすることはできない。
従来の蛍光X線分析装置9のX線管91と試料SとのX線通路に厚み12μmのアルミニウム箔の一次フィルタを配置させると、S−Kα線のバックグラウンドとなるS−Kαのエネルギでの透過率は0.6%であるが、硫黄の蛍光X線の励起源であるX線管91からのPd―Lα線やPh−Lα線の透過率は5%以下であるため、硫黄の励起効率が極めて低く、分析元素の硫黄を充分に励起することができず、感度よく分析することが困難である。
従来の波長分散型蛍光X線分析装置9は試料Sから発生した蛍光X線95を分光素子96で分光してS−Kα線を選択し比例計数管98で検出するように設計されているが、分光素子96で回折されるX線はS−Kα線の1次線であるエネルギが2.31keVだけでなく、エネルギが4.62keVである2次線も回折され比例計数管98に入射する。
このとき、X線管91からの連続X線が試料に照射されることによって発生した散乱X線も分光素子96によって回折され4.62keVのエネルギのX線が比例計数管98に入射する。アルゴンガスを有する比例計数管98に4.62keVのX線が入射すると比例計数管98中のアルゴンによってAr−Kα線のエネルギである3.0keVのエネルギだけロスして、1.62keVのエスケープピークが現れる。このエスケープピークは硫黄の分析線であるS−Kα線のエネルギの70%に相当し、パルスハイトアナライザ99では1次線であるS−Kα線との分離ができず、大きなバックグラウンドとなる。
試料からの蛍光X線が比例計数管に入射して検出器ガスであるアルゴンガスが入射した蛍光X線からAr−Kα線のエネルギだけ低いエネルギ値にエスケープピークがあらわれ分析線に対して2次線などの高次線の蛍光X線が妨害線となることは、従来から知られている。たとえば、Co−Kα3次線がS−Kα線に妨害する。しかし、分光素子で回折された連続X線の2次線などの高次線がエスケープピークを発生させ、それがバックグラウンドになり分析誤差や分析精度を低下させることは知られておらず、今回、この現象を発見した。したがって、従来、このように連続X線の高次線の妨害を除去することは、行われていなかった。
このように、従来の波長分散型蛍光X線分析装置では、アルミニウム箔などの一次フィルタを使用すると硫黄を充分に励起することができず、燃料油中の極微量の硫黄の定量分析が困難であった。また、X線管からの連続X線の散乱X線の2次線が比例計数管のアルゴンガスによるエスケープピークを発生させ、これが硫黄の分析線であるS−Kα線に妨害し、大きなバックグラウンドとなり極微量の硫黄を精度よく分析することができなかった。また、バックグラウンドが高いため、試料間のバックグラウンドの変動の影響が分析値に影響を与え分析誤差となっていた。
特開平8−136480号公報
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、試料に含有する硫黄を分析する蛍光X線分析装置において、X線管からの連続X線による試料からの散乱X線および比例計数管の検出器ガスによるエスケープピークを大幅に減少させることにより、検出限界と極微量濃度の分析精度とピークとバックグラウンドの比を向上させることを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1構成に係わる蛍光X線分析装置は、X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、クロムを含むターゲットを有するX線管と、前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのCr−Kα線に対し所定の透過率を有するX線フィルタと、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、前記試料に含まれる硫黄を分析する。
本発明の第1構成によれば、硫黄の分析線であるS−Kα線の励起エネルギよりも高いエネルギを有するCr−Kα線を発生するX線管と、Cr−Kα線を充分に透過するとともにクロムを含むターゲットを有するX線管からのS−Kα線のエネルギに相当する連続X線を充分除去するX線フィルタとを備えているので、試料中の硫黄を充分に励起するとともに、試料から発生する連続X線による散乱X線を大幅に抑制することができる。また、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管を備えているので、硫黄の分析線であるS−Kα線の波長における2次線のエスケープピークによる影響を除去することによりバックグラウンド強度を小さくすることができる。よって、検出限界と極微量濃度の分析精度を大幅に向上させることができる。
本発明の第1構成においては、X線管のターゲットはクロム金属単体でもクロムとその他の金属の合金などで製作されていてもよい。X線フィルタはCr−Kα線に対し、例えば、50%以上の透過率を有するものであればよく、この透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とCr−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないアルミニウム、鉄、バナジウム箔などの材料に応じた厚みのものであればよい。比例計数管は、封入型比例計数管またはガスフロー型比例計数管のどちらであってもよいが、小型の蛍光X線分析装置の場合には封入型比例計数管が好ましい。検出器ガスはネオンガスまたはヘリウムガスのいずれであってもよい。検出器ガスと所定の割合で混合されるクエンチングガスは炭酸ガスが望ましい。
表1に、S−Kα1次線とS−Kα2次線との各検出器ガスの計数効率(%)の例を示している。表1に示すように、ネオンガスとヘリウムガスでは、S−Kα1次線に対して、2次線の計数効率は、約1/5になる。また、ネオンガスのエスケープピークはS−Kα1次線の約160%のエネルギに相当し、パルスハイトアナライザでエスケープピークの影響を除去できる。また、ヘリウムガスでは、エスケープピークは現れないので、2次線はパルスハイトアナライザで除去が可能である。
Figure 2007278965
本発明の第2構成にかかる蛍光X線分析装置は、X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、チタンを含むターゲットを有するX線管と、前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのTi−Kα線に対し所定の透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とTi−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないX線フィルタと、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、前記試料に含まれる硫黄を分析する。
本発明の第2構成によれば、硫黄の分析線であるS−Kα線の励起エネルギよりも高いエネルギを有するTi−Kα線を発生するX線管と、Ti−Kα線を充分に透過するとともにチタンを含むターゲットを有するX線管からの分析線であるS−Kα線のエネルギの
連続X線を充分除去するX線フィルタとを備えているので、試料中の硫黄を充分に励起するとともに、試料から発生する連続X線による散乱X線を大幅に抑制することができる。また、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管を備えているので、硫黄の分析線であるS−Kα線の波長における2次線のエスケープピークによる影響を除去することによりバックグラウンド強度を小さくすることができる。よって、検出限界と極微量濃度の分析精度を大幅に向上させることができる。
本発明の第2構成においては、X線管のターゲットはチタン金属単体でもチタンとその他の金属の合金などで製作されていてもよい。X線フィルタはTi−Kα線に対し、例えば、40%以上の透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とTi−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないアルミニウム、鉄、チタン、バナジウム箔などの材料に応じた厚みのものであればよい。比例計数管は第1構成と同じものが望ましい。
本発明の第3構成にかかる蛍光X線分析装置は、X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、スカンジウムを含むターゲットを有するX線管と、前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのSc−Kα線に対し所定の透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とSc−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないX線フィルタと、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、前記試料に含まれる硫黄を分析する。
本発明の第3構成によれば、硫黄の分析線であるS−Kα線の励起エネルギよりも高いエネルギを有するSc−Kα線を発生するX線管と、Sc−Kα線を充分に透過するとともにスカンジウムを含むターゲットを有するX線管からの分析線であるS−Kα線のエネルギの連続X線を充分除去するX線フィルタとを備えているので、試料中の硫黄を充分に励起するとともに、試料から発生する連続X線による散乱X線を大幅に抑制することができる。また、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管を備えているので、硫黄の分析線であるS−Kα線の波長における2次線のエスケープピークによる影響を除去することによりバックグラウンド強度を小さくすることができる。よって、検出限界と極微量濃度の分析精度を大幅に向上させることができる。
本発明の第3構成においては、X線管のターゲットはスカンジウム金属単体で製作されるのが好ましい。X線フィルタはSc−Kα線に対し、例えば、40%以上の透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とSc−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないアルミニウム、鉄、チタン、スカンジウム箔などの材料に応じた厚みのものであればよい。比例計数管は第1構成と同じものが望ましい。
本発明の第4構成にかかる蛍光X線分析装置は、X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、バナジウムを含むターゲットを有するX線管と、前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのV−Kα線に対し所定の透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とV−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないX線フィルタと、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、前記試料に含まれる硫黄を分析する。
本発明の第4構成によれば、硫黄の分析線であるS−Kα線の励起エネルギよりも高いエネルギを有するV−Kα線を発生するX線管と、V−Kα線を充分に透過するとともにバナジウムを含むターゲットを有するX線管からの分析線であるS−Kα線のエネルギの連続X線を充分除去するX線フィルタとを備えているので、試料中の硫黄を充分に励起するとともに、試料から発生する連続X線による散乱X線を大幅に抑制することができる。また、ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管を備えているので、硫黄の分析線であるS−Kα線の波長における2次線のエスケープピークによる影響を除去することによりバックグラウンド強度を小さくすることができる。よって、検出限界と極微量濃度の分析精度を大幅に向上させることができる。
本発明の第4構成においては、X線管のターゲットはバナジウム金属単体であることが望ましい。X線フィルタはV−Kα線に対し、例えば、50%以上の透過率を有し、硫黄の分析線であるS−Kα線とV−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しないアルミニウム、鉄、バナジウム箔などの材料に応じた厚みのものであればよい。比例計数管は第1構成と同じものが望ましい。
以下、本発明の第1実施形態である蛍光X線分析装置について説明する。図1に示すように、金属クロムのターゲットを有するクロムX線管11と、クロムX線管からの一次X線12のCr−Kα線を60%以上透過させる、例えば厚み12μmのアルミ箔で構成されたX線フィルタ13と、試料Sから発生する蛍光X線15を分光する、例えばグラファイトで構成された分光素子16と、分光された蛍光X線17を検出する、例えばネオンガスの検出器用ガスを封入した封入型比例計数管18とを備え、燃料油である軽油中の硫黄の濃度を測定する。
図2は、12μmアルミニウム、6μm鉄および12μmバナジウムのX線フィルタを用いた場合の各エネルギのX線透過率を示している。各X線フィルタは透過率がほぼ同じになる厚さになっている。図2に示すように、クロムX線管からの一次X線12のCr−Kα線(5.41keV)を60%以上透過させ、分析線であるS−Kα線の透過率は0.6%程度である。X線フィルタは分析元素の硫黄を充分に励起するためにはCr−Kα線を50%以上透過させるものが好ましい。Cr−Kα線を60%以上透過させるものがより好ましい。また、X線フィルタは分析線であるS−Kα線のエネルギとCr−Kα線のエネルギの間に吸収端が存在しない材質でなければならない。
図2に示すように、この条件を満足するアルミニウム、鉄およびバナジウムのX線フィルタともS−Kα線からCr−Kα線のエネルギの間で殆ど減衰率が同じである。所定の特性X線に対し所定の透過率を得るためには、X線フィルタの材質とX線が透過する厚みを決める必要があり、本実施形態ではCr−Kα線を60%以上透過させるために12μmアルミニウム箔X線フィルタとして使用している。したがって、アルミニウム箔の厚みを厚くすれば、透過率は小さくなり、薄くすれば大きくなる。また、他の材質である鉄やバナジウムを用い、所定の透過率に適した箔厚みにすればよい。
試料からの蛍光X線が比例計数管に入射して検出器ガスであるアルゴンガスが入射した蛍光X線からAr−Kα線のエネルギだけ低いエネルギ値にエスケープピークがあらわれ分析線に対して2次線などの高次線の蛍光X線が妨害線となることは、従来から知られている。分光素子で回折された連続X線の2次線などの高次線がエスケープピークを発生させ、それがバックグラウンドになり分析誤差や分析精度を低下させることは知られておらず、今回、この現象を発見した。したがって、従来、このように連続X線の高次線の妨害を除去することは、行われていなかった。そのため本実施形態では、連続X線の高次線のエスケープピークを除去するために検出器用ガスとしてネオンガスと炭酸ガスの混合ガス、例えば、炭酸ガス3%を封入したガス封入型比例計数管を使用している。ガスフロー型の比例計数管でも同様の効果が得られる。
比例計数管の検出器ガスとしてネオンガスやヘリウムガスを用いると、軽元素の2次線エネルギのX線、すなわち硫黄の2次線エネルギのX線に対する計数効率が非常に小さいために連続X線の2次線の影響をほとんど除去でき、またネオンガスやヘリウムガスによって発生するエスケープピークが硫黄の分析線であるS−Kα線への影響を除去できるためにバックグラウンドを大幅に軽減できる。
本実施形態の蛍光X線分析装置1で軽油中の4ppmの硫黄を分析した結果と従来の蛍光X線分析装置9で分析した結果とを表2に示す。本実施形態の蛍光X線分析装置1は、クロムX線管と、厚み12μmのアルミニウム箔フィルタと、ネオンガスと炭酸ガスの混合ガスを封入した封入型比例計数管とを有している。従来の蛍光X線分析装置9は、パラジウムX線管と、アルゴンガスとメタンガスの混合ガスを封入した封入型比例計数管とを有し、一次フィルタは有していない。分光素子などのその他の装置構成は同一である。
表2に示すように、本発明の第1実施形態では、従来の実施例に比べバックグラウンドが1/40に減少し、ネット強度(ピーク強度からバックグラウンド強度を差し引いた強度)とバックグラウンド強度の比は10倍以上よくなり、バックグラウンドの硫黄濃度換算は2.0ppmである。このためバックグラウンド強度の試料間の変動の影響を最小限にとどめることができた。また、検出限界も1.7倍よくなっている。本発明は、現在の燃料油中の硫黄濃度の規格値を充分に満足できるものであり、かつ将来の要求規格値にも充分に対応できる分析装置である。
Figure 2007278965
上記の第1実施形態では、X線フィルタとして、厚み12μmのアルミニウム箔を用いたが、厚み6μmの鉄の薄板をX線フィルタとして使用した応用例の分析結果を表2に示す。アルミニウムフィルタの場合と同様にバックグラウンドが1/40に減少し、ネット強度とバックグラウンド強度の比は11倍以上よくなり、検出限界も1.7倍よくなっている。厚み6μmの鉄の薄板のX線フィルタもCr―Kα線に対し60%以上の透過率を有している。このように、Cr―Kα線に対し所定の透過率を有するX線フィルタを使用すれば同様の結果が得られることが分かる。
次に、本発明の第2実施形態である蛍光X線分析装置について説明する。図3に示すように、金属チタンのターゲットを有するチタンX線管31と、チタンX線管31からの一次X線32のTi−Kα線を例えば、40%以上透過させる、例えば厚み15μmのチタンの薄板で構成されたX線フィルタ33と、試料Sから発生する蛍光X線35を分光する、例えばグラファイトで構成された分光素子16と、分光された蛍光X線37を検出する、例えばネオンガスと炭酸ガスが混合された検出器用ガスを封入した封入型比例計数管18とを備え、燃料油である軽油中の硫黄の濃度を測定する。
X線フィルタ33は分析元素の硫黄を充分に励起するためにはTi−Kα線を50%以上透過させるものが好ましい。例えば、Ti−Kα線に対し50%の透過率を有するようにアルミニウム、鉄、チタン、バナジウムなどの材料に応じた厚みのものであればよく、アルミニウムのX線フィルタと同様に材質と所定の特性X線に応じて決めればよい。
本実施形態では、上記の第1実施形態と同様の比例計数管を使用しており、同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の第3実施形態である蛍光X線分析装置について説明する。図4に示すように、金属スカンジウムのターゲットを有するスカンジウムX線管41と、スカンジウムX線管41からの一次X線42のSc−Kα線を例えば、30%以上透過させる、例えば厚み15μmのチタンの薄板で構成されたX線フィルタ43と、試料Sから発生する蛍光X線45を分光する、例えばグラファイトで構成された分光素子16と、分光された蛍光X線47を検出する、例えばネオンガスと炭酸ガスが混合された検出器用ガスを封入した封入型比例計数管18とを備え、燃料油である軽油中の硫黄の濃度を測定する。
X線フィルタ43は分析元素の硫黄を充分に励起するためにはSc−Kα線を例えば、30%以上透過させるものが好ましい。例えば、Sc−Kα線に対し35%以上の透過率を有するようにアルミニウム、鉄、チタン、スカンジウムなどの材料に応じた厚みのものであればよく、アルミニウムのX線フィルタと同様に材質と所定の特性X線に応じて決めればよい。
本実施形態では、上記の第1実施形態と同様の比例計数管を使用しており、同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の第4実施形態である蛍光X線分析装置について説明する。図5に示すように、金属バナジウムのターゲットを有するバナジウムX線管51と、バナジウムX線管51からの一次X線52のV−Kα線を例えば、50%以上透過させる、例えば厚み12μmのバナジウムの薄板で構成されたX線フィルタ53と、試料Sから発生する蛍光X線55を分光する、例えばグラファイトで構成された分光素子16と、分光された蛍光X線57を検出する、例えばネオンガスと炭酸ガスが混合された検出器用ガスを封入した封入型比例計数管18とを備え、燃料油である軽油中の硫黄の濃度を測定する。
X線フィルタ53は分析元素の硫黄を充分に励起するためにはV−Kα線を50%以上透過させるものが好ましい。例えば、V−Kα線に対し50%の透過率を有するようにアルミニウム、鉄、バナジウムなどの材料に応じた厚みのものであればよく、アルミニウムのX線フィルタと同様に材質と所定の特性X線に応じて決めればよい。
本実施形態では、上記の第1実施形態と同様の比例計数管を使用しており、同様の作用効果が得られる。
本発明の第1実施形態である蛍光X線分析装置の概略図である。 同蛍光X線分析装置のアルミニウム、鉄、バナジウムのX線フィルタの透過率を示す図である。 本発明の第2実施形態の蛍光X線分析装置の概略図である。 本発明の第3実施形態の蛍光X線分析装置の概略図である。 本発明の第4実施形態の蛍光X線分析装置の概略図である。 従来のエネルギ分散型蛍光X線分析装置を示す概略図である。 同蛍光X線分析装置のチタンX線管からの一次X線のスペクトル図である。 同蛍光X線分析装置のチタンX線管からの一次X線のチタン製X線フィルタ濾波後のスペクトル図である。 従来の波長分散型蛍光X線分析装置を示す概略図である。
符号の説明
1、3、4、5 蛍光X線分析装置
11 クロムターゲットを有するX線管
12、14、32、34、42、44、52、54 一次X線
13 アルミニウム製X線フィルタ
15、17、35、37、45、47、55、57 蛍光X線
16 分光素子(グラファイト)
18 封入型比例計数管(X線検出器)
31 チタンターゲットを有するX線管
33 チタン製X線フィルタ
41 スカンジウムターゲットを有するX線管
43 チタン製X線フィルタ
51 バナジウムターゲットを有するX線管
53 バナジウム製X線フィルタ
S 試料

Claims (4)

  1. X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、
    クロムを含むターゲットを有するX線管と、
    前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのCr−Kα線に対し所定の透過率を有し、S−Kα線とCr−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しない元素の材質によるX線フィルタと、
    ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、
    前記試料に含まれる硫黄を分析する蛍光X線分析装置。
  2. X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、
    チタンを含むターゲットを有するX線管と、
    前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのTi−Kα線に対し所定の透過率を有し、S−Kα線とTi−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しない元素の材質によるX線フィルタと、
    ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、
    前記試料に含まれる硫黄を分析する蛍光X線分析装置。
  3. X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、
    スカンジウムを含むターゲットを有するX線管と、
    前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのSc−Kα線に対し所定の透過率を有し、S−Kα線とSc−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しない元素の材質によるX線フィルタと、
    ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、
    前記試料に含まれる硫黄を分析する蛍光X線分析装置。
  4. X線管からの一次X線を試料に照射し、前記試料から発生する蛍光X線を分光素子で分光しX線検出器で検出することにより、前記試料を分析する蛍光X線分析装置であって、
    バナジウムを含むターゲットを有するX線管と、
    前記X線管と前記試料との間のX線通路に配置され、前記X線管からのV−Kα線に対し所定の透過率を有し、S−Kα線とV−Kα線のエネルギ間に吸収端が存在しない元素の材質によるX線フィルタと、
    ネオンガスまたはヘリウムガスを含む検出器ガスを有する比例計数管とを備え、
    前記試料に含まれる硫黄を分析する蛍光X線分析装置。
JP2006108491A 2006-04-11 2006-04-11 蛍光x線分析装置 Expired - Fee Related JP3950156B1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108491A JP3950156B1 (ja) 2006-04-11 2006-04-11 蛍光x線分析装置
PCT/JP2006/323407 WO2007116559A1 (ja) 2006-04-11 2006-11-24 蛍光x線分析装置
US12/296,383 US7949093B2 (en) 2006-04-11 2006-11-24 X-ray fluorescence spectrometer
EP06833211.3A EP2012113B1 (en) 2006-04-11 2006-11-24 X-ray fluorescence spectrometer
KR1020087027449A KR101058634B1 (ko) 2006-04-11 2006-11-24 형광 x선 분석 장치
CN2006800541769A CN101416047B (zh) 2006-04-11 2006-11-24 荧光x射线分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108491A JP3950156B1 (ja) 2006-04-11 2006-04-11 蛍光x線分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3950156B1 JP3950156B1 (ja) 2007-07-25
JP2007278965A true JP2007278965A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38344717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108491A Expired - Fee Related JP3950156B1 (ja) 2006-04-11 2006-04-11 蛍光x線分析装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7949093B2 (ja)
EP (1) EP2012113B1 (ja)
JP (1) JP3950156B1 (ja)
KR (1) KR101058634B1 (ja)
CN (1) CN101416047B (ja)
WO (1) WO2007116559A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019584A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Central Japan Railway Co 蛍光x線分析装置
JP4629158B1 (ja) * 2009-09-07 2011-02-09 株式会社リガク 蛍光x線分析方法
KR101049180B1 (ko) * 2008-09-11 2011-07-15 한화엘앤씨 주식회사 준단색 엑스선 촬영장치
US7991120B2 (en) 2008-02-28 2011-08-02 Canon Kabushiki Kaisha Multi X-ray generating apparatus and X-ray imaging apparatus

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5076012B1 (ja) 2011-05-20 2012-11-21 株式会社リガク 波長分散型蛍光x線分析装置
JP5907375B2 (ja) * 2011-12-28 2016-04-26 株式会社テクノエックス 蛍光x線分析装置及び蛍光x線分析方法
US9952165B2 (en) * 2012-04-19 2018-04-24 University Of Leicester Methods and apparatus for X-ray diffraction
US20160084778A1 (en) * 2013-02-28 2016-03-24 Mineral Research Society Method for exanimation of element in living body
KR101417635B1 (ko) * 2013-04-30 2014-07-21 전북대학교산학협력단 엑스선을 이용하는 형광분석의 최대값 검출 방법 및 이를 이용한 엑스선 형광분석장치
CN107238621A (zh) * 2017-08-05 2017-10-10 深圳市华唯计量技术开发有限公司 一种利用全聚焦技术测全元素含量的装置
KR20190071111A (ko) 2017-12-14 2019-06-24 삼성전자주식회사 엑스선 검사 장비 및 이를 이용하는 반도체 장치 제조 방법
FI20206179A1 (en) * 2018-04-20 2020-11-20 Outotec Finland Oy X-ray fluorescence analyzer with several measurement channels and method for performing X-ray fluorescence analysis
JP7342629B2 (ja) * 2019-11-06 2023-09-12 株式会社島津製作所 試料成分推定方法、試料成分推定装置、試料成分推定プログラム、学習方法および学習プログラム
JP7380421B2 (ja) * 2020-05-27 2023-11-15 株式会社島津製作所 X線分析装置およびx線分析方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL217744A (ja) * 1956-06-01
US4134012A (en) 1977-10-17 1979-01-09 Bausch & Lomb, Inc. X-ray analytical system
NL8700346A (nl) * 1987-02-13 1988-09-01 Philips Nv Gasgevulde roentgendetector.
GB8926998D0 (en) * 1989-11-29 1990-01-17 Fisons Plc Analysis crystal
DE9212265U1 (ja) * 1992-09-11 1993-03-04 Siemens Ag, 8000 Muenchen, De
JPH08136480A (ja) * 1994-11-11 1996-05-31 Dkk Corp 油中硫黄分測定装置
ATE336789T1 (de) * 2001-06-19 2006-09-15 X Ray Optical Sys Inc Wellenlängen-dispersives röntgenfluoreszenz- system mit fokusierender anregungsoptik und einem fokusierenden monochromator zum auffangen
DE10159828B4 (de) * 2001-12-06 2007-09-20 Rigaku Industrial Corporation, Takatsuki Röntgenfluoreszenzspektrometer
JP2003344544A (ja) 2002-05-22 2003-12-03 Shimadzu Corp 蛍光x線用検出器、蛍光x線検出器、及び蛍光x線分析装置
WO2004113894A1 (en) * 2003-06-17 2004-12-29 X-Ray Optical Systems, Inc. Moveable transparent barrier for x-ray analysis of a pressurized sample
US7298817B2 (en) * 2003-12-01 2007-11-20 X-Ray Optical Systems, Inc. Portable and on-line arsenic analyzer for drinking water
JP2006030018A (ja) 2004-07-16 2006-02-02 Nyuurii Kk 蛍光x線分析装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7991120B2 (en) 2008-02-28 2011-08-02 Canon Kabushiki Kaisha Multi X-ray generating apparatus and X-ray imaging apparatus
CN101521136B (zh) * 2008-02-28 2012-05-02 佳能株式会社 多x射线生成设备和x射线摄像设备
US8422637B2 (en) 2008-02-28 2013-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Multi X-ray generating apparatus and X-ray imaging apparatus
US8666024B2 (en) 2008-02-28 2014-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Multi-X-ray generating apparatus and X-ray imaging apparatus
JP2010019584A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Central Japan Railway Co 蛍光x線分析装置
KR101049180B1 (ko) * 2008-09-11 2011-07-15 한화엘앤씨 주식회사 준단색 엑스선 촬영장치
JP4629158B1 (ja) * 2009-09-07 2011-02-09 株式会社リガク 蛍光x線分析方法
WO2011027613A1 (ja) * 2009-09-07 2011-03-10 株式会社リガク 蛍光x線分析方法
JP2011075542A (ja) * 2009-09-07 2011-04-14 Rigaku Corp 蛍光x線分析方法
US8433035B2 (en) 2009-09-07 2013-04-30 Rigaku Corporation X-ray fluorescence analyzing method

Also Published As

Publication number Publication date
US7949093B2 (en) 2011-05-24
WO2007116559A1 (ja) 2007-10-18
EP2012113A4 (en) 2014-01-15
US20090116613A1 (en) 2009-05-07
KR20090016455A (ko) 2009-02-13
KR101058634B1 (ko) 2011-08-22
CN101416047B (zh) 2012-05-30
EP2012113B1 (en) 2015-06-24
JP3950156B1 (ja) 2007-07-25
CN101416047A (zh) 2009-04-22
EP2012113A1 (en) 2009-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3950156B1 (ja) 蛍光x線分析装置
JP4854005B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP5045999B2 (ja) 蛍光x線分析装置
KR20070083947A (ko) 형광 x선 분석 장치
KR101281105B1 (ko) 수용액 내 존재하는 우라늄 농도의 정량방법
EP0711996A1 (en) An apparatus for measuring the sulfur component contained in oil
US7440541B2 (en) Dual source XRF system
DE102012112866A1 (de) Röntgenfluoreszenzspektrometer und Röntgenfluoreszenzanalysator
US7286633B1 (en) Fuel analysis system
Li et al. A novel baseline-correction method for standard addition based derivative spectra and its application to quantitative analysis of benzo (a) pyrene in vegetable oil samples
JP4237891B2 (ja) 蛍光x線分析装置のバックグラウンド補正方法及びその方法を用いる蛍光x線分析装置
US7289598B2 (en) X-ray fluorescent analysis apparatus
WO2015073399A1 (en) Non-homogeneous sample scanning apparatus, and x-ray analyzer applications thereof
Hurst et al. The determination of elements in welding fume by X‐ray spectrometry and UniQuant
JP6584366B2 (ja) ガス分析装置およびガス分析方法
Gagnon et al. LA-ICP-MS analysis of fluid inclusions
JP5817749B2 (ja) エネルギー分散型蛍光x線分析装置
JP5043387B2 (ja) 蛍光x線分析による被膜分析方法及び装置
Heikkilä Elemental Analysis of Aqueous Process Samples with Wavelength Dispersive X-ray Fluorescence Spectrometry
RU2670726C1 (ru) ИК-спектрометрический способ определения неуглеводородной смазочно-охлаждающей жидкости в сжатом воздухе
Kubic et al. Total reflection X-ray fluorescence spectroscopy (TXRF) a new high sensitivity (PPT) quantitative method for forensic and environmental samples
Walter et al. Vanadium and its inorganic compounds–Addendum: withdrawal of the EKA and evaluation of a BAR
Masuda et al. Quantitative determination of benzo [a] pyrene in tar-containing drugs by an isotope dilution method
Vane et al. The effective use of filters with direct excitation of EDXRF
US9046491B1 (en) Surface and resonance-enhanced Raman detection method and apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3950156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

SG99 Written request for registration of restore

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316G99

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316805

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370