JP2007270865A - 潤滑油の供給構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝動軸とキャリアとの間で異なった回転を許容し、キャリアに備えられるキャリア軸内から、ピニオンを回転可能に支持するベアリングに良好な潤滑を行える潤滑油の供給構造で、キャリアとクラッチハブとの連結が強固且つ確実なものを得る。
【解決手段】 伝動軸3に伝動軸内油路o1から径方向外側に潤滑油を導出する径方向油孔o3を設け、少なくともクラッチハブchの軸方向端面とキャリアc2の内径部位とで凹状に区画される潤滑油受け部orを径方向油孔o3に対向して設け、潤滑油受け部orから潤滑油をキャリア軸内油路o2に導く導入路o4を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、伝動軸と同心にその径方向外径側に遊星歯車機構を設け、この遊星歯車機構にピニオンを回転可能に支持するキャリア軸を備えたキャリアを備え、ピニオンとキャリア軸との間に、伝動軸内に設けられた伝動軸内油路より、キャリア軸内に設けられたキャリア軸内油路を介して潤滑油を供給する潤滑油の供給構造に関する。
この種の潤滑油の供給構造の一例を、本出願人に係る特許文献1に開示の技術に関して説明する。
特許文献1に開示の技術は自動変速機に関する技術であり、軸長の短い、変速制御の容易な自動変速機を提案する。当該明細書の図1、2に示す技術では、3つの遊星歯車機構5、6、16(本願の実施の形態におけるPG1,PG2,PG3に相等)、3つのクラッチC0、C1、C3、3つのブレーキB0、B1,B2及び2つの一方向クラッチF0,F1を採用して、4速自動変速を実現する。本願明細書の図7は、この特許文献1の図2を転記したものである。
以下、図7に示す従来型の変速構造において、第2遊星歯車機構6(PG2)を例に取って、潤滑油の供給構造に関して説明する。説明に際して、理解を容易とするために、図7に特許文献1で使用されている部品番号を付した。さらに、詳細な部位を説明するために、必要カ所に部品番号を付した。
遊星歯車機構6は、サンギヤs、リングギヤrとの間にピニオンpを噛合して構成されており、前記ピニオンpの公転を取り出し、若しくは前記公転を制御すべくキャリアcが設けられている。
前記キャリアcの外径側部位に設けられているキャリア軸caは、ピニオンpをベアリングbrgを介して回転可能に支持しており、このベアリングbrgの潤滑が問題となる。そこで、従来より、伝動軸である第2入力軸25内に設けられた伝動軸内油路o1より、キャリア軸ca内に設けられたキャリア軸内油路o2を介して潤滑油を供給する供給構造が採用されている。
図7にも示すように、伝動軸内油路o1からキャリア軸内油路o2へは、第2入力軸25内の伝動軸内油路o1から径方向外側に潤滑油を導出する径方向油孔o3を設け、潤滑油受け部orを、径方向油孔o3に対向して設けるとともに、潤滑油受け部orから潤滑油をキャリア軸内油路o2に導く導入路o4を設けている。
ここで、この潤滑油受け部orは、キャリアcの内径部位に周方向に設けられる溝として構成されている。
特開平9−79328号公報(図1、図2)
しかしながら、上記のような構成を採用すると、潤滑油受け部orをキャリアcの内径部位に設けるため、結果的に、キャリアcの内径部位の軸方向長さを所定以上確保する必要があるという問題が発生する。
さらに、近来、モータ/ジェネレータと変速機構とが一体化したハイブリッド構造の駆動機構が採用されつつあるが、この種の駆動装置においては、変速部に対してモータ/ジェネレータを直列配置で接続すると、駆動装置全体の軸方向長が長くなるという問題が顕著となる。
さらに、ハイブリッド構造の駆動装置にあっては、変速部に設けられる遊星歯車機構を成す各回転要素の回転数は、エンジンのみからその駆動を受け、変速して走行輪側へ伝達する構成と比較して格段に上昇する場合があり、遊星歯車機構の潤滑を従来にも増して充分なものとする必要がある。さらに、この要因から、その回転の取り出し、あるいはキャリアへ回転を伝導する用途に使用されるクラッチハブとキャリアとの嵌合部に関しても、より強固且つ確実な構造を得ることが必要とされる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、伝動軸とキャリアとの間で異なった回転を許容し、キャリアに備えられるキャリア軸内から、ピニオンを回転可能に支持するベアリングに良好な潤滑を行える潤滑油の供給構造で、キャリアとクラッチハブとの連結が強固且つ確実で安定なものを得ることにある。
上記目的を達成するための本発明に係る、伝動軸と同心に遊星歯車機構を設け、前記遊星歯車機構にピニオンを回転可能に支持するキャリア軸を備えたキャリアを備え、
前記ピニオンと前記キャリア軸との間に、前記伝動軸内に設けられた伝動軸内油路より、キャリア軸内に設けられたキャリア軸内油路を介して潤滑油を供給する潤滑油の供給構造の第1の特徴構成は、
前記遊星歯車機構を成すサンギヤと前記伝動軸との間に、前記キャリアと一体回転するクラッチハブを備えるに、
前記伝動軸に前記伝動軸内油路から径方向外側に潤滑油を導出する径方向油孔を設け、
少なくとも前記クラッチハブの軸方向端面と前記キャリアの内径部位とで凹状に区画される潤滑油受け部を、前記径方向油孔に対向して設け、
前記潤滑油受け部から潤滑油を前記キャリア軸内油路に導く導入路を設けた点にある。
上記第1特徴構成によれば、キャリアに対して、クラッチハブをサンギヤと伝動軸との間に設けることにより、このクラッチハブからキャリアの回転を取り出したり、回転を付与したりすることができ、遊星歯車機構に関する制御性が向上できる。
そして、潤滑油の伝動軸からキャリア軸内への送り込みに関しては、潤滑油受け部を径方向油孔に対して設けることで、この受け部に潤滑油を溜めることが可能となり、十分且つ良好な潤滑を実現できる。
本願にあっては、クラッチハブの軸方向端面とキャリア内径部位との間に潤滑油受け部を設けるため、クラッチハブ側の軸方向長を確保することが可能となり、例えば嵌合部を両者間に設ける場合も、その長さが確保され信頼性の高い構造を提供できる。
本発明に係る潤滑油の供給構造の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記キャリアのアームを挟んで前記クラッチハブとは反対側に、軸方向荷重を受ける荷重受け部材が前記キャリアに当接して配設されていることにある。
上記第2特徴構成によれば、キャリアが荷重受け部材から荷重を受ける場合も、キャリア内に設けられる導入路が確保されるため、潤滑油の供給不足等の問題と起こすことなく、十分な潤滑状態を確保できる。
この点、キャリア内に導入路を設けることなく、例えば、プレート状の潤滑油案内板をクラッチハブとは反対側に設けて、潤滑油をキャリア軸内に導入する構造と考えられるが、このようにすると、荷重受け部材から潤滑油案内板側に力が加わった場合に、案内路を閉塞する可能性があるという問題があるが、このような問題が発生することは無い。
本発明に係る潤滑油の供給構造の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記クラッチハブと前記キャリアとを一体回転可能とする嵌合部を設け、前記嵌合部を前記遊星歯車機構を成すサンギヤと軸方向でオーバラップする位置に配置する点にある。
上記第3特徴構成によれば、軸方向におけるサンギヤと嵌合部とのオーバラップを許容することで、嵌合部の軸方向長さを確保し、強度が保証され信頼性の高いものとできる。
本発明に係る潤滑油の供給構造の第4特徴構成は、上記第1から第3の何れかの特徴構成に加えて、前記クラッチハブと前記キャリアとを一体回転可能とする嵌合部を設け、前記嵌合部を前記遊星歯車機構を成すサンギヤと径方向でオーバラップする位置に配置する点にある。
上記第4特徴構成によれば、径方向におけるサンギヤと嵌合部とのオーバラップを許容することで、嵌合部の径方向厚みを確保し、強度が保証され信頼性の高いものとできる。
本発明に係る潤滑油の供給構造の第5特徴構成は、上記第1から第4の何れかの特徴構成に加えて、前記クラッチハブと前記キャリアとがスプライン嵌合され、雄スプラインと雌スプラインとは径方向に隙間が形成されていることにある。
この構成を採用することにより、この隙間からも潤滑油を遊星歯車機構側へ供給することができる。
本発明に係る潤滑油の供給構造の第6特徴構成は、上記第1から第5の何れかの特徴構成に加えて、前記クラッチハブと前記キャリアとがスプライン嵌合され、雄スプラインに欠歯部が設けられていることにある。
この構成を採用することにより、この欠歯部からも潤滑油を遊星歯車機構側へ供給することができる。
以下、本願に係る潤滑油の供給構造を、ハイブリッド駆動装置100に適応した例に関して、図面に基づいて説明する。
図1は、このハイブリッド駆動装置100の駆動構造を示すスケルトン図であり、図2は、駆動装置100に設けられる変速部101の主要部位の詳細を示す図である。さらに、図3は、変速部101において、本願に係る潤滑油の供給構造を採用している第2遊星機構PG2近傍の詳細を示す図である。
1 ハイブリッド駆動装置100の全体構造
この例におけるハイブリッド駆動装置100は、エンジンE、一対のモータ・ジェネレータ(このモータ・ジェネレータは、電力の供給を受けて駆動力を発生するモータとして働く他、駆動力を受け入れて発電を行うジェネレータとしても働く。以下、単に電動機と呼ぶ)MG1、MG2及びその伝動下流側の変速部101に5段変速可能な自動変速機102を備えている。
ハイブリッド駆動装置100は、エンジンE若しくはモータとして働く電動機MG1,MG2、あるいはそれらの両方から駆動力を得て変速後、その出力を行う他、エンジンEから駆動力を得て電動機MG1をジェネレータとして働かせてバッテリBAの回生を行う、或は電動機MG1をモータとして働かせてエンジンEの始動を行うことも可能とされている。
図1に示すように、このハイブリッド駆動装置100は、エンジンEの出力下流側に一対の電動機MG1,MG2を備えて構成されている。これら電動機MG1,MG2は、それぞれインバータInを介してバッテリBAに接続されている。図1において右側(エンジンEに近い側)に備えられる電動機(以下、第1電動機と呼ぶ)MG1のロータroは、エンジンEのクランク軸(図示省略)の出力が直接伝導されるエンジン出力軸1に連結した構成が採用されている。同図において左側(第1電動機よりエンジンEからは離れた側)に備えられる電動機(以下、第2電動機と呼ぶ)MG2のロータroは、自動変速機102の入力軸である第1入力軸2に連結されている。
エンジン出力軸1と第1入力軸2との間には、第四クラッチC4が配設されている。
この構造を採用することにより、第四クラッチC4が係合状態に保たれる状態において、第1、第2電動機MG1,MG2をモータとして働かせて自動変速機102に伝導してモータ走行を行ったり、エンジンEからの駆動を自動変速機102に伝導してエンジン走行を行うことができる。当然、電動機MG1,MG2からの駆動をエンジン駆動のアシスト用にも使用できる。
第四クラッチC4の非係合状態にあっては、第1電動機MG1からエンジンEに駆動を伝達する状態でエンジンEの始動を行うことができ、エンジンEの駆動が第1電動機MG1に伝達される状態では、電動機MG1をジェネレータとして働かせて、バッテリBAの回生を行える。
以上説明した構成により、自動変速機102の第1入力軸2には、エンジンE若しくは電動機MG1,MG2或はそれらの両方から駆動力が伝達され、所定の変速を施した後、自動変速機102の出力ギヤ30より走行駆動を出力できるように構成されている。
2 ハイブリッド駆動装置に備えられる変速部
この例では、自動変速機102は5速自動変速可能な構造としている。
この5速自動変速機102は、図示するようにエンジン出力軸1と同心に、第1入力軸2および第2入力軸3とを備えた変速前段部50と、第2入力軸3に対して平行に配設されるカウンタ軸4を備えた変速後段部51とを備えて構成されている。自動変速機102からの出力は、変速後段部51に備えられる第3遊星歯車機構PG3のキャリアc3の回転として得ることができる。
さらに詳細に、図1に基づいて説明する。
同図に示すように、第1入力軸2と同一軸線上に第1遊星歯車機構PG1と第2遊星歯車機構PG2とが配列されている。これらの遊星歯車機構PG1,PG2は、それぞれサンギヤs1、s2、これらサンギヤs1、s2に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤr1、r2、それらのサンギヤs1、s2およびリングギヤr1、r2に噛合したピニオンp1、p2を保持しているキャリアc1、c2を三要素とするシングルピニオン型の遊星歯車機構である。
これら遊星歯車機構PG1,PG2のうち図1の右側(伝動上流側)の第1遊星歯車機構PG1のキャリアc1と左側(伝動下流側)の第2遊星歯車機構PG2のリングギヤr2とが一体回転するように連結されており、また第1遊星歯車機構PG1のリングギヤr1と第2遊星歯車機構PG2のキャリアc2とが一体回転するように連結されている。したがってこれら第1遊星歯車機構PG1および第2遊星歯車機構PG2のキャリアc1、c2とリングギヤr1、r2とが上記のように連結されていることにより、これら一体化されたキャリアc1およびリングギヤr2と、キャリアc2およびリングギヤr1、2つのサンギヤs1、s2の合計4つの回転要素を有する構成とされている。
これらの回転要素のうち第1遊星歯車機構PG1のサンギヤs1に第1入力軸2を選択的に連結する多板クラッチ(以下、第1クラッチと呼ぶ)C1 が設けられている。
また、第2遊星歯車機構PG2のサンギヤs2を第1入力軸2に選択的に連結する多板クラッチ(以下、第3クラッチと呼ぶ)C3 が設けられている。
この第3クラッチC3を挟んで第2遊星歯車機構PG2とは反対側には、第3クラッチC3に隣接して多板式のクラッチ(以下、第2クラッチと呼ぶ)C2が配置されている。そしてこの第2クラッチC2は、第2遊星歯車機構PG2のキャリアc2と第1入力軸2とを選択的に連結するように構成されている。
ブレーキ手段として、第2遊星歯車機構PG2のサンギヤs2の回転を選択的に止める多板ブレーキ(以下、第1ブレーキと呼ぶ)B1が、そのサンギヤs2とケーシングMCとの間に設けられている。また、互いに一体化された第1遊星歯車機構PG1のリングギヤr1および第2遊星歯車機構PG2のキャリアc2の回転を選択的に止める多板ブレーキ(以下、第2ブレーキと呼ぶ)B2が、これらリングギヤr1およびキャリアc2とケーシングMCとの間に設けられている。そしてこの第2ブレーキB2と並列に一方向クラッチF1が設けられている。
他の回転要素である互いに一体化された第1遊星歯車機構PG1のキャリアc1および第2遊星歯車機構PG2のリングギヤr2には、カウンタドライブギヤCDGが取り付けられている。
なお、上述した構成部材の配列について説明すると、第1遊星歯車機構PG1と第2遊星歯車機構PG2とは互いに隣接して配置され、その第1遊星歯車機構PG1と第2電動機MG2との間に第1クラッチC1 が配置され、その第1クラッチC1 と第1遊星歯車機構PG2との間にカウンタドライブギヤCDGが配置されている。これに対して第3クラッチC3は、各遊星歯車機構PG1,PG2を挟んで第1クラッチC1とは反対側に配置されている。さらに、第3クラッチC3より第1クラッチC1から離間する側に、第2クラッチC2が配設されている。第3クラッチC3と第2遊星歯車機構PG2との間に一方向クラッチF1が配置されている。
上述した第1入力軸2、第2入力軸3と平行に、すなわち各遊星歯車機構PG1,PG2の中心軸線と平行に、カウンタ軸4が配置されている。このカウンタ軸4と同一軸線上に第3遊星歯車機構PG3が配置されている。この第3遊星歯車機構PG3は、サンギヤs3と、サンギヤs3に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤr3と、これらサンギヤs3とリングギヤr3とに噛合したピニオンp3を保持しているキャリアc3とを三要素とするシングルピニオン型の遊星歯車機構である。
この第3遊星歯車機構PG3に隣接してカウンタドリブンギヤCDRGが、カウンタ軸4に対して回転自在にかつ同一軸線上に配置されており、このカウンタドリブンギヤCDRGは、前記カウンタドライブギヤCDGに噛合している。そしてこのカウンタドリブンギヤCGRGに第3遊星歯車機構PG3のリングギヤr3が一体回転するように連結され、またキャリアc3がカウンタ軸4に一体回転するよう連結されている。
第3遊星歯車機構PG3の三要素のうちサンギヤs3とキャリアc3とを選択的に連結する多板クラッチ(以下、第0クラッチと呼ぶ)C0が、これら両者の間に設けられている。またそのサンギヤs3の回転を選択的に止める多板ブレーキ(以下、第0ブレーキと呼ぶ)B0が、このサンギヤs3とケーシングMCとの間に配置されている。さらにこの第0ブレーキB0と並列に一方向クラッチF0が、サンギヤs3とケーシングMCとの間に配置されている。
そしてカウンタ軸4の図1における右側の端部、すなわち電動機MG側(エンジンE側)の端部に出力ギヤ30が取り付けられており、この出力ギヤ30は、ディファレンシャルDにおけるリングギヤDrに噛合している。
上記の自動変速機102に関して、具体的な第1入力軸2及び第2入力軸3周りの構造を、図2に断面図として示した。
ケーシングMCにおける電動機MG側の開口部に油圧ポンプPが取り付けられており、第1入力軸2は、その油圧ポンプPの中心部を軸線方向に貫通している。第1入力軸2の先端部には、これと一体に回転する第2入力軸3が同一軸線上に連結されている。この第2入力軸3の一方の端部が、前記第1入力軸2の先端部にスプライン嵌合させられるとともに、第2入力軸3の他方の端部が、ケーシングMCのエンジンEとは反対側の端部に取り付けたエンドカバーECに軸受aを介して回転自在に保持されている。
前記油圧ポンプPからの油圧は、摩擦係合要素としての、第0〜第3クラッチC0,C1,C2,C3、第0〜第2ブレーキB0,B1,B2に、それら要素の係合・非係合の制御状態に応じて油圧制御機構(図示省略)を介して制御供給できるようにされている。一方、この油圧ポンプPから供給される油は、複数設けられる遊星歯車機構PG1,PG2,PG3に対して、そのピニオンp1、p2、p3キャリア軸ca間に設けられたベアリングbrgの潤滑の用にも供されるように構成されている。本願独特の潤滑油の供給構造は、先にも説明したように、第2遊星歯車機構PG2に対して採用されているため、関連する油の供給構造に関して説明すると、図1に示すように、油圧ポンプPからの油は、エンドカバーECに設けられた油路o0に送られるとともに、この油路o0から第2入力軸3内に設けられた伝動軸内油路o1内に送り込まれるように構成されている。この伝動軸内油路o1から第2遊星歯車機構PG2内への油の導入に関しては、後に図3に基づいて詳述する。
3 変速動作
上述した自動変速機102では、前進5段・後進1段の変速段を設定することができ、そのためのクラッチおよびブレーキの係合・解放状態は、図4の作動図に示すとおりである。
なお、図4において摩擦係合要素の○印は係合状態を示し、×印は解放状態を示す。またPはパーキングレンジ、Nはニュートラルレンジ、Rはリバースリンジ、Dはドライブレンジ、“2”は第2速までの変速を行うエンジンブレーキレンジである“2”レンジ、Lはエンジンブレーキの効く第1速を設定するローレンジをそれぞれ示す。
以下、各変速段について簡単に説明する。
前進第1速は、第1クラッチC1を係合させることに伴って第1の一方向クラッチF1が係合し、またカウンタ軸4上では、ブレーキB0もしくは一方向クラッチF0を係合させることによって設定される。
すなわち第1クラッチC1が係合させられて第1遊星歯車機構PG1のサンギヤs1が第1入力軸2と共に回転すると、キャリアc1に負荷がかかっていることによりリングギヤr1が逆回転しようとするので、一方向クラッチF1が係合する。したがってリングギヤr1を固定した状態でサンギヤs1が第1入力軸2と共に回転するので、キャリアc1およびこれと一体のカウンタドライブギヤCDGが、第1入力軸2に対して減速させられて正回転する。
一方、第3遊星歯車機構PG3は、ブレーキB0が係合してサンギヤs3が固定されており、これに対してリングギヤr3がカウンタドリブンギヤCDRGに連結されて入力要素となっているから、第3遊星歯車機構PG3はアンダードライブ状態となっている。したがってカウンタドライブギヤCDGからカウンタドリブンギヤCDRGに伝達された駆動力は、第3遊星歯車機構PG3で減速されてカウンタ軸4および出力ギヤ30を経てディファレンシャルDに伝達される。
したがって駆動状態の第1速は一方向クラッチF1が係合して設定されるので、エンジンブレーキを効かせる場合には、その一方向クラッチF1と並列に設けてある第2ブレーキB2を係合させる。
第2速は、第1速の状態から第1ブレーキB1を係合させることにより設定される。すなわち第1速の状態で逆回転していた第2遊星歯車機構PG2のサンギヤs2の回転を第1ブレーキB1によって止めることにより設定する。したがって第1遊星歯車機構PG1のリングギヤr1およびこれと一体の第2遊星歯車機構PG2のキャリアc2がゆっくり正回転するので、出力要素である第1遊星歯車機構PG1のキャリアc1および第2遊星歯車機構PG2のリングギヤr2が、第1速の場合より高回転数で正回転する。なお、第3遊星歯車機構PG3は上述したアンダードライブ状態に維持される。
したがって第1速から第2速のアップシフトは、第1ブレーキB1の係合に伴って一方向クラッチF1が解放することにより達成される。そのため、トルク変動の大きい変速であっても円滑な変速を行うことができ、また変速制御も容易である。
第3速は、第1遊星歯車機構PG1および第2遊星歯車機構PG2とをいわゆる直結状態とすることで達成される。さらに具体的には、第1および第2のクラッチC1 ,C2と第3遊星歯車機構PG3側のブレーキB0もしくは一方向クラッチF0を係合させて設定される。これは、第1遊星歯車機構PG1の二つの要素すなわちサンギヤs1とリングギヤr1とを第1入力軸2に直接連結することにより、トルクの伝達効率を向上させるためである。なお、その場合、第3クラッチC3を併せて係合させてもよい。
第4速は、第2クラッチC2と第1ブレーキB1 とを係合させて第1遊星歯車機構PG1および第2遊星歯車機構PG2をオーバドライブ状態とし、またブレーキB0もしくは一方向クラッチF0を係合させて第3遊星歯車機構PG3をアンダードライブ状態とする。すなわち第2遊星歯車機構PG2では、サンギヤs2を第1ブレーキB1 で固定した状態でキャリアc2を第1入力軸2に連結することになるので、リングギヤr2およびこれに連結してあるカウンタドライブギヤCDGが第1入力軸2に対して増速されて正回転する。そしてこのカウンタドライブギヤCDGからカウンタドリブンギヤCDRGに伝達された駆動力が第3遊星歯車機構PG3によって減速されて出力ギヤ30からディファレンシャルギヤDに出力される。
第5速は、上記の第4速の状態で第3遊星歯車機構PG3におけるクラッチC0を係合させて第3遊星歯車機構PG3を直結状態にアップシフトすることにより達成される。したがってカウンタドライブギヤCDGおよびカウンタドリブンギヤCDRGを介して伝達された駆動力が減速されずにそのまま出力ギヤ30からディファレンシャルギヤDに出力される。
したがって、トルク変動の大きい第1速と第2速との間の変速、および変速頻度の高い第4速と第5速との間の変速が、一方向クラッチF1 ,F0を作用させる変速となるので、変速ショックの少ない円滑な変速を容易に実行することができる。この構成の自動変速機は、軸長の短い自動変速機ものとなっている。
なお、後進段は、第3クラッチC3と第2ブレーキB2と第3遊星歯車機構PG3側のブレーキB0との三者を係合させて設定する。したがって第2遊星歯車機構PG2においては、キャリアc2を固定した状態でサンギヤs2が第1入力軸2と共に回転するので、リングギヤr2およびこれと一体のカウンタドライブギヤCDGが第1入力軸2に対して減速されて逆回転する。また第3遊星歯車機構PG3はサンギヤr3がブレーキB0によって固定されていることによりアンダードライブ状態になっており、カウンタドリブンギヤCDRGに伝達された駆動力は更に減速されて出力ギヤ30からディファレンシャルギヤDに出力される。
4 第2遊星歯車機構の潤滑
以上が、本例におけるハイブリッド駆動装置100の構成の概略とその変速動作の説明であるが、以下、上記ハイブリッド駆動装置100において、第2遊星歯車機構PG2に対して適用されている本願独特の潤滑油の供給構造に関して説明する(図3参照)。
この第2遊星歯車機構PG2は、伝動軸である第2入力軸3と同心に、この径方向外径側に配設されており、この遊星歯車機構PG2のキャリアc2は、ピニオンp2を回転可能に支持するキャリア軸caを、径方向外径部に備えている。即ち、キャリア軸caとピニオンp2との間に複数のニードルベアリングbrgを備えることで、ピニオンp2はキャリア軸caに対して回転可能とされている。
そこで、部材の回転により発生する遠心力を利用して、第2入力軸3内に設けられた伝動軸内油路o1より、キャリア軸ca内に設けられたキャリア軸内油路o2を介して、キャリア軸ca内部から軸外周部位に潤滑油を供給し、良好な潤滑が行える。
先にも示したように、この第2遊星歯車機構PG2のキャリアc2は、第2入力軸3との係合・非係合を制御するため、その回転は第2クラッチC2に、クラッチハブchを介して伝達されるように構成されている。即ち、このキャリアc2は、図1、2,3からも判明するように、その一端側が、径方向外径部位で、第1の一方向クラッチF1若しくは第2ブレーキB2に、その他端側が、径方向内径部位で、第2クラッチC2に連結される構成が採用されている。
図3からも判明するように、キャリアc2の内径左側部位c2Lは、前記クラッチハブchとスプラインspを介して一体回転可能に構成されている。
一方、その内径右側部位c2Rは、径方向において、前記内径左側部位c2Lより第2入力軸3側に突出されており、第2クラッチC2のクラッチハブchの軸方向端面eと対を成して外径側に窪んだ環状の凹部(本願にあっては、この凹部を潤滑油受け部orと呼ぶ)を形成するように構成されている。
さて、第2入力軸3内には、伝動軸内油路o1が設けられており、この油路o1から遠心力を利用して径方向外側に潤滑油を導出する複数の径方向油孔o3が設けられている。そして、説明の対象としている第2遊星歯車機構PG2に対しては、第2入力軸3の軸方向ほぼ中間部位に設けられる径方向油孔o3が、主に、潤滑油の供給を受け持つ。
図3に示すように、この径方向油孔o3に対向する配置で、図上上側(径方向外径側)に凹状の潤滑油受け部orが、先に説明した構成から、第2クラッチC2のクラッチハブchの軸方向端面(内径側に位置し、図3において最も右側の端面)eと、キャリアc2の内径右側部位c2Rとで区画形成されている。そして、キャリアc2内には、潤滑油受け部orから潤滑油を前記キャリア軸内油路o2に導く導入路o4が設けられている。
結果、第2入力軸3に設けられた径方向油孔o3から送り出される潤滑油を環状の凹部として設けられている潤滑油受け部orで一旦受け止め、その部位に潤滑油溜りを形成し、この溜りからキャリアc2内に潤滑油を導入することで、安定した潤滑を実現できる。
さらに、この構成では、潤滑油受け部orが、クラッチハブchの軸方向端面eとキャリアc2の内径右側部位c2Rの軸方向端面の組み合わせにより区画形成されるため、キャリア単体に潤滑油受け部orを設ける場合より、クラッチハブchを軸方向に延出することが可能となる。
一方、第1遊星歯車機構PG1が配設される側のキャリアc2の軸方向端(図3においてキャリア軸caが設けられるキャリア外径部とキャリア内径部との間に設けられるアームの右側端)にはスラスト荷重を受ける荷重受け部材としてのベアリングBRGが配設されているが、この構造では、キャリアc2が直接、ベアリングBRGを介して伝達される荷重を受けることができるため、潤滑油案内用のガイド板を設ける等の構造では実現できない、堅牢な潤滑油の案内・供給構造を実現できた。
以上が、本願の特徴構成である潤滑油受け部orの構成態様であるが、この例では、キャリアc2とクラッチハブchとの一体回転を確実なものとすべく、本願独特の工夫がされている。
即ち、キャリアc2とクラッチハブchとは、嵌合部であるスプラインspにより一体連結されているが、第2遊星歯車機構PG2のサンギヤs2の内径右側端近傍部位を外径方向に所定量だけセットバックしている。
そして、このセットバックにより形成された空間に、キャリアc2の内径左側部位c2Lを軸方向で左側に延出して侵入・配設することで、嵌合部であるスプラインspの軸方向長さを確保するとともに、例えば雌側スプラインを形成することにより弱化する可能性のある内径左側部位c2Lの中実部の肉厚を充分確保し、強度を確保することで、高速回転にも対応できるようにしている。
一方、第2クラッチC2のクラッチハブchの内径右側部位に関しては、本願のように潤滑油受け部orまで端面eを延出し、比較的長いスプラインspを軸方向に形成するものにあっても、例えば、雄側スプラインを形成することにより弱化する可能性のあるクラッチハブchの軸方向端面側の中実部の肉厚を確保し、強度を確保することで、高速回転にも対応できる。
このように、スプラインspとして形成される嵌合部が、第2遊星歯車機構PG2のサンギヤs2と軸方向及び径方向でオーバラップする構成を採用することで、十分な強度が確保され、信頼性の高い連結状態を実現できた。
〔別実施の形態〕
(1)上記の実施の形態では、本願に係る潤滑油の供給構造をハイブリッド駆動装置に採用する例を示したが、本願は、遊星歯車機構を構成するキャリアとピニオンとの間に備えられるベアリングに、駆動軸側から十分且つ良好に潤滑油を供給することを目的とし、且つ、キャリアの内径部位から、その回転を外部に伝導もしくは、外部からキャリアに伝達されるものに当然に適用することができる。例えば、ハイブリッド構造の駆動装置に採用できる外、従来型のエンジンより駆動を得る自動変速機、或いは、モータ駆動の自動変速機にも適用できる。さらに、上記の実施の形態では、5段変速の自動変速機に本願に係る潤滑油の供給構造を採用する例を示したが、変速段の数が限られるものではない。
(2)上記の実施の形態においては、潤滑油受け部orと導入路o4が、径方向に直線的に配設される例を示したが、図5に示されるように、導入路o4が軸方向に変位しながら、潤滑油受け部orから径方向外径側に潤滑油を導く形態のものでもよい。
(3)上記の実施形態にあっては、潤滑油受け部と導入路を介して、潤滑油をキャリア軸内に導き、その軸内から軸径方向に潤滑油を導出する構成に関して説明したが、前記クラッチハブとキャリアとの嵌合部に対して、遊星歯車機構は、外径側にあるため、回転に伴う遠心力を利用するとの意味合いからすれば、この嵌合部から遊星歯車機構を構成するサンギヤの内径側部位に潤滑油を導き、キャリアとサンギヤとの軸方向の隙間を利用して、潤滑油を遊星歯車機構側に導くようにすることも好ましい構成である。
図6に、このような例を示した。図6(a)は、前記嵌合部であるスプラインspからサンギヤs2の内径側部位に潤滑油を導くに、雄スプラインspmと雌スプラインspfとの間に隙間gを形成した例である。一方、図6(b)は、雄スプラインspmに欠歯部spvを設けた例である。この欠歯部spvは、図示すように、本来、雄スプラインspmの歯が形成される位相部位に歯が設けられていない部位である。
このように構成することで、図6(c)に矢印で示すように、前記隙間g若しくは前記欠歯部spvを介して、サンギヤs2の内径側部位に潤滑油を導き、さらに、外径側に位置する遊星歯車機構PG2における、ピニオンp2とサンギヤs2との噛合部等の潤滑をおこなえる。
伝動軸とキャリアとの間で異なった回転を許容し、キャリアに備えられるキャリア軸内からピニオンを回転可能に支持するベアリングに良好な潤滑を行える潤滑油の供給構造において、キャリア内径部から、その回転を取り出し可能な構造において、関係部位の軸方向長をできるだけ短くできる潤滑油の供給構造を提供することができた。
本願に係る潤滑油の供給構造を採用したハイブリッド駆動装置のスケルトン図 図1に示すハイブリッド駆動装置の変速部の詳細を示す図 本願に係る潤滑油の供給構造を採用した第2遊星歯車機構近傍の詳細図 図2に示す変速機構における各摩擦係合要素の係合・非係合状態を示す図表 潤滑油の供給構造の別実施形態を示す図 クラッチハブとキャリアとのスプライン嵌合部を利用した潤滑構造を備えた別実施形態を示す図 従来の潤滑油の供給構造を示す図
符号の説明
1 エンジン出力軸
2 第1入力軸
3 第2入力軸
4 カウンタ軸
30 出力ギヤ
50 変速前段部
51 変速後段部
100 ハイブリッド駆動装置
101 変速部
102 自動変速機
B0 第0ブレーキ
B1 第1ブレーキ
B2 第2ブレーキ
BA バッテリ
BRG ベアリング
C0 第0クラッチ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
CDG カウンタドライブギヤ
CDRGカウンタドリブンギヤ
D ディファレンシャル
E エンジン
EC エンドカバー
F 一方向クラッチ
MG1モータ・ジェネレータ(電動機)
MG2モータ・ジェネレータ(電動機)
MC ケーシング
P 油圧ポンプ
PG1 第1遊星歯車機構
PG2 第2遊星歯車機構
PG3 第3遊星歯車機構
a 軸受
brg ベアリング
c2L 内径左側部位
c2R 内径右側部位
ca キャリア軸
ch クラッチハブ
o0 油路
o1 伝動軸内油路
o2 キャリア軸内油路
o3 径方向油孔
o4 導入路
or 潤滑油受け部
p ピニオン
ro ロータ
sp スプライン

Claims (6)

  1. 伝動軸と同心に遊星歯車機構を設け、前記遊星歯車機構にピニオンを回転可能に支持するキャリア軸を備えたキャリアを備え、
    前記ピニオンと前記キャリア軸との間に、前記伝動軸内に設けられた伝動軸内油路より、キャリア軸内に設けられたキャリア軸内油路を介して潤滑油を供給する潤滑油の供給構造であって、
    前記遊星歯車機構を成すサンギヤと前記伝動軸との間に、前記キャリアと一体回転するクラッチハブを備えるに、
    前記伝動軸に前記伝動軸内油路から径方向外側に潤滑油を導出する径方向油孔を設け、
    少なくとも前記クラッチハブの軸方向端面と前記キャリアの内径部位とで凹状に区画される潤滑油受け部を、前記径方向油孔に対向して設け、
    前記潤滑油受け部から潤滑油を前記キャリア軸内油路に導く導入路を設けた潤滑油の供給構造。
  2. 前記キャリアのアームを挟んで前記クラッチハブとは反対側に、軸方向荷重を受ける荷重受け部材が前記キャリアに当接して配設されている請求項1記載の潤滑油の供給構造。
  3. 前記クラッチハブと前記キャリアとを一体回転可能とする嵌合部を設け、前記嵌合部を前記遊星歯車機構を成すサンギヤと軸方向でオーバラップする位置に配置する請求項1又は2記載の潤滑油の供給構造。
  4. 前記クラッチハブと前記キャリアとを一体回転可能とする嵌合部を設け、前記嵌合部を前記遊星歯車機構を成すサンギヤと径方向でオーバラップする位置に配置する請求項1〜3のいずれか一項記載の潤滑油の供給構造。
  5. 前記クラッチハブと前記キャリアとがスプライン嵌合され、雄スプラインと雌スプラインとは径方向に隙間が形成されている請求項1〜4のいずれか一項記載の潤滑油の供給構造。
  6. 前記クラッチハブと前記キャリアとがスプライン嵌合され、雄スプラインに欠歯部が設けられている請求項1〜5のいずれか一項記載の潤滑油の供給構造。
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