JPH0968262A - 自動変速機の油潤滑構造 - Google Patents

自動変速機の油潤滑構造

Info

Publication number
JPH0968262A
JPH0968262A JP22291795A JP22291795A JPH0968262A JP H0968262 A JPH0968262 A JP H0968262A JP 22291795 A JP22291795 A JP 22291795A JP 22291795 A JP22291795 A JP 22291795A JP H0968262 A JPH0968262 A JP H0968262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
shaft member
planetary gear
rotary shaft
planetary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22291795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3511423B2 (ja
Inventor
Muneo Mizuta
宗男 水田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Corp filed Critical JATCO Corp
Priority to JP22291795A priority Critical patent/JP3511423B2/ja
Publication of JPH0968262A publication Critical patent/JPH0968262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3511423B2 publication Critical patent/JP3511423B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0479Gears or bearings on planet carriers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/46Gearings having only two central gears, connected by orbital gears
    • F16H3/48Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears
    • F16H3/52Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears comprising orbital spur gears
    • F16H3/54Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears comprising orbital spur gears one of the central gears being internally toothed and the other externally toothed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • F16H57/082Planet carriers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/3023Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure
    • F16H63/3026Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure comprising friction clutches or brakes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加工が容易で、しかも、流量設定を容易に行う
ことが出来て、多板クラッチ装置のピストン作動油を共
用することが出来る自動変速機の油潤滑構造を提供す
る。 【解決手段】プラネタリキャリア26が、遊星歯車装置
20に設けられるプラネタリギヤ23を、回動軸部材2
4によって回動自在に軸支している。プラネタリキャリ
ア26の回動軸部材24を支持する軸受部28の回動軸
部材対向面28aには、回動軸部材24の軸方向に沿っ
て、プラネタリギヤ23へ潤滑油を供給する油供給溝3
0…が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に車両の駆動
力の伝達制御に用いられる自動変速機の油潤滑構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動変速機の油潤滑構造
としては、例えば、図5に示す実開平2−84053号
公報に記載されている様なものが知られている。
【0003】このようなものでは、自動変速機のケース
1内に、インプットシャフト2が回動自在となるように
配設されている。このインプットシャフト2の周囲に
は、この自動変速機のトルク伝達を行う遊星歯車装置3
が設けられている。
【0004】この遊星歯車装置3は、主に、このインプ
ットシャフト2に固着されるサンギヤ4と、このサンギ
ヤ4と噛み合う複数のプラネタリギヤ5…と、これらの
プラネタリギヤ5…を各々回動軸部材6…によって回動
自在に軸支すると共に、前記インプットシャフト2にベ
アリング7を介して回動自在に配設されるプラネタリキ
ャリア8と、前記各プラネタリギヤ5…の外側に回動自
在に設けられて、これら各プラネタリギヤ5…と噛み合
うインターナルギヤ9とを有して構成されている。
【0005】前記回動軸部材6は、ロールピン10によ
って、前記プラネタリキャリア7に位置決めされて固定
されるとともに、周囲には、前記プラネタリギヤ5との
間に介在して、ニードルベアリング11が設けられてい
る。
【0006】そして、この回動軸部材6内部には、油路
12が、軸方向に沿って形成されている。この回動軸部
材6の側面には、この油路12側と、前記プラネタリギ
ヤ5配設側とを連通する連通路13,13が形成されて
いる。また、この回動軸部材6の側面には、この油路1
2側と、前記プラネタリキャリア7の軸受け部17側と
を連通する油導入路14が形成されている。
【0007】また、前記インプットシャフト2及びプラ
ネタリキャリア7には、この油導入路14に対応した位
置に、噴出油路15及び受け側油路16が形成されてい
る。
【0008】このように構成された従来の自動変速機の
油潤滑構造では、前記インプットシャフト2の回動によ
り、図示省略のコントロールバルブから供給される潤滑
油が、インプットシャフト2の噴出油路15から突出す
る。前記プラネタリキャリア7の受け側油路16では、
この突出された潤滑油を受取り、前記油導入路14を介
して、回動軸部材6内の油路12に導く。
【0009】そして、この油路12内に導かれた潤滑油
は、前記連通路13,13を介して、前記ニードルベア
リング11側に設けられる前記プラネタリギヤ5へ、供
給されるように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動変速機の油潤滑構造では、プラネタリギ
ヤ5の回動軸部材6内に、油路12を形成しなければな
らない。この油路12は、回動軸部材6の中央位置に軸
方向に沿って貫通させて形成するので、加工が困難であ
る。
【0011】また、この回動軸部材6の側面には、連通
路13,13及び油導入路14が形成されている。これ
らの連通路13,13及び油導入路14も、円弧形状を
呈する回動軸部材6の側面に形成しなければならないの
で、加工が困難であり、製造コストの増大を招いてしま
うといった問題があった。
【0012】また、前記油路12,連通路13,13及
び油導入路14は、プラネタリギヤ5の回動軸部材6に
形成されているので、所定の剛性を確保するため、大き
さの自由度が少なく、流量設定が困難であった。例え
ば、ハイクラッチ等の多板クラッチ押圧用ピストン作動
油を共用しようとすると、ピストン作動油圧力が漏れて
しまう虞があった。
【0013】このため、ハイクラッチ等の多板クラッチ
装置のピストン作動油は、独立してピストン作動油供給
路を形成して、ピストン作動油圧室に供給し、このピス
トン作動油供給路とは、別系統で、プラネタリギヤ5潤
滑油路を形成して供給しなければならず、コントロール
バルブ等からの供給が二系統となり、この点においても
製造コストの増大を招いてしまうといった問題があっ
た。
【0014】そこで、この発明は、加工が容易で、しか
も、流量設定を容易に行うことが出来て、多板クラッチ
装置のピストン作動油を共用することが出来る自動変速
機の油潤滑構造を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、遊星歯車装
置に設けられるプラネタリギヤを、回動軸部材によって
回動自在に軸支するプラネタリキャリアを有し、該プラ
ネタリキャリアの前記回動軸部材を支持する軸受部の該
回動軸部材対向面には、該回動軸部材の軸方向に沿って
該プラネタリギヤへ潤滑油を供給する油供給溝が形成さ
れている自動変速機の油潤滑構造を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項1に記載され
たものでは、油供給溝に沿って、潤滑油がプラネタリギ
ヤへ供給され、プラネタリギヤの潤滑を行う。
【0017】該油供給溝は、軸受部の該回動軸部材対向
面に形成されるので、従来のようにプラネタリギヤの回
動軸部材に、油路等を形成するものに比して加工が容易
で、製造コストを抑制することが出来る。
【0018】また、請求項2に記載されたものでは、前
記プラネタリキャリアには、前記遊星歯車装置と隣接し
て設けられる多板クラッチ装置の油圧室が形成されると
共に、前記油供給溝は、該油圧室内のクラッチ作動油を
導くように連通する請求項1記載の自動変速機の油潤滑
構造を特徴としている。
【0019】ここで、前記遊星歯車装置と隣接して設け
られる多板クラッチ装置とは、例えば、該多板クラッチ
装置の多板クラッチを押圧するピストンと共に、油圧室
の一部を構成するクラッチドラムが、前記遊星歯車装置
のプラネタリキャリアと一体に形成されていることを言
う。
【0020】また、油供給溝が、該油圧室内のクラッチ
作動油を導くように連通するとは、油供給溝の一端を前
記油圧室内へ臨ませると共に、他端をプラネタリギヤ配
設部位へ臨ませて、しかも、前記一端側の油圧を、前記
他端側の油圧に比して高圧となるように設定することを
言う。
【0021】このように構成された請求項2に記載され
たものでは、遊星歯車装置と隣接して設けられる多板ク
ラッチ装置の油圧室内のクラッチ作動油が導かれて、前
記プラネタリギヤの潤滑が行われる。この際、油供給溝
は、軸受部の該回動軸部材対向面に、該回動軸部材の軸
方向に沿って形成されているので、従来のように回動軸
部材の剛性を考慮する必要がなく、大きさの自由度が多
い。
【0022】このため、大きさの設定により、潤滑油と
して用いる流量の設定を行い、クラッチ作動油の油圧室
側の圧力を低下させることなく、共有することが出来
る。
【0023】したがって、別系統で、プラネタリギヤ潤
滑油路を形成する必要がなくなり、更に、製造コストを
抑制することが出来る。
【0024】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記プラネタリギヤと、前記プラネタリキャリアとの間
に、前記回動軸部材を挿通するスラストワッシャを配設
すると共に、該スラストワッシャの内径を、前記回動軸
部材の外径に対して、潤滑油の流通が可能な間隙を形成
するように大きく設定して第2のオリフィスを形成した
請求項1又は2記載の自動変速機の油潤滑構造を特徴と
している。
【0025】このように構成された請求項3に記載され
たものでは、第2のオリフィスによって、容易に流量の
設定が行えるので、更に、設計の自由度を向上させるこ
とが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同
一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明す
る。
【0027】図1乃至図4は、この発明の実施の形態1
の自動変速機の油潤滑構造を示すもので、この自動変速
機のケース1内には、インプットシャフト18が回動自
在となるように配設されている。このインプットシャフ
ト18は、中空形状を呈して、いて、外周面の一部に
は、スプライン部19が形成されている。
【0028】インプットシャフト18の周囲には、この
自動変速機のトルク伝達を行う遊星歯車装置20及びこ
の遊星歯車装置20に隣接する多板クラッチ装置として
のハイクラッチ装置21が設けられている。
【0029】この遊星歯車装置20には、このインプッ
トシャフト18の周囲に回動自在となるように配設され
るサンギヤ22が設けられている。このサンギヤ22の
周囲には、サンギヤ22と噛み合う複数のプラネタリギ
ヤ23…が配設されている。これらのプラネタリギヤ2
3…は、各々複数のニードルベアリング11…を介在さ
せて、プラネタリキャリア26に設けられた回動軸部材
24…によって回動自在に軸支されている。
【0030】このプラネタリキャリア26は、前記イン
プットシャフト18の周囲に、ブッシュ25を介して回
動自在に配設されている。
【0031】そして、前記各プラネタリギヤ23…の外
側には、インターナルギヤ27が回動自在に設けられ
て、これら各プラネタリギヤ23…と噛み合うように構
成されている。このインターナルギヤ27の外径部は、
このインターナルギヤ27の外側に配設されるシェルコ
ネクティング39の内径スプライン部39aと、インタ
ーナルギヤ27の外径スプライン部27bによって、ス
プライン結合されている。
【0032】このプラネタリキャリア26には、前記回
動軸部材24の両端部を支持する軸受部28,29が形
成されている。このうち、軸受部28の回動軸部材対向
面28aには、図2に示す様に回動軸部材24の軸延設
方向に沿って、プラネタリギヤ23…へ潤滑油を供給す
る油供給溝30…が、周方向に等間隔を有して、例えば
4本、平行して形成されている。
【0033】この油供給溝30は、前記ハイクラッチ装
置21の油圧室31内のクラッチ作動油を導くように、
断面形状を略半円形状として、この油圧室31と連通さ
れている。すなわち、油供給溝30の一端を前記油圧室
31内へ臨ませると共に、他端をこの遊星歯車装置20
のプラネタリギヤ23配設部位へ臨ませて、しかも、ハ
イクラッチ装置21作動時には、前記一端側の油圧を、
前記他端側であるプラネタリギヤ23…側の油圧に比し
て高圧となるように設定されている。
【0034】また、この実施の形態1の前記軸受部29
には、ドレーン溝30a…が複数本形成され、プラネタ
リギヤ23に供給された潤滑油を排出するように構成さ
れている。この実施の形態1の前記軸受部29では、ド
レーン溝30a…の総油流通量が、前記油供給溝30…
の総油流通量よりも少なくなるように形成されている。
【0035】このハイクラッチ装置21の油圧室31
は、前記プラネタリキャリア26のクラッチドラム部2
6aと、このクラッチドラム部26a内を摺動可能とな
るように配設されるクラッチピストン32とによって主
に構成されている。
【0036】この実施の形態1のハイクラッチ装置21
のクラッチドラム部26aは、前記遊星歯車装置20の
プラネタリキャリア26に一体に形成されている。そし
て、前記油圧室31内へ一端を臨ませるハイクラッチ作
動油供給油路26bが、このプラネタリキャリア26の
ベースプレート26cを貫通して形成され、図3に示す
ようなコントロールバルブ37からハイクラッチ作動油
を前記油圧室31内へ供給するように構成されている。
【0037】このハイクラッチ装置21のクラッチピス
トン32は、略円板形状を呈すると共に、図1に示すよ
うに、周縁にシール部材33,33を配設している。こ
のクラッチピストン32は、前記遊星歯車装置20方向
へ、バネ部材35で付勢されている。
【0038】そして、前記油圧室31へハイクラッチ作
動油が供給されることにより、このクラッチピストン3
2が、クラッチドラム部26a内を、前記遊星歯車装置
20から離反する方向へ摺動する。この摺動により、フ
ランジ形状に形成された先端32aがこのハイクラッチ
装置21の多板クラッチ36へ当接して、このハイクラ
ッチ装置21の接続が行なわれる。また、ハイクラッチ
作動油の供給を停止することにより、前記バネ部材35
の付勢力で、このクラッチピストン32が、前記遊星歯
車装置20へ近接する方向へ摺動して、このハイクラッ
チ装置21の切断が行なわれるように構成されている。
【0039】また、この実施の形態1では、プラネタリ
ギヤ23…と、プラネタリキャリア26との間に、前記
回動軸部材24が、中央の開孔に挿通される円板状のス
ラストワッシャ34,34が各々配設されている。この
スラストワッシャ34の内径は、前記回動軸部材24の
外径に対して、潤滑油の流通が可能な間隙を形成するよ
うに大きく設定されている。そして、この実施の形態1
では、このスラストワッシャ34と、前記回動軸部材2
4との間隙によって、第2のオリフィスが形成されてい
る。
【0040】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0041】コントロールバルブ37からハイクラッチ
作動油供給油路26bを通り、前記油圧室31内へ供給
されたハイクラッチ作動油は、前記クラッチピストン3
2を摺動させてハイクラッチ装置21の接続及び切断を
行うと共に、前記油供給溝30…に沿って、潤滑油とし
て、プラネタリギヤ23へ供給され、プラネタリギヤ2
3とサンギヤ22及びインターナルギヤ27との間の摩
擦を低減させる。
【0042】この油供給溝30…は、軸受部28の回動
軸部材対向面28aに形成されるので、従来のようにプ
ラネタリギヤ23の回動軸部材6に、油路12等を形成
するものに比して加工が容易で、製造コストを抑制する
ことが出来る。
【0043】また、遊星歯車装置20と隣接して設けら
れるハイクラッチ装置21の油圧室31内のクラッチ作
動油が導かれて、前記プラネタリギヤ23の潤滑が行わ
れる。この際、油供給溝30…は、軸受部28の回動軸
部材対向面28aに、回動軸部材24の軸方向に沿って
形成されている。回動軸部材対向面28aは、回動軸部
材24の外周面と同等の表面積を有しているので、この
回動軸部材24の内部に形成する場合に比して、潤滑油
路の断面積を得易い。
【0044】このため、油供給溝30…の数量及び断面
積は、自由度が大きく、ブローチ加工等の切削加工によ
り容易に設定を可変させることが出来、しかも、従来の
ように、回動軸部材24の剛性を考慮する必要もないの
で、数量及び断面積による大きさの自由度が多くなって
いる。
【0045】よって、数量及び断面積による油供給溝3
0…の大きさの設定により、潤滑油として用いる流量の
設定を行い、クラッチ作動油の油圧室31側の圧力を低
下させることなく、共有することが出来る。
【0046】したがって、図3中一点鎖線で示すような
別系統で、プラネタリギヤ潤滑油路38を、例えば、前
記プラネタリキャリア26内に形成する必要がなくな
り、更に、製造コストを抑制することが出来る。
【0047】また、従来のように、回動軸部材6に、正
確に中央位置に形成することが困難な油路12,或は、
側面に部分的に設けられる連通孔13,13及び油導入
路14を形成すると、回動軸部材6は、バランスを維持
するのが困難である。このため、回動軸部材6をプラネ
タリギヤ5と共に高速化回転させることは出来ない。し
かしながら、この実施の形態1の回動軸部材24には、
前記油路12等が形成されていないので、バランスを取
ることが容易である。しかも、所定の剛性が確保されて
いるので、プラネタリギヤ23と共に、高速回転させる
ことも出来る。
【0048】従って、更に設計の自由度を向上させるこ
とが出来る。
【0049】また、この実施の形態1では、プラネタリ
ギヤ23…と、プラネタリキャリア26との間に、スラ
ストワッシャ34を配設して、このスラストワッシャ3
4と、前記回動軸部材24との間隙によって、第2のオ
リフィスが形成されている。
【0050】このため、この実施の形態1では、前記ハ
イクラッチ装置21の油圧室31内のクラッチ作動油
が、前記油供給溝30…を通って、更に、この間隙によ
って形成される第2のオリフィスを通過して、プラネタ
リギヤ23…へ導かれる。従って、スラストワッシャ3
4の内径の大きさの設定で、容易に間隙の大きさの設定
が行え、更に、油路の大きさの設計上の自由度を増大さ
せることが出来る。
【0051】スラストワッシャ34の製造コストは、内
径の大きさの異なるスラストワッシャ34を複数個用意
しても、油路を流量調整のため数回に渡って切削形成す
る場合に比して低く抑えることが出来る。しかも、スラ
ストワッシャ34は、必要とする流量に適合させて容易
に交換可能であるので、この点においても調整等の工程
数を削減して製造コストを低減させることが出来る。
【0052】また、この実施の形態1では、ハイクラッ
チ装置21のピストン作動油は、所定の圧力を有してい
るので、ハイクラッチ装置21締結時には、強制的に前
記各回転するプラネタギヤ23とサンギヤ22及びイン
ターナルギヤ27との間へ所定の圧力を有するピストン
作動油を供給することが出来る。
【0053】このため、前記遊星歯車装置20に負荷が
かかって回転する際に、圧力を有するピストン作動油が
供給され、油量が増すので潤滑効率が良好である。
【0054】第2のオリフィスを通過して、回転するプ
ラネタギヤ23,サンギヤ22及びインターナルギヤ2
7に供給された潤滑油は、軸受部29側のスラストワッ
シャ34と、前記回動軸部材24との間隙を通過して、
前記軸受部29に形成されたドレーン溝30a…から排
出される。このため、潤滑油の循環性が良好である。し
かも、このドレーン溝30a…の総油流通量が、前記油
供給溝30…の総油流通量よりも少なくなるようにドレ
ーン溝30aの大きさ及び、軸受部29側のスラストワ
ッシャ34と、前記回動軸部材24との間隙の大きさを
設定しているので、排出油量が供給油量を上回る虞が無
く、上流側に位置するクラッチピストン32を押圧する
ピストン作動油の圧力を低下させる虞がない。
【0055】また、ピストン作動油の殆どを遊星歯車装
置20の潤滑に用いることが出来るので、飛散してしま
い、潤滑に寄与しない油を減少させることが出来る。し
かも、遊星歯車装置20の潤滑に用いたピストン作動油
が、前記ドレーン溝30a…から無駄なく、図示省略の
オイルパン等へ戻るので、油の総量を減少させることが
出来る。
【0056】また、この実施の形態1では、ハイクラッ
チ装置21のクラッチドラム部26aを遊星歯車装置2
0のプラネタリキャリア26に一体に設けているので、
この点においても、部品点数を削減して、製造コストを
低減させることが出来る。
【0057】以上、この発明の形態1を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの形態1に限らず、この
発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても
この発明に含まれる。
【0058】例えば、前記実施の形態1では、ハイクラ
ッチ装置21のクラッチドラム部26aを遊星歯車装置
20のプラネタリキャリア26に一体に設けているが、
特にこれに限らず、例えば、クラッチドラム部26aを
プラネタリキャリア26と別体で形成したハイクラッチ
装置21或は、例えば、リバースクラッチ装置,フォワ
ードクラッチ装置,オーバーランクラッチ装置,ダイレ
クトクラッチ装置等、他の多板クラッチ装置であって
も、隣接する多板クラッチ装置の油圧室からクラッチ作
動油を導くように、油供給溝を連通させてもよい。
【0059】また、前記実施の形態1では、油供給溝3
0の一端を前記油圧室31内へ臨ませるように構成され
ているが、特にこれに限らず、例えば、シャフトの油突
出口の近傍等、潤滑油が供給される部分であるならば、
どの様な箇所に油供給溝30の一端を臨ませてもよい。
【0060】そして、この実施の形態1では、このスラ
ストワッシャ34と、前記回動軸部材24との間隙によ
って、第2のオリフィスが形成されているが、特にこれ
に限らず、例えば、スラストワッシャ34を用いなくて
もよい。
【0061】更に、この実施の形態1では、軸受部29
に、ドレーン溝30a…を形成する様にしているが、特
に形成しなくてもよい。
【0062】また、前記油供給溝30…及びドレーン溝
30aの断面形状、大きさ及び数量は、特に前記実施の
形態1のものに限らず、前記軸受部28,29の回動軸
部材対向面28aに、回動軸部材24の軸方向に沿って
形成されるものであるならば、例えば、断面略三角形
状,略四角形状等どのような断面形状を呈していても良
く、大きさ及び数量も、限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、油供給溝に沿って、潤滑油
がプラネタリギヤへ供給され、プラネタリギヤの潤滑を
行う。
【0064】該油供給溝は、軸受部の該回動軸部材対向
面に形成されるので、従来のようにプラネタリギヤの回
動軸部材に、油路等を形成するものに比して加工が容易
で、製造コストを抑制することが出来る。
【0065】また、請求項2に記載されたものでは、油
圧室内のクラッチ作動油が導かれて、前記プラネタリギ
ヤの潤滑が行われる。この際、油供給溝は、軸受部の該
回動軸部材対向面に、該回動軸部材の軸方向に沿って形
成されているので、従来のように回動軸部材の剛性を考
慮する必要がなく、大きさの自由度が多い。
【0066】このため、数量及び断面積による大きさの
設定により、潤滑油として用いる流量の設定を行い、ク
ラッチ作動油の油圧室側の圧力を低下させることなく、
共有することが出来る。
【0067】したがって、別系統で、プラネタリギヤ潤
滑油路を形成する必要がなくなり、更に、製造コストを
抑制することが出来る。
【0068】そして、請求項3に記載されたものでは、
第2のオリフィスによって、容易に流量の設定が行える
ので、更に、設計の自由度を向上させることが出来る、
という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動変速機の油潤滑構
造を示し、要部の構成を説明する図4のA−A線に沿っ
た位置の断面図である。
【図2】実施の形態1の自動変速機の油潤滑構造を示
し、図1のB−B線に沿った位置の断面図である。
【図3】実施の形態1の自動変速機の油潤滑構造を示
し、油路の構成を説明する概念図である。
【図4】実施の形態1の自動変速機の油潤滑構造を示
し、遊星歯車装置部分を説明する回転軸延設方向と直交
する方向の断面図である。
【図5】従来例の自動変速機の油潤滑構造を示し、要部
の回転軸方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
20 遊星歯車装置 21 ハイクラッチ装置(多板クラッチ装置) 23 プラネタリギヤ 24 回動軸部材 26 プラネタリキャリア 30 油供給溝 31 油圧室 34 スラストワッシャ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車装置に設けられるプラネタリギ
    ヤを、回動軸部材によって回動自在に軸支するプラネタ
    リキャリアを有し、該プラネタリキャリアの前記回動軸
    部材を支持する軸受部の該回動軸部材対向面には、該回
    動軸部材の軸方向に沿って該プラネタリギヤへ潤滑油を
    供給する油供給溝が形成されていることを特徴とする自
    動変速機の油潤滑構造。
  2. 【請求項2】 前記プラネタリキャリアには、前記遊星
    歯車装置と隣接して設けられる多板クラッチ装置の油圧
    室が形成されると共に、前記油供給溝は、該油圧室内の
    クラッチ作動油を導くように連通することを特徴とする
    請求項1記載の自動変速機の油潤滑構造。
  3. 【請求項3】 前記プラネタリギヤと、前記プラネタリ
    キャリアとの間に、前記回動軸部材を挿通するスラスト
    ワッシャを配設すると共に、該スラストワッシャの内径
    を、前記回動軸部材の外径に対して、潤滑油の流通が可
    能な間隙を形成するように大きく設定して第2のオリフ
    ィスを形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    自動変速機の油潤滑構造。
JP22291795A 1995-08-31 1995-08-31 自動変速機の油潤滑構造 Expired - Fee Related JP3511423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22291795A JP3511423B2 (ja) 1995-08-31 1995-08-31 自動変速機の油潤滑構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22291795A JP3511423B2 (ja) 1995-08-31 1995-08-31 自動変速機の油潤滑構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0968262A true JPH0968262A (ja) 1997-03-11
JP3511423B2 JP3511423B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=16789893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22291795A Expired - Fee Related JP3511423B2 (ja) 1995-08-31 1995-08-31 自動変速機の油潤滑構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3511423B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007003306A1 (de) * 2005-07-04 2007-01-11 Zf Friedrichshafen Ag Automatgetriebe
JP2007139128A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 遊星歯車減速装置
WO2007099036A1 (de) * 2006-03-02 2007-09-07 Zf Friedrichshafen Ag Planetenradsatz
JP2007270865A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toyota Motor Corp 潤滑油の供給構造
JP2016003686A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 マツダ株式会社 自動変速機
DE112016006673T5 (de) 2016-03-29 2018-12-27 Mitsubishi Electric Corporation Planetengetriebeeinrichtung und Fahrzeugradantriebseinrichtung
CN113266670A (zh) * 2021-06-24 2021-08-17 宝鸡法士特齿轮有限责任公司 一种齿轮的润滑结构
CN114483887A (zh) * 2022-02-14 2022-05-13 南京高速齿轮制造有限公司 一种行星传动结构

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7931556B2 (en) 2005-07-04 2011-04-26 Zf Friedrichshafen Ag Automatic gearbox
WO2007003306A1 (de) * 2005-07-04 2007-01-11 Zf Friedrichshafen Ag Automatgetriebe
JP4861414B2 (ja) * 2005-07-04 2012-01-25 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 自動変速機
JP2007139128A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 遊星歯車減速装置
KR101348519B1 (ko) * 2006-03-02 2014-01-06 젯트에프 프리드리히스하펜 아게 유성 기어 셋트
JP2009528489A (ja) * 2006-03-02 2009-08-06 ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト プラネタリギヤセット
US8162793B2 (en) 2006-03-02 2012-04-24 Zf Friedrichshafen Ag Planetary gearset
WO2007099036A1 (de) * 2006-03-02 2007-09-07 Zf Friedrichshafen Ag Planetenradsatz
JP2007270865A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toyota Motor Corp 潤滑油の供給構造
JP2016003686A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 マツダ株式会社 自動変速機
DE112016006673T5 (de) 2016-03-29 2018-12-27 Mitsubishi Electric Corporation Planetengetriebeeinrichtung und Fahrzeugradantriebseinrichtung
US10767751B2 (en) 2016-03-29 2020-09-08 Mitsubishi Electric Corporation Planetary gear device and vehicle wheel drive device
DE112016006673B4 (de) 2016-03-29 2022-01-27 Mitsubishi Electric Corporation Planetengetriebeeinrichtung und Fahrzeugradantriebseinrichtung
CN113266670A (zh) * 2021-06-24 2021-08-17 宝鸡法士特齿轮有限责任公司 一种齿轮的润滑结构
CN113266670B (zh) * 2021-06-24 2023-06-02 宝鸡法士特齿轮有限责任公司 一种齿轮的润滑结构
CN114483887A (zh) * 2022-02-14 2022-05-13 南京高速齿轮制造有限公司 一种行星传动结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3511423B2 (ja) 2004-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7036989B2 (en) Roller bearing oil feed device
JP4998185B2 (ja) 自動変速機
JP4642514B2 (ja) プラネタリギヤの潤滑装置
KR100988189B1 (ko) 유성기어세트의 윤활장치
DE112006001875B4 (de) Fahrzeugautomatikgetriebe
US8523725B2 (en) Lubricating structure of speed change mechanism
US7025704B2 (en) Planetary gear for automatic transmission
JPH02107859A (ja) 遊星歯車装置
US5341901A (en) Fluted insert for lubrication systems in power transmission devices
JP2837565B2 (ja) 自動変速機の潤滑機構
DE112014002541B4 (de) Leistungsübertragungsvorrichtung
CN106801739B (zh) 手动变速器供油器
US20070199789A1 (en) Friction engagement device
JP3511423B2 (ja) 自動変速機の油潤滑構造
JP2000337484A (ja) 遊星歯車装置の潤滑構造
JP2001153212A (ja) 遊星歯車装置
US20060068961A1 (en) Lubricating apparatus in a planetary gearset
JPH07317884A (ja) 遊星歯車用回転支持装置
JP2629374B2 (ja) 遊星歯車装置
JPH0343518B2 (ja)
EP1741948B1 (en) Lubricating structure of one-way clutch
JP4158404B2 (ja) 変速機構の潤滑装置
JPH02129457A (ja) 自動変速機におけるベアリング潤滑装置
JP3891104B2 (ja) ベルト式無段変速装置の潤滑構造
JPH02134450A (ja) ベルト式無段変速機の潤滑装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031225

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees