JPH07317884A - 遊星歯車用回転支持装置 - Google Patents

遊星歯車用回転支持装置

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JPH07317884A
JPH07317884A JP6110892A JP11089294A JPH07317884A JP H07317884 A JPH07317884 A JP H07317884A JP 6110892 A JP6110892 A JP 6110892A JP 11089294 A JP11089294 A JP 11089294A JP H07317884 A JPH07317884 A JP H07317884A
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JP
Japan
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planetary gear
nozzle hole
load
rollers
load zone
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Application number
JP6110892A
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English (en)
Inventor
Moichi Chiba
茂一 千葉
Sadahiro Shimatani
禎浩 島谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に潤滑油を必要とする負荷圏Lに十分な量
の潤滑油を送り込む事を可能にする。 【構成】 一端を給油路16に連通させたノズル孔18
の他端開口を、ころ12a、12aの負荷圏Lよりもθ
だけ、遊星歯車8の回転方向前側に位置させる。θを0
度〜45度の範囲に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る遊星歯車用回転支
持装置は、自動車用自動変速機やトランスアクスルを構
成する遊星歯車装置に組み込まれる遊星歯車を、支持軸
の周囲に回転自在に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用自動変速機を構成する遊星歯車
装置は、例えば図40〜41に示す様に構成されてい
る。入力軸1は、軸受2によりハウジング3の内側に回
転自在に支承されている。この入力軸1の回転は、ハブ
4を介して支持板5に伝達される。この支持板5には複
数の第一の円孔6、6が、上記入力軸1を中心とする同
心円状に形成されている。そして、これら各第一の円孔
6、6内にそれぞれ支持軸7、7の基端部を、それぞれ
嵌合固定している。そして、これら各支持軸7、7の中
間部周囲に遊星歯車8、8を、それぞれころ軸受9、9
を介して回転自在に支持している。
【0003】即ち、図41に詳示する様に、上記各支持
軸7の中間部外周面に形成された円筒面状の内輪軌道1
0と、上記各遊星歯車8の内周面に形成された円筒面状
の外輪軌道11との間に、それぞれ複数本ずつのころ1
2、12を転動自在に配置している。これら複数本のこ
ろ12、12の転動に基づき、上記各支持軸7の周囲で
上記各遊星歯車8が回転する。又、上記内輪軌道10と
外輪軌道11との間の空間13の中間部には、円環状の
間座14を設けている。上記複数本のころ12、12
は、この間座14を挟んで複列に配置されている。
【0004】上記支持板5と支持軸7との内部には、互
いに連通する給油路15、16を設けている。この給油
路15、16は、上記ハブ4を介して、上記入力軸1の
中心部に形成した主給油路17に通じている。又、上記
各支持軸7の中間部には、その直径方向に亙るノズル孔
18を形成している。このノズル孔18の一端(図41
の上端)は、当該支持軸7の中心部に形成した給油路1
6に連通し、他端(図41の下端)は、当該支持軸7の
中間部外周面で、上記間座14の内周縁に対向する部分
に開口している。
【0005】上記支持軸7の中心部に形成した給油路1
6の先端部(図41の左端部)は、プラグ19により塞
いでいる。又、上記支持軸7の基端部(図41の右端
部)には分岐孔20を、この支持軸7の直径方向に亙っ
て設け、この分岐孔20と上記給油路16の基端部(図
41の右端部)とを連通させている。そして、この分岐
孔20の内端(図41の下端)開口と、上記支持板5に
その直径方向に亙り形成した給油路15の外端部で、前
記第一の円孔6の内周面部分の開口とを整合させて、こ
れら両給油路15、16同士を連通させている。又、上
記給油路15と同心に形成され、やはり上記第一の円孔
6の内周面に開口した挿入孔21にピン22を、上記支
持板5の直径方向外端(図41の上端)から圧入してい
る。そしてこのピン22の先端部(図41の下端部)
を、上記分岐孔20の外端部(図41の上端部)に挿入
している。このピン22は、上記分岐孔20の外端(図
41の上端)開口を塞いで、上記給油路15から送り込
まれる潤滑油が総て上記ノズル孔18に送られる様にす
ると共に、上記支持軸7が支持板5に対し回転する事を
防止する。
【0006】又、上記各支持軸7、7の先端部(図40
〜41の左端部)は、円輪状に形成された連結板23に
形成した第二の円孔24に内嵌固定し、各支持軸7、7
の先端部同士を連結している。そして、上記各遊星歯車
8、8の軸方向(図40〜41の左右方向)両端面と上
記支持板5及び連結板23の内側面との間には、図41
に詳示する様に、それぞれスラストワッシャ25、25
を設けている。これら各スラストワッシャ25、25
は、上記各遊星歯車8、8と上記支持板5及び連結板2
3の内側面とが摩擦し合う事を防止すると共に、前記各
ころ軸受9、9を構成するころ12、12の端面が、上
記支持板5及び連結板23の内側面を削る事を防止す
る。
【0007】一方、上記入力軸1の周囲で上記各遊星歯
車8、8の内側部分には円筒状の太陽歯車26を、別の
ころ軸受27、27を介して、この入力軸1に対する回
転自在に設けている。そして、この太陽歯車26と上記
各遊星歯車8、8とを噛合させている。又、上記太陽歯
車26のボス部28と上記連結板23との間には、スラ
スト軸受29を設けている。
【0008】更に、前記ハブ4の周囲には出力歯車30
を、1対のテーパころ軸受31、31により、このハブ
4に対する回転を自在に支持している。そして、この出
力歯車30の片側面(図40の左側面)にリング歯車3
2を支持し、このリング歯車32と上記各遊星歯車8、
8とを噛合させている。
【0009】上述の様に構成される遊星歯車装置は、例
えば上記太陽歯車26とリング歯車32との回転状態を
切り換える事により、上記入力軸1と出力歯車30との
回転速度比を変える事ができる。又、遊星歯車装置を組
み込んだ自動変速機の運転中には、図示しないポンプか
ら前記主給油路17内に送り込まれた潤滑油が、前記給
油路15、16を介して前記ノズル孔18に送り込まれ
る。そして、各ノズル孔18から潤滑油が、前記内輪軌
道10と外輪軌道11との間の空間13内に吐出され、
これら各軌道10、11と前記複数のころ12、12の
転動面とを潤滑する。
【0010】上記各軌道10、11と複数のころ12、
12の転動面とを潤滑した後、潤滑油は、前記各スラス
トワッシャ25、25の側面同士の間、並びにこれら各
スラストワッシャ25、25の側面と前記支持板5及び
前記連結板23の内側面或は前記遊星歯車8、8の両端
面との間の隙間を通過して、上記空間13外に流出す
る。そして空間13外に流出した潤滑油は、再び上記ポ
ンプに吸引されて、自動変速機各部の潤滑に供される。
【0011】又、図42は従来から知られた遊星歯車用
回転支持装置の第2例を示している。上述した第1例の
構造が、内輪軌道10と外輪軌道11との間に、比較的
短い複数のころ12、12を、複列に亙って設けていた
のに対し、この第2例の場合には、長いころ12a、1
2aを単列で設けている。又、潤滑油供給の為、その一
端を給油路16に連通させたノズル孔18の他端開口
を、支持板5の直径方向外向に設けている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来の遊
星歯車用回転支持装置の場合、内輪軌道10及び外輪軌
道11と各ころ12、12aとの間の潤滑が必ずしも効
率良く行われない場合があった。この結果、条件が厳し
い場合には、上記各軌道10、11の表面やころ12、
12aの転動面の摩耗が進んだり、或はころ12、12
aと相手軌道面とが焼き付く可能性があった。この理由
に就いて、本発明者が実験を重ねて研究したところ、次
の様な事が分かった。この様にして分かった理由を、従
来構造の第2例を示す図42に図43を加えて説明す
る。
【0013】自動変速機等、遊星歯車8を組み込んだ装
置の運転時には、支持軸7と遊星歯車8との間にはラジ
アル荷重が加わる。例えば、図42〜43に示した構造
で、リング歯車32が駆動歯車として、太陽歯車26が
従動歯車として、それぞれ機能する場合で説明する。上
記リング歯車32が図43の矢印α方向に回転すると、
遊星歯車8が同図の矢印β方向に、太陽歯車26が同じ
く矢印γ方向に、それぞれ回転する。そして、上記リン
グ歯車32と遊星歯車8との噛合部には矢印イ方向の荷
重が、リング歯車32から遊星歯車8に伝達される力と
して加わる。又、上記遊星歯車8と太陽歯車26との噛
合部には矢印ロ方向の荷重が、遊星歯車8から太陽歯車
26に伝達される力の反作用として加わる。
【0014】これら両矢印イ、ロ方向に加わる荷重は、
上記遊星歯車8の内周面を支持軸7の外周面に押し付け
る、ラジアル荷重として作用する。即ち、このラジアル
荷重によって上記遊星歯車8は、図43で左方に押され
る。この結果、前記内輪軌道10と外輪軌道11との間
に設けられた複数のころ12a、12aのうち、負荷圏
Lに存在する一部のころ12a、12aのみが、上記ラ
ジアル荷重を支承する。この様にラジアル荷重を支承す
るころ12a、12aが存在する範囲である負荷圏L
は、上記ラジアル荷重の作用方向後側(図43の右側)
に存在し、上記支持軸7の中心に対する角度は180度
未満である。尚、本明細書では、上記負荷圏Lの円周方
向両端のうち、支持軸7に対する上記遊星歯車8の回転
方向前側端部を負荷圏入口として図中には符号aで表
し、回転方向後側端部を負荷圏出口として図中には符号
bで表す。
【0015】一方、内輪軌道10の一部に開口したノズ
ル孔18から空間13内に吐出された潤滑油は、上記遊
星歯車8の回転に伴って、この遊星歯車8の回転方向後
方に送られつつ上記空間13の軸方向に流れ、スラスト
ワッシャ25、25設置部分から上記空間13外に排出
される。従って、上記空間13内に存在する潤滑油の量
は、上記ノズル孔18の他端開口部分で最も多く、この
他端開口部分から遊星歯車8の回転方向後方に向かう程
少なくなる。これに対して図42〜43に示した構造の
場合には、上記他端開口が負荷圏Lから回転方向後方に
少しずれた部分に存在する。この為、上記ノズル孔18
から空間13内に吐出された潤滑油が、上記遊星歯車8
の回転に伴って、上記負荷圏Lから遠ざかる方向に運ば
れ、上記負荷圏Lに達する潤滑油の量が少なくなる。こ
の結果、特に多くの潤滑油を必要とする負荷圏L部分で
潤滑油が不足しがちになり、前述した様な摩耗や焼き付
きの可能性が生じる。
【0016】尚、図44〜47は、上述の様な潤滑不良
の原因を知る為に本発明者が行った実験を説明する為の
図である。尚、実験は、一般的な乗用車用自動変速機に
組み込む遊星歯車装置を使用し、固定の支持軸7の周囲
で遊星歯車8を回転させる事により行った。遊星歯車8
の回転速度は5800rpm で一定とし、この遊星歯車8
に負荷するラジアル荷重を種々変えたり(図45〜46
にその結果を示した第一の実験の場合)、或は負荷圏L
とノズル孔18との位置関係を種々変える(図47にそ
の結果を示した第二の実験の場合)事で、上記支持軸7
の温度上昇を観察した。
【0017】先ず、第一の実験を行うに就いて、図44
に示す様な支持軸7を用意した。ノズル孔18の他端開
口は、負荷圏Lから外れた非負荷圏部分に存在する。こ
の他端開口は、負荷圏出口bから遊星歯車8の回転方向
後方に凡そ60度ずれた位置にある。又、上記支持軸7
には、図44に〜で示す円周方向4個所位置に温度
センサを埋め込み、当該部分の温度を測定自在とした。
は負荷圏入口a、は負荷圏Lの中央部、は負荷圏
出口b、は非負荷圏の中央部である。
【0018】この様な支持軸7を使用し、上述の様にラ
ジアル荷重を変動させつつ、上記〜部分の温度を測
定した。その結果を図45と図46とに示す。尚、これ
ら図45、46で縦軸は、実験開始前後での各部の温度
上昇量(実験開始後安定して変化しなくなった温度−実
験開始前の温度)を、横軸は遊星歯車8に負荷するラジ
アル荷重の大きさを、それぞれ表している。又、図45
は、内輪軌道10と外輪軌道11との間の空間13内に
送り込む潤滑油の量を10cc/分とした場合の温度変化
を、図46は同じく55cc/分とした場合の温度変化
を、それぞれ表している。尚、潤滑油としてはオートマ
チックフルード(ATF)を使用した。
【0019】この様な第一の実験の結果を示す図45、
46の記載から、次の(1)(2)(3) の事が分かる。 (1) 遊星歯車用回転支持部の温度は、遊星歯車8に負荷
されるラジアル荷重が大きくなる程高くなる。 (2) 遊星歯車用回転支持部の温度は、概ね、空間13内
に供給される潤滑油の量が少なくなる程高くなる。 (3) 温度上昇は、負荷圏入口aと負荷圏出口bとで、特
に大きくなる。
【0020】更に本発明者は、負荷圏Lとノズル孔18
の他端開口位置との関係が温度上昇に及ぼす影響を知る
為、第二の実験を行った。実験は、内輪軌道10部分で
の上記ノズル孔18の開口位置を45度ずつ変え、負荷
圏入口a部分の温度上昇を測定する事で行った。スラス
ト荷重は2100N、ATFの流量は10cc/ 分とし
た。但し、この第二の実験に於いては、軸受隙間等の条
件が上記第一の実験の場合と異なっている。従って、ス
ラスト荷重、ATF流量が第一の実験の場合と同一であ
っても、縦軸に表した温度上昇量は異なっている。即
ち、この第二の実験の場合の方が若干高い。尚、図47
の横軸に表した角度は、これら各角度を表わす各図のう
ち、左端の図の位置を0度とし、遊星歯車8の回転方向
(図47の横軸に記載した上記各図の時計方向)にずれ
た角度で表している。ノズル孔18の他端開口位置以外
の条件は同一である。尚、負荷圏Lの角度範囲は、凡そ
135度である。
【0021】この図47から明らかな通り、負荷圏Lと
ノズル孔18の他端開口位置との関係は遊星歯車の回転
支持部分の温度上昇に影響を及ぼす。そして、上記他端
開口が負荷圏入口aの直前部分に存在する程、上記温度
上昇が小さい。言い換えれば、他端開口が負荷圏入口a
の直前部分にある程、良好な潤滑状態を得られる事が分
かる。そして、上記他端開口位置が負荷圏Lの位置との
関係で不適切な場合には、潤滑不良に基づき上記回転支
持部分の温度が上昇し、著しい場合には摩耗の促進や焼
き付きの可能性が生じる。
【0022】ノズル孔18の他端開口位置が不適切な事
による潤滑不良を解消する為には、例えば図48〜49
に示す様に、複数のノズル孔18、18を支持軸7の直
径方向反対位置等、内輪軌道10の複数個所に開口させ
る事も考えられる。しかしながら、この様な構造によれ
ば、一方(図48〜49の上方)のノズル孔18から吐
出された潤滑油が負荷圏Lに送り込まれる代わりに、他
方(同じく下方)のノズル孔18から吐出された潤滑油
が上記負荷圏Lに送り込まれにくくなる。この結果、図
40〜41、及び図42〜43に示した従来構造よりも
改善されるとしても、条件が厳しい場合には、依然とし
て負荷圏Lに十分な量の潤滑油を供給できない場合が考
えられる。勿論、給油路16に送り込む潤滑油の量を多
くすれば、何れのノズル孔18、18からも十分な量の
潤滑油を吐出できるが、その分、潤滑油吐出用のポンプ
の大型化、このポンプを運転する事による動力損失の増
大を招く為、好ましくない。
【0023】本発明の遊星歯車用回転支持装置は、上述
の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の遊星歯車用回転
支持装置は、前述した従来の遊星歯車用回転支持装置と
同様に、支持板と、この支持板にその基端部を支持され
た支持軸と、この支持軸の中間部外周面に設けられた円
筒面状の内輪軌道と、上記支持軸の周囲に設けられた遊
星歯車と、この遊星歯車の内周面に設けられた円筒面状
の外輪軌道と、この外輪軌道と上記内輪軌道との間に設
けられた複数本のころと、上記支持軸の内部に設けられ
た給油路と、この給油路にその内端を連通させ、上記内
輪軌道の一部にその他端を開口させたノズル孔とを備え
ている。そして、上記複数本のころのうちの一部のころ
が上記支持軸と遊星歯車との間に作用するラジアル荷重
を支承する。
【0025】特に、本発明の遊星歯車用回転支持装置に
於いては、上記ラジアル荷重を支承するころが存在する
範囲を負荷圏とし、上記支持軸に対する上記遊星歯車の
回転方向前側に位置する負荷圏の端部を負荷圏入口とし
た場合に、上記ノズル孔の他端開口を設ける位置を、上
記負荷圏入口とこの負荷圏入口から回転方向前側に45
度ずれた位置とでその両端を規制される45度の範囲と
している。
【0026】
【作用】上述の様に構成される本発明の遊星歯車用回転
支持装置の場合には、ノズル孔から吐出された潤滑油が
負荷圏全体に効率良く送り込まれ、この負荷圏全体の潤
滑に供される。この結果、条件が厳しい場合でも、摩耗
が促進したり、或は焼き付きを生じる可能性が低くな
る。
【0027】尚、遊星歯車装置では、遊星歯車を支持す
る複数本のころの負荷圏の位置が変化したり、場合によ
っては遊星歯車の回転方向が変化する場合もある。但
し、この様な場合でも、何れか一方の位置又は方向では
潤滑条件が厳しいが、他方の位置又は方向では潤滑条件
に余裕がある事が一般的である。そこで、この様な遊星
歯車装置に本発明を実施する場合には、潤滑条件が厳し
い使用状態の場合に、ノズル孔の他端開口の設置位置が
本発明の条件を満たす様にする。
【0028】
【実施例】図1〜2は本発明の第一実施例を示してい
る。尚、本発明の特徴は、ノズル孔18の他端開口位置
を、内輪軌道10と外輪軌道11との間の空間13内に
設けた複数のころ12a、12aの負荷圏との関係で規
制する点にある。その他の構成及び作用は、前述した従
来構造と同様であるから、同等部分には同一符号を付し
て重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部分を中
心に説明する。
【0029】遊星歯車装置の使用時で潤滑条件が厳しい
場合には、遊星歯車8が図2で時計方向に回転し、負荷
圏Lが同図の左側に位置する。尚、変速状態等に応じて
負荷圏Lが移動する場合で潤滑条件が厳しい状態は、当
該遊星歯車装置の設置位置等に応じて変わる。例えば、
自動車用自動変速機には複数組の遊星歯車装置が組み込
まれるが、低速段の遊星歯車装置の場合には、低速側の
変速状態で負荷圏となる側が、潤滑条件が厳しくなる。
これは、低速段程、大きなトルク伝達が行われ、上記遊
星歯車8に加わるラジアル荷重が大きくなり易い為であ
る。この傾向は、例えば四輪駆動車用自動変速機の場合
等、低速ギヤの使用頻度が多い場合に著しい。又、高速
段の遊星歯車装置の場合には、高速側の変速状態で負荷
圏となる側が、潤滑条件が厳しくなる。これは、高速道
路走行時等、高速段で長時間連続して、しかも高速回転
で使用される可能性が高い為である。
【0030】何れにしても、本発明の遊星歯車用回転支
持装置の場合には、上記空間13内に潤滑油を供給する
為のノズル孔18の他端開口を、負荷圏Lの直前部分
で、負荷圏入口aから回転方向前方(反時計方向)にθ
だけずれた部分に設けている。そして、このθの値を0
〜45度(0度≦θ≦45度)に規制している。即ち、
本実施例の場合には上記ノズル孔18の他端開口を、支
持板5の直径方向内向(図1の下向)に開口させてい
る。
【0031】上述の様に構成される本発明の遊星歯車用
回転支持装置の場合には、上記ノズル孔18から吐出さ
れた潤滑油が、遊星歯車8が図2の時計方向に回転する
のに伴って、上記負荷圏Lに効率良く送り込まれ、この
負荷圏Lの潤滑に供される。この結果、条件が厳しい場
合でも、前記内輪軌道10や外輪軌道11、或はころ1
2a、12aの転動面の摩耗が促進したり、或は焼き付
きを生じる可能性が低くなる。非負荷圏(負荷圏L以外
の部分)に送られる潤滑油の量は少なくなるが、非負荷
圏で必要とする潤滑油の量は、負荷圏Lで必要とする潤
滑油の量に比べて遥かに少ない。従って、非負荷圏の潤
滑油量が減少する事は、全く問題とはならない。
【0032】次に、図3は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、遊星歯車8の回転方向が上
述した第一実施例の場合とは逆方向になる事に鑑みて、
ノズル孔18の他端開口の設置位置を、第一実施例の場
合とは180度異ならせている。即ち、本実施例の場合
には上記ノズル孔18の他端開口を、支持板5(図1参
照)の直径方向外向に開口させている。その他の構成及
び作用は、上述した第一実施例の場合と同様である。
【0033】次に、図4は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合には、負荷圏Lの位置が上述した
第一実施例の場合とは逆方向になる事に鑑みて、ノズル
孔18の他端開口の設置位置を、第一実施例の場合とは
180度異ならせている。即ち、本実施例の場合には上
記ノズル孔18の他端開口を、支持板5(図1参照)の
直径方向外向に開口させている。その他の構成及び作用
は、上述した第一実施例の場合と同様である。
【0034】次に、図5は本発明の第四実施例を示して
いる。本実施例の場合には、遊星歯車8の回転方向並び
に負荷圏Lの位置が何れも、前述した第一実施例の場合
と逆方向である。これら遊星歯車8の回転方向と負荷圏
Lの位置とに鑑みて、ノズル孔18の他端開口の設置位
置を、第一実施例の場合と同じにしている。本実施例の
作用効果は、前述した第一実施例の場合と同様である。
【0035】次に、図6〜13は本発明の第五〜第十二
実施例を示している。上述した第一〜第四実施例の場合
が何れも、負荷圏Lが支持板5の直径方向に対し直角な
方向に変位して存在していたが、これら第五〜第十二実
施例の場合には、負荷圏Lが上記直径方向に対し傾斜し
て存在する。
【0036】先ず、図6に示した第五実施例の場合に
は、前述した第一実施例に比べて上記負荷圏Lが、上記
支持板5(図1参照)の直径方向外方(図6の上方)に
少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置もこれ
に合わせて少しずれている。
【0037】次に、図7に示した第六実施例の場合に
は、前述した第二実施例に比べて上記負荷圏Lが、上記
支持板5(図1参照)の直径方向外方(図7の上方)に
少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置もこれ
に合わせて少しずれている。
【0038】次に、図8に示した第七実施例の場合に
は、前述した第三実施例に比べて上記負荷圏Lが、上記
支持板5(図1参照)の直径方向外方(図8の上方)に
少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置もこれ
に合わせて少しずれている。
【0039】次に、図9に示した第八実施例の場合に
は、前述した第四実施例に比べて上記負荷圏Lが、上記
支持板5(図1参照)の直径方向外方(図9の上方)に
少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置もこれ
に合わせて少しずれている。
【0040】次に、図10に示した第九実施例の場合に
は、前述した第一実施例に比べて上記負荷圏Lが、上記
支持板5(図1参照)の直径方向内方(図10の下方)
に少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置もこ
れに合わせて少しずれている。
【0041】次に、図11に示した第十実施例の場合に
は、前述した第二実施例に比べて上記負荷圏Lが、上記
支持板5(図1参照)の直径方向内方(図11の下方)
に少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置もこ
れに合わせて少しずれている。
【0042】次に、図12に示した第十一実施例の場合
には、前述した第三実施例に比べて上記負荷圏Lが、上
記支持板5(図1参照)の直径方向内方(図12の下
方)に少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置
もこれに合わせて少しずれている。
【0043】次に、図13に示した第十二実施例の場合
には、前述した第四実施例に比べて上記負荷圏Lが、上
記支持板5(図1参照)の直径方向内方(図13の下
方)に少し変位しており、ノズル孔18の他端開口位置
もこれに合わせて少しずれている。
【0044】以上に述べた第一〜第十二実施例の場合は
何れも、内輪軌道10と外輪軌道11との間の空間13
内に、比較的軸寸法が大きなころ12a、12aを単列
で配置した構造に、本発明を適用したものである。但
し、本発明はこの様な単列ころ軸受を組み込んだ構造に
限定されず、図14〜15に示す様な、軸寸法が小さな
ころ12、12を複列で配置した構造にも適用できる。
尚、図14は、ノズル孔18を1個のみ設け、このノズ
ル孔18の他端開口を、各列のころ12、12同士を仕
切る間座14の内周縁に対向させた構造である。又、図
15は、ノズル孔18を2個設け、各ノズル孔18、1
8の他端開口を各列のころ12、12に対向させたもの
である。
【0045】この様な構造に本発明を適用する場合も、
前述した第一〜第十二実施例の場合と同様に、負荷圏L
の回転方向に関して少し(0度〜45度)前側部分に、
ノズル孔18の他端開口を位置させる。先ず、図16に
示した第十三実施例は、前述した第一実施例に対応する
ものを、図17に示した第十四実施例は、前述した第二
実施例に対応するものを、図18に示した第十五実施例
は、前述した第三実施例に、図19に示した第十六実施
例は、前述した第四実施例に、それぞれ対応する。
【0046】次に、図20〜22は本発明の第十七実施
例を示している。本実施例の場合には、支持軸7内の軸
方向に離隔した2個所位置に設けたノズル孔18、18
の他端開口位置を、円周方向に亙ってずらせている。こ
れは、遊星歯車8を複列に配置したころ12、12で支
承する場合、一方の列(第1列)のころ12、12の負
荷圏位置と他方の列(第2列)のころ12、12の負荷
圏位置とが円周方向に亙ってずれる場合がある為であ
る。即ち、遊星歯車8及びこの遊星歯車8と噛合する太
陽歯車26及びリング歯車32(図35)として、はす
ば歯車を使用した場合には、動力伝達に伴って上記遊星
歯車8にスラスト方向の荷重が加わる。そして、この荷
重に基づいてこの遊星歯車8が捻れる傾向となる為、複
列に配置されたころ12、12の負荷圏L1 、L2 の位
置が、円周方向に亙って互いにずれる。
【0047】そこで、本実施例の場合には、上記負荷圏
1 、L2 の位置のずれに伴って、第1列のころ12、
12に潤滑油を供給するノズル孔18の他端開口と、第
2列に潤滑油を供給するノズル孔18の他端開口とを、
円周方向に亙ってずらせている。但し、何れのノズル孔
18の他端開口も、各列の負荷圏入口a1 、a2 よりも
0度〜45度回転方向前側位置に設ける。b1 、b2
各列の負荷圏出口を、θ1 、θ2 は各入口a1 、a2
らの上記他端開口のずれを、それぞれ表している。
【0048】次に、図23〜24は本発明の第十八実施
例を示している。本実施例の場合には、上述の第十七実
施例の場合とは、遊星歯車8の回転方向が逆になってい
る。これに伴って各列のころ12、12に潤滑油を供給
する為のノズル孔18の他端開口位置を変えている。
【0049】次に、図25〜26は本発明の第十九実施
例を示している。本実施例の場合には、上述の第十七実
施例の場合とは、負荷圏L1 、L2 の位置が180度反
対側になっている。これに伴って各列のころ12、12
に潤滑油を供給する為のノズル孔18の他端開口位置を
変えている。
【0050】次に、図27〜28は本発明の第二十実施
例を示している。本実施例の場合には、上述の第十八実
施例の場合とは、負荷圏L1 、L2 の位置が180度反
対側になっている。これに伴って各列のころ12、12
に潤滑油を供給する為のノズル孔18の他端開口位置を
変えている。
【0051】次に、図29〜30は本発明の第二十一実
施例を示している。本実施例の場合には、2個のノズル
孔18、18を何れも、複列に配置されたころ12、1
2同士を仕切る間座14の内周面に対向させている。そ
して、一方のノズル孔18の他端開口を一方の列(第1
列)の負荷圏L1 の直前部分に、他方のノズル孔18の
他端開口を他方の列(第2列)の負荷圏L2 の直前部分
に、それぞれ設けている。a1 、a2 及びb1 、b2
は、各負荷圏L1 、L2 のそれぞれ入口及び出口を表し
ている。又、θ1 、θ2 は各入口a1 、a2 からの上記
他端開口のずれを表している。
【0052】尚、遊星歯車用回転支持装置の使用状態に
よっては、ころ12、12aの軸方向で潤滑条件が変わ
る場合がある。図31は本発明の第二十二実施例とし
て、この様なころ12aの軸方向で潤滑条件が異なる場
合の回転支持装置を示している。この例の場合、負荷圏
Lの位置及び遊星歯車8の回転方向は図1〜2に示した
第一実施例の場合と同様である。そして、ころ12aの
軸方向中央位置から図31で左側部分の潤滑条件が右側
部分の潤滑条件よりも厳しい(左側に右側よりも大きな
負荷が加わる)。従って、ノズル孔18の他端開口位置
を、第一実施例の場合に比べ、同図の左方に距離lだけ
ずらせ(オフセットし)て設けている。但し、この距離
lは、ころ12aの軸寸法をlr とした場合、l<lr
/2なる関係を満たす。その他の構成並びに作用は、前
記第一実施例の場合と同様である。又、ノズル孔18形
成部分に於ける縦断面図は、第一実施例を示す図2と全
く同じになる為、その記載は省略する。尚、図3〜13
にそれぞれ示した第二〜十二実施例に於いても、ころ1
2aの軸方向に亙って潤滑条件に差がある場合には、ノ
ズル孔18の他端開口位置を、潤滑条件の最も厳しい側
にずらせる事ができるのは勿論である。
【0053】次に、図32は本発明の第二十三実施例を
示している。本実施例は、前記図15に示す様に、軸寸
法が小さなころ12、12を複列で配置した構造に於い
て、潤滑条件が厳しい、各列のころ12、12のそれぞ
れ中央位置から外側にずれた部分に潤滑油を供給すべ
く、この中央位置から外側に距離l1 、l2 だけずれた
位置に、それぞれノズル孔18、18の他端を開口させ
ている。上記距離l1 、l2 が共にころ12の軸寸法l
r の1/2より小さい(l1 、l2 <lr /2)のは、
上記第二十二実施例の場合と同様である。各ノズル孔1
8、18形成部分に於ける縦断面図は、第十三実施例を
示す図16と同様である。ノズル孔18、18を形成す
る位置がころ12、12の軸方向に異なる以外の構成、
並びに作用は、この第十三実施例と同様である。尚、図
示は省略したが、遊星歯車8の回転方向、及び負荷圏L
の位置が、図17に示す第十四実施例、図18に示す第
十五実施例、或は図19に示す第十六実施例に対応する
場合に於いても、ころ12、12の軸方向に亙る潤滑条
件の差異に基づき、ノズル孔18、18の他端開口位置
を、潤滑条件の厳しい側にずらせる事ができるのは勿論
である。
【0054】次に、図33は本発明の第二十四実施例を
示している。本実施例は、図14に示す様にころ12、
12を複列に設けると共に、ノズル孔18の他端を間座
14と対向する位置に開口させた構造に対応するもので
ある。本実施例に於いては、第一列(図33の左側の
列)のころ12、12の潤滑条件が第二列(同図の右側
の列)のころ12、12の潤滑条件よりも厳しくなる事
に対応して、上記ノズル孔18の他端開口を、上記間座
14の中央位置から距離lだけ図33の左方にずらせて
(オフセットして)設けている。上記距離lはころ12
の軸寸法lr に対し、l<lr を満たす。その他の構成
並びに作用は、上記第二十三実施例と同様である。又、
ノズル孔18形成部分に於ける縦断面図は、前記図16
(或は図19)と同様である為、省略する。
【0055】次に、図34は本発明の第二十五実施例を
示している。本実施例は、前記図20〜22に示した第
十七実施例に対応するものである。本実施例の場合、各
列の外側の潤滑条件が内側の潤滑条件よりも厳しくなる
事に対応して、前記第十七実施例に於けるノズル孔1
8、18の他端開口位置を、各列のころ12、12のそ
れぞれ中央位置から距離l1 、l2 だけ外側にずらせて
(オフセットして)設けている。第一列(図34の左側
の列)側のノズル孔18形成部分に於ける縦断面図は、
図21と同様である。又、第二列(図34の右側の列)
側のノズル孔18形成部分に於ける縦断面図は、図22
と同様である。上記距離l1 、l2 が各ころ12、12
の軸寸法lr の1/2よりも小さいのは上記第二十二実
施例の場合と同様である。その他の構成並びに作用は、
上記第十七実施例と同様である。尚、図23〜24に示
した第十八実施例、図25〜26に示した第十九実施
例、並びに図27〜28に示した第二十実施例に於いて
も、潤滑条件によってノズル孔18の他端開口の位置を
ころ12の軸方向に亙ってオフセットする事ができるの
は勿論である。
【0056】次に、図35は本発明の第二十六実施例を
示している。本実施例は、前記図29〜30に示した第
二十一実施例に対応するものである。本実施例の場合、
第一列(図35の左側の列)のころ12、12の潤滑条
件が第二列(同図の右側の列)のころ12、12の潤滑
条件よりも厳しくなる事に対応して、前記第二十一実施
例に於けるノズル孔18、18の他端開口位置を、それ
ぞれ間座14の中央位置から距離l分、第一列のころ1
2、12に向けてずらせて(オフセットして)設けてい
る。ノズル孔18、18形成部分に於ける縦断面図は、
前記図30と同様である。又、上記距離lはころ12の
軸寸法lr に対し、l<lr となる。その他の構成並び
に作用は、前述した第二十一実施例と同様である。
【0057】尚、上述した各実施例は何れも、内輪軌道
10と外輪軌道11との間に、ころ12、12aのみで
保持器を設けない、所謂総ころ軸受の構造に、本発明を
適用している。総ころ軸受の場合、ころ12、12aの
数を多くできるので、軸受容量を増して大きな動力の伝
達が可能となる。但し、本発明はこの様な総ころ軸受構
造に限定されず、保持器付ころ軸受の構造にも適用でき
る事は勿論である。保持器を設ける事で設置可能なころ
12、12aの本数が減少し、軸受容量は若干低下する
が、代わりに隣り合うころ12、12aの転動面同士の
干渉を防止して、遊星歯車8の高速回転が可能になる。
【0058】図36は、本発明の第二十七実施例とし
て、この様な保持器付ころ軸受構造の第1例を示してい
る。本実施例の場合には、比較的長尺なころ12a、1
2aを単列で配置している。又、図37は 本発明の第
二十八実施例として、上述の様な保持器付ころ軸受構造
の第2例を示している。本実施例の場合には、短いころ
12、12を複列で配置している。各図で34が保持器
である。負荷圏とノズル孔18の他端開口との位置関係
に就いては、上述した各実施例の場合と同様である。
【0059】又、上述した各実施例は何れも、遊星歯車
8の内周面に直接外輪軌道11を形成していたが、この
外輪軌道11は必ずしも遊星歯車8の内周面に直接形成
する必要はない。図38に示した第二十九実施例、或は
図39に示した第三十実施例の様に、遊星歯車8にレー
ス33を内嵌し、このレース33の内周面を外輪軌道と
する事もできる。
【0060】
【発明の効果】本発明の遊星歯車用回転支持装置は、以
上に述べた通り構成され作用するが、潤滑油を、最もこ
の潤滑油を必要とする負荷圏に有効に送り込める為、油
圧ポンプの大型化や動力損失の増大を生じる事なく、遊
星歯車装置の摩耗低減と焼き付き防止とを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す要部断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の第二実施例を示す、図2と同様の図。
【図4】同第三実施例を示す、図2と同様の図。
【図5】同第四実施例を示す、図2と同様の図。
【図6】同第五実施例を示す、図2と同様の図。
【図7】同第六実施例を示す、図2と同様の図。
【図8】同第七実施例を示す、図2と同様の図。
【図9】同第八実施例を示す、図2と同様の図。
【図10】同第九実施例を示す、図2と同様の図。
【図11】同第十実施例を示す、図2と同様の図。
【図12】同第十一実施例を示す、図2と同様の図。
【図13】同第十二実施例を示す、図2と同様の図。
【図14】本発明が適用可能な構造の第2例を示す要部
断面図。
【図15】同第3例を示す要部断面図。
【図16】本発明の第十三実施例を示す、図14のB−
B断面図。
【図17】同第十四実施例を示す、図16と同様の図。
【図18】同第十五実施例を示す、図16と同様の図。
【図19】同第十六実施例を示す、図16と同様の図。
【図20】本発明の第十七実施例を示す要部断面図。
【図21】図20のC−C断面図。
【図22】同D−D断面図。
【図23】本発明の第十八実施例を示す、図21と同様
の図。
【図24】同じく図22と同様の図。
【図25】本発明の第十九実施例を示す、図21と同様
の図。
【図26】同じく図22と同様の図。
【図27】本発明の第二十実施例を示す、図21と同様
の図。
【図28】同じく図22と同様の図。
【図29】本発明の第二十一実施例を示す要部断面図。
【図30】図29のE−E断面図。
【図31】本発明の第二十二実施例を示す要部断面図。
【図32】同第二十三実施例を示す要部断面図。
【図33】同第二十四実施例を示す要部断面図。
【図34】同第二十五実施例を示す要部断面図。
【図35】同第二十六実施例を示す要部断面図。
【図36】同第二十七実施例を示す要部断面図。
【図37】同第二十八実施例を示す要部断面図。
【図38】同第二十九実施例を示す要部断面図。
【図39】同第三十実施例を示す要部断面図。
【図40】遊星歯車装置の1例を示す要部断面図。
【図41】従来の遊星歯車用回転支持装置の第1例を示
す要部断面図。
【図42】同第2例を示す要部断面図。
【図43】図42のF−F断面図。
【図44】支持軸の温度センサ設置位置を示す為の端面
図。
【図45】潤滑油量が比較的少ない場合にラジアル荷重
の変動が温度上昇に及ぼす影響を示す線図。
【図46】潤滑油量が比較的多い場合にラジアル荷重の
変動が温度上昇に及ぼす影響を示す線図。
【図47】負荷圏位置とノズル孔位置との関係が温度上
昇に及ぼす影響を示す線図。
【図48】本発明に先立って考えた、負荷圏に潤滑油を
送り込む為の構造を示す要部断面図。
【図49】図48のG−G断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 軸受 3 ハウジング 4 ハブ 5 支持板 6 第一の円孔 7 支持軸 8 遊星歯車 9 ころ軸受 10 内輪軌道 11 外輪軌道 12、12a 外輪軌道 13 空間 14 間座 15、16 給油路 17 主給油路 18 ノズル孔 19 プラグ 20 分岐孔 21 挿入孔 22 ピン 23 連結板 24 第二の円孔 25 スラストワッシャ 26 太陽歯車 27 ころ軸受 28 ボス部 29 スラスト軸受 30 出力歯車 31 テーパころ軸受 32 リング歯車 33 レース 34 保持器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持板と、この支持板にその基端部を支
    持された支持軸と、この支持軸の中間部外周面に設けら
    れた円筒面状の内輪軌道と、上記支持軸の周囲に設けら
    れた遊星歯車と、この遊星歯車の内周面に設けられた円
    筒面状の外輪軌道と、この外輪軌道と上記内輪軌道との
    間に設けられた複数本のころと、上記支持軸の内部に設
    けられた給油路と、この給油路にその一端を連通させ、
    上記内輪軌道の一部にその他端を開口させたノズル孔と
    を備え、上記複数本のころのうちの一部のころが上記支
    持軸と遊星歯車との間に作用するラジアル荷重を支承す
    る遊星歯車用回転支持装置に於いて、上記ラジアル荷重
    を支承するころが存在する範囲を負荷圏とし、上記支持
    軸に対する上記遊星歯車の回転方向前側に位置する負荷
    圏の端部を負荷圏入口とした場合に、上記ノズル孔の他
    端開口を設ける位置を、上記負荷圏入口とこの負荷圏入
    口から回転方向前側に45度ずれた位置とでその両端を
    規制される45度の範囲とした事を特徴とする遊星歯車
    用回転支持装置。
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