JP2007270044A - 酢酸セルロースフィルム用ハードコート樹脂組成物 - Google Patents

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Hiroshi Yoshimochi
浩 吉持
Ayumi Sakaguchi
歩 阪口
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Abstract

【課題】 表面硬度が高く、かつ耐擦傷性に優れ、かつ低カール性で、クラックが発生せず、また高い透明性を有するハードコート膜(塗膜)を形成する、活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 下記(A)、(B)、(C)および(D)からなることを特徴とする、酢酸セルロースフィルム用の活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物。
(A):5〜10個またはそれ以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート
(B):ホモポリマーが100〜150℃のガラス転移温度を有する単官能アクリレー

(C):光重合開始剤
(D):特定のポリエーテル変性オルガノポリシロキサン
【選択図】 なし

Description

本発明は酢酸セルロースフィルム用の活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物および該組成物を硬化させてなるハードコート膜を有する酢酸セルロースフィルムに関する。
従来、酢酸セルロースフィルムは加工性、軽量性、透明性および光学特性等の利点により液晶表示装置(LCD)をはじめとするディスプレイ用途に広く使用されている。
しかしながら、表面が傷付きやすいという欠点があるため、該フィルムの表面は通常耐擦傷性の付与を目的にハードコートされている。ハードコート材としては、オルガノポリシロキサンやメラミン等の熱硬化型ハードコート材、および多官能アクリレート等の活性エネルギー線硬化型ハードコート材が知られているが、生産性の観点から後者が主流となっている。該活性エネルギー線硬化型ハードコート材のうち、分子中に少なくとも2個のエチレン性不飽和基を有する多官能アクリレートを使用したハードコート材は、古くから知られ公知の技術である(例えば、特許文献1、2参照)。
特公昭49− 22951号公報 特開昭56−135526号公報
多官能アクリレートを使用したハードコート材の場合、耐擦傷性を向上させる主な方策には架橋密度の増大が含まれ、そのためジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリレートが使用される。しかしながら、フィルムの厚みに制限がある中で、上記のような多官能の樹脂で設計したハードコート材は、活性エネルギー線で硬化する際に生じる体積収縮が大きいため、そのハードコート膜の厚みは、4〜5μm程度に制限される。その結果、得られるハードコート酢酸セルロースフィルムの表面硬度(鉛筆硬度。以下同じ。)は、2〜3H程度であり、決して満足のいくものではなかった。
本発明の目的は、表面硬度が高く、耐擦傷性、耐クラック性に優れ、低カール性で、高い透明性を有するハードコート酢酸セルロースフィルム用の、活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、下記(A)、(B)、(C)および(D)からなることを特徴とする、酢酸セルロースフィルム用の活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物である。
(A):5〜10個またはそれ以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート
(B):ホモポリマーが100〜150℃のガラス転移温度を有する単官能アクリレー

(C):光重合開始剤
(D):下記一般式(1)で表されるポリエーテル変性オルガノポリシロキサン
Figure 2007270044
〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基;Xは−(CH2)3−O−[(C24O)p/(C36O)q]−R2で表されるポリエーテル鎖(R2はH、炭素数1〜4のアルキル基もしくはアセチル基、p、qはp+q=2〜100を満たすそれぞれ0以上の整数であり、/はランダムおよび/またはブロックのいずれでもよい結合形式を表す。);Meはメチル基;m、nはm+n=10〜200を満たすそれぞれ0以上の整数;a、b、cはそれぞれ0または1を表し、n=0のときはaとcは同時に1になることはない。〕
本発明の樹脂組成物を硬化させてなるハードコート膜を有するハードコート酢酸セルロースフィルムは下記の効果を奏する。
(1)表面硬度が高い。
(2)耐擦傷性に優れる。
(3)低カール性である。
(4)ハードコート膜にクラックが発生することがない。
(5)透明性および外観に優れる。
本発明における多官能アクリレート(A)は、5〜10個またはそれ以上(好ましくは8〜10個またはそれ以上、さらに好ましくは10個またはそれ以上)のアクリロイル基を有する。アクリロイル基の数が5個未満では表面硬度が低く耐擦傷性が悪くなる。
(A)としては、下記(1)〜(4)およびこれらの混合物が挙げられる。
(1)アクリレートモノマー
炭素数(以下Cと略記)6〜40またはそれ以上の多価(5価〜6価またはそれ以上)アルコール1モルとアクリル酸5モルまたはそれ以上のエステル化物
例えば、ペンタエリスリトール(以下PEと略記)の2量体(PEの分子間脱水物)1モルとアクリル酸5または6モルとのエステル化物(ジPEペンタアクリレート、ジPEヘキサアクリレート等)、PEの3量体またはそれ以上の多量体(PEの分子間脱水物)1モルとアクリル酸5モルまたはそれ以上とのエステル化物(トリPEペンタアクリレート、トリPEヘキサアクリレート、トリPEヘプタアクリレート、トリPEオクタアクリレート、テトラPEペンタアクリレート、テトラPEヘキサアクリレート、テトラPEヘプタアクリレート、テトラPEオクタアクリレート、テトラPEノナアクリレート、テトラPEデカアクリレート、PEの5〜8量体またはそれ以上のアルコール1モルとアクリル酸5モルまたはそれ以上のエステル化物等)、グリセリン(以下GRと略記)の3量体またはそれ以上の多量体(グリセリンの分子間脱水物)1モルとアクリル酸5モルとのエステル化物(トリGRペンタアクリレート等)、トリメチロールプロパン(以下TMPと略記)の3量体またはそれ以上の多量体(TMPの分子間脱水物)1モルとアクリル酸5モルまたはそれ以上とのエステル化物(TMPペンタアクリレート等)が挙げられる。
(2)ポリエステルアクリレート
多価(2価〜4価)カルボン酸、多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコールおよびエステル形成性のアクリロイル基含有化合物のエステル化により得られる複数のエステル結合と5個以上のアクリロイル基を有する分子量150以上かつ数平均分子量[以下Mnと略記。測定はゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法による。]4,000以下のポリエステルアクリレート
上記多価カルボン酸としては、例えば脂肪族[C3〜20、例えばマロン酸、マレイン酸(無水物)、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、酸無水物の反応物(ジペンタエリスリトールと無水マレイン酸の反応物等)]、脂環式[C5〜30、例えばシクロヘキサンジカルボン酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、メチルテトラヒドロ(無水)フタル酸]および芳香族多価カルボン酸[C8〜30、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸(無水物)、トリメリット酸(無水物)、ピロメリット酸(無水物)]が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、2価アルコール(C2〜20またはそれ以上)、例えば脂肪族2価アルコール〔C2〜12、例えば(ジ)アルキレングリコール[エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−、2,3−、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールおよび3−メチルペンタンジオール(以下それぞれEG、DEG、PG、DPG、BD、HD、NPGおよびMPDと略記)、ドデカンジオール等]等〕、脂環含有2価アルコール[C5〜10、例えば1,3−シクロペンタンジオール、1,3−および1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等]、芳香脂肪族2価アルコール[C8〜20、例えばキシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等];
3価〜8価もしくはそれ以上の多価アルコール、例えば(シクロ)アルカンポリオールおよびそれらの分子内もしくは分子間脱水物[GR、TMP、PE、ソルビトール(以下SOと略記)およびジPE、1,2 ,6−ヘキサントリオール、エリスリトール、シクロヘキサントリオール、マンニトール、キシリトール、ソルビタン、ジグリセリンその他のポリグリセリン等]、糖類およびその誘導体[ショ糖、グルコース、フラクトース、マンノース、ラクトース、グルコシド(メチルグルコシド等)等]等が挙げられる。
エステル形成性のアクリロイル基含有化合物としては、C2〜30、例えばアクリル酸、ヒドロキシメチルアクリレート、PEトリアクリレート、ジPEペンタアクリレート等が挙げられる。
(3)ウレタンアクリレート
ポリ(2官能〜3官能またはそれ以上)イソシアネート、多価(2価〜6価またはそれ以上)ポリオール、水酸基含有(メタ)アクリレートとのウレタン化反応により得られる複数のウレタン結合と5個以上のアクリロイル基を有する分子量400以上かつMn5,000以下のウレタンアクリレート
該ポリイソシアネートとしては、C6〜33(NCO基の炭素を除く)、例えば脂肪族ポリイソシアネート[ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等]、芳香(脂肪)族ポリイソシアネート[2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等]、脂環式ポリイソシアネート[イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)等]が挙げられる。
該ポリオールとしては、分子量62以上かつMn3,000、例えばEG、BD、NPG、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)が挙げられる。
該水酸基含有アクリレートとしては、C5〜30、例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、PEトリアクリレート、ジPEペンタアクリレートが挙げられる。
(4)エポキシアクリレート、
エポキシ樹脂[ビスフェノールA型および−F型エポキシ樹脂、ポリイソシアネート(TDI等)変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAのプロピレンオキシド(以下POと略記)付加物の末端グリシジルエーテル等]とアクリル酸との反応物であるエポキシアクリレート
例えば、5官能以上の多価アルコールのグリシジルエーテルとアクリル酸との反応物等が挙げられる。
本発明における(B)は、ホモポリマーが100〜150℃のガラス転移温度(以下Tgと略記)を有する単官能アクリレートである。
(B)としては、C8〜20の、複素環または脂環含有アクリレートが挙げられ、複素環含有アクリレートには、アクリロイルモルホリン(ホモポリマーのTg145℃)が含まれ、脂環含有アクリレートには、ジシクロペンテニルアクリレート(ホモポリマーのTg120℃)およびジシクロペンタニルアクリレート(ホモポリマーのTg120℃)が含まれる。
(B)の25℃における粘度は、揮発性および塗工性の観点から好ましくは1〜50mPa・s未満、さらに好ましくは5〜20mPa・sである。
上記(B)は、1種単独使用でも2種以上を併用してもよい。これらのうち組成物の活性エネルギー線硬化性および塗膜の表面硬度、耐擦傷性の観点から好ましいのは、複素環含有アクリレート、さらに好ましいのはアクリロイルモルホリンである。
(B)の含有量は、(A)の重量に基づいて、組成物の粘度および塗膜の耐擦傷性の観点から好ましくは5〜30%、さらに好ましくは10〜20%である。
本発明における光重合開始剤(C)としては、ベンゾイン化合物[C14〜18、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル];アセトフェノン化合物〔C8〜18、例えばアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン〕;アントラキノン化合物[C14〜20、例えば2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、2−アミルアントラキノン];チオキサントン化合物[C13〜20、例えば2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン];ケタール化合物[C16〜20、例えばアセトフエノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール];ベンゾフェノン化合物[C13〜25、例えばベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、4,4’−ビスメチルアミノベンゾフェノン];ホスフィンオキサイド化合物[C22〜30、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス−(2、6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド]が挙げられる。
上記(C)は、1種単独使用でも2種以上を併用してもよい。これらのうち、活性エネルギー線照射後に黄変しにくいとの観点から好ましいのは、アセトフェノン化合物およびホスフィンオキサイド化合物、さらに好ましいのは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドおよびビス−(2、6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、とくに好ましいのは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンである。
(C)の含有量は、(A)と(B)の合計重量に基づいて、組成物の活性エネルギー線硬化性および塗膜の耐光性の観点から好ましくは1〜25%、さらに好ましくは3〜15%、最も好ましくは5〜12%である。
本発明におけるポリエーテル変性オルガノポリシロキサン(D)は、下記一般式(1)で表され、(D)には分子末端および/または側鎖にポリエーテル基を有するもの、およびポリエーテル末端の水酸基がアセチル化されたもの等が含まれる。
Figure 2007270044
式(1)中、R1は炭素数(以下Cと略記)1〜4(好ましくは1〜3)のアルキル基を表す。
Xは−(CH2)3−O−[(C24O)p/(C36O)q]−R2で表されるポリエーテル鎖で、R2はH、C1〜4(好ましくは1〜3)のアルキル基もしくはアセチル基を表し、p、qはp+q=2〜100を満たす0以上の整数を表す。[ ]内の/はランダムおよび/またはブロックのいずれでもよい結合形式を表す。
また、Meはメチル基を表し、m、nはm+n=10〜200を満たす、それぞれ0以上の整数であり、a、b、cはそれぞれ0または1を表し、n=0のときはaとcは同時に1になることはない。
(D)のMnは、低ブリードアウト性、塗膜の透明性および塗膜のレベリング性の観点から好ましくは2,500〜100,000、さらに好ましくは3,000〜50,000である。
(D)の具体例としては、市販のものが挙げられ、ジメチルポリシロキサンの両末端がポリエーテルで変性されたものとしては、SF8427、BY16−004、ジメチルポリシロキサンの側鎖がポリエーテルで変性されたものとしては、SH3771、SH8400[いずれも東レ・ダウコーニング・シリコン(株)製の商品名];また、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサンを含有してなる添加剤としては、例えばBYK−300、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−377[いずれもビックケミー・ジャパン(株)製の商品名]が挙げられる。
(D)の含有量は、(A)と(B)の合計重量に基づいて、耐擦傷性、硬化塗膜のスリップ性、および組成物の塗布性、塗膜の透明性、べたつきの観点から好ましくは、0.01〜2.5%、さらに好ましくは0.1〜1%である。
ここにおいて、塗布性とは、樹脂組成物のプラスチックフィルムへの塗布に際して、フィルム上でのハジキ、ブツ等の塗膜欠陥の発生の有無、すなわちレベリング性を意味し、以下においても同じである。
本発明の樹脂組成物には、本発明の効果をさらに向上させる目的で、前記(A)、(B)以外の他のアクリロイル基含有化合物を含有させることができる。該化合物を含有させることで硬化収縮を低減したり、後述の酢酸セルロースフィルムへの付着性や耐擦傷性をさらに向上させることができる。
該化合物としては、種々のアクリロイル基含有化合物を特に限定なく使用することができ、下記(1)〜(8)およびこれらの混合物が挙げられる。
(1)モノアクリロイル基含有化合物(但し、ホモポリマーのTgが100〜150℃である単官能アクリレートを除く)。
(1−1)C1〜30の脂肪族1価アルコールのアクリレート
メチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、オレイルアクリレート等
(1−2)C6〜30の脂環式1価アルコールのアクリレート
シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート等
(1−3)上記脂肪族または脂環式1価アルコールのアルキレンオキシド(以下AOと略記)[C2〜12、例えばエチレンオキシド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシド(以下、POと略記)、ブチレンオキシド]1〜30モル付加物のアクリレート
ラウリルアルコールEO2モル付加物のアクリレート、ラウリルアルコールPO3モル付加物のアクリレート、シクロヘキサノールEO2モル付加物のアクリレート、イソボルネオールPO4モル付加物のアクリレート等
(1−4)C6〜30の[アルキル(C1〜20)]フェノールのAO1〜30モル付加物のアクリレート
フェノールPO3モル付加物のアクリレート、ノニルフェノールEO1モル付加物のアクリレート等
(1−5)複素環含有アクリロイル基含有化合物
N−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド等
(2)ジアクリレート
(2−1)(ポリ)オキシアルキレン(C2〜4)(分子量62以上かつMn3,000以下)のジアクリレート
ポリエチレングリコール(以下、PEGと略記)(Mn400)、ポリプロピレングリコール(以下、PPGと略記)(Mn200)およびポリテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略記)(Mn650)の各ジアクリレート等
(2−2)C2〜30の脂肪族2価アルコールのジアクリレート
NPG、HDの各ジアクリレート等
(2−3)C6〜30の脂環式骨格を有する2価アルコールのジアクリレート
ジメチロールトリシクロデカンのジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールのジアクリレートおよび水素化ビスフェノールAのジアクリレート等
(2−4)上記脂肪族または脂環式2価アルコールのAO2〜30モル付加物のジアクリレート
(2−5)ビスフェノール化合物のAO2〜30モル付加物のジアクリレート
ビスフェノールA、−Fおよび−SのEO2モルまたはPO4モル付加物の各ジアクリレート等
(3)トリ−およびテトラアクリレート
(3−1)C3〜40の多価(3価〜6価またはそれ以上)アルコールのトリまたはテトラアクリレート
TMPトリアクリレート、GRトリアクリレート、PEトリアクリレート、PEテトラアクリレート、ジTMPテトラアクリレート、ジPEテトラアクリレート等
(3−2)上記多価(3価〜6価またはそれ以上)アルコールAO付加物のトリまたはテトラアクリレート
TMPのPO3モル付加物のトリアクリレート、TMPのEO3モル付加物のトリアクリレート、PEのEO4モル付加物のテトラアクリレート等
(4)ポリエステルアクリレート
多価(2価〜4価)カルボン酸、多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコールおよびエステル形成性のアクリロイル基含有化合物のエステル化により得られる複数のエステル結合と1〜5個のアクリロイル基を有する分子量150以上かつMn4,000以下のポリエステルアクリレート
ヒドロキシ無水フタル酸とTMPおよびアクリル酸のエステル化により得られるテトラアクリレート等
(5)ウレタンアクリレート
ポリ(2官能〜3官能またはそれ以上)イソシアネート、多価(2価〜6価またはそれ以上)ポリオール、水酸基含有アクリレートとのウレタン化反応により得られる複数のウレタン結合と1〜5個のアクリロイル基を有する分子量400以上かつMn5,000以下のウレタンアクリレート
IPDIとTMPジアクリレートのウレタン化により得られるテトラアクリレート等
(6)エポキシアクリレート
エポキシ樹脂〔ビスフェノールA型および−F型エポキシ樹脂、ポリイソシアネート(TDI等)変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAのPO付加物の末端グリシジルエーテル等〕とアクリル酸の反応物であるエポキシアクリレート
ビスフェノールAジグリシジルエーテルアクリル酸付加物等
(7)末端および/または側鎖に(メタ)アクリロイル基を有するブタジエン重合体
ポリブタジエンアクリレート(Mn500〜500,000)等
(8)ジメチルポリシロキサンの末端および/または側鎖にアクリロイル基を有するシロキサン重合体
Mn300〜20,000、例えばジメチルポリシロキサンジアクリレート等
上記(1)〜(8)は1種単独または2種以上の併用ができる。併用の場合、低硬化収縮の観点から好ましいのは(2)と(3)の併用である。
上記他のアクリロイル基含有化合物の使用量は(A)〜(D)の合計重量に基づいて通常40%以下、基材フィルムとの密着性および塗膜の耐擦傷性の観点から好ましくは5〜20%、さらに好ましくは、7〜15%である。
また、本発明の樹脂組成物は、さらに必要により、本発明における光重合開始剤(C)に加えて増感剤を含有させることができる。増感剤の使用量は、(A)〜(D)の合計重量に基づいて、通常3%以下、硬化速度および硬化塗膜の低着色性の観点から好ましくは0.01〜1%、さらに好ましくは0.05〜0.5%である。
上記増感剤としては、色素増感剤(キサンテン、チオキサンテン、クマリン、チオクマリン等)の他に、アルキルアミン増感剤(トリエチルアミン等)、アルカノールアミン増感剤(エタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等)、アミノ安息香酸化合物増感剤(4−ジメチルアミノ安息香酸等)、アミノ安息香酸エステル増感剤(4−ジメチルアミノ安息香酸−メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸−エチルおよび4−ジメチルアミノ安息香酸−イソアミル等)等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物には、さらに必要により、本発明の効果を阻害しない範囲で、後述する硬化膜に防眩性を付与するために無機微粒子(無機顔料を含む)、有機微粒子(有機顔料を含む)等を含有させることができる。
無機微粒子としては、体積平均粒径が0.01〜5μmのもの、例えばカーボンブラック(チャンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等)、シリカ(微粉ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ藻土、コロイダルシリカ等)、ケイ酸塩(微粉ケイ酸マグネシウム、タルク、ソープストーン、ステアライト、ケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸マグネシウム、アルミノケイ酸ソーダ等)、炭酸塩[沈降性(活性、乾式、重質または軽質)炭酸カルシウム、白亜、炭酸マグネシウム等]、クレー(カオリン質クレー、セリサイト質クレー、バイロフィライト質クレー、モンモリロナイト質クレー、ベントナイト、酸性白土等)、アルミナ(水和物)(酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アルミナホワイト等)、ジルコニア(酸化ジルコニウム等)、硫酸アルミニウム(硫酸バンド、サチンホワイト等)、硫酸バリウム(バライト粉、沈降性硫酸バリウム、リトポン等)、石膏(無水および半水石膏等)、鉛白、マイカ、亜鉛華、酸化チタン、活性フッ化カルシウム、ゼオライト、セメント、石灰、亜硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、アスベスト、ガラスファイバー、ロックファイバー、マイクロバルーン(シラス、ガラス)等が挙げられ、これらの無機微粒子は2種以上併用してもよい。
これらの無機微粒子のうち、後述のハードコートフィルムの透明性の観点から好ましいのはシリカ、タルク、沈降性炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ(水和物)、硫酸バリウム、マイカ、酸化チタン、さらに好ましいのは、コールターカウンター法による体積平均粒径が0.01〜0.1μmのシリカである。
無機微粒子の使用量は、(A)〜(C)の合計重量に基づいて通常200%以下、防眩性および塗膜の透明性の観点から、好ましくは0.5〜100%である。
無機微粒子の形状は、特に限定されず、中空状、多孔質状、花弁状、凝集状、造粒状、球状等が挙げられ、硬化塗膜の防眩性の観点から、好ましいのは中空状、多孔質状および球状である。これらは、顔料としての役目も有する。
有機微粒子としては、下記のものが挙げられる。
(1)アゾ顔料
不溶性モノアゾ顔料(トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファストイエローG等)、不溶性ジスアゾ顔料(ジスアゾイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP等)、溶性アゾ顔料(アゾレーキ)(レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B等)、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等;
(2)多環式顔料
フタロシアニンブルー、インダントロンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレッド等
(3)染つけレーキ
塩基性染料(ビクトリアピュアブルーレーキ等)、酸性染料(アルカリブルートーナー等)
(4)有機ビーズ(コールターカウンター法による体積平均粒径0.1〜2μm)
アクリルビーズ、ポリスチレンビーズ、ウレタンビーズ、エポキシビーズ等
(5)その他
アジン顔料(アニリンブラック等)、昼光けい光顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料等
これらの有機微粒子は、2種以上併用してもよい。
これらの有機微粒子のうち、後述のハードコートフィルムの透明性の観点から好ましいのは有機ビーズである。
有機微粒子の使用量は、(A)〜(C)の合計重量に基づいて通常100%以下、塗膜の透明性の観点から、好ましくは0.1〜50%である。
有機微粒子の形状は、特に限定されず、中空状、多孔質状、花弁状、凝集状、造粒状、球状等が挙げられ、硬化塗膜の防眩性の観点から、好ましくは中空状、多孔質状および球状である。
本発明の樹脂組成物には、さらに必要により、上記無機または有機微粒子等用の分散剤や、消泡剤、シランカップリング剤、チクソトロピー性付与剤(増粘剤)、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の、通常塗料、インキ等に添加されるその他の添加剤を任意に含有させることができる。
上記添加剤(分散剤〜紫外線吸収剤)の使用量は、それぞれ本発明の樹脂組成物の全体の重量に基づいて通常5%以下、好ましくは2%以下である。
分散剤としては、有機分散剤[高分子(Mn2,000〜500,000)分散剤および低分子(Mn2,000未満)分散剤]および無機分散剤が挙げられる。
高分子有機分散剤としては、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、カルボキシメチルセルロース、ポリカルボン酸塩、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
低分子有機分散剤としては、下記の(1)〜(8)が挙げられる。
(1)ポリオキシアルキレンジオール型
C4〜30の脂肪族2価アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物、C7〜30のアルキルフェノールのAO1〜30モル付加物、C4〜30の脂肪族ジアミンのAO1〜30モル付加物、C4〜30の脂肪族アミドのAO1〜30モル付加物等;
(2)多価アルコール型
C4〜30の脂肪酸とGR、PE、SOまたはソルビタンとのモノエステル化合物等;
(3)カルボン酸塩型
C4〜30の脂肪酸ナトリウム等;
(4)硫酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコールの硫酸エステルナトリウム、C4〜30の脂肪族アルコール硫酸エステルアンモニウム、C4〜30の脂肪族アルコールのAO1〜30モル付加物の硫酸エステルナトリウム等;
(5)スルホン酸塩型
C7〜30のアルキルフェノールのスルホン酸ナトリウムおよびスルホン酸カルシウム等;
(6)リン酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコールのリン酸モノエステルのナトリウム塩、リン酸ジエステルのナトリウム塩およびリン酸モノエステルの4級アンモニウム塩等;
(7)第1〜3級アミン塩型
C4〜30の脂肪族アミン(第1〜3級)塩酸塩、トリエタノールアミンとC4〜30の脂肪酸のモノエステルの塩酸塩等;
(8)第4級アンモニウム塩型
C4〜30の脂肪族4級アンモニウムの塩酸塩等;
無機分散剤としては、ポリリン酸塩、リン酸等のリン酸化合物が挙げられる。
消泡剤としては、低級アルコール(C1〜4、例えばメタノール、ブタノール)、高級アルコール(C6〜30、例えばオクチルアルコール、ヘキサデシルアルコール)、脂肪酸(C4〜30、例えばオレイン酸、ステアリン酸)、脂肪酸エステル(C7〜36、例えばグリセリンモノラウレート)、リン酸エステル(C6〜20、例えばトリブチルホスフェート)、金属石けん(C18〜30、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、鉱物油、ポリエーテル(例えばPEG、PPG)、シリコーン[例えばジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル。但し本発明における(C)を除く。]等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、アミン化合物(γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン等)、ウレイド化合物(ウレイドプロピルトリエトキシシラン等)、ビニル化合物[ビニルエトキシシラン、ビニルメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン等]、メタクリレート系(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等)、エポキシド(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)、イソシアネート化合物(γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等)、ポリマー型(ポリメトキシジメチルシロキサン、ポリエトキシジメチルシロキサン等)、カチオン型[N−(N−ベンジル−β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩等]等のシランカップリング剤が挙げられる。
チクソトロピー性付与剤(増粘剤)としては、無機チクソトロピー性付与剤(増粘剤)(ベントナイト、有機処理ベントナイト、極微細表面処理炭酸カルシウム等)、有機チクソトロピー性付与剤(増粘剤)(水添ヒマシ油ワックス、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸アルミニウム、重合アマニ油等)等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール〔トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート−ジエチルエステル等〕、アミン(n−ブチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミノメチルメタクリレート等)等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール[2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール等]、トリアジン〔2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等〕、ベンゾフェノン(2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等)、シュウ酸アニリド(2−エトキシ−2’−エチルオキサリック酸ビスアニリド等)等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、(A)〜(D)、および必要に応じて、他のアクリレート、増感剤、無機・有機微粒子、その他の添加剤等を均一に混合することにより製造することができる。これらの成分の配合順序についてはとくに限定されない。
混合条件としては、特に制限されることはなく、混合温度は、通常0〜70℃、作業性および組成物のゲル化防止の観点から好ましくは15〜60℃である。また、混合時間は均一な溶解または分散の観点および工業上の観点から好ましくは30分〜3時間である。
混合する装置としては、ディスパーザー、ホモジナイザー、サンドグラインダー、ポールミル、コロイドミル等が挙げられ、均一混合の観点から好ましいのは、ディスパーザーとホモジナイザーである。
また、本発明の樹脂組成物は、基材への塗布に当たり有機溶剤で希釈して使用することもできる。有機溶剤としては、例えば、エステル(酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、エチレングリコールモノブチルアセテート、乳酸ブチル、レピリン酸ブチル等)、ケトン(メチルエチルケトン、エチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、アルコール(エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ベンジルアルコール、メチルフェニルカルビトール、n−およびt−ブタノール等)、(アルキル置換)芳香族炭化水素(キシレン等)、ハロゲン化炭化水素(メチレンジクロライド、エチレンジクロライド等)、石油系溶剤(石油エーテル、石油ナフサ等)が挙げられる。これらは1種単独でも、2種以上併用してもよい。
本発明のハードコート酢酸セルロースフィルムは、本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を基材の酢酸セルロースフィルムの片面の少なくとも一部に塗布し、紫外線、電子線、X線、赤外線および可視光線からなる群から選ばれる活性エネルギー線を照射して硬化させて得られる。塗膜付きのフィルム全体の厚みは通常20〜200μm、ハードコートフィルムとしての取り扱いのし易さの観点から好ましくは30〜100μmである。
本発明の活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物をフィルムの片面の少なくとも一部に塗布する方法としては、塗工法(バーコーター、メイヤーバー、エアナイフ等を用いるもの)、および印刷法(グラビア印刷、リバースグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等)等が挙げられる。
塗布膜厚は、硬化後の膜厚として、ハードコートフィルムの表面硬度を向上させる観点および活性エネルギー線硬化による樹脂組成物の硬化収縮性の観点から好ましくは2〜15μm、さらに好ましくは4〜10μmである。
本発明の樹脂組成物を硬化させる際に照射する活性エネルギー線には、紫外線、電子線、X線、赤外線および可視光線が含まれる。これらの活性エネルギー線のうち硬化性と樹脂劣化の観点から好ましいのは紫外線と電子線である。
本発明の組成物を紫外線照射で硬化させるに際しては、種々の紫外線照射装置〔アイグランデージ[商品名、アイグラフィック(株)製]、キセノンランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等〕を使用することができる。紫外線の照射量は、通常10〜10,000mJ/cm2、組成物の硬化性の観点から好ましい下限は100mJ/cm2、硬化物の可撓性の観点から好ましい上限は5,000mJ/cm2である。
また、本発明の組成物を電子線照射で硬化させるに際しては、種々の電子線照射装置[例えばエレクトロンビーム、岩崎電気(株)製]を使用することができる。電子線の照射量は、通常0.5〜20Mrad、組成物の硬化性の観点から好ましい下限は1Mrad、さらに好ましくは2Mrad、硬化物の可撓性、並びに硬化物または基材の損傷を避けるとの観点から、好ましい上限は15Mrad、さらに好ましくは7Mradである。
本発明のハードコート酢酸セルロースフィルムのハードコート膜側の表面硬度(鉛筆硬度)は、耐擦傷性および低収縮性の観点から好ましくは3〜4Hである。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。以下の記述において、特に指定しない限り、「部」は「重量部」、%は重量%を示す。
製造例1〜5[多官能アクリレート(A)の製造]
製造例1
撹拌装置、冷却管、温度計および生成水除去用のガラス管を備えたガラス製反応容器に、PE1.7%、ジPE86.9%、トリPE7.1%、その他成分(テトラPEまたはそれ以上のPE多量体)4.3%であるPE混合物[商品名「ジペンタエリスリトール」、広栄化学工業(株)製、水酸基価39、以下同じ。]300部、アクリル酸510部、硫酸25部、ハイドロキノン5部、トルエン300部を仕込み、110℃で15時間加熱還流して反応させた。生成水は127部得られた。次いで、冷却しトルエン1,500部を追加し、15%NaOH水溶液で中和洗浄した。分液後、水層を除去し、さらに15%NaCl水溶液300mlで3回洗浄し、次いでp−メトキシフェノール0.25部をトルエン層に仕込み、トルエンを減圧留去することにより、多官能アクリレート混合物(A−1)586部を得た。(A−1)は、粘度7,300mPa・s(25℃)、比重1.19(25℃)であり、GPCを用いて確認したところ、ジPEのペンタアクリレートおよび/またはヘキサアクリレート55%、PEの3〜7量体のアクリレート28%、PEの8またはそれ以上の多量体のアクリレート16%、およびPEのトリアクリレートおよび/またはテトラアクリレート1%であった。
製造例2
製造例1と同様の反応容器に、PE2.8%、ジPE96.9%、トリPE0.3%であるPE混合物[商品名「ジペンタエリスリトール」、セラニーズ(株)製、水酸基価40。]300部、アクリル酸700部、硫酸25部、ハイドロキノン5部、トルエン300部、105℃で10時間加熱還流して反応させた。生成水は119部得られた。その後は製造例1と同様に行い、多官能アクリレート混合物(A−2)550部を得た。(A−2)は、粘度6,500mPa・s(25℃)、比重1.19(25℃)であり、GPCを用いて確認したところ、ジPEのペンタアクリレートおよび/またはヘキサアクリレート78%、PEの3〜7量体のアクリレート14%、PEの8またはそれ以上の多量体のアクリレート5%、およびPEのトリアクリレートおよび/またはテトラアクリレート3%、また水酸基価は89であった。
製造例3
製造例1と同様の反応容器に、(A−2)300部、ヘキサメチレンジイソシアネート[商品名「デュラネート50M」、旭化成ケミカルズ(株)製、NCO48%]46部を仕込み、80℃で2時間加熱し反応させた。次いで、ウレタン化触媒としてジラウリン酸ジブチルすず[試薬、和光純薬工業(株)製、以下同じ。]0.5部を仕込み、85℃で6時間反応させた。反応物のNCO%が0.1%以下になったことを確認後、p−メトキシフェノール0.25部を仕込み、多官能アクリレート混合物(A−3)324部を得た。(A−3)は、粘度27,500mPa・s(25℃)、比重1.20(25℃)であった。
製造例4
製造例1と同様の反応容器に、(A−2)300部、ヘキサメチレンジイソシアネートのポリイソシアネート体[商品名「デュラネートTHA−100」、旭化成ケミカルズ(株)製、NCO21.4%]95部を仕込み、80℃で2時間加熱して反応させた。次いで、ウレタン化触媒としてジラウリン酸ジブチルすず0.5部を仕込み、85℃で6時間反応させた。その後製造例3と同様にして、多官能アクリレート混合物(A−4)375部を得た。(A−4)は、粘度62,200mPa・s(25℃)、比重1.20(25℃)であった。)
製造例5
製造例1と同様の反応容器に、(A−2)300部、ヘキサメチレンジイソシアネートのポリイソシアネート体[商品名「デュラネートMFA−75X」、旭化成ケミカルズ(株)製、NCO13.7%、溶剤としてキシレン25%含む。]150部を仕込み、80℃で2時間加熱し反応させた。次いで、ウレタン化触媒としてジラウリン酸ジブチルすず0.5部を仕込み、85℃で6時間反応させた。その後製造例3と同様にして、多官能アクリレート混合物(A−5)430部を得た。(A−5)は、粘度17,900mPa・s(25℃)、比重1.05(25℃)であった。
実施例1〜8、比較例1〜7
(A−1)〜(A−5)を用いて、活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を作成した。
実施例1
撹拌装置、温度計を備えたガラス製容器に、(A−1)90部、アクリロイルモルホリン[商品名「ACMO」、興人(株)製。以下同じ。]10部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[商品名「イルガキュア184」、チバスペシャリティーケミカルズ(株)製。以下同じ。]4.5部、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン[商品名「BYK−333」、BYK Chemie(株)製]0.1部を入れ、ディスパーザーで混合撹拌して(温度50〜60℃、撹拌時間30分)樹脂組成物(Q1)を得た。(Q1)は、粘度1,500mPa・sであった。
実施例2
実施例1において、アクリロイルモルホリン10部に代えて、ジシクロペンタニルアクリレート[商品名「ファンクリルFA−513A」、日立化成工業(株)製、ホモポリマーのTg120℃、以下同じ。]10部を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q2)を得た。(Q2)は、粘度1,400mPa・sであった。
実施例3
実施例1において、(A−1)90部に代えて、(A−3)90部を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q3)を得た。(Q3)は、粘度5,700mPa・sであった。
実施例4
実施例1において、(A−1)90部、アクリロイルモルホリン10部に代えて、(A−4)85部、アクリロイルモルホリン15部を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q4)を得た。(Q4)は、粘度8,500mPa・sであった。
実施例5
実施例1において、(A−1)90部、アクリロイルモルホリン10部に代えて、(A−5)80部、アクリロイルモルホリン20部を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q5)を得た。(Q5)は、粘度9,200mPa・sであった。
実施例6
実施例1において、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン4.5部に代えて、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン10部を用いたこと以外は実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q6)を得た。(Q6)は、粘度1,100mPa・sであった。
実施例7
実施例1において、「BYK−333」0.1部に代えて、「BYK−333」1部を用いたこと以外は実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q7)を得た。(Q7)は、粘度1,400mPa・sであった。
実施例8
実施例1において、(A−1)90部に代えて、(A−2)90部を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q8)を得た。(Q8)は、粘度1,300mPa・sであった。
比較例1
実施例1において、(A−1)90部に代えて、PEのEO変性テトラアクリレート[商品名「ネオマーEA−301」、三洋化成工業(株)製。以下同じ。]90部を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q9)を得た。(Q9)は、粘度220mPa・sであった。
比較例2
実施例3において、アクリロイルモルホリン10部に代えて、イソボルニルアクリレート[商品名「ライトアクリレートIB−XA」、共栄社化学(株)製、ホモポリマーのTg94℃、以下同じ。]10部を用いたこと以外は、実施例3と同様に行い、樹脂組成物(Q10)を得た。(Q10)は、粘度4,800mPa・sであった。
比較例3
実施例3において、アクリロイルモルホリン10部に代えて、イソボルニルメタクリレート[商品名「ライトエステルIB−X」、共栄社化学(株)製、ホモポリマーのTg180℃、以下同じ。]10部を用いたこと以外は、実施例3と同様に行い、樹脂組成物(Q11)を得た。(Q11)は、粘度4,900mPa・sであった。
比較例4
実施例1において、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを用いないこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q12)を得た。(Q12)は、粘度1,900mPa・sであった。
比較例5
実施例1において、「BYK−333」0.1部に代えて、アラルキル変性ポリメチルアルキルシロキサン[商品名「BYK−323」、BYK Chemie(株)製]0.1部を用いたこと以外は実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q13)を得た。(Q13)は、粘度1,600mPa・sであった。
比較例6
実施例1において、アクリロイルモルホリンを用いないこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q14)を得た。(Q14)は、粘度5,300mPa・sであった。
比較例7
実施例1において、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを用いないこと以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物(Q15)を得た。(Q15)は、粘度1,700mPa・sであった。
上記樹脂組成物(Q1)〜(Q15)の各50部に希釈有機溶剤として酢酸エチル50部を加え、ディスパーザーで均一撹拌したものをタテ30cm、ヨコ30cm、厚さ80μm、の酢酸セルロースフィルム[商品名「フジタック」、富士写真フィルム(株)製]の片面にバーコーターを用い、乾燥硬化後の厚みが10μmとなるように塗布して塗膜を形成させ、60℃で3分間乾燥した後、該塗膜に紫外線照射装置[フュージョンUVシステムズ(株)製]により、照射量300mJ/cm2の条件で紫外線を照射し、硬化処理を行ってハードコートフィルムを作成した。得られたハードコートフィルムについて下記の方法で性能評価を行った。評価結果を表1、2に示す。
<性能評価方法>
(1)付着性
JIS K5400に準じ、碁盤目テストにより、下記の基準で評価した(隙間間隔1mm)。
○ 硬化層が全く剥がれない。
△ 全体の50%未満が剥がれる。
× 全体の50%以上が剥がれる。
(2)耐擦傷性
スチールウール#0000を用い、250g/cm2荷重にて30往復擦傷後、外観を目視により下記の基準で評価した。
○ 全く傷が付かない。
△ 引っかき傷が数本程度認められる。
× 多数の引っかき傷が認められ、表面が白濁する。
(3)鉛筆硬度
JIS K5400に準じ、鉛筆を45度の角度で、上から1kgの荷重をかけて5mm程度引っかき、傷の付き具合を確認した。
× 1H以下の鉛筆で傷が付くもの
2H 2Hの鉛筆では傷が付かないが、3Hの鉛筆では傷が付くもの
3H 3Hの鉛筆では傷が付かないが、4Hの鉛筆では傷が付くもの
4H 4Hの鉛筆では傷が付かないが、5Hの鉛筆では傷が付くもの
(4)透明性
JIS−K7105(1981年制定)に準じ、ヘーズメータを用いて測定し、下記の基準で評価した。
○ ヘーズが0.5未満
△ ヘーズが0.5以上1.5未満
× ヘーズが1.5以上
(5)カール性
作成したハードコートフィルムを10cm×10cmにカットして、80℃の乾燥機中に1時間静置した後、室温で1時間静置した。水平なガラス板上にフィルムを置いて、浮き上がった4辺それぞれの高さを測定し、4つの測定値の合計(単位:mm)をカール性とした。
○ 120mm未満
△ 120mm以上150mm未満
× 150mm以上
(6)外観
作成したハードコートフィルム表面の、クラック、ムラ、欠陥等の状態を目視にて判定した。
○ 良好
△ クラック、ムラ、欠陥がわずかに認められる。
× クラック、ムラ、欠陥、ベタツキが顕著に認められる。
Figure 2007270044
ネオマーEA−301 :PEのEO変性テトラアクリレート
ACMO :アクリロイルモルホリン
FA−513A :ジシクロペンタニルアクリレート
IB−XA :イソボルニルアクリレート
IB−X :イソボルニルメタクリレート
イルガキュア184 :1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
BYK−333 :ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン
BYK−323 :アラルキル変性オルガノポリシロキサン
Figure 2007270044
本発明の酢酸セルロースフィルム用活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物を硬化させてなるハードコート膜(塗膜)を有するハードコート酢酸セルロースフィルムは、耐擦傷性、低カール性、透明性、外観等に優れるため、特にプラスチック光学部品、フラットパネルディスプレイ、タッチパネル等、ハードコート性が必要とされる分野に好適に使用することができ、極めて有用である。

Claims (7)

  1. 下記(A)、(B)、(C)および(D)からなることを特徴とする、酢酸セルロースフィルム用の活性エネルギー線硬化型ハードコート樹脂組成物。
    (A):5〜10個またはそれ以上のアクリロイル基を有する多官能アクリレート
    (B):ホモポリマーが100〜150℃のガラス転移温度を有する単官能アクリレー

    (C):光重合開始剤
    (D):下記一般式(1)で表されるポリエーテル変性オルガノポリシロキサン
    Figure 2007270044
    〔式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基;Xは−(CH2)3−O−[(C24O)p/(C36O)q]−R2で表されるポリエーテル鎖(R2はH、炭素数1〜4のアルキル基もしくはアセチル基、p、qはp+q=2〜100を満たすそれぞれ0以上の整数であり、/はランダムおよび/またはブロックのいずれでもよい結合形式を表す。);Meはメチル基;m、nはm+n=10〜200を満たすそれぞれ0以上の整数;a、b、cはそれぞれ0または1を表し、n=0のときはaとcは同時に1になることはない。〕
  2. (B)の割合が、(A)の重量に基づいて5〜30%である請求項1記載の組成物。
  3. (C)の割合が、 (A)と(B)の合計重量に基づいて3〜15%である請求項1または2記載の組成物。
  4. (D)の割合が、 (A)と(B)の合計重量に基づいて0.01〜2%である請求項1〜3のいずれか記載の組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の組成物を硬化させてなる酢酸セルロースフィルム用ハードコート膜。
  6. 請求項5記載のハードコート膜をフィルムの少なくとも片面の少なくとも一部に有し、表面硬度(鉛筆硬度)が3〜4Hであるハードコート酢酸セルロースフィルム。
  7. 請求項1〜4のいずれか記載の組成物をフィルムの少なくとも片面の少なくとも一部に塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とするハードコート酢酸セルロースフィルムの製造方法。
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