JP2007263871A - トルク検出装置及びトルク検出装置の組立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1,第2軸と夫々一体回転する第1,第2回転部材の軸長方向の位置決めを,確実に、しかも簡易に実施することができるトルク検出装置、及びこのトルク検出装置の組立て方法を提供する。
【解決手段】トーションバー3を介して同軸上に連結された第1軸1及び第2軸2に加わる回転トルクを、第1軸1に外嵌固定された円筒磁石4と、第2軸2と一体回転し、円筒磁石4の外側を囲繞するヨークリング5,5との間に生じる相対角変位を利用して検出するトルク検出装置において、第1軸1と第2軸2との間に、円筒磁石4と第2軸2との間の間隙Aよりも小さい間隙aを隔てて対向する対向部12を設け、この対向部12を突き当てた位置を基準として磁石4とヨークリング5,5との軸長方向の位置決めを実施する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転軸に加わる回転トルクを検出するためのトルク検出装置、及びこのトルク検出装置の組立て方法に関する。
ステアリングホイール等の操舵部材の回転操作に応じて操舵補助用のモータを駆動し、該モータの発生力を舵取機構に加えて操舵を補助する電動パワーステアリング装置は、操舵補助用のモータの駆動制御に用いるべく、操舵部材に加えられる操舵トルクを検出するトルク検出装置を備えている。このトルク検出装置は、操舵部材と舵取機構とを連結するステアリング軸(回転軸)を細径のトーションバーにより同軸上に連結された第1軸と第2軸とに分割し、操舵部材の操作によりステアリング軸に加えられる操舵トルク(回転トルク)を、トーションバーの捩れを伴って第1,第2軸間に生じる相対角変位を媒介として検出するように構成されている。
第1,第2軸間の相対角変位の検出手段は、従来から種々の構成のものが提案されており、そのうちの一つとして、第1軸に外嵌固定された円筒磁石(第1回転部材)と、この円筒磁石の外側を囲繞し第2軸と一体回転するヨークリング(第2回転部材)とを備え、これらの円筒磁石とヨークリングとの間の磁気回路の変化を利用して前記相対角変位を検出するように構成されたトルク検出装置がある(例えば、特許文献1参照)。
円筒磁石は、周方向に複数のN,S極を並設してなり、第1軸に外嵌固定されている。またヨークリングは、円筒磁石のN,S極の組と同数の磁極爪を、円環状のリング本体の一側の端縁に周方向に等配してなる軟磁性体製の薄肉のリングであり、夫々の磁極爪が周方向に交互に並ぶように位置決めした2個を一組として、円筒形に成形された樹脂製のモールド体により一体化し、該モールド体の一側端部に一体成形された金属製のカラーを介して第2軸の連結側端部に外嵌固定されている。
円筒磁石とヨークリングとは、第1,第2軸間に相対角変位が生じていない中立状態にあるとき、円筒磁石のN,S極の境界上に夫々の磁極爪が整合するように周方向に位置決めして組み立ててある。これにより、ステアリング軸に操舵トルクが加わり第1,第2軸間に相対角変位が生じた場合、2個のヨークリングの磁極爪と円筒磁石の磁極との周方向の位置関係が互いに逆向きに変化し、この位置変化に応じて2個のヨークリング内に発生する磁束が変化するから、この磁束変化を検出することにより前記操舵トルクを知ることができる。
特開2003−149062号公報
さて、以上の如く構成されたトルク検出装置の組立てにおいては、第1軸と一体回転する円筒磁石と第2軸と一体回転するヨークリングとを、前述したように周方向に位置決めすると共に、軸長方向にも正しい整合状態を得るべく位置決めする必要がある。
この位置決めは、トーションバーによる第1,第2軸の連結前に、これら両軸を相対移動させて実施されるが、対象となる円筒磁石とヨークリングとが第1軸及び第2軸を回転自在に支持するハウジングの内部に位置しており、目視による位置確認ができない。そこで従来においては、第2軸をハウジング内に位置決め支持しておき、この第2軸、又は第2軸と一体化されたヨークリングの一部に第1軸に外嵌固定された円筒磁石の端部を突き当て、この突き当て位置を基準位置として第1軸を、第2軸から離反する向きに予め定めた長さだけ移動させる手順により軸長方向の位置決めを実施している。
しかしながら、第1軸に外嵌固定された円筒磁石は、短冊形の磁石片を周方向に複数並べ、前記ヨークリングの場合と同様に、これらの磁石片を円筒形に成形された樹脂製のモールド体により一体化して構成されており、このモールド体を介して第1軸に外嵌固定してあることから、前述した位置決め手順の実施において、基準位置の決定のために第2軸に突き当てたとき、樹脂製のモールド体に、割れ、ひび等の欠陥が生じる虞れがある。
そして、このような欠陥の発生に気付かずに軸長方向の位置決めを実施し、更に周方向の位置決めを実施して組立てを終えた場合、モールド体により一体化された円筒磁石の固定強度が保てないことから、トルク検出精度の低下を招来するという問題がある。この問題は、基準位置の決定のための突き当てを緩やかに実施することにより緩和し得るが、組立て作業が煩雑となる上、欠陥の発生を完全に防止し得るものではない。
前述したように、電動パワーステアリング装置用のトルク検出装置は、トーションバーを介して連結された第1,第2軸間の相対角変位の検出手段の構成を変えて種々実用化されており、他のトルク検出装置においても、第1軸に外嵌固定された第1回転部材と、第2軸と一体回転する第2回転部材との間の相対角変位を検出する構成としてあり、これらのトルク検出装置においても、回転部材間に軸長方向の位置決めを必要とする場合には、前述した問題が同様に発生する虞れがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、第1,第2軸と夫々一体回転する第1,第2回転部材の軸長方向の位置決めを,確実に、しかも簡易に実施することができるトルク検出装置、及びこのトルク検出装置の組立て方法を提供することを目的とする。
本発明に係るトルク検出装置は、トーションバーを介して同軸上に連結された第1軸及び第2軸に加わる回転トルクを、前記第1軸に外嵌固定され、該第1軸と一体回転する第1回転部材と、該第1回転部材の外側を囲繞し、前記第2軸と一体回転する第2回転部材との間に、前記トーションバーの捩れを伴って生じる相対角変位を利用して検出するトルク検出装置において、前記第1軸と前記第2軸との間に、前記第1回転部材と前記第2軸又は第2回転部材との間よりも狭い間隙を隔て軸長方向に対向する対向部を備えることを特徴とする。
また本発明に係るトルク検出装置の組立て方法は、トーションバーを介して同軸上に連結された第1軸及び第2軸に加わる回転トルクを、前記第1軸に外嵌固定され、該第1軸と一体回転する第1回転部材と、該第1回転部材の外側を囲繞し、前記第2軸と一体回転する第2回転部材との間の相対角変位を利用して検出するトルク検出装置を、前記第1回転部材と前記第2回転部材とを周方向及び軸長方向に位置決めして組み立てる方法において、前記第1軸と前記第2軸との間に、前記第1回転部材と前記第2軸又は第2回転部材との間よりも小さい間隙を隔て軸長方向に対向する対向部を設け、前記第1回転部材と前記第2回転部材との軸長方向の位置決めを、前記対向部を相互に当接させた基準位置から、前記第1軸及び第2軸を予め定めた長さだけ軸長方向に移動させて実施する位置決め工程を含むことを特徴とする。
本発明においては、第1軸と第2軸との間に、前者に外嵌固定された第1回転部材と後者との間よりも小さい間隙を隔て軸長方向に対向する対向部を設けてあるから、第1,第2回転部材の軸長方向の位置決めを、前記対向部を突き当てた位置を基準として、第1回転部材と第2軸又は第2回転部材とを衝突させることなく実施することができ、煩雑な手間を要することなく位置決め状態を良好に維持し、特性不良の発生を有効に防止することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るトルク検出装置の分解斜視図、図2は、組立て状態を示す要部の縦断面図である。
本発明に係るトルク検出装置は、トーションバー3を介して同軸上に連結された2つの軸(第1軸1及び第2軸2)に加わるトルクを検出対象とし、第1軸1と一体回転する円筒磁石4と、第2軸2と一体回転する2個一組のヨークリング5,5と、これらのヨークリング5,5に発生する磁束を集める集磁リング6,6と、これらの集磁リング6,6の間に後述の如く配設された2つの磁気センサ7,7とを備えて構成されている。
トーションバー3は、捩りばねとして細径の丸棒の両端に、第1,第2軸1,2との連結のために太径とした連結部30,30を備えており、第1軸1及び第2軸2は、これらの軸心部に形成された連結孔10,20にトーションバー3両端の連結部30,30を夫々内嵌し、後述の如く軸長方向及び周方向の位置決めを行った後、各別の連結ピン11,21の打設により一体化せしめて連結されている。
このように連結された第1軸1と第2軸2とに回転トルクが加えられた場合、この回転トルクの作用によりトーションバー3が捩れ変形し、第1軸1と第2軸2との間には、前記回転トルクの方向に、該回転トルクに対応する大きさを有する相対角変位が生じる。
図2は、電動パワーステアリング装置において、操舵部材と舵取機構とを連結するステアリング軸に加わる操舵トルクの検出手段としての適用例が示してある。ステアリング軸の中途を2軸に分割してなる第1軸1と第2軸2とは、トーションバー3を介して同軸上に連結されており、上位置にある第1軸1は、図示しない操舵部材に連結され、下位置にある第2軸2は、図示しない舵取機構に連結されている。なお図2中には、トーションバー3と第2軸2の連結部のみが示されている。
舵取機構の側の第2軸2は、図中に一部を示すハウジング8内に上下2つの軸受80,81により両持ち支持されており、これらの軸受80,81間には、ウォームホイール82が嵌着固定されている。このウォームホイール82は、操舵補助用のモータの出力端のウォーム(図示せず)に噛合させてあり、操舵補助用のモータが駆動された場合、該モータが発生する回転力がウォームホイール82に減速伝動され、第2軸2を介して舵取機構に操舵補助力が加えられる構成となっている。
第2軸2は、軸受80による支持位置の上部に連設された大径の連結筒22を備えており、第1軸1の連結側端部は、連結筒22の端面に開口し、トーションバー3の連結孔20に連続する支持孔23内に適長挿入され、該支持孔23に内嵌固定されたブッシュ24により同軸を保って支持されている。
第1軸1と一体回転する円筒磁石4は、図1に示すように、周方向に各複数のN極40,40…及びS極41,41…を交互に並べ、端面及び内面を適宜の厚さを有して覆う樹脂製のモールド体42により一体化してなる多極磁石として構成されている。この円筒磁石4は、図2に示すように、モールド体42を介して第1軸1に外嵌固定し、モールド体42の下端面と第2軸2の連結筒22の上端面とが予め定めた間隔Aを隔て対向するように軸長方向に位置決めされている。
第1軸1の円筒磁石4の嵌合部は、図示の如く他部よりも大径とされ、円筒磁石4の長さを超えて下方に延長されており、この延長端は、垂直に切り下げられて、第2軸2の連結筒22の上端面と間隔aを隔て対向面12が設けてある。この間隔aは、図2に示すように、連結筒22とモールド体42との間隔Aよりも小さくなるように設定してある。
第2軸2と一体回転するヨークリング5,5は、図1に示すように、リング形をなすヨーク本体50の内周縁に、軸方向に延びる複数の磁極爪51,51…を周方向に等配をなして連設してなる軟磁性体製の円環である。ヨークリング5の磁極爪51,51…は、先端に向けて縮幅された三角形状を有し,円筒磁石4のN,S極40,41の組と同数設けてあり、2個のヨークリング5,5は、夫々の磁極爪51,51…の延長側を向き合わせて同軸上に配置し、各磁極爪51,51…が周方向に交互に並ぶように位置決めして、これらの外側を円筒形にモールド成形された樹脂製のモールド体52により覆って一体化されている。
このように構成されたヨークリング5,5は、図2に示すように、モールド体52の端部内周に一体化されたカラー53を介して第2軸2上端の連結筒22に外嵌固定され、夫々の内面が第1軸1に嵌合固定された円筒磁石4の外周面にわずかなエアギャップを隔て対向し、この円筒磁石4に対し、軸長方向及び周方向に所定の位置関係が得られるように組み付けられている。
図3は、ヨークリングの磁極爪と円筒磁石の磁極との位置関係を示す説明図である。図3(b)には、組み付け時の位置関係が示されており、ヨークリング5,5と円筒磁石4とは、軸長方向(図の上下方向)に相互に整合するような位置関係を保った上で、前者の磁極爪51,51…が後者の周上に並ぶN極40とS極41との境界と一致するように周方向に位置決めされている。このとき、2個のヨークリング5,5の磁極爪51,51…は、円筒磁石4の周上において互いに相隣するN極40とS極41との間に形成される磁界内に同一の条件下にて位置することとなり、これらの磁極爪51,51…の基部を連絡するヨーク本体50,50内に生じる磁束は同一となる。
このような磁極爪51,51…とN極40及びS極41との周方向の位置関係は、円筒磁石4が固定された第1軸1とヨークリング5,5が固定された第2軸2との間にトーションバー3の捩れを伴って生じる相対角変位に応じて、図3(a)又は図3(c)に示す如く互いに逆向きに変化する。この変化が生じた場合、一方のヨークリング5の磁極爪51,51…と他方のヨークリング5の磁極爪51,51…とには、逆の極性を有する磁力線が増加し、夫々のヨーク本体50,50に正負の磁束が発生する。
このとき発生する磁束の正負は、円筒磁石4とヨークリング5,5との間、即ち、第1軸1と第2軸2との間に生じる相対角変位の向きに応じて定まり、正負の磁束の密度は、前記相対角変位の大きさに対応するから、この磁束を検出することにより、第1軸1と第2軸2との間の相対角変位、即ち、第1,第2軸に加わる回転トルク(操舵トルク)を知ることができる。
このようにヨークリング5,5に発生する磁束は、各別の集磁リング6,6に集められて磁気センサ7,7により検出される。集磁リング6,6は、ヨーク本体50の外径よりもやや大きい内径を有する軟磁性材料製の円環であり、図1に示すように、周方向の対応する2か所に、夫々から軸長方向に延び先端を略直角外向きに屈曲させてなる集磁部60,60を備えている。これらの集磁リング6,6は、集磁部60,60の延長側を向き合わせて同軸上に配置し、夫々の集磁部60,60の先端が軸方向に所定のエアギャップを隔て対向するように位置決めし、これらの外側を円筒形にモールド成形された樹脂製のモールド体61により覆って一体化されている。
これらの集磁リング6,6の集磁部60,60先端のエアギャップ間には、ホール素子等の磁気検知素子を用いてなる磁気センサ7が配してある。なお集磁リング6,6は、周方向の2か所に集磁部60,60を備えており、図1に示すように、2か所の集磁部60,60先端のエアギャップの夫々に磁気センサ7,7が配してあり、これらは、図2に示すように、集磁リング6,6と共にモールド体61により一体化されている。
このように集磁リング6,6及び磁気センサ7,7を保持するモールド体61は、図2に示すように、内面に露出する集磁リング6,6の夫々をヨークリング5,5の外側に近接対向せしめてハウジング8に内嵌固定されている。これにより集磁リング6,6には、夫々の内側に近接するヨークリング5,5に発生する磁束が誘導され、夫々の集磁部60,60に集束されて、これらの間に確保されたエアギャップに漏れ出すこととなり、磁気センサ7,7は、漏洩磁束の密度に対応する出力を発する。
磁気センサ7,7の出力として検出される磁束密度は、集磁リング6,6の内側に対向するヨークリング5,5内部の磁束によって変化し、この磁束は、前述したように、第1軸1と第2軸2との間の相対角変位に対応するから、磁気センサ7,7の出力は、第1軸1及び第2軸2に加えられ、前記相対角変位を生じさせる回転トルクの方向及び大きさに対応するものとなり、これらの磁気センサ7,7の出力変化に基づいて第1軸1及び第2軸2に加わる回転トルクを検出することができる。2つの磁気センサ7,7を設けてあるのは、一方をトルク検出用とし、他方をフェイル判定用とするためである。このフェイル判定は、例えば、2つ磁気センサ7,7の出力を経時的に比較し、両者間に明らかな差が存在するとき、その前後に非定常な出力変化を示している磁気センサ7がフェイル状態にあると判定する公知の手順により行われる。
以上の如き回転トルクの検出を高精度に行わせるためには、円筒磁石4とヨークリング5,5とが、軸長方向及び周方向に正しく位置決めされている必要がある。この位置決めは、円筒磁石4が取付けられた第1軸1とヨークリング5,5が取付けられた第2軸2とをトーションバー3による連結前に相対移動させて行われる。
図4は、円筒磁石4とヨークリング5,5との位置決め手順の説明図である。この位置決めに際しては、ヨークリング5,5が固定された第2軸2を、前述の如く軸受80,81によりハウジング8の内部に位置決め支持しておき、この第2軸2に対し、円筒磁石4が外嵌固定された第1軸1を同軸上に位置決めし、図4(a)に示すように、連結筒22の端部に開口する支持孔23内に先端を挿入しつつ第2軸2に接近する向きに移動させる。
このとき、トーションバー3は、第2軸2の連結孔20に嵌合され、連結ピン21により連結されているが、第1軸1には連結されておらず、第1軸1は、第2軸2に対して軸長方向及び周方向に自在に移動させることができる。なお図4中には、ハウジング8及び軸受80,81の図示は省略してある。
第1軸1の移動は、第2軸2に突き当たり、更なる移動が拘束される位置に達するまで実施される。図4(b)は、第1軸1が第2軸2に突き当てられた状態が示されている。前述の如く本発明に係るトルク検出装置は、第1軸の円筒磁石4の嵌合部の下方への延長端に、第2軸2の連結筒22の上端面と軸長方向に対向する対向面12が設けてあり、この対向面12と連結筒22との間の間隔aは、円筒磁石4と連結筒22との対向面間の間隔Aよりも小さく設定してあるから、第2軸2への突き当たりは、図4(b)に示すように、連結筒22の上端面に対向面12が衝突することにより生じる。
このとき円筒磁石4は、第2軸2との間に所定の間隔(=A−a)を保って対向しており、円筒磁石4、より詳しくは、円筒磁石4の外側を覆う樹脂製のモールド体42が第2軸2に衝突する虞れはない。従って、実際には目視による確認ができないハウジング8の内部において実施される第1軸1及び第2軸2の突き当てに際し、両者が強く衝突させられた場合においても、円筒磁石4のモールド体42に、割れ、ひび等の形状欠陥が発生することはない。
第1軸1は、以上の突き当て状態を実現した後、この位置を基準位置として図4(b)中に白抜矢符にて示す如く、第2軸2から離反する向きに、前述した間隔aに相当する長さ分だけ引き戻され、第2軸2に対する軸長方向の位置決めが終了する。これにより、連結筒22の上端面と対向面12との間に間隔aが確保され、同時に、連結筒22の上端面と円筒磁石4の下端面との間に間隔Aが確保されることとなり、円筒磁石4はヨークリング5,5に対し、図2に示すように軸長方向に正しく整合するように位置決めされる。
このように軸方向の位置決めを完了した後、円筒磁石4とヨークリング5,5とを周方向に位置決めする。円筒磁石4とヨークリング5,5との周方向位置を変えた場合、前述のように、集磁リング6,6の間に配した磁気センサ7,7の出力が変化するから、周方向の位置決めは、磁気センサ7、7の出力を監視しつつ第1軸1を周方向に回転させる手順により実施することができ、第1軸1と第2軸2とは、以上の位置決め完了後、トーションバー3の他端部を第1軸1に連結することにより一体化される。
この連結により、円筒磁石4とヨークリング5,5とは、周方向だけでなく、軸長方向にも正しい位置関係を保って位置決めされるから、前述したトルク検出を高精度に実施することができる。本発明においては、円筒磁石4とヨークリング5,5との軸長方向の位置決めに際して必要な第1軸1と第2軸2との突き当てが、第1軸1に設けた対向面12と連結筒22との間にて生じ、円筒磁石4を保持する樹脂製のモールド体42に欠陥が発生する虞れがない。従って、組立ての煩雑さを伴うことなく円筒磁石4の固定強度を十分に確保することができ、円筒磁石4の固定不良に起因するトルク検出精度の低下を未然に防止することが可能となり、製品歩留りの向上、及び製品コストの低下に寄与することができ、実施の形態に示すように、電動パワーステアリング装置において操舵部材に加えられる操舵トルクを検出するためのトルク検出装置として好便に用いることができる。
なお以上の実施の形態においては、第1軸1に外嵌固定された第1回転部材として円筒磁石4を備え、第2軸2と一体回転するヨークリング5,5(第2回転部材)との間の相対角変位を検出する構成としたトルク検出装置について説明したが、本発明は、他の構成の第1,第2回転部材を有し、これらの間に軸長方向の位置決めを必要とするトルク検出装置全般に適用することができる。
本発明に係るトルク検出装置の分解斜視図である。 本発明に係るトルク検出装置の組立て状態を示す要部の縦断面図である。 ヨークリングの磁極爪と円筒磁石の磁極との周方向の位置関係を示す説明図である。 円筒磁石とヨークリングとの位置決め手順の説明図である。
符号の説明
1 第1軸、2 第2軸、3 トーションバー、4 円筒磁石(第1回転部材)、
5 ヨークリング(第2回転部材)、12 対向面(対向部)、22 連結筒(対向部)

Claims (2)

  1. トーションバーを介して同軸上に連結された第1軸及び第2軸に加わる回転トルクを、前記第1軸に外嵌固定され、該第1軸と一体回転する第1回転部材と、該第1回転部材の外側を囲繞し、前記第2軸と一体回転する第2回転部材との間に、前記トーションバーの捩れを伴って生じる相対角変位を利用して検出するトルク検出装置において、
    前記第1軸と前記第2軸との間に、前記第1回転部材と前記第2軸又は第2回転部材との間よりも狭い間隙を隔てて軸長方向に対向する対向部を備えることを特徴とするトルク検出装置。
  2. トーションバーを介して同軸上に連結された第1軸及び第2軸に加わる回転トルクを、前記第1軸に外嵌固定され、該第1軸と一体回転する第1回転部材と、該第1回転部材の外側を囲繞し、前記第2軸と一体回転する第2回転部材との間の相対角変位を利用して検出するトルク検出装置を、前記第1回転部材と前記第2回転部材とを周方向及び軸長方向に位置決めして組み立てる方法において、
    前記第1軸と前記第2軸との間に、前記第1回転部材と前記第2軸又は第2回転部材との間よりも小さい間隙を隔てて軸長方向に対向する対向部を設け、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との軸長方向の位置決めを、前記対向部を相互に当接させた基準位置から、前記第1軸及び第2軸を予め定めた長さだけ軸長方向に移動させて実施する位置決め工程を含むことを特徴とするトルク検出装置の組立て方法。
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