JP2007261209A - インクジェット記録材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持体の少なくとも片面にインク受理層を形成したインクジェット記録材料において、該インク受理層に無機粒子としてシリカを含有し、更に珪酸ナトリウムおよびシラノール変性ポリビニルアルコールを含有する事を特徴とするインクジェット記録材料。
【選択図】 なし
Description
P=([η]×103/8.29)(1/0.62)
上記シラノール変性ポリビニルアルコールのなかでも、通常500以上2000以下の重合度のシラノール変性ポリビニルアルコールが好ましく用いられる。また、重合度が2000より大になると、インク受理層の塗液粘度が非常に高粘度となるため塗液の固形分濃度を低くする必要が生じ、インクジェット記録材料の生産性が低下する場合がある。また、重合度が500未満になると、十分な塗層強度が得られない場合がある。
以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。実施例に於いて示す「部」および「%」は質量部および質量%を示す。吸油量は、JIS−K5101により表される吸油量である。
濾水度450mlCSFのLBKP70部、濾水度450mlCSFのNBKP30部から成る木材パルプ100部に、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/35/35の顔料5部、市販アルキルケテンダイマー0.1部、市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部を調製後、長網抄紙機を用いて坪量105g/m2で抄造し支持体1を得た。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水446.4部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比1.5)28.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液1を調製した。
インク受理層塗液1で、固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比1.5)28.6部を用いる代わりに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比2.5)28.6部を用いた以外はインク受理層塗液1と同様にして、固形分濃度16%のインク受理層塗液2を調製した。
インク受理層塗液1で、固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比1.5)28.6部を用いる代わりに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部を用いた以外はインク受理層塗液1と同様にして、固形分濃度16%のインク受理層塗液3を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水422.7部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)8.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液4を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水480.4部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)57.1部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液5を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水514.3部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)85.7部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液6を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径2.5μm、吸油量300ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水446.4部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液7を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径6.0μm、吸油量280ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水446.4部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液8を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径3.0μm、吸油量280ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水463.4部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)42.9部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液9を調製した。
水454.9部に、50%ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)4部、気相法シリカ(平均一次粒子径12nm、BET法による比表面積200m2/g)100部を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機を使用して予備分散液を作製した。得られた予備分散液を高圧ホモジナイザーで処理して気相法シリカ分散液を得た。この分散液をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で測定して得られた気相法シリカ微粒子の平均二次粒子径は200nmであった。こうして得た分散液に、固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液10を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水458.9部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部、更に固形分濃度20%のコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製 スノーテックス20)50部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液11を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水471.4部に分散し、これに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部、更に固形分濃度20%のコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製 スノーテックス20)100部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液12を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水412.5部に分散し、これに固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合したところ、塗液が高粘度化して流動性が無くなった。そこで、水を加えて希釈し、固形分濃度8%のインク受理層塗液13を調製した。
インク受理層塗液13で、合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部を用いる代わりに、合成非晶質シリカ(平均二次粒子径2.5μm、吸油量300ml/100g)100部を用いた以外はインク受理層塗液13と同様にして、固形分濃度8%のインク受理層塗液14を調製した。
インク受理層塗液13で、合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部を用いる代わりに、合成非晶質シリカ(平均二次粒子径6.0μm、吸油量280ml/100g)100部を用いた以外はインク受理層塗液13と同様にして、固形分濃度8%のインク受理層塗液15を調製した。
水421部に、50%ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)4部、気相法シリカ(平均一次粒子径12nm、BET法による比表面積200m2/g)100部を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機を使用して予備分散液を作製した。得られた予備分散液を高圧ホモジナイザーで処理して気相法シリカ分散液を得た。この分散液をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で測定して得られた気相法シリカ微粒子の平均二次粒子径は200nmであった。こうして得た分散液に、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を混合したところ、塗液が高粘度化して流動性が無くなった。そこで水を加えて希釈し、固形分濃度6%のインク受理層塗液16を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水425部に分散し、これに固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部、固形分濃度20%のコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製 スノーテックス20)50部を混合したところ、塗液が高粘度化して流動性が無くなった。そこで水を加えて希釈し、固形分濃度6%のインク受理層塗液17を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水437.5部に分散し、これに固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部、固形分濃度20%のコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製 スノーテックス20)100部を混合したところ、塗液が高粘度化して流動性が無くなった。そこで水を加えて希釈し、固形分濃度6%のインク受理層塗液18を調製した。
合成非晶質シリカ(平均二次粒子径4μm、吸油量270ml/100g)100部をホモジナイザーを用いて水412.5部に分散し、これに固形分濃度10%の非変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 PVA−117、重合度1700)300部を混合し、固形分濃度16%のインク受理層塗液19を調製した。
インク受理層塗液1で、固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比1.5)28.6部を用いる代わりに固形分濃度35%の珪酸ナトリウム(モル比3.5)28.6部を用い、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を用いる代わりに、固形分濃度10%の非変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 PVA−117、重合度1700)300部を用いた以外はインク受理層塗液1と同様にして、固形分濃度16%のインク受理層塗液20を調製した。
インク受理層塗液12で、固形分濃度10%のシラノール変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 R−1130、重合度1700)300部を用いる代わりに、固形分濃度10%の非変性ポリビニルアルコール水溶液(クラレ(株)製 PVA−117、重合度1700)300部を用いた以外はインク受理層塗液12と同様にして、固形分濃度16%のインク受理層塗液21を調製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液13を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例1のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液14を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例2のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液15を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例3のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液16を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例4のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液17を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例5のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液18を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例6のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液19を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例7のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液20を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例8のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1でインク受理層塗液1を用いる代わりにインク受理層塗液21を用いた以外は実施例1と同一条件で比較例9のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1〜12,比較例1〜9で作製したインクジェット記録材料にセイコーエプソン(株)製インクジェットプリンター「PM−4000PX(用紙の種類:MCマット紙、モード設定:推奨設定−きれい、マットブラックインク使用)」を用いて画像を印刷し、インク吸収性、及び印字濃度について評価を行った。評価に用いた画像は黒、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、レッド、グリーン各色のベタ印字およびその中に白抜き文字を設けたパターンなどからなる。
Claims (3)
- 支持体の少なくとも片面にインク受理層を形成したインクジェット記録材料において、該インク受理層に無機粒子としてシリカを含有し、更に珪酸ナトリウムおよびシラノール変性ポリビニルアルコールを含有する事を特徴とするインクジェット記録材料。
- 該シリカの平均粒子径が4μm以下である事を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
- 該インク受理層がコロイダルシリカを含有する事を特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録材料。
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