JP4504296B2 - インクジェット記録材料の製造方法 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録材料の製造方法に関するものであり、特に顔料インクに適したインクジェット記録材料の製造方法に関するものである。
近年、インクジェットプリンターやプロッターの目ざましい進歩により、フルカラーでしかも高精細な画像が容易に得られるようになってきた。
インクジェット記録方式は、種々の作動原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録材料に付着させ、画像・文字等の記録を行うものである。インクジェットプリンターやプロッターはコンピューターにより作成した文字や各種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、種々の用途に於いて近年急速に普及している。特に多色インクジェット方式により形成されるカラー画像は製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較しても遜色のない記録を得ることが可能であり、更に作成部数が少ない用途に於いては、印刷技術や写真技術によるよりも安価で済むことから広く応用されつつある。
さらに、用途の多様化に伴い、大判のポスターやPOPアート、製図用途に使用されることが多くなってきている。これら用途ではインクジェットの高鮮鋭性を活かせ、色彩性も優れていることから、良好な画像を得ることが可能であり、宣伝効果が大きいものとなる。これらへの適用はパーソナルコンピュータレベルで、鮮鋭性や色彩性といった画像再現性や色再現性に優れた画像を簡単に得ることが可能であるためであり、インクジェット記録材料を多用する理由ともなっている。
これらインクジェット記録装置の高性能化や用途の多様化により、インクジェット記録に対するニーズは高まっており、その結果記録装置或いはインクジェット記録材料に求められる特性も要求もかなり高度になってきている。例えば、大判ポスターやPOPアート、また写真画像を出力する用途の場合、その用途が屋内外の展示や個人の記録保存といったものであるため、従来以上に画像の耐候性、画像保存性が求められるようになっている。このような要望に対し、インクおよびインクジェット記録材料の改良が進んでおり、従来と比べかなり良好な保存性が得られるようになってきている。しかしながら、特に耐光性に関しては未だ銀塩写真のレベルには到達しておらず、要求が満たされていないのが現状である。
このような要求を満たすために、最近では顔料タイプのインクが使用されるようになってきている。顔料インクは光劣化も少なく、水によって再溶解しないため、染料タイプのインクよりも耐候性、画像保存性が向上することが知られている。しかし、インク中の色材顔料は染料と異なり溶媒に不溶であるため、インク中の色材顔料を安定に分散させる必要があり、インク中の色材顔料の比率を容易に上げられない。また、染料インクのように着色効率が高くなく、鮮明な発色を得にくい。
そのため、インクジェット記録材料に対する要求も必然的に高まってきている。顔料インクの吸収性を向上させる方法として、支持体上に塗工するインク受理層を厚くすることが考えられる。この方法でインク吸収性は改善されるが、インクが原紙方向に深く浸透するため、インク発色性が低下する。前述したように顔料インクの場合、染料インクと比較して鮮明な発色を得にくいため、インクが深く浸透するとインク発色性は著しく低下してしまう。さらにインク受理層を有しないインクジェット記録材料ではさらにその低下は著しい。
これらインクジェット記録材料は、良好なインクジェット記録性能を得る等の目的で、無機超微粒子を含有するインクジェット記録材料が提案され、一次粒子径が3nm〜30nmである主として気相法による合成シリカを使用するインクジェット記録材料や気相法シリカとコロイダルシリカを特定の割合にて混合した塗層を多層構成とするインクジェット記録材料が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、非吸収性支持体上に無機超微粒子、ポリビニルアルコールおよびホウ酸またはその塩を含有させた塗層を設ける方法が提案されている(例えば、特許文献4〜6参照)。この方法によれば、塗層の乾燥塗工量が少ない場合には、ひび割れを発生させずに塗層を得ることができるが、インクの吸収性が低く、インク吸収性を向上させるために厚い塗層を設けるには、塗液を室温以上に加温した後に塗工する、もしくは塗工後に冷却するなどして、塗液を支持体上でセットさせ、粘度増加剤と無機超微粒子やバインダーと強固な結合を形成させた後、乾燥を行わなければならないため、生産効率が低下するうえ、塗層を厚くしてもインク吸収性は満足のいくものでは無いことがある。
インクの吸収性を向上させるために下層にシリカ多孔質層を設け、上層にアルミナまたはアルミナ水和物含有層を有するインクジェット記録材料や下層に吸収性顔料含有層、最表層に擬ベーマイトを配した記録材料が提案されている(例えば、特許文献7、8参照)。
この様な無機超微粒子を含有する光沢発現層の塗液をシリカ多孔質からなる下層上に塗工・乾燥する方法で形成する場合、光沢発現層中の無機超微粒子成分等が下層への落ち込みが発生するため、光沢発現層表面にひび割れが生じやすく、表面光沢が低下するとともに、インクジェット記録において染料インクを用いた場合は、ひび割れが多いためにインクの吸収性の向上が見られるが、染料インクに比べインク発色性の低い顔料インクにおいては、そのひび割れに顔料インクが落ち込むことにより顔料インク特性が低下することがある。さらに下層にシリカ多孔質を適用した場合には良好なインク吸収性を有する反面、塗層強度が低下することがある。即ち、インク吸収性と塗層強度を高いレベルで両立させることが必要となる。
インク吸収性と塗層強度を高いレベルで両立させるため、シリカ多孔質無機微粒子のバインダー成分として、アセト酢酸エステル基を含有したポリビニルアルコール樹脂を多価ヒドラジド化合物により塗布液pHが中〜酸性領域下で架橋させる方法が提案されている(例えば、特許文献9参照)。しかしながら、このような方法では充分な塗層強度を得るにはバインダー成分の架橋が著しく進行し、塗布液に不可逆の増粘が発生することとなり塗布適性を著しく損なうことがある。
特開平10−203006号公報(第3−9頁) 特開平8−174992号公報(第3−6頁) 特開2002−274021号公報(第2−6頁) 特開平7−76161号公報(第2−3頁) 特開平10−193777号公報(第2−10頁) 特開2002−2094号公報(第2−10頁) 特開平6−55829号公報(第2−3頁) 特開平7−89216号公報(第2−6頁) 特開2004−230609号公報(第2−5頁)
本発明の課題は、良好なインク吸収性と高い塗層強度を両立し、更に高い光沢性を有し且つ顔料インクのインク発色性に優れたインクジェット記録材料の製造方法を提供することにある。
(1)本発明は、吸収性支持体の少なくとも片面にインク受理層、光沢インク受理層の塗布液を順次、塗工・乾燥して形成されてなるインクジェット記録材料において、インク受理層成分として少なくとも無機微粒子、カルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂及び多価ヒドラジド化合物を含有し、インク受理層塗布液のpHが7〜12であり、且つ光沢インク受理層成分として平均一次粒子径が5〜30nm、平均二次粒子径が50〜300nmの無機超微粒子、親水性バインダー、ホウ酸またはホウ酸塩を含有し、光沢インク受理層塗布液のpHが2〜5であることを特徴とするインクジェット記録材料の製造方法により達成された。
(2)更に、前記カルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂がアセト酢酸エステル基またはダイアセトンアクリルアミド基により変性されたポリビニルアルコール樹脂であり、平均重合度1500〜4500であることが好ましい。
(3)更に、前記多価ヒドラジド化合物がアジピン酸ジヒドラジドであることが好ましい。
(4)更に、前記吸収性支持体の紙面pHが4〜7であることが好ましい。
本発明の製造方法により製造されたインクジェット記録材料は、良好なインク吸収性と高い塗層強度を両立し、更に高い光沢性を有し且つ顔料インクのインク発色性に優れる。
以下、本発明のインクジェット記録材料を詳細に説明する。
本発明者は、良好なインク吸収性と高い塗層強度を両立させる方法として、インク受理層のインク吸収性と塗層強度を向上させることが重要であると考えた。
また、そのようなインク吸収性と塗層強度の良好なインク受理層上に光沢インク受理層を塗設させることで、光沢インク受理層表面のひび割れを軽減でき、顔料インク中の色材顔料を光沢インク受理層表面近傍に分布させ、溶媒分をインク受理層に浸透させることが可能であると考えた。
そこで本発明者は良好なインク吸収性と高い塗層強度を両立し、更に高い光沢性を有し且つ顔料インクのインク発色性に優れるインクジェット記録材料の製造方法について鋭意検討した結果、吸収性支持体の少なくとも片面にインク受理層、光沢インク受理層の塗布液を順次、塗工・乾燥して形成されてなるインクジェット記録材料の製造方法において、インク受理層成分として少なくとも無機微粒子、カルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂及び多価ヒドラジド化合物を含有し、インク受理層塗布液のpHが7〜12であり、且つ光沢インク受理層成分として平均一次粒子径が5〜30nm、平均二次粒子径が50〜300nmの無機超微粒子、親水性バインダー、ホウ酸またはホウ酸塩を含有し、光沢インク受理層塗布液のpHが2〜5であることを特徴とするインクジェット記録材料の製造方法により解決した。
尚、本発明でいう顔料インクとは、色材顔料、分散溶媒、その他の添加剤等からなる記録液体であり、特に限定されない。また、分散溶媒は、水および各種有機溶剤のいずれを用いたものでも良い。
以下に本発明に係わるインク受理層について説明する。
本発明のカルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂とは、カルボニル基を有するビニル系単量体と脂肪族ビニルエステル単量体とを共重合して得た重合体のケン化物、あるいはポリビニルアルコール系樹脂にカルボニル化合物を付加させた付加物であり、例えばダイアセトンアクリルアミド共重合変性ポリビニルアルコール系樹脂、ダイアセトン(メタ)アクリレート共重合変性ポリビニルアルコール系樹脂、アセト酢酸アリル共重合変性ポリビニルアルコール系樹脂、アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。中でも高い塗層強度が得られることからアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂またはダイアセトンアクリルアミド共重合変性ポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂は日本合成化学工業株式会社からゴーセファイマーZとして各種グレードが市販されている。またダイアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール系樹脂は日本酢ビ・ポバール株式会社からDポリマーとして各種グレードが市販されている。
本発明に用いられる多価ヒドラジド化合物としては、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、ドデカンジヒドラジド、カルボジヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド等が好ましく、特にアジピン酸ジヒドラジドが本発明の目的を顕著に発揮できる点で好適に用いられる。本発明に用いられる多価ヒドラジド化合物の好適な添加量としてはカルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂に対して、5〜75質量%の範囲であることが好ましい。5質量%未満であると本発明の効果が充分に得られないことがあり、また75質量%を超えるとインク吸収性に悪影響を与えることがある。
本発明のインク受理層に用いられる無機微粒子としては、例えば湿式合成シリカ、コロイダルシリカ、気相法シリカ、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、酸化スズゾル、酸化ニオブゾル、酸化セリウムゾル、酸化ランタンゾル、酸化チタンゾル、酸化ネオジミュームゾル、酸化イットリウムゾル、コロイダルアルミナ、擬ベーマイトアルミナ、気相法アルミナ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料や無機ゾルなどを用いることができる。中でも湿式合成シリカがインク吸収性の点から好ましく、コロイダルシリカが塗層強度の点から好ましく用いられる。これらの湿式合成シリカ及びコロイダルシリカ以外の無機微粒子の配合量は無機微粒子の総和に対して30質量%以下の比率であることが本発明において好ましい。
湿式合成シリカとは、製造方法によって沈降法シリカ、ゲル法シリカ、ゾル法シリカ等に分類される。沈降法シリカは珪酸ソーダと硫酸をアルカリ条件で反応させて製造され、粒子成長したシリカ粒子が凝集・沈降し、その後濾過、水洗、乾燥、粉砕・分級の行程を経て製品化される。この方法で製造されたシリカ二次粒子は緩やかな凝集粒子となり、比較的粉砕し易い粒子が得られる。沈降法シリカとしては、例えば東ソー・シリカ株式会社からニップシールとして、株式会社トクヤマからトクシールとして市販されている。ゲル法シリカは珪酸ソーダと硫酸を酸性条件下で反応させて製造する。この場合、熟成中に小さなシリカ粒子が溶解し、大きな粒子の一次粒子間に一次粒子どうしを結合するように再析出するため、明確な一次粒子は消失し、内部空隙構造を有する比較的硬い凝集粒子を形成する。例えば、水澤化学工業株式会社からミズカシルとして、グレースジャパン株式会社からサイロジェットとして市販さている。ゾル法シリカは、コロイダルシリカとも呼ばれ、ケイ酸ソーダの酸などによる複分解やイオン交換樹脂層を通して得られるシリカゾルを加熱熟成して得られ、例えば日産化学工業株式会社からスノーテックスとして市販されている。また、その他の方法としてアルコキシド加水分解法などにより、コロイダルシリカは製造されている。
尚、本発明における湿式合成シリカとは前記の沈降法或いはゲル法により製造されたシリカを示し、コロイダルシリカとは前記のゾル法シリカやアルコキシド加水分解法により製造されたシリカを示す。
本発明において、インク受理層に用いる湿式合成シリカの粒子径範囲は1〜12μmである。1μm未満であると、シリカ粒子の凝集構造が損なわれる可能性が高くなり、また凝集構造を維持させるため比表面積を大きくした際にはバインダー必要量が著しく増加しすぎるため、インク吸収性の為好ましくない。また、12μmを超えると光沢インク受理層塗設時にインク受理層を充分に被覆させるために必要な光沢インク受理層塗布量が増加しすぎる事となり、光沢インク受理層塗膜が必要以上に厚くなりすぎ、光沢インク受理層表面に亀裂が発生し易くなることがある。
また、インク受理層に用いるコロイダルシリカの平均粒子径は5〜100nmが好ましい。平均粒子径が5〜100nmの範囲であるとインク受理層の粒子間空隙を減少させることができ、光沢インク受理層塗設時にバインダー成分の過剰なマイグレーションを防止でき、光沢インク受理層表面の亀裂発生を抑制できる。更には、インク受理層の平滑化及び光沢インク受理層塗液中の無機超微粒子のインク受理層への落ち込みが抑制され白紙部光沢性が向上するため好ましい。
更にコロイダルシリカは無機のバインダーとして機能し、インク受理層層の無機微粒子間の結合力を発現させるため、インク受理層のインク吸収性を損なう事なく、塗層強度を得ることが可能となる。この効果はコロイダルシリカの粒子径を100nm以下とすることにより、特に効果的である。
本発明において、インク受理層の乾燥塗工量の範囲は3〜30g/m、より好ましくは5〜20g/m、更に好ましくは5〜15g/mであるが、吸水性支持体を充分に被覆し、インク受理層の効果が得られる塗布量であれば、特に限定するものではない。
本発明に用いられるインク受理層塗布液のpHについては、塗布液pHが7未満であると、本発明のカルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂と多価ヒドラジド化合物が不可逆性の著しい粘度上昇が発生することがあり、塗布適性や塗布の再現性に問題点が発生することがある。係る問題点を回避すべく本発明者が鋭意検討した結果、インク受理層塗布液のpHを調整することで塗布液の著しい粘度上昇を回避可能であることを見出した。好ましいインク受理層塗布液のpH範囲は7〜12であり、pHが7未満であると粘度が上昇し、また12を超えると無機微粒子等が凝集する可能性があり好ましくない。
以下に本発明に係わる光沢インク受理層について説明する。
本発明のインクジェット記録材料における無機超微粒子とは、平均一次粒子径が10〜30nm、平均二次粒子径が50〜300nmの無機微粒子を示す。例えば、特開平1−97678号公報、同2−275510号公報、同3−281383号公報、同3−285814号公報、同3−285815号公報、同4−92183号公報、同4−267180号公報、同4−275917号公報などに開示されている擬ベーマイトゾルなどのアルミナ水和物、特開平8−72387公報などに記載されている気相法アルミナ、特開昭60−219083号公報、同61−19389号公報、同61−188183号公報、同63−178074号公報、特開平5−51470号公報などに記載されているようなコロイダルシリカ、特公平4−19037号公報、特開昭62−286787号公報に記載されているようなシリカ/アルミナハイブリッドゾル、特開平10−119423号公報、特開平10−217601号公報に記載されているような、気相法シリカを高速ホモジナイザーで分散したようなシリカゾル、平均二次粒子径500nm未満に粉砕した湿式合成シリカ、その他にもヘクタイト、モンモリロナイトなどのスメクタイト粘土(特開平7−81210号公報)、ジルコニアゾル、クロミアゾル、イットリアゾル、セリアゾル、酸化鉄ゾル、ジルコンゾル、酸化アルミニウムゾル、酸化アンチモンゾルなどを代表的なものとして挙げることができる。
上記の無機超微粒子の中でも特に気相法シリカ及び擬ベーマイトアルミナがより好ましい。両者とも顔料インクの色材成分と分散媒成分を分離する性能に優れており、更に気相法シリカはインク吸収性に優れ、擬ベーマイトアルミナは白紙部光沢性に優れるため、両者を適宜混合、或いは単独で用いる事が好ましい。
本発明に用いられる気相法シリカは乾式法シリカとも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシラン等のシラン類も単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。
本発明に用いられるアルミナ水和物は、一般式Al・nHOにより表すことができる。アルミナ水和物は組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイアライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でも、上記の式中、nの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが1を越え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが3以上では非晶質構造のアルミナ水和物を表す。特に、本発明に好ましいアルミナ水和物は、少なくともnが1を越え3未満の擬ベーマイト構造のアルミナ水和物である。
また、アルミナ水和物の分散液を安定化させるために、通常は種々の酸類が分散液に添加される。このような酸類としては、硝酸、塩酸、臭化水素酸、酢酸、蟻酸、塩化第二鉄、塩化アルミニウム等を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に用いられるアルミナ水和物の形状は、平板状、繊維状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のアルミナ水和物は、平均アスペクト比3〜8であり、好ましくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。ここで粒子の直径とは、アルミナ水和物を電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表す。
本発明に用いられるアルミナ水和物は、アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等公知の方法によって製造することができる。また、アルミナ水和物の粒子径、細孔径、細孔容積、比表面積等の物性は、析出温度、熟成温度、熟成時間、液のpH、液の濃度、共存化合物等の条件によって制御することができる。
アルコキシドからアルミナ水和物を得る方法としては、特開昭57−88074号公報、同62−56321号公報、特開平4−275917号公報、同6−64918号公報、同7−10535号公報、同7−267633号公報、米国特許第2,656,321号明細書等にアルミニウムアルコキシドを加水分解する方法として開示されている。これらのアルミニウムアルコキシドとしてはイソプロポキシド、2−ブトキシド等が挙げられる。
また、光沢インク受理層に用いる無機超微粒子の粒子径範囲を平均一次粒子径が10〜30nm、平均二次粒子径が50〜300nmとすることでインク吸収性や白紙部光沢性、インク発色性の点から好ましい。本発明のインク受理層に用いるような無機超微粒子が凝集構造を有している場合、平均一次粒子径が10nm未満であると、無機超微粒子の比表面積が著しく大きくなり、光沢インク受理層表面のひび割れ発生が抑えがたくなる。また、一次粒子径が30nmを超えた場合、必要なインク吸収性を得るための二次凝集粒子径が大きくなりすぎてしまい白紙部光沢性が低下すると共に、インク受理層の細孔径が大きくなりすぎることで、顔料インク中の色材成分が塗層内部に落ち込み充分なインク発色性が得られなくなってしまうこととなる。
平均二次粒子径が50nm未満であると、光沢インク受理層細孔が小さくなりすぎ顔料インクの分散溶媒の拡散が不十分となることでインク吸収性が損なわれる。また、平均二次粒子径が300nmを超えた場合、白紙部光沢性が著しく低下すると共に、粗粒により粒子径分布がブロードになる為と思われるが、光沢インク受理層表面のひび割れが多発することとなる。
本発明の光沢インク受理層に用いられる親水性バインダーとしてはシラノール変性、カルボニル基含有等の変性物を含むポリビニルアルコール、澱粉およびその変性物、ゼラチンおよびそれらの変性物、カゼイン、プルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、アルブミン等の天然高分子樹脂またはこれらの誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等のビニルポリマー、ポリエチレンイミン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、無水マレイン酸またはその共重合体等を挙げられ、単独あるいは併用して用いることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、これらの親水性バインダーの配合量の総和は、無機超微粒子に対して、3〜40質量%であることが好ましく、特に5〜30質量%であることが好ましい。
本発明の光沢インク受理層に用いられる親水性バインダーとしては、接着力の点から、ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体が好ましい。アルミナ水和物との混合性、塗液粘度の調整、および成膜性等の点で重合度2000以上、ケン化度が80%以上96%未満のポリビニルアルコールが特に好ましい。
本発明の光沢インク受理層において用いられるホウ酸としては、オルトホウ酸だけでなくメタホウ酸、次ホウ酸等が使用できる。ホウ酸塩はこれらの可溶性塩が好ましく、具体的には、Na・10HO、NaBO・4HO、K・5HO、NHHB・3HO、NHBO等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、本発明の光沢インク受理層に用いられるホウ酸またはホウ酸塩の添加量は、HBO換算で親水性バインダーに対して1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%である。
本発明において光沢インク受理層塗液のpHが2〜5である事が好ましい。
光沢インク受理層塗布液をインク受理層上に塗設する際に、インク受理層のカルボニル基含有ポリビニルアルコールと多価ヒドラジド化合物の架橋反応が迅速に進行し、インク受理層の塗層強度が充分に発現するため好ましい。
光沢インク受理層塗設時のインク受理層の架橋反応は光沢インク受理層の乾燥工程が終了しない状態、即ち湿潤状態で主に反応が進行すると考えられるが、pHが5を超えると前記架橋反応が緩やかとなり、充分に反応が進行しないうちに光沢インク受理層乾燥工程が終了することとなり、インク受理層の塗層強度も充分に発現しないことがある。またpHが2未満であるとインク受理層の架橋反応は充分進行するが、色材の不必要な凝集や色相の変動が発生する可能性がある。
更に、本発明のインク受理層あるいは光沢インク受理層には、その他の添加剤として、カチオン系染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、粘度安定剤、pH調整剤、界面活性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤などを本発明の目的を害しない範囲で適宜添加することもできる。
本発明において、インク受理層及び光沢インク受理層は、支持体上にインク受理層、次いで光沢インク受理層の塗液を順次塗工、乾燥して設ける。
本発明においてインク受理層および光沢インク受理層を設ける際に、塗工する方法は、特に限定されず、公知の塗工方法を用いることができる。例えば、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スライドリップコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、サイズプレスなどの各種装置により塗工することができる。
本発明において、塗液塗工後に乾燥する方法は、特に限定されず、公知の乾燥方法を用いることができるが、特に熱風を吹きつける方法、赤外線を照射する方法など、加熱により乾燥する方法は、生産性が良く好ましく用いられる。
本発明において、インク受理層または光沢インク受理層を塗工、乾燥後に表面光沢を更に向上させる目的で、カレンダー処理を行っても構わない。その際のカレンダー処理装置としては、グロスカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダーなどが挙げられる。また、公知のキャストコート法を用いて光沢面を形成することができる。
本発明に用いる支持体は吸水性の支持体であれば特に限定されるものではないが、LBKP、NBKPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプなどの木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バインダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種装置で製造されたパルプ繊維を主成分とした支持体が好ましく用いられる。特に吸収性支持体の表面pHが酸性である場合、支持体とインク受理層界面での結合力が向上するため好ましい。更に好ましい範囲としてはpH4〜7である。更に支持体に、澱粉、ポリビニルアルコールなどでのサイズプレスやアンカーコート層を設けても構わない。この様な紙および塗工紙に、そのまま本発明における塗層を設けても良いし、平坦化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を使用しても良い。
(実施例)
以下に本発明について、実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例に於いて示す「質量部」および「質量%」は特に明示しない限り固形分の質量部および質量%を示す。
<支持体1の作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、濾水度370mlcsf)80部と針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP、濾水度400mlcsf)20部、タルク13部、硫酸バンド3部、市販ロジンサイズ剤0.2部、カチオン澱粉0.3部を水に混合してなる固形分濃度1%のスラリーから、長網抄紙機にて坪量100g/mの原紙を抄造し、抄造時にサイズプレス装置で酸化澱粉を固形分で2g/m付着させて酸性原紙の支持体1を製造した。この原紙の紙面pHは4.6であった。
<支持体2の作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、濾水度370mlcsf)80部と針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP、濾水度400mlcsf)20部、重質炭酸カルシウム13部、カチオン澱粉1部、アルキルケテンダイマーサイズ剤0.08部及びポリアルキレンポリアミンエピクロルヒドリン樹脂0.4部を水に混合してなる固形分濃度1%のスラリーから、長網抄紙機にて坪量100g/mの原紙を抄造し、抄造時にサイズプレス装置で酸化澱粉を固形分で2g/m付着させて中性原紙の支持体2を製造した。この原紙の紙面pHは7.8であった。
<インク受理層塗布液1の作製>
平均二次粒子径6μmの湿式合成シリカ(サイロイド74X6500:グレース・ディビィソン社製)100部を固形分濃度20%となるように水に分散し、シリカスラリーを得た。そのシリカスラリー100部に平均一次粒子径15nmのコロイダルシリカ懸濁液(スノーテックス20:日産化学工業社製:pH9.5)50部、固形分濃度8%のアセト酢酸エステル変性ポリビニルアルコール樹脂(ゴーセファイマーZ410:日本合成化学工業社製)15部、固形分濃度8%のアジピン酸ジヒドラジド5部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(LX438C:日本ゼオン社製)15部添加し、pHが9.5となるように水酸化ナトリウムにて調整後、固形分濃度16%となるようにインク受理層塗布液濃度を調整し、インク受理層塗布液1を得た。
<インク受理層塗布液2の作製>
インク受理層塗布液1のアセト酢酸エステル変性ポリビニルアルコール樹脂をダイアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール樹脂(DF−20:日本酢ビ・ポバール株式会社製)に変更した以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液2を作製した。
<インク受理層塗布液3の作製>
インク受理層塗布液1の水酸化ナトリウムによる塗布液pH調整をpH9.5からpH11.5に変更した以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液3を作製した。
<インク受理層塗布液4の作製>
インク受理層塗布液1の水酸化ナトリウムによる塗布液pH調整をpH9.5からpH7.5に変更した以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液4を作製した。
<インク受理層塗布液5の作製>
インク受理層塗布液1のアジピン酸ジヒドラジドを未添加にした以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液5を作製した。
<インク受理層塗布液6の作製>
インク受理層塗布液2のアジピン酸ジヒドラジドを未添加にした以外はインク受理層塗布液3と同様にしてインク受理層塗布液6を作製した。
<インク受理層塗布液7の作製>
インク受理層塗布液1のアセト酢酸エステル変性ポリビニルアルコール樹脂を未変性ポリビニルアルコール樹脂(PVA124:株式会社クラレ製)に変更し、アジピン酸ジヒドラジドを未添加にした以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液7を作製した。
<インク受理層塗布液8の作製>
インク受理層塗布液1のアセト酢酸エステル変性ポリビニルアルコール樹脂を未変性ポリビニルアルコール樹脂(PVA124:株式会社クラレ製)に変更した以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液8を作製した。
<インク受理層塗布液9の作製>
インク受理層塗布液1の水酸化ナトリウムによる塗布液pH調整をpH9.5からpH5.5に変更した以外はインク受理層塗布液1と同様にしてインク受理層塗布液9を作製した。
<インク受理層塗布液10の作製>
インク受理層塗布液8の未変性ポリビニルアルコール樹脂(PVA124:株式会社クラレ製)の添加量を30部、固形分濃度を15%に変更した以外はインク受理層塗布液8と同様にしてインク受理層塗布液10を作製した。
<光沢インク受理層塗布液1の作製>
平均一次粒子径16nmの擬ベーマイトアルミナ80部、平均一次粒子径16nmの気相法シリカ20部及び分散剤としてジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)1部と硝酸1部をイオン交換水(電気伝導度10μS/cm)と混合し、固形分濃度23%となるように調節し、のこぎり歯状ブレード型分散機(ブレード周速15m/秒)を使用して予備分散液を作製した。次に得られた予備分散物をビーズミルに、直径0.3mmのジルコニアビーズ、充填率80容量%、円盤周速10m/秒の条件で1回通過させて、固形分濃度23%、平均二次粒子径120nmの無機超微粒子スラリーを得た。その無機超微粒子スラリー100部に固形分濃度4%のホウ酸を1部、固形分濃度8%のポリビニルアルコール樹脂(PVA235:クラレ社製)12部加えた後、固形分濃度17%となるように光沢インク受理層塗布液濃度を調節し、pH4.5の光沢インク受理層塗布液1を得た。
<光沢インク受理層塗布液2の作製>
光沢インク受理層塗布液1の硝酸1部を1.5部に変更した以外は、光沢インク受理層塗布液1と同様にして、pH2.9の光沢インク受理層塗布液2を得た。
<光沢インク受理層塗布液3の作製>
光沢インク受理層塗布液1の硝酸1部を0.5部に変更した以外は、光沢インク受理層塗布液1と同様にして、pH5.5の光沢インク受理層塗布液3を得た。
<光沢インク受理層塗布液4の作製>
光沢インク受理層塗布液1からホウ酸を未添加とした以外は、光沢インク受理層塗布液1と同様にして、pH4.5の光沢インク受理層塗布液4を得た。
支持体1上にインク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、実施例1のインクジェット記録材料を得た。
支持体1上にインク受理層塗布液2をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、実施例2のインクジェット記録材料を得た。
支持体1上にインク受理層塗布液3をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、実施例3のインクジェット記録材料を得た。
支持体1上にインク受理層塗布液4をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、実施例4のインクジェット記録材料を得た。
支持体2上にインク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、実施例5のインクジェット記録材料を得た。
支持体1上にインク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液2をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、実施例6のインクジェット記録材料を得た。
(比較例1)
支持体1上にインク受理層塗布液5をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例1のインクジェット記録材料を得た。
(比較例2)
支持体1上にインク受理層塗布液6をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例2のインクジェット記録材料を得た。
(比較例3)
支持体1上にインク受理層塗布液7をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例3のインクジェット記録材料を得た。
(比較例4)
支持体1上にインク受理層塗布液8をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例4のインクジェット記録材料を得た。
(比較例5)
支持体1上にインク受理層塗布液9をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例5のインクジェット記録材料を得た。
(比較例6)
支持体1上にインク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液3をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例6のインクジェット記録材料を得た。
(比較例7)
支持体1上にインク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液4をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例7のインクジェット記録材料を得た。
(比較例8)
支持体1上にインク受理層塗布液10をエアーナイフコーターにて固形分塗布量10g/mとなるように塗布、乾燥し、インク受理層を設けた。次にインク受理層上に光沢インク受理層塗布液1をエアーナイフコーターにて固形分塗布量13g/mとなるよう塗布、乾燥し、光沢インク受理層を設けた。次に、線圧100kN/m、速度200m/minの条件で光沢インク受理層面が金属ロール面に2回当たるようにソフトカレンダー処理を行い、比較例8のインクジェット記録材料を得た。
以上のようにして、作製した実施例及び比較例のインクジェット記録材料について、下記の試験を行った。その結果を表1に示す。
<塗布液安定性>
インク受理層塗布液の塗布液安定性は、下記式により求められる粘度上昇率(15℃における測定)の値から、下記基準にて判定した。
粘度上昇率=1時間静置後のB型粘度の対数値÷作製直後のB型粘度の対数値
○:粘度上昇率が1.05以下であり、静置後粘度上昇が殆どなく塗布液が安定。
×:粘度上昇率が1.05以上であり、不可逆の増粘を示している。実使用上において塗布装置の塗布液流路内での滞留が発生し、品質及び操業性に悪影響を及ぼす可能性が高い。
<白紙部光沢性>
白紙部光沢性は、JIS−Z8741に準じて75度鏡面光沢度はソフトカレンダー処理後のインクジェット記録材料について測定を行った。
<インク吸収性>
セイコーエプソン(株)製「MAXART MC−10000(プリンタ設定:MC光沢用紙、きれい)」を用いて画像を印刷し、インク吸収性について下記の基準で、総合的に評価を行った。尚、評価に用いた画像は黒、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、レッド、グリーン各色のベタ印刷字およびその中に白抜き文字を設けたパターンなどからなる。
◎:倍率25倍の顕微鏡観察で各色のベタ印刷部境界や白抜き文字部に滲みが観察されず問題なし。
○:倍率25倍の顕微鏡観察で各色のベタ印刷部境界や白抜き文字部に僅かに滲みが観察されるが実使用上問題なし。
△:目視観察で各色のベタ印刷部境界や白抜き文字部に僅かに滲みがあり実使用困難。
×:目視観察で各色のベタ印刷部境界や白抜き文字部に明確な滲みがあり実使用不可。
<表面亀裂観察>
インク受理層表面のひび割れの有無は、作製したインクジェット記録材料の表面を倍率100倍の顕微鏡観察により下記の基準で評価を行った。
○:表面亀裂が観察されず問題なし。
△:表面亀裂が多数散見されており、実使用困難レベル。
×:非常に多数の表面亀裂で全面が覆われており、実使用不可レベル。
<インク発色性>
セイコーエプソン(株)製「MAXART MC−10000(プリンタ設定:MC光沢用紙、きれい)」を用いて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色のベタ印刷を行い、光学濃度をマクベス反射濃度計で測定し、各色の光学濃度の合計値を示した。数値が大きい方が、インク発色性が良いことを意味する。
<塗層強度>
塗層の脱落度合いを示す評価として、サンプルに幅18mmのメンディングテープ(住友スリーエム社製)を貼り、剥離した際のメンディングテープに転写する塗層の面積を目視にて観察し、下記基準にて塗層強度の評価とした。
◎:殆ど塗層が転写せず、塗層強度が良好。
○:大半の塗層が転写せず、実用上問題ない塗層強度。
△:塗層のかなりの部分が転写し、塗層強度に問題のあるレベル。
×:塗層の殆ど全てが転写し、塗層強度に重大な問題のあるレベル。
Figure 0004504296
表1の結果から明らかなように本発明の製造方法による実施例1〜6のインクジェット記録材料は良好なインク吸収性と高い塗層強度を両立し、更に高い光沢性を有し且つ表面亀裂がないことにより顔料インクの色材と分散媒を効率に分離せしめ良好なインク発色性を有していることがわかる。
比較例として挙げた比較例1〜2は本発明の構成要素である多価ヒドラジド化合物をインク受理層に含有していないため、塗層強度に重大な問題が見られた。
比較例として挙げた比較例3〜4は本発明の構成要素であるカルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂をインク受理層に含有していないため、塗層強度に重大な問題が見られた。
比較例として挙げた比較例5はインク受理層塗布液のpHが5.5と本発明の範囲から外れており、そのため塗布液安定性に重大な問題が見られた。これはインク受理層塗設に際して、インク受理層塗布液に大幅な増粘が見られたために(塗布量や塗布成分の)均一なインク受理層が形成できなかったためであり、その結果、白紙部光沢性、インク吸収性、表面亀裂観察、インク発色性、塗層強度、全てに問題が見られた。
比較例として挙げた比較例6は光沢インク受理層塗布液のpHが5.5と本発明の範囲から外れており、光沢インク受理層塗布液によるインク受理層の架橋が不十分となり、そのため塗層強度に問題が見られた。
比較例として挙げた比較例7は光沢インク受理層に本発明の構成要素であるホウ酸またはホウ酸塩を含有しておらず、表面亀裂観察において重大な問題が見られる。それに伴い、白紙部光沢性、インク吸収性、インク発色性にも重大な問題が見られた。
比較例として挙げた比較例8は本発明の構成要素であるカルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂をインク受理層に含有していないため、塗層強度向上のため未変性ポリビニルアルコール樹脂を増量している。それに伴い、塗層強度の向上は見られるが、大幅なインク吸収性低下が見られた。

Claims (4)

  1. 吸収性支持体の少なくとも片面にインク受理層、光沢インク受理層の塗布液を順次、塗工・乾燥して形成されてなるインクジェット記録材料の製造方法において、インク受理層成分として少なくとも無機微粒子、カルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂及び多価ヒドラジド化合物を含有し、インク受理層塗布液のpHが7〜12であり、且つ光沢インク受理層成分として平均一次粒子径が5〜30nm、平均二次粒子径が50〜300nmの無機超微粒子、親水性バインダー、ホウ酸またはホウ酸塩を含有し、光沢インク受理層塗布液のpHが2〜5であることを特徴とするインクジェット記録材料の製造方法
  2. 前記カルボニル基含有ポリビニルアルコール樹脂がアセト酢酸エステル基またはダイアセトンアクリルアミド基により変性されたポリビニルアルコール樹脂であり、平均重合度1500〜4500であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料の製造方法
  3. 前記多価ヒドラジド化合物がアジピン酸ジヒドラジドであることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録材料の製造方法
  4. 前記吸収性支持体の紙面pHが4〜7であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のインクジェット記録材料の製造方法
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