JP2007260220A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発射装置へ供給する遊技球を貯留する球貯留手段が貯留可能な遊技球の貯留容量を増やすことが容易で、しかも、球貯留手段に遊技球が貯留されたままで開閉部材を開放しても球貯留手段から遊技球がこぼれ落ちることのない遊技機を提供する。
【解決手段】発射装置10により発射する遊技球を貯留する球貯留手段9として、案内通路91bの上流に連なる主貯留部91aと、この主貯留部91aの上流に連なる連通部91dと、この連通部91dの上流に連なる貯留タンク部91cを貯留容量の大きな球貯留領域として備える球皿部材91を用い、この球皿部材91は前面枠3に設けておき、前面枠3に対して開閉可能に軸着される開閉部材5に設けた球皿カバー12の球皿部材収容空部12aに主貯留部91aを収容する構造とし、開閉部材5を開いても球貯留手段9に貯留された遊技球がこぼれ落ちないようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技盤が着脱可能に取り付けられる前面枠と、前記遊技盤の遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置へ供給する遊技球を貯留する球貯留手段と、を備えた遊技機に関する。
従来より、遊技球を用いた弾発遊技を行える遊技機においては、球貯留手段である球供給皿に貯留された遊技球を球送り装置により1個宛て発射装置の発射位置に供給し、発射位置にて待機する遊技球を発射装置の弾発部により弾発して発射勢を与え、遊技盤の遊技領域へ到達させるように構成されている。
そして、発射装置へ供給する遊技球を貯留しておく球供給皿は、遊技盤が着脱可能に取り付けられる前面枠に対して開閉自在に軸着される開閉部材の前面側へ膨出するように設けられており、その貯留量は必ずしも多いとは言えず、球供給皿に貯留しきれないで溢れた遊技球は、オーバーフロー流路から球供給皿の下方部に設けられた下皿へ流下させ、この下皿の底面に設けられた球抜き口を遊技者の操作で開放すると、下皿の下方に配置しておいた球箱へ遊技球を抜き出せるものとなっていた。
しかし、比較的短時間で多くの賞球を獲得できる特別遊技中には球供給皿から溢れるほどに遊技球が貯まっても、特別遊技が終了して通常の遊技状態に戻ると、遊技結果として獲得できる遊技球数よりも遊技で消費する遊技球数の方が多くなるため、球供給皿に貯まった遊技球は徐々に消費されてゆくこととなり、球供給皿に遊技球が残り少なくなってくると、遊技者が自らの手で下皿や球箱の遊技球を球供給皿へ再投入しなければ遊技を継続できず、遊技者にとっての利便性が良いとは言えなかった。
このような問題は、球供給皿の球貯留量が十分でないことから生ずるので、球供給皿の貯留容量を大きくすることも考えられるが、単純に球供給皿を大きくしようとした場合、開閉部材の前面における突出量も大きくなってしまうため、遊技機の出荷に際して搬送時における積載効率が悪くなるし、突出量の大きい球供給皿が何かにぶつかって破損する危険性も増すので、現実的な解決法とは言えない。
そこで、球供給皿自体の球貯留量を増やさずに、発射装置へ供給する遊技球の貯留量を増やすべく、球排出装置から排出された遊技球を球供給皿へ導く球流路が形成されている前面枠側に球貯留タンクを設け、球供給皿が遊技球で溢れても、球貯留タンクにて遊技球を順次貯留できるようにした遊技機が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−194881号公報
この特許文献1に記載の遊技機によれば、従前通りの貯留量の球供給皿を開閉部材に設けておけば良いので、球供給皿を大型に形成することなく、発射装置へ供給するための球貯留量を実質的に増量できるという利点がある。
しかしながら、前記特許文献1に記載の遊技機の如く、球供給皿とは別途に球貯留タンクを前面枠に設けた場合、球貯留タンクに遊技球が貯留されている状態(球貯留タンクと球供給皿とを連結する連通路にも遊技球が貯まっている状態)で開閉部材を開いたときに、球供給皿および球貯留タンクから遊技球がこぼれ落ちないように、開閉部材の開放動作に連動させてシャッターブレードを昇降変位させ、球貯留タンクの球排出口と球供給皿の球流入口を自動的に閉止し、また、開閉部材を閉じたときにも、この閉止動作に連動させてシャッターブレードを昇降変位させ、球貯留タンクの球排出口と球供給皿の球流入口が自動的に開放されて球貯留タンクから球供給皿へ遊技球が流入できるようにする構成を採用せざるを得なかった。
このように、球供給皿と球貯留タンクとで、発射装置へ供給する遊技球の貯留量を増やすようにしても、球供給皿は開閉部材に、球貯留タンクは前面枠側に、各々分割して設けられているために、開閉部材の開閉動作に応じて、球供給皿と球貯留タンクとの連通路を開閉する複雑な機構(シャッターブレードの昇降機構)を遊技機に設けなければならず、コストアップになると共に、遊技機製造時における昇降機構の組み付け作業工程が増えて生産性も低下してしまう。
なお、開閉部材を開放しても球供給皿から貯留球が溢れないように、球供給皿の球貯留量が減少していることを貯留状態センサ等で検出し、この貯留状態センサの検出状態から開閉部材を開いても大丈夫なときに限って開閉部材を開閉可能とすれば、複雑なシャッター機構を設ける必要が無くなるものの、営業時間中の球詰まり解消作業で開閉部材を開くためには貯留球を抜き出す手間がかかって煩雑である上に、迅速な対応ができず当該遊技機で遊技中の遊技者に対しても迷惑がかかる。加えて、開閉部材を閉止した後には改めて球供給皿へ遊技球を戻さなければならないので、遊技店員にとっても遊技者にとっても利便性の悪いものである。よって、開閉部材の開放動作を球供給皿の球貯留量で制限するような手法は、事実上、採用し得ないのである。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、発射装置へ供給する遊技球を貯留する球貯留手段が貯留可能な遊技球の貯留容量を増やすことが容易で、しかも、球貯留手段に遊技球が貯留されたままで開閉部材を開放しても球貯留手段から遊技球がこぼれ落ちることのない遊技機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技盤が着脱可能に取り付けられる前面枠と、前記遊技盤の遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置へ供給する遊技球を貯留する球貯留手段と、を備えた遊技機において、前記前面枠には、前記球貯留手段と、該球貯留手段に貯留されている遊技球を一個宛て発射装置へ送り出す球送り装置と、を設け、前記前面枠に開閉可能に軸着され、少なくとも、前記球送り装置の前面側を覆うように前面枠へ閉止される開閉部材を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技機において、前記発射装置は前記開閉部材に設け、開閉部材が前面枠に閉止されたときに、球送り装置から遊技球が供給されるようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記球貯留手段は、遊技球を貯留する貯留領域と、該貯留領域に貯留されている遊技球を前記球送り装置に案内する案内流路と、を備えるものとし、前記貯留領域の流下端を前記遊技盤の前面に一致する球転動基準面よりも前側に配置するとともに、前記球送り装置を球転動基準面よりも後方に配置し、前記案内流路は、上流側が前記貯留領域の流下端に連なり、下流側が球送り装置の側面に開口する球受入口へ連なるように、球転動基準面の前側から球転動基準面の後方へ遊技球を案内する流路構造となし、前記開閉部材が前面枠に閉止されたときに、前記発射装置の発射口は、発射球を球転動基準面に沿って遊技盤の発射導入路へ到達させ得る位置に開口させると共に、前記発射装置の発射球取込口は、球送り装置の前面に開口する発射球送り込み口に対応するように後方へ開口させたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技機において、前記前面枠は、遊技球を排出する球排出装置と、該球排出装置より排出された遊技球が流下する排出球流下路を備え、前記球貯留手段の貯留領域は、前側に形成されて案内流路に連なる流下端を含む主貯留部と、該主貯留部よりも後方に形成されて前記排出球流下路に上流部が連通する貯留タンク部と、該貯留タンク部の下流側と前記主貯留部の上流側とを連通させる連通部と、を有することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の遊技機において、前記球貯留手段は、少なくとも、主貯留部用の凹部構造と、貯留タンク部用の凹部構造と、連通部用の凹部構造とを一体に備える球皿部材を用いて構成し、該球皿部材は、前記開閉部材を開放して、前記前面枠の前方から着脱可能としたことを特徴とする。
請求項1に係る遊技機によれば、前記前面枠には、前記球貯留手段と、該球貯留手段に貯留されている遊技球を一個宛て発射装置へ送り出す球送り装置と、を設け、前記前面枠に開閉可能に軸着され、少なくとも、前記球送り装置の前面側を覆うように前面枠へ閉止される開閉部材を備えるので、前面枠に設けた球貯留手段は、発射装置へ供給する遊技球の貯留容量を増やすことが容易となり、しかも、球貯留手段に遊技球が貯留されたままで開閉部材を開放しても球貯留手段から遊技球がこぼれ落ちることはない。
また、請求項2に係る遊技機によれば、前記請求項1に記載の遊技機において、前記発射装置は前記開閉部材に設け、開閉部材が前面枠に閉止されたときに、球送り装置から遊技球が供給されるようにしたので、前面枠から開閉部材を開放すると、開閉部材の裏面側に発射装置が表出するので、発射装置の保守点検が容易に行える。
また、請求項3に係る遊技機によれば、前記請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記球貯留手段は、遊技球を貯留する貯留領域と、該貯留領域に貯留されている遊技球を前記球送り装置に案内する案内流路と、を備えるものとし、前記貯留領域の流下端を前記遊技盤の前面に一致する球転動基準面よりも前側に配置するとともに、前記球送り装置を球転動基準面よりも後方に配置し、前記案内流路は、上流側が前記貯留領域の流下端に連なり、下流側が球送り装置の側面に開口する球受入口へ連なるように、球転動基準面の前側から球転動基準面の後方へ遊技球を案内する流路構造となし、前記開閉部材が前面枠に閉止されたときに、前記発射装置の発射口は、発射球を球転動基準面に沿って遊技盤の発射導入路へ到達させ得る位置に開口させると共に、前記発射装置の発射球取込口は、球送り装置の前面に開口する発射球送り込み口に対応するように後方へ開口させたので、発射装置を開閉部材側に設けても、遊技盤の発射導入路へ遊技球を円滑に発射できる取付構造を容易に実現できる。また、発射用の遊技球が受け渡される流路となる発射装置の発射球取込口や球送り装置の発射球送り込み口を確認し易いので、発射装置や球送り装置の保守点検を容易に行える。
また、請求項4に係る遊技機によれば、前記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技機において、前記前面枠は、遊技球を排出する球排出装置と、該球排出装置より排出された遊技球が流下する排出球流下路を備え、前記球貯留手段の貯留領域は、前側に形成されて案内流路に連なる流下端を含む主貯留部と、該主貯留部よりも後方に形成されて前記排出球流下路に上流部が連通する貯留タンク部と、該貯留タンク部の下流側と前記主貯留部の上流側とを連通させる連通部と、を有するので、排出球流下路から球貯留手段に排出された遊技球が貯留タンク部の下流部から連通部を介して主貯留部へ至る球流下経路が形成される。よって、遊技球が上流から下流へなだらかに流下して行くような高低差を設計し易く、遊技球の貯留量を高めても球止まりの生じ難い構造を実現できる。また、遊技球は最下流側となる主貯留部から貯まってゆくので、この主貯留部の貯留量や形成位置を従来の球供給皿の構造に類似させておけば、遊技者は遊技球の貯留量を推定し易いし、遊技者にとっての利便性も良い。
また、請求項5に係る遊技機によれば、前記請求項4に記載の遊技機において、前記球貯留手段は、少なくとも、主貯留部用の凹部構造と、貯留タンク部用の凹部構造と、連通部用の凹部構造とを一体に備える球皿部材を用いて構成し、該球皿部材は、前記開閉部材を開放して、前記前面枠の前方から着脱可能としたので、球貯留手段を大型に構成しても、組み立て作業が煩雑になることを抑制できる。
次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すのは、弾球遊技を行える遊技機1の正面図である。本実施形態として示す遊技機1には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加し、遊技機1の一側方には、プリペイドカード(所定の金額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加した球貸ユニット(図示を省略)を設け、球貸ユニットで借り受けた遊技球を用いて遊技機1で遊技を行えるようにした。なお、球貸ユニットが備える機能の全部もしくは一部を遊技機1に付加し、遊技機1から遊技球を貸し出すようにしても良い。
遊技機1は、額縁状の本体枠2の前面側に各種の遊技機能部が設けられた前面枠3を開閉可能に設け、該前面枠3の前面側に透明部材保持枠4と開閉部材5を各々開閉可能に設けた外観を有するものである。この遊技機1は、遊技店内の基台B上に列設され、遊技機列よりなる遊技島が構成される。
図2は、透明部材保持枠4と開閉部材5を取り外した前面枠3の正面図で、前面枠の一側(図1および図2においては左側)上部に設けた上部ヒンジ31のヒンジ孔31aと下部に設けた下部ヒンジ32のヒンジ孔32aが、各々本体枠2の一側(図1および図2においては左側)上部に設けた上部ヒンジ21のヒンジ軸21aと下部に設けた下部ヒンジ22のヒンジ軸22aに各々嵌合することで、前面枠3の上下部ヒンジ31,32を設けた左側が軸着側となり、他側(図1および図2においては右側)が開放側となる。なお、前面枠3に回動可能に取り付けられる透明部材保持枠4および開閉部材5の軸着側も、前面枠3の軸着側と一致させ、前面枠3,透明部材保持枠4,開閉部材5を開放したときに本体枠2に掛かる重量負荷を一側に集中させるものとした。
前記透明部材保持枠4は、透明なガラスや硬質合成樹脂等よりなる透明部材4aを保持するもので、この透明部材4aを通して、その背面側に装着された遊技盤6の遊技領域6aが遊技者から視認可能となる。また、透明部材保持枠4の適所には、発光演出や報知動作等に用いる装飾部材4b、演出用効果音の出力や音声報知等に用いるスピーカ4cを設けてある。
前記遊技盤6の遊技領域6aは、区画部材7によって区画された略円形状の領域で、発射球導入路6bを介して遊技球が導入される領域である。この遊技領域6aには、遊技球の流下状態に変化を与える障害釘が植設されると共に、変動表示ゲームを行うための変動表示装置や球の入賞状態が変化する変動入賞装置といった大型の遊技装置のほか、種々の入賞口等が配置され、遊技領域6aおよび発射球導入路6bにおいて遊技球は、遊技盤6の前面に一致する球転動基準面と透明部材4aとの間に前後方向の移動範囲が制限され、上下左右に転動して行く。遊技領域6aで何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球は、アウト口6cから回収される。
また、前記遊技盤6を支持する遊技盤支持部材33には、球送り装置8と球貯留手段9を設け(図3を参照)、前面側に膨出して比較的多くの遊技球を貯留できる主貯留部91aの下流に連なって遊技球が1個のみ通過し得る狭小な案内通路91bの流下端より発射用の遊技球が球送り装置8へ供給され、この球送り装置8によって遊技球を1個宛て発射装置10へ送り出す。なお、本構成例として示す球送り装置8と球貯留手段9は、球皿部材91をベースとする一体のユニット構造とし、前面枠3への取付作業を容易に行えるようにしてある。
開閉部材5の裏面側に設けられた発射装置10(図1において、破線で示す。)では、発射位置に供給された遊技球を弾発部10aによって弾発し、弾発された遊技球は発射誘導路10bを介して遊技盤6の発射球導入路6bに向けて打ち上げられ、その発射勢によって遊技盤6の発射導入路6bを通過し、遊技領域6aに到達するのである。なお、前記開閉部材5には、発射装置10のほか、遊技者が遊技に際して操作する発射操作ハンドル11、球貯留手段9の前面側を覆って外観と整える球皿カバー12等を設けてある。
また、図4に示すように、開閉部材5の平板パネル部51には、球皿部材導入開口51aを開設し、開閉部材5が前面枠3に閉止する際には、球皿部材91の前面側膨出部(主貯留部91aおよび案内通路91bの上流側を形成する部位)を平板パネル部51の前面側へ導入可能とし、平板パネル部51の前面側に設けた球皿カバー12の球皿部材収容空部12aに球皿部材91を安定的に収容できるものとした。
ここで、図3及び図5に基づいて、球貯留手段9の詳細構造について説明する。なお、図5に示すのは、球貯留手段9の上端縁に沿う遊技機1の概略横断平面図であり、球貯留手段9の球貯留凹部が上方から見える。
球貯留手段9の主たる構成である球皿部材91の球貯留領域は、前側に形成されて案内流路91bに連なる流下端を含む主貯留部91a用の凹部構造と、主貯留部91aよりも後方に形成されて排出球流下路13(賞球あるいは貸球用の遊技球を排出する球排出装置より排出された遊技球を球貯留手段9へ導く球流路)に上流部が連通する貯留タンク部91c用の凹部構造と、貯留タンク部91cの下流側と主貯留部91aの上流側とを連通させる連通部91d用の凹部構造とを一体に備える部材である。
また、球皿部材91は止着ベース92によって前面枠3の遊技盤支持部材33の前面側へ着脱自在に取り付ける。この止着ベース92は、遊技盤支持部材33の前面形状に適合するように、平板は前側止着部92aの一側端縁(本構成例においては軸着側の端縁)に連なって後方へ延出する後方誘導部92bと、この後方誘導部92bの後方端縁に連なって前側止着部92aとは逆方向(本構成例においては軸着側)に延出する後側止着部92cからなる。
そして、球皿部材91における球貯留領域(主貯留部91a,貯留タンク部91c,連通部91d)は、概ね後方誘導部92bよりも開放端側に形成され、球送り装置8は、後側止着部92aの軸着側に設けるものとしたので、球貯留領域に貯留されている遊技球を球送り装置8へ案内する案内通路91bの流路形状は、若干複雑なものとなる。すなわち、案内流路91bは、上流側が主貯留部91aの流下端に連なり、下流側が球送り装置8の側面に開口する球受入口81へ連なるように、球転動基準面(図5においては、球送り装置8の若干前側で、一点鎖線にて示す位置)よりも前側から球転動基準面の後方へ遊技球を案内する流路構造が必要となる。
斯くするために、本構成例の球皿部材91においては、主貯留部91aの流下端に連なり、遊技球が一列に整列されつつ流入する貯留球流入部91b1と、この貯留球流入部91b1の流下端に連なり、後方へ屈曲する流路となる後方流下部91b2と、この後方流下部91b2の後方流下端に連なり、止着ベース62の後側止着部92cに沿って側方(球送り装置8がある軸着側)へ屈曲する案内誘導部91b3を有するものとした。これにより、転動基準面よりも前側から受け入れた遊技球を転動基準面よりも後方へ案内して、案内誘導部91b3の流下端から球送り装置8の側面に開口する球受入口81へ遊技球を案内できる。
上述した案内通路91bを形成するために、球皿部材91に設けた凹部の開口上面は、案内通路上壁部材93にて遮蔽し、一列状に整列した遊技球が流下できるようにしてある。また、案内通路91bの流下端の底壁には球抜き口91b4を設け、この球抜き口91b4を閉止し得る形状の遮蔽体94aを球抜きソレノイド94のオン・オフに応じて動作させることにより、球抜き口91b4の開放・遮蔽を行う。球抜きソレノイド94がオンとなって遮蔽体94aが球抜き口91b4を遮蔽する位置から退くと、案内通路91b内で整列していた遊技球は球抜き口91b4から落下し、下流側球抜き流路部材95の受口95aへ流入し、下流側球抜き流路部材95の出口95bから出て行く。この下流側球抜き流路部材95は、内部で屈曲する流路構造で、出口95bは前面に開口させ、後述する開閉部材5に設けた球抜き流路と合流させる。
一方、球貯留領域を形成するために球皿部材91は、底面部911の最も奥側で排出球流下路13の流路方向(本構成例においては、左右方向)に沿って後壁912を形成し、この後壁912の一側(開放側)に連なって前側へ延出する側壁913を形成し、この側壁913の前側に連なって更に前面側に膨出する膨出壁914と、後壁912の上流側端に連なって前後方向に延出する上流側壁915と、この上流側壁915の前端に連なって後壁912とほぼ平行に形成した後部区画壁916と、この後部区画壁916の端縁(連通部91dを形成し得るように側壁913から適宜隔てた端縁)に連なって前方へ延出する区画連通壁917と、この区画連通壁917の前端縁に連なって後部区画壁916とほぼ平行に形成した前部区画壁918を備える。
なお、底面部911は、貯留タンク部91cの最上流部(例えば、排出球流下路13からの遊技球を受け入れるように上流側壁915に開設した排出球受入口915aの形成部位)から連通部91dへ遊技球が自然流下可能な底面傾斜構造を有し、この底面形状に応じた壁高となるように、後壁912,側壁913,上流側壁915,後部区画壁916を形成する。また、底面部911は、主貯留部91aの最上流部(連通部91dと連なる部位)から最下流である案内通路91bの貯留球流入部91b1へ遊技球が自然流下可能な底面傾斜構造を有し、この底面形状に応じた壁高となるように、側壁913,膨出壁914,前部区画壁918を形成する。
このように、排出球流下路13から排出された遊技球が流入する球貯留手段9の球貯留領域として、最上流の球貯留タンク部91cから連通部91dを介して主貯留部91aへ至る球流下経路を形成すれば、遊技球が上流から下流へなだらかに流下して行くような高低差を設計し易く、遊技球の貯留量を高めても球止まりの生じ難い構造を実現できる。また、遊技球は最下流側となる主貯留部91aから貯まってゆくので、この主貯留部91aの貯留量や形成位置を従来の球供給皿の構造に類似させておけば、遊技者は遊技球の貯留量を推定し易いし、遊技者にとっての利便性も良い。
加えて、前面枠3に球貯留手段9を設けた遊技機1においては、従来より開閉部材に設けられていた球供給皿よりも遊技球の貯留容量を増やすことが容易であり、しかも、球貯留手段9に遊技球が貯留されたままで開閉部材5を開放しても球貯留手段9から遊技球がこぼれ落ちることはない。更に、球供給皿と球貯留タンクを別体構成として開閉部材と前面枠に分けて設けた場合のように、球供給皿と球貯留タンクとを連通させる連通路にシャッター機構等を設ける必要も無く、コスト低減にも有効である。
また、主貯留部91aにおける底面部911の適所には、主球抜き口911aを開設し、この主球抜き口911aの遮蔽・開放を球抜き装置96によって行うものとした。例えば、球抜き装置96の主球抜き操作部96aを遊技者が側方へスライド操作すると、遮蔽体96bが主球抜き口911aを遮蔽する位置から退いて主球抜き口911aを開放し、遊技者が主球抜き操作部96bから手を放すと自動復帰手段により遮蔽体96bが主球抜き口911aを遮蔽する位置へ復帰するのである。なお、主球抜き口911aから球抜き装置96へ流下してきた遊技球は、放出口96cから放出し、後述する開閉部材5に設けた球抜き流路と合流させる。
ここで、球貯留手段9に貯留された遊技球を発射装置10へ供給する球送り装置8につき説明する(図2および図3を参照)。球送り装置8は、案内通路91bの流下端に対応するよう側方に開口する球受入口81から前面側に開口する発射球送り込み口82へ遊技球を1個宛て送り出す機能を備えるもので、遊技球を1個のみ受け入れ得る断面コ字状の球受け凹部83aを備える球送り部材83を揺動自在に設け、常時は球受け凹部83aの前方開口が発射球送り込み口82に臨む送球状態にある球送り部材83の上面を電磁石84にて吸引することで、球受け凹部83aの側方開口が案内通路91bを介して球受入口81から受け入れた遊技球に臨む受球状態に変換させる。
すなわち、球送り装置8の駆動源たる電磁石84がONとなって球送り部材83を吸着すると受球状態に変換し、球供給皿9側の供給口から1個の遊技球が球受け凹部83aに送り込まれ、電磁石84がOFFとなって球送り部材83が開放されると自重により下方へ回動して送球状態に変換し、球受け凹部83aに保持された遊技球が前面開口である発射球送り込み口82から送り出されるのである。なお、本構成例の球送り装置8による球送り動作は、遊技機制御部からの制御により電磁石84のON/OFFさせることで、発射装置10の弾発動作と同期して行わせるものとしたが、例えば、発射装置10による発射動作と連携するリンク機構を介して、球送り動作が機械的に行われる構造を採用しても構わない。
一方、球送り装置8から遊技球の供給を受ける発射装置10は、図4に示すように、開閉部材5の裏面側適所に設けた発射装置取付部材52を介して開閉部材5に取り付けられる。この発射装置10は、金属製の板材よりなる発射ベース部材101の裏面側に、遊技球を弾発する弾発部材102と、該弾発部材102により弾発された遊技球を発射球導入路6bへガイドする発射球ガイド部材103を設け、発射ベース部材101の裏面側に、弾発部材102を駆動する駆動源たるロータリーソレノイド104を設けたものである。なお、発射装置10の弾発部材102が遊技球を直上方へ打ち上げるような構造とした場合には、その自然な弾発軌道で発射球を遊技盤6の発射球導入路6bへ到達させることができるので、発射球ガイド部材103等のガイド手段を発射装置10に設けて発射球導入路6bまでガイドする必要はない。
また、発射装置10の発射球ガイド部材103は四角筒状の中空部材で、内部に発射球誘導路10bが形成され、後面側下方部には発射球取込口103aが開設してあり、開閉部材5が前面枠3に閉止されたときには、球送り装置8の発射球送り込み口82が発射球取込口103aに一致することで、球送り装置8から送り出された遊技球が発射球取込口103aを経て発射球ガイド部材103内へ取り込まれ、発射球ガイド部材103の下端に設けた球受け突部103bに受け止められる発射位置にて遊技球が待機する。
弾発部材102は、略く字状に屈曲した部材で、例えば、上部に設けた回動軸がロータリーソレノイド104の駆動軸と連結され、ロータリーソレノイド104の駆動によって弾発部材102の下方部である自由端側が回動すると、弾発部材102に設けた弾発部10aが発射球ガイド部材103の下部開口から突入し、発射位置にて待機する遊技球を弾発する。なお、弾発部材102の回動範囲は、有弾性素材で形成した弾発側ストッパ部材105aと待機側ストッパ部材105bにより規制する。また、弾発部材102による動作は、ロータリーソレノイド104による往復回動方式に限定されるものではなく、例えば、リニアソレノイドのプランジャ先端を弾発部とし、プランジャの伸縮動作で遊技球を弾発する構造を採用しても構わない。
弾発部材102の弾発部10aにより発射勢を与えられた遊技球は、発射球ガイド部材103内の発射誘導路10bを経て遊技盤6の発射球導入路6bへ導入されることとなるが、本構成例においては、発射装置10の発射球ガイド部材103を発射ベース部材101の上縁部よりも適宜上方へ延出させておき、開閉部材5が前面枠3へ閉止されたときには、発射球ガイド部材103の上部開口端(発射誘導路10bの上端)が、前面枠3に収容された遊技盤6の発射球導入路6bの下端まで延出するようにしておき、発射誘導路10bから発射球導入路6bへ至る間に極端な段差が生じないようにした。また、開閉部材5が前面枠3に対して閉止されることに伴い、発射装置10の発射球ガイド部材103の後面が球送り装置8の前面に当着したとき、発射誘導路10bの後壁は、遊技盤6の前面に一致する球転動基準面とほぼ面一となる。
加えて、発射球ガイド部材103の上部は、ファール球回収部材14の第1ファール球回収部14a1と第2ファール球回収部14b2との間に定置されるので、開閉部材5に発射装置10を設けても、安定した位置決めと飛びムラのない発射動作を期せる。なお、発射勢が弱く遊技領域6aへ到達できずに発射球導入路6bを逆流下したファール球は、第1,第2ファール球回収部14a1,14a2から回収され、ファール球誘導路14bを経てファール球受入口915bから貯留タンク部91cへ戻される。
このように、本実施形態に係る遊技機1の構成によれば、発射装置10を開閉部材5側に設けても、遊技盤6の発射導入路6bへ遊技球を円滑に発射できる取付構造を容易に実現できる。また、開閉部材5を開くと、発射用の遊技球が受け渡される流路となる発射装置10の発射球取込口103aや球送り装置8の発射球送り込み口82を確認し易くなるので、発射装置10や球送り装置8の保守点検を容易に行える。
上記のような発射装置10が設けられる開閉部材5の軸着部52は、上面に開閉部材ヒンジ孔521を開設し、下面からは開閉部材ヒンジ軸522の下端が延出するものとした。常態における開閉部材ヒンジ軸522は、コイルスプリングよりなる付勢部材523によって下方に押圧され、軸着部52の下面より突出した状態にあるが、開閉部材ヒンジ軸522の上部を屈曲させて形成した操作部522aを操作開口524から手指を差し込んで持ち上げると、開閉部材ヒンジ軸522の下端が軸着部の下面から引き込まれ、開閉部材ヒンジ軸522が軸着部52の下面から突出しなくなる。
上記開閉部材5の軸着部52を支持する前面枠3の軸着部として、前面枠3の一側部(本実施形態においては左側部)にヒンジ部材34を設ける。このヒンジ部材34は、例えば金属製の板材を折り曲げ加工して形成でき、前面枠3に取り付けられる平板状の止着部341の上端部を前方に延出させた上部ヒンジ342と、止着部341の下端部を前方へ延出させた下部ヒンジ343を設け、上部ヒンジ342の下面から延出する開閉部材用ヒンジ軸342aを開閉部材5の開閉部材ヒンジ孔521に嵌合させると共に、下部ヒンジ343に設けた開閉部材用ヒンジ孔343aに開閉部材5の開閉部材ヒンジ軸522を嵌入すれば、開閉部材5の軸着部52をヒンジ部材34にて開閉可能に保持できるのである。なお、本構成例のヒンジ部材34は、上部ヒンジ342の上面に透明部材保持枠用ヒンジ軸342bを突設し、前面枠3の軸着側上部適所に設けた透明部材保持枠用ヒンジ35のヒンジ孔35aとで透明部材保持枠4を前面枠3に開閉可能に保持するものとした。
また、開閉部材5の他側(反軸着側である右側)には係止部53を設け、前面枠3に設けた被係止部たる係止受け部材38に係止部53が係止されることで開閉部材5が閉止状態に維持されるものとした。係止部53の詳細は、図4に示すように、開閉部材5の裏面側に固着される固着部材531に対してスライド部材532を上下方向へスライド移動自在に保持し、このスライド部材532の適宜上方部には後方へ突出する上向きの上部係止爪532aを、適宜下方部には後方へ突出する上向きの下部係止爪532bを各々設けると共に、コイルスプリング等の付勢部材533によって、常態におけるスライド部材532は上限位置へ引き上げられるように付勢してある。
一方、係止部53が係止される係止受け部材36は、前面枠3における遊技盤支持部33の右側方部前面にビス等で固定される平板状の固定部361の一側(本構成例においては右側)を前方に延出させた起立部362を有する横断面が略L字状の金属製部材で構成し、起立部362の上部および下部には一側方(例えば、軸着側である左側)に屈折する上部係止受け片363aおよび下部係止受け片363bを備える。
従って、前面枠3へ開閉部材5を閉止するときには、係止部53の上部係止爪532aが係止受け部材36の上部係止受け片363aの下方へ、下部係止爪532bが係止受け部材36の下部係止受け片363bの下方へ、各々潜り込みながら押し込まれて行き、開閉部材5がちょうど前面枠3に閉止されたときに、上下部係止爪532a,532bの前側端部が上下部係止受け片363a,363bの後方縁を通過し、スライド部材532を下方へ押圧する力が消失してスライド部材532が付勢部材533の付勢力で上方へ引き上げられるため、上部係止爪532aが上部係止受け片363aに、下部係止爪532bが下部係止受け片363bに各々係止され、開閉部材5が閉止状態に維持されることとなる。
また、前面枠3から開閉部材5を開くときには、スライド部材532の上部に設けた解除操作部532cを押圧し、付勢部材533の付勢力に抗してスライド部材532を下方へ押し込むと、上下部係止爪532a,532bと上下部係止受け片363a,363bとの係止が解かれるので、そのまま開閉部材5の開放端側を手前に引いてゆけば良い。なお、開閉部材5に設ける係止部や前面枠3に設ける被係止部は、上述した構造に限定されるものではなく、開閉部材5の閉止状態を適切に維持することが可能であって、比較的簡単な操作で係止状態を解除できれば、公知既存の適宜な手法を適用して構わない。
上記のように前面枠3に対して開閉自在に軸着された開閉部材5における球皿カバー12の球皿部材収容空部12aは、球貯留手段9の主貯留部91aを十分に収容できる空間形状を備え、開閉部材5が前面枠3に閉止されたときには、膨出壁914の最も突出した部位が球皿カバー12に開設した球皿導入開口121に招じ入れられ、球皿導入開口121の下縁に沿って形成した球皿支持部122上に球皿部材91の底壁が載った状態で適切な位置決めが行われる。また、開閉部材5が前面枠3に閉止されたときには、球皿カバー12の主球抜き操作開口123から球抜き装置96の主球抜き操作部96aが臨む状態となり、主球抜き操作部96aの操作が可能となる。
また、球皿カバー12の軸着側上面には貸球導入部124を設け、遊技機1に隣接された球貸ユニットの貸球排出ノズルから排出された遊技球を受け入れるようにし、この貸球導入部124に受け入れた貸球が自然流下して開放側へ誘導される貸球誘導路125を設け、貸球誘導路125の開放下流端を貸球出口125aとしてある。そして、球皿部材91の膨出壁914の適所には壁高を低くして形成した貸球入口914aを備える。すなわち、前面枠3に対して開閉部材5が開放されている状態(図5)から、徐々に開閉部材6を閉じてゆくと(図6)、貸球出口125aと貸球入口914aが近づいて行き、前面枠3に対して開閉部材5が完全に閉止された状態(図7)では、球皿カバー12の貸球誘導路125が球貯留手段9の主貯留部91aと連通し、貸球導入部124に受け入れた貸球は貸球誘導路125を経て主貯留部91aに導入されることとなる。
さらに、球皿カバー12の球皿部材収容空部12aの底部に設けた球抜き流路部材126は、上方に開口する上流側受口126aから遊技球を受け入れて流下させる主球抜き流路126bと、後方に開口する下流側受口126cから遊技球を受け入れて流下させる補助球抜き流路126dと、主球抜き流路126bの流下端と補助球抜き流路126dの流下端が合流する機外排出流路126eを備え、この機外排出流路126eの流下端は球皿カバー12の底面に開口する機外排出口126fとなる。そして、前面枠3に対して開閉部材5が開放されている状態(図5)から、徐々に開閉部材6を閉じてゆくと(図6)、上流側受口126aが球貯留手段9における主球抜き口911aの下方へ、下流側受口126cが下流側球抜き流路部材95における出口95bの前方へ各々近づいて行き、前面枠3に対して開閉部材5が完全に閉止された状態(図7)では、上流側受口126aが主球抜き口911aの直下方に位置すると共に、下流側受口126cが出口95bの前方へ当着する。
次に、上記のように構成した遊技機1において遊技を開始する際に、遊技球が貯留されていない球貯留手段9の主貯留部91aへ遊技球を貯留するとき、球貸ユニットの貸球排出ノズルから排出された遊技球は、貸球導入部124上に落下し、その底面傾斜によって貸球誘導路125を経て主貯留部91aへ自然流下して行き、この主貯留部91aから更に案内通路91bへ流下して行く。そして、この案内通路91bの下流端(案内誘導部91b3)から球送り装置8へ案内された遊技球は発射装置10の発射位置へ1個宛て供給され、発射装置10の駆動に伴って発射される。
案内通路91bが遊技球で満たされると、案内通路91bから溢れた遊技球が主貯留部91aに貯留され、案内通路91b下端から球送り機構を介して発射装置10へ供給されて減少した分だけ主貯留部91aから案内通路91bへ遊技球が順次供給されて行く。
なお、遊技を終了する場合には、主球抜き操作部96aを操作(例えば、側方へスライド移動)することで、主貯留部91aの底面に開設した主球抜き口911aを開かせ、主球抜き流路126bへ球を流下させると共に、球皿カバー12の前面側適所に設けた補助球抜き操作部127を操作(例えば、側方へスライド移動)することで、球抜きソレノイド94を作動させて案内通路91bの流下端底部に開設した球抜き口91b4を開かせ、下流側球抜き流路部材95を介して補助球抜き流路126dへ球を流下させる。主球抜き流路126bと補助球抜き流路126dを介して抜き出された遊技球は、機外排出流路126eを経て機外排出口126fから遊技機1の外部へ排出される。このとき、球箱BCを基台B上の適切な位置(図1を参照)に置いておけば、球貯留皿9から抜き出した遊技球を球箱BCに貯めることができる。
一方、遊技を継続して主貯留部91aに遊技球が貯まってゆき、主貯留部91aが一杯になると、主貯留部91aの上流側である連通部91dおよび貯留タンク部91cへ順次貯まって行くこととなる。すなわち、特別遊技状態(比較的短時間に遊技者が多くの賞球を獲得できる遊技者に有利な遊技状態)の発生等に起因して、遊技に供して消費した遊技球(発射装置10により遊技領域6aへ発射した球)による貯留球の減少分よりも、遊技結果として獲得した賞球による貯留球の増加分が多くなると、案内通路91bはもとより主貯留部91aも遊技球で一杯となるが、主貯留部91aに貯留できずに溢れた遊技球は更に上流側の連通部91dおよび貯留タンク部91cに貯留されて行くので、上述した主球抜き操作部96aを操作して主貯留部91aから遊技球を抜き出す必要がない。
しかも、貯留タンク部91cは、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能であるから、例えば、特別遊技の終了に伴って遊技で獲得する賞球よりも遊技に消費した遊技球の方が多くなった場合でも、貯留タンク部91cに貯留されている遊技球が連通部91aを介して主貯留部91aへ順次供給されて行くので、遊技者の利便性向上を期せる。
また、球皿部材91を透光性の合成樹脂等で形成することにより、貯留タンク部91c内に貯留されている遊技球が見えるようにしても良い。なお、貯留タンク部91cが遊技機1の前面側から遊技者が視認できるようにしても、奥側にどの程度の遊技球が貯留されているかを正確に知ることは困難である。そこで、満杯センサ15(例えば、静電誘導式非接触センサ)を貯留タンク部91cの上流側適所における底面部911の下面に設け、この満杯センサ15の検出情報に基づいて遊技制御部が遊技者に球抜き動作を促す報知(例えば、装飾部材4bの点灯・点滅制御や表示装置による文字情報表示等による満杯状態の視覚的報知、あるいはスピーカ4cの制御による警告音や音声の出力による満杯状態の聴覚的報知)を行うようにしても良い。
なお、上述した実施形態に係る遊技機1においては、前面枠3側に設ける球貯留手段9として、球貯留領域を主貯留部91aと貯留タンク部91cと連通部91dに分割構成したが、これに限定されるものではなく、開閉部材5を開放しても貯留球が溢れない貯留構造を備えていれば、如何様に構成しても良い。
例えば、図8に示す第2実施形態に係る遊技機における球貯留手段9′は、区画壁を廃して上流側壁915′を案内通路91bの流入口へ連結することで、一つの広い主貯留部91a′を備えるものとした。斯く構成した球貯留手段9′においては、最上流で最も高位置となる排出球受入口915aと最下流で最も低位置となる案内通路91bへの流入口が前後方向で近接することとなるので、遊技機1の奥から手間へ遊技球が緩やかに自然流下する程度の傾斜があれば良いことから、主貯留部91a′の高低差を抑制することができるという利点がある。
また、主貯留部91a′の底面傾斜構造においては、上述した第1実施形態に係る遊技機1と同じ位置に球抜き口を開設した場合、抜き出せないで主貯留部91a′内に残る遊技球の量が多くなるので、案内通路91bへの流入口に近づけて球抜き口911a′を設けるものとした。この球抜き口911a′は、主球抜きソレノイド97のプランジャに連結された遮蔽体97aによって開放状態と遮蔽状態とに変換させるもので、操作スイッチ91bを操作することにより、主球抜き動作の開始・終了を行うのである。なお、開閉部材5に設ける球抜き流路部材126′の上流側受口126a′の開設位置も適宜調整し、開閉部材5を前面枠3に対して閉止したときには、球抜き口911a′の直下方に上流側受口126a′が開口するようにして、機外排出口126fから遊技球を抜き出せるようにする。
以上本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態は例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内での全ての変更が含まれる。例えば、開閉部材に球皿カバーを設けないで、意匠性の高い外観の球貯留手段(球皿部材)が開閉部材の球皿部材挿通孔から前面へ突出する構造としても良い。
第1実施形態に係る遊技機の正面図である。 前面枠の正面図である。 球送り装置を一体に備える球貯留手段の分解斜視図である。 発射装置を取り付けた開閉部材の裏面側斜視図である。 開閉部材を開いた遊技機における球貯留手段の上方を水平方向に切断した横断平面図である。 開閉部材をやや閉じた遊技機における球貯留手段の上方を水平方向に切断した横断平面図である。 開閉部材を完全に閉止した遊技機における球貯留手段の上方を水平方向に切断した横断平面図である。 開閉部材を開いた第2実施形態に係る遊技機における球貯留手段の上方を水平方向に切断した横断平面図である。
符号の説明
1 遊技機
3 前面枠
5 開閉部材
6 遊技盤
6a 遊技領域
9 球貯留手段
10 発射装置

Claims (5)

  1. 遊技盤が着脱可能に取り付けられる前面枠と、
    前記遊技盤の遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、
    前記発射装置へ供給する遊技球を貯留する球貯留手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記前面枠には、前記球貯留手段と、該球貯留手段に貯留されている遊技球を一個宛て発射装置へ送り出す球送り装置と、を設け、
    前記前面枠に開閉可能に軸着され、少なくとも、前記球送り装置の前面側を覆うように前面枠へ閉止される開閉部材を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記発射装置は前記開閉部材に設け、開閉部材が前面枠に閉止されたときに、球送り装置から遊技球が供給されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記球貯留手段は、遊技球を貯留する貯留領域と、該貯留領域に貯留されている遊技球を前記球送り装置に案内する案内流路と、を備えるものとし、
    前記貯留領域の流下端を前記遊技盤の前面に一致する球転動基準面よりも前側に配置するとともに、前記球送り装置を球転動基準面よりも後方に配置し、
    前記案内流路は、上流側が前記貯留領域の流下端に連なり、下流側が球送り装置の側面に開口する球受入口へ連なるように、球転動基準面の前側から球転動基準面の後方へ遊技球を案内する流路構造となし、
    前記開閉部材が前面枠に閉止されたときに、前記発射装置の発射口は、発射球を球転動基準面に沿って遊技盤の発射導入路へ到達させ得る位置に開口させると共に、前記発射装置の発射球取込口は、球送り装置の前面に開口する発射球送り込み口に対応するように後方へ開口させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記前面枠は、遊技球を排出する球排出装置と、該球排出装置より排出された遊技球が流下する排出球流下路を備え、
    前記球貯留手段の貯留領域は、前側に形成されて案内流路に連なる流下端を含む主貯留部と、該主貯留部よりも後方に形成されて前記排出球流下路に上流部が連通する貯留タンク部と、該貯留タンク部の下流側と前記主貯留部の上流側とを連通させる連通部と、を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 前記球貯留手段は、少なくとも、主貯留部用の凹部構造と、貯留タンク部用の凹部構造と、連通部用の凹部構造とを一体に備える球皿部材を用いて構成し、該球皿部材は、前記開閉部材を開放して、前記前面枠の前方から着脱可能としたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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