JP4812373B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、本体枠に対して開閉可能に取り付けられ、遊技球を排出する球排出装置及び遊技盤の遊技領域へ遊技球を発射する発射装置を含む各種遊技機能を備える前面枠と、前記前面枠に対して開閉可能に取り付けられ、前記発射装置へ供給する遊技球を貯留する球供給皿を備える開閉部材と、前記球供給皿の後方側に位置するよう前面枠に設けられ、球排出装置から排出された遊技球が流下する排出球流下路に上流部が連通するとともに、閉止された開閉部材の球供給皿に下流部が連通し、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能な球貯留空部を備える貯留タンクと、を有する遊技機に関する。
従来、遊技球を用いた弾発遊技を行える遊技機においては、球供給皿に貯留された遊技球を球送り装置により1個宛て発射位置に供給し、発射位置にて待機する遊技球を発射装置の弾発部により弾発して発射勢を与え、発射レールおよびガイドレールを経て遊技領域に到達するように構成されている。
発射用の遊技球を貯留しておく球供給皿には、その貯留容量によって貯留しておける球量が制限されるため、比較的短時間で多くの賞球を獲得できる特別遊技が開始された場合など、球供給皿に貯留できないほどの遊技球が貯まって、球供給皿から溢れてしまうような事態とならないように、球排出装置から排出された遊技球を球供給皿へ導く排出球流下路の途中で分岐するオーバーフロー流路を設け、排出球流下路内で溢れた遊技球をオーバーフロー流路から下球皿へ導き、溢れた遊技球を下球皿に貯めておくように構成した遊技機が一般的であった。なお、下球皿に貯まった遊技球は、皿底部に設けた球抜き口から抜き出せる構造となっており、球抜口の下方に球箱を配置して球抜動作を行えば、下球皿に貯まった遊技球を球箱へ容易に移すことができる。
しかし、球供給皿に貯留しきれないで溢れた遊技球を下球皿へ導く構造の遊技機においては、特別遊技の終了に伴って賞球の獲得量が減少した場合、下球皿に貯まっている遊技球を球供給皿へ自動で戻す構造にはなっていないため、遊技者は手作業で下球皿から球供給皿へ移し換える手間が必要になってしまう。
このような利便性を損なう下球皿を廃し、球排出装置から排出された遊技球を導く排出球流下路と球供給皿との間に所定容積の貯留タンクを設けることで、球供給皿に遊技球が貯まって一杯になった後には、貯留タンク内に遊技球を収容してゆく構造とした遊技機が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−194882号公報
斯かる遊技機では、球供給皿の球導入口の上流側に連なるように貯留タンクを設けたので、球供給皿の貯留容量を擬似的に増大させることができ、特別遊技の終了に伴って遊技で獲得する賞球よりも遊技に消費した遊技球の方が多くなっても、貯留タンクに収容されている遊技球が球供給皿へ順次供給されて行くので、球供給皿が空になるまでの遊技時間を長期化でき、次回の特別遊技が発生するまで球供給皿への球補充が不要になる可能性もあることから、遊技者の利便性向上を期せるのである。
なお、前記特許文献1に記載の遊技機においても、貯留タンクまで満杯になる可能性があるため、貯留タンクの満杯状態を検出する満杯検出スイッチを設けることと併せて、球供給皿に貯留された遊技球を機外へ抜き出す球抜き装置を設け、満杯検出スイッチがオンした場合には遊技者に球抜きを促す報知を行い、遊技者が自発的に球抜き装置を作動させることで、球供給皿から球箱へ遊技球を移し換えるようになっている。
しかしながら、前記特許文献1に記載の遊技機においては、球抜きを促す報知がされて遊技者が球抜き装置を作動させるものであることから、球抜き装置を作動停止させるタイミングも遊技者が判断しなければならず、貯留タンク内の球貯留量を遊技者が正確に把握することは困難であるため、貯留タンクに遊技球が無くなるぐらいまで球抜きしてしまうと、せっかく貯留タンクを設けたにもかかわらず、結局、球供給皿から抜き出した遊技球を貯留する球箱から逐一手作業で遊技球を球供給皿へ再び戻す作業を行わなければならない場合もあり、必ずしも遊技者の利便性を高めているとは言えなかった。
なお、前記特許文献1に記載の遊技機には、貯留タンク透視窓が設けられており、貯留タンクにおける最前列の遊技球が遊技者より視認できる構成となっているが、その奥側にどの程度の遊技球が貯留されているかを貯留タンク透視窓からは確認できない。また、貯留タンクは、貯留された遊技球が自然流下して球供給皿へ排出されるように、タンク底面が後方から前方へ下り傾斜しているため、貯留タンク透視窓から見える最前列の遊技球が減って行くのは、その後方の遊技球が殆ど排出されてからである。従って、貯留タンク透視窓から見える遊技球が減って行くのに気付いて球抜き動作を停止させても、その時には貯留タンクに遊技球が殆ど残っていない状態となっている。
一方、貯留タンク内の遊技球が少なくなり過ぎないように、球抜き操作を短時間で終了させるようにした場合、遊技球の抜き出し量が極端に少ないと、頻繁に満杯検出スイッチがオンすることとなり、その度に球抜きを促す報知が行われ、この報知に従って遊技者は遊技球を抜き出し過ぎないように気を遣いながら球抜き装置を操作しなければならず、非常に煩わしいという問題がある。
何れにしても、前記特許文献1に記載された従来の遊技機においては、貯留タンクが満杯になった場合の球抜き動作を遊技者に委ねていることから、適切な量の遊技球を抜き出せるスキルを遊技者が備えていないと、貯留タンクの機能を有効に活かせないという点に大きな問題がある。
加えて、貯留タンクの内部で球詰まりが発生してしまった場合、これを検知して遊技者に報らせるような機能は設けられていないことから、貯留タンク内の球詰まりに気付かない遊技者が球供給皿の遊技球を使い切って、そのまま遊技機を離れてしまうような場合もあり、遊技者に不利益を与えてしまうこととなる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、球排出装置から排出された遊技球を導く排出球流下路と球供給皿との間に設けた貯留タンクを有効活用できるように、貯留タンクが満杯になった場合に遊技者が適切な球抜きを行えるように支援できると共に、貯留タンク内で生じた球詰まりによる遊技者の不利益を回避できる遊技機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、本体枠に対して開閉可能に取り付けられ、遊技球を排出する球排出装置及び遊技盤の遊技領域へ遊技球を発射する発射装置を含む各種遊技機能を備える前面枠と、前記前面枠に対して開閉可能に取り付けられ、前記発射装置へ供給する遊技球を貯留する球供給皿を備える開閉部材と、前記球供給皿の後方側に位置するよう前面枠に設けられ、球排出装置から排出された遊技球が流下する排出球流下路に上流部が連通するとともに、閉止された開閉部材の球供給皿に下流部が連通し、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能な球貯留空部を備える貯留タンクと、を有する遊技機において、前記球供給皿の所定箇所に上方から見下ろせる視認窓を設けるとともに、該視認窓の下方に視認窓下方空間を設け、前記貯留タンクの底壁は、遊技球を前後に複数列で貯留可能な幅を有し、後方から前方へ下り傾斜させた透光性部材で形成するとともに、該底壁の下方に底壁下方空間を設け、前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間を連通させ、前記視認窓から前記貯留タンクに貯留されている遊技球の前後方向における貯留状況を前記底壁を透して視認可能に反射させる反射面を備える反射部材を設け、前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間との連結部上部に、前記球供給皿から前記発射装置へと遊技球を送る狭小な案内通路を備え、前記反射部材は、前記案内通路の下方であって前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間とに跨るように、反射面を水平にして配置し、前記貯留タンクの底壁の下方前面側には、前記貯留タンクの最前列にある遊技球を遊技者から見えないようにする視認阻止部材を設け、前記案内通路は、前記底壁から前記反射面への入射と前記反射面から前記視認窓への反射とを遮らないようにしたことを特徴とする
また、請求項に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技機において、前記貯留タンクの底壁を照らす照明手段を底壁下方空間に設け、前記照明手段からの照射光が前記視認窓から遊技者に直接見えないようにする遮光部材を設けたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記請求項に記載の遊技機において、前記照明手段は前面枠側に設け、前記遮光部材と前記反射部材は前記開閉部材側に設けたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記請求項又は請求項に記載の遊技機において、前記貯留タンクの下流部から貯まった遊技球が所定部位に達したことを検出する基準貯留量検出手段を設け、前記基準貯留量検出手段が、前記貯留タンクの所定部位まで遊技球が貯留されたことを検出した場合に、前記照明手段により貯留タンクの底壁を照らすようにしたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記請求項1〜請求項の何れか1項に記載の遊技機において、前記視認窓は、球供給皿の球貯留領域に隣接させて設けたことを特徴とする。
請求項1に係る遊技機によれば、球供給皿の所定箇所に上方から見下ろせる視認窓を設けるとともに、該視認窓の下方に視認窓下方空間を設け、貯留タンクの底壁は、遊技球を前後に複数列で貯留可能な幅を有し、後方から前方へ下り傾斜させた透光性部材で形成するとともに、該底壁の下方に底壁下方空間を設け、前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間を連通させ、前記視認窓から前記貯留タンクに貯留されている遊技球の前後方向における貯留状況を前記底壁を透して視認可能に反射させる反射面を備える反射部材を設けたので、遊技者は視認窓から貯留タンク底壁を見て、遊技球の前後方向における貯留状況から、貯留タンク内の貯留量を推し量ることができ、貯留タンクが満杯になった場合に適切な量の球抜きを行えると共に、貯留タンク内で球詰まりが生じた場合にも、これを遊技者が明確に認識できるので、不利益を被ることがない。
加えて、前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間との連結部上部に、前記球供給皿から前記発射装置へと遊技球を送る狭小な案内通路を備え、前記反射部材は、前記案内通路の下方であって前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間とに跨るように、反射面を水平にして配置し、前記貯留タンクの底壁の下方前面側には、前記貯留タンクの最前列にある遊技球を遊技者から見えないようにする視認阻止部材を設け、前記案内通路は、前記底壁から前記反射面への入射と前記反射面から前記視認窓への反射とを遮らないようにしたので、案内通路の下方空間を有効に利用して、遊技球の前後方向における貯留状況を遊技者に見せる構造を実現できる。
また、請求項に係る遊技機によれば、前記貯留タンクの底壁を照らす照明手段を底壁下方空間に設け、前記照明手段からの照射光が前記視認窓から遊技者に直接見えないようにする遮光部材を設けたので、照明手段の照射光が眩しくて視認窓を遊技者が覗けないような事態を回避し、貯留タンクの底壁を透して貯留された遊技球を視認し易くできる。
また、請求項に係る遊技機によれば、前記照明手段は前面枠側に設け、前記遮光部材と前記反射部材は前記開閉部材側に設けたので、前面枠から開閉部材を開くと、反射部材および遮光部材が共に底壁下方空間から退避することとなり、照明手段の取付作業や保守点検作業を効率良く行うことができる。
また、請求項に係る遊技機によれば、前記貯留タンクの下流部から貯まった遊技球が所定部位に達したことを検出する基準貯留量検出手段を設け、前記基準貯留量検出手段が、前記貯留タンクの所定部位まで遊技球が貯留されたことを検出した場合に、前記照明手段により貯留タンクの底壁を照らすようにしたので、視認窓から見え始めるくらいの貯留量を基準貯留量とすれば、視認窓による貯留タンク内の確認が必要なときだけ照明手段による底壁の照明が行われるので、視認窓の機能を効率良く発揮できる。また、照明手段によって視認窓から貯留タンクの底壁が見えや易くなることで、貯留タンク内の所定部位まで遊技球が貯留されたことを遊技者に認識させられるという効果もある。
また、請求項に係る遊技機によれば、球供給皿の球貯留領域に隣接させて設けたので、球供給皿の球貯留領域に貯まった遊技球と、視認窓越しに見える貯留タンク底壁の遊技球とが連続して見えるので、視認窓の配設部位にも遊技球が貯まっているような視覚効果を期せる。
次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すのは、弾球遊技を行える遊技機1の正面図である。本実施形態として示す遊技機1には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加し、遊技機1の一側方には、プリペイドカード(所定の金額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加した球貸ユニット(図示を省略)を設け、球貸ユニットで借り受けた遊技球を用いて遊技機1で遊技を行えるようにした。なお、球貸ユニットが備える機能の全部もしくは一部を遊技機1に付加し、遊技機1から遊技球を貸し出すようにしても良い。
遊技機1は、額縁状の本体枠2の前面側に各種の遊技機能部が設けられた前面枠3を開閉可能に設け、該前面枠3に前面側に透明部材保持枠4と開閉パネル5を各々開閉可能に設けた外観を有するものである。この遊技機1は、遊技店内の基台B上に列設され、遊技機列よりなる遊技島が構成される。なお、図2は、遊技機1における透明部材保持枠4と開閉パネル5を取り外した状態の正面図である。
前記透明部材保持枠4は、透明なガラスや硬質合成樹脂等よりなる透明部材4aを保持するもので、この透明部材4aを通して、その背面側に装着された遊技盤6の遊技領域6aが遊技者から視認可能となる。また、透明部材保持枠4の適所には、発光演出や報知動作等に用いる装飾部材4b、演出用効果音の出力や音声報知等に用いるスピーカ4cを設けてある。
前記遊技盤6の遊技領域6aは、区画部材7によって区画された略円形状の領域で、発射球導入路6bを介して遊技球が導入される領域である。この遊技領域6aには、遊技球の流下状態に変化を与える障害釘が植設されると共に、変動表示ゲームを行うための変動表示装置や球の入賞状態が変化する変動入賞装置といった大型の遊技装置のほか、種々の入賞口等が配置され、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球は、アウト口6cから回収される。
また、開閉パネル5には、遊技者が遊技に際して操作する発射操作ハンドル8、発射用の遊技球を貯留して球供給位置へ供給する球供給皿9などが設けられ、該球供給皿9より供給位置に供給された遊技球が球送り機構(図示省略)によって1個宛て発射装置10の発射位置へ供給されると、弾発部材10aによって弾発され、発射誘導路10bを介して遊技盤6の発射球導入路6bに向けて打ち上げられる。打ち上げられた遊技球は、その発射勢によって発射導入路6bを通過し、遊技領域6aに到達するのである。
ここで、球供給皿9の詳細構造について説明する。図3に示すのは、球供給皿9が前面側に設けられた開閉部材としての開閉パネル5の正面図であり、この開閉パネル5の前面側に膨出するように球供給皿が設けられる。図4に示すのは、開閉パネル5の上端縁に沿う遊技機1の横断平面図であり、球供給皿9の球貯留凹部が上方から見える。
球供給皿9には、図4に示すように、開閉パネル5の前面から膨出する膨出外壁部91と開閉パネル5の前面壁とで囲まれる有底の空部として球貯留凹部が形成される。この球貯留凹部は、遊技球を貯留しておく比較的広い主貯留領域9aと、該主貯留領域9aの下流からなだらかに下方傾斜しつつ連通し遊技球が1個のみ通過し得る狭小な案内通路9bと、主貯留領域9aよりも上流側に設けられ貸球導入領域9cとからなる。なお、貸球導入領域9cは、遊技機1に隣接された球貸ユニットの貸球排出ノズルから排出された遊技球を受け入れると共に、この貸球が自然流下して主貯留領域9aに到達するような傾斜底面を有する領域である。
また、球供給貯留皿9の球貯留凹部内には、主貯留領域9aの領域を区画する球誘導壁部92を設け、主貯留領域9aから案内通路9bへ遊技球が整列して滑らかに供給されるような領域形状を下流側に形成し、球誘導壁部92の下流端に連なるように供給通路区画壁部93を設け、この供給通路区画壁部93と開閉パネル5の前面との間の領域として案内通路9bが形成されるようにした。
更に、球供給皿9の球貯留凹部内には、貸球導入領域9cの領域を区画する貸球導入壁部94を設け、貸球導入領域9cから主貯留領域9aへ遊技球が整列して滑らかに供給されるような領域形状を下流側に形成した。
遊技の開始に際して、遊技球が貯留されていない球供給皿9に球貸ユニットの貸球排出ノズルから排出された遊技球は、貸球導入領域9c上に落下するが、その底面傾斜によって主貯留領域9aへ自然流下して行き、この主貯留領域9aから更に案内通路9bへ流下して行く。なお、この案内通路9bの下流端に至った遊技球は、球供給機構(図示省略)によって発射装置10の発射位置へ1個宛て供給され、発射装置10の駆動に伴って発射される。
案内通路9bが遊技球で満たされると、案内通路9bから溢れた遊技球が主貯留領域9aに貯留され、案内通路9b下端から発射装置10へ供給されて減少した分だけ主貯留領域9aから案内通路9bへ遊技球が順次供給されて行く。
遊技を終了する場合には、球供給皿9の適所に設けた主球抜き操作部11aを操作(例えば、側方へスライド移動)することで、主貯留領域9aの底面に開設した主球抜き口95を開かせて、主球抜き流路12aへ球を流下させると共に、球供給皿9の適所に設けた補助球抜き操作部11bを操作(例えば、側方へスライド移動)することで、案内通路9bの流下端底部に開設した補助球抜き口96を開かせて、補助球抜き流路12bへ球を流下させる。主球抜き流路12aと補助球抜き流路12bを介して球供給皿9から抜き出された遊技球は、機外排出流路12cを経て機外排出口12dから遊技機1の外部へ排出される。このとき、球箱BCを基台B上の適切な位置(図1を参照)に置いておけば、球供給皿9から抜き出した遊技球を球箱BCに貯めることができる。
本実施形態に係る遊技機1においては、主球抜き口95の開閉を行う主球抜き操作部11a、補助球抜き口96の開閉を行う補助球抜き操作部11b、主球抜き口95から流入する遊技球を機外排出流路12cへ導く主球抜き流路12a、補助球抜口96から流入する遊技球を機外排出流路12cへ導く補助球抜き流路12b、主球抜き流路12aおよび補助球抜き流路12bの流下端が合流すると共に最下流が機外排出口12dに連通する機外排出流路12c等によって、球供給皿9に貯留された遊技球を機外へ抜き出す第1球抜き機構部として機能するのである。
一方、遊技中に賞として遊技者に与えられる賞球は、球排出装置(図示省略)から排出され、排出球流下路13を経て貯留タンク14に至る。以下、貯留タンク14の詳細構造について説明する。
貯留タンク14の球貯留空部14aは、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能な底面傾斜構造を有することで、賞球として貯留タンク14の球貯留空部14aに流下してきた遊技球は、球貯留空部14aの最下流部に設けた球流出口14bから流出する。なお、本構成例の貯留タンク14においては、球貯留空部14の底面は、後方から前方へ下り傾斜させると共に、左側方(開閉パネル5の軸着側)から右側方へ下り傾斜させることで、最下流となる右側前部に球流出口14bが、最上流となる左側後部に排出球受入口14cが各々形成されるものとした(図4を参照)。
また、貯留タンク14は、前面枠3の前面側下方部に設けられて遊技盤6の底部が載置される遊技盤支持部材3aに設けたもので、開閉パネル5を閉止したときに、球供給皿9に形成した球流入口9dに連通する適所に排出球受入口14cを開口させ、且つ、前面枠3が備える球排出装置から排出された遊技球が流下する排出球流下路13の流下端が貯留タンク14の排出球受入口14cに接続される。
さらに、遊技盤支持部材3aには、貯留タンク14の球流出口14bを開放状態および閉止状態に相互変換できるシャッター部材15を設け(図2を参照)、このシャッター部材15による状態変換を開閉パネル5の閉止・開放に連動させる。すなわち、開閉パネル5が閉止されたときには、シャッター部材15が貯留タンク14の球流出口14bを開放状態(図2において実線で示す位置)とし、球流出口14bを球供給皿9の球流入口9dと連通させ、開閉パネル5が開放されたときには、シャッター部材15が上方(図2に示すA方向)へスライド移動して貯留タンク14の球流出口14bを閉止状態(図2において破線で示す位置)とし、貯留タンク14内の遊技球が球流出口14bから溢れ出すのを防止する。
なお、シャッター部材15の駆動機構は特に限定されるものではなく、電気的駆動源によりスライド移動するシャッター部材15を開閉パネル5の開放・閉止をセンサにより検知して電気的駆動源の作動・停止を制御するようにしても良いし、開閉パネル5の開放・閉止動作に連動する機械的ギミックでシャッター部材15を作動させるようにしても良いし、或いは、手動によりシャッター部材15を移動させて球流出口14bを閉止状態にするとロックが外れて開閉パネル15を開放することができるようなものでも構わない。
前述した貯留タンク14を備えることで、開閉パネル5が閉止されているときに、貯留タンク14の球流出口14bと球供給皿9の球流入口9dとが連通しているので、遊技結果の賞として球排出装置から排出された賞球は、貯留タンク14を介して球供給皿9の主貯留領域9aに導かれる。また、発射装置10によって発射された遊技球の発射勢が足りないで遊技領域6aに到達できず、発射球導入路6bを逆流してきた遊技球は、発射誘導路10bの開口周縁から貯留タンク14の球貯留空部14aにかけて形成したファール球回収領域14dにて回収され、貯留タンク14を介して球供給皿9の主貯留領域9aに導かれる。なお、球排出装置によって貸球を排出する構成とした場合には、球貸操作により球排出装置から排出された貸球も、貯留タンク14を介して球供給皿9の主貯留領域9aへ導かれる。
そして、主貯留領域9aに遊技球が貯まって、貯留タンク14の球流出口14bから球供給皿9の主貯留領域9aへ遊技球を排出できない状態になると、貯留タンク14の球貯留空部14aの下流側から上流側へ徐々に遊技球が貯まって行くこととなる。
すなわち、特別遊技状態(比較的短時間に遊技者が多くの賞球を獲得できる遊技者に有利な遊技状態)の発生等に起因して、遊技に供して消費した遊技球(発射装置10により遊技領域6aへ発射した球)による貯留球の減少分よりも、遊技結果として獲得した賞球による貯留球の増加分が多くなると、案内通路9bはもとより主貯留領域9aも遊技球で一杯となり、球排出装置から排出される賞球を球供給皿9にて受入れることはできなくなるが、球供給皿9に貯留できずに溢れた遊技球は貯留タンク14に貯留されて行くので、上述した主球抜き操作部11aを操作して主貯留領域9aから遊技球を抜き出す必要がない。
しかも、貯留タンク14の球貯留空部14aは、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能であるから、例えば、特別遊技の終了に伴って遊技で獲得する賞球よりも遊技に消費した遊技球の方が多くなった場合でも、貯留タンク14に貯留されている遊技球が球供給皿9の主貯留領域9aへ順次供給されて行くので、球供給皿9の貯留容量を増大させたのと同様の効果がある。このように、遊技用の球を球供給皿9と貯留タンク14とで貯留しておく構成とすれば、特別遊技の発生などで貯留タンク14が満杯になるぐらい多くの遊技球を獲得した場合、特別遊技の終了などに伴って獲得できる遊技球の量が減っても、球供給皿9が空になるまでの遊技時間を長期化でき、次回の特別遊技が発生するまで球供給皿9への球補充が不要になる可能性もあることから、遊技者の利便性向上を期せるのである。
また、本構成例の貯留タンク14は、例えば、透光性の合成樹脂等で形成することにより、球貯留空部14a内に貯留されている遊技球が前面壁14eから見えるようにしてある。これにより、開閉パネル5に設けた貯留タンク前面透視窓16から前面壁14eを介して球貯留空部14aの前面側に貯留されている遊技球を遊技者が視認できるのである。但し、貯留タンク14の球貯留空部14aは、後方から前方へ下降傾斜させてあるので、前面壁14eに接している最前列の遊技球は遊技者から確認できるものの、その奥側にどの程度の遊技球が貯留されているかを貯留タンク前面透視窓16から遊技者が正確に知ることは困難である。
このため、貯留タンク14が満杯になって、球排出装置からの球排出動作が困難な状態になることを回避するために、前述した第1球抜き操作部を操作して主貯留領域9aや案内通路9bの遊技球を機外排出口12dから抜き出した場合、貯留タンク14から遊技球を抜き出し過ぎてしまったり、逆に抜き出す量が少なすぎて頻繁に球抜き操作を行わなければならなくなったりする可能性があり、遊技者にとっては煩雑である。
そこで、本発明に係る遊技機1では、球供給皿9における球貯留部の略中央に、上方から見下ろせる視認窓17を設けるとともに、該視認窓17の下方に視認窓下方空間18を設け、透光性の合成樹脂等で形成された貯留タンク14の底壁14fの下方には底壁下方空間19を設け、視認窓下方空間18の裏面側開口18aと底壁下方空間19の前面側開口19aを介して両空間を連通させ、視認窓17から貯留タンク14に貯留されている遊技球を底壁14fを透して視認可能に反射させる反射面20aを備える反射部材たる平面鏡20を設けた(図5を参照)。
このように、貯留タンク前面透視窓16からは見えない貯留タンク14の奥側における貯留状況を、遊技中の遊技者が球供給皿9の視認窓17から見て推し量ることができれば、貯留タンク14が満杯になって球抜き作業が必要かどうかを遊技者が適切に判断することができ、貯留タンク14の上流側である排出球流下路13に遊技球が溢れて球排出装置による球排出動作が不能となる前に遊技者の自発的な球抜き動作の実行を期待できる。
しかも、遊技者が主球抜き操作部11aを操作して球抜き操作を開始した場合には、貯留タンク14から球供給皿9の主貯留領域9aへ遊技球が流出して、貯留タンク14に貯留されている遊技球が減少していく状況を、遊技者は視認窓17から貯留タンク14の底壁14fを透して見える遊技球の残量から把握できるので、勘に頼らずとも適切な量の球抜きを行える。
加えて、遊技者は視認窓17から貯留タンク14の底壁14fを透して遊技球の残量を見ることができるので、貯留タンク14内で球詰まりが生じたことに起因して貯留タンク14から球供給皿9へ遊技球が流入しなくなった場合でも、この状況が球詰まりに起因したものであることを遊技者は明確に認識でき、球供給皿9の遊技球を使い切ったところで貯留タンク14内に遊技球を残留させたまま遊技機を離れてしまうような不利益を被ることを効果的に抑止できる。
なお、球供給皿9に設ける視認窓17の配設部位は特に限定されるものではないが、少なくとも、主貯留領域9a,案内通路9b,貸球導入領域9cの機能を阻害しないように設ける必要がある。そこで、本構成例においては、球誘導壁部92と供給通路区画壁部93と貸球導入壁部94によって上面が開放する閉じた側壁を形成し、その上端開口を透明部材よりなる視認窓17で閉止するものとし、遊技中の遊技者が球供給皿9に視線を落とした際には、主貯留領域9aの貯留量と同時に貯留タンク14の貯留量を視認できるようにした。しかも、視認窓17は、球誘導壁部92および供給通路区画壁部93を介して主貯留領域9aおよび案内通路9bに隣接することにより、貯留タンク17の球貯留空部17aに十分な遊技球が貯留されているとき、球供給皿9の主貯留領域9aおよび案内通路9bに貯まった遊技球と、貯留タンク14の底壁14fを透して視認窓17越しに視認される遊技球とが連続して見えるので、あたかも視認窓17のところにまで遊技球が貯まっているような視覚効果を期せる。
また、遊技機1での遊技を行っている遊技者が無理なく視認窓17を見下ろしたときの視認範囲B(図5にて、一点鎖線で示す。)から貯留タンク14の底壁14fが見えるように配置する平面鏡20は、例えば、視認窓下方空間18と底壁下方空間19に跨り、反射面20aがほぼ水平となるように、支持部材21で支持した。この支持部材21は、視認窓下方空間18を形成する底壁部181の背面側端部より立ち上がる後壁部182の上端より略水平方向の板状に形成された支持部211を備え、この支持部211の上面に平面鏡20を載置することで、視認窓17から貯留タンク14の底壁14fがちょうど見えるように位置決めされる。なお、支持部211の前端縁には上方に突出する前側突壁部212を、支持部211の後端縁には上方に突出する後側突壁部213を各々設け、平面鏡20の前縁と後縁が支持部211上の適切な位置に嵌め込まれるものとした。
開閉パネル5を前面枠3に閉止したとき、視認窓下方空間18の裏面側開口18aは、遊技盤支持部材3aの前面側であって貯留タンク14の配設位置よりも適宜下方に開設した前面側開口19aと概ね対応する位置となるが、支持部材21に支持された平面鏡20が底壁下方空間19内に進入することを阻害しないように、底壁下方空間19を形成する底壁部191の前面側端部より立ち上がる前壁部192の上端が支持部211よりも適宜下方に止まるように、前面側開口19aの開口形状を設定してある。
また、底壁下方空間19の底壁部191には、貯留タンク14の底壁14fを照らす照明手段たる照明部材22を設け、視認窓17からの視認性を高めるようにした。なお、照明部材22は、例えば、複数の照明用LED22aを横長の照明基板22b上に適宜間隔を隔てて配置したもので、貯留タンク14の底壁14fを直接ないし間接的に照らすことにより、貯留タンク14内に貯まっている遊技球に当たった反射光が、底壁14fを透過して平面鏡20の反射面20aに当たって視認窓17を経て遊技者に見えるのである。なお、貯留タンク14の底壁14fの底面に当たって反射される反射光を低減させるように、適宜なグレア処理を底壁14fに施すようにしても良い。
しかしながら、底壁下方空間19の底壁部191上に設けた照明部材22は、貯留タンク14の底壁14fの比較的広域な面を点光源である照明用LED22aによって照射する必要から、比較的高い照度の拡散光を照射するものが望ましい反面、このような照明用LED22aの光が遊技者の視点に直接入射すると、眩しくて視認窓17を覗き込むことが苦痛であるし、眩しいのを我慢して視認窓17を見ても、貯留タンク14の底壁14fを透して遊技球を視認し難いため、却って照明部材22が遊技者の利便性を損ねることになってしまう。
そこで、本構成例においては、照明部材22の照明用LED22aからの照射光が視認窓17から遊技者に直接見えないようにする遮光部材として機能するように、支持部材21の後側突壁部213の突出高さを高めてある。すなわち、遊技者の視線位置が変化して、反射面20aの後方縁部まで見えるようなときに、後側突壁部213を設けておくことで、照明用LED22aの照射光が遊技者の視界に直接入って貯留タンク14の底壁14fの視認性が悪くなることを防止できるのである。
しかも、本構成例のように、照明手段たる照明部材22は前面枠3側に設け、遮光部材たる後側突壁部213を備える支持部材21と反射部材たる平面鏡20は開閉パネル5側に設ければ、前面枠3から開閉パネル5を開くと、後側突壁部213を備えると共に平面鏡20を支持する支持部材21が底壁下方空間19から退避することとなり、底壁下方空間19に反射部材や遮光部材を直接設ける場合に比べて、照明部材22の取付作業や保守点検作業を効率良く行うことができる。
なお、照明部材22の配設位置は、底壁下方空間19の底壁部191上に限定されるものではなく、底壁下方空間19内のどこに設けても構わない。例えば、底壁下方空間19の後壁部193の適宜上部に照明部材22′を設けて、底壁14fに比較的近い位置から照明するようにしても良い。斯かる配置の照明部材22′においては、照明部材22′からの照射光か遊技者の視界に直接入ることはないものの、反射率が極めて高い反射面20aを介して照明部材22′からの照射光が遊技者の視界に入る可能性があるため、これを防止する遮光部材として、照明部材22′の照明用LED22aの斜め下方(平面鏡20への照射を妨げる位置)に遮光板22cを設けておくことが望ましい。
また、貯留タンク14の上方に照明部材22″を設けて、貯留された遊技球の上方から光を照射し、貯留タンク前面透視窓16から貯留タンク14内の様子を視認し易いようにしても良い。なお、貯留タンク14の上方に照明部材22″を設けた場合、貯留タンク14内に遊技球が溜まっている場合には、照射光が底壁14fを透過し難いので、透視窓17から貯留タンク14の底壁14fが暗く見え、逆に貯留タンク14内の遊技球が減っている場合には、遊技球のないところで照射光が底壁14fを透過するので、透視窓17から貯留タンク14の底壁14fが明るく見えることとなる。よって、貯留タンク14の上方に照明部材22″を設けた場合でも、貯留タンク14内の遊技球貯留状況を視認窓17から判断できる。
上述した如く、貯留タンク14の底壁14fを透して貯留タンク14内に貯留されている遊技球を視認窓17から遊技者に見せる構成とすれば、遊技者が適切な球抜き動作を行ったり球詰まりの発生を確認したりできるので、遊技者に資するものとなるが、平面鏡20を介して視認窓17から見せられる範囲には自ずと限界がある。例えば、貯留タンク14の前面側である最前列の遊技球を遊技者の視認範囲Bに含ませようとすると、視認窓下方空間18の裏面側開口18aの上縁部および底壁下方空間19の前面側開口19aの上縁部がより高い位置となるように、両開口の開設範囲を広げなければならないが、構造的に困難である。
そこで、本構成例においては、貯留タンク14の底壁14fの下方前面側に視認阻止部材24を設け、貯留タンク14の最前列に貯留されている遊技球あるいは最前部を流下している遊技球は平面鏡20および視認窓17を介して遊技者からは見えないようにし、貯留タンク14の最前列は貯留タンク前面透視窓16からのみ視認できるようにした。このように、貯留タンク14の底壁14fにおける視認範囲を限定しても、貯留タンク前面透視窓16から遊技球が見えるのに、視認窓17からは視認阻止部材24しか見えないような場合には、前列よりも後方には遊技球が貯留されていないことを遊技者は認識できるので、貯留タンク14内の球貯留状況の把握を困難にすることはない。
なお、貯留タンク14の底壁14fから最前列の球貯留状況まで見えるように構成(例えば、貯留タンク14の前面をより後方に位置させる等)した場合には、貯留タンク前面透視窓16を設けないで、球供給皿9に設けた視認窓17からのみ貯留タンク14の貯留状況を把握できるようにしても良い。
また、貯留タンク14の底壁14fを照らす照明部材22は、常時点灯状態としても良いし、遊技者の操作により点灯・消灯できるものでも良いが、本実施形態に係る遊技機1においては、貯留タンク14内の貯留状況に応じて自動で点灯・消灯するものとした。斯くするために、貯留タンク14の下流部から貯まった遊技球が所定部位に達したことを検出する基準貯留量センサ25(例えば、導電性の遊技球が近接することでオンとなる静電誘導式の非接触センサ)を貯留タンク14の底壁14f下面に設け、基準貯留量センサ25が貯留タンク14の所定部位まで遊技球が貯留されたことを検出すると、これを受けた遊技制御部(例えば、主制御装置、表示制御装置、排出・発射制御装置などの制御装置群から構成される制御機能部)の制御により、照明部材22の照明用LED22aが点灯して、貯留タンク14の底壁14fを照らし、貯留タンク14内の遊技球が減って基準貯留量センサ25がオフになると、遊技制御部の制御により、照明部材22の照明用LED22aを消灯するのである。
基準貯留量センサ25により検出する貯留量は特に限定されるものではないが、貯留タンク14に貯留された遊技球が視認窓17から見え始めるくらいの貯留量を基準貯留量とすれば、視認窓17による貯留タンク14内の確認が必要になったタイミングで照明部材22による底壁14fへの照明が開始されるので、視認窓17の機能を効率良く発揮できる。また、照明部材22によって視認窓17から貯留タンク14の底壁14fが見え易くなることで、貯留タンク14内の所定部位まで遊技球が貯留されたことを遊技者に認識させられるという効果もある。さらに、視認窓17をハーフミラーにより形成しておけば、照明部材22の消灯時には視認窓17が鏡のように見えるが、照明部材22が点灯すると貯留タンク14の底壁14fが見えるようになるので、貯留タンク14内の貯留量が基準貯留量に達したことを効果的に印象づけられる。
また、基準貯留量センサ25の配設位置も特に限定されるものではないが、視認窓17から貯留タンク14の底壁14fを見たときに、基準貯留量センサ25が見えてしまうと体裁が悪いので、貯留タンク14の底壁14fの傾斜(後方から前方への下降傾斜と、排出球受入口14cのある左側から球流出口14bのある右側にかけての下降傾斜)に応じた遊技球の貯留状況は、底壁14f上の同一高さの領域が一通り遊技球で埋まるとより高い位置へ貯留されるように進行して行くことを勘案して、視認窓17から見える範囲に達した遊技球と概ね同じ高さとなる位置(例えば、図4に示すように、視認窓17による視認範囲の右端よりも球流出口14b寄りであるが、球流出口14bのある前面壁14eよりも後方へ寄った位置)に基準貯留量センサ25を設ければ、基準貯留量センサ25が視認窓17から遊技者に見えないようにして基準貯留量を検出できる。
なお、基準貯留量センサ25として静電誘導式の非接触センサを用いた場合には、球流出口14bから球供給皿9へ流下して行く遊技球が通過した際にもオンになるので、基準貯留センサ25の検出信号を受ける遊技制御部では、オン信号の継続時間が所定時間(例えば、1秒)以上である場合に、所定貯留量に達したものと判定させると、照明部材22に対する誤動作を低減できる。同様に、基準貯留センサ25がオンからオフに戻ってオフ信号の継続時間が所定時間(例えば、1秒)以上である場合に、貯留タンク14の貯留量が所定基準量未満に減ったものと遊技制御部が判定することで、照明部材22を消灯させる。
上述した視認窓17により見えない範囲にまで遊技球が貯留されたとき、その見えない範囲にどのぐらいの量の遊技球が貯留されているかを遊技者は知り得ないので、本実施形態に係る遊技機1においては、満杯センサ26(例えば、上記基準貯留センサ25と同様な静電誘導式非接触センサ)を貯留タンク14の上流側適所における底壁14fの下面に設け、この満杯センサ26の検出情報に基づいて遊技制御部が遊技者に球抜き動作を促す報知(例えば、装飾部材4bの点灯・点滅制御や表示装置による文字情報表示等による満杯状態の視覚的報知、あるいはスピーカ4cの制御による警告音や音声の出力による満杯状態の聴覚的報知)を行うものとした。このように、満杯センサ26を設けて満杯状態の報知を行えば、遊技者の利便性をより高めることができる。なお、満杯センサ26の配設位置も特に限定されるものではなく、例えば、球排出装置から排出された遊技球を貯留タンク14に導入する排出球流下路13に設けるようにしても良い。
以上本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態は全て例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内での全ての変更が含まれる。
本実施形態に係る遊技機の正面図である。 遊技機(透明部材保持枠、開閉パネルを開いた状態)の正面図である。 開閉パネルの正面図である。 貯留タンクの上方を水平方向に切断した遊技機の横断平面図である。 図4におけるV−V線の矢視端面図である。
1 遊技機
2 本体枠
3 前面枠
5 開閉パネル
9 球供給皿
13 排出球流下路
14 貯留タンク
14f 底壁
17 視認窓
18 視認窓下方空間
18a 裏面側開口
19 底壁下方空間
19a 前面側開口
20 平面鏡
20a 反射面
21 支持部材

Claims (5)

  1. 本体枠に対して開閉可能に取り付けられ、遊技球を排出する球排出装置及び遊技盤の遊技領域へ遊技球を発射する発射装置を含む各種遊技機能を備える前面枠と、
    前記前面枠に対して開閉可能に取り付けられ、前記発射装置へ供給する遊技球を貯留する球供給皿を備える開閉部材と、
    前記球供給皿の後方側に位置するよう前面枠に設けられ、球排出装置から排出された遊技球が流下する排出球流下路に上流部が連通するとともに、閉止された開閉部材の球供給皿に下流部が連通し、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能な球貯留空部を備える貯留タンクと、
    を有する遊技機において、
    前記球供給皿の所定箇所に上方から見下ろせる視認窓を設けるとともに、該視認窓の下方に視認窓下方空間を設け、
    前記貯留タンクの底壁は、遊技球を前後に複数列で貯留可能な幅を有し、後方から前方へ下り傾斜させた透光性部材で形成するとともに、該底壁の下方に底壁下方空間を設け、
    前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間を連通させ、前記視認窓から前記貯留タンクに貯留されている遊技球の前後方向における貯留状況を前記底壁を透して視認可能に反射させる反射面を備える反射部材を設け
    前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間との連結部上部に、前記球供給皿から前記発射装置へと遊技球を送る狭小な案内通路を備え、
    前記反射部材は、前記案内通路の下方であって前記視認窓下方空間と前記底壁下方空間とに跨るように、反射面を水平にして配置し、
    前記貯留タンクの底壁の下方前面側には、前記貯留タンクの最前列にある遊技球を遊技者から見えないようにする視認阻止部材を設け、
    前記案内通路は、前記底壁から前記反射面への入射と前記反射面から前記視認窓への反射とを遮らないようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記貯留タンクの底壁を照らす照明手段を底壁下方空間に設け、
    前記照明手段からの照射光が前記視認窓から遊技者に直接見えないようにする遮光部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記照明手段は前面枠側に設け、前記遮光部材と前記反射部材は前記開閉部材側に設けたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記貯留タンクの下流部から貯まった遊技球が所定部位に達したことを検出する基準貯留量検出手段を設け、
    前記基準貯留量検出手段が、前記貯留タンクの所定部位まで遊技球が貯留されたことを検出した場合に、前記照明手段により貯留タンクの底壁を照らすようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記視認窓は、球供給皿の球貯留領域に隣接させて設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の遊技機
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