次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すのは、弾球遊技を行える遊技機1の正面図である。本実施形態として示す遊技機1には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加し、遊技機1の一側方には、プリペイドカード(所定の金額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加した球貸ユニット(図示を省略)を設け、球貸ユニットで借り受けた遊技球を用いて遊技機1で遊技を行えるようにした。なお、球貸ユニットが備える機能の全部もしくは一部を遊技機1に付加し、遊技機1から遊技球を貸し出すようにしても良い。
遊技機1は、額縁状の本体枠2の前面側に各種の遊技機能部が設けられた前面枠3を開閉可能に設け、該前面枠3の前面側に開閉扉部材としての透明部材保持枠4と開閉部材5を各々開閉可能に設けた外観を有するものである。この遊技機1は、遊技店内の基台B上に列設され、遊技機列よりなる遊技島が構成される。
図2は、透明部材保持枠4と開閉部材5を取り外した前面枠3の正面図で、前面枠の一側(図1および図2においては左側)上部に設けた上部ヒンジ31のヒンジ孔31aと下部に設けた下部ヒンジ32のヒンジ孔32aが、各々本体枠2の一側(図1および図2においては左側)上部に設けた上部ヒンジ21のヒンジ軸21aと下部に設けた下部ヒンジ22のヒンジ軸22aに各々嵌合することで、前面枠3の上下部ヒンジ31,32を設けた左側が軸着側となり、他側(図1および図2においては右側)が開放側となる。なお、前面枠3に回動可能に取り付けられる透明部材保持枠4および開閉部材5の軸着側も、前面枠3の軸着側と一致させ、前面枠3,透明部材保持枠4,開閉部材5を開放したときに本体枠2に掛かる重量負荷を一側に集中させるものとした。
前記透明部材保持枠4は、遊技盤6の遊技領域6aに対応する位置に形成された前後に貫通する視認開口部4aを備え、この視認開口部4aを裏面側から閉止するように透明部材ユニット41(後に詳述)を設けたものである。これにより、透明部材ユニット41の透明部材(透明なガラスや硬質合成樹脂等)を通して、その背面側に装着された遊技盤6の遊技領域6aが遊技者から視認可能となる。また、透明部材保持枠4の適所には、発光演出や報知動作等に用いる装飾部材4b、演出用効果音の出力や音声報知等に用いるスピーカ等も設けてある。
前記遊技盤6の遊技領域6aは、区画部材7によって区画された略円形状の領域で、この遊技領域6aには、遊技球の流下状態に変化を与える障害釘が植設されると共に、変動表示ゲームを行うための変動表示装置や球の入賞状態が変化する変動入賞装置といった大型の遊技装置のほか、種々の入賞口等が配置され、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球は、アウト口6bから回収される。
また、開閉部材5には、遊技者が遊技に際して操作する発射操作ハンドル8、発射用の遊技球を貯留して球供給位置へ供給する球貯留皿9、該球貯留皿9より供給位置に供給された遊技球を1個宛て送り出す球送り機構(後に詳述)、該球送り機構によって1個宛て発射位置に供給された遊技球を弾発部10aによって弾発する発射装置10等が設けられ、発射装置10の弾発部10aによって弾発された遊技球は、発射誘導路10bを介して上方へ打ち上げられ、透明部材保持枠4が備える発射球案内路4cを経て、遊技領域6aに到達するのである。なお、発射球案内路4cは、視認案内領域形成部材42と導入領域形成部材43によって形成されるもので、詳細は後述する。
ここで、球貯留皿9の詳細構造について説明する。図3に示すのは、球貯留皿9が前面側に設けられた開閉部材5の上端縁に沿う遊技機1の横断平面図であり、球貯留皿9の球貯留凹部が上方から見える。
球貯留皿9には、図3に示すように、開閉部材5の平坦な前面部5aから前方に膨出する膨出外壁部91と開閉部材5の前面壁とで囲まれる有底の空部として球貯留凹部が形成される。この球貯留凹部は、遊技球を貯留しておく比較的広い主貯留領域9aと、該主貯留領域9aの下流からなだらかに下方傾斜しつつ連通し遊技球が1個のみ通過し得る狭小な案内通路9bと、主貯留領域9aよりも上流側に設けられ貸球導入領域9cとからなる。なお、貸球導入領域9cは、遊技機1に隣接された球貸ユニットの貸球排出ノズルから排出された遊技球を受け入れると共に、この貸球が自然流下して主貯留領域9aに到達するような傾斜底面を有する領域である。また、この貸球導入領域9cの上流側(開閉部材51の前面に臨む側)は、発射球案内路4cから遊技領域6aへ到達できずに逆流下してきたファール球を受け入れるファール球導入領域としても機能する。
また、球貯留皿9の球貯留凹部内には、主貯留領域9aの領域を区画する球誘導壁部92を設け、主貯留領域9aから案内通路9bへ遊技球が整列して滑らかに供給されるような領域形状を下流側に形成し、球誘導壁部92の下流端に連なるように供給通路区画壁部93を設け、この供給通路区画壁部93と開閉部材5の前面部5aから前面側へ膨出する供給通路形成膨出部94との間の領域として案内通路9bが形成されるようにした。なお、案内通路9bを開閉部材5の前面部5aよりも前側に形成したのは、開閉部材5の裏面側から取り付けられる発射装置10への球供給を円滑に行うためである。
更に、球貯留皿9の球貯留凹部内には、貸球導入領域9cの領域を区画する貸球導入壁部95を設け、貸球導入領域9cから主貯留領域9aへ遊技球が整列して滑らかに供給されるような領域形状を下流側に形成した。
遊技の開始に際して、遊技球が貯留されていない球貯留皿9に球貸ユニットの貸球排出ノズルから排出された遊技球は、貸球導入領域9c上に落下するが、その底面傾斜によって主貯留領域9aへ自然流下して行き、この主貯留領域9aから更に案内通路9bへ流下して行く。なお、この案内通路9bの下流端に至った遊技球は、球供給機構(後に詳述)によって発射装置10の発射位置へ1個宛て供給され、発射装置10の駆動に伴って発射される。
案内通路9bが遊技球で満たされると、案内通路9bから溢れた遊技球が主貯留領域9aに貯留され、案内通路9b下端から球送り機構を介して発射装置10へ供給されて減少した分だけ主貯留領域9aから案内通路9bへ遊技球が順次供給されて行く。
遊技を終了する場合には、球貯留皿9の適所に設けた主球抜き操作部11aを操作(例えば、側方へスライド移動)することで、主貯留領域9aの底面に開設した主球抜き口96を開かせて、主球抜き流路12aへ球を流下させると共に、球貯留皿9の適所に設けた補助球抜き操作部11bを操作(例えば、側方へスライド移動)することで、案内通路9bの流下端底部に開設した補助球抜き口97を開かせて、補助球抜き流路12bへ球を流下させる。主球抜き流路12aと補助球抜き流路12bを介して球貯留皿9から抜き出された遊技球は、機外排出流路12cを経て機外排出口12dから遊技機1の外部へ排出される。このとき、球箱BCを基台B上の適切な位置(図1を参照)に置いておけば、球貯留皿9から抜き出した遊技球を球箱BCに貯めることができる。
一方、遊技中に賞として遊技者に与えられる賞球は、球排出装置(図示省略)から排出され、排出球流下路13を経て貯留タンク14に至る。以下、貯留タンク14の詳細構造について説明する。
貯留タンク14の球貯留空部14aは、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能な底面傾斜構造を有することで、賞球として貯留タンク14の球貯留空部14aに流下してきた遊技球は、球貯留空部14aの最下流部に設けた球流出口14bから流出する。なお、本構成例の貯留タンク14においては、球貯留空部14の底面は、後方から前方へ下り傾斜させると共に、左側方(開閉部材5の軸着側)から右側方へ下り傾斜させることで、最下流となる右側前部に球流出口14bが、最上流となる左側後部に排出球受入口14cが各々形成されるものとした。
また、貯留タンク14は、前面枠3の前面側下方部に設けられて遊技盤6の底部が載置される遊技盤支持部材33に設けたもので、開閉部材5を閉止したときに、球貯留皿9の球流入口9dと貯留タンク14の球流出口14bとが球導入部材34を介して連通し、且つ、前面枠3が備える球排出装置から排出された遊技球が流下する排出球流下路13の流下端が貯留タンク14の排出球受入口14cに接続される。
さらに、上記球導入部材34の前面側開口(球貯留皿9の球流入口9dへ後方から臨む開口)には、開放状態および閉止状態に相互変換できる第1シャッター部材15aを設け(図2を参照)、この第1シャッター部材15aによる状態変換を開閉部材5の閉止・開放に連動させる。すなわち、開閉部材5が閉止されたときには、第1シャッター部材15aが球導入部材34の前面側開口を開放状態(図2において実線で示す位置)とし、球流出口14bを球貯留皿9の球流入口9dと連通させ、開閉部材5が開放されたときには、第1シャッター部材15aが上方へスライド移動して球導入部材34の前面側開口を閉止状態(図2において破線で示す位置)とし、球導入部材34内の遊技球が前面側開口からこぼれ落ちてしまうことを防止する。
なお、第1シャッター部材15aの駆動機構は特に限定されるものではなく、電気的駆動源によりスライド移動する第1シャッター部材15aを開閉部材5の開放・閉止をセンサにより検知して電気的駆動源の作動・停止を制御するようにしても良いし、開閉部材5の開放・閉止動作に連動する機械的ギミックで第1シャッター部材15aを作動させるようにしても良いし、或いは、手動により第1シャッター部材15aを移動させて球導入部材34の前面側開口をを閉止状態にするとロックが外れて開閉部材15を開放することができるようなものでも構わない。また、開閉部材5を開放したときに球貯留皿9の球流入口9dから遊技球がこぼれ落ちないように、球流入口9dを閉止できる第2シャッター部材15bを開閉部材5の裏面側に設けてある(図4を参照)。
前述した貯留タンク14を備えることで、開閉部材5が閉止されているときに、貯留タンク14の球流出口14bと球貯留皿9の球流入口9dとが球導入部材34を介して連通しているので、遊技結果の賞として球排出装置から排出された賞球は、貯留タンク14および球導入部材34を介して球貯留皿9の主貯留領域9aに導かれる。なお、球排出装置によって貸球を排出する構成とした場合には、球貸操作により球排出装置から排出された貸球も、貯留タンク14を介して球貯留皿9の主貯留領域9aへ導かれる。
そして、主貯留領域9aに遊技球が貯まって、貯留タンク14の球流出口14bから球導入部材34を介して球貯留皿9の主貯留領域9aへ遊技球を排出できない状態になると、貯留タンク14の球貯留空部14aの下流側から上流側へ徐々に遊技球が貯まって行くこととなる。
すなわち、特別遊技状態(比較的短時間に遊技者が多くの賞球を獲得できる遊技者に有利な遊技状態)の発生等に起因して、遊技に供して消費した遊技球(発射装置10により遊技領域6aへ発射した球)による貯留球の減少分よりも、遊技結果として獲得した賞球による貯留球の増加分が多くなると、案内通路9bはもとより主貯留領域9aも遊技球で一杯となり、球排出装置から排出される賞球を球貯留皿9にて受入れることはできなくなるが、球貯留皿9に貯留できずに溢れた遊技球は貯留タンク14に貯留されて行くので、上述した主球抜き操作部11aを操作して主貯留領域9aから遊技球を抜き出す必要がない。
しかも、貯留タンク14の球貯留空部14aは、上流部から下流部へ遊技球が自然流下可能であるから、例えば、特別遊技の終了に伴って遊技で獲得する賞球よりも遊技に消費した遊技球の方が多くなった場合でも、貯留タンク14に貯留されている遊技球が球貯留皿9の主貯留領域9aへ順次供給されて行くので、球貯留皿9の貯留容量を増大させたのと同様の効果がある。このように、遊技用の球を球貯留皿9と貯留タンク14とで貯留しておく構成とすれば、特別遊技の発生などで貯留タンク14が満杯になるぐらい多くの遊技球を獲得した場合、特別遊技の終了などに伴って獲得できる遊技球の量が減っても、球貯留皿9が空になるまでの遊技時間を長期化でき、次回の特別遊技が発生するまで球貯留皿9への球補充が不要になる可能性もあることから、遊技者の利便性向上を期せるのである。
また、貯留タンク14は、例えば、透光性の合成樹脂等で形成することにより、球貯留空部14a内に貯留されている遊技球が前面壁14dから見えるようにしてある。これにより、開閉部材5に設けた貯留タンク前面透視窓16から前面壁14dを介して球貯留空部14aの前面側に貯留されている遊技球を遊技者が視認できるのである。なお、貯留タンク14の球貯留空部14aは、後方から前方へ下降傾斜させてあるので、前面壁14dに接している最前列の遊技球は遊技者から確認できるものの、その奥側にどの程度の遊技球が貯留されているかを貯留タンク前面透視窓16から遊技者が正確に知ることは困難である。そこで、満杯センサ17(例えば、静電誘導式非接触センサ)を貯留タンク14の上流側適所における底壁下面に設け、この満杯センサ17の検出情報に基づいて遊技制御部が遊技者に球抜き動作を促す報知(例えば、装飾部材4bの点灯・点滅制御や表示装置による文字情報表示等による満杯状態の視覚的報知、あるいはスピーカの制御による警告音や音声の出力による満杯状態の聴覚的報知)を行うようにしても良い。
なお、本実施形態に係る遊技機1においては、開閉部材5の球貯留皿9の主貯留領域9aから溢れた遊技球は、前面枠3に設けた貯留タンク14にて貯留する構造としたが、これに限定されるものではなく、球貯留皿9の下方に下皿を設けておき、球貯留皿9に貯まった遊技球を下皿に抜き出して貯留しておくような構造の遊技機であっても構わない。
上記のように遊技球が貯留される球貯留皿9を備える開閉部材5の裏面側には、図4に示すように、発射装置10が取り付けられ、開閉部材5の一側方(本実施形態においては左側)に設けた軸着部51を介して前面枠3へ開閉自在に取り付けられる。
ここで、球貯留皿9に貯留された遊技球を発射装置10へ供給する球送り機構18につき説明する(例えば、図5を参照)。球送り機構18は、開閉部材5の裏面側に設けられ、球貯留皿9の案内通路9bの流下端に臨むように開口する供給口(図示省略)から発射球送り込み口181へ遊技球を1個宛て送り出す機能を備えるもので、遊技球を1個のみ受け入れ得る断面コ字状の球受け凹部182aを備える球送り部材182を揺動自在に設け、常時は球受け凹部182aの後方開口が発射球送り込み口181に臨む送球状態にある球送り部材182の上面を電磁石183にて吸引することで、球受け凹部182aの側方開口が案内通路9bの流下端の供給口に臨む受球状態に変換させる。
すなわち、球送り機構18の駆動源たる電磁石183がONとなって球送り部材182を吸着すると受球状態に変換し、球貯留皿9側の供給口から1個の遊技球が球受け凹部182aに送り込まれ、電磁石183がOFFとなって球送り部材182が開放されると自重により下方へ回動して送球状態に変換し、球受け凹部182aに保持された遊技球が発射球送り込み口181を介して開閉部材5の後方へ送り出されるのである。なお、本構成例の球送り機構18による球送り動作は、遊技機制御部からの制御により電磁石183のON/OFFさせることで、発射装置10の弾発動作と同期して行わせるものとしたが、例えば、発射装置10による発射動作と連携するリンク機構を介して、球送り動作が機械的に行われる構造を採用しても構わない。
一方、球送り機構18から遊技球の供給を受ける発射装置10は、金属製の板材よりなる発射ベース部材101の前面側に、遊技球を弾発する弾発部材102と、該弾発部材102により弾発された遊技球を発射球導入路6bへガイドする発射球ガイド部材103を設け、発射ベース部材101の裏面側に、弾発部材102を駆動する駆動源たるロータリーソレノイド104を設けたものである。なお、発射装置10の弾発部材102が遊技球を直上方へ打ち上げるような構造とした場合には、その自然な弾発軌道で発射球を遊技盤6の発射球導入路6bへ到達させることができるので、発射球ガイド部材103等のガイド手段を発射装置10に設けて発射球案内路4cまでガイドする必要はない。
また、発射装置10の発射球ガイド部材103は四角筒状の中空部材で、内部に発射球誘導路10bが形成され、前面側下方部には発射球取込口103aが開設してある。そして、開閉部材5の裏面側に形成した発射装置収容空部52(発射ベース部材101の前面側に設けた各機能を収容できる広さと奥行を有する主収容空部52aと、発射ベース部材101の上縁よりも上方へ突出する発射球ガイド部材103の上部を定位置に収容する上部ガイド収容空部52bとを備える。)へ発射装置10を取り付けたときには、球送り機構18の発射球送り込み口181が発射球取込口103aに一致することで、球送り機構18から送り出された遊技球が発射球取込口103aを経て発射球ガイド部材103内へ取り込まれ、発射球ガイド部材103の下端に設けた球受け突部103bに受け止められる発射位置にて遊技球が待機する。なお、開閉部材5の裏面側からビス止め等の固定手段により固定された発射装置10においては、発射ベース部材10の前面側は発射装置収容空部52に収容されるものの、発射ベース部材101の裏面側にはロータリーソレノイド104が突出した状態となるので、開閉部材5の遊技盤保持部材33の対応位置には、後方へ窪む凹室形状の駆動源収容部35を設けてある(図2を参照)。
弾発部材102は、略く字状に屈曲した部材で、例えば、上部に設けた回動軸がロータリーソレノイド104の駆動軸と連結され、ロータリーソレノイド104の駆動によって弾発部材102の下方部である自由端側が回動すると、弾発部材102に設けた弾発部10aが発射球ガイド部材103の下部開口から突入し、発射位置にて待機する遊技球を弾発する。なお、弾発部材102の回動範囲は、有弾性素材で形成した弾発側ストッパ部材105aと待機側ストッパ部材105bにより規制する。また、弾発部材102による動作は、ロータリーソレノイド104による往復回動方式に限定されるものではなく、例えば、リニアソレノイドのプランジャ先端を弾発部とし、プランジャの伸縮動作で遊技球を弾発する構造を採用しても構わない。
上記のような発射装置10が設けられる開閉部材5の軸着部51は、上面に開閉部材ヒンジ孔511を開設し、下面からは開閉部材ヒンジ軸512の下端が延出するものとした。常態における開閉部材ヒンジ軸512は、コイルスプリングよりなる付勢部材513によって下方に押圧され、軸着部51の下面より突出した状態にあるが、開閉部材ヒンジ軸512の上部を屈曲させて形成した操作部512aを操作開口514から手指を差し込んで持ち上げると、開閉部材ヒンジ軸512の下端が軸着部の下面から引っ込む。
上記開閉部材5の軸着部51を支持する前面枠3の軸着部として、図2に示すように、前面枠3の一側部(本実施形態においては左側部)にヒンジ部材36を設ける。このヒンジ部材36は、例えば金属製の板材を折り曲げ加工して形成でき、前面枠3に取り付けられる平板状の止着部361の上端部を前方に延出させた上部ヒンジ362と、止着部361の下端部を前方へ延出させた下部ヒンジ363を設け、上部ヒンジ362の下面から延出する開閉部材用ヒンジ軸362aを開閉部材5の開閉部材ヒンジ孔511に嵌合させると共に、下部ヒンジ363に設けた開閉部材用ヒンジ孔363aに開閉部材5の開閉部材ヒンジ軸512を嵌入すれば、開閉部材5の軸着部51をヒンジ部材36にて開閉可能に保持できるのである。なお、本構成例のヒンジ部材36は、上部ヒンジ362の上面に透明部材保持枠用ヒンジ軸362bを突設し、前面枠3の軸着側上部適所に設けた透明部材保持枠用ヒンジ37のヒンジ孔37aとで透明部材保持枠4を前面枠3に開閉可能に保持するものとした。
また、開閉部材5の他側(反軸着側である右側)には係止部53を設け、前面枠3に設けた被係止部たる係止受け部材38に係止部53が係止されることで開閉部材5が閉止状態に維持されるものとした。係止部53の詳細は、図4に示すように、開閉部材5の裏面側に固着される固着部材531に対してスライド部材532を上下方向へスライド移動自在に保持し、このスライド部材532の適宜上方部には後方へ突出する上向きの上部係止爪532aを、適宜下方部には後方へ突出する上向きの下部係止爪532bを各々設けると共に、コイルスプリング等の付勢部材533によって、常態におけるスライド部材532は上限位置へ引き上げられるように付勢してある。
一方、係止部53が係止される係止受け部材38は、図2に示すように、前面枠3における遊技盤支持部33の右側方部前面にビス等で固定される平板状の固定部381の一側(本構成例においては右側)を前方に延出させた起立部382を有する横断面が略L字状の金属製部材で構成し、起立部382の上部および下部には一側方(例えば、軸着側である左側)に屈折する上部係止受け片383aおよび下部係止受け片383bを備える。
従って、前面枠3へ開閉部材5を閉止するときには、係止部53の上部係止爪532aが係止受け部材38の上部係止受け片383aの下方へ、下部係止爪532bが係止受け部材38の下部係止受け片383bの下方へ、各々潜り込みながら押し込まれて行き、開閉部材5がちょうど前面枠3に閉止されたときに、上下部係止爪532a,532bの前側端部が上下部係止受け片383a,383bの後方縁を通過し、スライド部材532を下方へ押圧する力が消失してスライド部材532が付勢部材533の付勢力で上方へ引き上げられるため、上部係止爪532aが上部係止受け片383aに、下部係止爪532bが下部係止受け片383bに各々係止され、開閉部材5が閉止状態に維持されることとなる。
また、前面枠3から開閉部材5を開くときには、スライド部材532の上部に設けた解除操作部532cを押圧し、付勢部材533の付勢力に抗してスライド部材532を下方へ押し込むと、上下部係止爪532a,532bと上下部係止受け片383a,383bとの係止が解かれるので、そのまま開閉部材5の開放端側を手前に引いてゆけば良い。なお、開閉部材5に設ける係止部や前面枠3に設ける被係止部は、上述した構造に限定されるものではなく、開閉部材5の閉止状態を適切に維持することが可能であって、比較的簡単な操作で係止状態を解除できれば、公知既存の適宜な手法を適用して構わない。
上記のように開閉部材5に設けられた発射装置10によって弾発されることで発射勢を与えられた遊技球は、発射球ガイド部材103の上端開口である発射口103cから透明部材保持枠4の発射球案内路4cへ至り、この発射球案内路4cを経て遊技盤6の遊技領域6aへ案内されるのである。
ここで、発射球案内路4cの具体的構成につき、図6及び図7に基づいて説明する。透明部材ユニット41は、ガラス板は透光性合成樹脂等で形成した任意形状の第1透明部材411と第1透明部材412を前後方向に適宜離間させて配置した状態で、周縁保持体413に周縁部を保持され、一体のユニット化したものである。周縁保持体413の外側適所には、複数の取付係合部413a…を設け、この取付係合部413aを透明部材保持枠4に設けた係合受け部(図示省略)と係合させることで、透明部材保持枠4に透明部材ユニット41を係脱容易に取り付けることが可能となる。なお、第1,第2透明部材411,412をユニット化せずに、各々個別に透明部材保持枠4へ固定する構造を採用しても構わない。
しかして、第1透明部材411の前面における一側(透明部材保持枠4の軸着側)には、透光性合成樹脂等で形成した透明な視認案内領域形成部材42を配置することで、前後面および左右両側面が透明な視認案内領域4c1を形成し、第2透明部材412の裏面における一側(透明部材保持枠4の軸着側)上部には、透光性合成樹脂等で形成した透明な導入領域形成部材43を配置することで、上記視認案内領域4c1から第1透明部材411の案内開口部411aおよび第2透明部材412の案内開口部412aを介して遊技盤6の前面側へ遊技球を導入する導入領域4c2を形成するものとした。
このように、第1,第2透明部材411,412に各々案内開口部411a,412aを開設し、これら案内開口部411a,412aを介して視認案内領域4c1から遊技盤6の前面側へ遊技球を円滑に導入できる導入領域4c2を発射球案内路4cが備えるものとすれば、透明部材ユニット41の上縁部から後方へ遊技球を導き、その後に下方へ流下させて遊技領域6aへ案内するような構造の発射球案内路よりも、遊技球をスムーズに遊技領域6aへ誘導することができる。
なお、視認案内領域4c1を形成する視認案内領域形成部材42は、例えば、第1透明部材411の前面に密接し得る平板状の取付ベース421と、該取付ベース421よりも前面側へ膨出する流路構成膨出部422とを備えるもので、取付ベース421が第1透明部材411の前面に配置された際には、流路構成膨出部422と透明部材411前面との間に生ずる空間が視認案内路4c1となる。なお、視認案内領域形成部材42の取付ベース421は、透明部材保持枠42における視認開口部4aの周縁部にビス止め等で固定され、その後方から透明部材ユニット41が装着されると、第1透明部材411の前面が視認案内領域形成部材42における取付ベース421の背面に当接する。また、流路構成膨出部422の下部は開放状態の遊技球入出口423と成し、透明部保持枠4と開閉部材5とが前面枠3に閉止された閉止状態においては、この遊技球入出口423が発射装置10の発射口103cと連通するようにした(図3を参照)。
したがって、発射装置10により発射された遊技球は、発射球案内路4cの最下流となる遊技球入出口423から視認案内領域4c1へ円滑に受け入れられるので、この遊技球入出口423は、透明部材保持枠4の下縁部において下方に開口する発射球案内路4cの発射球受入口として機能する。なお、本構成例においては、開閉部材5に発射装置10を取り付ける構造を採用したので、透明部材保持枠4における第1透明部材411の前面側に形成される発射球案内路4cの遊技球入出口423に対応する位置に、発射装置10の発射口103aを配置することが容易に実現でき、透明部材保持枠側の遊技球入出口423と開閉部材側の発射口103との連結構造を簡素化して、組み付け作業等の効率化を図れるという利点もある。
しかも、透明部材保持枠4の下縁に開口する遊技球入出口423は、開閉部材5の発射口103cよりも広い開口領域とすることで、発射口103cを避けて遊技球を下方へ落下させることができる。すなわち、この遊技球入出口423は、発射装置10により発射された遊技球が遊技領域6aに到達せずに発射球案内路4cを戻ってファールとなったファール球を発射球案内路4cの下方へ落下させるファール球回収口としても機能する。
なお、本構成例においては、遊技球入出口423をファール球回収口として機能させるために、球貯留皿9の球貯留凹部(例えば、貸球導入領域9c)の上方に遊技球入出口423を位置させるものとし、遊技球入出口423から別途ファール球回収路を設けて球貯留皿9まで誘導する必要がないものとした。斯くすれば、ファール球を球貯留皿9へ回収するための回収構造を簡素化でき、ファール球回収路内で球噛みや球詰まり等が生ずる要因を排除できる。また、ファール球回収路を形成するための部材が別途必要ないことから、組立作業も効率的に行うことができるし、コストの低廉化にも寄与できる。
また、視認案内領域形成部材42における流路構成膨出部422の膨出形状は特に限定されるものではないが、発射装置10により弾発された発射球の軌道に応じて、適宜定めればよいが、少なくとも、遊技球が導入領域4c2へ滑らかに導入されるように、導入領域形成部材43の流路形状に合わせて、流路構成膨出部422における上部の膨出形状を設定し、発射勢が著しく損なわれることがないように配慮することが望ましい。
一方、導入領域4c2を形成する導入領域形成部材43は、例えば、第2透明部材412の裏面に密接し得る平板状の取付ベース431と、該取付ベース421の適所を前後に貫通する流路壁構成体432とを備えるもので、取付ベース422が第2透明部材412の裏面に配置(例えば、透明部材ユニット41の導入領域形成部材取付部413bへ取付ベース422をビス止め固定)された際には、流路壁構成体432における取付ベース421の前面側に突出する部位は第2透明部材412の案内開口412aから前方に延出し、流路壁構成体432の前側開口である導入口433が第1透明部材411の案内開口411aに裏面から臨む状態となり、流路壁構成体432における取付ベース421の裏面側に突出する部位は、遊技盤6の前面へ滑らか当接し、流路壁構成体432の後側開口である導出口434が遊技盤面にほぼ直交するように開口する(図7を参照)。
すなわち、導入領域形成部材43の流路壁構成体432は、前側の導入口433から後側の導出口434にかけてねじれた流路構造(遊技球の発射勢を著しく損なわない滑らかな屈曲構造)を有することで、流路壁構成体432における導入口433は、第1透明部材411の案内開口411aに視認案内領域形成部材42の流路構成膨出部の上端部が合致して形成される案内出口424と連通させ、視認案内領域4c1を上方へ打ち上げられた遊技球を導入することができ、また、流路壁構成体432における導出口434は、遊技盤6の盤面に沿った方向へ遊技球を排出することができるので、流路壁構成体432の内部流路が、視認案内領域4c1から遊技盤6の前面側へ遊技球を円滑に導入できる導入領域4c2として機能する。
このように、発射球案内路4cの視認案内領域4c1を第1透明部材411の前面側に形成し、視認案内領域4c1を介して遊技盤6の遊技領域6aを視認可能とすれば、旧来の遊技機の如く、遊技領域6aの一側部へ発射球案内路を設ける必要がなく、遊技領域6aの面積を十分に確保できる。しかも、視認案内領域4c1の前後面は透明なので、遊技領域6aの前側に発射球案内路4cを位置させることで、遊技領域6aの視認性が著しく損なわれることはないし、発射球が遊技領域6aへ至る過程(少なくとも、導入領域4c2へ遊技球が至るまでの過程)を発射球案内路4cの視認案内路4c1において遊技者に見せることもできる。
また、本構成例では、導入領域形成部材43も透明に形成したので、視認案内領域4c1に比べれば視認性が若干悪くなるものの、導入領域4c2においても遊技者に遊技球の流下過程を見せることができる。すなわち、導入領域形成部材43の流路壁構成体432により形成した流路は視認案内領域としても機能するので、発射球案内路4cの全流路を遊技者から視認させることが可能となる。
加えて、本構成例のように、第1,第2透明部材411,412を個別に透明部材保持枠4へ取り付けずに、透明部材ユニット41として着脱容易な構造とすれば、透明部材ユニット41を取り外すことにより、視認案内路形成部材42の取付ベース421背面に当接している第1透明部材411が外れ、視認案内路形成部材42の背面側を露出させることができるので、視認案内路4c1の掃除が容易にできる。また、本構成例のようにユニット構造とすれば、透明部材ユニット41ごと交換できるのは勿論、視認案内領域形成部材42や導入領域形成部材43をパーツ単位で交換できるので、保守も容易で経済的である。
また、発射球案内路4cを設ける開閉扉部材としては、開閉部材5と別構成とした透明部材保持枠4に限定されるものではなく、例えば、透明部材保持枠4と開閉部材5の機能を一体化した構造でも構わない。透明部材保持枠4と開閉部材5の機能を一体化した開閉扉部材とすれば、発射装置10により打ち上げられた発射球が飛入する発射口103cと発射球案内路4cの発射球受入口との連設位置が一定に保持されるので、透明部材保持枠4と開閉部材5の閉止時に生ずる微妙なズレが飛びムラを生じさせるような不具合を効果的に抑制できる。
なお、本構成例においては、視認案内領域形成部材42を第1透明部材411の前面に配することで、視認案内領域4c1の背面壁を形成するものとしたが、これに限らず、背面壁部材を別途設けるようにしても良い。また、視認案内領域形成部材42と導入領域形成部材43を別体として用いたが、これらを一体成型構造としたり、予めユニット化しておくことで、組み付け工程や保守作業を効率的に行えるようにしても良い。或いは、視認案内路形成部材42を透明部材保持枠4側に取り付けないで、透明部材ユニット41の前面側に取り付ける構造としたり、透明部材ユニット41と視認案内領域形成部材42と導入領域形成部材43を一体化することで発射球案内路付き透明部材ユニットを構成し、透明部材保持枠4への取付作業をより簡易化しても良い。また、発射球案内路4cの配設位置も特に限定されるものではなく、発射装置10の配設位置等を考慮して適宜に設定すれば良く、右寄りに設けても構わない。
上述した本実施形態に係る遊技機1においては、透明部材保持枠4における視認開口4aの左側縁と発射球案内路4cの形成位置との間から遊技盤6の遊技領域6aが視認できるようにしたが、旧来の遊技機と類似した印象を与えるように、発射球案内路4cを一側に寄せて設けるようにしても構わない。以下に、発射球案内路4cを透明部材保持枠4の左側(軸着側)に寄せて設けた参考形態に係る遊技機を、図8〜図11に基づいて説明する。なお、上述した第1実施形態に係る遊技機1と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
参考形態に係る遊技機1′の透明部材保持枠4′は、発射球案内路4cを構成する部材を一体のユニット構造とした透明部材ユニット44を裏面側から視認開口部4aを覆うように取り付けたものである。この透明部材ユニット44は、前後方向に所定間隔を隔てて透明ガラス板等を任意形状に形成して成る第1透明部材441および第2透明部材442を周縁保持枠体443により保持したものである。なお、周縁保持枠体443の外側適所には、複数の取付係合部443a…を設け、この取付係合部443aを透明部材保持枠4′に設けた係合受け部(図示省略)と係合させることで、透明部材保持枠4′に透明部材ユニット44を係脱容易に取り付けることが可能となる。
しかして、この周縁保持枠体443の一側(例えば、透明部材保持枠4′の軸着側)には、後面開放の発射球案内路構成部443bを設け、この発射球案内路構成部443bの後面を発射球案内路後壁部材444により閉止することで、発射案内路4cを形成する。なお、周辺保持枠体443および発射案内路後壁部材444は、どちらも透光性合成樹脂等で形成することにより、発射案内路4cの前後壁および左右側壁を透明とし、発射案内路4cの後方の遊技領域6aを視認できるようにした。
なお、周縁保持枠体443は、第1,第2透明部材441,442を保持して、遊技盤6の前面側に配置されるので、遊技盤6の前面側に設けた区画部材7の前側突出端よりも前方に配置されることとなり(図11(a)を参照)、遊技盤6の前面から離隔した状態となるため、発射案内路4cにより遊技球を遊技盤6の遊技領域へ滑らかに導入するためには、遊技盤6の前面側へ導くように後方へ遊技球を誘導する必要がある。
そこで、本構成例で示す周縁保持枠体443の発射球案内路構成部443bは、第1透明部材441の前面と略々面一となる平坦な平板案内部443b1と、この平板案内部443b1の上端に連なり遊技盤6の前面へ近づけるように後方へ曲がる曲面状の後方誘導部443b2を形成すると共に、これと対応するよう発射球案内路後壁部材444にも平板部4441と後方誘導部4442を形成し、また、発射球案内路構成部443bの後方誘導部443b2と発射案内路後壁部材444の後方誘導部4442に対応するように後方へ延出する後方誘導内側壁部443b3および後方誘導外側壁部443b4を設けることで、発射球案内路4cの最下端(最上流側)である発射球受入口445から最上端(最下流側)である発射球導出口446へ遊技球を通過させる球流路を形成できる(図11(b)を参照)。
なお、本構成例においては、発射球案内路構成部443bの平板案内部443b1と発射案内路後壁部材444の平板案内部4441とにより形成される流路は、平坦で視認性が良い視認案内領域4c1として機能し、発射球案内路構成部443bの後方誘導部443b2と発射案内路後壁部材444の後方誘導部4442により形成される流路は、視認案内領域4c1から遊技盤6の前面側へ遊技球を円滑に導入できる導入領域4c2として機能する。無論、発射球案内路構成部443bの後方誘導部443b2、後方誘導内側壁部443b3、後方誘導外側壁部443b4および発射案内路後壁部材444の後方誘導部4442により形成される導入領域4c2も透明であるから、若干視認性は落ちるものの、遊技球の通過を遊技者が視認可能な視認案内領域としても機能する。
上述した透明部材保持枠4′においては、透明部材ユニット44の周縁保持枠体443を透光性合成樹脂等で形成した場合、発射案内路4cを形成する発射球案内路構成部443bが前面に露出することとなるので、熱したピアノ線等で簡単に孔を開けられ、遊技盤6に設けた各種遊技装置や制御装置等に対して不正行為が行われる可能性がある。かといって、発射球案内路構成部443bをガラス加工で形成しようとすると、生産性が悪く、コスト的にも問題がある。
そこで、図12に示す透明部材ユニット44′においては、周縁保持枠体443′の最外縁部前面に第1透明部材保持部443cを形成し、この第1透明部材保持部443cの後方に発射案内構成部443bを形成し、この発射案内路構成部443bの前面を覆う形状のガラス板(高耐熱性を有する透明部材)で構成した第1透明部材441′を第1透明部材保持部443cにて保持するようにした。斯くすれば、透明部材ユニット44′の周縁保持枠体443′を耐熱性の劣る透光性合成樹脂等で成型した場合でも、発射球案内路構成部443bを保護することができ、不正防止に有効である。
以上本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態は例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内での全ての変更が含まれる。