JP3741994B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特には遊技機の遊技球供給皿に溜まった遊技球を球抜きすると同時に遊技球を遊技盤に向けて発射させることのできる弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるパチンコ遊技機等の弾球遊技機は、遊技球を遊技領域に発射する発射手段と、遊技球を貯留する遊技球供給皿と、前記遊技球供給皿と通じて該遊技球供給皿の遊技球を前記発射手段へ誘導する遊技球誘導経路とを備え、前記遊技球誘導経路には、前記遊技球を発射手段の発射位置へ送り込む球送り手段が設けられている。また、前記遊技球供給皿から遊技球誘導経路への途中には遊技球供給皿の遊技球を抜き取る球抜き口と、該球抜き口の開閉を行う開閉手段とを備えている。通常時、前記球抜き口は閉じた状態とされ、前記遊技球供給皿からの遊技球が遊技球誘導経路を経て発射手段へ誘導されるようになっている。そして、前記開閉手段によって球抜き口が開口されたときには、前記遊技球供給皿の遊技球が球抜き口から抜き取られて発射装置に供給されなくなって、遊技の継続が難しくなる。
【0003】
なお、この種の弾球遊技機においては、前記遊技球供給皿の下方に下側球受け皿が設けられ、遊技の中止等の際に前記球抜き口の開閉手段を操作して球抜き口を開口させることにより、前記遊技球供給皿の遊技球を球抜き口から下側球受け皿へ排出できるようになっている。また、前記下側球受け皿は、前記遊技球供給皿に収容しきれない遊技球を収容するのにも用いられる。
【0004】
ところで、遊技者は、前記遊技球供給皿の遊技球を抜き取りながらも遊技を継続させたい場合がある。例えば、遊技の状態が好調であるにもかかわらず、時間の都合でやむを得ず遊技を中止しなければならない場合に、遊技球供給皿の遊技球が全て球抜きされるぎりぎりの時点まで遊技を継続したいことがある。
【0005】
しかしながら、従来の弾球遊技機においては、球抜き口を開口させた場合、遊技球供給皿の遊技球が全て球抜き口から下側球受け皿へ球抜きされてしまい、前記球抜き口より下流に残った4〜5球程度の遊技球を発射できるにすぎなかった。そのため、従来の弾球遊技機では、球抜きを行いながらも遊技を継続したいという遊技者の要求に充分に応えられない問題がある。
【0006】
また、遊技者は、前記遊技球供給皿及び遊技球誘導経路に存在する全ての遊技球を球抜きしたい場合もある。しかし、従来の遊技機においては、前記球抜き口の開口操作により球抜きをしても、前記球抜き口より下流側には4〜5球程度の遊技球が残るため、その残存遊技球については、諦めて遊技領域へ発射させる無駄打ちを行うか、遊技領域へ到達しないように弱く発射させて下側球受け皿へ回収されるようにしなければならなかった。そのため、遊技者は発射させたくないのに発射させねばならないことに対して不愉快に思ったり、発射手段の強度を調節して遊技球を回収しなければならないことに対して煩わしく思ったり、さらには発射強度の調節失敗によって遊技球を遊技領域に発射してしまって損をしたと思ったりすることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような状況に鑑み提案されたもので、第一には遊技球供給皿の遊技球を球抜きしながらも遊技球を遊技領域へ発射させることができ、第二には遊技球供給皿及び遊技球誘導経路に残った全ての遊技球を球抜きすることも可能となる弾球遊技機を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、遊技球を遊技領域に発射する発射手段と、遊技球を貯留する遊技球供給皿と、前記遊技球供給皿と通じて該遊技球供給皿の遊技球を前記発射手段へ誘導する遊技球誘導経路とを備え、前記遊技球誘導経路には、前記遊技球を発射手段の発射位置へ送り込む球送り手段を設けると共に、前記球送り手段よりも上流側に遊技球誘導経路内の遊技球を抜き取るために遊技球誘導路の下端位置に開口された球抜き口と、該球抜き口の開閉を行う開閉手段とを設け前記遊技球誘導経路を流下する遊技球が球抜きのために開口した球抜き口を飛び越し可能となるようにする球抜き口飛び越し可能手段を、前記遊技球誘導経路に設けた弾球遊技機であって、前記球抜き口飛び越し可能手段は、前記球抜き口よりも上流側の遊技球誘導経路の底面を前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面より高くすると共に、前記上流側の遊技球誘導経路の底面から下流側の遊技球誘導経路の底面に向けて遊技球に速度をつけて流下させるために所定角度傾斜させた構成からなることによって、前記球抜き口より上流側の遊技球誘導経路を流下する遊技球が前記球抜き口の上流直前まで転動してきた時点で球抜きのために開口した前記球抜き口を飛び越して前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面に到達しうる速度となるようにし、前記球抜き口の大きさ、前記下流側の遊技球誘導経路の底面に対する上流側の遊技球誘導経路の底面の高さが、前記遊技球誘導経路を流下する遊技球の球抜き口の上流直前まできた時点における前記傾斜による速度で球抜きのために開口した球抜き口を飛び越して前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面に到達可能となるように設定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記球送り手段は、前記遊技球誘導経路で導かれてきた遊技球を受け止める球受け部を有し、該球受け部で受け止めた遊技球を発射手段の発射位置へ送り込むものあって、前記球抜き口が前記球送り手段の上流側直前に位置し、前記球受け部が前記球抜き口より下流側の遊技球誘導路の底面となることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記球抜き口より下流側に遊技球が停留している場合に、開口中の前記球抜き口を飛び越してきた遊技球が前記球抜き口より下流側に停留する遊技球に衝突して前記球抜き口に落下するようにされたことを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2又は3において、前記球抜き口の上流側の遊技球誘導路の底面の下流端と、前記球送り手段の球受け部上面との間で、前記開閉手段の球抜き口開閉板を前記球抜き口に前進突出及び後退可能とし、前記球受け部の上面には該球受け部上面の遊技球を前記球抜き口側へ転動させる傾斜若しくは湾曲を設け、前記球受け部上面で受け止めた遊技球を前記球抜き口へ突出した前記球抜き口開閉板の球受け部側側部に当接させることにより遊技球が前記球抜き口へ転動落下するのを阻止し、前記球抜き口からの前記球抜き口開閉板の後退により前記球受け部上面の遊技球が前記球抜き口内へ転動落下可能となるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に基づきこの発明の好適な実施形態を説明する。
図1はこの発明の一実施例に係るパチンコ遊技機全体の斜視図、図2は同パチンコ遊技機における一部部品を取り外した状態の全体正面図、図3は同パチンコ遊技機の遊技球供給皿付近を示す斜視図、図4は同パチンコ遊技機の遊技球供給皿の取付板を省略して示す遊技球供給皿の裏側正面図、図5は球送りカセットの分解斜視図、図6は球送りカセットの蓋部材と基体の裏側正面図、図7は球送りカセットと押し上げ部を示す斜視図、図8は球送りカセットと発射レールが組み付けられた状態を示す斜視図、図9は球送りカセットの裏側正面図、図10は発射装置の分解斜視図、図11は通常時の遊技球供給状態について遊技球供給皿の取付板を省略して示す遊技球供給皿の裏側正面図、図12はその取付板と共に示す遊技球供給皿のA−A概略断面図、図13は打球槌が発射位置にあるときの打球槌と球送りカセットを示す遊技機正面側からの要部正面図およびその要部のB−B断面図、図14は打球槌が発射準備位置にあるときの打球槌と球送りカセットを示す遊技機正面側からの要部正面図およびその要部のC−C断面図、図15は打球槌が発射位置に復帰したときの打球槌と球送りカセットを示す遊技機正面側からの要部正面図およびその要部のD−D断面図、図16は球抜き時の状態について遊技球供給皿の取付板を省略して示す遊技球供給皿の裏側正面図、図17はその取付板と共に示す遊技球供給皿のE−E概略断面図である。
【0013】
図1及び図2に示すパチンコ遊技機1は、枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球の外側誘導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、遊技盤面3aの前記外側誘導レール4と内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に画像表示装置9、普通電動役物である第1種始動入賞口10,11、特別電動役物である大入賞口15、アウト口(排出口とも称される。)17が配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19と普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に風車22a,22b、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。
【0014】
また、前記枠体2の前面側には、ガラス枠31、払い出された遊技球を受けて後述する発射装置H(この発明の発射手段に相当する。)に供給するための遊技球供給皿(上側球受け皿とも称される。)32、該遊技球供給皿32を取り付けるための取付板33、前記遊技球供給皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ(図示せず)、不正行為等の防止のために枠体2を着脱不可能若しくは開閉不可能にするための鍵37、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技盤3の遊技領域6に向けて発射する発射装置H等がそれぞれ組み付けられている。
【0015】
なお、図中の画像表示装置9に関し符号41は数字,アルファベット,記号あるいは絵等の図柄を変動表示及び停止表示可能な普通図柄表示装置、60は液晶表示盤(ドットマトリックス表示器)等の画像表示部からなる特別図柄表示装置であり、さらに符号36はファウルカバー、38は遊技球供給皿32に遊技球を払い出す遊技球払出口、39は下側球受け皿34に遊技球を払い出す遊技球払出口である。前記特別図柄表示装置60を構成する画像表示部は、前記のような液晶表示盤に限られるものではなく、LED、EL、CRTやその他発光体で構成されていてもよい。
【0016】
前記遊技盤3の背面(裏面)には、図示しないが、前記下側の第1種始動入賞口11を開閉する第1種始動入賞口用ソレノイドが設けられているとともに、前記第1種始動入賞口10,11に入賞した球を検出するフォトセンサや近接スイッチ等よりなる始動入賞口用入賞球検出手段が入賞球用通路に設けられており、該入賞球の検出によって前記特別図柄表示装置60の図柄変動を開始するようになっている。さらに、前記普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21はフォトセンサや近接スイッチ等よりなるゲート用入賞球検出手段を備え、該ゲート用入賞球検出手段で両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示装置41の図柄変動を開始させるようになっている。そして、前記普通図柄表示装置41の図柄変動の後に停止表示された図柄が予め設定されている特定の図柄であった場合には、普通図柄の当たりとなり、前記第1種始動入賞口11の拡開開放を所定時間行うようになっている。
【0017】
また、前記遊技盤3の大入賞口15の背面側には、前記大入賞口15の開閉板を開閉する大入賞口開放用ソレノイドと、前記大入賞口15内の一部に形成された特定領域入賞口及びその開閉扉を所定条件時に開閉するための特定領域開放用ソレノイドとが設けられている。またさらに、前記特定領域入賞口への入賞球を検出するフォトセンサや近接スイッチ等よりなる特定領域入賞口用入賞球検出手段(特定入賞球検出スイッチ)が、前記大入賞口15の背面側に設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされているとともに、大入賞口15への入賞球数を検出する大入賞口用入賞球検出手段(入賞球数カウントスイッチ)が設けられている。
【0018】
前記大入賞口15は次のように作動する。まず、前記第1種始動入賞口10,11に遊技球が入賞し、始動入賞口用入賞球検出手段によって入賞球が検出されると、前記特別図柄表示装置60で複数の特別図柄の変動を開始する。そして、所定時間変動後、前記複数の特別図柄が変動停止して、停止図柄が特別図柄表示装置60に確定表示される。そのときの確定表示図柄の組合せが、あらかじめ決められた特定の大当たり組合せ、例えば、同一図柄の組合せからなる通称ゾロ目になると、大当たりが成立する。大当たりになると、前記大入賞口15の開閉板が下部を回動支点として開いて遊技領域6を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15内へ入賞可能にする。
【0019】
また、この実施例の遊技盤3の背面側においては、前記左袖入賞口23に接続された左袖入賞口入賞球用通路と、右袖入賞口25に接続された右袖入賞口入賞球用通路に、フォトセンサや近接スイッチ等よりなる左袖入賞口用入賞球検出手段と右袖入賞口用入賞球検出手段が設けられている。さらに、左落とし入賞口27に接続された左落とし入賞口入賞球用通路と、右落とし入賞口29に接続された右落とし入賞口入賞球用通路に、フォトセンサや近接スイッチ等よりなる左落とし入賞口用入賞球検出手段と右落とし入賞口用入賞球検出手段が設けられている。また、この実施例では、それぞれの入賞口における入賞球の検出結果に基づいて所定数の賞品球が払い出されるようになっている。
【0020】
さらに、この実施例では、前記のように各入賞口のそれぞれに検出手段を設けているが、この発明のパチンコ遊技機はこれに限られるものではない。例えば、各入賞口の入賞球を1カ所に集めて検出し、その入賞球の累積計算を行うようにしてもよい。
【0021】
なお、図中の符号85は発射球誘導路、86は発射球逆流防止手段、87は逆流防止片、88は発射レール、105はミドルプレートである。
【0022】
加えて、前記遊技機1内には、それぞれの入賞口における入賞球の検出結果に基づいて所定数の賞品球を払い出す賞品球払出装置と、球貸情報の記録されたプリペイドカードがプリペイドカードユニット150のカード挿入口151に投入された状態で、遊技者がボタン等の操作を行うことにより、所定数の貸球を払い出す貸球払出装置とを備えている。前記賞品球払出装置又は貸球払出装置により払い出された遊技球は、遊技球払出口38から遊技球供給皿32に払い出され、該遊技球供給皿32の遊技球貯留部32aに貯留される。
【0023】
前記遊技球供給皿32は、遊技球を所要量貯留できる大きさからなり、図3に示すように、その左側に前記遊技球払出口38が設けられ、反対の右側下部が取付板33の通孔33aを介して遊技球供給皿32の裏側へ通じ、遊技球供給皿32内の遊技球を遊技球供給皿32の裏側へ誘導するようになっている。前記遊技球供給皿32の内部底面32dの形状は、遊技球が前記通孔側へ転動するように遊技球払出口38側から通孔33a側にかけて低くされ、また遊技球が一列に整列して通孔33aを通るように、前後幅が通孔33a側で狭くされている。
【0024】
前記遊技球供給皿32の外側前面には、遊技者が貸球の払出操作を行う球貸出操作部152が設けられている。この球貸出操作部152には、度数表示器153、球貸出ボタン154、カード返却ボタン155が設けられている。また、前記遊技球供給皿32の右側上面には、この遊技球供給皿32の遊技球を球抜きして前記下側球受け皿34へ移すための球返却ボタンRが設けられている。
【0025】
また、前記遊技球供給皿32の裏側には、前記取付板33の通孔33aと連通する球送りカセットK(図4等に示す)が取付板33の裏側(遊技機裏側)に設けられている。この球送りカセットKについて、主として図4ないし図9を用いて、以下に詳述する。
【0026】
前記球送りカセットKは、前記取付板33を省略して示す図4のように、遊技球供給皿32の裏側に取付板33(図4では図示せず)を介してねじ41A,41Bにより螺着されている。この球送りカセットK内には、前記取付板33の通孔33aを介して遊技球供給皿32と通じ、該遊技球供給皿32の遊技球を発射装置Hへ誘導する遊技球誘導経路42が形成されており、また、前記遊技球誘導経路42に、前記遊技球を発射装置Hの発射位置へ送り込む球送り手段としての球送り機構Tが設けられている。
【0027】
前記球送りカセットKは、図5及び図6から明らかなように、蓋部材K1と基体K2とで構成され、該基体K2側が取付板33の裏側に固定される。前記蓋部材K1は、左右方向の一端側に基体K2との連結用軸部K3が形成され反対側に基体K2への係止用孔K4が形成されている。
【0028】
前記基体K2は、前記蓋部材K1側が開口した箱状からなり、左右方向一端側に前記蓋部材K1の連結用軸部K3が挿入される軸受け部K3aが形成され、また、該基体K2内の背面K5には、前記蓋部材K1の係止用孔K4へ係止する係止爪K6が形成されている。さらに、前記基体K2内の背面K5には、遊技球誘導経路底面421とカセット側通孔K7が形成されている。前記遊技球誘導経路底面421は、前記蓋部材K1側へ向けてリブ状に、かつ左右方向一側から他側へ向けて斜め下方へ傾斜した所定長さで突出形成されており、該遊技球誘導経路底面421の上側が蓋部材K1と基体K2間で遊技球誘導経路42を構成している。また、前記カセット側通孔K7は、前記遊技球誘導経路42の上流側位置において、前記取付板33の通孔33aと重なるように形成され、前記遊技球供給皿32の遊技球が取付板33の通孔33a及びカセット側通孔K7を通って球送りカセットK内の遊技球誘導経路42に誘導されるようになっている。なお、図5に示すように、前記基体K2のカセット側通孔K7と対向する蓋部材K1の内面には、前記カセット側通孔K7を通って球送りカセットK内に誘導された遊技球をスムーズに遊技球誘導経路42へ導くための湾曲したガイド面K8が形成されている。図6における符号K9は、前記基体K2内の背面K5から突出形成された上側仕切であり、前記遊技球誘導経路42の上面を構成し、球送り機構T側上方に至る。
【0029】
さらに、前記基体K2内の背面K5の下部には、球抜き経路43を構成する球抜き経路用仕切K10,K11が形成されている。前記球抜き経路43の上端は、前記遊技球誘導経路42の下端位置で開口する球抜き口44を構成し、下端は前記蓋部材K1の下部に形成された球抜き用通孔K12(図7に示す)に通じるようになっており、この球抜き用通孔K12が図示しない樋部材を介して前記下側球受け皿34に通じるようにされる。
【0030】
前記球抜き経路43を構成する二つの仕切K10,K11のうち、前記遊技球誘導経路42の上流側となる仕切K10については、前記遊技球誘導経路底面421の下端まで形成され、それに対して前記遊技球誘導経路42の下流側となる仕切K11については、球抜き経路43の上方途中までしか形成されてなく、前記球抜き経路43の残りの上部を構成する仕切K13(図5に示す)については、前記蓋部材K1側に形成されている。さらに、前記蓋部材K1側に形成された仕切K13の上端位置は、前記遊技球誘導経路底面421の下端より低くされている。
【0031】
前記球抜き口44の位置する基体K1の背面K5には、開閉板用開口K14が形成され、図12に示すように、球抜き口開閉手段としての球抜き口開閉板46が球抜き口44内に対し前進後退可能に設けられる。この実施例では、球抜き口開閉板46は、前記遊技球供給皿32の下部に収容されたスプリングSにより、前記球抜き口44を塞ぐように前進方向へ付勢され、前記遊技球供給皿32の上部外面の球返却ボタンRの押し下げにより動くリンク機構47によって後退し、前記球抜き口44を開くようになっている。なお、前記球抜き口開閉板46が前進して球抜き口44を塞ぐことにより、前記遊技球誘導経路底面421を転動してくる遊技球は前記球抜き口開閉板46上を通ってさらに下流へ転動する。
【0032】
前記球抜き口44に隣接する下流側位置には、球送り手段としての球送り機構Tが設けられる。この球送り機構Tが設けられる部位では、前記基体K2内の背面K5に一対の球送り機構軸受けK15,K16が形成されると共に、該球送り機構軸受けK15,K16と対向する前記蓋部材K1の部分は、切り欠かれて発射手段側遊技球出口K17(図7に示す)として開口している。また前記上側仕切K9の下流側部分は、後述の球送り機構Tの球受け部T2との間に遊技球1個分収容可能な空間を残して設けられ、さらに後述の球送り機構Tの本体部T1の下流側に隣接する位置で垂下して立壁K18を構成している。
【0033】
前記球送り機構Tは、縦に分割された半円板の上半部円周側を切り欠いて側面視略J字形状にし、頂部外周面の小円弧で構成される部分を球受け部T2とし、上下中間位置の切り欠きからなる湾曲窪み部分を球送り部T3とした本体部T1と、該本体部T1の中心付近に挿通されて本体部T1の両側へ所要量突出した支軸T4と、該支軸T4から離れた前記球送り部T3の外周寄りに一端が挿通固定されて支軸T4と平行にされた揺動用軸部材T5及び該揺動用軸部材T5の他端先端に装着された回転可能な筒体T6とで構成される。前記球受け部T2の上面T2aは、前記本体部T1が垂直となって球受け部T2が真上に位置する際に遊技球を一旦受けることができる大きさとなっている。また、前記球送り部T3については、前記支軸T4を中心として球送り部T3側が上方へ所要量揺動した時に、前記球送り部T3の窪んだ上面に遊技球を1個保持できるようになっていると共に、前記本体部T1が垂直に戻った際には、それまで保持していた遊技球を球送り部T3の上面から球送りカセットK裏側の発射位置へ転がり出せる傾斜状態となるように形成されている。
【0034】
前記構成の球送り機構Tは、前記球受け部T2を上向きにし、かつ前記球送り部T3を球送りカセットKの発射手段側遊技球出口K17に位置させて、前記支軸T4の両端が基体K2内背面K5の球送り機構軸受けK15,K16に嵌着される。このようにして取り付けられた球送り機構Tは、図7及び図8に示すように、前記発射レール88に軸着された打球槌連動部材50の押し上げ部50Bの先端上側に、前記揺動用軸部材T5の筒体T6が位置する。そして、前記打球槌連動部材50の連動レバー部50Aが後述する発射装置Hの打球槌H3の動きに連動して揺動することによって、前記押し上げ部50Bが上下に揺動し、その揺動に合わせて前記押し上げ部50Bの先端上側の揺動用軸部材T5が上方に押し上げられたり、下方の元の位置に戻ったりする。すなわち、前記球送り機構Tは揺動用軸部材T5が上方へ押し上げられることにより、前記支軸T4を中心にして、前記球送り部T2が球送りカセットKの蓋部材K1側の上方へ揺動すると共に球受け部T2が球送りカセットKの基体K2側へ揺動し、また前記揺動用軸部材T5による押し上げ解除により、前記球送り部T3側が下方の元の位置へ揺動すると共に、前記球受け部T2が元の真上の位置となり、前記本体部T1が垂直状態に戻る。
【0035】
前記発射レール88は、その下端が前記球送りカセットKにおける発射手段側遊技球出口K17の下側に位置するようにして、前記遊技球供給皿32の裏側に球送りカセットKと組み合わされて取り付けられ、前記球送り機構Tの球送り部T3により発射手段側遊技球出口K17を通って送り込まれてくる遊技球を、当該発射レール88の下部上面の発射位置に一旦保持するようになっている。
【0036】
さらに、この発明では、前記遊技球誘導経路42に球抜き口飛び越し可能手段が設けられている。この球抜き口飛び越し可能手段は、前記球抜き口開閉板46の後退により、前記球抜き口44が開口した場合に、前記遊技球誘導経路42を流下してくる遊技球が、開口している球抜き口44を飛び越えて下流側(この実施例では球送り機構Tの球受け部T2)へ至ることが可能なようにするものである。この実施例における球抜き口飛び越し可能手段は、図9に示すように、前記球抜き口44よりも上流側の遊技球誘導経路底面421を、球抜き口44より下流側の遊技球誘導経路の底面(この実施例では前記球送り機構Tの球受け部T2)よりも高くし、かつ下流側へ傾斜させると共に、前記傾斜した遊技球誘導経路42を流下してきた遊技球が、前記開口した球抜き口44を飛び越し可能な速度となるように、前記球抜き口44よりも上流側の遊技球誘導経路底面421の傾斜角度V及び球抜き口44の大きさ(開口幅)Wを調節している。具体的にこの実施例では、前記球送り機構Tの球受け部T2上面に対する前記球抜き口44の上流側直前の遊技球誘導経路底面421の下流端の高さHを約6.5mm、前記球抜き口44よりも上流側の遊技球誘導経路底面421の傾斜角度Vを約5°、前記球抜き口44の下流方向に沿う大きさ(開口幅)Wを約16mmとしている。なお、前記球抜き口飛び越し可能手段による球抜き口44の飛び越しは、遊技球誘導経路42を流下してくる遊技球の全てが開口中の球抜き口44を飛び越さねばならないものではなく、時々飛び越し損ねて球抜き口44へ落下することがあってもよい。また、この球抜き口飛び越し可能手段は、前記球抜き口44より下流側に遊技球が停留している場合には、遊技球誘導経路を流下する遊技球が球抜き口44を飛び越し不可能となっている。すなわち、この実施例では、前記球送り機構Tの球受け部T2に遊技球が停留している場合には、前記遊技球誘導経路42を流下してきた遊技球が、後述するように球抜き口44より下流側の球送り機構Tの球受け部T2に停留する遊技球に衝突して該球抜き口44へ落下するため、球抜き口44を飛び越すことができないものとなっている。
【0037】
さらに、この実施例では、前記球抜き口開閉板46の高さ位置は、前記球抜き口44の上流側直前の遊技球誘導経路底面421の下流端と球送り機構Tの球受け部T2上面間とされている。また、前記球受け部T2の上面T2a(図5に示す)は上流の球抜き口44へ向かって下向きに傾斜又は湾曲し、それによって前記球受け部T2上面T2aの遊技球が球抜き口44側へ誘導されるようになっている。
【0038】
そして、前記球抜き口開閉板46が前進して球抜き口44を塞いでいる場合、すなわち球抜きを行っていない通常遊技時の場合には、前記遊技球誘導経路42及び球抜き口開閉板46上を転動して球受け部T2に至った遊技球P1は、該球受け部T2上面の形状によって球抜き口44側へ転動しようとするが、前記球抜き口44に蓋をするように突出している球抜き口開閉板46の球受け部側側部46aに当接して、球抜き口44側への移動が阻止され、正しく球受け部T2に保持されて発射位置への球送りが正常に行われる。そのため、最後の1球の遊技球が前記球受け部T2に供給されて、該遊技球が上流側から残りの遊技球で下流側へ押されない場合でも、遊技球を球受け部T2に正しく保持することができる。
【0039】
それに対し、球抜き実施により、前記球抜き口開閉板46が後退して球抜き口44が開口し、その状態で最後の1球の遊技球が前記球抜き口44を飛び越して球受け部T2上に供給された場合、前記球受け部T2上面の傾斜又は湾曲によって球抜き口44側へ遊技球が転動して開口中の球抜き口44へ落下するため、最後の1球まで確実に球抜きが行われる。
【0040】
次に発射手段としての発射装置Hについて説明する。前記発射装置Hは、図10に示すように、操作ハンドルH1と、該操作ハンドルH1に設けられて回転により弾発力を調節する操作レバーH6と、操作レバーH6の操作により駆動するステッピングモータ等からなる発射モータH2と、該発射モータH2の駆動により間欠的に揺動して遊技球を連続的に弾発発射する打球槌H3等を有している。図示の符号H4は発射装置制御基板、H5は操作ハンドルH1のハンドル本体、H7は遊技球の発射を強制的に停止するために操作ハンドルH1に設けられるオン・オフスイッチボタンからなる発射停止スイッチ、H8は発射モータH2のモータベース、H9は発射モータH2の回転軸(モータ軸)に直結される板カム、H10は板カムH9と当接及び離間可能に打球槌H3に設けられた作動ピン、H11は打球槌H3の揺動時の衝撃を吸収する上部ゴム、H12は同じく下部ゴム、H13は前記打球槌連動部材50の連動レバー部50Aに係止されて該打球槌連動部材50の押し上げ部50Bを揺動させる操作針金、H14は遊技球発射調節ダイヤル、H15は打球槌H3と遊技球発射調節ダイヤルH14間に張設される引張りバネ、H16は遊技球発射調節ダイヤルH14の回転量を変化させるプーリーユニット、H17は遊技球発射調節ダイヤルH14とプーリーユニットH16を接続する線状伝達部材、H18はベース、H19はハンドルベースである。
【0041】
上記発射装置Hの作動について説明する。前記板カムH9が回転する際に打球槌H3の作動ピンH10が板カムH9の外周を転がり、それに伴って打球槌H3が引張りバネH15の力に反して揺動する。また、前記打球槌H3の揺動に連動して打球槌連動部材50の押し上げ部50Bが揺動し、さらに該押し上げ部50Bの揺動により前記のように球送りカセットの球送り機構Tが作動し、該球送りカセットKから遊技球が前記発射レール88下部の発射位置に1個ずつ送られる。そして、前記作動ピンH10が板カムH9の外周から外れた瞬間に、引張りバネH15の引張力により、打球槌H3を元の位置に戻すように揺動させ、その打球槌H3で、前記発射位置の遊技球を弾発して前記遊技領域6へ発射させる。この実施例では、前記発射モータH2の回転軸に直結されている板カムH9が1回転すると遊技球が1球発射されるようにされている。
【0042】
次に、この実施例における通常時の遊技球供給状態時及び球抜時における球送り機構T等の作動について、図11ないし図17を用いて説明する。図11及びそのA−A断面を示す図12のように、前記遊技球供給皿32の球返却ボタンRが押されていない、通常時の遊技球供給状態では、当該遊技球供給皿32内の遊技球が前記取付板33の通孔33a及び球送りカセットKの通孔K7を通って遊技球誘導経路42を流下し、前記球抜き口44を塞ぐように突出した球抜き口開閉板46上をさらに流下して球送り機構Tの球受け部T2に至り、該球受け部T2の上面で受け止められ、後続の遊技球が遊技球誘導経路42内に一列になって整列する。
【0043】
そして、前記発射装置Hの操作レバーH6が遊技者により操作されると発射モータH2が駆動し、それによる前記板カムH9の回転によって打球槌H3が前記発射位置と、前記発射位置から離れた発射準備位置間を往復揺動する。その際、図13に示すように、前記打球槌H3が発射位置にあるときは、前記球送り機構Tの本体部T1が垂直状態になって球受け部T2が真上に位置し、該球受け部T2上に遊技球が停留する。
【0044】
図14に示すように前記打球槌H3が発射位置から発射準備位置側へ揺動すると、前記操作針金H13が打球槌連動部材50の連動レバー部50Aの側面を押して打球槌連動部材50を揺動させ、これによって前記押し上げ部50B側を上方へ揺動させて該押し上げ部50Bと当接する前記球送り機構Tの揺動用軸部材T5を押し上げる。この揺動用軸部材T5の押し上げによって、前記球送り機構Tの球送り部T3側が上方へ向けて揺動すると共に前記球受け部T2が球送りカセットKの基体K2側(遊技機前面側)へ倒れるように揺動し、該球受け部T2上の遊技球が球送り部T3へ移動し、該球送り部T3で遊技球を保持する。この打球槌H3の発射準備位置への揺動によって前記引張りバネH15が伸張し、該引張りバネH15の弾性復元力が打球槌H3に発射位置へ戻る力として加わる。
【0045】
前記発射モータH2によって板カムH9がさらに回転し、前記作動ピンH10が板カムH9の外周から外れると、図15に示すように、前記引張りバネH15の引張力により打球槌H3が瞬時に元の発射位置に戻り、前記発射レール88下部の発射位置にある遊技球をその打球槌H3で撃ち、前記遊技領域6に向けて発射させる。その際、前記操作針金H13が打球槌H3と共に元の位置に戻るため、該操作針金H13により押し上げられていた打球槌連動部材50の連動レバー部50Aが元の下方位置に戻る。それによって前記打球槌連動部材50における押し上げ部50Bも元の位置まで下方へ揺動し、それまで前記押し上げ部50Bで押し上げられていた前記球送り機構Tの揺動用軸部材T5が元の位置に下降し、前記球送り機構Tの本体部T1が元の垂直状態になる。前記球送り機構Tの本体部T1が垂直状態に戻ることにより、前記球送り部T3が元の位置に下降し、前記球送り部T3で保持されていた遊技球が傾斜した球送り部T3上を転がって発射レール88下部の発射位置へ送り込まれ、次の発射用遊技球となる。また、前記球送り機構Tの本体部T1が垂直位置に戻ることにより、前記球受け部T2上に再び前記遊技球誘導経路42から遊技球が送り込まれて当該球受け部T2上で停留する。その後は、前記発射モータH2及び板カムH9の回転によって前記動作が繰り返され、前記遊技球供給皿32内の遊技球が順次発射位置へ送り込まれて打球槌H3により遊技領域へ発射される。
【0046】
それに対し、前記遊技球供給皿32から遊技球を球抜きする際には、図16及びそのE−E断面を示す図17のように、前記遊技球供給皿32の球返却ボタンRが押される。それにより、それまで前記遊技球誘導経路42内の球抜き口44に突出していた球抜き口開閉板46が後退して前記球抜き口44が開口する。その際、前記のように遊技球誘導経路底面421の傾斜角度V、球抜き口44の大きさ(開口幅)W、球受け部T2の上面に対する球抜き口44の上流側直前位置における遊技球誘導経路底面421の下流端の高さHに関して調節されているため、前記遊技球誘導経路42を流下する遊技球は、球抜き口44の上流側直前まで転動してきた時点で前記球抜き口44を飛び越しうる速度になり、前記球抜き口44を飛び越して球受け部T2に受け止められる。しかし、前記球受け部T2に受け止められた遊技球に続いて前記遊技球誘導経路42を流下し、前記球抜き口44を飛び越してくる後続の遊技球は、前記球受け部T2で既に受け止められて停留している遊技球と衝突し、前記球受け部T2に対して上流側直前位置で開口している球抜き口44へ落下し、前記球抜き経路43を通って下側球受け皿34へ球抜きされる。また、前記球受け部T2で受け止められている遊技球は、前記発射装置Hの操作レバーH6が操作されて発射モータH2が回転中であれば、前記のように球送り機構Tが打球槌H3の発射位置と発射準備位置間の往復揺動に連動して揺動することにより、前記発射レール88下部の発射位置に送り込まれ、前記打球槌H3によって遊技領域へ向けて発射される。そして、これによって前記球受け部T2上が空になるため、前記球抜き口44を飛び越してくる遊技球が球受け部T2で受け止められる。したがって、遊技者は、前記球抜き口44から下側球受け皿34へ遊技球を球抜きしながらも、遊技球を遊技領域6へ向けて発射させることができる。
【0047】
また、前記球抜き口44を開口した状態で、かつ発射装置Hを作動させていない場合には、前記球受け部T2で受け止められた遊技球に続いて遊技球誘導経路42を流下してくる後続の遊技球は、前記球受け部T2で既に受け止められている遊技球に衝突して球抜き口44へ落下し、前記下側球受け皿34に球抜きされる。そして、最後まで球受け部T2上に保持された遊技球は、前記球受け部T2上面の傾斜又は湾曲によって球抜き口44側へ転動し、球抜き口44を通って下側球受け皿34に球抜きされる。したがって、遊技球供給皿32及び遊技球誘導経路42内に残留する全ての遊技球を下側球受け皿34へ球抜きすることができる。
【0048】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、上記実施例では、遊技球を発射位置に送り込む球送り機構が、球受け部と球送り部を一体にして設けられているが、これに限定されず、例えば、前記球受け部と球送り部を別部材として設ける適宜の球送り機構を構成するようにしてもよい。また、上記実施例では、球送り機構が前記球抜き口の下流側直前に設けられているが、これに限定されず、球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面を球抜き口を遊技球が飛び越し可能となるように構成することにより、球送り機構を球抜き口の下流側直前とは異なる位置に設けてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明に係る弾球遊技機においては、遊技球誘導経路を流下する遊技球が球抜きのために開口した球抜き口を飛び越し可能となるようにする球抜き口飛び越し可能手段を、前記遊技球誘導経路に設けた弾球遊技機であって、前記球抜き口飛び越し可能手段は、前記球抜き口よりも上流側の遊技球誘導経路の底面を前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面より高くすると共に、前記上流側の遊技球誘導経路の底面から下流側の遊技球誘導経路の底面に向けて遊技球に速度をつけて流下させるために所定角度傾斜させた構成からなることによって、前記球抜き口より上流側の遊技球誘導経路を流下する遊技球が前記球抜き口の上流直前まで転動してきた時点で球抜きのために開口した前記球抜き口を飛び越して前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面に到達しうる速度となるようにし、前記球抜き口の大きさ、前記下流側の遊技球誘導経路の底面に対する上流側の遊技球誘導経路の底面の高さが、前記遊技球誘導経路を流下する遊技球の球抜き口の上流直前まできた時点における前記傾斜による速度で球抜きのために開口した球抜き口を飛び越して前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面に到達可能となるように設定されているため、球抜き口から球抜きしながらも遊技球を球送り手段に送って遊技領域に向け発射させることができる。したがって、球抜きを行いながらも遊技を継続したいという遊技者の要求に充分に応えることができる。
【0050】
また球抜きしながら遊技球を遊技領域へ発射させることができる弾球遊技機を、複雑な構造とすることなく、加えてコストアップを抑えて実現することができる。
【0051】
さらに、請求項の発明においては、前記球抜き口が前記球送り手段の上流側直前に位置し、前記球受け部が前記球抜き口より下流側の遊技球誘導路の底面となるため、遊技球を遊技領域に向けて発射させることなく球抜きを行う場合、前記球送り手段の球受け部に停留する遊技球以外であって遊技球供給皿及び遊技球誘導経路に残った全ての遊技球を前記球抜き口から球抜きすることが可能となる。
【0052】
加えて、請求項の発明においては、前記球抜き口より下流側に遊技球が停留している場合に開口中の前記球抜き口を飛び越してきた遊技球が前記球抜き口より下流側に停留する遊技球に衝突して前記球抜き口に落下するようにされているため、確実に球抜きしながら遊技球を発射させることができる。
【0053】
さらに加えて、請求項の発明においては、前記球抜き口の上流側の遊技球誘導路の底面の下流端と、前記球送り手段の球受け部上面との間で、前記開閉手段の球抜き口開閉板を前記球抜き口に前進突出及び後退可能とし、前記球受け部の上面には該球受け部上面の遊技球を前記球抜き口側へ転動させる傾斜若しくは湾曲を設け、前記球受け部上面で受け止めた遊技球を前記球抜き口へ突出した前記球抜き口開閉板の球受け部側側部に当接させることにより遊技球が前記球抜き口へ転動落下するのを阻止し、前記球抜き口からの前記球抜き口開閉板の後退により前記球受け部上面の遊技球が前記球抜き口内へ転動落下可能となるようにしたため、球抜きすることなく遊技を行う場合には、最後の1球まで確実に遊技球を発射させることができ、他方、遊技球を発射させることなく球抜きを行う場合には、最後の1球まで簡単かつ確実に球抜きすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るパチンコ遊技機全体の斜視図である。
【図2】 同パチンコ遊技機における一部部品を取り外した状態の全体正面図である。
【図3】 同パチンコ遊技機の遊技球供給皿付近を示す斜視図である
【図4】 同パチンコ遊技機の遊技球供給皿の取付板を省略して示す遊技球供給皿の裏側正面図である。
【図5】 球送りカセットの分解斜視図である。
【図6】 球送りカセットの蓋部材と基体の裏側正面図である。
【図7】 球送りカセットと押し上げ部を示す斜視図である。
【図8】 球送りカセットと発射レールが組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図9】 球送りカセットの裏側正面図である。
【図10】 発射装置の分解斜視図である。
【図11】 通常時の遊技球供給状態について遊技球供給皿の取付板を省略して示す遊技球供給皿の裏側正面図である。
【図12】 その取付板と共に示す遊技球供給皿のA−A概略断面図である。
【図13】 (a)は打球槌が発射位置にあるときの打球槌と球送りカセットを示す遊技機正面側からの要部正面図、(b)はその要部のB−B断面図である。
【図14】 (a)は打球槌が発射準備位置にあるときの打球槌と球送りカセットを示す遊技機正面側からの要部正面図、(b)はその要部のC−C断面図である。
【図15】 (a)は打球槌が発射位置に復帰したときの打球槌と球送りカセットを示す遊技機正面側からの要部正面図、(b)はその要部のD−D断面図である。
【図16】 球抜き時の状態について遊技球供給皿の取付板を省略して示す遊技球供給皿の裏側正面図である。
【図17】 その取付板と共に示す遊技球供給皿のE−E概略断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
6 遊技領域
32 遊技球供給皿
42 遊技球誘導経路
44 球抜き口
46 開閉板
T 球送り機構
T2 球受け部
T3 球送り部
H 発射装置
P1 遊技球
V 傾斜角度
W 球抜き口の大きさ

Claims (4)

  1. 遊技球を遊技領域に発射する発射手段と、遊技球を貯留する遊技球供給皿と、前記遊技球供給皿と通じて該遊技球供給皿の遊技球を前記発射手段へ誘導する遊技球誘導経路とを備え、
    前記遊技球誘導経路には、前記遊技球を発射手段の発射位置へ送り込む球送り手段を設けると共に、前記球送り手段よりも上流側に遊技球誘導経路内の遊技球を抜き取るために遊技球誘導路の下端位置に開口された球抜き口と、該球抜き口の開閉を行う開閉手段とを設け
    前記遊技球誘導経路を流下する遊技球が球抜きのために開口した球抜き口を飛び越し可能となるようにする球抜き口飛び越し可能手段を、前記遊技球誘導経路に設けた弾球遊技機であって、
    前記球抜き口飛び越し可能手段は、前記球抜き口よりも上流側の遊技球誘導経路の底面を前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面より高くすると共に、前記上流側の遊技球誘導経路の底面から下流側の遊技球誘導経路の底面に向けて遊技球に速度をつけて流下させるために所定角度傾斜させた構成からなることによって、前記球抜き口より上流側の遊技球誘導経路を流下する遊技球が前記球抜き口の上流直前まで転動してきた時点で球抜きのために開口した前記球抜き口を飛び越して前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面に到達しうる速度となるようにし、
    前記球抜き口の大きさ、前記下流側の遊技球誘導経路の底面に対する上流側の遊技球誘導経路の底面の高さが、前記遊技球誘導経路を流下する遊技球の球抜き口の上流直前まできた時点における前記傾斜による速度で球抜きのために開口した球抜き口を飛び越して前記球抜き口より下流側の遊技球誘導経路の底面に到達可能となるように設定されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記球送り手段は、前記遊技球誘導経路で導かれてきた遊技球を受け止める球受け部を有し、該球受け部で受け止めた遊技球を発射手段の発射位置へ送り込むものあって、前記球抜き口が前記球送り手段の上流側直前に位置し、前記球受け部が前記球抜き口より下流側の遊技球誘導路の底面となることを特徴とする請求項に記載の弾球遊技機。
  3. 前記球抜き口より下流側に遊技球が停留している場合に、開口中の前記球抜き口を飛び越してきた遊技球が前記球抜き口より下流側に停留する遊技球に衝突して前記球抜き口に落下するようにされたことを特徴とする請求項又はに記載の弾球遊技機。
  4. 前記球抜き口の上流側の遊技球誘導路の底面の下流端と、前記球送り手段の球受け部上面との間で、前記開閉手段の球抜き口開閉板を前記球抜き口に前進突出及び後退可能とし、前記球受け部の上面には該球受け部上面の遊技球を前記球抜き口側へ転動させる傾斜若しくは湾曲を設け、前記球受け部上面で受け止めた遊技球を前記球抜き口へ突出した前記球抜き口開閉板の球受け部側側部に当接させることにより遊技球が前記球抜き口へ転動落下するのを阻止し、前記球抜き口からの前記球抜き口開閉板の後退により前記球受け部上面の遊技球が前記球抜き口内へ転動落下可能となるようにしたことを特徴とする請求項又はに記載の弾球遊技機。
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