JP5247284B2 - 封入球式パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に封入した遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて繰り返し発射して遊技を行なうよう構成された封入球式パチンコ遊技機に関するものである。
従来から、遊技機内部に所定数の遊技球を封入し、この封入された遊技球(以下、封入球という)を発射装置により遊技盤の遊技領域へ向けて打ち出して遊技を行なうよう構成された封入球式パチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この封入球式パチンコ遊技機では、前記発射装置により遊技領域に打ち出された封入球を、遊技機内部に設けた球封入貯留部に回収して再び発射装置により打ち出すよう循環させることで、外部から遊技球を補給することなく遊技を行ない得るようになっている。すなわち、封入球式パチンコ遊技機では、遊技領域に打ち出されて各種入賞口に入賞したセーフ球や、入賞口に入賞することなく遊技領域を流下したアウト球、発射装置により打ち出されたものの遊技領域に到達しなかったファール球の夫々を、遊技機内部に設けた球封入貯留部に回収して再び遊技球として発射装置により打ち出すことで、外部から遊技球を補給することなく遊技を行ない得るようになっている。
そして、この種の封入球式パチンコ遊技機では、遊技機自体または遊技機とは別体として、遊技者の得点(持ち球や持ち点と称される)を表示する得点表示手段が設けられており、遊技領域に発射された封入球が入賞口等に入賞した場合には、景品球の払出しに代えて遊技者に得点を付与し、遊技者が有する総得点を得点表示手段に表示するよう構成される。すなわち、前記発射装置が封入球を打ち出す毎に、得点表示手段に表示される得点が1ずつ減少し、入賞口等に入賞する毎に入賞に応じた得点が加算され、得点分だけ封入球を発射して遊技を行ない得るようになっている。
特開2002−827号公報
ところで、前記ファール球は、遊技に供されることなく回収されたものであるから、遊技者はファール球を遊技に用いる権利を有している。しかしながら、封入球式パチンコ遊技機では、発射装置から一旦発射された封入球は前記球封入貯留部に全て回収されるため、遊技に供されたセーフ球およびアウト球と、遊技に供されていないファール球とを区別することは不可能である。このため、ファール球の発生を検出するファール球検出手段を封入球式パチンコ遊技機に設けて、該ファール球検出手段がファール球を検出した場合には、ファール球として前記得点表示手段に表示される得点を1加算することで、ファール球の発生分だけ遊技者が封入球を発射して遊技を行ない得るようにしている。しかしながら、ファール球の発生毎に前記得点表示手段に表示される得点を加算する必要から、制御上の負担が大きくなるばかりでなく、ファール球検出手段やファール球をカウントする制御等に不具合が生ずると、正確にファール球がカウントされず、遊技店や遊技者が不利益を被る難点が指摘される。
そこで、本発明は、制御負担をかけることなくファール球を確実に遊技に供することができる封入球式パチンコ遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するために、本願の請求項1に係る封入球式パチンコ遊技機は、
遊技領域(41)が画成された遊技盤(40)と、遊技球を封入した状態で貯留する球封入貯留部(20)と、前記球封入貯留部(20)に貯留された遊技球を前記遊技盤(40)の遊技領域(41)へ向けて発射させる打球発射装置(45)とを備えた封入球式パチンコ遊技機において、
前記遊技領域(41)に発射された遊技球を前記球封入貯留部(20)に案内する遊技終了球回収通路(70,77)と、
前記遊技終了球回収通路(70,77)とは異なる経路に形成されて前記打球発射装置(45)が遊技球を発射する発射待機位置に連通し、前記遊技領域(41)に到達しなかった遊技球を発射待機位置に案内するファール球回収通路(58,80)と
前記球封入貯留部(20)に貯留された遊技球を前記打球発射装置(45)の発射待機位置に送り込む第1球送り装置(27)と、
前記ファール球回収通路(58,80)に貯留された遊技球を前記打球発射装置(45)の発射待機位置に送り込む第2球送り装置(85)と、
前記ファール球回収通路(58,80)の遊技球を検出するファール球検出手段(89)と、
前記第1球送り装置(27)および第2球送り装置(85)の夫々を独立して駆動制御可能で、前記ファール球検出手段(89)が遊技球を検出する場合には、当該第2球送り装置(85)を駆動させ、該ファール球検出手段(89)が遊技球を検出しない場合には、当該第1球送り装置(27)を駆動させるよう制御する球送り装置駆動制御手段(18)とを備えることを要旨とする。
すなわち、打球発射装置により発射されて遊技盤の遊技領域に到達した遊技球は、遊技終了球回収通路を介して球封入貯留部に回収されて再び遊技球として使用される。一方で、打球発射装置により発射されて遊技盤の遊技領域に到達しなかった遊技球は、前記遊技終了球回収通路とは別経路で形成されたファール球回収通路に回収されて、打球発射装置が遊技球を発射する発射待機位置にファール球回収通路から移動する。すなわち、遊技盤の遊技領域に到達しないファール球が発生した場合に、該ファール球を検出してカウントする必要がなく制御上の負担が軽減されると共に、ファール球を確実に遊技に供することができるから、遊技店や遊技者に不利益を与えることはない。
また、ファール球検出手段が遊技球を検出する場合には、球封入貯留部に貯留された遊技球に優先してファール球回収通路にある遊技球が打球発射装置の発射待機位置に送り込まれることで、ファール球発生時に遊技者の得点が増減しないことによる不信感を遊技者に与えることはない。
請求項に係る封入球式パチンコ遊技機は、前記ファール球回収通路(58,80)は、前記遊技領域(41)に到達しなかった遊技球を受入れる受入口(65)に連通して下方傾斜する第1通路部(81)と、該第1通路部(81)の傾斜下端から上方へ延在する第2通路部(82)と、該第2通路部(82)の上端から前記発射待機位置に連通する第3通路部(83)とから形成されて、該第1通路部(81)と第2通路部(82)との屈曲位置に前記受入口(65)から受入れた遊技球が待機するよう構成され、
前記第2球送り装置(85)は、前記第1通路部(81)と第2通路部(82)との屈曲位置に対応して設けられて、該屈曲位置で待機する遊技球を前記第3通路部(83)へ1球ずつ押上げるよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1〜第3通路からなる簡単な構成でファール球回収通路を形成することができ、コスト低減を図り得る。また、ファール球回収通路に待機する遊技球を1球ずつ押上げて打球発射装置の発射待機位置に送出すことで、ファール球が連続して発生した場合でも、打球発射装置により1球ずつ遊技球を確実に発射することができる。
請求項に係る封入球式パチンコ遊技機は、前記ファール球検出手段(89)による遊技球の検出を報知する報知手段(31)を備えることを要旨とする。
このように、ファール球回収通路にファール球が待機している場合に、報知手段で遊技者に報知することで、ファール球発生時に遊技者の得点が増減しないことによる不信感を遊技者に与えるのを確実に防止し得ると共に、ファール球が残った状態で遊技者が遊技を終了するのを防止できる。
すなわち、本発明に係る封入球式パチンコ遊技機によれば、制御負担を高めることなくファール球を遊技に確実に供することができる。
次に、本発明に係る封入球式パチンコ遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、封入球式パチンコ遊技機を正面側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(封入球式パチンコ遊技機について)
実施例に係る封入球式パチンコ遊技機10(以下、単にパチンコ遊技機という)は、図1に示すように、矩形枠状に形成されてパチンコ遊技店の図示しない島設備を構成する設置枠台に固定される固定枠としての外枠11と、該外枠11に対して着脱および開閉可能に枢支され、遊技領域41を画成した遊技盤40や該遊技盤40の遊技領域41へ向けて封入球(遊技球)を発射する打球発射装置45、各種制御装置が配設される本体枠としての中枠12と、中枠12の前面側に着脱および開閉可能に枢支され、遊技盤40を透視保護するガラス板14を備えた装飾枠としての前枠13とを備えている。ここで、実施例に係るパチンコ遊技機10は、島設備に設けられた球供給機構から遊技球が補給され、遊技に供されたセーフ球およびアウト球を島設備に設けられた球回収機構を介して回収する従来タイプのパチンコ遊技機と外形等のサイズが同等に設定されて、パチンコ遊技店側の設備に変更を加えることなく設置し得るよう構成されている。また、前記設置枠台には、パチンコ遊技機10毎に球貸しユニット(図示せず)が隣接配置されており、遊技者の操作に応じて、遊技可能な球数を表す遊技得点を付与してパチンコ遊技機10に出力するようになっている。すなわち、遊技者は、遊技得点分だけ封入球を遊技盤40の遊技領域41に打ち出して遊技を行ない得るようになっている。なお前記球貸しユニットとしては、遊技者が直接金銭を投入して投入金額に応じて遊技得点を付与するものや、プリペイドカードやその他遊技者が遊技得点に交換可能な情報を記憶したICカード等を挿入して遊技得点を付与するもの等が挙げられる。
(前枠13について)
前記前枠13は、図2または図3に示すように、前記遊技盤40の遊技領域41に対応して前後に開口する窓口13aの下方位置に、遊技球としての封入球を貯留する球封入貯留部20が設けられて、前枠13の開閉に合わせて球封入貯留部20が一体的に開閉するようになっている。なお、前記窓口13aは、前枠13の裏側に配設される前記ガラス板14で覆蓋されている。この球封入貯留部20は、図2に示すように、前記窓口13aの下縁をなす平板部13bに取り付けられ、該平板部13bとの間に上方に開口する球収容空間22を画成する球皿本体部21と、球収容空間22の上方開口を閉成するよう覆蓋する蓋部材23とからなり、該球収容空間22に外部から接触不能な状態で封入球を貯留し得るよう構成されている。更に、前記前枠13(平板部13b)の左端側には、図2または図3に示すように、前記球収容空間22に開口する通孔13cが開設されると共に、該通孔13cから後方へ向けて上方に開口した皿状の球受け部25が形成されている。すなわち、前記球受け部25の上方開口を介して受入れた封入球は、前記通孔13cを介して球収容空間22に流入するようになっている。
また、図3に示すように、前記前枠13(平板部13b)の裏面には、前記球封入貯留部20に貯留された封入球を打球発射装置45の発射待機位置(後述)に1球ずつ送出す第1球送り装置27が配設されている。この第1球送り装置27は、中枠12の裏側に配設された発射制御装置(球送り装置駆動制御手段)18に配線接続されて、該発射制御装置18からの制御信号に基づいて作動するよう構成される(図10参照)。また、前記第1球送り装置27は、前記球封入貯留部20から打球発射装置45の発射待機位置に送出された封入球を検出する第1の球検出手段28を備えている。この第1の球検出手段28は、前記発射制御装置18に配線接続されており(図10参照)、該第1の球検出手段28の検出信号が発射制御装置18に入力される毎に前記得点情報が1ずつ減算されるよう構成されている。なお、前記蓋部材23の上面には、遊技者が保有する得点情報を表示する得点表示部30や、後述するファール球検出手段の検出によりファール球を報知するファール球表示部(報知手段)31が設けられている。ここで、前記得点表示部30としては、得点情報を数字として表示可能な7セグメントLED等が採用され、ファール球表示部31としては、ファール球の存在を発光により表示するLEDランプ等が採用されるが、これに限られるものではない。
(中枠12について)
前記中枠12は、図1に示すように、上縁をなす上枠部材33と、下縁をなし、前記遊技盤40の遊技領域41に向けて封入球を発射する打球発射装置45や打球発射装置45から発射された封入球を遊技終了球およびファール球毎に区分して回収する球通路を形成する通路形成部材75(図6〜図8)参照)が配設される下枠部材34と、左側縁をなす左枠部材35と、右側縁をなす右枠部材36とから構成されて、これら上下左右の枠部材33〜36を組付けた際に、全体が前記外枠11に整合する大きさに形成される。そして、前記上下左右の枠部材33〜36により画成されて前後方向に開口する開口部が前記遊技盤40を着脱可能に配設する遊技盤設置部37として機能している。ここで、遊技終了球とは、前記打球発射装置45により遊技領域41に打ち出されて遊技に供された封入球を指し、ファール球とは、打球発射装置45から発射された封入球の内で遊技終了球に該当しないもの、すなわち打球発射装置45により発射されたものの遊技領域41に到達しなかった封入球を指すものである。なお、本明細書において単に封入球と指称した場合は、遊技終了球およびファール球が区別されるものではない。
(遊技盤40について)
前記遊技盤40は、図1〜図4に示すように、その盤面(前面)に略円形状に湾曲する外レール40aおよび内レール40bが配設されており、該内レール40bの内側に画成される略円形の遊技領域41の内側に位置するよう図柄表示装置や各種入賞装置等(何れも図示せず)が取り付けられている。前記外レール40aおよび内レール40bは、遊技盤40の左側部位置において封入球が通過可能な距離だけ離間して設けられて、該内外のレール40a,40bの間により画成される発射通路40cの上端が遊技領域41の上部位置で開口すると共に、該発射通路40cの下端が遊技盤40の下端部における左寄り位置で下方に開口するよう構成されている。そして、前記打球発射装置45により発射された封入球は、前記発射通路40cの下方開口(以下、始端開口部40dという)を通って遊技領域41の上部位置に打ち出されるようになっている。なお、前記遊技領域に打ち出された封入球が前記入賞装置に入賞すると、予め定められた所定の遊技得点が遊技者に付与されて、付与された遊技得点を加算して前記得点表示部30に表示するよう設定されている。
また、遊技盤40の裏側には、前記入賞装置に連通する球通路43aを形成した球樋部材43(図6参照)が配設されている。この球樋部材43に形成された球通路43aは、遊技盤40の下部位置で下方へ向けて開口する放出口43bが形成されており、前記遊技領域41を流下する過程で前記入賞装置に入賞した封入球(以下、セーフ球という)を、球樋部材43の球通路43aを介して遊技盤40の下部位置へ案内して下方へ向けて排出落下させるよう構成されている。また、前記遊技盤40には、遊技領域41の最下部位置に前後に貫通するアウト口42が開設されており、入賞装置に入賞することなく遊技領域41を流下した封入球(以下、アウト球という)を、遊技盤40の裏側へ排出するよう構成されている。すなわち、前記遊技終了球は、セーフ球とアウト球とを総称した概念である。
前記打球発射装置45は、図2または図4に示すように、前記下枠部材34の前面側における左右方向の略中央位置に配設されて、前記前枠13で覆われるようになっている。なお、前記中枠12(下枠部材34)の右方に、前記発射制御装置18に配線接続された回転式の操作ハンドル15が配設されており、該操作ハンドル15の回転操作に応じて発射制御装置18が打球発射装置45を作動するよう構成されている。ここで、実施例に係る打球発射装置45は、図3または図4に示すように、平板状の取付ベース部材46と、該取付ベース部材46に固定されたロータリーソレノイド(発射駆動手段)47と、取付ベース部材46の裏面側に配置されて取付ベース部材46および下枠部材34の間に位置する発射レール48と、ロータリーソレノイド47の回転軸に接続された打球杆49とから基本的に構成されて、発射レール48が前記遊技盤設置部37に配設された遊技盤40の発射通路40cを指向する傾斜姿勢となるよう下枠部材34に固定される。
そして、前記取付ベース部材46の裏面側(下枠部材34との対向面側)には、図4に示すように、前記発射レール48の傾斜下端部側の上方位置に、該発射レール48上にある封入球に当接して落下を防止する球規制部材50が取り付けられており、該球規制部材50により封入球を発射レール48の傾斜下端部で停止保持するようになっている。すなわち、前記球規制部材50により前記発射レール48上で封入球が停止保持される位置が前記発射待機位置となる。そして、前記発射待機位置に封入球が停止保持されている状態で、前記ロータリーソレノイド47を駆動することで、前記打球杆49により封入球が打ち出されるようになっている。なお、前記下枠部材34における前記発射レール48の上方位置には、前方へ突出する球溢れ防止壁51が発射レール48に沿って傾斜する状態で突設されており、前記打球杆49により打ち出された封入球が発射レール48に沿って移動するよう構成されている。
また、前記取付ベース部材46は、前記発射レール48より上方まで延在すると共に、前記発射待機位置に対応する位置においては発射レール48の上端部に沿って延在するよう切欠き形成されており、前枠13を閉成した状態で、この切欠き(以下、球送り用切欠部46aという)に前記第1球送り装置27が臨むよう設定されている。すなわち、前記第1球送り装置27の作動により、前記球送り用切欠部46aを介して発射レール48上に前記球封入貯留部20に貯留された封入球が送出されて発射待機位置で保持される。なお、前枠13を閉成した状態では、前記第1球送り装置27が前記取付ベース部材46の前面に当接して前記球送り用切欠部46aを閉成するよう構成されて、前記発射レール48に送出された封入球が球送り用切欠部46aを介して取付ベース部材46の前方へ落下しないようにしてある。
また、前記下枠部材34には、前記球規制部材50より発射方向前方側(発射待機位置にある封入球が打ち出されて移動する方向の前方側)において前記発射レール48の上方位置に、前記通路形成部材75に形成されるファール球貯留通路80(後述)の終端部に連通するファール球出口53が前後方向に貫通するよう開設されている。このファール球出口53は、1個のファール球が通過可能な寸法に設定されており、ファール球貯留通路80の終端部に到来したファール球が該ファール球出口53を介して発射レール48上に移動して発射待機位置に停止保持されるようになっている。
また、図3または図4に示すように、前記下枠部材34には、上縁に沿って前方へ突出する左右の庇状部55,56が形成されている。ここで、前記左右の庇状部55,56は、前記遊技盤40に形成した前記発射通路40cの始端開口部40dと対応する位置で相互に離間して上下に開口するよう構成されており、該左右の庇状部55,56間の開口領域57が、前記打球発射装置45により前記発射レール48に沿って打ち出された封入球が発射通路40cに飛翔する発射口として機能している。
また、前記下枠部材34には、前記左右の庇状部55,56間の開口領域57から下方に延在する球戻り通路58が、該開口領域57に連通するよう形成されて、前記遊技領域41に発射されることなく発射通路40cを流下したファール球が球戻り通路58に流下するようになっている。すなわち、左右の庇状部55,56の間の開口領域57が、前記遊技領域41に発射されることなく発射通路40cを流下したファール球が通過する球戻り口としても機能している。
この球戻り通路58は、前記右庇状部56の左端部(左庇状部55側の端部)から下方へ向けて延在するよう前方へ突出する第1画壁部60と、前記左庇状部55の右端部(右庇状部56側の端部)から下方へ向けて延在するよう前方へ向けて突出する第2画壁部61と、第1および第2画壁部60,61の下端部に連設する第3画壁部62とから形成されている。また、前記下枠部材34には、前記第3画壁部62の上部位置に、前記通路形成部材75に形成されるファール球貯留通路80に連通するファール球入口65が前後方向に貫通するよう開設されており、前記球戻り通路58に流下したファール球をファール球貯留通路80に誘導するよう構成されている。ここで、前記第3画壁部62は、前記ファール球入口65に向けて下方傾斜するよう形成されて、ファール球が前記ファール球貯留通路80に確実に誘導されるよう構成される。なお、前記第1画壁部60には、前記発射レール48の傾斜上端部に対応する位置に、1個の封入球が通過し得る開口寸法に設定された通孔66(図5参照)が開設されており、発射レール48に沿って発射された封入球が、前記開口領域(発射口)57へ向けて飛翔し得るようになっている。
図4または図5に示すように、前記下枠部材34には、前記左庇状部55における前記第2画壁部61から左方向に離間する位置に、前方へ突出する第4画壁部63が形成されて、該左庇状部55、第2画壁部61、第4画壁部63により、前方へ開口した収容凹部68が画成されている。そして、前記前枠13の閉成時に、該前枠13に形成した前記球受け部25が前記収容凹部68に臨むようになっている。なお、前記下枠部材34には、前記第1〜第4画壁部60〜63の前端部に対して平板状のカバー部材69が着脱可能に取り付けられて、前記球戻り通路58および収容凹部68の前方開口をカバー部材69で閉成するようになっている。このカバー部材69の左上部位置には、図4に示すように、前記収容凹部68に臨む通孔69aが前後に貫通するよう開設されており、前記前枠13の球受け部25が通孔69aを介して収容凹部68内に挿入される(図7参照)。
また、図7に示すように、前記下枠部材34の左上端部近傍には、前後方向に延在すると共に後方に開口する球案内通路70が形成されており、該球案内通路70の後方開口に、前記通路形成部材75に形成される遊技終了球受け通路77(後述)の終端部が連通するようになっている。また、前記球案内通路70は、前記第4画壁部63に球出口70aが開設されて前記収容凹部68内に開口するよう構成されて、前記遊技終了球受け通路77から球案内通路70に移動した遊技終了球を収容凹部68へ誘導して、収容凹部68に臨ませた前記前枠13の球受け部25に受入れられるようになっている。ここで、前記球案内通路70の球出口70aは、前記収容凹部68に臨ませた前記前枠13の球受け部25より上方に位置するよう形成されており、球案内通路70から収容凹部68に移動した遊技終了球は球受け部25に受入れられるよう構成されている。なお、前記球案内通路70の前端部には、前記遊技終了球受け通路77から到来する遊技終了球を球出口70a側に誘導する円弧状の球誘導部71が設けられており、球案内通路70を通過した遊技終了球が確実に収容凹部68(球受け部25)に案内されるようになっている。
(通路形成部材75について)
前記通路形成部材75は、前記下枠部材34の裏面に略整合する矩形状に形成されて、該下枠部材34に対してネジ等の固定具を介して固定される。そして、前記通路形成部材75の裏面側に、前記発射制御装置18や、パチンコ遊技機10を制御するその他の各種制御装置を着脱可能に配設し得るよう構成されている。そして、前記通路形成部材75には、図6〜図8に示すように、前記遊技終了球を案内する遊技終了球受け通路77および前記ファール球を案内するファール球貯留通路80が形成されて、遊技終了球とファール球とを区分して回収し得るよう構成される。
(遊技終了球受け通路77について)
図6または図7に示すように、前記遊技終了球受け通路77は、前記通路形成部材75の上端部に、左右方向の略全幅に亘って前方および上方に開口する凹形状に形成されている。そして、前記通路形成部材75を下枠部材34に配設した際に、前記遊技終了球受け通路77の前方開口が下枠部材34で閉成されて球通路43aを形成するようになっている。この遊技終了球受け通路77は、少なくとも前記遊技盤40の裏側に配設された球樋部材43に設けられた放出口43bおよび前記遊技盤40に形成された前記アウト口42の下方に臨み、該放出口43bから放出されるセーフ球およびアウト口42から放出されるアウト球が遊技終了球受け通路77に流入し得るようになっている。
また、前記遊技終了球受け通路77は、前記下枠部材34に形成された球案内通路70の後方開口に整合する位置まで延在して該球案内通路70に連通するよう構成されており、前記遊技終了球受け通路77に落下した遊技終了球が球案内通路70を介して前記球封入貯留部20に誘導されるようになっている。また、遊技終了球受け通路77は、前記球案内通路70の後方開口に対応する端部(すなわち終端部)に向けて通路全体が下方傾斜するよう構成されており、遊技終了球を球案内通路70へ向けて転動させるようになっている。すなわち、実施例では、前記遊技終了球受け通路77および球案内通路70により、前記遊技領域41に発射された遊技終了球(封入球)を球封入貯留部20に案内する遊技終了球回収通路を構成している。
図6に示すように、前記通路形成部材75における上端部(遊技終了球受け通路77を画成する後面77aの上端部)には、遊技終了球受け通路77の略全幅に亘って後方へ突出する受け板部78が形成されている。この受け板部78は、遊技終了球受け通路77へ向けて下方傾斜するよう構成され、前記球樋部材43から落下するセーフ球やアウト口42を通過したアウト球が通路形成部材75の後方へ落下するのを防止すると共に、受け止めた遊技終了球を遊技終了球受け通路77へ向けて案内するようになっている。なお、前記受け板部78の外周端部(後端部および左右端部)には、上方へ突出する突出片78aが形成されており、受け板部78で受け止めた遊技終了球の落下を規制している。
(ファール球貯留通路80について)
前記ファール球貯留通路80は、図6または図8に示すように、前記通路形成部材75に対して前方に開口する断面コ字状に形成されて、該ファール球貯留通路80の前方開口が下枠部材34の後面34aで覆われて通路が形成されるようになっている。そして、前記下枠部材34に形成された前記ファール球入口(受入口)65とファール球出口53とが前記ファール球貯留通路80により連通接続されている。すなわち、打球発射装置45による封入球の発射時に発生したファール球は、前記左右の庇状部55,56間の開口領域(球戻り口)57を介して前記下枠部材34の前面側に形成された球戻り通路58に流下して前記ファール球入口65からファール球貯留通路80に移動すると共に、ファール球出口53を介して発射レール48の発射待機位置に移動するよう構成される。従って、実施例では、前記球戻り通路58およびファール球貯留通路80により、前記遊技領域41に到達しなかったファール球を発射待機位置に案内するファール球回収通路が構成されており、前記遊技終了球を球封入貯留部20に案内する遊技終了球回収通路とは異なった経路となるよう形成されている。
図8または図9に示すように、前記ファール球貯留通路80は、前記ファール球入口65に連通して下方傾斜する第1通路部81と、該第1通路部81の傾斜下端に連通して上方へ延在する第2通路部82と、該第2通路部82の上端に連通して下方傾斜し、前記ファール球出口53に連通する第3通路部83とから形成されている。すなわち、前記ファール球入口65を通過したファール球は、前記第1通路部81に進入して前記第2通路部82へ向け流下し、該第1通路部81と第2通路部82との屈曲位置において上方へ立ち上がった第2通路部82の立上がり壁82aにファール球が当接することで、該屈曲位置でファール球が待機するよう構成されている。すなわち、前記第1通路部81は、ファール球を貯留する貯留部としての機能を備えている。
また、前記通路形成部材75には、前記第1通路部81と第2通路部82との屈曲位置に対応して、前記第1通路部81に貯留されたファール球を前記第3通路部83へ送り込む第2球送り装置85が配設されている。前記第2球送り装置85は、前記第1通路部81における第2通路部82との屈曲位置の下方に位置するよう配設され、上下方向にプランジャ86aを移動させる電磁ソレノイド(駆動手段)86と、該プランジャ86aに取り付けられ、第1通路部81の底面81aに形成された挿通孔81bを介して第1通路部81内に出没可能な球押上げ部材87とから構成され、電磁ソレノイド86への通電・通電停止の切り替えにより、球押上げ部材87が第1通路部81の底面81aより下方に位置する待機状態(図9(a)参照)と、該第1通路部81内に突出した突出状態(図9(b)参照)とに移動するようになっている。すなわち、前記球押上げ部材87が待機状態から突出状態に移動されることで、前記第1通路部81と第2通路部82との屈曲位置に待機するファール球が押上げられて第2通路部82内を上昇移動する。ここで、前記球押上げ部材87の第1通路部81に沿った長さ寸法は、ファール球の直径寸法以下に設定されており、該球押上げ部材87が待機状態から突出状態に移動することで、1個ずつファール球が押上げられるようになっている。
ここで、前記球押上げ部材87は、図8または図9に示すように、平板状に形成されて、その上端部が前記第1通路部81の傾斜方向に下方傾斜するようになっている。そして、前記ソレノイドの作動により前記球押上げ部材87が突出状態に移動された際には、球押上げ部材87の上端部における傾斜下端が前記第2通路部82における立上がり壁82aの上端部と同じ高さとなる位置以上に上昇して、球押上げ部材87により押上げられたファール球が第3通路部83に移動し得るよう構成される。なお、前記立上がり壁82aの上端は、第3通路部83へ向けて下方傾斜するよう形成されており、球押上げ部材87により押上げられたファール球が第3通路部83に確実に移動するようになっている。
また、前記第3通路部83の底面83aは、前記立上がり壁82aの傾斜下端部より下方に位置して、該立上がり壁82aの傾斜下端との間に段差が形成されると共に、前記ファール球出口53へ向けて下方傾斜するよう形成されており、前記球押上げ部材87により押上げられたファール球は、立上がり壁82aの上端から第3通路部83の底面83aに転動して最終的にファール球出口53へ案内されるようになっている。ここで、前記ファール球出口53は、前述のように前記発射レール48の上方に位置するよう開設されているから、前記第3通路部83の底面83aを転動してファール球出口53を通過したファール球は発射レール48上の待機位置で保持されることになる。
図8または図9に示すように、前記通路形成部材75には、前記第1通路部81と第2通路部82との屈曲位置に対応して、前記ファール球貯留通路80に貯留されたファール球を検出する第2の球検出手段(ファール球検出手段)89が配設されている。なお、実施例では、前記第2の球検出手段89は、前記第1通路部81の後面81cに凹設されたホルダ88に着脱可能に配設されている。なお、第2の球検出手段89としては、前記第1通路部81と第2通路部82との屈曲位置で停止保持されたファール球(すなわち待機状態にある球押上げ部材87上に位置しているファール球)を検出し得るものであれば、近接センサや光学式センサ等の非接触型の検出手段や、マイクロスイッチ等の接触型の検出手段、その他従来公知の各種手段を採用できるものであって、実施例では非接触型の近接センサを採用している。
前記第2の球検出手段89は、前記第1球送り装置27を駆動制御する前記発射制御装置18に配線接続されており(図10参照)、該第2の球検出手段89からの検出信号の入力に基づいて発射制御装置18が第1球送り装置27および第2球送り装置85の夫々を独立して駆動制御するよう設定されている。具体的には、前記第2の球検出手段89がファール球を検出して検出信号が入力された場合には、第1球送り装置27に優先して第2球送り装置85を駆動させてファール球を発射待機位置に送り込み、該第2の球検出手段89がファール球を検出せず検出信号が入力されない場合には、該第1球送り装置27を駆動させて球封入貯留部20に貯留された封入球を発射待機位置に送り込むよう前記発射制御装置18が制御するよう設定される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ遊技機10の作用につき説明する。
先ず、前記ファール球貯留通路80にファール球が貯留されていない状態(すなわち第2の球検出手段89がファール球を検出していない状態)につき説明する。球貸しユニットに所定の金銭等を投入して遊技得点が付与されると、該球貸しユニットからパチンコ遊技機に遊技得点の情報が出力され、前記前枠13の球封入貯留部20に設けた得点表示部30に付与された得点が表示される。この状態で、前記操作ハンドル15が回転操作されると、前記発射制御装置18が前記第1球送り装置27を駆動制御して、前記球封入貯留部20に貯留された封入球が前記発射レール48上の発射待機位置に送出される。このとき、前記第1球送り装置27に設けた第1の球検出手段28が封入球を検出することで、遊技者の有する遊技得点が1減算されて1減算された遊技得点が前記得点表示部30に表示される。そして、前記発射レール48上の発射待機位置に封入球が停止保持されたタイミングで、前記ロータリーソレノイド47が駆動されて、該停止保持された封入球を打球杆49が打球し、封入球が発射レール48に沿って打ち出され、前記中枠12の下枠部材34に形成された開口領域(発射口)57を介して遊技盤40の発射通路40cに封入球が飛翔する。
この封入球は、前記発射通路40c(外レール40a)に沿って前記遊技領域41まで到達すると、該遊技領域41内を流下し、該遊技領域41を流下する過程で入賞装置に入賞したセーフ球は、遊技盤40の裏側に設けた球樋部材43の球通路43aを通って放出口43bから遊技盤40の下方に向けて排出される。また、入賞装置の入賞口に入賞することなく遊技領域41の最下部まで流下したアウト球は、アウト口42を介して遊技盤40の裏側に向けて排出される。
この遊技盤40の裏側に排出されたセーフ球およびアウト球(すなわち遊技終了球)は、前記中枠12の下枠部材34の裏側に配設された前記通路形成部材75の遊技終了球受け通路77上に落下し、該遊技終了球受け通路77に沿って下枠部材34の左端部側に移動する。なお、前記通路形成部材75には、前記遊技終了球受け通路77における後面77aの上端部に後方へ突出する受け板部78が形成されているから、該遊技終了球受け通路77よりも後方へ落下した遊技終了球を受け板部78で受け止めて遊技終了球受け通路77に誘導することができ、遊技終了球が遊技終了球受け通路77以外に溢れるのを防止し得る。そして、前記遊技終了球受け通路77上に落下した遊技終了球は、該遊技終了球受け通路77の終端部に連通する前記中枠12(下枠部材34)の球案内通路70を介して中枠12(下枠部材34)の前面側に移動されて、前記前枠13に形成した球受け部25に受入れられて、最終的には前記球封入貯留部20の収容空間22に再び貯留される。すなわち、前記第1球送り装置27の駆動により発射待機位置に送出されて前記打球発射装置45の駆動により前記遊技盤40の遊技領域41に一旦打ち出された封入球は、再び球封入貯留部20に貯留されて遊技に供し得るようになる。
また、前記打球発射装置45の駆動により発射レール48に沿って打ち出されたものの、遊技領域41まで到達する勢いがない封入球は、前記中枠12の下枠部材34に形成された開口領域(球戻り口)57を介して球戻り通路58に流下してファール球となる。このファール球は、前記球戻り通路58(下枠部材34)に形成されたファール球入口65を介して下枠部材34の裏側に設けられた前記通路形成部材75のファール球貯留通路80に移動する。ファール球貯留通路80に移動したファール球は、前記第1通路部81に沿って転動して第2通路部82との屈曲位置で第2通路部82の立上がり壁82aに当接して停止保持されて貯留される。このとき、前記第1通路部81の後面81cに形成したホルダに保持された第2の球検出手段89がファール球を検出して、前記球封入貯留部20に設けられたファール球表示部31が点灯し、遊技者にファール球の存在を報知する。これにより、ファール球が貯留されたことを遊技者に確実に認識させることができる。
前記第2の球検出手段89がファール球を検出している状態では、前記操作ハンドル15の回転操作時に、前記発射制御装置18が第1球送り装置27に優先して第2球送り装置85を駆動させる。すなわち、前記第2の球検出手段89がファール球を検出した場合には、前記第1球送り装置27が駆動停止されて、第2球送り装置85が駆動される。前記第2球送り装置85の駆動により前記球押上げ部材87が待機状態から突出状態に移動されると、該球押上げ部材87により前記第1通路部81と第2通路部82との屈曲位置に停止保持されたファール球が第2通路部82内で押上げられる。
そして、球押上げ部材87の傾斜下端が前記第2通路部82における立上がり壁82aの上端まで到達すると、押上げられたファール球が第3通路部83に移動して、前記ファール球出口53を介して下枠部材34の前面側に移動する。このとき、前記球押上げ部材87の上端は、第3通路部83側に下方傾斜しているから、押上げられたファール球が確実に第3通路部83へ移動される。ここで、前記ファール球出口53は、前記発射レール48の上方で開口しているから、該ファール球出口53を通過したファール球が発射レール48上に落下して発射待機位置に停止保持される。そして、前記発射レール48上の発射待機位置にファール球が停止保持されたタイミングで、前記ロータリーソレノイド47が駆動されて、該停止保持されたファール球を打球杆49が打球し、ファール球が発射レール48に沿って打ち出され、前記中枠12の下枠部材34に形成された開口領域(発射口)57を介して遊技盤40の発射通路40cに封入球が飛翔する。
このように、打球発射装置45により発射されて遊技盤40の遊技領域41に到達して遊技に供された遊技終了球は、遊技終了球回収通路(遊技終了球受け通路77および球案内通路70)を介して球封入貯留部20に回収されて再び遊技に使用される。一方で、打球発射装置45により発射されて遊技盤40の遊技領域41に到達しなかったファール球は、前記遊技終了球回収通路70,77とは別経路で形成されたファール球回収通路(球戻り通路58およびファール球貯留通路80)に回収されて、第2球送り装置85の駆動により打球発射装置45の発射待機位置にファール球が移動する。すなわち、遊技盤40の遊技領域41に到達しないファール球が発生した場合には、該ファール球を再び打ち出して遊技に供するよう構成されているから、発生したファール球をカウントして遊技者の保有する遊技得点に加算する必要がない。従って、ファール球の制御処理上の負担が大幅に軽減されると共に、ファール球を確実に遊技に供することができ、遊技店や遊技者に不利益を与えることはない。
また、前記第2の球検出手段89がファール球を検出した場合には、前述のように前記球封入貯留部20に貯留された封入球に優先して前記ファール球貯留通路80に貯留されたファール球が打球発射装置45の発射待機位置に送り込まれる。このとき、ファール球を使用する際に遊技得点を減算することはないから、ファール球が発生したにも拘わらず遊技得点が減少するという不自然さがなく、遊技者に不信感を与えることはない。そして、前記ファール球貯留通路80に貯留されたファール球を優先して発射待機位置に送り込むことにより、ファール球貯留通路80にファール球が残っている状態で遊技者が遊技を終了してしまうことも防止できる。更に、ファール球貯留通路80にファール球が貯留されている場合に、ファール球表示部31を点灯してファール球の存在を遊技者に報知することで、ファール球の発生時に遊技得点が変化しなくても遊技者に疑念を抱かせるのを防止できると共に、ファール球貯留通路80にファール球が残っている状態で遊技者が遊技を終了してしまうことも防止できる。
また、実施例に係るファール球貯留通路80は、第1〜第3通路部81〜83からなる簡単な構成で形成できるから、安価なコストで遊技終了球とファール球とを別経路で回収することが可能となる。また、ファール球貯留通路80に貯留されたファール球を押上げる球押上げ部材87は、ファール球の直径寸法以下に設定されて、該球押上げ部材87が待機状態から突出状態に移動した際に1個ずつファール球が押上げられるよう構成してあるから、ファール球が連続して発生して複数のファール球が貯留された場合でも1個ずつファール球を発射待機位置に確実に送出すことができる。
〔変更例〕
なお、封入球式パチンコ遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
例えば、実施例では、中枠(下枠部材)の裏側に配設された通路形成部材に、遊技終了球受け通路とファール球貯留通路とを形成するよう構成したが、該遊技終了球受け通路およびファール球貯留通路を別部材として形成することもできる。
実施例では、遊技終了球回収通路を遊技終了球受け通路と球案内通路とから構成したが、これに限られるものではなく、遊技終了球を球封入貯留部に回収し得る構成であれば任意の経路に形成することができる。例えば、実施例では中枠の前側に位置するよう設けられた球封入貯留部を中枠の裏側に位置するよう設けて、該球封入貯留部に連通する遊技終了球回収通路を形成してもよい。
同様に、実施例では、ファール球回収通路を球戻り通路とファール球貯留通路とから構成したが、これに限られるものではなく、遊技終了球とは別経路でファール球を回収し得る構成であれば任意の経路で形成することができる。例えば、実施例ではファール球を中枠の裏側に位置するファール球貯留通路に貯留するよう構成したが、該ファール球の貯留部を中枠の前側に位置するよう設けて、該ファール球の貯留部に連通するファール球回収通路を形成してもよい。
実施例では、ファール球貯留通路に停止保持されたファール球をファール球検出手段(第2の球検出手段)で検出して、ファール球の存在をファール球表示部(報知手段)に表示するよう構成したが、該ファール球貯留通路に貯留されているファール球数を計数してファール球表示部に表示するようにしてもよい。例えば、ファール球貯留通路に停止保持されたファール球を検出するファール球検出手段とは別に、ファール球貯留通路(ファール球回収通路)に流入するファール球を検出可能な第2のファール球検出手段を設けることにより実現できる。具体的には、ファール球貯留通路における第1通路部のファール球入口側に第2のファール球検出手段を設けて、該ファール球貯留通路に流入するファール球数を計数し、第2球送り装置の駆動によりファール球が発射待機位置に送出される毎にファール球数を減算することで、貯留されているファール球数を具体的に遊技者に認識させることが可能となる。
実施例では、遊技者が保有する遊技得点を表示する得点表示部やファール球の存在を報知するファール球表示部を球封入貯留部に設けるよう構成したが、これに限られるものではなく、封入球式パチンコ遊技機において遊技者から視認される位置であれば任意位置に設けることができる。また、前記得点表示部やファール球表示部は遊技店側の設備に設けることもできる。
実施例では、遊技盤裏側に配設された球樋部材と通路形成部材とが離間するよう配置させたが、図11に示すように、球樋部材43を遊技盤40の下端部(図11ではアウト口42の近傍)まで延在させて、球樋部材43の球通路43aが通路形成部材75の遊技終了球受け通路77の上方開口に直接接続するよう構成してもよい。この場合は、球樋部材43の球通路を通過したセーフ球が遊技終了球受け通路77以外に落下して紛失等するのを確実に防止できる。なお、通路形成部材75には受け板部78を形成する必要はない。
本発明の実施例に係るパチンコ遊技機を示す分解斜視図である。 実施例に係る前枠を、球封入貯留部を分解した状態で示す斜視図である。なお、前枠に配設される各種装飾部品は取り外された状態を示している。 実施例に係る前枠を中枠に対して開放した状態を示す斜視図である。 実施例に係る中枠における下枠部材を拡大して示す正面図である。 実施例に係る下枠部材における球戻り通路の近傍を拡大して示す正面図である。 実施例に係る中枠の縦断側面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 実施例に係る通路形成部材に形成されたファール球貯留通路を示す概略正面図であって、(a)は球押上げ部材が待機状態にある状態を示し、(b)は球押上げ部材が突出状態に移動した状態を示す。 実施例に係る発射制御装置と球送り装置、球検出手段、得点表示部、ファール球表示部の関係を示すブロック図である。 変更例に係る遊技盤に配設された球樋部材および中枠に配設された通路形成部材の要部を拡大して示す縦断側面図である。
符号の説明
18 発射制御装置(球送り装置制御手段)
20 球封入貯留部
31 ファール球表示部(報知手段)
27 第1球送り装置
40 遊技盤
41 遊技領域
45 打球発射装置
58 球戻り通路(ファール球回収通路)
65 ファール球入口(受入口)
70 球案内通路(遊技終了球回収通路)
77 遊技終了球受け通路(遊技終了球回収通路)
80 ファール球貯留通路(ファール球回収通路)
81 第1通路部
82 第2通路部
83 第3通路部
85 第2球送り装置
89 第2の球検出手段(ファール球検出手段)

Claims (3)

  1. 遊技領域が画成された遊技盤と、遊技球を封入した状態で貯留する球封入貯留部と、前記球封入貯留部に貯留された遊技球を前記遊技盤の遊技領域へ向けて発射させる打球発射装置とを備えた封入球式パチンコ遊技機において、
    前記遊技領域に発射された遊技球を前記球封入貯留部に案内する遊技終了球回収通路と、
    前記遊技終了球回収通路とは異なる経路に形成されて前記打球発射装置が遊技球を発射する発射待機位置に連通し、前記遊技領域に到達しなかった遊技球を発射待機位置に案内するファール球回収通路と
    前記球封入貯留部に貯留された遊技球を前記打球発射装置の発射待機位置に送り込む第1球送り装置と、
    前記ファール球回収通路に貯留された遊技球を前記打球発射装置の発射待機位置に送り込む第2球送り装置と、
    前記ファール球回収通路の遊技球を検出するファール球検出手段と、
    前記第1球送り装置および第2球送り装置の夫々を独立して駆動制御可能で、前記ファール球検出手段が遊技球を検出する場合には、当該第2球送り装置を駆動させ、該ファール球検出手段が遊技球を検出しない場合には、当該第1球送り装置を駆動させるよう制御する球送り装置駆動制御手段とを備える
    ことを特徴とする封入球式パチンコ遊技機。
  2. 前記ファール球回収通路は、前記遊技領域に到達しなかった遊技球を受入れる受入口に連通して下方傾斜する第1通路部と、該第1通路部の傾斜下端から上方へ延在する第2通路部と、該第2通路部の上端から前記発射待機位置に連通する第3通路部とから形成されて、該第1通路部と第2通路部との屈曲位置に前記受入口から受入れた遊技球が待機するよう構成され、
    前記第2球送り装置は、前記第1通路部と第2通路部との屈曲位置に対応して設けられて、該屈曲位置で待機する遊技球を前記第3通路部へ1球ずつ押上げるよう構成された請求項記載の封入球式パチンコ遊技機。
  3. 前記ファール球検出手段による遊技球の検出を報知する報知手段を備える請求項1または2記載の封入球式パチンコ遊技機。
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