JPH07185110A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH07185110A
JPH07185110A JP1891694A JP1891694A JPH07185110A JP H07185110 A JPH07185110 A JP H07185110A JP 1891694 A JP1891694 A JP 1891694A JP 1891694 A JP1891694 A JP 1891694A JP H07185110 A JPH07185110 A JP H07185110A
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JP
Japan
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ball
service
balls
game
pachinko machine
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JP1891694A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Nagano
光容 永野
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Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明のパチンコ機は、特別遊技状態のと
き、上皿等に遊技球がなくなったとき、遊技者が特別遊
技状態の利益を損なうのを防止するものである。 [構成] 本発明のパチンコ機は、パチンコ機が特別遊
技状態のとき、計数排出装置83を介して所定数のサー
ビス球を排出すると共に、サービス球数を差し引いた賞
品球数を計数排出装置83を介して排出して、公平を期
すと共に、遊技者が特別遊技状態での不利益を回避す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機が特別遊技
状態のときで、上皿等に遊技球がなくなったとき、遊技
者が特別遊技状態の利益を損なうのを防止することに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機は、球貸機等を介して
排出された遊技球を上皿内にいれて、遊技を行ってい
る。又、カードユニットと組み合せたパチンコ機、或は
カードユニットを内蔵したパチンコ機においては、貸球
数等が記録された球貸カードをカード挿入口に挿入し
て、貸球釦を押すことによって、計数排出装置を介して
上皿或は下皿に所定の遊技球が排出される一方、球貸カ
ードの貸球数は減算処理される。そして、上皿内の遊技
球によって、遊技者は遊技を行うことができ、遊技球が
なくなると、前記と同様に、球貸機を介して借り受けた
遊技球を上皿に補給したり、或は貸球釦を押して、新た
に、所定数排出された遊技球でゲームを続行している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる遊技中に、例え
ば、予め決められた図柄と一致して、遊技者に有利とな
る特別遊技状態(以下、当り、大当り、権利中という場
合もある。)となることがあり、上皿や下皿等に遊技球
があるとき、或は、なくても球貸カードに貸球数がある
ときには貸球釦を押して新たに遊技球を排出してゲーム
の続行が可能となり、特別遊技状態において、遊技者が
不利益を被ることは少ない。しかしながら、遊技機によ
っては、当りとなったとき、次の権利発生に導く遊技球
が上皿や下皿に十分にないときや、全くなくなった時、
或は球貸カードの貸球数がないときには、隣りの遊技者
に遊技球を借りるか、新たに球貸機を介して遊技球を補
給したり、或は、新たに球貸カードを購入しなければな
らない等の煩わしさが生じ、パチンコ機によっては、所
定時間経過したとき、権利が消滅して、特別遊技状態を
奏せず、遊技者に多大の不利益を与えることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解消するた
め、請求項1のパチンコ機は、パチンコ機が特別遊技状
態のとき、計数排出装置を介して所定数のサービス球を
排出すると共に、前記サービス球数を差引いた賞品球数
を前記計数排出装置を介して排出するものである。請求
項2のパチンコ機は、貸球数を記録した球貸カードを介
して遊技球を借り受け、遊技中に特別遊技状態を奏する
パチンコ機であって、前記パチンコ機が特別遊技状態の
とき、計数排出装置を介して所定数のサービス球を排出
すると共に、前記球貸カードから前記サービス球数を差
引くか、或は、賞品球数から前記サービス球数を差引い
て、賞品球を前記計数排出装置を介して排出するもので
ある。請求項3のパチンコ機は、請求項2の構成を具備
すると共に、球貸カードの遊技球数がゼロ又は所定以下
であることをサービス球の排出条件として付加したもの
である。請求項4のパチンコ機は、請求項1から請求項
3の何れかの構成を具備すると共に、サービス球排出操
作具を備え、該サービス球排出操作具の操作をサービス
球の排出条件として付加したものである。請求項5のパ
チンコ機は、請求項1から請求項4の何れかの構成を具
備すると共に、発射される遊技球を検出する検出器を設
置し、該検出器で遊技球を検出していないことをサービ
ス球の排出条件として付加したものである。請求項6の
パチンコ機は、請求項1から請求項5の何れかの構成を
具備すると共に、サービス球の貸出状態である旨を報知
する報知手段を備えたものである。請求項7のパチンコ
機は、請求項1から請求項6のいずれかの構成を具備す
ると共に、解除操作具を備え、該解除操作具を操作する
ことによってサービス球の貸出状態を解除するものであ
る。請求項8のパチンコ機は、請求項5の要件を具備
し、サービス球の貸出状態時において検出器が所定時間
内に遊技球を検出しないとき、サービス球の貸出状態を
解除するものである。
【0005】
【作用】請求項1のパチンコ機は、特別遊技状態のと
き、計数排出装置を介して所定数のサービス球を排出し
て遊技の続行可能として、遊技者が不利益を被らないよ
うにする。又、かかるサービス球は公平を期すため、賞
品球から差引いて、計数排出装置を介して排出する。請
求項2のパチンコ機は、貸球数を記録した球貸カードの
利用ができるパチンコ機であって、特別遊技状態のと
き、所定数のサービス球を排出して不利益を解消すると
共に、球貸カードからサービス球数を差引くか、入賞し
た賞品球数からサービス球数を差引いて、賞品球を排出
して、公平を期している。請求項3のパチンコ機は、請
求項2のパチンコ機において、球貸カードの遊技球数が
ゼロ又は所定以下のとき、サービス球を排出するもので
あって、例えば、当りから権利発生に到るまでに、相当
数の遊技球を要するパチンコ機を前提にし、早やめにサ
ービス球の排出を可能として、不利益を回避するもので
ある。請求項4のパチンコ機は、請求項1から請求項3
の何れかのパチンコ機において、特別遊技状態のとき、
排出操作具を操作することによって、サービス球を排出
して遊技の続行可能とし、公平を期すため球貸カードか
らサービス球数を差引くか、サービス球数を差引いて賞
品球を排出する。請求項5のパチンコ機は、請求項1か
ら請求項4の何れかのパチンコ機において、特別遊技状
態のとき、検出器で発射する遊技球がないことを確認し
た後に、サービス球を排出して遊技の続行可能とし、公
平を期すため球貸カードからサービス球数を差引くか、
サービス球数を差引いて賞品球を排出する。請求項6の
パチンコ機は、請求項1から請求項5の何れかのパチン
コ機において、報知手段を介して報知するので、サービ
ス球の貸出状態である旨を、遊技者、パチンコ店の係員
が共に確認できる。請求項7のパチンコ機は、請求項1
から請求項6の何れかのパチンコ機において、解除操作
具を介してサービス球の貸出状態を解除して、新たな遊
技者に対してサービス球数を差し引くことを禁止するの
で公平を図ることができる。請求項8のパチンコ機は、
請求項5のパチンコ機において、サービス球の貸出状態
時において検出器が発射する遊技球を所定時間内に検出
しないときには、サービス球の貸出状態を解除すること
によって、新たな遊技者に対してサービス球数を差し引
くことを禁止するので公平を図ると共に、パチンコ店の
係員の労力の軽減を図る。
【0006】
【実施例】
(実施例1)図1はパチンコ機1の正面図、図2は普通
電動役物の斜視図、図3は始動入賞装置の斜視図、図4
は発射装置の斜視図、図5はパチンコ機の裏面を示す図
である。パチンコ機1の遊技板3上に、ほぼ円状に設け
られた外レールと内レールに囲まれた領域が遊技領域と
なり、該遊技領域のほぼ中央には後記で詳述する図柄表
示器5が配置されている。この図柄表示器5は、1枚の
液晶板、或は複数枚の液晶板等で構成可能で、各種の図
柄、メッセージ等が表示可能としてあり、ここでは、表
示位置に対応して、図柄表示部L1、L2、L3と特定
表示部Lに区分して説明する。これらの図柄表示器5の
図柄表示部L1、L2、L3は、左右に図柄表示部L
1、L2を配置し、中央に図柄表示部L3が配置してあ
り、麻雀パイを模した図柄等が表示される。具体的に
は、図柄表示部L1、L2には、「一萬」「三萬」「五
萬」「七萬」「九萬」「東」「南」「西」「北」「春」
「夏」「秋」「冬」の13種類が、図柄表示部L3には
「一萬」「三萬」「五萬」「七萬」「九萬」「東」
「南」「西」「北」「春」「夏」「秋」「冬」「白」
「發」「中」の16種類が表示可能となっている。又、
特定表示部Lには「白」「發」「中」の3種類の図柄の
他に、「1局目」、「勝負」、「ドラ」、「ロン」等の
麻雀ゲームに関連する用語も併せて、或は、前記図柄表
示部L1、L2、L3と共に全体にわたって「デモンス
トレーション図」、「大当り」等の表示が可能となって
いる。
【0007】前記図柄表示器5の下には、遊技球の通過
が可能なゲート7が設けられ、遊技球がこのゲート7を
通過すると、前記図柄表示部L1、L2、L3の図柄は
変動を開始する。24は入賞口であり、その下部には普
通電動役物8が配設してある。この普通電動役物8は、
図2の斜視図に示すように、本体8a内に開閉可能な開
閉扉9が取着してあり、この開閉扉9には、開状態の
時、落下する遊技球を保持する保持部10が中央に形成
され、その保持部10の両側には通過部11が設けてあ
る。又、保持部10に載置された遊技球は、前記開閉扉
9を閉じたときには、普通電動役物8の後下部に設置の
特別装置作動領域12を通過可能に形成してある。又、
図柄表示器5の右側には、図3の斜視図で示す始動入賞
装置4が配設してあり、基板25と該基板25に垂設
し、頂部に始動口27を設けたガード筒26により構成
されている。ガード筒26内にはモータ28を介して回
転自在の回転体29が取り付けられており、この回転体
29には遊技球を保持するU字状の保持部30が形成さ
れている。一方、基板25には始動口27と離隔した位
置に始動入賞口31が形成されていて、遊技球はガイド
体32を介して排出される。即ち、始動口27に導かれ
た遊技球は、保持部30が始動口27と一致したとき、
保持部30内に保持された状態で回転体29で案内され
て、始動入賞口31から排出される。尚、前記回転体2
9は反時計方向に、10秒で1回転する速度で回転して
いる。15は大入賞口であり、後述の権利発生中に、前
記始動入賞口31に遊技球が入ることによって、所定時
間(例えば、約9.8秒)開口状態を維持した後閉とな
るか、前記所定時間内であっても、遊技球が所定個数
(例えば、10個)入賞すると閉となる。6はランプ風
車であり、前記図柄表示器5の左右上部に配置してあ
る。16は、入賞器であって、前記普通電動役物8の両
側に備えてある。19は誘導通路19aが形成されてい
るサイドランプであり、外レールと内レールに沿って落
下する遊技球は、該誘導通路19a内を落下可能である
ため、そのような誘導路を形成していないサイドランプ
を設置した遊技機に較べて、遊技領域が大きく取れて、
面白味を奏している。21は上皿であって、中央右部に
はサービス球排出操作具の一例であるところのサービス
球排出釦77が配設してあって、このサービス球排出釦
77を押すと、後記で詳述する予め設定の条件に合致し
たとき、サービス球として後述の計数排出装置83(図
5)を介して上皿21に排出され、これに伴って遊技盤
の上部に設置された報知手段としての排出ランプ78が
点灯してサービス球の貸出状態である旨を遊技者に知ら
せる。22は、上皿21が満杯となった時やファウル球
を受け入れる下皿である。
【0008】23は発射ハンドルであって、図4に示す
発射装置40に備えられた発射杆35を介して、上皿2
1から順次送られてくる遊技球を遊技板3に向かって発
射する。発射トレイ41は発射杆35方向に下り傾斜状
に形成されていて、左端部には上皿21と連通する遊技
球口44を備えている。発射トレイ41の下端部の側壁
には発射杆35を臨む発射部へ遊技球45を排出する出
口46が形成されていて、該出口46を開閉する揺動片
48が軸48aで揺動可能に軸支されている。尚、該揺
動片48は遊技球45を出口46から排出し易いよう
に、側面視山形で出口46から反対方向に下向きの傾斜
状に形成されている。一方、前記揺動片48に対向する
位置に軸50aを中心に昇降可能なL字の操作片50を
設け、前記発射杆35とのタイミングをとってソレノイ
ド51のロッド51aの昇降によって上下動し、上動し
たとき出口46から発射杆35を臨む発射部へ送り込
む。その時、揺動片48は遊技球を介して上動し、検出
器(リミットスイッチ形式)49の検出端49aが入状
態となって、パチンコ機制御装置90に遊技球が発射部
に送られた信号を送り、検出器49が所定時間経過して
も入状態とならないときには、発射する遊技球がないと
判断できる。尚、この検出器49は、打球杆35の前の
発射トレイ41、或は、打球杆35後の遊技板3に到る
レール上に付設してもよく、発射する遊技球がないこと
の検出ができる位置であればよい。又、検出器49の形
式として、発射部において発射待機中の遊技球の遮断を
もって検出する、発光素子と受光素子で構成する光電管
方式や遊技球の通過を確認する近接スイッチ方式等であ
ってもよい。又、操作片50の発射トレイ41の対向位
置には、発射トレイ41内の遊技球を排出する排出口5
3が発射トレイ41の反出口46側方向の側壁に設けら
れていて、該排出口53の開閉をなす停止板55は、軸
55aを中心に回動可能なU字型であって、操作棒56
と一体に回転するR状の爪57を介して開閉可能に構成
されている。尚、爪57のロックを解除された停止板5
5は、軸55aを中心に反時計方向に回転できるような
重量バランスに形成されていて、遊技球を排出口53に
導出可能とする。
【0009】次に、図5はパチンコ機の裏面を示し、8
0は図示略のトレイに連結して遊技球を受け入れるタン
ク、81は傾斜樋、82は誘導路であって、遊技球の計
数排出装置83に連通している。尚、この計数排出装置
83は、制御装置90を介して、所定数の遊技球を計数
排出し、遊技球は図示略の誘導路を経て、上皿21に排
出される。84は入賞球を計数排出する装置であって、
入賞球を検知する入賞球検出器(図示略)が設置してあ
る。又、制御装置90には、解除操作具79が設置して
あって、操作することによってサービス球の貸出し状態
を解除可能としている。
【0010】次に、前記構成のパチンコ機の動作につい
て説明する。尚、制御装置90は、図6の上図に示す制
御ブロックを構成し、パチンコ機1、サービス球排出釦
77及び計数排出装置83等と接続してあり、従来と同
様のパチンコ機1の制御を行うと共に、サービス球の排
出は割込み処理にて行う。遊技者は、球貸機(図示略)
によって借り受けた遊技球を上皿21に入れ、発射ハン
ドル23を操作することによって、上皿21内の遊技球
は、発射装置40を介して1球づつ遊技板3上に発射さ
れる。これらの遊技球がゲート7を通過すると、図示略
の検出器を介して検出され、前記図柄表示部L1、L
2、L3の図柄が変動表示する。そして、変動を開始し
て、所定時間(例えば、6.1秒)後に、順次、図柄表
示部L1、L2、そして、L3と、図柄を停止させる
が、図柄表示部L1と図柄表示部L2の図柄が一致して
いないときには、当り(特別遊技状態の一態様)となる
可能性がないため、図柄表示部L3の図柄を早期に停止
して、当りとならなかった処理を行う。反対に、図柄表
示部L1と図柄表示部の図柄L2とが一致したときに
は、所謂、「リーチ」となり、最後の図柄表示部L3の
可変を左右或は前後に、ゆっくり変動した後に、停止さ
せて、遊技者に期待感を抱かせている。
【0011】最終的に、前記図柄表示部L1、L2、L
3の各図柄が全て停止し、表示された停止図柄が、「一
萬」「一萬」「一萬」、「三萬」「三萬」「三萬」、
「五萬」「五萬」「五萬」、「七萬」「七萬」「七
萬」、「九萬」「九萬」「九萬」、「東」「東」
「東」、「南」「南」「南」、「西」「西」「西」、
「北」「北」「北」、「春」「春」「春」、「夏」
「夏」「夏」、「秋」「秋」「秋」、「冬」「冬」
「冬」のように全て同じ図柄が表示される場合(13種
類)と、「一萬」「一萬」「發」、「三萬」「三萬」
「發」、「五萬」「五萬」「發」、「七萬」「七萬」
「發」、「九萬」「九萬」「發」のように図柄表示部L
1、L2に表示された数字を含んだ図柄が同じで、図柄
表示部L3に表示された図柄が特定表示部Lに表示され
ているものと同じ図柄である場合(5種類)に「当り」
(特別遊技状態の一態様)とし、全部で18通りの組合
せとしている。
【0012】この「当り」となってから、約2秒後に普
通電動役物8の開閉扉9が所定時間(例えば、5.8秒
間)、開状態を維持する。遊技板3上を落下してきた遊
技球は、開閉扉9を開いた状態で区分される通過口11
を通過するか、保持部10で保持される。そして、開閉
扉9が閉じられると、保持部10に留まっている遊技球
は、普通電動役物8の下に落下し、特別装置作動領域1
2を通過し、「権利発生」(特別遊技状態の一態様)と
なり、大当りの図柄(図示略)が、図柄表示部L1、L
2、L3及び特定表示部Lにわたって表示される。かか
る権利発生状態において、図柄表示部L1、L2、L3
の上部に、矢印と共に「右打ち」と表示する。これは、
通常の遊技球の発射態様であると、発射された遊技球が
ゲート7を通過し、図柄表示部L1、L2、L3の図柄
が変動停止後、「当り」となり、普通電動役物の開閉扉
9が開き遊技球が特別装置作動領域12を通過し、権利
が消滅してしまうおそれがあるため、発射力を強くして
(右打ち)、遊技球がゲート7を通過しないようにする
のが遊技者にとって有利な遊技方法であるため、遊技方
法をよく理解していない遊技者のために表示する。尚、
右打ちした場合は、遊技球がゲート7を通過しないよう
に、或は通過が困難となるように障害釘が配置されてい
ると共に、始動口27に入賞しやすく構成してある。こ
の権利発生中に、始動入賞装置4の回転体29は、1回
転10秒の速度で反時計方向に回転しており、遊技球が
始動口27に流下してきたときに回転体の保持部30が
始動口27と一致していれば、遊技球は回転体の保持部
30に保持される。一方、回転体の保持部30が始動口
27と一致していなければ、遊技球は始動口27に一時
停留し、回転体の保持部30が始動口27と一致したと
きに保持部30に保持される。その後、遊技球は回転体
29により始動入賞口31に誘導されて入賞すると大入
賞口15が9.8秒間、開放する。開放した大入賞口1
5に遊技球が10個入賞したのを検出すると、9.8秒
以内でも大入賞口15は閉鎖する。この間、特定表示部
Lには「権利中(特別遊技状態の一態様)」となった時
の図柄、始動口への入賞個数、大入賞口への入賞個数、
その他の図柄が表示される。
【0013】前記の様に、「権利中」とするためには、
先ず、図柄が揃い(当り)、2秒後に普通電動役物8が
開放し、開放中(例えば、5.8秒間)に遊技球を保持
部10に保持させることを要し、その後、遊技球が特別
装置作動領域12を通過して「権利発生」となり、更
に、その後、始動入賞装置4の始動入賞口31に導出す
る必要があるため、相当数の遊技球を要する。しかしな
がら、図柄が揃って「当り」となった後に、普通電動役
物8が開放したときや、「権利発生中」に始動入賞装置
4に入れる遊技球が上皿21にない場合には、遊技者は
下皿22の遊技球を上皿21に移し替えたりするが、こ
れができないときには、遊技者は、隣りの遊技者に遊技
球を借りるか(但し、この行為はパチンコ店において
は、一般的に不正行為とされている。)、短時間の間に
球貸機で遊技球を借り受けて補給する。しかし、かかる
行為もできないときには、普通電動役物8の開放中に遊
技球の発射ができなくて、結果的に遊技球を特別装置作
動領域12を通過させることができず、折角の図柄が揃
って当りとなっても、権利が発生せず、多量の賞品球が
得られなくなる。
【0014】そこで、遊技者に不利とならないように、
図6の下図に示すフローチャートに従って、制御装置9
0は割込み処理を行う。先ず「当り(特別遊技状態)」
であるかの判断を行い(S1)、当りでないときには終
了する。反対に、当りのときには、必ずしも必要でない
が、より適切に遊技者に報知するため、特定表示部Lに
サービス球排出釦77を押す旨を表示し(S8)、サー
ビス球排出釦77が所定時間内に押されたかを判断し
(S9、S10)、所定時間経過しても、押されない場
合には終了する。反対に、押された場合には、計数排出
装置83で所定数のサービス球を排出する(S11)。
その後、所定数以上の賞品球(入賞球に対応する遊技
球)を上皿21に排出して遊技に使用可能とし、所定以
上の賞品球があったときには、かかる賞品球から順次前
記排出したサービス球数を差引ながら賞品球を計数排出
装置83を介して排出処理を行って、差引が完了した時
点で終了して(S12、S13)、公平を期している。
尚、前記した様に、賞品球からサービス球数を差引く時
点を、賞品球が所定以上となった時点としているのは、
当りを充分生かして遊技続行が可能となる程度に、十分
な賞品球が排出された後に、差し引くのが望ましいから
であり、遊技続行がより困難となるのを防止するためで
ある。従って、前記所定数が大きければ、サービス球が
差し引かれる時点迄に多くの賞品球が上皿21に排出さ
れ、遊技続行がより容易になる。又、前記ステップ8で
の表示を、遊技球を補給する旨の後に、サービス球排出
釦77を押す旨を表示してもよい。
【0015】次の例として、図7は、図6とは異なって
サービス球排出釦77を介さずにサービス球の排出制御
を行う場合を示したものであり、図7の上図は制御ブロ
ック図、下図はフローチャートを示し、制御装置90に
はサービス球排出釦77が接続されておらず、また、フ
ローチャートにステップ9及び10の処理をしない他は
図6とほぼ同じである。即ち、先ず「当り(特別遊技状
態)」であるかの判断を行い(S1)、当りでないとき
には終了する。反対に、当りのときには、必ずしも必要
でないが、より適切に遊技者に報知するため、特定表示
部Lにサービス球を排出する旨を表示した後に(S2
1)、計数排出装置83で所定数のサービス球を排出す
る(S11)。その後、所定数以上の入賞球があったと
きには、かかる賞品球から前記排出したサービス球数を
順次差引きながら、賞品球を計数排出装置83を介して
排出し、差引が完了したときに終了する(S12、S1
3)。このように、「当り」となったとき、無条件にサ
ービス球が排出されるため、特に上皿21に十分の遊技
球がない遊技者に対する不利を解消でき、また、その後
獲得した多量の賞品球からサービス球を差引して公平を
期しているし、サービス球を差し引く時点は、前記図6
に示すと同じであるため、所定数の設定によって遊技続
行をより可能ならしめる。
【0016】図8は、図7と同様にサービス球排出釦7
7を介さずにサービス球の排出制御を行う他、サービス
球の貸出状態を報知すると共に該貸出状態を解除する制
御例を示したものであり、制御制置90は、図8の上図
に示す制御ブロックを構成し、パチンコ機1、解除操作
具79、報知手段としてのサービス球排出ランプ78及
び計数排出装置83等と接続してあり、図8の下図に示
すフローチャートに従って、制御装置90は割込み処理
を行う。尚、図7に示すフローチャートのステップと同
じ動作を行うものについては同じ符号を附す。即ち、先
ず「当り(特別遊技状態)」であるかの判断を行い(S
1)、当りでないときには終了する。反対に、当りのと
きには、特定表示部Lにサービス球を排出する旨を表示
し(S21)、計数排出装置83で所定数のサービス球
を排出する(S11)。そして、このサービス球の貸出
状態(遊技者に貸しがある状態)である旨を遊技者に知
らせるためにサービス球排出ランプ78を点灯する(S
22)。その後、所定時間以内に、所定数以上の入賞球
があったかを判定し(S12、S29)、賞品球からサ
ービス球数を差し引く時点としている。即ち、賞品球が
所定数以上となった時をサービス球数の差引時点とし、
前記図6に示すステップ12と同じ効果を奏し、賞品球
が所定数以上排出されたときには、かかる賞品球から順
次サービス球数を差し引いて賞品球を計数排出装置83
を介して排出する(S12、S13)。そして、所定時
間以内に、サービス球数の差引が終了したかを判定し
(S30、S31)、終了したときには、サービス球排
出ランプ78を消灯して終了する(S28)。しかしな
がら、前記ステップ12で所定数の賞品球が排出された
が、権利が発生せず、所定時間内にサービス球数の賞品
球が得られない場合には(S31)、ステップ24へ進
んで解除操作具79が操作されたかを判断する。前記ス
テップ29で所定時間経過したときには、賞品球が所定
以上排出されない場合であって、解除操作具79が操作
されたかを判断し(S24)、操作されるまで待機す
る。解除操作具79が操作されたときには、サービス球
の貸出状態を解除する(S27)。即ち、次の賞品球が
あってもサービス球数を差し引くことを禁止する処理を
行って、サービス球排出ランプ78を消灯して終了する
(S28)。このように、「当り」となったとき、サー
ビス球が排出されるため、特に上皿21に十分の遊技球
がない遊技者に対する不利を解消でき、また、その後獲
得した多量の賞品球のなかからサービス球を差引するた
め公平を期すことができる。しかし、前記のようにサー
ビス球、或はステップ12(図8)で所定の賞品球が上
皿21に排出されても、その遊技球が普通電動役物8の
保持部10に保持されず、特別装置作動領域12を通過
しない事態もあり得る。このときには権利発生状態とは
ならないので、遊技者は多量の遊技球を獲得できず、所
定数(サービス球数)以上の賞品球が獲得できないとき
には、サービス球数の差引が行われないことになる(図
6 ステップ12参照)。この状態を維持すれば、当該
遊技者が遊技を終了した後に、別の遊技者が同じパチン
コ機で遊技を行う場合には、自分がサービス球を獲得し
たわけでもないのに、入賞口に遊技球が入賞してもサー
ビス球数の差引が実施され賞品球を獲得できず不公平に
なる。そこで、かかる状態のときには、解除操作具79
の操作を可能とし、サービス球の貸出状態を報知するサ
ービス球排出ランプ78が点灯していることをパチンコ
店の係員が確認し、該パチンコ機1で遊技を行う新たな
遊技者に対して、解除操作具79を操作してサービス球
の貸出状態を解除することにより不利益を解消させ、新
たな遊技者に対して公平を期している。尚、本実施例に
おけるサービス球の貸出状態を報知する報知手段として
は、前記したサービス球排出ランプ78による点灯の
他、図8の上図に示す制御ブロックの破線で示す音声R
OM、アンプ、及びスピーカを付設して、音声や擬音に
よって遊技者に知らせたり、さらには前記サービス球排
出ランプ78の点灯とともに音声を発するように構成し
てもよい。
【0017】次の例として、サービス球排出釦77を有
効とする条件に、発射装置40の打球杆35前に備えた
検出器49(図4)で遊技球を検出しないことを考慮し
て制御を行い、図9の上図に制御ブロック、下図にフロ
ーチャートを示す。尚、フローチャートのステップは、
図6と同じ動作を行うものについては同じ符号を附す。
先ず「当り(特別遊技状態)」であるかの判断を行い
(S1)、当りでないときには終了する。反対に、当り
のときには、所定時間以内に検出器49で遊技球を検出
したかを判断する(S2、S3)。これは、下皿22に
ある遊技球を上皿21に移し替えたり、球貸機で新たな
遊技球を補給できる時間等を考慮している。反対に、所
定時間経過しても、遊技球を検出しない場合には、必ず
しも必要でないが、より適切に遊技者に報知するため、
特定表示部Lにサービス球排出釦77を押す旨を表示し
(S8)、サービス球排出釦77が所定時間内に押され
たかを判断し(S9、S10)、押されない場合には終
了する。反対に、押された場合には、計数排出装置83
で所定数のサービス球を排出する(S11)。その後、
所定数以上の入賞球があったときには、サービス球数の
差引を開始し、かかる賞品球から順次前記排出したサー
ビス球数を差引いて計数排出装置83を介して排出し、
差引が完了した後、終了する(S12、S13)。この
様に、サービス球排出釦77を遊技球がないことを条件
に有効ならしめて、構成することもでき、遊技者に不利
益を与えることはなくなる。
【0018】次の例として、図10は、検出器49で遊
技球を検出しないことを条件として、図9とは異なって
サービス球排出釦77を介さずにサービス球の排出制御
を行うと共に、サービス球の貸出状態を報知する場合を
示したものであり、図10の上図は制御ブロック図、下
図はフローチャートを示す。尚、図8及び図9と同一部
品、また、フローチャートの同一動作を行うステップに
ついては同じ符号を附す。先ず「当り(特別遊技状
態)」であるかの判断を行い(S1)、当りでないとき
には終了する。反対に、当りのときには、遊技球の移し
替え等を考慮して所定時間以内に検出器49で遊技球を
検出したかを判断する(S2、S3)。反対に、所定時
間経過しても、遊技球を検出しない場合には特定表示部
Lにサービス球を排出する旨を表示し(S21)、計数
排出装置83で所定数のサービス球を排出する(S1
1)。そして、このサービス球の貸出状態である旨を知
らせるためにサービス球排出ランプ78を点灯する(S
22)。その後、所定数以上の入賞球があったときに
は、かかる賞品球から順次前記排出したサービス球数を
差引いて、賞品球を計数排出装置83を介して排出した
後(S12、S13)、差引が完了した時点でサービス
球排出ランプ78を消灯して終了し、公平を期している
(S28)。
【0019】次の例として、図11は、賞品球がサービ
ス球より少ない場合において、検出器49で所定時間経
過しても遊技球を検出しないことを条件として、解除操
作具を介さずにサービス球の貸出状態を解除する制御例
を示したものであり、図11の上図は制御ブロック図、
下図はフローチャートを示す。尚、図10と同一の部
品、また、フローチャートの同一動作を行うステップに
ついては同じ符号を附す。ステップS1からS3まで
は、前記図10と同じ手順を経て、「当たり(特別遊技
状態)」、検出器49による遊技球の発射有無等を判断
した後、所定時間経過した場合には、ステップS21に
進み、特定表示部Lにサービス球を排出する旨を表示
し、計数排出装置83でサービス球を排出する(S1
1)。その後、所定時間内に所定数以上の入賞球があっ
たときには、所定時間内に、かかる賞品球から順次前記
排出したサービス球数を差引いて、賞品球を計数排出装
置83を介して排出し、差引が完了したかを判定する
(S30、S31)。差引が完了したときには、サービ
ス排出ランプを消灯して終了する(S30、S28)。
しかしながら、図8に示すと同じ様に、十分な賞品球が
得られない場合には、検出器49で遊技球が検出された
かを判定するステップ25へ進む。前記ステップ12、
ステップ29で所定時間経過しても所定数以上の賞品球
がない場合には、サービス球を付与したにも拘らず、権
利が発生せず、多量の賞品球が得られない場合であり、
所定時間以内に検出器49で遊技球を検出したかを判断
する(S25、S26)。遊技球が検出されたときに
は、同じ遊技者が遊技球を上皿21に補給して遊技続行
している蓋然性が高いため、ステップ12へ戻って遊技
を続行可能とする。しかしながら、所定時間経過しても
遊技球が検出されない場合には、新たな遊技者が遊技を
開始することを想定し、不公平にならないように、サー
ビス球の貸出状態を解除して(S27)、終了する。こ
のように、所定時間経過しても上皿21に遊技球が検出
されないということは、当たりとなっても遊技球が特別
装置作動領域12を通過せず多量の賞球獲得ができない
ため、遊技者が当該パチンコ機での遊技を終了し、新た
な遊技者が遊技を行う場合を想定したものである。従っ
て、かかる場合、サービス球の貸出状態を解除すること
で、新たな遊技者に対して公平を期すことができる。
尚、当該パチンコ機での遊技者の交替がされない場合に
おいても、元の遊技者はサービス球の獲得により不当な
利益を受けたことになるが、結果として当たりによる賞
球獲得をできないためパチンコ店の損失は殆どないとい
える。
【0020】(実施例2)本実施例は、実施例1のパチ
ンコ機1と同じ作用をなすが、カードユニット60を付
設して、パチンコ機の上皿等に球貸カードを介して遊技
球の排出を可能としている点を異にし、図12はパチン
コ機とカードユニット60を併設した正面図、図13は
パチンコ機とカードユニット60の裏面を示す図であ
る。尚、パチンコ機1の作動等は実施例1と同じである
ため説明を略し、異なる点について説明する。カードユ
ニット60は種々の機能表示が行われ、61は使用可能
ランプであって、球貸カード挿入可能時には点灯し、故
障等の異常時には点滅し、パチンコ機に未接続時には消
灯している。62はメインテナンスランプである。63
は連結台方向表示器であって、カードユニット60が右
側、或は左側のパチンコ機と接続しているかを表示す
る。64は球貸カードが挿入状態である旨を示す球貸カ
ード挿入中ランプである。65はカード挿入口であっ
て、前記使用可能ランプ61が点灯しているとき挿入可
能である。66はカードユニット鍵であって、隣接のパ
チンコ機と連結するホルダーのロックを解除する。尚、
前記カードユニット60に使用する球貸カードは、金額
に応じた貸球数(通常は、計数排出装置83で排出する
単位数(度数))が記憶されている磁気カード等であ
る。又、カードユニット60内には、挿入口65に球貸
カードを差込むことによって、球貸カードの内容を読み
取ったり、書き込んだりするカードリーダが内蔵されて
いる。
【0021】21は上皿であって、中央部には、前記カ
ードユニット60に挿入された球貸カードの内容を表示
する度数表示器67が付設してあり、68は遊技球の貸
出しが可能である旨を表示する貸出しランプ、69は貸
球釦であって、押すことによって予め決められた所定数
の遊技球が、計数排出装置83を介して上皿21に排出
される。尚、この貸球釦69を押すと、球貸カードの内
容は差引かれると共に、度数表示器67に表示され、こ
の貸出し中、貸出しランプ68は消灯して、貸球釦69
を押しても遊技球の貸出しが行われないようになってい
る。70は球貸カードの排出釦であって、この球貸カー
ドの排出釦70を押すと、球貸カードはカード挿入口6
5から排出される。又、77はサービス球排出操作具と
してのサービス球排出釦であって、このサービス球排出
釦77を押すと、後記で詳述するサービス球として上皿
21に予め決められた数のサービス球が排出され、これ
に伴って遊技盤の上部左右に設置された報知手段として
の排出ランプ78が点灯してサービス球の貸出状態であ
る旨を遊技者に知らせる。尚、前記サービス球排出釦7
7は図10のようにパチンコ機1に配設する他、カード
ユニット60の適宜部位に配設してもよい。22は、上
皿21が満杯となった時やファウル球を受け入れる下皿
である。図13はカードユニット60及びパチンコ機の
裏面を示す。尚、図13はカードユニット60とパチン
コ機はケーブルで接続していない状態を示している。7
9はパチンコ機の制御装置90と接続の接続端子であ
り、前記カードユニット60に内蔵のカードリーダで読
み取られたデータを制御装置90に送ったり、制御装置
90からのデータを書き込んだりする。
【0022】次に、前記構成のパチンコ機及びカードユ
ニットの動作について説明する。尚、制御装置90は、
図14の上図に示す制御ブロックを構成し、パチンコ機
1、前記カードユニット60内のカードリーダ、前記上
皿21に付設の度数表示器67、貸出しランプ68、貸
球釦69、サービス球排出釦77及び計数排出装置83
等と接続してある。遊技者は、カードユニットの使用可
能ランプ61が点灯していることを確認して、カード挿
入口65に球貸カードを挿入する。尚、球貸カードには
金額に応じた度数が記憶されている磁気カード等であ
る。そして、貸球釦69を押すと貸出しランプ68が消
灯し、制御装置90は、計数排出装置83を介して1度
数に対応する遊技球を上皿21に排出し、排出終了後、
貸出しランプ68が点灯したことを確認して、再度、貸
球釦69を押すと更に所定数が排出される。この様に、
遊技者は、前記貸出しランプ68が点灯していることを
確認して、遊技中であっても随時、上皿21の遊技球が
減少したとき、遊技球を排出することができる。そし
て、遊技者が、ハンドル23を操作することによって、
上皿21内の遊技球は、発射装置40を介して1球づつ
遊技板3上に発射される。これらの遊技球によって、
「当り」、「権利発生」、「権利中」となる条件は、実
施例1と同じであるため、説明を略す。
【0023】前記の「当り(特別遊技状態)」となった
とき、上皿21等に遊技球がない場合、実施例1で述べ
たように遊技者が不利益を被ることのないように、制御
装置90は、図14の下図に示すフローチャートに従っ
て、割込み処理を行う。先ず「当り(特別遊技状態)」
であるかの判断を行い(S1)、当りでないときには終
了する。反対に、当りのときには、必ずしも必要でない
が、より適切に遊技者に報知するため、特定表示部Lに
サービス球排出釦77を押す旨を表示し(S8)、サー
ビス球排出釦77が所定時間内に押されたかを判断し
(S9、S10)、押されない場合には終了する。反対
に、押された場合には、計数排出装置83で所定数のサ
ービス球を排出する(S11)。その後、当りをより有
効とするため、所定数以上の入賞球があったときには、
図6のステップ12と同じ効果を奏し、かかる賞品球か
ら順次前記排出したサービス球数を差引くか、或は、球
貸カードからサービス球数を差引きながら、賞品球を計
数排出装置83を介して排出し、差引が完了した時点で
終了して(S12、S14)、公平を期している。本実
施例においては、賞品球から必ずしもサービス球を差引
くことなく、確実な公平を図る意味で、球貸カードから
差引くように構成可能である。
【0024】次の例として、図15及び図16は、図1
4と同様に、サービス球排出釦77を介してサービス球
の排出制御を行う他、サービス球の貸出状態の報知及び
その解除をする制御例を示したものであり、図15は制
御ブロック図、図16はフローチャートを示す。尚、図
8及び図14と同一部品、また、フローチャートの同一
動作を行うステップについては同じ符号を附す。即ち、
ステップS1からS11までは、前記図14と同じ手順
を経て、「当たり(特別遊技状態)」、サービス球排出
釦77が所定時間内に押されたか否か等を判断した後、
押された場合には、計数排出装置83でサービス球を排
出する(S11)とともに、サービス球排出ランプ78
が点灯してサービス球の貸出状態である旨を遊技者に知
らせる(S22)。その後、図14の場合と同様に、所
定時間内に、所定数以上の賞品球があったときには、か
かる賞品球から順次前記排出したサービス球数を差引く
か、或は、球貸カードからサービス球数を差引きなが
ら、賞品球を計数排出装置83を介して排出し(S1
2、S14)、所定時間内に差引が完了したかを判定す
る(S30、S31)。差引が完了したときには、サー
ビス球排出ランプ78を消灯して終了する(S28)。
しかしながら、所定時間内に完了しないときには(S3
1)、ステップ24へ進む。前記ステップ12、ステッ
プ29で、所定時間経過しても、賞品球が所定以内の場
合には、サービス球を付与したにも拘らず、権利が発生
せず、多量の賞品球が得られない場合であり、解除操作
具79が操作されたかを判断し(S24)、操作される
まで待機する。解除操作具79が操作されたときには、
サービス球の貸出状態を解除する(S27)。即ち、次
に賞品球数があってもサービス球数を差し引くことを禁
止する処理を行って、サービス球排出ランプ78を消灯
して終了し(S28)、新たな遊技者に対する不利益を
回避している。
【0025】次の例として、図17は、図14及び図1
6とは異なってサービス球排出釦77を介さずにサービ
ス球の排出制御を行う場合を示したものであり、図17
の上図は制御ブロック図、下図はフローチャートを示
す。従って、制御装置90にはサービス球排出釦77が
接続されておらず、また、フローチャートにステップS
9及びS10が設けられていない他は図14とほぼ同じ
である。先ず「当り(特別遊技状態)」であるかの判断
を行い(S1)、当りでないときには終了する。反対
に、当りのときには、特定表示部Lにサービス球を排出
する旨を表示し(S21)、計数排出装置83で所定数
のサービス球を排出して(S11)、特に上皿21に十
分の遊技球がない遊技者に対する不利を解消させる。そ
の後、前記図16の場合と同様に所定数以上の入賞球が
あったときには、かかる賞品球から順次前記排出したサ
ービス球数を差引くか、或は、球貸カードからサービス
球数を差引きながら、賞品球を計数排出装置83を介し
て排出して差引が完了した後に、終了して(S12、S
14)、公平を期している。
【0026】次に、他の構成として、図18に制御ブロ
ック図、図19にフローチャートを示す。図18から明
らかなように、制御装置90は図14と異なり、発射装
置40に付設の遊技球を検出する検出器49と接続して
いて、かかる検出器49をサービス球排出釦77の有効
条件とする。先ず、「当り(特別遊技状態)」であるか
の判断を行い(S1)、当りでないときには終了する。
反対に、当りのときには、検出器49で遊技球が発射さ
れたことを検出したかを判断し(S2)、遊技球の新た
な補給時間等を考慮して、所定時間検出されないときに
は、上皿21に遊技球がないと判断して、ステップ4へ
進む(S3)。このステップ4は必ずしも必要でない
が、特定表示部Lに遊技球を補給する旨を表示して(S
4)、遊技者に知らせる。そして、次に、球貸カード内
容(度数表示器67)が、所定数以下か、或はゼロか否
かを判断し(S5)、所定数以下、或は、ゼロでないと
きには、特定表示部Lに、貸球釦69を押して遊技球を
補給する旨知らせ(S6)、所定時間経過後に終了する
(S7)。尚、この球貸カードの遊技球数を所定数で判
断しているのは、当りとなったとしても、権利発生まで
には相当数の遊技球を必要としていることを考慮してい
るためであって、早期にサービス球の貸与を可能として
いる。反対に、球貸カード内容が所定数以下、或は、ゼ
ロの場合には、特定表示部Lにサービス球排出釦77を
押す旨を表示し(S8)、サービス球排出釦77が所定
時間内に押されたかを判断し(S9、S10)、押され
ない場合には、終了する。反対に、押された場合には、
計数排出装置83でサービス球を排出する(S11)。
その後、所定数の入賞球があったときには、賞品球を通
常通り排出すると共に、賞品球が当たり中のある時点で
前記サービス球数を差引いて、賞品球を計数排出装置8
3を介して排出するか、球貸カードから差引いて、差引
が完了して終了する(S12、S14)。尚、前記「当
り中のある時点」を、当りを充分生かして遊技を続行可
能とすることを考慮し、相当数の賞品球が充分排出され
た時点とするのが望ましい。この様に、当りが発生した
後、発射装置40に付設の検出器49が所定時間経過し
ても遊技球を検出せず、且つ球貸カード内容が所定数以
下か、或は、ゼロのとき、遊技者がサービス球排出釦7
7を押すと、制御装置90は計数排出装置83を介し
て、所定数のサービス球を上皿21に排出するため、遊
技の続行が可能となり、多量の遊技球を賞品球として得
ることができて、遊技者は不利にならないし、入賞球が
入った時には、排出する賞品球数から、前記排出したサ
ービス球数を差引いて排出するため公平を期している。
尚、本実施例において、カードユニット60をパチンコ
機1と別体で構成する例を示したが、パチンコ機1に内
蔵する形式のものであってもよい。
【0027】図20は、検出器49で遊技球を検出しな
いことを条件として、図18及び図19とは異なってサ
ービス球排出釦77を介さずにサービス球の排出制御を
行うと共に、サービス球の貸出状態を報知する場合を示
したものであり、図20の上図は制御ブロック図、下図
はフローチャートを示す。尚、図8、図18及び図19
と同一部品、また、フローチャートの同一動作を行うス
テップについては同じ符号を附す。即ち、ステップS1
からS7までは、前記図19と同じ手順を経て、「当た
り(特別遊技状態)」、検出器49による遊技球の発射
有無の検出、玉貸カード内容(度数表示器67)等を判
断した後、該球貸カード内容が所定数以下、或は、ゼロ
の場合には、ステップS21に進み、特定表示部Lにサ
ービス球を排出する旨を表示し、計数排出装置83でサ
ービス球を排出する(S11)と共に、サービス球排出
ランプ78を点灯してサービス球の貸出し状態である旨
を知らせる(S22)。その後、所定時間内に、所定数
の入賞球があったときには、賞品球を通常通り排出する
と共に、当り中のある時点で前記サービス球数を差引い
て、賞品球を計数排出装置83を介して排出するか、球
貸カードから差引いて、賞品球を計数排出装置83を介
して排出して(S12、S14、S29)、所定時間内
に差引が完了したかを判定する(S30、S31)。差
引が完了したときには、サービス球排出ランプ78を消
灯して終了する(S28)。しかしながら、賞品球が十
分得られなくて、差引が完了しないときにはステップ2
4へ進む。前記ステップ12、ステップ29で所定時間
内に所定数の賞品球が排出されない場合には、解除操作
具79の操作されるまで待機状態とする(S24)。解
除操作具79が操作されたときには、サービス球の貸出
状態を解除して、次の賞品球がサービス球を差し引くこ
となく排出可能にして(S27)、サービス球排出ラン
プ78を消灯して終了する(S28)。この様に、当り
が発生した後、発射装置40に付設の検出器49が所定
時間経過しても遊技球を検出せず、且つ球貸カード内容
が所定数以下か、或は、ゼロのときには、制御装置90
は計数排出装置83を介して、所定数のサービス球を排
出するため、特に上皿21に十分の遊技球がない遊技者
に対する不利を解消でき、入賞球が入った時には、排出
する賞品球数から、前記排出したサービス球数を差引い
て排出するため公平を期している。また、サービス球よ
り少ない賞品球である場合であっても、パチンコ店の係
員が解除操作具79を操作することによって、新たな賞
品球はサービス球を差し引くことなく排出されるため、
新たな遊技者に対する不利益を回避可能となる。
【0028】(実施例3)次に、他機種のパチンコ機に
ついて、図21〜図24を参照して説明する。遊技板3
中央には入賞装置100が配置してあり、詳細正面図を
図22、分解図を図23に、断面図を図24に示す。遊
技板3のほぼ中央には入賞装置100が配置されてい
る。この入賞装置100の下部には、支軸101aで回
転する回転体101が固定板102b上を摺動回転可能
に配置されていて、この回転体101の周縁に落下可能
な通過孔102aが穿設された載置台102が設けてあ
る。尚、前記固定板102bには、後述の特定領域10
5に連通する位置に通孔102cが穿設してある。又、
下部基台103には、前記通過孔102aに対応して特
定領域105が形成されていて、該特定領域105から
落下する遊技球Yを確認する近接スイッチ128が取り
付けられている。尚、前記回転体101は、モータ10
4a軸に直結の歯車104bと歯車104cを介して減
速されて、約2.3秒で一回、左回転し、前記通過孔1
02aが特定領域105と一致した時点で、1秒間停止
動作を行い、前記載置台102の乗った遊技球は、通孔
102cを通過して、特定領域105へ落下可能として
いる。106は前記回転体101の後上部に配置の停留
装置であって、遊技球Yを載置可能な載置台108は弓
状の一対のアーム107で支持され、電磁ソレノイド1
07aの往復動で昇降可能となっていて、常時は下降状
態(図24に示す実線108aの位置)を維持し、電磁
ソレノイド107aが励磁の時にはアーム107が支軸
107bで回動し、上昇位置(図24に示す破線108
bの位置)に移動する。113は前本体であり、上部に
開閉羽根111の残りの解放回数を表示する解放回数表
示器109が、その下部には入賞球数を表示する入賞球
数表示器110が複数のランプで構成してある。尚、入
賞球数表示器110は、入賞装置内に入った入賞球を検
出する入賞球検出器(図示略)を介して順次点滅し、遊
技者に報知する。又、前本体113の両端部には、開閉
羽根111が後本体114に付設の電磁ソレノイド11
2を介して開閉自在に取着してあり、開状態に入った遊
技球Yは、案内樋111a、針金で形成の誘導路111
bによって、前記載置台108が上昇状態(図24で示
す破線108bの位置)のとき、載置可能となる。尚、
115は前本体に形成の上部入賞口である。又、遊技板
3上の入賞装置100の左右には、左肩入賞口120
a、右肩入賞口120bが配置されている。又、下部中
央には普通電動役物の中始動口121が設置され、その
左右に、左始動口122a及び右始動口122bが取着
してある。更に、左袖入賞口123a及び右袖入賞口1
23bが配設され、前記左袖入賞口123aにはラウン
ド回数を表示するラウンド表示器124が付設されてい
る。尚、このパチンコ機に付設のカードユニット60、
上皿21に付設の度数表示器67、貸出しランプ68、
貸球釦69、検出器49、サービス球排出操作具として
のサービス球排出釦77、サービス球の貸出状態を報知
する旨のサービス球排出ランプ78及び計数排出装置8
3等は、実施例2(図12)と同じであるため説明を略
す。
【0029】次に前記のパチンコ機の操作について説明
すると、カードユニットの取扱は前記と同じであり、貸
球釦69を押すと1度数に対応の遊技球が計数排出装置
を介して上皿21に排出される。遊技球が左肩入賞口1
20aに入ると、所定の遊技球を賞品球として計数排出
装置83を介して上皿21に排出すると共に、中始動口
121を1秒間の解放を0.5秒間隔で2回実施する。
又、左始動口122a、又は右始動口122bに遊技球
が入賞すると、2秒後に、開閉羽根111が0.4秒間
解放し、中始動口121に入ると、2秒後に、0.4秒
間解放状態を0.6秒の間隔で2回行われ、各々、遊技
球を入賞装置内に入賞可能にする。尚、入賞装置には入
賞球数を計数する計数カウンタ(図示略)が付設してあ
る。各々の始動口に入って2秒後に、停留装置の載置台
108は上昇位置となり、開閉羽根111から入った遊
技球は、案内樋111a及び誘導路111b上を流下
し、遊技球の1個は前記載置台108に停留可能とな
る。尚、前記載置台108は、開閉羽根111の開閉が
1回のときには1回目の終了後、2回解放の時には2回
目の終了後、約1秒経過後に、載置台108は下降位置
に移動する。この時、載置台108に乗っている遊技球
は回転体101の方に投げ出され、回転している回転体
101の載置台102上に遊技球が乗って、載置台10
2と特定領域105が重なったとき、遊技球は特定領域
105に排出され、近接スイッチ128で検出されて、
図示略の役物連続作動装置が作動して当り(特別遊技状
態)となる。この当りとなると、前記各入賞口に入った
ことによる開閉羽根111の1回、又は2回の開閉動作
終了後、4秒経過すると、開閉羽根111は28秒間に
18回の解放を行い、多量の賞品球の獲得が可能とな
る。尚、前記入賞装置100に付設の計数カウンタが、
28秒以内に、入賞球を10個となったときには、開閉
羽根111の解放動作は終了する。又、前記計数カウン
タの入賞球数は入賞球数表示器110に順次点滅して入
賞状態を遊技者に知らせると共に、解放回数表示器10
9に、開閉羽根111の解放数を順次減算表示してい
て、遊技者は、あと、何回開閉されるかを知りながら遊
技ができる。尚、この解放回数表示器109は液晶等を
使用して、前記した開閉羽根111の残りの解放回数の
他、最大開閉時間(28秒)の残り時間を表示してもよ
いし、複数のランプでその旨を表示してもよい。更に
は、後述する、当り中に、球貸カードがゼロであるとき
の、サービス球がある旨等も併せて表示してもよい。
【0030】尚、前記動作中において、開閉羽根111
が解放開始と同時に停留装置の載置台108は、開閉羽
根111から入ってくる遊技球の1個を載置台に乗るこ
とが可能となる上昇状態となり、前記入賞装置に入賞し
た遊技球数の計数カウンタが2個目の遊技球を検出した
時、載置台108は下降状態となる。そして、0.5秒
後に、再度、載置台108は遊技球を載せることが可能
な上昇位置となり、前記計数カウンタで遊技球の6個目
を検出したとき、下降状態となる。一方、前記当り中に
おける、回転体の載置台102は、最も手前(図24に
示す左端)の位置に停止している。即ち、前記載置台1
08の上昇位置から下降位置に変化するときに、載置台
108上の遊技球が、回転体の載置台102にうまく投
げ出される位置となっている。そして、前記計数カウン
タで6個の入賞球を検出したとき、或は、開閉羽根11
1の解放動作が18回終了後、0.5秒後に、回転体1
01は、約2.3秒で1回転の速度で左回転をして、載
置台102と特定領域105が重なる位置で1秒間停止
する。この時、載置台102に遊技球が載っていれば、
遊技球は、通過孔102a、通孔102cから特定領域
105に落下して、近接スイッチ128で検出される
と、開閉羽根111は閉鎖状態となり、2ラウンド目と
して当りが続行する。このラウンド回数は、左袖入賞口
123aに付設のラウンド表示器124に表示される。
この様に、遊技球が特定領域105を通過する毎に、当
りとなり、この回数(ラウンド)は、最大8回と制限さ
れていて、最終ラウンドにおいては、載置台108は下
降状態を維持すると共に、回転体101は約2.3秒で
1回転する早さで回転を継続し、遊技球が特定領域10
5を通過しても当りは終了する。
【0031】尚、前記したパチンコ機は、当りとなるラ
ウンド数が最大8回と一定であるが、可変にすることに
より、より興趣の向上を図ることができる。例えば、変
動する乱数を用いて、最大許容ラウンド数を所定の時
期、例えば、通常遊技状態において始動口に遊技球が入
賞したことにより開閉羽根111が所定時間開放してい
る間に入った遊技球が、特定領域105に排出されたと
きの前記乱数の値で、最大許容ラウンド数を決定し、ラ
ウンド表示器124等に表示する。遊技者は、当り毎
に、異なる最大許容ラウンド数となることを認識しなが
ら遊技ができるため、当りとなった瞬間、期待感を増大
させることができる。尚、前記最大許容ラウンド数は、
数字以外に、トランプ、花札等、ラウンド数を識別でき
る図柄等で表示してもよい。
【0032】前記した様に本実施例のパチンコ機におい
て、当りが発生したときには、開閉羽根111の開閉動
作を行うが、発射する遊技球がない場合、或は当りを生
かして遊技するだけの遊技球がない場合には、次に発射
する遊技球がないため、開閉羽根111は所定時間(2
8秒)後に閉となり、不利益を被ることになる。即ち、
球貸カードの残高がない場合には、遊技者は、隣りの遊
技者に遊技球を借りるか(パチンコ店によっては不正行
為とされる。)、新たな球貸カードを購入しなければな
らない。そこで、遊技者に不利益とならないように、前
記カードユニット60を備えていない本実施例のパチン
コ機に対しては、図6乃至図11に示す制御ブロック図
及びフローチャートに従って、他方、カードユニット6
0を備えているパチンコ機に対しては、図14乃至図2
0に示す制御ブロック図及びフローチャートに従って処
理を行い、不利益を回避する。尚、本実施例のパチンコ
機には、図4に示す打球杆35前には検出器49が設け
てあり、図6乃至図11、また、図14乃至図20に示
すフローチャートの処理は、本パチンコ機でも同じであ
るため、説明を省略する。また、図1、図12に示す特
定図柄表示器Lに対応して、本例におけるパチンコ機
は、例えば、解放回数表示器109を液晶表示器にする
ことに代替えでき、同様に、遊技者に知らせて便宜を図
ることができる。
【0033】前記した各実施例のパチンコ機において
は、「当り」を特別遊技状態としてサービス球排出操作
具を有効とするものであるが、権利発生、権利中、或
は、当りから権利発生のように継続した状態を特別遊技
状態として、パチンコ機の機種に応じて、遊技球がなく
なったとき、遊技者が不利益を被らない時期(期間)に
有効に作動するように構成することはいうまでもない。
又、前記各実施例において、遊技球を補給する旨等を特
定図柄表示器Lに表示することは好ましいが、必ずしも
必要ではないし、特定図柄表示器Lに表示する表示内容
も適宜選択して行うことができる。さらに、前記各実施
例の制御装置90に、図8において詳述した報知手段や
解除操作具79を接続して、サービス球の貸出状態を報
知したり、該状態を解除することもできる。尚、前記実
施例2、3において、カードユニット60を別体に設け
たパチンコ機を例として説明したが、パチンコ機にカー
ドユニットが組み込まれたものであってもよいことはい
うまでもない。又、以上の各実施例はパチンコ機を例と
して説明したが、アレンジボール、麻雀遊技機等の遊技
球を使用する遊技機に対しても有効であるし、遊技球が
遊技機に封入された、遊技球循環式のパチンコ機にも有
効である。
【0034】
【発明の効果】本発明のパチンコ機は、特別遊技状態に
なったとき、計数排出装置を介してサービス球の排出を
可能としたことによって、特別遊技状態において、遊技
球がなくなって、該状態を有効に生かすことができな
い、不利益を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】普通電動役物の斜視図である。
【図3】始動入賞装置の斜視図である。
【図4】発射装置を示す斜視図である。
【図5】パチンコ機の裏面を示す図である。
【図6】制御ブロック図とフローチャートを示す図であ
る。
【図7】他の制御ブロック図とフローチャートを示す図
である。
【図8】他の制御ブロック図とフローチャートを示す図
である。
【図9】他の制御ブロック図とフローチャートを示す図
である。
【図10】他の制御ブロック図とフローチャートを示す
図である。
【図11】他の制御ブロック図とフローチャートを示す
図である。
【図12】カードユニットを付設のパチンコ機の正面図
である。
【図13】カードユニットを付設のパチンコ機の裏面図
である。
【図14】カードユニットを付設のパチンコ機の制御ブ
ロック図とフローチャートを示す図である。
【図15】カードユニットを付設のパチンコ機の他の制
御ブロック図である。
【図16】カードユニットを付設のパチンコ機の他のフ
ローチャートを示す図である。
【図17】カードユニットを付設のパチンコ機の他の制
御ブロック図とフローチャートを示す図である。
【図18】カードユニットを付設のパチンコ機の他の制
御ブロック図である。
【図19】カードユニットを付設のパチンコ機の他のフ
ローチャートを示す図である。
【図20】カードユニットを付設のパチンコ機の他の制
御ブロック図とフローチャートを示す図である。
【図21】他の機種のパチンコ機の正面図である。
【図22】他の機種のパチンコ機に付設の入賞装置の詳
細正面図である。
【図23】他の機種のパチンコ機に付設の入賞装置の分
解図である。
【図24】他の機種のパチンコ機に付設の入賞装置の断
面図である。
【符号の説明】
21 上皿 22 下皿 35 打球杆 49 検出器 60 カードユニット 65 カード挿入口 67 度数表示器 69 貸球釦 70 球貸カードの排出釦 77 サービス球排出操作具 78 サービス球排出ランプ(報知手段) 79 解除操作具 83 計数排出装置 90 制御装置 L 特定表示部 109 解放回数表示器 L1、L2、L3 図柄表示部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技中に特別遊技状態を奏するパチンコ
    機であって、前記パチンコ機が特別遊技状態のとき、計
    数排出装置を介して所定数のサービス球を排出すると共
    に、前記サービス球数を差引いた賞品球数を前記計数排
    出装置を介して排出することを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 貸球数を記録した球貸カードを介して遊
    技球を借り受け、遊技中に特別遊技状態を奏するパチン
    コ機であって、前記パチンコ機が特別遊技状態のとき、
    計数排出装置を介して所定数のサービス球を排出すると
    共に、前記球貸カードから前記サービス球数を差引く
    か、或は、賞品球数から前記サービス球数を差引いて、
    賞品球を前記計数排出装置を介して排出することを特徴
    とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 球貸カードの遊技球数がゼロ又は所定以
    下であることをサービス球の排出条件として付加したこ
    とを特徴とする請求項2のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 サービス球排出操作具を備え、該サービ
    ス球排出操作具の操作をサービス球の排出条件として付
    加したことを特徴とする請求項1、2又は3のパチンコ
    機。
  5. 【請求項5】 発射される遊技球を検出する検出器を設
    置し、該検出器で遊技球を検出していないことをサービ
    ス球の排出条件として付加したことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4のパチンコ機。
  6. 【請求項6】 サービス球の貸出状態である旨を報知す
    る報知手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5のパチンコ機。
  7. 【請求項7】 解除操作具を備え、該解除操作具の操作
    によりサービス球の貸出状態を解除することを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5又は6のパチンコ機。
  8. 【請求項8】 サービス球の貸出状態時において検出器
    が所定時間内に遊技球を検出しないとき、サービス球の
    貸出状態を解除することを特徴とする請求項5のパチン
    コ機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001157764A (ja) * 1999-12-03 2001-06-12 Aruze Corp 遊技機
JP2012019992A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Joyco Systems Corp 遊技システム、及び、遊技媒体貸出装置

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