JPH07313678A - パチンコ装置 - Google Patents

パチンコ装置

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JPH07313678A
JPH07313678A JP10710694A JP10710694A JPH07313678A JP H07313678 A JPH07313678 A JP H07313678A JP 10710694 A JP10710694 A JP 10710694A JP 10710694 A JP10710694 A JP 10710694A JP H07313678 A JPH07313678 A JP H07313678A
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JP
Japan
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winning
pachinko
pachinko machine
game
ball
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JP10710694A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】遊技盤に設けられた遊技領域全面へパチンコ玉
をほぼ均等に分散させることができるパチンコ装置を提
供する。 【構成】2つの独立した遊技領域2L,2Rを形成する
遊技盤2と、遊技盤2の中心を通るように下方から鉛直
上方へ伸びた1対のガイドレール20a、bと、ガイド
レール20a、20bの下方へパチンコ玉を打ち入れる
発射装置3と、遊技領域の上部に設けられたガイドレー
ル20a、20bの開放端20cのさらに上方に設けら
れる分散板24とを有し、分散板24は、ガイドレール
の開放端20cから放出され衝突してくるパチンコ玉
が、遊技領域2L、2Rへ移動していくように、該板2
4の左右下方へ反射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ、特に、特定
の入賞部への入賞によって始動する変動表示部を備え、
該変動表示部がある特定の状態(例えば、”777”)
になると、急激に入賞率の高まるような機構を備えたパ
チンコ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、パチンコは、日本において、国民
的娯楽として定着している。特に、一般庶民の間では、
身近な娯楽として広く愛され、その遊技者層は、老若男
女をとわず広範囲に渡っている。
【0003】以下、パチンコ装置および遊び方の概要を
図8を用いて説明する。図8に示したのは、いわゆる”
デジパチ(デジタル式パチンコ)”と呼ばれ、現在主流
となっているタイプの一つである。
【0004】パチンコ装置は、外見上は、遊技盤2と、
該遊技盤2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3と、パ
チンコ玉を溜めておく貯留部4とから主に構成されてい
る。
【0005】発射装置3は、発射ダイヤル3と、玉弾き
機構(図示せず)とにより構成されている。この発射装
置3は、遊技者が発射ダイヤル3を所望の角度だけ回転
させると、その回転角度に応じた強さで、貯留部4に置
かれている玉を、一つずつ、自動的に、発射してゆくも
のである。
【0006】遊技盤2は、略垂直に設置されており、そ
の盤内には、下側から左上にかけて、発射装置3によっ
て発射された玉を導くためのガイドレール20a,20
bが設けられている。該ガイドレール20a,20bよ
りも右側の領域が、パチンコ玉による実質的な遊技が行
われる部分である(以下”遊技部”という)。
【0007】該遊技部の各所には、パチンコ玉の入る入
賞孔を備えた、通常入賞部220、変動入賞部221、
始動入賞部222、特別変動入賞部223が設けられて
いる(以下、これらを総称して”入賞部22”と呼
ぶ)。上方から落下してきたパチンコ玉が、いずれかの
入賞部22の入賞孔に入ると、おのおのの入賞部22に
ついて予め定められた個数のパチンコ玉が、貯留部4に
払い出される。なお、遊技盤の背面側には、入賞孔と連
通した入賞玉回収機構が設けられている。入賞したパチ
ンコ玉の回収は、これによって行われている。
【0008】遊技盤2の略中央には、絵柄が表示される
とともに、その表示絵柄が適宜変更される変動表示部2
1が設置されている。該変動表示部21の絵柄の表示状
態に応じて、特別変動入賞部223の入賞のしやすさが
変化するようになっている。
【0009】遊技盤2の遊技部には、パチンコ玉の動き
に干渉するための釘23や風車23’が、各所に配置さ
れている。これらの傾き具合等は、調整することができ
る。特に、遊技部最上部に設けられている釘(天釘)2
3の傾き加減を調整することで、そのパチンコ装置にお
ける全体的な入賞率を調整することができる。
【0010】遊技部の下端部には、アウト玉入り口25
が設けられている。いずれの入賞部22にも入賞するこ
とのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようにな
っている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチン
コ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収
される。
【0011】この他、パチンコ装置には、アラームや装
飾ランプが設けられている。これらは、発射装置3から
パチンコ玉を発射している時、パチンコ玉が入賞した時
などに作動し、遊技の雰囲気を盛り上げる。
【0012】なお、パチンコ店には、店全体規模でのパ
チンコ玉管理システムが設けられている。アウト玉回収
機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉
は、一旦、該パチンコ玉管理システムに戻され、その
後、再び、貯留部4への払い出しや、玉の貸し出しに用
いられる。
【0013】貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿
41、賞品玉排出口42、予備玉皿43からなる。発射
玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく部分
である。入賞した場合の賞品玉の払出は、賞品玉排出口
40を通じて、該発射玉皿41に行われる。入賞が多
く、該発射玉皿41が一杯になったときには、玉の払出
経路が自動的に変わり、賞品玉の払出は、賞品玉排出口
42から予備玉皿43へ行われるようになっている。
【0014】次に、入賞部22および変動表示部21に
ついて詳細に説明する。
【0015】通常入賞部220では、パチンコ玉が一つ
入賞する毎に、パチンコ玉が所定個数(一般的には、1
0個程度)払い出される。該通常入賞部220は、上側
にほぼパチンコ玉1子分の開口広さを有したポケット状
に構成されている。該通常入賞部220へは、該開口部
からのみ入賞することができる。この開口広さは固定的
なものであり、入賞のしやすさが変化することはない。
なお、該通常入賞部220は、複数個設けられているの
が一般的である。
【0016】変動入賞部221(通称、”チューリッ
プ”)は、入賞しにくい状態と、入賞しやすい状態と、
の二つの異なる形態をとることができ、適宜その状態が
変化する。図中、左側の変動入賞部221(l)が入賞
しにくい状態であり、この時の入賞のしやすさは、上記
通常入賞部220とほぼ等しいものとされている。右側
の変動入賞部221(r)が、入賞しやすい状態であ
る。この状態では、変動入賞部221の左右壁部が、そ
の下端部に設けられた軸を中心として回動して、外側に
開き、”翼”を開いたような状態となる。そして、こ
の”翼”上に到達したパチンコ玉は、該翼によって、入
賞孔に導かれる。つまり、該翼の長さ分だけ、入賞しや
すくなっている。両形態間における遷移は、例えば、パ
チンコ玉が一つ入賞する毎に行われる。なお、パチンコ
玉が、入賞する毎に、所定個数のパチンコ玉が払い出さ
れる点は、通常入賞部220と同様である。
【0017】始動入賞部222(通称、”チャッカ
ー”)は、後述する変動表示部21の始動スイッチとし
ての機能を備えており、該始動入賞部222にパチンコ
玉が入賞すると、これを契機として変動表示部21が始
動される。これ以外の基本的な構成は、上記通常入賞部
220と同様である。
【0018】特別変動入賞部223は、パチンコ玉を受
け入れるための入賞孔の開口部が、他の入賞部に較べて
非常に大きく構成されている。また、該開口部を閉じる
ための開閉可能な蓋を備えている。閉じられた状態にお
ける該蓋は、遊技盤2の盤面とほぼ同じ高さとなって、
遊技盤2の盤面の一部を構成することとなる。該特別変
動入賞部223は、通常は、蓋が閉じられており、パチ
ンコ玉は、該変動入賞部2223の位置に到達しても入
賞することはできない。しかし、一旦、蓋が開くと、開
口部が大きいだけに、極めて入賞率の高い状態となる。
【0019】該特別変動入賞部223の開くタイミング
や、開いている期間等は、変動表示部21によって決定
される”当たり状態”に応じて定められている。なお、
該特別変動入賞部223は、このようにして決定された
期間が経過する以前であっても、あらかじめ定められた
個数分だけの入賞があった場合には、閉じるようになっ
ている。
【0020】変動表示部21は、あらかじめ用意された
複数の表示絵柄のうちから選択された絵柄を用いて表示
内容を順次更新してゆき、該更新動作を停止した時の表
示絵柄に応じて、当たり状態を決定するためのものであ
る。表示絵柄の変動は、始動入賞部222への入賞を契
機として開始され、所定時間後に自動的に停止される。
そして、この停止した時の表示絵柄に応じて、上述の当
たり状態(すなわち、特別変動入賞部223の開く回
数、及び開いている期間の長さ)が決められる。
【0021】一般的には、該変動表示部21は、3桁の
デジタル表示のカウンタによって構成されている。その
表示がある特定の状態、例えば、”777”のごとく、
各桁の表示絵柄が一致した状態、となった時が、特別変
動入賞部223の開いている時間や回数が最も大きい”
大当たり”の状態になる。例えば、変動表示部21の各
桁が、「0」〜「9」,「A」〜「F」の16種類の絵
柄のいずれかを変動表示する場合を考えると、大当りと
なる場合は、3つの桁の表示図柄が全て「0」である場
合,「1」である場合,…,「F」である場合の16通
りがある。該変動表示部21に表示絵柄は、数字のみな
らず、各種果物の絵や記号等も用いられている。
【0022】該変動表示部21の具体的構成は、CRT
を用いたもの、スロットマシンのような表示絵柄を描い
た機械的なドラムを用いたもの等各種ある。該変動表示
部21や特別変動入賞部223等の動作は、マイクロコ
ンピュータなどを含んだ各種電子回路、および、該電子
回路によって制御されるソレノイド等によって行われて
いる。
【0023】パチンコ装置による遊技方法について説明
する。
【0024】遊技者は、あらかじめパチンコ玉を玉貸出
し機から購入し、貯留部4の発射玉皿41に投入する。
そして、発射ダイヤル30を所望の角度だけ回転させる
と、玉弾き機構31によって自動的にパチンコ玉が発射
されてゆく。発射されたパチンコ玉は、ガイドレール2
0aとガイドレール20bとの間を通って上昇し、遊技
盤2の遊技部の上部に達する。そして、ここから自由落
下を始める。この落下途中、パチンコ玉は、釘23等に
ぶつかって、進路を不規則に変えてゆく。途中、入賞部
22に入賞すると、上述した規則に従って、パチンコ玉
が貯留部4の発射玉皿41あるいは予備玉皿43に払い
だされる。一方、入賞しなかったパチンコ玉は、アウト
玉入り口25を通じて回収される。
【0025】なお、ここで述べたパチンコ装置は最も基
本的なものであり、最近では、さらに改良を加えて、大
当たり状態となる確率が変動するようになっているもの
もある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のパチン
コ装置1では、左側一方向から遊技盤2の遊技領域へパ
チンコ玉が打ち込まれるにもかかわらず、図8に示され
ているように、入賞部22や釘23の配置が、左右対象
となっている。このような配置のパチンコ装置1では、
それを使用する多くの遊技者が中心に配置された始動入
賞部222を狙うため、主に遊技領域の中心部から左側
の領域へパチンコ玉が打ち込まれる。また、初心者や経
験の少ない遊技者がパチンコを行うと、弾いたパチンコ
玉のほとんどは、遊技領域の左半分に流れてしまうこと
が多く、パチンコ装置1の右半分の遊技領域が活用され
ていないという問題があった。
【0027】また、遊技者にとっては、パチンコ玉が遊
技領域の左半分にだけ流れていくため、右半分の領域に
位置する入賞部へ入賞する確率が減少し、満足できない
状態となることが多かった。
【0028】一方、このようなパチンコ玉の左側への集
中は、遊技領域中央の最上部に設けられている、いわゆ
る天釘の傾き等を微調整することで、原理的には避ける
ことができるといわれている。すなわち、天釘によりパ
チンコ玉の軌跡を変化させ、それより下方に設けられた
遊技領域の左右両方へ流れるように、天釘の傾きなどを
調整するのである。しかし、実際の調整には経験が必要
となるうえ、各装置毎に行う必要があり、調整に手間が
かかっていた。
【0029】本発明の目的は、上記の問題点を鑑み、遊
技盤に設けられた遊技領域の全面へ、できるだけ均等に
パチンコ玉を分散させることが可能なパチンコ装置を提
供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、上方
から下方へ流れていくパチンコ玉を用いて遊技を行う遊
技領域を形成する遊技盤と、該遊技領域内に設けられる
入賞部と、該遊技領域内へパチンコ玉を打ち込む発射装
置とを備えるパチンコ装置において、発射装置により打
ち出されたパチンコ玉を導いて、いずれの入賞部よりも
上方の所定位置へ放出するガイド部材と、ガイド部材か
ら放出され衝突してくるパチンコ玉を、下向き方向へ反
射する分散部材とを有することを特徴とするパチンコ装
置が提供される。
【0031】
【作用】本発明において、発射装置は遊技者の操作を受
けいれて、パチンコ玉を遊技盤に形成された遊技領域に
打ち出すためのものである。ガイド部材は、発射装置に
より打ち出されたパチンコ玉を導いて、遊技領域内の、
いずれの入賞部よりも上方の所定位置へ放出する。分散
部材は、遊技領域の最上部に配置されるもので、ガイド
部材から放出され衝突してくるパチンコ玉を、下向き方
向へ反射する。
【0032】このように反射されたパチンコ玉は、各種
の入賞部が設けられている、分散部材よりも下方に位置
する遊技領域へ分散される。
【0033】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0034】パチンコ装置1は、2つの遊技領域2L、
2Rを形成する遊技盤2と、該2つの遊技領域の両方へ
パチンコ玉が移動するようにパチンコ玉を送り出す発射
装置3と、パチンコ玉を溜めておく貯留部4とを有して
構成されている。
【0035】発射装置3は、発射ダイヤル30と、玉弾
き機構31(図3参照)とを有して構成されている。発
射装置3は、遊技者が発射ダイヤル30を所望の角度だ
け回転させると、貯留部4に置かれているパチンコ玉
を、一つずつ、その回転角度に応じた強さで、自動的
に、発射してゆくものである。
【0036】玉弾き機構31は、例えば、パチンコ玉を
打ち出すためのプランジャーと、プランジャーを打ち出
す方向と逆の方向へ所定の吸引力で吸着し開放する電磁
石と、プランジャーを打ち出す方向へ付勢するバネ等の
付勢部材と、入力される制御信号に基づいて電磁石の駆
動制御を行う電磁石駆動装置とを有する。また、電磁石
で吸引する代わりに、圧搾空気を利用して、パチンコ玉
を打ち出す方向へプランジャーを押し出すような構成と
しても良い。
【0037】発射装置3は、ダイヤル30の角度とパチ
ンコ玉の発射速度とが時間的に常に一定の関係とはなら
ず、ダイアル30を一定角度に設定してもパチンコ玉の
速度に適度なばらつきが生じるような構成となってい
る。これは、遊技者が不法にダイヤル30を固定して
も、パチンコ玉が遊技部の全く同じ位置に打ち込まれな
いようにするためのものである。
【0038】遊技盤2は、その盤面が、パチンコ装置1
の設置床面に対して略垂直となるように設置されてい
る。遊技盤2には、その中心を通るように下方から鉛直
上方へ伸びた、1対のガイドレール20a、20b(以
下ガイドレール20という)が設けられている。このガ
イドレール20は、上方の端部が開放されており、パチ
ンコ装置1の下方に設けられている発射装置3によって
発射されたパチンコ玉を遊技領域上方へ打ち出す。遊技
盤2には、さらに、ガイドレール20の開放端20cの
上方には、ガイドレール20から打ち出されたパチンコ
玉を、左右下方へ反射するための、所定の形状を形成す
る分散板24が設けられている。
【0039】本実施例において、分散板24は、その凸
面が上方を向くように配置された曲面を形成する金属製
の板部材により構成されている。具体的には、例えば、
用いる金属としてはスチールを用いる。また、板部材
は、適度に大きな弾性を備えることができるように、そ
の厚さを決定する。このような構成によれば、分散板2
4は、衝突してくるパチンコ玉の多くを、左右ほぼ均等
に分散させるように反射することが可能となる。
【0040】また、分散板24には、パチンコ玉が常時
衝突してくるので、衝突してくるパチンコ玉の衝撃によ
り変形しないように、充分高い剛性を有する構成とす
る。また、このような構成とすることで、分散板24の
配置及び形状は変形しにくいものとなる。このため、従
来、パチンコ装置ごとに行われてきた天釘等の釘に対す
る調整が不要となり、パチンコ装置の維持が簡略化され
る。
【0041】本発明において、分散板24の形状は、図
1に示されたものに限定されるものではなく、例えば、
図9(a)に示すように、パチンコ玉が衝突する可動部
材241と、可動部材241を回転可能に保持する支持
部材240とから構成されるものであっても良い。ここ
で、可動部材241は弧状に形成された所定の幅を備え
る金属製の板部材241bと、板部材241bと支持部
材240とを接続する接続部材241aとから構成され
る。
【0042】このような分散板24は、パチンコ玉が衝
突する毎に、その力を受けて支持部材240の回りを回
転し、パチンコ玉を左右方向へ反射する。また、回転力
が強く板部材241bが上方へ回転したとしても、支持
部材240によりパチンコ玉が反射されつづけるので、
問題はない。
【0043】ガイドレール20の左右には、分散板24
で反射されたパチンコ玉が流れて行き、実質的な遊技が
行われる1対の遊技領域2L、2R(遊技部)が形成さ
れている。これら2つの遊技領域は、ガイドレール20
によってパチンコ玉が移動しないように互いに分離され
ており、ガイドレール20を対称軸として、互いにほぼ
対称な構成を備えている。
【0044】本実施例では、1対の遊技領域2L、2R
の構成が左右対称配置である例を示しているが、本発明
のパチンコ装置はこの例に限定されるものではなく、例
えば、これらの遊技領域に設けられている入賞部等の構
成が、対称ではなく同一であるもの、または、互いに異
なるものでも良い。また、ガイドレール20の位置を変
え、領域の大きさが異なるように構成されていても構わ
ない。
【0045】各遊技領域の各所には、パチンコ玉の入る
入賞孔を備えた、通常入賞部220、変動入賞部22
1、始動入賞部222、特別変動入賞部223が設けら
れている(以下、これらを総称して”入賞部22”とい
う)。上方から落下してきたパチンコ玉が、いずれかの
入賞部22の入賞孔に入ると、各入賞部22ごとに定め
られた個数のパチンコ玉が、貯留部4に払い出される。
【0046】通常入賞部220は、パチンコ玉が一つ入
賞する毎に、パチンコ玉が所定個数(一般的には、10
個程度)払い出される。該通常入賞部220へは、この
上側面に固定的に設けられた開口部からのみ入賞するこ
とができる。
【0047】変動入賞部221は、入賞しにくい状態
と、入賞しやすい状態と、の二つの異なる形態をとるこ
とができ、適宜、その状態が遷移する。図1中の変動入
賞部221は入賞しやすい状態を示している。変動入賞
部221が入賞しにくい状態の場合の入賞のしやすさ
は、上記通常入賞部220とほぼ等しいように設定され
ている。
【0048】入賞しやすい状態では、変動入賞部221
の左右壁部が、その下端部に設けられた軸を中心として
回動して外側に開き、”翼”を開いたような状態となっ
ている。そして、この”翼”上に到達したパチンコ玉
は、該翼によって、変動入賞部221内に設置されてい
る入賞孔に導かれる。つまり、該翼の長さ分だけ、入賞
しやすくなっている。本実施例においては、該形態の変
更を、パチンコ玉が一つ入賞する毎に行っている。該形
態の変更は、入賞したパチンコ玉から受ける力によっ
て、機械的になされるものである。なお、パチンコ玉
が、1個入賞する毎に、所定個数のパチンコ玉が払い出
される点は、通常入賞部220と同様である。
【0049】始動入賞部222は、上記通常入賞部22
0と基本的には同様な構成を備えている。ただし、該始
動入賞部222については、パチンコ玉が入賞すると、
後述する変動表示部21が作動される。すなわち、始動
入賞部222への入賞が後述する大当たり状態を得られ
るかどうかの契機となるため、遊技者の多くにとって、
該入賞部222への入賞率が高いかどうかが、遊戯する
パチンコ装置1を選ぶ際の重要な考慮点となっている。
【0050】特別変動入賞部223は、図2に示すよう
に、パチンコ玉を受け入れるための開口部(2232)
が他の入賞部に較べて非常に大きく構成されている。ま
た、該開口部2232を閉じるための開閉可能な蓋22
31を備えている。該蓋2231は、図2に示すとお
り、その下端部を軸2233によって支えられている。
該軸2233を中心として回動されることによって、特
別変動入賞部223の開閉が行われる。従って、開いた
状態においては、蓋2231は遊技盤2の盤面よりも前
側に突出した状態となるため、パチンコ玉を捕捉し、開
口部2232に取り込むように作用する。一方、閉じら
れた状態における該蓋2231は、遊技盤2の盤面とほ
ぼ同じ高さとなって、遊技盤2の盤面上を落下してくる
パチンコ玉に影響を与えることはない。該図中、蓋22
31を閉じた状態を点線で示した。
【0051】該特別変動入賞部223は、通常、蓋22
31が閉じられている。そのため、パチンコ玉は、該変
動入賞部2223の位置に到達しても入賞することはで
きない。しかし、一端、蓋2231が開くと、開口部2
232が大きいだけに、極めて入賞率の高い、パチンコ
玉が入りやすい状態となる。該特別変動入賞部223の
開くタイミングや、開いている期間等は、変動表示部2
1によって決定される”当たり状態”に応じて定められ
ている。なお、該特別変動入賞部223は、このように
して決定された期間が経過する以前であっても、あらか
じめ定められた個数分だけの入賞があった場合には、閉
じるようになっている。
【0052】なお、遊技盤の背面側には、各入賞部22
の入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設けられており、
入賞したパチンコ玉の回収は、これによって行われてい
る。
【0053】変動表示部21は、あらかじめ用意された
複数の表示絵柄のうちから選択された絵柄を用いて表示
内容を順次更新してゆき、該更新動作を停止した時の表
示絵柄に応じて、当たり状態を決定するためのものであ
る。表示絵柄の変動は、始動入賞部222への入賞を契
機として開始され、所定時間後に自動的に停止される。
そして、この停止した時の表示絵柄に応じて、上述の当
たり状態(すなわち、特別変動入賞部223の開く回
数、及び開いている期間の長さ)が決められる。
【0054】一般的には、該変動表示部21は、3桁の
デジタル表示のカウンタによって構成されている。その
表示がある特定の状態、例えば、”777”のごとく、
各桁の表示絵柄が一致した状態、となった時が、特別変
動入賞部223の開いている時間や回数が最も大きい”
大当たり”の状態になる。例えば、変動表示部21の各
桁が、「0」〜「9」、「A」〜「F」の16種類の絵
柄のいずれかを変動表示する場合を考えると、大当りと
なる場合は、3つの桁の表示図柄が全て「0」である場
合、「1」である場合、…、「F」である場合の16通
りがある。該変動表示部21に表示絵柄は、数字のみな
らず、各種果物の絵や記号等も用いられている。
【0055】該変動表示部21の具体的構成は、CRT
を用いたもの、スロットマシンのような表示絵柄を描い
た機械的なドラムを用いたもの等各種ある。該変動表示
部21や特別変動入賞部223等の動作は、マイクロコ
ンピュータなどを含んだ各種電子回路、および、該電子
回路によって制御されるソレノイド等によって行われて
いる。
【0056】各遊技領域には、パチンコ玉の進路を変化
させるための、釘23や風車23’が、各所に配置され
ている。
【0057】各遊技領域の下端部には、アウト玉入り口
25が設けられており、いずれの入賞部22にも入賞す
ることのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るよう
になっている。そして、アウト玉入り口25に入ったパ
チンコ玉は、両遊技領域に共通の、図示していないアウ
ト玉回収機構によって回収される。なお、アウト玉回収
機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉
は、一旦、店全体規模で設けられているパチンコ玉管理
システムに戻された後、再び、貯留部4への払い出しや
玉の貸し出しに用いられる。
【0058】貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿
41、賞品玉排出口42、予備玉皿43を含んでなる。
発射玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく
部分である。入賞した場合のパチンコ玉の払い出しは、
賞品玉排出口40を通じて、該発射玉皿41に行われ
る。入賞が多く、該発射玉皿41が一杯になったときに
は、パチンコ玉の払出経路が自動的に変わり、払出は、
賞品玉排出口42を通じて予備玉皿43へ行われるよう
になっている。
【0059】この他、パチンコ装置には、効果音を発生
するアラームや装飾ランプが設けられている。これら
は、発射装置3からパチンコ玉を発射しているときや、
パチンコ玉が入賞したときなどに作動し、遊技の雰囲気
を盛り上げるためのものである。
【0060】次に、本実施例によるパチンコ装置1の制
御上の構成を、図3、図4を用いて説明する。
【0061】該パチンコ装置1は、その制御機構とし
て、図4に示すように、発射ダイヤル30の角度を検出
するダイヤル角度検出センサ32と、2つの遊技領域2
L、2R内に設けられた入賞部22や変動表示部21等
の制御をそれぞれ行う左領域制御部601および右領域
制御部602と、パチンコ玉を払い出すための払出機構
80と、上述した発射装置3に含まれている玉弾き機構
31を含む、パチンコ装置全体を統括制御する全体制御
部600とを備えている。
【0062】左領域制御部601と右領域制御部602
とは、互いに同じ構成を備えており、互いに独立して動
作する。該領域制御部601、602は、それぞれ、入
賞検出センサ70と、絵柄検出センサ71と、変動表示
部21を駆動する変動表示部駆動部2100と、特別変
動入賞部223を開閉させる特別変動入賞部駆動部22
30と、装飾用のライトや効果音を発する装飾部26を
制御するための装飾制御部2600と、該領域内に含ま
れる構成部分の統括制御すると共に、全体制御部600
へパチンコ玉の払出を要請する制御信号を出力する制御
部6とを備えている。
【0063】ダイヤル角度検出センサ32は、発射ダイ
ヤル30の回転角度を検出するためのものである。該セ
ンサ32の検出結果は、全体制御部600へ出力され
て、パチンコ玉を弾く強さが決定されている。該決定さ
れた強さは、全体制御部600から玉弾き機構31に出
力され、玉弾き機構31は、これに従って、パチンコ玉
を弾いている。
【0064】左領域制御部601および右領域制御部6
02のそれぞれに含まれる入賞検出センサ70は、上記
入賞部22へのパチンコ玉の入賞を検知して、制御部6
に知らせるためのものである。該入賞検出センサ70
は、個々の入賞部220、221、222、223毎に
設けられている。入賞検出センサ70は、例えば、マイ
クロスイッチで構成され、入賞部22にパチンコ玉が入
ると、オンして入賞を検知する。また、各入賞検出セン
サ70の制御部6への入力は、独立的に行われているた
め、制御部6は、いずれの入賞部(220、221、2
22、223)における入賞であるかを判別することが
できる。
【0065】絵柄検出センサ71は、変動表示部21の
各桁に表示されている絵柄を検出している。絵柄検出セ
ンサ71の具体的構成は、特に限定されないが、本実施
例においては、磁気を用いたマーカとセンサとの組合せ
によって実現している。すなわち、絵柄と対応づけられ
たコードを表す磁気的マーカと、磁気検出センサとで実
現される。この他、バーコードをマーカとして用い、バ
ーコードリーダをセンサとして用いるようにしてもよ
い。
【0066】全体制御部600および両制御部6のそれ
ぞれは、本実施例においては、プロセッサ、メモリ等の
ハードウエア資源と、該メモリに格納されている各種の
プログラムとを含んで構成されている。
【0067】各制御部6は、例えば、始動入賞部222
への入賞があった場合には、変動表示部21を始動・停
止させるとともに、表示されている絵柄の一致状態を判
定する機能を備えている。さらに、該判定の結果、絵柄
が大当たりの配列となっていた場合には、特別変動入賞
部223を所定時間、所定回数だけ開かせる機能を備え
ている。該時間、回数に関する情報は、制御部6が、予
め備えているものとする。制御部6の備える機能の詳細
については、後ほど動作説明と合わせて行うこととす
る。
【0068】変動表示部駆動部2100、特別変動入賞
部駆動部2230、装飾制御部2600は、各制御部6
からの指示に従って動作している。
【0069】次に、本実施例によるパチンコ装置1の動
作を、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0070】動作中、右領域制御部601および左領域
制御部602のそれぞれに含まれる制御部6は、入賞検
出センサ70の出力状態を確認することによって入賞の
有無を監視している(ステップ800)。そして、入賞
があった場合には、その入賞のあった入賞部の種類を判
定して(ステップ802)、その種類に応じた処理を実
行する。
【0071】通常入賞部220、変動入賞部221、あ
るいは、特別変動入賞部223への入賞があった場合に
は、装飾制御部2600に対して効果音等を発生させる
ように指示を出すと共に、入賞の種類ごとに予め定めら
れている個数のパチンコ玉を払出機構80から払い出さ
せるために全体制御部600へ制御信号を出力する(ス
テップ804)。
【0072】これに応じて、装飾制御部2600は装飾
部26に効果音を発生させるなどする。また、払出機構
80は、貯留部4の発射玉皿41あるいは予備玉皿43
にパチンコ玉を払いだす。なお、払出機構80は、制御
部6からの該指示の回数を記憶するメモリを備えてお
り、入賞が連続してあった場合に対応することができる
構成を備えている。
【0073】始動入賞部222への入賞であった場合も
同様に、制御部6は、効果音等の発生指示を出すととも
に、パチンコ玉の払い出しを指示する信号を全体制御部
600へ出力する(ステップ806)。
【0074】この後、入賞があった始動入賞部222が
配置された側の領域制御部に含まれる制御部6は、変動
表示部駆動部2100を介して、変動表示部21の各桁
に表示している絵柄の順次更新動作を開始させるととも
に、所定時間経過後にこの更新動作を停止させる(ステ
ップ810)。そして、該停止時の絵柄を絵柄検出セン
サ71の出力信号に基づいて検出し(ステップ81
2)、該検出された絵柄の配列を対象として、当たり状
態の判定を行う(ステップ814)。
【0075】該判定の結果、予め定めている大当たりの
条件と合致していれば、該制御部6の含まれる領域の特
別変動入賞部駆動部2230に対して、特別変動入賞部
223の蓋2231を作動させて、特別変動入賞部22
3を所定時間、所定回数だけ開閉させる(ステップ81
6)。これによって、この間の入賞率は飛躍的に向上す
ることとなる。一方、ステップ812における判定の結
果、大当たりとなっていなければ、そのまま、ステップ
800に戻る。
【0076】パチンコ装置の電源が投入されている間、
全体制御部600および2つの制御部6は、該フローチ
ャートに示した処理を実行しつづける構成となってい
る。
【0077】なお、該フローチャートには示していない
が、変動表示部21が作動している間に始動入賞222
部への入賞があった場合でも該入賞の事実(回数)は制
御部6内のメモリに保留されて、変動表示部21は作動
等が保証されている。他の入賞部への入賞があった場合
についても同様に、メモリに保留され、玉の払出が保証
されている。
【0078】本実施例では、遊技領域の中心を上下に通
る中心軸に沿って、パチンコ玉を打ち出し、その打ち出
されたパチンコ玉を分散板24により、左右に分離して
配置された2つの遊技領域へ分散させる。さらに、これ
ら2つの遊技領域は、各領域に含まれる始動入賞部22
2への入賞および大当たり状態の確定が、それぞれ、独
立して行われる。
【0079】このため、本実施例によれば、打ち出され
たパチンコ玉を、遊技盤2に設けられた遊技領域の全面
へ、ほぼ均等にパチンコ玉を分散させることができ、そ
の結果、遊技者は、2つの領域で、互いに独立して続行
されるゲームを楽しむことが可能なパチンコ装置を提供
することができる。
【0080】また、本実施例によれば、従来必要であっ
た天釘の調整及び設定を行う必要がなくなり、パチンコ
装置の維持が非常に簡単となる。
【0081】本実施例では、デジタルパチンコ装置を例
にとって説明を行ったが、本発明はこれに限定されず、
例えば、飛行機ものや権利もの等のパチンコ装置にも同
様に適用できる。また、釘と玉とを用いて遊技を行うも
のであって、左右のいずれかの1つの方向から玉が、遊
技領域へ打ち出される他の遊技機に対しても、本発明を
適用することで、同様な効果を達成することが可能であ
る。
【0082】本実施例では、発射装置3から打ち出され
たパチンコ玉を上方へ導くガイドレール20を遊技盤2
の盤面上に設けたが、本発明はこれに限定されない。例
えば、ガイドレール20の代わりに、発射装置3から打
ち出すパチンコ玉を、遊技盤2の裏面側を通り上方へ導
くガイド手段を設け、図11に示すように、分散板24
の直下から分散板24へ向かって、パチンコ玉を放出す
る放出口20cを形成する構成としてもよい。
【0083】このような構成とすることで、分散板24
の下方に位置する、2つの遊技領域2Lおよび2Rの間
でのパチンコ玉の行き来を可能とする。このため、パチ
ンコ玉の移動可能範囲が増え、遊技者はゲームをより一
層楽しむことが可能となる。
【0084】次に、本発明を適用したパチンコ装置の他
の実施例を、図6および図7を用いて説明する。
【0085】本実施例は、上記実施例において、パチン
コ玉が衝突する分散板24の衝突面の向きを、遊技者が
制御できる構成としたものである。
【0086】本実施例は、図6および図7に示すよう
に、分散板24の向きを変えるための分散板回転機構9
0と、該回転機構90の動作量を制御するための分散板
制御ダイヤル3’と、該制御ダイヤル3’の回転角度を
検出する分散板制御ダイヤル角度検出センサ33とをさ
らに有する。
【0087】本実施例のその他の構成は、上記実施例の
構成(図1および図3参照)と同じであり、それら同じ
部分については、図で同じ符号を付して、その説明を省
略する。
【0088】本実施例において、分散板24は、所定の
長さ及び厚さを有する板状の部材を備えるもので、その
部材で形成される衝突面が、遊技盤2の盤面に対して略
垂直となるように、遊技盤2の盤面に装着されている。
また、分散板24の装着においては、その衝突面の方線
方向と、ガイドレール20から打ち出されるパチンコ玉
の移動方向とがなす角度が、所定の角度範囲内で変化可
能であるように装着されている。分散板24の板部材と
しては、例えば、所定の長さ及び厚さのスチール板を用
いることができる。
【0089】また、図6に示される分散板24の代わり
に、図9に示されるような、遊技盤2の盤面に沿った断
面形状が3角形を形成するブロック状の分散部材243
を用いても良い。分散部材243の、パチンコ玉と衝突
する面は、分散板24と同じように、遊技盤2の盤面に
対して略垂直に配置される。
【0090】分散部材243は、回転中心242の回り
に、分散板24と同様に回転可能に装着されるもので、
その回転駆動機構および動作制御は、分散板24と同様
に行われる。
【0091】また、分散部材243の形状はこれに限定
されず、例えば、図10に示されるように、多角形(図
10(a))でも、不定形(図10(b))でも構わな
い。
【0092】また、分散部材243は、以下に述べる装
飾部26により動作中には光を発生する構成としたり、
外部から光が照射されるような構成としても良い。
【0093】分散板回転機構90は、遊技盤2の裏面側
から分散板24と連結され、分散板24の衝突面の向き
が変化するための回転駆動力を発生して、分散板24を
回転させる。具体的には、分散板回転機構24は、例え
ば、DCモータとその駆動装置とを有し、その回転力出
力軸が分散板24の裏面側と接続されるものとする。
【0094】分散板制御ダイヤル3’は、パチンコ装置
1の正面の遊技者が操作しやすい位置に設けられるもの
で、分散板の回転を制御するために遊技者が操作するダ
イヤルである。
【0095】分散板制御ダイヤル角度検出センサ33
は、図7に示すように、分散板制御ダイヤル3’の回転
角度を検出し、その検出結果を全体制御部600へ出力
する。
【0096】全体制御部600は、分散板制御ダイヤル
角度検出センサ33からの検出結果を受け入れて、その
結果から、分散板制御ダイヤル3’の回転角度に対応し
た角度だけ分散板24が回転するように、分散板回転機
構90の動作を制御する。
【0097】本実施例において、パチンコ装置1の動作
処理は、上記実施例の動作(図5参照)と同じであり、
この説明は省略する。ただし、本実施例では、遊技者
は、発射装置3の発射ダイヤル30を制御してパチンコ
玉を打ち出すだけではなく、分散板制御ダイヤル3’を
用いて、分散板24の向きを変化させ、分散板24と衝
突して反射されるパチンコ玉の移動方向を制御する。
【0098】本実施例によれば、パチンコ装置1の遊技
盤2に形成された遊技領域全面を活用できると共に、パ
チンコ玉の移動方向を制御することで、左右にある遊技
領域のうち、所望の遊技領域へパチンコ玉を打ち出すこ
とができ、遊技者がパチンコをより一層楽しむことがで
きるパチンコ装置を提供することができる。
【0099】本実施例では、遊技者により分散部材24
の変位動作を制御していたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、遊技者に制御させるのではなく、全体
制御部600のメモリーに予め動作シーケンスを記憶さ
せておき、それに基づいて、分散板24の変位動作を制
御する構成としても良い。
【0100】また、2つの遊技領域のそれぞれにおける
大当たり状態と連動させて、該状態が達成された遊技領
域へ、より多くのパチンコ玉が移動して行くように、分
散板24の向きを制御する構成としても良い。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、遊技盤に設けられた遊
技領域全面へパチンコ玉をほぼ均等に分散させることが
できるパチンコ装置を提供することができる。
【0102】また、本発明によれば、打ち出されたパチ
ンコ玉は遊技領域全面へ分散するため、遊技者は、遊技
領域内に設けられている、すべての入賞部を均等に狙う
ことが可能となる。
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパチンコ装置の正面図
である。
【図2】特別変動入賞部223の機構を示す模式図であ
る。
【図3】右領域制御部601および左領域制御部602
のそれぞれの構成を示すブロック図である。
【図4】パチンコ装置1の制御機構の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】パチンコ装置の処理動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の他の実施例であるパチンコ装置の正面
図である。
【図7】図6の実施例の制御機構の構成を示すブロック
図である。
【図8】従来のパチンコ装置の正面図である。
【図9】図9(a):図1の実施例における分散板24
の他の例を示す説明図である。 図9(b):図6の実施例における分散手段の他の例を
示す説明図である。
【図10】図10(a):分散部材243の他の例を示
す説明図である。 図10(b):分散部材243の他の例を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の他の実施例であるパチンコ装置の正
面図である。
【符号の説明】
1:パチンコ装置、 2:遊技盤、2L、2R:遊技領
域、 3:発射装置、3’:分散板制御ダイヤル、
4:玉貯留部、 6:制御部、 20a,20b:ガイ
ドレール、 21:変動表示部、 22:入賞部、 2
3:釘、 23’:風車、 24:分散板、 25:ア
ウト玉入り口、 26:装飾部、 30:発射ダイヤ
ル、 31:玉弾き機構、 32:ダイヤル角度検出セ
ンサ、 33:分散板制御ダイヤル角度検出センサ、
40:賞品玉排出口、 41:発射玉皿、 42:賞品
玉排出口、 43:予備玉皿、 70:入賞検出セン
サ、71:絵柄検出センサ、 80:払出機構、 9
0:分散板回転機構、 220:通常入賞部、 22
1:変動入賞部、 222:始動入賞部、 223:特
別変動入賞部、241、243:分散部材、 600:
全体制御部、 601:左領域制御部、602:右領域
制御部、 2100:変動表示部駆動部、 2110:
表示領域、 2230:特別変動入賞部駆動部、 22
31:蓋、 2232:開口部、 2600:装飾制御
部。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方から下方へ流れていくパチンコ玉を用
    いて遊技を行う遊技領域を形成する遊技盤と、該遊技領
    域内に設けられる入賞部と、該遊技領域内へパチンコ玉
    を打ち込む発射装置とを備えるパチンコ装置において、 発射装置により打ち出されたパチンコ玉を導いて、いず
    れの入賞部よりも上方の所定位置へ放出するガイド部材
    と、 ガイド部材から放出され衝突してくるパチンコ玉を、下
    向き方向へ反射する分散部材とを有することを特徴とす
    るパチンコ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ガイド部材は、前記遊技盤の表面側に設けられた、
    パチンコ玉を上方へ放出する放出部を有し、 前記遊技領域は、前記ガイド部材の放出部の左右側にそ
    れぞれ位置し、所定数の前記入賞部がそれぞれ設けられ
    ている、2つの小領域を有することを特徴とするパチン
    コ装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記発射装置は、前記遊技領域最下部よりも下方に配置
    されるものであり、 前記ガイド部材は、 前記発射装置がパチンコ玉を打ち入れる打ち込み部と、 打ち込まれたパチンコ玉を、前記遊技領域上方から前記
    放出部へ、前記遊技盤盤面に沿って導くガイド部とをさ
    らに有することを特徴とするパチンコ装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記ガイド部材のガイド部は、パチンコ玉が通るための
    所定の幅の空間を形成する、互いにほぼ平行であるよう
    に前記遊技盤盤面の表面に設置された1対の板部材を有
    することを特徴とするパチンコ装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記ガイド部材のガイド部は、パチンコ玉が通るための
    所定の幅の空間を形成する、前記遊技盤盤面の裏面側に
    設置された1対の管状部材を有することを特徴とするパ
    チンコ装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記ガイド部材のガイド部は、前記遊技盤の盤面表面の
    中心を上下に通るように設置されることを特徴とするパ
    チンコ装置。
  7. 【請求項7】請求項2〜6のいずれかにおいて、 前記2つの小領域のそれぞれは、互いに同一の構成を備
    える遊技領域を形成することを特徴とするパチンコ装
    置。
  8. 【請求項8】請求項2〜6のいずれかにおいて、 前記2つの小領域のそれぞれは、互いに対称な構成を備
    える遊技領域を形成することを特徴とするパチンコ装
    置。
  9. 【請求項9】請求項2〜6のいずれかにおいて、 前記2つの小領域のそれぞれは、互いに異なる構成を備
    える遊技領域を形成することを特徴とするパチンコ装
    置。
  10. 【請求項10】請求項8において、 前記小領域のそれぞれには、所定の絵柄の変動表示を行
    う変動表示部が設けられるものであり、 前記小領域のそれぞれに設けられている前記入賞部のう
    ち少なくとも1つは、パチンコ玉が入賞することで、該
    変動表示部の変動表示を開始させる始動入賞部であるこ
    とを特徴とするパチンコ装置。
  11. 【請求項11】請求項1において、 前記分散部材は、それが形成するパチンコ玉との衝突面
    が前記遊技盤の盤面に対して略垂直となるように、前記
    遊技盤の盤面上に配置されることを特徴とするパチンコ
    装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 前記分散部材の衝突面は、所定の曲面を形成する板部材
    で形成されることを特徴とするパチンコ装置。
  13. 【請求項13】請求項11において、 前記分散部材の衝突面は、所定の曲面を形成するブロッ
    ク部材で形成されることを特徴とするパチンコ装置。
  14. 【請求項14】請求項11において、 前記分散部材の衝突面は、所定の形状を有する部材で形
    成されることを特徴とするパチンコ装置。
  15. 【請求項15】請求項11において、 前記分散部材は、その衝突面の向きが、前記ガイド部材
    の放出部への方向に対して、変位可能な状態で、前記遊
    技盤の盤面上に装着されていることを特徴とするパチン
    コ装置。
  16. 【請求項16】請求項15において、 前記分散部材の衝突面の向きを変位させる駆動機構と、 駆動機構の動作を制御することで、衝突面の向きを所定
    の規則に基づいて変位させる制御手段とをさらに有する
    ことを特徴とするパチンコ装置。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記ガイド部材は、前記遊技盤の表面側に設けられ、前
    記分散部材へ衝突することが可能なようにパチンコ玉を
    上方へ放出する放出部を有するものであり、 前記遊技領域は、前記ガイド部材の放出部の左右側にそ
    れぞれ位置し、所定数の前記入賞部がそれぞれ設けられ
    ている2つの小領域を有し、 各小領域には、所定の絵柄の変動表示を行う変動表示部
    が設けられ、 各小領域に設けられている入賞部のうちの少なくとも1
    つは、パチンコ玉が入賞することで、該小領域に位置す
    る変動表示部の変動表示を開始させる始動入賞部であ
    り、 前記制御手段は、該2つの小領域のそれぞれでの該始動
    入賞部への入賞により開始された該変動表示部の変動表
    示をそれぞれ所定時間後に停止させ、停止時に表示され
    ている絵柄の一致状態が予め定めた特定の状態となって
    いるかを判定し、判定の結果、該特定の状態となってい
    る場合には、該特定の状態となっている該変動表示部が
    位置する該小領域へ、より多くのパチンコ玉が移動する
    ように、前記駆動機構を制御して、前記分散部材の衝突
    面の向きを変位させることを特徴とするパチンコ装置。
  18. 【請求項18】請求項15において、 前記分散部材の衝突面の向きを変位させる駆動機構と、 前記分散部材の衝突面の向きの変位に関する遊技者の操
    作を受け付け、その操作量に対応した指示信号を出力す
    る操作受付手段と、 該指示信号を受け入れて、該駆動機構の動作制御を行う
    制御手段とをさらに有することを特徴とするパチンコ装
    置。
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