JPH07163720A - パチンコ装置 - Google Patents

パチンコ装置

Info

Publication number
JPH07163720A
JPH07163720A JP5310682A JP31068293A JPH07163720A JP H07163720 A JPH07163720 A JP H07163720A JP 5310682 A JP5310682 A JP 5310682A JP 31068293 A JP31068293 A JP 31068293A JP H07163720 A JPH07163720 A JP H07163720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning
pachinko
prize
ball
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5310682A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ace Denken KK filed Critical Ace Denken KK
Priority to JP5310682A priority Critical patent/JPH07163720A/ja
Publication of JPH07163720A publication Critical patent/JPH07163720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者が、参加意識を抱いて遊技することの
できるパチンコ装置を提供することを目的とする。 【構成】 パチンコ装置の遊技盤2に、各々独立的に回
転するリング210と、該リングの周囲に設けられた当
たり決定ゾーン211と、を備えた変動表示部21を設
ける。当たり決定ゾーン211は、その広さ(すなわ
ち、当たりとなる確率)が等しいもの/異なるものが複
数個設けられている。遊技者が操作スイッチ5を操作す
ることによって、いずれかの当たり決定ゾーンだけが有
効なものとされる。始動入賞部222への入賞を契機と
して、該リング210を所定時間だけ回転され後、停止
させる。そして、この停止時に、当たり決定ゾーン21
1での絵柄に基づいて、当たり状態を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ、特に、特定
の入賞部への入賞によって始動する変動表示部を備え、
該変動表示部がある特定の状態(例えば、”777”)
になると、急激に入賞率の高まるような機構を備えたパ
チンコ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、パチンコは、日本において、国民
的娯楽として定着している。特に、一般庶民の間では、
身近な娯楽として広く愛され、その遊技者層は、老若男
女をとわず広範囲に渡っている。
【0003】以下、パチンコ装置および遊び方の概要を
図11を用いて説明する。図11に示したのは、いわゆ
る”デジパチ(デジタル式パチンコ)”と呼ばれ、現在
主流となっているタイプの一つである。
【0004】パチンコ装置は、外見上は、遊技盤2と、
該遊技盤2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3と、パ
チンコ玉を溜めておく貯留部4と、から主に構成されて
いる。
【0005】発射装置3は、発射ダイヤル3と、玉弾き
機構(図示せず)とにより構成されている。この発射装
置3は、遊技者が発射ダイヤル3を所望の角度だけ回転
させると、その回転角度に応じた強さで、貯留部4に置
かれている玉を、一つずつ、自動的に、発射してゆくも
のである。
【0006】遊技盤2は、略垂直に設置されており、そ
の盤内には、下側から左上にかけて、発射装置3によっ
て発射された玉を導くためのガイドレール20a,20
bが設けられている。該ガイドレール20a,bよりも
右側の領域が、パチンコ玉による実質的な遊技が行われ
る部分である(以下”遊技部”という)。該遊技部の各
所には、パチンコ玉の入る入賞孔を備えた、通常入賞部
220、変動入賞部221、始動入賞部222、特別変
動入賞部223が設けられている(以下、これらを総称
して”入賞部22”と呼ぶ)。上方から落下してきたパ
チンコ玉が、いずれかの入賞部22の入賞孔に入ると、
おのおのの入賞部22について予め定められた個数のパ
チンコ玉が、貯留部4に払い出される。なお、遊技盤の
背面側には、入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設けら
れている。入賞したパチンコ玉の回収は、これによって
行われている。
【0007】遊技盤2の略中央には、絵柄が表示される
とともに、その表示絵柄が適宜変更される変動表示部2
1が設置されている。該変動表示部21の絵柄の表示状
態に応じて、特別変動入賞部223の入賞のしやすさが
変化するようになっている。
【0008】遊技盤2の遊技部には、パチンコ玉の動き
に干渉するための障害釘23や風車24が、各所に配置
されている。これらの傾き具合等は、調整することがで
きる。これによって、各入賞部への入賞の確率を各パチ
ンコ装置毎に調整することができる。
【0009】遊技部の下端部には、アウト玉入り口25
が設けられている。いずれの入賞部22にも入賞するこ
とのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようにな
っている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチン
コ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収
される。
【0010】この他、パチンコ装置には、アラームや装
飾ランプが設けられている。これらは、発射装置3から
パチンコ玉を発射している時、パチンコ玉が入賞した時
などに作動し、遊技の雰囲気を盛り上げる。
【0011】なお、パチンコ店には、店全体規模でのパ
チンコ玉管理システムが設けられている。アウト玉回収
機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉
は、一旦、該パチンコ玉管理システムに戻され、その
後、再び、貯留部4への払い出しや、玉の貸し出しに用
いられる。
【0012】貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿
41、賞品玉排出口42、予備玉皿43からなる。発射
玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく部分
である。入賞した場合の賞品玉の払出は、賞品玉排出口
40を通じて、該発射玉皿41に行われる。入賞が多
く、該発射玉皿41が一杯になったときには、玉の払出
経路が自動的に変わり、賞品玉の払出は、賞品玉排出口
42から予備玉皿43へ行われるようになっている。
【0013】次に、入賞部22および変動表示部21に
ついて詳細に説明する。
【0014】通常入賞部220では、パチンコ玉が一つ
入賞する毎に、パチンコ玉が所定個数(一般的には、1
0個程度)払い出される。該通常入賞部220は、上側
にほぼパチンコ玉1子分の開口広さを有したポケット状
に構成されている。該通常入賞部220へは、該開口部
からのみ入賞することができる。この開口広さは固定的
なものであり、入賞のしやすさが変化することはない。
なお、該通常入賞部220は、複数個設けられているの
が一般的である。
【0015】変動入賞部221(通称、”チューリッ
プ”)は、入賞しにくい状態と、入賞しやすい状態と、
の二つの異なる形態をとることができ、適宜その状態が
変化する。図中、左側の変動入賞部221(l)が入賞
しにくい状態であり、この時の入賞のしやすさは、上記
通常入賞部220とほぼ等しいものとされている。右側
の変動入賞部221(r)が、入賞しやすい状態であ
る。この状態では、変動入賞部221の左右壁部が、そ
の下端部に設けられた軸を中心として回動して、外側に
開き、”翼”を開いたような状態となる。そして、こ
の”翼”上に到達したパチンコ玉は、該翼によって、入
賞孔に導かれる。つまり、該翼の長さ分だけ、入賞しや
すくなっている。両形態間における遷移は、例えば、パ
チンコ玉が一つ入賞する毎に行われる。なお、パチンコ
玉が、入賞する毎に、所定個数のパチンコ玉が払い出さ
れる点は、通常入賞部220と同様である。
【0016】始動入賞部222(通称、”チャッカ
ー”)は、後述する変動表示部21の始動スイッチとし
ての機能を備えており、該始動入賞部222にパチンコ
玉が入賞すると、これを契機として変動表示部21が始
動される。これ以外の基本的な構成は、上記通常入賞部
220と同様である。
【0017】特別変動入賞部223は、パチンコ玉を受
け入れるための入賞孔の開口部が、他の入賞部に較べて
非常に大きく構成されている。また、該開口部を閉じる
ための開閉可能な蓋を備えている。閉じられた状態にお
ける該蓋は、遊技盤2の盤面とほぼ同じ高さとなって、
遊技盤2の盤面の一部を構成することとなる。該特別変
動入賞部223は、通常は、蓋が閉じられており、パチ
ンコ玉は、該変動入賞部2223の位置に到達しても入
賞することはできない。しかし、一旦、蓋が開くと、開
口部が大きいだけに、極めて入賞率の高い状態となる。
該特別変動入賞部223の開くタイミングや、開いてい
る期間等は、変動表示部21によって決定される”当た
り状態”に応じて定められている。なお、該特別変動入
賞部223は、このようにして決定された期間が経過す
る以前であっても、あらかじめ定められた個数分だけの
入賞があった場合には、閉じるようになっている。
【0018】変動表示部21は、あらかじめ用意された
複数の表示絵柄のうちから選択された絵柄を用いて表示
内容を順次更新してゆき、該更新動作を停止した時の表
示絵柄に応じて、当たり状態を決定するためのものであ
る。表示絵柄の変動は、始動入賞部222への入賞を契
機として開始され、所定時間後に自動的に停止される。
そして、この停止した時の表示絵柄に応じて、上述の当
たり状態(すなわち、特別変動入賞部223の開く回
数、及び開いている期間の長さ)が決められる。一般的
には、該変動表示部21は、3桁のデジタル表示のカウ
ンタによって構成されている。その表示がある特定の状
態、例えば、”777”のごとく、各桁の表示絵柄が一
致した状態、となった時が、特別変動入賞部223の開
いている時間や回数が最も大きい”大当たり”の状態に
なる。例えば、変動表示部21の各桁が、「0」〜
「9」,「A」〜「F」の16種類の絵柄のいずれかを
変動表示する場合を考えると、大当りとなる場合は、3
つの桁の表示図柄が全て「0」である場合,「1」であ
る場合,…,「F」である場合の16通りがある。該変
動表示部21に表示絵柄は、数字のみならず、各種果物
の絵や記号等も用いられている。
【0019】該変動表示部21の具体的構成は、CRT
を用いたもの、スロットマシンのような表示絵柄を描い
た機械的なドラムを用いたもの等各種ある。該変動表示
部21や特別変動入賞部223等の動作は、マイクロコ
ンピュータなどを含んだ各種電子回路、および、該電子
回路によって制御されるソレノイド等によって行われて
いる。
【0020】ここでは、変動表示部21の表示絵柄に基
づいて当たり状態が決定される例について述べたが、こ
れとは逆に、始動入賞部222に入賞があると、最初に
当たり状態が決められ、その決定された当たり状態に合
わせて、停止時の変動表示部21の表示絵柄が決定され
るものもある。このようなタイプの装置は、当たり状態
(大当たり、はずれ)を決定するための当たり決定カウ
ンタと、表示する絵柄の配列パターンを決定するための
絵柄決定カウンタと、所望の配列パターンで絵柄を表示
することのできる表示回路とを、含んで構成されている
のが一般的である。
【0021】絵柄決定カウンタには、大あたり用と、は
ずれ用との2種類があり、当たり判定カウンタによって
決定された当たり状態に応じて使いわけられている。つ
まり、大当たりとすることが当たり決定カウンタによっ
て決定された場合には、いくつかある大当たりの絵柄の
組合せパターン(上述の例では、16種類)のうち、い
ずれのパターンを表示させるのかを、該大あたり用の絵
柄決定カウンタを用いて決定する。はずれの場合も同様
に、いくつかあるはずれの絵柄パターンのうち、いずれ
のパターンを表示させるのかを、該はずれ用の絵柄決定
カウンタを用いて決定する。
【0022】そして、該絵柄決定カウンタによって決定
されたパターンの絵柄を、表示回路によって表示させて
いる。但し、このような構成とした場合も、見かけ上
は、変動表示部21の表示絵柄に応じて、当たり状態が
決定されているかのごとくなっている。
【0023】パチンコ装置による遊技方法について説明
する。
【0024】遊技者は、あらかじめパチンコ玉を玉貸出
し機から購入し、貯留部4の発射玉皿41に投入する。
そして、発射ダイヤル30を所望の角度だけ回転させる
と、玉弾き機構31によって自動的にパチンコ玉が発射
されてゆく。発射されたパチンコ玉は、ガイドレール2
0aとガイドレール20bとの間を通って上昇し、遊技
盤2の遊技部の上部に達する。そして、ここから自由落
下を始める。この落下途中、パチンコ玉は、障害釘23
等にぶつかって、進路を不規則に変えてゆく。途中、入
賞部22に入賞すると、上述した規則に従って、パチン
コ玉が貯留部4の発射玉皿41あるいは予備玉皿43に
払いだされる。一方、入賞しなかったパチンコ玉は、ア
ウト玉入り口25を通じて回収される。
【0025】なお、ここで述べたパチンコ装置は最も基
本的なものであり、最近では、さらに改良を加えて、大
当たり状態となる確率が変動するようになっているもの
もある。
【0026】以上でパチンコ装置及び遊技方法の概要に
ついての説明を終わる。
【0027】このようなパチンコにおいては、どれだけ
多くのパチンコ玉を獲得できるかということを目的とし
て遊技を楽しむことになる。そして、これは、実質的に
は、大当たり状態とすることができるか否かに掛かって
いる。そのために、遊技者は、個々のパチンコ装置毎に
障害釘23等が始動入賞部22に入賞しやすい状態にな
っているか否かを見極め、また、障害釘23の状態にあ
わせてパチンコ玉の発射の強さを調整することによっ
て、自らの技両を発揮することになる。また、パチンコ
関連の雑誌等から各種の情報(例えば、大当たり状態の
内容等)を収集することによって、より大量のパチンコ
玉を獲得可能な機種を知り、そのような機種を選んで遊
技を行っていた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】このようなパチンコが
広く受け入れられた理由の一つは、その遊び方が、基本
的に、パチンコ玉をはじいて、遊技盤2の入賞部22に
入れるという、極めて単純で判り易い点が挙げられる。
このように遊び方が単純でわかりやすいという点こそ
が、広くに受け入れられた理由ではあるものの、逆に、
遊技者が飽きやすいという問題点があった。
【0029】パチンコが広く受け入れられたもう一つの
理由は、そのギャンブル性にある。パチンコ店には各種
の景品が用意されており、遊技者は、獲得した玉を、そ
の数に応じていずれかの景品と交換することができる。
パチンコ店の付近には、通常、該景品を現金に引き換え
る交換所が設けられており、パチンコは、実質的には、
現金を目的としたギャンブルとなっていた。
【0030】これまで、パチンコ業界では、遊技者に飽
きられないように、各社が知恵を絞って、上記基本構成
そのものは同じではあるものの様々なタイプのパチンコ
装置を開発してきた。ところが、上述したギャンブル性
により、遊技者の興味は、入賞率や、獲得可能な玉数
(金額)に集中しがちであるため、新機種の開発におい
ては、いきおいギャンブル性を高めることのみに偏りが
ちであった。上述した、”デジパチ”タイプのパチンコ
装置も、このような観点から開発されてきたものである
(注:デジタル式パチンコが、登場するまでのパチンコ
装置は、入賞部として、上述の通常入賞部220、変動
入賞部221のみを備えた、より単純なものであっ
た)。
【0031】しかし、パチンコを一般庶民の”健全な娯
楽”との観点から見た場合には、ギャンブル性を高め
て、射幸心をあまりに煽ることには問題がある。そのた
め、大当たり状態となる確率を制限することが行われる
場合がある。例えば、現在、日本国内においては、大当
たり状態となる確率が230分の1以下に規制されてい
る。しかし、現在出回っているパチンコ装置では、大当
たりとなる確率が、既に該規制値ぎりぎりにまで達して
おり、ギャンブル性の追及は、行き着くところまで行っ
た感があった。
【0032】さらには、現在までに開発されてきたパチ
ンコ装置は、ギャンブル性は高められているものの、変
動表示部21の停止時の表示絵柄は、あくまでも、パチ
ンコ装置の側が一方的に決定するものであった。そのた
め、遊技者は、単調に玉をはじきながら、自らの遊技状
態を第三者的な感覚で眺めてしまうような場合もあり、
これが、遊技者が飽きやすい原因の一つにもなってい
た。
【0033】また、上述のデジタル式のパチンコ装置が
登場して以来、パチンコ装置のデザインは、遊技盤2の
模様や各入賞部22の配置等が多少異なるのみで、総じ
て画一的なものとなっている。例えば、遊技盤2の中央
に3桁表示のデジタル式の変動表示部21を設けるとい
う点は、ほぼすべての機種において共通の構成となって
いる。遊技盤2や変動表示部21等のデザインは、遊技
者を引き付けるための大きな要素であるため、外見上、
遊技者に強くアピールする特徴点がなく、デザイン的に
他社との差別化が十分に図られていないということは、
パチンコ装置の製造業者にとって大きな問題であった。
また、遊技者にとっても、所望の機種を探し出すことが
困難であるという問題もあった。
【0034】以上述べたような事情から、現在、パチン
コ業界においては、これまでとは異なる新たな観点から
の新機種開発が求められていた。本願発明者は、このよ
うな問題点を考慮しつつ、パチンコ装置の将来進むべき
方向を様々な角度から検討した結果、遊技者が遊技に参
加意識を抱くことができるようにすれば、ギャンブル性
に頼らずとも、遊技者を十分楽しませることができるこ
とを発見した。すなわち、遊技者が参加意識を抱いて遊
ぶことができるようなパチンコ装置こそが、今後のパチ
ンコ装置のあるべき姿であるとの結論に達した。また、
その一方で、健全なギャンブルとしてのパチンコのある
べき姿を踏まえると、遊技者の過度のプロ化を防ぐため
に、遊技者の技両によってその成果にあまりに差が出す
ぎないようなパチンコ装置とすることが必要であるとの
結論に達した。さらに、従来の延長上にない、より斬新
なデザインを提案することが必要との結論に達した。本
発明は、このような観点からなされたものである。
【0035】本発明は、遊技者自身が参加意識を抱いて
遊ぶことのできるパチンコ装置を提供することを目的と
する。
【0036】本発明は、遊技者自身が遊技の行方に影響
を与え得る(あるいは、影響を与えているような感覚を
生じさせ得る)ようにすることで、実質的にはギャンブ
ル性を高めることなく、遊技者が、従来にない参加意識
を抱いて遊ぶことのできるパチンコ装置を提供すること
を目的とする。
【0037】本発明は、従来にない、より斬新なデザイ
ンのパチンコ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、パチ
ンコ玉の入賞を受け付ける始動入賞部と、パチンコ玉の
入賞しやすさを変更可能に構成された特別変動入賞部
と、複数種類の絵柄が3重のループを構成するように表
され、上記始動入賞部が入賞を受け付けた場合には、該
絵柄が、各々のループごとに、当該ループに沿って移動
する変動表示部と、上記絵柄が移動を停止した時に、上
記ループの各々について予め定められた領域(以下”判
定対象領域”という)に位置している絵柄を検出する検
出手段と、上記検出手段の検出した絵柄を判定し、該判
定の結果、予め定められたある特定の配列であった場合
には、上記特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させ
る制御手段と、を有することを特徴とするパチンコ装置
が提供される。
【0039】
【作用】始動入賞部にパチンコ玉が入賞すると、変動表
示部の絵柄の移動が開始される。そして、不特定なある
量だけ移動した後停止する。すると、検出手段は、判定
対象領域における絵柄を検出する。
【0040】制御手段は、該検出された絵柄を判定し、
予め定められたある特定の配列であった場合には、上記
特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させる。
【0041】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0042】本実施例のパチンコ装置の外観を図1に示
した。
【0043】該パチンコ装置1は、外観は、遊技盤2
と、該遊技盤2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3
と、パチンコ玉を溜めておく貯留部4と、操作スイッチ
5から主に構成されている。
【0044】発射装置3は、発射ダイヤル30と、玉弾
き機構31(図7参照)とにより構成されている。遊技
者が発射ダイヤル3を所望の角度だけ回転させると、貯
留部4に置かれている玉を、一つずつ、その回転角度に
応じた強さで、自動的に、発射してゆくものである。
【0045】遊技盤2は、略垂直に設置されている。そ
の盤内には、下側から左上にかけて、発射装置3によっ
て発射された玉を導くためのガイドレール20a,bが
設けられている。該ガイドレール20bで囲まれる領域
であって、ガイドレールaよりも右側の領域が、パチン
コ玉による実質的な遊技が行われる部分である(以下”
遊技部”という)。該遊技部の各所には、パチンコ玉の
入る入賞孔を備えた、通常入賞部220,変動入賞部2
21,始動入賞部222,特別変動入賞部223が設け
られている(以下、これらを総称して”入賞部22”と
いう)。上方から落下してきたパチンコ玉が、いずれか
の入賞部22の入賞孔に入ると、各入賞部22ごとに定
められた個数のパチンコ玉が、貯留部4に払い出され
る。
【0046】通常入賞部220は、パチンコ玉が一つ入
賞する毎に、パチンコ玉が所定個数(一般的には、10
個程度)払い出される。該通常入賞部220へは、この
上側面に固定的に設けられた開口部からのみ入賞するこ
とができる。
【0047】変動入賞部221は、入賞しにくい状態
と、入賞しやすい状態と、の二つの異なる形態をとるこ
とができ、適宜、その状態が遷移する。図1中、左側の
変動入賞部221(l)が入賞しにくい状態である。こ
の時の入賞のしやすさは、上記通常入賞部220とほぼ
等しいものとされている。右側の変動入賞部221
(r)が、入賞しやすい状態である。この状態では、変
動入賞部221の左右壁部が、その下端部に設けられた
軸を中心として回動して外側に開き、”翼”を開いたよ
うな状態となっている。そして、この”翼”上に到達し
たパチンコ玉は、該翼によって、変動入賞部221内に
設置されている入賞孔に導かれる。つまり、該翼の長さ
分だけ、入賞しやすくなっている。本実施例において
は、該形態の変更を、パチンコ玉が一つ入賞する毎に行
っている。該形態の変更は、入賞したパチンコ玉から受
ける力によって、機械的になされるものである。なお、
パチンコ玉が、1個入賞する毎に、所定個数のパチンコ
玉が払い出される点は、通常入賞部220と同様であ
る。
【0048】始動入賞部222の基本的な構成は、上記
通常入賞部220と同様である。しかし、該始動入賞部
222については、パチンコ玉が入賞すると、後述する
変動表示部21が作動される。
【0049】特別変動入賞部223は、パチンコ玉を受
け入れるための開口部(2232)が他の入賞部に較べ
て非常に大きく構成されている。また、該開口部223
2を閉じるための開閉可能な蓋2231を備えている。
該蓋2231は、図2に示すとおり、その下端部を軸2
233によって支えられている。該軸2233を中心と
して回動されることによって、特別変動入賞部223の
開閉が行われる。従って、開いた状態においては、蓋2
231は遊技盤2の盤面よりも前側に突出した状態とな
るため、パチンコ玉を捕捉し、開口部2232に取り込
むように作用する。一方、閉じられた状態における該蓋
2231は、遊技盤2の盤面とほぼ同じ高さとなって、
遊技盤2の盤面上を落下してくるパチンコ玉に影響を与
えることはない。該図中、蓋2231を閉じた状態を点
線で示した。
【0050】該特別変動入賞部223は、通常、蓋22
31が閉じられている。そのため、パチンコ玉は、該変
動入賞部2223の位置に到達しても入賞することはで
きない。しかし、一端、蓋2231が開くと、開口部2
232が大きいだけに、極めて入賞率の高い状態とな
る。該特別変動入賞部223の開くタイミングや、開い
ている期間等は、変動表示部21によって決定される”
当たり状態”に応じて定められている。なお、該特別変
動入賞部223は、このようにして決定された期間が経
過する以前であっても、あらかじめ定められた個数分だ
けの入賞があった場合には、閉じるようになっている。
【0051】なお、遊技盤の背面側には、各入賞部22
入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設けられており、入
賞したパチンコ玉の回収は、これによって行われてい
る。
【0052】遊技盤2の略中央には、本実施例の外見上
の最大の特徴点である3重のリングを備えた変動表示部
21が設置されており、該変動表示部21の状態に応じ
て当たり状態が決定される構成となっている。該当たり
状態の決定の方法等が、制御上の、本実施例の最大の特
徴点である。該変動表示部21及びこれを用いた当たり
状態の決定方法の詳細については、後述する。
【0053】操作スイッチ5は、上記変動表示部21に
よる当たり状態の決定に、遊技者の意志を反映させるた
めのものである。該操作スイッチ5の役割については後
述する。
【0054】この他、遊技盤2の遊技部には、パチンコ
玉の動きを妨げるための障害釘23や風車24が、各所
に配置されている。
【0055】遊技部の下端部には、アウト玉入り口25
が設けられており、いずれの入賞部22にも入賞するこ
とのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようにな
っている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチン
コ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収
される。なお、アウト玉回収機構や入賞玉回収機構によ
って回収されたパチンコ玉は、一旦、店全体規模で設け
られているパチンコ玉管理システムに戻された後、再
び、貯留部4への払い出しや玉の貸し出しに用いられ
る。
【0056】貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿
41、賞品玉排出口42、予備玉皿43を含んでなる。
発射玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく
部分である。入賞した場合のパチンコ玉の払い出しは、
賞品玉排出口40を通じて、該発射玉皿41に行われ
る。入賞が多く、該発射玉皿41が一杯になったときに
は、パチンコ玉の払出経路が自動的に変わり、払出は、
賞品玉排出口42を通じて予備玉皿43へ行われるよう
になっている。
【0057】この他、パチンコ装置には、効果音を発生
するアラームや装飾ランプが設けられている。これら
は、発射装置3からパチンコ玉を発射しているときや、
パチンコ玉が入賞したときなどに作動し、遊技の雰囲気
を盛り上げるためのものである。
【0058】変動表示部21の構成について図3乃至図
6を用いて詳細に説明する。
【0059】変動表示部21は、あらかじめ定められた
複数の絵柄(本実施例においては、1〜26の数字、但
しこれに限定されるものではない)の描かれたリング2
10a,b,cを3重に配置して構成されている。各リ
ング210a,b,cは、図3には示していない変動表
示部駆動部2100(図7参照)によって、各々独立的
に回転されるようになっている。リング210a,b,
cの各々の回転速度、回転方向は、特に限定されるもの
ではないが、2個以上のリングが同じ速度で、同じ方向
に回ることはない。
【0060】リング210の周囲4ヵ所には、当たり決
定ゾーン211a,b,c,dが設けられており、該当
たり決定ゾーン211a,b,c,d内に入っている絵
柄(1〜26の数字)の配列に従って、当たり状態(特
別変動入賞部223の開く回数、及び開いている期間の
長さ)が決定される。すなわち、該変動表示部21自体
が、”表示部”としての機能と、当たり状態を決定する
機械的なループカウンタとしての機能を兼ね備えたもの
となっている。
【0061】当たり決定ゾーンの広さ(幅)は、それぞ
れによって異なっており、当たり決定ゾーン211a,
bは絵柄一列分の広さしかないのに対し、当たり決定ゾ
ーン211c,dは2列分とされている。当たり決定ゾ
ーン211a,bについては、図4のごとく、該当たり
決定ゾーン211a,b内における、各リング210の
絵柄がすべて一致したときが、”大当たり”とされる。
一方、当たり決定ゾーン211c,dについては、幅が
2列分あるため、2列あるうちのいずれか一方における
絵柄が一致していれば大当たりとされる(図5参照)。
但し、当たり決定ゾーン211c,dについては、大当
たりとなる確率が高い(当たり決定ゾーン211a,b
の2倍)代わりに、大当たりとなった時の特別変動入賞
部223の開く回数や時間を、当たり決定ゾーン211
a,bによって大当たりとなった場合よりも少なくされ
ている。なお、この例では、1〜26の数字を用いてい
るため、大当たりの組合せは、26通り存在する。
【0062】当たり状態の判定は、当たり決定ゾーン2
11a,b,c,dのすべてを対象として行われるもの
ではなく、予め遊技者によって選択されている当たり決
定ゾーンのみを対象として行われるものである。従っ
て、その時に選択されていない当たり決定ゾーン211
に大当たりの配列が完成しても、大当たり状態とはなら
ない。このように、本実施例の変動表示部21では、確
率や位置の異なる当たり決定ゾーン211a,b,c,
dの中から、一つだけを遊技者自身が選択することがで
きるようになっている。
【0063】各リング210a,b,cの裏側面には、
図6に示すとおり、各々の絵柄の位置に対応して、当該
位置の表側に描かれている絵柄の種類を示すマーカ21
2が設けられており、これを後述する該絵柄検出センサ
71で読み取ることによって、当たり決定ゾーン211
における絵柄を検出する構成となっている。
【0064】リング210a,b,cの回転は、始動入
賞部222への入賞を契機として開始され、所定時間後
にリング210a,cの2つがまず自動的に停止され
る。この後、更に所定時間後に、リング210bが停止
される構成となっている。このように停止するタイミン
グをずらすことによって、遊技者の期待感をより盛り上
げることができる。なお、停止するタイミングの組合せ
は、これに限られない。
【0065】本実施例においては、変動表示部21を機
械的に実現しているが、その具体的構成はなんら限定さ
れるものではない。例えば、CRT、液晶ディスプレイ
等の表示装置を用いて、上記リング210や当たり決定
ゾーン211を、該表示装置における画像で表現するこ
とにより実現しても構わない。この場合には、おのおの
リング上における絵柄の配列も各回ごとに変更するよう
にしても良い。
【0066】次に、該パチンコ装置の制御上の構成を、
図7を用いて説明する。
【0067】該パチンコ装置の制御動作は、ダイヤル角
度検出センサ32と、入賞検出センサ70と、絵柄検出
センサ71と、操作スイッチ5と、変動表示部を駆動す
る変動表示部駆動部2100と、特別変動入賞部223
を開閉させる特別変動入賞部駆動部2230と、パチン
コ玉を払い出すための払出機構80と、装飾用のライト
や効果音を発する装飾部26を制御するための装飾制御
部2600と、パチンコ装置全体を統括制御する制御部
6と、を含んで構成されている。
【0068】ダイヤル角度検出センサ32は、発射ダイ
ヤル30の回転角度を検出するためのものである。該セ
ンサ32の検出結果は、制御部6に出力されて、パチン
コ玉を弾く強さが決定されている。該決定された強さ
は、制御部6から玉弾き機構31に出力され、玉弾き機
構31は、これに従って、パチンコ玉を弾いている。
【0069】入賞検出センサ70は、上記入賞部22へ
のパチンコ玉の入賞を検知して、制御部6に知らせるた
めのものである。該入賞検出センサ70は、個々の入賞
部220,221,222,223毎に設けられてい
る。入賞検出センサ70は、例えば、マイクロスイッチ
で構成され、入賞部22にパチンコ玉が入ると、オンし
て入賞を検知する。また、各入賞検出センサ70の制御
部6への入力は、独立的に行われているため、制御部6
は、いずれの入賞部(220,221,222,22
3)における入賞であるかを判別することができる。
【0070】絵柄検出センサ71は、上記当たり決定ゾ
ーン211a,b,c,dの位置に停止している絵柄を
検出するためのものである。該絵柄検出センサ71は、
図6に示すように、変動表示部21のリング210a,
b,cの背面側の、当たり決定ゾーン211a,b,
c,dのある角度位置に固定的に設置されている。上述
したマーカ212を検出することによって、当該当たり
決定ゾーン211a,b,c,dにおける絵柄を検出し
ている。マーカ212および絵柄検出センサ71の具体
的構成は、特に限定されないが、本実施例においては、
磁気を用いたマーカとセンサとの組合せによって実現し
ている。すなわち、絵柄と対応づけられたコードを表す
磁気的マーカと、磁気検出センサとで実現される。この
他、バーコードをマーカとして用い、バーコードリーダ
をセンサとして用いるようにしてもよい。
【0071】当たり状態を判定するためには、絵柄は、
3つのリング210a,b,cすべてについて検出しな
ければならない。そのため、当たり決定ゾーンa,bに
は3つの絵柄検出センサ71が、また、当たり決定ゾー
ンc,dには6個(=3×2)の絵柄検出センサ71
が、取り付けられている。
【0072】操作スイッチ5は、遊技者自身による当た
り決定ゾーン211の選択を、受け付けるためのもので
ある。該操作スイッチ5の操作状況は、制御部6に出力
されており、制御部6はこれを確認することによって、
いずれの当たり決定ゾーン211が選択されているかを
判断している。なお、該確認は、当たり状態の判定を行
う度毎に行われている。
【0073】制御部6は、上記各部を統括制御するため
のものであり、本実施例においては、プロセッサ、メモ
リ等のハードウエア資源と、該メモリに格納されている
各種のプログラムとを含んで構成されている。該制御部
6は、例えば、始動入賞部222への入賞があった場合
には、変動表示部21を始動・停止させるとともに、操
作スイッチ5によって選択されている当たり決定ゾーン
211における絵柄を判定する機能を備えている。さら
に、該判定の結果、絵柄が大当たりの配列となっていた
場合には、特別変動入賞部223を所定時間、所定回数
だけ開かせる機能を備えている。該時間、回数に関する
情報は、制御部6が、予め備えている。既に述べたとお
り、該時間、回数は、当たり決定ゾーンa,bと、当た
り決定ゾーンc,dとで異なっている。制御部6の備え
る機能の詳細については、後ほど動作説明と合わせて行
うこととする。
【0074】変動表示部駆動部2100、特別変動入賞
部駆動部2230、払出機構80、装飾制御部2600
は、制御部6からの指示に従って動作している。
【0075】なお、特許請求の範囲においていう”変動
表示部”とは、本実施例における変動表示部21、変動
表示部駆動部2100等に相当するものである。
【0076】次に、本実施例のパチンコ装置の動作を、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0077】動作中、制御部6は、入賞検出センサ70
の出力状態を確認することによって入賞の有無を監視し
ている(ステップ800)。そして、入賞があった場合
には、その入賞のあった入賞部の種類を判定して(ステ
ップ802)、その種類に応じた処理を実行する。
【0078】通常入賞部220あるいは、変動入賞部2
21、特別変動入賞部223への入賞があった場合に
は、装飾制御部2600に対して効果音等を発生させる
ように指示を出し、また、払出機構駆80に対しては、
入賞の種類ごとに予め定められている個数のパチンコ玉
を払い出すように指示を出す(ステップ804)。これ
に応じて、装飾制御部2600は装飾部26に効果音を
発生させるなどする。また、払出機構80は、貯留部4
の発射玉皿41あるいは予備玉皿43にパチンコ玉を払
いだす。なお、払出機構80は、制御部6からの該指示
の回数を記憶するメモリを備えており、入賞が連続して
あった場合に対応することができる。
【0079】始動入賞部222への入賞であった場合も
同様に、制御部6は、効果音等の発生指示を出すととも
に、パチンコ玉の払い出し指示を出力する(ステップ8
06)。
【0080】この後は、その時点で、操作スイッチ5に
よって選択されている当たり決定ゾーン211を確認す
る(ステップ808)。続いて、変動表示部駆動部21
00を介して、変動表示部21のリング210a,b,
cの回転を始動させるとともに、所定時間経過後に該回
転を停止させる(ステップ810)。そして、ステップ
808において選択されていることが確認された当たり
決定ゾーンについて、該停止時の絵柄を絵柄検出センサ
71の出力信号に基づいて検出し(ステップ812)、
該検出された絵柄の配列を対象として、当たり状態の判
定を行う(ステップ814)。
【0081】該判定の結果、大当たりとなっていれば、
特別変動入賞部駆動部2230に対して、特別変動入賞
部223の蓋2231を作動させて、特別変動入賞部2
23を所定時間、所定回数だけ開閉させる(ステップ8
14)。これによって、この間の入賞率は飛躍的に向上
することとなる。一方、ステップ812における判定の
結果、大当たりとなっていなければ、そのまま、ステッ
プ800に戻る。
【0082】パチンコ装置の電源が投入されている間、
制御部6は、該フローチャートに示した処理を実行しつ
づけている。
【0083】なお、該フローチャートには示していない
が、変動表示部21が作動している間に始動入賞222
部への入賞があった場合でも該入賞の事実(回数)は制
御部6内のメモリに保留されて、変動表示部21は作動
等が保証されている。他の入賞部への入賞があった場合
についても同様に、メモリに保留され、玉の払出が保証
されている。
【0084】ステップ812においては、操作スイッチ
5によって選択されている当たり決定ゾーン211の絵
柄のみを検出しているが、すべての当たり決定ゾーン2
11についての絵柄を検出するようにしてもよい。但
し、この場合には、ステップ814における当たり状態
の判定を、上記選択されている当たり決定ゾーン211
についてのみ行うようにする。あるいは、ステップ81
4での当たり状態の判定もすべての当たり決定ゾーン2
11について行っても構わないが、特別変動入賞部22
3を実際に大当たり状態とするか否かの決定の基準とす
るのは、選択されていた当たり決定ゾーン211につい
ての判定結果のみでなければならない。
【0085】上記説明においては、特に述べなかった
が、いずれの当たり決定ゾーン211を選択しているの
かを、遊技者が確認しやすいように、なんらかのによる
表示を行うようにしても良い。例えば、各当たり決定ゾ
ーン211の周辺にランプを設け、選択されている当た
り決定ゾーン付近のランプのみを点灯させるようにして
もよい。
【0086】以上の説明では、3つの絵柄がそろう”大
当たり”のみを設けていたが、二つの絵柄がそろった場
合には、”中当たり”の状態を作るようにしても良い。
該中当たりの状態では、特別変動入賞部223を開く回
数、時間を大当たりの場合よりも少なく(短く)する。
【0087】以上説明した実施例のパチンコ装置では、
変動表示部21をリング210を含んで構成するととも
に、当たり決定ゾーン211に入らなかった部分につい
ても遊技者に見えるようにしている。さらに、変動表示
部21に表れた絵柄には、倒立状態になっているもの、
横に寝た状態になっているものがあり、パチンコ装置の
デザイン上、極めて斬新なものである。そのため、外見
上、従来機種との明確な差別化を図ることができた。
【0088】また、当たり決定ゾーン211を選択する
権限を遊技者に与えたことによって、遊技者は参加意識
をもって楽しく遊技することができる。例えば、当たり
決定ゾーン211以外の領域で、大当たりの配列が完成
していた場合には、これを見た遊技者は、くやしさとと
もに、新たな闘志を沸き立たせることになる。また、そ
の時選択していなかった当たり決定ゾーンで、大当たり
の配列が完成していた場合には、遊技者は、自らの判断
次第では、その時に大当たり状態となっていたかもしれ
ないため、くやしさが倍増し、特に闘志が沸く結果とな
る。
【0089】さらに、当たり決定ゾーン211は場所に
よって、大当たり状態となる確率が異なり、その選択に
おいては、遊技者自身の経験と勘を活かすことができ
る。そのため、遊技者の参加意識はより高められる。ま
た該選択には、遊技者の性格までもが反映されことにな
る。例えば、デジタル式のパチンコ装置において勝つた
めには(つまり、大量のパチンコ玉を獲得するために
は)、一般には、パチンコ装置の選択、パチンコ玉
の弾き方(発射速度の調整)、スランプの乗り切り
(注:同一のパチンコ装置で遊技をしていても、非常に
良く入賞する時期(好調期)と、全く入賞しなくなる時
期(スランプ)とがある。)、変動表示部21の作動
回数、の4つの点が重要であると考えられている。、
、の点については、障害釘の状態を正確に読み取る
ことができなければ対処できないため、平均的レベルの
遊技者にはいかんともし難い。しかし、近年のパチンコ
装置は、障害釘を完全に固定して調整しない方向に進み
つつあるため、、、の重要性は以前よりも低下
し、現在では、の重要性が増しているといわれてい
る。このような点を踏まえてみた場合、本実施例のパチ
ンコ装置では、好調期には、一発勝負を狙って、当たり
決定ゾーン211a,bを選択し、スランプ時には、無
難に、当たり決定ゾーン211c,dを選択する、とい
ったことも遊技者の判断で可能である。また、遊技者の
性格によっては、常に、当たり決定ゾーン211a,b
(あるいは、当たり決定ゾーン211c,d)を選択す
る場合もあると思われる。さらには、パチンコを、ギャ
ンブルとしてよりは、純粋に楽しむために、あるいは、
単に時間をつぶすために、行っている遊技者にとって
も、当たり決定ゾーン211c,dを選択することによ
って、玉のもちを良くすることができる(同一金額を使
用した場合の、遊技時間を長くすることができる)。
【0090】その一方で、確率が等しい当たり決定ゾー
ン間での選択、および、その選択の結果は、純粋に、遊
技者の好みと運にかかっている。従って、本実施例のパ
チンコ装置は、プロ化した遊技者のみをいたずらに利す
るものではなく、平均レベルの遊技者にとっても、それ
なりに自身の経験、判断等を遊技上に活かして十分に楽
しむことができる。これは、庶民の娯楽たるパチンコに
とって、極めて好ましいことである。さらには、友人と
ともにパチンコを行っているような場合には、その当た
り決定ゾーンの選択の妥当性や性癖をめぐって会話が生
じることもあると思われ、従来、パチンコ装置を見なが
ら、もくもくと行っていたパチンコ遊技そのものを変え
る可能性も秘めている。
【0091】なお、大当たりとなる確率の等しい当たり
決定ゾーンを複数個設けるという構成と、大当たりとな
る確率の異なる当たり決定ゾーンを設けるという構成と
の両方を、必ずしも備えている必要はない。どちらか一
方のみを備えているだけでも、上述した効果の一部につ
いては得ることができる。また、当たり決定ゾーンの個
数、確率の違いも上記実施例に限定されるものではな
く、より多数の当たり決定ゾーンを設けたり、より多段
階に当たり決定ゾーンの確率を設定しても良い。
【0092】上記実施例においては、意匠的な効果を狙
って、変動表示部21を、リング210を用いて構成す
るとともに、当たり決定ゾーン211以外の部分につい
ても、遊技者に見えるようにしていた。しかし、単に、
遊技者に選択の余地を与えるだけでよいのであれば、必
ずしも、当たり決定ゾーン211以外の部分を見えるよ
うにしておく必要はない。従って、図9に示した変動表
示部21’のごとく、当たり決定ゾーン211だけが、
遊技者に見えるようにしても良い。また、当たり決定ゾ
ーン211の配置は、上記実施例に示したものに限定さ
れるものではない。例えば、当たり決定ゾーン211
を、リング210の上側に偏って配置しても良い。変動
表示部をCRT等を用いて構成した場合には、図10の
変動表示部21”ごとく、上記実施例における当たり決
定ゾーン211a,b,c,dに相当する役割を果た
す、3桁の表示領域2110a,b,c,dを並べて配
置しても構わない。
【0093】逆に、意匠的な効果のみを目的とするので
あれば、当たり決定ゾーン211を設けることなく、い
ずれの位置であっても大当たりの絵柄がそろいさえすれ
ば、大当たり状態とするようにしてもよい。逆に言う
と、これは、すべての位置を、当たり決定ゾーンとした
ことに相当する。
【0094】当たり状態の決定を、制御部6内の電気的
なループカウンタ等を用いて先に行い、変動表示部21
には単にその結果を反映した表示を行うような場合、す
なわち、変動表示部21の表示変動が停止する以前に既
に当たり状態が決定されている場合には、確率の高い当
たり決定ゾーン(211c,d)に絵柄が複数組入るよ
うな幅をもたせる必要はない。当たり状態を決定する際
に該確率を考慮しておけばよい。但し、このようにする
ためには、先に決定されている当たり状態にあわせて、
停止時の絵柄を設定する必要があるため、変動表示部2
1のリング210等は、機械的に構成するよりも、CR
T、液晶ディスプレイ等を用いて画像として構成する方
が実現が容易である。
【0095】なお、このように当たり決定ゾーンの大き
さをどこも同じにした場合には、当たり決定ゾーン21
1毎の確率の違いが、遊技者に良くわかるように、遊技
盤になんらかの説明等を設ける必要がある。逆にいえ
ば、遊技者による直感的な判り易さ、視覚的な明確さと
いう観点からみた場合、上記実施例のごとく、確率に応
じて当たり決定ゾーン211の大きさ(あるいは、表示
される絵柄の組数)を増大させた構成は優れており、各
機種毎の予備知識を全く備えていないことが多い平均的
レベルの遊技客に対しても、強くアピールし、遊技意欲
を喚起することができる。
【0096】上記実施例では、変動表示部21に、当た
り決定ゾーン211を複数個設けていたが、当たり決定
ゾーン211を1つだけ備えた変動表示部21を、必要
とする当たり決定ゾーンの個数分だけ設けるようにして
も、実質的には同様の効果を得ることができる。当たり
状態の決定を電気的なループカウンタ等を用いて先に決
定する場合も、同様である。
【0097】上記実施例では、当たり決定ゾーンは一つ
だけが有効なものとされていた。しかし、これに限ら
ず、同時に複数の当たり決定ゾーンを選択できるように
しても構わない。
【0098】
【発明の効果】本発明のパチンコ装置によれば、遊技者
が参加意識をもって、飽きることなく、遊ぶことができ
る。また、上級者だけでなく初心者も、自らの経験、勘
を活かしつつ、楽しく遊ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパチンコ装置の正面図
である。
【図2】特別変動入賞部223の機構を示す模式図であ
る。
【図3】変動表示部21の拡大図である。
【図4】絵柄の配列が、大あたり状態となっている変動
表示部21を示す図である。
【図5】絵柄の配列が、大あたり状態となっている変動
表示部21を示す図である。
【図6】変動表示部21の透視図である。
【図7】パチンコ装置の制御上の構成を示すブロック図
である。
【図8】動作を示すフローチャートである。
【図9】当たり決定ゾーンのみが見えるように構成され
た、変動表示部21’を示す図である。
【図10】変動表示部の他の例を示す図である。
【図11】従来のパチンコ装置の正面図である。
【符号の説明】
1:パチンコ装置、2:遊技盤、 3:発射装置、
4:玉貯留部、 5:操作スイッチ、 6:制御部、
20:ガイドレール、 21:変動表示部、 22:入
賞部、 23:障害釘、 24:風車、 25:アウト
玉入り口、 26:装飾部、 30:発射ダイヤル、
31:玉弾き機構、 32:ダイヤル角度検出センサ、
40:賞品玉排出口、 41:発射玉皿、 42:賞
品玉排出口、 43:予備玉皿、 70:入賞検出セン
サ、 71:絵柄検出センサ、 80:払出機構、 2
10:リング、 211:当たり決定ゾーン、 21
2:マーカ、 220:通常入賞部、 221:変動入
賞部、 222:始動入賞部、223:特別変動入賞
部、 2100:変動表示部駆動部、 2110:表示
領域、 2230:特別変動入賞部駆動部、 223
1:蓋、 2232:開口部、 2600:装飾制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パチンコ玉の入賞を受け付ける始動入賞部
    と、 パチンコ玉の入賞しやすさを変更可能に構成された特別
    変動入賞部と、 複数種類の絵柄が3重のループを構成するように表さ
    れ、上記始動入賞部が入賞を受け付けた場合には、該絵
    柄が、各々のループごとに、当該ループに沿って移動す
    る変動表示部と、 上記絵柄が移動を停止した時に、上記ループの各々につ
    いて予め定められた領域(以下”判定対象領域”とい
    う)に位置している絵柄を検出する検出手段と、 上記検出手段の検出した絵柄を判定し、該判定の結果、
    予め定められたある特定の配列であった場合には、上記
    特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させる制御手段
    と、 を有することを特徴とするパチンコ装置。
JP5310682A 1993-12-10 1993-12-10 パチンコ装置 Pending JPH07163720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5310682A JPH07163720A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 パチンコ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5310682A JPH07163720A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 パチンコ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07163720A true JPH07163720A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18008189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5310682A Pending JPH07163720A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 パチンコ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07163720A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990058468A (ko) * 1997-12-30 1999-07-15 가나자와 요쿠 파친코기(機)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990058468A (ko) * 1997-12-30 1999-07-15 가나자와 요쿠 파친코기(機)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6394901B1 (en) Gaming device
US20070099688A1 (en) Parallel games on a gaming device
JP4247330B2 (ja) 弾球遊技機
JPH07313678A (ja) パチンコ装置
JP2003251013A (ja) パチンコ遊技機
JPH07163720A (ja) パチンコ装置
JPH08187316A (ja) パチンコ装置
JPH0810403A (ja) パチンコ装置
JPH07163721A (ja) パチンコ装置
JP2000308719A (ja) パチンコ装置
JPH07313682A (ja) パチンコ装置
JP2000176099A (ja) 遊技機
JP2004242774A (ja) 遊技機
JPH07313674A (ja) パチンコ装置
JPH07204327A (ja) パチンコ装置
JP3632116B2 (ja) パチンコ機
JPH07313683A (ja) パチンコ装置
JP2715246B2 (ja) パチンコゲーム機
JP2000245920A (ja) 遊技機
JP3573787B2 (ja) パチンコ装置
JP3574039B2 (ja) パチンコ装置
JP2004000417A (ja) 遊技機、プログラム及びサーバ
JPH07313684A (ja) パチンコ装置
JP4017947B2 (ja) 遊技機、記憶媒体及びサーバ
JPH08322992A (ja) パチンコ遊技機