JPH07313683A - パチンコ装置 - Google Patents

パチンコ装置

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JPH07313683A
JPH07313683A JP10730694A JP10730694A JPH07313683A JP H07313683 A JPH07313683 A JP H07313683A JP 10730694 A JP10730694 A JP 10730694A JP 10730694 A JP10730694 A JP 10730694A JP H07313683 A JPH07313683 A JP H07313683A
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JP10730694A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パチンコ装置の遊技板2に、3桁表示の変動
表示部21を設ける。当たり状態となった後は、表示領
域210bのみをさらに変動させて、これ以後ほぼ連続
的に当たり状態が発生する回数(繰返し数)を表示す
る。そして、これ以後は、該回数分だけ、ほぼ強制的に
当たりが発生するようにする。 【効果】 遊技者に対し、当たり状態が連続して生じる
回数を示すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ、特に、特定
の入賞部への入賞によって始動する変動表示部を備え、
該変動表示部がある特定の状態(例えば、”777”)
になると、急激に入賞率の高まるような機構を備えたパ
チンコ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、パチンコは、日本において、国民
的娯楽として定着している。特に、一般庶民の間では、
身近な娯楽として広く愛され、その遊技者層は、老若男
女をとわず広範囲に渡っている。
【0003】以下、パチンコ装置および遊び方の概要を
図9を用いて説明する。図9に示したのは、いわゆる”
デジパチ(デジタル式パチンコ)”と呼ばれ、現在主流
となっているタイプの一つである。
【0004】パチンコ装置は、外見上は、遊技盤2と、
該遊技盤2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3と、パ
チンコ玉を溜めておく貯留部4と、から主に構成されて
いる。
【0005】発射装置3は、発射ダイヤル3と、玉弾き
機構(図示せず)とにより構成されている。この発射装
置3は、遊技者が発射ダイヤル3を所望の角度だけ回転
させると、その回転角度に応じた強さで、貯留部4に置
かれている玉を、一つずつ、自動的に、発射してゆくも
のである。
【0006】遊技盤2は、略垂直に設置されており、そ
の盤内には、下側から左上にかけて、発射装置3によっ
て発射された玉を導くためのガイドレール20a,20
bが設けられている。該ガイドレール20a,bよりも
右側の領域が、パチンコ玉による実質的な遊技が行われ
る部分である(以下”遊技部”という)。該遊技部の各
所には、パチンコ玉の入る入賞孔を備えた、通常入賞部
220、変動入賞部221’、始動入賞部222、特別
変動入賞部223が設けられている(以下、これらを総
称して”入賞部22”と呼ぶ)。上方から落下してきた
パチンコ玉が、いずれかの入賞部22の入賞孔に入る
と、おのおのの入賞部22について予め定められた個数
のパチンコ玉が、貯留部4に払い出される。なお、遊技
盤の背面側には、入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設
けられている。入賞したパチンコ玉の回収は、これによ
って行われている。
【0007】遊技盤2の略中央には、絵柄が表示される
とともに、その表示絵柄が適宜変更される変動表示部2
1が設置されている。該変動表示部21の絵柄の表示状
態に応じて、特別変動入賞部223の入賞のしやすさが
変化するようになっている。
【0008】遊技盤2の遊技部には、パチンコ玉の動き
に干渉するための障害釘23や風車24が、各所に配置
されている。これらの傾き具合等は、調整することがで
きる。これによって、各入賞部への入賞の確率を各パチ
ンコ装置毎に調整することができる。
【0009】遊技部の下端部には、アウト玉入り口25
が設けられている。いずれの入賞部22にも入賞するこ
とのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようにな
っている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチン
コ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収
される。
【0010】なお、パチンコ店には、店全体規模でのパ
チンコ玉管理システムが設けられている。アウト玉回収
機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉
は、一旦、該パチンコ玉管理システムに戻され、その
後、再び、貯留部4への払い出しや、玉の貸し出しに用
いられる。
【0011】貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿
41、賞品玉排出口42、予備玉皿43からなる。発射
玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく部分
である。入賞した場合の賞品玉の払出は、賞品玉排出口
40を通じて、該発射玉皿41に行われる。入賞が多
く、該発射玉皿41が一杯になったときには、玉の払出
経路が自動的に変わり、賞品玉の払出は、賞品玉排出口
42から予備玉皿43へ行われるようになっている。
【0012】この他、パチンコ装置には、アラームや装
飾ランプが設けられている。これらは、発射装置3から
パチンコ玉を発射している時、パチンコ玉が入賞した時
などに作動し、遊技の雰囲気を盛り上げる。
【0013】パチンコ装置による遊技方法について説明
する。
【0014】遊技者は、あらかじめパチンコ玉を玉貸出
し機からを購入し、貯留部4の発射玉皿41に投入す
る。そして、発射ダイヤル30を所望の角度だけ回転さ
せると、玉弾き機構31によって自動的にパチンコ玉が
発射されてゆく。発射されたパチンコ玉は、ガイドレー
ル20aとガイドレール20bとの間を通って上昇し、
遊技盤2の遊技部の上部に達する。そして、ここから自
由落下を始める。この落下途中、パチンコ玉は、障害釘
23等にぶつかって、進路を不規則に変えてゆく。途
中、入賞部22に入賞すると、上述した規則に従って、
賞品パチンコ玉が貯留部4の発射玉皿41あるいは予備
玉皿43に払いだされる。一方、入賞しなかったパチン
コ玉は、アウト玉入り口25を通じて回収される。
【0015】以上でパチンコ装置及び遊技方法の概要に
ついての説明を終わる。
【0016】このようなパチンコにおいては、どれだけ
多くのパチンコ玉を獲得できるかということを目的とし
て遊技を楽しむことになる。そして、これは、実質的に
は、大当たり状態とすることができるか否かに掛かって
いる。そのために、遊技者は、個々のパチンコ装置毎に
障害釘23等が始動入賞部22に入賞しやすい状態にな
っているか否かを見極め、また、障害釘23の状態にあ
わせてパチンコ玉の発射の強さを調整することによっ
て、自らの技両を発揮することになる。また、パチンコ
関連の雑誌等から各種の情報(例えば、大当たり状態の
内容等)を収集することによって、より大量のパチンコ
玉を獲得可能な機種を知り、そのような機種を選んで遊
技を行っていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このようなパチンコが
広く受け入れられた理由の一つは、その遊び方が、基本
的に、パチンコ玉をはじいて、遊技盤2の入賞部22に
入れるという、極めて単純で判り易い点が挙げられる。
このように遊び方が単純でわかりやすいという点こそ
が、広くに受け入れられた理由ではあるものの、逆に、
遊技者が飽きやすいという問題点があった。
【0018】パチンコが広く受け入れられたもう一つの
理由は、そのギャンブル性にある。パチンコ店には各種
の景品が用意されており、遊技者は、獲得した玉を、そ
の数に応じていずれかの景品と交換することができる。
パチンコ店の付近には、通常、該景品を現金に引き換え
る交換所が設けられており、パチンコは、実質的には、
現金を目的としたギャンブルとなっていた。
【0019】これまで、パチンコ業界では、遊技者に飽
きられないように、各社が知恵を絞って、上記基本構成
そのものは同じではあるものの様々なタイプのパチンコ
装置を開発してきた。ところが、上述したギャンブル性
により、遊技者の興味は、入賞率や、獲得可能な玉数
(金額)に集中しがちであるため、新機種の開発におい
ては、いきおいギャンブル性を高めることのみに偏りが
ちであった。上述した、”デジパチ”タイプのパチンコ
装置も、このような観点から開発されてきたものである
(注:デジタル式パチンコが、登場するまでのパチンコ
装置は、入賞部として、上述の通常入賞部220、変動
入賞部221のみを備えた、より単純なものであっ
た)。
【0020】しかし、パチンコを一般庶民の”健全な娯
楽”との観点から見た場合には、ギャンブル性を高め
て、射幸心をあまりに煽ることには問題がある。そのた
め、大当たり状態となる確率を制限することが行われる
場合がある。例えば、現在、日本国内においては、大当
たり状態となる確率が230分の1以下に規制されてい
る。しかし、現在出回っているパチンコ装置では、大当
たりとなる確率が、既に該規制値ぎりぎりにまで達して
おり、ギャンブル性の追及は、行き着くところまで行っ
た感があった。
【0021】さらには、現在までに開発されてきたパチ
ンコ装置は、ギャンブル性は高められているものの、変
動表示部21の停止時の表示絵柄は、あくまでも、パチ
ンコ装置の側が一方的に決定するものであった。そのた
め、遊技者は、単調に玉をはじきながら、自らの遊技状
態を第三者的な感覚で眺めてしまうような場合もあり、
これが、遊技者が飽きやすい原因の一つにもなってい
た。
【0022】また、上述のデジタル式のパチンコ装置が
登場して以来、パチンコ装置のデザインは、遊技盤2の
模様や各入賞部22の配置等が多少異なるのみで、総じ
て画一的なものとなっている。例えば、遊技盤2の中央
に3桁表示のデジタル式の変動表示部21を設けるとい
う点は、ほぼすべての機種において共通の構成となって
いる。遊技盤2や変動表示部21等のデザインは、遊技
者を引き付けるための大きな要素であるため、外見上、
遊技者に強くアピールする特徴点がなく、デザイン的に
他社との差別化が十分に図られていないということは、
パチンコ装置の製造業者にとって大きな問題であった。
また、遊技者にとっても、所望の機種を探し出すことが
困難であるという問題もあった。
【0023】以上述べたような事情から、現在、パチン
コ業界においては、これまでとは異なる新たな観点から
の新機種開発が求められていた。本願発明者は、このよ
うな問題点を考慮しつつ、パチンコ装置の将来進むべき
方向を様々な角度から検討した結果、遊技者が遊技に参
加意識を抱くことができるようにすれば、ギャンブル性
に頼らずとも、遊技者を十分楽しませることができるこ
とを発見した。すなわち、遊技者が参加意識を抱いて遊
ぶことができるようなパチンコ装置こそが、今後のパチ
ンコ装置のあるべき姿であるとの結論に達した。また、
その一方で、健全なギャンブルとしてのパチンコのある
べき姿を踏まえると、遊技者の過度のプロ化を防ぐため
に、遊技者の技両によってその成果にあまりに差が出す
ぎないようなパチンコ装置とすることが必要であるとの
結論に達した。さらに、従来の延長上にない、より斬新
なデザインを提案することが必要との結論に達した。本
発明は、このような観点からなされたものである。
【0024】本発明は、遊技者自身が参加意識を抱いて
遊ぶことのできるパチンコ装置を提供することを目的と
する。
【0025】本発明は、遊技者自身が遊技の行方に影響
を与え得る(あるいは、影響を与えているような感覚を
生じさせ得る)ようにすることで、実質的にはギャンブ
ル性を高めることなく、遊技者が、従来にない参加意識
を抱いて遊ぶことのできるパチンコ装置を提供すること
を目的とする。
【0026】本発明は、従来にない、より斬新なデザイ
ンのパチンコ装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、遊技
部の設けられた遊技板と、上記遊技部に配置され、パチ
ンコ玉の進路に干渉するための障害物と、上記遊技部に
配置され、パチンコ玉の入賞を受け付ける始動入賞部
と、上記遊技部に配置され、パチンコ玉の入賞しやすさ
を変更可能に構成された特別変動入賞部と、予め用意さ
れた複数種類の絵柄を備え、表示絵柄が変動し該変動に
伴って上記絵柄のうちいのいずれかが順次表示される表
示領域を備え、上記始動入賞部へのパチンコ玉の入賞を
契機として上記絵柄の変動が開始され、ある不特定な量
だけ変動した後、変動が停止される変動表示部と、上記
始動入賞部へのパチンコ玉の入賞があった場合に、当た
り状態を決定する当たり決定手段と、上記当たり決定手
段が当たりとすることを決定した場合には、上記特別変
動入賞部の入賞のしやすさを変更させる制御手段と、を
備え、上記変動表示部は、上記遊技部における、上記特
別変動入賞部よりも下側位置に配置されていること、を
特徴とするパチンコ装置が提供される。
【0028】
【作用】変動表示部が、特別変動入賞部よりも下側位置
に配置されているため、障害釘物の配置の自由度が高ま
る。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0030】本実施例のパチンコ装置の外観を図1に示
した。
【0031】該パチンコ装置1は、外観上は、遊技板2
と、該遊技板2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3
と、パチンコ玉を溜めておく貯留部4と、チャンスボタ
ン5と、から主に構成されている。
【0032】発射装置3は、発射ダイヤル30と、玉弾
き機構31(図3参照)とにより構成されている。この
発射装置3は、遊技者が発射ダイヤル3を所望の角度だ
け回転させると、貯留部4に置かれている玉を、一つず
つ、その回転角度に応じた強さで、自動的に、発射して
ゆくものである。
【0033】遊技板2は、略垂直に設置されている。該
遊技板2には、下側から左上にかけて、発射装置3によ
って発射された玉を導くためのガイドレール20a,2
0bが設けられている。該ガイドレール20bで囲まれ
る領域であって、ガイドレール20aよりも右側の領域
が、パチンコ玉による実質的な遊技が行われる部分であ
る(以下”遊技部”という)。該遊技部の各所には、パ
チンコ玉の入る入賞孔を備えた、通常入賞部220,変
動入賞部221,始動入賞部222,特別変動入賞部2
23が設けられている(以下、これらを総称して”入賞
部22”という)。上方から落下してきたパチンコ玉
が、いずれかの入賞部22の入賞孔に入ると、各入賞部
22ごとに定められた個数のパチンコ玉が、貯留部4に
払い出される。
【0034】通常入賞部220では、パチンコ玉が一つ
入賞する毎に、パチンコ玉が所定個数(一般的には、1
0個程度)払い出される。該通常入賞部220は、上側
にほぼパチンコ玉1子分の開口広さを有したポケット状
に構成されている。該通常入賞部220へは、該開口部
からのみ入賞することができる。この開口広さは固定的
なものであり、入賞のしやすさが変化することはない。
なお、該通常入賞部220は、複数個設けられている。
【0035】変動入賞部221は、入賞しにくい状態
と、入賞しやすい状態と、の二つの異なる形態をとるこ
とができ、適宜その状態が遷移する。図1中、左側の変
動入賞部221(l)が入賞しにくい状態となってい
る。この状態での入賞のしやすさは、上記通常入賞部2
20とほぼ等しいものとされている。一方、右側の変動
入賞部221(r)が、入賞しやすい状態となってい
る。この状態では、変動入賞部221の左右壁部が、そ
の下端部に設けられた軸を中心として回動して外側に開
き、”翼”を開いたような状態となっている。そして、
この”翼”上に到達したパチンコ玉は、該翼によって、
変動入賞部221内に設置されている入賞孔に導かれ
る。つまり、該翼の長さ分だけ、入賞しやすくなってい
る。本実施例においては、該形態の変更を、パチンコ玉
が一つ入賞する毎に行っている。該形態の変更は、入賞
したパチンコ玉から受ける力によって、機械的になされ
るものである。なお、パチンコ玉が、1個入賞する毎
に、所定個数のパチンコ玉が払い出される点は、通常入
賞部220と同様である。
【0036】始動入賞部222は、後述する変動表示部
21の始動スイッチとしての機能を備えており、該始動
入賞部222にパチンコ玉が入賞すると、これを契機と
して変動表示部21が始動される。これ以外の基本的な
構成は、上記通常入賞部220と同様である。本実施例
においては、該始動入賞部222を、遊技部の中段左右
に一つづつ設けている。
【0037】特別変動入賞部223は、遊技部2のほぼ
中央やや下側に設置されている。特別変動入賞部223
は、パチンコ玉を受け入れるための開口部2232(図
2参照)が、他の入賞部に較べて非常に大きく構成され
ている。また、該特別変動入賞部223は、開口部22
32を閉じるための、開閉可能な蓋2231を備えてい
る。該蓋2231は、図2に示すとおり、その下端部を
軸2233によって回動可能な状態で支えられている。
開いた状態における該蓋2231は遊技板2の盤面より
も前側に突出した状態となるため、パチンコ玉を捕捉
し、開口部2232に取り込むように作用する。一方、
閉じられた状態における該蓋2231は、遊技板2の盤
面とほぼ同じ高さとなって、遊技板2の盤面上を落下し
てくるパチンコ玉に影響を与えることはない。該図中、
蓋2231を閉じた状態を点線で示した。該特別変動入
賞部223は、通常、蓋2231が閉じられており、パ
チンコ玉は、該変動入賞部2223の位置に到達しても
入賞することはできない。しかし、一旦、蓋2231が
開くと、開口部2232が大きいだけに、極めて入賞率
の高い状態となる。該特別変動入賞部223は、後述す
る当たりの場合だけ、予め定められたタイミング、期
間、回数だけ開くようになっている。なお、後述すると
おり、本実施例においては、当たり状態を2段階(当た
り、はずれ)に分けて設定している。
【0038】該特別変動入賞部223は、このようにし
て決定された期間が経過する以前であっても、あらかじ
め定められた個数分だけの入賞があった場合には、閉じ
るようになっている。
【0039】なお、遊技板の背面側には、各入賞部22
入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設けられており、入
賞したパチンコ玉の回収は、これによって行われてい
る。
【0040】遊技板2の下側には、変動表示部21が設
置されている。変動表示部21は、液晶表示板を用いて
構成され、その表示画面上には、絵柄が1つだけ表示さ
れる絵柄表示領域(表示窓)210a,210b,21
0c(以下、絵柄表示領域210a,210b,210
cを総称して、”絵柄表示領域210”という)が、画
像によって設けられている。そして、各表示領域210
には、予め用意された複数の絵柄(本実施例において
は、1〜9の数字)のうちのいずれかが、適宜、変動表
示されるようになっている。該絵柄の変動は、スロット
マシンのごとく、絵柄が上下方向に滑らかに移動するよ
うにして行われる。該絵柄の変更は、視覚上、3つの表
示領域に対して同時に行うことも、1つの表示領域のみ
に対して行なう(注:この場合、残りの二つの表示領域
に表示されている絵柄は静止状態を保つ)ことも可能な
構成となっている。絵柄の変動は、始動入賞部222へ
の入賞を契機として開始され、不特定量だけ移動後に停
止される。変動表示部21の駆動は、変動表示部駆動部
2100(図3参照)によってなされている。
【0041】この他、遊技板2の遊技部には、パチンコ
玉の動きを妨げるための障害釘23や風車24が、各所
に配置されている。特に、本実施例においては、変動表
示部21が遊技部の下側に配置しているため、従来、障
害釘等を配置できなかった遊技部中央部分(注:従来、
この部分には、変動表示部が配置されており障害釘を設
けることは、困難であった)にまでこれらを配置するこ
とができる。従って、障害釘の配置を、より変化に富ん
だ動きをパチンコ玉に与えることのできるようなものと
することができている。図1に示した障害釘の配置は、
単なる一例であって、その具体的な配置はこれに限定さ
れないことは言うまでもない。
【0042】遊技部の下端部には、アウト玉入り口25
が設けられており、いずれの入賞部22にも入賞するこ
とのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようにな
っている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチン
コ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収
される。なお、アウト玉回収機構や入賞玉回収機構によ
って回収されたパチンコ玉は、一旦、店全体規模で設け
られているパチンコ玉管理システムに戻された後、再
び、貯留部4への払い出しや玉の貸し出しに用いられ
る。
【0043】貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿
41、賞品玉排出口42、予備玉皿43等を含んで構成
される。発射玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜
めておく部分である。入賞した場合のパチンコ玉に払い
出しは、賞品玉排出口40を通じて、該発射玉皿41に
行われる。入賞が多く、該発射玉皿41が一杯になった
ときには、パチンコ玉の払出経路が自動的に変わり、払
出は、賞品玉排出口42を通じて予備玉皿43へ行われ
るようになっている。
【0044】この他、パチンコ装置には、効果音を発生
するアラーム、装飾ランプが設けられている。これら
は、発射装置3からパチンコ玉を発射しているときや、
パチンコ玉が入賞したときなどに作動し、遊技の雰囲気
を盛り上げるためのものである。 チャンスボタン5
は、後述する当たり処理を繰返し実行する回数(繰返し
数)の再決定を求める指示を、遊技者が入力するための
ものである。該当たり処理、繰返し数の意味については
後述する。本実施例では、該チャンスボタン5をマイク
ロスイッチを含んで構成している。該チャンスボタン5
は、操作を受ける度ごとに、操作されたことを示す信号
を制御部6へ出力するように構成されている。
【0045】次に、該パチンコ装置の制御上の構成を、
図3を用いて説明する。
【0046】該パチンコ装置の制御動作は、ダイヤル角
度検出センサ32と、入賞検出センサ70と、絵柄検出
センサ71と、変動表示部21を駆動する変動表示部駆
動部2100と、特別変動入賞部23を開閉させる特別
変動入賞部駆動部2230と、パチンコ玉を払い出すた
めの払出機構80と、装飾用のライトや効果音を発する
装飾部26を制御するための装飾制御部2600と、チ
ャンスボタン5と、パチンコ装置全体を統括制御する制
御部6と、を含んで構成されている。
【0047】ダイヤル角度検出センサ32は、発射ダイ
ヤル30の回転角度を検出するためのものである。該セ
ンサ32の検出結果は制御部6に出力されて、パチンコ
玉を弾く強さが決定されている。該決定された強さは、
制御部6から玉弾き機構31に出力され、玉弾き機構3
1はこれに従って、パチンコ玉を弾いている。
【0048】入賞検出センサ70は、上記入賞部22へ
のパチンコ玉の入賞を検知して、制御部6に知らせるた
めのものである。該入賞検出センサ70は、個々の入賞
部220,221,222,223毎に設けられ、制御
部6への入力も独立的に行われている。そのため、制御
部6は、いずれの入賞部(220,221,222,2
23)における入賞であるかを判別することができる。
【0049】チャンスボタン5については上述したとお
りである。
【0050】制御部6は、上記各部を統括制御するため
のものである。本実施例の制御部6は、当たり状態の
決定(つまり、当たり処理を行うか否か)の判定、当
たり処理を繰り返す回数(以下”繰返し数”という)の
決定、当たり状態にあわせた表示絵柄の決定、当た
り処理およびはずれ処理の実行、等を行う機能を備えて
いる。本実施例においては該制御部6を、マイクロコン
ピュータ、メモリ等の電気的回路と、該メモリに格納さ
れている各種のプログラムとを含んで構成している。制
御部6の機能ブロックの一部を図4に、また、制御部6
がメモリ中に備えている各種データの一例を図5に示し
た。但し、図4に示したのは、始動入賞部222への入
賞があった場合の処理に関係する部分のうちの一部であ
り、他の処理に関連する機能部分については省略した。
【0051】の当たりとなっているか否かの判定は、
当たり決定手段60行う。当たり決定手段60は、1〜
230の数値を循環してカウントするカウンタ機能を備
えている。そして、該カウンタを停止させたときの値が
1であれば、当たり、2〜229であれば、はずれとし
ている。
【0052】の繰返し数の決定は、繰返し数決定手段
61が行っている。該繰返し数決定手段61は、1〜9
の数値を循環してカウントするカウンタ機能を備えてい
る。そして、該カウンタを停止させたときの値を、繰返
し数の候補値として記憶する。繰返し数決定手段61
は、該候補値決定の処理を2回繰り返し、1回目の値を
r1として、また、2回目の値をr2としている。繰返
し数としていずれを用いるかは、遊技者からの指示(チ
ャンスボタン5の操作状態)によって決まる。なお、該
繰返し数決定手段61は、繰返し数の決定に伴った絵柄
の表示処理なども行わせる機能を備えている。
【0053】の表示絵柄の決定は、絵柄決定手段62
が行っている。絵柄決定手段61は、1〜727の数値
を循環的にカウントするカウンタ機能を備えている。そ
して、当たり決定手段60がはずれとすることを、決定
した場合には、該カウンタを停止させ、絵柄テーブルP
T1(図5参照)においてその時の値に対し対応づけら
れている絵柄を、表示絵柄とすることを決定する。な
お、当たり決定手段60が、あたりとすることを決定し
た場合には、絵柄テーブルPT2(図5参照)に格納さ
れている当たり絵柄”777”を表示することを決定す
る。
【0054】当たり処理、はずれ処理は、当たり/は
ずれ処理手段63が行っている。1回の当たり処理は、
特別変動入賞部223を所定時間、所定回数だけ(本実
施例では、10秒間ずつ16回)開かせる処理である。
該時間、回数に関する情報は、当たり/はずれ処理手段
63が予め備えている。当たり/はずれ処理手段63
は、当たり処理などにともなった絵柄の表示処理などを
行わせる機能も備えている。
【0055】TLタイマ64およびTAタイマ65は、時
間を計時するためのものである。TLタイマ64は、後
述する30分という制限時間を計時するためのものであ
る。TAタイマ65の役割は、動作説明において行う。
【0056】図5において、Rは繰返し数、r1,r2
は、繰返し数Rの候補値である。Tiは、過去一定期間
x(本実施例では、10分間)における、始動入賞部
222への入賞(時間)間隔の平均である。Tpは、1
800秒を繰返し数Rで割った値(つまり、30分間に
等間隔でR回の当たり処理を行う場合における、当たり
処理と当たり処理との時間間隔)である。敷居値N
0は、TpをTiで割った値である。敷居値N0を、より直
接的に定義すれば、下記数1のとおりとなる。
【0057】
【数1】
【0058】つまり、始動入賞部222への入賞N0
に1回の割合で、強制的に当たりとすれば、30分の間
にほぼ等間隔でR回の当たり状態を作り出すことができ
る。
【0059】絵柄テーブルPT1は、はずれに対応する
絵柄の表示情報を格納したものである。該テーブル上、
該絵柄の表示情報PT11は、絵柄決定手段62の備え
るカウンタのカウンタ値PT10と対応づけて格納され
ている。
【0060】絵柄テーブルPT2は、あたりの絵柄”7
77”の表示情報を格納したものである。
【0061】絵柄テーブルPT3は、繰返し数を決定す
る際に変動表示部21に表示させる絵柄の表示情報PT
31を、繰返し数決定手段61の備えるカウンタのカウ
ンタ値PT30と対応づけて格納したものである。
【0062】この他の、K,M等の意味、役割について
は、後ほど動作説明において述べる。
【0063】図4に示した変動表示部駆動部2100、
特別変動入賞部駆動部2230、払出機構80、装飾制
御部2600は、制御部6からの指示に従って動作して
いる。
【0064】なお、特許請求の範囲においていう”変動
表示部”とは、本実施例における変動表示部21および
変動表示部駆動部2100等に相当するものである。”
当たり決定手段”とは、制御部6(特に、当たり決定手
段60)に該当するものである。”制御手段”とは、制
御部6(とくにあたる/はずれ処理手段63)に相当す
るものである。ただし、ここで述べた対応関係は厳密な
ものではなく、全体としてこれらの機能を実現していれ
ば、その区分はなんら限定されるものではない。
【0065】次に、本実施例のパチンコ装置の動作を、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0066】動作中、制御部6は、入賞検出センサ70
の出力状態を確認することによって入賞の有無を監視し
ている(ステップ600)。入賞がなければ、TLタイ
マ64のカウント値が1800秒を越えているか否かを
判断する(ステップ601)。越えていなければ、その
ままステップ600に戻る。逆に、越えていれば、変数
Kに0を代入し(ステップ602)、その後、ステップ
600に戻る。なお、変数Kは、ステップ607乃至ス
テップ619の処理と、ステップ620乃至ステップ6
25の処理とのうちのいずれを行うかを判断するために
用いられるものである。
【0067】ステップ600において、入賞があった場
合には、その入賞のあった入賞部の種類を判定して(ス
テップ603)、その種類に応じた処理を行わせる。
【0068】通常入賞部220あるいは、変動入賞部2
21、特別変動入賞部223への入賞であった場合に
は、制御部6は、装飾制御部2600に対して効果音等
を発生させるように指示を出す。また、払出機構駆80
に対しては、入賞の種類ごとに予め定められている個数
のパチンコ玉を払い出すように指示を出す(ステップ6
04)。これに応じて、装飾制御部2600は装飾部2
6に効果音を発生させるなどする。また、払出機構80
は、貯留部4の発射玉皿41あるいは予備玉皿43にパ
チンコ玉を払いだす。なお、払出機構80は、制御部6
からの該指示の回数を記憶するメモリを備えており、入
賞が連続してあった場合に対応することができる。
【0069】始動入賞部222への入賞であった場合も
同様に、制御部6は、効果音等の発生指示を出すととも
に、パチンコ玉の払い出し指示を出力する(ステップ6
05)。
【0070】さらに、制御部6は、K=0であるか否か
を判定し(ステップ606)、その結果に応じて異なる
処理を行う。K=0であった場合には、ステップ607
乃至ステップ620の処理を行う。すなわち、当たり決
定手段60が、当たり状態を決定し(ステップ60
7)、はずれであった場合には、絵柄決定手段62は、
変動表示部21に表示させるはずれの絵柄を絵柄テーブ
ルPT1を用いて決定する。この後、当たり/はずれ処
理手段63は、変動表示部駆動部2100を介して、変
動表示部21の表示の変動を開始させ、不特定なある量
だけ変動させた後絵柄決定手段62が決定した絵柄を表
示させる(ステップ608)。この後は、ステップ60
0に戻る。
【0071】ステップ607において、当たりとするこ
とが決定された場合には、繰返し数決定手段61はr
1,r2を決定し、メモリ中に記憶する(ステップ60
9)。なお、これ以後の説明においては、該ステップ6
09において、r1=3、r2=5が決定されたものと
して説明を行う。繰返し数決定手段61は、変動表示部
駆動部2100を介して、変動表示部21の表示の変動
を開始させ、不特定なある量だけ変動させた後、絵柄テ
ーブルPT2に記憶されている当たりの絵柄”777”
を、変動表示部21に表示させる(ステップ610、図
8(a)参照)。さらに、この後、絵柄決定手段62
は、絵柄テーブルPT3においてr1に対応づけられて
いる絵柄を読みだす。すると、繰返し数決定手段61
は、変動表示部駆動部2100を介して、変動表示部2
1の表示領域210bの表示の変動を開始させ、不特定
なある量だけ変動させた後、絵柄決定手段62が決定し
た絵柄を表示させる(ステップ610)。上述したとお
りここでは、r1=3であったものと仮定しているか
ら、変動表示部21の絵柄は、図8(b)のごとく、”
737”とされる。
【0072】この後、繰返し数決定手段61は、一定時
間内にチャンスボタン5からの入力があるか否かを監視
する(ステップ612)。チャンスボタン5からの入力
があれば、再び、表示領域210bの変動を開始させ
て、r2に対応づけられている絵柄を表示させる。ここ
では、r2=5であると仮定しているから、変動表示部
21の絵柄は、”757”とされる(図8(c)参
照)。この後、繰返し数決定手段61は、r2の値(こ
こでは、5)を、繰返し数Rとして設定する(ステップ
614)。
【0073】ステップ612において、チャンスボタン
5の入力がなかった場合(言い替えれば、チャンスボタ
ン5を操作しないことによる消極的な選択があった場
合)は、該候補値r1を承認した(”可”とする選択が
行われた)ものとみなし、繰返し数決定手段61は、r
1の値(ここでは、3)を、繰返し数Rとして設定する
(ステップ615)。
【0074】つまり、遊技者は、r1に不満がある場合
には、チャンスボタン5を操作することによって(言い
替えれば、チャンスボタン5を操作しないことによる積
極的な選択があった場合)、繰返し数をr2に変更する
ことができる。これは、厳密には、繰返し回数の再決定
を行っているわけではない(r2は既に決まっている)
が、遊技者からは、チャンスボタン5を操作することに
よって、繰返し回数の再決定を行っているように見え、
また、それと同等の意味合いを持つ。
【0075】ステップ614あるいはステップ615の
後、当たり/はずれ処理手段63は、Tp(=制限時間
/R)を求める(ステップ616)。さらに、該求めた
pと、別途求めたTi(注:後ほど図7を用いて説明す
る)とを用いて、N0(=Tp/Ti)を算出する(ステッ
プ617)。Tiは、始動入賞部222への入賞が生じ
る時間間隔である。なお、本実施例では、制限時間を1
800秒、つまり30分、としているが、これに限定さ
れるものではない。また、後述するとおり、本実施例で
は、該Tiをある一定期間Tx(本実施例では10分)
毎の平均値として求めている。一方、TPは、制限時間
(ここでは、1800秒)内にR回の当たりを等間隔で
発生させる場合における、時間間隔である。従って、前
回当たりとした後における始動入賞部222への入賞回
数Nが、敷居値N0回以上となった時の入賞時に強制的
に当たり状態とするようにすれば、原理的には、制限時
間内にR回の当たりを等間隔で発生させることができる
はずである。
【0076】続いて、当たり/はずれ処理手段63は、
当たり処理を行わせる。つまり、特別変動入賞部駆動部
2230を介して、特別変動入賞部駆動部2230に指
令を出力し、特別変動入賞部223の蓋2231を作動
させる。これにより、特別変動入賞部223は、所定時
間、所定回数だけ開かれて、この間の入賞率は飛躍的に
向上することとなる(ステップ618)。当たり処理が
終了した後、TLタイマ64は、カウント値を初期化
(=0)した後、計時を開始する(ステップ619)。
そして、当たり/はずれ処理手段63は、Kに1を代入
し(ステップ620)、ステップ600に戻る。
【0077】ステップ606においてK=0でなかった
場合、すなわち、ステップ620においてK=1が設定
されてから、1800秒が経過する以前に始動入賞部2
22に入賞があった場合には、ステップ621に進む。
【0078】ステップ621において、当たり決定手段
は60は、前回ステップ625において当たり処理を行
ってからの始動入賞部222への入賞回数NがN0以上
になったか否かを判定する。その結果、N0よりも小さ
かった場合には、当たり決定手段60は、Nに1を加え
る(ステップ622)。続いて、当たり/はずれ処理手
段63が、はずれ処理を行う(ステップ623)。該は
ずれ処理の内容は、ステップ608と同様である。はず
れ処理の後は、ステップ600に戻る。
【0079】ステップ621において、入賞回数Nが、
0以上になっていた場合には、当たり決定手段60
は、強制的に当たりとすることを決定する。絵柄決定手
段62は、これに従って変動表示部21に”777”を
表示させる(ステップ624)。この後、当たり/はず
れ処理手段63は、特別変動入賞部223を作動させて
当たり処理を実行させる(ステップ625)。当たり処
理が終了した後は、当たり決定手段60は、Nを初期化
(=0)し、ステップ600に戻る。
【0080】パチンコ装置の電源が投入されている間、
制御部6は、該フローチャートに示した処理を実行しつ
づけている。
【0081】図6のフローチャートには示していない
が、変動表示部21が作動している間に始動入賞222
部への入賞があった場合でも該入賞の事実(回数)は制
御部6内のメモリに保留されて、変動表示部21は作動
が保証されている。他の入賞部22への入賞があった場
合についても、同様にして、玉の払出が保証がされてい
る。
【0082】次に、Tiを求める処理について図7を用
いて説明する。
【0083】動作開始後、まず、変数Mを初期化(=
0)する(ステップ700)。また、TAタイマを初期
化(=0)した後、計時を開始する(ステップ70
1)。
【0084】この後、始動入賞部222への入賞が発生
したか否かを判定する(ステップ702)。入賞が発生
していれば、変数Mに1を加え(ステップ703)、ス
テップ704に進む。入賞が生じていなければ、そのま
ま、ステップ704に進む。
【0085】ステップ704においては、TAタイマ6
5による計時を開始してから600秒、すなわち、10
分が経過したか否かを判定する。600秒が経過してい
なければ、再びステップ702に戻り、同様の処理を繰
り返す。600秒が経過していた場合には、Ti(=6
00/M)を求める(ステップ705)。つまり、Ti
は始動入賞部222への入賞が発生する時間間隔の10
分間毎の平均値である例えば、Ti=30であれば、3
0秒に1回は、始動入賞部222への入賞が発生してい
ることになる。このようにして求めたTiは、図6のス
テップ617において強制的に当たり状態とする始動入
賞部222への入賞間隔(回数)N0を決定するのに用
いられる。
【0086】ステップ705の後は、再び、ステップ7
00に戻り、その時点から10分間におけるTiを新た
にもとめることとなる。
【0087】該図7の処理は、パチンコ装置が作動され
ている間、継続して行われつづけている。
【0088】以上説明したとおり、本発明のパチンコ装
置では、遊技者の参加意識が高まる。例えば、チャンス
ボタン5を操作して繰返し数の再決定を求めた場合に
は、繰返し数(の候補値)r1は、無効とされるため、
かえって損をすることもある。最初に決定された繰返し
数(の候補値)r1が6であったにもかかわらず、改め
て決定された繰返し数R(=r2)が3であるようなこ
ともある。そして、このようなことが、かえって遊技者
を一喜一憂させることとなり、遊技への参加意識をいや
が上でも高める。
【0089】また、本実施例においては、最初に当たり
状態となってから30分以内に、繰返し数R回だけ、再
び当たり状態とすることができる。しかしながら、該R
回という回数は、遊技者に対して保証されたものではな
い。特別変動入賞部222への入賞を意識しすぎて始動
入賞部222への入賞回数が今までより少なくなると、
R回に達することなく30分が経過してしまう。そし
て、30分が経過してしまうと、もはや、強制的にあた
り状態とされることはない。つまり、遊技者に、当たり
をR回という可能性を与えてはいるものの、それを保証
してはいない。当たりをR回という可能性を十分に活か
すには、遊技者は、始動入賞部222への入賞率を低下
させてはならない。その一方で、特別変動入賞部223
へも入賞させなければ、その時の当たり状態を活かして
パチンコ玉を獲得することはできない。従って、遊技者
にとっては、始動入賞部222への入賞と、特別変動入
賞部223への入賞とを、いかに高い次元でバランスさ
せるかという点において、自らの技両を発揮させること
になる。特に、本実施例においては、特別変動入賞部2
23と始動入賞部222との設置位置を左右にずらして
いるため、ただ漫然とパチンコ玉を発射しているだけで
は、両者をうまくバランスさせることはできず、チャン
スをみすみす逃がしてしまうことになる。例えば、繰返
し数が6となっているにもかかわらず、30分間に4回
しか当たり状態を発生させられないようなこともありう
る。そのため、遊技者は、R回の当たりが生じる可能性
を獲得したあとでも、息を抜くことができない。つま
り、常に、参加意識を持って遊技を行うことになり、遊
技者を飽きさせることがない。
【0090】また、遊技者にとっても当たりが連続的に
発生しうる回数(繰返し数)が示されるため、ある程
度、遊技終了の見極めをつけやすくなる。従って、不用
意に、大金をつぎ込んでしまう恐れもなくなる。これ
は、遊技者の射幸心をある程度抑制することにもなり、
パチンコの健全化という面から見ても好ましいものであ
る。
【0091】さらに、上記実施例のパチンコ装置では、
変動表示部21を、従来なかったほど下側位置に配置し
ている。そのため、パチンコ装置がデザイン上、極めて
斬新なものとなり、外見上、従来機種との明確な差別化
を図ることができた。さらに、変動表示部21を下側に
配置したことによって、遊技部中央付近に障害釘を自由
に配置することができるようになった。そのため、より
デザインの自由度が高まった。
【0092】本実施例では、30分という制限時間を設
けていたが、制限時間の具体的数値は、これに限定され
るものではない。さらには、制限を設けることなく、必
ずR回の当たり状態を作り出すようにしてもよい。この
場合には、一定時間ごとに、あるいは、始動入賞部22
2への入賞一定回数ごとに、当たり状態となるようにし
てもよい。また、該制限時間内において、強制的にあた
りとするタイミングの決定方法についても、同様に、上
記実施例に示したものには限定されない。
【0093】上記実施例では、チャンスボタン5の操作
に応じて、繰返し数(の候補値)を変更を求めることが
できるようにしていた。しかし、このようなことをする
ことなく単に、決定した繰返し数を表示する構成として
もよい。この場合には、繰返し数決定手段62は、繰返
し数の候補値を複数決定する必要はない。最初に決定し
た値を、そのまま繰返し数Rとして設定すればよい。
【0094】上記実施例では、繰返し数の候補値の変更
の限度を1回としていた。しかし、該限度(回数)は、
これに限定されるものではなく、さらに多数回の変更を
認めるようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】本発明のパチンコ装置は、遊技者へのア
ピール力が強い。また、遊技者が参加意識をもって、飽
きることなく、遊ぶことができる。さらに、上級者だけ
でなく初心者も、自らの経験、勘を活かしつつ、楽しく
遊ぶことができる。当たり状態が連続して生じる回数の
目安を示すことで、射幸心をある程度抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるパチンコ装置の正
面図である。
【図2】特別変動入賞部223の構造を示す模式図であ
る。
【図3】制御上の構成を示すブロック図である。
【図4】制御部6内における機能ブロック図である。
【図5】制御部6内のメモリに記憶されている各種デー
タを示す図である。
【図6】制御部6の動作概要を示すフローチャートであ
る。
【図7】Ti決定処理を示すフローチャートである。
【図8】変動表示部21の表示内容の変化の様子を示す
図である。
【図9】従来のパチンコ装置の正面図である。
【符号の説明】 1:パチンコ装置、2:遊技盤、 3:発射装置、
4:玉貯留部、 5:チャンスボタン、 6:制御部、
20:ガイドレール、 21:変動表示部、22:入
賞部、 23:障害釘、 24:風車、 25:アウト
玉入り口、 26:装飾部、 30:発射ダイヤル、
31:玉弾き機構、 32:ダイヤル角度検出センサ、
40:賞品玉排出口、 41:発射玉皿、 42:賞
品玉排出口、 43:予備玉皿、60:当たり決定手
段、 61:繰返し数決定手段、62:絵柄決定手段、
63:当たり/はずれ処理手段、 64:TLタイ
マ、65:TAタイマ、 70:入賞検出センサ、 8
0:払出機構、 210:回転ドラム、 212:マー
カ、 220:通常入賞部、 221:変動入賞部、
222:始動入賞部、 223:特別変動入賞部、 2
60:ランプ、 2100:変動表示部駆動部、 21
10:表示領域、 2230:特別変動入賞部駆動部、
2231:蓋、 2232:開口部、 2600:装
飾制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技部の設けられた遊技板と、 上記遊技部に配置され、パチンコ玉の進路に干渉するた
    めの障害物と、 上記遊技部に配置され、パチンコ玉の入賞を受け付ける
    始動入賞部と、 上記遊技部に配置され、パチンコ玉の入賞しやすさを変
    更可能に構成された特別変動入賞部と、 予め用意された複数種類の絵柄を備え、表示絵柄が変動
    し該変動に伴って上記絵柄のうちいのいずれかが順次表
    示される表示領域を備え、上記始動入賞部へのパチンコ
    玉の入賞を契機として上記絵柄の変動が開始され、ある
    不特定な量だけ変動した後、変動が停止される変動表示
    部と、 上記始動入賞部へのパチンコ玉の入賞があった場合に、
    当たり状態を決定する当たり決定手段と、 上記当たり決定手段が当たりとすることを決定した場合
    には、上記特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させ
    る制御手段と、 を備え、 上記変動表示部は、上記遊技部における、上記特別変動
    入賞部よりも下側位置に配置されていること、を特徴と
    するパチンコ装置が提供される。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029251A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Heiwa Corp パチンコ機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007029251A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Heiwa Corp パチンコ機

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