[第1実施形態]
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。第1実施形態に係る弾球遊技機としてぱちんこ遊技機PM1を図1〜図3に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PM1の全体構成について説明する。以下の第1〜第3実施形態において、図2の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、第1実施形態に係るぱちんこ遊技機PM1の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PM1は、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1と、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2とを主体に構成される。前枠2は、外枠1および前枠2の左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより、外枠1の前側開口部に対して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられる。また、前枠2は、右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して、常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3a,3bを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。ガラス枠5は、上述の施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の上部に遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して、遊技盤10の前面に設けられた遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
遊技盤10は、図3に示すように、透明の樹脂材料を用いて板状に形成されたベース部材11の前面側に、内外のレール部12,13により囲まれて略円形状の遊技領域PAが形成されるようになっている。詳細な図示を省略するが、遊技盤10の遊技領域PAには、多数本の遊技釘とともに、遊技球が入球可能な一般入賞装置、始動入賞装置、大入賞装置等の各種入賞装置(図示せず)、遊技の展開状態に応じて演出を行う演出表示装置、可動装飾装置を備えたセンター飾り(図示せず)等が取り付けられている。また、遊技領域PAの下端部には、遊技球が通過可能なアウト口18が形成されている。
外レール部12は、下側が開いた円弧状に形成されており、発射機構150から発射された遊技球を遊技領域PAへ導くようになっている。内レール部13は、右側が開いた円弧状に形成されており、遊技盤10(ベース部材11)の前面において外レール部12の左側部分に対し所定間隔を空けるように配設されることで、外レール部12の左側部分との間に発射通路15が形成されるようになっている。なお、この発射通路15は、発射機構150と遊技領域PAとに通じており、遊技球が通過可能に構成されている。
ガラス枠5の下部には、遊技球を貯留する球皿ユニット部200の上下の球皿(上球皿210および下球皿220)が設けられる。なお、詳細は後述するが、下球皿220は、ガラス枠5の左右の中心に対して左側に寄って配置される。これにより、ガラス枠5(球皿ユニット部200)の下部における下球皿220の右方には、例えば、所定の演出操作を行うための演出操作手段61(図13を参照)、演出を行うための可動演出装置62(図13を参照)、遊技球の貸球操作を行うための貸球操作手段63(図13を参照)等の電気部品を取り付けることができる。ガラス枠5の上部前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置(図示せず)や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ8が設けられる。
前枠2の右下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル9が設けられる。前枠2の下部におけるガラス枠5の後側の領域(以降、遊技補助盤20と称する)には、上球皿210に貯留された遊技球を1球ずつ送り出す整流器100、整流器100から送り出された遊技球を遊技領域PAに向けて打ち出す発射機構150、発射機構150の作動を制御する発射制御装置180(発射制御基板181)等が設けられる。
続いて、ぱちんこ遊技機PM1の後面側の基本構造を説明する。図2に示すように、前枠2の後面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された裏機構盤30が取り付けられている。裏機構盤30の各部には、遊技施設側から供給される遊技球を貯留するタンク部材33、タンク部材33から供給される遊技球を流下させる樋部材34、樋部材34を流下する遊技球を払い出す賞球払出ユニット35、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を上球皿210もしくは下球皿220に流下させる裏側通路部材36等が設けられている。
遊技盤10の後面側には、ぱちんこ遊技機PM1の作動を統括的に制御する主制御基板40や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板41(図13を参照)等が取り付けられている。これに対して、裏機構盤30の後面側には、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板42(図13を参照)や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板(図示せず)等が取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PM1は、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿210に遊技球を貯留させて発射ハンドル9を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル9が回動操作されると、上球皿210に貯留された遊技球が、整流器100によって1球ずつ発射機構150に送り出され、発射機構150により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[遊技補助盤の構成]
次に、図4〜図12を追加参照して、遊技補助盤20の詳細について説明する。遊技補助盤20は、図4に示すように、前枠2の下部における中央から左側に掛けて形成される。遊技補助盤20には、整流器100と、発射機構150と、発射制御装置180と、中継基板ユニット185と、補助盤カバー190とが取り付けられる。
図5に示すように、遊技補助盤20の右側に発射装置取付部21が形成され、発射装置取付部21に対して左側から順に、発射機構150と発射制御装置180とが左右に隣り合って並ぶように取り付けられる。発射装置取付部21の右方には、発射ハンドル9が配設される。発射ハンドル9は、図6にも示すように、ハンドルベース91とともにユニット化されて前枠2の右下部に取り付けられる。なお、ハンドルベース91の上側には、前枠2の右下部における施錠装置4の周辺部を覆うキーカバー92が取り付けられる。これにより、図4に示すように、前枠2の前面側において、発射ハンドル9と、発射制御装置180と、発射機構150とが、この順に右側から左側へ並んで配置され、これらの電気的な接続を単純化することが可能になる。また、発射ハンドル9が、ガラス枠5(球皿ユニット部200)と別体に前枠2の右下部に取り付けられるため、発射ハンドル9の設計的な取り付け角度を、例えば前枠2に対して垂直な取り付け角度と異なる角度に、容易に変更することができる。なお、発射装置取付部21には、発射機構150の外周部前方を覆う不図示の発射カバー(図示せず)が取り付けられ、この発射カバーの前部に、整流器100が発射機構150の前面側に重なって取り付けられるようになっている。
また、図5に示すように、遊技補助盤20の中央左側に補助盤カバー取付部22が形成され、補助盤カバー190が補助盤カバー取付部22に取り付けられて発射機構150の左側に配置されるようになっている。遊技補助盤20の左側に中継基板取付部23が形成され、中継基板ユニット185が中継基板取付部23に取り付けられて補助盤カバー190の左側に配置されるようになっている。
整流器100は、図7〜図9に示すように、第1ケース部材110と、第2ケース部材120と、球送り部材130と、整流ソレノイド140とを有して構成される。第1ケース部材110は、透明の樹脂材料を用いて、第2ケース部材120の開口部を覆う板状に形成される。第2ケース部材120は、透明の樹脂材料を用いて、前方に開口部を有する箱状に形成される。第1ケース部材110と第2ケース部材120とは、それぞれの四隅に形成された係合部を互いに係合させることにより、箱型に組み立てられる。箱型に組み立てられた第1ケース部材110および第2ケース部材120の内部には、上球皿210から繋がる球供給通路201(図16を参照)を流下した遊技球を1球ずつ発射機構150に送るための整流通路101が形成される。
第1ケース部材110の前壁部上側には、球供給通路201の下流側と整流通路101の上流側とを連通させる球入口111が形成されており、球供給通路201の下流端に達した遊技球がガラス枠5の連通穴部53(図18(a)を参照)およびこの球入口111を通過して整流通路101を流下するようになっている。また、第1ケース部材110の前壁部中間には、球送り部材130に形成された揺動ストッパ135が挿通される揺動規制穴112が形成されている。
第2ケース部材120の内側には、図9に示すように、整流通路101を形成する通路床部121、軸部材135と係合して球送り部材130を揺動自在に支持する支持穴部123、整流ソレノイド140が取り付け固定されるソレノイド取付部124等が形成される。第2ケース部材120の後壁部上側には、整流通路101の下流側に繋がる球出口122が形成されており、整流通路101の下流端に達した遊技球がこの球出口122を通過して発射機構150の発射レール173上に流下するようになっている。球出口122の左側縁部には、ブロック状のガイド部125が後方へ突出するように形成されており、球出口122を通過する遊技球の側方をガイドするようになっている。第2ケース部材120の下端部には、固定爪部126が形成されており、発射機構150の外周部前方を覆う発射カバー(図示せず)の下部にこの固定爪部126が係止して、整流器100が発射カバーに取り付け固定されるようになっている。
球送り部材130は、図9に示すように、樹脂材料を用いて図示する形状に形成され、球受容部131と、球送りレール部132と、棹部133とを有して構成される。また、球送り部材80は、軸部材135を用いて、箱型に組み立てられた第1ケース部材110および第2ケース部材120の内部に揺動自在に取り付けられる。球送り部材130の側部には、第1ケース部材110の揺動規制穴112に挿通される突起状の揺動ストッパ134が形成され、揺動規制穴112の形状により球送り部材130の揺動範囲が規制されるようになっている。これにより、球受容部131が整流通路101を閉塞して球送りレール部132が球出口122を開放する球出口開放位置と、球受容部131が整流通路101を開通して球送りレール部132が球出口122を閉鎖する球出口閉鎖位置との間で、球送り部材130が揺動可能に構成される。
球受容部131は略L字形に形成され、球受容部131の下部に軸部材135が連結される。そして、球受容部131は、球送り部材130が球出口閉鎖位置に変位すると、球受容部131の上部が整流通路101を開通するように右方へ揺動して、整流通路101を流下する遊技球を1球だけ受け入れて保持し、球送り部材130が球出口開放位置に変位すると、球受容部131の上部が整流通路101を閉塞するように左方へ揺動して、保持した遊技球を球送りレール部132へ送るようになっている。
球送りレール部132は、基端部が球受容部131の下部に繋がるとともに、先端部が第2ケース部材120の球出口122から後方へ突出して伸びる板状に形成される。そして、球送りレール部132は、球送り部材130が球出口閉鎖位置に変位すると、球出口122を閉鎖し、球送り部材130が球出口開放位置に変位すると、球出口122を開放して球受容部131から送られた遊技球を発射機構150の発射レール173上に流下させるようになっている。なお、球送りレール部132の上面は、先端部に向けて下傾するだけでなく、ガイド部125に向けても下傾しており、遊技球がガイド部125に沿って球送りレール部132上を転がるようになっている。
棹部133は、球受容部131の下端部から下方へ伸びる棒状に形成され、球送り部材130が球出口開放位置に変位すると、整流ソレノイド140に当接(もしくは隣接)するようになっている。棹部133の内部には、永久磁石136が取り付けられている。
整流ソレノイド140は、図9に示すように、箱型に組み立てられた第1ケース部材110および第2ケース部材120の内部における棹部133の近傍に取り付けられる。整流ソレノイド140には不図示のソレノイド制御基板(図示せず)が電気的に接続されており、ソレノイド制御基板から出力された駆動信号により整流ソレノイド140が駆動される。整流ソレノイド140がオン作動すると、整流ソレノイド140から発生した磁力を受けて、永久磁石136が整流ソレノイド140から離れる方向へ移動し、永久磁石136が取り付けられた球送り部材130が球出口閉鎖位置に揺動変位するようになっている。一方、整流ソレノイド140がオフ作動すると、永久磁石136が重力の作用により下方へ移動し、永久磁石136が取り付けられた球送り部材130が球出口開放位置に揺動変位するようになっている。
発射機構150は、図10に示すように、その構成を大別すると、遊技球を打ち出す発射機構部160と、打ち出された遊技球を外レール部12(発射通路15)に案内する発射レール部170とに分類される。発射機構部160は、遊技球を打ち出すハンマ161と、ハンマ161を揺動駆動するロータリソレノイド163と、揺動するハンマ161を受け止める2つのストッパ部材165,166とを有して構成される。
一方、発射レール部170は、遊技補助盤20の発射装置取付部21に取り付けられるベースプレート171と、このベースプレート171に取り付けられて斜めに延びる横断面がV字状の発射レール173と、発射レール173のレール面と対向して設けられ遊技球を発射レール173の傾斜下端に位置する打撃位置に留置する発射球ホルダ175とを有して構成される。ベースプレート171は、金属材料もしくは樹脂材料を用いて板状に形成され、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて遊技補助盤20の発射装置取付部21の前面左側に取り付け固定される。
ベースプレート171の前面側には、発射レール173や発射球ホルダ175、発射機構部160の2つのストッパ部材165,166等が取り付けられる。一方、ベースプレート171の後面側には、発射機構部160のロータリソレノイド163が取り付けられる。なお、発射レール173は、右下端における遊技球の打撃位置から遊技盤10の発射通路15に向けて(すなわち外レール部12の下端近傍のレール面よりも上方に向けて)左斜め上方へ延びるように取り付けられる。
ロータリソレノイド163は、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いてベースプレート171の後面側に取り付けられ、本体部分がベースプレート171の後面側に突出している。その一方で、ロータリソレノイド163の可動鉄芯164は、ベースプレート171に形成された穴部172を通過してベースプレート171の前面側に達するように構成されており、この可動鉄芯164にハンマ161が連結されるようになっている。このようにして、ハンマ161はベースプレート171の前面側に取り付けられ、ロータリソレノイド163の作動により可動鉄芯164を揺動軸として、発射レール173に送られた遊技球を打球可能な打球位置と、当該打球位置から右下方に離れた待機位置とに左右方向へ揺動可能に構成される。すなわち、ハンマ161は、待機位置から打球位置への揺動により遊技球を遊技領域PAに向けて打球発射するようになっている。具体的には、ロータリソレノイド163がオン作動すると、ハンマ161がロータリソレノイド163の駆動力を受けて待機位置から打球位置へ揺動し、ロータリソレノイド163がオフ作動すると、ハンマ161が重力を利用して打球位置から待機位置へ揺動するように構成されている。
2つのストッパ部材165,166は、NBR(アクリロニトリル−ブタジエン−ゴム)等の弾性樹脂材料を用いて、弾性を有するブロック状に形成される。第1ストッパ部材165は、ベースプレート171の前面右側に取り付けられ、待機位置に揺動したハンマ161の中央部右側に当接することで、ハンマ161の待機位置を超える右方への揺動を規制するようになっている。第2ストッパ部材166は、ベースプレート171の前面上側に取り付けられ、打球位置に揺動したハンマ161の上部右側に当接することで、ハンマ161の打球位置を超える左方への揺動を規制するようになっている。
発射制御装置180は、図4および図5に示すように、発射制御基板181と、発射制御基板181を収容する発射基板ケース183とを主体に構成された基板ケースユニットである。発射制御基板181は、発射ハンドル9と電気的に接続され、発射ハンドル9からの操作信号に基づいてロータリソレノイド163の作動を制御する。発射基板ケース183は、透明の樹脂材料を用いて発射制御基板181を収容可能な箱状に形成され、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて遊技補助盤20の発射装置取付部21の前面右側に取り付け固定される。
補助盤カバー190は、図5および図11に示すように、樹脂材料を用いて遊技補助盤20の前面側を覆う通路状に形成される。補助盤カバー190は、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて、発射機構150の発射レール173と遊技盤10の外レール部12(発射通路15)との間に位置するように、遊技補助盤20の補助盤カバー取付部22の前面側に取り付け固定される。補助盤カバー190の右側には、発射機構150から打球発射された遊技球を通過させる発射ガイド穴191が形成される。補助盤カバー190の上端部には、発射レール173の上端部と外レール部12の下端部との間において遊技球が落入可能なファール球回収口192が上方に開口して形成される。補助盤カバー190の上部内側には、ファール球回収口192に落入した遊技球をファール球として流下させるファール球回収通路193がファール球回収口192に繋がって下方に延びるように形成される。補助盤カバー190の下部には、遊技補助盤20の前側下球皿通路25を通過した遊技球をガラス枠5の下側ダクト部52に向けて流下させる上側ダクト部194が下方に延びて形成される。この上側ダクト部194に、ファール球回収通路193の下流側が繋がるようになっている。
図5に示すように、遊技補助盤20における補助盤カバー取付部22の上部には、上流側が裏機構盤30の裏側下球皿通路32と連通するとともに、下流側が補助盤カバー190の上側ダクト部194と連通した前側下球皿通路25が形成される。前側下球皿通路25は、詳細な図示を省略するが、裏機構盤30の裏側下球皿通路32を通過した遊技球を補助盤カバー190の上側ダクト部194およびガラス枠5の下側ダクト部52に向けて流下させることができるように、前後方向に貫通して形成される。ガラス枠5の下側ダクト部52は、上流側が上側ダクト部194に向けて開口するとともに、下流側が下球皿220に向けて開口するように形成されており、補助盤カバー190の上側ダクト部194を通過した遊技球を下側球通路部材240の下側出口通路部242を通して下球皿220に流出させる。
中継基板ユニット185は、図4および図5に示すように、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて、遊技補助盤20の中継基板取付部23の前面側に取り付け固定される。遊技補助盤20における中継基板取付部23の上方には、上流側が裏機構盤30の裏側上球皿通路31と連通するとともに、下流側がガラス枠5の上側出口通路部51と連通した前側上球皿通路24が形成される。図12に示すように、前側上球皿通路24は、裏機構盤30の裏側上球皿通路31を通過した遊技球をガラス枠5の上側出口通路部51に向けて流下させることができるように、前後方向に貫通して形成される。ガラス枠5の上側出口通路部51は、下流側が上球皿210に向けて開口するように形成されており、遊技補助盤20の前側上球皿通路24を通過した遊技球を上球皿210に流出させる。
なお、図12に示すように、裏機構盤30の下部左側には、上流側が裏側通路部材36の上側払出通路37と連通するとともに、下流側が遊技補助盤20の前側上球皿通路24と連通した裏側上球皿通路31が形成される。また、裏機構盤30の下部左側には、上流側が裏側通路部材36の下側払出通路38と連通するとともに、下流側が遊技補助盤20の前側下球皿通路25と連通した裏側下球皿通路32が形成される。裏側上球皿通路31は、裏側通路部材36の上側払出通路37を通過した遊技球を遊技補助盤20の前側上球皿通路24に向けて流下させることができるように、前後に貫通して形成される。裏側下球皿通路32は、裏側通路部材36の下側払出通路38を通過した遊技球を遊技補助盤20の前側下球皿通路25に向けて流下させることができるように、左右方向に屈曲して貫通するように形成される。
また、裏側通路部材36は、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて、裏機構盤30の左下部後面側に着脱可能に取り付け固定される。裏側通路部材36の内部には、上側払出通路37および下側払出通路38が形成される。上側払出通路37は、上流側が賞球払出ユニット35の賞球出口部と連通するとともに、下流側が裏機構盤30の裏側上球皿通路31と連通し、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を裏機構盤30の裏側上球皿通路31に向けて流下させる。下側払出通路38は、上側払出通路37の中間部から下方に分岐して裏機構盤30の裏側下球皿通路32と連通し、上球皿210が満杯となって上側払出通路37から溢れ出た遊技球を裏機構盤30の裏側下球皿通路32に向けて流下させる。裏側通路部材36の下部には、下球皿220が満杯である状態を検出するための満杯検出手段39が収容される。満杯検出手段39は、裏側通路部材36が裏機構盤30の左下部後面側に取り付けられた状態で、下球皿220が満杯となって裏機構盤30の裏側下球皿通路32まで溢れた遊技球を検出可能に構成されている。
[ぱちんこ遊技機の電気的な構成]
次に、図13のブロック図を参照しながら、第1実施形態に係るぱちんこ遊技機PM1における発射制御基板181を含む電気的な概略構成を説明する。第1実施形態に係るぱちんこ遊技機PM1は、遊技の進行を制御する主制御基板40と、演出に関する制御を行う副制御基板41と、遊技球の払出を制御する払出制御基板42と、発射機構150による遊技球の発射を制御する発射制御基板181とを有して構成される。
主制御基板40は、各種入賞装置の入賞センサ16s、アウト口18のアウト球センサ18s等と電気的に接続される。また、主制御基板40は、副制御基板41と電気的に接続され、主制御基板40から副制御基板41への一方向通信が可能となるように構成されている。また、主制御基板40は、払出制御基板42と電気的に接続され、双方向通信が可能となるように構成されている。また、主制御基板40は、発射制御基板181と電気的に接続され、主制御基板40から発射制御基板181への一方向通信が可能となるように構成されている。
副制御基板41は、スピーカ8、演出操作手段61、可動演出装置62等と電気的に接続される。なお、演出操作手段61および可動演出装置62は、ガラス枠5(球皿ユニット部200)の下部前面側に設けられ、不図示のワイヤーハーネスをガラス枠5のヒンジ側から前枠2の方へ配線し、副制御基板41と電気的に接続されるようになっている。副制御基板41は、不図示のサブメイン制御部とサブサブ制御部とを有し、主制御基板40から出力された情報(信号、コマンド等)に基づいて、サブメイン制御部において演出態様の決定制御が行われ、サブサブ制御部においてサブメイン制御部で決定された演出態様に基づく各種装置の制御が行われるように構成される。
払出制御基板42は、賞球払出ユニット35、貸球操作手段63等と電気的に接続される。なお、貸球操作手段63は、ガラス枠5(球皿ユニット部200)の下部前面側に設けられ、不図示のワイヤーハーネス(図示せず)をガラス枠5のヒンジ側から前枠2の方へ配線し、払出制御基板42と電気的に接続されるようになっている。払出制御基板42は、主制御基板40から出力された情報(信号、コマンド等)に基づいて、賞球払出ユニット35の作動を制御するように構成される。また、払出制御基板42は、貸球操作手段63からの操作信号に基づいて、賞球払出ユニット35の作動を制御するように構成される。
発射制御基板181は、発射ハンドル9、発射機構150等と電気的に接続される。発射制御基板181は、発射ハンドル9からの操作信号に基づいて、発射機構150(ロータリソレノイド163)の作動を制御するように構成される。
[球皿ユニット部の構成]
次に、図14〜図18を追加参照して、ガラス枠5の下部に設けられた球皿ユニット部200について説明する。球皿ユニット部200は、図14および図15に示すように、上球皿210と、下球皿220と、上側球通路部材230と、下側球通路部材240と、通路切り換え部材250と、球押さえ部材260とを有して構成される。上球皿210は、樹脂材料を用いて遊技球を貯留可能な皿状に形成され、ガラス枠5の下部における上側出口通路部51の前側に取り付けられる。上球皿210の底部は右下方に傾斜して形成されており、上球皿210に貯留された遊技球が上球皿210の右端部に繋がって形成された球供給通路201に流れ込むようになっている。上球皿210の右端部には、球供給通路201の導入部211が形成される。この導入部211は、上側が開口して平面視U字形に湾曲した通路状に形成され、上球皿210の右端部に流れ込んだ遊技球を上球皿210の右後側に導くようになっている。
上球皿210の右後側には、ガラス枠5との間に球供給通路201の傾斜通路部212および上側湾曲部213が形成される。傾斜通路部212は、上側が開口して左下方に傾斜した通路状に形成され、上流側が球供給通路201の導入部211に繋がるとともに、下流側が上側湾曲部213に繋がるようになっている。傾斜通路部212は、上球皿210の右端部から球供給通路201の導入部211に導かれた遊技球を上側湾曲部213に向けて流下させる。なお、傾斜通路部212の底部には、遊技球に帯電した静電気を除電するためのアース板270が取り付けられる。上側湾曲部213は、逆L字形に湾曲した通路状に形成され、上流側が傾斜通路部212に繋がるとともに、下流側が上側球通路部材230に形成された鉛直通路部231に繋がるようになっている。上側湾曲部213は、傾斜通路部212の下流端に達した遊技球を略鉛直下方に向けて1列に流下させる。
下球皿220は、樹脂材料を用いて遊技球を貯留可能な皿状に形成され、ガラス枠5の下部における下側球通路部材240の前面側に重なって取り付けられる。下球皿220の底部には、開閉部材(図示せず)により開閉可能な球排出口221が形成されている。
上側球通路部材230は、樹脂材料を用いて左右方向に細長く延びる箱状に形成され、ガラス枠5の下部における上球皿210の下方に隣接して取り付けられる。上側球通路部材230の中央部には、ガラス枠5との間に球供給通路201の鉛直通路部231が形成される。鉛直通路部231は、略鉛直方向に延びる通路状に形成され、上端部が上球皿210に形成された球供給通路201の上側湾曲部213に繋がるとともに、下端部が下側球通路部材240に形成された球抜き通路241に繋がるようになっている。
図15に示すように、上側球通路部材230の左側には、鉛直通路部231の左側部に連通して切り換え部材収容部232が形成される。切り換え部材収容部232は、ガラス枠5との間で通路切り換え部材250を左右方向にスライド移動自在に収容する。切り換え部材収容部232の前壁部内側には、突起状の左固定側バネ取付部233が形成される。左固定側バネ取付部233は、通路切り換え部材250の開口部を通じて内部側に位置した状態で、左コイルバネ271の右端部が取り付けられるようになっている。切り換え部材収容部232の前壁部左側には、左右方向に延びる長穴状の操作穴234が形成される。操作穴234には、通路切り換え部材250の操作部254が挿通されるようになっている。
上側球通路部材230の右側には、球押さえ部材収容部235が形成される。球押さえ部材収容部235は、ガラス枠5との間で球押さえ部材260を左右方向にスライド移動自在に収容する。球押さえ部材収容部235の前壁部内側には、突起状の右固定側バネ取付部236が形成される。右固定側バネ取付部236は、球押さえ部材260の開口部を通じて内部側に位置した状態で、右コイルバネ272の右端部が取り付けられるようになっている。なお、図14、図16、図17において、左コイルバネ271および右コイルバネ272の図示を省略している。
下側球通路部材240は、図14および図15に示すように、樹脂材料を用いて左右方向に細長く延びる箱状に形成され、ガラス枠5の下部における上側球通路部材230の下方に隣接して取り付けられる。前述したように、下側球通路部材240の前面側には下球皿220が取り付けられる。上側球通路部材230の左側には、ガラス枠5との間に球抜き通路241が形成される。球抜き通路241は、左下方に傾斜した通路状に形成され、上流側が上側球通路部材230に形成された鉛直通路部231の下端部に繋がるとともに、下流側が下側出口通路部242に繋がるようになっている。下側出口通路部242は、上流側がガラス枠5の下側ダクト部52に繋がるとともに、下流側が下球皿220に向けて開口するように形成されており、ガラス枠5の下側ダクト部52もしくは球抜き通路241を通過した遊技球を下球皿220に流出させる。
通路切り換え部材250は、図14および図15に示すように、樹脂材料を用いて左右方向に延びる棒状に形成される。通路切り換え部材250の胴部には、上側球通路部材230における切り換え部材収容部232の内面に摺接可能な左スライド移動部251が形成される。この左スライド移動部251が、切り換え部材収容部232の内部に左右方向にスライド移動可能に収容される。左スライド移動部251の右端部には、球供給通路201の鉛直通路部231を流下する遊技球を受け止めて後方に導くことが可能な湾曲通路部252が形成される。これにより、湾曲通路部252は、図16に示すように球供給通路201の鉛直通路部231を塞ぐ球供給位置と、図17に示すように鉛直通路部231から退く球抜き位置とに、左スライド移動部251によって左右方向に移動可能に支持される。
このようにして、通路切り換え部材250は、球供給通路201の鉛直通路部231において略鉛直下方に流下する遊技球を、鉛直通路部231の後方に位置する発射機構150(整流器100)および、鉛直通路部231の下方に繋がる球抜き通路241のうち、いずれか一方に選択的に切り替えて導くことができる。なお、ガラス枠5において鉛直通路部231の後壁部を形成する部分には、前後に貫通する連通穴部53が整流器100の球入口111と重なるように形成されており、この連通穴部53を介して鉛直通路部231の下流側が整流器100の球入口111に繋がるようになっている。
左スライド移動部251の後側に、左コイルバネ271を収容可能な内部空間が形成される。左スライド移動部251の内部側には、突起状の左移動側バネ取付部253が形成される。左移動側バネ取付部253は、左スライド移動部251の内部空間に収容された左コイルバネ271の左端部が取り付けられるようになっている。左コイルバネ271は、引張コイルバネを用いて形成され、左スライド移動部251に対して、湾曲通路部252が球供給位置に移動する方向に付勢力を加えるように構成される。左スライド移動部251の左前部には、棒状の操作部254が前方に突出して形成される。操作部254は、上側球通路部材230の操作穴234に挿通されてガラス枠5の前面側に露出するようになっている。これにより、通常は、左スライド移動部251および湾曲通路部252が左コイルバネ271の付勢力を受けて右方に動き、湾曲通路部252が球供給位置に移動する。一方、遊技者等が操作部254を左方に移動させる操作を行うと、左スライド移動部251および湾曲通路部252が左コイルバネ271の付勢力に抗して左方に動き、湾曲通路部252が球抜き位置に移動する。
球押さえ部材260は、図14および図15に示すように、樹脂材料を用いて左右方向に延びる棒状に形成される。球押さえ部材260の胴部には、上側球通路部材230における球押さえ部材収容部235の内面に摺接可能な右スライド移動部261が形成される。この右スライド移動部261が、球押さえ部材収容部235の内部に左右方向にスライド移動可能に収容される。右スライド移動部261の左端部には、ガラス枠5の連通穴部53を塞いで遊技球が連通穴部53を通らないようにすることが可能な薄板状の球押さえ部262が形成される。これにより、球押さえ部262は、ガラス枠5の連通穴部53を塞ぐ閉塞位置と、図16および図17に示すように連通穴部53を開く開通位置とに、右スライド移動部261によって左右方向に移動可能に支持される。
右スライド移動部261の後側に、右コイルバネ272を収容可能な内部空間が形成される。右スライド移動部261の内部側には、突起状の右移動側バネ取付部263が形成される。右移動側バネ取付部263は、右スライド移動部261の内部空間に収容された右コイルバネ272の右端部が取り付けられるようになっている。右コイルバネ272は、引張コイルバネを用いて形成され、右スライド移動部261に対して、球押さえ部262が閉塞位置に移動する方向に付勢力を加えるように構成される。右スライド移動部261の後部には、左側に傾斜面を有するアーム部264が後方に突出して形成される。アーム部264は、ガラス枠5の挿通穴部54に挿通されてガラス枠5の後面側に露出するようになっている。これにより、ガラス枠5を前枠2に対して開放状態にすると、右スライド移動部261および球押さえ部262が右コイルバネ272の付勢力を受けて左方に動き、球押さえ部262が閉塞位置に移動する。一方、ガラス枠5を前枠2に対して閉鎖状態にすると、アーム部264の傾斜面が遊技補助盤20の一部に当接して右方向にも押圧され、右スライド移動部261および球押さえ部262が右コイルバネ272の付勢力に抗して右方に動き、球押さえ部262が開通位置に移動する。
第1実施形態のぱちんこ遊技機PM1において、上球皿210に貯留された遊技球は、上球皿210の右端部に繋がって形成された球供給通路201の導入部211に流れ込む。球供給通路201の導入部211に流れ込んだ遊技球は、上球皿210の右後側に導かれて、球供給通路201の傾斜通路部212および上側湾曲部213を流下し、上側球通路部材230に形成された鉛直通路部231に達する。
通常は、図16および図18(a)に示すように、通路切り換え部材250の左スライド移動部251および湾曲通路部252が左コイルバネ271の付勢力を受けて右方に動き、湾曲通路部252が鉛直通路部231を塞ぐ球供給位置に移動する。そのため、鉛直通路部231に達した遊技球Bは、鉛直通路部231を略鉛直下方に流下して湾曲通路部252で受け止められ、湾曲通路部252において後方に進路を変えてガラス枠5の連通穴部53を通過し、整流器100の球入口111に達する。
整流器100の球入口111に達した遊技球B(図4を参照)は、球入口111を通過して球送り部材130の球受容部131によって閉鎖された整流通路101の上流側に達する。この状態で、発射ハンドル9が回動操作されると、整流ソレノイド140がオン作動とオフ作動を繰り返して、整流通路101に達した遊技球が1球ずつ発射機構150に供給される。
このとき、整流ソレノイド140がオン作動すると、球送り部材130が球出口閉鎖位置に揺動変位するため、球受容部131が整流通路101の上流側を流下した遊技球を1球だけ受け入れて保持する。一方、整流ソレノイド140がオフ作動すると、球送り部材130が球出口開放位置に揺動変位するため、球受容部131に保持された遊技球は、球送りレール部132に送られて整流通路101の下流側を流下し、球出口122から発射機構150の発射レール173上に送り出される。
発射機構150の発射レール173上に送り出された遊技球は、発射機構150のハンマ161により遊技盤10の遊技領域PAに向けて打ち出される。このとき、発射機構150のロータリソレノイド163がオン作動して可動鉄芯164が回転し、それに伴って可動鉄芯164と連結されたハンマ161が待機位置から打球位置に揺動して、発射レール173の所定打撃位置に留置された遊技球を遊技領域PAに向けて打球発射する。なお、ハンマ161が揺動して打球位置で停止すると、ロータリソレノイド163がオフ作動し、ハンマ161が重力を利用して打球位置から待機位置へ揺動する。
このようにして、上球皿210から発射機構150の発射レール173上に送り出された遊技球がハンマ161により打ち出されると、打ち出された遊技球が発射レール173上を通過し、発射レール173の上端部から補助盤カバー190の発射ガイド穴191およびファール球回収口192を飛び抜けて、遊技盤10における外レール部12の下端近傍のレール面上に達する。外レール部12の下端近傍のレール面上に達した遊技球は、そのまま外レール部12に沿って発射通路15を通過し遊技領域PAに導かれる。ハンマ161により打ち出された遊技球のうち、遊技領域PAに到達した遊技球は、遊技領域PAを転動落下し、遊技領域PA内に設けられた各種入賞装置に入賞させる遊技が行われる。
一方、ハンマ161により打ち出された遊技球のうち、遊技領域PAに到達できずに外レール部12に沿って戻ってきた遊技球は、発射レール173に到達することなくファール球回収口192に落入し、補助盤カバー190のファール球回収通路193および上側ダクト部194を流下してガラス枠5の下側ダクト部52に達する。ガラス枠5の下側ダクト部52に達した遊技球は、下側ダクト部52を流下して下側球通路部材240の下側出口通路部242を通過し、下球皿220に流出して貯留される。
ところで、遊技者等が通路切り換え部材250の操作部254を左方に移動させる操作を行うと、図17および図18(b)に示すように、左スライド移動部251および湾曲通路部252が左コイルバネ271の付勢力に抗して左方に動き、湾曲通路部252が鉛直通路部231から退く球抜き位置に移動する。そのため、鉛直通路部231に達した遊技球Bは、鉛直通路部231を略鉛直下方に流下して鉛直通路部231の下流端に繋がる球抜き通路241の上流端に導かれる。下側球通路部材240の球抜き通路241に導かれた遊技球は、球抜き通路241を流下して下側出口通路部242を通過し、下球皿220に流出して貯留される。
[第1実施形態における特徴構成]
[球皿ユニットの特徴構成]
第1実施形態において、球供給通路201の下流側は、鉛直通路部231を有して遊技球を略鉛直下方に流下させるように形成されており、鉛直通路部231において略鉛直下方に流下する遊技球を発射機構150および球抜き通路241のうちいずれか一方に選択的に切り替えて導く通路切り換え部材250が設けられている。これにより、球供給通路201の下流側に遊技球が残ることなく、通路切り換え部材250を用いて上球皿210に貯留された遊技球を下球皿220に抜き出すことが可能になる。また、通路切り換え部材250が配置される球供給通路201の鉛直通路部231の下方に、球抜き通路241が設けられているため、従来のように、球供給通路の途中から球抜き通路が分岐する部分において、球供給通路を流下する遊技球が球抜き通路側にずれて詰まる現象(いわゆるブリッジと称される現象)が生じることがない。そのため、上球皿210から下球皿220への遊技球の球抜きをスムーズに行うことができる。
また、通路切り換え部材250により発射機構150の方に切り替えられて導かれる遊技球を1球ずつ発射機構150に送る整流器100が、発射機構150の前側に取り付けられている。これにより、整流器100がガラス枠5の後面側に取り付けられていないため、鉛直通路部231が形成される上側球通路部材230および通路切り換え部材250の構成を簡便にすることができる。
また、通路切り換え部材250は、鉛直通路部231において略鉛直下方に流下する遊技球を発射機構150に導くことが可能な湾曲通路部252と、湾曲通路部252を前述の球供給位置と球抜き位置とに移動可能に支持する左スライド移動部251と、湾曲通路部252が球供給位置に移動する方向に付勢力を加える左コイルバネ271と、湾曲通路部252を左コイルバネ271の付勢力に抗して球抜き位置に移動させる操作が行われる操作部254とを有している。これにより、遊技者等が操作部254を操作することで、上球皿210から下球皿220への遊技球の球抜きをスムーズに行うことができる。
[発射制御装置の特徴構成]
第1実施形態において、発射制御装置180は、前枠2における球皿ユニット部200の後方側(すなわち、遊技補助盤20)に、発射機構150と隣り合うように設けられている。これにより、遊技補助盤20の前面側において発射機構150と発射制御装置180とを電気的に接続することが可能になる。そのため、前枠2(遊技補助盤20)に比較的大きな開口を設ける必要がなくなり、ぱちんこ遊技機PM1の後側への不正なアクセスを防止することができる。
[第2実施形態]
次に、弾球遊技機の第2実施形態について、図19〜図21を参照しながら説明する。第2実施形態のぱちんこ遊技機PM2は、ガラス枠305および補助盤カバー390の構成を除いて、第1実施形態のぱちんこ遊技機PM1と同様の構成であり、同一の部材に同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。第2実施形態のガラス枠305は、第1実施形態と同様に、上下のヒンジ機構3a,3bを利用して前枠2の前面側に横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。また、ガラス枠305は、第1実施形態と同様に施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持され、ガラス枠305の複層ガラス305aを通して、遊技盤10の前面に設けられた遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠305の下部には、第1実施形態と同様に、球皿ユニット部200の上下の球皿(上球皿210および下球皿220)が設けられる。なお、ガラス枠305(球皿ユニット部200)の下部における下球皿220の右方には、例えば、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等の電気部品を取り付けることができる。ガラス枠305の上部前面側には、第1実施形態と同様に、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置(図示せず)や、スピーカ8が設けられる。
ガラス枠305の上側出口通路部351は、第1実施形態と同様に形成され、遊技補助盤20の前側上球皿通路24を通過した遊技球を上球皿210に流出させる。ガラス枠305の下側ダクト部352は、第1実施形態と同様に形成され、補助盤カバー390の上側ダクト部(図示せず)を通過した遊技球を下側球通路部材240の下側出口通路部242を通して下球皿220に流出させる。ガラス枠305の連通穴部(図示せず)は、第1実施形態と同様に、整流器100の球入口111と重なるように形成される。ガラス枠305の挿通穴部(図示せず)も、第1実施形態と同様に形成される。
ガラス枠305の下部における上球皿210の後側には、発射レール173の上端部と外レール部12の下端部との間において遊技球が落入可能なファール球回収口356が上方に開口して形成される。ガラス枠305の下部における上球皿210の後側には、ファール球回収口356に落入した遊技球をファール球として流下させるファール球回収通路357がファール球回収口356に繋がって形成される。ファール球回収通路357は、ファール球回収口356から右下方に傾斜して形成され、球供給通路201における傾斜通路部212の下流端近傍に繋がるようになっている。
第2実施形態の補助盤カバー390は、樹脂材料を用いて遊技補助盤20の前面側を覆う通路状に形成される。第2実施形態の補助盤カバー390は、第1実施形態と同様の上側ダクト部(図示せず)のみを有した構成となっている。補助盤カバー390は、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて、発射機構150の発射レール173と遊技盤10の外レール部12(発射通路15)との間の下方に位置するように、遊技補助盤20の補助盤カバー取付部22の前面側に取り付け固定される。
第2実施形態のぱちんこ遊技機PM2において、第1実施形態と同様にして、上球皿210に貯留された遊技球が発射機構150の発射レール173上に送り出される。発射機構150の発射レール173上に送り出された遊技球は、第1実施形態と同様に、発射機構150のハンマ161により遊技盤10の遊技領域PAに向けて打ち出される。上球皿210から発射機構150の発射レール173上に送り出された遊技球がハンマ161により打ち出されると、打ち出された遊技球が発射レール173上を通過し、発射レール173の上端部からファール球回収口356を飛び越えて、遊技盤10における外レール部12の下端近傍のレール面上に達する。外レール部12の下端近傍のレール面上に達した遊技球は、そのまま外レール部12に沿って発射通路15を通過し遊技領域PAに導かれる。ハンマ161により打ち出された遊技球のうち、遊技領域PAに到達した遊技球は、遊技領域PAを転動落下し、遊技領域PA内に設けられた各種入賞装置に入賞させる遊技が行われる。
一方、ハンマ161により打ち出された遊技球のうち、遊技領域PAに到達できずに外レール部12に沿って戻ってきた遊技球は、発射レール173に到達することなくファール球回収口356に落入し、ファール球回収通路357を流下して球供給通路201における傾斜通路部212の下流端近傍に達する。傾斜通路部212の下流端近傍に戻された遊技球は、通常、上側湾曲部213を流下して、上側球通路部材230に形成された鉛直通路部231に達し、第1実施形態と同様にして、再び発射機構150の発射レール173上に送り出される。なお、遊技者等が通路切り換え部材250の操作部254を左方に移動させる操作を行った場合、傾斜通路部212の下流端近傍に戻された遊技球は、第1実施形態と同様に、上側湾曲部213および鉛直通路部231を流下して、球抜き通路241の上流端に導かれる。下側球通路部材240の球抜き通路241に導かれた遊技球は、球抜き通路241を流下して下側出口通路部242を通過し、下球皿220に流出して貯留される。
[第2実施形態における特徴構成]
[ファール球回収通路の特徴構成]
第2実施形態において、上球皿210の後側に、発射機構150と外レール部12との間に設けられたファール球回収口356に落入した遊技球を球供給通路201に導くファール球回収通路357が設けられている。これにより、ファール球回収口356に落入した遊技球がファール球として球供給通路201に戻されるため、従来のように下球皿に排出されたファール球を手作業で上球皿に戻す手間を省くことができる。また、球供給通路201からファール球回収通路357を介して遊技盤10に不正にアクセスするのは困難であることから、遊技盤10に対する不正なアクセスを防止しつつ、ファール球を効率よく再使用することが可能になる。
また、ファール球回収通路357は、ファール球回収口356に落入した遊技球を球供給通路201における傾斜通路部212の下流端近傍に導くように構成されている。これにより、前方から見えにくくアクセスしにくい傾斜通路部212の下流端近傍に、ファール球が戻されるため、遊技盤10に対する不正なアクセスを防止しつつ、ファール球を効率よく再使用することができる。
[球皿ユニットの特徴構成]
第2実施形態において、第1実施形態と同様、鉛直通路部231において略鉛直下方に流下する遊技球を発射機構150および球抜き通路241のうちいずれか一方に選択的に切り替えて導く通路切り換え部材250が設けられている。これにより、第1実施形態と同様に、上球皿210から下球皿220への遊技球の球抜きをスムーズに行うことができる。
また、第1実施形態と同様に、整流器100が発射機構150の前側に取り付けられている。これにより、第1実施形態と同様に、鉛直通路部231が形成される上側球通路部材230および通路切り換え部材250の構成を簡便にすることができる。
また、第1実施形態と同様に、通路切り換え部材250は、湾曲通路部252と、左スライド移動部251と、左コイルバネ271と、操作部254とを有している。これにより、第1実施形態と同様に、上球皿210から下球皿220への遊技球の球抜きをスムーズに行うことができる。
[発射制御装置の特徴構成]
第2実施形態において、発射制御装置180は、第1実施形態と同様に、発射機構150と隣り合うように設けられている。これにより、第1実施形態と同様に、ぱちんこ遊技機PM2の後側への不正なアクセスを防止することができる。
[第3実施形態]
次に、弾球遊技機の第3実施形態について、図22〜図23を参照しながら説明する。第3実施形態のぱちんこ遊技機PM3は、ガラス枠405および発射制御装置480の構成を除いて、第1実施形態のぱちんこ遊技機PM1と同様の構成であり、同一の部材に同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。図22に示すように、第3実施形態のガラス枠405は、第1実施形態と同様に、上下のヒンジ機構3a,3bを利用して前枠2の前面側に横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。また、ガラス枠405は、第1実施形態と同様に施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持され、ガラス枠405の複層ガラス405aを通して、遊技盤10の前面に設けられた遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠405の下部には、第1実施形態と同様に、球皿ユニット部200の上下の球皿(上球皿210および下球皿220)が設けられる。なお、ガラス枠405(球皿ユニット部200)の下部における下球皿220の右方には、例えば、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等の電気部品を取り付けることができる。ガラス枠405の上部前面側には、第1実施形態と同様に、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置(図示せず)や、スピーカ8が設けられる。
ガラス枠405の上側出口通路部451は、第1実施形態と同様に形成され、遊技補助盤20の前側上球皿通路24を通過した遊技球を上球皿210に流出させる。ガラス枠405の下側ダクト部452は、第1実施形態と同様に形成され、補助盤カバー190の上側ダクト部194を通過した遊技球を下側球通路部材240の下側出口通路部242を通して下球皿220に流出させる。ガラス枠405の連通穴部453は、第1実施形態と同様に、整流器100の球入口111と重なるように形成される。ガラス枠405の挿通穴部454も、第1実施形態と同様に形成される。
ガラス枠405(球皿ユニット部200)の下部における下球皿220の右方後面側には、前側コネクタ458が後方を向いて配設される。前側コネクタ458は、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等の電気部品と電気的に接続される。
第3実施形態の発射制御装置480は、発射制御基板481と、発射制御基板481を収容する発射基板ケース483とを主体に構成された基板ケースユニットである。発射制御基板481は、発射ハンドル9と電気的に接続され、発射ハンドル9からの操作信号に基づいてロータリソレノイド163の作動を制御する。発射基板ケース483は、透明の樹脂材料を用いて発射制御基板481を収容可能な箱状に形成され、ネジ等の固定手段(図示せず)を用いて遊技補助盤20の発射装置取付部21の前面右側に取り付け固定される。発射制御基板481の前面側には、前側コネクタ458と嵌合接続可能な後側コネクタ482が前方を向いて配設される。後側コネクタ482は、発射基板ケース483の前面側において前方に露出するように配置され、ガラス枠405の開閉着脱に応じて、前側コネクタ458と電気的に接続分離可能に構成される。
[ぱちんこ遊技機の電気的な構成]
次に、図23のブロック図を参照しながら、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機PM3における発射制御基板481を含む電気的な概略構成を説明する。第3実施形態に係るぱちんこ遊技機PM3は、第1実施形態と同様に、主制御基板40と、副制御基板41と、払出制御基板42と、発射制御基板481とを有して構成される。
主制御基板40は、各種入賞装置の入賞センサ16s、アウト口18のアウト球センサ18s等と電気的に接続される。また、主制御基板40は、副制御基板41と電気的に接続され、主制御基板40から副制御基板41への一方向通信が可能となるように構成されている。また、主制御基板40は、払出制御基板42と電気的に接続され、双方向通信が可能となるように構成されている。また、主制御基板40は、発射制御基板481と電気的に接続され、主制御基板40から発射制御基板481への一方向通信が可能となるように構成されている。
副制御基板41は、スピーカ8等と電気的に接続される。また、副制御基板41は、発射制御基板481と電気的に接続される。払出制御基板42は、賞球払出ユニット35等と電気的に接続される。また、払出制御基板42は、発射制御基板481と電気的に接続される。なお、主制御基板40、副制御基板41、および払出制御基板42は、第1実施形態と同様に構成される。
発射制御基板481は、発射ハンドル9、発射機構150等と電気的に接続される。発射制御基板481は、発射ハンドル9からの操作信号に基づいて、発射機構150(ロータリソレノイド163)の作動を制御するように構成される。また、発射制御基板481は、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等と電気的に接続される。これにより、演出操作手段61および可動演出装置62は、発射制御基板481を介して副制御基板41と電気的に接続される。また、貸球操作手段63は、発射制御基板481を介して払出制御基板42と電気的に接続される。
第3実施形態のぱちんこ遊技機PM3において、第1実施形態と同様にして、上球皿210に貯留された遊技球が発射機構150の発射レール173上に送り出される。発射機構150の発射レール173上に送り出された遊技球は、第1実施形態と同様に、発射機構150のハンマ161により遊技盤10の遊技領域PAに向けて打ち出される。ハンマ161により打ち出された遊技球のうち、遊技領域PAに到達した遊技球は、第1実施形態と同様に遊技領域PAを転動落下し、遊技領域PA内に設けられた各種入賞装置に入賞させる遊技が行われる。一方、ハンマ161により打ち出された遊技球のうち、遊技領域PAに到達できずに外レール部12に沿って戻ってきた遊技球は、第1実施形態と同様に、ファール球回収口192に落入してファール球回収通路193を流下し、下球皿220に流出して貯留される。
なお、ガラス枠405を前枠2に対して開放状態にすると、ガラス枠405の前側コネクタ458と発射制御装置480の後側コネクタ482とが分離して離れる。またこのとき、球押さえ部材260の右スライド移動部261および球押さえ部262が右コイルバネ272の付勢力を受けて左方に動き、球押さえ部262がガラス枠405の連通穴部453を塞ぐ閉塞位置に移動する。一方、ガラス枠5を前枠2に対して閉鎖状態にすると、ガラス枠405の前側コネクタ458と発射制御装置480の後側コネクタ482とが嵌合接続され、発射制御基板481が、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等と電気的に接続される。またこのとき、球押さえ部材260のアーム部264の傾斜面が遊技補助盤20の一部に当接して右方向にも押圧され、右スライド移動部261および球押さえ部262が右コイルバネ272の付勢力に抗して右方に動き、球押さえ部262がガラス枠405の連通穴部453を開通する開通位置に移動する。
[第3実施形態における特徴構成]
[発射制御装置の特徴構成]
第3実施形態において、発射制御装置480は、前枠2における球皿ユニット部200の後方側(すなわち、遊技補助盤20)に、発射機構150と隣り合うように設けられている。これにより、遊技補助盤20の前面側において発射機構150と発射制御装置480とを電気的に接続することが可能になる。そのため、前枠2(遊技補助盤20)に比較的大きな開口を設ける必要がなくなり、ぱちんこ遊技機PM3の後側への不正なアクセスを防止することができる。
また、発射制御装置480の前面側に、ガラス枠405(球皿ユニット200)の開閉着脱に応じて前側コネクタ458と電気的に接続分離可能な後側コネクタ482が設けられている。これにより、演出操作手段61および可動演出装置62を、ガラス枠405のヒンジ側から前枠2の方へ配線することなく、発射制御基板481を介して副制御基板41と電気的に接続させることができる。また、貸球操作手段63を、ガラス枠405のヒンジ側から前枠2の方へ配線することなく、発射制御基板481を介して払出制御基板42と電気的に接続させることができる。そのため、ガラス枠405(球皿ユニット部200)の下部における下球皿220の右方に、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等の電気部品を取り付ける場合に、これらの電気部品と制御基板(副制御基板41および払出制御基板42)との間の配線を簡便にすることができる。
[球皿ユニットの特徴構成]
第3実施形態において、第1実施形態と同様、鉛直通路部231において略鉛直下方に流下する遊技球を発射機構150および球抜き通路241のうちいずれか一方に選択的に切り替えて導く通路切り換え部材250が設けられている。これにより、第1実施形態と同様に、上球皿210から下球皿220への遊技球の球抜きをスムーズに行うことができる。
また、第1実施形態と同様に、整流器100が発射機構150の前側に取り付けられている。これにより、第1実施形態と同様に、鉛直通路部231が形成される上側球通路部材230および通路切り換え部材250の構成を簡便にすることができる。
また、第1実施形態と同様に、通路切り換え部材250は、湾曲通路部252と、左スライド移動部251と、左コイルバネ271と、操作部254とを有している。これにより、第1実施形態と同様に、上球皿210から下球皿220への遊技球の球抜きをスムーズに行うことができる。
[変形例]
上述の各実施形態において、発射ハンドル9は、ハンドルベース91とともにユニット化されて前枠2の右下部に取り付けられ、ハンドルベース91の上側にキーカバー92が取り付けられているが、これに限られるものではない。例えば、図24および図25に示すように、発射ハンドル9は、前枠2の右下部における施錠装置4の周辺部まで覆うことが可能な(キーカバーと一体化された)ハンドルベース491とともにユニット化されて、前枠2の右下部に取り付けられるようにしてもよい。これにより、上述の各実施形態においてハンドルベース91とキーカバー92との間に生じる隙間を無くすことができるため、ぱちんこ遊技機の後側への不正なアクセスを防止することができる。
上述の各実施形態において、図24および図25に示すように、遊技補助盤20の発射装置取付部21に、整流器100の球入口111を露出させた状態で、整流器100、発射機構150、および発射制御装置180(480)を一体的に覆う箱状の発射装置カバー496が取り付けられるようにしてもよい。これにより、整流器100、発射機構150、および発射制御装置180(480)に対する不正なアクセスを防止することができ、さらには、遊技補助盤20の後側への不正なアクセスを防止することができる。
上述の各実施形態において、ガラス枠の下部に球皿ユニット部200が設けられているが、これに限られるものではなく、球皿ユニット部200が、ガラス枠の下方に別体に設けられて、遊技補助盤20に対して開閉着脱可能に構成されてもよい。なおこの場合、球皿ユニット部200における上球皿210の後側に、第2実施形態のファール球回収口356およびファール球回収通路357が設けられる。またこの場合、球皿ユニット部200における下球皿220の右方後面側に、前側コネクタ458が設けられる。
上述の第3実施形態において、前側コネクタ458は、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63と電気的に接続されているが、これに限られるものではない。例えば、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63等の数に応じて、複数組の前側コネクタおよび後側コネクタを設けるようにしてもよい。また、前側コネクタ458は、演出操作手段61、可動演出装置62、貸球操作手段63に加え、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置(図示せず)や、スピーカ8と電気的に接続されるようにしてもよい。
上述の各実施形態において、本発明が適用される弾球遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アレンジボール、雀球遊技機などについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。