JP2005198884A - 弾球遊技機の球皿 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した球流れと球圧の抑制とを両立させるとともに、球送り装置への球流れを妨げずに球抜き可能でありかつ誤操作を抑制した球皿を提供する。
【解決手段】 貯留案内皿56に貯留された遊技球を整列させて球送り装置に流下させる弾球遊技機用の球皿において、遊技球の支持面を共に下流に向けて低くなる下流側の第1傾斜支持面56aと上流側の第2傾斜支持面56bとから構成し、第2傾斜支持面56bの傾斜角を第1傾斜支持面56aの傾斜角よりも小さく形成する。また第1傾斜支持面56aの下流側に第1球抜き機構を設け、第2傾斜支持面56bの下流部に第2球抜き機構70を設ける。第2球抜き機構では開閉弁部材72を左右に摺動変位可能に設けるとともに操作部75uを球皿の下面側に左右に揺動変位可能に設け、操作部75uを揺動操作したときに開閉弁部材72が摺動変位して球抜き口が開放されるように構成する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、多数の遊技球を貯留し得る貯留案内皿を有し、この貯留案内皿に貯留された遊技球を整列させて球送り装置に流下させる弾球遊技機の球皿に関する。
上記のような球皿を備えた弾球遊技機の代表例としてパチンコ機が広く知られている。パチンコ機では、遊技盤の下側に位置する前枠の中間領域に遊技球発射装置が取り付けられ、その前方に遊技球を遊技球発射装置に供給する球皿が設けられている。球皿には多数の遊技球を貯留可能な貯留案内皿が前方に突出して設けられており、球皿の背面側に設けられた球送り装置により、貯留案内皿に貯留された遊技球が1球ずつ遊技球発射装置に送り出され、遊技球発射装置のハンマに叩打されて遊技盤に打ち出されるように構成されている。
貯留案内皿は、遊技者が球貸し機から借り入れた遊技球を投入し、また貯留された遊技球が減少したときに遊技者が逐次球箱等から補給できるように、周囲が囲壁で囲まれた上面開放の皿形状になっている。この貯留案内皿の皿面、すなわち遊技球を支持する支持面は、貯留された遊技球が自重で滑らかに転動流下し囲壁に案内されて1列に整列するように、下流側の球送り出し機構に向けて下傾する傾斜姿勢とされ、上流側から下流側まで一定の傾斜角度(通常3.5〜4.5度程度の傾斜角)をもつ平坦な傾斜支持面になっている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第2551888号公報(第3ページ、第6,7図)
なお、現在遊技に供されているパチンコ機には、単一の球皿を有する構成形態のパチンコ機と上下2段の球皿を有する構成形態のパチンコ機とがあるが、上下2段の球皿構成の場合には、通常上段の上球皿が、上記のように遊技球の貯留機能と球送り装置に整列させて流下させる流下案内機能とを兼ね備えた貯留案内皿として構成されている。また上記いずれの構成形態のパチンコ機においても、例えば遊技終了時に貯留案内皿に貯留されていた遊技球を排出させる球抜き機構が設けられている。球抜き機構は、貯留案内皿から球送り装置に導く案内通路に停留された遊技球をも全量排出させるために、案内通路の終端部に設けられており、案内通路終端部の通路壁の一部を開閉操作して遊技球を球抜き通路に流下させるように構成されている。
しかしながら、上記のような従来の球皿では、貯留案内皿の支持面が一定傾斜角の斜面であったことから、設定された傾斜角度と貯留案内皿に貯留される遊技球の数量によって下流側の遊技球に作用する圧力が大きく変化し、その結果として遊技球の流下状態(球流れ)に大きな差異が生じていた。
すなわち、支持面の傾斜角度を小さく設定すると、貯留案内皿に貯留された遊技球(以下「貯留球」という)の数量変化に伴う下流側の遊技球の圧力変化は小さくなるが、貯留案内皿に載置した遊技球が滑らかに流下しなかったり、転動していた遊技球がわずかな抵抗で途中で停止してしまうことがあり、これを遊技者が逐一手で押し流さなければならないとすれば煩雑に耐えない。一方、支持面の傾斜角を大きく設定すれば、多少の抵抗があっても遊技球を確実に流下させることができるが、貯留球の数量変化に伴う下流側の遊技球の圧力変化が大きくなり、貯留球数が多いときに下流側の遊技球に作用する圧力が過大になって、球通路の屈曲部で球詰まりを起こしたり、球送り装置に作用する負荷が増大して作動不良を発生させたりするおそれが高くなる。
このため、貯留案内皿の傾斜角の設定は極めて微妙な設計事項とされ、使用材料自身の材料特性や加工後の表面性状、遊技施設における使用環境等について永い経験を有する技術者が、多数の実験を繰り返して決定せざるを得ないという実情があり、貯留球数が少ない状態で安定した球流れを確保しつつ、貯留球数が増大したときにも下流側の遊技球に対する圧力が過大にならないような新たな設計手法が求められていた。
また、従来球皿に設けられていた球抜き機構は、貯留案内皿に貯留された遊技球を球送り装置に導く案内通路の終端部に設けられていたため、遊技球の発射と球抜きとを両立させることが困難であり、例えば遊技中に大当たりが発生して球皿の遊技球を抜きたいときに、遊技を安定して打ち出しながら球抜きを行うことが難しいという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、貯留球数が少ない状態での安定した球流れと、貯留球数が増大した状態での下流側の遊技球に対する圧力の抑制とを両立させた球皿を提供するとともに、球送り装置への球流れを妨げることなく球抜き可能な球皿を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明は、多数の遊技球を貯留し得る貯留案内皿を有して遊技機の前方に突出して配設され、この貯留案内皿に貯留された遊技球を整列させて球送り装置に流下させる弾球遊技機の球皿において、貯留案内皿における遊技球の支持面を、ともに下流に向けて低くなる下流側の第1傾斜支持面(例えば、実施形態における流下案内部56aの流下支持面)と上流側の第2傾斜支持面(例えば、実施形態における球貯留部56bの貯留支持面)とから構成し、これら二つの傾斜支持面における第2傾斜支持面の傾斜角を第1傾斜支持面の傾斜角よりも小さく形成する。また、第1傾斜支持面の下流側に、球送り装置に遊技球を導く通路壁の一部を形成する弁部材を開閉操作して貯留案内皿に貯留された遊技球を球抜き可能な第1球抜き機構を設けるとともに、第2傾斜支持面における下流部に、当該第2傾斜支持面の一部を形成する開閉弁部材を開閉操作して貯留案内皿の上流側に貯留された遊技球を球抜き可能な第2球抜き機構を設ける。この第2球抜き機構では、開閉弁部材が第2傾斜支持面に対して左右に摺動変位可能に設けられるとともに、当該開閉弁部材を摺動させる操作部(例えば、実施形態における操作ノブ75u)が球皿の下面側に左右に揺動変位可能に設けられ、操作部を揺動操作することで開閉弁部材が摺動変位して第2傾斜支持面の一部が開かれるように弾球遊技機の球皿を構成する。
このような球皿では、貯留案内皿における遊技球の支持面がともに下流に向けて低くなる下流側の第1傾斜支持面と上流側の第2傾斜支持面とから構成され、これら二つの傾斜支持面における第2傾斜支持面の傾斜角が第1傾斜支持面の傾斜角よりも小さく形成される。このため、貯留案内皿に貯留された遊技球が少ない状態では、貯留球は傾斜角度が比較的急な下流側の第1傾斜支持面に配設されるため、この比較的急な傾斜角度によって確実に下流側(球送り装置側)に向けて転動流下する。一方、貯留案内皿に貯留された遊技球が増大すると、新たに貯留される貯留球は傾斜角度が比較的緩い上流側の第2傾斜支持面に貯留されるため、下流側の遊技球に作用する圧力が傾斜角度の減少分に応じて抑制される。従って、本構成によれば、貯留球数が少ない状態での安定した球流れと、貯留球数が増大した状態での下流側の遊技球に対する圧力の抑制とを両立させた球皿を提供することができる。
また、第1傾斜支持面の下流側に、遊技球を球送り装置に導く通路壁の一部を形成する弁部材を開閉操作して球抜き可能な第1球抜き機構(すなわち従来と同様の球抜き機構)が設けられたうえ、第2傾斜支持面の下流部に、第2傾斜支持面の一部を形成する開閉弁部材を開閉操作して貯留案内皿の上流側に貯留された遊技球を球抜き可能な第2球抜き機構が併せて設けられている。このため、第1傾斜支持面側から球送り装置に流下する遊技球の球流れを妨げることなく第2球抜き機構を利用して上流側に位置する遊技球の球抜きを行うことができ、遊技球を安定して発射しながら球抜きを行うことができる。一方、遊技終了時には、第1球抜き機構と第2球抜き機構とを併用して球抜きを行うことにより、第1球抜き機構のみではとかく時間がかかるとされた球抜き作業を迅速に終了させることができる。
また、第2球抜き機構では、球抜き操作を行う操作部が球皿の下面側に、かつ左右に揺動変位可能に設けられ、操作部を揺動操作することで開閉弁部材が摺動変位して第2傾斜支持面の一部が開かれるように構成される。このため、例えば遊技者が起立・着席する際に球皿の上面に手をかけたり前縁部に当接したとしても下面側の操作部に接触するおそれが低く、たとえ操作部に接触して後方に押圧してしまったとしても、開閉弁部材が開いて球抜きされてしまうようなことがない。従って、遊技者の意思によらない誤操作を有効に防止し得る球皿を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。本発明に係る球皿を備えた弾球遊技機の代表例として、図1および図2にパチンコ機の正面図および背面図を、図3に図1中のIII〜矢視方向に見た平断面図を、図4に図1中のIV−IV矢視方向に見た側断面図を示しており、まずこれらの図面を参照してパチンコ機PMの全体概要について説明する。なお図1および図2では、上球皿全体の背面および正面を示すため、機体前面側のガラス扉および上球皿を擬似的に180度開放した状態で各図を示している。
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構により前方に横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置を利用して常には外枠1と係合連結された閉止状態に保持される。
前枠2の表側(前面側)上部には、ガラス扉3が前方に横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置を利用して常には前枠2の前面を覆う閉止状態に保持される。ガラス扉3の背後に位置する前枠上部には、遊技盤10を着脱可能に収容する収容枠が設けられており、この収容枠に立設姿勢で係止保持された遊技盤10がガラス扉3を通して視認されるようになっている。遊技盤10は、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付けてルーター加工した化粧板11を基板とし、半円弧状の外レール12および内レール13に囲まれて略円形の遊技領域PAが形成される。遊技領域PAには多数本の遊技釘や風車とともに各種の入賞具14、遊技の展開状況に応じた図柄を表示させる画像表示装置15、サイドランプなどの遊技構成部品が取り付けられ、下端部にアウト口18が設けられて構成される。
前枠2の表側中間部には、遊技補助盤と称される補助機構部が設けられている。遊技補助盤20には、遊技球発射装置21のハンマーに叩打された遊技球をガイドし遊技盤の外レール12に向けて発射させる発射レール22、次述する上球皿の通出樋55と裏セット盤の上払出通路45との間を繋ぐ傾斜通路状に形成された上通出口25、遊技の展開状況に応じた効果音を発生させるスピーカを保持するとともにファール球回収通路等を形成するスピーカーカバー31などが設けられている。
遊技補助盤20の前方に、上球皿5がヒンジ機構4により横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた球皿施錠装置を利用して常には遊技補助盤の前面を覆う閉止状態に保持される。上球皿5には、前面側に遊技球を貯留する貯留案内皿56が前方に突出して設けられるとともに、背面側の左上部には上球皿5を閉止した状態で遊技補助盤側の上通出口25と連絡するダクト状の通出樋55が後方に突出して形成されており、上通出口25から流入する遊技球を貯留案内皿56に流下させるようになっている。また上球皿5の背面右側には、上球皿5を閉止した状態で発射レール22と整合する位置に球送り装置59が設けられており、貯留案内皿56に貯留された遊技球を1球ずつ発射レール22に送り出すように構成されている。
前枠2の表側下部には、上面開放形態の下球皿7が前方に突出して取り付けられ、前枠2の裏側下部には上面および前面に開口を有する箱状の下球皿連絡バケット37が取り付けられて、この下球皿7と下球皿連絡バケット37とが前枠2を前後に貫通する下通出口27で連絡されている。下球皿7の正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が取り付けられている。
前枠2の裏側(後面側)には、裏セット盤40が前枠2の後方に横開き開閉および着脱可能に取り付けられている。裏セット盤40には、払い出し用の遊技球を貯留する球貯留タンク41、球貯留タンク41に貯留された遊技球を整列させて流下させるタンクレール42、タンクレール42から導かれた遊技球を入賞状態に応じて払い出す球払出装置43、球払出装置43の直下に位置して設けられ球払出装置43から払い出された遊技球を上球皿5に導く上払出通路45、上払出通路45と隣接して形成され上払出通路から溢れ出た遊技球を下球皿7に導く下払出通路47、上払出通路45と下払出通路47とを仕切る仕切壁44の上方に設けられ両球通路を連絡する溢れ球通路46、入賞具14に落入して化粧板11の裏面側に導かれたセーフ球およびアウト口18を通って化粧板11の裏面側に導かれたアウト球を集合させて遊技島の回収装置に導く遊技済み球排出通路48などが設けられている。裏セット盤40の背面には、電源基板や主制御基板、払出制御基板などの各種回路基板が取り付けられ、各電装部品がコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが構成される。
パチンコ機PMは、上球皿5およびガラス扉3が閉止施錠された状態で遊技に供され、上球皿5に遊技球を貯留させて発射ハンドル8の操作レバーを回動操作することにより遊技が開始される。操作レバーが回動操作されると、上球皿5に貯留された遊技球が球送り装置59によって1球ずつ発射レール22に送り出され、遊技球発射装置21のハンマーに打ち出されて遊技領域PAに導かれる。
遊技領域PAに到達した遊技球は、遊技領域内の多数の遊技釘や風車に弾かれながら遊技領域PAを転動落下し、この落下過程で入賞具14に落入して化粧板11の裏面側に導かれ、あるいは入賞具14に落入することなく落下してアウト口18を通って化粧板11の裏面側に導かれ、ともに裏セット盤40の遊技済み球排出通路48を通って遊技島の回収装置に排出される。各入賞具には入賞した遊技球を検出する入賞球検出器が設けられてその検出信号が主制御基板に出力されており、主制御基板は入賞検出信号に基づいた払出信号を払出制御基板を介して球払出装置43に出力し、球払出装置43は払出信号に応じた所定数量の遊技球を払い出す。
球払出装置43から払い出された遊技球は、通常では、払出通路内に形成された仕切壁44により上払出通路45に導かれ、前枠2を貫通する上通出口25および上球皿5に形成された通出樋55を通って貯留案内皿56に導かれる。そして、この貯留案内皿56を流下する過程で整列されて待機され、球送り装置59により順次発射レール22に送り出されて遊技領域PAに打ち出される。なお、貯留案内皿56が満杯になり上払出通路45が仕切壁44の上端まで充満された状態でさらに遊技球が払い出されたときには、払い出された遊技球が仕切壁44を越えて下払出通路47側に溢れ、あるいは溢れ球通路46を経由して下払出通路47に流入し、下払出通路47から下球皿連絡バケット37および下通出口27を通って下球皿7に導かれる。
一方、遊技補助盤20に取り付けられたスピーカーカバー31の背後では、発射レール22と外レール12との間が所定間隔隔てられて上方に開くファール球回収口32が形成され、その下側にファール球回収口32に落入したファール球を流下させるファール球回収通路33が形成されている。また上通出口25の下側では、カバー部が前方に張り出されて上方に開く球受け口35が形成され、その下側に球受け口35に落入したこぼれ球を流下させるこぼれ球回収通路36が形成されている。
ファール球回収通路33は、遊技補助盤の左右略中央部でこぼれ球通路36に合流し、前枠2を上下に貫通して形成された集合回収口26を介して下球皿連絡バケット37に繋がっている。これにより、遊技領域PAに到達できずにファール球回収口32に落入したファール球、および上球皿開放時に球受け口35に流入したこぼれ球が、それぞれファール球通路33およびこぼれ球回収通路36を通って集合回収口26から下球皿連絡バケット37に流下し、下通出口27を通って下球皿7に導かれる。また集合開口26の直上部ではスピーカーカバー31の一部切り欠かれて抜き球受容口38が形成されており、この抜き球受容口38に流入した遊技球が集合回収口26〜下球皿連絡バケット37〜下通出口27を通って下球皿7に導かれるようになっている。
さて以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、上球皿5に本発明に係る球皿構成が適用されており、以降では、図5〜図11の各図を併せて参照しながら、上球皿5について詳細に説明する。ここで、図5〜図11各図について予め概要説明すると、図5は球送り装置59を取り外した状態で第1球抜き機構60を主として示す上球皿5の背面図、図6は第2球抜き機構70を主として示す上球皿5の背面図、図7は上球皿5を分解した状態で示す第2球抜き機構70の分解斜視図、図8は第2球抜き機構70を主として示す正面図、図9は第2球抜き機構近傍の球通路を示す平断面図、図10は第2球抜き機構70の要部を示す右側断面図、図11は貯留案内皿56に形成された段差とこの段差を挟む支持面の傾斜角度の関係を示す説明図(背面図)である。
上球皿5は、前枠2の横幅寸法に合わせた横長方形状のあて板51と、このあて板51の前面側に取り付けられて前方に突出する椀状の外装体52と、あて板51と外装体52との間に挟持された皿本体53を主要構造体として構成され、第1球抜き機構60が組み込まれてネジ結合された外装体52および皿本体53に第2球抜き機構70を組み付け、その後方からあて板51を嵌着してあて板51の背面側からねじ固定することにより一体に形成される。
皿本体53は、大別的には遊技球を貯留する貯留案内皿56と、この貯留案内皿56の下側に形成された通路形成部とからなり、例えばABS樹脂などの樹脂材料を用いて、射出成型等の成形手段により一体に形成される。貯留案内皿56は周囲が囲壁で囲まれた上面開放の平皿状をなし、図3に示すように、平面視における中央から左側の上流部に半円状の球貯留部56bが形成され、中央から右側の下流部に先細状の流下案内部56aが形成されて、遊技球を1列の整列状態で待機させる発射球整列通路57に繋がっている。
貯留案内皿56は全体として右傾する傾斜姿勢に形成されており、遊技球を支持する支持面(皿上面)は、上流側の球貯留部56bおよび下流側の流下案内部56aとも下流に向けて低くなる傾斜面で構成されている。また、球貯留部56bの傾斜支持面と流下案内部56aの傾斜支持面との接続部には段差56dが形成され、球貯留部56bから流下案内部56aに向けて一段低くなるように構成されている。
ここで、下流側に位置する流下案内部56aの傾斜支持面と、上流側に位置する球貯留部56bの傾斜支持面との傾斜角度の関係については、図11に段差56dを挟む両傾斜支持面の角度関係を背面図で略示するように、流下案内部56aの傾斜支持面の傾き角をα、球貯留部56bの傾斜支持面の傾き角をβとしたときに、β<αなる関係、換言すれば、上流側の球貯留部56bの傾斜支持面(以下「貯留支持面」という)が、下流側の流下案内部56aの傾斜支持面(以下「流下支持面」という)よりも緩い傾斜に形成されている。
流下支持面の傾斜角度αおよび貯留支持面の傾斜角度βの具体的な値については、皿本体53に使用する樹脂材料の種類や表面性状等により適宜設定することが可能であるが、例えば、本実施形態において例示する上球皿5では、流下支持面の傾斜角度αとして従来の球皿と同様の傾斜角度(α=3.5〜4.5度程度)、貯留支持面の傾斜角度βとして流下支持面の傾斜角度αよりも1.5度程度小さい傾斜角度(β=2〜3度程度)に設定している。
このため、貯留案内皿56に貯留された遊技球が少ない状態では、貯留球は従来と同様の傾斜角度を有した比較的急傾斜の流下案内部56aに配設されるため、確実に下流の発射球整列通路57に向けて転動流下する。一方、貯留案内皿56に貯留された遊技球が増大すると、新たに貯留される遊技球は従来よりも小さい傾斜角度を有した比較的緩傾斜の球貯留部56bに貯留されるため、下流側の遊技球に作用する圧力Pは遊技球1個の重量をWとしたときに、上下1列あたりP=Wsinβとなり傾斜角度の減少分に応じて抑制することができる。例えば、上述した傾斜角度α=4度、β=2度とすれば、従来同様の一定の傾斜角度α=4度に設定した場合と比較して(Wsinα−Wsinβ)/Wsinα≒0.5となり、球圧を約半分に減少させることができる。
また、流下支持面と貯留支持面との接続部に段差56dを設け、段差の前後(上下流方向における前後)において、上流側の貯留支持面が下流側の流下支持面よりも高さhだけ高くなるように形成している。このため段差を挟む球貯留部56bと流下案内部56aの両方に遊技球が貯留された状態において、球貯留部56b側に貯留された遊技球は、段差により斜め下方に位置する流下案内部56a側の遊技球と、斜め上下の位置関係で球面接触する(図11を参照)。一方、球貯留部56bに貯留された遊技球の圧力(流下方向のベクトルP=Wsinβ)は、貯留支持面に沿った方向に作用している。
このため、球貯留部56b側の遊技球から流下案内部56a側の遊技球に作用する力Fは、貯留支持面に沿った流下方向のベクトルP(P=Wsinβ)を、球心同士を結ぶ当接方向のベクトル成分P1と、これに直交する上向き方向のベクトル成分P2とに分解したときの当接方向のベクトル成分P1になり(F=P1)、段差56dを設けずに直接当接させた場合(F=P=P1+P2)よりも小さくすることができる。例えば、貯留支持面の傾斜角度をβ=2度とし、段差56dの高さhを遊技球の直径Dに対してh=0.5Dとすれば球心同士を結ぶ当接方向の傾き角が約30度となり、圧力F=P1=Pcos(30−β)=0.88P、またh=0.7Dとすれば球心同士を結ぶ当接方向の傾き角が約45度となり、圧力F=P1=Pcos(45−β)=0.73Pになり、球貯留部56b側の遊技球から流下案内部56a側の遊技球に作用する力を段差56dの高さhに応じてさらに減少させることができる。
従って、上記のように貯留支持面の傾斜角度を流下支持面の傾斜角度よりも小さく形成することにより、貯留球数が少ない状態での安定した球流れと、貯留球数が増大した状態での下流側の遊技球に対する圧力の抑制とを両立させることができ、例えば球送り装置59への安定した球流れを確保しながら、その前方の発射球整列通路57の終端偏向部で球詰まり等を生じない構成を容易に実現することができる。また球貯留部56bと流下案内部56後の間に段差56dを設けることで、下流側の遊技球に作用する圧力をさらに抑制して、安定した球流れと遊技球に対する圧力の抑制とを両立させた球皿を提供することができる。なお、各支持面の前後方向の傾斜については任意だが、ともに後方(あて板51側)に下傾する微少な傾斜角を設定することも好ましい構成形態である。
そして、このような上球皿5の下流側に第1球抜き機構60が、上流側に第2球抜き機構70が設けられている。流下案内部56aと繋がる発射球整列通路57の下流側は、発射レール22の基端部と前後に対峙する整合位置で「く」の字状に折り返され、貯留案内皿56の下側中央に向けて下傾する第1球抜き通路67が連設されている。第1球抜き通路67の下流端部には、あて板51を前後に貫通する球排出口68が形成され、上球皿5の閉鎖姿勢において位置整合する遊技補助盤20側の抜き球受容口38と連絡されている。発射球整列通路57と第1球抜き通路67とは、折り返し部に設けられた第1球抜き機構60の弁部材63により常には仕切られており、発射球整列通路57の終端部にあて板51を貫通して形成された球送り口58を介して球送り装置59に繋がっている。
第1球抜き機構60は、図5に球送り装置59を取り外した状態の第1球抜き機構60周辺の背面図を示すように、上球皿5の上面に露出して上下に揺動可能に設けられた球抜きレバー61と、発射球整列通路57と第1球抜き通路67との間を開閉可能なシャッター部63sを有して左右にスライド変位可能に配設された弁部材63と、球抜きレバー61と弁部材63との間を連繋して揺動可能に設けられ球抜きレバー61への押圧力を弁部材63に伝達させるリンクアーム62と、弁部材63を常時閉止方向に付勢するコイルバネ64などからなり、常にはコイルバネ64のバネ力により弁部材63が左端位置に付勢配設されて、シャッター部63sが発射球整列通路57と第1球抜き通路67との間を仕切る閉鎖状態とされる。
このため、通常の遊技状態では、シャッター部63sが発射球整列通路57の通路壁の一部を形成して、発射球整列通路57に整列待機された遊技球が球送り口58から球送り装置59に導かれ、遊技球発射装置21の作動と同期して揺動制御される球送り装置の球送りカム59cによって1球ずつ発射レール22に送り出されて、遊技球発射装置21により遊技盤に向けて打ち出される。
球抜きレバー61が押圧操作されると、リンクアーム62が図5における反時計廻り揺動され、下端のリンクピンが弁部材63を押圧して弁部材63を右方にスライド変位させ、発射球整列通路57と第1球抜き通路67との間を仕切っていたシャッター部63sが待避して、発射球整列通路57と第1球抜き通路67とが連通した開放状態に変移される。このため、発射球整列通路57に整列待機されていた遊技球が第1球抜き通路67に流入してこの球通路を流下し、球排出口68を通って遊技補助盤側の抜き球受容口38に流入する。そして集合回収口26から下球皿連絡バケット37〜下通出口27を通って下球皿7に導かれる。
一方、上球皿5の上流側に第2球抜き機構70が設けられている。第2球抜き機構70は、段差56dを含む貯留支持面の下流部に横長方形状に開口形成された球抜き口71、閉鎖位置で貯留支持面の一部を形成し左右に摺動して球抜き口71を開閉可能に配設された開閉弁部材72、上球皿5の下部に揺動可能に設けられた操作部材75、操作部材75の揺動変位を左右方向の直線変位に変換するラック部材73、開閉弁部材72とラック部材73とを連結させるとともにコイルバネの支柱を兼ねたガイド軸74、開閉弁部材72を常時閉鎖方向に付勢するコイルバネ76、球抜き口71に流入した遊技球を流下させる第2球抜き通路77などから構成され、上球皿5の下面側に設けられた操作部材の操作ノブ75uを正面視における右方向(反時計廻り)に揺動操作したときに開閉弁部材72が摺動変位して球抜き口71が開かれるように構成される。
球抜き口71は、皿本体53の後端側に形成されており、その前後方向の開口幅は遊技球の直径Dよりも幾分大きく1.1〜1.5D程度に、また左右方向の開口長さは同時に複数の遊技球を流下させ得るように球径Dの数倍(2〜4D程度)に設定される。図示する実施形態では、球抜き口71が段差56dの部分を含めて開閉する構成例を示しており、この球抜き口71では、球抜き口71の上方に位置するあて板51の前方への張り出しを考慮して前後方向の開口幅を1.2D程度に、左右方向の開口長さを2D程度に設定した例を示している。
球抜き口71の下側には、第1球抜き通路67および第2球抜き通路77の前方の通路壁をなす前方壁面53wが上下および左右に延びて形成されている。前方壁面53wは第1球抜き通路67および第2球抜き通路77の通路幅に合わせて貯留案内皿56の下側に形成されており、球抜き口71の開口前縁に滑らかに繋がっている。
貯留案内皿56の下側では、前方壁面53wから後方(あて板51側)にリブ状に突出し、左右中央の下部に向けて延びる通路壁77a,77bが立設されており、前方壁面53wおよび通路壁77a,77bによって後方に開いた溝状の球通路が形成され、後方からあて板51をネジ固定することで周囲が壁面で囲まれた第2球抜き通路77が形成されるようになっている。
第2球抜き通路77は、流下案内部56aの下方に形成された通路壁77aが流下支持面と同程度の傾斜姿勢で背面視左方に延びるとともに、左右略中央部で下方に屈曲されて第1球抜き通路67の通路壁と繋がっており、第2球抜き通路77と第1球抜き通路67とが合流して球排出口68に繋がり、抜き球受容口38に連絡するようになっている。このように第2球抜き通路77を第1球抜き通路67に合流させて共通の球排出口68から排出させる構成により、上球皿側の通路構成を簡明化できるとともに、抜き球受容口38以降の流下経路は既存の流下通路をそのまま利用して第2の球抜き機構を構築することができ、例えば既存機種に対して上球皿5のみをアッセンブリ交換することで、第2球抜き機構70を有したパチンコ機に変更することも可能になっている。
第2球抜き通路通路77の上流側では、通路壁77aが上向きに屈曲形成されて規制壁77cが形成されており、球抜き口71に落入した遊技球が第2球抜き通路77以外に流れ込まないように規制するとともに、後述する駆動伝達具75sが過度に揺動しないように規制する機能を備えている。
球抜き口71に隣接する貯留支持面の下側には、開閉弁部材72の弁プレート部72aを左右方向に摺動可能に支持および案内するプレートガイド部71aが形成され、流下案内部56a側の開口縁部には、弁プレート部先端の係合凸部72bを受容係合して支持する閉鎖支持部71bが形成されている。
プレートガイド部71aの支持壁は、球抜き口71に隣接する球貯留部の下側に前方壁面53wから後方に突出して水平に形成されており、貯留支持面との間に弁プレート部72aの楔形状に合わせた(閉鎖位置で弁プレート部72aの上下面が係合する)収容空間が形成されている。またプレートガイド部71aの支持壁は、球抜き口71の上流側に位置する貯留支持面よりも短めに形成されており、弁プレート部72aを貯留支持面の下側に収容するとともに、弁プレート部先端の段差部を球抜き口71の下方に一部突出させて、球抜き口71に流入した遊技球を第2球抜き通路77の下流側に誘導するように構成されている。
閉鎖支持部71bは、球抜き口71の流下案内部側の開口縁部に沿って前後に延びる凹溝状に形成されており、弁プレート72aの先端に突設された係合凸部72bを係脱自在に受容して支持し、球抜き口71が閉鎖された通常の遊技状態で、遊技球の荷重等の負荷がラック部材73や操作部材75およびこれらの支持部等に作用しないようになっている。
開閉弁部材72は、球抜き口71を開閉する弁プレート部72aと、この弁プレート部72aの先端側に下方に延びて形成されたガード壁72c、およびガード壁72cの背面側に形成された軸固定ボス72dなどからなり、例えばガラス繊維や炭素繊維を添加して強化したABS樹脂やポリアセタール樹脂(POM)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)などの樹脂材料を用いて射出成型等の成形手段で形成される。
弁プレート部72aは、上面側が貯留支持面の傾斜角度に合わせて形成され下面側が水平に形成された正面視楔状のプレート部と、このプレート部の右端側に段差56dと整合する円弧状に形成された段差部とからなり、前後方向の幅が球抜き口71の開口幅と同一またはわずかに小さめに、左右方向の長さが球抜き口71の開口長さよりも大きく形成されている。
ガード壁72cは、弁プレート部72aと同一幅で段差部から下方に延びて形成されており、開閉弁部材72が球抜き口71を開く開放方向に移動されたときに規制壁77cの上方に位置し、球抜き口71から落入した遊技球が規制壁77cを越えて操作部材75側に流入しないように規制する機能を備えている。ガード壁72cの上部には、球抜き口71の開口側縁に形成された凹溝状の閉鎖支持部71bと係脱自在に係合する係合凸部72bが形成されている。軸固定ボス72dは、ガード壁72cの背面側に円筒状に突出して形成されており、ボスの中心部にはガイド軸74の先端部の外径よりもわずかに小さめの内径を有する軸端固定孔が形成されている。
ラック部材73は、全体としては左右に延びるかまぼこ型をなし、本体中心部にはガイド軸74の外径よりもわずかに小さめの内径を有する軸固定孔が左右貫通して形成されている。本体下面側には操作部材75における駆動伝達具の駆動歯部75cと噛合するすぐばラック状の従動歯部73cが形成されており、操作部材75の揺動変位を左右方向の直線変位に変換して伝達可能になっている。また本体前面側にはガイドピン73gが前方に突出して形成されており、前方壁面53wに形成されたガイド孔53gと係合可能になっている。ラック部材73は開閉弁部材と同様の樹脂材料を用いて同様の成形手段で形成される。
ガイド軸74は、薄平リベット状の頭部を有する支軸であり、軸の先端部は外径が一段細く段落としされて、ボス部72dの軸端固定孔に圧入する軸端固定部が形成されている。ガイド軸74は直径3mm程度の金属線材をプレス加工または転造等の加工手段により加工成形して形成される。
操作部材75は、扇形の要の位置に前後貫通するロッド固定孔を有し外周面にラック部材の従動歯部73cと噛合する駆動歯部75cが形成された駆動伝達具75s、円柱部の前端側に舌片状の指掛け部が形成された操作ノブ75u、駆動伝達具75sと操作ノブ75uとの間を結ぶ軸状のロッド75tなどからなり、例えば、ABS樹脂等の樹脂材料で成型した駆動伝達具75sおよび操作ノブ75uに、直径5mm程度の金属線材の両端近傍部に平目のローレット加工を施して形成したロッド75tを圧入固定することで一体に構成される。なお、駆動伝達具75sへの圧入固定では、ロッド75tの後端部が駆動伝達具のロッド固定孔を貫通して所定寸法後方に突出する位置まで圧入して固定され、操作ノブ75uの圧入固定は第2球抜き機構70の組み付け過程で行われる。
一方、あて板51の前面側には、上球皿5の組立状態においてロッド75tが配設される軸線上の整合位置に、ロッド75tの外径よりも幾分大きめの内径を有するロッド受容孔51tが形成されており、ロッド75tの後端部を受容してロッドの軸廻りに回動自在に支持する。またラック部材後方の整合位置には、ラック部材73の後面位置に合わせて前方に突出する支持突起51fが形成されており、ラック部材73の後面を左右に摺動自在に支持するようになっている。
皿本体53の前方壁面53wには、上球皿5の組立状態においてラック部材73の前方に位置する壁面にガイドピン73gを受容するガイド溝53gが形成され、ロッド75tが配設される軸線上の整合位置には、ロッド75tを前後に挿通させて支持する円筒状のロッド支持部53tが前方に突出して形成されている。また貯留支持面から下方に延びる立設壁には、ガイド軸74を左右に摺動可能に支持する支軸溝53fが切り欠き形成されている。
ガイド溝53gは、ガイドピン73gの外径よりもわずかに大きめの溝幅で、ガイドピン73gの移動範囲(より具体的には開閉弁部材72を開放位置と閉鎖位置との間で摺動させる移動範囲)に合わせた溝長さの長孔状に形成されており、ラック部材73を介して開閉弁部材72の左右方向の摺動変位を案内するとともに、ラック部材73の移動可能な範囲を開閉弁部材72の開放位置と閉鎖位置との間に規定することで、開閉弁部材72に無理な操作力が作用しないように保護する機能を備えている。
ロッド支持部53tは、ロッド75tの外径よりもわずかに大きめの内径を有して前方に突出する円筒状に形成されており、前後に挿通させたロッド75tを軸廻りに回動自在に支持する。支軸溝53fは、前方壁面53wから後方に突出して上下に延びるリブ状の立設壁に、ガイド軸74の外径よりも幾分大きめの溝幅を有して後方に開くU字溝状に形成されており、ガイド軸74を後方から受容して左右方向に摺動自在に支持するとともに、ガイド軸74に装着されたコイルバネ76の端面を支持し得るように構成されている。
また外装体52には、上球皿5の組立状態においてロッド75tが配設される軸線上の整合位置に、ロッド75tの前端部を支持する前方ロッド支持部52tおよび操作ノブ75uを収容するノブ収容部52uが形成されている。
前方ロッド支持部52tは、外装体52の内外を仕切る仕切壁から後方に突出してロッド75tの外径よりもわずかに大きめの内径を有する円筒状に形成されており、挿通させたロッド75tをロッドの軸廻りに回動自在に支持する。ノブ収容部52uは、仕切壁を挟む前面側に操作ノブ75uの揺動角度範囲(より具体的には開閉弁部材72を開放位置と閉鎖位置との間で摺動させる角度範囲)よりもわずかに広い角度範囲を有して下方に開くアーチ状に形成されており、操作ノブ75uの円柱部をまとまりよく収容して誤操作を防止するとともに、操作ノブ75uが所定の角度範囲を超えて揺動操作されたときに、操作ノブ75uの指掛け部と当接して揺動を規制し、第2球抜き機構70の各部に無理な力が作用しないように保護する機能を備えている。
さて、以上のように構成される各構成部材を、予めネジ結合した外装体52および皿本体53に組み付け、その後方からあて51をネジ固定することで第2球抜き機構70が形成される。
組み付けにあたっては、まず開閉弁部材72、ラック部材73、ガイド軸74およびコイルバネ76を一体的に連結する。すなわち、コイルスプリング76の内周部にガイド軸74を挿通して支持させ、ガイド軸74をラック部材73の軸固定孔に圧入して先端の軸端固定部を他端側に突出させ、突出した軸端固定部を開閉弁部材の軸固定ボス72dに圧入して固定する。このときラック部材73の前後方向と開閉弁部材72の前後方向とが一致するように角度位置を合わせた状態で圧入固定される。
次に、上記のように一体的に連結された開閉弁部材72、ラック部材73、ガイド軸74(以下ではこれらをまとめて「連結弁体」と呼ぶ)、およびコイルバネ76を、皿本体53の後方から装着する。すなわち、開閉弁部材の弁プレート部72aをプレートガイド部71aに収容し、ガイド軸74を立設壁に形成された支軸溝53fに受容させるとともに、ガイド軸74の外周部に支持されたコイルバネ76をラック部材73と立設壁との間に嵌着する。これにより、左右方向に変位可能に支持された開閉弁部材72がコイルバネ76のバネ力によって閉鎖方向に付勢され、開閉弁部材の係合凸部72bが球抜き口側縁の閉鎖支持部71bと係合して弁プレート部72aが球抜き口71を塞ぐ閉鎖位置に配設される。
次いで、後端側に駆動伝達具75sが圧入固定されたロッド75tの前端側をロッド支持部53tおよび前方ロッド支持部52tに挿通して支持させ、外装体のノブ収容部52uに突出したロッド先端部に操作ノブ75uを圧入して固定する。このとき駆動伝達具75sは、図8に示すように、扇型の駆動歯部75cの右端部が規制壁77cに近接した角度位置で開閉弁部材の従動歯部73cに噛合されて配設され、操作ノブ75uは、指掛け部の左側縁がノブ収容部52uの左側壁に沿って近接した略鉛直の角度位置で圧入固定される。
そして、このように各部材が装着された外装体52および皿本体53を、あて板51の前面側に位置合わせしてロッド75tの後端部をロッド受容孔51tに受容支持させ、あて板51の背面側から外装体52および皿本体53の各部にネジを螺合させて連結固定する。
すると後方に開いていたプレートガイド部71aの収容空間があて板51により閉塞され、前方壁面53wとあて板51との間に前後を挟まれた弁プレート部72aがこれらの壁面にガイドされて左右方向に摺動変位可能に収容支持され、開閉弁部材72の下側では、ガイド軸74およびラック部材73が支軸溝53fと支持突起51fとにより前後を支持されるとともに、ラック部材のガイドピン73gが前方壁面のガイド溝53gに受容係合される。これにより連結弁体(一体的に連結された開閉弁部材72、ラック部材73、ガイド軸74)が前述した所定範囲で左右方向にのみ摺動変位可能に支持される。
また連結弁体の下側では、操作部材75がロッド支持部53tおよび前方ロッド支持部52tに支持されて、操作ノブ75uが左右に揺動可能(正面視において時計廻りおよび反時計廻りに揺動可能)に配設される。そして、相互に噛合する駆動歯部75cと従動歯部73cとのギヤ接続により、ラック部材73およびガイド軸74を介して操作部材75と開閉弁部材72とが連結され、操作ノブ75uを左右に揺動操作することで弁プレート部72aを左右に摺動変位可能な第2球抜き機構70が形成される。
第2球抜き機構70が形成されると、連結弁体は弁プレート部72aが球抜き口71を塞ぐ閉鎖位置と球抜き口71を開放する開放位置との間で左右に摺動変位可能に配設され、操作ノブ75uは、上球皿下面のノブ収容部52uに上記各位置に対応した閉鎖角度位置と開放角度位置との間で左右に揺動変位可能に配設される。そして、常にはガイド軸74の外周部に装着されたコイルバネ76のバネ力により閉鎖方向に付勢され、連結弁体は係合凸部72bが球抜き口側縁の閉鎖支持部71bと係合して弁プレート部72aが球抜き口71を塞ぐ閉鎖位置に、操作ノブ75uは指掛け部の左側縁がノブ収容部52uの左側壁に沿って近接する略鉛直の閉鎖角度位置に保持される。
また、閉鎖角度位置にある操作ノブ75uを、コイルバネ76のバネ力に抗して図8に示す正面視における反時計廻り(図6に示す背面視においては時計廻り)に揺動させると、ロッド75tで連結された駆動伝達具75sが同一方向に回動し、駆動歯部75cと噛合する従動歯部73cを介してラック部材73およびガイド軸74が正面視における左方向に摺動され、これと一体的に連結された開閉弁部材の弁プレート部72aが左方に摺動変位して球抜き口71が開かれる。そして操作ノブ75uにおける指掛け部の右側縁がノブ収容部52uの右側壁に沿って近接する開放角度位置まで揺動させると、ラック部材のガイドピン73gがガイド溝53gの左端部に当接して移動規制され、弁プレート部72aが貯留支持面の下側に収容されて球抜き口71が開かれる。
なお第2球抜き機構70では、連結弁体の摺動変位をガイドピン73gとガイド溝53gとの係合により移動範囲規制し、操作ノブ75uの揺動変位をノブ収容部52の左右の側壁面によって角度範囲規制することに加えて、閉鎖角度位置では駆動歯部75cの右端部に近接する規制壁77cによっても角度規制しており、操作部材75の過度の揺動を規制して第2球抜き機構70の各部に無理な力が作用しないようになっている。
さて、こうして組み立てられた上球皿5がヒンジ機構4を介して前枠2に開閉可能に組み付けられ、遊技補助盤20の前方を覆って閉止された閉止状態で遊技に供される。遊技を行うに当たっては、例えば遊技者が球貸し機から借り受けた適宜数量(例えば50〜100球程度の数量)の遊技球を上球皿5の貯留案内皿56に投入し、発射ハンドル8を回動操作することにより開始される。
ここで、貯留案内皿56の支持面は、既述したように、上流側に位置する球貯留部56bの貯留支持面および下流側に位置する流下案内部56aの流下支持面がとも下流に向けて低くなる傾斜面で構成されるとともに、貯留支持面の傾斜角度は流下支持面の傾斜角度よりも小さく形成されている。また、貯留支持面と流下支持面との接続部には段差56dが形成され、球貯留部56bから流下案内部56aに向けて一段低くなるように形成されている。
このため、上記のように比較的少量の遊技球が貯留案内皿56に投入されると、投入された遊技球は比較的傾斜角が急な下流側の流下案内部56aに主として貯留されることになり、急傾斜の流下支持面と先細り状の側壁とに案内されて、安定した球流れのもとで確実に下流の発射球整列通路57に転動流下する。発射球整列通路57に転入した遊技球は、常には閉鎖状態とされる第1球抜き機構60の弁部材63により球送り口58から球送り装置59に導かれ、発射操作以前にあっては球送りカム59cにより送り出しが規制されて、発射球整列通路57に1列に整列された状態で待機保持される。そして発射ハンドル8において発射操作がなされると、遊技球発射装置21の作動と同期して揺動制御される球送り装置の球送りカム59cによって整列待機された遊技球が1球ずつ発射レール22に送り出され、遊技球発射装置21のハンマに叩打されて遊技盤10に向けて発射される。
遊技盤10に向けて発射され、遊技領域PAに到達した遊技球は、遊技領域内の遊技釘や風車に弾かれながら遊技領域PAを転動落下し、この落下過程で入賞具14に落入して化粧板11の裏面側に導かれ、あるいは入賞具14に落入することなく落下してアウト口18を通って化粧板11の裏面側に導かれ、ともに裏セット盤40の遊技済み球排出通路48を通って遊技島の回収装置に排出される。入賞具14に落入した遊技球は各入賞具に設けられた入賞球検出器に検出され、その検出信号に応じた数量の遊技球が球払出装置43から払い出される。
球払出装置43から払い出された遊技球は、貯留案内皿56に貯留された遊技球が少ない状態(上払出通路45の上部まで遊技球が充満されていない状態)では、上払出通路45に導かれ、前枠2を貫通する上通出口25および上球皿5に形成された通出樋55を通って貯留案内皿56に導かれる。そして遊技の進展に伴い貯留案内皿56に貯留される遊技球が増加してくると、その増加に応じて、新たに払い出された遊技球が上流側の球貯留部56bに貯留されるようになり、さらには通出樋55〜上通出口25〜上払出通路45まで遡って貯留されるようになる。
ここで、貯留支持面の傾斜角度は流下支持面の傾斜角度よりも小さく形成され、さらに貯留支持面と流下支持面との接続部には段差56dが形成されている。このため、前述したように、一定の傾斜角で平坦に形成された支持面の場合と比較して下流側の遊技球に作用する圧力、例えば発射球整列通路57に整列された遊技球の流下方向に作用する圧力や、球送り口58の前方で偏向され球送り装置59に作用する圧力などを抑制して、安定した球流れと球詰まりを生じない確実な球送りを実現することができる。さらに、本構成の球抜き機構70では、球抜き口71を塞ぐ弁プレート部72aとその上流側の貯留支持面との間に第2の段差が形成され、ここでも前述した段差56dと同様に球圧を軽減する効果が得られる。従って、上記効果をさらに向上させた上球皿を得ることができる。
このように貯留案内皿56に遊技球が貯留された状態では、第1球抜き機構60、第2球抜き機構70の何れか一方または両方を操作して貯留された遊技球の球抜き作業を行うことができる。
例えば貯留案内皿56に貯留された遊技球が少ない場合には、第1球抜き機構60のみを利用して球抜き作業を行うことが好適である。第1球抜き機構60による球抜き作業は、コイルバネ64のバネ力に抗して球抜きレバー61を下方に押圧操作することにより行われる。球抜きレバー61が押圧操作されると、リンクアーム62が背面視における反時計廻り揺動され、下端のリンクピンが弁部材63を押圧して弁部材63を右方にスライド変位させ、発射球整列通路57と第1球抜き通路67との間を仕切っていたシャッター部63sが背面視右方に待避して、発射球整列通路57と第1球抜き通路67とが連通した開放状態に変移される(図5を参照)。
このため、発射球整列通路57に整列待機されていた遊技球および貯留案内皿56に貯留されていた遊技球が、発射球整列通路57から第1球抜き通路67に流入してこの球通路を流下し、球排出口68を通って遊技補助盤側の抜き球受容口38に流入する。そして集合回収口26から下球皿連絡バケット37に流下し、下通出口27を通って下球皿7に導かれる。これにより貯留案内皿56に貯留されていた遊技球を全量下球皿7に流下させて球抜き作業を行うことができる。
また、例えば貯留案内皿56の上流部まで遊技球が貯留された遊技状況下でいわゆる大当たりが発生し、遊技球の発射状態を維持したまま貯留案内皿56に貯留された遊技球を下球皿7に流下させたい場合には、第2球抜き機構70のみを利用して球抜き作業を行うことが好適である。第2球抜き機構70による球抜き作業は、上球皿5の下面側に位置して閉鎖角度位置に保持された操作ノブ75uに指を掛け、コイルバネ76のバネ力に抗して開放角度位置方向(正面視における反時計廻り)に揺動操作することで行われる。
操作ノブ75uが上記方向に揺動されると、駆動歯部75cと噛合する従動歯部73cを介して連結弁体が開放位置方向(正面視における左方向)に摺動され、弁プレート部72aが摺動変位して球抜き口71が開かれる。そして操作ノブ75uが開放角度位置まで揺動されると、弁プレート部72aが貯留支持面の下側に収容されて球抜き口71が開放位置に配設される。開放された球抜き口71の内部では弁プレート部先端の段差部が一部突出して配設され、球抜き口71に落入した遊技球を第2球抜き通路77の下流側に誘導する誘導突起として機能する。
このため、貯留案内皿56における上流側の球貯留部56bに貯留されていた遊技球が、球抜き口71から第2球抜き通路77の下流方向に誘導されながら流入して第2球抜き通路77を転動流下し、通路下端の球排出口68を通って遊技補助盤側の抜き球受容口38に流入する。そして集合回収口26から下球皿連絡バケット37に流下し下通出口27を通って下球皿7に導かれる。
このとき、段差56dよりも下流側の流下案内部56aに位置する遊技球は、上記第2球抜き機構70による球抜き作業により影響を受けることがない。このため、第2球抜き機構70による球抜き中であっても、流下案内部56aに貯留された遊技球が発射球整列通路57に整列されて安定した球流れで球送り装置59に導かれ、球送りカム59cにより1球ずつ発射レール22に送り出されて、安定した発射状態を維持することができる。これにより、遊技者は遊技球の発射状態を安定的に維持させたまま、大当たりによる賞球の払出状況や貯留案内皿56における貯留球の増減状況等を見ながら、適宜下球皿7への球抜き作業を容易に行うことができる。
球抜きを終了するときには、開放角度位置に保持していた操作ノブ75uの保持力を解放すればよい。すると、コイルバネ76に蓄えられたバネ力により連結弁体が正面視における右方に押圧されて摺動変位し、開閉弁部材の係合凸部72bが球抜き口側縁の閉鎖支持部71bと係合して弁プレート部72aが球抜き口71を塞ぐ閉鎖位置に復帰する。またラック部材の従動歯部73cと噛合する駆動歯部75cを介して操作部材75が正面視における時計廻りに揺動され、操作ノブ75uが略鉛直姿勢の閉鎖角度位置に復帰して当該姿勢位置に保持される。コイルバネ76には閉鎖位置において一定の付勢力を保持する初期たわみが与えられるとともに、閉鎖位置では係合凸部72bが凹溝状の閉鎖支持部71bと係合して保持されるようになっており、弁プレート部72aの上部に停留された遊技球の圧力等により開閉弁部材72が開方向に変位したり、第2球抜き機構70の各部に無理な負荷が作用したりしないようになっている。
一方、上記同様に貯留案内皿56の上流部まで多数の遊技球が貯留された状態で遊技を終了し、貯留された遊技球を全量球抜きするような場合には、上述した第1球抜き機構60と第2球抜き機構70の両方を利用して球抜き作業を行うことが好適である。すなわち第1球抜き機構60および第2球抜き機構70をともに開放状態にすると、貯留案内皿56の下流側から発射球整列通路57および第1球抜き通路67を介して遊技球が下球皿7に流下されるとともに、貯留案内皿56の上流側から第2球抜き通路77を介して遊技球が下球皿7に流下される。これにより、第1または第2球抜き機構の何れか一方を用いるよりも迅速な球抜きが可能になり、球抜き作業を早期に終了することができる。
従って、以上説明したような構成によれば、貯留球数が少ない状態での安定した球流れと、貯留球数が増大した状態での下流側の遊技球に対する圧力の抑制とを両立させた球皿を提供することができるとともに、球送り装置への球流れを妨げることなく球抜きを行うことができ、かつ迅速な球抜き作業も可能な球皿を提供することができる。さらに、球抜き操作を行う操作ノブ75uが、前方に突出する上球皿5の下面側に左右方向に揺動操作するように設けられているため、遊技者が起立着席する際に上球皿5の上面側に手をかけたり球皿の前縁部に当接したりしても、さらには操作ノブ75uに当接して後方に押圧してしまったとしても、誤って球抜きされてしまうことがなく、誤操作を有効に防止し得る球皿を提供することができる。
なお、第2球抜き通路77の途上(球抜き口71〜球排出口68の間)に、あて板51を前後に貫通して開口する第2球排出口を形成するとともに、上球皿5の閉鎖姿勢でその後方に位置するスピーカーカバー31の整合位置に、第2球排出口と対峙して連絡する第2抜き球受容口を設け、第2球抜き機構を利用した球抜き操作によって球抜き口71に流入した遊技球を、第2球排出口から第2抜き球受容口を通してこぼれ球通路36に流入させ、こぼれ球通路36を介して下球皿7に流下させるように構成してもよい。
次に、図12に第2球抜き機構の他の実施形態を示しており、以下この図12を参照して第2球抜き機構170について説明する。図12は図11に対応して貯留案内皿56に形成された段差と段差を挟む支持面の傾斜角度の関係を示す説明図であり、前述した第2球抜き機構70と相違する部分を主として示す背面図である。なお、本構成の第2球抜き機構170は、連結弁体および駆動伝達具(前述した実施形態における開閉弁部材72、ラック部材73、ガイド軸74および駆動伝達具75s)の構成が相違するほか、他の構成部分は上述した第2球抜き機構70と同様である。そこで図12における同様部分に同一番号を付して重複説明を省略し、相違する部分を中心に簡潔に説明する。また説明簡明化のため図12に示す背面図における左右方向をもって右または左と称して説明する。
第2球抜き機構170は、貯留支持面の下流部に横長方形状に開口形成された球抜き口171、閉鎖位置で貯留支持面の一部を形成し左右に摺動して球抜き口171を開閉可能に配設された開閉弁部材172、上球皿5の下部に揺動可能に設けられた操作部材75、操作部材75の揺動変位を左右方向の直線変位に変換するピンブロック173、開閉弁部材172とピンブロック173とを一体化させるとともにコイルバネの支柱を兼ねたガイド軸74、開閉弁部材172を常時閉鎖方向に付勢するコイルバネ76、球抜き口171に流入した遊技球を流下させる第2球抜き通路77などから構成され、前述した第2球抜き機構70と同様に、上球皿5の下面側に設けられた操作ノブ75uを揺動操作したときに開閉弁部材172が摺動変位して球抜き口171が開かれるように構成される。
開閉弁部材172は、球抜き口171を開閉する弁プレート部172aと、この弁プレート部172aの先端に下方に延びて形成されたガード壁172c、およびガード壁172cの背面側に突出成型された軸固定ボス172dなどからなり、上述した開閉弁部材72と同様の樹脂材料を用いて同様の成形手段で形成される。
弁プレート部172aは、上面側が貯留支持面の傾斜角度に合わせて形成され下面側が水平に形成された楔状をなし、その前後方向の幅が球抜き口171の開口幅と同一またはわずかに小さめに、左右方向の長さが球抜き口171の開口長さよりも大きく形成されて、段差部を含まない形態になっている。ガード壁172cは、弁プレート部172aと同一幅で段差部から下方に延びて形成されており、上部には球抜き口171の開口側縁に形成された閉鎖支持部171bと係脱自在に係合するロック爪状の傾斜突起部172bが形成されている。
一方、球抜き口171は、段差56dよりも上流側の貯留支持面に開口形成されており、貯留支持面の下側には開閉弁部材172の弁プレート部172aを左右方向に摺動可能に支持および案内するプレートガイド部171aが、球抜き口171の流下案内部側の開口縁部には開閉弁部材の傾斜突起部172bを受容して支持する閉鎖支持部171bが形成されている。球抜き口171の下側では、第2球抜き通路の通路壁77aが右方に延出されたうえ、上方に屈曲されてプレートガイド部171aの支持壁に繋がり、閉じた通路を形成している。
プレートガイド部171aは、前述したプレートガイド部71aと略同様に構成されており、貯留支持面との間に弁プレート部172aの楔形状に合わせた収容空間が形成される。プレートガイド部171aの支持壁は、球抜き口171の上流側の貯留支持面よりもわずかに短く形成されるとともに、その下側に開閉弁部材の軸固定ボス172dを収容するボス収容部、およびガイド軸74を左右に挿通させて摺動可能に支持するU溝状の支軸溝77fが切り欠き形成されている。
このため、開閉弁部材172の開放位置では、弁プレート部172aが貯留支持面の下側に収容されるとともに、傾斜突起部172bが球抜き口171の開口縁部に沿って配設され、球抜き口171に流入した遊技球が、傾斜突起部172b の斜面に誘導されて第2球抜き通路77の下流側に誘導され、滑らかに流下するようになっている(図12中の二点鎖線を参照)。また、閉鎖支持部171bは球抜き口171の開口縁部に沿って前後に延びるコの字溝状に形成されており、弁プレート172aが閉止方向にスライドされたときに先端の傾斜突起部172bを滑らかに受容して支持し、球抜き口171が閉鎖された通常の遊技状態で、遊技球の荷重等の負荷が操作部材やその支持部に作用しないようになっている。
また、操作ノブ75uに加えられた揺動変位を左右方向の直線変位に変換する手段として、ロッド75tに固定されて左右に揺動する駆動伝達具175sと、ガイド軸74に固定されたピンブロック173との間に長孔とピンによる伝達機構が用いられている。すなわち、ガイド軸74の所定位置に圧入固定されたピンブロック173には、後方に突出して軸状の連結ピン173cが形成される一方、ロッド75tの後端側に圧入固定された駆動伝達具175sには、連結ピン173cの外径よりもわずかに大きめの溝幅で連結ピン173cと相対摺動可能なU字溝状のピン係合溝175cが形成されており、これらの連結ピン173cとピン係合溝175cとが係合状態に組み付けられて第2球抜き機構170が形成される。
このような第2球抜き機構170では、操作ノブ75uがコイルバネ76の付勢力に抗して揺動操作されると、ピン係合溝175cと係合する連結ピン173cを介して、ピンブロック173、ガイド軸74、および開閉弁部材172からなる連結弁体が開放位置方向に摺動され、弁プレート部172aが摺動変位して球抜き口171が開かれる。そして操作ノブ75uが開放角度位置まで揺動されると、弁プレート部172aが貯留支持面の下側に収容されて球抜き口171が開放位置に配設され、球抜き口171の内部では弁プレート部先端の傾斜突起部172bが球抜き口171の開口縁部に沿って配設される。
このため、貯留案内皿56における上流側の球貯留部56bに貯留されていた遊技球が、球抜き口171から第2球抜き通路77の下流方向に誘導されながら流入して第2球抜き通路77を転動流下し、通路下端の球排出口68を通って遊技補助盤側の抜き球受容口38に流入する。そして集合回収口26から下球皿連絡バケット37に流下し下通出口27を通って下球皿7に導かれる。
従って、本構成の第2球抜き機構170を備えたパチンコ機においても、上述したパチンコ機PMと同様に第1球抜き機構60、第2球抜き機構170の何れか一方または両方を操作して貯留された遊技球の球抜き作業を行うことができ、同様の効果を得ることができる。
なお、以上説明した実施形態では、本発明に係る球皿の構成を上下2段の球皿(上球皿5、下球皿7)を有するパチンコ機に適用した場合を例示したが、単段の球皿を有するパチンコ機やアーケードゲーム機、スマートボール機等についても、遊技球を貯留する球皿を有する弾球遊技機であれば同様に適用し同様の効果を得ることができる。
本発明に係る球皿を備えた遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機の背面図である。 図1中のIII〜矢視方向に見た平断面図である。 図1中のIV−IV矢視方向に見た側断面図である。 球送り装置を取り外した状態で第1球抜き機構を主として示す球皿の背面図である。 第2球抜き機構を主として示す球皿の背面図である。 球皿を分解した状態で示す第2球抜き機構の分解斜視図である。 第2球抜き機構を主として示す正面図である。 第2球抜き機構近傍の球通路を示す平断面図である。 第2球抜き機構の要部を示す右側断面図である。 貯留案内皿に形成された段差と段差を挟む支持面の傾斜角度の関係を示す説明図(背面図)である。 第2実施形態の第2球抜き機構を図11に対応して示す説明図であり、第1実施形態の第2球抜き機構と相違する部分を主として示す背面図である。
符号の説明
PM パチンコ機
PA 遊技領域
α 流下案内部の支持面の傾斜角度
β 球貯留部の支持面の傾斜角度
h 段差の大きさ
1 外枠
2 前枠
3 ガラス扉
4 ヒンジ機構
5 上球皿
7 下球皿
8 発射ハンドル
10 遊技盤
11 化粧板
12 外レール
13 内レール
14 入賞具
15 画像表示装置
18 アウト口
20 遊技補助盤
21 遊技球発射装置
22 発射レール
25 上通出口
26 集合回収口
27 下通出口
31 スピーカーカバー
32 ファール球回収口
33 ファール球回収通路
35 球受け口
36 こぼれ球回収通路
37 下球皿連絡バケット
38 抜き球受容口
40 裏セット盤
41 球貯留タンク
42 タンクレール
43 球払出装置
44 仕切壁
45 上払出通路
46 溢れ球通路
47 下払出通路
48 遊技済み球排出通路
51 あて板
(51f 支持突起、51t ロッド受容孔)
52 外装体
(52t 前方ロッド支持部、52u ノブ収容部)
53 皿本体
(53f 支軸溝、53g ガイド孔、53t ロッド支持部、53w 前方壁面)
55 通出樋
56 貯留案内皿(56a 流下案内部、56b 球貯留部、56d 段差)
57 発射球整列通路
58 球送り口
59 球送り装置(59c 球送りカム)
60 第1球抜き機構
61 球抜きレバー
62 リンクアーム
63 弁部材(63s シャッター部)
64 コイルバネ
67 第1球抜き通路
68 球排出口
70 第2球抜き機構(第1実施形態)
71 球抜き口
(71a プレートガイド部、71b 閉鎖支持部)
72 開閉弁部材
(72a 弁プレート部、72b 係合凸部、72c ガード壁、72d 軸固定ボス)
73 ラック部材
(73c 従動歯部、73g ガイドピン)
74 ガイド軸
75 操作部材
(75c 駆動歯部、75s 駆動伝達具、75t ロッド、75u 操作ノブ)
76 コイルバネ
77 第2球抜き通路
(77a 通路壁、77b 通路壁、77c 規制壁、77f 支軸溝)
170 第2球抜き機構(第2実施形態)
171 球抜き口
(171a プレートガイド部、171b 閉鎖支持部)
172 開閉弁部材
(172a 弁プレート部、172b 傾斜突起部、172c ガード壁、
172d 軸固定ボス)
173 ピンブロック(173c 連結ピン)
175s 駆動伝達具(175c ピン係合溝)

Claims (1)

  1. 多数の遊技球を貯留し得る貯留案内皿を有して遊技機の前方に突出して配設され、前記貯留案内皿に貯留された遊技球を整列させて球送り装置に流下させる弾球遊技機の球皿において、
    前記貯留案内皿における遊技球の支持面は、ともに下流に向けて低くなる下流側の第1傾斜支持面と上流側の第2傾斜支持面とからなり、前記第2傾斜支持面の傾斜角が前記第1傾斜支持面の傾斜角よりも小さく形成されるとともに、
    前記第1傾斜支持面の下流側には、前記球送り装置に遊技球を導く通路壁の一部を形成する弁部材を開閉操作して前記貯留案内皿に貯留された遊技球を球抜き可能な第1球抜き機構が設けられ、
    前記第2傾斜支持面における下流部には、当該第2傾斜支持面の一部を形成する開閉弁部材を開閉操作して前記貯留案内皿の上流側に貯留された遊技球を球抜き可能な第2球抜き機構が設けられ、
    前記第2球抜き機構では、前記開閉弁部材が前記第2傾斜支持面に対して左右に摺動変位可能に設けられるとともに、当該開閉弁部材を摺動させる操作部が前記前方に突出して配設された球皿の下面側に左右に揺動変位可能に設けられ、前記操作部を揺動操作することで前記開閉弁部材が摺動変位して前記第2傾斜支持面の一部が開かれるように構成したことを特徴とする弾球遊技機の球皿。
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