JP4497281B2 - 弾球遊技機の球払出制御機構 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を貯留する球貯留タンクと、球貯留タンクから導かれた遊技球を遊技盤における入賞条件に応じて払い出すモータ駆動型の球払出装置とを備えた弾球遊技機に関し、さらに詳細には、球払出装置よりも上流側に貯留された遊技球から圧力を受けつつ作動する球払出装置の払出制御機構に関する。
従来から、パチンコ機等のように遊技球を遊技媒体として利用する弾球遊技機には、遊技盤の背後に裏セット盤と称される機構セット盤が開閉可能に設けられ、この裏セット盤に、遊技盤における入賞状態に応じて遊技球を払い出す球払出装置が用いられている。球払出装置の上方には多数の遊技球を貯留する球貯留タンクと球貯留タンクに貯留された遊技球を整列させて球払出装置に導く案内通路が設けられ、球払出装置の下方には球払出装置から払い出された遊技球を遊技機前面の球皿に導く球払出通路が形成されるとともに、球払出装置の作動を制御する制御装置が設けられて球払出制御機構が構成されている。
近年の球払出装置では、一回の入賞時に払い出す遊技球の個数(払出賞球数という)を任意に設定することができ、また入賞した入賞具の種別やタイミング等の入賞条件に応じて複数種類の払出賞球数を設定でき、さらに、いわゆるCR機における球貸し時の払い出しにも対応できるように、モータ駆動型の球払出装置が一般的に用いられている。モータ駆動型の球払出装置は、制御装置により回動が制御される球払出モータと、球払出モータに駆動される球送り回転体とを有し、案内通路に整列待機された遊技球を球送り回転体の回動により球払出通路側に移動させて遊技球を払い出すように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−164626号公報(第24〜25頁、第28図)
ここで、球払出制御機構における球払出装置の具体的な構成例を図25に示すように、近年の球払出制御機構球では払出装置53の上方に遊技球を整列させて導く案内通路が前後2列形成され、球払出装置の球送り回転体53rは前後の案内通路52a,52bに対応して前後2段のインペラ構成になっている。前列側のインペラ53rおよび後列側のインペラ53rには、それぞれ遊技球を受容する受容部が120度ピッチで3箇所設けられるとともに、前後のインペラにおける受容部の角度位置は60度オフセットして形成されており、 (a)図および(b)図に、ある停止タイミングにおける前・後列のインペラの角度位置関係および案内通路に整列待機された遊技球の状態をそれぞれ示すように、前後のインペラが交互に受容部に遊技球を受け入れ、受容した遊技球を球送り回転体53rの回動により1個ずつ案内通路側から球払出通路側に移動させて払い出す構成になっている。このため、球払出モータ53mの回動角度を制御して球送り回転体53rの回動角度を60度のn倍(n=1,2,3…)に設定することにより、インペラが単段の場合の約半分の回転角度で、奇数、偶数を問わず任意数量の遊技球を払い出せるようになっている。また球払出モータの回動方向を時計廻り・反時計廻りに切り替えることで、例えば賞球の払出と球貸しとをモータの回動方向で分けたり、これにより払い出される球通路を異なる通路に切り分けたりすることも可能になっている。
ところで、払出制御機構では、球貯留タンクに貯留された遊技球が遊技球自身の自重によって球払出装置まで滞ることなく流下するように、球貯留タンクが上方に、球払出装置が下方に配設され、案内通路はこれらの間を繋いで大きな落差をもって形成されている。このため、遊技球と接する球払出装置の各部には、上流側に貯留された多数の遊技球の自重に基づく圧力が作用しており、球送り回転体や球送り回転体を支持する軸受部、球送り回転体を回動させる球払出モータ等には、作用する圧力の大きさに応じた強度や回転トルクを具備することが求められる。特に、貯留球が密に繋がった停止状態から球送り回転体を回動させる回転起動時には大きな起動トルクが必要であり、これを満たす高トルクモータが必要になるとともに、球送り回転体および軸受部にも回転起動時に作用する反力に抗して損傷や軸ぶれを生じさせない強度が必要とされる。
このため、球払出モータそのものが大型化し高額化するという問題に加えて、球送り回転体や球送り回転体を支持する軸受部、球払出モータを支持する支持部等についても同様に大型化や使用材質の高度化を招き、球払出装置全体が大型化および高額化するという問題があった。また、上記のような比較的大型の球払出装置を用いても、遊技球から強い圧力を受ける球送り回転体の各部や軸受部が長期の使用に伴って摩耗しやすく、長期間安定して作動させ得る払出制御機構が求められていた。
本発明は上記のような事情に鑑みて成されたものであり、比較的小型のモータを用いた球払出装置でも適正な払出作動が可能で装置の小型化および低廉化に資するとともに、長期間安定して作動させ得る払出制御機構を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明は、遊技盤の背面を覆って取り付けられた裏セット盤に、遊技球を貯留する球貯留タンクと、球貯留タンクよりも下方に位置して設けられ遊技盤における入賞条件に応じた所定数量の遊技球を払い出す球払出装置と、球貯留タンクと球払出装置との間を結んで設けられ球貯留タンクに貯留された遊技球を整列させて球払出装置に導く案内通路と、球払出装置から払い出された遊技球を球皿に導く球払出通路と、球払出装置の作動を制御する制御装置とを備え、球払出装置が、制御装置により回動が制御される球払出モータと、球払出モータに駆動される球送り回転体とを有し、案内通路に整列待機された遊技球を球送り回転体の回動により球払出通路側に移動させて遊技球を払い出すモータ駆動型の球払出装置であり、案内通路が、球貯留タンクから供給される遊技球を流下させる過程で整列させる整列通路と、整列通路で整列された遊技球を受けて下方の球払出装置に導く待機通路とを有してなる弾球遊技機の球払出制御機構に関するものである。そのうえで本発明では、上記待機通路の終端部に、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を減免させる受圧位置、および上流側に貯留された遊技球をそのまま下流側に流下させる解放位置に変位可能に設けられた受圧部材と、受圧部材を受圧位置または解放位置に変位させる受圧部材駆動手段とを備え、制御装置が、球払出モータの回転起動に先立って受圧部材駆動手段を作動させ受圧部材を受圧位置に位置させ、球払出モータが回転起動された直後に受圧部材を解放位置に位置させるように球払出制御機構を構成する。
この球払出制御機構では、球貯留タンクと球払出装置との間を結ぶ案内通路のうち、整列通路で整列された遊技球を受けて下方の球払出装置に導く待機通路の終端部に、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を減免させる受圧位置、および上流側に貯留された遊技球をそのまま下流側に流下させる解放位置に変位可能に設けられた受圧部材と、受圧部材を受圧位置または解放位置に変位させる受圧部材駆動手段とが設けられている。ここで、圧力を「減免させる」とは、上流側に貯留された遊技球から下流側の遊技球に作用する圧力を軽減または免除させることをいい、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力の一部を受圧部材が受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を軽減させる場合と、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力の全部を受圧部材が受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を免除する場合との両方を含む概念である。そして球払出制御機構では、制御装置が球払出モータの回転起動に先立って受圧部材駆動手段を作動させ、受圧部材を受圧位置に位置させて下流側の遊技球に作用する圧力を減免させるように構成される。
なお、上記の球払出制御機構において、遊技球の払い出しを行い得る充分な遊技球が待機通路に保持されているか否かを検出するための球有検出センサを備え、制御装置は、球有検出センサにより充分な遊技球が待機通路に保持されていると検出されたときに、受圧部材駆動手段および球払出モータを作動させるように構成されることが好ましい。
本発明の構成によれば、球貯留タンクと球払出装置との間を結ぶ案内通路のうち、整列通路で整列された遊技球を下方の球払出装置に導く待機通路の終端部、すなわち案内通路全体の下流端部に受圧部材が設けられ、球払出モータの回転起動時には、受圧部材が受圧位置に配設されて下流側の遊技球に作用する圧力が減免された状態で球払出モータが起動され球送り回転体が回動される。このため、球払出モータの回転起動時に遊技球から作用する圧力は、待機通路の出口〜球払出装置内の球送り回転体との間に停留されたわずか数球程度の重量相当に軽減することができる。従って、最も大きな回転トルクが必要とされる回転起動時の起動トルクを極めて大幅に減少させることができ、これにより、従来よりも低トルクの小型モータを用い得るとともに、球送り回転体や軸受部等についても同様に小型化し、あるいは一般材料を用いて構成することができる。従って、小型のモータを用いた球払出装置でも適正な払出作動を確保することができ装置の小型化および低廉化を実現できるとともに、負荷を軽減することで長期間安定して作動させ得る払出制御機構を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。本発明に係る払出制御機構を適用した弾球遊技機の一例として、図1に球払出制御機構を備えたパチンコ機の正面図、図2に第1構成形態の球払出制御機構を備えたパチンコ機の背面図を示しており、まず、これら両図を参照してパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3により前方に横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉止状態に保持される。
前枠2の表側(前面側)上部には、ガラス扉5が前方に横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉止状態に保持される。ガラス扉5の背後に位置する前枠上部には、遊技盤20を着脱可能に収容する収容枠が設けられており、この収容枠に立設姿勢で係止保持された遊技盤20がガラス扉5を通して視認されるようになっている。
遊技盤20は、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付けてルーター加工した化粧板21を基板とし、前面側に内外の案内レール22が円弧状に固設されて略円形の遊技領域PAが区画形成される。遊技領域PAには、多数本の遊技釘とともに風車や各種の入賞具23,24,25、遊技の展開状況に応じた図柄を表示させる図柄表示装置27、左右のサイドランプなどの遊技構成部品が取り付けられ、遊技領域PAの下端部にアウト口28が形成されている。化粧板21の裏面側には中央部に図柄表示装置27の作動を制御する図柄表示制御装置87が取り付けられ、その周囲には各入賞具に落入して化粧板21の裏面側に導かれたセーフ球、およびアウト口28を通って化粧板21の裏面側に導かれたアウト球(これらをまとめて「遊技済み球」という)を、化粧板21の背面に沿って裏セット盤30の遊技済み球排出通路に導く球寄せカバー29が取り付けられている。
前枠2の表側中間部には、遊技補助盤と称される補助機構部が設けられるとともに、その前方に上球皿6が前方に横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた球皿施錠装置を利用して常には遊技補助盤の前面を覆う閉止状態に保持される。上球皿6の下側には、下球皿7が前方に突出して取り付けられその右側に遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が取り付けられている。前枠2の裏面下部には遊技球発射装置9が取り付けられており、遊技補助盤には遊技球発射装置9のハンマーに叩打された遊技球をガイドして外レールに向けて発射させる発射レール、遊技の展開状況に応じた効果音を発生させるスピーカなどが設けられている。
一方、前枠2の裏側(後面側)には、裏セット盤30が前枠2の後方に横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、常には遊技盤20の裏面を覆う閉止状態に保持されている。裏セット盤30は、中央部に遊技盤の図柄表示制御装置87を受容する窓口32を有して外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの方形枠状に形成された基枠体31をベースとして構成される。
基枠体31は、表裏に遊技済み球排出通路や球払出制御機構の球通路、球抜き通路等が立体的に形成された前後二層構造になっており、基枠体31を前後に仕切る支持面の前面側に主として遊技盤20の裏面側に排出された遊技済み球を集合させて遊技島の回収装置に導く遊技済み回収通路および球抜き通路が、支持面の後面側に主として遊技球を払い出す球払出制御機構が形成されている。
また基枠体31の背面各部には、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御装置81や、遊技球の払い出し作動を制御する球払出制御装置82、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声制御装置83、各制御装置や電子部品に電力を供給する電源ユニット84、遊技施設側と信号や電力の入出力を行うターミナル基板85等の各種制御装置や回路基板、球払出装置53等の電子部品が取り付けられ、これらが図示しないコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。
パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス扉5が閉止施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて発射ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が上球皿の背面に装着された球送り装置によって1球ずつ発射レールに送り出され、遊技球発射装置9のハンマーに打ち出されて遊技領域PAに発射され、以降パチンコゲームが展開される。
さて、このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技領域PAに発射された遊技球が各入賞具に落入したときの遊技球の払い出し処理について、関連する各部の構成をもう少し詳しく説明する。遊技盤に設けられる入賞具には、その外観意匠や入賞時の動作を含めて種々の形態のものがあり、ゲージ設定に応じてどのような形態の入賞具を用いるものであってもよいが、例えば図1に例示した遊技盤20では、一般入賞具23、始動入賞具24、アタッカー装置25の3種類の入賞具を設けた例を示している。
一般入賞具23は、遊技球が落入可能な入賞口を有する固定入賞具であり、入賞口の内部に遊技球を検出する入賞検出センサ23sが取り付けられている。一般入賞具23の後部には落入したセーフ球を化粧板21の裏面側に導くセーフ球誘導路が設けられており、一般入賞具23に落入したセーフ球は入賞検出センサ23sに検出され、セーフ球誘導路および球寄せカバー29を通って基枠体31前面側の遊技済み球排出通路に受け止められ、この球排出通路を流下して遊技島の回収装置に排出される。
始動入賞具24は、いわゆる電動チューリップ型の可動入賞具であり、左右のチューリップ羽根を開閉させて入賞口を拡大・縮小変化させることができる。始動入賞具24の後部には入賞したセーフ球を化粧板21の裏面側に導くセーフ球誘導路が設けられるとともに、この誘導路を流下する遊技球を検出する入賞検出センサ24sが取り付けられており、始動入賞具24に入賞したセーフ球が入賞球検出センサ24sに検出され、セーフ球誘導路、球寄せカバー29、遊技済み球排出通路を流下して遊技島の回収装置に排出される。
アタッカー装置25は、いわゆるアタッカー型の可動入賞具であり、横長方形状の大入賞口を覆う開閉扉が開閉可能に取り付けられている。開閉扉は通常閉止されており、遊技中における所定の入賞条件の下で特別遊技状態が成立したときに、開閉扉の上部が前方にほぼ90度倒されて大入賞口が開放される。大入賞口の内部には左右二つの領域開口が設けられて各々に入賞検出センサ25s,25tが設けられるとともに、アタッカー装置25の後側に上記二つの領域開口に繋がって化粧板21を貫通する二つのセーフ球誘導路が設けられており、大入賞口に落入したセーフ球はいずれかの領域開口を通って入賞検出センサ25s,25tに検出され、セーフ球誘導路、球寄せカバー29、遊技済み球排出通路を流下して遊技島の回収装置に排出される。
入賞検出センサ23s,24s,25s,25tの検出信号は主制御装置81に出力されており、主制御装置81は入力された検出信号に基づいてパチンコ機PMの作動を制御する。例えば、始動入賞口24に遊技球が落入し入賞検出センサ24sから入賞検出信号が出力されると、主制御装置81は入力信号から、遊技球が入賞具に落入したこと、および入賞した入賞具が始動入賞口24であることを検知し、この入賞条件に応じた遊技プログラムを呼び出して実行する。具体的には、主制御装置内で図柄の組み合わせ抽選を行うとともに、図柄表示制御装置87に抽選結果を出力して図柄表示装置27に表示される図柄を変動および停止制御させ、停止図柄の組み合わせに応じた作動、例えばランプ・音声制御装置83を介してサイドランプの点滅表示やスピーカによる効果音の発生等を行わせる。また球払出制御装置82に入賞条件に応じた払出指令信号を出力して球払出装置53を作動させ遊技球の払い出し作動を行わせる。
一方、常には遊技盤20の背後に位置して閉止保持される裏セット盤30に、遊技球の払い出し作動を行う球払出制御機構が設けられている。球払出制御機構を含む裏セット盤の右枠杆(基枠体31における窓口右側の枠杆部)33部分の背面図を図3に示す。なお、遊技球の払い出しに関する主要機構部は、前後二層構造を有する基枠体31の裏面側に設けられており、背面図を主として参照しながら説明するため、以降では図2および図3に示す背面図における左右方向を左方または右方と称し、紙面直交方向の向こう側(パチンコ機前面側)を前方、手前側(同裏面側)を後方と称して説明する。また遊技球を球払出装置に導く案内通路等の基本構成および球払出装置の作動は、背景技術の項で参照した図25に示す構成および作動と略同様であるため、これらの図面を併せて参照しながら説明する。
球払出制御機構は、基枠体31の左上部に取り付けられて遊技球を貯留する球貯留タンク41、基枠体31における右枠杆33の下部に取り付けられて遊技球の払出を行う球払出装置53、球貯留タンク41と球払出装置53との間を結んで設けられ球貯留タンク41に貯留された遊技球を整列させて球払出装置53に導く案内通路、球払出装置53の下方に設けられて球払出装置から払い出された遊技球を上下の球皿6,7に導く球払出通路60、基枠体31の背面下部に取り付けられて球払出装置53の作動を制御する球払出制御装置82、および案内通路に設けられて球払出装置53に作用する遊技球の圧力を調圧する受圧制御ユニット100などから構成される。
球貯留タンク41は、上面開放の箱状体をなし、タンク内部に500〜800個程度の遊技球を貯留可能になっている。球貯留タンク41の底面は緩く左傾および前傾して形成され左前方には上下連通する開口部が形成されて下方の案内通路に繋がっている。案内通路は、球貯留タンク41から供給された遊技球を流下させる過程で整列させる整列通路、整列通路で整列された遊技球を受けて下方の球払出装置53に導く待機通路とからなり、整列通路は球貯留タンクの直下に取り付けられたタンクレール42内に、待機通路は右枠杆33に取り付けられたS字レール52の前後に形成される。
タンクレール42は、窓口32上方の基枠体31にねじ止めされた取付姿勢において前後の壁面に囲まれた樋状体をなし、底面には右方に向けて高さが高くなるリブ状の仕切壁が立設されて樋内に前後二列の整列通路42a,42bが形成される。タンクレール42は左上方の球貯留タンク41側から右下方の待機通路側に向けて約4度の傾斜角で取り付けられるとともに、通路中間部には上下方向に積み重なった遊技球を平らに均す球均し具44が垂設されており、球貯留タンク41から供給された遊技球が傾斜下流に向けて流下する過程で整列され、右枠杆33の上部では前後二列の整列通路42a,42bに整列された状態て待機通路側に流下される。タンクレール42の傾斜端部すなわち整列通路42a,42bの終端部は下方に滑らかに折り曲げられ、下端に開口する偏向出口で待機通路と繋がっている。
右枠杆33には、偏向出口から送り出された遊技球を受けて待機通路52a,52bに整列状態で待機させるS字レール52と、このS字レール52の下側に取り付けられて待機通路に待機された遊技球を所定の払出条件に基づいて払い出す球払出装置53、および右枠杆33に支持されたS字レール52の後方を覆って取り付けられS字レール52の前後面に上記二列の待機通路を形成させる蓋部材58などが取り付けられる。また、偏向出口とS字レール52との間には、遊技球の払い出しを行い得る充分な遊技球が待機通路52a,52bに保持されているか否かを検出するための球有検出センサ51が着脱可能に取り付けられ、球払出装置53の払出口と球払出通路60との間には、払い出された遊技球を検出してその実数を計数するための球計数センサ54,54が係脱可能に設けられている。
S字レール52は、中間に形成された仕切壁52wと、この仕切壁を挟む前後面に遊技球の球径よりも幾分大きめの間隔をおいて左右平行に立設された通路壁52L,52Rとを有し、仕切壁52wの前後に通路壁52L,52Rで囲まれた凹状の通路溝が形成されている。前後の通路溝は図3に示すように屈曲して形成されており、上流側に位置する遊技球の自重による球圧が下流側で加重されて過大な圧力にならないようになっている。S字レール52は通路溝の清掃容易化等のため基枠体31と別体に構成されており、右枠杆33に立設された支持ボス34に嵌挿して位置決め支持させ、後方から蓋部材58をねじ固定することにより右枠杆33に固定される。
S字レール52が右枠杆33に固定されると、前後の通路溝の開放部が前方の右枠杆33の支持面と後方の蓋部材58とに覆われて前後二列の待機通路52a,52bが形成される。S字レール52における上方の通路壁の一部は切り欠かれており、常にはこの切り欠き部に相当する通路壁55aが形成された流路切り替え部材55により閉鎖されている(図12を参照)。S字レール52の下端部は球払出装置53の受容口と位置整合して形成され、偏向出口から導入された遊技球を前後二列の整列状態で球払出装置53に導くとともに、球払出装置の停止時に遊技球を待機通路52a,52bに整列状態で待機させる。
球払出装置53は、上部中央の前後に待機通路52a,52bと連絡して遊技球を受容する受容口53a,53b、下部の左右に遊技球を払い出す払出口53c,53dが形成されるとともに、ケース内部には前後二段のインペラを有する球送り回転体53rと、球送り回転体53rを回転させる球払出モータ53mとが設けられている(図25を参照)。球送り回転体53rの前列側のインペラ53rおよび後列側のインペラ53rには、それぞれ遊技球を受容するU溝状の受容部が120度間隔で三カ所設けられるとともに、前後のインペラはそれぞれ受容部の角度位置が60度オフセットして形成されている。このため、受容口53a,53bから供給された遊技球は、球送り回転体53rの回動に伴って前後のインペラ53r,53rの受容部に交互に受け入れられ、受容部の回動により右または左のカセット内通路に1個ずつ移動され左右いずれかの払出口53c,53dから球払出通路60に払い出される。
球払出制御装置82には、主制御装置81から遊技盤20における入賞条件に応じた払出指令信号が入力されており、球払出制御装置82は主制御装置81から入力された払出指令信号に応じたモータ駆動信号を球払出装置53に出力し、球払出装置53は入力されたモータ駆動信号に基づいて球払出モータ53mを作動させ、球送り回転体53rを時計廻りまたは反時計廻りに所要の回転角度分だけ回転させて、モータ駆動信号に対応する数量の遊技球を右または左の払出口53d,53cから球払出通路60に払い出す。
また、プリペイドカードユニット90が接続されたいわゆるCR機では、上球皿6の前面側に球貸要求ボタンを有するCR操作パネル92が設けられてその出力信号が球払出制御装置82に入力されており、球払出制御装置82は、CR操作パネル92から入力された球貸要求信号に応じたモータ駆動信号を球払出装置53に出力し、球払出装置53は入力されたモータ駆動信号に基づいて球払出モータ53mを作動させ、球送り回転体53rを反時計廻りまたは時計廻りに所要の回転角度分だけ回転させ、モータ駆動信号に対応する数量の遊技球を左または右の払出口53c,53dから球払出通路60に払い出す。
球払出口53c,53dから払い出された遊技球は、球計数センサ54,54により通過が検出され、球払出制御装置82は球計数センサから入力された検出信号から払い出された遊技球の数量をカウントしてモータ駆動信号に係る目標数量と比較し、球払出装置53の作動を制御する。これにより、主制御装置81から入力される払出指令信号やCR操作パネル92から入力される球貸要求信号に応じた数量の遊技球が球払出通路60に払い出され、球払出通路60を転動流下して上球皿6または下球皿7に払い出される。
なお、待機通路の上部に設けられた球有検出センサ51は、この球有検出センサが配設された上部位置まで遊技球が整列待機されているか否かを検出することで、遊技球の払い出しを不足なく行い得る数量(例えば35球程度)の遊技球が保持されているか否かを判定するためのセンサであり、その検出信号が球払出制御装置82に出力されている。球払出制御装置82は球有検出センサ51から入力された検出信号が球無し状態であるときに、球払出装置53の作動を規制し所定のアラームを発生させる。
また、整列通路の下流部には上部球止め機構が設けられ、待機通路の上流部には上部球抜き機構が設けられている。上部球止め機構は、偏向出口の上方に位置して基枠体31の支持面と平行な面内に揺動可能に枢支された球止め部材45からなる。球止め部材45には、前後の整列通路42a,42bの配設位置に合わせて鉤状のフック部が形成されており、球止め部材45を反時計廻りに揺動させて前後のフック部を整列通路に突出させることで、フック部よりも上流側に位置する遊技球の流下を止めることができるようになっている。
上部球抜き機構は、右枠杆33の裏面側に右枠杆の支持面と平行な面内に揺動可能に枢支された流路切り替え部材55と、右枠杆33の前面側に右枠杆の支持面と直交方向に揺動可能に取り付けられた操作部材56、および待機通路を開放したときに溢れ出る遊技球を遊技島の回収装置に導く球抜き通路57などから構成される。
流路切り替え部材55の下部には、S字レール52の切り欠き部に相当する壁面形状を有する通路壁55aが形成され、中間部に形成された支軸孔で右枠杆の枢支軸35(図12を参照)に揺動自在に枢支されている。また球抜き通路57は、S字レール52の右側方に位置して基枠体31の裏面側に形成された予備通路57a、予備通路57aの下方に右枠杆33の支持面を貫通して形成された連絡開口57b、および基枠体31の前面側に連絡開口57bから下方に向かって形成された下降通路57cなどからなる。下降通路57cの前方は基枠体31の前面側に取り付けられた前カバー118で覆われており(図6等を参照)、右枠杆33の下方で前述した遊技済み球排出通路に繋がっている。
流路切り替え部材55は、操作部材56の係合突起との係合により常にはS字レールの切り欠き部を塞ぐ閉止位置に保持されており、上流側から供給された遊技球が前後二列の待機通路52a,52bにより整列状態で球払出装置53に導かれる。一方、操作部材56の操作レバー部が後方に揺動操作されると、係合突起と流路切り替え部材との係合が解除されて流路切り替え部材55が反時計廻りに揺動し、解放された切り欠き部から予備通路57aに溢れ出た遊技球が、連絡開口57bから下降通路57cおよび遊技済み球排出通路を介して遊技島の回収装置に流下される。
このため、上部球止め機構を利用して遊技球の流下を規制し、上部球抜き機構を利用して球抜き操作を行うことにより、球貯留タンク41やタンクレール42に貯留された遊技球を全量球抜きすることなく、球有り検出センサ51の近傍に位置する遊技球のみを球抜きして、球有り検出センサ51の保守点検や交換作業を行うことができるようになっている。
なお、前枠2およびガラス扉5には、裏セット盤30を前枠2に閉鎖保持させた状態で操作部材56の操作レバー部の前方に対峙する位置に、ハートキーと称される保守作業用の操作ピン(図5および図7に付記するハートキー145を参照)を挿通させる球抜き操作孔5hが形成されており、パチンコ機PMの前面側から球抜き操作孔5hにハートキー145を挿入して操作レバー部を押圧操作することにより、パチンコ機の外部から球抜き操作および球抜き後の復帰操作を行えるようになっている。
さて、以上のように構成される払い出し機構における待機通路52a,52b中間部に受圧制御ユニットが設けられ球払出制御機構が構成される。以下図4〜図11の各図を参照して第1構成形態の受圧制御ユニット100の構成および作用について詳細に説明する。なお、図4は受圧制御ユニット100を右斜め後方から見た分解斜視図、図5は受圧制御ユニット100および球払出装置53を主として示す右側断面図、図6は図3中のVI−VI矢視方向に見た平断面図、図7は受圧部材を球止め位置に係止した状態で図3中のVII−VII矢視方向に見た平断面図、また図8は球払出制御機構の制御形態を主として示すブロック図、図9は球払出制御機構におけるソレノイドと球払出モータの駆動タイミングを示すタイミングチャート、図10および図11は受圧部材を受圧位置に変位させたときの遊技球の係止状態を示す背面図、図12はハートキーにより球止め状態にしたときの受圧制御ユニット100の背面図である。
受圧制御ユニット100は、大別的には、S字レール52と隣接して揺動可能に支持され、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を減免させる受圧位置P、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を減免させずに下流側の遊技球にそのまま伝達させる解放位置P、および上流側に貯留された遊技球を堰き止めて遊技球が下流側に流下することを規制する球止め位置Pに変位可能に設けられた受圧部材120、受圧部材120を受圧位置または解放位置に変位させる受圧部材駆動機構130、受圧部材120を球止め位置に係止させる球止め構造140などから構成される。
S字レール52には、球払出装置53の直上に位置する屈曲部、すなわち待機通路52a,52bの終端の屈曲部に、受圧部材120の前後の受圧突起122a,122bを挿通させる受圧突起挿通部112a,112bが形成されている。前後の受圧突起挿通部112a,112bは、受圧突起122a,122bの揺動軌跡に合わせて、右通路壁52Rの屈曲角部に開口形成されており、受圧突起122a,122bを待機通路内に受容可能に構成されている。なお、後列側の待機通路52bにおける左右通路壁の後部は蓋部材58に形成されており(図4〜図7の各図を参照)、このため後列側の受圧突起挿通部112bが後方に開いた切り欠き状になっている。
受圧部材120は、基板となる本体プレート部の上端部に形成された軸受部121、本体プレート部の下端部に突出成型された前後二カ所の受圧突起122a,122b、本体プレート部の右側面中央部に形成されたカムプレート部123、本体プレート部から後方に突出成型された軸状の操作摘み124などからなり、ガラス繊維または炭素繊維を添加してじん性を強化したABS樹脂やナイロン樹脂ポリアセタール樹脂などの樹脂材料を射出成型等の成形手段により一体成型して構成される。
本体プレート部の上端部に形成された軸受部121は、本体プレート部と滑らかに繋がって前後に延びる円筒状に形成されており、その軸心には支軸125の外径よりもわずかに大きめの内径を有して前後連通する軸受孔が形成されている。右枠杆33の支持面には支軸125の外径と同径またはわずかに小さめの内径を有して支軸125の前端部を嵌合支持する枠側軸支ボス111aが形成されている。
本体プレート部の下部領域は、前後中間部が切り欠かれてそれぞれ下方に延びるカンチレバー状に形成され、その下端部に受圧突起挿通部112a,112bの開口位置および形状に合わせて鉤状の受圧突起122a,122bが形成されている。このため、枠側支持ボス111に嵌合支持させた支軸125に軸受部121を緩挿支持させて受圧部材120を揺動させたときに、前後の受圧突起122a,122bが各受圧突起挿通部112a,112bを通って左右に出没変位自在であるとともに、カンチレバー構成の各受圧突起が各々独立して左右に弾性変位し得るようになっている。
また本体プレート部の右側面側に形成されたカムプレート部123は、本体プレート部から右方に突出して上下に延びるリブ状をなし、その上部には下方に向けて徐々に高さが高くなる係合斜面123bが形成されている。
一方、S字レール52および受圧部材120の後方を覆って取り付けられる蓋部材58には、S字レール52と対向する前面側に、S字レールの左右の通路壁52L,52Rと連接して後列側の待機通路52bを形成する左右の後部通路壁58L,58Rが形成されるとともに、右枠杆33の支持面に形成された枠側支軸ボス111aと位置整合して支軸125の後端端部を緩挿支持する蓋側軸支ボス111bが形成されている。なお蓋側軸支ボスの軸受穴を後方に開口させ、蓋部材58の後面側からネジを挿通させて枠側支軸ボス111aに締め込むように構成してもよい。
また蓋部材58の後面側には、受圧部材駆動機構130のソレノイド131を支持するソレノイド支持部115が形成され、その下側に駆動伝達具133の係合ピン133bを挿通させるピン挿通孔116、および受圧部材の操作摘み124を挿通させる摘み挿通孔117が形成されている。ソレノイド支持部115は、ソレノイド131のケース下端角部を支持し、左右の支持壁で挟み込むように位置決め支持する枠状に形成され、このうち右側の支持壁には、固定ネジ138を後端側から受容するネジ受容スリット115s,115sが形成されている。またピン挿通孔116は、係合ピン133bの軸径よりも大きめの開口幅でソレノイド131の駆動ストロークよりも大きめの開口長さを有する長孔状に形成され、摘み挿通孔117は操作摘み124の揺動軌跡に合わせた円弧状に形成されている。
受圧部材駆動機構130は、この駆動機構の駆動源でありソレノイド駆動信号がONになったときにプッシュロッドを突出作動させるソレノイド131、プッシュロッドの下端部に嵌着された駆動伝達具133などから構成される。
ソレノイド131は、金属製のケース131aと、ケース内に収められた駆動コイル131b、駆動コイルの空芯部に上下にスライド変位可能に支持されたプランジャ131c、プランジャ131cの外周部に装着されたリターンスプリング131d、プランジャの下端に固着されケース131aから下方に突出して上下にスライド変位可能に支持されたプッシュロッド131eなどからなり、駆動コイル131bにソレノイド駆動信号を印加したときにプランジャ131cが吸引されてプッシュロッド131eが下方に突出作動され、ソレノイド駆動信号をOFFにしたときにリターンスプリング131dのバネ力によりプランジャ131cが引き上げられてプッシュロッド131eが基準位置に戻るスプリングリターン式の直動型電磁ソレノイドである。駆動コイルの信号線は球払出制御装置82に接続され、ソレノイド131は球払出制御装置82によって作動が制御される。プッシュロッド131eの下端部には薄肉円盤状の係止フランジ131fが固着され、ソレノイド131のケース側面にはソレノイド131を取り付けるためのネジ穴が上下二カ所に形成されている。
駆動伝達具133は、軸端ブロック133aと係合ピン133bとからなり、軸端ブロック133aには、プッシュロッド先端の係止フランジ131fを受容して係止する係止スリットが形成されている。係合ピン133bは滑らかな円柱状のピンであり、プッシュロッドの作動軸と直交方向に延びて設けられている。駆動伝達具133は、例えばポリアセタール樹脂やABS樹脂などの樹脂材料を用いて射出成型等の成形手段で一体に形成され、あるいは同様の成型方法により形成された軸端ブロック133aにステンレス等の金属製の係合ピン133bを打ち込んで圧入固着し、または樹脂製の軸端ブロック133aに金属製の係合ピン133bをインサートモールドする等の手段により一体に形成される。
駆動伝達具133は、軸端ブロック133の係止スリットに係止フランジを係合させて圧入固定することでプッシュロッド131eの下端部に固定され、駆動伝達具133とソレノイド131とが一体化される。そしてソレノイド131のケース側面のネジ穴に固定ネジ138,138を緩く螺合させてケース下端角部をソレノイド支持部115の下端角部に位置合わせし、ソレノイド131を前方にスライドさせて左右の支持壁間に緩挿させる。すると固定ネジ138,138がネジ受容スリット115s,115sの溝内を前方にスライドするとともに、駆動伝達具133の係合ピン133bがピン挿通孔116を通って蓋部材58の前面側に突出し、ソレノイド131のケース前端面が蓋部材58の背面係合して位置決めされる。そして上下の固定ネジ138を締め込むことで、ソレノイド131および駆動伝達具133からなる受圧部材駆動機構130が蓋部材58の後面側に取り付けられる。
そこで、S字レール52を右枠杆33の支持面に突出成型された上下の支持ボス34に緩挿して支持させるとともに、枠側支軸ボス111aに支軸125の前端部を嵌入して支持させ、後方に突出する支軸125の後端側から受圧部材120の軸受部121を嵌挿することで受圧部材120が支軸125に揺動自在に支持される。次いで、このようにS字レール52および受圧部材120が支持面に支持された右枠杆33の後方から、受圧部材駆動機構130が取り付けられた蓋部材58を覆い被せ、操作摘み124を摘み挿通部117を通し、支軸125の後端部を蓋部材前面側の蓋側支軸ボス111bに嵌挿することで、受圧部材120およびS字レール52と受圧部材駆動機構130の相対位置が位置決めされる。
そして、蓋部材58の後面側からネジを挿通し、支持ボス34、枢支軸35等にネジ固定することで、S字レール52、受圧部材120、受圧部材駆動機構130、および蓋部材58等が位置決めされた状態で右枠杆33に取り付けられ、受圧制御ユニット100が形成される。そしてソレノイド131の信号線を球払出制御装置82に接続することで、球払出制御機構が形成され受圧制御ユニット100の作動が球払出制御装置82によって制御される。
受圧制御ユニット100の取付状態、すなわちソレノイド駆動信号がOFFの状態では、受圧部材120が重力に従って支軸125に略鉛直に垂下され、前後の受圧突起122a,122bが受圧突起挿通孔112a,112bの右方に待避した状態に配設される。また、受圧部材駆動機構133の係合ピン133bは、カムプレート部123の上方に位置して係合斜面123bの基端部近傍に隣接した状態で保持される(図3を参照)。このため、待機通路52a,52bを流下する遊技球は受圧突起122a,122bに接触することがなく、待機通路52a,52bを球払出装置53に向けてそのまま流下する。
従って、図3〜図6に示す揺動角度位置では、受圧制御ユニット100は受圧部材120よりも上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を下流側の遊技球にそのまま伝達させる。このように、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を減免させることなく下流側の遊技球にそのまま伝達させる揺動角度位置を解放位置Pという。球払出制御機構では、遊技球の払い出しが開始される以前においては、原則として受圧部材120がこの解放位置Pに配設されている。
一方、球払出制御機構では遊技球の払い出しが開始されるときに受圧部材駆動機構130を作動させ受圧部材120を揺動させる。以下では、図8に示した球払出制御機構における制御構成のブロック図、および図9に示したソレノイド131と球払出モータ53mのタイミングチャートを参照しながら球払出制御機構の動作を中心に説明する。なお図9における(a)(b)(c)の各図は遊技盤20における入賞条件やCR操作パネル92の球貸要求ボタンによる球貸しなど、払出条件が相違する場合の制御タイミングを例示したものである。
主制御装置81には、各入賞具の入賞検出センサ23s,24s,25s,25tから検出信号が入力されており、主制御装置81は各入賞検出センサから入賞検出信号が入力されたときに、当該入賞検出信号から入賞条件を判断し入賞条件に基づいた払出指令信号を球払出制御装置82に出力する。例えば、入賞検出信号が一般入賞具23の入賞検出センサ23sまたは始動入賞具24の入賞検出センサ24sから入力されたときには、主制御装置81は、これらの入賞具23,24に入賞したときの払出数量が少数個(例えば4個あるいは8個)に該当することを内部メモリーに設定記憶されたテーブルから判断し、当該少数個に対応した払出指令信号Cを球払出制御装置82に出力する。また入賞検出信号がアタッカー装置25の入賞検出センサ25s,25tから入力されたときには、主制御装置81は大入賞口に入賞したときの払出数量が多数個(例えば15個)に該当することを同様に判断し、多数個に対応した払出指令信号Cを球払出制御装置82に出力する。
球払出制御装置82には、主制御装置81から入力される上記払出指令信号C,Cに加えて、CR操作パネル92から球貸要求信号Cが入力されている。球貸しは一般に25個を単位として行われており、球貸要求信号Cは25個の払い出しを要求する信号である。
球払出制御装置82にこれらの信号が入力されると、球払出制御装置82は、まず球有検出センサ51の検出信号を参照し、払い出しを行うのに充分な数量の遊技球が待機通路の上部まで貯留待機されているか否かを判断する。そして検出信号が球無し状態であるとき(例えば球有検出センサ51の接点がオープンのとき)には主制御装置81に球切れ信号を出力し、主制御装置81は、球払出装置53の作動を規制するとともに、パチンコ機前面の球切れ表示ランプを点灯させ、またターミナル基板85を介して遊技施設側の管理装置に球切れ信号を出力するなどのアラームを発生する。
一方、球有検出センサ51の検出信号が球有り状態であるとき(球有検出センサ51の接点がクローズのとき)には、受圧制御ユニット100および球払出装置53にそれぞれ駆動信号を出力して遊技球の払い出しを行わせる。
ところで、球払出制御装置82に入力された払出指令信号C,Cおよび球貸要求信号Cは、それぞれ異なる個数の払い出しを求める信号である。そこで球払出制御装置82は入力された払出指令信号等C(C,C,C)から、払い出すべき数量(払出条件)に応じたモータ駆動信号M,M,Mを生成し、球払出装置53の球払出モータ53mに出力する。また球払出制御装置82は、受圧制御ユニット100のソレノイド131を駆動するソレノイド駆動信号S,S,Sを生成し、ソレノイド131に出力する。
図9(1)(2)(3)に、それぞれ球払出数量が少数個(1)、多数個(2)、球貸し(3)で、それぞれ複数回連続動作させたとき(複数の払出指令信号等Cが蓄積されて連続払出状態のとき)のモータ駆動信号M,M,Mと、ソレノイド駆動信号S,S,Sとの関係をタイミングチャートで示すように、ソレノイド駆動信号S(S,S,S)はモータ駆動信号M(M,M,M)と同期して、モータ駆動信号Mが出力される直前(換言すれば球払出モータ53mの回転起動前)にONになり、モータ駆動信号Mが出力されて所定時間経過後(球払出モータ53mの回転起動後)にOFFになるパルス状の駆動信号である。
すなわちソレノイド駆動信号SがONされる時点では、球払出モータ53mは未だ回動しておらず、整列通路42a,42bおよび待機通路52a,52bには、遊技球が前後二列に整列されて上流の球貯留タンク41から下流の球払出装置53まで密に繋がった状態で貯留されている。
ソレノイド駆動信号SがONになると、ソレノイドのプッシュロッド131eが下方に押し出されて駆動伝達具133を下動させ、係合ピン133bがカムプレート部の係合斜面123bと係合してカムプレート部123を左方に押圧する。このため受圧部材120が支軸125を中心として時計廻りに揺動され、受圧突起122a,122bが受圧突起挿通部112a,112bを通って待機通路52a,52bに突出する(図3→図10)。
このため、待機通路52a,52bに整列状態で停留していた遊技球は、図10に示すように受圧突起122b(122a)に押し止められて係止され、または図11に示すように受圧突起122b(122a)の先端部と通路壁52Lとの間に挟み込まれて係止保持される。
ここで、ソレノイド131には、反力としてケースを反時計廻りに回動させる方向にモーメントが作用するが、ソレノイド支持部115はケースの左右両面を支持する壁面構成のため、ソレノイド自身が回動されてしまうようなことがない。また、直動型ソレノイドの実動ストロークは、プランジャの移動位置における発生推力と反力とが釣り合う平衡点で規定され、図11に示すように遊技球が挟持された状態では、ソレノイド131の発生推力と遊技球の球圧とがバランスした状態で保持される。このため、図10および図11のいずれの状態でもソレノイド131や駆動伝達具133、受圧部材120等に無理な負荷を作用させることなく、遊技球が受圧突起122a,122bの先端部に係合された状態で弾性的に係止保持される。
さらに、受圧部材120では、本体プレート部の下部中間領域が切り欠かれて、各々独立して左右に弾性変位し得るカンチレバー状に形成されている。このため、例えば前後の待機通路52a,52bに整列待機する遊技球の停留位置が異なっていても(例えば停留位置が半ピッチ程度ずれていても)、前後各々のカンチレバー部が停留位置の差異に応じて弾性変形して受け止め、前後の各受圧突起122a,122bが弾性的に遊技球を係止保持し得るようになっている。
これにより、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力が受圧部材120に受け止められ、上流側からの圧力が下流側の遊技球に作用することがない。このように、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を受圧部材120が受け止めて、下流側に位置する遊技球への圧力を減免させる揺動角度位置(本実施形態においては免除させる揺動角度位置)を受圧位置Pという。
受圧部材120が受圧位置Pに変位した状態では、受圧部材120よりも下流側に位置する遊技球に作用する圧力が大幅に軽減され、球払出モータ53mには、このように圧力が軽減された状態、より具体的には受圧突起122a,122bと球送り回転体53rとの間に位置するわずか数球の自重程度に軽減された状態で、球払出制御装置82からモータ駆動信号Mが出力される。
モータ駆動信号M,M,Mは、払い出し数量に相当する回転角度分、球送り回転体53rを時計廻りまたは反時計廻りに回動させる信号であり、例えば少数個の払出指令信号Cが4個の場合には球払出モータを240度、8個の場合には480度、時計廻りに回動させるモータ駆動信号Mを出力して球送り回転体53rを回動させ、右側の払出口53dから球払出通路60に払い出す。多数個の払出信号の場合も同様であり、15個の払出指令信号Cに対して球払出モータを900度(2.5回転)時計廻りに回動させるモータ駆動信号Mを出力して球送り回転体53rを回動させ、右側の払出口53dから球払出通路60に払い出す。また球貸要求信号C(25個)の場合には、球払出モータを1500度(4回転と60度)反時計廻りに回動させるモータ駆動信号Mを出力して球送り回転体53rを回動させ、左側の払出口53cから球払出通路60に払い出す。
モータ駆動信号Mが出力されて所定時間(例えば20〜100ms程度の時間)の経過後、球払出制御装置82はソレノイド駆動信号SをOFFにする。ソレノイド駆動信号がOFFになると、ソレノイド131のプランジャ外周部に装着されたリターンスプリング131dの弾性力によりプランジャが押し戻されて駆動伝達具133が基準位置に戻り、遊技球の球圧により受圧部材120が反時計廻りに揺動されて受圧突起122a,122bが受圧突起挿通部112a,112bの右方の解放位置Pに戻り、それまで受圧突起に係止されていた遊技球が待機通路52a,52bを流下する。そして球送り回転体53rの回転起動に伴って待機通路52a,52bを下動する遊技球に追いつき滑らかに払い出される。
こうして球払出口53c,53dから払い出された遊技球は、左右の球計数センサ54,54により通過が検出され、球払出制御装置82は球計数センサ54から入力された検出信号から払い出された遊技球の実数をカウントしてモータ駆動信号Mに係る目標数量と比較し、球払出モータ53mの作動を制御する。これにより、遊技盤20における入賞条件やCR操作パネル92から入力される球貸要求等の払出条件に応じた数量の遊技球が球払出通路60に払い出され、球払出通路60を転動流下して上球皿6または下球皿7に払い出される。
遊技球の払い出し作動は、払出指令信号Cが複数蓄積されている場合、例えば払出指令信号Cがn個蓄積されている場合には、各払出指令信号Cに対応して1作動ずつn回繰り返して行われ、ソレノイド駆動信号Sはモータ駆動信号Mの出力ごとに、モータ駆動信号Mの立ち上がりに先立って出力される。このため、球払出装置53にとって最も大きな回転トルクが必要とされる回転起動時に、受圧部材120が上流側の遊技球の圧力を受けて球払出モータ53mに対する作用する負荷をわずか数球の自重程度に軽減させ、これにより、小型のモータを用いた球払出装置でも適正な払出作動を確保することができる。また球払出モータ53mのみならず、球送り回転体53rや受容口等に対する負荷をも極めて大幅に軽減できるため、長期間安定して作動させることができる。
なお、裏セット盤30の背面側における視認可能な位置、例えば球払出装置53の側部やソレノイド近傍の窓口側面にLED等の発光素子137を設けるとともに、球払出制御装置82から発光素子137を点滅させる発光制御信号をソレノイド駆動信号Sと同時に出力させ、ソレノイド131の駆動時に発光素子を点灯させるように構成することも好ましい。このような構成によればソレノイド131の駆動時、すなわち受圧部材120が受圧位置Pに揺動されたときに発光素子137が点灯され、受圧制御ユニット100の作動状況を裏セット盤30の背面側から容易に目視確認することができる。
球払出制御機構には、以上説明した球払出モータ53mの回転起動時の負荷を軽減させる圧力制御機能に加えて、遊技球の流下を人為的に止め得る球止め機能が具備されている。この機能は、球止め構造140により実現され、例えば球払出装置53の点検作業や交換作業などのように、球貯留タンク41に貯留された遊技球を全量球抜きする必要がなく、かつ上部球抜き機構では抜ききれない待機通路内の遊技球を球抜きするときに利用される。
球止め構造140は、右枠杆33の支持面に形成された枠側キー支持孔141a、蓋部材に形成された蓋側キー支持孔141b、受圧部材120に形成された操作摘み124、および受圧部材120を球止め位置に係止保持させるハートキー145などから構成される。
枠側キー支持孔141aおよび蓋側キー支持孔141bは、S字レール52における受圧突起挿通孔112a,112bの斜め上方に位置してハートキー145を挿通可能に形成され、受圧部材120の揺動角度位置との関係では、図12に示すように、受圧突起122b(122a)が受圧突起挿通孔112b(112a)の開口端面に当接する程度の揺動角度位置(球止め位置Pという)まで変位させた状態で本体プレート部の右側に位置し、ハートキー145を挿通させたときに、本体プレート部の右側面およびカムプレート部123の下端縁面と係合するように形成されている。なおハートキー145は、線径1.5〜2mm、長さ80〜100mm程度の金属製のピンであり、前述した球抜き操作等を行うため、遊技施設の係員が施錠装置4の鍵とともに常時携行する作業用の操作ピンである。
また、前述したように、受圧部材120には本体プレート部から後方に突出して操作摘み124が形成され、蓋部材58には操作摘みの揺動軌跡に合わせた円弧状の摘み挿通孔117が開口形成されて、操作摘み124が蓋部材58の後面側に突出した状態で配設されている。
このため、操作摘み124に指を掛けて左方に押圧操作することで、受圧部材120を時計廻りに揺動させて球止め位置P変位させることができる。そこでハートキー145を蓋側キー支持孔141bに挿入して先端部を枠側キー支持孔141aに緩挿支持させと、ハートキー145が受圧部材120の右側に位置して配設され、本体プレート部の右側面およびカムプレート部123の下端縁面と係合して、受圧部材120が球止め位置Pにロック保持される。これにより、上流側に停留された遊技球は、待機通路52a,52bに突出配設された前後の受圧突起122a,122bにより堰き止められ、下流側への流下が規制される。
この状態では、受圧部材120が受圧突起挿通孔112a,112bとハートキー145との間に挟持されるとともに、ハートキー145は、左に下傾する本体プレート部の右側面と右に下傾するカムプレート部123の下端縁面との交点近傍で両面と係合して係止保持される。このため、例えば裏セット盤30が揺らされたり、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力が変動したりしても、受圧部材120が解放位置P側に戻ってしまうようなことがない。
そこで、遊技施設の係員は、一般入賞具23や始動入賞具24に遊技球を落入させ、あるいはアタッカー装置25の開閉扉開かせて大入賞口に遊技球を投入し、またはCR操作パネル92の球貸要求ボタンを押圧操作するなどにより、球払出装置53を作動させて遊技球を払い出させることで、受圧突起122a、122bと球送り回転体53rとの間に停留する遊技球を短時間で全量球抜きすることができ、球払出装置53内の遊技球を完全に排出させた状態で、球払出装置53の点検作業や交換作業などを容易に行うことができる。
球払出装置53の点検作業等を終えた後、球止め状態を解除するには、操作摘み124を軽く支えてハートキー145を後方に抜去し、支えていた操作摘み124を緩やかに放せばよい。すると待機通路53a,53b停留された遊技球の球圧で受圧部材120が反時計廻りに揺動し、前後の受圧突起122a,122bが受圧突起挿通孔112a,112bの右方に待避した解放位置Pに復帰する。
従って、以上説明したような球払出制御機構によれば、小型のモータを用いた球払出装置でも適正な払出作動を確保することができるため、装置の小型化および低廉化を実現でき、また負荷を軽減することで長期間安定して作動させ得る払出制御機構を提供することができる。また、受圧部材を球止め位置に変位させて係止させる簡明な装置構成で、保守作業性の良好な払出制御機構を提供することができる。
図13は、S字レールおよび受圧部材の支持機構部に関する変更例を分解斜視図で示したものである。まず上述したS字レール52では、後列側の待機通路52bにおける左右の通路壁52L,52Rの後端部分58L,58Rが蓋部材58に形成されていたが、本構成例のS字レール52′では、これらをS字レール52′側にまとめて形成しており、これにより仕切壁52wを挟む前後面を対称に構成するとともに蓋部材58′の前面形態を簡明化することができる。また右枠杆33の支持面と蓋部材58の前面とに分離して形成されていた支軸部111a,111bを、S字レール52′の仕切壁52wに支軸部111′として一体に形成するとともに、揺動部材120′の軸受部121′を支軸部111′を挟む前後に形成して受圧部材120をS字レール52′に部分組立可能とし、受圧部材120′の組み付けを容易化している。さらに、カムプレート部123に球止め位置Pでハートキー145を挿通させるキー挿通孔123cを形成し、球止め位置でのハートキー145による係止保持をより強化した構成になっている。
次に、第2構成形態の球払出制御機構について説明する。この球払出制御機構は、上述した第1構成形態の球払出制御機構と受圧制御ユニットの構成のみが異なり、パチンコ機本体の基本構成や球払出制御装置などの構成は既述したパチンコ機PMと同様である。そこで共通する構成部分については図14〜図24の各図に同一番号を付して重複説明を省略し、相違する構成部分を中心に第2構成形態の受圧制御ユニット200について詳細に説明する。
なお、図14は第2構成形態の球払出制御機構を備えたパチンコ機の背面図、図15は球払出制御機構を含む裏セット盤の右枠杆33部分の背面図、図16は受圧制御ユニット200を右斜め後方から見た分解斜視図、図17は受圧制御ユニット200および球払出装置53を主として示す右側断面図、図18は図15中のXVIII−XVIII矢視方向に見た平断面図、図19は受圧部材を球止め位置に係止した状態で図15中のXIX−XIX矢視方向に見た平断面図、図20は球払出制御機構を含む裏セット盤の右枠杆33部分の正面図、図21および図22は受圧部材を受圧位置に変位させたときの遊技球の係止状態を示す背面図、図23はハートキーにより球止め状態にしたときの受圧制御ユニット200の背面図である。
受圧制御ユニット200は、大別的には、S字レール52と隣接して揺動可能に支持され、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を減免させる受圧位置P、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を減免させずに下流側の遊技球にそのまま伝達させる解放位置P、および上流側に貯留された遊技球を堰き止めて遊技球が下流側に流下することを規制する球止め位置Pに変位可能に設けられた受圧部材220、受圧部材220を受圧位置または解放位置に変位させる受圧部材駆動機構230、受圧部材220を球止め位置に係止させる球止め構造140などから構成される。
S字レール52は、既述した第1構成形態のS字レール52と同様に構成されており、球払出装置53の直上に位置する屈曲部、すなわち待機通路52a,52bの終端の屈曲部に、受圧部材220の前後の受圧突起222a,222bを挿通させる受圧突起挿通部112a,112bが形成されている。後列側の待機通路52bにおける左右通路壁の後部は蓋部材58に形成されており、後列側の受圧突起挿通部112bは後方に開いた切り欠き状になっている。
受圧部材220は、基板となる本体プレート部の上端部に形成された軸受部221、本体プレート部の下端部に突出成型された前後二カ所の受圧突起222a,222b、本体プレート部の右側面中央部に形成されたカムプレート部223、本体プレート部から後方に突出成型された軸状の操作摘み224などからなり、ガラス繊維または炭素繊維を添加してじん性を強化したABS樹脂やナイロン樹脂ポリアセタール樹脂などの樹脂材料を射出成型等の成形手段により一体成型して構成される。
本体プレート部の上端部に形成された軸受部221は、本体プレート部と滑らかに繋がって前後に延びる円筒状に形成されており、その軸心には支軸125の外径よりもわずかに大きめの内径を有して前後連通する軸受孔が形成されている。右枠杆33の支持面には支軸125の外径と同径またはわずかに小さめの内径を有する枠側軸支ボス111aが形成されている。
本体プレート部の下部領域は、前後中間部が切り欠かれてそれぞれ下方に延びるカンチレバー状に形成され、その下端部に受圧突起挿通部112a,112bの開口位置および形状に合わせて鉤状の受圧突起222a,222bが形成されている。このため、枠側支持ボス111に嵌合支持させた支軸125に軸受部221を緩挿支持させて受圧部材220を揺動させたときに、前後の受圧突起222a,222bが各受圧突起挿通部112a,112bを通って左右に出没変位自在であるとともに、カンチレバー構成の各受圧突起が各々独立して左右に弾性変位し得るようになっている。
また本体プレート部の右側面側に形成されたカムプレート部223は、本体プレート部から右方に突出して上下に延びるリブ状をなし、その上部には下方に向けて徐々に高さが高くなる係合斜面223bが形成されている。
受圧部材220およびS字レール52の後方を覆って取り付けられる蓋部材58には、S字レール52と対向する前面側に、S字レールの左右の通路壁52L,52Rと連接して後列側の待機通路52bを形成する左右の後部通路壁58L,58Rが形成されるとともに、右枠杆33の支持面に形成された支軸ボス111aと位置整合して支軸125の後端端部を緩挿支持する蓋側軸支ボス111bが形成されている。また蓋部材58には受圧部材220を支軸125に支持させたときの操作摘み224の揺動軌跡に合わせた円弧状の挿通孔217が蓋部材58の表裏を貫通して形成されている。
そこで、S字レール52を右枠杆33の支持面に突出成型された上下の支持ボス34に緩挿して支持させるとともに、枠側支軸ボス111aに支軸125の前端部を嵌入して支持させ、後方に突出する支軸125の後端側から受圧部材220の軸受部221を嵌挿することで受圧部材220が支軸125に揺動自在に支持される。次いで、このようにS字レール52および受圧部材220が支持面に支持された右枠杆33の後方から、蓋部材58を覆い被せて操作摘み224を摘み挿通部217に挿通させ、支軸125の後端部を蓋部材前面側の蓋側支軸ボス111bに嵌挿することで、S字レール52と受圧部材220とが右枠杆33に位置決めされる。そして、蓋部材58の後面側からネジを挿通し、支持ボス34、枢支軸35等にネジ固定することで、S字レール52、受圧部材220および蓋部材58等が位置決めされた状態で右枠杆33の後面側に取り付けられる。
一方、右枠杆33の前面側には、基枠体31の剛性を確保し枠体強度を高めるための枠壁114が窓口32の周囲を囲むように形成されており、この枠壁114の下部に受圧部材駆動機構230のソレノイド231を支持するソレノイド支持部215が形成されている。また、右枠杆33を前後に仕切る支持面に駆動伝達具233の係合ピン233bを挿通させるピン挿通孔216が形成されている。ソレノイド支持部215は、ソレノイド231のケースを支持する枠状に形成され、窓口側の側壁面にソレノイド231を固定するための固定ネジ238を前端側から受容するネジ受容スリット215s,215sが形成されている。ピン挿通孔216は、係合ピン233bの軸径よりも大きめの開口幅でソレノイド231の駆動ストロークよりも大きめの開口長さを有する長孔状になっている。
受圧部材駆動機構230は、この駆動機構の駆動源でありソレノイドの駆動信号がONになったときにプランジャを引き込み作動するソレノイド231、プランジャの先端部に嵌着された駆動伝達具233、ソレノイド231の金属ケースと駆動伝達具233との間のプランジャ外周部に装着されてソレノイドの駆動信号がOFFになったときにプランジャを基準位置に押し戻すリターンスプリング234などから構成される。
ソレノイド231は、金属製のケース231aと、ケース内に収められた駆動コイル231b、および駆動コイルの空芯部をスライド変位可能に支持されたプランジャ231cを有し、駆動コイル231bにソレノイド駆動信号を印加したときにプランジャ231cが引き込み作動される直動型の電磁ソレノイドである。駆動コイルの信号線は球払出制御装置82に接続され、ソレノイド231は球払出制御装置82によって作動が制御される。プランジャ231cの先端部は外周面が一部平坦に面取りされて軸端係止部が形成され、ケース231aの側面にはソレノイド231を取り付けるためのネジ穴が上下二カ所に形成されている。
駆動伝達具233は、軸端ブロック233aと係合ピン233bとからなり、軸端ブロック233aには、プランジャ先端の軸端係止部と同一の断面形状でわずかに小さめの取付孔が形成されている。係合ピン233bは滑らかな円柱状のピンであり、取付孔の軸線と直交方向に延びて設けられている。駆動伝達具233は、例えばアルミダイキャスト等の成型手段により一体に形成され、あるいは同様の成型方法により形成された軸端ブロック233aにステンレス等の金属製の係合ピン233bを圧入固着し、または樹脂製の軸端ブロック233aに金属製の係合ピン233bをインサートモールドする等の手段により一体に形成される。
受圧部材駆動機構230は、プランジャ231cの外周部にリターンスプリング234を装着して支持させ、プランジャ先端の軸端係止部に軸端ブロック233の取付孔を係合させて圧入固定することでスプリングリターン型の駆動機構が部分組立される。そしてケース231b側面のネジ穴に固定ネジ238,238を緩く螺合させてソレノイド支持部215の下端角部に位置合わせし、ソレノイド231を後方(右枠杆33の支持面方向)にスライドさせる。すると固定ネジ238,238がネジ受容スリット215s,215sの溝内を後方にスライドするとともに、駆動伝達具233の係合ピン233bが支持面のピン挿通孔216を通って後方に突出し、ソレノイド231のケース後端面が支持面と係合して位置決めされる。そこで、窓口32の内側から上下の固定ネジ238を締め込むことで、受圧部材駆動機構230が右枠杆33における支持面の前面側に取り付けられる。
これにより、S字レール52、受圧部材120、蓋部材58、および受圧部材駆動機構130が位置決めされた状態で右枠杆33に取り付けられ、受圧制御ユニット200が形成される。そしてソレノイド231の信号線を球払出制御装置82に接続することで、球払出制御機構が形成され受圧制御ユニット200の作動が球払出制御装置82によって制御される。
受圧制御ユニット200の取付状態、すなわちソレノイド駆動信号がOFFの状態では、受圧部材220が重力に従って支軸125に略鉛直に垂下され、前後の受圧突起222a,222bが受圧突起挿通孔112a,112bの右方に待避した状態に配設される。また、受圧部材駆動機構223の係合ピン233bは、カムプレート223の上方に位置して係合斜面223bの基端部近傍に隣接した状態で保持される(図15を参照)。このため、待機通路52a,52bを流下する遊技球は受圧突起222a,222bに接触することがなく、待機通路52a,52bを球払出装置53に向けてそのまま流下する。
従って、図15〜図18に示す揺動角度位置では、受圧制御ユニット200は受圧部材220よりも上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を下流側の遊技球にそのまま伝達させる。このように、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を減免させることなく下流側の遊技球にそのまま伝達させる揺動角度位置を解放位置Pという。球払出制御機構では、遊技球の払い出しが開始される以前においては、原則として受圧部材220がこの解放位置Pに配設されている。
一方、球払出制御機構では遊技球の払い出しが開始されるときに受圧部材駆動機構230を作動させ受圧部材220を揺動させる。この受圧部材駆動機構230の作動制御は、球払出制御装置82によって行われ、図8および図9を参照して既に説明した第1構成形態の受圧部材駆動機構130の作動制御と同様である。そこで、以下では本構成形態の球払出制御機構の作用について確認的に要約説明する。
遊技盤20において遊技球がいずれかの入賞具23,24,25に入賞すると、各入賞具に設けられた入賞検出センサ23s,24s,25s,25tから入賞検出信号が主制御装置81に入力され、主制御装置81は入賞条件に基づいた払出指令信号C,Cを球払出制御装置82に出力する。またCR操作パネル92で球貸要求ボタンが操作されるとCR操作パネル92は球貸要求信号Cを払出制御装置82に出力する。
球払出制御装置82にこれらの払出指令信号等C(C,C,C)が入力されると、球払出制御装置82は、球有検出センサ51の検出信号を参照し、検出信号が球無し状態であるときには主制御装置81に球切れ信号を出力してアラームを発生させ、球有り状態であるときには、受圧制御ユニット200および球払出装置53に払出条件に応じたモータ駆動信号M(M,M,M)を出力して遊技球の払い出しを行わせる。また球払出制御装置82は、受圧制御ユニット200のソレノイド231を駆動するソレノイド駆動信号S(S,S,S)を生成し、ソレノイド231に出力する。
図9(1)(2)(3)に示したように、ソレノイド駆動信号S(S,S,S)はモータ駆動信号M(M,M,M)と同期して、モータ駆動信号Mが出力される直前(球払出モータ53mの回転起動前)にONになり、モータ駆動信号Mが出力されて所定時間経過後(球払出モータ53mの回転起動後)にOFFになるパルス状の駆動信号である。すなわちソレノイド駆動信号SがONされる時点では、球払出モータ53mは未だ回動しておらず、整列通路42a,42bおよび待機通路52a,52bには、遊技球が前後二列に整列されて上流の球貯留タンク41から下流の球払出装置53まで密に繋がった状態で貯留されている。
ソレノイド駆動信号SがONになると、ソレノイドのプランジャ231cが引き込まれて駆動伝達具233を下動させ、係合ピン233bがカムプレートの係合斜面223bと係合してカムプレート223を左方に押圧する。このため受圧部材220が支軸125を中心として時計廻りに揺動され、受圧突起222a,222bが受圧突起挿通部112a,112bを通って待機通路52a,52bに突出する(図15→図21)。このため、待機通路52a,52bに整列状態で停留していた遊技球は、図21に示すように受圧突起222b(222a)に押し止められて係止され、または図22に示すように受圧突起222b(222a)の先端部と通路壁52Lとの間に挟み込まれて係止保持される。
ここで、直動型ソレノイドの実動ストロークは、プランジャの移動位置における発生推力と反力とが釣り合う平衡点で規定され、図22に示すように遊技球が挟持された状態では、ソレノイド231の発生推力と遊技球の球圧とがバランスした状態で保持される。このため、図21および図22のいずれの状態でもソレノイド231や駆動伝達具233、受圧部材220等に無理な負荷を作用させることなく、遊技球が受圧突起222a,222bの先端部に係合された状態で弾性的に係止保持される。
また、受圧部材220では、本体プレート部の下部中間領域が切り欠かれて、各々独立して左右に弾性変位し得るカンチレバー状に形成されている。このため、例えば前後の待機通路52a,52bに整列待機する遊技球の停留位置が異なっていても(例えば停留位置が半ピッチ程度ずれていても)、前後各々のカンチレバー部が停留位置の差異に応じて弾性変形して受け止め、前後の各受圧突起222a,222bが弾性的に遊技球を係止保持し得るようになっている。
これにより、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力が受圧部材220に受け止められて下流側の遊技球に作用することがない。このように、受圧部材220が上流側の遊技球から作用する圧力を受け止めて、下流側に位置する遊技球への圧力を減免させる(本実施形態においては免除させる)受圧位置Pに変位した状態では、受圧部材220よりも下流側に位置する遊技球に作用する圧力が大幅に軽減され、球払出モータ53mにはこのように圧力が軽減された状態、具体的には受圧突起222a,222bと球送り回転体53rとの間に位置するわずか数球の自重程度に軽減された状態で、球払出制御装置82からモータ駆動信号Mが出力される。
モータ駆動信号M(M,M,M)は、払い出し数量に相当する回転角度分、球送り回転体53rを時計廻りまたは反時計廻りに回動させる信号であり、例えば払出指令信号Cが4個の場合には240度、8個の場合には480度球払出モータ53mを時計廻りに回動させるモータ駆動信号Mを、球払出指令信号Cが15個の場合には900度(2.5回転)、球払出モータ53mを時計廻りに回動させるモータ駆動信号Mを出力して球送り回転体53rを回動させ、右側の払出口53dから球払出通路60に払い出させる。また球貸要求信号C(25個)の場合には、球払出モータを1500度(4回転と60度)反時計廻りに回動させるモータ駆動信号Mを出力して球送り回転体53rを回動させ、左側の払出口53cから球払出通路60に払い出させる。
モータ駆動信号Mが出力されて所定時間(例えば20〜100ms程度の時間)の経過後、球払出制御装置82はソレノイド駆動信号SをOFFにする。ソレノイド駆動信号がOFFになると、ソレノイド231のリターンスプリング234の弾性力によりプランジャが押し上げられて駆動伝達具233が基準位置に戻り、遊技球の球圧により受圧部材220が反時計廻りに揺動されて受圧突起222a,222bが受圧突起挿通部112a,112bの右方の解放位置Pに戻り、それまで受圧突起に係止されていた遊技球が待機通路52a,52bを流下する。そして球送り回転体53rの回転起動に伴って待機通路52a,52bを下動する遊技球に追いつき滑らかに払い出される。
こうして球払出口53c,53dから払い出された遊技球は、左右の球計数センサ54,54により通過が検出され、球払出制御装置82は球計数センサ54から入力された検出信号から払い出された遊技球の実数をカウントしてモータ駆動信号Mに係る目標数量と比較し、球払出モータ53mの作動を制御する。これにより、遊技盤20における入賞条件やCR操作パネル92から入力される球貸要求等の払出条件に応じた数量の遊技球が球払出通路60に払い出され、球払出通路60を転動流下して上球皿6または下球皿7に払い出される。
遊技球の払い出し作動は、払出指令信号Cが複数蓄積されている場合には、各払出指令信号に対応して1作動ずつ繰り返して行われ、ソレノイド駆動信号Sはモータ駆動信号Mの出力ごとに、モータ駆動信号Mの立ち上がりに先立って出力される。このため、球払出装置53にとって最も大きな回転トルクが必要とされる回転起動時に、受圧部材220が上流側の遊技球の圧力を受けて球払出モータ53mに対する作用する負荷をわずか数球の自重程度に軽減させ、これにより小型のモータを用いた球払出装置でも適正な払出作動を確保することができる。また球払出モータ53mのみならず、球送り回転体53rや受容口等に対する負荷をも極めて大幅に軽減できるため、長期間安定して作動させることができる。
なお、裏セット盤30の背面側における視認可能な位置にLED等の発光素子137を設けてソレノイド駆動信号Sと同時に出力させ、ソレノイド231の駆動時に発光素子を点灯させるように構成することも好ましい。このような構成によればソレノイド231の駆動時、すなわち受圧部材220が受圧位置Pに揺動されたときに発光素子137が点灯され、受圧制御ユニット200の作動状況を裏セット盤30の背面側から容易に目視確認することができる。
球払出制御機構には、以上説明した球払出モータ53mの回転起動時の負荷を軽減させる圧力制御機能に加えて、遊技球の流下を人為的に止め得る球止め機能が具備されている。この機能は、前述した構成形態と同様の球止め構造140により実現され、球貯留タンク41に貯留された遊技球を全量球抜きする必要がなく、かつ上部球抜き機構では抜ききれない待機通路内の遊技球を球抜きするときに利用される。球止め構造140は、右枠杆33の支持面に形成された枠側キー支持孔141a、蓋部材に形成された蓋側キー支持孔141b、受圧部材220に形成された操作摘み224、および受圧部材220を球止め位置に係止保持させるハートキー145などから構成される。
枠側キー支持孔141aおよび蓋側キー支持孔141bは、S字レール52における受圧突起挿通孔112a,112bの斜め上方に位置してハートキー145を挿通可能に形成される。これらのキー支持孔は、図23に示すように、受圧突起222b(222a)が受圧突起挿通孔112b(112a)の開口端面に当接する程度の揺動角度位置(球止め位置P)まで受圧部材220を揺動変位させた状態で本体プレート部の右側に位置し、ハートキー145を挿通させたときに、本体プレート部の右側面およびカムプレート223の下端縁面と係合するように形成されている。また、受圧部材220の操作摘み224が摘み挿通孔217を通って蓋部材58の後面側に突出した状態で配設されている。
このため、操作摘み224に指を掛けて左方に押圧操作することで、受圧部材220を時計廻りに揺動させて球止め位置P変位させることができる。そこでハートキー145を蓋側キー支持孔141bに挿入して先端部を枠側キー支持孔141aに緩挿支持させと、ハートキー145が本体プレート部の右側面およびカムプレート223の下端縁面と係合し、受圧部材220が球止め位置Pにロック保持される。これにより、上流側に停留された遊技球は待機通路52a,52bに突出配設された前後の受圧突起222a,222bにより堰き止められ下流側への流下が規制される。
この状態では、受圧部材220が受圧突起挿通孔112a,112bとハートキー145との間に挟持されるとともに、ハートキー145は、左に下傾する本体プレート部の右側面と右に下傾するカムプレート223の下端縁面との交点近傍で両面と係合して係止保持される。このため、例えば裏セット盤30が揺らされたり、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力が変動したりしても、受圧部材220が解放位置P側に戻ってしまうようなことがない。
そこで、遊技施設の係員は、一般入賞具23や始動入賞具24に遊技球を落入させ、あるいはアタッカー装置25の開閉扉開かせて大入賞口に遊技球を投入し、またはCR操作パネル92の球貸要求ボタンを押圧操作するなどにより、球払出装置53を作動させて遊技球を払い出させることで、受圧突起222a、222bと球送り回転体53rとの間に停留する遊技球を短時間で全量球抜きすることができ、球払出装置53内の遊技球を完全に排出させた状態で、球払出装置53の点検作業や交換作業などを容易に行うことができる。
球払出装置53の点検作業等を終えた後、球止め状態を解除するには、操作摘み224を軽く支えてハートキー145を後方に抜去し、支えていた操作摘み224を緩やかに放せばよい。すると待機通路53a,53b停留された遊技球の球圧で受圧部材220が反時計廻りに揺動し、前後の受圧突起222a,222bが受圧突起挿通孔112a,112bの右方に待避した解放位置Pに復帰する。
従って、以上説明したような球払出制御機構によれば、小型のモータを用いた球払出装置でも適正な払出作動を確保することができるため、装置の小型化および低廉化を実現でき、また負荷を軽減することで長期間安定して作動させ得る球払出制御機構を提供することができる。また、受圧部材を揺動変位させるソレノイドが待機通路の前方壁面(裏セット盤の支持面)と遊技盤との間に配設されているため、裏セット盤の厚さを増加させないコンパクトな構成で上記効果を備えた球払出制御機構を提供することができる。さらに、受圧部材を球止め位置に変位させて係止させる簡明な装置構成で、保守作業性の良好な払出制御機構を提供することができる。
図24は、S字レールおよび受圧部材の支持機構部に関する変更例を分解斜視図で示したものであり、その構成は図13を参照して説明した変更例と同様である。すなわち、本構成例のS字レール52′では、一部蓋部材側に分離形成されていた左右の通路壁をS字レール52′に形成しており、これにより仕切壁52wを挟む前後面を対称に構成するとともに蓋部材58′の前面形態を簡明化することができる。また右枠杆33の支持面と蓋部材58の前面とに分離して形成されていた支軸部111a,111bを、S字レール52′の仕切壁52wに支軸部111′として一体に形成するとともに、揺動部材220′の軸受部221′を支軸部111′を挟む前後に形成して受圧部材220′の組み付けを容易化している。さらに、カムプレート部223に球止め位置Pでハートキー145を挿通させるキー挿通孔223cを形成し、球止め位置でのハートキー145による係止保持をより強化した構成になっている。
なお、以上説明した各構成形態では、下流側の遊技球に作用する圧力を減免させる受圧位置Pと、遊技球の流下を堰き止める球止め位置Pとを異なる揺動角度位置に設定した実施例を示したが、受圧位置Pと球止め位置Pとを同一の揺動角度位置に設定してもよい。例えば、枠側および蓋側キー支持孔141a,141bの位置を受圧位置Pに合わせて形成し、受圧部材120,220を受圧位置Pで係止保持する(球止め位置Pを受圧位置Pと共通の角度位置に設定する)ように構成してもよい。
また以上では、球払出制御装置82に入力される払出指令信号等Cが、少数個または多数個の球払出指令信号C,Cであるか球貸し要求信号Cであるかに拘わらず、受圧制御ユニット100,200の作動を同様に制御する制御形態を例示したが、入力される信号の種別に応じて作動状態を変化させ、あるいは払い出される遊技球の数量や払い出しの連続状況等に応じて作動状態を適宜変更して構成することも可能である。例えば、少数個の払出指令信号Cが複数蓄積されているような場合には最初の払出作動時のみ受圧制御ユニットを作動させるように構成し、あるいは払出数量に応じてソレノイド駆動信号Sのパルス幅を変化させるように構成することも可能である。
さらに、遊技球と係脱する受圧突起を受圧部材120,220に一体に成型した例を示したが、受圧突起を別体に形成して本体プレート部に固定するように構成してもよい。例えば、ポリウレタン等の弾性樹脂材料でピン状の受圧突起を形成し、これを本体プレート部の下端に嵌着または接着等により一体化して受圧部材を形成してもよい。
本発明に係る球払出制御機構を備えた弾球遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 第1構成形態の球払出制御機構を備えたパチンコ機の背面図である。 第1構成形態の球払出制御機構を含む裏セット盤の右枠杆部分の背面図である。 第1構成形態の球払出制御機構における受圧制御ユニットを斜め後方から見た分解斜視図である。 上記受圧制御ユニットおよび球払出装置を主として示す右側断面図である。 図3中のVI−VI矢視方向に見た平断面図である。 受圧部材を球止め位置に係止した状態で図3中のVII−VII矢視方向に見た平断面図である。 球払出制御機構の制御形態を主として示すブロック図である。 球払出制御機構におけるソレノイドと球払出モータの駆動タイミングを示すタイミングチャートである。 受圧部材を受圧位置に変位させたときの遊技球の係止状態を示す背面図である。 受圧部材を受圧位置に変位させたときの遊技球の他の係止状態を示す背面図である。 ハートキーにより球止め状態にしたときの受圧制御ユニットの背面図である。 第1構成形態の球払出制御機構におけるS字レールおよび受圧部材の支持機構部に関する変更例を示す分解斜視図である。 第2構成形態の球払出制御機構を備えたパチンコ機の背面図である。 第2構成形態の球払出制御機構を含む裏セット盤の右枠杆部分の背面図である。 第2構成形態の球払出制御機構における受圧制御ユニットを斜め後方から見た分解斜視図である。 上記受圧制御ユニットおよび球払出装置を主として示す右側断面図である。 図15中のXVIII−XVIII矢視方向に見た平断面図である。 受圧部材を球止め位置に係止した状態で図15中のXIX−XIX矢視方向に見た平断面図である。 球払出制御機構を含む裏セット盤の右枠杆部分の正面図である。 受圧部材を受圧位置に変位させたときの遊技球の係止状態を示す背面図である。 受圧部材を受圧位置に変位させたときの遊技球の他の係止状態を示す背面図である。 ハートキーにより球止め状態にしたときの受圧制御ユニットの背面図である。 第2構成形態の球払出制御機構におけるS字レールおよび受圧部材の支持機構部に関する変更例を示す分解斜視図である。 従来の球払出制御機構における球払出装置の構成および作用を例示する背面図である。
符号の説明
PA 遊技領域
PM パチンコ機
解放位置
受圧位置
球止め位置
,C 払出指令信号
球貸要求信号
,M,M モータ駆動信号
,S,S ソレノイド駆動信号
1 外枠
2 前枠
3 ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉(5h 球抜き操作孔)
6 上球皿
7 下球皿
8 発射ハンドル
9 遊技球発射装置
20 遊技盤
21 化粧板
22 案内レール
23 一般入賞具(23s 入賞検出センサ)
24 始動入賞具(24s 入賞検出センサ)
25 アタッカー装置(25s,25t 入賞検出センサ)
27 図柄表示装置
28 アウト口
29 球寄せカバー
30 裏セット盤
31 基枠体
32 窓口
33 右枠杆
34 支持ボス
35 枢支軸
41 球貯留タンク
42 タンクレール
(42a 前列側の整列通路、42b 後列側の整列通路)
44 球均し具
45 球止め部材
51 球有検出センサ
52,52′ S字レール
(52a 前列側の待機通路、52b 後列側の待機通路、
52L,52R 左右の通路壁、 52w 仕切壁)
53 球払出装置
(53a 前列側の受容口、53b 後列側の受容口、53c,53d 左右の払出口、
53m 球払出モータ、53r 球送り回転体、53r 前列側のインペラ、
53r 後列側のインペラ)
54 球計数センサ
55 流路切り替え部材(55a 通路壁)
56 操作部材
57 球抜き通路(57a 予備通路、57b 連絡開口、57c 下降通路)
58,58′ 蓋部材(58L,58R 左右の通路壁)
60 球払出通路
81 主制御装置
82 球払出制御装置
83 ランプ・音声制御装置
84 電源ユニット
85 ターミナル基板
87 図柄表示制御装置
90 プリペイドカードユニット
92 CR操作パネル
100 受圧制御ユニット
111a 枠側支軸ボス
111b 蓋側支軸ボス
111′ 支軸部
112a 前列側の受圧突起挿通部
112b 後列側の受圧突起挿通部
114 枠壁
115 ソレノイド支持部(115s ネジ受容スリット)
116 ピン挿通孔
117 摘み挿通孔
118 前カバー
120,120′ 受圧部材
121,121′ 軸受部
122a 前列側の受圧突起
122b 後列側の受圧突起
123 カムプレート部(123b 係合斜面、123c キー挿通孔)
124 操作摘み
125 支軸
130 受圧部材駆動機構
131 ソレノイド
(131a ケース、131b 駆動コイル、131c プランジャ、131d リターンスプリング、131e プッシュロッド、131f 係止フランジ)
133 駆動伝達具
(133a 軸端ブロック、133b 係合ピン)
137 発光素子
138 固定ネジ
140 球止め構造
141a 枠側キー支持孔
141b 蓋側キー支持孔
145 ハートキー
200 受圧制御ユニット
215 ソレノイド支持部(215s ネジ受容スリット)
216 ピン挿通孔
217 摘み挿通孔
220,220′ 受圧部材
221,221′ 軸受部
222a 前列側の受圧突起
222b 後列側の受圧突起
223 カムプレート部(223b 係合斜面、223c キー挿通孔)
224 操作摘み
230 受圧部材駆動機構
231 ソレノイド
(231a ケース、231b 駆動コイル、231c プランジャ)
233 駆動伝達具
(233a 軸端ブロック、233b 係合ピン)
234 リターンスプリング
238 固定ネジ

Claims (2)

  1. 遊技盤の背面を覆って取り付けられた裏セット盤に、遊技球を貯留する球貯留タンクと、前記球貯留タンクよりも下方に位置して設けられ前記遊技盤における入賞条件に応じた所定数量の遊技球を払い出す球払出装置と、前記球貯留タンクと前記球払出装置との間を結んで設けられ前記球貯留タンクに貯留された遊技球を整列させて前記球払出装置に導く案内通路と、前記球払出装置から払い出された遊技球を球皿に導く球払出通路と、前記球払出装置の作動を制御する制御装置とを備え、
    前記球払出装置が、前記制御装置により回動が制御される球払出モータと、前記球払出モータに駆動される球送り回転体とを有し、前記案内通路に整列待機された遊技球を前記球送り回転体の回動により前記球払出通路側に移動させて遊技球を払い出すモータ駆動型の球払出装置であり、
    前記案内通路が、前記球貯留タンクから供給される遊技球を流下させる過程で整列させる整列通路と、前記整列通路で整列された遊技球を受けて下方の前記球払出装置に導く待機通路とを有してなる弾球遊技機において、
    前記待機通路の終端部に、上流側に貯留された遊技球から作用する圧力を受け止めて下流側の遊技球に作用する圧力を減免させる受圧位置、および上流側に貯留された遊技球をそのまま下流側に流下させる解放位置に変位可能に設けられた受圧部材と、前記受圧部材を前記受圧位置または前記解放位置に変位させる受圧部材駆動手段とを備え、
    前記制御装置が、前記球払出モータの回転起動に先立って前記受圧部材駆動手段を作動させ前記受圧部材を前記受圧位置に位置させ、前記球払出モータが回転起動された直後に前記受圧部材を前記解放位置に位置させるように構成したことを特徴とする弾球遊技機の球払出制御機構。
  2. 遊技球の払い出しを行い得る充分な遊技球が前記待機通路に保持されているか否かを検出するための球有検出センサを備え、
    前記制御装置は、前記球有検出センサにより前記充分な遊技球が前記待機通路に保持されていると検出されたときに、前記受圧部材駆動手段および前記球払出モータを作動させることを特徴とする請求項1に記載の球払出制御機構。
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