JP2007260011A - 可動体の自動スライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体を弾発付勢力により自動的にスライドさせる場合にによるソフトなスライドを実現しかつ緩衝作用に伴う制動力に影響されずに必要十分な強い力でスライド範囲の一端まで引き込む。
【解決手段】給紙トレイ1にストライカ3を設け、給紙トレイをスライド自在に支持するケーシング2に自動引き込みユニット4を取り付ける。自動引き込みユニットには、コイルばね18・19により引き込み方向に弾発付勢されたアーム部材7と回転体12とを設け、両者の相対移動により緩衝作用を生じる回転ダンパ10を設け、引き込み初期にはアーム部材に対して回転体が回転し、かつその回転状態で回転ダンパによる緩衝作用を生じさせ、引き込み終盤では回転体を一体的にしてアーム部材を回転させて緩衝作用が生じないようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、引き出しなどの可動体の自動スライド装置に関するものである。
従来、家具などの引き出しを備えるものにあって、引き出しを閉じる時に例えばばねを用いて自動的に閉じることができるようにしたものがあった(例えば特許文献1参照)。さらに、閉じる時の閉動作プロセスをソフトにするためにダンパ(緩衝装置)を設けたものがあった(例えば特許文献2参照)。
特公平5−23763号公報 特開2001−245738号公報
しかしながら、上記特許文献1のものにあっては、引き出しを閉じる時にばねにより自動的に引き込むことができるが、ダンパ機構が無いため勢いよく閉止位置まで引き出しが移動して、例えば衝撃による騒音が生じるという問題がある。それに対して、上記特許文献2のものによればダンパを設けていることから上記騒音を防止することができるが、その明細書の記載では引き出しが閉止位置に至るまでダンパが作用しているため、常に強い力で制動力が加わることになる。したがって、ダンパの制動力以上の強い引っ張り力を発揮するばねを必要とするため、ばねの大型化や不必要に剛性を高めるなど装置が高騰化するという問題があった。
また、引き出し構造のものとしてコピー機などの給紙トレイがある。その給紙トレイに自動引き込み構造を適用する場合には、給紙トレイにあっては完全収納状態が要求されるため、給紙トレイの完全収納動作時に確実に所定位置に位置決めするべくある程度強いばね力で引き込む必要がある。その場合にも、上記特許文献2のものではより一層強いばね力が必要となってしまう。
このような課題を解決して、可動体を弾発付勢力により自動的にスライドさせる場合に緩衝作用によるソフトなスライドを実現しかつ緩衝作用に伴う制動力に影響されずに必要十分な強い力でスライド範囲の一端まで引き込むことを実現するために本発明に於いては、本体にスライドかつ往復動自在に設けられた可動体を当該スライド範囲の一端に向けてスライドさせる場合に少なくとも当該一端の近傍から当該一端に至るまで自動的にスライドさせるための可動体の自動スライド装置であって、前記可動体を前記一端に向けてスライドさせた場合に所定位置から前記一端に至るまで前記可動体と係合しかつ逆向きにスライドさせた場合には当該所定位置から前記可動体が離脱するように前記可動体のスライドに伴って変位する係合部材と、前記可動体を前記一端に至るまでスライドさせる向きに前記係合部材を弾発付勢する弾発付勢手段と、前記可動体を前記弾発付勢力によりスライドさせる場合に前記一端の近傍まで緩衝作用を起こすための緩衝装置とを有するものとした。
特に、前記係合部材が、前記本体側に揺動自在に支持されたアーム部材と、前記スライドに応じて前記可動体と係合離脱するように所定の範囲で回転可能に前記アーム部材に支持された回転体とを有すると良い。さらに、前記弾発付勢手段が、前記回転体を前記可動体との係合状態を保持する方に回転させる向きに弾発付勢するべく前記回転体と前記本体との間に介装されたばねを有すると良い。
また、前記回転体にその回転軸線に平行なガイド軸が突設されていると共に、前記本体側に前記回転体の前記所定の回転範囲で前記ガイド軸をガイドする第1のガイド溝が設けられていると良い。また、前記回転体を前記所定の回転範囲で回転させた後に前記アーム部材と一体的に前記アーム部材の回転軌跡上でガイドするように前記第1のガイド溝に連続する第2のガイド溝が設けられていると良い。また、前記可動体と前記回転体との一方に少なくとも2つの係合凸部が前記スライド方向に並べて設けられ、他方に前記係合凸部と係合し得る複数の係合片が設けられていると良い。また、前記緩衝装置が、前記アーム部材と前記回転体との間に設けられていると良い。
また、前記緩衝装置が回転ダンパからなり、前記回転ダンパの回転軸にギアが設けられていると共に、前記アーム部材と前記回転体との一方に前記ギアと噛み合うセクタギアが設けられ、前記回転ダンパのボディが、前記アーム部材と前記回転体との他方に支持されていると良い。また、前記ばねが、前記アーム部材が前記揺動範囲の両端にそれぞれ弾発的に押し付けられる向きになるように前記回転体と前記本体との間に設けられていると良い。また、前記可動体が前記本体に対して出没自在な引き出し体であると良い。さらに、前記引き出し体が複写機の給紙トレイであると良い。
このように本発明によれば、可動体をスライド範囲の一端側に弾発付勢力により自動的にスライドさせる場合に、所定位置から一端の近傍まで緩衝作用を生じさせることから、強い力でスライドさせた場合の衝撃や騒音が生じることを防止することができると共に、一端の近傍から一端に至るまでは緩衝装置による負荷が生じないようにすることができ、弾発付勢力の力をそのまま生かした状態で可動体をスライド範囲の一端となる最終位置までスライドさせることができる。それにより、弾発付勢手段の弾発付勢力をそれ程大きくしなくても可動体を最終位置まで確実にスライドさせることができるため、弾発付勢手段として例えばばねとした場合に大型のものを用いなくて済み、装置のコンパクト化かつ低廉化が可能である。
特に、回転体とアーム部材とを用いて、アーム部材に対して回転体を回転させることにより緩衝作用が生じ、両者を一体化してアーム部材を揺動させる動きで一端の近傍から一端に至るまでスライドさせることにより、その間での緩衝作用を生じさせないようすることができ、簡単な構造で上記作用を実現し得る。さらに、回転体を可動体との係合状態を保持する方に回転させる向きに弾発付勢するばねを設けることにより、ばねによりスライドさせる場合に回転体と可動体との係合状態が外れる虞がない。
また、回転体の回転をガイドする第1のガイド溝、またアーム部材と一体的になってからのアーム部材の回転をガイドする第2のガイド溝を設けることにより、回転体の及びアーム部材の回転運動を確実なものとすることができる。また、可動体と回転体との係合において複数の係合凸部と複数の係合片とを設けた構成とすることにより、回転体の回転に伴う係合状態が連続的に行われるため、回転体を小径化でき、装置全体のコンパクト化が可能である。また、緩衝装置が回転体とアーム部材との間に設けられていることにより、緩衝装置を回転体とアーム部材の回転範囲内に収めることができ、装置全体の無用な大型化を防止し得る。その緩衝装置が回転ダンパであることにより、回転体の回転に伴う緩衝作用を好適に実現し得る。またアーム部材の揺動端の両端にアーム部材を押し付けるようにばねを設けることにより、各位置でアーム部材が安定して保持される。また、可動体を引き出しとすることにより、引き出しの引き込み動作において効果が大である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明が適用された複写機の給紙トレイ部分を示す要部斜視図である。
可動体としての給紙トレイ1は、本体としての複写機本体の内部に固定された矩形皿状のケーシング2にスライド自在に支持され、図1の矢印A及びBに示されるように往復動し得るように設けられている。したがって、給紙トレイ1は、完全に収納された図1の状態と、矢印Bに示される向きである複写機本体の外方に引き出された状態とを取り得る。なお、給紙トレイ1のスライド方向に延在する左右の側壁の一方には係合部材を構成するストライカ3が一体的に取り付けられている。
ケーシング2には、給紙トレイ1を収納方向にスライドさせた場合に図の完全収納状態で位置決めするための位置決め凸部2aが設けられている。また、ケーシング2における上記ストライカ3に対応する側壁には、自動スライド装置を構成する自動引き込みユニット4が一体的に取り付けられている。
次に、自動引き込みユニット4について図2及び図3を参照して以下に示す。自動引き込みユニット4は、複写機本体に固設された矩形箱型であって上面を開放されたケース5に各部品を組み付けて構成されている。なお、上下関係は図2の状態に基づくものとする。ケース5の上面には蓋体6が取り付けられ、ケース5と蓋体6とを一体化した状態でストライカ3と向き合う側面が開口している形状となる。
ケース5の底面の所定位置には枢支軸5aが突設されており、その枢支軸5aに係合部材を構成するアーム部材7が揺動自在に枢支される。アーム部材7には、円弧状の小判形に凹設されたダンパ収容部8と、アーム部材7の中間部から側方に延出された枝部9と、アーム部材7の回転軸と平行に突出するボス状の回転支持軸10とが、枢支軸5aに支持される枢支孔7aからそれぞれ所定の半径の所に一体成形により形成されている。
上記ダンパ収容部8には緩衝装置としての回転ダンパ11が収容される。回転ダンパ11は、例えば、内部にオイルを充填されたボディを形成する大径ギア11aと、大径ギア11aに同軸かつ相対回転自在に受容されたベーンを一体に有する小径ギア11bとからなり、小径ギア11bと一体に回転するベーンにオリフィス構造が設けられているものであって良い。なお、ダンパ収容部8の深さは大径ギア11aの軸線方向厚さと略同一にされ、収容状態で小径ギア11bがダンパ収容部8の外に露出するようになっている。
また、大径ギア11aの下面には同軸に下方に向けて突出する円柱状突部11cが設けられており、ダンパ収容部8の底壁には突部11cをガイドする円弧状スロット8aが設けられている。この円弧状スロット8aの曲率中心は回転支持軸10であり、回転ダンパ11は、円弧状スロット8aにガイドされてダンパ収容部8内をその長手方向に所定量移動し得る。なお、ダンパ収容部8の内周面の一部であって図3における下端となる位置には大径ギア11bと噛み合う複数の係止歯8bが設けられている。
上記アーム部材7の回転支持軸10には係合部材を構成する平板状の回転体12が回転自在に枢支される。回転体12には、円弧状に形成された内歯セクタギア13と、半径方向外向きに延出された係合片としての3本のレバー14a・14b・14cとが、回転支持軸10に支持される枢支孔12aからそれぞれ所定の半径の所に一体成形により形成されている。なお、セクタギア13の曲率中心は枢支孔12aである。また、回転体12の上面には、拡頭部を有する軸状のばね係止用突部15と、ボス状のガイド軸16とが、枢支孔12aからそれぞれ所定の半径の所に一体成形により形成されている。
蓋体6には、上記ガイド軸16をガイドするための曲線状スロットからなるガイド溝17と、蓋体6の取り付け状態で上記枢支軸5aの上端部を支持する支持孔6aとが形成されている。ガイド溝17は、枢支孔12aを中心とする所定の曲率半径及び角度範囲で形成された第1のガイド溝17aと、第1のガイド溝17aと連続しかつ支持孔6aを中心とする所定の曲率半径及び角度範囲で形成された第2のガイド溝17bとからなる。
上記アーム部材7の枝部9には、その所定位置に設けられた係止孔を介して第1のコイルばね18の一端が連結される。また、回転体12のばね係止用突部15には第2のコイルばね19の一端が連結される。各コイルばね18・19の各他端は図3に示されるようにケース5の所定位置にそれぞれ連結される。
また、ストライカ3は、図3に示されるように給紙トレイ1のスライド方向(図の矢印A)に所定の間隔をおいて並べられた係合凸部としての2本ピン3a・3bを一体に有する。なお、ピン3a・3bの数は2本に限られるものではなく、回転体12の図示例におけるレバー14a〜14cの数や形状に応じて3本以上としても良い。
このようにして構成された自動引き込みユニット4及びストライカ3による給紙トレイ1の自動スライド要領について以下に示す。図1に示されるようにケーシング2に給紙トレイ1が完全収容状態から給紙トレイ1を引き出す場合について図3〜図6を参照して説明する。
図3は上記したように給紙トレイ1の完全収容状態における自動引き込みユニット4及びストライカ3の位置関係を示す要部平面図である。この状態では、各コイルばね18・19によりアーム部材7及び回転体12がそれぞれ矢印Aに示される側に弾発付勢されている。なお、アーム部材7は、ケース5の底面に突設されたストッパ5bに枝部9が当接してそれ以上回転することを規制され、回転体12は、位置決め凸部2aに給紙トレイ1が当接しかつピン3aにレバー14aが係合していることによりそれ以上回転することを規制されている。このようにして給紙トレイ1の完全収納状態における位置決めがされている。
図3の状態から両コイルばね18・19の弾発付勢力に抗して矢印Bに示される引き出し方向に給紙トレイ1を引き出すと、ピン3aとレバー14aとの係合により回転体12が図の矢印Cに示される向きに回転する。回転体12のこの時の移動にあっては、そのガイド軸16がガイド溝17の第2のガイド溝17bにガイドされるため、枢支軸5aを中心とする円弧運動になる。したがって、回転支持軸10とアーム部材7との連結状態、及びセクタギア13と小径ギア11bとの噛み合い状態とによりアーム部材7も回転体12と一体的に移動するため、図4に示される状態となる。図4はガイド軸16が第1のガイド溝17aと第2のガイド溝17bとの分岐点に位置した状態である。
図4の状態から給紙トレイ1をさらに引き出すと、ピン3aによりレバー14aがさらに押し出され、矢印Cに示される側に回転する。すると、図4の状態からはガイド軸16が第1のガイド溝17aにガイドされるため、回転体12は回転支持軸10を中心として図5の矢印Dに示される向きに回転し始める。図4から図5の状態に移る間で、一方のピン3aはレバー14aとの係合が解除されるが、他方のピン3bがレバー14bに係合し始めるため給紙トレイ1の引き出し力により回転体12を矢印Dの向きに回転させることができる。
また、セクギア13と小径ギア11bとの噛み合い状態により、回転体12の回転に伴って回転ダンパ11も収容部8内を移動し得る。この時、大径ギア11aと係止歯8bとの噛み合いが解除され、主要部の周壁面の他の部分は円滑面に形成されており、回転ダンパ11は全体で自由回転可能になり、緩衝作用が生じることがなく、給紙トレイ1の引き出し力に対して何等抵抗となることがない。
さらに給紙トレイ1を引き出すことによりピン3bもレバー14bから離脱し(図6)、例えば紙の補充などのために必要な引き出し量となる位置まで給紙トレイ1を引き出して紙補充の作業などを行う。図5から図6の状態になる間にコイルばね19の軸線が回転支持軸10の軸心を越えて図6の状態になる。図6の状態では回転支持軸10を挟んで両側に各コイルばね18・19が位置することになり、両者の弾発付勢方向は回転支持軸10に対して相反する回転方向となる。その状態で、回転体12に対して、コイルばね19による矢印Dの向きのモーメントがコイルばね18による相反する向きのモーメントよりも大きくなるようにコイルばね19のばね特性を設定しておくことにより、図6の状態が保持される。
なお、図5から図6に至る時には回転体12が回転支持軸10を中心として回転し得るため、セクタギア13により小径ギア11bが回転させられるが、上記したように大径ギア11aが収容部8の周壁面に対して摺接するのみであることから、回転ダンパ11が全体で回転するだけである。
次に、給紙トレイ1をケーシング2内に収容する場合について示す。なお、この収容動作にあっては基本的に図6から図7を経て図4・図3に至る動作となり、特に断らない限り方向が反対であって同様の動作をする部分についての詳しい説明は省略する。
給紙トレイ1をケーシング2内に向けて戻すことにより図6の状態になり、ピン3bがレバー14cに係合する。さらに図の矢印Aに示される向きに給紙トレイ1を押し込むことにより、上記係合状態により回転体12が回転する。この時の押し込む力は、コイルばね19の弾発付勢力であってコイルばね18より大きい分に抗する程度であって良く、大きな抵抗を感じることはない。
そして、所定位置として上記したようにコイルばね19の軸線が回転支持軸10を越えてコイルばね18と同じ側に移る位置になったら、両コイルばね18・19の弾発付勢力が協働して回転体12を矢印Eに示される向きに回転させる向きに作用する。そのようになったら、両コイルばね18・19の弾発付勢力により自動的に回転体12を回転させて、それによりピン3bを移動させて給紙トレイ1をそのスライド範囲の一端としての完全収納位置に向けて自動的にスライドさせることができる。また、弾発付勢方向は回転体12すなわちレバー14a・14bによるピン3a・3bとの係合を確実にする方向であり、係合状態が安定する。
この時、コイルばね19の軸線が回転支持軸10を越えたら直ぐに図7に示されるように回転ダンパ11が係止歯8bに至り、それ以降は大径ギア11aの回転が止められるため、回転体12の回転に伴ってセクタギア13が変位すると小径ギア11bが回転して回転ダンパ11に緩衝作用が生じる。したがって、図7から図4に至るまでの間にあっては両コイルばね18・19の弾発付勢力に対して適度な緩衝作用によるソフトな動作で給紙トレイ1を引き込むことができる(図8のダンピングストローク範囲)。
そして、完全収納位置の近傍としての図4の状態からは、ガイド軸16が第1のガイド溝17aに移るため枢支軸5aを中心として図の矢印Fに示される向きに回転体12が移動し始め、それにより回転体12とアーム部材7との間の相対回転が阻止されるため両者が一体的に移動する。したがって、図4から図3に至るまでは回転ダンパ11が緩衝作用を生じなくなるため、緩衝作用による負荷がなくなって両コイルばね18・19による強い弾発付勢力で給紙トレイ1を引き込むことができる(図8の高荷重引き込みストローク範囲)。それにより、給紙トレイ1を完全収納位置に強い力で引き込むことができ、給紙トレイ1を確実に完全収納位置に収めることができる。
なお、図示例では給紙トレイ1側にストライカ3を設け、複写機本体側となるケーシング2側に引き込みユニット4を設けたが逆の構成としても可能である。なお、上記図示例では複写機の一般的な給紙トレイの動作について適用させたものであり、給紙トレイ1をある程度手動で押し込んでから自動引き込み動作に移行させるようにしたが、他の装置などへの適用において全ストロークで自動引き込み動作を行わせるようにしても良い。
本発明にかかる可動体の自動スライド装置は、可動体を自動的に緩衝作用を伴ったソフト感でスライドさせることができると共に最終位置に至る時には強い力でスライドさせることができ、複写機の給紙トレイに限られず、開閉蓋を含む引き出し構造のもの全般に適用できる。
本発明が適用された複写機の給紙トレイ部分を示す要部斜視図である。 自動得引き込みユニットの分解組立斜視図である。 給紙トレイの完全収納状態に対応する自動引き込みユニット及びストライカを示す要部平面図である。 給紙トレイを引き出し始めた状態を示す図3に対応する図である。 給紙トレイをさらに引き出した状態を示す図3に対応する図である。 ストライカが離脱した状態を示す図3に対応する図である。 給紙トレイを引き込む場合の図5に対応する図である。 給紙トレイの引き込み荷重の変化を示す図である。
符号の説明
1 給紙トレイ
2 ケーシング
3 ストライカ、3a・3b ピン
4 自動引き込みユニット
7アーム部材
8 ダンパ収容部
11 回転ダンパ
12 回転体
14a・14b・14c レバー
17 ガイド溝、17a 第1のガイド溝、17b 第2のガイド溝
18・19 コイルばね

Claims (11)

  1. 本体にスライドかつ往復動自在に設けられた可動体を当該スライド範囲の一端に向けてスライドさせる場合に少なくとも当該一端の近傍から当該一端に至るまで自動的にスライドさせるための可動体の自動スライド装置であって、
    前記可動体を前記一端に向けてスライドさせた場合に所定位置から前記一端に至るまで前記可動体と係合しかつ逆向きにスライドさせた場合には当該所定位置から前記可動体が離脱するように前記可動体のスライドに伴って変位する係合部材と、前記可動体を前記一端に至るまでスライドさせる向きに前記係合部材を弾発付勢する弾発付勢手段と、前記可動体を前記弾発付勢力によりスライドさせる場合に前記一端の近傍まで緩衝作用を起こすための緩衝装置とを有することを特徴とする可動体の自動スライド装置。
  2. 前記係合部材が、前記本体側に揺動自在に支持されたアーム部材と、前記スライドに応じて前記可動体と係合離脱するように所定の範囲で回転可能に前記アーム部材に支持された回転体とを有することを特徴とする請求項1に記載の可動体の自動スライド装置。
  3. 前記弾発付勢手段が、前記回転体を前記可動体との係合状態を保持する方に回転させる向きに弾発付勢するべく前記回転体と前記本体との間に介装されたばねを有することを特徴とする請求項2に記載の可動体の自動スライド装置。
  4. 前記回転体にその回転軸線に平行なガイド軸が突設されていると共に、前記本体側に前記回転体の前記所定の回転範囲で前記ガイド軸をガイドする第1のガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の可動体の自動スライド装置。
  5. 前記回転体を前記所定の回転範囲で回転させた後に前記アーム部材と一体的に前記アーム部材の回転軌跡上でガイドするように前記第1のガイド溝に連続する第2のガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の可動体の自動スライド装置。
  6. 前記可動体と前記回転体との一方に少なくとも2つの係合凸部が前記スライド方向に並べて設けられ、他方に前記係合凸部と係合し得る複数の係合片が設けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の可動体の自動スライド装置。
  7. 前記緩衝装置が、前記アーム部材と前記回転体との間に設けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の可動体の自動スライド装置。
  8. 前記緩衝装置が回転ダンパからなり、
    前記回転ダンパの回転軸にギアが設けられていると共に、前記アーム部材と前記回転体との一方に前記ギアと噛み合うセクタギアが設けられ、
    前記回転ダンパのボディが、前記アーム部材と前記回転体との他方に支持されていることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の可動体の自動スライド装置。
  9. 前記ばねが、前記アーム部材が前記揺動範囲の両端にそれぞれ弾発的に押し付けられる向きになるように前記回転体と前記本体との間に設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の可動体の自動スライド装置。
  10. 前記可動体が前記本体に対して出没自在な引き出し体であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の可動体の自動スライド装置。
  11. 前記引き出し体が複写機の給紙トレイであることを特徴とする請求項10に記載の可動体の自動スライド装置。
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