JP2008008104A - 戸閉具及び引戸の戸閉装置。 - Google Patents

戸閉具及び引戸の戸閉装置。 Download PDF

Info

Publication number
JP2008008104A
JP2008008104A JP2006182010A JP2006182010A JP2008008104A JP 2008008104 A JP2008008104 A JP 2008008104A JP 2006182010 A JP2006182010 A JP 2006182010A JP 2006182010 A JP2006182010 A JP 2006182010A JP 2008008104 A JP2008008104 A JP 2008008104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
sliding
door
door closing
hook member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006182010A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Shimodaira
文明 下平
Masahiro Nagata
将宏 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIMODAIRA KK
Shimodaira Co Ltd
Original Assignee
SHIMODAIRA KK
Shimodaira Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIMODAIRA KK, Shimodaira Co Ltd filed Critical SHIMODAIRA KK
Priority to JP2006182010A priority Critical patent/JP2008008104A/ja
Publication of JP2008008104A publication Critical patent/JP2008008104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】引戸の戸閉側端部付近に引戸を近接させることで、その引戸を戸閉側終端部に強制的に引き寄せるとともに、その戸閉終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好且つ静粛な戸閉動作とする戸閉具及び引戸の戸閉装置を提供すること。
【解決手段】
ゼンマイ32によって回転するドラム部31の外周適所に線状部材33の一端が固着されてなる弾性引張具3がケーシング5内に設けられると共に、前記ゼンマイ32の弾性力Fに抗する抵抗力Tを発生する緩衝部材4が設けられること。前記線状部材33は、前記ケーシング5内を前方から後方に向かって移動されるように摺動部材1に連結され、前記摺動部材1には前記フック部材2が枢支連結されるっこと。前記ケーシング5の前方側の出入口箇所に位置するときのみ揺動且つ傾斜状態で仮停止してなること。
【選択図】図1

Description

本発明は、食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具、或いは室内の間仕切り等における引戸において、特に引戸の戸閉側端部付近に引戸を近接させることで、その引戸を戸閉側終端部に強制的に引き寄せるとともに、その戸閉終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好且つ静粛な戸閉動作とすることができ、開閉開始時における引戸の動作を安定させることができる戸閉具及び引戸の戸閉装置に関する。
従来、下記特許文献1等に見られるような引戸装置が存在している。そして食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具には、ガラス窓を備えた引戸が装着されることが多い。この引戸は、小さい間口の収納家具であれば間口箇所の上下にガイドレールが形成され、ガラス板の上下端部がそのガイドレールに挿入された極めて簡単な構造のものでよい。しかし、高級な家具や高級なキャビネットでは、引戸の開き及び閉めの動作にも重厚且つ上品であることが要求される。特に、大型の家具では引戸も大型となり、引戸自体の重量も極めて大きくなる。
また、その引戸が大型の間仕切り用引戸の場合には、引戸自体の重量が極めて重いため、引戸が一旦,移動し始めるとその勢いにより、収納部に大きな衝撃を有して衝突状に当接するおそれがある。このような状態は、住宅の品質を低下させることとなり、快適な操作に相応しいとはいえないものである。また、前述したような引戸の戸閉側端部における戸閉の衝突状態を防止しようとすると、結局,引戸の戸閉動作の勢いをなるべく小さくすることになり、それゆえに引戸の戸閉状態が不完全なものになりやすい。
このようなことによって、大型の間仕切り用引戸の品質が低下する原因となる。さらに、引戸の移動収納動作における緩衝機能を有するものでは、その装置が大型化することが多く、それゆえに戸閉装置が引戸装置の外部に露出してしまい、余分なスペースを必要とし、且つその外観も損なうことになる。
本発明の目的は、特に高級家具及びキャビネット或いは部屋の間仕切り等における引戸において、戸閉側端部付近に近接させることで、その引戸を戸閉側端部に強制的に引き寄せ、その戸閉終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好な戸閉動作とし、さらに戸閉装置を小型なものとし、引戸のガイドレールに直接組付け引戸装置に組み込むためのスペースを僅かなものとし、さらに引戸開閉時における動作を安定させることを目的とする。
特開2002−138739号
このような大型の引戸は、その重量が重いため、引戸が一旦,移動し始めるとその勢いにより、戸閉端部に大きな衝撃を有して衝突状に当接するおそれがある。このような状態は、家具の品質を低下させ、高級家具やキャビネットに相応しいとはいえないものである。また、前述したような引戸の戸閉側端部における戸閉の衝突状態を防止しようとすると、結局,引戸の戸閉動作の勢いをなるべく小さくすることになり、それゆえに引戸の戸閉状態が不完全なものになりやすい。
このようなことも家具の品質を低下させる原因となる。さらに、引戸の戸閉動作における緩衝機能を有するものでは、その装置が大型化することが多く、それゆえに戸閉装置が引戸装置の外部に露出してしまい、余分なスペースを必要とし、且つその外観も損なうことになる。また、引戸を開けるときに、把手の位置によっては、引戸には移動方向にモーメントがかかり、引戸がガイドレールに対して傾斜してしまうことがあり、開閉動作が安定しにくいことがありうる。本発明の目的は、特に高級家具及びキャビネットにおける引戸を戸閉側端部付近に近接させることで、その引戸を戸閉側端部に強制的に引き寄せ、その戸閉終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好な戸閉動作とし、さらに戸閉装置を小型なものとし、引戸のガイドレールに直接組付け引戸装置に組み込むためのスペースを僅かなものとし、さらに引戸開閉時における動作を安定させることを目的とする。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1を、ゼンマイによって回転するドラム部の外周適所に線状部材の一端が固着されてなる弾性引張具がケーシング内に設けられると共に、前記ゼンマイの弾性力に抗する抵抗力を発生する緩衝部材が設けられ、前記線状部材は、前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように摺動部材に連結され、前記摺動部材には前記フックが枢支連結され、前記ケーシングの前方側の出入口箇所に位置するときのみ揺動且つ傾斜状態で仮停止してなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、ケーシングと、該ケーシング内に水平方向に移動するように装着された摺動部材と、前記ケーシングの先端より出入すると共に前記摺動部材に枢支連結されたフックと、前記ケーシングに回動自在に装着されたドラム部と,該ドラム部に内装され,中心端部がケーシング側に固定されると共に外周端部が前記ドラム部内に固着されたゼンマイと,長手方向一端が前記ドラム部の外周に固着された線状部材とからなる弾性引張具と、前記ゼンマイによる前記フックの弾性力を減少される抵抗力を発生する緩衝部材とからなり、前記線状部材の他端は前記摺動部材に連結され、該摺動部材は前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように弾性付勢され、前記フックは、前記ケーシングの出入口付近に位置するときのみ傾斜状態で仮停止してなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、前述の構成において、前記フックは、被係止縁と被当接縁とからなり、前記被係止縁は被当接縁よりも延出方向において短く形成され、且つその被係止縁は前記導入口側寄りに形成されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、前述の構成において、前記フックの下面側にはガイド突起が形成され、前記ケーシングには、前記ガイド突起を前記ケーシングの前後方向に案内する案内溝と、前記導入口側寄りで且つ前記案内溝に連続し,前記ガイド突起を案内して前記フックを前記導入口付近で水平面に揺動され,傾斜状態に仮停止される係止溝とが形成されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、前述の構成において、前記摺動部材にはラック部が形成され、前記緩衝部材はケーシング側に装着されると共に、前記ラック部と歯合して前記ゼンマイの弾性力に対する抵抗力を発生する歯車部が緩衝部材に具備されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、前述の構成において、前記ケーシングにはラック部が形成され、前記緩衝部材は前記摺動部材に装着されると共に、前記ラック部と歯合して前記ゼンマイの弾性力に対する抵抗力を発生する歯車部が緩衝部材に具備されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、ゼンマイによって回転するドラム部の外周適所に線状部材の一端が固着されてなる弾性引張具がケーシング内に設けられると共に、前記ゼンマイの弾性力に抗する抵抗力を発生する緩衝部材が設けられ、前記線状部材は、前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように摺動部材に連結され、前記摺動部材には前記フックが枢支連結され、前記ケーシングの前方側の出入口箇所に位置するときのみ揺動且つ傾斜状態で仮停止してなる戸閉具と、ガイドレールと、該ガイドレールに沿って走行すると共に引戸を吊設する走行体、前記戸閉具のフックに係止する係止具とからなり、前記引戸の戸閉終端位置にて前記係止具と前記フックとが係止して該フックの仮停止状態が解除されてなる引戸の戸閉装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項8の発明は、ケーシングと、該ケーシング内に水平方向に移動するように装着された摺動部材と、前記ケーシングの先端より出入すると共に前記摺動部材に枢支連結されたフックと、前記ケーシングに回動自在に装着されたドラム部と,該ドラム部に内装され,中心端部がケーシング側に固定されると共に外周端部が前記ドラム部内に固着されたゼンマイと,長手方向一端が前記ドラム部の外周に固着された線状部材とからなる弾性引張具と、前記ゼンマイによる前記フックの弾性力を減少される抵抗力を発生する緩衝部材とからなり、前記線状部材の他端は前記摺動部材に連結され、該摺動部材は前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように弾性付勢され、前記フックは、前記ケーシングの出入口付近に位置するときのみ傾斜状態で仮停止してなる戸閉具と、ガイドレールと、該ガイドレールに沿って走行すると共に引戸を吊設する走行体、前記戸閉具のフックに係止する係止具とからなり、前記引戸の戸閉終端位置にて前記係止具と前記フックとが係止して該フックの仮停止状態が解除されてなる引戸の戸閉装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項9の発明は、前述の構成において、前記戸閉具はガイドレール側に装着されてなる引戸の戸閉装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1及び請求項2の発明は、ゼンマイによって回転するドラム部の外周適所に線状部材の一端が固着されてなる弾性引張具がケーシング内に設けられることにより、ケーシング内部を極めて整然とした部品の装着状態にすることができる。さらに前記弾性引張具の弾性力が緩衝部材の抵抗力によって、適正に減少させる構造としており、種々のゼンマイの弾性力と、種々の緩衝部材の抵抗力とを適宜組み合わせることにより、複数の戸閉力を設定することが可能となるものであり、単にゼンマイのみによる弾性力をそのまま戸閉力として使用する場合に比べて多様性のあるものにできる。
また、前記弾性引張具は、ゼンマイによって回転するドラム部の外周適所に線状部材の一端が固着されたものであり、ドラム部を中心にして、単一部材としたものである。よって、ケーシング内への装着が極めて簡単にでき、組立作業効率も格段に向上させることができる。さらにゼンマイは、通常において渦巻き形状であり、同様の構造に軸状のコイルスプリングが使用されたものに対してさらに、安定した弾性力を有するものである。請求項3の発明は、フックの動作を確実にすることができる。請求項4の発明は、摺動部材及びフックにおいて一層確実な動作を確保することができる。
請求項5の発明は、前記摺動部材にはラック部が形成され、前記緩衝部材はケーシング側に装着されると共に、前記ラック部と歯合して前記ゼンマイの弾性力に対する抵抗力を発生する歯車部が緩衝部材に具備されることにより、緩衝部材による減速動作を確実に行うことができる。
請求項6の発明は、ラック部がケーシング側に装着されることにより、ケーシング全体をコンパクトにまとめることができる。請求項7及び請求項8の発明は、引戸の戸閉動作の終端において、良好な減速動作を得ることができる。請求項9の発明は、最も安定した動作を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の構成は、摺動部材1,フック部材2,弾性引張具3、緩衝部材4、ケーシング5等からなる戸閉具A(戸閉装置を構成する部材)と、引戸9側に装着されるガイド走行体8と、ガイドレール7及びこれらが装着されるキャビネット又は部屋の間仕切り部等から構成される。
まず、戸閉具Aにおいて、前記摺動部材1は、図1,図5(A),図6等に示すように、略角軸状の摺動本体部11の長手方向に沿ってラック部12が形成されている。該ラック部12は、多数の歯片から形成され、後述する緩衝部材4の歯車部42と噛み合う箇所となる。その摺動本体部11の長手方向一端側には、図5(A)に示すように、枢支連結部13が形成されている。該枢支連結部13には、連結軸片13aが形成され、該連結軸片13a を介して、後述するフック部材2と枢支連結されるものである。
さらに、前記摺動本体部11の長手方向端面で前記枢支連結部13の付近には被案内突起片14が形成されている(図5,図6参照)。該被案内突起片14は、摺動本体部11の長手方向に対して略直交するようにして水平方向に突出した部位であり、且つその上面14aは平坦面状に形成されている。そして、前記被案内突起片14の上面14aは、後述するケーシング5の主案内部53に当接すると共に、該主案内部53に沿って摺動する部位となる(図3参照)。
さらに、前記被案内突起片14の下部には、後述する弾性引張具3の線状部材33の端部が連結固着される連結部15が形成されている〔図5(A)参照〕。また、さらに前記被案内突起片14箇所から下方に向けて突出するようにして摺動部材操作片16が形成されている(図1,図5乃至図7参照)。また前記摺動本体部11には、後述するケーシング5側に形成された摺動規制部54に係合する摺動規制突起17が形成される。該摺動規制突起17は、前記摺動部材1の長手方向において戸閉側寄り端部に形成され、且つ摺動部材1の長手方向に直交する方向に突出するようにして形成されたものである。
また、摺動部材1の戸開側端部には、上方に突出する突出部18が形成される(図1,図5乃至図7参照)。該突出部18は、その先端箇所に後述するフック部材2に当接することによって、該フック部材2の揺動範囲を規制する役目をなす。また、後述する緩衝部材4の歯車部42と当接して、前記摺動部材1の摺動範囲を規制する役目等もなす。ここで、戸閉側及び戸開側について説明すると、その戸閉側とは引戸9を閉める場合に移動する方向であり、図1(A)において右側から左側に向かう方向である。また戸閉側とは図1において左側から右側に向かう方向である。さらに、ケーシング5内においては、図1(B),(C)に示す、右側寄りが戸閉側であり、左側寄りが戸開側である。
次に、フック部材2は、図1,図5,図6,図7等に示すように、回動基部21と、フック部22と、前記回動基部21の揺動動作にて上方に突出する係合部23とから構成される。そのフック部22は、被係止片22aと被当接片22b から構成され、該被係止片22a と被当接片22b とは略平行状態となって突出形成されている。その被係止片22aは、図7(A),(B)に示すように、被当接片22b よりもその高さ方向の寸法が低く形成されている。
また、被係止片22a と被当接片22b との間の形状は、略U字形状の凹み部22cとなっており、該凹み部22c に後述するガイド走行体8に装着された係止具6の係止部62が挿入且つ係止することができるようになっている。その回動基部21には、前記摺動部材1に枢支連結部13に形成された連結軸片13aが挿入される枢支孔21a が形成され、前記連結軸片13a が枢支孔21a に挿入されることで、摺動部材1とフック部材2とが連結され、該フック部材2は摺動部材1に対して上下方向に回動自在となる(図6,図7参照)。
前記係合部23は、図1,図7に示すように、前記回動基部21の枢支孔21aを中心として円弧状に形成された部位である。具体的には、その係合部23は、回動基部21の外周側面として形成された部位である。該係合部23は、後述するケーシング5内に形成された被係合面部55と円弧状に回動可能に近接又は接触する部分である。そして前述したように、フック部材2と摺動部材1との枢支連結部13の連結軸片13a が枢支孔21a に揺動自在に挿入されて、前記フック部材2が揺動するときの中心が、前記係合部23の円弧の中心となるようにしたものである。
また、フック部材2のフック部22には、図1,図2(B)に示すように、ガイド突起24が形成されることもある。該ガイド突起24は、後述するケーシング5に形成された補助案内部56に挿入して、フック部材2をケーシング5の長手方向に沿って良好に移動させると共に、そのフック部材2の回動(揺動)動作も良好且つ正確に行わせようとするものである。
さらに、前記回動基部21には、図5乃至図7等に示すように、下方に向かってフック操作片25が形成されている。該フック操作片25は、誤動作により、ケーシング5内にフック部材2が納まって停止してしまった場合に、フック操作片25を介して強制的にケーシング5の外部に移動させる役目をなすものである。そして、そのフック操作片25は、前記摺動部材操作片16とともにケーシング5の外部に突出して、ケーシング5の外部より摺動部材1及びフック部材2を強制移動させるための操作が手動によって行うことができる(図1参照)。さらに、前記回動基部21の頂部箇所で且つフック部22の幅方向より直角となるように係止用突起片26が形成されている。該係止用突起片26は、フック部材2が摺動部材1とともに後述する主案内部53に沿って移動するときに、前記摺動の被案内突起片14と共に前記主案内部53に当接して移動するものである。
次に、ケーシング5は、図2,図3等に示すように、2つに分割されたものであり、第1ケーシング部51 及び第2ケーシング部52とから構成される。図8は、第1ケーシング部51 の内部側より見た図である。該第1ケーシング部51 の第1本体511の内部側には、主案内部53が形成されている。その主案内部53は、第1ケーシング部51の長手方向に沿って直線状に形成された部位であり、且つその下面側が平坦状に形成されたものである。具体的には、その主案内部53は、第1本体511の表面より内方側に膨出した形状となっている。
また、上記主案内部53は、図3(A),図8,図9等に示すように、前記第1本体511の長手方向の戸開側の略半分の領域に形成されたものである。主案内部53は前述したように、下面側が平坦状となって形成され、前記摺動部材1の被案内突起片14の上端面が当接し、また前記フック部材2の係止用突起片26も主案内部53に当接する。
その主案内部53の開き側方向端部箇所には、図3(A),図8,図9,図10等に示すように、被係合面部531が形成されている。該被係合面部531は、円弧状に形成されている。具体的には、前記フック部材2が凸状の円弧状面、すなわち円弧状凸面部であり、前記被係合面部531が凹状の円弧状面すなわち円弧状凹面部である。前記係合部23と被係合面部531との曲率の半径は略等しく、前記係合部23は被係合面部531に沿ってスムーズに回動動作を行うことができるものである。
そして、そのフック部材2は、主案内部53に沿って移動し被係合面部531の箇所に到達すると係合部23が被係合面部531に沿って摺動するようにして移動しフック部材2の揺動動作を行うことができるものである。そして前記フック部材2の係合部23が前記被係合面部531に係合することによりフック部材2は被係合面部531箇所に弾性引張具3のゼンマイ32が有する弾性力Fに抗して仮停止状態となる。この仮停止状態とは、多少の振動等では動作しないが、ガイド走行体8の係止部62が当接したときに移動できる程度の停止維持が可能な状態をいう。
このときフック部材2は、被係止片22a の上端が被当接片22b の上端よりも低くなるように傾斜状態にある。この状態でガイド走行体8の係止具6は被係止片22aと被当接片22b との間に出入自在なる状態となる。さらに第1ケーシング部51 内には、緩衝部材4が装着される緩衝部材取付け部59が形成されており、該緩衝部材取付け部59を介して緩衝部材4がケーシング5内に装着される。その主案内部53の下方側に前記摺動部材1の被案内突起片14が当接される。前記弾性引張具3のゼンマイ32の弾性力Fは、前記緩衝部材4が発生する抵抗力Tよりも大きいことが条件であるが、その弾性力Fと抵抗力Tとの差は適宜に設定される。
次に、第2ケーシング部52 について説明する。図2(A)は、第2ケーシング部52 内部を見た図で、摺動部材1,フック部材2,弾性引張具3及び緩衝部材4が装着されたものである。図2(B)は、第2ケーシング部52を外部より見た図である。また、図3(A)は、第2ケーシング部52 と第1ケーシング部51 とを組み合わせた図である。
その第2本体522に、摺動規制部54及び補助案内部56が形成されている。その摺動規制部54は、直線状であり、前記摺動部材1の摺動規制突起17が挿入し、摺動部材1のケーシング5内での移動範囲を規制するものである。すなわち、摺動部材1がケーシング5内を適正に移動できるようにするとともに、摺動部材1及びフック部材2がケーシング5の外部へ脱落しないようにするための役目をなす。また、摺動部材1の適正な移動とは、ガイド走行体8の係止部62により戸開方向に引き出されたフック部材2が被係合面部531箇所で仮停止できる範囲の移動のことをいう。前記摺動規制部54は、スリット状に形成されたものであり、前記摺動部材1の摺動規制突起17がスムーズに移動できる程度の溝幅を有している。
次に、前記補助案内部56は、前記フック部材2のガイド突起24が挿入し、フック部材2が安定した状態でケーシング5の長手方向の移動及び揺動動作を案内する部位である。前記補助案内部56は、直線スリット状に形成された直線摺動案内部561と、且つフック部材2が揺動する揺動案内部562とから構成されている。前記直線摺動案内部561は、フック部材2が摺動部材1とともにケーシング5内を長手方向に移動するときにフック部材2の移動を支持する役目をなしている。また、前記揺動案内部562は、フック部材2が揺動動作を行うときに安定した状態で移動することができるようになっている。
この補助案内部56は、前記第1ケーシング部51 の主案内部53及び被係合面部531による摺動部材1とフック部材2との動作をより一層確実にする役目をなしている。したがって、この補助案内部56は、形成されないこともある。また、前記主案内部53と被係合面部531とが形成されずに、補助案内部56のみが形成されることも可能であるが、この場合には、摺動部材1を摺動させるための別のガイド部が必要となる。
その第2ケーシング部52 には、後述するガイドレール7の端部に装着するための装着用突出部57が形成されている(図2参照)。該装着用突出部57は、ガイドレール7の長手方向の端部より長手方向に沿って差し込むことにより、ケーシング5をガイドレール7に安定した状態に維持できるものである。また、前記補助案内部56の揺動案内部562は、前記装着用突出部57に形成されることで、前記フック部材2の一部が前記ケーシング5から突出した状態で、安定した揺動動作を行わせることができる。第2ケーシング部52の下部には、前記第1ケーシング部51 との接合箇所に、筋形状又は線形状で且つ前記摺動部材操作片16及びフック操作片25が前記ケーシング5外部に突出するための操作用スリットが形成可能な切除部52aが形成されている〔図1,図3(A)参照〕。
次に、前記弾性引張具3は、その弾性源にゼンマイ32が使用されたものである。弾性引張具3は、図1(B),図3(C),(D),(E)及び図4等に示すように、ドラム部31、ゼンマイ32及び線状部材33とから構成されている。そして、前記ドラム部31にゼンマイ32が内装され、さらに前記ドラム部31の外周には線状部材33が巻き付けられている。前記ドラム部31は、前記ケーシング5の長手方向端部箇所に回動自在に軸支されている。
前記ドラム部31は、図3(E)に示すように、ドラム本体部311及びカバー部312とから構成されている。該ドラム本体部311は、扁平円筒形状であり、本体側面部311a及び円周側面部311bとから構成されている。本体側面部311aは、円板状であり、その中心位置に軸受孔313が形成されている。さらに、前記本体側面部311aの外周端縁は、前記円周側面部311bよりも外部に突出して略鍔形状をなすものである。前記ドラム本体部311は、収納容器形状をなしており、内部にゼンマイ32が収納されるものである。
前記カバー部312は、図3(E)に示すように、円板状に形成され、前記ドラム本体部311の本体側面部311aと同等の直径を有するものである。そして、前記カバー部312の中心にも軸受孔313が形成されている。前記ドラム本体部311に前記カバー部312を接合することにより、略プーリ形状のドラム部31が構成されるものである〔図3(D)参照〕。前記カバー部312には、前記ドラム本体部311の円周側面部311bの内周面に嵌合接合可能な円形状膨出部312aが形成され、該円形状膨出部312aと前記円周側面部311bとが嵌合され、前記ドラム本体部311とカバー部312とが接合される。
前記ゼンマイ32は、薄板状の帯板鋼材が渦巻き状に形成されたものであり、通常のゼンマイばねが使用されるものである。そのゼンマイ32の渦巻きの中心端部321がドラム部31の中心に位置する軸受孔313を挿通するドラム支持軸58に固着され、また前記ゼンマイ32の渦巻きの外周端部322が前記ドラム部31のドラム本体部311の円周側面部311bの内周側適所に固着されている(図4参照)。
そして、前記ゼンマイ32は、通常は、前記中心端部321の周囲の渦巻き間隔が広い状態にセットされる〔図4(B)参照〕。前記ドラム部31の外周(円周側面部311b)には、線状部材33の一端が固着されており、他端は前記摺動部材1の枢支連結部13に連結されている。その線状部材33は、鋼線、合成樹脂線或いは繊維材線等が使用される。また、前記線状部材33は、ワイヤ状,紐状或いは帯板状として形成されたものである。
前記弾性引張具3は、前記線状部材33がドラム部31の円周側面部311bに巻きつけられた状態であり、前記線状部材33を前記ドラム部31から引張り出すことにより、前記ゼンマイ32の中心部に弾性エネルギが溜まる。そして、ドラム部31から引き離した線状部材33を自由にすると、その引き出された線状部材33がドラム部31内に戻るようにして、前記ドラム支持軸58に巻き付くように復元することができるようになっている。このゼンマイ32の復元時に前記ドラム部31は回転する。
前記フック部材2が仮停止状態にあるときは、線状部材33がドラム部31からの巻き間隔が狭くなっており、弾性(復元しようとする)エネルギが溜まった状態となって、弾性力Fを有するものである〔図4(A)参照〕。そして、前記フック部材2の仮停止状態が解除されると、前記ゼンマイ32の中心端部321の渦巻き部分が放射状に拡がるよう拡開して、前記ゼンマイ32の弾性エネルギによる弾性力Fが前記線状部材3333に伝達され、前記線状部材3333によって前記フック部材2を引張方向に強制移動させることができる。
また、弾性引張具3において、フック部材2の仮停止状態における前記摺動部材1の枢支連結部13箇所と、前記ドラム部31と線状部材33との離間ポイントQとの間隔をSaとし〔図4(A)参照〕、前記フック部材2が移動終端位置に到達した状態〔図4(B)参照〕における前記摺動部材1の枢支連結部13箇所と、前記ドラム部31と線状部材33との離間ポイントQとの間隔をSbとすると、前記摺動部材1の移動距離は(Sa−Sb)となり、この移動距離をScとする〔図4(B)参照〕。
上記のことから、前記ゼンマイ32の弾性エネルギは、前記ドラム部31が少なくとも距離Sc以上に相当する分量の回転数が得られる大きさにすればよい。そして、移動距離Scは、短いものであり、その移動距離Scに相当するドラム部31の回転は、略半回転で十分なものとなるように、ドラム部31の直径及びゼンマイ32の弾性力が設定されることが好ましい。
図21は、戸閉具Aの弾性引張具3として、ゼンマイ32を使用した場合〔図21(A)参照〕と、前記弾性引張具3としてコイルスプリングを使用した場合〔図21(B)参照〕における構成を比較したものである。ゼンマイ32を備えた弾性引張具3では、コイルスプリングを使用した場合よりも整然且つ省スペース化が図れるより良い利点がある。
次に、緩衝部材4は、前記弾性引張具3の弾性力Fを減少させる役目をなすものである。具体的には、図5(B)に示すように、歯車部42が緩衝容器41に装着され、該緩衝容器41にはフランジ43,43が形成されている。そのフランジ43,43を介して緩衝容器41が第1ケーシング部51に装着されるものである〔図2(A),図3(B)参照〕。前記緩衝容器41には、前記歯車部42の回転に対して抵抗力Tを生じる機構となっており、たとえば、内部にグリース等の高粘度の材質があり、歯車部42の軸に掻き混ぜ専用の板片が装着され、歯車部42によって伝達された外力に対する抵抗力Tを生じるというものである。
この緩衝部材4は、図1,図3(B),図19(A)等に示すように、歯車部42は、前記摺動部材1のラック部12と噛み合い、摺動部材1を戸閉側に移動させる弾性力Fに対する抵抗力Tを生じて、弾性力Fから抵抗力Tを差し引いた戸閉力Pにより、摺動部材1及びフック部材2を戸閉側に移動させるものである。すなわち、引戸9を支持するガイド走行体8は、F−T=Pによる力にて移動するものであり、また図19(B)に示すように、引戸9の初速Vnを、ガイド走行体8の係止部62がフック部材2と係止した状態から戸閉が完了するまでの戸閉力Pによる低速な速度Vmとすることができるものである。なお、緩衝部材4は、歯車部42を介して抵抗力Tを発生するタイプとしたが、シリンダタイプとしても構わない。
図22は、戸閉具Aの第2実施形態である。この第2実施形態では、前記ケーシング5にラック部12が形成されている。また、前記緩衝部材4は前記摺動部材1に装着されるものである。第2実施形態における摺動部材1は、ラック部12が形成されないので、長手方向に短い部材となっている。また、前記ラック部12は、ケーシング5の上部に形成されている。摺動規制部54及び補助案内部56は、一体化された溝状貫通孔として形成されている。第2実施形態では、ラック部12がケーシング5側に形成されているので、比較的小型にすることができる。
次に、係止具6は、ガイド走行体8 に装着され、図12(B),(C)に示すように、移動方向に沿って延出する腕状部61と,該腕状部61の先端に形成された係止部62とから構成されており、該係止部62は、前記腕状部61の長手方向に対して水平方向に鉤状として突出形成されている。そして、戸閉動作では前記被係合面部531に仮停止状態となっているフック部材2の被当接片22bと当接して、フック部材2を被係合面部531から主案内部53に移動させるとともに、係止部62が被係止片22a と被当接片22bとの間に収まり、前記フック部材2に係合される(図13,図14参照)。
前記係止具6は、前記上部のガイド走行体8と下部のガイド走行体8とにそれぞれ設けられた連結部位であり、具体的には上下部のガイド走行体8の主要部位である走行部81に装着される。前記上下のガイド走行体8は、引戸9を上下のガイドレール7に沿って移動させる役目をなすものである。そのガイドレール7は、1本又は複数本のレール部71,71が形成されている。該レール部71,71は、全て下方側にガイド用開口72が形成されている。
まず前記ガイド走行体8 は、図1,図12に示すように、ガイドレール7に対応するものとして、ハングローラタイプで、走行部81は、走行本体部811とローラ部812,812とから構成されている。その走行本体部811には、引戸9に対する上下方向に位置調整する役目をなす支持軸部82が具備され、該支持軸部82の下部には引戸9との接続をするための接続具83が装着されている。 そして、ガイド走行体8と引戸9とは、前記接続具83を介して接続される。
また、引戸9の下部側にはガイド走行体8 が装着されている。下部のガイド走行体8は、上部のガイド走行体8 と略同等であるが、前記接続具83はネジ軸状等に形成されたものが使用され、前記引戸9の下面側に装着される。そのガイド走行体8は、下部のガイドレール7に装着され、該ガイドレール7内を摺動する構造となっている。この下部のガイドレール7の戸閉側端部にも、前記上部のガイドレール7と同様に戸閉具Aが装着されても構わない。
次に、引戸9,戸閉具Aを上下のガイドレール7をキャビネット又は部屋の間仕切りとして組付ける構成の具体例を示す。まず、キャビネットの場合には、図11,図12に示すように、上部100と両側部200と底部300とから構成され、その前面が前記引戸9を据えつけるための開口部400となっている。そこで第1タイプの組付け例として、前記引戸9の上下端部箇所に対応するようにして、上部のガイドレール7がキャビネットCの上部300に装着される。また、下部のガイドレール7がキャビネットCの底部300に装着される。
その上下のガイドレール7には、それぞれ2つのレーンとなるように、2つのレール部71,71を有するものが使用される〔図12(A)参照〕。そして、2枚の引戸9,9がキャビネットCの開口部400箇所に装着することができるようになっている。その上部のガイドレール7の2つのレール部71,71には、ガイド走行体8が装着される。同様に下部のガイドレール7の2つのレール部71,71には、下部のガイド走行体8 が配置され、上下のガイド走行体8,8 で引戸9の上下端を支持するようにして前記接続具83等の接続装置を介して引戸9に接続される。
このようにして、2つのレーン(レール部71,71)にそれぞれ引戸9が配置され、2枚の引戸9,9がそれぞれ開閉を行うものである。また、図2,図3では、開口部400の前面に位置する引戸9は左側端に移動して閉じ状態を構成し、前記引戸9よりも奥側(背面側)に位置する引戸9は右側端に移動して閉じ状態を構成するものである。
前記戸閉具Aのケーシング5は、図1,図13乃至図15に示すように、ガイドレール7のレール部71,71の長手方向において、その戸閉側端部に略一直線状となるようにして、接続されている。すなわち、上下のガイドレール7のレール部71,71に対して同一線状に連続的に接続された構造である。これは、戸閉具Aを装着することにおいて省スペース化を実現でき、且つ上下のガイド走行体8と戸閉具Aとの係合動作を円滑ならしめるものである。なお、第1タイプでは、そのケーシング5の装着は、該ケーシング5内の歯車部42が垂直面上を回動する方向となるように装着されるものである。
次に、第2タイプの組付け例として、図16,図18に示すように、戸閉具Aのケーシング5が上下のガイドレール7に合わせて並設されるものである。具体的には、戸閉装置構成部(戸閉具)のケーシング5が上下のガイドレール7の長手方向に直交する方向に隣接して配置されている。そのケーシング5は、前記歯車部42が水平面上に回動する方向となるように装着されるものである。すなわち、前述した第1タイプの組付け例の場合におけるケーシング5の装着状態に対して直角となるように設置されるものである。
また、ケーシング5とキャビネットCの上部100との間には、高さ調整のためのスペーサ500が設けられ、前記ケーシング5における前記係止具6の挿入口と、上ガイド走行体8の係止具6の位置とが一致するように設定される。下部のガイドレール7は、レール部71が1本のレーンからなるもので、2枚の引戸9,9のガイド走行体8は、前記1本のレーンからなるレール部71を共有するものである。
さらに、2枚の引戸9,9に装着される下部のガイド走行体8 は、相互に当たって干渉することがないようにするために、2枚の引戸9,9のそれぞれに対して戸閉側端部箇所にのみ下部のガイド走行体8が装着される。その下部のガイドレール7においても、底部上にスペーサ500を介して戸閉装置構成部(戸閉具)のケーシング5が装着される。このようにして、下部のガイド走行体8の係止具6と、前記ケーシング5の出入口の位置を一致させる。それぞれの下部のガイド走行体8 は、引戸9の下端寄り付近にブラケットを介して装着される。
該ブラケットは、帯板材が略「L」字形状に屈曲形成されたものである。そして、引戸9の背面側に前記ブラケットの一端が当接且つビス等の固着具にて固着されている。また、ブラケットの他端側は、前記下部のガイド走行体8に備えられた螺子軸状の接続具83によって、ボルト締めされて接続されている。
また、図18は、キャビネットCの右側端部の戸閉状態における戸閉装置構成部(戸閉具)と下部のガイド走行体8 との状態を示している。第2タイプの組付け例における上部のガイド走行体8及び下部のガイド走行体8 に装着される係止具6は、図17(A),(B)に示すように、腕状部61が主腕片61a と突出片61bとから構成され、その主腕片61aと突出片61b とで略L字形状をなしている。
前記主腕片61a が突出する方向は、2枚の引戸9の閉じ方向により決定されるもので、実線で示された主腕片61aが右側閉じの引戸9に使用され、想像線に示された主腕片61a が左側閉じの引戸9に使用されるものである。この係止具6と走行本体部811とは一体成形されたり、或いは別部材として形成されることもある。このような構造としているので、係止具6は、図18に示すように、上下のガイドレール7からレールの長手方向に直交する方向に突出するものである。
次に、第1タイプにおける戸閉装置による引戸9の戸閉及び戸開きのそれぞれの動作を図13乃至図15に基づいて説明する。なお、図13乃至図15は、上部のガイドレール7,上部のガイド走行体8に装着されたケーシング5等の戸閉具Aによる引戸9の戸閉及び戸開きのそれぞれの動作を示すものである。また、下部のガイドレール7,下部のガイド走行体8及び戸閉具Aによる引戸9の戸閉及び戸開きのそれぞれの動作に関しては、上部のガイドレール7,上部のガイド走行体8 及び戸閉具Aによる引戸9の戸閉及び戸開きの動作と同等の動作をなすものである。
まず、引戸9の戸閉動作を図13,図14に基づいて説明する。図13(A)に示すように、摺動部材1とフック部材2と枢支連結されており、その初期状態でフック部材2の係合部23がケーシング5(第1ケーシング部51)の被係合面部531に係合された状態で仮停止状態にある。そして、開き状態の引戸9が戸閉方向〔図13(A)において左側から右側方向〕に移動すると、フック部材2に次第に近接し、図13(B)に示すように、係止具6の係止部62先端がフック部材2の被当接片22bに当接する。
さらに、上ガイド走行体8 (下ガイド走行体8 も含む)が戸閉方向に移動すると、係止部62が被当接片22bを押し付けるように作用し、フック部材2の回動基部21が摺動部材1に対して回動しながら前記係合部23がケーシング5の被係合面部531から離脱し、フック部材2の仮停止状態が解除される。具体的には、回動基部21が時計方向に回転しながら、係合部23が被係合面部531から離脱する。このとき、ガイド走行体8の係止部62は、図13(C)及び図14(A)に示すような過程を経て、フック部材2の被当接片22bと当接しながら被係止片22a と被当接片22b との間の略U字のへ凹み部22c内に収まる。
そして、係止部62とフック部材2との係止動作とともに、該フック部材2の仮停止状態が解除され、略同時に該フック部材2の平坦状に形成された摺動面部27が主案内部53に接触する状態に移行され、そのフック部材2の摺動面部27が前記摺動部材1の被案内突起片14と共に前記弾性引張具3の弾性力Fによって戸閉方向に移動する。その弾性引張具3による摺動部材1及びフック部材2の戸閉方向への移動動作時には、摺動部材1に形成されたラック部12と緩衝部材4の歯車部42との噛合による抵抗力Tが弾性引張具3の弾性力Fによる弾性付勢方向に対して作動する。
これによって、弾性引張具3の弾性力Fから緩衝部材4の抵抗力Tを差し引いた力,すなわちF−Tなる力が実質的な戸閉力Pとなる。そして、この戸閉力Pにより、引戸9は、人の戸閉作業による初期戸閉速度Vnから前記減速されて、その戸閉力Pにより緩やかな速度Vmとなって、戸閉動作が行われ、戸閉側に強制的に移動され、戸閉方向端部に到達して戸閉動作を完了するものである〔図14(B),図19参照〕。
この一連の戸閉動作は、上下のガイドレール7にそれぞれ装着された戸閉具Aにより、上下のガイド走行体8 を係止具6を介して、同時に引戸9を戸閉方向に減速状態で移動させるものである。これによって、引戸9は、戸閉具Aにより戸閉側に強制的に移動するときに、引戸9は上下がバランス良く減速し、ガタの無い安定した戸閉方向移動ができるものである。
次に、引戸9の戸開き動作を図15に基づいて説明する。まず、フック部材2は、図15(A)に示すように、初期状態で戸閉側寄り〔図15(A)において右側寄り〕に位置しており、前記ガイド走行体8に装着された係止具6はフック部材2の被係止片22aと係止状態にある。そして、図15(B)に示すように、前記引戸9を戸開き方向〔図15(B)において右側から左側方向〕に移動させることで、ガイド走行体8に装着された係止具6が係止状態にあるフック部材2の被係止片22aを引っ張るようにして、主案内部53に沿って戸開き側へフック部材2及び摺動部材1を強制的に移動させる。
さらに引戸9を戸開き方向に移動させ、フック部材2が被係合面部531箇所に到達すると、摺動規制突起17が摺動規制部の戸開側端部に当接して、摺動部材1の摺動動作におけるストッパの役目をなし、摺動部材1の摺動が停止される。このときには、フック部材2の係合部23は被係合面部531箇所に到達している。さらに前記引戸9の戸開動作が続行されることにより、ガイド走行体8の係止部62によって前記フック部材2の被係止片22aが引き出されるようにしてフック部材2が回動基部21を介して回転する。
具体的には、前記フック部材2は回動基部21を中心とし反時計方向に回転し、係合部23が被係合面部531に移動して係合される。前記フック部材2は、摺動部材1と該摺動部材1に連結されている弾性引張具3の弾性力Fにより、係合部23と被係合面部531とが適宜の圧力により係合当接した状態が維持され、これによって、フック部材2は被係合面部531箇所で仮停止状態となる。
そのフック部材2は、戸開側にて傾斜した状態となっているので、被係止片22a の頂部箇所が低くなることにより、ガイド走行体8の係止部62は、被係止片22aから離脱し、係止部62とフック部材2との係止状態が解除され、引戸9はさらに開き側に移動し、開き動作を完了する。なお、主案内部53及び被係合面部531は、第1ケーシング部51側に形成されたものであるから、その主案内部53及び被係合面部531は、想像線で記載することにする。
上記一連の戸開動作は、上下のガイドレール7にそれぞれ装着された戸閉具Aにより、上下のガイド走行体8 がそれぞれの係止具6を介して、前記戸閉具A内の弾性引張具3の弾性力Fに抗して引戸9を移動させることができる。これによって、前記引戸9の上方及び下方においてバランス良く、且つガタの無い安定した戸開き方向の強制移動を行うことができる。
次に、第2タイプにおける、2枚の引戸9の戸閉及び戸開き動作も、前述した第1タイプと略同様であり、また、上下のガイドレール7は2レーンのレール部71,71であり、ガイドレール7は1レーンのみのレール部71から構成されていることを除けば、ガイドレール7,ガイド走行体8及び前記ガイドレール7に装着された戸閉具Aによる引戸9の戸閉及び戸開きのそれぞれの動作と、ガイドレール7,ガイド走行体8 及びケーシング5等の戸閉装置構成部(戸閉具)による引戸9の戸閉及び戸開きの動作は、略同様である。図20は、引戸9を部屋の間仕切りとした実施形態の斜視図である。該引戸9が間仕切りとして使用される場合には、ガイドレール7は、上部のみでよい。
本発明は、緩やかな引戸9の戸閉動作を得ることができ、しかも戸閉及び戸開きの初期動作をガタの無い安定したものにできる。すなわち、摺動部材1とフック部材2とは、枢支連結されてフック部材2が揺動自在としたものである。また、その摺動部材1がケーシング5内を戸閉方向に移動する力は、弾性引張具3の弾性力Fによるが、この弾性力Fを減少させる緩衝部材4が具備されているので、ガイド走行体8は弾性引張具3の弾性力Fから緩衝部材4の抵抗力Tを差し引いた力にて戸閉方向に移動させることができ、極めて緩やかで安定した極めて良好なる戸閉動作を行うことができる。その上下のガイドレール7には、共に戸閉具Aが装着され、上下のガイド走行体8はそれぞれの係止具6によって、ガタの無い安定した戸閉,戸開き動作をすることができるものである。
また、前記フック部材2は、前記摺動部材1が戸開側端部の位置のみ揺動し、前記係合部23が前記被係合面部531に係合自在としたことにより、引戸9の戸閉側端部付近に近接させることで、該引戸9を戸閉側端部に強制的に引き寄せるとともに、その戸閉終了間際における引戸9の速度が緩やかに減速され良好な戸閉動作を得ることができる。さらに戸閉装置全体をコンパクトなものとし、前記引戸9のガイドレール7に直接組付け引戸装置に組み込むためのスペースを僅かなものとすることができる。また、戸閉及び戸開きの初期動作において引戸9が傾いたりすることなくガタの無い安定したものにできる。
すなわち、被係止片22a と被当接片22b とが形成されたフック部材2は、摺動部材1に対して揺動自在であり、また、前記回動基部21の回動動作にて係合部23が上方に突出するようになっている。前記フック部材2は、前記摺動部材1が戸開側端部の位置のみ揺動し、前記係合部23が前記被係合面部531に係合自在である。したがって、戸閉動作の場合には、初期状態でフック部材2が戸開側に安定した状態で仮停止状態にできる。すなわち、フック部材2は、揺動動作を行うときに左右方向への振れが少なく、よって故障も極めて少ないものにできる。
さらに、ガイド走行体8に装着された係止具6の係止部62がフック部材2に係止しようとするときには、滑らかに係止され、且つ弾性引張具3により摺動部材1とフック部材2とが戸閉方向に移動するが、このとき弾性引張具3に弾性力Fを減少させるように緩衝部材4の抵抗力Tが作用し、ガイド走行体8を移動させる摺動部材1及びフック部材2はケーシング5内で適正に緩やかな速度にて移動させることができるものである。また、前記摺動部材1及びフック部材2は、前記ケーシング5内を長手方向に沿って移動し、且つその移動方向は、ガイドレール7内のガイド走行体8の移動方向と同一である。
よって、前記ケーシング5はガイド走行体8の長手方向の端部に装着することができ、それゆえに、ガイドレール7と略一体化され、本発明の装置の装着容易且つ装着箇所の省スペース化を実現することができる。また、上下のガイドレール7には、それぞれ戸閉具Aが装着されることにより、引戸9の戸閉及び戸開きでは、上下のガイドレール7とそれぞれに装着した戸閉具Aと上下のガイド走行体8とは係止具6を介してバランス良く、動作することができ、戸閉及び戸開きの初期動作において、引戸9が傾いたりすることなくガタの無い安定したものにできる。
前述した構成において、前記ケーシング5は、上下のガイドレール7の長手方向端部に略一直線状に設置されたことにより、戸閉装置の全体構成をコンパクトにまとめることができる。また、前記ケーシング5はキャビネットCの頂板裏面側及び底板上面側で且つ上下のガイドレール7に平行状態に隣接して設置されることにより、戸閉具Aのケーシング5をキャビネットCの上部100及び底部300に装着するので、比較的強固な取付構造にすることができる。
また、前記係合部23と被係合面部531は枢支連結部を回動中心とする円弧状凸面部と円弧状凹面部に形成することにより、フック部材2が主案内部53から被係合面部531箇所に移動して、係合部23と前記被係合面部531に係合するときに、フック部材2の回動動作が極めて滑らかにできるものである。また、前記摺動部材1にはラック部12が形成され、緩衝部材4には前記ラック部12と歯合し且つ前記弾性引張具3による摺動部材1の戸閉側方向移動に対してその抵抗力Tを発生する歯車部42が緩衝部材4に具備されたことにより、引戸9の減速を極めて簡単且つ良好に行うことができる。
次に、前記摺動部材1及びフック部材2にはケーシング5の外部に突出する摺動部材操作片16及びフック操作片25がそれぞれ形成されることにより、たとえ誤動作により、ガイド走行体8の係止部62がフック部材2に係止しない状態で、フック部材2のみがケーシング5内に入ってしまっても、その片摺動部材操作片16及びフック操作片25によりケーシング5の外部にフック部材2を突出させることができる。以上のように、本発明によれば、高級な家具やキャビネットや、部屋の間仕切り箇所の引戸装置として極めて好適であり、引戸の開閉の初動作でガタついたり振動することなく、スムーズに開閉でき、開閉の操作感覚は極めて良好である。また、戸閉完了時の音も極めて静かなものにできる。
(A)は本発明における戸閉具が装着された引戸装置の要部正面図、(B)はフック部が仮停止状態の内部を示す戸閉具の正面図、(C)はフック部が仮停止解除状態の内部を示す戸閉具の正面図である。 (A)は戸閉具の要部を第1ケーシング部側から見た側面図、(B)は戸閉具の要部を第2ケーシング部側から見た側面図である。 (A)は図2(A)のXa −Xa 矢視断面図、(B)は図2(A)のXb−Xb 矢視断面図、(C)は、図2(A)のXc −Xc 矢視断面図、(D)は弾性引張具の縦断側面図、(E)は弾性引張具を分解した縦断側面図であるである。 (A)はフック部材が仮停止状態における弾性引張具の作用図、(B)はフック部材が仮停止解除状態における作用図である。 (A)は摺動部材と1フック部材の分解斜視図、(B)は緩衝部材の斜視図である。 (A)は摺動部材とフック部材との側面図、(B)は摺動部材とフック部材との斜視図である。 (A)は摺動部材と傾斜した状態のフック部材との拡大側面図、(B)は摺動部材とフック部材との拡大側面図である。 第1ケーシング部の内部構造を示す正面図である。 (A)はフック部材が主案内部に位置している状態の作用図、(B)はフック部材が被係合面部に位置している状態の作用図である。 (A)はフック部材が主案内部に位置している状態の拡大作用図、(B)はフック部材が被係合面部に位置している状態の拡大作用図である。第1ケーシング部の側面図である。 (A)は本発明における戸閉装置が装着されたキャビネットの正面図、(B)は(A)の要部の横断平面略示図である。 (A)は第1タイプの引戸装置の拡大縦断側面図、(B)は第1タイプの組付け例に使用される上部のガイド走行体の斜視図、(C)は第1タイプの組付け例に使用される下部のガイド走行体の斜視図である。 (A)は第1タイプの引戸装置のガイド走行体の係止部がケーシングのフック部材に近接する状態の作用図、(B)はガイド走行体の係止部がケーシングのフック部材の被当接片に当接した状態の作用図、(C)はガイド走行体の係止部がケーシングのフック部材に係止した状態の作用図である。 (A)は第1タイプの引戸装置のガイド走行体の係止部がケーシングのフック部材に係止してフック部材の仮停止状態を解除した作用図、(B)は戸閉が完了した状態の作用図である。 (A)は第1タイプの引戸装置のガイド走行体の係止部がケーシング内のフック部材に係止している戸開開始の作用図、(B)は引戸を戸開方向に移動させてフック部材を戸開端部に移動させた状態の作用図、(C)はガイド走行体の係止部がケーシングのフック部材から離脱しフック部材を仮停止状態とした作用図である。 第2タイプの引戸装置の拡大縦断側面図である。 (A)は第2タイプの引戸装置に使用される上部のガイド走行体の斜視図、(B)は下部のガイド走行体の斜視図である。 第2タイプの引戸装置の要部横断平面図である。 (A)は摺動部材のラック部と緩衝部材の歯車部とが噛み合った状態の拡大図、(B)は本発明における引戸の動作を示す作用略示図である。 本発明における引戸装置を部屋の間仕切りとして使用した斜視図である。 (A)は本発明における戸閉具の内部の要部正面図、(B)は弾性引張具としてコイルスプリングを使用した戸閉具の内部の要部正面図である。 (A)はラック部がケーシング側に形成され緩衝部材が摺動部材に装着され且つフック部材が仮停止状態とした実施形態の戸閉具の内部を示す正面図、(B)は(A)においてフック部材の仮停止が解除された状態の内部を示す正面図、(C)は(A)のXd−Xd矢視断面図、(D)は第2ケーシング部側より見た内部構造を示す正面図である。
符号の説明
1…摺動部材、12…ラック部、2…フック部材、3…弾性引張具、31…ドラム部、32…ゼンマイ、33…線状部材、4…緩衝部材、42…歯車部、5…ケーシング、
7…ガイドレール、8…走行体、9…引戸。

Claims (9)

  1. ゼンマイによって回転するドラム部の外周適所に線状部材の一端が固着されてなる弾性引張具がケーシング内に設けられると共に、前記ゼンマイの弾性力に抗する抵抗力を発生する緩衝部材が設けられ、前記線状部材は、前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように摺動部材に連結され、前記摺動部材には前記フック部材が枢支連結され、前記ケーシングの前方側の出入口箇所に位置するときのみ揺動且つ傾斜状態で仮停止してなることを特徴とする戸閉具。
  2. ケーシングと、該ケーシング内に水平方向に移動するように装着された摺動部材と、前記ケーシングの先端より出入すると共に前記摺動部材に枢支連結されたフック部材と、前記ケーシングに回動自在に装着されたドラム部と,該ドラム部に内装され,中心端部がケーシング側に固定されると共に外周端部が前記ドラム部内に固着されたゼンマイと,長手方向一端が前記ドラム部の外周に固着された線状部材とからなる弾性引張具と、前記ゼンマイによる前記フック部材の弾性力を減少される抵抗力を発生する緩衝部材とからなり、前記線状部材の他端は前記摺動部材に連結され、該摺動部材は前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように弾性付勢され、前記フック部材は、前記ケーシングの出入口付近に位置するときのみ傾斜状態で仮停止してなることを特徴とする戸閉具。
  3. 請求項1又は2において、前記フック部材は、被係止縁と被当接縁とからなり、前記被係止縁は被当接縁よりも延出方向において短く形成され、且つその被係止縁は前記導入口側寄りに形成されてなることを特徴とする戸閉具。
  4. 請求項1,2又は3において、前記フック部材の下面側にはガイド突起が形成され、前記ケーシングには、前記ガイド突起を前記ケーシングの前後方向に案内する案内溝と、前記導入口側寄りで且つ前記案内溝に連続し,前記ガイド突起を案内して前記フック部材を前記導入口付近で水平面に揺動され,傾斜状態に仮停止される係止溝とが形成されてなることを特徴とする戸閉具。
  5. 請求項1,2,3又は4において、前記摺動部材にはラック部が形成され、前記緩衝部材はケーシング側に装着されると共に、前記ラック部と歯合して前記ゼンマイの弾性力に対する抵抗力を発生する歯車部が緩衝部材に具備されてなることを特徴とする戸閉具。
  6. 請求項1,2,3又は4において、前記ケーシングにはラック部が形成され、前記緩衝部材は前記摺動部材に装着されると共に、前記ラック部と歯合して前記ゼンマイの弾性力に対する抵抗力を発生する歯車部が緩衝部材に具備されてなることを特徴とする戸閉具。
  7. ゼンマイによって回転するドラム部の外周適所に線状部材の一端が固着されてなる弾性引張具がケーシング内に設けられると共に、前記ゼンマイの弾性力に抗する抵抗力を発生する緩衝部材が設けられ、前記線状部材は、前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように摺動部材に連結され、前記摺動部材には前記フック部材が枢支連結され、前記ケーシングの前方側の出入口箇所に位置するときのみ揺動且つ傾斜状態で仮停止してなる戸閉具と、ガイドレールと、該ガイドレールに沿って走行すると共に引戸を吊設する走行体と、前記戸閉具のフック部材に係止する係止具とからなり、前記引戸の戸閉終端位置にて前記係止具と前記フック部材とが係止して該フック部材の仮停止状態が解除されてなることを特徴とする引戸の戸閉装置。
  8. ケーシングと、該ケーシング内に水平方向に移動するように装着された摺動部材と、前記ケーシングの先端より出入すると共に前記摺動部材に枢支連結されたフック部材と、前記ケーシングに回動自在に装着されたドラム部と,該ドラム部に内装され,中心端部がケーシング側に固定されると共に外周端部が前記ドラム部内に固着されたゼンマイと,長手方向一端が前記ドラム部の外周に固着された線状部材とからなる弾性引張具と、前記ゼンマイによる前記フック部材の弾性力を減少される抵抗力を発生する緩衝部材とからなり、前記線状部材の他端は前記摺動部材に連結され、該摺動部材は前記ケーシング内を前方から後方に向かって移動されるように弾性付勢され、前記フック部材は、前記ケーシングの出入口付近に位置するときのみ傾斜状態で仮停止してなる戸閉具と、ガイドレールと、該ガイドレールに沿って走行すると共に引戸を吊設する走行体と、前記戸閉具のフック部材に係止する係止具とからなり、前記引戸の戸閉終端位置にて前記係止具と前記フック部材とが係止して該フック部材の仮停止状態が解除されてなることを特徴とする引戸の戸閉装置。
  9. 請求項7又は8において、前記戸閉具はガイドレール側に装着されてなることを特徴とする引戸の戸閉装置。
JP2006182010A 2006-06-30 2006-06-30 戸閉具及び引戸の戸閉装置。 Pending JP2008008104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006182010A JP2008008104A (ja) 2006-06-30 2006-06-30 戸閉具及び引戸の戸閉装置。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006182010A JP2008008104A (ja) 2006-06-30 2006-06-30 戸閉具及び引戸の戸閉装置。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008008104A true JP2008008104A (ja) 2008-01-17

Family

ID=39066551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006182010A Pending JP2008008104A (ja) 2006-06-30 2006-06-30 戸閉具及び引戸の戸閉装置。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008008104A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225054A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Daiken Co Ltd 引戸の引き込み装置
CN108590406A (zh) * 2018-06-11 2018-09-28 中山启家移门五金科技有限公司 自闭式移门系统
CN110185342A (zh) * 2018-07-12 2019-08-30 张秦鸣 一种隐藏式门吸结构
CN113770796A (zh) * 2021-09-24 2021-12-10 付晓倩 一种用于数控机床刀架上的防撞刀装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012225054A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Daiken Co Ltd 引戸の引き込み装置
CN108590406A (zh) * 2018-06-11 2018-09-28 中山启家移门五金科技有限公司 自闭式移门系统
CN110185342A (zh) * 2018-07-12 2019-08-30 张秦鸣 一种隐藏式门吸结构
CN113770796A (zh) * 2021-09-24 2021-12-10 付晓倩 一种用于数控机床刀架上的防撞刀装置
CN113770796B (zh) * 2021-09-24 2023-11-21 铜川恒兴设备管件有限公司 一种用于数控机床刀架上的防撞刀装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3930459B2 (ja) 引戸の戸閉装置
JP2006063767A (ja) 引戸の戸閉装置。
JP2008057259A (ja) 戸閉具及び引戸の戸閉装置
JP2006299578A (ja) 引戸又は引出しの引込み装置
JP2006045803A (ja) 引戸の戸閉装置。
US20050167300A1 (en) Storage box
JP2008008104A (ja) 戸閉具及び引戸の戸閉装置。
JP4969125B2 (ja) 可動体の自動スライド装置
JP2006200301A (ja) 引戸の引き込み装置
JP2021536540A (ja) スライド式パネルおよびドアのための衝撃吸収制動装置
JP2008057258A (ja) 戸閉具及び引戸の戸閉装置
JP5290538B2 (ja) 引戸の引込み装置及び引戸装置
JP4808200B2 (ja) 戸の緩衝装置および戸構造
JP2013047449A (ja) 開き扉制動装置
JP2005171482A (ja) 室内における間仕切り用引戸装置
JP2012245836A (ja) カップホルダー
JP4152867B2 (ja) キャビネットにおける引戸の戸閉装置。
JP5016350B2 (ja) 車両用物入装置
JP4039671B2 (ja) ソフトクローザ機構
JP3398650B2 (ja) 引戸の自閉装置
JP2007231524A (ja) 戸閉具
JP2009019466A (ja) フラット引戸装置
JP2004089221A (ja) 収納具
JP6966222B2 (ja) 間仕切り
JP7477871B2 (ja) 引戸ストッパ機構、並びに、引戸