JP2007231524A - 戸閉具 - Google Patents

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信行 青野
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【課題】食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具,キャビネット又は部屋の間仕切りにおける引戸において、特に引戸の戸閉側端部付近に近接させることで、その引戸を戸閉側端部に強制的に引き寄せるとともに、その戸閉終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好な戸閉動作にする戸閉具を提供すること。
【解決手段】弾性部材3によってケーシングA内の前方側から後方側に移動する摺動部材1にフック2が枢支連結されること。前記ケーシングA内の前後方向両側箇所に亘って配置された無端可撓部材4をその回転方向に対して抵抗力を発生する緩衝部材7が設けられること。前記摺動部材1は前記無端可撓部材4の一部に連結され、前記フック2は前記ケーシングAの前方側に位置するときのみ前傾状態で仮停止状態が維持されること。
【選択図】図1

Description

本発明は、食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具,キャビネット又は部屋の間仕切りにおける引戸において、特に引戸の戸閉側端部付近に近接させることで、その引戸を戸閉側端部に強制的に引き寄せるとともに、その戸閉終了間際における引戸の速度が適正に減速され良好な戸閉動作にすることができる戸閉具に関する。
従来、特許文献1等に見られるような引戸装置が存在している。そして食器棚,本棚,陳列棚等の種々の収納家具には、ガラス窓を備えた引戸が装着されることが多い。この引戸は、小さい間口の収納家具であれば間口箇所の上下にガイドレールが形成され、ガラス板の上下端部がそのガイドレールに挿入された極めて簡単な構造のものでよい。しかし、高級な家具や高級なキャビネットでは、引戸の開き及び閉めの動作にも重厚且つ上品であることが要求される。特に、大型の家具又は部屋の仕切りとして使用される引戸は、特に大型となり、それゆえに、引戸自体の重量も極めて大きくなる。
特開2002−138739号
このような大型の引戸は、その重量が重いため、引戸が一旦,移動し始めるとその勢いにより、キャビネットの枠に大きな衝撃を有して衝突状に当接するおそれがある。このような状態は、家具の品質を低下させ、高級家具やキャビネットの特性として相応しいものとはいえない。さらに、部屋の仕切りとして使用される引戸においても、動作に静粛さが要望されるものであり、前述したように大きな衝撃を有して戸当たりに衝突状に当接するおそれがあり、このような引戸は、高級な室内では、決して相応しいものとはいえない。また、前述したような引戸の戸閉側端部における戸閉の衝突状態を防止しようとすると、結局,引戸の戸閉動作の勢いをなるべく小さくすることになり、それゆえに引戸の戸閉状態が不完全なものになりやすい。
このようなことも家具の品質を低下させる原因となる。さらに、引戸の戸閉動作における緩衝機能を有するものでは、その装置が大型化することが多く、それゆえに戸閉装置が引戸装置の外部に露出してしまい、余分なスペースを必要とし、且つその外観も損なうことになる。また、引戸を開けるときに、把手の位置によっては、引戸には移動方向にモーメントがかかり、引戸がガイドレールに対して傾斜してしまうことがあり、開閉動作が安定しにくいことがありうる。
このため、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、戸閉終了間際における引戸の速度を適正に減速させて、引戸開閉時における動作を良質なものとし、さらにその戸閉装置の取付けスペースを僅かなものとし、装置の組付けも極めて簡単にすることを実現することである。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、弾性部材によってケーシング内の前方側から後方側に移動する摺動部材にフックが枢支連結され、前記ケーシング内の前後方向両側箇所に亘って配置された無端可撓部材をその回転方向に対して抵抗力を発生する緩衝部材が設けられ、前記摺動部材は前記無端可撓部材の一部に連結され、前記フックは前記ケーシングの前方側に位置するときのみ前傾状態で仮停止状態が維持されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
次に、請求項2の発明は、上面にフック案内溝を有するケーシングと、該ケーシング内を水平方向に移動する摺動部材と、一部が前記フック案内溝より突出すると共に前記ケーシングにて前記摺動部材に枢支連結されたフックと、前記摺動部材を前記ケーシングの前方側から後方側に向かって移動させるように弾性付勢する弾性部材と、前記ケーシング内の前後方向両側箇所に配置された主案内輪と従案内部と、前記主案内輪と従案内部に巻掛けられると共に前記主案内輪とは常時噛合う無端可撓部材と、前記主案内輪に装着され且つ該主案内輪の回転方向に対して抵抗力を発生する緩衝部材とからなり、前記無端可撓部材の一部と摺動部材が連結され、前記フックは、前記ケーシングの前方側に位置するときのみ前傾状態で仮停止状態が維持されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明は、前述の構成において、前記フックは、被係止片と被当接片とからなり、前記被係止片は被当接片よりも延出方向において短く形成され、且つその被係止片は前記ケーシングの前方側寄りに形成されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明は、前述の構成において、前記フックにはガイド突起部が形成され、前記ケーシングの前方側には、前記ガイド突起部を案内して前記フックを垂直面上に揺動させると共に前傾状態に仮停止させる揺動案内部を有するフックガイド部が形成されてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明は、前述の構成において、前記無端可撓部材は、チェーンとし、前記主案内輪は前記チェーンとした無端可撓部材と噛みあうスプロケットとしてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。次に、請求項6の発明は、前述の構成において、前記無端可撓部材と摺動部材は、前記ケーシングの幅方向において並列配置されると共に、前記無端可撓部材は摺動部材の移動方向と略平行となるようにしてなる戸閉具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明は、緩やかな引戸の戸閉動作を得ることができる。また、使用する引戸装置の引戸の閉じ方向減速距離を長くすることができ、しかもケーシングは、その長手方向において比較的短く形成することが可能となる。請求項2の発明は、引戸の戸閉側端部付近に近接させることで、その引戸を戸閉側端部に強制的に引き寄せると共に、その戸閉終了間際における引戸の速度が緩やかに減速され良好な戸閉動作を得ることができる。さらに戸閉装置を小型なものとし、引戸装置への装着箇所のスペースを小さくすることができる。また、引戸装置への取付等の組付けが簡単である。
請求項3の発明は、固定ガイドとフックとの係止が良好に行なわれる。請求項4の発明は、簡単な構成にて戸閉のための動作をスムーズにすることができる。請求項5の発明によって、無端可撓部材は、チェーンとし、前記主案内輪は前記チェーンとした無端可撓部材と噛みあうスプロケットとしたことで、前記摺動部材の移動を減速させる動作を安定したものにすることができる。次に、請求項6の発明によって、前記ケーシング内において、摺動部材,主案内輪,従案内部及び無端可撓部材等をコンパクトにまとめてケーシング内に収めることができ、それゆえにより一層、戸閉具を小型にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の戸閉具は、図4に示すように、引戸20に装着されるものであって、主にケーシングA,摺動部材1,フック2,弾性部材3、無端可撓部材4、主案内輪5,従案内部6及び緩衝部材7等から構成される。また、前記引戸20を案内するガイドレール22側には、固定ガイド16が装着される(図1参照)。
そして、前記弾性部材3によってケーシングA内の前方側から後方側に移動する摺動部材1にフック2が枢支連結され、前記ケーシングA内の前後方向両側箇所に亘って配置された無端可撓部材4をその回転方向に対して抵抗力を発生する緩衝部材7が設けられ、前記摺動部材1は前記無端可撓部材4の一部に連結され、前記フック2は前記ケーシングAの前方側に位置するときのみ前傾状態で仮停止状態が維持する構造とするものである。
まず、本発明の戸閉具において、前記摺動部材1,フック2,弾性部材3、無端可撓部材4、主案内輪5,従案内部6及び緩衝部材7等が前記ケーシングA内部の所定位置に装着されたものである〔図1(A),(B),(C)参照〕。前記摺動部材1は、ケーシングA内を水平方向で且つ該ケーシングAの前後方向に沿って移動する。前記摺動部材1の摺動本体部1aには、フック支持部1bが形成されている(図2,図3参照)。そして、前記フック支持部1bに後述するフック2が垂直面上を揺動自在に装着される。
前記摺動本体部1aは、後述するケーシングA内に形成された摺動室11に配置され、前記摺動部材1がケーシングAの前後方向を適正且つ安定した状態で往復移動することができるようになっている〔図1(B),(C)参照〕。この摺動部材1の移動動作は、前記引戸20の開閉時に行なわれることになる。前記摺動本体部1aには、後述するコイルスプリング状の弾性部材3の長手方向一端側が連結される摺動側弾性部材連結部1cが形成され、該摺動側弾性部材連結部1cに弾性部材3の一端側が連結される。
該弾性部材3によって、前記摺動部材1は、ケーシングAの前方側から後方側に向かって移動させるように、常時,弾性付勢する役目をなしている。すなわち、前記弾性部材3は、戸閉端部付近に到達したときに、前記引戸20を戸閉方向に移動させる方向に弾性付勢することになるものである。前記摺動部材1には、後述する無端可撓部材4の一部と連結固着する無端可撓部材連結部1dが形成されている。
該無端可撓部材連結部1dは、図2(D)に示すように、断面略コ字形状をなしており、前記無端可撓部材4を上下方向に挟持し、ピン部材1eによって、前記無端可撓部材連結部1dと無端可撓部材4とを貫通するようにして、無端可撓部材連結部1dに無端可撓部材4を連結固着するものである。
次に、フック2は、図2(C),図3等に示すように、主に、揺動基部2a,フック部2b,ガイド突起部2cとから構成される。その揺動基部2aには、前記摺動部材1のフック支持部1bに形成された枢支軸1bが挿入される枢支孔2aが形成され、前記枢支軸1bが枢支孔2aに挿入されることで、摺動部材1とフック2とが連結され、該フック2は前記摺動部材1に対して垂直面上を揺動自在となる。
そのフック部2bは、被係止片2bと被当接片2bから構成され、前記被係止片2bは被当接片2bよりも延出方向において短く形成され、且つ前記被係止片2bは、前記ケーシングAの前方側寄りに形成されている。すなわち、前記被係止片2bは、被当接片2bよりもその高さ方向の寸法が低く形成されている。また、前記被係止片2bと被当接片2bとは、略平行状態となるように突出している。また、被係止片2bと被当接片2bとの間の形状は略U字形状の凹み部2bとなっており、その凹み部2bに固定ガイド16が挿入するものである。
また、前記ガイド突起部2cは、後述するケーシングAに形成されたフックガイド部12に挿入して、前記フック2をケーシングAの長手方向に沿って安定した状態で移動させると共に、そのフック2の揺動動作を正確に行わせるように案内する役目をなすものである〔図3(C)参照〕。そして、前記フック2は、前記揺動支持部2aを中心として、前記摺動部材1のフック支持部1bを水平面上を揺動することができる。
次に、ケーシングAは、幅方向において2つに分割された2部材から構成されたものであって、第1ケーシング部A及び第2ケーシング部Aとから構成される〔図2(B)参照〕。前記第1ケーシング部Aは、第2ケーシング部Aと共に前記摺動部材1,フック2,弾性部材3,無端可撓部材4,主案内輪5,従案内部6及び緩衝部材7が装着されるものである。
前記ケーシングAの上面には、フック案内溝13が形成されている。該フック案内溝13は前記ケーシングAの前方から後方に亘って形成されたものであり、後述するフック2のフック部2bがケーシングAの上面より突出しながら、前記フック案内溝13をケーシングAの前後方向に沿って、移動することができるようになっている〔図1(B),(C)参照〕。
その第1ケーシング部Aと第2ケーシング部Aのそれぞれの内面側には、ガイドベース10が形成されている。そして、前記第1ケーシング部Aと、第2ケーシング部Aとを接合することにより両ガイドベース10,10によって、前記ケーシングA内部上方側に前記摺動部材1が収納される摺動室11が形成される。前記ケーシングAと該摺動室11は、ケーシングAのフック案内溝13の直下に位置することになる。
次に、前記フックガイド部12は、図3に示すように、前述したように、前記フック2のガイド突起部2cが挿入し、前記フック2が安定した状態でケーシングAの前後方向の移動及び揺動動作を案内する部位である。そのフックガイド部12は、図3(C)に示すように、直線スリット状に形成された直線摺動案内部12aと、且つ前記フック2を揺動させる揺動案内部12bとから構成されている。前記直線摺動案内部12aは、前記フック2が摺動部材1とともにケーシングA内の摺動室11を前後方向に移動するときにフック2の移動を支持する役目をなしている。また、揺動案内部12bは、フック2が揺動動作を行うときに安定した状態で移動することができるようになっている。
前記フック2は、図3(B),(C)に示すように、ガイド突起部2cが前記揺動案内部12bによって案内されることにより、そのフック2に装着された弾性部材3の弾性力に抗して仮停止状態となる。この仮停止状態は、前記ケーシングAのフック案内溝13の前方側で、前記フック2が前傾した状態で留まるものである〔図3(B)参照〕。
そして、その仮停止状態では、前記フック2は、多少の振動等では動作しないが、前記ケーシングAの後方側へ向かう押圧力がかけられて、前傾状態から略垂直状態となるときに、前記ガイド突起部2cが前記揺動案内部12bから直線摺動案内部12aに移動して、仮停止状態が解除され、前記弾性部材3の弾性力にて、前記フック2は、ケーシングAの後方に移動する〔図5(A)乃至(C)参照〕。この仮停止状態の解除は、後述する固定ガイド16にフック2が当接することにより行われる。
前記第2ケーシング部A内には、弾性部材収納部14が形成されている。また、該弾性部材収納部14は、略C字形状の通路が形成されるように、第2ケーシング部A2 の内方から幅方向に沿って壁板が突出するように形成されたものである。そして、その弾性部材収納部14の終端箇所には、弾性部材連結部15が形成されている。その弾性部材収納部14には、前記弾性部材3のコイルスプリング状の弾性部3aが略横倒し状のU字形状に折り曲げられて収納される〔図1(C)参照〕。特に、前記弾性部材収納部14において前記弾性部材3がカーブする部分は、円弧状或いはC字形状に形成され、その弾性部3aが前記カーブ箇所においても均一に伸縮可能となるように収納される。
次に、前記ケーシングAの内面側において、その前後方向両側箇所には主案内輪5と従案内部6とが配置され、前記主案内輪5と従案内部6に無端可撓部材4が巻掛けられている。該無端可撓部材4と摺動部材1は、前記ケーシングAの幅方向において並列配置されると共に、前記無端可撓部材4は摺動部材1の移動方向と略平行となるようにしている。また、前記無端可撓部材4は、前記弾性部材3とも並列するように配置される〔図1(A),図6等参照〕。さらに、その主案内輪5は、緩衝部材7の軸部7aに装着されている。その主案内輪5と従案内部6には、スプロケットが使用されている。また、無端可撓部材4は、前記スプロケットとした主案内輪5及び従案内部6に噛み合うチェーンが使用されている。
そして、前記無端可撓部材4は、前記緩衝部材7から前記主案内輪5を介して、その回転方向に対する抵抗力Tを発生するものである(図6参照)。前記従案内部6の別の実施形態としては、前記スプロケットとした無端可撓部材4が滑動可能な円弧状の案内面としてもかまわない。また、特に図示しないが、前記無端可撓部材4は、歯付きベルトが使用され、前記主案内輪5及び従案内部6は、歯付きベルトに対応する歯車状のベルト車が使用される実施形態も存在する。
前記緩衝部材7は、軸部7aが緩衝容器7bに装着され、該緩衝容器7bにはフランジ7c,7cが形成された構造のものである。そのフランジ7c,7cを介して緩衝容器7bが第2ケーシング部Aに装着される。その緩衝容器7bには、前記軸部7aに連結された主案内輪5の回転方向に対して抵抗力Tを生じる機構となっており、たとえば、内部にグリース等の高粘度の材質があり、軸部7aの軸に掻き混ぜ専用の板片が装着され、軸部7aによって伝達された外力に対する抵抗力Tを生じるというものである。しかし、この構造に限定されるものではない。その緩衝部材7は、前記弾性部材3の弾性力Fを減少させる役目をなすものである。前記弾性部材3の弾性力Fは、図6に示すように、緩衝部材7が発生する抵抗力Tよりも大きいことが条件であるが、その弾性力Fと抵抗力Tとの差は適宜に設定される。
前記緩衝部材7によって、前記主案内輪5を介して前記無端可撓部材4は、摺動部材1をケーシングA後方側に移動させる弾性力Fに対する抵抗力Tを生じて、弾性力Fから抵抗力Tを差し引いた戸閉力Pにより、摺動部材1及びフック2をケーシングA後方側に移動させるものである(図6参照)。すなわち、引戸20を支持する引戸案内具は、F−T=Pによる力にて移動するものであり、また引戸20の初速Vnを、固定ガイド16がフック2と係止した状態から戸閉が完了するまでの戸閉力Pによる低速な速度Vmとすることができるものである(図7参照)。
前記摺動部材1は、前述したように、前記弾性部材3と、前記無端可撓部材4の一部とそれぞれ連結している。そして、前記摺動部材1とフック2とは、弾性部材3からの弾性力Fと、無端可撓部材4に間接的に連結される緩衝部材7からの抵抗力Tとの相反する力を受けるようになっている〔図1(A)参照〕。
次に、固定ガイド16は、前記戸閉具に装着されたフック2と係止するものである。本発明における戸閉具は、引戸20に装着され、前記固定ガイド16は引戸20が装着されるガイドレール22の端部箇所付近に設けられる。その引戸装置の構成は、前記引戸20の上方且つ幅方向の端部箇所に切除部が形成され、その切除部内に前記ケーシングAが装着される。そして、前記固定ガイド16は、前記ガイドレール22の端部で、且つ前記ケーシングAのフック2と当接可能となる位置に設置される。
前記引戸20の戸閉側とは、その引戸20を閉めたときに、キャビネット又は部屋の間仕切りにおける引戸枠に当たる側のことである。その引戸案内具21は、ハングローラタイプで、走行本体部21aとローラ部21bとから構成されている。そのガイドレール22のレール部22aに前記引戸案内具21のローラ部21bが移動可能に載置されている。
次に、本発明における戸閉装置による引戸20の戸閉動作を図5に基づいて説明する。まず、引戸20の戸閉動作を説明すると、摺動部材1とフック2と枢支連結されており、その初期状態でフック2がケーシングAのフックガイド部12の揺動案内部12bに係止され、フック2は前記ケーシングA前方にて前傾し、仮停止状態にある〔図5(A)参照〕。そして、開き状態の引戸20が戸閉方向に移動して、前記固定ガイド16の位置に到達し、該固定ガイド16が前記フック2に案内されると、前記固定ガイド16の先端が前記フック2の被当接片2bに当接する。
さらに、前記引戸20が戸閉方向に移動すると、前記固定ガイド16が被当接片2bを押し付けるように作用し、前記フック2が摺動部材1に対して揺動しながら前記ガイド突起部2cが前記揺動案内部12bから離脱して直線摺動案内部12aに移動して、前記フック2の仮停止状態が解除される。具体的には、前記固定ガイド16が前記被当接片2bを押圧することによって、図2(A)において、前記フック2は時計方向に揺動しながら、前記ガイド突起部2cが前記揺動案内部12bから離脱し、前記フック2の仮停止状態を解除すると共に、前記固定ガイド16が前記被係止片2bと被当接片2bとの間の略U字形状の凹み部2b内に挿入する〔図5(C)参照〕。
このようにして、前記フック2は、フック案内溝13に沿って移動可能な状態となる。さらに、前記フック2が枢支連結されている前記摺動部材1は、前記弾性部材3の弾性力FによってケーシングAの後方側に向かって弾性的に付勢されており、前記弾性部材3の弾性力Fによって、前記摺動部材1及びフック2は、前記フック案内溝13に沿って前記ケーシングAの後方側に移動しようとする。
一方、前記摺動部材1は、無端可撓部材連結部1dを介して前記無端可撓部材4の一部と連結固着されており、前記緩衝部材7の軸部7aに固着されている主案内輪5に巻き付けられた前記無端可撓部材4が前記摺動部材1をケーシングAの後方側に移動させる弾性力Fに対して、抵抗力Tを生じる。そして、前記弾性力Fから抵抗力Tを差し引いた戸閉力Pにより、摺動部材1及びフック2をケーシングA後方側に移動させる(図6参照)。
このようにして、前記引戸20は、F−T=Pによる力にて移動するものであり、手動によって、前記引戸20を戸閉方向に移動させるときの初速Vnは、前記フック2が固定ガイド16に係止した状態から戸閉が完了するまでの動作を前記戸閉力Pによって緩やかな低速とした速度Vmとし、戸閉完了直前の動作を極めて静粛なものにすることができる(図7参照)。
(A)は戸閉具の横縦平面図、(B)は(A)のX−X矢視断面図、(C)は(A)のX−X矢視断面図である。 (A)は戸閉具の要部拡大縦断側面図、(B)は戸閉具の要部拡大縦断正面図、(C)は摺動部材及びフックの拡大側面図、(D)は摺動部材及びフックの拡大正面図である。 (A)はフックが前傾する直前の状態を示す要部拡大縦断側面図、(B)はフックが前傾して仮停止の状態を示す要部拡大縦断側面図、(C)は(B)を背面側からみた状態図である。 (A)は本発明の戸閉具が引戸装置に装着された状態の一部断面にした状態図、(B)は本発明の戸閉具が引戸に装着された状態を示す一部断面にした要部拡大図、(C)は本発明の戸閉具が引戸に装着された状態を示す要部正面図である。 (A)乃至(C)は本発明の戸閉具によって引戸の戸閉動作の減速する状態を示す作用行程図である。 緩衝部材による抵抗力と引戸の戸閉力との関係を示す作用図である。 引戸の動作を示す作用図である。
符号の説明
A…ケーシング、1…摺動部材、3…弾性部材、2…フック、4…無端可撓部材、
5…主案内輪、6…従案内部。

Claims (6)

  1. 弾性部材によってケーシング内の前方側から後方側に移動する摺動部材にフックが枢支連結され、前記ケーシング内の前後方向両側箇所に亘って配置された無端可撓部材をその回転方向に対して抵抗力を発生する緩衝部材が設けられ、前記摺動部材は前記無端可撓部材の一部に連結され、前記フックは前記ケーシングの前方側に位置するときのみ前傾状態で仮停止状態が維持されてなることを特徴とする戸閉具。
  2. 上面にフック案内溝を有するケーシングと、該ケーシング内を水平方向に移動する摺動部材と、一部が前記フック案内溝より突出すると共に前記ケーシングにて前記摺動部材に枢支連結されたフックと、前記摺動部材を前記ケーシングの前方側から後方側に向かって移動させるように弾性付勢する弾性部材と、前記ケーシング内の前後方向両側箇所に配置された主案内輪と従案内部と、前記主案内輪と従案内部に巻掛けられると共に前記主案内輪とは常時噛合う無端可撓部材と、前記主案内輪に装着され且つ該主案内輪の回転方向に対して抵抗力を発生する緩衝部材とからなり、前記無端可撓部材の一部と摺動部材が連結され、前記フックは、前記ケーシングの前方側に位置するときのみ前傾状態で仮停止状態が維持されてなることを特徴とする戸閉具。
  3. 請求項1又は2において、前記フックは、被係止片と被当接片とからなり、前記被係止片は被当接片よりも延出方向において短く形成され、且つその被係止片は前記ケーシングの前方側寄りに形成されてなることを特徴とする戸閉具。
  4. 請求項1,2又は3において、前記フックにはガイド突起部が形成され、前記ケーシングの前方側には、前記ガイド突起部を案内して前記フックを垂直面上に揺動させると共に前傾状態に仮停止させる揺動案内部を有するフックガイド部が形成されてなることを特徴とする戸閉具。
  5. 請求項1,2,3又は4において、前記無端可撓部材は、チェーンとし、前記主案内輪は前記チェーンとした無端可撓部材と噛みあうスプロケットとしてなることを特徴とする戸閉具。
  6. 請求項1,2,3,4又は5において、前記無端可撓部材と摺動部材は、前記ケーシングの幅方向において並列配置されると共に、前記無端可撓部材は摺動部材の移動方向と略平行となるようにしてなることを特徴とする戸閉具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101175942B1 (ko) 2010-02-19 2012-08-22 (주)삼우 도어구조 및 그 제조방법

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