JP5016350B2 - 車両用物入装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用物入装置に関するものである。
自動車などの車両には、車室内にカップホルダ装置などの車両用物入装置が各種設けられている。このような車両用物入装置には、物入装置本体に対して、開閉可能な蓋体を備えると共に開時に蓋体を収容し得るようにした省スペース型のものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
従来の省スペース型の車両用物入装置は、例えば、図9〜図12(主に図11参照)に示すように、物入部1と蓋案内部2とを有する物入装置本体3を備えている。物入装置本体3は、物入部1が主な構成とされており、その上部には開口部を有している。蓋案内部2は、物入部1上部の開口部の位置から物入部1の奥側(外側)の位置にかけて付設されている。この場合、物入部1と蓋案内部2とは一体に形成されている。
また、この物入装置本体3に対し、物入部1の開口部の位置と、物入部1の奥側の位置との間を蓋案内部2に沿って移動することにより開閉可能な蓋体4を備えている。
そして、物入装置本体3(物入部1)側部の下部と、蓋体4側部の開閉方向の中間部との間には、蓋体4を開閉させる開閉機構として開閉用アーム5が、回転軸6,7を介して連結軸着されている。
更に、物入装置本体3(蓋案内部2)側部と、蓋体4の側部との間に、物入部1の開口部を閉成する横向きの閉成姿勢から物入部1の奥側に収容される縦向きの開成姿勢へと蓋体4の姿勢を変更可能な姿勢変更機構8が設けられる。
この姿勢変更機構8は、カム機構とされている。即ち、姿勢変更機構8は、蓋体4の開閉方向の奥部に設けられたガイド軸9と、物入装置本体の奥部側面に設けられてガイド軸9をガイドする姿勢変更用カム溝10とで構成されている。この姿勢変更用カム溝10は、手前側へ凸となる縦長のほぼ円弧形状を呈している。
そして、物入装置本体3と蓋体4との間に、蓋体4を開方向へ付勢可能な付勢手段11が設けられる。この付勢手段11は、姿勢変更機構8(カム機構)の部分に設けられている。即ち、付勢手段11は、ガイド軸9と、物入装置本体3(蓋案内部2)側部の奥部下部で且つ姿勢変更用カム溝10の軸線から外れた位置に設けられた係止点12との間に引張バネ13を介装することによって構成されている。
更に、図10に示すように、付勢手段11による付勢力を減衰可能な減衰手段14を備えている。この減衰手段14は、開閉用アーム5に取付けられた粘性ダンパ15(双方向ダンパ)と、この粘性ダンパ15の入力軸に取付けられた入力ギヤに噛み合うように物入装置本体3の側面に設けられたセクタギヤ16とで構成されている。このセクタギヤ16は、回転軸7を中心とする円弧状に形成されている。また、粘性ダンパ15は、図9、図10では図面の都合上、取付座のみが示されており、粘性ダンパ15は、この取付座に取付けられる。
なお、物入装置本体3と蓋体4との間には、図示しないロック機構が設けられている。
このような構成によれば、図9、図11に示すような、物入装置本体3(の開口部)が閉じた状態からロック機構を外すと、付勢手段11の付勢力によって蓋体4が引張られ、蓋体4が、蓋案内部2に沿って、物入部1の開口部の位置から物入部1の奥側(外側)へと移動される。これによって、図10、図12に示すように、物入装置本体3(の開口部)が開かれる。
併せて、姿勢変更機構8により、物入部1を閉成する横向きの閉成姿勢から蓋案内部2に収容される縦向きの開成姿勢へと、蓋体4は姿勢を変更される。
この際、付勢手段11である引張バネ13が収縮して、姿勢変更機構8のガイド軸9を姿勢変更用カム溝10の上端側から下端側へと移動させることにより、蓋体4の開動作と、蓋体4の姿勢変更とが同時に行われる。
加えて、蓋体4の移動に伴って開閉用アーム5が奥側へ揺動されることで、開閉用アーム5の部分に取付けられた減衰手段14が機能し、付勢手段11による付勢力が減衰されるので、蓋体4はゆっくりした動きで開かれることとなる。
こうして、物入装置本体3が開くと、物入装置本体3に対して物を収容することが可能となる。この際、開時に蓋体4が蓋案内部2の奥側へ移動され収納されることにより、省スペース化が図られている。
なお、物入装置本体3を閉じる場合には、付勢手段11による付勢力および減衰手段14による減衰力の両方に抗して蓋体4を蓋案内部2から物入部1へと移動させるようにする。
特開2002−178818号公報
しかしながら、上記従来の省スペース型の車両用物入装置では、姿勢変更機構8をガイド軸9と姿勢変更用カム溝10とで構成していたので(カム機構としていたので)、蓋体4の開閉動作と蓋体4の姿勢変更動作とを全域に亘ってうまく同調させるのが難しかった(図13参照)。これにより、無駄なガタや、カム機構による押し進め角や、抵抗の変化などが生じてしまい、滑らかな動きを得ることが困難となっていた。
また、蓋体4の開き始め(開成初期)や開き終わり(開成後期)などに、姿勢変更量(或いは姿勢変化量)や開き速度の差が急激に大きくなる不連続動作或いは段付動作を生じていた。
より具体的には、開成初期は、図14に示すように、回転軸6を中心とする蓋体4の姿勢変更が主体となるため、開閉用アーム5の動きが少なく、開閉用アーム5の部分に設けられた減衰手段14がほとんど機能しない。よって、蓋体4の開き速度が早くなってしまう。
開成中期は、図15に示すように、回転軸7を中心とする開閉用アーム5の動きが主体となるため、減衰手段14が機能し、蓋体4の開き速度が急激に減速される。
開成後期は、図16に示すように、ガイド軸9を中心とする蓋体4の姿勢変更が主体となるため、開閉用アーム5の動きが再び少なくなり、開閉用アーム5の部分に設けられた減衰手段14や、付勢手段11がほとんど機能しない。よって、蓋体4の開き速度に影響する要素は自重の変化のみとなり、速度のコントロールが不可能となる。
一方、付勢手段11として引張バネ13を用いているが、この引張バネ13は、直線運動を行う装置に用いられた時には、図17に示すような一次曲線的(直線的)な特性を示すのに対し、図9〜図12に示すような回転運動や非直線運動を行う装置に用いられた場合には回転方向分力の影響を受け、例えば、図18に示すような複雑な曲線の特性となってしまうため、扱い難くなる。
これらのことから、ガイド軸9と姿勢変更用カム溝10とを用いた姿勢変更機構8では、蓋体4の開き速度特性を滑らかにコントロールするのが難しかった。この場合には、図19に示すような開き速度特性となっていた。
同様の理由から、蓋体4を閉じる時の操作力特性も滑らかにはならず、スムーズな操作感を得るのが難しかった。
更に、物入装置本体3を、物入部1と蓋案内部2とに構造分化していたので、その分、物入部1の容積が小さくなっていた。
また、付勢手段11を、姿勢変更機構8に付設させ、減衰手段14を、開閉機構の部分に付設させる(ことしかできない)ようにしていたので、付勢手段11や減衰手段14の効き方を選択(設定・調整)する余地が少なかった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、上面に開口部を有する物入装置本体と、倒伏状態で前記開口部の上部に位置することにより前記開口部を閉成可能な閉成位置と、起立状態で開口部の上部から退避することにより前記開口部を開成可能な開成位置との間を、往復移動および姿勢変更自在に設けられた蓋体と、物入装置本体と蓋体との側部間に設けられて、前記蓋体を、閉成位置と開成位置との間で往復移動可能な開閉機構と、物入装置本体と蓋体との側部間に設けられて、前記蓋体を、倒伏状態と起立状態との間で姿勢変更可能な姿勢変更機構と、蓋体を付勢可能な付勢機構と、付勢機構の付勢力を減衰可能な減衰機構とを備えた車両用物入装置において、
前記開成位置が、物入装置本体の内側で且つ物入装置本体の奥壁と対向する位置に設定され、前記開閉機構が、物入装置本体の下部と、蓋体の移動方向の中間部との間を、開閉中心軸部および第一支軸部を介して連結する開閉用アームを備え、前記姿勢変更機構が、物入装置本体の手前部と、蓋体の奥部との間を、傾動中心軸部および第二支軸部を介し連結する姿勢変更用アームを備え、
前記付勢機構が、物入装置本体と蓋体との間に介装可能なトーションバネを備えると共に、前記開閉中心軸部の周辺部と、傾動中心軸部の周辺部とに対して、トーションバネを取付可能なトーションバネ取付部がそれぞれ設けられることより、2つのトーションバネ取付部のうちの少なくとも1つに対して、トーションバネを選択的に取付可能な構成を備え、
前記減衰機構が、ダンパ装置と、該ダンパ装置の入力ギヤと噛み合うセクタギヤとを備えると共に、前記開閉用アームと物入装置本体との間、および、姿勢変更用アームと物入装置本体との間の、一方にセクタギヤがそれぞれ設けられ、他方に各セクタギヤに対するダンパ装置を取付可能なダンパ装置取付部がそれぞれ設けられることにより、2つのダンパ装置取付部のうちの少なくとも1つに対して、ダンパ装置を選択的に取付可能な構成を備えた車両用物入装置を特徴としている。
請求項1の発明によれば、上記構成により、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、姿勢変更機構が、物入装置本体の手前部と、蓋体の奥部との間を、傾動中心軸部および第二支軸部を介し連結する姿勢変更用アームを備えることにより、容易に開閉機構の開閉用アームとの同調を図ることができ、以て、蓋体の開き始めから開き終わりまでの間の急激な姿勢の変化をなくすようにすることができる。また、付勢機構としてのトーションスプリングは、回転運動を行う装置に対して一次曲線的(直線的)な特性を得ることができる。これらのことから、蓋体の開時の速度特性や閉時の操作力特性を容易に滑らかなものとすることが可能となる。更に、開成位置を、物入装置本体の内側で且つ物入装置本体の奥壁と対向する位置に設定したことにより、物入装置本体を、物入部と蓋収容部とに構造分化しなくて済むようになるので、その分、物入装置本体の容積を大きく確保することができる。そして、2つのトーションバネ取付部と2つのダンパ装置取付部とを自由に選択して使用することができるので、その組合せによって、トーションバネやダンパ装置の効き方を、自由に選択することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成について説明する。
自動車などの車両には、車室内にカップホルダ装置など車両用物入装置が各種設けられている。このような車両用物入装置には、物入装置本体に対して、開閉可能な蓋体を備えると共に、開時に蓋体を収容し得るようにした省スペース型のものが存在する。
図1〜図4に示すように、この実施例にかかる省スペース型の車両用物入装置21は、上面に開口部22を有する物入装置本体23を備えている。
この物入装置本体23は、手前側部材24と奥側部材25とに分割された二分割構造を備えており、手前側部材24と奥側部材25とは、爪嵌合部26などを介して、ワンタッチで組合せられるように構成されている。
ここで、手前側部材24は、手前壁部24aと、両側壁部24bと、底壁部24cとを備えている。また、奥側部材25は、奥壁部25aと、両側壁部25bと、底壁部25cとを備えている。手前側部材24の両側壁部24bと、奥側部材25の両側壁部25bとは、組合せた時に、所要の間隙部27(図1参照。以下同様)を有して一部が重なるように構成されている。手前側部材24の両側壁部24bと、奥側部材25の両側壁部25bとの重複部分28(図1参照。以下同様)は、手前側部材24の両側壁部24bが内側に位置し、奥側部材25の両側壁部25bが外側に位置するように構成されている。また、手前側部材24の底壁部24cは、物入装置本体23の底壁全面に及ぶ大きさのものとされ、奥側部材25の底壁部25cは、手前側部材24の底壁部24cの奥側端縁部を下面側から当接支持する所要幅の重複代とされている。
また、物入装置本体23は、倒伏状態(横向きの閉成姿勢。図3参照)で開口部22の上部に位置することにより開口部22を閉成可能な閉成位置と、起立状態(縦向きの開成姿勢。図4参照)で開口部22の上部から退避することにより開口部22を開成可能な開成位置との間を、往復移動および姿勢変更自在に設けられた蓋体31を備えている。この蓋体31は、アウタ部材32とインナ部材33とによって構成されている(図3参照)。アウタ部材32とインナ部材33とは、この場合、ネジ止めによって組付けられるようになっている。インナ部材33の両側部からは、上記した側壁部24bと側壁部25bとの間の間隙部27へ挿入配置可能な脚部34が突設されている。この脚部34は、蓋体31に対してほぼ面直に設けられている。脚部34には、補強用のリブなどが適宜形成されている。
更に、車両用物入装置21は、物入装置本体23と蓋体31との側部間に設けられて、蓋体31を、閉成位置と開成位置との間で往復移動可能な開閉機構36を備えている。また、車両用物入装置21は、物入装置本体23と蓋体31との側部間に設けられて、蓋体31を、倒伏状態と起立状態との間で姿勢変更可能な姿勢変更機構37を備えている。
そして、車両用物入装置21は、蓋体31を付勢可能な付勢機構38(図3参照。以下同様)を備えている。この場合、付勢機構38は、蓋体31を開付勢可能なものとされている。また、車両用物入装置21は、付勢機構38の付勢力を減衰可能な減衰機構39を備えている。
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、蓋体31の開成位置が、物入装置本体23の内側で且つ物入装置本体23の奥壁部25aと対向する位置に設定される(図4参照)。
また、開閉機構36が、物入装置本体23の下部と、蓋体31の移動方向(奥行)の中間部との間を、開閉中心軸部41および第一支軸部42を介して連結する開閉用アーム43を備えている。この開閉用アーム43は、物入装置本体23の奥側部材25における側壁部25bの外側に配設されている。開閉中心軸部41は、側壁部25bに軸支されている。第一支軸部42は、側壁部25bを貫通されている。側壁部25bには、第一支軸部42の通過軌跡に沿ったほぼ横向きの長孔部25dが形成されている。この長孔部25dは、開閉中心軸部41を中心とする円弧状を呈している。
更に、姿勢変更機構37が、物入装置本体23の手前部と、蓋体31の奥部との間を、傾動中心軸部46および第二支軸部47を介し連結する姿勢変更用アーム48を備えている。この姿勢変更用アーム48は、物入装置本体23の手前側部材24における側壁部24bの外側で、奥側部材25における側壁部25bの内側に配設されている(即ち、上記間隙部27に一部が挿入配置されている)。傾動中心軸部46は、側壁部24bに軸支されている。側壁部25bには、第二支軸部47との干渉を避けるため、第二支軸部47の通過軌跡に沿ったほぼ縦向きの長孔部25eが形成されている。この長孔部25eは、傾動中心軸部46を中心とする円弧状を呈している。
そして、付勢機構38が、物入装置本体23と蓋体31との間に介装可能なトーションバネ51,52を備えたものとされる(図3参照。以下同様)。
また、開閉中心軸部41の周辺部と、傾動中心軸部46の周辺部とに対して、トーションバネ51,52を取付可能なトーションバネ取付部53,54がそれぞれ設けられることより、2つのトーションバネ取付部53,54のうちの少なくとも1つに対して、トーションバネ51,52を選択的に取付可能な構成を備えている。このトーションバネ取付部53,54は、トーションバネ51,52のコイル部を外嵌支持可能なコイル部支持部53a,54aと、トーションバネ51,52の端部を係止可能な端部係止部53b,54bとを備えている。コイル部支持部53a,54aは、側壁部25bおよび側壁部24bにおける、開閉中心軸部41および傾動中心軸部46の軸支部が利用される。端部係止部53b,54bは、側壁部25bおよび側壁部24bと、開閉用アーム43および姿勢変更用アーム48とに、それぞれ設定される。この場合、トーションバネ51は、両端部間を拡げることにより弾性力を蓄積させた状態にしてトーションバネ取付部53に設置されるようにしている。また、トーションバネ52は、両端部間を縮めることにより弾性力を蓄積させた状態にしてトーションバネ取付部54に設置されるようにしている。
一方、減衰機構39が、ダンパ装置61,62と、ダンパ装置61,62の入力ギヤと噛み合うセクタギヤ65,66とを備えたものとされる。
また、開閉用アーム43と物入装置本体23との間、および、姿勢変更用アーム48と物入装置本体23との間の、一方にセクタギヤ65,66がそれぞれ設けられ、他方に各セクタギヤ65,66に対するダンパ装置61,62を取付可能なダンパ装置取付部67,68がそれぞれ設けられることにより、2つのダンパ装置取付部67,68のうちの少なくとも1つに対して、ダンパ装置61,62を選択的に取付可能な構成を備えている。この場合には、セクタギヤ65,66は、開閉用アーム43と姿勢変更用アーム48とに設けられている。セクタギヤ65,66は、それぞれ、開閉中心軸部41および傾動中心軸部46を中心とする円弧状に形成されている。また、ダンパ装置取付部67,68は、物入装置本体23の奥側部材25における側壁部25bに設けられている。
なお、物入装置本体23と蓋体31との間には、ロック機構69が設けられている。このロック機構69は、姿勢変更用アーム48から突設された爪部69aと、押込みによって、爪部69aに対する把持・開放動作を交互に繰返すラッチ装置69bとを備えている。
次に、この実施例の作用について説明する。
図1、図3に示すように、物入装置本体23が閉じた状態からロック機構69を外すと、付勢機構38の付勢力が作用し、開閉機構36の開閉用アーム43を介して、図5に示すように、蓋体31が閉成位置(開口部22の上部の位置)から開成位置(物入装置本体23の内側で且つ物入装置本体23の奥壁部25aと対向する位置)へと移動されることにより、図4に示すように、物入装置本体23の開口部22が開かれる。
併せて、姿勢変更機構37の姿勢変更用アーム48を介して、蓋体31が、倒伏状態(横向きの閉成姿勢)から起立状態(縦向きの開成姿勢)へと姿勢を変更される。
開閉機構36と姿勢変更機構37とは、それぞれ、開閉用アーム43と姿勢変更用アーム48とによって、主に構成されているので、即ち、蓋体31を、開閉中心軸部41を中心とする円の動きと、傾動中心軸部46を中心とする円の動きとの組合せで動かすようにしているので、蓋体31の開閉動作と姿勢変更動作とを、容易に同調させることができる。これにより、無駄なガタや、カム機構による押し進め角や、抵抗の変化などがなく、急激な姿勢の変化のない、滑らかで連続的な動きを得ることができる。
この際、減衰機構39によって、付勢機構38による付勢力が減衰されることで、蓋体31はゆっくりした動きで開かれることとなる。
こうして、物入装置本体23の開口部22が開くと、物入装置本体23に対して物を収容することが可能となる。この際、開時に、蓋体31が物入装置本体23の内側で且つ物入装置本体23の奥壁部25aと対向する位置へ収納されることにより、省スペース化が図られる。
なお、物入装置本体23を閉じる場合には、付勢機構38による付勢力および減衰機構39による減衰力の両方に抗して蓋体31を開成位置から閉成位置へと移動させるようにする。この際、図6に示すように、開成位置からの、蓋体31の移動開始方向aと、開閉用アーム43の移動開始方向bとを一致させるようにすれば、抵抗感のない操作力特性を得ることができる。
このように、この実施例によれば、上面に開口部22を有する物入装置本体23と、倒伏状態で前記開口部22の上部に位置することにより前記開口部22を閉成可能な閉成位置と、起立状態で開口部22の上部から退避することにより前記開口部22を開成可能な開成位置との間を、往復移動および姿勢変更自在に設けられた蓋体31と、物入装置本体23と蓋体31との側部間に設けられて、前記蓋体31を、閉成位置と開成位置との間で往復移動可能な開閉機構36と、物入装置本体23と蓋体31との側部間に設けられて、前記蓋体31を、倒伏状態と起立状態との間で姿勢変更可能な姿勢変更機構37と、蓋体31を付勢可能な付勢機構38と、付勢機構38の付勢力を減衰可能な減衰機構39とを備えた車両用物入装置において、前記開成位置が、物入装置本体23の内側で且つ物入装置本体23の奥壁部25aと対向する位置に設定され、前記開閉機構36が、物入装置本体23の下部と、蓋体31の移動方向の中間部との間を、開閉中心軸部41および第一支軸部42を介して連結する開閉用アーム43を備え、前記姿勢変更機構37が、物入装置本体23の手前部と、蓋体31の奥部との間を、傾動中心軸部46および第二支軸部47を介し連結する姿勢変更用アーム48を備え、前記付勢機構38が、物入装置本体23と蓋体31との間に介装可能なトーションバネ51,52を備えると共に、前記開閉中心軸部41の周辺部と、傾動中心軸部46の周辺部とに対して、トーションバネ51,52を取付可能なトーションバネ取付部53,54がそれぞれ設けられることより、2つのトーションバネ取付部53,54のうちの少なくとも1つに対して、トーションバネ51,52を選択的に取付可能な構成を備え、前記減衰機構39が、ダンパ装置61,62と、該ダンパ装置61,62の入力ギヤと噛み合うセクタギヤ65,66とを備えると共に、前記開閉用アーム43と物入装置本体23との間、および、姿勢変更用アーム48と物入装置本体23との間の、一方にセクタギヤ65,66がそれぞれ設けられ、他方に各セクタギヤ65,66に対するダンパ装置61,62を取付可能なダンパ装置取付部67,68がそれぞれ設けられることにより、2つのダンパ装置取付部67,68のうちの少なくとも1つに対して、ダンパ装置61,62を選択的に取付可能な構成を備えたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、姿勢変更機構37が、物入装置本体23の手前部と、蓋体31の奥部との間を、傾動中心軸部46および第二支軸部47を介し連結する姿勢変更用アーム48を備えることにより、容易に開閉機構36の開閉用アーム43との同調を図ることができ、以て、蓋体31の開き始めから開き終わりまでの間の急激な姿勢の変化をなくすようにすることができる。
また、付勢機構38としてのトーションスプリングは、回転運動を行う装置に対して一次曲線的(直線的)な特性を得ることができる(図7参照)。
これらのことから、蓋体31の開時の速度特性や閉時の操作力特性を容易に滑らかなものとすることが可能となる。
更に、開成位置を、物入装置本体23の内側で且つ物入装置本体23の奥壁部25aと対向する位置に設定したことにより、物入装置本体23を、物入部と蓋収容部とに構造分化しなくて済むようになるので、その分、物入装置本体23の容積を大きく確保することができる。
そして、2つのトーションバネ取付部53,54と2つのダンパ装置取付部67,68とを自由に選択して使用することができるので、その組合せによって、トーションバネ51,52やダンパ装置61,62の効き方を、自由に選択(設定・調整)することが可能となる。これにより、図8に示すように、蓋体31の開き速度特性を様々に選ぶことが可能となる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる車両用物入装置の閉成位置における全体斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1の側方断面図である。 開成位置における図3と同様の側方断面図である。 蓋体の開動作を示す側方断面図である。 開成位置における側面図である。 トーションスプリングの特性を示すグラフである。 トーションバネやダンパ装置の組合せによる蓋体の開き速度特性の違いを示す図である。 従来例にかかる車両用物入装置の閉成状態の全体斜視図である。 図9の開状態の全体斜視図である。 図9の概略側面図である。 図10の概略側面図である。 蓋体の開動作を示す側面図である。 開成初期の作動図である。 開成中期の作動図である。 開成後期の作動図である。 引張バネの特性を示すグラフである。 図13の引張バネを図6の車両用物入装置用いた場合の特性を示すグラフである。 蓋体の開き速度特性を示すグラフである。
符号の説明
22 開口部
23 物入装置本体
25a 奥壁部
31 蓋体
36 開閉機構
37 姿勢変更機構
38 付勢機構
39 減衰機構
41 開閉中心軸部
42 第一支軸部
43 開閉用アーム
46 傾動中心軸部
47 第二支軸部
48 姿勢変更用アーム
51 トーションバネ
52 トーションバネ
53 トーションバネ取付部
54 トーションバネ取付部
61 ダンパ装置
62 ダンパ装置
65 セクタギヤ
66 セクタギヤ
67 ダンパ装置取付部
68 ダンパ装置取付部

Claims (1)

  1. 上面に開口部を有する物入装置本体と、
    倒伏状態で前記開口部の上部に位置することにより前記開口部を閉成可能な閉成位置と、起立状態で開口部の上部から退避することにより前記開口部を開成可能な開成位置との間を、往復移動および姿勢変更自在に設けられた蓋体と、
    物入装置本体と蓋体との側部間に設けられて、前記蓋体を、閉成位置と開成位置との間で往復移動可能な開閉機構と、
    物入装置本体と蓋体との側部間に設けられて、前記蓋体を、倒伏状態と起立状態との間で姿勢変更可能な姿勢変更機構と、
    蓋体を付勢可能な付勢機構と、
    付勢機構の付勢力を減衰可能な減衰機構とを備えた車両用物入装置において、
    前記開成位置が、物入装置本体の内側で且つ物入装置本体の奥壁と対向する位置に設定され、
    前記開閉機構が、物入装置本体の下部と、蓋体の移動方向の中間部との間を、開閉中心軸部および第一支軸部を介して連結する開閉用アームを備え、
    前記姿勢変更機構が、物入装置本体の手前部と、蓋体の奥部との間を、傾動中心軸部および第二支軸部を介し連結する姿勢変更用アームを備え、
    前記付勢機構が、物入装置本体と蓋体との間に介装可能なトーションバネを備えると共に、前記開閉中心軸部の周辺部と、傾動中心軸部の周辺部とに対して、トーションバネを取付可能なトーションバネ取付部がそれぞれ設けられることより、2つのトーションバネ取付部のうちの少なくとも1つに対して、トーションバネを選択的に取付可能な構成を備え、
    前記減衰機構が、ダンパ装置と、該ダンパ装置の入力ギヤと噛み合うセクタギヤとを備えると共に、前記開閉用アームと物入装置本体との間、および、姿勢変更用アームと物入装置本体との間の、一方にセクタギヤがそれぞれ設けられ、他方に各セクタギヤに対するダンパ装置を取付可能なダンパ装置取付部がそれぞれ設けられることにより、2つのダンパ装置取付部のうちの少なくとも1つに対して、ダンパ装置を選択的に取付可能な構成を備えたことを特徴とする車両用物入装置。
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